JP4601195B2 - セメントボードの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セメントボードの製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、模様型によって成形体に付与された凹凸模様が、成形体自体の有する弾力性によって生ずる戻り(スプリングバック)の影響を受け難くなり、セメントボードに設計に忠実な凹凸模様を形成することができるとともに生産性に優れセメントボードの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セメントボードは、施工性、防火性に優れ、かつ種々のデザインに対応できるといった自由度有していることから、現在、その需要が急速に伸びてきている。
このセメントボードについては、断熱性、遮音性、耐久性などの諸性能に優れたものがこれまでにそれぞれ開発されてきたが、最近ではユーザーの高級化志向が強まり、この要求に対応するため各諸物性の中でも意匠性の向上を図ることが重要視されており、彫りの深い凹凸模様や表面形状を有するものが市場に提供されつつある。
【0003】
一般にセメントを主原料とした材の表面に凹凸模様を付与する(形成する)には、板状に成形した未硬化の成形体表面に模様型を載置した後高圧でバッチ式に平板プレスするか(特開平10−202634号公報)、板状に成形後模様付けロールによって連続的にプレスする方法などが採用されている。
しかしながら、このような従来技術によって凹凸模様を有するセメントボードを製造する場合、未硬化の成形体表面を模様型でプレスする際に、成形体自体の有する弾力性によって戻り(スプリングバック)が生じ、シャープな凹凸模様を付与することができなかった。そして、このこと意匠性の低下を引き起こしていた
【0004】
特に最近では前述したように、住宅の外装材において高級化・高機能化が求められているために補強繊維、軽量骨材などのフィラー材が配合設計に組み込まれており、この結果、成形体が弾力性を有し、模様型によるプレスの際にスプリングバックより生じやすくなっている。
さらに、一般にりの深い凹凸模様が高級品とされているけれどもりの深い凹凸部分は特にスプリングバックの量が大きく、また、掘りの浅い部分もスプリングバックのため模様が戻り易かった。
【0005】
図3は、スプリングバックを説明するための図である。図3(a)において、模様型21により凹凸模様が付与された成形体、すなわち未硬化のセメントボード22’は、模様型21を離型後放置すると、図(b)に示すように、成形体すなわちセメントボード22’自体の有する弾力性により、凹凸模様が戻てしまう。
【0006】
一方、スプリングバックによる意匠性の低下を抑えるために、型枠底部に所望の表面模様、表面形状となる型板を設置し、原料スラリーを流し込み養生し硬化するまで拘束する方法も従来から行われている。すなわち、この製造養生硬化にるまで成形表面型枠で保護されるため、スプリングバックによる意匠性の低下を抑えることができる
しかしこの製造方法は、成形体が硬化するまで脱型することができないため、生産量に応じた型枠数が必要となり、設備コストが上昇し、結果的に製造コストの上昇を招、好ましい方法とは言いがたい。
【0007】
また特開昭55−144478号公報には、硬化した成形体表面に水ガラスを主成分とするスラリーを塗布し、のスラリー層にエンボス模様を付与する方法が提案されている。この方法は、スプリングバックを生じるような基材を硬化させた後、その表面にスプリングバックを生じにくいスラリーを新たに流し込み、そのスラリー層にエンボスを付与することによって、意匠性の向上を図っているものである。しかしながら、成形体表面とエンボス層を構成するスラリーの組成が異なり、かつ成形体表面が硬化した後にスラリーを流し込むため、成形体表面とスラリーとがなじみにくく、その接合面で剥離が生じい欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、模様型によって成形体に付与される凹凸模様が、成形体自体の有する弾力性によって戻らない(スプリングバックしない設計に忠実な凹凸模様を有するセメントボードを得ることができるとともに生産性に優れセメントボードの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、セメントボード表面に設計に忠実な凹凸模様を形成するには、凹凸模様が付与された成形体表面を速やかに固定化させることが有効であり、このためには成形体表面の硬化反応を促進する(制御する)ことが有効な手段であることを見出し、本発明に至った。
【0010】
本発明は、セメントを含む硬化性スラリーを成形するためのプレス成形または連続流し込み成形による成形工程と、この成形工程により得られた成形体に模様型により凹凸模様を付与する模様形成工程と、この模様形成工程により模様付けされた成形体を養生する養生工程とからなるセメントボードの製造方法において、前記模様形成工程および/または模様形成工程直後の成形体に前記セメントの硬化促進剤を塗布することにより、付与された凹凸模様が成形体自体の有する弾力性により戻らないようにしたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記セメントボードの製造方法におけるセメントとして、都市ごみ焼却灰および下水汚泥焼却灰の少なくとも一方を原料とする焼成物であって、11CaO・7Al23・CaCl2、11CaO・7Al23・CaF2および3CaO・Al23の一種以上を10〜40重量%並びに2CaO・SiO2および3CaO・SiO2の一種以上を含む焼成物と石膏からなる環境調和型セメントを用いることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のセメントボードの製造方法は、セメントを含む硬化性スラリーを成形するためのプレス成形または連続流し込み成形による成形工程と、この成形工程により得られた成形体に模様型により凹凸模様を付与する模様形成工程と、この模様形成工程により模様付けされた成形体を養生する養生工程とからなっている。以下、各工程についてさらに説明する。
【0012】
[成形工程]
セメントを含む硬化性スラリーを成形する成形工程には、従来から行われている成形方法のうち、特に、プレス成形または連続流し込み成形を採用する。ここで連続流し込み成形とは、特開平11−309706号公報に示されているように、例えば連続ミキサーにより、ベルト状の移動コンベア上に硬化性スラリーを連続的に供給し成形する方法である。移動コンベア上に供給された硬化性スラリーは、圧延部材により所望の厚さに圧延され成形体となる。このような圧延部材としては、平滑面を有するローラー、ベルト、プレートのうち少なくとも一つである。なお、この部材は、硬化性スラリーの硬化状態にわせて適宜選択して用いる。ベルト状の移動コンベアは、硬化性スラリーの浸透や漏れ、あるいは付着のない形態であることが望ましく、ベルトの材質としては加硫ゴム、ブタジエン系合成ゴム、テフロン(登録商標)やその他樹脂のほか、ステンレス、高張力鋼等のスチールを用いることが好ましい。なお、移動コンベア上に連続的に供給され硬化性スラリーの流れ幅を規定するために、移動コンベアの両側部にサイドプレートやサイドベルトを設けるのが好ましい。この連続流し込み成形によれば高効率・高生産性で板状の成形体を製造することができる。
【0013】
[模様形成工程]
模様形成工程は、プレス成形または連続流し込み成形の成形工程により得られた成形体に凹凸模様を付与する工程である。すなわち、成形工程により得られた成形体は、模様型(エンボス型)によって、その表面に凹凸模様付与る。
ここで成形体表面に凹凸模様を形成する方法は、模様型としてエンボスロールを用いて連続的に転写する方法や、成形体とフラットな模様型とを交互に複数枚積層した後、プレスするプレス成形法である。なお模様型は、金属、樹脂製、ゴム製などであるが、所望する凹凸模様やセメントボードとの離型性に応じて適宜選択可能である。また離型性を施す手段として離型剤を使用することができる。離型剤は基材の離型性に応じてその種類や配合量を調整する。
【0014】
本発明では、模様形成工程および/または模様形成工程直後の成形体にセメントの硬化促進剤を塗布することにより、付与された凹凸模様が成形体自体の有する弾力性により戻らないようにしたことを特徴としている。
すなわち、硬化促進剤を成形体に塗布することにより、塗布された成形体表面が急速に硬化し、成形体表面に付与された凹凸模様がスプリングバックの発生する前あるいは発生しようとする時点で固定化され、模様型によって付与された凹凸模様を確実に保持することが可能となる。
硬化促進剤の塗布は、凹凸模様を付与する模様形成工程において、スプリングバックが生じようとする時期、すなわち、模様形成工程の初めからその直後の間で、採用された製造方法によってその塗布の時期を設定するものである。すなわち、(1)模様形成工程における模様型による模様付けと同時、または(2)模様形成工程における模様型の離型直後すなわち模様付け直後、あるいは、(3)模様付けと同時および模様付け直後の2度に分けて行うものである
具体的には、模様型としてエンボスロールを用いて成形体表面に凹凸模様を付与する場合には、硬化促進剤を模様付けと同時あるいは模様付け直後に成形体に塗布する。しかしながら、プレス成形を採用する場合には、工程を簡略化する点から模様型のプレス直後、すなわち、模様型の離型直後に硬化促進剤を成形体に塗布するのが好ましい。
硬化促進剤の塗布方法は、特に制限されないが、例えば、液状の硬化促進剤の場合、柔らかいスポンジロールに硬化促進剤液をしみこませ、塗布した模様型を介して成形体にあるいは成形体に直接塗布する方法や、噴霧器を用いて成形体にスプレーする方法が挙げられる。例えば模様型としてエンボスロールを用いる模様付けの場合には、液状の硬化促進剤をエンボスロールのエンボス面に供給しながら成形体をエンボスすることにより行うことができる。なお粉状の硬化促進剤を用いる場合には、エアーによる散布等の方法が挙げられる。
【0015】
本発明で用いる硬化促進剤は、セメントの硬化速度を速めることのできる薬剤であり、その種類について特に限定されるものではなく、従来公知のものを任意に用いることができる。具体的にはアルミン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの水溶性アルカリ塩や硫酸アルミニウムや珪酸アルニウムなどのアルミニウム塩等が挙げられる。これらは単体で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。これらの形態は液状、粉状のものであってもよい。特に液状の場合には、一般的に深彫りのエンボスといわれている溝の深さが5mm以上のエンボスの場合に有効である。そして、硬化促進剤の塗布量は、硬化性スラリーの初期硬化時間や凹凸模様のパターンに応じて適宜選択可能である。例えばJIS R−5201に基づくビガー針試験において、終結時間が60分の硬化性スラリーを用いる場合には、成形体に付与される凹凸模様の溝の深さまでの層を短時間(例えば5分間)で硬化させる量を塗布すればよい。例えばJIS R−5201に基づくビガー針試験において、終結時間が60分の硬化性スラリーを用い、幅8mm、深さ10mmの溝を設けてレンガ模様を付与する場合には、溝の深さ8mmまでの層を短時間で硬化させ硬化促進剤の量を塗布することにより本発明の効果が発揮される。
【0016】
模様形成工程で付与される凹凸模様のサイズはとくに制限されないが、例えば厚さ30mmの基材(成形体)を使用する場合、凹部の深さは2〜10mmである。
【0017】
[養生工程]
模様形成工程において凹凸模様付与された成形体は、養生工程にそのまま移行するか、あるいは必要に応じて切断加工や切削加工を施してもよい。
養生工程は、湿潤養生、蒸気養生、加温養生、加圧養生、オートクレーブ養生(高温・高圧、低温・低圧)といった当業界で知られる手法を用いることができる。
【0018】
本発明における硬化性スラリーとは、セメントと各種添加剤および/また添加材とから構成されるものである。
セメントとしては例えば普通セメント、早強セメント、超早強セメント等のポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント等の混合セメント、あるいはアルミナセメント、ジェットセメント、QTセメント、エコセメント、アーウィン系セメント、アリナイト、ベリナイト等の速硬性セメント等が挙げられる。
中でも、セメントとして、都市ごみ焼却灰および下水汚泥焼却灰の少なくとも一方を原料とする焼成物であって、11CaO・7Al23・CaCl2、11CaO・7Al23・CaF2および3CaO・Al23の一種以上を10〜40重量%並びに2CaO・SiO2および3CaO・SiO2の一種以上を含む焼成物と石膏からなる環境調和型セメント(エコセメント)を用いるのが好ましい。
【0019】
また、添加材としては、補強、加工性付与、軽量化、増量等を目的に配合する材料が挙げられ、その例としては、木片や木質繊維のような木質フィラー、パルプ繊維、その他の無機・有機質補強用繊維、無機・有機質軽量骨材、砕石、細・粗骨材等が挙げられる。
具体的には、木質フィラーとしてバージンパルプ、古紙パルプ、補強用繊維としてポリプロピレン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維、ウォラストナイト、ガラス繊維、ロックウール、セラミックファイバー繊維、無機・有機質軽量骨材として高炉スラグ、シリカフューム、シリカフラワー珪石、珪石粉等が挙げられる。
これらのフィラー材の種類および配合量は、目的とする製品の性能に対して、任意に決定すればよい。また、水の配合量は、得られるセメントボードの比重、所望の強度等を勘案して決定されるが、例えば水/セメント重量比は20〜150%である。さらに、本発明における硬化性スラリーは、上記の添加材のほかに各種添加剤を含むことができる。その例としては、スラリー流動化剤、スラリー粘性調整剤、各種分散剤等が挙げられる。これらは製造ライン上での硬化性スラリーの取り扱いや、所望する製品の性能に応じてその種類や配合量を調整すればよい。
【0020】
【実施例】
次に、本発明の製造方法を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
図1は、本実施例で用いたセメントボードの製造装置を説明するための図である。
図1において、セメントを含む硬化性スラリーが連続攪拌手段を有する連続ミキサー10から展開ロール11,12上に供給され、移動コンベア13上で硬化性スラリーが所望の厚さに圧延され、成形体14となる。成形体14は、移動コンベア13上を矢印方向に進行しながらさらに成形プレート15によりその表面が均一に均される。その後、図示しない加熱ヒータによ第1養生ゾーン16にて成形体を養生し、続くエンボスによる模様付けに適する程度まで硬化させ、エンボスロール17により成形体の表面に凹凸模様が付与される。模様が付与された直後、成形体表面に硬化促進剤を噴霧器18によりスプレーする。続いて切断機19で切断した後、第2養生ゾーン20に養生し、セメントボードを得る。
【0021】
セメントとして、太平洋セメント株式会社製“エコセメント”70重量部、フィラーとして豊浦標準砂30重量部、混練水11重量部(水10重量部+減水剤:花王株式会社製“マイティ150”を1重量部含む)、湿式粉砕パルプ水63重量部(水60重量部+新聞古紙3重量部を含む)を連続ミキサー10に供給して硬化性スラリーを製造し、図1に示した装置を用いて連続流し込み成形を行った。“エコセメント”は、都市ごみ焼却灰および下水汚泥焼却灰の混合物の焼成によって得られた環境調和型セメントである。ここで使用したエコセメントの組成は、鉱物含有率にして、11CaO・7Al23・CaCl2が20重量%、2CaO・SiO2が12重量%、3CaO・SiO2が54重量%、4CaO・Al23・Fe23が7重量%である。なお、本実施例における硬化性スラリーの終結時間は、JIS R−5201に基づくビガー針試験において45分であった。また、各原料の供給は、連続ミキサー10から排出される硬化性スラリーが200l/hrとなるように制御された。また、硬化性スラリーの成形体の厚さが35mm、エンボスの深さが5mmとなるように、展開ローラー11,12、成形プレート15、エンボスロール17の高さを調節した。
【0022】
なお、硬化促進剤として硫酸アルミニウムの水溶液(濃度20重量%)を用いた。噴霧器18で硬化促進剤をスプレーしてから10分後のスプリングバックの状況を調べた。なお、スプレー量は硬化促進剤がエンボスの深さ5mmまでの層を5分間で硬化せしめる量に調節した。
図2は、本実施例におけるスプリングバックの状況を説明するための図である。図2(a)において、模様型21により凹凸模様が付与された成形体22は、模様型離型後放置しても、図2(b)に示されるように、付与された凹凸模様が戻ることはなかった。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、セメントボードの製造方法において、模様形成工程および/または模様形成工程直後の成形体に前記セメントの硬化促進剤を塗布することにより、付与された凹凸模様が成形体自体の有する弾力性により戻らないようにしたので、模様型によって成形体に付与された凹凸模様がそのままセメントボードに形成され設計に忠実な模様を得ることができるとともに生産性に優れたセメントボードの製造方法提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で使用したセメントボードの製造装置を説明するための図である。
【図2】 本実施例におけるスプリングバックの状況を説明するための図である。
【図3】 スプリングバックを説明するための図である。
【符号の説明】
10 連続ミキサー
11,12 展開ロール
13 移動コンベア
14 成形体
15 成形プレート
16 第1養生ゾーン
17 エンボスロール
18 噴霧器
19 切断機
20 第2養生ゾーン
21 模様型
22 成形体
22’ 未硬化のセメントボード

Claims (2)

  1. セメントを含む硬化性スラリーを成形するためのプレス成形または連続流し込み成形による成形工程と、この成形工程により得られた成形体に模様型により凹凸模様を付与する模様形成工程と、この模様形成工程により模様付けされた成形体を養生する養生工程とからなるセメントボードの製造方法において、前記模様形成工程および/または模様形成工程直後の成形体に前記セメントの硬化促進剤を塗布することにより、付与された凹凸模様が成形体自体の有する弾力性により戻らないようにしたことを特徴とするセメントボードの製造方法。
  2. セメントとして、都市ごみ焼却灰および下水汚泥焼却灰の少なくとも一方を原料とする焼成物であって、11CaO・7Al23・CaCl2、11CaO・7Al23・CaF2および3CaO・Al23の一種以上を10〜40重量%並びに2CaO・SiO2および3CaO・SiO2の一種以上を含む焼成物と石膏からなる環境調和型セメントを用いることを特徴とする請求項1に記載のセメントボードの製造方法。
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