JP4596428B2 - 流体取扱装置 - Google Patents

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Description

この発明は、流路と流路の連絡部において液・液界面を形成する流体取扱装置に関するものである。
従来から、試薬を注入した第1流路と蛋白質溶液を注入した第2流路とを開閉バルブで仕切り、開閉バルブを開くことにより試薬と蛋白質溶液の液・液界面を形成し、その液・液界面を介した自由界面拡散法による蛋白質の結晶化を効率的に行わせるようにした流体取扱装置が知られている。このような流体取扱装置の開閉バルブは、バルブ作動用の圧力路を流路に近接配置し、圧力路内の流体圧力によって流路壁の一部を撓み変形させ、その撓み変形した流路壁の一部で流路を閉じるようになっている(特許文献1)。
米国特許出願公開第2005/0019794号明細書
しかしながら、従来の流体取扱装置は、開閉バルブが微小な流路の途中に形成されることになるため、構造が複雑になると共に加圧手段が必要になり、加圧手段を含めた装置全体構造が大型化するという課題を有していた。
そこで、本発明は、簡単且つコンパクトな構造でもって、第1の液体と第2の液体の液・液界面を簡単に形成することができる流体取扱装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明に係る流体取扱装置は、毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含んでいる。このうち、連絡部は、(1)毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記外部環境とを連絡する第3の流路と、(2)毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、(3)前記第1の流路の断面積及び前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体又は第2の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有している。そして、この流体取扱装置は、前記連絡部に向かって前記第1の流路を移動する前記第1の流体と前記連絡部に向かって前記第2の流路を移動する前記第2の流体とが前記連絡部において界面を形成するようになっている。
請求項2の発明に係る流体取扱装置は、毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含んでいる。このうち、前記連絡部は、(1)毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記外部環境とを連絡する第3の流路と、(2)毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、(3)前記第1の流路の断面積及び前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体又は第2の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有している。そして、この流体取扱装置は、前記連絡部に向かって前記第1の流路を移動する前記第1の流体と前記連絡部に向かって前記第2の流路を移動する前記第2の流体とが前記連絡部において界面を形成し、前記第5の流路が、前記第1の流路と前記第2の流路と前記外部環境とを相互に連絡するようになっている。
請求項3の発明に係る流体取扱装置は、毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含んでいる。このうち、前記連絡部は、(1)毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、(2)前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有している。そして、この流体取扱装置は、前記第1の流路に前記第1の流体を注入して前記連絡部に向かって移動させ、その後に前記第2の流路に前記第2の流体を注入して前記連絡部に向かって移動させて、前記連絡部において前記第1の流体と前記第2の流体との界面を形成するようになっている。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係る流体取扱装置において、前記第1の流路と前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成したことを特徴としてある。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明に係る流体取扱装置において、(1)前記第1の流路と前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成し、(2)前記第1の流路には、前記第3の流路の近傍位置であって前記第5の流路よりも前記第3の流路寄りに、前記第1の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成し、(3)前記第2の流路には、前記第4の流路の近傍位置であって前記5の流路よりも前記第4の流路寄りに、前記第2の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成したことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項3の発明に係る流体取扱装置において、前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成すると共に、前記第4の流路の近傍位置であって前記第5の流路よりも前記第4の流路寄りに、前記第2の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成したことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの発明に係る流体取扱装置において、(1)前記第1の流路には、前記第1の流体を前記第1の流路に導入するための第1のポートが形成され、(2)前記第2の流路には、前記第2の流体を前記第2の流路に導入するための第2のポートが形成されている、ことを特徴としている。
本発明の流体取扱装置は、第1の流路内の第1の液体と第2の流路内の液体がそれぞれ毛管現象によって各流路内を連絡部に向かって流動し、連絡部において液・液界面を容易に形成することができるため、従来例のような圧力によって開閉するバルブ構造が不要になり、装置構造を簡単化することができると共に、装置全体構造を小型化することができる。
また、本発明の流体取扱装置は、流体移動促進部と流体移動抑制部により流体(液体)の移動を制御して、流路内に存在する気体を確実に外部環境へ追いやり、連絡部における液・液界面の形成をより確実にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体取扱装置1を示すものである。この図1において、(a)が流体取扱装置1の平面図であり、(b)が流体取扱装置1の前側の側面図であり、(c)が(b)の左側面図であり、(d)が(b)の右側面図であり、(e)が(b)のA−A線に沿って切断して示す断面図である。
この図1に示すように、本実施形態の流体取扱装置1は、平面形状が矩形形状である薄板状の第1部材2と、この第1部材2の裏面3全体を覆うように重ね合わされる薄板状の第2部材4とからなっている。これら第1部材2と第2部材4は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC(ポリカーボネート)や紫外線硬化樹脂等の各種樹脂材料、ガラス、セラミック等を使用して形成されている。そして、これら第1部材2と第2部材4は、その重ね合わせ面(第1部材2の裏面3と第2部材4の表面5(図2参照))が密着性の良い平滑面に形成されており、重ね合わせ面を密着させた状態で接着固定、締結固定、クリップ固定等によって分離不能か又は分離可能に一体化されている。なお、本実施形態において、第1部材2及び第2部材4は、薄板状のものを例示したが、これに限られず、立方体であるブロック状のものでもよい。また、第1部材2の裏面3側に重ね合わされる第2部材4は、フィルム状のものでもよい。
図2(a)は、第1部材2の裏面図である。この図2(a)に示すように、第1部材2の裏面3側には、第1の流路6用の第1の溝6A,第2の流路7用の第2の溝7A,及び外部環境連通路8用の外部連通溝8Aが連絡部10を介して接続されるように形成されている。これら第1の溝6A、第2の溝7A及び外部連通溝8Aは、流体の流れに対して直交する断面形状が四角形状となるように形成されている(図1(b),(c),(d)参照)。そして、第1の溝6Aは、第1部材2の裏面3側に開口すると共に、第1部材2の左側面11に開口している(図1(c)参照)。また、第2の溝7Aは、第1部材2の裏面3側に開口すると共に、第1部材2の右側面12に開口している(図1(d)参照)。また、外部連通溝8Aは、第1部材2の裏面3側に開口すると共に、第1部材2の正面側の側面13に開口している(図1(a),(b)参照)。
図1(e)及び図2(a)に示すように、連絡部10は、第1の溝6Aと外部連通溝8Aとを連通するための第3の溝14Aと、第2の溝7Aと外部連通溝8Aとを連通するための第4の溝15Aと、第1の溝6Aと第2の溝7Aとを連通する第5の溝16Aとが形成されている。これら第3〜第5の溝14A〜16Aは、第1の溝6A,第2の溝7A及び外部連通溝8Aに比較して小さな断面積であり、流体の流れに対して直交する断面形状が細長い矩形形状になっている(図1(b)〜(e)参照)。また、これら第3〜第5の溝14A〜16Aは、第1部材2の裏面3側に開口している。なお、本実施形態は、図1(a)〜(e)に示すように、第1の溝6A,第2の溝7A及び外部連通溝8Aがほぼ同一の断面積に形成され(図1(a)〜(d)参照)、第3〜5の溝14A〜16Aがほぼ同一の断面積に形成された態様を例示しているが、これに限られず、例えば、第1の溝6Aと第2の溝7Aを異なる断面積にしてもよい。また、外部連通溝8Aを第1の溝6Aや第2の溝7Aと異なる断面積にしたり、或いは外部連通溝8Aを設けず、第3,第4の溝14A,15Aを直接外部に連通させてもよい。
上述のような第1部材2の裏面3に第2部材4を重ね合わせ、第1〜第5の溝6A,7A,14A〜16A及び外部連通溝8Aの第1部材2の裏面3側開口部を塞ぐことにより、連絡部10を介して連通される第1の流路6及び第2の流路7が形成されると共に、連絡部10を介して第1の流路6と第2の流路7に連通される外部環境連通路8が形成されるようになっている。また、第1部材2の裏面3に第2部材4を重ね合わせ、連絡部10の第3〜第5の溝14A〜16Aにおける第1部材2の裏面3側の開口部を塞ぐことにより、第1の流路6と外部環境連通路8とを連通する第3の流路14と、第2の流路7と外部環境連通路8とを連通する第4の流路15と、第1の流路6と第2の流路7とを連通する第5の流路16と、を形成するようになっている。
ここで、第1〜第5の流路6,7,14〜16は、いずれも毛管現象による液体の流路内移動を可能にする流路断面積及び流路面性状(流路と液体の親和性を考慮して、例えば、表面張力が大きい液体の場合は、流路面性状を親液性とする。)に形成されている。
また、図1(a)に示すように、第1の流路6は、流路内部に第1の液体を導入するための第1のポート17が形成されるか、又は流路内部に第1の液体を導入するための流路(図示せず)が接続されるようになっている。第2の流路7は、流路内部に第2の液体を導入するための第2のポート18が形成されるか、又は流路内部に第1の液体を導入するための流路(図示せず)が接続されるようになっている。また、外部環境連通路8は、第1の流路6と第2の流路7を外部環境に連通するようになっている。
以上のように構成された流体取扱装置1は、第1の液体を第1のポート17から第1の流路6内に導入すると、第1の液体が第1の流路6内を連絡部10に向けて毛管現象によって流動する。この際、第1の流路6内のガスは、第1の流路6内を毛管現象で流動する第1の液体に押され、第3の流路14及び外部環境連通路8を介して外部環境に流出したり、第5の流路16,第2の流路7,第4の流路15及び外部環境連通路8を介して外部環境に流出する。その結果、第1の流路6内を毛管現象によって流動する第1の液体は、第1の流路6内を連絡部10側端部まで流動し、更に第3の流路14の外部環境連通路8側端部及び第5の流路16の第2の流路7側端部まで毛管現象によって流動する。第3の流路14の外部環境連通路8側端部まで流動した第1の液体は、第3の流路14から外部環境連通路8に流路断面積が急激に拡大するため、第3の流路14の外部環境連通路8側開口端で毛管現象による流動が停止し、外部環境連通路8側に流出することがない。また、第5の流路16の第2の流路7側端部まで流動した第1の液体は、第5の流路16から第2の流路7に流路断面積が急激に拡大するため、第5の流路16の第2の流路7側開口端で毛管現象による流動が停止し、第2の流路7側に流出することがない。
次に、第2の液体を第2のポート18から第2の流路7内に導入すると、第2の液体が毛管現象によって第2の流路7内を連絡部10に向けて流動する。この際、第2の流路7内のガスは第2の流路7内を毛管現象で流動する第2の液体に押され、第4の流路15及び外部環境連通路8を介して外部環境に流出する。その結果、第2の流路7内を毛管現象によって流動する第2の液体は、第2の流路7の連絡部10側端部まで流動し、更に第4の流路15の外部環境連通路8側端部まで毛管現象によって流動する。そして、第2の流路7の連絡部10側端部まで流動した第2の液体は、第5の流路16の第2の流路7側端部(連絡部10)に位置する第1の液体と液・液界面を形成する。この際、第1の液体と第2の液体のいずれか一方を蛋白質溶液とし、他方を液状試薬とすると、液・液界面を介して蛋白質溶液と試薬とが混ざり合い、液・液界面を介した自由界面拡散法による蛋白質の結晶化が促進される。なお、第4の流路15の外部環境連通路8側端部まで毛管現象で流動した第2の液体は、第4の流路15から外部環境連通路8に流路断面積が急激に拡大するため、第4の流路15の外部環境連通路8側開口端において毛管現象による流動が停止し、外部環境連通路8側に流出することはない。
このような構造の流体取扱装置1によれば、毛管現象を利用した第1の液体及び第2の液体の移動によって液・液界面を容易に形成することができるため、従来例のような圧力によって開閉するバルブ構造が不要になり、装置構造を簡単化することができると共に、装置全体構造を小型化することができる。
なお、上述の例の場合と逆に、先に第2の液体を第2の流路7内に導入した後、第1の液体を第1の流路6内に導入し、第2の流路7内の第2の液体の方が先に連絡部10に到達した場合には、第1の液体と第2の液体の液・液界面が第5の流路16(連絡部10)と第1の流路6との境界面に生じる。
このように、第1の流体及び第2の流体を順番に連絡部10に導入する場合には、上述の第1の流路と外部環境とを連絡する流路、または第2の流路と外部環境とを連絡する流路のいずれか一方を省略することができる。例えば、先に第1の流体を第1の流路6に導入して連絡部10に到達させた後、第2の流体を第2の流路7に導入する場合は、第3の流路14を形成しなくても、第1の流体が第1の流路6内のガスを第5の流路16を介して第2の流路7へ押し出し、第2の流体が第2の流路7に導入されたときに、第2の流路7内のガスを第4の流路15を介して外部環境へ流出させることができる(図7参照)。
[第2実施形態]
図3乃至図4は、本発明の第2実施形態に係る流体取扱装置1を示すものである。本実施形態の流体取扱装置1は、第1実施形態に係る流体取扱装置1と連絡部10の流路構造を除き基本的構造が同一であるので、第1実施形態に係る流体取扱装置1と同一構造部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態において、連絡部10の第5の流路16は、図3(e)に詳細を示すように、第1の流路6と第2の流路7を連通する直線状部から分岐する分岐路部160を備えており、第1の流路6,第2の流路7及び外部環境連通路8を相互に連通している。この第5の流路16の分岐路部160は、図4(a)に示すように、第5の溝16Aの直線状部と外部連通溝8Aとを連通するように第1部材2の裏面3側に形成された分岐溝部160Aが、その第1部材2の裏面3側開口部を第2部材4で塞がれることにより形成されるようになっており、流路断面形状が分岐路部160以外の第5の流路16(第5の流路16の直線状部)とほぼ同様の矩形形状となるように形成されている。
本実施形態の流体取扱装置1は、第1の流路6に導入した第1の液体と第2の流路7に導入した第2の液体が同時に連絡部10に到達した場合、第5の流路16内を毛管現象で流動する第1の液体と第2の液体の間のガスを分岐路160及び外部環境連通路8を介して外部環境に放出することができるため、第5の流路16内において(連絡部10において)、第1の液体と第2の液体の液・液界面を形成することができる。
また、本実施形態の流体取扱装置1は、第1の流路6に導入した第1の液体と第2の流路7に導入した第2の液体の連絡部10までの到達時間に差がある場合、上記第1実施形態の場合と同様に、第5の流路16の第1の流路6側端部、又は第5の流路16の第2の流路7側端部において、第1の液体と第2の液体の液・液界面が形成される。
[第3実施形態]
図5乃至図6は、本発明の第3実施形態に係る流体取扱装置1を示すものである。本実施形態の流体取扱装置1は、第1実施形態に係る流体取扱装置1と連絡部10の流路構造を除き基本的構造が同一であるので、第1実施形態に係る流体取扱装置1と同一構造部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態において、連絡部10は、図5(b)〜(d)に示すように、第3の溝14A,第4の溝15A及び第5の溝(分岐溝部160Aを含めた第5の溝)16Aの溝深さが第1の溝6A,第2の溝7A及び外部連通溝8Aの溝深さよりも浅く形成されているため、第5の溝(分岐溝部160Aを含めた第5の溝)16Aの溝幅を第2実施形態の第5の溝16Aよりも広くしても(図5(e)及び図6(a)参照)、第3の流路14,第4の流路15及び第5の流路16の流路断面積を第1の流路6,第2の流路7及び外部環境連通路8の流路断面積よりも小さくすることができ、第2実施形態の場合の連絡部10と同様の機能を発揮することができる。したがって、本実施形態の流体取扱装置1は、第2実施形態の流体取扱装置1と同様の作用効果を得ることができる。
また、第1部材2において、第5の溝16Aのアスペクト比が大きい場合、即ち溝幅に対して溝が深い場合は、射出成形では溝底部の形状が転写し難く、所望する形状を得ることが困難であった。これに対し、本実施形態の連絡部10のように、第5の溝16Aのアスペクト比を小さくして、即ち溝深さに対して溝幅を広くして第2実施形態と同程度の断面積とすることによって、第2実施形態と同様の作用効果を得ることが可能な所望する形状の第5の溝16Aを、射出成形によって容易に形成することができる。
[第4実施形態]
図8は、本発明の第4実施形態を示すものであり、第1実施形態に係る流体取扱装置1の構成の一部を変更した態様を示す図である。したがって、本実施形態においては、前述の第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付し、第1実施形態と重複する説明を省略して詳述する。
この図8において、第1部材2に形成された溝断面形状が矩形形状の第1の溝6A及び第2の溝7Aの溝底21には、図9(a)に示すような微小突起(微小形状部)22又は図9(b)に示すような微小溝(微小形状部)23が、毛管現象によって流動する液体の流れ方向(溝幅方向に直交する溝の長手方向であって、図8の矢印X1,X2方向)に沿って複数形成されている。これら複数の微小突起22又は微小溝23、これら微小突起22や微小溝23が混在する微小形状部によって、毛管現象を強める流体移動促進部220(230)が構成されている。この第1の溝6A及び第2の溝7Aの溝底21に形成する微小突起22又は微小溝23は、断面形状が四角形状に形成されており、その断面積が溝(6A,7A)の断面積に比較して極めて小さくなるように形成されている。また、複数の微小突起22及び複数の微小溝23は、隣り合う微小突起22の間隔及び隣り合う微小溝23の間隔が溝幅方向に等間隔になるように形成されている。また、複数の微小突起22及び微小溝23は、連絡部10の近傍で消失するように形成されており、連絡部10の近傍における毛管現象が大きくなりすぎるのを防止している。
このような流体取扱装置1において、第1の溝6A及び第2の溝7Aがフォトリソグラフィー技術で第1部材2に形成されると、各溝(6A,7A)の両側の側面6A1,6A2,7A1,7A2が溝底21よりも面が荒れて、溝底21よりも溝(6A,7A)の側面6A1,6A2,7A1,7A2の一方の側面6A1,7A1側と他方の側面6A2,7A2側とで濡れ性のバランスが崩れる場合がある。例えば、図10(a)に示すように、両溝(6A,7A)内において、液体(斜線部)L1,L2の移動のバランスが崩れ、一方の側面6A1,7A1側の液体が他方の側面6A2,7A2側の液体よりも速く流れるか、又は図10(b)に示すように、他方の側面6A2,7A2側の液体が一方の側面6A1,7A1側の液体よりも速く流れる虞がある。このような場合において、図10(b)の態様は、第1部材2に第2部材4が重ね合わされて使用されると(図1参照)、第1の流路6及び第2の流路7内のガスが第1の流路6及び第2の流路7内を流動する液体(L1,L2)によって押され、第3の流路14と第4の流路15を介して外部環境に放出され、連絡部10において第1の液体L1と第2の液体L2の液・液界面を形成することが可能になる。一方、図10(a)の態様は、第1部材2に第2部材4が重ね合わされて使用されると(図1参照)、第1の流路6及び第2の流路7内のガスが第1の液体L1と第2の液体L2に押されて第5の流路16内に流入する。その結果、連絡部10において、第1の液体L1と第2の液体L2の間にガスが介在することになり、第1の液体L1と第2の液体L2の液・液界面を形成することができなくなるという不具合を生じる虞がある。
しかし、本実施形態によれば、溝底21に微小突起22又は微小溝23を形成することにより、両側面6A1,6A2,7A1,7A2よりも濡れ性が向上し、両側面6A1,6A2,7A1,7A2の影響をあまり受けることなく、第1の溝6A(第1の流路6)及び第2の溝7A(第2の流路7)の内部の流路断面上における毛管現象の作用(液体L1,L2の流れ)を均一化することができる。
その結果、本実施形態の流体取扱装置1は、図11に示すように、第1の流路6内のガスが第1の液体L1の先端によって押されて第3の流路14を介して外部環境に確実に放出され、第2の流路7内のガスが第2の液体L2の先端によって押されて第4の流路15を介して外部環境に確実に放出されるため、連絡部10において第1の液体L1と第2の液体L2の液・液界面を確実に形成することができる。
このような構造の流体取扱装置1によれば、毛管現象を利用した第1の液体L1及び第2の液体L2の移動によって液・液界面を容易に形成することができるため、従来例のような圧力によって開閉するバルブ構造が不要になり、装置構造を簡単化することができると共に、装置全体構造を小型化することができる。
尚、本実施形態は、第1実施形態に係る流体取扱装置1の構成の一部を変更したものとして説明したが、図12に示すように、第2実施形態に係る流体取扱装置1の第1部材2に適用することもでき、また、図13に示すように、第3実施形態に係る流体取扱装置1の第1部材2にも適用することができる。更に、本実施形態は、図14に示すように、第1実施形態の変形例(図7参照)に係る流体取扱装置1の第1部材2にも適用できる。ここで、図12は、第2実施形態を示す図4(a)及び本実施形態を示す図8の構成と同一部分には同一符号を付してある。また、図13は、第3実施形態を示す図6(a)及び本実施形態を示す図8の構成と同一部分には同一符号を付してある。また、図14は、第1実施形態の応用例を示す図7及び本実施形態を示す図8と同一部分には同一符号を付してある。
また、本実施形態は、微小突起22又は微小溝23を第1の溝6A(第1の流路6)及び第2の溝7A(第2の流路7)の溝底21に形成するようになっているが、これに限られず、流路内の毛管現象のバランスを所望のバランス状態にするために、毛管現象を強めたい箇所に適宜形成するようにしてもよい。
[第5実施形態]
図15は、本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置1を示すものである。本実施形態の流体取扱装置1は、第4実施形態に係る流体取扱装置1(図8参照)と基本的構造が同一であるので、第4実施形態に係る流体取扱装置1と同一構造部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の流路6の側面(対向する両側面6A1,6A2のうちの一方の側面6A1)であって、第3の流路14が開口する側面6A1側には、第3の流路14の開口部の上流側に、第1の流路6内に突出する突起(流体移動抑制部)24が形成されている。この突起24は、図15(a),(b)に示すように、第1の流路6の溝底21から一方の側面6A1に沿って裏面3まで形成された半円柱形状を呈しており、第3の流路14が開口する一方の側面6A1側を毛管現象で流動する第1の液体L1の流れを妨げ、第1の流路6の他方の側面(一方の側面6A1に対向する側面6A2)側を毛管現象で流動する第1の液体L1の流れを先行させることにより、流動する第1の液体L1の先端が図16に示すような一方の側面6A1から他方の側面6A2側に向かって右斜め下方に向かって傾斜するようになり、第1の流路6内のガスを第1の実施形態よりも一層確実に第3の流路14へ導くことが可能になる。
また、第2の流路7の側面(対向する両側面7A1,7A2のうちの一方の側面7A1)であって、第4の流路15が開口する側面7A1側には、第4の流路15の開口部の上流側に、第2の流路7内に突出する突起(流体移動抑制部)24が形成されている。この突起24は、図15(a),(b)に示すように、第2の流路7の溝底21から一方の側面7A1に沿って裏面3まで形成された半円柱形状を呈しており、第4の流路15が開口する一方の側面7A1側を毛管現象で流動する第2の液体L2の流れを妨げ、第2の流路7の他方の側面(一方の側面7A1に対向する側面7A2)側を毛管現象で流動する第2の液体L2の流れを先行させることにより、流動する第2の液体L2の先端が図16に示すような一方の側面7A1から他方の側面7A2側に向かって左斜め下方に向かって傾斜するようになり、第2の流路7内のガスを第1の実施形態よりも一層確実に第4の流路15へ導くことが可能になる。
その結果、本実施形態は、第4実施形態の流体取扱装置1よりも確実に、第1の液体L1と第2の液体L2の液・液界面を連絡部10において形成することが可能になる。
尚、本実施形態は、図17に示すように、図12の流体取扱装置1に適用することができ、また、図18に示すように、図13の流体取扱装置1にも適用することができる。また、図19に示すように、図14の流体取扱装置1に適用することもできる。ここで、図17に示す流体取扱装置は、図12の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付し、また、図15に示す流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、図18に示す流体取扱装置は、図13の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付し、また、図15に示す流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、図19に示す流体取扱装置は、図14の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付し、また、図15に示す流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
また、本実施形態は、流体移動抑制部として突起24を例示したが、これに限られず、第1の液体及び第2の液体の流動を妨げるものであればよく、例えば、凹みでもよい。
[第6実施形態]
図20は、本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置1を示すものである。本実施形態の流体取扱装置1は、第4実施形態に係る流体取扱装置1と基本的構造が同一であるので、第4実施形態に係る流体取扱装置1と同一構造部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の流路6の溝底に形成した微小突起22又は微小溝23の下流側端部(第1の流路の図中右端部)は、一方の側面6A1側であって、第3の流路14の開口部の上流側近傍から他方の側面6A2側に向かうにしたがって第1の流路6の下流側端部の端面6Bに近づくように形成されている。
また、第2の流路7の溝底に形成した微小突起22又は微小溝23の下流側端部(第2の流路7の図中左端部)は、第2の流路7の一方の側面7A1側であって、第4の流路15の開口部の上流側近傍から他方の側面7A2側に向かうにしたがって第2の流路7の下流側端部の端面7Bに近づくように形成されている。
このように、微小突起22又は微小溝23を第1の流路6内及び第2の流路7内に形成することにより、第1の流路6内の第1の液体及び第2の流路7内の第2の液体には、他方の側面6A2,7A2側よりも一方の側面6A1,7A1側の方が端面6B及び7Bに対して遠い位置から流体移動の促進効果が弱まるように作用する。
その結果、第1の流路6内の第1の液体L1は、図21に示すように、一方の側面6A1側よりも他方の側面6A2側の方が先行して流動し、流動する第1の液体L1の先端が一方の側面6A1から他方の側面6A2側に向かって右斜め下方に向かって傾斜するようになり、第1の流路6内のガスを第4の実施形態よりも一層確実に第3の流路14へ導くことが可能になる。
また、第2の流路7内の第2の液体L2は、図21に示すように、一方の側面7A1側よりも他方の側面7A2側の方が先行して流動し、流動する第2の液体L2の先端が一方の側面7A1から他方の側面7A2側に向かって左斜め下方に向かって傾斜するようになり、第2の流路7内のガスを第4の実施形態よりも一層確実に第4の流路15へ導くことが可能になる。
このような構成の本実施形態は、第4実施形態の流体取扱装置1よりも確実に、第1の液体L1と第2の液体L2の液・液界面を連絡部10において形成することが可能になる。
尚、本実施形態は、図22に示すように、図12の流体取扱装置1に適用することができ、また、図23に示すように、図13の流体取扱装置1にも適用することができる。また、図24に示すように、図14の流体取扱装置1に適用することもできる。ここで、図22に示す流体取扱装置は、図12の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、図23に示す流体取扱装置は、図13の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、図24に示す流体取扱装置は、図14の流体取扱装置と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[他の実施形態]
本発明は、第1部材2の裏面3側に第1〜第5の溝6A,7A,14A,15A,16A(160A)及び外部連通溝8Aを形成した上記各実施形態に限られず、第1部材2の裏面3側と第2部材4の表面5側に第1〜第5の溝6A,7A,14A,15A,16A(160A)及び外部連通溝8Aを振り分けて形成し、第2部材4の表面5と第1部材2の裏面3とを密着させることにより、第1〜第5の流路6,7,14,15,16及び外部環境連通路8を形成するようにしてもよい。また、第1部材2の裏面3側と第2の部材4の表面5側に、第1〜第5の溝6A,7A,14A,15A,16A(160A)及び外部連通溝8Aを跨って形成し、第1部材3の裏面4と第2部材4の表面5とを重ね合わせることにより、第1〜第5の流路6,7,14,15,16及び外部環境連通路8を第1部材2と第2部材4に跨って形成するようにしてもよい。
なお、図3(e)における第5の流路16の分岐路部160を第1部材2の側面13と対向する側面19側に開口させてもよい(図8参照)。このように外部環境への連絡を側面13側と側面19側とに振り分けることによって、断面積の小さな第3〜第5の流路を幅の広いアスペクト比の小さな流路にすることが可能となり、射出成形による第1部材2の作製が容易になる。更に、この場合の分岐路部160の幅と第5の流路16の長さ(流体の流れ方向)を略同じ寸法にすることによって(図9参照)、第1の流路6と第2の流路7へ第1の流体と第2の流体を同時に導入した場合における外部環境へのガスの流出をより確実にすることができる。また、図3(e)における第3の流路14、第4の流路15及び分岐路部160を第5の流路16に対して対称となるように形成したりしてもよい(図10参照)。このように外部環境に連通する流路を複数形成することによって、外部環境へのガスの流出をより確実にすることができる。
本発明の第1実施形態に係る流体取扱装置を示す図であり、図1(a)が流体取扱装置の平面図、図1(b)が流体取扱装置の正面側の側面図、図1(c)が図1(b)に示す流体取扱装置の左側面図、図1(d)が図1(b)の右側面図、図1(e)が図1(a)のA−A線に沿って切断して示す拡大断面図である。 図2(a)は第1部材の裏面図であり、図2(b)が第2部材の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る流体取扱装置を示す図であり、図3(a)が流体取扱装置の平面図、図3(b)が流体取扱装置の正面側の側面図、図3(c)が図3(b)に示す流体取扱装置の左側面図、図3(d)が図3(b)の右側面図、図3(e)が図3(a)のB−B線に沿って切断して示す拡大断面図である。 図4(a)は第1部材の裏面図であり、図4(b)が第2部材の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る流体取扱装置を示す図であり、図5(a)が流体取扱装置の平面図、図5(b)が流体取扱装置の正面側の側面図、図5(c)が図5(b)に示す流体取扱装置の左側面図、図5(d)が図5(b)の右側面図、図5(e)が図5(a)のB−B線に沿って切断して示す拡大断面図である。 図6(a)は第1部材の裏面図であり、図6(b)が第2部材の平面図である。 第1実施形態の変形例を示す連絡部及びその近傍の各流路形状を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る流体取扱装置の第1部材の平面図である。 図9(a)は図8の第1部材をD−D線又はE−E線に沿って切断して示す拡大断面図であり、微小形状部としての微小突起を拡大して示す図である。図9(b)は図8の第1部材をD−D線又はE−E線に沿って切断して示す拡大断面図であり、微小形状部としての微小溝を拡大して示す図である。 図10(a)が流体取扱装置における不均一な液体の流れを示す第1状態図であり、図10(b)が流体取扱装置における不均一な液体の流れを示す第2状態図である。 本発明の第4実施形態に係る流体取扱装置における均一な液体の流れを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る流体取扱装置の第1応用例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る流体取扱装置の第2応用例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る流体取扱装置の第3応用例を示す図である。 図15(a)が本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置の第1部材の平面図であり、図15(b)が図15(a)のF−F線に沿って切断して示す拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置の液体の流れ状態を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置の第1応用例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置の第2応用例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る流体取扱装置の第3応用例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置の第1部材の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置の液体の流れ状態を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置の第1応用例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置の第2応用例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る流体取扱装置の第3応用例を示す図である。 他の実施形態の第1例を示す連絡部及びその近傍の各流路形状を示す平面図である。 他の実施形態の第2例を示す連絡部及びその近傍の各流路形状を示す平面図である。 他の実施形態の第3例を示す連絡部及びその近傍の各流路形状を示す平面図である。
符号の説明
1……流体取扱装置、6……第1の流路、7……第2の流路、10……連絡部、14……第3の流路、15……第4の流路、16……第5の流路、17……第1のポート、18……第2のポート、22……微小突起(微小形状部,流体移動促進部)、23……微小溝(微小形状部,流体移動促進部)、24……突起(流動移動抑制部)

Claims (7)

  1. 毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、
    毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、
    前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含み、
    前記連絡部は、
    毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記外部環境とを連絡する第3の流路と、
    毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、
    前記第1の流路の断面積及び前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体又は第2の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有し、
    前記連絡部に向かって前記第1の流路を移動する前記第1の流体と前記連絡部に向かって前記第2の流路を移動する前記第2の流体とが前記連絡部において界面を形成する、
    ことを特徴とする流体取扱装置。
  2. 毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、
    毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、
    前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含み、
    前記連絡部は、
    毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記外部環境とを連絡する第3の流路と、
    毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、
    前記第1の流路の断面積及び前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体又は第2の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有し、
    前記連絡部に向かって前記第1の流路を移動する前記第1の流体と前記連絡部に向かって前記第2の流路を移動する前記第2の流体とが前記連絡部において界面を形成し、
    前記第5の流路が、前記第1の流路と前記第2の流路と前記外部環境とを相互に連絡している、
    ことを特徴とする流体取扱装置。
  3. 毛管現象により第1の流体が移動可能な第1の流路と、
    毛管現象により第2の流体が移動可能な第2の流路と、
    前記第1の流路、前記第2の流路及び外部環境を連通する連絡部とを含み、
    前記連絡部は、
    毛管現象により前記第2の流体が移動可能に形成され、前記第2の流路と前記外部環境とを連絡する第4の流路と、
    前記第2の流路の断面積よりも小さい断面積を有し、毛管現象により前記第1の流体が移動可能に形成され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連絡する第5の流路とを有し、
    前記第1の流路に前記第1の流体を注入して前記連絡部に向かって移動させ、その後に前記第2の流路に前記第2の流体を注入して前記連絡部に向かって移動させて、前記連絡部において前記第1の流体と前記第2の流体との界面を形成する、
    ことを特徴とする流体取扱装置。
  4. 前記第1の流路と前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の流体取扱装置。
  5. 前記第1の流路と前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成し、
    前記第1の流路には、前記第3の流路の近傍位置であって前記第5の流路よりも前記第3の流路寄りに、前記第1の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成し、
    前記第2の流路には、前記第4の流路の近傍位置であって前記第5の流路よりも前記第4の流路寄りに、前記第2の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成した、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流体取扱装置。
  6. 前記第2の流路には、毛管現象を強める流体移動促進部を形成すると共に、前記第4の流路の近傍位置であって前記第5の流路よりも前記第4の流路寄りに、前記第2の流体の流れを妨害する流体移動抑制部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の流体取扱装置。
  7. 前記第1の流路には、前記第1の流体を前記第1の流路に導入するための第1のポートが形成され、
    前記第2の流路には、前記第2の流体を前記第2の流路に導入するための第2のポートが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の流体取扱装置。
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