JP4602150B2 - 駆動回路基板と表示パネルの接続方法 - Google Patents

駆動回路基板と表示パネルの接続方法 Download PDF

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この発明は、表示パネルに、その表示媒体を駆動する複数の駆動回路基板を電気的に同時接続する方法に関する。
液晶表示装置の製造工程の一つに、液晶表示パネルに、その表示媒体である液晶を駆動するための液晶ドライバICなどが搭載されたCOF(Chip on Film)、TCP(Tape Carrier Package)、FPC(Flexible Printed Circuit)などのフレキシブル構造の駆動回路基板を電気的に接続する工程がある。図7、図8はそれぞれ、そのような駆動回路基板が接続された状態の液晶表示パネルを平面図で模式的に示したものである。
先ず、図7の構造について説明すると、アレイ基板1aと(カラーフィルタを擁した)対向基板1bとをそれらの間に液晶層を挟持して貼り合わせた液晶表示パネル1の、そのアレイ基板1aのソース側(図の下辺側)、ゲート側(図の右辺側)それぞれの額縁領域2の端子3に対し、複数の駆動回路基板(FPC4とCOF5(またはTCPの場合もあるが、以下、全てCOFで代表する))の一端が異方性導電テープ(Anisotropic Conductive Film:以下、簡単にACFといい符号6を付して示す)を介して配設されており、それらFPC4とCOF5の他端に対し、ソース側、ゲート側それぞれにおいて、共通のPWB(Printed Wire Board:外部回路基板)7が接続されている。
また図8の構造のものは、図7の構造のものに対して、いわゆる「基板レス」と言われる構造のものである。この構造のものは、図7の構造のものと同じく、ソース側、ゲート側、それぞれの額縁領域2の端子3にFPC4と複数のCOF5の一端が配設されているが、PWB7は、ソース側に接続されたFPC4の部分にのみ接続されており、全てのFPC4とCOF5にわたって接続されるPWB7が無いので、前記した「基板レス」の名がある。
この基板レス構造のものは、部品数も少なく、材料費や実装加工費が少なくて済み、何よりも、PWB7が極小なものであるので、額縁領域の全辺にわたってPWB7が接続されたものに比べて、額縁領域2を小さくでき、表示領域を大きくできるという利点がある。
前記ACF6は帯状の樹脂6aと、その樹脂6aの内部に含まれる複数の導電性粒子6bとから成る。導電性粒子6bはプラスティック球にNi/Auメッキを施したものであり、樹脂6aは接着材として作用する。以上のような表示パネル1にFPC4とCOF5が接続される工程を、図9を参照して説明する。図9は、前出の図7、図8のソース側の一点鎖線の楕円で囲んだFPC4とCOF5の接続部であり、そのFPC4とCOF5のみの断面を示している。他のCOF5の接続部もこれと同じ断面構造を成している。
先ず、(a)に示すように、表示パネル1の額縁領域2の端子3の表面にACF6の片方の接着面が載置され、次に、(b)に示すように、もう一方の接着面の上にFPC4とCOF5それぞれの一端側の導体部4a、5aが載置される。その導体部4a、5aの上層にはFPC4とCOF5それぞれの基材4b、5bが積層されている。基材4b、5bは一般にポリイミドフィルム等のフレキシブル基材である。また、駆動回路基板(FPC4とCOF5)によっては、導体部4a、5aと基材4b、5bとの間に接着材層が存在する構造のものもある。
こうしてFPC4とCOF5の一端が載置された状態で、(c)に示すように、それらFPC4とCOF5の基材4b、5bの上に、全てのFPC4とCOF5を覆う共通の緩衝部材8が配置される。そして、その緩衝部材8の上から、(d)に示すように、これもその緩衝部材8の加圧対象部の全面を覆い、加熱手段を備えた加圧装置9(以下、単に加圧装置9と称しても、加熱手段を備えたものとする)によって、加圧・加熱する。
そうすると、その圧力と熱によってACF6の樹脂6aの部分が液状化し、その樹脂6aに含まれている前記導電性粒子6bが流動し、その導電性粒子6bを介して、表示パネル1の額縁領域2の端子3とFPC4、COF5の導体部4a、5aとが電気的に接続されるようになる。
なお、緩衝部材8を介して加熱・加圧するのは、熱圧着の際、接続部を構成している各種材料を熱破壊と機械的衝撃から保護するのと、次に述べるようにFPC4とCOF5の間に存在する厚み方向の寸法の違いを吸収して圧力が全てのFPC4とCOF5に対して均等に行き渡るようにするためである。
ところで、FPC4とCOF5の導体部4a、5aは全てが同じ寸法形状のものではない。この液晶表示パネル1で使用されるCOF5(あるいはTCP)とFPC4については、FPC4の導体部4aの厚みは現状の市販のもので、18μmのものが一般的で、COF5やTCPの導体部5aの厚みは、FPC4の導体部4aの厚みより小さい8μm、12μm、15μmとなっている。
そのような導体部4a、5aの厚みの違いのあるもの同士を共通の加圧装置で、同時に加圧・加熱しようとする場合、通常、加圧装置9の加圧面とFPC4あるいはCOF5との間に緩衝部材8を配設し、その緩衝部材8の緩衝効果により、導体部4a、5aの厚みの小さい側にも加圧力が作用するようにする。
しかしながら、そのようにしても、図10のグラフに示すように、厚みの小さい側は、厚みの厚い側に比べて、その実効加圧力は小さくなる。加圧力に違いが生じると、ACF6の樹脂6aの液状化が駆動回路基板(FPC4とCOF5)の位置によってバラツキが生じ、加圧力が弱く作用する位置では、最終的に、その樹脂6aに含まれている導電性粒子6bを介した電気的な接続が不確実なものとなる。
よって、厚みの異なる駆動回路基板(FPC4とCOF5)を同時に熱圧着する場合、それら駆動回路基板の厚みを同じにするため、導体部4a、5aの厚みの小さいものに対して、その上層の基材4b、5bや接着材の厚みを変えて、それぞれの全体の厚み(総厚み)を均一にする手法が用いられている。
また、上記のような液晶表示パネル1と駆動回路基板(FPC4とCOF5)間の接続ではないが、下記の公知文献(特許文献1)では、フレキシブル基板に対して、ACF6を介して、高さ方向(厚み)に違いのある導電体部品の接続を行う際、以下のような方法を採っている。
この公知文献に開示されている発明では、フレキシブル基板上にACFを介して配設した厚み方向に違いのある二つの導電体部品に対して、それらを押圧する押さえ装置の押圧部の形状に、その厚みの違いに対応する段差を設けて、その段差によって、見かけ上の部材厚みが均一になるようにして、圧力が均等にかかるようにしている。
特開2001−210939号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されている発明にあっては、段差を有した押さえ装置を、その製造対象の電子部品の機種毎に製作しなければならず、コストと手間がかかるという装置製作上の問題と、その機種毎にその押さえ装置を交換しなければならないという作業効率上の問題がある。
また、本発明者らは、そもそも、上記のような方法で見かけ上の部材厚みを均一にするだけでは接続の信頼性が得られないことを実験で確かめた。すなわち、見かけ上の部材厚みが均一であっても、それらを同一加熱温度に設定した場合、導体部の厚みが増すごとにACF6との接続界面温度の低下が大きくなるという事実である。(図11のグラフ参照)
本来、ACF6を介しての接続技術においては、液晶表示パネル1の端子3とACF6との接合部の接続界面温度と実効加圧力とがバランス良く両立することが接続信頼性確保の絶対条件である。しかし、導体厚みの異なる駆動回路基板の同時接続の場合、「導体厚みの厚い側の接続界面温度が厚みの小さい側より低下してしまう」という上記の事実より、ACF6の樹脂6aの流動性が低下して、導体厚みの厚い側ではACF6を押し切れなくなり、接続不良となってしまっていた。
この問題を解決するには、加熱設定温度を上げて導体厚みの厚い側の接続界面温度を上げることで、ACF6の樹脂6aの流動性を良くすることが効果的である。しかし、導体厚みが薄い側の接続界面温度も上昇するので、その導体厚みが薄い側でのACF6の樹脂6aの流動性が必要以上に上昇し、ACF6の樹脂6aが不足して、それに基づくスプリングバックが発生し、接続状態が悪化する可能性がある。
そこで、本発明は、表示パネルに、ACFを介して、導体部の厚みの異なるものを含む複数の駆動回路基板を電気的に同時に接続する場合、その接続が確実に行えるようにすることを課題とする。
上記課題を達成するために本発明は、表示パネルの額縁領域の端子に、異方性導電膜を介して、導体部と基材がこの順で積層された複数の駆動回路基板の導体部を仮接着して、その複数の駆動回路基板の上から、その複数の駆動回路基板の全てを覆う共通の緩衝材を介して、その複数の駆動回路基板の全てを覆う共通の加圧手段で加圧・加熱して、その複数の駆動回路基板を表示パネルに同時に接続する方法において、
その複数の駆動回路基板の中で、その導体部の厚みが異なるものが存在する場合に、その導体部の厚みが最大の駆動回路基板として、その導体部の厚みと、その導体部の上に積層した前記基材の厚みとの総和が、他の駆動回路基板の総厚みよりも大きくなるような基材が積層されたものを用い、加圧した際、その総厚みの大きい位置の異方性導電膜に掛かる実効圧力が、総厚みの小さい他の駆動回路基板の位置の異方性導電膜に掛かる実効圧力より大きくなるようにしたのである。このようにしたのは以下の原理による。
先述したように、導体部の厚みが違うもの同士について、その導体部とACFの界面の温度に注目すると、導体部の厚みが厚いものは、その熱容量が大きく、言い換えれば、接続界面温度が相対的に低くなる。従って、その導体部が厚いものの側のACFの樹脂層は流れ出しが悪く、樹脂層内部の導電粒子による電気的接合が導体部の厚みの小さいものに比べて不十分となる。
そこで、この加熱温度の相対的低下による導電粒子扁平化の不足分を補うため、導体部の厚みの大きいものについては、その導体部の厚みとその上層の基材の厚みを合わせた総厚みを、導体部の厚みの小さいものの総厚みより意図的に厚くして、導体部の厚みの大きいものの、その位置のACFにかかる実効圧力を高めたのである。そのことにより、その位置のACFの樹脂排除性が良くなり、導電粒子の扁平化を促して、接続抵抗の上昇を回避しているのである。なお、ここでいう「基材」には後述の実施形態の項でも示すように、導体部の上に接着材を介して基材を積層する場合に、その接着材を含めるものとする。
また、請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明において、上記駆動回路基板の導体部の厚みが最大のものの上記総厚みと、その導体部の厚みが最大のものより小さい駆動回路基板の前記総厚みを等しくした場合に、上記緩衝部材または加圧・加熱手段の少なくとも一方の、前記導体部の厚みが最大の駆動回路基板のその導体部に対応する部分に周囲より層厚となる段差部を設けた構成としている。この構成によっても、その段差によって、その厚みが最大の導体部にかかる実効圧力を他の駆動回路基板の導体部にかかる実効圧力より高くすることができる。
この発明は上記のように構成したので、請求項1および請求項2に係る発明とも、表示パネルの額縁領域の端子に、導体部の厚みが異なる複数の駆動回路基板を、ACFを介して同時接続する場合に、全ての駆動回路基板について、接続抵抗の上昇が回避された、信頼性の高い電気的接続が行える。
そして、請求項1に係る発明によれば、駆動回路基板の総厚みが変わっても、その変わった機種毎に装置を作製したり、また、それを取り替えたりする必要もないので、従来のものに比べて、コストの低減と作業効率の向上を図ることもできる。ただし、請求項2に係る発明は、加圧装置について、駆動回路基板の機種に対応した装置を作製する必要があり、今述べた点に関する効果を有するものではない。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、本発明の接続方法を前出の背景技術の項の図7に示した液晶表示パネル1の額縁領域2の端子3にFPC4と複数のCOF5(TCPの場合もあるが、この実施形態の項でも全てCOFで代表させる)とを電気的に接続する場合に適用した例を示す。図1はその液晶表示パネル1のソース側に接続されるFPC4と、そのすぐ隣に接続される一つのCOF5の部分のみについて、液晶表示パネル1に接続する前の仮接続の状態を部分断面図で示したものである。実際には、背景技術の項の平面図で示したようにCOF5の左隣には複数のCOFが同じように仮接続され、また、ゲート側にも同じ形態で複数のCOFが配設されている。図中、背景技術の項と同じ要素については同じ符号を付して示す。
図に示すように、液晶表示パネル1の額縁領域2の端子3の上にはACF6が配設されている。ACF6は、その一方の接着面(図の下側の面)が端子3の上に配設され、他方の接着面(図の上側の面)を図の上方に向けた状態で配設されている。そして、そのACF6の上側の接着面の図の左側にCOF5が、その導体部5aを下にして仮接着されており、その右隣にFPC4が、これも、その導体部4aを下にして仮接着されている。そして、COF5の導体部5aの上には基材5bとなるポリイミドフィルムが積層されており、FPC4の導体部4aの上には、接着材4cを介して、基材5bのポリイミドフィルムが積層されている。
ここで、この発明の特徴的な構造として、先述したように、COF5とFPC4とでは、先ず、最下層の導体部5a、4aの厚みについて、FPC4のものがCOF5のものよりも厚くなっているということである。ちなみに、FPC4の導体部4aの厚みは、これも先述したように、18μmというのが市販品の主流の寸法となっている。また、COF5については8μm、12μm、15μmというのが主流の寸法である。
そして、本発明では、その導体部4a、5aの厚みの厚い側、すなわち、FPC4について、その導体部4aの厚みだけでなく、その導体部4aの厚みに、その上の接着材層4cと基材層4bを加えた総厚みも、COF5の導体部5aと基材層5bを加えた総厚みよりも大きいものとしている。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚みおよびFPC4の接着材層4cの厚みと、FPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値とを記載している。
このような構成とすることにより、それらの上から、それらに共通の加圧装置9で同じ圧力を加えた場合、前記したように、総厚みが厚いFPC4の部分については、実効圧力が高まり、熱によってはACF6の樹脂6aの流動性が低くても、その高い実効圧力によってACF6の樹脂6aが十分に押し切れるようになっているのである。
このような本発明の基本的構成の下、仮接着されたCOF5とFPC4の表面に、それらの全てを覆うようになった一つの共通の緩衝部材8を載置して、その緩衝部材8を介して、その上から共通の加圧装置9で加圧と同時に加熱する。緩衝部材8として、本実施形態ではシリコンゴムシートを用いたが、他にテフロン(登録商標)シートを用いてもよい。いずれのシートも耐熱性に優れ、緩衝部材8としての役割を果たすことができるものである。
そうすれば、COF5の部分は勿論、FPC4の部分も導電性粒子6bの扁平化が促され、COF5とFPC4それぞれの導体部5a、4aと端子3との同時接続が、それらの位置のACF6を介して確実に行われる。
本発明の方法によってCOF5とFPC4が液晶表示パネル1の額縁領域2の端子3に接続されると、その後、COF5とFPC4の表示パネル1に接続されていない側の端部には外部回路基板(PWB)が接続される。なお、この実施形態では、本発明を背景技術の項の図7の表示パネル1の構造に適用したが、図8に示した「基板レス」の構造のものにも適用できることは言うまでもない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、本発明を背景技術の項の図8に示した、いわゆる「基板レス」構造のものに適用した場合を示す。図2はそのソース側のFPC4が接続されている部分の、そのFPC4と、それに隣接して接続されている一つのCOF5の部分だけを採りあげて、その部分を部分断面図で模式的に示したものである。そのソース側の、図示しない他のCOFの部分、また、図示しないゲート側のCOFの部分の構造および寸法(幅、厚み)は、この図2に示したCOF5のものと同じである。
図2に示すように、本実施形態では、図の左側に位置するCOF5と右側のFPC4とも、その断面構造は導体部5a、4aの上に基材5b、4bが積層された構造となっている。この場合も、FPC4側の導体部4aの厚みはCOF5側の導体部5aの厚みより厚いものである。そして、その導体部4aの厚みが厚いFPC4の側が、その導体部4aに基材4bを積層した総厚みにおいても、COF5側の導体部5aに基材5bを積層した総厚みよりも厚い構造となっている。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚みと、FPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値とを記載している。
このことにより、加圧・加熱した際、FPC4側では加熱だけでは不利であったが、それに及ぼされる実効圧力がCOF5側より大きいので、ACF6の樹脂6aが排除され易く成り、COF5もFPC4も、それらの導体部5a、4aとパネル1の端子3との電気的接続が確実に行われる。
なお、この実施形態の断面構造有したFPC4とCOF5の関係のものも、第1の実施形態で示した「基板レス」でない構造のものにも適用できることは言うまでもない。
以降、以下の実施形態にあっては、その平面構造は全てこの第2の実施形態の基板レス構造のもので代表させて説明するが、今述べたように、「基板レス」でない第1の実施形態の平面構造のものにも適用できることは言うまでも無い。
また、以下の実施形態でも全て、FPC4とそれに隣接する一つのCOF5の部分の断面構造についての説明のみ行う。そのことのみでも、本発明の趣旨が説明できるからである。
(第3の実施形態)
図3は第3の実施形態の断面構造を示したものである。この実施形態では、FPC4、COF5とも下層の導体部4a、5aの上にポリイミドフィルムの基材4b、5bが直接積層された構造を成す。表に示したように、FPC4の導体部4aの厚みはCOF5の導体部5aの厚みより大きいことは、これまでの実施形態の場合と同様である。そして、その導体部4aの厚みの厚いFPC4側にはCOF5側と同じ厚みの基材4bが積層されており、総厚みにおいても、FPC4の側がCOF5側より厚い構造となっている。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚みと、FPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値とを記載している。
この構造においても、それらFPC4とCOF5と図示しない他の全てのCOF5の上に、それらの全てを覆う緩衝部材8を載せて、その上から共通の加圧装置9で加圧すると同時に加熱すると、前記第1、第2の実施形態と同じ原理で、導体部4aの厚いFPC4の部分はその実効圧力によってACF6の樹脂6aの流動がスムーズに行われ、全てのCOF5の部分とともに、それぞれの導体部4a、5aと表示パネル1の端子3との電気的接続が確実に行われる。
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態におけるFPC4とCOF5の断面構成を示したものである。この実施形態では、FPC4は下層の導体部4aと上層の基材4bのみから成るが、COF5側は下層の導体部5aの上に接着材5cを介して最上層の基材5bが積層された構造を成している。FPC4の導体部4aの厚みはCOF5の導体部5aの厚みより大きいことは、これまでの実施形態の場合と同様であり、FPC4側にはCOF5側の接着材層5cと基材層5bの両厚みを加えたものよりさらに厚い厚みの基材4bが積層されており、総厚みにおいても、FPC4の側がCOF5側より厚い構造となっている。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚み、およびCOF5の接着材層5cの厚みと、FPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値とを記載している。
この構造においても、それらFPC4とCOF5と図示しない他の全てのCOF5の上に緩衝部材8を載せて、その上から共通の加圧装置9で加圧すると同時に加熱すると、FPC4と全てのCOF5の位置のACF6の樹脂6aの流動がスムーズに行われ、それぞれの導体部4a、5aと表示パネル1の端子3との電気的接続が確実に行われる。
(第5の実施形態)
これまでの実施形態では、本発明の請求項1に係る内容に対応する実施形態を示してきたが、第5の実施形態では、請求項2に係る内容に対応するものを示す。図5に、その構成を示す。この場合も、ソース側のFPC4とCOF5の部分のみを部分断面図で示している。
図に示すように、この実施形態は、FPC4の導体部の厚みがCOF5の導体部の厚みより大きいことはこれまでの実施形態と同様であるが、異なるのは、そのFPC4の導体部4aの上に基材4bを積層した総厚みが、COF5の導体部5aの上に基材5bを積層した総厚みと等しくなっていることである。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚み、およびFPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値を記載している。
そして、その場合の加圧装置9として、その加圧装置9の加圧面のFPC4の導体部4aに対応する部分の厚みを周囲より厚くして段差9aをつけたものを用いている。すなわち、その段差9aによって、FPC4の導体部4aにかかる実効圧力をCOF5の導体部5aにかかる実効圧力より高くして、FPC4の導体部4aの位置のACF6の導電性粒子6bの扁平化を促して、接続抵抗の上昇を回避するという、本発明の基本的な趣旨に沿ったものとなっている。
ただし、先述した通り、この実施形態で具現化した請求項2に係る発明は、加圧装置9について、駆動回路基板の機種に対応した(前記段差9aを有する)装置を作製する必要があり、請求項1に係る発明を具現化した前記第1〜第4の実施形態のように、駆動回路基板の変わった機種毎に装置を作製したり、それを取り替えたりする必要がなく、従来のものに比べて、コストの低減と作業効率の向上を図ることができる、といった効果を奏するものではない。
(第6の実施形態)
図6は、第6の実施形態の構成を示したものであり、これまでの実施形態の場合と同様、ソース側のFPC4とCOF5の部分のみを部分断面図で示している。第6の実施形態も、本発明の請求項2に係る内容に対応するものであり、趣旨は第5の実施形態と同じである。すなわち、駆動回路基板としては、FPC4の導体部4aの厚みがCOF5のそれより大きいが、その導体部4aに基材4bを積層した総厚みと、COF5の導体部5aに接着材層5cと基材5bを積層した総厚みとが同じ厚みを有する場合である。図中には、その内容について、FPC4、COF5それぞれの導体部4a、5aの厚み、基材4b、5bの厚み、COF5の接着材層5cの厚み、およびFPC4、COF5それぞれの総厚みの具体的な数値を記載している。
第6の実施形態が第5の実施形態と異なるのは、図6に示すように、緩衝部材8について、そのFPC4の導体部4aに対応する部分の厚みを周囲より厚くする形で段差8aを設けていることである。その段差8aによって、FPC4の導体部4aにかかる実効圧力をCOF5の導体部5aにかかる実効圧力より高くしているのである。
効果は第5の実施形態と同じであり、請求項1に係る発明のように、駆動回路基板(FPC4とCOF5)の機種が変わったもの毎に装置を作製したり、それを取り替えたりする必要がなく、従来のものに比べて、コストの低減と作業効率の向上を図ることができる、という効果はないが、緩衝部材8に設けた前記段差8aによって、その段差8aの位置のACF6の樹脂6aが排除され易くなり、導電性粒子6bの扁平化を促して、接続抵抗の上昇を回避し、複数の駆動回路基板(FPC4とCOF5)の同時接続が確実に行える、という請求項1、2の両方に共通な本発明の基本的効果を奏することができるものである。
なお、以上の各実施形態では液晶表示パネル1における駆動回路基板(FPC4とCOF5)の接続方法を例として採り挙げたが、本発明の接続方法は、液晶表示パネル1に限らず、今後、主流になるであろう有機(あるいは無機)EL(エレクトゥロルミネッセンス)など、他の表示媒体を用いた表示パネルに対しても、その額縁領域の端子に駆動回路基板を接続する場合に適用可能である。また、PDPにも適用可能である。
この発明は、表示パネルと、その表示パネルの表示媒体を駆動するための複数の駆動回路基板との電気的接続を行う場合に広く適用可能である。
は、本発明の第1の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、本発明の第2の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、本発明の第3の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、本発明の第4の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、本発明の第5の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、本発明の第6の実施形態の構成を示す部分断面図である。 は、駆動回路基板と外部回路基板が接続された状態の液晶パネルを示す摸式平面図である。 は、駆動回路基板と外部回路基板が接続された状態の基板レス構造の液晶パネルを示す摸式平面図である。 は、(a)〜(d)に表示パネル額縁領域の端子に駆動回路基板を接続する工程を部分断面図で模式的に示したものである。 は、部材厚みの差異と実効圧力の差異の関係を示したグラフである。 は、導体部の厚みと接続界面温度の関係を示したグラフである。
符号の説明
1 液晶表示パネル
2 額縁領域
3 端子
4 FPC
4a 導体部
4b 基材
5 COF
5a 導体部
5b 基材
6 ACF
6a 樹脂
6b 導電性粒子
7 PWB(外部回路基板)
8 緩衝部材
9 加圧装置

Claims (3)

  1. 表示パネルの額縁領域の端子に、異方性導電膜を介して、導体部と基材がこの順で積層された複数の駆動回路基板の導体部を仮接着して、その複数の駆動回路基板の上から、それらの全てを覆う共通の緩衝部材を介して、その複数の駆動回路基板の全てを覆う共通の加圧・加熱手段で加圧・加熱して、その複数の駆動回路基板を表示パネルに同時に接続する方法において、
    その複数の駆動回路基板の中で、その導体部の厚みが異なるものが存在する場合に、その導体部の厚みが最大の駆動回路基板の導体部の厚みとその導体部の上に積層した前記基材の厚みとの総厚みと、その導体部の厚みが最大のものより小さい駆動回路基板の導体部の厚みとその導体部の上に積層した前記基材の厚みとの総厚みを等しくした場合に、上記緩衝部材または加圧・加熱手段の少なくとも一方の、前記導体部の厚みが最大の駆動回路基板のその導体部に対応する部分に周囲より層厚となる段差部を設けて、その段差によって、その厚みが最大の導体部にかかる実効圧力を他の駆動回路基板の導体部にかかる実効圧力より大きくなるようにしたことを特徴とする駆動回路基板と表示パネルの接続方法。
  2. 請求項1に記載の接続方法によって駆動回路基板が接続されたことを特徴とする表示パネル。
  3. 請求項に記載の表示パネルを備えた表示装置。
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