JP4594702B2 - Vacuum microwave thawing method - Google Patents
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Description
本発明は、解凍室内にマイクロ波を照射することに基いて解凍室内に収納された凍結物を解凍する真空マイクロ波解凍方法に関する。 The present invention relates to a vacuum microwave thawing method for thawing a frozen material stored in a thawing chamber based on irradiation of microwaves in the thawing chamber.
上記真空マイクロ波解凍方法においては、マイクロ波加熱および真空昇華冷却を融合させることに基いて凍結物の細胞に加わるストレスを抑えることが提案されている。このマイクロ波加熱は解凍室内を真空状態で復圧する復圧時および真空状態で減圧する減圧時に跨って行われるものであり、真空昇華冷却は解凍室内を真空状態で減圧するときにマイクロ波加熱を途中停止することで行われる。この解凍方法はマグロ等の均一材料を解凍することに適しており、マイクロ波加熱および真空昇華冷却を繰返すことに基いてマグロ等の均一材料を外部から内部まで低ストレスに解凍することができる。
上記従来方法では、大福餅等の凍結物を解凍するときに餅皮がマイクロ波加熱されることに基いて柔らかくなり、餡がマイクロ波加熱されることに基いて含有空気と共に昇温するので、真空状態で減圧するときに空気が餅皮を破って放出される虞れがある。このため、餅皮に傷口が生じるので、餡が傷口から零れることがある。 In the above conventional method, when thawing frozen products such as Daifuku rice cake, the scab becomes soft based on being heated by microwaves, and the temperature of the candy is raised together with the contained air based on being heated by microwaves. When depressurizing in a vacuum state, air may break through the scab and be released. For this reason, since a wound arises in a crust, a wrinkle may spill from a wound.
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凍結物を内容物の零れなく解凍できる真空マイクロ波解凍方法を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a vacuum microwave thawing method capable of thawing a frozen material without spilling the contents.
本発明の真空マイクロ波解凍方法は、凍結物が収納される解凍室と、前記解凍室の内部から外部に空気を排出する減圧器と、閉鎖状態および開放状態相互間で切換えられるものであって開放状態で前記解凍室の内部を外部に対して開放すると共に閉鎖状態で遮断する大気開放弁とを備え、前記解凍室内にマイクロ波を照射することに基づいて前記解凍室内に収納された凍結物を解凍する方法において、前記大気開放弁の閉鎖状態で前記減圧器を運転状態にすることで前記解凍室内をマイクロ波の非照射状態で予備乾燥用の真空状態に減圧する予備乾燥工程と、前記減圧器の運転状態で前記大気開放弁を開放状態にすることで前記解凍室内を予備乾燥用の真空状態から大気圧近くの真空状態に復圧する復圧運転および前記解凍室内にマイクロ波を照射する加熱運転を融合させた解凍行程とを順に行い、前記解凍行程は前記大気開放弁の開放状態および前記減圧器の運転状態のそれぞれを継続することで前記減圧器の減圧能力と前記大気開放弁の給気能力とをバランスさせるものであって前記減圧器の減圧能力と前記大気開放弁の給気能力とをバランスさせることで前記解凍室内を大気圧近くの真空状態に保持したまま終了するものであるところに特徴を有する。ここで「大気圧近くの真空状態」とは予備乾燥用の真空状態に比べて大気圧に近い真空状態を称する。 The vacuum microwave thawing method of the present invention is switched between a thawing chamber in which a frozen product is stored, a decompressor for discharging air from the inside of the thawing chamber, and a closed state and an open state. An open-air valve that opens the inside of the thawing chamber to the outside in an open state and shuts off the inside of the thawing chamber in a closed state, and is stored in the thawing chamber based on irradiation with microwaves. In the method of thawing, a pre-drying step of depressurizing the thawing chamber to a vacuum state for pre-drying in a non-radiation state of microwaves by putting the decompressor in an operating state with the air release valve closed, and In the operation state of the decompressor, the atmospheric release valve is opened to return the thawing chamber to the vacuum state near the atmospheric pressure from the vacuum state for preliminary drying, and to the microwave in the thawing chamber. A thawing process in which irradiation heating operations are combined is performed in order, and the thawing process continues the open state of the atmosphere release valve and the operation state of the decompressor so that the decompression capacity of the decompressor and the atmosphere release are continued. Balancing the air supply capability of the valve, and balancing the pressure reduction capability of the decompressor and the air supply capability of the air release valve, the process is terminated while the thawing chamber is maintained in a vacuum state near atmospheric pressure. It is characterized by being. Here referred to the vacuum state close to atmospheric pressure as compared with the vacuum for predrying "vacuum state near atmospheric pressure".
解凍室内をマイクロ波の非照射状態で予備乾燥用の真空状態に減圧する予備乾燥工程が行われ、大福餅等の凍結物の表面に付着した霜が昇華する。この予備乾燥工程の終了後に解凍室内を予備乾燥用の真空状態から大気圧近くの真空状態に復圧する復圧運転が行われる。この復圧運転中に解凍室内にマイクロ波が照射されることに基いて餅皮および餡が解凍され、解凍室内が大気圧近くの真空状態に保持されたまま解凍が終了する。このため、餅皮の柔化状態および含有空気の昇温状態で解凍室内が有害に減圧されることがなくなるので、含有空気が餅皮を破って放出される確度が少なくなる。従って、餅皮に傷口が生じ難くなるので、餡が傷口から零れることが防止される。 A pre-drying step is performed in which the inside of the thawing chamber is depressurized to a vacuum state for pre-drying in a non-irradiated state of microwaves, and frost attached to the surface of a frozen material such as Daifuku is sublimated. After the preliminary drying process is completed, a decompression operation is performed to restore the pressure in the thawing chamber from a vacuum state for preliminary drying to a vacuum state near atmospheric pressure. The pressure recovery on the basis that the microwave is irradiated rice hulls thawing chamber during operation and bean paste is thawed, thawing chamber decompression ends remain retained in the vacuum state of near atmospheric pressure. For this reason, since the decompression chamber is not detrimentally depressurized in the softened state of the scab and the temperature rise of the contained air, the probability that the contained air breaks the scab and is released is reduced. Accordingly, since it is difficult for the wound to be generated in the scab, the spill is prevented from spilling from the wound.
1.真空マイクロ波解凍機の構成
キャビネット1は、図1に示すように、前面が開口する矩形箱状をなすものであり、キャビネット1の下面には四隅部に位置してキャスター2が装着されている。このキャビネット1内には、図2に示すように、内箱および耐圧容器に相当するチャンバー3が固定されている。このチャンバー3は前面が開口する矩形箱状をなすものであり、チャンバー3内には解凍室4が形成されている。この解凍室4は真空マイクロ波解凍の対象物となる凍結物が収納されるものであり、減圧室に相当する。
1. Configuration of Vacuum Microwave Defroster As shown in FIG. 1, the
キャビネット1には、図1に示すように、扉5が右側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、解凍室4の前面は扉5の回動操作に基いて気密状態に開閉される。この扉5の左側部にはハンドル6が前後方向へ延びる軸7を中心に回動可能に装着されている。このハンドル6にはロックプレートが固定されており、扉5の閉鎖状態でハンドル6が回動操作されたときにはロックプレートがハンドル6と一体的に回動することに基いてキャビネット1のロック孔内に係合し、扉5がロックプレートおよびロック孔間の係合力で閉鎖状態にロックされる。
As shown in FIG. 1, a
チャンバー3の後板には貫通孔状の励振口が形成されている。この励振口はガラス板製の耐圧壁(図示せず)によって気密状態に塞がれたものであり、チャンバー3の後板には、図2に示すように、励振口の周縁部に位置して導波管8の前端部が固定されている。この導波管8の後端部にはマイクロ波発生器に相当するマグネトロン9が固定されており、マグネトロン9の発振時にはマグネトロン9から導波管8および励振口を通して解凍室4内にマイクロ波が照射される。
A through hole-like excitation port is formed in the rear plate of the
キャビネット1内には解凍室4の下方に位置して機械室が形成されており、機械室内には、図3に示すように、制御回路10が収納されている。この制御回路10はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU11,ROM12,RAM13を有している。この制御回路10は運転制御手段に相当するものであり、インバータ回路14を駆動制御することに基いてマグネトロン9の発振状態を制御する。
A machine room is formed in the
キャビネット1内には、図2に示すように、チャンバー3の下方に位置してテーブルモータ15が固定されており、制御回路10はモータ駆動回路16(図3参照)を駆動制御することに基いてテーブルモータ15の回転状態を制御する。このテーブルモータ15の回転軸には、図2に示すように、解凍室4内の底部に位置して円形皿状のターンテーブル17が装着されている。このターンテーブル17は凍結物が載置されるものであり、制御回路10はマグネトロン9の発振状態でテーブルモータ15を一定方向へ一定速度で回転操作することに基いてターンテーブル17上の凍結物にマイクロ波を均一照射する。
As shown in FIG. 2, a
キャビネット1内には、図2に示すように、減圧器に相当する真空ポンプ18が固定されており、真空ポンプ18の吸入口は配管19を介して解凍室4内に接続されている。この真空ポンプ18はポンプモータ20(図3参照)を駆動源とするものであり、制御回路10はモータ駆動回路21を駆動制御することに基いてポンプモータ20の回転状態を制御し、解凍室4内の空気を配管19から排出する。この配管19には、図2に示すように、逆止弁22が介在されている。この逆止弁22は配管19を通して解凍室4内に流れ込む空気流を止めるものであり、解凍室4内から配管19を通して排出される空気流を許容する。
As shown in FIG. 2, a
チャンバー3には圧力調整器に相当する大気開放弁23および調圧弁24が装着されている。これら大気開放弁23および調圧弁24は閉鎖状態で空気の流れを完全に遮断するものであり、解凍室4内は扉5・大気開放弁23・調圧弁24の全てが閉鎖された状態で空気が吸引されることに基いて目標圧力に減圧される。これら大気開放弁23および調圧弁24は開放弁ソレノイド25(図3参照)および調圧弁ソレノイド26(図3参照)を駆動源とするものであり、制御回路10は開放弁ソレノイド25および調圧弁ソレノイド26をソレノイド駆動回路27およびソレノイド駆動回路28を通してオンオフすることに基いて大気開放弁23および調圧弁24を開閉する。この調圧弁24は開放状態での開口度が機械的に調整可能にされたものであり、調圧弁24の開口度は大気開放弁23に比べて流量が小となるように設定されている。
The
チャンバー3には、図2に示すように、圧力センサ29が装着されている。この圧力センサ29は解凍室4の内圧に応じたレベルの電気信号を出力するものであり、制御回路10は圧力センサ29からの出力信号に基いて解凍室4の内圧を検出する。チャンバー3には扉スイッチ30(図3参照)が装着されている。この扉スイッチ30は扉5の開閉に機械的に連動してオンオフされるものであり、制御回路10は扉スイッチ30のオンオフに基いて扉5の開閉を検出する。
A
キャビネット1には、図1に示すように、扉5の上方に位置して操作パネル31が固定されている。この操作パネル31には入スイッチ32および切スイッチ33が装着されており、主電源は入スイッチ32の操作に基いて投入され、切スイッチ33の操作に基いて遮断される。この操作パネル31には魚貝類スイッチ34・肉類スイッチ35・菓子類スイッチ36が装着されており、制御回路10は魚貝類スイッチ34および肉類スイッチ35のいずれかが操作されたことを検出したときには標準解凍モードを設定し、菓子類スイッチ36が操作されたことを検出したときには非標準解凍モードを設定する。即ち、魚貝類スイッチ34〜菓子類スイッチ36は解凍モードを指定する解凍モード指定手段に相当するものである。
As shown in FIG. 1, an
操作パネル31には、図1に示すように、アップスイッチ37およびダウンスイッチ38が装着されている。これらアップスイッチ37およびダウンスイッチ38は質量入力手段に相当するものであり、制御回路10はアップスイッチ37およびダウンスイッチ38の操作内容に基いて凍結物の質量を設定する。操作パネル31には、図1に示すように、質量表示器39が装着されている。この質量表示器39はLED表示器からなるものであり、制御回路10はLED駆動回路40(図3参照)を質量の設定結果に基いて駆動制御し、質量表示器39に質量の設定結果を数値で表示する。
As shown in FIG. 1, an up
操作パネル31には、図1に示すように、スタートスイッチ41および停止スイッチ42が装着されている。これらスタートスイッチ41および停止スイッチ42は運転開始および運転停止を指令する運転開始手段および運転停止手段に相当するものであり、制御回路10はスタートスイッチ41の有効操作を検出することに基いて運転を開始し、停止スイッチ42の有効操作を検出することに基いて運転を途中停止する。操作パネル31には、図1に示すように、時間表示器43が装着されている。この時間表示器43はLED表示器からなるものであり、制御回路10はLED駆動回路44(図3参照)を運転の進行状況に基いて駆動制御し、時間表示器43に残り解凍時間等の運転時間情報を数値で表示する。
2.運転内容の概略
2−1.標準解凍モードの説明
標準解凍モードは、図4に示すように、マイクロ波の非照射状態で解凍室4内を減圧する予備乾燥工程(I)と解凍室4内に真空状態でマイクロ波を照射する解凍工程(II)と解凍室4内を大気圧に復圧する終了工程(III)とを有している。予備乾燥工程(I)は解凍室4内の凍結物を真空昇華冷却することに基いて凍結物の表面に付着する霜を予備的に除去するものであり、減圧度Gが減圧平衡値Goに降下することに基いて終了する。この減圧度Gとは解凍室4の内圧Pの単位時間当りの変化量を称するものであり、「減圧度G≦減圧平衡値Go」が検出されたときの内圧Pを平衡圧力Poと称する。
As shown in FIG. 1, a
2. Outline of operation 2-1. Explanation of standard thawing mode As shown in FIG. 4, in the standard thawing mode, a pre-drying step (I) in which the inside of the
解凍工程(II)は運転終了条件が成立するまで循環的に繰返されるものであり、各解凍工程(II)では解凍室4内が平衡圧力Poから復圧上限値Puまで復圧された後に復圧上限値Puから平衡圧力Poまで再び減圧される。この復圧上限値Puは調圧弁24の開放状態での開口度として機械的に設定されたものであり、マイクロ波加熱は、太線で示すように、解凍室4内が真空放電を誘発しない下限圧力Px以上である場合に復圧時および減圧時に跨って行われ、減圧時に途中停止する。このマイクロ波加熱の途中停止以後は解凍室4内がマイクロ波の非照射状態で減圧されることに基いて凍結物の真空昇華冷却が行われる。即ち、各解凍工程(II)はマイクロ波加熱および真空昇華冷却を融合させたものであり、凍結物は解凍工程(II)を繰返すことに基いて低ストレスで解凍される。
The thawing step (II) is cyclically repeated until the operation end condition is satisfied. In each thawing step (II), the
平衡圧力Poは凍結物の温度および質量等に応じて変動する。即ち、解凍室4内では凍結物の解凍に伴って氷結分が気化しており、氷結分の気化量は凍結物の温度および質量に応じて変動する。これに対してポンプモータ20は一定トルクおよび一定速度で回転駆動されるものであり、真空ポンプ18の減圧能力は一定である。従って、真空ポンプ18の減圧能力と解凍室4の内圧Pとが凍結物の温度および質量等に応じた平衡圧力Poでバランスする。
The equilibrium pressure Po varies depending on the temperature and mass of the frozen material. That is, in the
解凍工程(II)が終了したときの平衡圧力Poは解凍工程(II)が開始されたときの平衡圧力Poに比べて高くなる。即ち、解凍工程(II)では凍結物がマイクロ波加熱され、凍結物の解凍が質量に応じた度合で進行する。従って、解凍工程(II)が終了したときには解凍工程(II)が開始されたときに比べて多量の氷結分が気化しているので、真空ポンプ18の減圧能力と解凍室4の内圧Pとが解凍工程(II)が開始されたときの平衡圧力Poに比べて高い平衡圧力Poでバランスする。
2−2.非標準解凍モードの説明
非標準解凍モードは、図5に示すように、予備乾燥工程(I)と解凍工程(II)と終了工程(III)を有するものである。予備乾燥工程(I)はマイクロ波の非照射状態で解凍室4内を減圧するものであり、解凍室4内の凍結物を真空昇華冷却することに基いて凍結物の表面に付着する霜を予備的に除去することを目的に行われる。この予備乾燥工程(I)は減圧度Gを条件に終了するものではなく、減圧時間Tdが設定値に到達することに基いて終了する。この減圧時間Tdとは解凍室4の内圧Pが真空放電を誘発しない下限圧力Pxに到達してからの経過時間を称するものであり、質量Wgの入力結果に基いて設定される可変値である。この減圧時間Tdが経過したときの解凍室4内の減圧状態を予備乾燥用の真空状態と称する。
The equilibrium pressure Po when the thawing step (II) is completed is higher than the equilibrium pressure Po when the thawing step (II) is started. That is, in the thawing step (II), the frozen material is heated by microwaves, and the thawing of the frozen material proceeds according to the mass. Accordingly, when the thawing step (II) is completed, a larger amount of ice is vaporized than when the thawing step (II) is started. Therefore, the decompression capacity of the
2-2. Description of Non-Standard Thawing Mode As shown in FIG. 5, the non-standard thawing mode has a preliminary drying step (I), a thawing step (II), and an end step (III). In the pre-drying step (I), the inside of the
解凍工程(II)は解凍室4内を予備乾燥用の真空状態から大気圧近くの真空状態に復圧する復圧運転および解凍室4内にマイクロ波を照射する加熱運転を融合させたものである。復圧運転は予備乾燥用の真空状態で大気開放弁23を開放することで行われるものである。この復圧運転中には真空ポンプ18が予備乾燥工程(I)から引続いて継続的に運転されており、解凍室4の内圧Pは大気開放弁23の開放に連動して急激に上昇した後に真空ポンプ18の減圧能力と大気開放弁23の給気能力とがバランスした時点で安定する。この解凍室4の内圧Pが安定した状態を大気圧近くの真空状態と称する。
The thawing step (II) is a combination of a decompression operation for returning the inside of the
加熱運転は、太線で示すように、大気開放弁23の開放状態で解凍室4内にマイクロ波を照射するものであり、マイクロ波照射は解凍室4の内圧Pが下限圧力Pxを超えた後に開始され、解凍工程(II)が終了するまで継続される。このマイクロ波照射は真空ポンプ18の運転状態で行われるものであり、凍結物から放出される気化分は真空ポンプ18が生成する排気流によって配管19を通して排出される。このマイクロ波照射時間Tmおよびマイクロ波出力Wは質量Wgの入力結果に基いて設定される可変値であり、解凍工程(II)はマイクロ波照射時間Tmの経過時に真空ポンプ18をオフすることで終了する。即ち、解凍工程(II)は解凍室4内を大気圧近くの真空状態に保持したまま継続されるものであり、解凍室4内を減圧する減圧運転を行うことなく終了する。
3.運転内容の詳細
制御回路10のROM12には運転制御データおよび運転制御プログラムが記録されており、制御回路10のCPU11はマグネトロン9・テーブルモータ15・ポンプモータ20・開放弁ソレノイド25・調圧弁ソレノイド26を運転制御プログラムに基いて駆動制御することで上述した運転を実行する。以下、制御回路10の制御内容について詳述する。
The heating operation is to irradiate microwaves into the
3. Details of Operation Contents Operation control data and an operation control program are recorded in the
制御回路10のCPU11は図6のステップS1で魚介類スイッチ34の操作状態を判断し、ステップS2で肉類スイッチ35の操作状態を判断し、ステップS3で菓子類スイッチ36の操作状態を判断する。例えばステップS1またはステップS2で魚介類スイッチ34または肉類スイッチ35が操作されたことを検出したときにはステップS4へ移行し、解凍モードを標準解凍モードに設定する。また、ステップS3で菓子類スイッチ36が操作されたことを検出したときにはステップS5へ移行し、解凍モードを非標準解凍モードに設定する。
The
CPU11は解凍モードを設定すると、ステップS6で質量Wgに初期値をセットし、ステップS7でアップスイッチ37の操作状態を判断する。ここでアップスイッチ37の操作を検出したときにはステップS8へ移行し、質量Wgの現在値に単位質量ΔWgを加算する。
When the
CPU11はステップS9へ移行すると、ダウンスイッチ38の操作状態を判断する。ここでダウンスイッチ38の操作を検出したときにはステップS10へ移行し、質量Wgの現在値から単位質量ΔWgを減算する。
When proceeding to step S9, the
CPU11はステップS11へ移行すると、スタートスイッチ41の操作状態を判断する。ここでスタートスイッチ41の操作を検出したときには質量Wgを現在値で確定させ、ステップS12で扉5の開閉を判断する。この扉5の開閉は扉スイッチ30の状態に基いて判断されるものであり、CPU11はステップS12で扉5が閉鎖されていることを検出したときにはステップS13へ移行する。
When proceeding to step S11, the
CPU11はステップS13へ移行すると、大気開放弁23を閉鎖する。そして、ステップS14で調圧弁24を閉鎖し、ステップS15で真空ポンプ18を駆動することに基いて解凍室4内を減圧し、ステップS16へ移行する。この真空ポンプ18の駆動は一定速度・一定方向・一定トルクで行われるものであり、真空ポンプ18は運転終了に至るまで一定能力で継続的に駆動される。即ち、CPU11はステップS13〜ステップS15を実行することに基いて解凍室4内をマイクロ波の非照射状態で減圧し、凍結物を真空昇華冷却することに基いて予備的に乾燥させる。
When the
CPU11はステップS16へ移行すると、解凍モードの設定結果を検出する。ここで解凍モードが標準解凍モードに設定されていることを検出したときにはステップS17の標準解凍処理へ移行し、解凍モードが非標準解凍モードに設定されていることを検出したときにはステップS18の非標準解凍処理へ移行する。
3−1.標準解凍処理
CPU11は標準解凍処理へ移行すると、図7のステップS21で単位時間ΔT(具体的には30秒)が経過する毎に解凍室4の内圧Pを検出し、内圧Pの前回の検出結果と今回の検出結果との差圧ΔPを演算する。そして、減圧度Gとして「ΔP/ΔT」を算出し、ステップS22へ移行する。
In step S16, the
3-1. Standard thawing process When the
CPU11はステップS22へ移行すると、減圧度Gの演算結果を減圧平衡値Go(具体的には13.3Pa,0.1Torr)と比較する。ここで「G≦Go」を検出したときには解凍室4内が減圧平衡域に到達していると判断し、ステップS23へ移行する。即ち、図4の予備乾燥工程(I)は解凍室4内をマイクロ波の非照射状態で減圧するものであり、マイクロ波の照射状態で減圧する解凍工程(II)に比べて氷結分の昇華量が少ない。従って、真空ポンプ18の減圧能力と解凍室4の内圧Pとが最も低い平衡圧力Poでバランスする。
In step S22, the
CPU11は図7のステップS23へ移行すると、平衡圧力Poを運転終了値Pd(具体的には453Pa,3.4Torr)と比較する。この平衡圧力PoはステップS22で解凍室4内が減圧平衡域に到達していると判断されたときの解凍室4の内圧Pを称するものであり、CPU11はステップS23で平衡圧力Poが運転終了値Pdに到達していないことを検出したときにはステップS24へ移行する。
When proceeding to step S23 in FIG. 7, the
CPU11はステップS24へ移行すると、調圧弁24を開放することに基いて解凍室4内を平衡圧力Poから復圧し、図4の解凍工程(II)を開始する。そして、図7のステップS25で解凍室4の内圧Pを検出し、内圧Pの検出結果を加熱開始圧力Psと比較する。この加熱開始圧力Psは下限圧力Pxに比べて高く設定されたものであり、CPU11はステップS25で解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに到達したことを検出したときにはステップS26へ移行する。
When the
制御回路10のROM12には、図9に示すように、凍結物の質量Wgと加熱出力Wとの関係が運転制御データとして記録されており、制御回路10のCPU11は図7のステップS26へ移行したときには質量Wgの確定結果に応じた加熱出力WをROM12から検出し、マグネトロン9のマイクロ波出力を加熱出力Wの検出結果に設定する。例えば質量Wgの確定結果が「1500グラム」であるときにはマイクロ波出力Wが「460W」に設定される。
In the
CPU11はステップS26でマイクロ波出力Wを設定すると、ステップS27でテーブルモータ15を一定速度で一定方向へ駆動する。そして、ステップS28でマグネトロン9をマイクロ波出力Wの設定結果で駆動し、凍結物にマイクロ波出力Wでマイクロ波を照射する。次にステップS29で解凍室4の内圧Pを検出し、内圧Pの検出結果を復圧上限値Puと比較する。ここで内圧Pの検出結果が復圧上限値Puに到達したことを検出したときにはステップS30へ移行し、調圧弁24を閉鎖することに基いて解凍室4の減圧を再開する。このマグネトロン9の駆動状態では凍結物にマイクロ波が照射され、凍結物がマイクロ波加熱されることに基いて凍結物の解凍が進行する。
When the
CPU11はステップS30で解凍室4の減圧を再開すると、ステップS31へ移行する。ここで解凍室4の内圧Pを検出し、内圧Pの検出結果を加熱終了圧力Peと比較する。この加熱終了圧力Peは下限圧力Pxより大きく且つ加熱開始圧力Psより小さく設定されたものであり、CPU11はステップS31で内圧Pの検出結果が加熱終了圧力Peに下降したことを検出したときにはステップS32でマグネトロン9をオフし、ステップS33でテーブルモータ15をオフする。このマグネトロン9のオフ状態では解凍室4内がマイクロ波の非照射状態で減圧され、凍結物が真空昇華冷却される。
When the
CPU11はステップS33でテーブルモータ15をオフすると、ステップS21で減圧度Gを検出し、ステップS22で減圧度Gの検出結果を減圧平衡値Goと比較する。ここで「G≦Go」を検出したときには解凍室4内が減圧平衡域に到達していると判断し、図4の1回目の解凍工程(II)を終える。そして、図7のステップS23へ移行し、平衡圧力Poを運転終了値Pdと比較する。例えば平衡圧力Poが運転終了値Pdに到達していないことを検出したときにはステップS24へ移行し、ステップS24〜ステップS33およびステップS21〜ステップS23を繰返すことに基いて次回の解凍工程(II)を行う。
When the
解凍工程(II)では、図4に示すように、マイクロ波が復圧時および減圧時に跨る可変的なマイクロ波照射時間Txだけ凍結物に照射される。このマイクロ波照射は凍結物の質量Wgに応じたマイクロ波出力Wで行われるものであり、凍結物の解凍は質量Wgに応じた量の解凍エネルギーが印加されることに基いて進行する。従って、解凍工程(II)が繰返される毎に凍結物の解凍が進行し、氷結分の昇華量が増えるので、解凍工程(II)が終了したときの平衡圧力Poは解凍工程(II)が繰返される毎に高くなり、凍結物の解凍終了時点で運転終了値Pdに到達する。 In the thawing step (II), as shown in FIG. 4, the microwave is irradiated to the frozen material for a variable microwave irradiation time Tx that spans during the decompression and decompression. This microwave irradiation is performed with a microwave output W corresponding to the mass Wg of the frozen material, and the thawing of the frozen material proceeds based on application of an amount of thawing energy corresponding to the mass Wg. Therefore, every time the thawing step (II) is repeated, the thawing of the frozen material proceeds and the amount of sublimation of the frozen portion increases. And reaches the operation end value Pd at the end of thawing of the frozen material.
CPU11は図7のステップS23で平衡圧力Poが運転終了値Pdに到達したことを検出すると、ステップS34で真空ポンプ18をオフし、ステップS35で大気開放弁23を開放する。そして、ステップS36で調圧弁24を開放し、標準解凍処理を終える。
3−2.非標準解凍処理
CPU11は予備乾燥工程(I)を開始すると、図8のステップS41で解凍室4の内圧Pを検出し、内圧Pの検出結果を下限圧力Pxと比較する。ここで内圧Pの検出結果が下限圧力Pxに下降したことを検出したときにはステップS42へ移行し、タイマTをスタートさせる。
When the
3-2. Non-standard thawing process When the preliminary drying step (I) is started, the
制御回路10のROM12には、図9に示すように、凍結物の質量Wgと減圧時間Tdとの関係が運転制御データとして記録されており、制御回路10のCPU11は図8のステップS42でタイマTをスタートさせたときにはステップS43で質量Wgの確定結果に応じた減圧時間TdをROM12から選択的に設定し、ステップS44へ移行する。例えば質量Wgの確定結果が「1500グラム」であるときには減圧時間Tdが「170秒」に設定される。
As shown in FIG. 9, the
CPU11はステップS44へ移行すると、タイマTの計測結果を減圧時間Tdの設定結果と比較する。ここでタイマTの計測結果が減圧時間Tdの設定結果に到達したことを検出したときにはステップS45へ移行し、タイマTを停止する。この減圧時間Tdは大福餅等の凍結物の表面から内容物が零れることがないように実験的に決められたものであり、凍結物の表面に付着した霜を昇華する程度に設定されている。
When proceeding to step S44, the
CPU11はステップS45でタイマTを停止すると、ステップS46でタイマTをリセットし、ステップS47で大気開放弁23を開放する。すると、解凍室4内が大気開放弁23を介して外気に接続され、解凍室4の内圧Pが一気に上昇する。この内圧Pは真空ポンプ18の減圧能力と大気開放弁23の給気能力とがバランスした時点で安定するものであり、以後の解凍工程(II)は解凍室4の内圧Pが安定した大気圧近くの真空状態で進行する。
When the
CPU11はステップS47で大気開放弁23を開放すると、ステップS48でタイマTをスタートさせ、ステップS49でタイマTの計測結果を加熱待機値Twと比較する。この加熱待機値Twは解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに上昇するまでに要する所要時間を称するものであり、質量Wgの入力結果とは無関係な固定値に設定されている。
When the
CPU11はステップS49でタイマTの計測結果が加熱待機値Twに到達したことを検出すると、解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに上昇したと判断する。そして、ステップS50でタイマTを停止させ、ステップS51でタイマTをリセットする。次にステップS52でROM12から質量Wgの確定結果に応じた加熱出力Wを検出し、マグネトロン9のマイクロ波出力を加熱出力Wの検出結果に設定する。
When the
制御回路10のROM12には、図9に示すように、複数の演算式が運転制御データとして記録されており、制御回路10のCPU11は図8のステップS53へ移行したときにはROM12から質量Wgの確定結果に応じた演算式を検出し、演算式の検出結果に質量Wgの確定結果を投入する。これら各演算式はK1〜K5およびC1〜C5を定数とし、質量Wgおよびマイクロ波照射時間Twを変数とするものであり、CPU11は図8のステップS53で演算式の検出結果に質量Wgの確定結果を投入することに基いてマイクロ波照射時間Tmを算出する。
As shown in FIG. 9, a plurality of arithmetic expressions are recorded as operation control data in the
CPU11はステップS53でマイクロ波照射時間Tmを演算すると、ステップS54でテーブルモータ15を一定速度で一定方向へ駆動する。そして、ステップS55でマグネトロン9をマイクロ波出力Wの設定結果で駆動し、凍結物に質量Wgの確定結果に応じた出力Wでマイクロ波を照射する。このマグネトロン9の駆動状態では凍結物にマイクロ波が照射され、凍結物がマイクロ波加熱されることに基いて凍結物の解凍が進行する。
After calculating the microwave irradiation time Tm in step S53, the
CPU11はステップS55でマイクロ波照射を開始すると、ステップS56でタイマTの計測結果をマイクロ波照射時間Tmの設定結果と比較する。ここでタイマTの計測結果がマイクロ波照射時間Tmの設定結果に到達したことを検出したときにはステップS57へ移行し、マグネトロン9をオフすることに基いてマイクロ波の照射を終える。そして、ステップS58でテーブルモータ15をオフし、ターンテーブル16を回転停止させる。次にステップS59で真空ポンプ18をオフすることに基いて排気動作を終え、ステップS60で調圧弁24を開放することに基いて非標準解凍処理を終了する。
When starting the microwave irradiation in step S55, the
上記実施例1によれば、非標準解凍モードの設定時に解凍室4内をマイクロ波の非照射状態で予備乾燥用の真空状態に減圧する予備乾燥工程(I)を行った。このため、大福餅等の凍結物の表面に付着した霜が昇華するので、凍結物の表面のべたつきを抑えることができる。しかも、非標準解凍モードの設定時に解凍室4内を予備乾燥用の真空状態から大気圧近くの真空状態に復圧しながら解凍室4内にマイクロ波を照射する解凍工程(II)を行ったので、大福餅等の凍結物をべたつきの抑止状態で解凍することができる。さらに、非標準解凍モードの設定時に解凍室4内を大気圧近くの真空状態に保持したまま解凍工程(II)を終了させた。このため、餅皮の柔化状態および含有空気の昇温状態で解凍室4内が減圧されることがなくなるので、含有空気が餅皮を破って放出される確度が少なくなる。従って、餅皮に傷口が生じ難くなるので、餡が傷口から零れることを防止できる。
According to Example 1, the pre-drying step (I) was performed in which the inside of the
非標準解凍モードの設定時に予備乾燥工程(I)の減圧時間Tdを凍結物の質量Wgに応じて調整したので、凍結物を質量Wgに応じた適切レベルに真空昇華冷却することができる。このため、予備乾燥工程(I)で解凍室4内の減圧度が過多になることがなくなるので、餅皮に内外の圧力差で傷口が生じることを防止できる。
Since the decompression time Td of the pre-drying step (I) is adjusted according to the mass Wg of the frozen material when the non-standard thawing mode is set, the frozen material can be vacuum sublimated and cooled to an appropriate level according to the mass Wg. For this reason, since the degree of decompression in the
非標準解凍モードの設定時に解凍工程(II)のマイクロ波照射時間Tmおよび解凍工程(II)のマイクロ波出力Wの双方を凍結物の質量Wgに応じて調整したので、凍結物に質量Wgに応じた適切量の解凍エネルギーを供給することができる。このため、凍結物の解凍状態が過多および不足になることがなくなるので、凍結物を質量Wgの大小に拘らず安定的に解凍できる。 Since both the microwave irradiation time Tm in the thawing step (II) and the microwave output W in the thawing step (II) were adjusted according to the mass Wg of the frozen material when the non-standard thawing mode was set, An appropriate amount of thawing energy can be supplied. For this reason, since the thawing | frozen state of a frozen material does not become excessive and insufficient, a frozen material can be thawed | stable stably irrespective of the magnitude of mass Wg.
操作パネル31に魚介類スイッチ34〜菓子類スイッチ36を装着し、魚介類スイッチ34〜菓子類スイッチ36の操作内容に応じて標準解凍モードおよび非標準解凍モードを選択的に実行する構成とした。このため、使用者が凍結物の種類に応じて標準解凍モードおよび非標準解凍モードを選択することができるので、利便性が向上する。
The
上記実施例1においては、非標準解凍モードの設定時に解凍工程(II)のマイクロ波照射時間Tmおよびマイクロ波出力Wの双方を凍結物の質量Wgに応じて調整したが、これに限定されるものではなく、例えばマイクロ波照射時間Tmおよびマイクロ波出力Wの一方を凍結物の質量Wgに応じて調整し、他方を凍結物の質量Wgとは無関係に固定する構成としても良い。 In Example 1 above, both the microwave irradiation time Tm and the microwave output W in the thawing step (II) were adjusted according to the mass Wg of the frozen material when the non-standard thawing mode was set, but this is limited to this. For example, one of the microwave irradiation time Tm and the microwave output W may be adjusted according to the mass Wg of the frozen material, and the other may be fixed regardless of the mass Wg of the frozen material.
上記実施例1においては、標準解凍処理のステップS25で解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに到達することに基いてマグネトロン9をオンする構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばステップS24で調圧弁24を開放してからの経過時間が加熱開始値に到達することに基いてマグネトロン9をオンする構成としても良い。この加熱開始値とは解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに到達するまでの所要時間を実験的に求めた時間を称する。
In the first embodiment, the
上記実施例1においては、非標準解凍処理の解凍工程(II)でマグネトロン9を駆動開始してから駆動停止するまで継続的にオンする構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばマグネトロン9を断続的にオンすることに基いて凍結物にマイクロ波を断続的に照射する構成としても良い。この構成の場合、凍結物の表面の熱がマイクロ波の非照射時に内部に浸透するようになるので、凍結物を表面から内部に至るまで均一に解凍することができる。
In the first embodiment, the
上記実施例1においては、非標準解凍処理で大気開放弁23のみを開放する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば調圧弁24を大気開放弁23と共に開放する構成としたり、あるいは、大気開放弁23の閉鎖状態で調圧弁24だけを開放する構成としても良い。
In the first embodiment, the non-standard thawing process is configured to open only the
上記実施例1においては、非標準解凍処理のステップS49でタイマTの計測値が加熱待機値Twに到達することに基いてマグネトロン9をオンする構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば解凍室4の内圧Pが加熱開始圧力Psに到達することに基いてマグネトロン9をオンする構成としても良い。
In the first embodiment, the
上記実施例1においては、非標準解凍処理の解凍工程(II)を復圧期間中に終了させたが、これに限定されるものではなく、例えば解凍室4内を復圧期間の終了後に減圧し、解凍室4の減圧期間中に終了させても良い。この減圧は大福餅等の凍結物から内容物が零れない程度に行われるものである。
In the first embodiment, the thawing step (II) of the non-standard thawing process is completed during the decompression period. However, the present invention is not limited to this. For example, the decompression in the
上記実施例1においては、標準解凍処理の解凍工程(II)でマイクロ波照射を復圧時および減圧時の双方で行ったが、これに限定されるものではなく、例えば復圧時だけで行ったり、減圧時だけで行っても良い。 In Example 1 above, the microwave irradiation was performed both at the time of decompression and decompression in the thawing step (II) of the standard thawing process. However, the present invention is not limited to this. Alternatively, it may be performed only during decompression.
4は解凍室、9はマグネトロン(マイクロ波発生器)、10は制御回路(運転制御手段)、18は真空ポンプ(減圧器)、23は大気開放弁(圧力調整器)を示している。
4 is a thawing chamber, 9 is a magnetron (microwave generator), 10 is a control circuit (operation control means), 18 is a vacuum pump (decompressor), and 23 is an air release valve (pressure regulator).
Claims (3)
前記解凍室の内部から外部に空気を排出する減圧器と、
閉鎖状態および開放状態相互間で切換えられるものであって、開放状態で前記解凍室の内部を外部に対して開放すると共に閉鎖状態で遮断する大気開放弁とを備え、
前記解凍室内にマイクロ波を照射することに基づいて前記解凍室内に収納された凍結物を解凍する方法において、
前記大気開放弁の閉鎖状態で前記減圧器を運転状態にすることで前記解凍室内をマイクロ波の非照射状態で予備乾燥用の真空状態に減圧する予備乾燥工程と、
前記減圧器の運転状態で前記大気開放弁を開放状態にすることで前記解凍室内を予備乾燥用の真空状態から大気圧近くの真空状態に復圧する復圧運転および前記解凍室内にマイクロ波を照射する加熱運転を融合させた解凍行程とを順に行い、
前記解凍行程は、前記大気開放弁の開放状態および前記減圧器の運転状態のそれぞれを継続することで前記減圧器の減圧能力と前記大気開放弁の給気能力とをバランスさせるものであって、前記減圧器の減圧能力と前記大気開放弁の給気能力とをバランスさせることで前記解凍室内を大気圧近くの真空状態に保持したまま終了するものであることを特徴とする真空マイクロ波解凍方法。 A thawing chamber for storing frozen items,
A decompressor for discharging air from the inside of the thawing chamber to the outside;
An air release valve that is switched between a closed state and an open state, and that opens the inside of the thawing chamber to the outside in the open state and shuts off in the closed state;
A method for decompressing housed the frozen material in the decompression chamber based on the microwave irradiation to the decompression chamber,
A pre-drying step of reducing the pressure in the thawing chamber to a vacuum state for pre-drying in a non-irradiated state of microwaves by putting the decompressor in an operating state with the air release valve closed ;
The decompression operation is performed by opening the atmosphere release valve to restore the pressure in the thawing chamber from a vacuum state for preliminary drying to a vacuum state near atmospheric pressure, and irradiating the thawing chamber with microwaves. The thawing process that fuses the heating operation is performed in order,
The thawing step balances the decompression ability of the decompressor and the air supply ability of the atmosphere release valve by continuing the open state of the atmosphere release valve and the operating state of the decompressor, vacuum microwave thawing, wherein the said decompression chamber by balancing the air supply capacity of the pressure reducer of the decompression capability and the atmosphere release valve is to terminate while retained in a vacuum state near atmospheric pressure Method.
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