JP4593227B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具の所定の作動状態を検出して報知する技術に関する。
電動工具では、先端工具を駆動するモータとして、直流モータや交流整流子モータが多用されている。これらのモータでは、整流子に摺接するブラシを介して、回転子に駆動電流が供給されている。ブラシは整流子に摺接することで次第に摩耗するので、このような電動工具には、ブラシの摩耗状態を検出して点灯する報知用のLEDが設けられている(特許文献1参照)。電動工具の使用者は、当該LEDの点灯を認識することにより、ブラシの摩耗を認識してブラシを交換する。
特開昭57−78353号公報
このような報知用のLEDは、通常、モータの回転子に駆動電流が供給されている間、すなわち電動工具が作動されている間に限って点灯可能に構成されている。したがって、電動工具の作動が停止されると、ブラシが摩耗していても当該LEDは消灯してしまう。使用者は、電動工具を作動して加工作業を行っている間は作業に集中しており、LEDの点灯を認識し難い場合が多い。また、使用者が加工作業を行っていない間にはLEDは消灯するので、使用者は、加工作業中にLEDが点灯していたことを確認する術がない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電動工具の所定の作動状態を、使用者に確実に報知する技術を提供することを目的とする。
(請求項1に記載の発明)
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、所定の加工作業を遂行する先端工具と、先端工具を駆動するモータと、モータに電流を供給可能な電源と、電源からモータに電流を供給する際にオン状態、電源からモータへの電流の供給を停止する際にオフ状態に切り替えられる電源スイッチを有する電動工具が構成される。
電動工具としては、外部電源に接続されて駆動される電動工具、充電式のバッテリで駆動される電動工具を広く包含する。
「電源」としては、モータを駆動可能な電源電圧の交流電源あるいは直流電源を広く包含する。電源スイッチがオン状態の場合に電源からモータに電流が供給され、電源スイッチがオフ状態に切り替えられると電源からモータへの電流の供給が停止される。
本発明の電動工具では、さらに、第1回路と第2回路を備えている。
第1回路は、モータと電源スイッチが直列に接続されている。第2回路は、発光手段を点滅させる報知装置と、報知装置を作動させる作動装置が直列に接続されている。作動装置は、電動工具の所定の作動状態が検出された場合に、電源から第2回路に電流を供給して報知装置を作動するとともに、電源から第2回路に電流を供給し続けるように構成されている。
また、第1回路と第2回路は、電源に並列に接続されている。
これにより、電源スイッチがオン状態の際に、電源から第1回路に電流が供給され、電源スイッチがオフ状態の際に、電源から第1回路への電流の供給が停止される。また、少なくとも電動工具の所定の作動状態が検出された場合には、電源スイッチのオン状態あるいはオフ状態に関らず電源から第2回路に電流が供給されることで、電源スイッチがオフ状態の際にも発光手段が点滅する。
電動工具の「所定の作動状態」とは、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、当該電動工具を駆動するのに必要な情報を広く包含するものとし、例えば、モータのブラシの摩耗状態、電動工具内の温度、回路の通電状態、モータの出力トルク、さらには、バッテリの電流値や電圧値や温度に関する情報を広く包含する。
「電動工具の所定の作動状態が検出された場合」としては、電動工具の所定の作動状態が現在検出されている場合、また、先に検出された場合を含む。
したがって、本発明の電動工具は、電源スイッチをオン状態にして電動工具を作動させている際に、電動工具の所定の作動状態が検出された場合に、発光手段が点滅し、その後電源スイッチをオフ状態にして電動工具の作動を停止しても、電源が接続されている限り(電動工具が外部電源式の場合にはコンセントが電源供給用プラグに接続されていること、また、電動工具がバッテリ式の場合にはバッテリが装着されていることを意味する。)発光手段が点滅し続けるように構成することができる。また、本発明の電動工具は、電動工具が所定の作動状態にある場合に電源が接続されると、電源スイッチがオフ状態のままでも発光手段が点滅するように構成することもできる。
「発光手段」は、報知装置が作動することにより点滅可能に構成されていれば足りる。したがって、発光手段は、電源から第2回路に供給される電流の経路内に設けられていてもよいし、この経路外に設けられていてもよい。また、「発光手段」は、報知装置の一部として構成されていてもよいし、報知装置とは別に構成されていてもよい。「発光手段」としては、LED、ランプ等、点滅可能な電気部品を広く包含する。
本発明の電動工具では、電動工具の所定の作動状態、例えば、モータのブラシの摩耗、電動工具内の温度の高温化、回路の接触不良、モータの出力トルクの異常、バッテリの異常が検出されたら、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、発光手段が点滅する。
したがって、電動工具の使用者が、たとえ加工作業に集中して作業中は発光手段の点滅を認識できなくても、作業を停止している間にこれを認識する事ができる。また、埃や塵の多い作業現場や日光の当る屋外の作業現場においても、発光手段が点滅していれば目立ち易く、使用者の注意を引く効果が高い。
これにより、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、使用者が、電動工具が所定の作動状態になったことを認識することができる。したがって、本発明の電動工具を用いれば、電動工具の所定の作動状態を、確実に使用者に報知することができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電動工具において、報知装置が、発振回路と発振回路に接続された発光手段を備えている。この発振回路は、作動装置により報知装置が作動されている際に発振し、これによって発光手段を点滅させるように構成されている。
発振回路としては、電源に接続されることにより発振する回路、典型的には、マルチバイブレータ回路が用いられる。
本発明の電動工具では、発振回路を用いて、簡単な構成で発光手段を点滅させることができる。一般的に、LED等の発光手段を点滅させるためには、マイクロコンピュータを用いる回路構成が多用されているが、本発明ではマイクロコンピュータを用いていない。したがって、マイクロコンピュータを用いていない既存の電動工具にも、簡単な構成の追加により、合理的に、上記した発光手段を点滅させる機能を追加することができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明は、モータは、整流子に摺接するブラシを有するモータであり、電動工具の所定の作動状態は、ブラシの所定の摩耗状態によって規定され、報知装置は、発光手段を点滅させることで、ブラシの所定の摩耗状態の検出を報知する、請求項1または2に記載の電動工具として構成される。
本発明のモータとしては、整流子およびブラシを有するとともに、摩耗したブラシを交換可能に構成されているモータを広く包含する。典型的には、交流整流子モータ、直流モータがこれに該当する。
「ブラシの所定の摩耗状態」とは、ブラシが摩耗して交換を要する基準に達した状態を示し、典型的には、整流子に摺接している方向についてブラシの長さが交換を要する基準寸法に達した状態を示す。
電動工具では、モータに、ブラシを介して継続的あるいは断続的に大電流が流され、整流子を含む回転子が高速で回転される場合が多く、整流子に摺接されているブラシの摩耗が激しい。また、一般的に、電動工具は、発光手段によりブラシが摩耗していることが報知されても使用者が1日分の加工作業は遂行できるように、ブラシ交換の基準(例えば、上記した整流子に摺接する方向のブラシの長さ)を設定して、使用者にブラシの摩耗を報知している。しかしながら、使用者がこの報知を見逃してブラシを交換しないと、電動工具が作業現場で作動不能状態に陥る可能性がある。
本発明の電動工具を用いれば、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、ブラシの摩耗を、使用者に確実に報知することができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、所定の加工作業を遂行する先端工具と、先端工具を駆動するモータと、モータに電流を供給可能な電源と、電源からモータに電流を供給する際にオン状態、電源からモータへの電流の供給を停止する際にオフ状態に切り替えられる電源スイッチを有する電動工具が構成される。
このモータは、回転子と、回転子に設けられた整流子と、整流子に摺接するブラシを有している。
さらに、本発明の電動工具は、ブラシの所定の摩耗状態を検出した場合に検出信号を出力するブラシ摩耗検出回路と、マルチバイブレータ回路およびマルチバイブレータ回路に接続された発光手段が設けられた報知装置と、報知装置を作動する作動装置を有している。また、モータと電源スイッチを直列に接続した第1回路と、報知装置と作動装置を直列に接続した第2回路を備えている。この第1回路と第2回路は、電源に並列に接続されている。作動装置は、ブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合に、電源から第2回路に電流を供給して報知装置を作動するとともに、電源から第2回路に電流を供給し続けるように構成されている。
これにより、電源スイッチがオン状態の際に、電源から第1回路に電流が供給され、モータの回転子にブラシおよび整流子を介して電流が供給されて回転子が回転駆動されることで先端工具が駆動され、電源スイッチがオフ状態の際に、電源から第1回路への電流の供給が停止されることで先端工具の駆動が停止される。
また、少なくともブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合に、電源スイッチのオン状態あるいはオフ状態に関らず、作動装置によって電源から第2回路に電流が供給される。これによって、電源スイッチがオン状態の際にブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合に、作動装置により作動された報知装置のマルチバイブレータ回路が発振して発光手段が点滅し、その後電源スイッチがオフ状態になった際にも発光手段が点滅し続けるように構成されている。
本発明の「報知装置」は、LED等の発光手段を有している。
「ブラシ摩耗検出回路」は、当該電源により作動してもよいし、別の電源により作動してもよい。
ブラシ摩耗検出回路から出力される検出信号は、ブラシが所定の摩耗状態にある場合には出力され続けていてもよいし、所定時間経過後に出力されなくなってもよい。したがって、「ブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合」としては、上記検出信号が現在出力されている場合、また、先に出力され現在は出力されておらず未だ対策(ブラシ交換)が成されていない場合を含む。
本発明の電動工具では、電源工具を作動させている際に、ブラシ磨耗検出回路から検出信号が出力された場合に発光手段が点滅する。そして、本発明の電動工具は、電動工具の作動を停止しても、電源が接続されている限り(電動工具が外部電源式の場合には電源供給用プラグがコンセントに接続されていること、また、電動工具がバッテリ式の場合にはバッテリが装着されていることを意味する。)発光手段の点滅が継続される。
したがって、電動工具の使用者が、たとえ加工作業に集中して作業中は発光手段の点滅を認識できなくても、作業を停止している間にこれを認識する事ができる。また、埃や塵の多い作業現場や日光の当る屋外の作業現場においても、発光手段が点滅していれば目立ち易く、使用者の注意を引く効果が高い。
これにより、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、使用者がブラシの磨耗を認識することができる。したがって、本発明の電動工具を用いれば、ブラシの摩耗を確実に使用者に報知することができる。
また、本発明では、簡単な構成の発振回路であるマルチバイブレータ回路を用いて発光手段を点滅させているので、少ない部品点数で報知装置を構成することができ、電動工具のコストを削減することができる。
本発明によれば、電動工具の所定の作動状態を、使用者に確実に報知する技術が提供されることとなった。
以下に本発明の実施の形態につき、図1〜図3に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の電動工具を、交流電源に接続して駆動するハンマとして構成する。
本実施の形態のハンマは、ブラシを介して回転子に駆動電流が供給される交流整流子モータを備えている。そして、本実施の形態のハンマでは、本発明の「電動工具の所定の作動状態」の一例として、ハンマが使用されている間にモータのブラシが摩耗して整流子に摺接する方向の長さが交換を必要とする長さになったら、報知用のLEDが点滅される。また、その後、ハンマの使用が中止されても当該LEDが点滅され続ける。
図1には、本実施の形態に係るハンマ100の全体構成を概略的に示す。図2には、モータを駆動する回路構成及び報知用のLEDを点滅させる回路構成において、ブラシが摩耗していない場合に電源から供給される電流の経路を示す。図3には、図2に示す回路構成において、ブラシが摩耗した場合に電源から供給される電流の経路を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係るハンマ100は、概括的に見て、ハンマ100の外郭を形成する本体部101、当該本体部101の先端領域に接続されるツールホルダ102、当該ツールホルダ102に着脱自在に取付けられたハンマビット103を主体として構成される。ハンマビット103は、本発明における「先端工具」に対応する。
本体部101は、モータMを収容したモータハウジング110と、駆動力伝達機構および打撃機構(特に図示していない。)を収容したギアハウジング120と、ハンドグリップ130とによって構成されている。モータMの回転出力は駆動力伝達機構によって直線運動に適宜変換された上で打撃機構に伝達され、当該打撃機構を介してハンマビット103の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。
ハンドグリップ130には、モータMの電源スイッチTSW(併せて、図2参照)を投入操作するトリガ131(操作スイッチ)が設けられている。
電源スイッチTSWは、本発明における「電源スイッチ」に対応する。
また、本体部101には、ハンマ100の電源プラグ(特に図示していない。)がコンセントに接続されている間(以降、ハンマ100が電源に接続されている間と称呼する。)には点灯する通電ランプとして、LED1が設けられている。また、モータMに設けられているブラシ(併せて、図2参照)が摩耗して交換が必要な状態となったら点滅するLED2が設けられている。また、本体部101には、モータMに供給する駆動電流を制御するモータ駆動回路と、LED1を点灯あるいは消灯、またLED2を点滅あるいは消灯させる回路が配設された回路基板105が収容されている。
また、本体部101には電源コード104が設けられており、電源コード104の先端にはコンセントに接続する電源プラグが設けられている(特に図示していない。)。これによりハンマ100はコンセントから供給される外部交流200V電源に接続可能な構成となっている。
次に、図2に示す回路基板105の回路構成を参照しつつ、トリガ131が操作されている間にモータMが駆動される、ハンマ100の一般的な動作について説明する。
回路基板105には、電源コード104に接続されるコネクタCN1が設けられている。コネクタCN1には端子T1,T2が設けられており、端子T1,T2、および電源コード104を介して回路基板105に外部交流200V電源が供給される。
また、回路基板105には、作業者がトリガ131(併せて、図1参照)を操作することでオンされる電源スイッチTSWが接続されるコネクタCN2が設けられている。コネクタCN2には端子T3,T4が設けられており、端子T3,T4は、それぞれ電源スイッチTSWの両端に接続されている。
コネクタCN1の端子T1は、モータMの駆動電流を制御するトライアックQ1の一方側に接続されている。トライアックQ1の他方側は、モータMの一方の端子M1に接続されている。
モータMの他方の端子M2は、コネクタCN2の端子T4に接続されている。また、コネクタCN2の端子T3は、コネクタCN1の端子T2に接続されている。
このように、モータMと電源スイッチTSWは直列に接続され、外部交流200V電源に接続されている。
これにより、トリガ131が操作されて、電源スイッチTSWがオンすると、コネクタCN1の端子T1に現われる交流電源電圧がプラス側となる半サイクル(以降、電源のプラスサイクルと称呼する。)では、図2の一点鎖線の矢印で示すように電流が流れて、モータMが駆動される。また、コネクタCN1の端子T1に現われる交流電源電圧がマイナス側となる半サイクル(以降、電源のマイナスサイクルと称呼する。)では、図2の一点鎖線の矢印とは逆方向に電流が流れて、モータMが駆動される。本実施の形態のモータMは、直巻界磁される2極の交流整流子モータであり、電機子Aには、ブラシB1、B2を介して駆動電流が供給され、電源のプラスサイクルでもマイナスサイクルでも電機子Aを有する回転子は同じ方向に回転するように構成されている。
本実施の形態のモータMと電源スイッチTSWを直列に接続した回路は、本発明の「第1回路」に対応する。
また、コネクタCN1の端子T1には、通電ランプ用LED1が接続されており、ハンマ100が電源に接続されている間、電源のプラスサイクルでは、通電ランプ用LED1が点灯するように構成されている。また、電源のマイナスサイクルでは、通電ランプ用LED1は消灯する。したがって、通電ランプ用LED1は、ハンマ100が電源に接続されている間、交流電源と同じサイクルで点灯/消灯を繰り返しているが、作業者にとっては、残像現象により点灯しているように見える。
次に、図3を用いて、ブラシが摩耗した場合にLED2を点滅させるための、ハンマ100の回路構成と動作について説明する。
LED2を点滅させる構成として、回路基板105には、ブラシ摩耗検出回路EC1、通電保持回路EC2、報知回路EC3、補助回路EC4が設けられている。
通電保持回路EC2と報知回路EC3は直列に接続されている。この直列回路と、モータMと電源スイッチTSWを直列に接続した回路は、それぞれ、並列に電源AC200Vに接続されている。また、補助回路EC4は、通電保持回路EC2と報知回路EC3を直列に接続した回路に並列に接続されている。
本実施の形態の「通電保持回路EC2」は本発明の「作動装置」に対応する。また、本実施の形態の「報知回路EC3」は本発明の「報知装置」に対応する。また、「LED2」は本発明の「発光手段」に対応する。また、本実施の形態の「通電保持回路EC2と報知回路EC3を直列に接続した回路」およびこの直列回路に並列に接続された「補助回路EC4」を含む回路は、本発明の「第2回路」に対応する。
ブラシ摩耗検出回路EC1は、電源スイッチTSWがオン状態でモータMが駆動されている間に、ブラシB2が摩耗して交換が必要な状態になったことを検出したら、電源のプラスサイクルで、電源からモータMに供給される電流の一部が分流して流れるように構成されている。このように、ブラシ摩耗検出回路EC1に電流が流れている間は、ブラシ摩耗検出回路EC1に設けられているフォトカプラOPの発光側のLEDが発光し、フォトカプラOPの受光側のフォトトランジスタがオン状態となる。そして、通電保持回路EC2が報知回路EC3を作動するように構成されている。ブラシ摩耗検出回路EC1の詳細な構成については後述する。
なお、本実施の形態では、ブラシが摩耗して交換が必要な状態であるか否かを、ブラシB2で検出する場合について説明するが、ブラシB1で検出してもよいし、ブラシB1,B2両方で検出してもよい。
本実施の形態でフォトカプラOPの受光側のフォトトランジスタがオン状態になった場合は、本発明の「電動工具の所定の作動状態が検出された場合」、また「ブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合」に対応する。
通電保持回路EC2が報知回路を作動すると、通電保持回路EC2と報知回路EC3の直列回路に、電源のプラスサイクルにおいて電源から電流が供給される。一方、電源のマイナスサイクルでは、電源のプラスサイクル間に電荷が蓄積された補助回路EC4の電解コンデンサC2から電流が供給される。この回路には、電源スイッチTSWは含まれていない。また、通電保持回路EC2は、フォトカプラOPの受光側のフォトトランジスタが一旦オンしたら、その後オフしても、コネクタCN1に電源が接続されている限りは、電流経路を確保するように構成されている。したがって、電源スイッチTSWのオンあるいはオフの状態に関らず、通電保持回路EC2と報知回路EC3の直列回路は、電源から電流が供給され、通電保持回路EC2は報知回路EC3を作動し続ける。
通電保持回路EC2、補助回路EC4の詳細な構成については後述する。
通電保持回路EC2に作動される報知回路EC3は、マルチバイブレータ回路(発振回路)とマルチバイブレータ回路に接続されたLED2により構成されている。マルチバイブレータ回路は、報知回路EC3が通電保持回路EC2に作動されている間は、発振し続けている。すなわち、マルチバイブレータ回路に設けられている2つのトランジスタTr3,Tr4は交互にオン/オフを繰り返している。LED2はTr4に接続されており、これによってLED2が点滅する。
報知回路EC3の詳細な構成については後述する。
ここで、ブラシ摩耗検出回路EC1、通電保持回路EC2、報知回路EC3、補助回路EC4の詳細な構成について説明する。
ブラシ摩耗検出回路EC1は、モータMのブラシB2が摩耗して、整流子に摺接している方向について、ブラシの長さが交換を要する基準寸法に達した場合に通電する接点を有している(特に、図示していない。)。接点には、抵抗を介してフォトカプラOPの発光側LEDのアノードが接続されている。フォトカプラOPの発光側LEDのカソードは、抵抗を介して電流が逆流することを防止するダイオードD2のアノードに接続されている。ダイオードD2のカソードはコネクタCN2の端子T4に接続されている。
なお、フォトカプラOPの受光側フォトトランジスタのコレクタは、抵抗R3を介してLED1のカソードに接続されている。フォトカプラOPの受光側フォトトランジスタのエミッタは、通電保持回路EC2のコンデンサC1の一方側に接続されている。
通電保持回路EC2のコンデンサC1の一方側は、フォトカプラOPの受光側フォトトランジスタのエミッタと抵抗R4の一方側とNPN型トランジスタTr2のベースとPNP型トランジスタTr1のコレクタと接続されている。また、コンデンサ1の他方側と抵抗R4の他方側とトランジスタTr2のエミッタは、いずれも、電流の逆流を防止するダイオードD1のアノードに接続されている。また、トランジスタTr1のベースは、トランジスタTr2のコレクタと抵抗R9の一方側に接続されている。抵抗R9の他方側とトランジスタTr1のエミッタは、報知回路EC3のマルチバイブレータ回路のトランジスタTr3およびトランジスタTr4のエミッタに接続されている。
マルチバイブレータ回路の抵抗R5,R6,R7,R8の一方側は、前述したLED1のカソード側と接続されている。抵抗R5の他方側は、電解コンデンサC3のプラス側、トランジスタTr3のコレクタと接続されている。抵抗R8の他方側は、LED2を介して電解コンデンサC4のプラス側、トランジスタTr4のコレクタと接続されている。抵抗R6の他方側は、電解コンデンサC3のマイナス側、トランジスタTr4のベースと接続されている。抵抗R7の他方側は、電解コンデンサC4のマイナス側、トランジスタTr3のベースと接続されている。
補助回路EC4には、前述した電解コンデンサC2とツェナーダイオードZD1との並列回路が設けられている。電解コンデンサC2のプラス側は、LED1のカソード側と接続されている。電解コンデンサC2のマイナス側は、ダイオードD1のアノードと接続されている。また、補助回路EC4には、報知回路EC3、通電保持回路EC2を動作せるための電圧を確保するツェナーダイオードZD1が設けられている。ツェナーダイオードZD1のカソードはLED1のカソードと接続されている。ツェナーダイオードZD1のアノードはダイオードD1のアノードと接続されている。ダイオードD1のカソードは、抵抗R2を介してコネクタCN2の端子T3に接続されている。
この構成により、電源スイッチTSWがオン状態でモータMが駆動されている間に、ブラシB2が摩耗したことが検出された場合、電源のプラスサイクルでは、図3の一点鎖線の矢印で示すように電流が流れる。ブラシ摩耗検出回路EC1では、電源から、コネクタCN1の端子T1、トライアックQ1を介してモータMに供給される駆動電流の一部が、モータMのブラシB2→ブラシが摩耗したことにより通電する接点→抵抗→フォトカプラOPの発光側LED→抵抗→ダイオードD2→コネクタCN2の端子T4→電源スイッチTSW→コネクタCN2の端子T3→コネクタCN1の端子T2→電源に流れる。したがって、フォトカプラOPの発光側LEDが発光し、フォトカプラOPの受光側のフォトトランジスタがオン状態となる。
一方、電源のマイナスサイクルでは、ダイオードD2により阻止されて、ブラシ摩耗検出回路EC1には電流が流れず、フォトカプラOPはオフしている。
フォトカプラOPの受光側のフォトトランジスタが一旦オンすると、通電保持回路EC2のNPN型トランジスタTr2のベース電位が上がりトランジスタTr2がオンする。これにより、トランジスタTr2のコレクタに接続されたPNP型トランジスタTr1のベース電位が下がり、トランジスタTr1がオンする。トランジスタTr1とトランジスタTr2は相互に作用して、双方のトランジスタのオン状態が継続される。
フォトカプラOPは、詳しくは、一旦オンしても、前述したように電源のマイナスサイクルではブラシ摩耗検出回路EC1に電流が流れずにオフする。また、フォトカプラOPは、作業者がトリガ131の操作を止めることにより電源スイッチTSWがオフし、モータMが停止すると、ブラシ摩耗検出回路EC1に電流が流れずにオフする。しかしながら、電源がコネクタCN1に接続されている限り、フォトカプラOPがオフしても、トランジスタTr1とトランジスタTr2のオン状態は継続される。
通電保持回路EC2の、トランジスタTr1とトランジスタTr2のオン状態が継続されている間、報知回路EC3には、電源のプラスサイクルでは、電源→コネクタCN1のT1→LED1→報知回路EC3→通電保持回路EC2→ダイオードD1→抵抗R2→コネクタCN1のT2→電源の経路で電流が流れる。
また、電源のマイナスサイクルでは、補助回路EC4の電解コンデンサC2のプラス側→報知回路EC3→通電保持回路EC2→電解コンデンサC2のマイナス側の経路で電流が流れる。したがって、報知回路EC3は、電源のプラスサイクルにおいてもマイナスサイクルにおいても作動されるように構成されている。
なお、報知回路EC3のマルチバイブレータ回路は、報知回路EC3が作動されている間は交互にオン/オフを繰り返すトランジスタTr3、トランジスタTr4を有している。トランジスタTr3がオン、トランジスタTr4がオフしている間は、LED2に電流が流れずLED2は消灯している。トランジスタTr4がオン、トランジスタTr3がオフしている間は、LED2に電流が流れLED2は点灯している。
これにより、ブラシ摩耗検出回路EC1に電流が流れ、通電保持回路EC2が報知回路EC3を作動すると、報知回路EC3のマルチバイブレータ回路が発振し、トランジスタTr4のオン/オフに伴ってLED2が点滅する。また、その後、使用者がトリガ131の操作を止めても、コネクタCN1が外部入力電源に接続されている限りは通電保持回路EC2は報知回路EC3を作動し続け、マルチバイブレータ回路が発振し続けてLED2が点滅し続ける。
本実施の形態のハンマ100によれば、ブラシが摩耗し、整流子に摺接している方向について、ブラシの長さが交換を要する基準寸法に達したら(本発明の、「電動工具の所定の作動状態」の一例)、ハンマ100が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、LED2が点滅する。したがって、ハンマ100の使用者が、たとえ加工作業に集中して作業中はLED2の点滅を認識できなくても、作業を停止している間にこれを認識する事ができる。また、埃や塵の多い作業現場や日光の当る屋外の作業現場においても、LEDが点滅していれば目立ち易く、使用者の注意を引く効果が高い。
これにより、ハンマ100を用いれば、ブラシの磨耗を確実に使用者に報知することができる。
また、ハンマ100では、LED2を点滅させるためにマルチバイブレータ回路を用いているので、マイクロコンピュータが設けられていない従来のハンマに簡単な構成を追加して、上記したLED点滅機能を追加することができる。
なお、本実施の形態のハンマ100では、本発明の「第2回路」に対応する、「通電保持回路EC2と報知回路EC3を直列に接続した回路」およびこの直列回路に並列に接続された「補助回路EC4」を含む回路は、外部電源に接続されていれば、ブラシの摩耗が検出されているか否かに関らず、通電ランプLED1を点灯するために当該電源から電流が供給されている。しかしながら、「第2回路」は、例えば、通電ランプLED1が不要な場合においては、ブラシの摩耗が検出された際に当該電源から電流が供給され動作するように構成されていればよい。
なお、本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
実施の形態では、本発明の電動工具がハンマ100である場合について説明したが、ハンマ100以外の電動工具にも適用することができる。
実施の形態では、本発明の「モータ」が2極の交流整流子モータである場合について説明したが、本発明は、ブラシを有し、ブラシが摩耗した場合には交換可能な構成有するモータを備える電動工具に広く適用することができる。
実施の形態では、電源が交流の場合について説明したが、電源は直流でもよい。例えば、図4に示すように、バッテリを有するハンマ200の場合には、電源は直流であり直流モータを有している。このような電動工具にも本発明を適用することができる。バッテリを有するハンマ200は、携帯されて外部電源のない作業現場に持参される可能性が高く、その携帯の容易性から、作業者は作業現場に交換用ブラシを持参していない可能性が高い。したがって、ブラシが摩耗した状態が、より確実に報知されることが要請される。そこで、ハンマ200によれば、ブラシの摩耗を、確実に使用者に報知することができ、使用者にとって安心感がある。
実施の形態では、通電保持回路EC2および報知回路EC3が通電すると、電源のプラスサイクルでは、電源→報知回路EC3→通電保持回路EC2の順に電源から電流が流れる構成について説明したが、電源→通電保持回路EC2→報知回路EC3の順に電流が流れる構成としてもよい。
また、実施の形態では、「電動工具の所定の作動状態」が、電動工具のモータのブラシが摩耗し、整流子に摺接している方向について、ブラシの長さが交換を要する基準寸法に達した状態である場合について説明したが、これは、実施の形態に限定されるものではない。電動工具の所定の作動状態としては、電動工具内の温度の高温化、回路の接触不良、モータの出力トルク異常、バッテリの異常、加工作業の完了等を検出する構成としてもよい。
また、ブラシが摩耗して交換を要する基準に達した状態を検出する方法としては、実施の形態のように、ブラシの残量から直接的に検出する方法を用いてもよいし、ブラシの摩耗を検出可能なパラメータ(例えば、ブラシを通る電流量)に基づく間接的な検出方法を用いてもよい。
また、通電保持回路EC2が報知回路EC3の作動を開始する構成としては、本実施の形態のフォトカプラOPのように、ブラシの摩耗を検出したらオンするスイッチを用いて、間接的に報知回路EC3の作動を開始させる構成としてもよいし、通電保持装置EC2をブラシ摩耗検出回路EC1に接続して、直接的に報知回路EC3の作動を開始させる構成としてもよい。また、ブラシの摩耗を検出したらオンするスイッチは、機械的接点を有するリレー等を用いてもよい。
また、LED2は、電源から報知回路EC3に供給される電流の経路内に設けられていてもよいし、経路外に設けられていてもよい。例えば、実施の形態のように、報知回路EC3が作動されることにより、報知回路EC3の電源から供給される電流の経路内に設けられたLED2が自動的に点滅するように構成してもよいし、報知回路には単にLEDを点滅させるための切替手段(スイッチング素子等)が設けられ、これによって、上記経路外に設けられたLEDを点滅させるように構成してもよい。
また、本発明の電動工具は、ブラシの摩耗が検出されたがブラシが交換されていない状態において、電源を一度外して(ハンマ100の場合にはコンセントを電源供給用プラグから抜くこと、また、ハンマ200の場合にはバッテリを外すことを意味する。)再び接続した時にも、発光手段が点滅する構成としてもよい。例えば、ブラシ摩耗検出回路EC1からの検出信号出力の有無の情報を記憶する回路(ラッチ回路やコンデンサ)を設け、ブラシが交換された場合にはリセットする。これによれば、ブラシが交換されていなければ、電源を外しても記憶されている検出信号出力の有無の情報を用いて、再び電源を接続した時点で(トリガ131を操作する前に)LEDを点滅させることができる。または、ブラシ摩耗検出回路EC1が、モータMの駆動とは関連せずに独立して作動するように構成する。この構成によれば、モータMを駆動しなくても(トリガ131を操作しなくても)、ブラシの摩耗を検出することができるので、ブラシが交換されていなければ、電源を一度外しても、再び電源を接続した時点で、ブラシの摩耗を検出してLEDを点滅させることができる。
本発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することができる。
「(態様1)所定の加工作業を遂行する先端工具を駆動するモータと、前記モータに電流を供給可能な電源と、前記電源から前記モータへの電流の供給あるいは供給の停止を切り替える電源スイッチを有する電動工具であって、
発光手段を点滅させる報知装置と、電動工具の所定の作動状態が検出された場合に前記報知装置を作動する作動装置を備え、
前記作動装置は、電動工具の所定の作動状態が検出された場合には、前記電源スイッチのオンあるいはオフの状態に関らず前記報知装置を作動し、前記報知装置は発光手段を点滅させることを特徴とする電動工具。」
本態様の電動工具を用いれば、電動工具が現に作動中であるか停止中であるかに関らず、電動工具の所定の作動状態を、確実に使用者に報知することができる。
「(態様2)請求項1〜3のいずれかに記載の電動工具であって、
電動工具の所定の作動状態が検出された場合にオンする検出スイッチが設けられ、
少なくとも前記検出スイッチが一旦オンした後には、前記電源は、前記電源スイッチのオンあるいはオフの状態に関らず、前記第2回路に電流を供給し、これによって、前記作動装置により作動された前記報知装置は、前記電源スイッチがオフ状態の際にも前記発光手段の点滅させることを特徴とする電動工具。」
本態様の「検出スイッチ」は、上記した操作スイッチ(トリガ)や電源スイッチとは別の部品として構成され、電気的にオン/オフされるスイッチング素子(トランジスタフォトカプラ等)、機械的接点(リレー等)を含む。
一般的に、ブラシの摩耗状態を検出する回路には、モータの駆動電流の一部が流れる。このモータの駆動電流にはノイズが乗じている場合がある。本態様の作動装置では、検出スイッチを用いているので、電源からブラシの摩耗状態を検出する回路に電流を供給する経路と、電源から作動装置と報知装置の直列回路に電流を供給する経路を別々に構成することができる。したがって、本発明によれば、作動装置および報知装置が、モータの駆動電流によるノイズ等の影響を受けることなく安定している。
本発明の電動工具の一例として、ハンマ100の全体構成を示す。 モータMを駆動する回路構成及びLED2を点滅させる回路構成において、ブラシが摩耗しておらず、正常にモータMが駆動されている場合に、電源からモータMに電流が供給される経路を示す。 図2に示す回路構成において、ブラシが摩耗してLED2が点滅している場合の電流の経路を示す。 電動工具が充電式ハンマ200の場合の全体構成を示す。
符号の説明
100 ハンマ(電動工具)
101 本体部
102 ツールホルダ
103 ハンマビット
104 電源コード
105 回路基板
110 モータハウジング
120 ギアハウジング
130 ハンドグリップ
131 トリガ
A 電機子
B1,B2 ブラシ
C1 コンデンサ
C2,C3,C4 電解コンデンサ
CN1,CN2 コネクタ
D1,D2 ダイオード
EC1 ブラシ摩耗検出回路
EC2 通電保持回路
EC3 報知回路
EC4 補助回路
LED1,LED2 LED
M モータ
M1,M2 端子
OP フォトカプラ
Q1 トライアック
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4 トランジスタ
TSW 電源スイッチ
ZD1 ツェナーダイオード

Claims (4)

  1. 所定の加工作業を遂行する先端工具と、前記先端工具を駆動するモータと、前記モータに電流を供給可能な電源と、前記電源から前記モータに電流を供給する際にオン状態、前記電源から前記モータへの電流の供給を停止する際にオフ状態に切り替えられる電源スイッチを有する電動工具であって、
    発光手段を点滅させる報知装置と、
    前記報知装置を作動する作動装置を備えており、
    前記モータと前記電源スイッチを直列に接続した第1回路と、前記報知装置と前記作動装置を直列に接続した第2回路が、前記電源に並列に接続されており、
    前記作動装置は、電動工具の所定の作動状態が検出された場合に、前記電源から前記第2回路に電流を供給して前記報知装置を作動するとともに、前記電源から前記第2回路に電流を供給し続けるように構成されており、
    前記電源スイッチがオン状態の際に、前記電源から前記第1回路に電流が供給されることで、前記モータに電流が供給されて前記先端工具が駆動され、前記電源スイッチがオフ状態の際に、前記電源から前記第1回路への電流の供給が停止されることで、前記モータへの電流の供給が停止されて前記先端工具の駆動が停止され、また、少なくとも前記電動工具の所定の作動状態が検出された場合には、前記電源スイッチのオン状態あるいはオフ状態に関らず、前記作動装置によって前記電源から前記第2回路に電流が供給されることで、前記電源スイッチがオフ状態の際にも、前記報知装置が作動して前記発光手段が点滅することを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記報知装置は、発振回路と、前記発振回路に接続された発光手段を備えており、
    前記発振回路は、前記作動装置によって前記電源から前記第2回路に電流を供給している際に発振し、これによって前記発光手段が点滅することを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1または2に記載の電動工具であって、
    前記モータは、整流子に摺接するブラシを有するモータであり、
    前記電動工具の所定の作動状態は、前記ブラシの所定の摩耗状態によって規定され、
    前記報知装置は、前記発光手段を点滅させることで、前記ブラシの所定の摩耗状態の検出を報知することを特徴とする電動工具。
  4. 所定の加工作業を遂行する先端工具と、前記先端工具を駆動するモータと、前記モータに電流を供給可能な電源と、前記電源から前記モータに電流を供給する際にオン状態、前記電源から前記モータへの電流の供給を停止する際にオフ状態に切り替えられる電源スイッチを有し、前記モータは、回転子と、前記回転子に設けられた整流子と、前記整流子に摺接するブラシを有する電動工具であって、
    前記ブラシの所定の摩耗状態を検出した場合に検出信号を出力するブラシ摩耗検出回路と、
    マルチバイブレータ回路および前記マルチバイブレータ回路に接続された発光手段を有する報知装置と、
    前記報知装置を作動する作動装置を備えており、
    前記モータと前記電源スイッチを直列に接続した第1回路と、前記報知装置と前記作動装置を直列に接続した第2回路が、前記電源に並列に接続されており、
    前記作動装置は、前記ブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合に、前記電源から前記第2回路に電流を供給して前記報知装置を作動するとともに、前記電源から前記第2回路に電流を供給し続けるように構成されており、
    前記電源スイッチがオン状態の際に、前記電源から前記第1回路に電流が供給されることで、前記モータの回転子に前記ブラシおよび前記整流子を介して電流が供給されて前記先端工具が駆動され、前記電源スイッチがオフ状態の際に、前記電源から前記第1回路への電流の供給が停止されることで、前記モータの回転子への電流の供給が停止されて前記先端工具の駆動が停止され、また、少なくとも前記ブラシ摩耗検出回路から検出信号が出力された場合には、前記電源スイッチのオン状態あるいはオフ状態に関らず、前記作動装置によって前記電源から前記第2回路に電流が供給されることで、前記電源スイッチがオフ状態の際にも、前記報知装置のマルチバイブレータ回路が発振して前記発光手段が点滅することを特徴とする電動工具。
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