JP4598378B2 - 水田用自動給水装置 - Google Patents
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Description
この水田の水位の維持管理は、直接米の収穫量や品質にも大きな影響があるため、水位の維持管理は古来より重要なものとされ、そのため本問題解決が切望されていた。
上記したように水田の水位を保つに、例えば水位が低下し注水するときには、用水路より徐々に注水を行うと、その注水口付近の水温が長時間に亘って低温になり、稲の成育の妨げになる事が認められている、そのためには水位が低下すれば急速に注水して、長時間に亘る水温の低下を防ぎ適正な水位を保つ事が必要である
電動或いはエンジンによる水汲みポンプを利用する事も考えられるが、電気設備費、電気料金、燃料費等を考えると、あまりにも無駄が多く夜間には騒音問題も発生する。
そこで本発明は、用水路から水田に水を引くのに電気、燃料を使用せず生稲環境を汚すことがないと共に、設定した水位に正確に給水する水田用自動給水装置を提供することにある。
フラップ板に装着された水タンク内に水を出し入れする作用は、水田にボールタップを装置し、このボールタップ内のバルブを、ボールタップのフロートの浮き沈みにより開閉させる、水田の水位が下がるとフロートが下がりボールタップのバルブが開かれフラップ板の水タンク内の水を放水させ、フラップ板は開かれる。
水田に水が給水され設定水位に達するとフロートも浮上しボールタップのバルブを閉じる、すると用水路に接続されたパイプを通じて用水路の水がフラップ板のタンクに流入し満水すると、その重量によりフラップ板が下がり、水田への給水が停止される、以上はフラップ板に装着したタンクにボールタップにより水を出し入れして水田の水位を維持する方式である。
フラップタンク6の上部には空気抜き孔8が設けられており、底部には導水管C7が接続されている、フラップタンク6内に水が充満すると、その重量にてフラップ板5は下がり通水口3を閉鎖する、フラップタンク6内の水が外に排出されると、フラップタンク6は軽くなりフラップ板5は、フラップタンク6の浮力と用水2の圧力とにより、開かれ用水2が水田4に給水される。
用水路1の底部に用水2を取り出すための導水管13が挿入されている、この導水管13の先端は二方に別れ、一端はバルブ10に接続され、他の一端はフラップタンク6の底部に接続される、
フラップ板5に装着されたフラップタンク6内の水が排出されると、軽くなると共に浮力が生じ、且つフラップ板5は用水2の水圧おも受け、通水口3を開くことにより用水2を水田4に給水する。
フラップタンク6内に水が充満すると、その重量によりフラップ板5は下がり用水路1の通水口3を閉口し水田4への給水を停止される。
本発明の実施条件としてボールタップ9及びフラップ板5は用水路1より低い位置でなければ作用しない、これは無動力の装置なるため当然の事であり欠点と言えない。
14は用水取入管にして、用水路に流れる用水を取れ入れるために用水路の適宜箇所に設けられる、この用水取入管14の末端は上方に向け通水口3を形成している、16は円筒状のフロート弁にして底面が通水口3を塞ぐ方式になされている、フロート弁16の底面には導水管C7が接続されており、フロート弁16の上面には空気抜孔8が設けられている、フロート弁16は図1の場合のフラップタンク6と作動原理は全く同一である。
水田4の水位が低下すると、その水田4に設けられたボールタップ9のフロート11も下がりバルブ10を開路の状態にする、すると用水取入管14に接続された導水管B13に流れる水は導水管A12の方向に進みバルブ10を通過して外に放出される、この場合フロート弁16内の水も導水管C7を通り、更に導水管A12及びバルブ10を通過して外に放出される。
フロート弁16内の水が排出されると、フロート弁16は軽量になり浮上する、フロート弁16はフロート室17の中で浮き、沈むことにより通水口3を開閉する、フロート弁16が浮上し通水口3が開かれると、用水取入管14の水は通水口3を通過して用水放出管15を通り水田4に給水される。
フロート弁16内に水が充満すると、フロート弁16は浮力を失い沈み通水口3を閉塞し、水田4への給水を停止する。
本発明は以上詳記したようにボールタップ9のバルブ10を開閉することによりフロート弁16又はフラップタンク6に水を流入、流出させることを特徴、基本として構成されたもので、部品数が極めて少なく、そのため製作が容易で廉価にでき、故障の発生がなく、しかも無動力にて自動運転ができるものである。
本発明はこのような実施に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るは勿論である。
2 用水
3 通水口
4 水田
5 フラップ板
6 フラップタンク
7 導水管C
8 空気抜孔
9 ボールタップ
10 バルブ
11 フロート
12 導水管A
13 導水管B
14 用水取入管
15 用水放出管
16 フロート弁
17 フロート室
Claims (2)
- 用水路に設けられた通水口のフラップ板に装着されたフラップタンクは、上面には空気孔を設けてあり、底面には導水管を接続して導水管から水の出入りが自由になるようにしてある。一方、用水路側面の孔に繋げた導水管の出先端は二方向に分路し、一方をフラップタンクの導水管に接続し、他方を水田に設けられたボールタップに接続してある。ボールタップは水田水位の状態によって通水状態か又は止水状態を維持する弁である。水田水位が低下して下限に達するとボールタップが通水状態となって、フラップタンク内の水と用水路側面からの水を合わせて田面に排出する。フラップタンク内の水が減少して重量が減れば、通水口の水圧によってフラップ板は押し開かれて用水が通水口から田面に放出される。水田水位が上昇して上限に達するとボールタップは止水状態となり、用水路側面からの水はボールタップへは流れずにフラップタンクへ流入して、フラップタンクの重量が増加してフラップ板を押し下げ、ついには通水口を塞ぐと田面への放水は止まる。この一連の動作を繰り返すことによって水田水位を維持することを特徴とする水田用自動給水装置。
- フロート弁の上面には空気孔を設けてあり、底面中央付近には導水管を接続して導水管から水の出入りが自由になるようにしてある。フロート弁を自由に上下摺動できる状態にて収納したフロート室の底面に通水口を設け、用水路に連結した用水取入管の末端を上向きにして通水口の下部に結合せしめ、フロート室の下部外側には、フロート弁に十分な浮力が作用する高さまで立ち上げて用水を放出するようにした形状の用水放出管を設けてある。用水取入管の側面適所に導水管を接続してその他端を二方向に分路し、上記フロート弁の底面孔から用水取入管を抜けて外に出した導水管に一方を繋ぎ、他方を水田に設けられたボールタップに接続してある。ボールタップは水田水位の状態によって通水状態か又は止水状態を維持する弁である。水田水位が低下して下限に達するとボールタップが通水状態となって、フロート弁内の水と用水取入管側面からの水を合わせて田面に排出する。フロート弁内の水が減少して重量が減れば、フロート弁に作用する浮力と通水口の水圧とによってフロート弁は押し上げられ、用水は通水口からフロート室、用水放出管を通って田面に放出される。水田水位が上昇して上限に達するとボールタップは止水状態となり、用水取入管側面からの水はボールタップへは流れずにフロート弁へ流入して、フロート弁の重量が増加して降下し、ついには通水口に乗って塞ぐと田面への放水は止まる。この一連の動作を繰り返すことによって水田水位を維持することを特徴とする水田用自動給水装置。
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