JP4598883B2 - 高分子電解質型燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、ポータブル電源、電気自動車用電源、又は、家庭内コージェネシステム等に使用される常温作動型の固体高分子電解質型燃料電池スタックに関する。
高分子電解質を用いた燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと空気など酸素を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることで、電力と熱とを同時に発生させるものである。この燃料電池は、基本的には、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜、及び高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極、すなわちアノードとカソードから構成される。これらの電極は、白金族金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とし、高分子電解質膜の表面に形成される触媒層、及び触媒層の外面に配置される、通気性と電子導電性を併せ持つガス拡散層を有する。このように高分子電解質膜と電極(ガス拡散層を含む)とが一体的に接合されて組み立てられたものを電解質膜電極接合体(以降、「MEA」とする。)と呼ぶ。
また、MEAの両側には、MEAを機械的に挟み込んで固定するとともに、隣接するMEAを互いに電気的に直列に接続するための導電性のセパレータがそれぞれ配置される。各セパレータにおいてMEAと接触する部分には、それぞれの電極に燃料ガス又は酸化剤ガスなどの反応ガスを供給し、生成水又は余剰ガスを運び去るためのガス流路が形成される。このようなガス流路は、セパレータと別に設けることもできるが、セパレータの表面にそれぞれ溝を設けてそれぞれガス流路とする方式が一般的である。なお、このように、MEAが一対のセパレータにより挟み込まれた構造体を、「単電池モジュール」と言う。
各セパレータとMEAとの間に形成されるガス流路への反応ガスの供給、ガス流路からの反応ガス、及び、生成水の排出は、一対のセパレータのうちの少なくとも1つのセパレータの縁部にマニホールド孔と呼ばれる貫通した孔をそれぞれ設け、それぞれのガス流路の出入り口をこれらのマニホールド孔にそれぞれ連通して、各マニホールド孔から各ガス流路に反応ガスを分配することによって行われる。
また、ガス流路に供給される燃料ガス又は酸化剤ガスが外部へリークしたり、2種類のガスが互いに混合したりしないように、MEAにおける電極が形成されている部分、すなわち発電領域の外周を囲むように、一対のセパレータの間には、シール部材としてガスシール材又はガスケットが配置される。これらのガスシール材又はガスケットは、それぞれのマニホールド孔の周囲のシールをも行う。
燃料電池は、運転中に発熱するので、電池を良好な温度状態に維持するために、冷却水等で冷却する必要がある。通常、1〜3セル毎に、冷却水を流す冷却部が設けられる。これらのMEA、セパレータ、及び、冷却部を交互に重ねていき、10〜200セル積層した後、これらのセルの各端部に集電板と絶縁板とを介して端板を配置し、一対の端板でこれらのセルを挟み、締結ボルト(ロッド)等で両端から固定するのが一般的な積層電池(燃料電池スタック)の構造である。締結方式については、各セパレータの縁部に形成された貫通孔を通し、締結ボルトで締め付ける方法、又は、積層電池全体を端板越しに金属のベルトで締め上げる方式が一般的である。
このような締め付け方式が採用されている積層電池においては、単電池モジュールを面内(積層方向に直交する平面内)で均一な締結力で締め付けられることが重要とされている。この均一な締結力によって、空気、水素、及び、冷却水等の漏れを防止し、また単電池モジュールの破損を防止し、さらに、それによって発電効率を上げたり、電池寿命を延長したりすることが可能となるからである。このような締め付け方式に関しては、特許文献1において、面内均一化とベンディング荷重の最小化、機密性を向上させる観点から、図12に示すように、規定の残留応力を負荷したバンド901で締結する方法が考案されている。
同様に、スタック全体を1本又は2本のバンドで締結する方法が特許文献3に開示されている。スタックの両側面において多数のバンドで締結する方法が特許文献4に開示されている。
また、特許文献2では、図13に示すように、金属バンド101と補助プレート102、皿バネとボルト103で締結することで、衝撃及び振動に対する信頼性が高く、スタックを小型化及び軽量化できるバンド締結方法を提案している。
また、スタックの両端のエンドプレートをバンドと補助プレートとで囲むように配置して、ボルトでスタックを締結することが特許文献5及び特許文献7に開示されている。
また、スタックの各面に配置された6枚の板材を辺で互いに係合させてスタックを締結することが特許文献6に開示されている。
特開2001−135344号公報(第5頁、図4) 特開2005−142145号公報(第10頁、図3) 米国特許公開2006/0093890号公報 米国特許公開2008/0305380号公報 米国特許6,210,823号公報 特開2005−276,484号公報 特開2000−67,903号公報
ところで、複数の単電池のモジュールを一方向に積み重ねて構成された積層体をバンドで締め上げた場合、積層体に対する締結荷重は積層体の厚さとバンドの長さで決まってしまい、全てのスタックへ適正な締結荷重を掛けることができない。ここで、積層体の厚さとバンドの長さとには、ばらつきが生じるため、スタックの性能を発揮するには、積層体の厚さのばらつきに応じて適正な締結荷重を積層体に負荷する必要がある。特許文献1,3,4のような方式においても、バンドに予め負荷した残留応力での締結しかできないため、積層体の厚さがばらついた場合、締結荷重の過不足ができるという問題が発生する。特許文献6も同様に、板材同士を連結するときに予め負荷した残留応力での締結しかできないため、積層体の厚さがばらついた場合、締結荷重の過不足ができるという問題が発生する。
また、特許文献2,5,7のような方式においては、積層体の厚さのばらつきに対してボルト又は皿バネによって荷重の調節は可能であるが、調節するためのボルトにより、スタックの体積が増大してしまうという問題が発生する。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、高分子電解質型燃料電池において、スタックの小型化が可能であり、積層体のばらつきに応じて締結荷重を簡易に調節可能でかつ、発電性能と耐久性を向上させることができる高分子電解質型燃料電池スタックを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を、一対のセパレータにより挟んだ単電池モジュールを複数層積層させて積層体とし、前記積層体を、U字状に湾曲した板状の一対の締結部材内に収容する燃料電池スタックにおいて、
前記積層体の両端には一対の端板が配置され、前記一対の締結部材のそれぞれは、前記端板の平坦部の外面と密着可能でかつ前記端板の外面のうち前記積層体の積層方向に形成されるベース板と、前記ベース板から前記積層体の両側方に連続的に延出する側板とで構成され、前記側板の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された少なくとも1つの第1連結部と、前記側板の他端部の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された複数の第2連結部とを有し、
前記一方の締結部材に形成された前記第1連結部と前記他方の締結部材に形成された前記複数の第2連結部とを組み合わせた状態で、前記第1連結部と前記第2連結部とを、前記積層体の積層方向に1本のピン部材で連結して前記一対の締結部材を連結する高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第2態様によれば、各一端部の前記第1連結部の貫通穴と前記他端部の前記複数の第2連結部の貫通穴との重なり合った部分に前記ピン部材を貫通させて、前記ピン部材により、各締結部材の各一端部と各他端部とを互いに連結する、第1の態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第3態様によれば、各連結部は、前記ピン部材を貫通させる穴を形成する、両端が互いに固定された帯状部材で構成される、第2の態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記一対の締結部材のそれぞれの前記一端部での前記連結部の配置位置は同じであり、前記一対の締結部材のそれぞれの前記他端部での前記連結部の配置位置も同じでかつ前記一端部での前記連結部の配置位置とは互い違いに異なる、1〜3のいずれか1つの態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記ピン部材は、長手方向に対して直交する断面形状が円形もしくは長丸の形状を有する、第1〜4のいずれか1つの態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記締結部材の連結箇所1つにつき、前記ピン部材として複数本を用いる、第1〜4のいずれか1つの態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記締結部材の連結箇所は1箇所であり、前記ピン部材を1本使用して締結している、第1〜5のいずれか1つの態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記締結部材の連結箇所は3箇所であり、各連結箇所では、前記ピン部材を1本使用して締結している、第1〜5のいずれか1つの態様に記載の高分子電解質型燃料電池スタックを提供する。
本構成によって、最小限の部品数であらゆる燃料電池スタックに適切な締結荷重を負荷でき、締結荷重の調節機構などの余分な部品及び体積の増加なく、スタックを小型化することができる。
以上のように、本発明の高分子電解質型燃料電池スタックによれば、簡単な構造で、スタックに適切で均一な荷重を負荷することができるとともに、例えば、ピン部材の長手方向と直交する方向の寸法又は形状又は本数などが異なる別のピン部材に交換するだけで、締結荷重を簡単に変更して調整することができる。よって、積層体に厚さのばらつきがあっても、例えば、長手方向と直交する方向の寸法又は形状又は本数が異なるピン部材を用意しておき、ピン部材を交換する作業だけで、締結荷重を簡単に調整することができ、スタックに適切で均一なすなわち均等な荷重を負荷することができるという効果を奏する。この結果、スタックに均一な荷重を負荷することにより、スタックの発電性能及び耐久性も向上するという効果も発揮する。さらに、連結部とピン部材とによる簡単な構造での連結であるため、複雑な構造の荷重調節機構などを設けるスペースは不要となり、スタックの締結も非常に容易で組立性にも優れる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の一つの実施形態における高分子電解質型燃料電池の一例である燃料電池スタックの構造を分解して示した斜視図であり、 図2は、図1の燃料電池スタックの単電池モジュール(セル)の分解模式図であり、 図3Aは、前記実施形態の第1実施例における燃料電池スタックの断面平面図であり、 図3Bは、前記実施形態の第1実施例の変形例における燃料電池スタックの断面平面図であり、 図4Aは、前記第1実施例においてバンドの連結部が2箇所でバンドとピンを2本ずつ使用する場合のバンドとピンの分解斜視図であり、 図4Bは、バンドの連結部が1箇所でバンドとピンを1本ずつ使用する場合のスタックの断面図であり、 図4Cは、バンドの連結部が3箇所でバンドとピンをそれぞれ3本ずつ使用する場合のスタックの断面図であり、 図5は、バンドを平面方向に3本使用する場合のバンドとピンの分解斜視図であり、 図6は、前記第1実施例における2種類のバンド連結部を示す拡大断面平面図(図6の(1)は一例としてピンの直径φ5mmの場合を示し、図6の(2)は一例としてピンの直径φ10mmの場合を示す。)であり、 図7Aは、前記第1実施例におけるピンの模式図であり、 図7Bは、前記第1実施例におけるピンの応用例の模式図であり、 図7Cは、前記第1実施例におけるピンの応用例の模式図であり、 図7Dは、前記第1実施例におけるピンの応用例の模式図であり、 図8は、前記実施形態の第1実施例〜3におけるバンド連結部の拡大断面平面図(図8の(1)は前記第1実施例の円形断面のピンの場合、図8の(2)は前記実施形態の第2実施例において長丸断面のピンを使用する場合、図8の(3)は前記第2実施例において涙型断面のピンを使用する場合、図8の(4)は前記第3実施例において2本のピンを使用する場合をそれぞれ示す。)であり、 図9は、前記実施形態の変形例におけるバンドとピンの斜視図であり、 図10Aは、前記実施形態の別の変形例におけるバンドの連結部の連結部分の側面図であり、 図10Bは、図10AのB−B断面図であり、 図11Aは、前記実施形態のさらに別の変形例におけるバンドの連結部の連結部分の斜視図であり、 図11Bは、図11AのB−B断面図であり、 図12は、特許文献1の締結構造を示すスタック模式図であり、 図13は、特許文献2の締結構造を示すスタック模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一つの実施形態における固体高分子電解質型燃料電池の一例である燃料電池スタック1の構造を分解して示した斜視図である。図1に示すように、燃料電池スタック1は、その中心部に、単電池モジュール(セル)2を複数層(例えば、数十層)積層されてセル積層体7が構成されている。セル積層体7の一方の端部の最外層には、集電板3と、複数の配管5と、前端板4Aと、締結部材の一例としてのバンド8Aとが配置されている。セル積層体7の他方の端部の最外層には、集電板3と、弾性体の一例としての多数の内側バネ6と、後端板4Bと、締結部材の一例としてのバンド8Bとが配置されている。そして、一対の端板4A,4Bの外側から、集電板3とセル積層体7などの締結対象部材(被締結部材)の全体を、金属などの一対のバンド8A,8Bで締め上げて、燃料電池スタック1を構成している。バンド8A,8Bの一例としてはステンレス鋼(より具体的には肉厚0.5mm程度のステンレス鋼の板材)で構成することができる。
図2に単電池モジュール(セル)2の分解模式図を示す。セル2は、表裏両面の周辺部にシール部材の一例としてのガスケット11aをそれぞれ有する電解質膜電極接合体(以降、「MEA」とする。)12を一対の導電性のセパレータ13(具体的にはアノード側セパレータ13A及びカソード側セパレータ13C)で挟み、さらに、一方のセパレータ(例えばカソード側セパレータ13C)の外側に冷却水セパレータ13Wを配置して構成されている。各セパレータ13A,13C及びMEA12の周縁部には、燃料ガス、酸化剤ガス、及び、冷却水が流通するそれぞれ一対の貫通孔、すなわちマニホールド孔14が形成されている。複数個のセル2が積層されたセル積層体7の状態では、これらマニホールド孔14が積層されて互いに連通し、燃料ガスマニホールドと、酸化剤ガスマニホールドと、冷却水マニホールドとをそれぞれ独立して形成している。
MEA12の本体部12aは、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜と、高分子電解質膜の周縁部より内側の部分の内外両面に形成された一対の電極層(すなわちアノードとカソードの電極層)とより構成されている。電極層は、ガス拡散層と、ガス拡散層と高分子電解質膜の間に配置される触媒層とを有する積層構造を有している。
アノード側セパレータ13A及びカソード側セパレータ13Cは、平板状であって、MEA12と接触する側の面、すなわち内面は、MEA12とガスケット11aとの形状にそれぞれ対応した形状を有するように構成している。セパレータ13には、一例として、東海カーボン株式会社製グラッシーカーボンを用いることができる。各セパレータ13A,13C,13Wでは、各種マニホールド孔14が該各セパレータ13A,13C,13Wを厚み方向に貫通している。また、各セパレータ13A,13Cの内面には、燃料ガス流路溝15Aと酸化剤ガス流路溝15Cとがそれぞれ形成され、セパレータ13Wの内面(カソード側セパレータ13C側の面)には冷却水流路溝15Wが形成されている。各種マニホールド孔14と各流路溝15とは、切削加工あるいは成形加工によりそれぞれ形成されている。
MEA12の表面と裏面とにそれぞれ配置されたガスケット11aは弾性体で構成されたシール部材である。MEA12とセパレータ13A又は13Cとの押圧によって、セパレータ13A又は13Cの内面の形状に応じてガスケット11aは変形し、MEA12の本体部12aの周囲及び各種マニホールド孔14の周囲がガスケット11aでシールされている。アノード側セパレータ13A及びカソード側セパレータ13Cの背面(外面)には、各種マニホールド孔14の周囲に、耐熱性の材質からなるスクイーズパッキンなどの一般的なシール部材11bが配設されている。このパッキンなどのシール部材11bによって、隣接するセル2間において、各種マニホールド孔14のセル2間の連接部からの燃料ガス、酸化剤ガス、及び冷却水のそれぞれの漏出が防止される。
集電板3は、セル積層体7の両外側にそれぞれ配置し、発電された電気を効率良く集電できるように、一例として、銅板に金メッキを施したものを使用している。なお、集電板3には、電気導電性の良好な金属部材、例えば、鉄、ステンレス鋼、又は、アルミニウムなどを使用しても良い。各集電板3の外側には、電気を絶縁するために電気絶縁性のある材料を用いた端板4A,4Bを配置し、絶縁の役割も兼用させている。ここで、端板4A,4B及び配管5には、一例として、ポリフェニレンサルファイド樹脂を用いて射出成形で製作したものを使用している。前端板4Aと別体となっている各配管5は、セル積層体7の各マニホールドに、マニホールド用貫通穴を有するガスケット5aを介して押し当てられて連通させて、前端板4Aを介してバンド8Aと8Bで締結される。一方、後端板4Bの内側には、セル積層体7に荷重を加える弾性体の一例として機能する多数の内側バネ6が均等に配置され、バンド8A,8Bで締結時に例えば10kN前後の荷重がセル積層体7に負荷されるように構成されている。燃料電池スタック1の組立時に端板4A,4Bを介してセル積層体7を2枚のバンド8A,8Bと2本のピン部材の一例としてのピン10で締結されている。
各バンド8A,8Bは、端板4A,4Bなどを含む締結対象部材を外側から囲って締結することが可能なように、大略U字状の平面形状を有する金属の帯状部材で構成されている。各バンド8A,8Bの帯状部材の長手方向の両端部の各縁部8a,8bには、それらの縦方向沿いに所定間隔ごとに、連結部9を複数個設けている。各連結部9は、バンド8A,8Bよりも細い金属の帯状部材の両端部を各縁部8a,8bに溶接などで固定して、縦方向に貫通した貫通穴9aを形成するように構成している。この貫通穴9aには、長さ方向に同じ直径を有しかつピン部材の一例として機能するピン10を挿入可能としている。
各バンド8A,8Bの両端部の縁部8a,8bにおいて、連結部9の配置位置は異なっており、バンド8A,8Bは同一構造となっている。よって、対向する一対のバンド8A,8Bの両端部でかつ締結時に互いに接近する端部の縁部8a,8b同士での連結部9の配置位置は同じであり、かつ、一対のバンド8A,8Bの両端部でかつ締結時に互いに接近せずに斜め方向に対向配置されている端部の縁部8a,8b同士での連結部9は、その配置位置が互い違いに異なっている。このような構成すれば、各バンド8A,8Bとしては同一構造のものを製造すればよく、製造コストを大幅に減少させることができるとともに、締結荷重のバランスがとりやすくなる。
このような構成にかかる一対の端板4A,4Bが、集電板3とセル積層体7などの締結対象部材(被締結部材)の全体を、外側から、一対のバンド8A,8Bをそれらの締め付け方向に組み合わせて締結して締め上げた状態で、一対のバンド8A,8Bの組み合わせられた各縁部8a,8b同士において、バンド8A,8Bの両端部のいずれか一方の縁部8aの、隣接する連結部9,9間の空間19又は連結部9が配置されていない空間19(以下、単に「連結部9の無い連結部挿入空間19」又は「連結部挿入空間19」という。)に、バンド8A,8Bの両端部のいずれか他方の縁部8bの連結部9が入り込むようになっている。このようにバンド8A,8Bで締め上げた状態で、一方の縁部8aの各連結部9と他方の縁部8bの各連結部9とが、それらの貫通穴9aが互いに連通可能な位置に位置しており、各連結部9に、長手方向に1本のピン10を挿入して、バンド8A,8Bの各一端部と各他端部とを互いにそれぞれ連結すると、所定の締結荷重例えば締結荷重10kNで締結対象部材を締結した状態で燃料電池スタック1を構成することができる。
本実施形態では、一例として、セル2は30個積層されてセル積層体7を構成し、2枚のバンド8A,8Bと2本のピン10とで、30個のセル2を含む締結対象部材を締結して構成している。
以下に、本実施形態のより具体的な、いくつかの実施例について説明する。
(第1実施例)
図3A及び図3Bに、本実施形態の第1実施例及びその変形例における燃料電池スタック1の断面平面図を示す。セル積層体7の上下面に集電板3をそれぞれ配置し、セル積層体7の下側の一方の集電板3付近に配管5を配置して端板4Aで押さえ、上側のもう一方の集電板3の上には多数の内側バネ6を配置して、上下の端板4A,4Bにより挟まれている。セル2と同じ幅のバンド本体部8c,8dを有する2枚のバンド8A,8Bで締結対象部材の全体を覆い、一例として、2本のピン10でバンド8A,8Bを連結することにより締結される構造としている。バンド8A,8Bとピン10で組立完了時に、集電板3上の多数の内側バネ6がセル積層体7と端板4Bとの間で圧縮され、一例として、セル積層体7に例えば10kN前後の荷重が負荷される構造としている。ここで、端板4A,4Bは、バンド8A,8Bで締結時にセル2の平面内に均等に荷重が負荷されるように、セル2側は平坦部4aとし、バンド8A,8B側は、中央部分のバンド8A,8Bのバンド本体部8c,8dと密着する部分は平坦部4bとし、その両側のバンド8A,8Bの後述する側板部8e,8fと接触する部分は弧を描くような湾曲面部4cとするような形状とし、ポリフェニレンサルファイド樹脂で成形している。平坦部4bの両側の湾曲面部4cの曲率は同じとし、平坦部4aと平坦部4bとは平行に配置されて、バンド8A,8Bから端板4A,4Bを介して均等な締め付け力をセル積層体7に付加するように構成している。特に、両方の端板4A,4Bの角部に対応する部分を湾曲面部4cとし、かつ、後述するように、バンド8A,8Bの側板部8e,8fが湾曲面部4cに沿うように配置可能としているので、湾曲面部ではなく、2つの平面が交わって角が立つような端板では、角の存在により、バンドからの均等な締結力がセル積層体7に付加しにくいといった課題を確実に解消することができる。本第1実施例では、絶縁も兼ねた端板4A,4Bの材料として熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド樹脂を使用しているが、熱硬化樹脂であるフェノール樹脂、又は、アルミニウムなどの金属板などと絶縁用の樹脂板とを併用して、端板4A,4Bとして用いても良い。また、本第1実施例では、片側の集電板3上にバネ6を配置したが、両側の集電板3上にバネ6を配置してもよい。
図4Aにバンド8A,8Bとピン10の分解斜視図を示す。バンド8A,8Bは、セル2の幅と同じ幅で端板4A,4Bの外側全面及び集電板3とセル積層体7の両側面などを覆う形状としている。よって、締結時に、締結対象部材の中間部(両端板4A,4Bで挟まれたセル積層体7の中間部)、すなわち、セル積層体7の両側面の中央部の2ヶ所でそれぞれ、一方のバンド8Aの連結部9と他方のバンド8Bの連結部9とが一列に互い違いに組み合わされて1本のピン10で連結されるように構成されている。より具体的には、バンド8A,8Bのそれぞれは、前記端板4A,4Bの平坦部4bの外面と密着可能でかつ端板4A,4Bの外面のうちセル積層体7の積層方向に形成されるベース板として機能する、板状のバンド本体部8c,8dと、バンド8A,8Bの端部をそれぞれ構成するように板状のバンド本体部8c,8dの左右の端縁に一体的に連結されかつバンド本体部8c,8dとの連結部分が湾曲した側板部8e,8fと、側板部8e,8fのそれぞれの縁部8a,8bに固定された連結部9とで構成されている。この側板部8e,8fは、バンド本体部8c,8dから前記積層体の両側方に連続的に延出する側板として機能している。よって、各バンド8A,8Bは、一方の側板部8e,8fとバンド本体部8c,8dと他方の側板部8e,8fとでそれぞれ帯状部材を構成するようになっている。板状のバンド本体部8c,8dの幅は、セル2の端板4A,4Bの幅と同じ幅に構成されている。特に、図3Bの第1実施例の変形例では、バンド8A,8Bのバンド本体部8c,8dが端板4A,4Bの平坦部4bに密着するとともに、バンド8A,8Bの側板部8e,8fが端板4A,4Bの両側の湾曲面部4cに密着するように配置構成して、バンド8A,8Bから端板4A,4Bを介して均等な締め付け力をセル積層体7に付加しやすくするように構成している。さらに、図1及び図4Aの一方のバンド(前側のバンド)8Aの左側縁部8aには、上端に1個の連結部9が固定され、次いで、所定間隔を置いて3個の連結部9が固定され、合計4個の連結部9が固定されている。また、一方のバンド(前側のバンド)8Aの右側縁部8aには、左側縁部8aの4個の連結部9とは、少なくとも1個の連結部9の幅より大きな寸法だけそれぞれ下方に位置をずらせた位置に、4個の連結部9が固定されている。すなわち、右側縁部8aには、下端に1個の連結部9が固定され、次いで、所定間隔を置いて3個の連結部9が上方に固定されている。他方のバンド(後側のバンド)8Bの右側縁部8bには、一方のバンド(前側のバンド)8Aの右側縁部8aと同じ位置に4個の連結部9が固定されている。他方のバンド(後側のバンド)8Bの左側縁部8bには、一方のバンド(前側のバンド)8Aの左側縁部8aと同じ位置に4個の連結部9が固定されている。よって、一方のバンド(前側のバンド)8Aと他方のバンド(後側のバンド)8Bとを、所定の締結荷重で締め付けた状態で、一方のバンド(前側のバンド)8Aの左側縁部8aの4個の連結部9が他方のバンド(後側のバンド)8Bの右側縁部8bの4個の連結部9の無い連結部挿入空間19に入り込むと同時に、一方のバンド(前側のバンド)8Aの左側縁部8aの4個の連結部9が他方のバンド(後側のバンド)8Bの右側縁部8bの4個の連結部9の間の連結部挿入空間19に入り込ませて、それぞれ、合計8個の連結部9の貫通孔9aを連通させることができるようにしている。
なお、配管5が配置された側のバンド8Aには、一例として、各配管5を通すための孔8gを機械加工もしくは成形加工によりそれぞれ形成している。一例として、バンド8A,8Bの各連結部9はスポット溶接により形成し、丸棒状のピン10がバンド8A,8Bを連結しながら各連結部9に挿入できるように構成している。
なお、各連結部9は、バンド8A,8Bの縁部8a、8bのそれぞれに対して、大略均等に前記締結荷重を発揮できるならば、その配置又は個数又は形状又は構造は前記した配置及び個数及び形状及び構造に限られるものではない。
本第1実施例では、2枚のバンド8A,8Bと2本のピン10により2ヶ所で連結しているが、バンド8A,8Bの連結部9は1ヶ所もしくは3箇所以上でも良い。
例えば、図4Bには、バンドの連結部が1箇所でバンドとピンを1本ずつ使用する場合のスタックの断面図を示す。ここでは、一方の端板4Bの中央部から、積層体7の一方の側面、他方の端板4A、及び積層体7の他方の側面から一方の端板4Bの中央部までを、1個のバンド8Cで1巻きに包囲し、一方の端板4Bの中央部で、バンド8Cの両縁部の連結部9を一箇所で組み合わせて、組み合わせられた連結部9の貫通穴9aに1本のピン10を挿入して締結している。この図4Bでは、一方の端板4Bの中央部に凹部4gを備えて、凹部4gで、連結部9の貫通穴9aに1本のピン10を挿入するようにしている。
また、別の例として、図4Cには、連結部9での連結部分が3箇所で3個のバンド8Dとピン10をそれぞれ3本ずつ使用する場合のスタックの断面図を示す。この図4Cでは、各バンド8Dの左縁8aの複数の連結部9と該バンド8Dに隣接するバンド8Dの右縁8aの複数若しくは1個の連結部9とを組み合わせてそれぞれ1本のピン10を各連結部9の貫通孔9aに通して固定することができる。この図4Cでも、一方の端板4Bの中央部に凹部4gを備えて、凹部4gで、連結部9の貫通穴9aに1本のピン10を挿入するようにしている。
さらに、本第1実施例では、2枚のバンド8A,8Bにより締結しているが、図5のバンド8A,8Bとピン10の分解斜視図で示すとおり、それぞれ1枚のバンド8A,8Bを、それぞれ面内方向(図5では上下方向)に分割して複数本(例えば3本)のバンド8A−1,8A−2,8A−3,8B−1,8B−2,8B−3として使用しても良い。
各バンド8A(8A−1,8A−2,8A−3),8B(8B−1,8B−2,8B−3),8C,8Dなどの材料は、前記締結荷重による締結力を発揮させることが可能な程度の剛性を少なくとも有すればよく、好ましくはステンレス鋼等の金属類、硬質のゴム、又は、合成樹脂により構成することができる。また、ピン10も、前記締結荷重を発揮させることが可能な程度の剛性を少なくとも有すればよく、好ましくは金属類、又は、繊維強化樹脂材料、など強度の比較的高い材料により構成することができる。本第1実施例では、一例として、バンド8A,8Bにステンレス鋼を使用し、ピン10にはクロムモリブデン鋼鋼材SCM435を使用している。
次に、本第1実施例の燃料電池スタック1の組立方法について説明する。一例として、2枚のバンド8A,8Bで構成される場合について説明する。
一方のバンド8Aの上に、前端板4A、配管5、集電板3、複数のセル2で構成されるセル積層体7、集電板3、後端板4B、他方のバンド8Bの順に積層して締結対象部材を載置した後に、一例として、締結対象部材の全体に例えば10kNの締結荷重を負荷して、一方のバンド8Aの連結部9と他方のバンド8Bの連結部9とを互い違いに組み合わせて一列にそれぞれ配置させる。この状態で、一対のバンド8A,8Bによる締結対象部材の締結状態を冶具で保持する。この結果、前記所定の締結荷重による締結力で締め付けた状態で、一方のバンド(前側のバンド)8Aの右側縁部8aの4個の連結部9が他方のバンド(後側のバンド)8Bの左側縁部8bの4個の連結部9の無い連結部挿入空間19に入り込むと同時に、一方のバンド(前側のバンド)8Aの右側縁部8aの4個の連結部9が他方のバンド(後側のバンド)8Bの左側縁部8bの4個の連結部9の間の連結部挿入空間19に入り込ませて、それぞれ、合計8個の連結部9の貫通孔9aが連通した状態となっている。
その後、合計8個の連結部9にピン10をそれぞれ挿入する。
次いで、冶具を使用しての一対のバンド8A,8Bによる締結対象部材の締結状態を解除して、冶具を外すと、セル積層体7のシール部材などの弾性復元力で一対のバンド8A,8Bが互いに離れる方向に移動して、バンド8Aの4個の連結部9とバンド8Bの4個の連結部9とがピン10に対して、ピン10の長手方向と直交する方向に互いに反対方向に引っ張り合い、ピン10と一対のバンド8A,8Bの合計8個の連結部9とが固定されて、各ピン10が合計8個の連結部9に対して抜け止め保持されて、締結組立を完了する。
ここで、セパレータ13A,13C,13W及びMEA12の厚みには、それぞれ、ばらつきが発生するため、セル積層体7の厚さにもばらつきが発生する。バンド8A,8Bの寸法は公差範囲内で決まっており、セル積層体7が所定の寸法よりも厚すぎたり、薄すぎたりすると、前記締結荷重にばらつきが生じる。その結果、MEA12への締結圧力もばらつき、発電性能に差が発生する可能性もある。そこで、これを防止するため、本第1実施例では、前記したように、前記連結部9とピン10とを使用することにより、燃料電池スタック1の寸法ばらつきに対応して適切な荷重を負荷することの出来るバンド構造を持つスタック製造方法を採用している。
次に、適切な荷重の負荷方法を具体的に説明する。
本第1実施例では、バンド8A,8Bを連結するピン10の直径を数種類準備し、セル積層体7の厚さに応じて適切な直径及び本数のピン10を使用することにより、各セル積層体7に対して適切な荷重を負荷することが可能となる。
まず、直径の異なる2本のピン10を使用する場合の締結荷重の調整について説明する。
図6は本第1実施例のバンド8(バンド8A,8B,8C,8Dなどを総称して「バンド8」と称する。)の連結部9の拡大断面図であり、図6の(1)は、例えばφ5mmのピン10Aを用いた連結部9であり、図6の(2)は、例えばφ10mmのピン10Bを用いた連結部9である。
ここで、図6の(1)において、上側の連結部9cの下端位置9bから上方向に5mmの範囲まで、直径φ5mmのピン10Aが上側の連結部9cの貫通穴9a内に嵌め込まれ、下側の連結部9dの上端位置9eから下方向に5mmの範囲まで、前記と同一のφ5mmのピン10Aが下側の連結部9dの貫通穴9a内に嵌め込まれている。よって、図6の(1)では、上側の連結部9cの貫通穴9aと下側の連結部9dの貫通穴9aとの重複寸法は、上下方向(すなわち、バンド8による締結力の作用方向)において約5mmである。
これに対して、図6の(2)において、上側の連結部9cの下端位置9bから上方向に10mmの範囲まで、直径φ10mmのピン10Bが上側の連結部9cの貫通穴9a内に嵌め込まれ、下側の連結部9dの上端位置9eから下方向に10mmの範囲まで、前記と同一のφ10mmのピン10Bが下側の連結部9dの貫通穴9a内に嵌め込まれている。よって、図6の(2)では、上側の連結部9cの貫通穴9aと下側の連結部9dの貫通穴9aとの重複寸法は、上下方向(すなわち、バンド8による締結力の作用方向)において約10mmである。
これより、図6の(1)では重複寸法がバンド8による締結力の作用方向において約5mmであるのを、図6の(2)では重複寸法がバンド8による締結力の作用方向において約10mmまで大きくすることができ、締結荷重を大幅に増加させることができる。逆に、図6の(2)の状態から図6の(1)の状態に変更すれば、重複寸法をバンド8による締結力の作用方向において約10mmから約5mmまで小さくすることができ、締結荷重を大幅に減少させることができる。これにより、単に、連結部9の貫通穴9内にピン10を抜き差しするだけで、締結荷重を調整することができる。
なお、締結荷重が適切か否かは、例えば、内側バネ6の縮み具合によって判断することが可能である。
本第1実施例では、バンド8A,8Bを連結するピン10の直径を数種類準備し、セル積層体7の厚さに応じて適切な直径及び本数のピン10を使用することにより、各セル積層体7に対して適切な荷重を負荷することが可能となる。
前記説明では、説明を簡略化するため、直径の異なる2本のピン10を使用する場合の締結荷重の調整について説明したが、実際の組立方法では、例えば、ピン10の直径の種類として大中小の3種類くらい用意すればよい。例えば、直径φ5mmのピン10Aと、直径φ10mmのピン10Bと、直径φ15mmのピン10とを用意しておく。そして、まず、3種類ピン10のうちの中間の大きさである直径φ10mmのピン10Bを連結部9の貫通穴9内に挿入して締結荷重が適切か否かを判断し、締結荷重が不足している場合には、直径φ10mmのピン10Bを直径φ15mmのピン10に交換する。一方、締結荷重が過大な場合には、直径φ10mmのピン10Bを直径φ5mmのピン10Aに交換する。
このように、ピン10の直径を変化させることで、例えば、5〜15mmの厚さばらつきに対応することが可能であり、本第1実施例では、締結荷重にすると最大およそ1kN程度荷重の調節が可能となる。ピン10は、バンド8A,8Bの連結部9の連結箇所毎にそれぞれに異なる大きさの直径のピン10を選ぶことも可能である。例えば、連結部9の連結箇所が2箇所ある場合、一方の連結箇所にφ5mmの丸棒状のピン10を使用して連結し、もう一方の連結箇所には、φ10mmの丸棒状のピン10を使用して連結すると、セル積層体7の2.5mmの厚みばらつきに対応することが出来、適切な荷重を負荷することが可能となる。
また、本第1実施例では、一例として、ピン10として複数種類の直径の丸棒を準備している。丸棒とは、例えば、図7Aに示すように、両端10aが平面の円柱体である。
しかしながら、これに限られるものではなく、ピン10の形状は、その先端部(少なくとも一方の先端部)を工夫することによりバンドの連結部9への挿入性を向上することが可能となる。例えば、図7B〜図7Dにピン10の先端部の応用例を示す。まず、1つの例として、図7Bは、ピン10の先端を半球形状にして、バンド8A,8Bの連結部9の貫通穴9aに対するピン10の挿入時の摩擦を減少させている。同様にして、別の例として、図7Cに示すように、ピン10の先端を鉛筆と同様に円錐形状にして、バンド8A,8Bの連結部9の貫通穴9aに対するピン10の挿入時の摩擦を減少させている。また、別の例として、図7Dに示すように、図7Cよりもさらに小さな直径の(細い)円錐形状にして、バンド8A,8Bの連結部9の貫通穴9aに対するピン10の挿入時の摩擦をより減少させるようにしても良い。
このようにすれば、図7Aの丸棒よりも、連結部9の貫通穴9aに対するピン10の挿入性を向上させることができる。
従来例のバンド締結した燃料電池スタックようにボルトを用いた荷重調節機構とは異なり、本第1実施例のバンド8A,8Bとピン10による荷重調節可能な構造を有するスタックの製造方法では、締結荷重を調節するためのスペーサなどの別部材を用意する必要が無く、例えば、単に、直径の異なるピン10を数種類用意するだけでよい。よって、締結対象部材(前端板4A、集電板3、複数のセル2で構成されるセル積層体7、集電板3、後端板4B)において、従来の締結用ボルトの貫通穴が不要となるため、同じ大きさならば締結対象部材の全体として有効面積を増加させることができる一方、有効面積を同じにする場合には、締結対象部材の小型化を図ることが可能となる。この結果、省スペースでコンパクトな燃料電池スタックを実現でき、なおかつ、適切な荷重で締結できる効率の良いスタックを提供することが可能となる。さらに、ボルトを用いた締結方法よりも、本第1実施例のバンド8A,8Bとピン10を用いたスタックは、組立性が非常に向上するという効果も発揮する。
(第2実施例)
ピン10の断面形状は、第1実施例の円形に限らず、任意の形状でもよく、以下、円形以外の形状の例について説明する。例えば、図8の(1)は、比較のため、図6の(1)と同じであって、第1実施例の円形断面形状を有するピン10Aを使用して連結部9を連結する状態の断面平面図である。
これに対して、図8の(2)は、第2実施例におけるバンド8の連結部9とピン10Eの拡大断面平面図を示している。使用するピン10Eとして、その長手方向と直交する断面形状が長丸の棒を使用している。本第2実施例では、長丸の断面形状の長軸方向の長さが短軸方向の長さの倍の断面形状を持つピン10Eを使用し、締結荷重としては、第1実施例よりも、例えば0.3kN余分に締結荷重を負荷することが可能となっている。本第2実施例では、ピン10Eの断面形状の短軸方向の寸法が長軸方向の寸法よりも短いため、燃料電池スタック1の体積が短軸方向に余分に増えることもなく、コンパクトなスタックを実現しながら、締結荷重の調整が可能となる。本第2実施例では、第1実施例と同様に5〜15mmの厚みばらつきを吸収し、例えば最大1kNまで締結荷重の調整を行なうことが可能である。
また、図8の(3)に示すように、ピン10Eの長丸の断面形状の別の例として涙型の断面形状を有するピン10F等を使用してもよい。
(第3実施例)
図8の(4)は、前記実施形態の第3実施例におけるバンド8の連結部9付近の拡大断面平面図を示している。バンド8の連結部9を締結するために、同じ種類のピン10Gを数本使用することで、締結荷重を調節することができる。本第3実施例では、セル積層体7の厚みが薄い場合にピン10Gを連結部9と連結部9との連結部分の一箇所に、すなわち、連結部9の1つの貫通穴9aに2本挿入して、ピン10Gの直径長さ分だけのセル積層体7の厚みばらつきに対応して、締結荷重を調節させることができる。スタック3の体積は増加せず、さらに、直径及び断面形状が異なる種類のピン10を準備する必要もなく、スタック組立を完成することが出来るために、有効である。複数種類のピン10を準備する必要もないため、少ない部品数で製造することができ、組立性も向上するという効果がある。
また、図9には、前記実施形態の変形例におけるバンド8Fとピンの斜視図を示す。前記第1実施例では、連結部9は、各バンド8A,8Bの両端部の縁部8a,8bに複数個配置されているが、これに限られるものではない。例えば、図9に示すように、各バンド8Fの一方の端部の縁部8fには1個の連結部9を配置し、他方の端部の縁部8fには複数個(例えば2個)の連結部9を配置するようにしてもよい。
また、図10A及び図10Bには、前記実施形態の別の変形例における一対のバンド8Gの連結部9の連結部分の側面図(一対のバンド8Gにおいて、図4AのX方向と同じ方向から見た図)及びB−B断面図を示す。この例では、ピン10を、各バンド8Gの一方の端部の連結部9と一体化させたものである。具体的には、各バンド8Gの一方の端部の縁部8gに、L字状の突起を形成し、そのL字状の突起の縁部の長手方向沿いに延びた部分を丸棒部9gとして形成して、一方の連結部9として機能させている。各バンド8Gの他方の端部の縁部8hに、前記L字状の突起の丸棒部9gが挿入可能な連結部挿入空間19を間に置いてJ形状の平面を有するフック部9hを形成して、他方の連結部9として機能させている。よって、一対のバンド8Gを締結するとき、複数の丸棒部9gを連結部挿入空間19内に入れたのち、複数の丸棒部9gをその長手方向沿いに(図10Aでは上向きに)移動させて、複数の丸棒部9gを複数のフック部9h内に挿入係止して、連結するようにすることもできる。このようにすれば、ピン10を別部品として用意する必要がなくなり、部品点数をより一層減少させることができる。
さらに、図11A及び図11Bには、前記実施形態のさらに別の変形例における一対のバンド8Jの連結部9の連結部分の側面図(一対のバンド8Jにおいて、図4AのX方向と同じ方向から見た図)及びB−B断面図を示す。この例でも、ピン10を、各バンド8Jの一方の端部の連結部9と一体化させたものである。具体的には、各バンド8Jの一方の端部8jの縁部付近に、端縁沿いに四角形の係合穴9kを複数個形成して、一方の連結部9として機能させている。各バンド8Jの他方の端部8mの縁部には、前記係合穴9kに挿入して係合可能なJ形状の平面を有するフック部9nを形成して、他方の連結部9として機能させている。よって、一対のバンド8Jを締結するとき、複数のフック部9nを複数の係合穴9kに挿入して係止して、連結するようにすることもできる。このようにすれば、ピン10を別部品として用意する必要がなくなり、部品点数をより一層減少させることができる。
また、図1などにおいて、2本のピン10の代わりに、2本のピン10を連結した1本のU字状のロッドを使用することも可能である。
なお、前記様々な実施形態又は実施例のうちの任意の実施形態又は実施例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の高分子電解質型燃料電池スタックは、ポータブル電源、電気自動車用電源、又は、家庭内コージェネレーションシステム等に使用する燃料電池に対して有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (8)

  1. 高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を、一対のセパレータにより挟んだ単電池モジュールを複数層積層させて積層体とし、
    前記積層体を、U字状に湾曲した板状の一対の締結部材内に収容する燃料電池スタックにおいて、
    前記積層体の両端には一対の端板が配置され、前記一対の締結部材のそれぞれは、前記端板の平坦部の外面と密着可能でかつ前記端板の外面のうち前記積層体の積層方向に形成されるベース板と、前記ベース板から前記積層体の両側方に連続的に延出する側板とで構成され、
    前記側板の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された少なくとも1つの第1連結部と、前記側板の他端部の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された複数の第2連結部とを有し、
    前記一方の締結部材に形成された前記第1連結部と前記他方の締結部材に形成された前記複数の第2連結部とを組み合わせた状態で、前記第1連結部と前記第2連結部とを、前記積層体の積層方向と直交する方向に1本のピン部材で連結して前記一対の締結部材を連結する高分子電解質型燃料電池スタック。
  2. 各一端部の前記第1連結部の貫通穴と前記他端部の前記複数の第2連結部の貫通穴との重なり合った部分に前記ピン部材を貫通させて、前記ピン部材により、各締結部材の各一端部と各他端部とを互いに連結する、請求項1に記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
  3. 各連結部は、前記ピン部材を貫通させる穴を形成する、両端が互いに固定された帯状部材で構成される、請求項2に記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
  4. 前記一対の締結部材のそれぞれの前記一端部での前記連結部の配置位置は同じであり、前記一対の締結部材のそれぞれの前記他端部での前記連結部の配置位置も同じでかつ前記一端部での前記連結部の配置位置とは互い違いに異なる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
  5. 前記ピン部材は、長手方向に対して直交する断面形状が円形もしくは長丸の形状を有する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
  6. 前記締結部材の連結箇所1つにつき、前記ピン部材として複数本を用いる、請求項1〜2のいずれか1つに記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
  7. 高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を、一対のセパレータにより挟んだ単電池モジュールを複数層積層させて積層体とし、
    前記積層体を、U字状に湾曲した板状の締結部材を含む少なくとも3個の板状の締結部材内に収容する燃料電池スタックにおいて、
    前記積層体の両端には一対の端板が配置され、前記締結部材のそれぞれは、前記端板の平坦部の外面と密着可能でかつ前記端板の外面のうち前記積層体の積層方向に形成されるベース板と、前記ベース板から前記積層体の両側方に連続的に延出する側板とで構成され、
    前記側板の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された少なくとも1つの第1連結部と、前記側板の他端部の縁部であり、かつ、前記積層体の積層方向に配置された複数の第2連結部とを有し、
    前記締結部材の連結箇所は3箇所であり、前記3個の締結部材のうち隣接する2つの締結部材において、一方の締結部材に形成された前記第1連結部と他方の締結部材に形成された前記複数の第2連結部とを組み合わせた状態で、前記第1連結部と前記第2連結部とを、前記積層体の積層方向と直交する方向に1本のピン部材で連結して前記2つの締結部材を連結することにより、各連結箇所で締結している、高分子電解質型燃料電池スタック。
  8. 各一端部の前記第1連結部の貫通穴と前記他端部の前記複数の第2連結部の貫通穴との重なり合った部分に前記ピン部材を貫通させて、前記ピン部材により、各締結部材の各一端部と各他端部とを互いに連結する、請求項7に記載の高分子電解質型燃料電池スタック。
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