JP4599717B2 - 使用済みペットボトルの切断装置及び切断方法 - Google Patents

使用済みペットボトルの切断装置及び切断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回収された使用済みペットボトルを、原料資源(熱可塑性ポリエステル樹脂材)としてリサイクルし易くするためのもので、使用済みペットボトルを能率良くチップ片状に切断できるように工夫した使用済みペットボトルの切断装置及び切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用済みペットボトルは、リサイクル法や、ゴミの減量問題等からそのリサイクルについて種々の提案がなされるようになっている。
特に、その一つに、回収された使用済みペットボトルの原料資源(熱可塑性ポリエステル樹脂材)化があり、この場合は、例えば、複数の回転刃を備えたカッターによってペットボトルを切断して小片化するような手段が採用されている(例えば、特開平9−174551号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き手段にあっては、カッター部分にペットボトルを投下することにより連続的な切断が比較的容易に行えるが、カッターの複数の回転刃が損耗し易く、しかも、回転刃が損耗すると、切断能力が著しく低下する難点等があった。加えて、複数の回転刃を備えたカッターの互換装着も面倒であると共に、互換装着作業に時間やコストがかかる等の難点があった。
そのため、本願出願人は、長期に亙って優れた切断能力を発揮できる一対の圧潰プレートを利用した所謂プレスタイプの切断手段に着目した。しかしながら、この切断手段にあっては、ペットボトルを連続的に切断するのが難しい等の難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、前述の如き難点等を解消できるようにするのは勿論のこと、連続的な切断作業がスムーズに行え、能率良くペットボトルをチップ片状に切断でき、構成が簡素で、耐久性に優れ、コンパクトに構成でき、メンテナンスも容易で、自動化し易く、経済的で、大量に供給される使用済みペットボトルの再利用に貢献でき、原料資源としての使用済みペットボトルの有効活用及びゴミの減量化が少しずつでも着実に図れるようにすべく創出されたもので、請求項1記載の使用済みペットボトルの切断装置は、原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルPをチップ片状に切断する切断装置であって、ペットボトルPを圧潰、切断可能な一対の圧潰プレート1,5を適宜傾斜状態に配して、ペットボトルPが下方の圧潰プレート1の上面をペットボトルP供給がわからペットボトルP回収がわに向って重力によって滑動するように構成し、上がわの圧潰プレート5には、ペットボトルPを一時的に停止させる停止ストッパー10を装着して、供給されるペットボトルPを第1切断部A1に停止せしめられるように形成し、この第1切断部A1に於いては、上がわの圧潰プレート5の降下によってペットボトルPを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断できるように形成し、前記停止ストッパー10は、上がわの圧潰プレート5の上昇時に、その下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが通過可能となる隙間空間が設けられるように形成し、下がわの圧潰プレート1上面には、前記隙間空間を通過してきた圧潰、切断されたペットボトルPを一時的に停止させるストッパー突起12を突設して、圧潰、切断されたペットボトルPを第2切断部A2に停止せしめられるように形成し、この第2切断部A2に於いては、圧潰、切断されたペットボトルPを第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断できるように形成する手段を採用した。
【0005】
また、請求項2記載の使用済みペットボトルの切断装置は、一対の圧潰プレート1,5のペットボトルP供給がわに、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に連繋するペットボトルPの供給手段を設け、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に伴ってペットボトルPを切断装置に一個宛連続的に供給できるように構成する手段を採用した。
【0006】
更に、請求項3記載の使用済みペットボトルの切断方法は、原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルPをチップ片状に切断する切断方法であって、ペットボトルPを圧潰、切断可能で且つ適宜傾斜状態に配される一対の圧潰プレート1,5に於ける下方の圧潰プレート1の上面を、ペットボトルP供給がわからペットボトルP回収がわに向って重力によってペットボトルPを滑動させ、このペットボトルPを、上がわの圧潰プレート5に装着した停止ストッパー10によって第1切断部A1に停止せしめ、この第1切断部A1に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめてペットボトルPを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断し、そして、上がわの圧潰プレート5を上昇せしめて停止ストッパー10を上昇させ、停止ストッパー10の下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に適宜隙間空間を設け、この隙間空間を第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが通過し、その後、隙間空間を通過した圧潰、切断されたペットボトルPを、下がわの圧潰プレート1上面に突設したストッパー突起12によって第2切断部A2に停止せしめ、この第2切断部A2に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめて、圧潰、切断されたペットボトルPを、第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断して、ペットボトルPを複数のチップ片と成し、これらチップ片がストッパー突起12を迂回して回収できるようにする手段を採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示例に基づいて説明する。
本発明は、使用済みペットボトルPを原料資源(熱可塑性ポリエステル樹脂材、例えば、ポリエチレンテレフタレート)として再利用するリサイクルシステムに於いて、回収された使用済みペットボトルPをチップ片状に切断できるようにした切断装置に係るものである。
【0008】
そして、この切断装置は、上がわの圧潰プレート5の昇降動作及び圧潰プレート5に設けた切断用摺動体6の昇降動作によってペットボトルPを圧潰、切断できるように形成されると共に、適宜傾斜状態に配される一対の圧潰プレート1,5と、上がわの圧潰プレート5に略上下方向に摺動自在となるように装着されると共に、その供給がわから滑動(或いは、転動)してきたペットボトルPを一時的に停止させる停止ストッパー10と、この停止ストッパー10によって停止されているペットボトルPを上がわの圧潰プレート5の降下によって圧潰すると共に、適数の切断用摺動体6の降下によって圧潰された状態のペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断できるように形成した第1切断部A1と、下がわの圧潰プレート1上面に上方に向って突設されると共に、第1切断部A1で圧潰、切断されて下がわの圧潰プレート1上面を滑動してきたペットボトルPを一時的に停止させる複数のストッパー突起12と、このストッパー突起12によって停止されている圧潰、切断されたペットボトルPを上がわの圧潰プレート5及びこの圧潰プレート5に設けた切断用摺動体6の降下によって、第1切断部A1での切断方向に対して交差(例えば、直交、或いは、適宜角度での交差)する向きに沿って略平行に切断できるようにした第2切断部A2とを備えたものである。
すなわち、上がわの圧潰プレート5の昇降動作によって、第1切断部A1では、ペットボトルPの確実な圧潰、切断が行え、第2切断部A2では、第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きでの確実な切断が行えるようになり、能率良くペットボトルPをチップ片状に切断でき、連続的な切断作業がスムーズに行えるように構成したものである。尚、停止ストッパー10は、上がわの圧潰プレート5の上昇によって上昇し、その下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に隙間空間ができるように形成されており、停止ストッパー10の上昇によって、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPの厚みより隙間空間が広くなったときに、圧潰、切断されたペットボトルPが隙間空間を通過して第2切断部A2まで圧潰プレート1上面を滑動できるように構成されている。
【0009】
一対の圧潰プレート1,5は、例えば、不動状態で且つ下がわに配される略厚肉矩形板状の圧潰プレート1と、この下がわの圧潰プレート1に向って昇降可能で、且つ上がわに配される略厚肉矩形板状の圧潰プレート5とで形成され、しかも、一対の圧潰プレート1,5は、適宜傾斜状態に配してあり(図1乃至図5参照)、下方の圧潰プレート1の上面に在るペットボトルPが、その供給がわ(図面では左方の高い位置にあるがわ)からその回収がわ(図面では右方の低い位置にあるがわ)に向って重力によってスムーズに滑動(或いは、転動)するように形成してある。尚、場合によっては、下がわの圧潰プレート1も昇降するように構成しても良い。
【0010】
そして、下がわの圧潰プレート1の第1切断部A1と第2切断部A2には、例えば、略細長直方体状の適宜摺動体侵入凹部2がその上面に適数凹設され、この摺動体侵入凹部2には、略細長矩形状の受プレート3が昇降自在に内装されると共に、受プレート3が複数の弾発スプリング4によって常時上方に圧迫されるように構成されている(図12乃至図14参照)。尚、摺動体侵入凹部2及び受プレート3は、後述する切断用摺動体6に合致するように、その寸法、形状、配設位置、配設数等が決定されるものである。
【0011】
また、上がわの圧潰プレート5の第1切断部A1と第2切断部A2には、例えば、摺動体侵入凹部2に合致すると共に摺動体侵入凹部2内に侵入する略細長ブロック状の切断用摺動体6が、昇降自在に設けられており、この切断用摺動体6は、圧潰プレート5と一緒に降下して、ペットボトルPをある程度圧潰し、その後は、切断用摺動体6のみが更に降下すると共に、その先端面部分が摺動体侵入凹部2の開口部分に僅かに侵入することにより、圧潰されたままのペットボトルPを切断用摺動体6の輪郭形状(例えば、左右長辺部分による平行線状)に確実に且つ綺麗に切断できるように構成されたものである(図12乃至図14参照)。尚、上がわの圧潰プレート5には、複数の弾発スプリング7の弾発力が常時下方へ向けて付勢されている。
ところで、切断用摺動体6は、例えば、第1切断部A1にあっては、ペットボトルPの長さ方向に対してその長手方向が平行となるように二個配されて、ペットボトルPを長さ方向に沿って五つに平行に切断できるように形成され、また、第2切断部A2にあっては、ペットボトルPの幅方向に対してその長手方向が平行となるように三個配されて、ペットボトルPを幅方向に沿って七つに平行に切断できるように形成されている(図5乃至図10参照)。
【0012】
そして、前記受プレート3と弾発スプリング4は、摺動体侵入凹部2内に侵入したペットボトルPの切断部分が、摺動体侵入凹部2内に残ることなく切断用摺動体6の上昇と共に上方に押上げられるように構成したもので、次のペットボトルPの切断へスムーズに移行できるよう配慮されたものである。
【0013】
前記停止ストッパー10は、例えば、適宜金属材等によって形成され、上がわの圧潰プレート5に適宜間隔で穿設した複数の切断用摺動体6にその一部が夫々遊挿されており、重力によって上がわの圧潰プレート5下面下方に突出し、圧潰される前のペットボトルPを第1切断部A1に確実に停止しておけるように形成されている。しかも、停止ストッパー10は、上がわの圧潰プレート5が降下すると、その下端部が下がわの圧潰プレート1上面に当接して、その上部が上がわの圧潰プレート5上方に突出するように形成されている。
【0014】
前記ストッパー突起12は、例えば、比較的小径の適宜金属棒材等によって形成され、下がわの圧潰プレート1上面に適宜間隔で複数(図示例では三本)配されている。すなわち、このストッパー突起12は、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPを第2切断部A2に確実に停止しておけるように形成され、しかも、ストッパー突起12は、上がわの圧潰プレート5が降下すると、この圧潰プレート5に穿設した突起逃げ部13に収容できるように形成されている。加えて、このストッパー突起12は、第2切断部A2でチップ片状に切断されたペットボトルPが、ストッパー突起12で停止されることなく、ストッパー突起12の間をペットボトルPの回収がわにスムーズに滑動できるように構成されている。
【0015】
また、本発明の切断装置にあっては、一対の圧潰プレート1,5のペットボトルP供給がわに、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に連繋するペットボトルPの供給手段を設けられ、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に伴ってペットボトルPを切断装置に一個宛連続的に供給できるように構成することができる。
【0016】
そして、図15及び図16に示すペットボトルPの供給手段は、例えば、下がわの圧潰プレート1上面のペットボトルP供給がわ端部近傍に、その一端がわが揺動自在に支持されると共に、その他端がわが上下方向に揺動自在となるように形成される略容器状の送給用揺動体20と、この送給用揺動体20の他端がわに固定されて、送給用揺動体20の他端がわを下方に弾性的に引戻す引戻しスプリング22と、送給用揺動体20の他端がわが降下したときに、送給用揺動体20の底板に穿設したスッパー貫通孔21から送給用揺動体20内に突出するストッパー23と、その他端が送給用揺動体20に固定され、その一端が適宜位置(例えば、下がわの圧潰プレート1)に固定され、その中央部分が上がわの圧潰プレート5に係止される索条体24とを備え、上がわの圧潰プレート5の昇降によって、索条体24の中央部分を上下させて、送給用揺動体20を揺動せしめられるように構成したものである。しかも、送給用揺動体20が降下するように揺動しているときには、ストッパー23がスッパー貫通孔21から上方に突出して送給用揺動体20の他端がわには一つのペットボトルPのみが収容され(図16参照)、一方、送給用揺動体20が上昇するように揺動しているときには、スッパー貫通孔21からストッパー23が抜けるようになりペットボトルPが送給用揺動体20を切断装置がわに滑動(或いは、転動)して供給できるように構成されている(図15参照)。
【0017】
また、図17及び図18に示すペットボトルPの供給手段は、例えば、下がわの圧潰プレート1上面のペットボトルP供給がわ端部近傍に、その一端がわが揺動自在に支持されると共に、その他端がわが上下方向に揺動自在となるように形成される略プレート状の送給用揺動体20と、この送給用揺動体20の他端がわに固定されて、送給用揺動体20の他端がわを下方に弾性的に引戻す引戻しスプリング22と、送給用揺動体20の他端がわが降下したときに、送給用揺動体20に穿設したスッパー貫通孔21から送給用揺動体20上方に突出するストッパー23と、その他端が送給用揺動体20に固定され、その一端が上がわの圧潰プレート5に固定され、その中央部分が適宜立設されたマストの上端部分に係止される索条体24とを備え、上がわの圧潰プレート5の昇降によって、索条体24の一端部分を上下させて、送給用揺動体20を揺動せしめられるように構成したものである。しかも、送給用揺動体20が降下するように揺動しているときには、ストッパー23がスッパー貫通孔21から上方に突出して送給用揺動体20の他端がわには一つのペットボトルPのみが載置され(図17参照)、一方、送給用揺動体20が上昇するように揺動しているときには、スッパー貫通孔21からストッパー23が抜けるようになりペットボトルPが送給用揺動体20を切断装置がわに滑動(或いは、転動)して供給できるように構成されている(図18参照)。
【0018】
更に、図19及び図20に示すペットボトルPの供給手段は、例えば、下がわの圧潰プレート1のペットボトルP供給がわ下方に配されると共に、その他端がわに下向きに延設されるストッパー32を有する略L字プレート状の送給用揺動体30と、この送給用揺動体30の他端がわが降下したときに、送給用揺動体30に穿設したスッパー貫通孔31から送給用揺動体30上方に突出するストッパー33と、上がわの圧潰プレート5のペットボトルP供給がわ端部に連設されると共に、下がわの圧潰プレート1のペットボトルP供給がわ端部下方に配される昇降板34とを備え、上がわの圧潰プレート5の昇降によって、昇降板34を上下させて、送給用揺動体30の一端上部を上下させ、送給用揺動体30を揺動せしめられるように構成したものである。しかも、送給用揺動体30の他端がわが降下するように揺動しているとき(昇降板34が上昇しているとき)には、ストッパー33がスッパー貫通孔31から上方に突出して送給用揺動体30の他端がわには一つのペットボトルPのみが載置され(図19参照)、一方、送給用揺動体30の他端がわが上昇するように揺動しているとき(昇降板34が降下して送給用揺動体30一端部分を下方に押圧しているとき)には、スッパー貫通孔31からストッパー33が抜けるようになりペットボトルPが送給用揺動体30を昇降板34がわに滑動(或いは、転動)し(図20参照)、次の昇降板34の上昇によって昇降板34上のペットボトルPが切断装置に供給できるように構成されている(図19参照)。
【0019】
そして、図21に示すペットボトルPの供給手段は、例えば、下がわの圧潰プレート1のペットボトルP供給がわに配されると共に、上下に配したドラムに巻装されて輪転自在な送給用輪転体40と、この送給用輪転体40に適宜間隔(例えば、一本のペットボトルPの太さに対応した間隔)で突設される複数の区画板41と、下方のドラムに連繋されて送給用輪転体40を輪転せしめると共に、一方向クラッチを内蔵して所定方向にのみ回転する歯車42と、上方の圧潰プレート1のペットボトルP供給がわ端部に連設されると共に、前記歯車42に噛合して歯車42を回転せしめるラック43と備え、上がわの圧潰プレート5の昇降(降下)によって、ラック43を上下させて、歯車42を回転せしめ、更に、歯車42によって送給用輪転体40を輪転させ、区画板41で区画された部分のペットボトルPを切断装置に供給できるように構成したものである。
【0020】
ところで、切断装置の具体的構成、形状、寸法、材質、第1切断部A1の具体的構成、配設位置、第2切断部A2の具体的構成、配設位置、圧潰プレート1の具体的構成、形状、寸法、材質、支持手段、摺動体侵入凹部2の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、受プレート3の具体的構成、形状、寸法、材質、支持手段、弾発スプリング4の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、圧潰プレート5の具体的構成、形状、寸法、材質、支持手段、切断用摺動体6の具体的構成、形状、寸法、材質、支持手段、配設位置、数、弾発スプリング7の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、停止ストッパー10の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ストッパー挿通孔11の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、ストッパー突起12の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、突起逃げ部13の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、ペットボトルPの供給手段の具体的構成、配設位置、送給用揺動体20の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、スッパー貫通孔21の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、引戻しスプリング22の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、ストッパー23の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、索条体24の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、送給用揺動体30の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、スッパー貫通孔31の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、ストッパー32の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、ストッパー33の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、昇降板34の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、送給用輪転体40の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、区画板41の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、歯車42の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ラック43の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【0021】
また、本発明の使用済みペットボトルPの切断方法は、先ず、ペットボトルPを圧潰、切断可能で且つ適宜傾斜状態に配される一対の圧潰プレート1,5に於ける下がわの圧潰プレート1の上面を、ペットボトルP供給がわからペットボトルP回収がわに向って重力によってペットボトルPを滑動させる。
【0022】
そして、このペットボトルPは、上がわの圧潰プレート5に装着した停止ストッパー10によって第1切断部A1に停止せしめる。
【0023】
次に、上がわの圧潰プレート5を降下せしめて、第1切断部A1に於いてペットボトルPを圧潰し、更に、切断用摺動体6を降下せしめて、圧潰されたペットボトルPを所定方向(例えば、ペットボトルPの長手方向)に沿って略平行に切断する。
【0024】
それから、上がわの圧潰プレート5を上昇せしめて停止ストッパー10を上昇させ、停止ストッパー10の下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に適宜隙間空間を設ける。
【0025】
すると、この隙間空間を第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが通過(滑動)する。
【0026】
この後、この隙間空間を通過した圧潰、切断されたペットボトルPを、下がわの圧潰プレート1上面に突設したストッパー突起12によって第2切断部A2に停止せしめる。
【0027】
そして、上がわの圧潰プレート5を降下せしめて、第2切断部A2に於いて圧潰、切断されたペットボトルPを圧潰し、更に、切断用摺動体6を降下せしめて、第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断して、ペットボトルPを複数のチップ片とする。
【0028】
これらチップ片は、下がわの圧潰プレート1上面を滑動してストッパー突起12を迂回して回収できるようになる。
【0029】
【発明の効果】
従って、請求項1記載の使用済みペットボトルの切断装置は、原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルPをチップ片状に切断する切断装置であって、ペットボトルPを圧潰、切断可能な一対の圧潰プレート1,5を適宜傾斜状態に配して、ペットボトルPが下がわの圧潰プレート1の上面をペットボトルP供給がわからペットボトルP回収がわに向って重力によって滑動するように構成し、上がわの圧潰プレート5には、ペットボトルPを一時的に停止させる停止ストッパー10を装着して、供給されるペットボトルPを第1切断部A1に停止せしめられるように形成し、この第1切断部A1に於いては、上がわの圧潰プレート5の降下によってペットボトルPを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断できるように形成し、前記停止ストッパー10は、上がわの圧潰プレート5の上昇時に、その下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが通過可能となる隙間空間が設けられるように形成し、下がわの圧潰プレート1上面には、前記隙間空間を通過してきた圧潰、切断されたペットボトルPを一時的に停止させるストッパー突起12を突設して、圧潰、切断されたペットボトルPを第2切断部A2に停止せしめられるように形成し、この第2切断部A2に於いては、圧潰、切断されたペットボトルPを第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断できるように形成したので、上がわの圧潰プレート5の昇降動作によって、第1切断部A1ではペットボトルPの確実な圧潰、切断が行え、第2切断部A2では圧潰、切断されたペットボトルPの更なる確実な切断が行えるようになり、能率良くペットボトルPをチップ片状に切断でき、連続的な切断作業がスムーズに行えるようになる。ひいては、切断装置の自動化に役立つものとなる。
【0030】
しかも、切断装置自体の構成が簡素となり、耐久性に優れ、コンパクトに構成でき、メンテナンスも容易で、経済的にも優れた切断装置となる。ひいては、大量に供給される使用済みペットボトルPの再利用に貢献でき、原料資源としての使用済みペットボトルPの有効活用及びゴミの減量化を少しずつでも着実に図るのに役立つようになる。
【0031】
特に、停止ストッパー10によってペットボトルPを第1切断部A1に確実に停止できるようになり、また、上がわの圧潰プレート5の上昇時に、停止ストッパー10の下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間にできる隙間空間によって、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが第2切断部A2に向ってスムーズに移動(滑動)できるようになり、更に、ストッパー突起12によって圧潰、切断されたペットボトルPを第2切断部A2に確実に停止できるようになる。
【0032】
また、請求項2記載の使用済みペットボトルの切断装置は、一対の圧潰プレート1,5のペットボトルP供給がわに、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に連繋するペットボトルPの供給手段を設け、上がわの圧潰プレート5の昇降動作に伴ってペットボトルPを切断装置に一個宛連続的に供給できるように構成したので、切断装置にペットボトルPを一個宛確実に且つ連続的に供給でき、切断作業能率が一段と向上するようになると共に、より自動化し易いものとなる。
【0033】
更に、請求項3記載の使用済みペットボトルの切断方法は、原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルPをチップ片状に切断する切断方法であって、ペットボトルPを圧潰、切断可能で且つ適宜傾斜状態に配される一対の圧潰プレート1,5に於ける下がわの圧潰プレート1の上面を、ペットボトルP供給がわからペットボトルP回収がわに向って重力によってペットボトルPを滑動させ、このペットボトルPを、上がわの圧潰プレート5に装着した停止ストッパー10によって第1切断部A1に停止せしめ、この第1切断部A1に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめてペットボトルPを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断し、そして、上がわの圧潰プレート5を上昇せしめて停止ストッパー10を上昇させ、停止ストッパー10の下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に適宜隙間空間を設け、この隙間空間を第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPが通過し、その後、隙間空間を通過した圧潰、切断されたペットボトルPを、下がわの圧潰プレート1上面に突設したストッパー突起12によって第2切断部A2に停止せしめ、この第2切断部A2に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめて、圧潰、切断されたペットボトルPを、第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断して、ペットボトルPを複数のチップ片と成し、これらチップ片がストッパー突起12を迂回して回収できるようにするので、上がわの圧潰プレート5の昇降動作によって、第1切断部A1ではペットボトルPの確実な圧潰、切断が行え、第2切断部A2ではペットボトルPの確実な切断が行えるようになり、能率良くペットボトルPをチップ片状に切断して回収できるようになる。ひいては、自動化し易い方法となる。しかも、大量に供給される使用済みペットボトルPの再利用に貢献でき、原料資源としての使用済みペットボトルPの有効活用及びゴミの減量化を少しずつでも着実に図のに役立つようになる。
【0034】
特に、第1切断部A1に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめてペットボトルPを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルPを所定方向に沿って略平行に切断し、隙間空間を通過した圧潰、切断されたペットボトルPを、第2切断部A2に於いて、上がわの圧潰プレート5を降下せしめて圧潰、切断されたペットボトルPを、第1切断部A1での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断するので、ペットボトルPを複数の小さなチップ片に能率良く切断できるようになる。
【0035】
加えて、上がわの圧潰プレート5を上昇せしめて停止ストッパー10を上昇させ、停止ストッパー10の下端部と下がわの圧潰プレート1上面との間に適宜隙間空間を設けるようにしたので、圧潰される前のペットボトルPは、停止ストッパー10によって確実に停止できるようになり、第1切断部A1で圧潰、切断されたペットボトルPは、隙間空間をスムーズに通過して、第2切断部A2に移動(滑動)できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略正面図である。
【図2】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略正面図である。
【図3】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略正面図である。
【図4】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略正面図である。
【図5】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略正面図である。
【図6】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略平断面図である。
【図7】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略平断面図である。
【図8】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略平断面図である。
【図9】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略平断面図である。
【図10】ペットボトルを切断する工程を例示する切断装置部分の概略平断面図である。
【図11】切断装置部分を例示する概略斜視図である。
【図12】切断装置部分を例示する一部省略縦断正面図である。
【図13】切断装置部分を例示する一部省略縦断正面図である。
【図14】切断装置部分を例示する一部省略縦断正面図である。
【図15】供給装置部分を例示する概略正面図である。
【図16】供給装置部分を例示する概略正面図である。
【図17】他の供給装置部分を例示する一部切欠概略正面図である。
【図18】他の供給装置部分を例示する一部切欠概略正面図である。
【図19】他の供給装置部分を例示する一部切欠概略正面図である。
【図20】他の供給装置部分を例示する一部切欠概略正面図である。
【図21】他の供給装置部分を例示する概略正面図である。
【符号の説明】
A1 第1切断部 A2 第2切断部
1 圧潰プレート 2 摺動体侵入凹部
3 受プレート 4 弾発スプリング
5 圧潰プレート 6 切断用摺動体
7 弾発スプリング
10 停止ストッパー 11 ストッパー挿通孔
12 ストッパー突起 13 突起逃げ部
20 送給用揺動体 21 スッパー貫通孔
22 引戻しスプリング 23 ストッパー
24 索条体
30 送給用揺動体 31 スッパー貫通孔
32 ストッパー 33 ストッパー
34 昇降板
40 送給用輪転体 41 区画板
42 歯車 43 ラック
P ペットボトル

Claims (3)

  1. 原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルをチップ片状に切断する切断装置であって、ペットボトルを圧潰、切断可能な一対の圧潰プレートを適宜傾斜状態に配して、ペットボトルが下方の圧潰プレートの上面をペットボトル供給がわからペットボトル回収がわに向って重力によって滑動するように構成し、上がわの圧潰プレートには、ペットボトルを一時的に停止させる停止ストッパーを装着して、供給されるペットボトルを第1切断部に停止せしめられるように形成し、この第1切断部に於いては、上がわの圧潰プレートの降下によってペットボトルを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルを所定方向に沿って略平行に切断できるように形成し、前記停止ストッパーは、上がわの圧潰プレートの上昇時に、その下端部と下がわの圧潰プレート上面との間に、第1切断部で圧潰、切断されたペットボトルが通過可能となる隙間空間が設けられるように形成し、下がわの圧潰プレート上面には、前記隙間空間を通過してきた圧潰、切断されたペットボトルを一時的に停止させるストッパー突起を突設して、圧潰、切断されたペットボトルを第2切断部に停止せしめられるように形成し、この第2切断部に於いては、圧潰、切断されたペットボトルを第1切断部での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断できるように形成したことを特徴とする使用済みペットボトルの切断装置。
  2. 一対の圧潰プレートのペットボトル供給がわに、上がわの圧潰プレートの昇降動作に連繋するペットボトルの供給手段を設け、上がわの圧潰プレートの昇降動作に伴ってペットボトルを切断装置に一個宛連続的に供給できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の使用済みペットボトルの切断装置。
  3. 原料資源としてリサイクルすべく回収された使用済みペットボトルをチップ片状に切断する切断方法であって、ペットボトルを圧潰、切断可能で且つ適宜傾斜状態に配される一対の圧潰プレートに於ける下方の圧潰プレートの上面を、ペットボトル供給がわからペットボトル回収がわに向って重力によってペットボトルを滑動させ、このペットボトルを、上がわの圧潰プレートに装着した停止ストッパーによって第1切断部に停止せしめ、この第1切断部に於いて、上がわの圧潰プレートを降下せしめてペットボトルを圧潰すると共に、圧潰されたペットボトルを所定方向に沿って略平行に切断し、そして、上がわの圧潰プレートを上昇せしめて停止ストッパーを上昇させ、停止ストッパーの下端部と下がわの圧潰プレート上面との間に適宜隙間空間を設け、この隙間空間を第1切断部で圧潰、切断されたペットボトルが通過し、その後、隙間空間を通過した圧潰、切断されたペットボトルを、下がわの圧潰プレート上面に突設したストッパー突起によって第2切断部に停止せしめ、この第2切断部に於いて、上がわの圧潰プレートを降下せしめて、圧潰、切断されたペットボトルを、第1切断部での切断方向に対して交差する向きに沿って略平行に切断して、ペットボトルを複数のチップ片と成し、これらチップ片がストッパー突起を迂回して回収できるようにすることを特徴とした使用済みペットボトルの切断方法。
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