JP2001149718A - 空気清浄器用フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

空気清浄器用フィルタおよびその製造方法

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JP2001149718A
JP2001149718A JP33335499A JP33335499A JP2001149718A JP 2001149718 A JP2001149718 A JP 2001149718A JP 33335499 A JP33335499 A JP 33335499A JP 33335499 A JP33335499 A JP 33335499A JP 2001149718 A JP2001149718 A JP 2001149718A
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catechin
air purifier
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saponin
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Katsumi Matsumoto
勝美 松本
Masahiko Hashizume
雅彦 橋爪
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有害な化学物質や雑菌を効果的にフィルタリン
グすることができるとともに、長期間に亘って優れたフ
ィルタリング機能を発揮することが可能なフィルタを提
供する。 【解決手段】空気清浄器用フィルタ6は、プレート基板
19がセラミックスによって形成されており、厚さ約1
0mmの扁平な直方体形状を有している。そして、そのプ
レート基板19の表面から裏面まで貫くように、多数の
微細な通過孔10,10・・が、千鳥状に規則正しく穿
設されている。さらに、プレート基板19の表面、およ
び通過孔10,10・・の内部には、多量のカテキンが
付着した状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄器に使用
されるフィルタ、およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の空気清浄器としては、たとえば、
特開平11−253724号公報に記載されているよう
に、キャビネット内に、フィルタと、そのフィルタを通
して外部の空気を吸入するファンとが設置されたものが
知られている。また、フィルタとしては、紙や不織布等
によって形成されたフィルタが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紙や不
織布等によって形成されたフィルタは、粉塵を有効に取
り除く(フィルタリングする)ことができるものの、ホ
ルムアルデヒド、トリクロロエチレン、テトラクロロエ
チレン、ベンゼン、キシレン、トルエン等の有害な化学
物質や雑菌を効果的にフィルタリングすることができな
い。また、長期間使用されると、目詰まりしてしまい、
フィルタリング効果が低下してしまう、という問題点も
ある。
【0004】本発明の目的は、上記従来の空気清浄器用
フィルタが有する問題点を解消し、有害な化学物質や雑
菌を効果的にフィルタリングすることができるととも
に、長期間に亘って優れたフィルタリング機能を発揮す
ることが可能なフィルタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の構成の
内、請求項1に記載された発明の構成は、セラミックス
によって形成されており多数の微細な通過孔が表面から
裏面まで貫くように設けられたプレート基板に、カテキ
ン、サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上
が付着している空気清浄器用フィルタにある。請求項2
に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明
において、プレート基板が、石炭、滑石、青粘度、酸化
クロームを混合し、油および水を加えて十分に混練し、
しかる後にプレスし、表面から裏面まで貫通するように
多数の通過孔を穿設した後に焼成したものであることに
ある。請求項3に記載された発明の構成は、セラミック
スによって形成されており多数の微細な通過孔が表面か
ら裏面まで貫くように設けられたプレート基板を、カテ
キン、サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以
上を水に溶解させた水溶液中に浸漬することによって、
プレート基板に、カテキン、サポニン、ミネラルのうち
の少なくとも1種類以上を付着させる空気清浄器用フィ
ルタの製造方法にある。請求項4に記載された発明の構
成は、請求項3に記載された発明において、プレート基
板を、カテキン、サポニン、ミネラルのうちの少なくと
も1種類以上を水に溶解させた水溶液中に浸漬した後に
急速乾燥させることにある。なお、吸着フィルタに付着
させるミネラルとしては、種々のものを用いることがで
きるが、銀あるいは銅を主成分としたミネラルを用いる
と、吸着フィルタの有する殺菌・脱臭・有害物質の分解
作用が優れたものとなるので好ましい。また、吸着フィ
ルタに付着させるカテキン・サポニン・ミネラルの量
は、特に限定されないが、フィルタ全体に対する重量
が、それぞれ0.6〜5.0%、0.5〜3.0%、
0.1〜20%の範囲内であると、必要最小限の量で、
吸着フィルタが優れた殺菌・脱臭・有害物質の分解作用
を発揮できるものとなるので好ましい。また、急速乾燥
とは、100℃以下の低温で加熱することによる乾燥等
の自然乾燥とは異なる乾燥を言う。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空気清浄器用フィ
ルタ、およびその製造方法の一実施形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0007】[空気清浄器用フィルタの製造]石炭粉末
約35重量部、滑石13重量部、青粘度約30重量部、
酸化クローム約5重量部を混合し、混合油5重量部およ
び水12重量部を加えて十分に混練し、しかる後に、成
形プレスによって、厚みが約10mm程度の扁平な直方体
状にプレスし、表面から裏面まで貫通するように多数の
通過孔を穿設した後、約80℃で予備乾燥し、1100
℃で焼成することによってフィルタ基板(重量は約80
g)を得た。そして、得られたフィルタ基板を、2.4
7重量部のカテキンを67.53重量部の水に溶解させ
たカテキン水溶液(約70g)中に約3分間浸漬し、す
べてのカテキン水溶液をフィルタ基板に吸収させた。し
かる後、カテキン水溶液を吸収したフィルタ基板を、約
70℃の温度で低温加熱し、非常に短時間のうちに乾燥
させることによって、第1の空気清浄器用フィルタを得
た。
【0008】石炭粉末約36重量部、滑石14重量部、
青粘度約31重量部、酸化クローム約2重量部を混合
し、混合油5重量部および水12重量部を加えて十分に
混練し、しかる後に、成形プレスによって、厚みが約1
0mm程度の扁平な直方体状にプレスし、表面から裏面ま
で貫通するように多数の通過孔を穿設した後、約80℃
で予備乾燥し、1200℃で焼成することによってフィ
ルタ基板(重量は約80g)を得た。そして、得られた
フィルタ基板を、1.30重量部のサポニンを68.7
0重量部の水に溶解させたサポニン水溶液(約70g)
中に約3分間浸漬し、すべてのサポニン水溶液をフィル
タ基板に吸収させた。しかる後、サポニン水溶液を吸収
したフィルタ基板を、約70℃の温度で低温加熱し、非
常に短時間のうちに乾燥させることによって、第2の空
気清浄器用フィルタを得た。
【0009】石炭粉末約33重量部、滑石15重量部、
青粘度約32重量部、酸化クローム約3重量部を混合
し、混合油4重量部および水13重量部を加えて十分に
混練し、しかる後に、成形プレスによって、厚みが約1
0mm程度の扁平な直方体状にプレスし、表面から裏面ま
で貫通するように多数の通過孔を穿設した後、約90℃
で予備乾燥し、1000℃で焼成することによってフィ
ルタ基板(重量は約80g)を得た。そして、得られた
フィルタ基板を、8.89重量部のミネラル(銀、銅を
主成分としたもの)を61.11重量部の水に溶解させ
たミネラル水溶液(約70g)中に約3分間浸漬し、す
べてのミネラル水溶液をフィルタ基板に吸収させた。し
かる後、ミネラル水溶液を吸収したフィルタ基板を、約
90℃の温度で低温加熱し、非常に短時間のうちに乾燥
させることによって、第3の空気清浄器用フィルタを得
た。
【0010】図1は、得られた第1〜第3の空気清浄器
用フィルタを示したものであり、空気清浄器用フィルタ
6は、プレート基板19が厚さ約10mmの扁平な直方体
形状を有しており、そのプレート基板19の表面から裏
面まで貫くように、多数の微細な通過孔(直径約1mmの
孔)10,10・・が、千鳥状に規則正しく穿設されて
いる(1cm2 当たりに約30個穿設されている)。そし
て、第1の空気清浄器用フィルタ6aは、表面および通
過孔10,10・・の内部に、多量のカテキン(フィル
タ全体に対して約3.0重量%)が付着しており、第2
の空気清浄器用フィルタ6bは、表面および通過孔1
0,10・・の内部に、多量のサポニン(フィルタ全体
に対して約1.6重量%)が付着しており、第3の空気
清浄器用フィルタ6cは、表面および通過孔の内部に、
多量のミネラル(フィルタ全体に対して約10.0重量
%)が付着している。
【0011】以下、第1〜第3の空気清浄器用フィルタ
6a〜6cを空気清浄器に装着した一例について説明す
る。図2、図3は、空気清浄器1を示したものであり、
空気清浄器1は、外周が収納ケース2によって覆われて
おり、その収納ケース2の内部に、植物(観葉植物)1
1、吸着フィルタである第1セラミックスフィルタ6
a、第2セラミックスフィルタ6b、第3セラミックス
フィルタ6c、シロッコファン5等が内蔵されている。
収納ケース2は、透明な合成樹脂によって形成された上
側の蓋部2aと、不透明な合成樹脂によって形成された
下側の収容部2bとに、二分割できるようになってい
る。蓋部2aには、不織布によって形成された布フィル
タ(図示せず)を内蔵した吸入口3が設けられている。
【0012】一方、収納ケース2の収容部2bは、中央
に、長手方向に沿って、波状に屈曲した間仕切り9が設
けられており、左側が植物収納領域21、右側がフィル
タ収納領域22になっている。図4は、植物収納領域2
1の底部を示したものであり、収納ケース2の底面の上
方には、底面と平行に、網目状の載置板23が設置され
ている。そして、その載置板23の上に、観葉植物を植
えた逆円錐台形の3つの容器20,20・・(1つの大
型容器20a、および2つの小型容器20b,20b)
が、載置された状態になっている。また、載置板23と
収納ケース2の底面との間は、水タンク18となってお
り、観葉植物11に供給するための水Wが貯留されてい
る。
【0013】図5は、容器20を示したものであり、容
器20は、内側容器12と、外側容器13との二重構造
になっている。内側容器12は、合成樹脂によって形成
されており、底面に多数の透水孔24,24・・が穿設
されている。また、内側容器12の底部には、不織布に
よって形成された保水材15が設けられており、その保
水材15の上方に、無数のセラミックスボール14,1
4・・が収容されている。そして、それらのセラミック
スボール14,14・・内に、観葉植物11が根を張っ
た状態になっている。なお、セラミックスボール14,
14・・は、石灰、滑石、青粘土、酸化クローム等を混
練し球状に形成して焼成した後に、カテキン・サポニン
・各種ミネラルを溶解させた水溶液中に浸漬し、表面お
よび内部に、カテキン、サポニン、各種ミネラルを十分
に付着させたものである。また、外側容器13も、合成
樹脂によって形成されており、底の中央部分に、吸水孔
25が穿設されている。そして、底面上に、不織布によ
って形成された保水部材26が敷設されており、その保
水部材26の下面の中央に、吸水テープ17が取り付け
られており、吸水孔25から下方に垂れ下がった状態に
なっている。
【0014】また、図3の如く、フィルタ収納領域22
には、蓋体27が載置されており、内部が空洞になって
いる(わずかに上げ底に形成されている)。なお、蓋体
27の中央には、摘み28が突設されている。また、間
仕切り9の前端際であって載置板23より上方の部分の
みが切り欠かれており、フィルタ収納領域22の前端際
が、植物収納領域21の前端際と連通した状態になって
いる。さらに、フィルタ収納領域22の左右の内壁に
は、略等間隔で、一対となった3組のスリットガイド
8,8・・が鉛直に設置されており、それらの3組のガ
イド8,8・・には、それぞれ、第1セラミックスフィ
ルタ6a、第2セラミックスフィルタ6b、第3セラミ
ックスフィルタ6cが設置されており、各セラミックス
フィルタ6a〜6cが、フィルタ収納領域22の幅方向
に沿って平行に配置した状態になっている。図6は、各
セラミックスフィルタ6a〜6cが、スリットガイド
8,8に嵌め込まれた状態を示したものである(フィル
タ収納領域22を上から見た状態)。
【0015】一方、図3の如く、平行に配置された各セ
ラミックスフィルタ6a〜6cの間、および第3セラミ
ックスフィルタの後方には、不織布によって形成されて
おり、セラミックスフィルタと略同一の大きさを有する
布フィルタ7a〜7cが設置されている。また、布フィ
ルタ7cの後方に、シロッコファン5が設置されてお
り、シロッコファン5の翼が、収納ケース2の収容部2
bの後端に穿設された多数の孔からなる排出口4の前方
に位置した状態になっている。
【0016】上記の如く構成された空気清浄器1は、シ
ロッコファン5に電源を投入すると、吸入口3から空気
が取り込まれる。取り込まれた空気は、まず、植物収納
領域21において、多数のセラミックスボール14,1
4・・の間、および内部を通過する。かかる際に、空気
内に含まれているホルムアルデヒド、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、キシレン、トル
エン等の有害物質および雑菌が、多孔質なセラミックス
ボール14,14・・中に高い確率で吸収される。吸収
された有害物質、雑菌は、観葉植物11の根およびその
周囲に存在する微生物(VA菌根菌等)の作用によって
分解される。また、セラミックスボール14,14・・
に付着したサポニンは、微生物による有害物質、雑菌の
分解を促進するよう作用する。一方、セラミックスボー
ル14,14・・に付着した各種のミネラルは、植物に
供給される水の腐敗を防止するとともに、観葉植物11
に、成長に必要な要素(ナトリウムやカリウム等)を供
給する。
【0017】そして、植物収納領域21中において有害
物質の一部が分解された空気は、植物収納領域21の前
端際からフィルタ収納領域22内へ送り込まれ、第1セ
ラミックスフィルタ6a、布フィルタ7a、第2セラミ
ックフィルタ6b、布フィルタ7b、第3セラミックス
フィルタ6c、布フィルタ7cを順々に通過する。そし
て、第1セラミックスフィルタ6aを通過する際には、
第1セラミックスフィルタ6aに付着したカテキンの作
用によって、空気内の有害物質、雑菌がさらに低濃度に
なるまで除去・分解されるとともに消臭される。また、
第2セラミックスフィルタ6bを通過する際には、第2
セラミックスフィルタ6bに付着したサポニンによっ
て、空気内の有害物質、雑菌が一層低濃度になるまで除
去・分解されるとともに消臭される(特に、たばこの臭
いが消臭される)。さらに、第3セラミックスフィルタ
6cを通過する際には、第3セラミックスフィルタ6c
付着した各種のミネラルによって、空気内の有害物質、
雑菌が一段と低濃度になるまで除去・分解されるととも
に消臭される。なお、布フィルタ7a〜7cは、シロッ
コファン5の吸引力によって、空気が短時間の内に各セ
ラミックスフィルタ6a〜6cを通過してしまう事態を
防止するように作用する。そして、第1〜第3セラミッ
クスフィルタ6a〜6c、および布フィルタ7a〜7c
を通過した空気(浄化された空気)は、シロッコファン
5によって、排出口4から収納ケース2の外部へと排出
される。
【0018】空気清浄器用フィルタ6(6a〜6c)
は、上記の如く、セラミックスによって形成されており
多数の微細な通過孔10,10・・が表面から裏面まで
貫くように設けられたプレート基板19に、カテキン、
サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上が付
着したものであるため、ホルムアルデヒド、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエチレン等の有害物質や雑菌を
高い確率で表面および通過孔内に吸着し、吸着した有害
物質や雑菌を、付着したカテキン、サポニン、ミネラル
の殺菌・消臭作用によって、非常に低い濃度まで除去・
分解することができる。したがって、空気清浄器用フィ
ルタ6を空気清浄器(たとえば、空気清浄器1)に装着
することによって、短時間のうちに効果的に空気を浄化
することが可能となる。なお、図7は、空気清浄器1を
作動させた場合における空気清浄器1近傍の有害物質の
濃度の経時変化を示す表であり、各種の有害物質の濃度
が、非常に短時間のうちにきわめて低いレベルになって
いることが分かる。また、空気清浄器用フィルタ6(6
a〜6c)は、付着したカテキン、サポニン、ミネラル
が、吸着した有害物質や雑菌を分解するため、長期間に
亘って使用した場合でも、目詰まりしにくく、いつまで
も優れたフィルタリング機能を発揮することができる。
【0019】さらに、空気清浄器用フィルタ6は、プレ
ート基板19が、石炭、滑石、青粘度、酸化クロームを
混合し、油および水を加えて十分に混練し、しかる後に
プレスし、表面から裏面まで貫通するように多数の通過
孔10,10・・を穿設した後に焼成したものであり、
きわめて多孔質であるため、非常に高い確率で、有害物
質や雑菌を吸着し、優れたフィルタリング機能を発揮す
ることができる。
【0020】一方、上記した空気清浄器用フィルタ6の
製造方法は、セラミックスによって形成されており多数
の微細な通過孔が表面から裏面まで貫くように設けられ
たプレート基板19を、カテキン、サポニン、ミネラル
のうちの少なくとも1種類以上を水に溶解させた水溶液
中に浸漬することによって、プレート基板19に、カテ
キン、サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以
上を付着させるものであるため、優れたフィルタリング
機能を発揮する空気清浄器用フィルタ6を、歩留まり良
く、きわめて容易に、かつ安価に製造することができ
る。
【0021】加えて、上記した空気清浄器用フィルタ6
の製造方法は、プレート基板19を、カテキン、サポニ
ン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上を水に溶解
させた水溶液中に浸漬した後に急速乾燥させるものであ
るため、カテキン、サポニン、ミネラルを、蒸散等によ
ってロスすることなくプレート基板19に付着させるこ
とができる。
【0022】なお、本発明の空気清浄器用フィルタの構
成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではな
く、プレート基板の形状・構造等の構成を、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
【0023】たとえば、プレート基板の形成において
は、石炭粉末、滑石、青粘度、酸化クローム、混合油、
水の混合比率を任意に変更することができるし、原料の
一部を省略したり、別の原料を用いたりすることも可能
である。また、プレート基板の厚さや大きさ等も、特に
限定されず、必要に応じて任意に変更することができ
る。加えて、プレート基板に穿設する多数の微細な通過
孔の形状・個数・密度も、何ら上記実施形態の態様に限
定されない。
【0024】さらに、プレート基板にカテキン・サポニ
ン・各種のミネラルを付着させる際のカテキン・サポニ
ン・各種ミネラルの水溶液の濃度も、上記実施形態の濃
度に限定されず、必要に応じて適宜変更することができ
る。場合によっては、カテキン・サポニン・各種ミネラ
ルのうちの2種以上を水に溶解させた水溶液を用いるこ
とも可能である。加えて、プレート基板にカテキン・サ
ポニン・各種のミネラルを付着させる方法も、浸漬に限
定されず、プレート基板の表面に、カテキン・サポニン
・各種ミネラルのうちの1種あるいは2種以上を水に溶
解させた水溶液を吹き付ける等の方法を用いることも可
能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載された空気清浄器用フィ
ルタは、セラミックスによって形成されており多数の微
細な通過孔が表面から裏面まで貫くように設けられたプ
レート基板に、カテキン、サポニン、ミネラルのうちの
少なくとも1種類以上が付着したものであるため、有害
物質や雑菌を高い確率で表面および通過孔内に吸着する
ことができ、吸着した有害物質や雑菌を、付着したカテ
キン、サポニン、ミネラルの殺菌・消臭作用によって、
非常に低い濃度まで除去・分解することができる。した
がって、請求項1に記載された空気清浄器用フィルタを
空気清浄器に装着することによって、短時間のうちに効
果的に空気を浄化することが可能となる。また、請求項
1に記載された空気清浄器用フィルタは、付着したカテ
キン、サポニン、ミネラルが、吸着した有害物質や雑菌
を分解するため、長期間に亘って使用した場合でも、目
詰まりしにくく、いつまでも優れたフィルタリング機能
を発揮することができる。
【0026】請求項2に記載された空気清浄器用フィル
タは、プレート基板が、石炭、滑石、青粘度、酸化クロ
ームを混合し、油および水を加えて十分に混練し、しか
る後にプレスし、表面から裏面まで貫通するように多数
の通過孔を穿設した後、予備乾燥して焼成したものであ
り、きわめて多孔質であるため、非常に高い確率で、有
害物質や雑菌を吸着し、優れたフィルタリング機能を発
揮することができる。
【0027】請求項3に記載された空気清浄器用フィル
タの製造方法は、セラミックスによって形成されており
多数の微細な通過孔が表面から裏面まで貫くように設け
られたプレート基板を、カテキン、サポニン、ミネラル
のうちの少なくとも1種類以上を水に溶解させた水溶液
中に浸漬することによって、プレート基板に、カテキ
ン、サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上
を付着させるものであるため、優れたフィルタリング機
能を発揮する空気清浄器用フィルタを歩留まり良く、き
わめて容易に、かつ安価に製造することができる。
【0028】請求項4に記載された空気清浄器用フィル
タの製造方法は、プレート基板を、カテキン、サポニ
ン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上を水に溶解
させた水溶液中に浸漬した後に急速乾燥させるものであ
るため、カテキン、サポニン、ミネラルを、蒸散等によ
ってロスすることなくプレート基板に付着させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気清浄器用フィルタを示す説明図である。
【図2】空気清浄器を示す説明図である。
【図3】空気清浄器を示す説明図(植物を省略した部分
断面図)である。
【図4】植物収納領域の底部を示す説明図である。
【図5】観葉植物を植えた容器を示す説明図である。
【図6】ガイドにフィルタを装着した状態を示す説明図
である。
【図7】空気清浄器を作動させた場合における空気清浄
器近傍の有害物質の濃度の経時変化を示す表である。
【符号の説明】 1・・空気清浄器、2・・収納ケース(2a・・蓋部、
2b・・収容部)、3・・吸入口、4・・排出口、5・
・シロッコファン、6a〜6c・・空気清浄器用フィル
タ、7a〜7c・・布フィルタ、8・・スリットガイ
ド、9・・間仕切り、11・・観葉植物、10・・通過
孔、12・・内側容器、13・・外側容器、14・・セ
ラミックスボール、15・・保水材、16・・保水布、
17・・吸水テープ、18・・水タンク、19・・プレ
ート基板、20・・容器(20a・・大型容器、20b
・・小型容器)、21・・植物収納領域、22・・フィ
ルタ収納領域、23・・載置板、24・・透水孔、25
・・吸水孔、26・・保水部材、27・・蓋体、28・
・摘み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 BB02 BB05 CC02 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM01 MM16 MM23 NN02 QQ03 4D019 AA01 BA05 BB06 BC05 BC06 BC10 CB04 CB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスによって形成されており多
    数の微細な通過孔が表面から裏面まで貫くように設けら
    れたプレート基板に、カテキン、サポニン、ミネラルの
    うちの少なくとも1種類以上が付着していることを特徴
    とする空気清浄器用フィルタ。
  2. 【請求項2】 プレート基板が、石炭、滑石、青粘度、
    酸化クロームを混合し、油および水を加えて十分に混練
    し、しかる後にプレスし、表面から裏面まで貫通するよ
    うに多数の通過孔を穿設した後に焼成したものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
  3. 【請求項3】 セラミックスによって形成されており多
    数の微細な通過孔が表面から裏面まで貫くように設けら
    れたプレート基板を、カテキン、サポニン、ミネラルの
    うちの少なくとも1種類以上を水に溶解させた水溶液中
    に浸漬することによって、プレート基板に、カテキン、
    サポニン、ミネラルのうちの少なくとも1種類以上を付
    着させることを特徴とする空気清浄器用フィルタの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 プレート基板を、カテキン、サポニン、
    ミネラルのうちの少なくとも1種類以上を水に溶解させ
    た水溶液中に浸漬した後に急速乾燥させることを特徴と
    する請求項3に記載の空気清浄器用フィルタの製造方
    法。
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