JP4594852B2 - 無線通信システムのデータ再送方法、移動端末および固定端末 - Google Patents

無線通信システムのデータ再送方法、移動端末および固定端末 Download PDF

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Description

本発明は、データを収集する機能を有する移動端末と、移動端末からデータが転送される固定端末で構成される無線通信システムにおいて、移動端末が固定端末の無線通信圏に入ったら端末間でリンクを確立し、移動端末がリンク確立時までに収集したデータを固定端末に送信し、移動端末が全データの送信を終える前に無線通信圏から離脱した場合に、送信できずに残ったデータを再送するためのデータ再送方法に関する。また、本発明のデータ再送方法が適用される移動端末および固定端末に関する。
本発明で想定している無線通信システムは、図1に示すように、移動端末(子機、センサ)10と固定端末(親機、データ記録サーバ)20で構成される。移動端末10が固定端末20の無線通信圏30に出入りしながらセンサ情報などのデータを収集し、移動端末10が無線通信圏30に入ったときに、それまでに収集したデータを固定端末20に送信する。
図1に示す例では、移動端末10は固定端末20の無線通信圏30の外であるAからBに移動する間にデータを収集する。一方、固定端末20はビーコンを送信し、移動端末20からの接続要求を待つ。Bで移動端末10が固定端末20の無線通信圏30に入ると、移動端末10がビーコンを受信して接続要求信号を送信し、接続要求信号を受信した固定端末20が接続応答信号を送信することにより、移動端末10と固定端末20との間でリンクが確立する。移動端末10は、無線通信圏30内のBからCに移動する間に、A〜Bの収集データを固定端末20に送信する。Cで移動端末10が無線通信線30の外に出ると、再びデータを収集する。以下同様に、移動端末10はC〜D間でデータを収集し、D〜E間で収集データを固定端末20に送信し、E〜F間でデータを収集し、F〜で収集データを固定端末20に送信する。
特許文献1に記載のシステムでは、被測定者がセンサを装着して自身の生理データを取得し、取得した生理データは設定された周期で無線通信によりデータ記録サーバに送信する(即時データ転送)。ここで、被測定者がデータ記録サーバの無線通信圏の外に移動した場合には、即時データ転送を中断し、以後に取得した生理データを外部メモリに記録する。被測定者が無線通信圏に入ったら即時データ転送を再会する。また、外部メモリに記録された生理データは、コマンド操作により即時データ転送を中断し、無線通信によりデータ記録サーバに送信する。
特開2004−313419号公報
特許文献1に記載のシステムにおいて、図1に示すように、被測定者(移動端末10)がデータ記録サーバ(固定端末20)の無線通信圏(30)の外にいることが多い場合には、被測定者が無線通信圏に入ったときにコマンド操作なしで自動的にデータ記録サーバとのリンクを確立し、無線通信圏外で取得したデータを転送できれば便利である。また、データの送信中に被測定者が無線通信圏の外に移動した場合に、送信できずに残ったデータを自動的に再送することができる手段があれば便利である。
本発明は、移動端末が固定端末の無線通信圏に入ったときに、移動端末がそれまでに取得したデータを自動的に固定端末に送信でき、かつ送信できずに残ったデータを次に無線通信圏に入ったときに効率よく再送することができる無線通信システムのデータ再送方法、移動端末および固定端末を提供することを目的とする。
第1の発明は、無線通信圏を形成する固定端末と、固定端末の無線通信圏を出入りし、固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で固定端末とリンクを確立したときに収集データを固定端末に送信する移動端末とを備えた無線通信システムにおいて、移動端末は、収集データの送信を終える前に無線通信圏から離脱して固定端末との通信が中断した場合に、収集データを旧データとして格納し、次に無線通信圏に入って固定端末とリンクを確立したときに、まずそれまでに蓄積した最新の収集データを送信し、その後に送信未完了の旧データを送信する手順を実行し、固定端末は、収集データの受信を終える前に移動端末との通信が中断した場合に、それまでの受信データを旧データとして格納し、次に移動端末とリンクを確立したときに、まず最新の収集データを受信し、その後に移動端末から送信される旧データを受信する手順を実行し、移動端末は、収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成するとともに、そのデータ分割条件を算出し、固定端末とのリンク確立の際にこのデータ分割条件を含む接続要求信号を送信し、固定端末は、接続要求信号の受信によりデータ分割条件を確認して接続応答信号を送信し、さらに、移動端末および固定端末は、接続要求信号および接続応答信号の送受信後に、シーケンスデータを単位として収集データの送受信および送受信未完了の旧データの送受信を行う
移動端末は、収集データの送信後の所定の時間Tack 内に固定端末から送信されるデータ応答信号を受信しない場合には収集データを再送し、その再送回数が規定値になった場合に収集データの再送をせず、固定端末との通信が中断したと判断する。
固定端末は、収集データの受信状態を通知するデータ応答信号を送信し、収集データを正常に受信できないことを示すデータ応答信号の送信回数が規定値になった場合にデータ応答信号を送信せず、移動端末との通信が中断したと判断する。
ここで、固定端末は、移動端末との通信が中断したときに、受信中の収集データのデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に移動端末とリンクを確立して最新の収集データの受信を終えた後に、データ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を含む旧データ要求信号を送信し、移動端末は、旧データ要求信号の受信によりデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を確認し、固定端末および移動端末は、旧データ要求信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行うようにしてもよい。
また、移動端末は、固定端末との通信が中断したときに、送信中の収集データのデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に固定端末とリンクを確立して最新の収集データの送信を終えた後に、データ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を含む旧データ送信開始信号を送信し、固定端末は、旧データ送信開始信号の受信によりデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を確認し、対応する旧データ送信開始応答信号を送信し、移動端末および固定端末は、旧データ送信開始信号および旧データ送信開始応答信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行うようにしてもよい。
また、固定端末は、移動端末との通信が中断したときに、受信中の収集データの次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に移動端末とリンクを確立する際に移動端末から送信された接続要求信号に対して次回の送信開始シーケンス番号を含む接続応答信号を送信し、移動端末は、固定端末との通信が中断したときに、送信中の収集データのデータ分割条件を記録し、次に固定端末とリンクを確立する際に接続応答信号の受信により次回の送信開始シーケンス番号を確認し、最新の収集データの送信を終えた後にデータ分割条件を含む旧データ送信開始信号を送信し、固定端末は、旧データ送信開始信号の受信によりデータ分割条件を確認し、対応する旧データ送信開始応答信号を送信し、移動端末および固定端末は、旧データ送信開始信号および旧データ送信開始応答信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行うようにしてもよい。
また、移動端末および固定端末は、移動端末に最新の収集データがない場合に最新の収集データの送受信処理を省略し、送信未完了の旧データの有無に応じた処理を行うようにしてもよい。
第2の発明は、無線通信圏を形成する固定端末と、固定端末の無線通信圏を出入りし、固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で固定端末とリンクを確立したときに収集データを固定端末に送信する移動端末とを備えた無線通信システムの移動端末において、収集データの送信を終える前に無線通信圏から離脱して固定端末との通信が中断した場合に、収集データを旧データとして格納し、次に無線通信圏に入って固定端末とリンクを確立したときに、まずそれまでに蓄積した最新の収集データを送信し、その後に送信未完了の旧データを送信する手段と、収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成するとともに、そのデータ分割条件を算出し、固定端末とのリンク確立の際にこのデータ分割条件を含む接続要求信号を送信する手段と、接続要求信号に対する固定端末からの接続応答信号の受信後に、シーケンスデータを単位として収集データの送信および送信未完了の旧データの送信を行う手段とを備える。
第3の発明は、無線通信圏を形成する固定端末と、固定端末の無線通信圏を出入りし、固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で固定端末とリンクを確立したときに収集データを固定端末に送信する移動端末とを備えた無線通信システムの固定端末において、収集データの受信を終える前に移動端末との通信が中断した場合に、それまでの受信データを旧データとして格納し、次に移動端末とリンクを確立したときに、まず最新の収集データを受信し、その後に移動端末から送信される前回の送信未完了の旧データを受信する手段と、移動端末で収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成したことを示すデータ分割条件を含む接続要求信号を、移動端末とのリンク確立の際に受信してこのデータ分割条件を確認し、対応する接続応答信号を送信する手段と、移動端末からの接続要求信号に対する接続応答信号の送信後に、シーケンスデータを単位として収集データの受信および送信未完了の旧データの受信を行う手段とを備える。
本発明は、移動端末と固定端末との間で前回送受信が中断した旧データを次にリンクが確立したときに再送できるとともに、旧データのうち送受信未完了部分の再送が行われるので、効率的な再送処理を行うことができる。また、送受信未完了の旧データがある場合でも、最新の収集データの送受信を優先し、その最新の収集データの送受信が中断した場合には先の旧データを破棄するので、旧データを順次入れ替えて再送を行うことができる。なお、破棄された旧データについては、例えば移動端末にバックアップ用データ格納部を備えておけば後で回収が可能である。
本発明で想定している無線通信システムでは、図1に示すように、移動端末10は、固定端末20の無線通信圏30の外でセンサ情報などのデータ収集を行い、無線通信圏30内に入ったときに収集データを固定端末20へ送信する。本発明のデータ再送方法は、移動端末10が固定端末20の無線通信圏30に入っているとき(図1のB〜C)に送信できずに残ったデータ(旧データ)を、次に無線通信圏30に入ったとき(図1のD〜E)に再送する方法に特徴があるが、無線通信圏30内でデータ送信中のデータ応答信号(ACK,NACK)に対して行われる再送処理は別途行われるものとする。以下の説明では、まず図2〜図7を参照して移動端末が収集データをフラグメントに分割して送信する方法と、データ送信中に行われる再送処理について説明し、図8以降を参照して本発明における旧データの再送処理について説明する。
(収集データの分割方法)
図2は、本発明のデータ再送方法に用いる収集データの分割方法を示す。本発明では、移動端末が収集したデータを1つの無線パケットで送信可能なサイズDのフラグメントに分割する。そして、先頭から順番にN個のフラグメントをまとめた単位をシーケンスとし、M個のシーケンスを形成する。なお、収集データが1つの無線パケットで送信可能なサイズの場合にはフラグメントに分割する処理は行わず、1フラグメント、1シーケンスで送信する。したがって、Nは1以上の整数、Mは1以上の整数である。また、データを1シーケンスのサイズD×Nで区切ることによりシーケンス数Mが決まるが、M番目のシーケンスのフラグメントの数がNに満たない場合には、ダミーデータで補填する。ダミーデータのサイズは(D×N×M−(データの容量))となる。このようにして分割された各フラグメントにヘッダとFCSを付けて、それぞれデータフレーム(MACフレーム)が形成される。ヘッダには、送信元(移動端末)ID、宛先(固定端末)ID、シーケンス番号、フラグメント番号などが格納される。固定端末は、受信したデータフレームのヘッダからシーケンス番号とフラグメント番号を認識する。
なお、本発明では移動端末と固定端末との間におけるデータ送受信はシーケンス単位で行われ、シーケンス単位のデータ(N個のフラグメント)をシーケンスデータという。また、固定端末にシーケンスデータが正しく受信されないときに固定端末から送信される「未受信フラグメントあり」のデータ応答信号に応じて、あるいは移動端末からシーケンスデータの送信完了後にデータ応答信号が移動端末に受信されない場合に、移動端末はシーケンスデータの再送を行う。このとき、シーケンスデータの全フラグメントを再送するか未受信のフラグメントのみを再送するか、いずれかの再送処理が可能であるが、以下の説明ではまず全フラグメントの再送を例に説明する。
(シーケンスデータの送受信、全フラグメントの再送)
図3は、移動端末のシーケンスデータ送信手順を示す。図4は、固定端末のシーケンスデータ受信手順を示す。図5〜図7は、シーケンスデータの送受信および全フラグメントの再送例を示す。
図3において、移動端末はシーケンスデータの全フラグメントを送信部にセットし、シーケンス送信回数Np をリセット(Np =0)する(S101)。次に、フラグメント番号kをリセット(k=0)し(S102)、フラグメント番号1からNのフラグメントを時間Ta の間隔で順次送信する(S103〜S108) 。なお、S108でフラグメントを送信中にデータ応答信号を受信した場合の処理は別途説明する。
1シーケンスの全フラグメントの送信が完了した場合には、固定端末から送信されるデータ応答信号の受信待ち時間Tack の計測を開始する(S105,S110)。1シーケンスの全フラグメントの送信完了から時間Tack 内にデータ応答信号を受信すると、データ応答信号の内容を確認する(S111,S112,S113)。データ応答信号には、固定端末におけるシーケンスデータの受信状態(正しく受信できた場合には「全フラグメント受信済」、正しく受信できない場合には「未受信フラグメントあり」)が記録されている。S113で全フラグメント受信済を確認した場合には、シーケンスデータ送信完了となる(S114)。
一方、S111でデータ応答信号を受信できずに時間Tack が経過した場合、またはS112,S113で「未受信フラグメントあり」と記載されたデータ応答信号を受信した場合には、シーケンス送信回数Np が規定値P(Pは1以上の整数)になっているか否かを判断し(S115)、規定値P未満であればシーケンス送信回数Np をインクリメントし(S116)、S102に戻って全フラグメントの再送処理を行う。また、シーケンス送信回数Np が規定値Pに達していれば、シーケンスデータ送信中断として処理する(S117)。すなわち、シーケンスデータが送信完了とならなかった場合には、再送処理を最大でP回繰り返す(シーケンスデータの送信回数は最大で(P+1)回)。
図4において、固定端末はデータ応答信号送信回数(シーケンスデータ受信回数)Ns をリセット(Ns =0) する(S201)。次に、シーケンスデータの受信待ち時間Tadの計測を開始し(S202)、時間Tad内に何らかの信号を受信した場合には、フラグメントが正しく受信されたか否かを判定し(S203, S204,S205)、正しく受信した場合には受信フラグメントをシーケンスデータ格納部に記録する(S206)。次に、シーケンスデータの全フラグメントを受信したか否かを判断し(S207)、全フラグメントが受信済みであれば「全フラグメント受信済み」を記載したデータ応答信号を送信し(S208)、シーケンスデータ受信完了として処理する(S209)。一方、シーケンスデータの全フラグメントが受信済でなければ、次のフラグメントの受信待ち時間Tadの計測に戻る(S207,S202)。
一方、移動端末がシーケンスデータの全フラグメントの送信を終えても、固定端末でシーケンスデータの一部または全部のフラグメントが未受信であれば、S203で時間Tadのタイムオーバとなる。S203で時間Tadが経過した場合、またはS205でフラグメントを正しく受信できない場合には、データ応答信号送信回数Ns が規定値S(Sは1以上の整数)になっているか否かを判断し(S210)、規定値S未満であればデータ応答信号送信回数Ns をインクリメントし(S211)、「未受信フラグメントあり」を記載したデータ応答信号を送信し(S212)、S202に戻って再送されるシーケンスデータの受信処理を行う。また、データ応答信号送信回数Ns が規定値Sに達していれば、シーケンスデータ受信中断として処理する(S213)。すなわち、シーケンスデータが受信完了とならなかった場合には、再送を要求するデータ応答信号の送信処理を最大でS回繰り返す。
なお、固定端末がシーケンスデータの受信中に、S205のフラグメント確認でNGとなった場合には「未受信フラグメントあり」を記載したデータ応答信号を送信し、移動端末はシーケンスデータの送信中に図3のS108でそのデータ応答信号の受信を確認し、S113,S115を介してシーケンスデータの送信を中断して最初のフラグメントからの再送またはシーケンスデータ送信中断の処理を行う。
図5に示す例は、再送がない場合を示す。移動端末が固定端末から送信されているビーコンを受信して接続要求信号を送信し、接続要求信号を受信した固定端末が接続応答信号を送信することにより、移動端末と固定端末との間でリンクが確立する。そして、移動端末から固定端末へシーケンスデータ1のN個のフラグメントの送信が成功すると、固定端末が「全フラグメント受信済」を記載したデータ応答信号を送信し、移動端末がそのデータ応答信号を受信すると次のシーケンスデータ2の送信を行う。
図6に示す例は、再送がある場合を示す。固定端末がシーケンスデータmの最後のフラグメントを受信してから時間Tadを経過しても全フラグメントの受信が完了しない場合に、「未受信フラグメントあり」を記載したデータ応答信号を送信し、移動端末がシーケンスデータmの再送を行う。また、移動端末がシーケンスデータmを送信し(再送し)、固定端末がシーケンスデータmを受信して「全フラグメント受信済」のデータ応答信号を送信したものの、通信中断で移動端末がそのデータ応答信号を受信できずに時間Tack を経過した場合に、移動端末はシーケンスデータmの再送を行う。なお、後者の場合には、シーケンスデータmは移動端末では未送信、固定端末では受信済みとなり、後述する旧データの再送処理では異なった扱いになる。
図7に示す例は、移動端末と固定端末の再送回数を制限する場合を示す。例えば移動端末がシーケンスデータを送信中に固定端末の無線通信圏外に出て通信中断となった場合のように、固定端末のデータ応答信号送信回数Ns が規定値Sになってもシーケンスデータmの受信が完了しない場合にシーケンスデータ受信中断とし(図4:S213)、固定端末はデータ応答信号を送信せずにビーコンを送信する。一方、移動端末では、シーケンス送信回数Np が規定値Pになってもシーケンスデータmの送信が完了しない場合にシーケンスデータ送信中断とし(図3:S117)、シーケンスデータmを送信せずに固定端末から送信されたビーコンを監視し、ビーコンの受信に応じて接続要求信号を送信する。なお、通常は、固定端末でシーケンスデータ受信中断、移動端末でシーケンス送信中断となる状況では、移動端末が固定端末の無線通信圏外に出ている場合が多く、再び移動端末が固定端末の無線通信圏内に入ったときにビーコンを受信することになる。
また、図6の前半に示す例では、シーケンスデータmの一部のフラグメントが欠落し、最後のフラグメントNを受信してもシーケンスデータmの受信が完了しない場合に、固定端末が時間Tadのタイムアウトによって「未受信フラグメントあり」のデータ応答信号を送信し、移動端末がそれを受信してフラグメントmを再送している。一方、図7に示す例では、シーケンスデータmの送受信中に通信中断となり、固定端末が時間Tadのタイムアウトによって「未受信フラグメントあり」のデータ応答信号を送信しているが、このデータ応答信号が移動端末に届かない。この場合の移動端末は、図3のS111で時間Tack のタイムアウトによりシーケンスデータmの再送を行うことになる。この場合、移動端末の再送処理と、固定端末のデータ応答信号の送信処理が互いに独立に行われる。
以上説明したシーケンスデータの再送処理は、シーケンスデータの全フラグメントの再送を行う場合であるが、未受信のフラグメントのみを再送することも可能である。この場合には、移動端末と固定端末にそれぞれの送受信フラグメントの状況を記載するフラグメントテーブルを備え、固定端末から送信するデータ応答信号にフラグメントテーブルの内容を入れる。移動端末は、固定端末のフラグメントテーブルの内容に応じて再送するフラグメントを決めて再送する。また、移動端末にデータ応答信号が受信されない場合には、移動端末のフラグメントテーブルをリセットしてシーケンスデータの全フラグメントの再送を行う。このような方法でも、上記と同様に移動端末におけるシーケンス送信回数Np 、固定端末におけるデータ応答信号送信回数Ns を制限することができる。
(第1の実施形態)
図8は、本発明のデータ再送方法の第1の実施形態の移動端末の処理手順を示す。図9は、本発明のデータ再送方法の第1の実施形態の固定端末の処理手順を示す。図10〜図15は、第1の実施形態の移動端末および固定端末の主要部構成および送受信例を示す。
(データ収集〜リンク確立)
移動端末は、図8および図10において、まず固定端末との接続回数iをリセット(i=0)し、続いて接続回数iをインクリメントし(S11,S12)、固定端末の無線通信圏外(図10のt0〜t11)にいるときにデータ収集を行い、収集したデータを収集データ格納部11に格納する(S13)。このとき、移動端末は固定端末からのビーコン受信待ち状態であり(S14)、ビーコンの受信により固定端末の無線通信圏に入ったことを認識したときに、データ収集を停止し、収集データサイズを確認してデータ分割条件(フラグメントのサイズDi 、1シーケンスのフラグメント数Ni 、シーケンス数Mi )を算出する(S15)。次に、移動端末は前回のリンク確立時に送信しきれなかった旧データの有無と、収集データのデータ分割条件(Di,Ni,Mi)を記載した接続要求信号を送信し、固定端末から送信される接続応答信号の受信待ち時間Tres の計測を開始する(S16)。なお、収集データがない場合には、サイズ0のダミーデータを代わりとして、Di =0、Ni =1、Mi =1とする。移動端末が接続要求信号を送信してから受信待ち時間Tres 以内に、固定端末から送信された接続応答信号を受信した場合に固定端末とのリンクが確立した判断し、シーケンスデータの生成・送信処理に入る(S17,S18,S19〜)。なお、接続応答信号が受信されずにタイムアウトした場合には、シーケンスデータを送信せずに固定端末の無線通信圏外に出たことになるので、接続回数iのインクリメントをせずにS13の処理に戻ってデータ収集を再開する。
固定端末は、図9および図10において、移動端末との接続回数iをリセット(i=0)し、前回のリンク確立時に受信できなかった旧データの再送を要求する旧データ要求の有無を表すパラメータRをリセット(R=0)する(S51)。なお、パラメータRは、旧データ要求ありをR=1、旧データ要求なしをR=0とする。次に、一定またはランダムの時間間隔でビーコンをブロードキャストし、移動端末からの接続要求信号を受信するまで繰り返す(S52、S53)。次に、移動端末からの接続要求信号を受信した場合には、接続要求信号に記載された旧データの有無と収集データのデータ分割条件(Di,Ni,Mi)を確認する(S54)。ここで、移動端末では旧データあり、固定端末では旧データ要求なし(R=0)となる状況(図6の通信中断時)を考慮するとS81〜S83の処理が必要になるが、これについては別途説明する。ここではS54の次に接続回数iをインクリメントし(S55)、接続応答信号を移動端末宛てに送信する(S56)。接続応答信号には旧データ要求の有無(パラメータR)が記載されるが、これについても別途説明する。
(シーケンスデータの送受信)
移動端末は、図8および図10において、S18で固定端末からの接続応答信号を受信し、リンク確立を確認してシーケンスデータの生成・送信処理に入ると、まず収集データ格納部11に格納したデータを最新データ格納部12に移動する(S19)。次に、最新データ格納部12に移動した最新データをデータ分割条件に応じてフラグメントに分割し、シーケンスデータを生成する(S20)。図10では、接続回数i=1において、1つのシーケンスデータにN1 個のフラグメントを含むM1 個のシーケンスデータ1〜M1 が生成される。まず、シーケンス番号j=1のシーケンスデータ1の送信を行う(S21,S22)。このシーケンスデータの送信処理は、図3および図5〜7に記載の手順により行われ、シーケンスデータ送信完了(図3:S114) になったら、シーケンス番号j=Mi になるまでシーケンスデータ1〜Mi を順次送信する(S23,S24,S25,S22)。最後のシーケンスデータMi が送信完了となった場合には、最新データ格納部12のデータを破棄し(S24,S26)、固定端末から送信された接続応答信号に記載された旧データ要求の有無(パラメータR)を確認し(S27)、旧データ要求がなければ旧データ格納部13をクリアし(S41)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。
なお、S41の処理は、図9のS81〜S83の処理と関連しており、移動端末では旧データあり、固定端末では旧データ要求なし(R=0)となる状況(図6の通信中断時)に対応するものであるが、これについては別途説明する。
一方、図8および図11において、移動端末がS22でシーケンスデータmi の送信中に再送を繰り返してシーケンスデータ送信中断(図3:S117)となった場合には(図11:時間t15)、最新データ格納部12のデータを旧データ格納部13に移動(上書き)し(S23,S28)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。
固定端末は、図9および図10において、S56の接続応答信号の送信後にシーケンス番号j=1のシーケンスデータ1の受信を行う(S57,S58)。このシーケンスデータの受信処理は、図4および図5〜7に記載の手順により行われ、シーケンスデータ受信完了(図4:S209) になったら、シーケンスデータ格納部内のデータを最新データ格納部21に移動(追加)し(S59,S60)、シーケンス番号j=Mi になるまでシーケンスデータ1〜Mi を順次受信する(S61,S62,S58)。最後のシーケンスデータMi が受信完了となった場合には、最新データ格納部21のデータを1つのファイルにまとめて受信データ格納部22に移動し(S63)、次回は旧データ要求不要を示すパラメータR=0を設定する(S64)。そして、S54で確認した移動端末の旧データの有無により、旧データがない場合には時間Tg だけ待機してビーコンの送信に戻る(S65,S66,S52)。なお、時間Tg は、シーケンスデータの受信終了からビーコン送信開始までのガードタイムであり、移動端末がシーケンスデータの送信完了後に固定端末の無線通信圏外に出る前にビーコンを受信し、データ収集をしないまま接続動作が行われてしまうことを防ぐ目的で設定される。
一方、図9および図11において、固定端末がS58のシーケンスデータmi の受信処理でシーケンスデータ受信中断(図4:S213)となった場合には(図11:時間t14)、最新データ格納部21のシーケンスデータを旧データ格納部23に移動(上書き)する(S59,S68)。さらに、次回は旧データ要求必要を示すパラメータR=1を設定し(S69)、データ分割条件(Di,Ni,Mi)と次回の送信開始シーケンス番号mi を記録し(S70)、S52のビーコン送信に戻る。
以上示した移動端末および固定端末のシーケンスデータの送受信手順の接続回数i=1において、シーケンスデータ1〜M1 のすべてがシーケンスデータ送信完了およびシーケンスデータ受信完了となった場合の動作は、図10の時間t11〜t12、t21〜に対応する。また、いずれかのシーケンスデータの送受信中に、シーケンスデータ送信中断およびシーケンスデータ受信中断となった場合の動作は、図11の時間t11〜t15に対応する。なお、図11の時間t13で通信中断となり、時間t14で固定端末がシーケンスデータ受信中断となり、時間t15で移動端末がシーケンスデータ送信中断となる動作は、図7に示した通りである。
(旧データの再送例1)
図11に示す時間t14で固定端末がシーケンスデータ受信中断となり、時間t15で移動端末がシーケンスデータ送信中断となる状況では、移動端末は一旦固定端末の無線通信圏外に出ているので、再び無線通信圏内に入って固定端末が送信しているビーコンを時間t21で受信した後に、移動端末が無線通信圏外に出ている間(t15〜t21)に収集した最新データの送受信を行い、続いて旧データの再送が行われる。
図11の時間t21以降の移動端末および固定端末における旧データの再送例1を図12および図13に示す。図12は、最新データ送受信を終了し、続いて旧データ送受信が終了した例を示す。図13は、最新データ送受信を終了し、続く旧データ送受信が中断した例を示す。
移動端末は、図8、図11および図12において、シーケンスデータ1〜M1 のうちm1 の送信中に、時間t15でシーケンス送信中断となった場合には、時間t0 〜t11の収集データを最新データ格納部12から旧データ格納部13に移動し、次にビーコンを受信するまでの時間t15〜t21で新たなデータの収集を行い、収集したデータを収集データ格納部11に格納する(S28,S12,S13,S14)。そして、時間t21でビーコンを受信した場合には、時間t15〜t21の間に収集したデータをS15〜S25までの手順で送信する。ここで、送信回数i=2において、シーケンスデータ1〜M2 の送信完了となり、S18,S27で固定端末の接続応答信号に「旧データ要求あり」の記載を確認した場合には、時間Tdreq以内に固定端末から送信される旧データ要求信号の受信を待つ(S29,S30,S31)。旧データ要求信号が受信されずにタイムオーバした場合には、旧データ格納部13の旧データを破棄し(S30,S39)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。
旧データ要求信号を受信した場合には(図12:t22)、旧データ要求信号に含まれる旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) を確認し(S32)、旧データ格納部13に格納されている旧データをデータ分割条件に応じてフラグメントに分割し、シーケンスデータを生成する(S33)。次に、シーケンス番号j=m(i-1) のシーケンスデータm(i-1) の送信を行う(S34,S35)。このシーケンスデータの送信処理は、図3および図5〜7に記載の手順により行われ、シーケンスデータ送信完了(図3:S114) になったら、シーケンス番号j=M(i-1) になるまでシーケンスデータm(i-1) 〜M(i-1) を順次送信する(S36,S37,S38,S35)。最後のシーケンスデータM(i-1) が送信完了となった場合には(図12:t26)、旧データ格納部13の旧データを破棄し(S37,S39)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。
一方、図8および図13において、移動端末がS35でシーケンスデータm2 の送信中に再送を繰り返してシーケンスデータ送信中断(図3:S117)となった場合には(図13:t29)、旧データ格納部13の旧データを破棄し(S36,S39)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。
固定端末は、図9、図11および図12において、シーケンスデータ1〜M1 のうちm1 の受信中に、時間t14でシーケンス受信中断となった場合には、それまで受信したシーケンスデータを最新データ格納部21から旧データ格納部23に移動し(S68)、次回は旧データ要求必要を示すパラメータR=1を設定し(S69)、データ分割条件(D(1),N(1),M(1))と次回の送信開始シーケンス番号m(1) を記録し(S70)、S52のビーコン送信に戻る。そして、ビーコンに対する接続要求信号を受信し、S53〜S62までの手順でシーケンスデータを受信する。ここで、送信回数i=2において、シーケンスデータ1〜M2 の受信完了となり、S54,S65で移動端末の接続要求信号に「旧データあり」の記載を確認した場合には、旧データ要求信号を送信する(S71)。旧データ要求信号には、S70で記録された旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) が記載される。
旧データ要求信号の送信後に、固定端末は、シーケンスデータm(i-1) の受信を行う(S72,S73)。このシーケンスデータの受信処理は、図4および図5〜7に記載の手順により行われ、シーケンスデータ受信完了(図4:S209) になったら、シーケンスデータ格納部内のデータを旧データ格納部23に移動(追加)し(S74,S75)、シーケンス番号j=M(i-1) になるまでシーケンスデータm(i-1) 〜M(i-1) を順次受信する(S76,S77,S73)。最後のシーケンスデータM(i-1) が受信完了となった場合には(図12:t26)、旧データ格納部23のデータを1つのファイルにまとめて受信データ格納部22に移動する(S78)。そして、所定の時間Tg を待機してビーコンの送信に戻る(S66,S52)。
一方、図9および図13において、固定端末がS73のシーケンスデータm2 の受信処理でシーケンスデータ受信中断(図4:S213)となった場合には(図13:t28)、旧データ格納部23の旧データを破棄し(S74,S79)、S52のビーコン送信に戻る。
(旧データの再送例2)
図11の時間t21以降の移動端末および固定端末における旧データの再送例2を図14に示す。ここでは、旧データを送受信する前に最新データ送受信が中断した例を示す。
移動端末は、図8、図11および図14において、シーケンスデータ1〜M1 のうちm1 の送信中に、時間t15でシーケンス送信中断となった場合には、時間t0 〜t11の収集データを最新データ格納部12から旧データ格納部13に移動し、次にビーコンを受信するまでの時間t15〜t21で新たなデータの収集を行い、収集したデータを収集データ格納部11に格納する(S28,S12,S13,S14)。そして、時間t21でビーコンを受信した場合には、時間t15〜t21の間に収集したデータをS15〜S25までの手順で送信する。ここで、送信回数i=2において、シーケンスデータ1〜M2 の送信を行うが、シーケンスデータm2 の送信中に通信中断となり、再送を繰り返してシーケンスデータ送信中断(図3:S117)となった場合には(図14:t25)、最新データ格納部12のデータを旧データ格納部13に移動(上書き)し(S23,S28)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。このとき、旧データ格納部13に格納されていた時間t0 〜t11の収集データは、時間t15〜t21の収集データにより上書きされて消滅する。
固定端末は、図9、図11および図14において、シーケンスデータ1〜M1 のうちm1 の受信中に、時間t14でシーケンス受信中断となった場合には、それまで受信したシーケンスデータを最新データ格納部21から旧データ格納部23に移動し、次回は旧データ要求必要を示すパラメータR=1を設定し(S69)、データ分割条件(D1,N1,M1)と次回の送信開始シーケンス番号m1 を記録し(S70)、S52のビーコン送信に戻る。そして、ビーコンに対する接続要求信号を受信し、S53〜S62までの手順でシーケンスデータを受信する。ここで、送信回数i=2において、シーケンスデータ1〜m2 の受信中に通信中断となり、「未受信フラグメントあり」を記載したデータ応答信号の送信を繰り返してシーケンスデータ受信中断(図4:S213)となった場合には(図14:t24)、最新データ格納部22のデータを旧データ格納部23に移動(上書き)し(S59,S68)、S69,S70を介してS52のビーコン送信に戻る。このとき、旧データ格納部23に格納されていた時間t0 〜t11の受信済みのデータは、時間t15〜t21のデータにより上書きされて消滅する。
したがって、次に移動端末と固定端末が接続した場合(i=3)には、最新データの送受信後に、旧データ格納部23に格納されている時間t15〜t21に対応する旧データ(i=2)の再送が行われる。
(旧データの再送例3)
旧データの再送例3を図15に示す。ここでは、接続回数i=1において、最後のシーケンスデータM1 の送受信が終了したものの、固定端末が送信する「全フラグメント受信済」を記載したデータ応答信号が移動端末に受信されない場合の旧データの再送処理の例を示す。
移動端末は、図8および図15において、シーケンスデータ1〜M1 の最後のシーケンスデータM1 の送信後にデータ応答信号が受信されず、再送を繰り返した後にシーケンス送信中断となった場合には、時間t0 〜t11の収集データを最新データ格納部12から旧データ格納部13に移動する(S23,S28)。そして、次にビーコンを受信するまでの時間t15〜t21で新たなデータの収集を行い、収集したデータを収集データ格納部11に格納する(S13,S14)。そして、時間t21でビーコンを受信した場合には、「旧データあり」と、収集データのデータ分割条件(D2,N2,M2)を記載した接続要求信号を送信する。
一方、固定端末は、図9および図15において、シーケンスデータ1〜M1 の最後のシーケンスデータM1 の受信後に、「全フラグメント受信済」を記載したデータ応答信号を送信し、次回の旧データ要求不要を示すパラメータR=0を設定し(S61,S63,S64)、時間Tg 後にビーコンの送信を開始する(S65,S66,S52)。このビーコンに対して移動端末から送信された接続要求信号を受信したときに、旧データ要求不要を示すパラメータR=0を記載した接続応答信号を送信する。
移動端末は、固定端末から旧データ要求不要を示すパラメータR=0を記載した接続応答信号を受信し、シーケンスデータ1〜M2 を送信する。最後のシーケンスデータM2 の送信後に「全フラグメント受信済」のデータ応答信号を受信したときに(図15:t22)、接続応答信号には旧データ要求不要を示すR=0となっていたので、S27からS41で旧データ格納部13の旧データを破棄し、次にビーコンを受信するまでの時間t22〜t31で新たなデータの収集を行う。
固定端末は、移動端末から「旧データあり」の接続要求信号を受信したときに、旧データ要求不要を示すパラメータR=0とのミスマッチが起こる。図9のS81〜S83では、接続要求信号に「旧データあり」かつR=1の場合にそのまま「旧データあり」とし、R=0の場合には「旧データなし」に変更して以下の処理を行う。すなわち、時間t21以降に、「旧データあり」の接続要求信号を受信したものの、すでにシーケンスデータ1〜M1 のすべてを受信して旧データ要求不要(R=0)となっている場合には、移動端末からの情報を「旧データなし」に変更し、シーケンスデータ1〜M2 を受信後にS65からS71に移行することはなくビーコンの送信に入る(S65,S66,S52)。このとき、時間t0 〜t11のデータが格納されている受信データ格納部22には、さらに時間t15〜t21のデータが格納される。
(第2の実施形態)
図16は、本発明のデータ再送方法の第2の実施形態の移動端末の処理手順を示す。図17は、本発明のデータ再送方法の第2の実施形態の固定端末の処理手順を示す。図18は、第1の実施形態における旧データの送受信制御例を示す。図19は、第2の実施形態における旧データの送受信制御例を示す。
本実施形態と第1の実施形態は、旧データを送受信するための制御手順に違いがあり、まず第1の実施形態における旧データの送受信制御手順について、図18を参照して整理する。なお、図18の旧データの送受信制御例は、図12に示す送受信例の抜粋である。
第1の実施形態では、図8,図9および図18に示すように、移動端末がシーケンスデータ送信中断を検出したときに(S23、図18:t15)、最新データ格納部12のデータを旧データ格納部13に移動する(S28)。一方、固定端末がシーケンスデータ受信中断を検出したときに(S59、図18:t14)、最新データ格納部21のデータを旧データ格納部23に移動し(S68)、パラメータR=1を設定し(S69)、データ分割条件(Di,Ni,Mi)と次回の送信開始シーケンス番号mi を記録する(S70)。そして、最新データの送受信完了後に(S27,S65、図18:t21〜t22)、固定端末から旧データ要求信号を送信し(S71)、移動端末がその旧データ要求信号を受信し(S29〜S31)、旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) を確認し(S32)、旧データの送受信を行う(S33〜S39、S72〜S78)。
第2の実施形態では、図16,図17および図19に示すように、移動端末がシーケンスデータ送信中断を検出したときに(S23、図19:t15)、最新データ格納部12のデータを旧データ格納部13に移動し(S28)、さらにデータ分割条件(Di,Ni,Mi)と次回の送信開始シーケンス番号mi を記録する(S42)。一方、固定端末がシーケンスデータ受信中断を検出したときに(S59、図19:t14)、最新データ格納部21のデータを旧データ格納部23に移動し(S68)、パラメータR=1を設定するのみとする(S69)。そして、最新データの送受信完了後に(S27,S65,図19:t21〜t22)、移動端末は旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) を記載した旧データ送信開始信号を送信する(S43)。一方、固定端末は、時間Ts 以内に旧データ送信開始信号を受信し(S91,S92,S93)、旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) を確認し(S94)、旧データ送信開始応答信号を返信する(S95)。移動端末では、旧データ送信開始信号の送信後に時間Tsres以内に旧データ送信開始応答信号を受信し(S44,S45,S46)、旧データの送受信を行う(S33〜S39、S72〜S78)。すなわち、旧データの送受信に係る情報(旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) )が移動端末から固定端末に伝達され、移動端末と固定端末がそれに応じて旧データの送受信処理を行うところに特徴がある。
なお、移動端末において、旧データ送信開始信号を送信してから時間Tsres以内に旧データ送信開始応答信号を受信しない場合には、固定端末との接続が中断したことになるので、旧データ格納部13の旧データを破棄し(S45,S39)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。また、固定端末において、最新データが受信完了してから時間Ts 以内に旧データ送信開始信号を受信しない場合には、移動端末との接続が中断したことになるので、旧データ格納部23の旧データを破棄し(S92,S79)、S52のビーコン送信に戻る。
(第3の実施形態)
図20は、本発明のデータ再送方法の第3の実施形態の移動端末の処理手順を示す。図21は、本発明のデータ再送方法の第3の実施形態の固定端末の処理手順を示す。図22は、第3の実施形態における旧データの送受信制御例を示す。
本実施形態と第1の実施形態および第2の実施形態は、旧データを送受信するための制御手順に違いがあり、第1の実施形態および第2の実施形態における旧データの送受信制御手順は図18および図19に示す通りである。
第3の実施形態では、図20,図21および図22に示すように、移動端末がシーケンスデータ送信中断を検出したときに(S23、図22:t15)、最新データ格納部12のデータを旧データ格納部13に移動し(S28)、さらにデータ分割条件(Di,Ni,Mi)のみを記録する(S42′)。一方、固定端末がシーケンスデータ受信中断を検出したときに(S59、図19:t14)、最新データ格納部21のデータを旧データ格納部23に移動し(S68)、パラメータR=1を設定し(S69)、さらに次回の送信開始シーケンス番号mi を記録する(S70′)。そして、移動端末とのリンク確立のための接続応答信号に、旧データ要求ありの場合は送信開始シーケンス番号m(i-1) を付加する(S56′、図22:t21))。移動端末は、この接続応答信号を受信したときに、旧データ要求ありの場合は送信開始シーケンス番号m(i-1) を確認する(S18, S47)。その後、移動端末と固定端末との間で、最新データの送受信処理を行う(S19〜S26、S57〜S64)。
最新データの送受信完了後に(S27,S65,図22:t22)、移動端末は旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))を含む旧データ送信開始信号を送信する(S43′)。固定端末は時間Ts 以内に旧データ送信開始信号を受信し(S91,S92,S93)、旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))を確認し(S94′)、旧データ送信開始応答信号を返信する(S95)。移動端末は、旧データ送信開始信号の送信後の時間Tsres以内に旧データ送信開始応答信号を受信し(S44,S45,S46)、旧データの送受信を行う(S33〜S39、S72〜S78)。すなわち、旧データの送受信に係る情報(旧データ分割条件(D(i-1),N(i-1),M(i-1))と送信開始シーケンス番号m(i-1) )が移動端末と固定端末で相互に伝達され、移動端末と固定端末がそれに応じて旧データの送受信処理を行うところに特徴がある。
なお、移動端末において、旧データ送信開始信号を送信してから時間Tsres以内に旧データ送信開始応答信号を受信しない場合には、固定端末との接続が中断したことになるので、旧データ格納部13の旧データを破棄し(S45,S39)、S12で接続回数iをインクリメントしてS13のデータ収集に戻る。また、固定端末において、最新データが受信完了してから時間Ts 以内に旧データ送信開始信号を受信しない場合には、移動端末との接続が中断したことになるので、旧データ格納部23の旧データを破棄し(S92,S79)、S52のビーコン送信に戻る。
(第4の実施形態)
図23は、本発明のデータ再送方法の第4の実施形態の移動端末の処理手順を示す。図24は、本発明のデータ再送方法の第4の実施形態の固定端末の処理手順を示す。
本実施形態は、第1の実施形態において、移動端末が収集データがないまま固定端末の無線通信圏内に入ってビーコンを受信し、固定端末との通信を確立した場合の処理に関する。なお、ここでは第1の実施形態に適用した例を示すが、第2の実施形態および第3の実施形態においても同様に適用可能である
移動端末は、図23において、接続要求信号に対する接続応答信号を受信して固定端末とのリンクを確立したときに(S18)、S15で算出したデータ分割条件のフラグメントのサイズDi が0が否か(ダミーデータか否か)を判断し(S48)、0の場合に接続応答信号で固定端末から通知された旧データ要求の有無に応じた処理に進む(S27)。すなわち、収集データがある場合にはその送信処理を行い(S19〜S26)、収集データがない場合にはその送信処理をパスする。
固定端末は、図24において、接続要求信号を受信して移動端末におけるデータ分割条件を確認したのちに、フラグメントのサイズDi が0が否か(ダミーデータか否か)を判断し(S97)、0の場合に次回のパラメータR=0とし(S64)、接続要求信号で移動端末から通知された旧データの有無に応じた処理に進む(S65)。すなわち、移動端末に収集データがある場合にはその受信処理を行い(S55〜S63)、収集データがない場合にはその受信処理をパスする。
(移動端末の構成例)
図25は、移動端末の構成例を示す。図において、移動端末は、無線部31、信号処理用ハードウェア部32、信号処理用ソフトウェア部33、メモリ部34、データ収集部35、表示部36および操作部37により構成される。
無線部31は、無線電波を受信し、受信無線信号に変換して信号処理用ハードウェア部32に出力する。また、無線部31は、信号処理用ハードウェア部32から入力する送信無線信号を無線電波に変換して送信する。
信号処理用ハードウェア部32は、送受信する無線信号を管理し、無線通信の制御(無線通信の状態遷移判断など)を行う。また、無線部31から入力する受信無線信号のうち受信無線制御信号(ビーコン、接続応答信号、データ応答信号など)に対して無線制御信号処理を行う。無線制御信号により生成した送信無線制御信号(接続要求信号など)を送信無線信号として無線部31に出力する。また、信号処理用ソフトウェア部33から1シーケンスデータを入力し、シーケンス送信開始からシーケンス送信完了までの間、一時的に格納するシーケンスデータ格納部15を備え、送信する各フラグメントに対して無線データ信号処理を施し、送信無線信号として無線部31に出力する。また、フラグメント単位に送受信および再送処理を行う場合に備えられるフラグメントテーブルを管理する。
信号処理用ソフトウェア部33は、固定端末とのリンク確立時にメモリ34の収集データ格納部11から移動した最新データを格納する最新データ格納部12、前回の通信で送信できなかったデータを格納する旧データ格納部13を備え、リンク確立後に最新データまたは旧データを複数のフラグメントに分割し、シーケンスデータとして信号処理用ハードウェア部32に出力する。また、各種アプリケーション機能を実現する。
メモリ部34は、固定端末とのリンク確立の直前までに収集したデータを格納する収集データ格納部11および装置起動後の全データを記録するバックアップ用データ格納部14を備える。収集データ格納部11は、固定端末とのリンク確立時に収集データを信号処理用ソフトウェア部33の最新データ格納部12に移動するとクリアされる。バックアップ用データ格納部14は、送受信に失敗したデータを必要に応じて読み出し可能にするために設けられる。また、移動端末のIDおよび接続可能な固定端末のIDを記録する。
データ収集部35は、データを収集してメモリ部34に出力するセンサ機能部である。表示部36は、ユーザが装置の設定や操作を行う際に使用するディスプレイ等である。操作部37は、ユーザが装置の設定や操作を行う際に使用するキーボード等である。
(固定端末の構成例)
図26は、固定端末の構成例を示す。図において、固定端末は、無線部41、信号処理用ハードウェア部42、信号処理用ソフトウェア部43、メモリ部44、表示部45および操作部46により構成される。
無線部41は、無線電波を受信し、受信無線信号に変換して信号処理用ハードウェア部42に出力する。また、無線部41は、信号処理用ハードウェア部42から入力する送信無線信号を無線電波に変換して送信する。
信号処理用ハードウェア部42は、送受信する無線信号を管理し、無線通信の制御(無線通信の状態遷移判断など)を行う。また、無線部41から入力する受信無線信号のうち受信無線制御信号(接続要求信号など)に対して無線制御信号処理を行う。無線制御信号により生成された送信無線制御信号(ビーコン、接続応答信号、データ応答信号など)を送信無線信号として無線部41に出力する。また、無線部41から入力する受信無線信号のうち受信データ信号に対して無線データ信号処理を施し、受信判定を行い、正しく受信できたデータを格納するシーケンスデータ格納部24を備え、1シーケンス分のデータ受信完了後に信号処理用ソフトウェア部43の最新データ格納部21に出力する。また、フラグメント単位に送受信および再送処理を行う場合に備えられるフラグメントテーブルを管理する。
信号処理用ソフトウェア部43は、信号処理用ハードウェア部42のシーケンスデータ格納部24から1シーケンスずつ入力する最新データを格納する最新データ格納部21および旧データ格納部23を備え、全シーケンスのデータ受信が完了したら再構築し、受信データとしてメモリ部44の受信データ格納部22に出力する。また、各種アプリケーション機能を実現する。
メモリ部44は、信号処理用ソフトウェア部33から入力する受信データを格納する。また、固定端末のIDおよび接続可能な移動端末のIDを記録する。
表示部45は、ユーザが装置の設定や操作を行う際に使用するディスプレイ等である。操作部46は、ユーザが装置の設定や操作を行う際に使用するキーボード等である。
本発明で想定している無線通信システムの構成例を示す図。 本発明のデータ再送方法に用いる収集データの分割方法を説明する図。 移動端末のシーケンスデータ送信手順を示すフローチャート。 固定端末のシーケンスデータ送信手順を示すフローチャート。 シーケンスデータの送受信例(再送がない場合)を示すタイムチャート。 シーケンスデータの送受信例(再送がある場合)を示すタイムチャート。 シーケンスデータの送受信例(再送回数を制限する場合)を示すタイムチャート。 本発明のデータ再送方法の第1の実施形態における移動端末の処理手順を示すフローチャート。 本発明のデータ再送方法の第1の実施形態における固定端末の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態の送受信例(旧データなし、最新データ終了)を示すタイムチャート。 第1の実施形態の送受信例(旧データなし、最新データ中断)を示すタイムチャート。 第1の実施形態の送受信例(旧データあり、最新データ終了、旧データ終了)を示すタイムチャート。 第1の実施形態の送受信例(旧データあり、最新データ終了、旧データ中断)を示すタイムチャート。 第1の実施形態の送受信例(旧データあり、最新データ中断)を示すタイムチャート。 第1の実施形態の送受信例(最新データ最後のデータ応答信号なし)を示すタイムチャート。 本発明のデータ再送方法の第2の実施形態における移動端末の処理手順を示すフローチャート。 本発明のデータ再送方法の第2の実施形態における固定端末の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における旧データの送受信制御例を示すタイムチャート。 第2の実施形態における旧データの送受信制御例を示すタイムチャート。 本発明のデータ再送方法の第3の実施形態における移動端末の処理手順を示すフローチャート。 本発明のデータ再送方法の第3の実施形態における固定端末の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における旧データの送受信制御例を示すタイムチャート。 本発明のデータ再送方法の第4の実施形態における移動端末の処理手順を示すフローチャート。 本発明のデータ再送方法の第4の実施形態における固定端末の処理手順を示すフローチャート。 移動端末の構成例を示す図。 固定端末の構成例を示す図。
符号の説明
10 移動端末
11 収集データ格納部
12 最新データ格納部
13 旧データ格納部
14 バックアップ用データ格納部
15 シーケンスデータ格納部
20 固定端末
21 最新データ格納部
22 受信データ格納部
23 旧データ格納部
24 シーケンスデータ格納部
31,41 無線部
32,42 信号処理用ハードウェア部
33,43 信号処理用ソフトウェア部
34,44 メモリ部
35 データ収集部
36,45 表示部
37,46 操作部

Claims (9)

  1. 無線通信圏を形成する固定端末と、
    前記固定端末の無線通信圏を出入りし、前記固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で前記固定端末とリンクを確立したときに収集データを前記固定端末に送信する移動端末と
    を備えた無線通信システムにおいて、
    前記移動端末は、
    収集データの送信を終える前に前記無線通信圏から離脱して前記固定端末との通信が中断した場合に、収集データを旧データとして格納し、次に前記無線通信圏に入って前記固定端末とリンクを確立したときに、まずそれまでに蓄積した最新の収集データを送信し、その後に送信未完了の旧データを送信する手順を実行し、
    前記固定端末は、
    前記収集データの受信を終える前に前記移動端末との通信が中断した場合に、それまでの受信データを旧データとして格納し、次に移動端末とリンクを確立したときに、まず最新の収集データを受信し、その後に前記移動端末から送信される前記旧データを受信する手順を実行し、
    前記移動端末は、
    前記収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成するとともに、そのデータ分割条件を算出し、前記固定端末とのリンク確立の際にこのデータ分割条件を含む接続要求信号を送信し、
    前記固定端末は、
    前記接続要求信号の受信により前記データ分割条件を確認して接続応答信号を送信し、
    さらに、前記移動端末および前記固定端末は、
    前記接続要求信号および前記接続応答信号の送受信後に、前記シーケンスデータを単位として前記収集データの送受信および送受信未完了の旧データの送受信を行う
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記移動端末は、前記収集データの送信後の所定の時間Tack 内に前記固定端末から送信されるデータ応答信号を受信しない場合には前記収集データを再送し、その再送回数が規定値になった場合に前記収集データの再送をせず、前記固定端末との通信が中断したと判断する
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記固定端末は、前記収集データの受信状態を通知するデータ応答信号を送信し、前記収集データを正常に受信できないことを示すデータ応答信号の送信回数が規定値になった場合に前記データ応答信号を送信せず、前記移動端末との通信が中断したと判断する
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  4. 請求項に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記固定端末は、前記移動端末との通信が中断したときに、受信中の収集データのデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に前記移動端末とリンクを確立して最新の収集データの受信を終えた後に、データ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を含む旧データ要求信号を送信し、
    前記移動端末は、前記旧データ要求信号の受信によりデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を確認し、
    前記固定端末および前記移動端末は、前記旧データ要求信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、前記旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行う
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  5. 請求項に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記移動端末は、前記固定端末との通信が中断したときに、送信中の収集データのデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に前記固定端末とリンクを確立して最新の収集データの送信を終えた後に、データ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を含む旧データ送信開始信号を送信し、
    前記固定端末は、前記旧データ送信開始信号の受信によりデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号を確認し、対応する旧データ送信開始応答信号を送信し、
    前記移動端末および前記固定端末は、前記旧データ送信開始信号および前記旧データ送信開始応答信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、前記旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行う
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  6. 請求項に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記固定端末は、前記移動端末との通信が中断したときに、受信中の収集データの次回の送信開始シーケンス番号を記録し、次に前記移動端末とリンクを確立する際に前記移動端末から送信された接続要求信号に対して次回の送信開始シーケンス番号を含む接続応答信号を送信し、
    前記移動端末は、前記固定端末との通信が中断したときに、送信中の収集データのデータ分割条件を記録し、次に前記固定端末とリンクを確立する際に前記接続応答信号の受信により前記次回の送信開始シーケンス番号を確認し、最新の収集データの送信を終えた後にデータ分割条件を含む旧データ送信開始信号を送信し、
    前記固定端末は、前記旧データ送信開始信号の受信によりデータ分割条件を確認し、対応する旧データ送信開始応答信号を送信し、
    前記移動端末および前記固定端末は、前記旧データ送信開始信号および前記旧データ送信開始応答信号の送受信に応じて得られるデータ分割条件および次回の送信開始シーケンス番号に基づき、前記旧データのうち送受信未完了のシーケンスデータの送受信を行う
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  7. 請求項に記載の無線通信システムのデータ再送方法において、
    前記移動端末および前記固定端末は、前記移動端末に最新の収集データがない場合に最新の収集データの送受信処理を省略し、送信未完了の旧データの有無に応じた処理を行う
    ことを特徴とする無線通信システムのデータ再送方法。
  8. 無線通信圏を形成する固定端末と、
    前記固定端末の無線通信圏を出入りし、前記固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で前記固定端末とリンクを確立したときに収集データを前記固定端末に送信する移動端末と
    を備えた無線通信システムの前記移動端末において、
    収集データの送信を終える前に前記無線通信圏から離脱して前記固定端末との通信が中断した場合に、収集データを旧データとして格納し、次に前記無線通信圏に入って前記固定端末とリンクを確立したときに、まずそれまでに蓄積した最新の収集データを送信し、その後に送信未完了の旧データを送信する手段と、
    前記収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成するとともに、そのデータ分割条件を算出し、前記固定端末とのリンク確立の際にこのデータ分割条件を含む接続要求信号を送信する手段と、
    前記接続要求信号に対する前記固定端末からの接続応答信号の受信後に、前記シーケンスデータを単位として前記収集データの送信および送信未完了の旧データの送信を行う手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システムの移動端末。
  9. 無線通信圏を形成する固定端末と、
    前記固定端末の無線通信圏を出入りし、前記固定端末とリンクを確立していないときにデータを収集し、無線通信圏内で前記固定端末とリンクを確立したときに収集データを前記固定端末に送信する移動端末と
    を備えた無線通信システムの前記固定端末において、
    前記収集データの受信を終える前に前記移動端末との通信が中断した場合に、それまでの受信データを旧データとして格納し、次に移動端末とリンクを確立したときに、まず最新の収集データを受信し、その後に前記移動端末から送信される前回の送信未完了の旧データを受信する手段と、
    前記移動端末で前記収集データを1または複数のフラグメントに分割し、さらに所定数のフラグメントをまとめたシーケンスデータを1または複数生成したことを示すデータ分割条件を含む接続要求信号を、前記移動端末とのリンク確立の際に受信してこのデータ分割条件を確認し、対応する接続応答信号を送信する手段と、
    前記移動端末からの前記接続要求信号に対する前記接続応答信号の送信後に、前記シーケンスデータを単位として前記収集データの受信および送信未完了の旧データの受信を行う手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システムの固定端末。
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