JP4597407B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴イメージング装置上で行う処理を定義、操作するためのグラフィックユーザインタフェースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI装置」と記す)は、NMR(核磁気共鳴)現象を利用して被検体の所望の検査部位における原子核スピンの密度分布や緩和時間分布を計測し、その計測結果から被検体の所望の断面を画像表示する装置である。
【0003】
従来このようなMRI装置上で行う、撮像、画像処理、印刷等の処理を定義、操作するためのグラフィックユーザインタフェース(以下、「GUI」と記す)の技術としては、タスクカードと呼ばれるカードを模した表示オブジェクトに対して個々の処理を予め定義し、このタスクカード上で定義した処理の操作や処理結果の表示を行う技術が知られている。
【0004】
この技術では、図14に示すように、MRI装置に設けた表示装置上のウインドウ中に、上下方向について相互に重ならない位置に設けたタブを有する複数のタスクカードをタブ以外の部分を重ねて表示する。そして、ユーザより選択されたタブを持つタスクカードを最前面に移動して表示し、そのタスクカード中において当該タスクカードに定義された処理の操作の受付や、処理結果の画像の表示などを行う。
【0005】
ここで、各タスクカードに対応する処理は、入出力関係で関連づけて定義することができる。この入出力関係により、たとえば、あるタスクカードに対応する処理結果(出力)の画像を、他のタスクカードに対応する処理の処理対象(入力)とすることができる。
【0006】
このように処理間に出力関係を設けることができることなどより、各タスクカードに対応する処理には、実行すべき処理順序に制限が生じる。そこで、従来は、この処理の処理順序の制限を満足する処理順序を予め定義し、この処理順序に従って、各処理に対応するタスクカードのタブ位置を決定していた。すなわち、より前に実行すべき処理のタスクカードのタブがより上にくるように、上記ウインドウ中のタスクカードの表示を行っていた。また、各タブには、そのタスクカードに対応する処理を識別可能な名称などを表示していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしMRI装置上で行うべき処理が多数、複雑となると、各処理間の関係も複雑となるため、ユーザは、各処理間の入出力関係や入出力の前後関係の把握が困難となる。特に、MRI装置では撮像処理だけでも多種の処理が存在し、結果の画像を用いてより複雑な撮像を行うことが多い。また、撮像処理の結果である画像やそれを利用した処理も多数生じるため、上記タスクカードを用いる技術では、タスクカードに対する処理の定義や、各タスクカードに対応する処理の処理結果間の関係の把握が困難となる。また、たとえば、ユーザが、上記タブ順、すなわち、予め定義した処理順序によらず、ある処理の処理結果を得るために必要な処理だけを実行したいような場合には、どのタスクカードに対応する処理が実行するべき処理であるのか特定することが困難となる。
【0008】
そこで、本発明は、MRI装置上において行う処理の入出力関係や入出力の前後関係をユーザがより直感的に把握可能なMRI装置を提供することを課題とする。これにより種々の撮像を手順良く行うことができ、また得られた結果画像を診断上有効に利用することが可能なMRI装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、MRI装置において、表示装置と、MRI装置において行う、相互に入出力関係を有することのできる処理である複数のタスクにそれぞれ対応する複数のタスクGUI領域を含む第1のウインドウを前記表示装置に表示するタスク出力表示部と、前記タスク間の入出力関係を表現した表示を含めた第2のウインドウを前記表示装置に表示する入出力関係表示部とを設けたものである。
【0010】
このようなMRI装置によれば、入出力関係表示部は、上述したタスクカードのようなタスクとユーザとの間の入出力のためのタスクGUI領域を含む第1のウインドウとは別に、第2のウインドウに複数のタスク間の入出力関係を表現した表示を行うので、これよりユーザは、MRI装置上において各タスクGUI領域を用いて入出力を行うタスクの入出力関係や入出力の前後関係を、より直感的に把握可能となるので、各タスクGUI領域による各タスクの操作や、各タスクの処理結果の意味付けの理解が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1に、本実施形態に係るMRI装置の構成を示す。
図示するように、MRI装置は、静磁場を発生する静磁場発生磁石と、被検体に傾斜磁場を与える領斜磁場コイル2及び傾斜磁場電源3と、被検体の生態組織を構成する原子の原子核にNMR現象を起こす高周波パルスを所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する照射コイル4と、この照射コイルからの高周波パルスにより被検体に高周波磁場を照射する送信系5と、NMR現象による放出されるエコー信号を検出する受信コイル6及び受信系7と、以上のような各部の撮像動作を制御する制御装置8と、検出されたエコー信号に画像再構成演算を施して被検体の断面画像を生成する等の各種後処理を行う処理装置10を有する。
【0013】
次に、図2に処理装置10の構成を示す。
図示するように処理装置10は、表示装置11、入力装置12、プリンタ13、処理部14を有する。また、処理部14は、ウインドウマネージャ21、サブウインドウGUI制御部22、メインウインドウGUI制御部23、タスク定義処理部24、タスク実行制御部25、タスク定義記憶部26、タスク出力データ記憶部27、タスク28の群、プリンタ制御部29を有する。
【0014】
ただし、処理装置10のハードウエアは、たとえば、CPUや、主記憶、ハードディスクなどの固定型の記憶媒体を用いる外部記憶装置、可搬型の記憶媒体を用いる外部記憶装置、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置、表示装置、プリンタなどの出力装置などを備えた、一般的な構成を有する電子計算機であってよい。そして、CPUが主記憶にロードされたプログラムを実行することにより以下の各処理を実行するようにしてかまわない。この場合、各プログラムは、予め、外部記憶装置の記憶媒体に記憶され、必要に応じて主記憶にロードされ実行される。
【0015】
タスク定義記憶部26は、MRI装置上で行う処理であるタスク28の内容を定義するタスク定義を記憶する。
【0016】
図3に、このタスク定義の内容を示す。
図示するようにタスク定義は、タスク毎に設けられ、各タスク定義は、識別子、タスク種別、タスク名称、入力リンク情報、出力リンク情報、タスク特性の情報を持つ。
【0017】
識別子にはタスクの識別子が記述される。また、タスク種別には、そのタスクが断面画像の撮像を行うスキャン処理のタスクであるのか、画像処理のタスクであるのか、印刷のタスクであるのかなどのタスクが行う処理の種類を表す情報が記述される。ここで、以下では、説明の便宜上、スキャン処理のタスクをスキャンタスクと、他の処理のタスクを一般タスクと呼ぶ。
【0018】
タスク名称には当該タスクの名称が記述され、処理順序には当該タスクの処理順序が記述される。また、入力リンク情報には当該タスクが処理対象(入力)とする処理結果(通常、画像)を出力するタスクの識別子が1または複数記述され、出力リンク情報には、当該タスクの処理結果(通常、画像)を入力とするタスクのタスク定義の識別子が1または複数記述される。なお、スキャンタスクは撮像を行う他、たとえば、他のタスクの出力、たとえば他のスキャンタスクで撮像した画像を入力とし、撮像した画像と合わせて、または、撮像した画像と共に処理して出力とすることができる。
【0019】
次に、タスク特性には、そのタスクにおいて行う処理の詳細が記述される。
以下、このような処理装置における、MRI装置上で行う処理を定義、操作するためのGUIについて説明する。
【0020】
メインウインドウGUI制御部23は、ウインドウマネージャ21を介して、図4に示すメインウインドウを表示装置11に表示する。ここで、ウインドウマネージャ21は、ユーザとメインウインドウGUI制御部23とのメインウインドウ上の入出力の仲介と、後述するユーザとサブウインドウGUI制御部22とのサブウインドウ上の入出力の仲介など、各ウインドウについて、ユーザとウインドウを入出力に用いる部位との間の入出力の仲介を行う。
【0021】
図示するように、メインウインドウGUI制御部23は、このメインウインドウにおいて、タスク定義記憶部26に記憶された各タスク定義に従って、各タスクに対応するタスクカード401を表示する。ここで、以下では、説明の便宜上、スキャンタスクに対応するタスクカードをスキャンカードと、一般タスクに対応するタスクカードを一般タスクカードと呼ぶ。
【0022】
タスクカード401は、上下方向について相互に重ならない位置に各タスクカード401に設けたタブ402以外の部分を重ねて表示する。また、各タスクカード401のタブ402には、対応するタスク定義に記述されたタスク名称を表示する。また、各タスクカード401のタブ402は、対応するタスク定義に記述された処理順序に従って、より前の順序のものがより上にくるように各タスクカード401に設ける。
【0023】
各タスクカード401は、対応するタスクの実行指示を受け付けるための実行ボタン403と、タスクの処理結果(画像等)を表示するための処理結果表示領域404を持つ。
また、メインウインドウは、サブウインドウ呼出ボタン405を有する。
【0024】
このようなメインウインドウにおいて、いずれかのタスクカード401のタブ402がユーザによって入力装置12を介して選択されると、これをウインドウマネージャ21から通知されたメインウインドウGUI制御部23は、選択されたタブを持つタスクカード401を最前面に表示する。
【0025】
また、その最前面に表示したタスクカード401の実行ボタン403がユーザによって選択されると、これをウインドウマネージャ21から通知されたメインウインドウGUI制御部23は、そのタスクカードに対応するタスクの実行をタスク実行制御部25に指示する。指示を受けたタスク実行制御部25は、タスク定義記憶部26に記憶されているそのタスクのタスク定義に従ってタスク28を生成し、その処理を実行させる。そしてタスク28より処理結果を受け取ったならば、これをタスク出力データ記憶部27に記憶すると共に、メインウインドウGUI制御部23に渡す。処理結果を受け取ったメインウインドウGUI制御部23は、これをメインウインドウ中の当該タスク28に対応するタスクカード401の処理結果表示領域404に表示する。
【0026】
ここで、処理を実行するタスク28がスキャンタスクである場合、当該タスク28は、対応するタスク定義のタスク特性の記述に従って、たとえば、制御装置8に指令を発行して、上述のような撮像動作を行わせ、撮像結果を入力として、画像再構成演算処理を実行し被検体の断面画像を処理結果として出力する。また、処理を実行するタスクのタスク定義の入力リンク情報に、他タスクのタスク定義の識別子が記述されている場合、そのタスクの処理結果をタスク実行制御部25を介してタスク出力データ記憶部27から読み込んで、これを処理対象(入力)とする。たとえば、処理を実行するタスク28が印刷を行うタスクである場合、当該タスクは、入力リンク情報に定義された他タスク28の処理結果である画像などをタスク出力データ記憶部27から読み出し、プリンタ制御部29を介してプリンタ13へ印刷する。
【0027】
一方、メインウインドウにおいて、サブウインドウ呼出ボタン405がユーザによって入力装置12を介して選択されると、これをウインドウマネージャ21から通知されたメインウインドウGUI制御部23は、サブウインドウGUI制御部22にサブウインドウの表示を要求する。
サブウインドウの表示を要求されたサブウインドウGUI制御部22はサブウインドウをウインドウマネージャ21を介して表示装置11に表示する。
【0028】
図5にこのサブウインドウをGUIとして処理装置10が行う処理を、図6にサブウインドウを示す。
まず、サブウインドウGUI制御部22は、タスク定義を読み出し(ステップ501)、各タスクカード定義のタスク種別、入力リンク情報、出力リンク情報に従って生成した(ステップ502)後述するタスクカードトレインの表示を含むサブウインドウを、ウインドウマネージャ21を介して表示装置11に表示する(ステップ503)。
【0029】
図6に示すように、サブウインドウは、タスクカードトレイン表示領域601と、コマンドボタン表示領域602を有する。また、コマンドボタン表示領域602は、タスクカード生成ボタン603、タスクカード削除ボタン604、リンク設定ボタン605、リンク解除ボタン606、処理順序決定ボタン607、リンク反映ボタン608、閉ボタン609を有している。
【0030】
また、サブウインドウGUI制御部22は、タスク定義記憶部26に記憶されたタスク定義に従って、タスクカードトレイン表示領域601に、それぞれがタスク28及びこれに対応するメインウインドウ中のタスクカード401を表すカードシンボルを、各タスクカードに対応するタスク間の入出力関係に従って線分で結んだタスクカードトレイン610を表示する。
【0031】
ここで、各カードシンボルの形状について説明する。
図7に示すように、本実施形態では、スキャンカードのカードシンボル(以下、「スキャンシンボル」と記す)と、一般タスクカードのカードシンボル(以下、「一般カードシンボル」と記す)では違う形状を用いる。
【0032】
すなわち、図中aに示すように、一般カードシンボル710には、左側に入力リンクコネクター711を、右側に一般カードシンボル用出力リンクコネクター712と、右下側にスキャンシンボル用出力リンクコネクター713を設ける。
【0033】
また、図中bに示すように、スキャンシンボル720には、左上側に入力リンクコネクター721を、右側に一般カードシンボル用出力リンクコネクター722と、右下側にスキャンシンボル用出力リンクコネクター723を設ける。
【0034】
また、各カードシンボル710/720上には、対応するタスクのタスク定義に記述されたタスク名称と、タスク定義に記述された処理順序を表示する。
【0035】
このようなスキャンシンボルと一般カードシンボルを用いて、サブウインドウGUI制御部22は、タスクカードトレイン610を、タスク定義のタスク種別、入力リンク情報、出力リンク情報に従って図8に示すように表示する。
【0036】
すなわち、一般タスクの出力を入力とするスキャンタスクが存在する場合、その一般タスクの一般カードシンボル710のスキャンシンボル用出力リンクコネクター713と、スキャンタスクのスキャンシンボル720の入力リンクコネクター721を線分で結んで表示する。
【0037】
また、あるスキャンタスクの出力を入力とする他のスキャンタスクが存在する場合、そのあるスキャンタスクのスキャンシンボルのスキャンシンボル用出力リンクコネクター723と、他のスキャンタスクのスキャンシンボル720の入力リンクコネクター721を線分で結んで表示する。
【0038】
また、スキャンタスクの出力を入力とする一般タスクが存在する場合、そのスキャンタスクのスキャンシンボル720の一般カードシンボル用出力リンクコネクター722と、一般タスクの一般カードシンボル710の入力リンクコネクター711を線分で結んで表示する。
【0039】
また、ある一般タスクの出力を入力とする他の一般タスクが存在する場合、そのある一般タスクの一般カードシンボル710の一般カードシンボル用出力リンクコネクター712と、他の一般タスクの一般カードシンボル710の入力リンクコネクター711を線分で結んで表示する。
【0040】
ここで、スキャンタスクの出力を入力とする他スキャンタスクが存在する場合、そのあるスキャンタスクのスキャンカードシンボル720のスキャンシンボル用出力リンクコネクター723と、他のスキャンタスクのスキャンシンボル720の入力リンクコネクター721を結ぶ線分は、他の線分と区別可能なように、他の線分と異なる色で表示する。
各カードシンボル710/720の配置は以下のルールに従って定める。
【0041】
すなわち、カードシンボル710/720の入力リンクコネクター711/721に接続する線分が表す入力から出力へ向かう方向がなるべく左から右に水平に進むようにカードシンボルは配置する。
【0042】
すなわち、一般カードシンボル710については、なるべく当該一般カードシンボルの入力リンクコネクター711に接続する線分が接続するカードシンボル710/720のうちのいずれかの右側に配置する。また、スキャンシンボル720については、なるべく当該スキャンシンボル720の入力リンクコネクター721に接続する線分が接続するカードシンボル710/720のうち、一番左側にあるものの下側の位置に配置するか、または、スキャンシンボル720は、全て一番左側の位置に配置する。
【0043】
このようにタスクカードトレイン610が表示された状態において、タスクカード生成ボタン603がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、図9に示すタスクカード生成ウインドウをウインドウマネージャ21を介して、表示装置11に表示する(ステップ511)。
【0044】
そして、このタスクカード生成ウインドウ上の、タスク内容受付領域901、902、903において、新たに生成するタスクの種類や名称や処理の内容を受付ける(ステップ512)。そして、タスクカード生成ウインドウ上のOKボタン904が押されたならば(ステップ513)、タスクカード生成ウインドウを閉じ、受け付けたタスクの種類に応じて新たなカードシンボル710/720を生成し、カードトレイン表示領域601上に表示する(ステップ514)と共に、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。タスク定義処理部24は、指示に応じて、新たに与えた識別子や、受け付けた内容に応じたタスク名称やタスク種別やタスク特性を記述した新たなタスク定義を生成しタスク定義記憶部26に格納する(ステップ515)。
【0045】
次に、タスクカードトレイン610が表示された状態において、タスクカード削除ボタン604がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、図10aに示すようにタスクカードトレイン610上の任意のカードシンボル710/720の選択をウインドウマネージャ21を介して受付け(ステップ521)、受け付けたカードシンボル710/720を、図10bに示すように当該カードシンボル710/720に接続していた線分共々消去する(ステップ522)と共に、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。タスク定義処理部24は、指示に応じて、受け付けたカードシンボル710/720に対応するタスク定義をタスク定義記憶部26より削除する。また、削除したタスク定義の識別子が、他のタスク定義の入力リンク情報、出力リンク情報中に記述されていれば、その識別子の記述を消去する(ステップ523)。
【0046】
次に、タスクカードトレイン610が表示された状態において、リンク設定ボタン605がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、図11aに示すようにタスクカードトレイン上の任意の二つのカードシンボル710/720の選択をウインドウマネージャ21を介して受付(ステップ531)、最初に受け付けたカードシンボルの出力を後に受け付けたカードシンボルの入力とすることを表す線分を表示する(ステップ533)。このとき、前記カードシンボルの配置のルールに従い、各カードシンボルの配置し直しを行う(ステップ532)と共に、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。なお、線分の接続する出力コネクタは、前述のように各カードシンボル710/720がスキャンシンボルであるか一般カードシンボルであるかによって決定する。また、タスク定義処理部24は、指示に応じて、後に受け付けたカードシンボルの入力リンク情報に、最初に受け付けたカードシンボルに対応するタスク定義の識別子を記述する。また、最初に受け付けたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の出力リンク情報に、後に受け付けたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を記述する(ステップ534)。
【0047】
次に、タスクカードトレイン610が表示された状態において、リンク解除ボタン606がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、タスクカードトレイン610上の任意の線分の選択を受付け(ステップ541)、受け付けた線分を消去する(ステップ542)と共に、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。タスク定義処理部24は、指示に応じて、受け付けた線分が接続していた二つのカードシンボル710/720のうち、当該線分が入力リンクコネクタ711/721に接続していたカードシンボル710/720に対応するタスク定義中の入力リンク情報から、受け付けた線分が接続していた他方のカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を消去する。また、当該線分がスキャンシンボル用出力リンクコネクタ713/723または一般カードシンボル用出力リンクコネクタ712/722に接続していたカードシンボル710/720に対応するタスク定義中の出力リンク情報から、受け付けた線分が接続していた他方のカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を消去する(ステップ543)。
【0048】
次に、タスクカードトレイン601が表示された状態において、図12aに示すようにカードシンボル710/720がユーザによってドラッグアンドドロップされると(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、ドロップされた位置に、そのカードシンボル710/720の位置を更新する(ステップ551)。このとき、そのカードシンボル710/720に接続していた線分が存在する場合には、この線分の端もカードシンボル710/720に追随するように更新する。
【0049】
また、ドロップされた位置が、図12bに示すように線分上の位置である場合には(ステップ552)線分の張り替えを行う。すなわち、図12cに示すように、カードシンボル710/720が、その上にドロップされた線分を消去すると共に、消去した線分がスキャンシンボル用出力リンクコネクタ713/723または一般カードシンボル用出力リンクコネクタ712/722に接続していたカードシンボルの出力をドロップされたカードシンボル710/720の入力とすることを表す線分を表示し、ドロップされたカードシンボル710/720の出力を、消去した線分が入力リンクコネクタ711/721に接続していたカードシンボル710/720の入力とすることを表す線分を表示する(ステップ554)。そして、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。
【0050】
なお、このとき、前記カードシンボルの配置のルールに従い、各カードシンボル710/720の配置し直しを行う(ステップ553)。また、線分の接続する出力コネクタは、前述のように各カードシンボルがスキャンシンボル710であるか一般カードシンボル720であるかによって決定する。
【0051】
タスク定義処理部24は、指示に応じて、消去した線分が入力リンクコネクタ711/721に接続していたカードシンボルに対応するタスク定義中の入力リンク情報から、消去した線分が接続していた他方のカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を消去する。また、消去した線分がスキャンシンボル用出力リンクコネクタ713/723または一般カードシンボル用出力リンクコネクタ712/722に接続していたカードシンボル710/720に対応するタスク定義中の出力リンク情報から、消去した線分が接続していた他方のカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を消去する。
【0052】
さらに、消去した線分がスキャンシンボル用出力リンクコネクタ713/723または一般カードシンボル用出力リンクコネクタ712/722に接続していたカードシンボルの出力リンク情報に、ドロップされたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を記述する。また、ドロップされたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の入力リンク情報に、消去した線分がスキャンシンボル用出力リンクコネクタ713/723または一般カードシンボル用出力リンクコネクタ712/722に接続していたカードシンボルに対応するタスク定義の識別子を記述する。また、消去した線分が入力リンクコネクタ711/721に接続していたカードシンボル710/720の入力リンク情報に、ドロップされたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の識別子を記述する。また、ドロップされたカードシンボル710/720に対応するタスク定義の出力リンク情報に、消去した線分が入力リンクコネクタ711/721に接続していたカードシンボルに対応するタスク定義の識別子を記述する(ステップ555)。
【0053】
次に、タスクカードトレイン610が表示された状態において、処理順序決定ボタン607がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、ユーザより各カードシンボル710/720に対する処理順序の指定を、たとえば、指定処理順序に従ったカードシンボル710/720の順次選択などにより受付け(ステップ561)、これに合わせて各カードシンボル710/720中の処理順序の表示を更新する(ステップ563)と共に、タスク定義処理部24にタスク定義の更新を指示する。タスク定義処理部24は、指示に応じて、各カードシンボルに対応するタスク定義の処理順序を受け付けた処理順序に更新する(ステップ564)。ただし、サブウインドウGUI制御部22は、各カードシンボル710/720について、タスクカードトレインに従った入出力関係上、より前に処理されなければならないタスクのカードシンボルより前の処理順序の指定は受け付けないようにする(ステップ562)。
【0054】
次に、タスクカードトレイン601が表示された状態において、リンク反映ボタン608がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、メインウインドウGUI制御部23に、メインウインドウのリフレッシュを要求する(ステップ571)。リフレッシュ要求を受けたメインウインドウGUI制御部23は、タスク定義記憶部に記憶された各タスク定義を読み直し、タスクカード401を表示し直す。
【0055】
これにより、サブウインドウ上でなされた変更が、メインウインドウに反映されることになる。たとえば、図13に示すようにサブウインドウ上で新たなに生成されたタスクのタスクカード401がメインウインドウ上に生成されたり、サブウインドウ上で削除されたタスクのタスクカード401がメインウインドウ上から削除されたり、サブウインドウ上で成された処理順序の変更などに従ったタスクカード401の配置やタブ402位置の変更がメインウインドウ上でなされることになる。
【0056】
次に、タスクカードトレイン610が表示された状態において、閉ボタン609がユーザによって操作された場合(ステップ504)、ウインドウマネージャ21を介してこれを受け取ったサブウインドウGUI制御部22は、サブウインドウを閉じ(ステップ571)、処理を終了する。
【0057】
なお、以上説明した実施形態では、サブウインドウ上でタスクやタスクの入出力関係の生成削除や変更を受け付けてこれを行い、リンク反映ボタン608の押し下げに応じて、これらの生成削除や変更の内容をメインウインドウのタスクカードの表示に反映したが、これに代えて、または、これと共に、メインウインドウ上でタスクやタスクの入出力関係の生成削除や変更を受け付けてこれを行い、リンク反映ボタン608または別途設けたボタンの押し下げ等に応じて、これらの生成削除や変更の内容をサブウインドウのタスクトレインの表示に反映しするようにしても良い。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、MRI装置上において行う処理の入出力関係や入出力の前後関係をユーザがより直感的に把握可能なMRI装置を提供することができる。これにより多数の撮像シーケンスを内蔵したMRI装置であっても、それらを効果的に駆使して診断に役立つ情報を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るタスク定義の内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るメインウインドウを示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るサブウインドウGUI制御部22の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るサブウインドウを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るカードシンボルの形状を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るタスクカードトレインを示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るタスクカード生成ウインドウを示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るカードシンボル削除のGUIを示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係るリンク設定のGUIを示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係るカードシンボル挿入によるリンク設定のGUIを示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係るリンク反映のようすを示す図である。
【図14】従来のMRI装置におけるタスクカードによるGUIを示す図である。
【符号の説明】
静磁場コイル1、領斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、照射コイル4、送信系5、受信系7、制御装置8、処理装置10、表示装置11、入力装置12、プリンタ13、処理部14を、ウインドウマネージャ21、サブウインドウGUI制御部22、メインウインドウGUI制御部23、タスク定義処理部24、タスク実行制御部25、タスク定義記憶部26、タスク出力データ記憶部27、タスク28、プリンタ制御部29
Claims (2)
- 核磁気共鳴現象を利用して被検体の断面画像を生成する表示する磁気共鳴イメージング装置であって、
表示装置と、
磁気共鳴イメージング装置において行う、相互に入出力関係を有することのできる処理である複数のタスクにそれぞれ対応する複数のタスクGUI領域を含む第1のウインドウを前記表示装置に表示するタスク出力表示部と、
前記タスク間の入出力関係を表現した表示を含む第2のウインドウを前記表示装置に表示する入出力関係表示部と、
を有し、
前記複数のタスクは、前記被検体の断面画像を撮像することを含むタスクであるスキャンタスクを含み、
前記入出力関係表示部は、前記スキャンタスクの入出力関係を、他の入出力関係とは区別可能に表現した表示を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記入出力関係表示部は、前記複数のタスク間の入出力関係を表現した表示として、前記タスクまたは前記タスクGUI領域を表すシンボル図形を、対応するタスクの入出力関係を表す線分で結んだ表示を行うことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
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