JP4595801B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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この画像処理装置の連続モードでは、N個の色に対応する補正色を規定する関数情報が、注目画素の色を表す元色データに基づいて利用されることによって、元色データが表す色に対応する補正色を表す第一補正色データが取得される。N個の色に対応する補正色を規定する関数情報を利用することによって、色数がN個であるディジタル色空間の全色に対応する補正色データを導出できるため、連続モードでは目標画質通りの補正画像を生成することができる。この画像処理装置の補間モードでは、n(n<N)個のグリッド色に対応するn個のグリッド補正色データを保持する3次元色変換テーブルと線形補間演算の組み合わせによって、元色データに対する第二補正色データが導出される。3次元色変換テーブルを利用することによって、元色データに対応する第二補正色データを高速に導出できるため、補間モードでは補正画像を高速に生成することができる。この画像処理装置では、元画像に対する補正モードが元画像毎に連続モード又は補間モードに設定される。したがってこの画像処理装置によると、高速に色補正することも目標通りに色補正することも画像毎にできる。いずれの補正モードで色補正するかは、元画像や補正パラメータの内容に応じて決めればよい。
1つの注目画素に関する色補正は、3次元色変換テーブルを用いる場合、注目画素の色を表す元色データの取得、注目画素の色に近いグリッド補正色を表すグリッド補正色データのアドレス特定、グリッド補正色データの取得、線形補間演算、第二補正色データの格納という一連の処理で完了する。これらの一連の処理機能は、比較的小規模で段数の少ない回路によって実現することができる。また、これらの一連の処理機能をハードウェアで実現すると、データラインの幅を無視した場合には、メモリアクセスは、元色データの取得、グリッド補正色データの取得、第二補正色データの格納の3回となる。すなわち、これらの一連の処理機能をハードウェアで実現すると、補間演算に必要なメモリアクセス回数が激減する。したがって、専用プロセッサによって線形補間演算を実行する場合、1画素当たりの処理速度を向上でき、メモリアクセス回数を低減できる。この画像処理装置によると、補間補正モードでは専用プロセッサによるさらに高速な色補正が可能である。
この画像処理装置によると、補間モードでは目標画質に到達しない可能性の高い画質の画像に対する補正モードを連続モードに設定することができる。
同一の補正パラメータが適用される互いに異なる2つの画像を、その補正パラメータによって規定される1つの3次元色変換テーブルを利用して補正すると、それぞれの画像について生ずる線形補間誤差は異なる値となる。すなわち、補正パラメータが同じであっても、画像が異なれば、補間モードで補正して得られる画質と連続モードで補正して得られる画質との差は異なる。この画像処理装置によると、関数情報から導出される第一補正色データと、3次元色変換テーブルと線形補間演算の組み合わせで導出される第二補正色データとを実際に比較した結果に基づいて補正モードが設定されるため、色補正結果の目標画質を精度よく管理することができる。さらにこの画像処理装置によると、補間モードでは目標画質に到達しない可能性の高い画質の画像に対して、無用な3次元色変換テーブルが生成されることがない。
この画像処理装置によると、関数情報から導出される第一補正色データと3次元色変換テーブルと線形補間演算の組み合わせで導出される第二補正色データとを実際に比較した結果に基づいて補正モードが設定されるため、色補正結果の目標画質を精度よく管理することができる。
判定色が多くなるほど、連続モードで生成される補正画像と補間モードで生成される補正画像との画質の差を正確に予測することができるが、計算量が増大する。ところで、3次元空間での線形補間演算は多面体領域単位に行われる。統計的には、注目画素の色が多面体領域の重心にあるときに線形補間演算の誤差が最も大きくなる。この画像処理装置によると、線形補間演算の誤差が統計的に最も大きくなる判定色について第一補正色データと第二補正色データとの比較が行われるため、連続モードで生成される補正画像の画質と補間モードで生成される補正画像の画質との差を少ない計算量で正確に予測し、予測結果に基づいて適正な補正モードを設定することができる。
グレー軸近傍では色のねじれや階調飛びが目立ちやすい。この画像処理装置によると、グレー軸を含む部分領域内の判定色について第一補正色データと第二補正色データとの比較が行われるため、連続モードで生成される補正画像の画質と補間モードで生成される補正画像の画質との感覚的な差を少ない計算量で予測し、予測結果に基づいて適正な補正モードを設定することができる。
[画像処理装置のハードウェア構成]
[画像処理装置のソフトウェア構成]
[3次元色変換テーブル]
・・元画像の解析と補正パラメータの設定
・・グリッド色に対応するグリッド補正色データの導出
・・3次元色変換テーブルの構成
[色変換ブロックの構成と作動]
・・全体構成
・・データ転送
・・補間演算
・・・4面体補間
・・・6面体補間
・・ディザ処理
[画像補正の流れ]
[他の実施形態]
図2は、本発明を適用したプリンタ1の概略構成を示すブロック図である。プリンタ1は、リムーバブルメモリ10からJPEGなどの汎用フォーマットの写真画像やRAWデータを読み込み、自動で色補正された写真画像の印刷が可能な所謂スタンドアロン型プリンタである。またプリンタ1は、ディジタルカメラ30、PC(Personal Computer)32、カメラ付携帯型電話端末34等の外部システムから汎用フォーマットの画像やRAWデータを直接入力し、色が自動補正された写真画像を印刷することが可能である。
表示ユニット28は、メニューや印刷対象画像を表示するためのLCD等のFPD(Flat Panel Display)、グラフィックコントローラ等を備える。
汎用プロセッサとしてのCPU22は、フラッシュメモリ24に格納されている制御プログラムを実行することにより、プリンタ1の各部を制御して印刷の実行を制御する。制御プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からフラッシュメモリ24に転送してもよいし、遠隔地のサーバからネットワークを経由してフラッシュメモリ24に転送してもよい。
図4はCPU22によって実行される制御プログラムの構成を示すブロック図である。
印刷制御モジュール40は、操作ユニット26又はプリンタ1に接続されているディジタルカメラ30、PC32、携帯型電話機34等の外部システムによって設定される印刷設定パラメータに応じてJPEGデコード、色補正、分版処理、ハーフトーニング、インタレース処理等の印刷データを生成するための処理の実行を制御するためのプログラム部品である。
・・3次元色変換テーブルの概要
3次元色変換テーブルは図5(A)に示すRGB色空間の格子点の色であるグリッド色(Gr、Gg、Gb)毎に、その色が補正された結果の色を表すグリッド補正色データ(Pr、Pg、Pb)(図5(B)参照)を保持するデータ構造体である。3次元色変換テーブルは、CPU22によって写真画像毎に生成されるため、3次元色変換テーブルによって決まる補正前後の変化量が写真画像の画質に応じて変更される。
本実施形態では、写真画像の色を自動補正するために複数の補正パラメータが設定される。写真画像の画質を決める要素には、露出、光源色温度、コントラスト、ディジタルカメラのイメージセンサ特性、被写体自体の色等がある。写真画像の画質を補正するには、これらの要素を元画像の解析によって特定し、これらの要素に応じて補正パラメータを設定する必要がある。これらの要素は元画像を複数の色空間で解析することによって特定される。元画像の解析及び補正パラメータの設定は、補正パラメータ生成モジュール48を実行するCPU22によって以下のように行われる。
図6は元画像の色と補正画像の色との対応関係を成分毎に規定するトーンカーブを示す図である。元画像の色と補正画像の色とが等しい対応関係をR(Red)、G(Green)、B(Blue)の成分毎に規定する直線のトーンカーブに2つずつの制御点が存在している(図6の(A)、(B)、(C)参照)。2つの制御点の座標は、例えばシャドー側が(64/255、64/255)、ハイライト側が(195/255、195/255)として予め決められている。尚、制御点の座標成分は元画像の階調(入力階調)、補正画像の階調(出力階調)の順に記載するものとする。また、本実施形態では元画像、補正画像ともにR、G、B各成分は256階調(0−255)であるとして説明されるが、階調数は任意である。上述した輝度補正パラメータ、シャドーパラメータ、ハイライトパラメータ、葉緑色の記憶色補正パラメータ、空色の記憶色補正パラメータ、赤色の記憶色補正パラメータ、肌色記憶色補正パラメータ及びカラーバランス補正パラメータが制御点の出力階調成分に累積加算されることによって制御点が移動する。さらに肌色制御点及び補間制御点の座標が肌色補正パラメータによって決まる。また、印刷設定パラメータに応じて補正パラメータが調整される。例えば印刷設定パラメータに応じて補正パラメータの制御値が+10に設定され、画像解析によって設定された補正パラメータが+20であれば最終的な補正パラメータは+30となる。このようにして補正パラメータによって決まる各制御点と(0/255、0/255)と(255/255、255/255)とをなめらかに結ぶトーンカーブが曲線補間処理によって導出される。入力階調と出力階調の対応関係を成分毎に規定するトーンカーブ(図6の(A)、(B)、(C)参照)は、元色データの1成分である入力階調毎に補正色データの1成分である出力階調を保持する3つの1次元色変換テーブルとしてRAM14に格納される。3つの1次元色変換テーブルによって、2563個の色に対する2563個の補正色を表す2563個の補正色データが規定される。したがって、3つの1次元色変換テーブルの合計データサイズは6144ビット(256×8×3)である。3つの1次元色変換テーブルは関数情報に相当する。
線形補間演算は、色空間を構成する多面体の部分領域毎に実行される。線形補間演算の対象となる部分領域をユニットというものとする。本来、4面体補間演算で必要なグリッド補正色データは4個であり、6面体補間演算で必要なグリッド補正色データは8個である。したがって、4面体補間演算の対象となるユニットは本来4面体であり、6面体補間演算の対象となるユニットは本来6面体である。しかし、4面体補間演算にも6面体補間演算にも対応する色変換ブロック17を単純化するため、色変換ブロック17では4面体補間演算でも6面体補間演算でも同一のユニット単位で補間演算が実行される。すなわち、4面体補間演算でも6面体補間演算でも、8個のグリッド補正色データで構成されるユニットデータがRAM14から色変換ブロック17に転送される。
・・全体構成
図11は専用プロセッサとしての色変換ブロック17の構成を示すブロック図である。色変換ブロック17は、元画像の注目画素の順次選択、注目画素の色を表す元色データの読み込み、注目画素の色に対応するユニットデータを読み込むためのアドレス特定、ユニットデータの読み込み、線形補間演算、補正色データの書き込みという一連の処理を自律的に繰り返す専用回路である。色変換ブロック17を構成するホストインタフェースブロック60、データインタフェースブロック62、ユニットアドレス生成ブロック66、アービタブロック64、補間演算ブロック68はそれぞれワイヤードロジックで制御されるため、マイクロプログラム制御方式に比べて高速に作動する。尚、色変換ブロック17はマイクロプログラム制御方式で作動してもよい。
図12はRAM14と色変換ブロック17とのデータ転送タイミングを示す図である。1回のRAMアクセスサイクルでRAM14と色変換ブロック17との間で転送可能なデータ量は128ビットである。また色変換ブロック17は4つの注目画素の色変換をパイプライン処理する。このため、4つの注目画素の色を表す4つの元色データ、Dnr−0、Dnr−1、Dnr−2、Dnr−3が1回のRAMアクセスサイクルでRAM14から色変換ブロック17に転送され、続いて、4つのユニットデータ(Pn0、Pn1、Pn2、Pn3、Pn4、Pn5、Pn6、Pn7(n=0、1,2,3))が8回のRAMアクセスサイクルでRAM14から色変換ブロック17に転送され、続いて、4つの補正色データ、Dnw−0、Dnw−1、Dnw−2、Dnw−3が一回のRAMアクセスサイクルで色変換ブロック17からRAM14に転送される。
データインタフェースブロック62からユニットアドレス生成ブロック66に補間演算開始要求rgb_enが入力されると、1つの注目画素の色を表す元色データの各成分Rin[7:0]、Gin[7:0]、Bin[7:0]の下位4ビット(r[3:0]、g[3:0]、b[3:0])と、ユニットデータとがユニットアドレス生成ブロック66から補間演算ブロック68に出力される。具体的にはユニットデータはグリッド補正色データ毎に補間演算ブロック68に入力され、1つのグリッド補正色データのR、G、Bの各成分であるPr、Pg、Pbは同時に補間演算ブロック68に入力される。
6面体補間演算では、補正色データの各成分Rout、Gout、Boutは原理的には以下の演算によって求められる。尚、Pnr、Png、Pnbは、それぞれグリッド色Pnに対応する補正色データのR成分、G成分、B成分である。
Rout=(15−r)×(15−g)×(15−b)×P0r/153
+(15−r)×(15−g)×b×P1r/153
+(15−r)×g×(15−b)×P2r/153
+(15−r)×g×b×P3r/153
+r×(15−g)×(15−b)×P4r/153
+r×(15−g)×b×P5r/153
+r×g×(15−b)×P6r/153
+r×g×b×P7r/153
Gout=(15−r)×(15−g)×(15−b)×P0g/153
+(15−r)×(15−g)×b×P1g/153
+(15−r)×g×(15−b)×P2g/153
+(15−r)×g×b×P3g/153
+r×(15−g)×(15−b)×P4r/153
+r×(15−g)×b×P5g/153
+r×g×(15−b)×P6g/153
+r×g×b×P7g/153
Bout=(15−r)×(15−g)×(15−b)×P0b/153
+(15−r)×(15−g)×b×P1b/153
+(15−r)×g×(15−b)×P2b/153
+(15−r)×g×b×P3b/153
+r×(15−g)×(15−b)×P4b/153
+r×(15−g)×b×P5b/153
+r×g×(15−b)×P6b/153
+r×g×b×P7b/153
Rout={(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0r>>16
+(64−mR)×(64−mG)×mB×P1r>>16
+(64−mR)×mG×(64−mB)×P2r>>16
+(64−mR)×mG×mB×P3r>>16
+mR×(64−mG)×(64−mB)×P4r>>16
+mR×(64−mG)×mB×P5r>>16
+mR×mG×(64−mB)×P6r>>16
+mR×mG×mB×P7r>>16
Gout={(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0g>>16
+(64−mR)×(64−mG)×mB×P1g>>16
+(64−mR)×mG×(64−mB)×P2g>>16
+(64−mR)×mG×mB×P3g>>16
+mR×(64−mG)×(64−mB)×P4g>>16
+mR×(64−mG)×mB×P5g>>16
+mR×mG×(64−mB)×P6g>>16
+mR×mG×mB×P7g>>16
Bout={(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0b>>16
+(64−mR)×(64−mG)×mB×P1b>>16
+(64−mR)×mG×(64−mB)×P2b>>16
+(64−mR)×mG×mB×P3b>>16
+mR×(64−mG)×(64−mB)×P4b>>16
+mR×(64−mG)×mB×P5b>>16
+mR×mG×(64−mB)×P6b>>16
+mR×mG×mB×P7b>>16
回路92、回路105、回路114は乗算回路90、乗算回路103、乗算回路112から出力される値をそれぞれ211で割るためのシフト演算回路である。
(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0r>>16
(64−mR)×(64−mG)×mB×P1r>>16
(64−mR)×mG×(64−mB)×P2r>>16
(64−mR)×mG×mB×P3r>>16
mR×(64−mG)×(64−mB)×P4r>>16
mR×(64−mG)×mB×P5r>>16
mR×mG×(64−mB)×P6r>>16
mR×mG×mB×P7r>>16
(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0g>>16
(64−mR)×(64−mG)×mB×P1g>>16
(64−mR)×mG×(64−mB)×P2g>>16
(64−mR)×mG×mB×P3g>>16
mR×(64−mG)×(64−mB)×P4g>>16
mR×(64−mG)×mB×P5g>>16
mR×mG×(64−mB)×P6g>>16
mR×mG×mB×P7g>>16
(64−mR)×(64−mG)×(64−mB)×P0b>>15
(64−mR)×(64−mG)×mB×P1b>>15
(64−mR)×mG×(64−mB)×P2b>>15
(64−mR)×mG×mB×P3b>>15
mR×(64−mG)×(64−mB)×P4b>>15
mR×(64−mG)×mB×P5b>>15
mR×mG×(64−mB)×P6b>>15
mR×mG×mB×P7b>>15
図17に示すように、P0とP7を結ぶ対角線で1個のユニットは6個の4面体領域に分割される。この4面体領域をサブユニットというものとする。4面体補間演算では、注目画素の色を包含するサブユニットの頂点に対応する4個のグリッド補正色データが必要になる。しかし、本実施形態では、4面体補間演算モードでも6面体補間演算モードでもセレクタ78を除いて色変換ブロック17の作動は同一である。このため4面体補間演算モードでは、係数演算ブロック102はユニットデータを構成する8個のグリッド補正色データのうちの4個に掛け合わせる係数を0にセットする。すなわち、注目画素の色を包含するサブユニットの頂点に対応しない4個のグリッド補正色データに対応する係数が0にセットされる。具体的には、4面体補間演算モードでは、注目画素の色を包含するサブユニットを特定するための判定を比較回路としての回路72及びセレクタ78で実行し、セレクタ78はその演算結果に応じて係数の要素として64、0、(64−mR)、(64−mG)、(64−mB)、mR、mG、mB、(mR−mG)、(mR−mB)、(mG−mR)、(mG−mB)、(mB−mR)、(mB−mG)のうちのいずれか3つを選択しフリップフロップ80に出力する。回路72は、元色データの各成分Rin[7:0]、Gin[7:0]、Bin[7:0]の下位4ビット(r[3:0]、g[3:0]、b[3:0])の大小関係を明らかにするための減算回路である。
以上の演算によって累積加算ブロック104から出力される補正色データは、データインタフェースブロック62(図11参照)に出力される。また、4つの注目画素について補間演算が終了すると補間演算ブロック68から補間演算終了通知out_enがデータインタフェースブロック62に出力され、補間演算終了通知out_enの入力に応じてデータインタフェースブロック62から4画素分の補正色データが端子sd_d_outから出力される。このとき4画素分の補正色データで色が表される画素(4つの注目画素に対応する補正画像の4つの画素)に対応するアドレス信号req_swが出力され、4画素分の補正色データをRAM14に書き込むための書き込み要求信号req_swが出力される。また、補間演算終了通知out_enが入力されると、データインタフェースブロック62は次の4画素について上述したデータ入力を繰り返す。
図1は、プリンタ1による写真画像の自動画質補正のための色補正の流れを示すフローチャートである。図1に示す処理はステップS114を除いて上述した制御プログラムを実行するCPU22によって実行される。
ステップS100では印刷設定パラメータが解析され、補正パラメータを変動させるための制御値が設定される。具体的には印刷制御モジュール40(図4参照)から渡された印刷設定パラメータが色補正制御モジュール42によって解析され、印刷設定パラメータに応じて補正パラメータの制御値が設定される。画像補正に影響を与える印刷設定パラメータは例えば印刷対象の写真画像に対して設定されるシーンや輝度操作値やコントラスト操作値である。シーン設定としては、標準、人物、風景、夜景、逆光等がある。シーン設定、輝度操作値、コントラスト操作値等に応じて補正パラメータが表す制御点の上下幅を変動させる制御値が設定される。
Δd2=(Rh−Rs)2+(Gh−Gs)2+(Rh−Rs)2
パラメータ基準、テーブル基準のいずれかが満たされていない場合、ステップS116においてソフトウェアによる画像補正が実行される。すなわち、S/W色補正モジュール52を実行するCPU22によって以下の処理が行われる。
ステップS200では、元画像の画素の1つが注目画素として選択される。
ステップS202では、注目画素の色を表す元色データがRAM14からCPU22に読み込まれる。
ステップS204では、元色データのR成分がR成分のトーンカーブに対応する一次元変換テーブルのアドレスに変換され、元色データのG成分がG成分のトーンカーブに対応する一次元変換テーブルのアドレスに変換され、元色データのB成分がB成分のトーンカーブに対応する一次元変換テーブルのアドレスに変換される。生成された3つのアドレスから補正色データのR、G及びB成分が順次CPU22に読み込まれる。
ステップS206では、注目画素に対応する画素に補正色データが格納される。すなわち、注目画素に対応するRAM14のアドレスに補正色データが格納される。
ステップS208では注目画素が元画像の最終画素であるかが判定される。ステップS200からステップS206までの処理が元画像の最終画素まで繰り返される。
以上述べた実施形態では、写真画像の解析結果に基づいて3次元色変換テーブルが生成されたが、写真画像を解析せずに3次元色変換テーブルを生成してもよい。例えば、補正パラメータが一義的に決まる制御値が印刷対象となる画像に添付されているような場合には、写真画像を解析しなくても、その写真画像に対して適正な3次元色変換テーブルを生成することが可能である。また上記実施形態では、ソフトウェア処理による色補正では、1次元色変換テーブルを用いたトーンカーブ変換で補正色データが導出されたが、1画素毎に四則演算を伴う関数演算によって補正色データが導出されてもよい。このような関数演算を定義する情報(プログラムコード)や一次元色変換テーブルが関数情報に相当する。また上記実施例では、3次元色変換テーブルと線形補間演算を組み合わせて補正色データを導出する機能をハードウェアによって実現したが、この機能はソフトウェアによって実現してもよい。すなわち、CPU22が3次元色変換テーブルからユニットデータを取得して線形補間演算を実行してもよい。また、本発明はプリンタ以外の様々な画像処理装置に適用可能である。本発明が適用可能な画像処理装置としては、例えばプロジェクタ、ディジタルカメラ、イメージスキャナ、MFP(Multi Function Printer)、レーザ複写機、写真画像の専用プリントシステムなどがある。
Claims (4)
- 色数がN個であるディジタル色空間で表された画像の色を補正するための画像処理装置であって、
メモリと、
前記メモリに格納されている元画像に対する補正モードを前記元画像毎に連続モード又は補間モードに設定するモード設定手段と、
前記元画像の注目画素の色を表す元色データを取得し、N個の色に対応する補正色を規定する関数情報を前記元色データに基づいて利用することによって、前記元画像の注目画素の色に対応する前記補正色を表す前記補正色データを第一補正色データとして導出し、前記注目画素に関して前記第一補正色データを前記メモリに格納する、一連の処理を前記補正モードが前記連続モードであるとき繰り返すことにより各画素の色が前記第一補正色データで表された補正画像を生成する連続補正手段と、
前記元色データを取得し、n(n<N)個のグリッド色に対応するn個のグリッド補正色データを保持している3次元色変換テーブルから、前記注目画素の色に近い複数の前記グリッド色に対応する複数の前記グリッド補正色データで構成されるユニットデータを、前記元色データに基づいて取得し、前記ユニットデータを用いた線形補間演算により前記元画像の注目画素の色に対応する第二補正色データを導出し、前記注目画素に関して前記第二補正色データを前記メモリに格納する、一連の処理を前記補正モードが前記補間モードであるとき繰り返すことにより各画素の色が前記第二補正色データで表された補正画像を生成する補間補正手段と、
前記元画像を解析し、前記関数情報及び前記3次元色変換テーブルを規定する補正パラメータを解析結果に基づいて生成する解析手段と、
前記補正パラメータが予め決められたパラメータ基準を満たすか判定するパラメータ判定手段と、
を備え、
前記モード設定手段は、対応する前記補正パラメータが前記パラメータ基準を満たさない前記元画像に対する前記補正モードを前記連続モードに設定する、
画像処理装置。 - 前記補正パラメータが前記パラメータ基準を満たす場合、前記補正パラメータに基づいて前記3次元色変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記補正パラメータが前記パラメータ基準を満たす場合、前記グリッド色でない判定色に対応する前記第一補正色データを前記連続補正手段から取得し、前記判定色に対応する前記第二補正色データを前記補間補正手段から取得し、前記第一補正色データと前記第二補正色データとを比較し、比較結果が予め決められたテーブル基準を満たすか判定するテーブル判定手段と、をさらに備え、
前記モード設定手段は、対応する前記3次元色変換テーブルが前記テーブル基準を満たす前記元画像に対する前記補正モードを前記補間モードに設定し、対応する前記3次元色変換テーブルが前記テーブル基準を満たさない前記元画像に対する前記補正モードを前記連続モードに設定する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記判定色は、前記ユニットデータに対応する複数の前記グリッド色を頂点とする多面体領域の重心の色である、
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記判定色は、グレー軸を含む前記ディジタル色空間の部分領域内の色である、
請求項3に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005356189A JP4595801B2 (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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