JP4601102B2 - 空気清浄器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外気を吸入し浄化して排出する空気清浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄器としては、たとえば、特開平11−253724号公報に記載されているように、キャビネット内に、紙や不織布等によって形成されたフィルタと、そのフィルタを通して外部の空気を吸入するファンとが設置されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不織布等によって形成されたフィルタを内蔵した空気清浄器は、粉塵を有効に取り除くことができるものの、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、キシレン、トルエン等の有害な化学物質を効果的に取り除くことができない。また、長期間使用されると、フィルタが目詰まりしてしまい、浄化効率が低下してしまう、という問題点もある。
【0004】
本発明の目的は、上記従来の空気清浄器が有する問題点を解消し、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン等の有害な化学物質を効果的に取り除くことができるとともに、長期間に亘って効果的に浄化機能を発揮することが可能な空気清浄器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の内、請求項1に記載された発明は、外気を吸入するための吸入口、および内部の空気を排出するための排出口を有する合成樹脂製の収納ケースの内部に、植物と、その植物を根付かせる培土と、吸着フィルタと、収納ケース内の空気を強制的に外部へ排出するためのファンとを内蔵した空気清浄器であって、前記培土が、多孔質のセラミックスボールであり、かつ、前記吸着フィルタが、多数の微細孔を穿設しカテキンを付着させた板状のセラミックスフィルタと、多数の微細孔を穿設しサポニンを付着させた板状のセラミックスフィルタと、多数の微細孔を穿設し銀および銅を付着させた板状のセラミックスフィルタとの3種類のセラミックスフィルタを有するものであり、かつ、前記ファンがシロッコファンであり、前記吸入口が前記収納ケースの上面に設けられているとともに、収納ケースの内部に、前記植物を収納するための植物収納領域と、フィルタ収納領域とが、間仕切りによって左右に分けて設けられており、フィルタ収納領域の前端際が植物収納領域の前端際と連通した状態になっており、フィルタ収納領域内に、前記3種類の板状のセラミックスフィルタが平行に配置されており、それらの各セラミックスフィルタの後方に、不織布からなる布フィルタが設置されているとともに、そのフィルタ収納領域の上面に蓋体が載置されており、フィルタ収納領域の後方に前記ファンが設けられており、シロッコファンの翼が、収納ケースの後端に穿設された多数の孔からなる排出口の前方に位置した状態になっていることを特徴とするものである。請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、培土が、多孔質のセラミックスボールであることにある。なお、吸着フィルタに付着させるミネラルとしては、種々のものを用いることができるが、銀あるいは銅を主成分としたミネラルを用いると、吸着フィルタの有する殺菌・脱臭・有害物質の分解作用が優れたものとなるので好ましい。また、吸着フィルタに付着させるカテキン・サポニン・ミネラルの量は、特に限定されないが、フィルタ全体に対する重量が、それぞれ0.6〜5.0%、0.5〜3.0%、0.1〜20%の範囲内であると、必要最小限の量で、吸着フィルタが優れた殺菌・脱臭・有害物質の分解作用を発揮できるものとなるので好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の空気清浄器の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
図1、図2は、空気清浄器1を示したものであり、空気清浄器1は、外周が収納ケース2によって覆われており、その収納ケース2の内部に、植物(観葉植物)11、吸着フィルタである第1セラミックスフィルタ6a、第2セラミックスフィルタ6b、第3セラミックスフィルタ6c、シロッコファン5等が内蔵されている。収納ケース2は、透明な合成樹脂によって形成された上側の蓋部2aと、不透明な合成樹脂によって形成された下側の収容部2bとに、二分割できるようになっている。そして、蓋部2aには、不織布によって形成された布フィルタ(図示せず)を内蔵した吸入口3が設けられている。
【0008】
一方、収納ケース2の収容部2bは、中央に、長手方向に沿って、波状に屈曲した間仕切り9が設けられており、左側が植物収納領域21、右側がフィルタ収納領域22になっている。図3は、植物収納領域21の底部の一部を示したものであり、収納ケース2の底面の上方には、底面と平行に、網目状の載置板23が設置されている。そして、その載置板23の上に、観葉植物を植えた逆円錐台形の3つの容器20,20・・(1つの大型容器20aおよび2つの小型容器20b,20b)が、載置された状態になっている。また、載置板23と収納ケース2の底面との間は、水タンク18となっており、観葉植物11に供給するための水Wが貯留されている。
【0009】
図4は、容器20を示したものであり、容器20は、内側容器12と、外側容器13との二重構造になっている。内側容器12は、合成樹脂によって形成されており、底面に多数の透水孔24,24・・が穿設されている。また、内側容器12の底部には、不織布によって形成された保水材15が設けられており、その保水材15の上方に、多数のセラミックスボール14,14・・が収容されている。そして、それらのセラミックスボール14,14・・内に、観葉植物11が根を張った状態になっている。なお、セラミックスボール14,14・・は、石灰、滑石、青粘土、酸化クローム等を混練し球状に形成して焼成した後に、カテキン・サポニン・各種ミネラルを溶解させた水溶液中に浸漬し、表面および内部に、十分に、カテキン、サポニン、各種ミネラルを付着させたものである。一方、外側容器13も、合成樹脂によって形成されており、底の中央部分に、吸水孔25が穿設されている。そして、底面上に、不織布によって形成された保水部材26が敷設されており、その保水部材26の下面の中央に、吸水テープ17が取り付けられており、吸水孔25から下方に垂れ下がった状態になっている。
【0010】
また、図2の如く、フィルタ収納領域22には、蓋体27が載置されており、内部が空洞になっている(わずかに上げ底に形成されている)。なお、蓋体27の中央には、摘み28が突設されている。また、間仕切り9の前端際(図2の右側)であって載置板23より上方の部分のみが切り欠かれており、フィルタ収納領域22の前端際が、植物収納領域21の前端際と連通した状態になっている。さらに、フィルタ収納領域22の左右の内壁には、略等間隔で、一対になった3組のスリットガイド8,8・・が鉛直に設置されており、それらの3組のガイド8,8・・には、それぞれ、第1セラミックスフィルタ6a、第2セラミックスフィルタ6b、第3セラミックスフィルタ6cが設置されており、各セラミックスフィルタ6a〜6cが、フィルタ収納領域22の幅方向に沿って平行に配置した状態になっている。図5は、各セラミックスフィルタ6a〜6cが、一組のスリットガイド8,8に嵌め込まれた状態を示したものであり(フィルタ収納領域22を上から見た状態)、各セラミックスフィルタ6a〜6cは、扁平な直方体状に形成されており、表面から裏面まで貫通するように多数の微細孔10,10・・が、規則正しく穿設されている。第1〜第3セラミックスフィルタ6a〜6cは、それぞれ、以下の方法によって形成されたものである。
【0011】
[第1セラミックスフィルタ6aの形成]
石炭粉末約35重量部、滑石13重量部、青粘度約30重量部、酸化クローム約5重量部を混合し、混合油5重量部および水12重量部を加えて十分に混練し、しかる後に、成形プレスによって、厚みが約10mm程度の扁平な直方体状にプレスし、表面から裏面まで貫通するように多数の通過孔を穿設した後、約80℃で予備乾燥し、1100℃で焼成することによってフィルタ基板(重量は約80g)を得た。そして、得られたフィルタ基板を、2.47重量部のカテキンを67.53重量部の水に溶解させたカテキン水溶液(約70g)中に約3分間浸漬し、すべてのカテキン水溶液をフィルタ基板に吸収させた。しかる後、カテキン水溶液を吸収したフィルタ基板を、非常に短時間のうちに乾燥させることによって、フィルタ基板の表面および内部にカテキンが十分に付着した第1セラミックスフィルタ6a(フィルタ全体に対して約3.0重量%のカテキンが付着)を形成した。
【0012】
[第2セラミックスフィルタ6bの形成]
第1セラミックスフィルタ6aのフィルタ基板と略同様の方法によって得たフィルタ基板を、1.30重量部のサポニンを68.70重量部の水に溶解させたサポニン水溶液(約70g)中に約3分間浸漬し、すべてのサポニン水溶液をフィルタ基板に吸収させた。しかる後、サポニン水溶液を吸収したフィルタ基板を、非常に短時間のうちに乾燥させることによって、フィルタ基板の表面および内部にサポニンが十分に付着した第2セラミックスフィルタ6b(フィルタ全体に対して約1.6重量%のサポニンが付着)を形成した。
【0013】
[第3セラミックスフィルタの形成]
第1、第2セラミックスフィルタ6a,6bのフィルタ基板と略同様の方法によって得たフィルタ基板を、8.89重量部のミネラル(銀、銅を主成分としたもの)を61.11重量部の水に溶解させたミネラル水溶液(約70g)中に約3分間浸漬し、すべてのミネラル水溶液をフィルタ基板に吸収させた。しかる後、ミネラル水溶液を吸収したフィルタ基板を、非常に短時間のうちに乾燥させることによって、フィルタ基板の表面および内部にミネラルが十分に付着した第3セラミックスフィルタ6c(フィルタ全体に対して約10.0重量%のミネラルが付着)を形成した。
【0014】
一方、図2の如く、平行に配置された各セラミックスフィルタ6a〜6cの間、および第3セラミックスフィルタの後方には、不織布によって形成されており、セラミックスフィルタと略同一の大きさを有する布フィルタ7a〜7cが設置されている。また、布フィルタ7cの後方に、シロッコファン5が設置されており、シロッコファン5の翼が、収納ケース2の収容部2bの後端に穿設された多数の孔からなる排出口4の前方に位置した状態になっている。
【0015】
上記の如く構成された空気清浄器1は、シロッコファン5に電源を投入すると、吸入口3から空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、まず、植物収納領域21において、多数のセラミックスボール14,14・・の間、および内部を通過する。かかる際に、空気内に含まれているホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、キシレン、トルエン等の有害物質および雑菌が、多孔質なセラミックスボール14,14・・中に高い確率で吸収される。吸収された有害物質、雑菌は、観葉植物11の根およびその周囲に存在する微生物(VA菌根菌等)の作用によって分解される。また、セラミックスボール14,14・・に付着したサポニンは、微生物による有害物質、雑菌の分解を促進するよう作用する。一方、セラミックスボール14,14・・に付着した各種のミネラルは、植物に供給される水の腐敗を防止するとともに、観葉植物11に、成長に必要な要素(ナトリウムやカリウム等)を供給する。
【0016】
そして、植物収納領域21中において有害物質の一部が分解された空気は、植物収納領域21の前端際からフィルタ収納領域22内へ送り込まれ、第1セラミックスフィルタ6a、布フィルタ7a、第2セラミックフィルタ6b、布フィルタ7b、第3セラミックスフィルタ6c、布フィルタ7cを順々に通過する。そして、第1セラミックスフィルタ6aを通過する際には、第1セラミックスフィルタ6aに付着したカテキンの作用によって、空気内の有害物質、雑菌がさらに低濃度になるまで除去・分解されるとともに消臭される。また、第2セラミックスフィルタ6bを通過する際には、第2セラミックスフィルタ6bに付着したサポニンによって、空気内の有害物質、雑菌が一層低濃度になるまで除去・分解されるとともに消臭される(特に、たばこの臭いが消臭される)。さらに、第3セラミックスフィルタ6cを通過する際には、第3セラミックスフィルタ6c付着した各種のミネラルによって、空気内の有害物質、雑菌が一段と低濃度になるまで除去・分解されるとともに消臭される。なお、布フィルタ7a〜7cは、シロッコファン5の吸引力によって、空気が短時間の内に各セラミックスフィルタ6a〜6cを通過してしまう事態を防止するように作用する。そして、第1〜第3セラミックスフィルタ6a〜6c、および布フィルタ7a〜7cを通過した空気(浄化された空気)は、シロッコファン5によって、排出口4から収納ケース2の外部へと排出される。
【0017】
空気清浄器1は、上記の如く、外気を吸入するための吸入口3、および内部の空気を排出するための排出口4を有する収納ケース2の内部に、植物(観葉植物)11と、その植物を根付かせる培土であるセラミックスボール14,14・・と、カテキンを付着させた吸着フィルタである第1セラミックスフィルタ6aと、収納ケース2内の空気を強制的に外部へ排出するためのファンであるシロッコファン5とを内蔵しており、植物11の根およびその周辺に存在する微生物の分解作用、および第1セラミックスフィルタ6aに付着したカテキンの殺菌・消臭作用によって、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有害物質や雑菌を非常に低い濃度まで除去・分解することができるので、効果的に空気を浄化することができる。また、空気清浄器1は、吸入した空気に、植物収納領域21とフィルタ収納領域22とを順に通過させ、他段階に亘って穏やかに空気を浄化するものであるため、各セラミックスフィルタ6a〜6cが短期間で目詰まりしたりせず、長期間に亘って効果的に空気の浄化機能を発揮することができる。加えて、空気清浄器1は、上記の如く、収納ケース2内の閉じられた空間において、植物11および吸着フィルタである第1セラミックスフィルタ6aによって、空気を浄化するものであるため、短時間のうちにきわめて効率的に空気を浄化することができる。なお、図6は、空気清浄器1を作動させた場合における空気清浄器1近傍の有害物質の濃度の経時変化を示す表であり、各種の有害物質の濃度が、非常に短時間のうちにきわめて低いレベルになっていることが分かる。
【0018】
また、空気清浄器1は、吸着フィルタが、多数の微細孔10,10・・を穿設したセラミックスフィルタ6a〜6cであり、収納ケース2内部に取り込まれた空気が、各セラミックスフィルタ6a〜6cの微細孔を通過する際に、空気中の有害物質、雑菌が高い確率で吸着されるため、非常に効果的に空気を浄化することができる。
【0019】
さらに、空気清浄器1は、観葉植物11を根付かせる培土が、多孔質のセラミックスボール14,14・・であり、収納ケース2内に取り込まれた空気が、セラミックスフボール14,14・・の微細孔を通過する際に、空気中の有害物質、雑菌が高い確率で吸着され、植物の根およびその周辺に存在する微生物によって分解されるため、きわめて効果的に空気を浄化することができる。
【0020】
加えて、空気清浄器1は、収納ケース2内に、サポニンを付着させた第2セラミックスフィルタ6b、ミネラルを付着させた第3セラミックスフィルタ6cが内蔵されており、サポニン、ミネラルの有する殺菌・消臭作用によって、第2セラミックスフィルタ6b、第3セラミックスフィルタ6cを通過した空気中の有害物質、雑菌を非常に低い濃度まで除去・分解することができるので、ごく短時間のうちにきわめて効果的に空気を浄化することができる。
【0021】
また、空気清浄器1は、観葉植物11を植えた容器20,20・・(20a,20b・・)が、内側容器12と外側容器13との二重構造になっているため、植物を簡単に他のものと取り替えることができる。さらに、吸水テープ17によって、観葉植物11の生育に必要な水のみを効果的に観葉植物11に供給することができるため、観葉植物11の生育が阻害されず、微生物による有害物質、雑菌の分解機能が常に活性化された状態で保たれる。一方、空気清浄器1は、各セラミックスフィルタ6a〜6cを一対のスライドガイド8,8間にスライド装着する構造であるため、各セラミックスフィルタ6a〜6cを簡単に取り替えることができる。
【0022】
なお、本発明の空気清浄器の構成は、上記した各実施例の態様に何ら限定されるものではなく、収納ケース、ファン、吸着フィルタ、植物等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
【0023】
たとえば、空気清浄器は、カテキンを付着した吸着フィルタを設置したものであれば良く、必ずしも3枚の吸着フィルタを設置したものでなくても良い。また、3つの植物を備えたものに限定されず、2個以下の植物を備えたものや4個以上の植物を備えたものでも良い。加えて、植物の種類も観葉植物に限定されず、他の植物でも良い。
【0024】
一方、セラミックスフィルタの形成方法も、上記実施形態の方法に限定されない。プレート基板を形成する際に、石炭粉末、滑石、青粘度、酸化クローム、混合油、水の混合比率を任意に変更することができるし、原料の一部を省略したり、別の原料を用いたりすることも可能である。また、プレート基板の厚さや大きさ等も、特に限定されず、必要に応じて任意に変更することができる。さらに、プレート基板にカテキン・サポニン・各種のミネラルを付着させる際のカテキン・サポニン・各種ミネラルの水溶液の濃度も、上記実施形態の濃度に限定されず、必要に応じて適宜変更することができる。場合によっては、カテキン・サポニン・各種ミネラルのうちの2種以上を水に溶解させた水溶液を用いることも可能である。加えて、プレート基板にカテキン・サポニン・各種のミネラルを付着させる方法も、浸漬に限定されず、プレート基板の表面に、カテキン・サポニン・各種ミネラルのうちの1種あるいは2種以上を水に溶解させた水溶液を吹き付ける等の方法を用いることも可能である。また、吸着フィルタは、セラミックスフィルタに限定されず、不織布にカテキン、サポニン、各種ミネラル等を付着させたものや、合成樹脂製のシートにカテキン、サポニン、各種ミネラル等を付着させたもの、あるいは袋(布袋や多くの孔を穿設した合成樹脂製の袋等)の中にカテキン、サポニン、各種ミネラル等を付着させた粒状や塊状の多孔質体(たとえば、セラミックスボール)を詰めたもの等でも良いが、上記の如く、セラミックスフィルタを用いた場合には、吸着フィルタが有する有害物質の除去・分解機能がきわめて優れたものとなる、というメリットがある。
【0025】
一方、植物を根付かせる培土も、セラミックスボールに限定されず、通常の土壌を用いることができるし、場合によっては、スポンジ等を用いることも可能である。なお、培土としてセラミックスボールを用いる場合において、セラミックスボールを形成するための方法や、セラミックスボールにカテキン・サポニン・各種ミネラルを付着させるための方法は、セラミックスフィルタを形成するための方法や、セラミックスフィルタにカテキン・サポニン・各種ミネラルを付着させるための方法と同様に、必要に応じて適宜変更することができる。加えて、ファンもシロッコファンに限定されず、各種のファンを採用することができし、植物を収容するための容器も、何ら上記実施形態の態様に限定されない。
【0026】
また、フィルタ収納領域には、必ずしも蓋体を設置する必要はなく、フィルタ収納領域の上方が開放されていても良い。さらに、フィルタ収納領域には、必ずしも布フィルタを設置する必要はなく、その構成を省略することも可能である。
加えて、布フィルタを設置する場合には、各セラミックスフィルタにカテキン・サポニン・各種ミネラルを付着させる方法と同様な方法によって、布フィルタにカテキン・サポニン・各種ミネラルを付着させることも可能である。かかる構成を採用した場合には、空気清浄器の空気浄化機能が一層優れたものとなる(より短時間のうちに空気を浄化できるものとなる)、というメリットがある。
【0027】
なお、本発明の空気清浄器は、上記の如く、優れた空気浄化機能を有するものであるから、会議室やホールに設置する大型タイプのものからトイレや押入に設置する小型タイプのものまで、用途に合わせて広く利用することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の空気清浄器は、植物の根およびその周辺に存在する微生物の分解作用、および吸着フィルタに付着したカテキンの殺菌・消臭作用によって、有害物質を高い確率で除去・分解するので、効果的に空気を浄化することができる。また、植物の有する有害物質、雑菌の除去・分解作用と、吸着フィルタに付着したカテキンによる有害物質の殺菌・消臭作用を併用するものであり、吸着フィルタが短時間のうちに目詰まりしたりしないので、長期間に亘って効果的に空気の浄化機能を発揮することができる。加えて、本発明の空気清浄器は、収納ケース内の閉じられた空間において、植物および吸着フィルタによって、空気を浄化するものであるため、非常に短時間のうちにきわめて効率的に空気を浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気清浄器の説明図である。
【図2】空気清浄器の説明図(植物を省略した部分断面図)である。
【図3】植物収納領域の底部(一部)を示す説明図である。
【図4】観葉植物を植えた容器を示す説明図である。
【図5】ガイドにフィルタを装着した状態を示す説明図である。
【図6】空気清浄器を作動させた場合における空気清浄器近傍の有害物質の濃度の経時変化を示す表である。
【符号の説明】
1・・空気清浄器、2・・収納ケース(2a・・蓋部、2b・・収容部)、3・・吸入口、4・・排出口、5・・シロッコファン、6a〜6c・・セラミックスフィルタ、7a〜7c・・布フィルタ、8・・スリットガイド、9・・間仕切り、10・・微細孔、11・・観葉植物、12・・内側容器、13・・外側容器、14・・セラミックスボール、15・・保水材、16・・保水布、17・・吸水テープ、18・・水タンク、20・・容器(20a・・大型容器、20b・・小型容器)、21・・植物収納領域、22・・フィルタ収納領域、23・・載置板、24・・透水孔、25・・吸水孔、26・・保水部材、27・・蓋体、28・・摘み。

Claims (2)

  1. 外気を吸入するための吸入口、および内部の空気を排出するための排出口を有する合成樹脂製の収納ケースの内部に、植物と、その植物を根付かせる培土と、吸着フィルタと、収納ケース内の空気を強制的に外部へ排出するためのファンとを内蔵した空気清浄器であって、
    前記培土が、多孔質のセラミックスボールであり、かつ、
    前記吸着フィルタが、多数の微細孔を穿設しカテキンを付着させた板状のセラミックスフィルタと、多数の微細孔を穿設しサポニンを付着させた板状のセラミックスフィルタと、多数の微細孔を穿設し銀および銅を付着させた板状のセラミックスフィルタとの3種類のセラミックスフィルタを有するものであり、なおかつ、
    前記ファンがシロッコファンであり、
    前記吸入口が前記収納ケースの上面に設けられているとともに、
    収納ケースの内部に、前記植物を収納するための植物収納領域と、フィルタ収納領域とが、間仕切りによって左右に分けて設けられており、フィルタ収納領域の前端際が植物収納領域の前端際と連通した状態になっており、
    フィルタ収納領域内に、前記3種類の板状のセラミックスフィルタが平行に配置されており、それらの各セラミックスフィルタの後方に、不織布からなる布フィルタが設置されているとともに、そのフィルタ収納領域の上面に蓋体が載置されており、
    フィルタ収納領域の後方に前記ファンが設けられており、シロッコファンの翼が、収納ケースの後端に穿設された多数の孔からなる排出口の前方に位置した状態になっていることを特徴とする空気清浄器。
  2. 培土が、多孔質のセラミックスボールであることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
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