JP4600934B2 - シャシーダイナモメータ - Google Patents

シャシーダイナモメータ Download PDF

Info

Publication number
JP4600934B2
JP4600934B2 JP2006125672A JP2006125672A JP4600934B2 JP 4600934 B2 JP4600934 B2 JP 4600934B2 JP 2006125672 A JP2006125672 A JP 2006125672A JP 2006125672 A JP2006125672 A JP 2006125672A JP 4600934 B2 JP4600934 B2 JP 4600934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
chassis dynamometer
motor
rotor
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006125672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007298359A (ja
JP2007298359A5 (ja
Inventor
達男 市毛
秀憲 永井
吉弘 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
A&D Holon Holdings Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd, Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Priority to JP2006125672A priority Critical patent/JP4600934B2/ja
Priority to US12/298,870 priority patent/US8037743B2/en
Priority to PCT/JP2007/058578 priority patent/WO2007125820A1/ja
Priority to EP07742014.9A priority patent/EP2006656B1/en
Publication of JP2007298359A publication Critical patent/JP2007298359A/ja
Publication of JP2007298359A5 publication Critical patent/JP2007298359A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4600934B2 publication Critical patent/JP4600934B2/ja
Priority to US13/230,873 priority patent/US8387450B2/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/0072Wheeled or endless-tracked vehicles the wheels of the vehicle co-operating with rotatable rolls

Description

本発明は、車両の駆動輪のトルクを検出するシャシーダイナモメータに関する。
シャシーダイナモメータは、一般的に車両の動的な走行性能試験を室内で行うために用いられる。より具体的には、路面の代わりに回転自在なローラ上に車両の駆動輪を乗せて走行状態におき、駆動輪のトルクをローラに伝えることでトルク測定を行うと共に、各種加速試験や排ガスモード試験のような動的試験において、車輪が路面から受ける所定の抵抗(走行抵抗)を付与することができるようになっている。
特開平6−50850号公報 特開平5−240739号公報
従来技術のシャシーダイナモメータとしては、例えば図1に示すものがある。図1において、地面或いは床面に設置された架台B上にモータMが設置されている。モータMの片側から突出する回転軸Sには2つのローラR1,R2が連結されており、回転軸Sの端部は柱Pにより回転自在に支持されている。
一方、別な従来技術のシャシーダイナモメータとしては、特許文献1に掲げるものがあり、それの概略図を図2に示す。図2において、地面或いは床面に設置された架台B上にモータMが設置されている。モータMの両側から突出する片持ち状の回転軸Sには、それぞれ2つのローラR1,R2が連結されている。
かかるシャシーダイナモメータによれば、車両Vの駆動輪T、TがローラR1,R2上に載せられ、その駆動力でローラR1,R2を回転させることで、トルクメータによりトルク計測を行うことができる。又、モータMが回転軸Sを回転させることで、ローラR1,R2を介して駆動輪T、Tに動力を伝達することにより、車両の駆動系の抵抗などを測定することができる。
ところで、図1,2に示すように、モータMの回転軸S上にローラR1,R2を配置する場合、モータMの回転軸Sにかかる軸端荷重が大きくなり、構造設計上曲げ強度とベアリングの耐荷重を上げる考慮が必要になる。これに対し、回転軸Sを大径化し、またベアリングの負荷容量を上げることも考えられるが、構造上の強度を高めるため装置の大型化を招き、コスト増を招く恐れがある。又、ローラR1,R2の両側をベアリングで支持する構造も考えられるが、ベアリングの数が増加することで、機械的な回転ロスが大きくなり計測精度を悪化させる恐れがある。
又、回転軸Sに慣性質量の大きなローラR1,R2が連結されている限り、回転系のねじり剛性が低下し、ねじり共振周波数が低い状態になる。ねじり剛性を高めるだけなら回転軸を太くすればよいが、それによりバランスの悪い構造になり、上述の大型化の問題も生じる。更に、回転軸側に軸トルクメータを挿入すると、回転軸の剛性を更に低くすることになり、ねじり共振点の回転でトルク変動を発生する恐れがある。
更に、図1、2のシャシーダイナモメータにおいては、ローラR1,R2が回転軸に固定されているので、幅が異なる車両にも対応できるように、予めローラR1,R2の幅を大きく確保する必要がある。しかしながら、ローラR1,R2の幅を大きくすると慣性質量が更に増大するという問題がある。特に、シャシーダイナモメータ上で、低μ路の試験を行いたいという要求もあるが、そのためにはローラR1,R2の慣性質量を極力小さなものとする必要があり、従ってその幅は極力狭くすることが望まれているが、ローラR1,R2の幅を狭くすると試験できる車両が制限されるという問題が生じる。特に、図2のシャシーダイナモメータにおいては、ローラR1,R2間にモータMが位置するので、これがローラR1,R2同士の間隔を狭める際の制限となり、軽自動車のようなトレッドの狭い車両は試験できない恐れもある。
一方、従来のシャシーダイナモメータにおけるトルク計測の一手法として、モータのフレームを揺動可能として、反力として受ける力をアームを経由してロードセルにて計測しトルクに変換するものが知られている。又、トルク計測の別の手法として、モータの出力軸に軸トルク計を取り付けて直接トルクを計測するものも知られている。しかるに、計測にあたっては精度を出すために、軸受のロスと風損を事前に計測して、これらをキャンセルする手法をとることが必要となる。
ここで軸受のロスは、車両の重量や運転中の温度によって大きく変化するので、これを精度良く特定することは難しく、そのため精密な計測はきわめて困難である。更に、揺動による計測方式は、モータのフレームとロードセルのばね定数からくる低剛性の問題があって、計測の応答は遅くなり迅速な評価ができない傾向がある。これに対し、軸トルク計を用いた計測の場合は、回転系の剛性を弱くする構造となる場合が多く、これにより低い周波数の機械系共振が存在することになり、計測範囲に回転速度が重ならないような設計が求められるという問題がある。尚、特許文献2には、車両の車輪のトルクを測定して、モータの吸収トルクを補正する構成が開示されているが、構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、種々の車両について高精度な試験を行うことができ、或いは高精度な測定を行えるコンパクトなシャシーダイナモメータを提供することを目的とする。
本発明のシャシーダイナモメータは、
台座と、
前記台座に一方の端部のみを取り付けた固定軸と、
前記固定軸に対して回転自在に支持された回転基部と、
前記回転基部に連結され、車両の一つの車輪を載せるローラと、
前記ローラに対し動力伝達可能に連結されたモータと、を有し、
折り曲げた2枚の板材を組み合わせて形成された前記ローラは、前記回転基部に対して連結され且つ軸線に対して斜めに延在する単一のフランジ部と、前記フランジ部の外周縁から軸線方向両側に延在し、前記モータの半径方向外側に位置する外周部とを有することを特徴とする。
発明のシャシーダイナモメータによれば、車両の車輪を載せるローラの半径方向内方に、モータの少なくとも一部を配置したので、モータの回転軸を短く、場合によっては不要とすることができ、それにより省スペースを図りながらも、回転系のねじり剛性を高め、重量物を集中させることにより回転バランスを向上させることができる。又、ローラを支持するベアリングには、半径方向外方から車両の荷重を付与することができるため、従来技術のように回転軸を支持する場合と異なり曲げモーメントが作用せず、ベアリングの寿命を長く確保することができる。更に、ローラの内方にモータを設けているために、ローラ間の距離を任意に設定できる。従って同様のシャシーダイナモメータを、車両の車輪個々の位置に合わせて設置することで、ローラ幅を短くでき、慣性質量を小さく抑えることができるため、低μ路の試験などをベンチ上で再現することが可能となる。
前記モータは、前記モータは、台座に取り付けられた固定子と、前記ローラと一体的に回転するように取り付けられた回転子とを有すると好ましい。
前記固定子は、前記回転子に対して半径方向外方に配置されていると、高トルクを発生するインローラモータとして、前記ローラ内への組み込みが可能になる。
前記固定子は、前記回転子に対して半径方向内方に配置されていると、高トルクを発生するインローラモータとして、前記ローラ内への組み込みが可能になる。
発明のシャシーダイナモメータによれば、車両の車輪を載せるローラから半径方向内方に延在するフランジ部と、モータの回転子を支持する回転子ブラケットとを、少なくとも前記ローラの外周接線力を計測できるトルクメータを介して連結したので、トルク測定の際に軸受の影響を回避することができる。したがって、トルク計測の誤差はローラの風損が主となる。風損はローラの構造により決定されるので、これを極力減少させることは可能であり、また構造が決定した後は、温度などに左右されず安定した値となることから正確に補正することが可能になる。即ち、本発明によれば、従来にない精密な計測が実現できる。更に、モータの回転軸に軸トルク計を設ける必要がないため、そのねじり剛性を機械構造上きわめて高剛性設計とすることが可能であり、これにより高速応答のトルク計測評価が実現できる。


前記ローラの半径方向内方に、前記モータを配置すると、モータの回転軸を短く、場合によっては不要とすることができ、それにより省スペースを図りながらも、回転系のねじり剛性を高め、重量物を集中させることにより回転バランスを向上させることができる。
前記トルクメータを6分力計とすると、前記ローラに加わる外周接線力即ち前記車両の進行方向以外の分力を計測できるので好ましい。
前記ローラと前記モータは複数個設けられ、独立して動作すると、総輪駆動車の各駆動輪ごとに前記シャシーダイナモメータを設けて、それぞれについて試験を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図3は、本実施の形態にかかるシャシーダイナモメータをベンチに設置した状態で示す斜視図である。図3において、同様のシャシーダイナモメータ100が2基、回転軸線を共通にして配置されている。シャシーダイナモメータ100のローラ上に、車両のVの駆動輪T、Tが載置されている。
図4は、本実施の形態にかかるシャシーダイナモメータ100の軸線方向断面図であり、図5は、図4の構成を矢印V方向に見た図である。図において、床面にボルトで固定されるL字状の台座101は、上部に吊り下げ用のアイボルト101aが螺合されている。
図6は、図4の構成において矢印VIで示す部位を拡大して示す図である。図6において、台座101の上部側面には、円盤状のベース102がボルト固定されている。ベース102には、固定軸103がボルト固定されている。固定軸103は、ベース102に固定される円板部103aと、円板部103aから延在する中空軸103bとを有している。中空軸103bの周囲には、一対の円錐ころ軸受104,105を介して、回転基部106が回転自在に支持されている。軸受104,105は、中空軸103bの端部に螺合するナット110により予圧を与えられ、内部のガタが排除されている。
回転基部106は、軸受104,105により支持される中空円筒部106aと、中空円筒部106aから半径方向外方に延在するフランジ部106bとを有する。フランジ部106bの内側(ベース102側)面に、回転子ブラケット107が固定されている。断面がL字状の回転子ブラケット107は、フランジ部106bに取り付けられ且つ半径方向外方に延在するフランジ部107aと、フランジ部107aの外周縁から軸線方向内側(ベース102側)に延在する円筒状の回転子保持部107bとからなっている。回転子保持部107bの内周面に、永久磁石からなる回転子114が周方向に並んで取り付けられている。
一方、フランジ部106bの外側には、環状のトルクメータ108が、回転子ブラケット107とボルトを共通として共締めされる形で取り付けられている。トルクメータ108の外周には、ローラ109が多数のボルトにより取り付けられている。トルクメータ108は、ローラ109が受けたトルクを歪み等で検出するものであり、良く知られているため詳細は省略する。
図4,5に示すように、ローラ109は、2枚の板材を貼り合わせて形成され、トルクメータ108に固定されて半径方向外方に且つ軸線方向内側に延在するフランジ部109aと、フランジ部109aの外周縁から軸線方向両側に延在する円筒状の外周部109bと、フランジ部109aの内縁から外縁まで延在し周方向に等間隔に8個配置されたリブ109cとからなる。尚、ローラ109は、アルミニウムや繊維強化プラスチックで形成されていても良く、また別体に限らず一体物として形成されることもできる。
図7は、トルクメータ108の正面図であり、図8は、図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。図7,8において、トルクメータ108は、ボルト孔108bに挿通された6本の大ボルトLB(図6)により回転基部106及び回転子ブラケット107に固定される基部108aと、ボルト孔108dに挿通された小ボルトSB(図6)によりローラ109のフランジ部109aに固定される鍔部108cとを有する。基部108aおいて、隣接するボルト孔108bの間に形成されたブロック状の被測定部108e上には、ストレインゲージSGが貼り付けられている。各ストレインゲージSGは、不図示の測定回路に接続されている。
各被測定部108eの半径方向外方部は、それから接線方向両方向に延在する薄板状の連結部108fにより、鍔部108cに連結されている。尚、ボルト孔108bの半径方向外方から被測定部108eの側面にかけてスリット状の開口108gが形成され、且つそれとは独立して被測定部108eの半径方向外方にはスリット状の開口108hが形成され、トルクを受けたときに被測定部108eがある程度変形できるようにしている。
図9は、測定時にローラ109と車輪Tとの間に作用する力を示す図である。図9において、ローラ109と車輪Tとの接点に対して、車両の進行方向をX軸、車両の幅方向をY軸、ローラ109の法線方向をZ軸としたときに、ローラ109は、車輪TからX軸方向の力(外周接線力)FX、Y軸方向の力FY、Z軸方向の力FZ、X軸回りのモーメントθX、Y軸回りのモーメントθY、Z軸回りのモーメントθZを受けることとなる。これを6分力といい、従って6分力全てを測定できる装置を6分力計という。トルクメータ108は、従来の軸トルク計と異なり、ローラ109に加わる車両Vの進行方向(X軸方向)以外の分散力を含む6分力を測定することができるので、車両Vの高精度な動的解析を行える。
図6において、トルクメータ108の半径方向内側に、カバーを兼ねた支持部材111が、回転基部106の端面にボルト止めされている。固定軸103の中空軸103b内を延在する連結軸112の図で右端は、支持部材111に一体的に回転するように係合している。連結軸112の他端は、中空軸103bの根元に形成された凹部103c内に配置されたレゾルバ113に連結されている。レゾルバ113は、固定軸103に取り付けられたステータと、連結軸112に取り付けられたロータとの相対変位を磁気的に検出し、それに基づいて固定軸103と連結軸112の相対回転、即ちローラ109の回転速度を検出できるものであり、例えば多摩川精機株式会社より商標名「Singlsyn」として上市されている。このように、レゾルバ113を固定軸103の根元側に設けたのは、トルクメータ108との磁気的干渉を回避するためであるが、適切なシールドを用いれば、トルクメータ108の近傍に設けることもできる。尚、ローラ109の回転速度を検出する手段としては、レゾルバに限らず磁気式又は光学式エンコーダなど種々の回転検出器を用いることができる。
図6において、固定軸103の円板部103aに、固定子ブラケット115がボルト固定されている。断面がL字状の固定子ブラケット115は、円板部103aに取り付けられ且つ半径方向外方に延在するフランジ部115aと、フランジ部115aの外周縁から軸線方向外側に向いて回転子保持部107bの半径方向内方を延在する円筒状の固定子保持部115bとからなっている。固定子保持部115bの外周面に、回転子114に対して僅かなスキマを持って、固定子116が取り付けられている。回転子114と、固定子116とでモータを構成する。
不図示の配線が、固定子116のコイルから固定子ブラケット115の表面を伝わって、外部インバータユニット(不図示)に接続されている。固定子116のコイルは駆動時に発熱するので、放熱効果を高めるために、フランジ部115aから固定子保持部115bにかけて、等間隔に複数のフィン115cを形成すると好ましい。かかるフィン115cは、補強用のリブとして固定子ブラケット115の剛性向上にも貢献する。
加えて、本実施の形態においては、固定子保持部115bが二重円筒状となっている。より具体的には、外壁115dと内壁115eとの間に閉鎖空間が設けられており、ここに冷却水が通過するジャケットが形成されている。より具体的には、外壁115dと内壁115eとの間において、軸線方向に隔置した3つの隔壁115f、115g、115hが周方向に連続して設けられている。隔壁115fの入口(不図示)を介して外部から冷却水を供給したときに、隔壁115f、115g間の通路内では時計回り(図5の方向に見て)に冷却水が流れ、いずれかの位置でUターンした後、隔壁115g、115h間の通路内では反時計回り(図5の方向に見て)に冷却水が流れ、不図示の出口から外部へと排出されるようになっている。かかる固定子ブラケット115は、鋳造で形成しても良いし、径の異なる円筒材を溶接で連結して形成しても良い。
本実施の形態の動作について説明する。図3に示すように、ローラ109の上に車両Vの駆動輪T、Tを載せた状態で、不図示のスイッチを投入すると、インバータユニットから高周波電流が配線を介して固定子116に伝達され、それにより回転子114との間に磁力が生じ、かかる磁力を用いて回転基部106を介してローラ109を回転駆動させることができる。このとき、トルクメータ108の基部108aと鍔部108bとの間に、トルクに応じて微小な回転ズレが生じるので、被測定部108eが弾性変形し、ストレインゲージSGに歪みが生じるから、その抵抗値変化よりトルク値を検出できる。従って車両がエンジンブレーキをかけたときの抵抗などを、トルクメータ108により高精度に測定することができる。
即ち、本実施の形態のシャシーダイナモメータ100によれば、車両の車輪を載せるローラ109のフランジ部109aと、モータの回転子114の回転子ブラケット107とをトルクメータ108を介して連結したので、トルク測定の際に軸受の影響を回避することができる。したがって、トルク計測の誤差はローラ109の風損が主となる。風損はローラ109の構造により決定されるので、これを極力減少させることは可能であり、また構造が決定した後は、温度などに左右されず安定した値となることから、実験値などを用いて正確に補正することが可能になる。更に、軸トルク計を用いないため回転基部106を機械構造上きわめて高剛性設計とすることが可能であり、これにより高速応答でのトルク計測評価が実現できる。
一方、エンジンからの動力で駆動輪T、Tを回転させると、それによりローラ109が回転駆動される。このとき、回転基部106を介して回転子114が回転するので、固定子116側に電力が発生する。即ち、モータを発電機として用いることで、駆動輪T、Tから供給される駆動力を電気に変換して吸収できることとなる。このときの駆動力はトルクメータで測定できる。特に、本実施の形態においては、駆動輪T、Tに発生する駆動力をそれぞれ測定できるので、例えばデファレンシャル機構により各駆動輪に分配される動力の配分を確認できる。又、4WDなどいわゆる総輪駆動車において、各輪にシャシーダイナモメータ100を配置することで、その駆動力を独立して測定できる。
シャシーダイナモメータ100において、固定子116のコイルに発熱が生じた場合でも、固定子ブラケット115の固定子保持部115bが冷却水により冷却されているので、各部への熱の影響を回避できる。
更に、本実施の形態のシャシーダイナモメータ100によれば、車両Vの車輪T、Tを載せるローラ109,109の半径方向内方に、モータを配置したので、省スペースを図りながらも、トルクメータ108と回転基部106からなるボックス状の高剛性構造により回転系のねじり剛性を高め、重量物を集中させることにより回転バランスを向上させることができる。又、ローラ109を支持する円錐ころ軸受104,105には、半径方向外方から車両の荷重を付与することができるため、従来技術のように回転軸を支持する場合と異なり曲げモーメントが作用せず、円錐ころ軸受の寿命を長く確保することができる。更に、ローラ109の内方にモータを設けているために、ローラ109,109間の距離を任意に設定できる。従ってシャシーダイナモメータ100,100を、車両Vの車輪T、T個々の位置に合わせて設置することができるので、ローラ109の幅を短くでき、慣性質量を小さく抑えることができるため、省スペースを図りつつ、低μ路の試験などをベンチ上で再現することが可能となる。
図10は、別な実施の形態にかかるシャシーダイナモメータ100’の軸線方向断面図であり、図11は、図10の構成を矢印XI方向に見た図である。図12は、図10の構成において矢印XIIで示す部位を拡大して示す図である。
本実施の形態においては、固定子ブラケット115の固定子保持部115bが、回転子ブラケット107の回転子保持部107bの半径方向外方に位置しており、即ち回転子114が固定子116の半径方向内側に配置された形となり、その径を小さく抑えることができ、慣性質量の低減を図れる。それ以外の構成については、上述の実施の形態と共通するので、同じ符号を付して説明を省略する。
以上、実施の形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変更、改良可能であることはもちろんである。例えば、モータの一部はロータの軸線方向端部からはみ出していても良い。
従来例のシャシーダイナモメータを示す概略図である。 従来例のシャシーダイナモメータを示す概略図である。 本実施の形態にかかるシャシーダイナモメータをベンチに設置した状態で示す斜視図である。 本実施の形態にかかるシャシーダイナモメータ100の軸線方向断面図である。 図4の構成を矢印V方向に見た図である。 図4の構成において矢印VIで示す部位を拡大して示す図である。 トルクメータ108の正面図である。 図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。 測定時にローラ109と車輪Tとの間に作用する力を示す図である。 別な実施の形態にかかるシャシーダイナモメータ100’の軸線方向断面図である。 図10の構成を矢印XI方向に見た図である。 図10の構成において矢印XIIで示す部位を拡大して示す図である。
符号の説明
100,100’ シャシーダイナモメータ
101 台座
101a アイボルト
102 ベース
103 固定軸
103a 円板部
103b 中空軸
103c 凹部
104,105 軸受
106 回転基部
106a 中空円筒部
106b フランジ部
107 回転子ブラケット
107a フランジ部
107b 回転子保持部
108 トルクメータ
109 ローラ
109a フランジ部
109b 外周部
109c リブ
110 ナット
111 支持部材
112 連結軸
113 レゾルバ
114 回転子
115 固定子ブラケット
115a フランジ部
115b 固定子保持部
115c フィン
115d 外壁
115e 内壁
115f 隔壁
116 固定子

Claims (7)

  1. 台座と、
    前記台座に一方の端部のみを取り付けた固定軸と、
    前記固定軸に対して回転自在に支持された回転基部と、
    前記回転基部に連結され、車両の一つの車輪を載せるローラと、
    前記ローラに対し動力伝達可能に連結されたモータと、を有し、
    前記ローラの半径方向内方に、前記モータの少なくとも一部を配置し、
    折り曲げた2枚の板材を組み合わせて形成された前記ローラは、前記回転基部に対して連結され且つ軸線に対して斜めに延在する単一のフランジ部と、前記フランジ部の外周縁から軸線方向両側に延在し、前記モータの半径方向外側に位置する外周部とを有することを特徴とするシャシーダイナモメータ。
  2. 前記モータは、前記台座に取り付けられた固定子と、前記ローラと一体的に回転するように取り付けられた回転子とを有することを特徴とする請求項1に記載のシャシーダイナモメータ。
  3. 前記固定子は、前記回転子に対して半径方向外方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のシャシーダイナモメータ。
  4. 前記固定子は、前記回転子に対して半径方向内方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のシャシーダイナモメータ。
  5. 車両の車輪を載せる前記ローラから半径方向内方に延在するフランジ部と、前記モータの回転子を支持する回転子ブラケットとを、少なくとも前記ローラの外周接線力を計測できるトルクメータを介して連結したことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のシャシーダイナモメータ。
  6. 前記トルクメータは6分力計であることを特徴とする請求項に記載のシャシーダイナモメータ。
  7. 前記ローラと前記モータは複数個設けられ、独立して動作することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のシャシーダイナモメータ。
JP2006125672A 2006-04-28 2006-04-28 シャシーダイナモメータ Expired - Fee Related JP4600934B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006125672A JP4600934B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 シャシーダイナモメータ
US12/298,870 US8037743B2 (en) 2006-04-28 2007-04-20 Chassis dynamometer
PCT/JP2007/058578 WO2007125820A1 (ja) 2006-04-28 2007-04-20 シャシーダイナモメータ
EP07742014.9A EP2006656B1 (en) 2006-04-28 2007-04-20 Chassis dynamometer
US13/230,873 US8387450B2 (en) 2006-04-28 2011-09-13 Chassis dynamometer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006125672A JP4600934B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 シャシーダイナモメータ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007298359A JP2007298359A (ja) 2007-11-15
JP2007298359A5 JP2007298359A5 (ja) 2008-12-04
JP4600934B2 true JP4600934B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=38655346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006125672A Expired - Fee Related JP4600934B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 シャシーダイナモメータ

Country Status (4)

Country Link
US (2) US8037743B2 (ja)
EP (1) EP2006656B1 (ja)
JP (1) JP4600934B2 (ja)
WO (1) WO2007125820A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333406A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Toyo Electric Mfg Co Ltd シャシーダイナモメータ
WO2009073697A2 (en) * 2007-12-04 2009-06-11 Techlusion Corporation Dynamometer
JP5056422B2 (ja) * 2008-01-10 2012-10-24 株式会社明電舎 シャシーダイナモメータにおける荷重測定部の検量装置
JP5074289B2 (ja) * 2008-05-12 2012-11-14 株式会社小野測器 シャシーダイナモメータ
JP5245679B2 (ja) * 2008-09-25 2013-07-24 株式会社明電舎 4wd車用シャシーダイナモメータ
DE102009036009A1 (de) * 2009-08-04 2011-04-07 Snap-On Equipment Gmbh Kunststoff-Laufrolle für einen Kraftfahrzeug-Bremsprüfstand auf einen solchen Bremsprüfstand
US9086333B2 (en) * 2011-06-16 2015-07-21 Horiba Instruments Incorporated Examination system for electric vehicle or hybrid electric vehicle
CN103792092B (zh) * 2012-10-26 2016-12-21 北京博科测试系统股份有限公司 车辆底盘测试用加载力的方法
US9804043B2 (en) * 2015-06-13 2017-10-31 Bruker Nano Inc. Measurement of very low torque values
DE102015220674A1 (de) * 2015-10-22 2017-04-27 Zf Friedrichshafen Ag Lauftrommel eines Reifen-, Rad- und/oder Fahrwerksprüfstandes
DE102017220038A1 (de) * 2017-11-10 2019-05-16 Zf Friedrichshafen Ag Laufrolleneinheit, insbesondere für einen Rollenprüfstand, sowie Verfahren zur Herstellung derselben
US11313766B2 (en) * 2018-05-10 2022-04-26 Toyo Denki Seizo Kabushiki Kaisha Pedestal for chassis dynamometer
JP7141716B2 (ja) * 2019-07-23 2022-09-26 株式会社高山自動車 駆動系開発支援装置
US11965791B2 (en) * 2022-05-02 2024-04-23 Delbert Robinson Prony brake dynamometer with dual quad power stator, hydraulic pressure equalizer plate, electronic load control system, and 270-degree water distribution manifold

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4635472A (en) * 1984-09-13 1987-01-13 The Allen Group Inc. Chassis dynamometer construction
JPH04118645U (ja) * 1991-04-09 1992-10-23 西芝電機株式会社 シヤシーダイナモメータ
JP2005148029A (ja) * 2003-11-20 2005-06-09 Meidensha Corp シャシーダイナモメータ
JP2007040835A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Shinko Electric Co Ltd シャーシダイナモ装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE536766C (de) * 1930-01-14 1931-10-26 Max Levy G M B H Dr Pruefstand fuer Motorfahrzeuge
JPS5031501A (ja) * 1973-07-24 1975-03-28
US4077255A (en) * 1975-10-24 1978-03-07 Hitachi, Ltd. Roller type chassis dynamometer
US4324133A (en) * 1980-05-16 1982-04-13 Clayton Manufacturing Company Torque measuring device
JPS5786024A (en) * 1980-11-17 1982-05-28 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Chassis dynamometer
JP3127547B2 (ja) 1992-02-28 2001-01-29 株式会社明電舎 シャシーダイナモメータ
US5311770A (en) 1992-06-05 1994-05-17 Horiba Instruments Incorporated Frictionless bearing chassis dynamometer
US5447060A (en) * 1993-11-26 1995-09-05 Schenck Pegasus Corporation Chasis dynamometer with improved torque measurement
JPH102816A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Mitsubishi Electric Corp 車両の出力測定装置
JPH10267797A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Toyota Motor Corp 車両の転がり抵抗測定装置
DE19900620A1 (de) * 1999-01-11 2000-07-13 Maha Gmbh & Co Kg Rollenprüfstand für Kraftfahrzeuge
US6439037B1 (en) * 2000-06-29 2002-08-27 D'angelo Severino Dynamometer having improved sensing configuration
US6860145B2 (en) * 2003-04-14 2005-03-01 Power Test, Inc. Chassis dynamometer
DE10334043A1 (de) * 2003-07-25 2005-02-10 Schenck Pegasus Gmbh Vorrichtung zur stationären Prüfung von Fahrzeugen
US7377153B2 (en) * 2006-07-11 2008-05-27 Bergeron Robert M Dynamometer frame

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4635472A (en) * 1984-09-13 1987-01-13 The Allen Group Inc. Chassis dynamometer construction
JPH04118645U (ja) * 1991-04-09 1992-10-23 西芝電機株式会社 シヤシーダイナモメータ
JP2005148029A (ja) * 2003-11-20 2005-06-09 Meidensha Corp シャシーダイナモメータ
JP2007040835A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Shinko Electric Co Ltd シャーシダイナモ装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2006656A9 (en) 2009-08-05
EP2006656A2 (en) 2008-12-24
JP2007298359A (ja) 2007-11-15
EP2006656A4 (en) 2014-07-16
US8037743B2 (en) 2011-10-18
US20120060596A1 (en) 2012-03-15
US20090193909A1 (en) 2009-08-06
WO2007125820A1 (ja) 2007-11-08
EP2006656B1 (en) 2018-08-01
US8387450B2 (en) 2013-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4600934B2 (ja) シャシーダイナモメータ
KR970004995B1 (ko) 소형 구조를 가진 평벨트형 샤시 동력계
US11794516B2 (en) In-wheel motor unit
CN102937699B (zh) 分布式驱动用轮毂电机高频转矩波动测试系统
JP2010121988A (ja) 模擬車輪および車両試験装置
EP3964788B1 (en) Eddy current sensor for rotary shaft, and rotary shaft apparatus
CN110501170A (zh) 一种永磁同步电机直驱的外转子底盘测功机
US5063773A (en) Dynamometer
CN108663149B (zh) 永磁同步电机直驱的内转子底盘测功机
JP4232612B2 (ja) シャシーダイナモメータ
JP2007333406A (ja) シャシーダイナモメータ
JP4830392B2 (ja) シャーシダイナモ装置
JP4999532B2 (ja) シャシーダイナモメータ
JP4948252B2 (ja) シャシーダイナモメータ
US20240125660A1 (en) Hub directly driven by motor and used for heavy-duty chassis dynamometer
JP4725288B2 (ja) シャーシダイナモ装置
JP4529551B2 (ja) シャシーダイナモメータ
JP5173445B2 (ja) シャシーダイナモメータ
JP2005331441A (ja) トルク計が内蔵された軸受ユニット、及びその組立方法
JPH11248603A (ja) シャシダイナモメータ及び車両試験装置
JP2023088659A (ja) トルクセンサ及びそれを用いた自動車試験装置
KR100533466B1 (ko) 자동차의 구동축 밸런싱 장치
CN117063052A (zh) 机动车的驱动系的测试台
JP2015152310A (ja) シャシーダイナモメータ
CN117396739A (zh) 用于机动车的驱动系的测试台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100922

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4600934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees