JP3862648B2 - ウィンドウベースポーリングに適用されるプロトコルデータユニット範囲の試験および計算の方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信プロトコルに関する。より詳細には、送信器に正しくポーリングをかけて、受信器にその受信状態を応答するよう要求させるための方法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、多くの通信プロトコルは、3層化アプローチによって通信を実現させている。図1を参照されたい。図1は、この種の通信プロトコルにおける3層プロトコルのブロック図である。標準的な無線通信環境の下では、第1ステーション10と、1つ以上の第2ステーション20との間で無線通信が行われる。第1ステーション10のアプリケーション13は、メッセージ11を組み立ててから、このメッセージ11をレイヤ3インターフェース12に渡すことで、第2ステーション20へ届ける。さらに、レイヤ3インタフェース12は、第1ステーション10と第2ステーション20との間のレイヤ3のオペレーションを制御するために、レイヤ3の信号メッセージ12aを生成する。このレイヤ3の信号メッセージとは、例えば、第1ステーションおよび第2ステーションのレイヤ3インタフェース12および22によってそれぞれ生成される暗号変更要求などである。レイヤ3インタフェース12は、メッセージ11またはレイヤ3信号メッセージ12aを、レイヤ2サービスデータユニット(SDU)14の形式でレイヤ2インタフェース16へ送る。レイヤ2SDU14の長さは任意である。
【0003】
レイヤ2インターフェース16は、SDU14を1つ以上のレイヤ2プロトコルデータユニット(PDU)18に組み立てる。各レイヤ2のPDU18は、固定長であり、レイヤ1インタフェース19へ届けられるものである。レイヤ1インタフェース19は、物理層19であり、データを第2ステーション20へ転送する役割を果たす。転送されてきたデータは、第2ステーション20のレイヤ1インターフェース29に受け取られ、1つ以上のPDU28に組み直された後で、レイヤ2インターフェース26に渡される。レイヤ2のインタフェース26は、PDU28を受け取った後、これらを1つ以上のレイヤ2のSDU24に組み立てる。そして、これらレイヤ2のSDU24は、レイヤ3インタフェース22に渡される。続いて、レイヤ3インタフェース22は、レイヤ2SDU24を、第1ステーション10のアプリケーション13に生成された元のメッセージ11と同一であるべきメッセージ21、またはレイヤ3インタフェース12によって生成された元のレイヤ3オリジナル信号12aと同一であるべきものであって、後にレイヤ3インタフェース22に処理されるレイヤ3の信号メッセージ22aに復元する。そして、受領されたのがメッセージ21の場合は、第2ステーション20のアプリケーション23に渡される。
【0004】
ここでとりわけ興味深いのは、レイヤ2インタフェースが、アプリケーションの比較的ハイエンドなデータ送受信要求と、物理的な送受信プロセスといった低レベルの要求との間において、バッファとして機能することである。以下、“PDU”をレイヤ2のPDUを示すものとして用い、“SDU”をレイヤ2のSDUを示すものとして用いる。
【0005】
図2を参照されたい。図2は、レイヤ2の観点から送信/受信プロセスを説明する図である。基地局(base station)または移動端末(mobile unit)であり得る送信器30のレイヤ2インタフェース32は、レイヤ3インタフェース33からSDU34の列(string)を受け取る。SDU34は、1から5までの順番が付けられ、これら各々の長さは異なっている。レイヤ2インタフェース32は、SDU34の列をPDU36の列に変換する。また、レイヤ2のPDU36は、1から4までの順番が付けられ、各々の長さは等しい。次いで、PDU36の列は、レイヤ1インタフェース31に運ばれて、送信されるのを待つ。
【0006】
一方、基地局または移動端末であり得る受信端末40では、これとは逆の(reverse)プロセスが行われ、レイヤ2インタフェース42が、受信したレイヤ2PDU46の列をレイヤ2のSDU44の列に組み立てる。転送モードの種類によっては、受信器のレイヤ2インタフェース42にレイヤ3インタフェース43へSDU44を正しい順序で提供することを求めるマルチレイヤプロトコルもある。即ち、レイヤ2インタフェース42は、SDU1から始まってSDU5で終わるSDU44の順番にしたがって、SDU44をレイヤ3のインタフェース43へ順番通りに提供する必要があるということである。このSDU44の順番は、乱れてはならず、また、先立つSDUが全て届けられる前に、後のSDUが届けられるようなことがあってはならない。
【0007】
伝送路による転送では、上述の要求を満たすのは比較的容易である。これに対し、ノイズの多い環境にある無線伝送においては、基地局または移動端末であり得る受信器40がデータを取りこぼしてしまうことがあるため、受け取られるPDU46の列のうち、いくつかのレイヤ2PDUが喪失してしまう可能性がある。そこで、レイヤ2SDU44を如何にして確実に順序正しく提供するかが重要な課題となっており、無線プロトコルは、こうした問題を解消すべく注意深く設計されている。
【0008】
一般的に、データの送受信は、2種類のモードに大別され、1つは、確認応答モード(acknowledged mode = AM)転送であり、もう1つは非確認応答モード(unacknowledged mode =UM)転送である。このうち、確認応答モードは、受信器40が所定のレイヤ2確認応答信号を送信器30へ送ることで、レイヤ2PDU46の受け取りに成功した旨を知らせるというものである。このような信号伝達のプロセスは、非確認応答モードでは実行されない。なお、本発明の目的達成のために検討されるのは、確認応答モードのみである。
【0009】
図1と対応させて図3を参照されたい。図3に示すのは、ここでは参考として用いる、3GPP(3rd Generation Partnership project、登録商標)TS25.322仕様で定義された如くの確認応答モードPDU50の概略ブロック図である。通常、PDUには2タイプ、つまり、制御(control)PDUと情報(date)PDUとがある。制御PDUは、レイヤ2インタフェース16および26を介して情報の送受を制御するプロトコルであり、上述したようなレイヤ2の確認応答信号が受信データの確認に用いられる。この手順は、レイヤ3インタフェース12および22の信号メッセージ12aおよび22aのやりとりに類似するところがある。レイヤ2インタフェース16および26は、レイヤ3の信号メッセージ12aおよび22aは解読または識別しないが、一方で、レイヤ2インタフェース16および26は、レイヤ2の制御PDUを識別して、レイヤ2の制御PDUをレイヤ3インタフェース12および22に渡さない。また、情報PDUは、確認応答モード情報の転送ために用いられ、組み直されてからレイヤ3に提供されるものである。ここで、PDU50は例えば情報PDUであり、レイヤ2のプロトコルに定義されるいくつかのフィールドに分割されたものである。
【0010】
このうち、第1フィールド51は、PDU50が情報または制御PDUであることを示す単一のビットである。情報/制御PDUビット51がセット(つまり、1となる)の場合は、PDU50が確認応答モードの情報PDUであるということを示す。第2フィールド52は、シーケンス番号フィールド52であり、12ビットの長さを有する。PDU18,28は、より大きい連続する(successively higher)シーケンス番号52をそれぞれ有する。これによって、第2ステーション20は、レイヤ2PDU28を正しく組み直して、レイヤ2SDU24を形成することができるようになる。
【0011】
例えば、1個目のPDU18が536に等しいシーケンス番号52によって転送されると、次のPDU18は537に等しいシーケンス番号52によって転送される。以下は類推されるとおりである。受信された情報PDU50を、これらに対応するシーケンス番号52に基づいて正しい順序に組み直すことにより、データの正確な再構築が確実となる。注目すべきは、シーケンス番号52によって、再送されるPDU50が、受信されたその他のPDU50における正確なシーケンス位置に挿入され得る点である。この方式により、データの再送がサポートされている。シーケンス番号フィールド52に後続する単一のポーリングビット53は、セットのときに、受信器(つまり、第2ステーション20)に対し、確認応答状態PDUによって応答すべきことを示す。この確認応答状態PDUは一種の制御PDUであるが、これについては後述する。
【0012】
第1ステーション10は、ポーリングビット53を1にセットして、第2ステーションに確認応答状態制御PDUを送るよう要求する。ビット54は保留されて、0にセットされる。次のビット55aは拡張ビットであって、セットの場合に、引き続いて現れるのが長さ指示子(LI)であることを示す。LIは、7ビットまたは15ビットの長さであり、レイヤ2PDU50におけるレイヤ2の終了位置を示すものである。単一のSDUがPDU59のデータ領域58を完全に満たすと、ビット55aは0となって、提供されるLIがないことを示す。しかし、このPDU50の例では、2つのレイヤ2SDU、つまり、SDU1−57aとSDU−2 57bとがレイヤ2PDU50において終了している。よって、SDU−1 57aとSDU−2 57bの終了をそれぞれ示す2つのLIが必要である。PDU50に後続するPDU(すなわち、シーケンス番号52の順番が後のもの)は、SDU−3 57cのためのLIを持つこととなる。第1のLIであるLI1は、拡張ビットフィールド55aの後のフィールド56a内にあり、SDU−1 57aの終わりを示す。LI1の56aは、セットである場合に、フィールド56bにその他のLI、つまりLI2が現れることを示す拡張ビット55bを有する。LI2の56bは、SDU−2 57bの終了位置を示すとともに、クリアの場合に、これ以上LIはなく、データ領域58が始まるということを示す拡張ビット55cを有する。このデータ領域58は、実際のSDU情報を格納するためのものである。
【0013】
図3と照らし合わせて、図4を参照されたい。図4に示すのは、無線通信システム60における受信器64および送信器65の概略ブロック図である。受信器64および送信器65は、PDU50の受領およびPDU50の送出が予期される範囲内において、それぞれウィンドウを有している。受信器64の受信ウィンドウ61は、2つの状態変数:VR(R)62とVR(MR)63とによって分割されている。VR(R)62は受信ウィンドウ61の始まりを示し、VR(MR)63は受信ウィンドウ61の終わりを示す。受信器64は、VR(R)62またはその次、およびVR(MR)63の前に該当するシーケンス番号52を有するPDU50のみを受け取る。VR(MR)63に格納されたシーケンス番号値は、受信ウィンドウ61の範囲内にあるものとはみなされない。また、送信器65も同様に、2つの状態変数:VT(A)67およびVT(MS)68によって分割される送信ウィンドウ66を有する。VT(A)67は送信転送ウィンドウ66の始まりを示し、VT(MS)68は送信ウィンドウ66の終わりを示す。送信器65は、送信ウィンドウ66の範囲内にあるシーケンス番号52を有するPDU50、即ち、VT(A)67またはその次、およびVT(MS)68より前のPDU50のみを送信する。
【0014】
受信ウィンドウ61は、固定の受信ウィンドウサイズを有している。この受信ウィンドウサイズは、単に、状態変数VR(R)62およびVR(MR)63によって決まる(spanned)シーケンス番号値で定義されるものである。つまり、VR(MR)63は、常に、VR(R)62と所定のシーケンス番号値分だけ差を有している。このことは、下式(1)のように、数学的にも表される。
【0015】
VR(MR)=VR(R)+受信ウィンドウサイズ (1)
ここで、シーケンス番号52が12ビットの数であるときに、等式(1)は真数12ビットの加算となるため、オーバフロー(overflow)によるロールオーバ(rollover)の問題が生じてしまうことに注意すべきである。結果として、VR(MR)63は、VR(R)62よりも数値的に大きい値を常に含むものとはならない。同様に、送信ウィンドウ66は、送信ウィンドウサイズの状態変数VT(WS)66aを有しており、これは、状態変数VT(A)67およびVT(MS)68によって決まるシーケンス番号値の数を示すものである。状態変数VT(WS)66aは、レイヤ3によって提供された所定の送信ウィンドウサイズに対応する初期値を有する。上述のように、このことは数学的にも下式のように表される。
【0016】
VT(MS)=VT(A)+VT(WS) (2)
等式(2)から得られる結果も、オーバフローに起因するロールオーバを被る。受信器64は、送信器65に対し、VT(WS)66aの値を変更するよう明示的に要求することできる。しかし、要求されたVT(WS)66aの値は、元の所定の送信ウィンドウサイズ、すなわち、送信器のレイヤ3によって提示されたサイズを超えてはならない。
【0017】
受信器64が、送信器65からPDU50を受け取ると、受信器64は、状態変数VR(R)62の値を更新して、先行する全てのPDU50を正常に受信したことを知らせる。言い換えれば、VR(R)62は、受信器64が受け取るのを待つ、順番が先頭のPDU50のシーケンス番号52を常に格納しているということである。このPDU50が正しく受信されたことに基づいて、受信器64は、状態変数VR(R)62を、次に受信するべきPDU50のシーケンス番号値52に該当する値に増加させる。そして、状態変数VR(MR)63が等式(1)により更新される。この方式において、受信器64は、送信器65からのPDU50ストリームにしたがって、受信ウィンドウ61を先へ移動させる(advanced)。また、送信器65は、レイヤ2信号PDUによって受信ウィンドウ61を先へスライドさせる旨を受信器64に対して明示的に要求できることも注目すべきではあるが、これは本発明とは関係のない事項である。
【0018】
送信器65が受信器64からレイヤ2確認応答状態PDUを受信するときに、送信ウィンドウ66は先へスライドする。レイヤ2確認状態PDUは、状態変数VR(R)62の最新値を持っており、受信器64によって一定周期毎に、または送信器65からの明示的要求に応じて送出される。また、確認応答状態PDUは(例えば、後続するPDUが既に受け取られたことにより)、取りこぼしが知らされ、再送の必要がある受信ウィンドウ61内のPDUを示すこともできる。そして、送信器65は、状態変数VT(A)67を確認応答状態PDU中の値に等しくなるよう、即ち、VT(A)67がVR(R)62と等しくなるように設定する。よって、送信器65は、等式(2)を用いて状態変数VT(MS)68を更新する。この手順において、送信ウィンドウ66および受信ウィンドウ61は、ロックステップ方式で、且つ、送信ウィンドウ66が受信ウィンドウ61より1ビットだけ遅れた状態で先へスライドしていく。
【0019】
さらに、送信器65は、追加状態変数VT(S)69を有する。送信器65が送信ウィンドウ66内にあるPDU50の送信を開始するにあたり、送信器65は、状態変数VT(A)67によって付与されたシーケンス番号52を有するPDU50から始めて、VT(MS)68に1つ先立つシーケンス番号52を有するPDU50になるまで逐次送出する。つまり、送信器65は、PDU50を順次送出するに際し、VT(A)67で始まって、VT(MS)−1で終わるということである。状態変数VT(S)69は、次に送信されるべきPDU50のシーケンス番号を格納する。このように、VT(A)67またはその次、およびVT(S)−1またはその前に該当するシーケンス番号52を有するPDU50は、少なくとも1回は送信され、且つ、受信器64が確認応答状態PDUによって確認応答を行うまでは、再送バッファ66bに蓄積される。ここで重要なのは、VT(A)67に等しいシーケンス番号52を有するPDU50について確認応答がされた場合に、VT(A)67は、再送バッファ66b内において番号が最も若い次のシーケンス番号値に更新されるということである。このとき、VT(S)69またはこれより大きい値に該当するシーケンス番号52を有するPDU50は、未だ送信器69に送信されていない。
【0020】
送信ウィンドウ66を確実に前方へスライドさせるため、送信器65は、受信器64に対し、確認応答状態PDUを送るよう一定間隔毎に要求する必要がある。これがいわゆるポーリングであり、ポーリングビット53を用いて実装されるものである。送信器65が、受信器64をポーリングすべき時間になったと判断すると、送信器65は、ポーリングビット53を1にすることで、次に送り出されるPDU50、即ち、状態変数VT(S)69で表されるPDU50、または再送バッファ66b内のPDU50を送信する。受信器64は、ポーリングビット53がセットになった任意のPDU50を受け取ると、確認応答状態PDUを送ってこれに返答する。この確認応答状態PDUは、状態変数VR(R)62の最新値を含むこととなる。この値は、引き続いて送信器65が、状態変数VT(A)67に送信ウィンドウ66を前方へスライドさせるために用いられるものである。送信器65の受信器64に対するポーリング時期の決定には、様々な方法が採られ得る。例えば、送信器65は、タイマベース(timer−based)ポーリングを用い、所定の周期で定期的にポーリングを行うものとすることができる。また、送信器65は、ウィンドウベース(window−based)ポーリングにより、送信ウィンドウ66の送信が一定率終了した時に、受信器65をポーリングすることもできる。
【0021】
ウィンドウベースポーリングでは、VT(S)69を用いたポーリング関数により、ポーリングテスト値“t”が得られる。
t=ポーリング関数(VT(S)) (3)
ポーリング値は単純に、少なくとも1回送信された送信ウィンドウ66の割合である。例えば、ポーリング値を60%に設定するということは、送信ウィンドウ66の60%が少なくとも1回送信されたときにポーリングが行われるということである。等式(3)で得られる“t”がポーリング値を超過すると、これをトリガとしてポーリングがかけられる。“t”値をトリガとしてポーリングがかけられると、次に送出されるPDU50のポーリングビット53がセットされる。ポーリングビット53のセットをトリガとするポーリングは、如何なる無線通信資源にも関与しないため、それがセットまたはクリアに拘わらず、ポーリングビット53は常に送信される。しかし、確認応答状態PDUによるポーリングビット53への応答は、無線通信資源を利用することから、ポーリングビット53を任意に設定することはできない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、VT(A)67に対してVT(S)69が、ポーリングをかけるトリガとなる程度にまで増加した後に、VT(A)67が増加していないという場合には、状態変数VT(S)69とVT(WS)66aが変化していないことから、再送バッファ66b中の任意の再送されるPDUをトリガとしてポーリングがかけられてしまう。この種のポーリングのトリガは、無線通信資源の有用性を低下させる(ポーリングの度にポーリングビット53をセットして次の確認応答状態PDUを生成する必要がある)ため、望ましくない。さらに、状態変数VT(S)69の正確な更新タイミングがややあいまいになる可能性もある。実行によっては、その対応するPDU50が組み立てられる時に、VT(S)69が更新される(つまり、追加される)ものもある。一方、他の実行では、その対応するPDU50が送信される、またはレイヤ1インタフェースに届けられて初めて、VT(S)69が更新される。このことは、適合性試験を困難なものとしている。
【0023】
本発明の主な目的は、無線通信プロトコルにおける送信器について、無駄なポーリングを省くことができ、全ての実装に共通する、ポーリング要求のトリガを決定する方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
簡潔に言えば、本発明は、その好適な実施形態により、無線通信プロトコルにおける送信器のポーリング要求のトリガを決定する方法を開示する。この送信器は、プロトコルデータユニット(PDU)を送信することができるものである。各PDUは、nビットのシーケンス番号をそれぞれ有している。ポーリング決定方法は、nビットのシーケンス番号であるパラメータSに基づいてポーリングを行うべきかを決定することで実施される。そして、次に送信されるPDUが再送されるPDUではない場合であって、且つ、PDUに対応するシーケンス番号に基づいて決められるポーリングトリガ決定方法がその旨を示したときのみに、これをトリガとしてポーリングがかけられるものである。また、このポーリング決定方法は、下記の等式を用いて、ポーリングのトリガとすべきかについての決定を行う。
【0025】
t=((2n+1+S−VT(A))mod 2n)/VT(WS)
(式中、Sは、次に送出されるPDUのシーケンス番号を表す。)
本発明の特長は、テスト値が、既に送信された送信ウィンドウの割合を正確に反映(return)するため、実行によってVT(S)がどう変化するかに拘わらず、PDUのポーリングビットが正しく設定されることにある。また、ポーリングビットが最初に送信されるPDUについてのみセットされることを保証するため、不要なポーリングおよび応答プロセスを省くことができ、より有効な無線通信資源の利用を確実にする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施形態を図面と対応させながら詳細に説明する。これによって、当該分野の知識を有する者は、本発明の上述およびその他の目的が明らかとなるはずである。
【0027】
以下、に、3GPP(3rd Generation Partnershipproject、登録商標)仕様のTS25.322に公開された如くの通信プロトコルを例として説明する。しかし、送信データの確認応答をポーリングで行うことを要求する無線通信プロトコルであれば、本発明のポーリング・トリガの方法が適用され得ることは、当業者であれば明白なはずである。さらに、以下の詳細な説明における送信器および受信器には、携帯電話、個人用情報端末(PDA)、パーソナルコンピュータ(PS)、またはその他無線通信プロトコルを利用するデバイスが含まれる点にも注意されたい。
【0028】
本発明の方法によれば、送信器に対するポーリング要求のトリガ決定は、再送されるものではないPDUについてのみ行われ、さらに、下記の等式を用いる。
t={(2n+1+S−VT(A))mod 2n}/VT(WS) (4)
再送されるPDUは、他のポーリング・トリガ、例えば、“再送バッファ内の最後のPDU”といったイベントにより、対応するポーリングビット53が1にセットされることで送信され得る。しかし、本発明では、再送されるPDUは、決してポーリング動作のトリガとはならない。等式(4)の“S”は、そのポーリングビット53が“t”値に基づいてセットまたはクリアされるPDUのシーケンス番号である。また、“n”は、シーケンス番号“S”のビットサイズである。好ましい実施形態において、シーケンス番号“S”は12ビット値であり、よって、“n”は12である。
【0029】
等式(4)をより良く理解するため、図5を参照されたい。図5は、本発明の方法を適用した無線通信システム70の概略ブロック図である。無線通信システム70は、受信器80および送信器90からなる。送信器90と受信器80とは、いずれも3層通信プロトコルを用いるものである。送信器90において、レイヤ3インタフェース93が、レイヤ2サービスデータユニット(SDU)93aをレイヤ2インタフェース92に渡すことで、送信が行われるようになる。レイヤ2インタフェース92は、SDU93aを、レイヤ1インタフェース91に渡されるレイヤ2のプロトコルデータユニット(PDU)92aに組み立てて、送信ができるようにする。PDU92aのフォーマットは、先に従来技術において述べたのと同一であるため、ここでは重ねて説明をしない。ただし、各PDU92aは、送信されるPDU92aストリームにおけるPDU92aの順番を識別するためのnビットシーケンス番号52をそれぞれ有する点については述べておくべきである。好ましい実施形態においてnは12であることから、PDU92aのシーケンス番号は、0から4095までの範囲を循環するものである。また、各PDU92aは、送信器90によってセットされ、受信器80をポーリングするためのポーリングビット53をそれぞれ有する。従来技術の説明において述べたように、受信器80は、セットされたポーリングビット53に対する応答を確認応答状態PDUで行い、これによって送信器90はその送信ウィンドウ94を先へスライドさせることができるようになる。
【0030】
送信ウィンドウ94は、状態変数VT(A)95、VT(WS)96およびVT(MS)97によって定義される。送信器90は、送信ウィンドウ94内のシーケンス番号52を有するPDU92aだけを送信する。状態変数VT(A)95は送信ウィンドウ94の開始値を表す。状態変数VT(WS)96は送信ウィンドウ94のサイズを表し、これは単に、送信ウィンドウ94内のシーケンス番号値52の数である。また、状態変数VT(MS)97は、送信ウィンドウ94の終了を表し、つまり、これは単純に、VT(A)95とVT(WS)96の合計である。オーバフローを回避するため、VT(MS)97が取る値は、VT(A)95が取る値よりも必ずしも大きい必要はない。また、状態変数VT(S)98は、次に送出されるPDU92aのシーケンス番号52を取るものである。VT(S)98は常に、VT(A)95またはその次、およびVT(MS)97またはその前に位置する。状態変数VT(A)95、VT(WS)96、VT(MS)97およびVT(S)98は、先の従来技術の説明において述べたのと同一の機能を有している。
【0031】
送信器90は、テスト値99aを算出するための計算ユニット99も備えている。99aの値は、レイヤ3インタフェース93に提供されたポーリング値93bと比較され、送信器90が受信器80をポーリングすべきかを決定するためのものである。ポーリングが実行されると、ポーリングビット53は、次に生成・送信されるPDU98pにセットされる。テスト値t99aは、ウィンドウベースポーリングに用いられるもので、t99aの値を生成するのに、計算ユニット99は、状態変数VT(A)95、VT(WS)96、PDU98pに格納されたシーケンス番号98sおよび等式(4)を用いる。ポーリング値93bは、送信ウィンドウ94の送信割合を表すものである。つまり、ポーリング値93bは、送信ウィンドウ94中の送信器90によって送信されたPDU92aの割合を示す。99aの値がポーリング値93b以上となった場合であって、PDU98pが再送されるPDU92aではないときに、PDU98pのポーリングビット53を1にセットすることをトリガとして、ポーリング要求がかけられる。つまり、以下のとおりとなる。
【0032】
1) 本発明において、PDU98pが再送されるPDU92aである場合は、PDU98pに対応するポーリングビット53は、1にセットされることを要求されない。PDU98pが初めて送信されるものとなるときに、テスト値t99aおよびポーリング値93bに基づいてポーリングビット53が設定される。
【0033】
2) 要求があると、上述の等式(4)によりテスト値t99aが生成される。等式(4)に用いるパラメータには、状態変数VT(A)95、VT(WS)96、処理中のPDU98pのシーケンス番号98s、およびこのシーケンス番号S98sのビットサイズがある。
【0034】
3) テスト値t99aがポーリング値93b以上となった場合であって、PDU98pが再送されるPDU92aでないときにのみ、PDU98pのポーリングビット53を1にセットすることをトリガとしてポーリングをかける必要がある。
【0035】
図5と対応させて図6を参照されたい。図6は、本発明の方法のフローチャートである。この方法は、計算ユニット99によって実行されて、送信器90によってポーリングがかけられるべきかの決定を行うというものである。そのステップを以下のとおりに説明する。
【0036】
100:セットまたはクリアされるポーリングビット53に対応するPDU98pを得る。
110:ステップ100で得られたPDU98pが再送されるPDU98pであれば、ステップ180へ進む。そうでなければ、ステップ120へ進む。
【0037】
120:状態変数VT(A)95およびVT(WS)96の値を含む送信ウィンドウ94の現在値を得るとともに、ステップ100で得られたPDU98pからシーケンス番号S98sを抽出する。
【0038】
130:第1の値xを計算する。この値xは、(2n+1)にシーケンス番号S98sと状態変数VT(A)95の差を足した数である。nの値は、シーケンス番号S 98sのビットサイズであるため、好ましい実施形態においては12である。続いて、4097に(S − VT(A))を加える。
【0039】
140:第2の値yを計算する。この値yは、第1の値xの2nによるモジュラス(modulus)である。よって、第2の値は、x mod 4096である。
【0040】
150:第2の値yを状態変数VT(WS)96で割ってテスト値t99aを得る。このテスト値99aは、分数の形式でPDU98pについての送信ウィンドウ94の現在の送信割合を示す。
【0041】
160:テスト値t99aをポーリング値93bと比較する。ポーリング値が0〜100で表される割合として蓄積される場合、t99aの値に100を乗じてこの比較を行う。
【0042】
170:t99aで表される送信割合がポーリング値93b以上となるとき、これをトリガとして送信器90にポーリングがかけられる。PDU98pのポーリングビット53は1にセットされる。
【0043】
180:t99aで表される送信割合がポーリング値93b未満であるとき、またはPDU98pが再送されるPDU98pであるときは、ポーリングは要求されない。
【0044】
190:ポーリング決定判断方法の終了である。次のPDU98pに対して、このプロセスが再びステップ100から繰り返される。
従来技術とは異なり、本発明では計算ユニットを用い、下記の等式によってテスト値tを算出する。
【0045】
t={(2n+1+S−VT(A))mod 2n}VT/(WS)
上式より、処理中のPDUに関し、送信器の送信ウィンドウの送信割合が正しく割り出されるため、送信器がポーリング要求を的確にかけられるようになる。ただし、ポーリングは、上述の等式にて処理中のPDUが再送されるPDUでないときにのみ実行される。再送されるPDUは、ポーリングのトリガとなり得ない。よって、不要な無線通信資源の使用を回避することができ、より有用な無線通信システムが確立される。また、状態変数VT(S)98の現在値ではなく、PDU98pに組み込んだ実際のシーケンス番号98sを使用するため、各実行におけるVT(S)98の値のあいまいさが排除される。よって、適合性試験がより容易となる。
【0046】
本発明の開示内容を基にして、デバイスの各種修飾および変更が可能であることは、当該分野における技術者には容易に理解されるであろう。よって、以上の開示は、上述の特許請求の範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】3層構成の通信プロトコルを示すブロック図である。
【図2】レイヤ2の観点から見た送信/受信プロセスを示す概略ブロック図である。
【図3】確認応答モードデータ(AMD)のプロトコルデータユニット(PDU)を示すブロック図である。
【図4】無線通信システムにおける受信器および送信器を示す概略ブロック図である。
【図5】本発明による無線通信システムを示す概略ブロック図である。
【図6】本発明の方法のフローチャートである。
Claims (3)
- 無線通信プロトコルにおける、nビットのシーケンス番号をそれぞれ備えた送信プロトコルデータユニット(PDU)を送信できる送信器に対し、ポーリング要求のトリガを決定する方法であって、
ポーリングを実行すべきかを決定するポーリング決定方法を提供するステップと、
PDUが再送されるPDUではなく、且つ、前記ポーリング決定方法がポーリングのトリガをかけることを示した場合のみに、ポーリングのトリガをかけるステップと、
を備え、
前記ポーリング決定方法は、
それを超えるとポーリングのトリガがかけられることになるポーリング値を提供するステップと、
前記送信器の送信ウィンドウの開始シーケンス番号を示す基準シーケンス番号VT( A )を得るステップと、
(2n+1)にパラメータSと前記基準シーケンス番号VT(A)との差を加えてなる第1の値を得るステップと、
前記第1の値の2nによるモジュラス(modulus)である第2の値を得るステップと、
前記第2の値を前記送信ウィンドウのサイズで割ってなるテスト値を得るステップと、
を含み、
前記テスト値が前記ポーリング値以上となり、且つ、前記パラメータSが送信されるPDUの前記nビットのシーケンス番号となる場合に、ポーリングのトリガをかける、方法。 - 前記テスト値が前記ポーリング値と等しくなる場合に、ポーリングのトリガをかける請求項1記載の方法。
- 前記ポーリング値が、前記送信器によって送信されたPDUの前記送信ウィンドウにおける割合を示すものである請求項1記載の方法。
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