JP2016215373A - アングル工具 - Google Patents

アングル工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016215373A
JP2016215373A JP2016191812A JP2016191812A JP2016215373A JP 2016215373 A JP2016215373 A JP 2016215373A JP 2016191812 A JP2016191812 A JP 2016191812A JP 2016191812 A JP2016191812 A JP 2016191812A JP 2016215373 A JP2016215373 A JP 2016215373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brushless motor
motor
switch
shaft
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016191812A
Other languages
English (en)
Inventor
由浩 伊藤
Yoshihiro Ito
由浩 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2016191812A priority Critical patent/JP2016215373A/ja
Publication of JP2016215373A publication Critical patent/JP2016215373A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】よりコンパクトで握り易く、メンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止されるアングル工具を提供する。
【解決手段】アングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を有するブラシレスモータ16と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2と、モータ軸60の回転を検出するためのセンサ基板80とを有しており、ブラシレスモータ16に、センサ基板80を固定している。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ軸に対して角度を持って配置された出力軸を有するアングル工具に関する。
下記特許文献1に示されるように、ビットがモータの回転軸線と交差する軸線周りに回転動作を行う電動ドリルが知られている。
この電動ドリルのモータは、回転子のコイルに流れる電流の向きを切り替えることにより回転子を回転させるため、固定子のブラシと接触可能な整流子を回転軸側に有している。
このブラシは、回転する整流子との接触により徐々に摩耗し、何れ電流を充分に通さなくなり寿命となるので、電動ドリルには、ブラシ交換用の突起ないし蓋が設けられる。
特開2009−90434号公報
上記のような従来の電動ドリルでは、モータの回転軸を回転させるために整流子やブラシを有しているため、ブラシ交換用の突起や蓋を設けなければならず、その分コンパクトでなくなるし、それらの配置によっては作業時に握り難く、操作性が若干損なわれることがある。
又、ブラシが寿命となると、新しいブラシに交換するまでモータが回転せず、ビットが回転不能となって電動ドリルが使用不能となってしまう。更に、ブラシの交換を要し、その分手間がかかる。
そこで、本発明は、よりコンパクトで握り易く、メンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止されるアングル工具を提供することを主な目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ケースと、ケースから下方に突出し、上下方向に延びる出力軸と、モータ軸と、前記モータ軸に固定されるロータと、前記ロータの外周側に配置されるステータと、を有するモータと、前記モータ軸の回転を減速する遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構につながり、前記出力軸を回転させるためのシャフトと、前記ロータの回転を検出するためのセンサ基板と、前記ステータに通電するための制御回路基板と、前記ケースを保持し、前記ケースの後方に配置され、前記モータ、前記センサ基板及び前記制御回路基板が内側に配置される本体ハウジングと、を備えており、前記シャフトと前記出力軸とがほぼ90°の角度で交わり、前記センサ基板からの信号が、リード線を介して、前記制御回路基板に伝達されることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記制御回路基板には、複数のスイッチング素子が搭載されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記モータに通電するためのスイッチを備えており、前記スイッチの信号が、リード線を介して、前記制御回路基板に伝達されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記本体ハウジングの後端部に、バッテリを取り付けるバッテリ取付部が配置されており、前記バッテリ取付部と前記モータの間に、前記制御回路基板が配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記モータは、前記モータ軸に固定され前記ロータの前方に配置されるファンを有していることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記ファンの前方に、前記遊星歯車機構が配置されており、前記遊星歯車機構の前方に、前記出力軸へ伝達される打撃力を発生する打撃機構が配置されており、前記打撃機構の前方に、前記シャフトが配置されていることを特徴とするものである。
又、第1の関連発明は、モータ軸を有するブラシレスモータと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、前記モータ軸の回転を検出するためのセンサ基板と、を有するアングル工具であって、前記ブラシレスモータに、前記センサ基板を固定したことを特徴とするものである。
第2の関連発明は、モータ軸を有するブラシレスモータと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、前記ハウジングに固定されるバッテリと、を有するアングル工具であって、前記バッテリと前記ブラシレスモータの間に、前記スイッチを配置したことを特徴とするものである。
第3の関連発明は、モータ軸を有するブラシレスモータと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、前記ハウジングの内部に収容される制御回路基板と、を有するアングル工具であって、前記制御回路基板と前記ブラシレスモータの間に、前記スイッチを配置したことを特徴とするものである。
第4の関連発明は、モータ軸を含むロータ、及びステータを有するブラシレスモータと、前記ロータに固定されるモータ軸と、前記モータ軸に固定されるファンと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、前記ロータの回転を検出するためのセンサ基板と、
を有するアングル工具であって、前記センサ基板と前記スイッチの間に、前記ステータを配置したことを特徴とするものである。
第5の関連発明は、モータ軸を含むロータ、及びステータを有するブラシレスモータと、前記モータ軸に固定されるファンと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、を有するアングル工具であって、前記ファンと前記スイッチの間に、前記ステータを配置したことを特徴とするものである。
第6の関連発明は、ステータ及びロータを有するブラシレスモータと、前記ロータに固定されるモータ軸と、前記モータ軸に固定されるファンと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達され、前記モータ軸に対して角度を持っている出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、前記ハウジングの内部に収容される制御回路基板と、前記ステータに電気接続される複数のスイッチング素子とを有するアングル工具であって、前記制御回路基板と前記複数のスイッチング素子の間に、前記スイッチが設けられることを特徴とするものである。
第7の関連発明は、ステータ及びロータを有するブラシレスモータと、前記ロータに固定されるモータ軸と、前記モータ軸に固定されるファンと、前記ブラシレスモータに通電するためのスイッチと、前記ブラシレスモータの回転を伝達される出力軸と、前記ブラシレスモータ及び前記スイッチを収容するハウジングと、を有する電動工具であって、前記スイッチ、前記ブラシレスモータ及び前記出力軸を、一直線上に配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、よりコンパクトで握り易く、メンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止されるアングル工具が提供される。
尚、第1の関連発明によれば、ブラシレスモータにセンサ基板を固定したので、モータ軸の回転状態の検出を効率の良い構成により確実に行うことができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
又、第2の関連発明によれば、バッテリとブラシレスモータの間にスイッチを配置したので、配線を取り回し易く、又負荷がかかったとしても断線し難くすることができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
更に、第3の関連発明によれば、制御回路基板とブラシレスモータの間に、スイッチを配置したので、配線が行い易く、又熱に対する耐性を更に良好にしてブラシレスモータ216の動作をより確実なものとすることができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
加えて、第4の関連発明によれば、センサ基板とスイッチの間にブラシレスモータのステータを配置したため、風の流れをより円滑にすることができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
又、第5の関連発明によれば、ファンとスイッチとの間にブラシレスモータのステータを配置したので、ブラシレスモータの冷却効率がより良好となるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
更に、第6の関連発明によれば、制御回路基板とスイッチング素子の間にスイッチが配置されるため、スイッチング素子や制御回路基板の冷却が容易となって、より確実な動作を実現することができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
加えて、第7の関連発明によれば、スイッチ、ブラシレスモータ及び出力軸を、一直線上に配置したので、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
本発明の第1形態に係るアングルインパクトドライバの縦中央断面図である。 図1の前部拡大図である。 図1のA−A断面図である。 図3の制御回路基板を含む回路図である。 本発明の第2形態に係る図1相当図である。 図5の前部拡大図である。 図5のB−B断面図である。 本発明の第3形態に係る図1相当図である。 図8の前部拡大図である。 図8(図9)のC−C断面図である。 第3形態の図4相当図である。 本発明の第4形態に係る図1相当図である。 図12の前部拡大図である。 図12(図13)のD−D断面図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例を、適宜図面に基づいて説明する。
[第1形態]
図1は第1形態に係るアングル式の電動工具の一例であるアングルインパクトドライバ1の縦中央断面図であり、図2は図1の前部拡大図であり、図3は図1のA−A断面図である。尚、アングル式とは、モータの軸と出力軸がほぼ90°の角度で交わるものをいう。又、図1における右が、アングルインパクトドライバ1における前となる。
アングルインパクトドライバ1は、その外郭を形成するハウジング2を有している。ハウジング2は、左右で半割可能に形成されており、その左右の各部分は複数のネジ3,3・・及び対応する円筒状のネジ穴部4,4・・により互いに結合されている。
ハウジング2は、中心軸を前後方向とする筒状に形成されている。
ハウジング2の後端部には、バッテリ10を装着可能なバッテリ取付部12が形成されている。
ハウジング2の後部内であって、バッテリ取付部12の前方には、スイッチ14が収容されている。
ハウジング2の中央部内であって、スイッチ14の前方には、ブラシレスモータ16が収容されている。ハウジング2の内、バッテリ取付部12からブラシレスモータ16の前側外方までの部分は、本体ハウジング17となっている。尚、本体ハウジング17ないしこれに収容される部材により、アングルインパクトドライバ1の本体部が形成される。
ハウジング2の前部内であって、ブラシレスモータ16の前方には、駆動力伝達機構18及び出力軸20が収容されている。ハウジング2の内、駆動力伝達機構18及び出力軸20を覆う部分は、金属製のハンマケース21と、本体ハウジング12前部内に配置されるギヤケース22となっている。ハンマケース21は、固定ネジ21bによって、ギヤケース22に対し固定されている。尚、後述のハンマ93とアンビル94は、ハンマケース21とギヤケース22によって二重に覆われている。
尚、スイッチ14の下側には、ハウジング2から一部露出する状態で、使用者による指等で押す操作が可能であるトリガ形式のスイッチレバー23が設けられており、スイッチレバー23の後方には、ブラシレスモータ16の回転方向を順次切替える正逆反転スイッチ24が、ハウジング2の左右の側面から一部露出する状態で収容されている。スイッチレバー23は、上端23aを回転中心として回転可能に構成されている。
ハウジング2の後部ないし中央部の外側部分(正逆反転スイッチ24より前でブラシレスモータ16の外方より後の外側部分)は、使用者が把持するグリップとして形成されている。グリップには、滑り止め部材(熱可塑性エラストマー)が配置されている。
ブラシレスモータ16の下前方には、前方(出力軸20の下端付近)を照らすライト(LED)26が設けられている。
尚、ハウジング2の後部側面において、ネジ27によりフック28が取り付けられている(図3)。
バッテリ10は、略直方体型の充電池であり、内部にリチウムイオン電池セルを有している。
バッテリ10は、後下部において、前方へ押込み可能な取り外し用ボタン30を有する(図3)。取り外し用ボタン30は、弾性体(スプリング)により後方に付勢されており、通常、バッテリ10の他の部分に沿う位置となっている。又、バッテリ10は、前下部において、その周囲に対し出没可能な爪32を有している。取り外し用ボタン30が通常位置にあると、爪32は突出状態となり、取り外し用ボタン30が付勢力に抗して前方へ押されると、爪32は埋没状態となる。尚、バッテリ10は、前面に端子33aを有しており、上下に延びる2つのレール10a,10aを有している。
バッテリ取付部12は、上下左右に広がる面状部を有しており、当該面状部の下側に、周囲に対し前方へ窪む係合凹部34が形成されている。バッテリ取付部12は、後面において、バッテリ10の対応するレール10aに係合するレール係合部を有すると共に、端子33bを有する。
バッテリ取付部12に対し、バッテリ10のレール10aをレール係合部に沿わせた状態で、バッテリ10を下方から上へスライドさせると、爪32が係合凹部34に係合して、バッテリ10が取り付けられる。このとき、バッテリ10の端子33aは、バッテリ取付部12の対応する端子33bと係合し接触する。
主に図3に示すように、バッテリ取付部12の内側(前側)には、制御回路基板36が配置されている。
制御回路基板36と、その前方のスイッチ14の間には、電源リード線38,38が配線されている。又、制御回路基板36と、その前方のブラシレスモータ16に固定された後述のセンサ基板80との間には、回転制御用のリード線40,40・・と、回転検出信号用のリード線41,41・・が施されている。更に、制御回路基板36と、その前方のライト26の間には、リード線42a,42bが配線されている。リード線42a,42bの間には、互いに結合可能なコネクタ42c,42dが介装されている。コネクタ42c,42dは、ハウジング2のリブ42e内において結合状態で取り付けられている。ライト用のリード線42bの中央部は、後述のモータハウジング54外側の上方ないし前方に配置されている。尚、制御回路基板36と、バッテリ取付部12の端子33bの間には、電源リード線43,43が施されている。バッテリ取付部12の端子33bにおける電気は、電源リード線43,43、制御回路基板36及び電源リード線38,38を介して、スイッチ14に通じている。
又、制御回路基板36には、複数(6個)のスイッチング素子44,44・・、及びマイコン46が搭載されている。
スイッチング素子44,44・・は、左右に分かれて3個ずつ上下に並ぶように配置されている。スイッチング素子44,44・・は、マイコン46の左右において、3個ずつ配置されている。
スイッチ14は、ブラシレスモータ16に対する通電状態を切り替えるものであり、ブラシレスモータ16に通電するためのものである。
スイッチ14は、スイッチ本体50と、その下面から下方へ突出するプランジャ51を有している。プランジャ51が上方に押し込まれると、スイッチ14がオンとなり、押し込まれず通常の位置にあると、スイッチ14がオフとなる。プランジャ51の下側において、スイッチレバー23の後部が接触している。
スイッチ14と、その前方のブラシレスモータ16に固定された後述のセンサ基板80との間には、電源リード線52,52が施されている。
ブラシレスモータ16は、回転子であるロータ56と、固定子であるステータ58を有しており、モータハウジング54の内側に収容されている。
ロータ56は、ブラシレスモータ16の回転軸であるモータ軸60と、モータ軸60の前部を軸支する前軸受62と、モータ軸60の後端部を軸支する後軸受64と、モータ軸60の中央部においてモータ軸60と一体的に設けられるロータコア(回転子鉄心)及び磁石66を含む。尚、前軸受62の後側には、塵や熱等の排出のためのファン68が、モータ軸60と一体的に設けられている。又、モータ軸60の前端部には、ピニオン69が固定されている。
前軸受62は、ギヤケース22の後部中央において保持されており、後軸受64は、モータハウジング54の後端部内側中央において保持されている。
ステータ58は、前後方向を軸方向とした筒状の固定子鉄心70と、ステータコア(固定子鉄心)70の前側に配置される円盤状の第1絶縁部材72と、ステータコア70の後側ないしステータコア70内に配置される円盤状の第2絶縁部材74と、ステータコア70に対して、第1絶縁部材72及び第2絶縁部材74を介して巻かれる複数(ここでは6個)のコイル76,76・・を含む。
更に、第2絶縁部材74の後面には、他の後面部分に対して前方へ窪む凹部78,78・・が、それぞれ放射方向に延びる状態で複数設けられている。
第2絶縁部材74の後側には、円板状のセンサ基板80が設置されている。
センサ基板80は、第2絶縁部材74における各凹部78を除く後面とセンサ基板80の略平坦な前面の対応部分が接するように配置されており、各凹部78により第2絶縁部材74とセンサ基板80の間に隙間が形成されている。尚、センサ基板80の上端部は、モータハウジング54の後上部に形成された孔から上に出ており、各リード線40,41や各電源リード線52が接続される部分となっている。又、センサ基板80の中央部には、モータ軸60を通す孔が開けられている。
スイッチ14外方の本体ハウジング17には、図示しない吸気口が形成されており、ファン68により当該吸気口からハウジング2内へ導入された外気は、第2絶縁部材74とセンサ基板80の間の隙間を介してブラシレスモータ16へと流入可能である。尚、ファン68外方の本体ハウジング17には、図示しない排気口が形成されている。
又、センサ基板80は、回転検出センサとしての、複数(ここでは3個)の回転検出素子81,81・・(図4参照)を有している。
回転検出素子81,81・・は、センサ基板80の前面上部において互いに等間隔となるように配置されている。
図4に、各スイッチング素子44や各回転検出素子81を含む、アングルインパクトドライバ1の駆動回路82を示す。
駆動回路82は、電源回路部83と、スイッチング素子44,44・・を含む三相ブリッジ回路部84と、スイッチング素子44,44・・等を制御するマイコン46を備えている。
電源回路部83は、主に制御回路基板36に配置される部分であって、バッテリ10から端子33a,33bを介して供給される電力の電圧変動を抑制する部分であり、電源リード線38,43・・と、電源リード線38,43・・に対して並列に接続された電源平滑用コンデンサ85を有する。
三相ブリッジ回路部84は、制御回路基板36に配置される部分であって、電源平滑用コンデンサ85と並列の状態で電源リード線38,43・・に接続されており、一対のスイッチング素子44,44の各間から延びる3本の出力線を有している。当該各出力線は、リード線40ないしセンサ基板80を介して、ブラシレスモータ16のステータ58における対応するコイル76に接続されている。各スイッチング素子44の例として、電界効果型トランジスタ(FET)が挙げられる。
制御回路基板36に配置されるマイコン46は、センサ基板80に配置される各回転検出素子81が発信した回転検出信号を受信可能であるように、リード線41,41・・によって各回転検出素子81,81・・と接続されている。各回転検出素子81は、ロータ56の磁極の位置をそれぞれ検出して回転検出信号として発信するものであり、各リード線41は、制御回路基板36に対して、センサ基板80から出力するための配線となっている。マイコン46は、各回転検出素子81から発信されたロータ56の磁極の位置を示す回転検出信号をそれぞれ把握して総合することで、ロータ56の回転状態(基準位置からの回転角度)を取得することが可能である。
そして、マイコン46は、取得したロータ56の回転状態に応じ(受信した各回転検出信号の状態に応じ)、三相ブリッジ回路部84におけるスイッチング素子44,44・・のオン/オフをそれぞれ制御する駆動信号89,89・・(図4ではまとめて1つの白矢印で表す)を、対応するスイッチング素子44に対し出力する。これらの駆動信号89に応じたスイッチングにより、ステータ58の各コイル76に対し順番に電流を流すことが可能となり、ロータ56の回転が実行されることとなる。
制御回路基板36は、マイコン46又はスイッチング素子44,44・・(三相ブリッジ回路部84)の少なくとも何れかを有するので、ブラシレスモータ16の制御を行う基板となっている。
尚、センサ基板80における各種の素子やリード線は、リフロー方式等により、表面(センサ基板80後面)からの突出量が抑制された状態で実装されている(表面実装、SMT:Surface Mount Technology)。
リフロー方式は、センサ基板80へ所定パターンに係るハンダの印刷(あるいはディスペンサによる部品搭載位置への接着剤の塗布)を施し、チップマウンタで各種の素子やリード線の載置を行い、リフロー炉で熱を加えてハンダを溶融し、各種の素子やリード線を固定する、という手順を踏む方式であり、センサ基板80に素子等載置用の貫通孔を開ける必要がないし、センサ基板80に素子等の足を貫通させて反対側にそれぞれハンダを付ける必要がなくなる。
駆動力伝達機構18は、後側から順に、遊星歯車機構90と、スピンドル91と、弾性体であるコイル状のスプリング92と、ハンマ93と、アンビル94と、シャフト95を含んでおり、これらは同軸に収納されている。
遊星歯車機構90は、内歯を有する内歯ギヤ100と、内歯ギヤ100に噛み合う外歯を有する複数の遊星歯車102,102・・と、各遊星歯車102の軸である各ピン104とを含む。
内歯ギヤ100は、ギヤケース22内側において回転不能に取り付けられている。
各遊星歯車102は、ギヤケース22の後部内側に配置された、ブラシレスモータ16のモータ軸60のピニオン69に噛み合っている。
スピンドル91は、後部に円盤状部91aを有する前後に長い軸状の部材である。円盤状部91aは、スピンドル91の他の部分に対して、外方(上下左右)に突出しており、径が他の部分より大きくなっている。円盤状部91aの後部は、内歯ギヤ100の前部内に入っている。
ギヤケース24内に配されるネジ穴部4,4の内側には、スピンドル91を受けるスピンドル軸受110が設置されている。スピンドル軸受110は、ギヤケース22の中程であって遊星歯車機構90の前方に保持されている。
スピンドル91の円盤状部91aの後面には、遊星歯車102の各ピン104の前端部に対応するピン孔が複数(ピン104の数だけ)設けられる。そして、各ピン104は、前端部をピン孔に入れた状態で、円盤状部91aの後側に設けられる。
各遊星歯車102は、対応するピン104の周りで回転可能である状態で、ピン104に周設される。
又、スピンドル91の円盤状部91aの後面から前方への穴であるスピンドル穴91bが設けられており、スピンドル穴91b内には、ブラシレスモータ16のモータ軸60及びピニオン69の先端部(遊星歯車102に噛み合っていない部分)が、スピンドル穴91bの周面と間隙を置いた状態で入る。
ハンマ93は、後面から前方へ筒状に窪む窪み93aを有しており、窪み93aには、スプリング92の前部が入っている。窪み93aの底(前端部)とスプリング92の前端部との間には、スプリング92の前端面と接触するワッシャ112と、その前側に配される複数の小ボール114,114・・が介装されている。
一方、スプリング92の後端部は、ワッシャ115に接触しており、ワッシャ115は、スピンドル軸受110に接触している。
尚、ハンマ93とスピンドル91の前部との間には、打撃時にハンマ93を主に前後方向に案内するボール116,116が介装されている。
又、ハンマ93前側のアンビル94は、放射方向にそれぞれ延びる延設部94a,94aを、後端部に有している。
延設部94a,94aの前側には、アンビル94を軸周りに回転自在且つ軸方向に変位不能に支持するアンビル軸受120が設けられている。アンビル軸受120は、ギヤケース22の前部であってハンマ93の前方に保持されている。
又、アンビル94の後部中央には、後面から前方への穴である後穴94bが開けられており、後穴94bには、回転打撃力を伝達可能な状態で、スピンドル91の前端部が入れられている。
更に、アンビル94の前部には、シャフト95の後部を回転力伝達可能に受け入れる、前面から後方への穴である前穴94cが設けられている。アンビル94の前穴94cとシャフト95の後部は、スプライン構造で連係されている。
シャフト95は、前後に延びる軸状の部材であって、その前部にかさ歯部95aを有している。
シャフト95における、かさ歯部95a以外の部分の周りには、シャフト軸受122,122が前後に配置されており、シャフト95は、自身の軸周りで回転可能に支持されている。各シャフト軸受122は、ハンマケース21に対して取り付けられている。シャフト軸受122,122の間には、筒状のスペーサ124が設けられている。
出力軸20は、上下に延びる軸状の部材であって、その中央部にかさ歯部20aを有している。かさ歯部20aは、シャフト95のかさ歯部95aと噛み合っている。
出力軸20の上端部の周りには、上出力軸受130が設けられている。又、出力軸20のかさ歯部20aの下側には、下出力軸受132が設けられている。出力軸20は、上出力軸受130及び下出力軸受132により、自身の軸周りで回転可能に支持されている。
又、出力軸20の先端部(下端部)には、下面から上方への穴を含み、図示しないビットを装着可能なチャック部20bが開けられている。チャック部20bの中央部には、ビットの小凹部に対応するチャックボール134,134が、前後に設けられている。
チャック部20bの外側は筒状のスリーブ136で覆われており、チャック部20b下部外面とスリーブ136下部内面との間には下方に開放される間隙が形成されていて、その間隙には、スプリング137と、その下面に接触するワッシャ138が設けられている。ワッシャ138は、その下面内側に当たる状態でチャック部20cの先端部外面に埋められた止め輪140により係止されている。尚、ハンマケース21はスリーブ136の外方において下方への開口部21aを有しており、開口部21aの外側ないし下側には、開口部21aを覆う弾性材製のバンパー142が配置されている。
ハンマケース21ないしその前部内の部材(ギヤケース22より前方の部材、シャフト95から出力軸20まで)は、アダプタ化(モジュール化)可能であり、当該モジュールは、ハンマケース21後部をギヤケース22の外側に配置し、シャフト95の後部をアンビル94の前穴94cに入れることで組み付け可能である。
このようなアングルインパクトドライバ1の動作例を説明する。
使用者がハウジング2(本体ハウジング17)の外側を把持してスイッチレバー23を上方へ引くと、プランジャ51の上部がスイッチ本体50に入ってスイッチ14がオンとなり、バッテリ10からブラシレスモータ16(駆動回路82)への給電がなされ、制御回路基板36やセンサ基板80による制御のもとでロータ56が回転する。
ロータ56の回転力は、内歯ギヤ100内を自転しながら走る遊星歯車102,102・・により減速されたうえで、ピン104,104・・を介し、スピンドル91に伝わる。
スピンドル91は、アンビル94及びシャフト95を回転させると共に、アンビル94において所定閾値以上のトルクを受けた場合にハンマ93を前後に揺動(打撃)するように案内する。打撃時には、スプリング92による緩衝作用がハンマ93(やスピンドル91)に働く。
シャフト95は、かさ歯部95a,20aを介して、モータ軸60と90°の角度を持っている出力軸20を回転(打撃)し、チャック部20bに装着されたビットを回転(打撃)する。
以上のアングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を有するブラシレスモータ16と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2と、モータ軸60の回転を検出するためのセンサ基板80とを有しており、ブラシレスモータ16に、センサ基板80を固定している。
よって、ブラシ交換時にブラシにアクセスするために、ハウジング2において外方に突出する突出部や蓋を設ける必要がなく、ハウジング2ひいてはアングルインパクトドライバ1をコンパクトに構成することができ、余分な突出をなくして操作性を一層良好にできる。
又、ブラシの交換が不要となり、メンテナンス性を良好にできるし、寿命となったブラシを新しいブラシに交換するまで使用不能となる事態を回避できるし、ブラシを予め用意しておく必要がなくなる。
更に、ブラシを要するモータに比べ、ブラシレスモータ16ではモータ軸60をより速く(より所定時間当たりの回転数を多く)することが容易であり、より強力な出力軸20における出力を確保することが可能となる。
加えて、センサ基板80がブラシレスモータ16の第2絶縁部材74の後側に固定されるので、モータ軸60の隣接位置に回転検出手段を配することができ、モータ軸60の回転状態の検出を効率の良い構成により確実に行うことができる。
又、アングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を有するブラシレスモータ16と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2と、ハウジング2に固定されるバッテリ10とを有しており、バッテリ10とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14を配置している。
よって、電源リード線38,52・・を短くすることができ、配線を取り回し易く、又衝撃や振動等の負荷がかかったとしても断線し難くすることができる。
更に、アングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を有するブラシレスモータ16と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2と、ハウジング2の内部に収容される制御回路基板36とを有しており、制御回路基板36とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14を配置している。
よって、スイッチ14と、制御回路基板36やブラシレスモータ16との、電源リード線38,52・・やリード線40,41・・による配線が行い易い。
又、制御回路基板36が振動や熱を発するブラシレスモータ16から離れるので、制御回路基板36に振動や熱の影響が及んで制御回路基板36が誤動作する可能性を低減して、ブラシレスモータ16の動作をより確実なものとすることができる。尚、制御回路基板36自体(各スイッチング素子44やマイコン46)も動作時に発熱するので、発熱源を分散して熱に対する耐性を向上することができる。
又更に、アングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を含むロータ56、及びステータ58を有するブラシレスモータ16と、モータ軸60に固定されるファン68と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2とを有しており、ファン68とスイッチ14の間に、ステータ58を配置している。
よって、ファン68により起こされた風がステータ58を通過し易く、ブラシレスモータ16の冷却効率がより良好となる。更に、スイッチ14の操作部とファン68が離れるので、手で覆われ難い位置に吸気口を配置し易く、ステータ58の冷却効率の向上に寄与する。又、ファン68、スイッチ14、ステータ58が一直線上に並ぶので、ハウジング2の径を比較的に小さくすることができる。
加えて、アングルインパクトドライバ1は、モータ軸60を含むロータ56、及びステータ58を有するブラシレスモータ16と、モータ軸60に固定されるファン68と、ブラシレスモータ16に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ16の回転を伝達される出力軸20と、ブラシレスモータ16及びスイッチ14を収容するハウジング2とを有しており、スイッチ14、ブラシレスモータ16及び出力軸20を、一直線上に配置している。
よって、ハウジング2の径を比較的に小さくして、アングルインパクトドライバ1をよりコンパクトにすることができる。
[第2形態]
図5は第2形態に係るアングルインパクトドライバ201の図1相当図であり、図6は第2形態に係る図2相当図であり、図7は第2形態に係る図3相当図である。
第2形態のアングルインパクトドライバ201は、ブラシレスモータ、ライト、制御回路基板、ファン、センサ基板、吸気口、排気口及びリード線の配置を除き、第1形態と同様に構成される。以下、第1形態と同様の部材には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
第2形態のブラシレスモータ216は、第1形態と前後逆に向けられている。
即ち、第2絶縁部材74が前に配置され、第1絶縁部材72が後に配置される。
又、センサ基板280が第2絶縁部材74の前に固定される。尚、センサ基板280は、前後と上下が逆であることを除き、センサ基板80と同様に構成される。即ち、各リード線40,41や各電源リード線52との接続部が後下に配置されている。又、各回転検出素子81が後面下部に配置されている。
更に、ファン68が、第1絶縁部材72の後に配置されている。
尚、吸気口は、ブラシレスモータ16の前部外方のハウジング2の部分に形成され、排気口は、スイッチ14の後側(正逆反転スイッチ24)外方のハウジング2の部分に形成される。
又、ライト26は、制御回路基板236の前側下部に配置されており、制御回路基板236に対し、端子242a,242aによって直接接続されている。制御回路基板236は、ライト26に関する配線を除き、制御回路基板36と同様に構成される。
従って、アングルインパクトドライバ201では、バッテリ10とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14が配置される。又、制御回路基板236とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14が配置される。更に、センサ基板280とスイッチ14の間に、ステータ58が配置される。加えて、制御回路基板236と複数のスイッチング素子44,44・・の間に、スイッチ14が設けられる。又、スイッチ14、ブラシレスモータ216及び出力軸20が、一直線上に配置される。
第2形態のアングルインパクトドライバ201では、ブラシレスモータ216に、センサ基板280を固定したので、モータ軸60の回転状態の検出を効率の良い構成により確実に行うことができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
又、バッテリ10とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14を配置したので、電源リード線38,52・・を短くすることができ、配線を取り回し易く、又負荷がかかったとしても断線し難くすることができる。
更に、制御回路基板236とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14を配置しているため、スイッチ14と、制御回路基板236やブラシレスモータ216との、電源リード線38,52・・やリード線40,41・・による配線が行い易く、又熱に対する耐性を更に良好にしてブラシレスモータ216の動作をより確実なものとすることができる。
又更に、モータ軸60を含むロータ56、及びステータ58を有するブラシレスモータ216と、ロータ56に固定されるモータ軸60と、モータ軸60に固定されるファン68と、ブラシレスモータ216に通電するためのスイッチ14と、ブラシレスモータ216の回転を伝達され、モータ軸60に対して角度を持っている出力軸20と、ブラシレスモータ216及びスイッチ14を収容するハウジング2と、ロータ56の回転を検出するためのセンサ基板280を有しており、センサ基板280とスイッチ14の間に、ステータ58を配置したので、ファン68につきステータ58を挟んでセンサ基板280と反対側に設置することができ、ステータ58の前側に吸気口を設置し、この吸気口と離した状態で排気口を設置することができて、吸気と排気を混じり難くし、あるいは手で吸気や排気を遮られ難くして、風の流れをより円滑にすることができる。
加えて、スイッチ14、ブラシレスモータ216及び出力軸20を、一直線上に配置したので、コンパクト化を図れる。
[第3形態]
図8は第3形態に係るアングルインパクトドライバ301の図1相当図であり、図9は第3形態の図2相当図であり、図10は第3形態の図3相当図であり、図11は第3形態の図4相当図である。
第3形態のアングルインパクトドライバ301は、制御回路基板及びセンサ基板の構成や、一部のリード線内を流れる信号の種類を除き、第1形態と同様に構成される。以下、第1形態と同様の部材には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
第3形態のセンサ基板380は、前側に回転検出素子81,81・・を備えると共に、後側にスイッチング素子44,44・・(三相ブリッジ回路部84)を備えており、制御回路基板336は、スイッチング素子44,44・・(三相ブリッジ回路部84)を備えず、それらを制御するマイコン46を備えている。スイッチング素子44,44・・は、六角形の各頂点に位置するように輪状に配置されている。
センサ基板380の周縁には、小孔372,372・・や小スリット373,373・・が設けられると共に、第2絶縁部材74には、凹部78,78・・以外の後面から突出する小突起374,374・・が、小孔373,373・・や下の小スリット373と対応するように設けられており、センサ基板380は、各小孔372や下の小スリット373に、対応する小突起374を入れた状態で固定されている。又、第2絶縁部材74後部における、左右の小スリット373,373に対応する部分には、図示しないネジ孔が設けられており、そのネジ孔にそれぞれネジ376を入れることにより、センサ基板380が第2絶縁部材74の後側に固定されている。更に、第2絶縁部材74の後面には、コイル76,76・・に対応するコイル接続部377,377・・が形成されており、センサ基板380と各コイル76は各コイル接続部377において電気的に接続されている。尚、第1形態のセンサ基板80は、第3形態のセンサ基板380と同様に固定されている。
制御回路基板336とセンサ基板380の間において、各リード線40(3本)の代わりに配線された各リード線340(6本)は、スイッチング素子44,44・・の出力信号の代わりに、三相ブリッジ回路部84におけるスイッチング素子44,44・・のオン/オフをそれぞれ制御する駆動信号89,89・・(図11はまとめて1つの白矢印で表す)を伝える。電源リード線52やリード線340,41は、センサ基板380の後面上部において接続されている。センサ基板380の後面上部(リード線接続部380a)は、これより下部の円盤状部分に対し上方に突出している。
従って、アングルインパクトドライバ301では、センサ基板380がブラシレスモータ16に固定されている。更に、バッテリ10とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14が配置される。又、制御回路基板336とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14が配置される。更に、ファン68とスイッチ14との間に、ステータ58が配置される。加えて、制御回路基板336と複数のスイッチング素子44,44・・の間に、スイッチ14が設けられる。又、スイッチ14、ブラシレスモータ16及び出力軸20が、一直線上に配置される。
第3形態のアングルインパクトドライバ301では、ブラシレスモータ16に、センサ基板380を固定したので、モータ軸60の回転状態の検出を効率の良い構成により確実に行うことができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
又、バッテリ10とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14を配置したので、電源リード線38,52・・を短くすることができ、配線を取り回し易く、又負荷がかかったとしても断線し難くすることができる。
更に、制御回路基板336とブラシレスモータ16の間に、スイッチ14を配置しているため、スイッチ14と、制御回路基板336やブラシレスモータ16との、電源リード線38,52・・やリード線340,41・・による配線が行い易く、又熱に対する耐性を更に良好にしてブラシレスモータ16の動作をより確実なものとすることができる。
又更に、ファン68とスイッチ14との間に、ステータ58を配置したので、ブラシレスモータ16の冷却効率がより良好となるし、ハウジング2の径を比較的に小さくすることができる。
又、制御回路基板336とスイッチング素子44,44・・の間に、スイッチ14が設けられるので、駆動により発熱するスイッチング素子44,44・・と制御回路基板336を互いに離隔させることができ、熱がこもることが少なくなるし、スイッチング素子44,44・・や制御回路基板436の冷却が容易となって、より確実な動作を実現することができる。
加えて、スイッチ14、ブラシレスモータ16及び出力軸20を、一直線上に配置したので、コンパクト化を図れる。
[第4形態]
図12は第4形態に係るアングルインパクトドライバ401の図1相当図であり、図13は第4形態の図2相当図であり、図14は第4形態の図3相当図である。
第4形態のアングルインパクトドライバ401は、制御回路基板及びセンサ基板の構成や、一部のリード線内を流れる信号の種類を除き、第2形態と同様に構成される。以下、第2形態と同様の部材には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
第4形態のセンサ基板480は、後側に回転検出素子81,81・・を備えると共に、前側にスイッチング素子44,44・・(三相ブリッジ回路部84)を備えていることを除き、第3形態のセンサ基板380と同様に構成されて同様に固定される。但し、電源リード線52やリード線340,41は、センサ基板480の後面下部において接続されている(リード線接続部380aが下部に配置されている)。尚、第2形態のセンサ基板280は、第4形態のセンサ基板480と同様に固定される。
第4形態の制御回路基板436は、ライト26との接続が第2形態と同様に直接的であることを除き、第3形態の制御回路基板336と同様に構成される。尚、制御回路基板436とセンサ基板480の間における、各リード線40(3本)に代わり配線された各リード線340において、駆動信号89,89・・が伝達される。
更に、アングルインパクトドライバ401では、第2形態と同様にブラシレスモータ216が配置されており、又、前からピニオン69、前軸受62、センサ基板480、ステータ58、ファン68、後軸受64の順で並べられている。
従って、アングルインパクトドライバ401では、センサ基板480がブラシレスモータ216に固定されている。更に、バッテリ10とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14が配置される。又、制御回路基板436とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14が配置される。更に、センサ基板480とスイッチ14の間に、ステータ58が配置される。又更に、センサ基板480とスイッチ14の間に、ステータ58が配置される。加えて、制御回路基板436と複数のスイッチング素子44,44・・の間に、スイッチ14が設けられる。又、スイッチ14、ブラシレスモータ216及び出力軸20が、一直線上に配置される。
第4形態のアングルインパクトドライバ401では、ブラシレスモータ216に、センサ基板480を固定したので、モータ軸60の回転状態の検出を効率の良い構成により確実に行うことができるし、よりコンパクトで握り易く構成でき、更にメンテナンスの手間が少なくて使用不能期間の発生が防止される。
又、バッテリ10とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14を配置したので、電源リード線38,52・・を短くすることができ、配線を取り回し易く、又負荷がかかったとしても断線し難くすることができる。
更に、制御回路基板436とブラシレスモータ216の間に、スイッチ14を配置しているため、スイッチ14と、制御回路基板436やブラシレスモータ216との、電源リード線38,52・・やリード線340,41・・による配線が行い易く、又熱に対する耐性を更に良好にしてブラシレスモータ216の動作をより確実なものとすることができる。
又更に、センサ基板480とスイッチ14の間に、ステータ58を配置したので、ファン68につきステータ58を挟んでセンサ基板480と反対側に設置することができ、吸気と排気を混じり難くし、あるいは手で吸気や排気を遮られ難くして、風の流れをより円滑にすることができる。
又、制御回路基板436とスイッチング素子44,44・・の間に、スイッチ14が設けられるので、駆動により発熱するスイッチング素子44,44・・と制御回路基板436を互いに離隔させることができ、熱がこもる可能性をより低くできるし、スイッチング素子44,44・・や制御回路基板436の冷却が容易となって、より確実な動作を実現することができる。
加えて、スイッチ14、ブラシレスモータ216及び出力軸20を、一直線上に配置したので、コンパクト化を図れる。
[第1〜第4形態の変更例]
尚、本発明は上記形態に限定されず、例えば次のような変更を適宜施すことができる。
制御回路基板やセンサ基板における、各種リード線や各種素子について、上述の接続位置や搭載位置と異なる位置で接続しあるいは搭載して良く、又接続位置を複数箇所に分けても良い。各種のリード線の配置も様々に変更することができ、例えば2本の電源リード線を上下に配置する(1本を上方に配置すると共にもう1本を下方に配置する)ことができる。
更に、各種リード線や各種素子、ブラシレスモータのコイル等について、数を増減することができるし、種類を増減することもできる。特に、リード線は、実施の製品に応じて、適宜増減することができる。同様に、ハウジングの区分の数や、遊星歯車の設置数、あるいはブラシレスモータの磁石の極数を増減して良い。又、スイッチレバーのスイッチの形式を変更したり、バッテリをリチウムイオン電池以外の充電池あるいは一次電池に変更したりする等、各種部材の数や配置、材質、大きさ、形式、種類等を適宜変更することができる。
ステータに対するセンサ基板の固定を、孔に入る突起によるものや、ネジとネジ孔によるもの、爪とその係止部による係止によるものや、これらの組合せ等により行う。
ステータとセンサ基板の間の隙間につき、センサ基板側に凹部を設けることで形成しても良いし、双方に凹部を設けることで形成しても良いし、少なくとも何れかに凸部を設けることで形成しても良い。
又、アングルインパクトドライバ以外の他の回転打撃工具、あるいは他の打撃工具、他のアングル工具又は他の電動工具に、本発明を適用する。
1,201,301,401・・アングルインパクトドライバ(アングル工具,電動工具)、2・・ハウジング、10・・バッテリ、14・・スイッチ、16,216・・ブラシレスモータ、20・・出力軸、36,236,336,436・・制御回路基板、44・・スイッチング素子、56・・ロータ、58・・ステータ、60・・モータ軸、68・・ファン、80,280,380,480・・センサ基板。

Claims (6)

  1. ケースと、
    ケースから下方に突出し、上下方向に延びる出力軸と、
    モータ軸と、前記モータ軸に固定されるロータと、前記ロータの外周側に配置されるステータと、を有するモータと、
    前記モータ軸の回転を減速する遊星歯車機構と、
    前記遊星歯車機構につながり、前記出力軸を回転させるためのシャフトと、
    前記ロータの回転を検出するためのセンサ基板と、
    前記ステータに通電するための制御回路基板と、
    前記ケースを保持し、前記ケースの後方に配置され、前記モータ、前記センサ基板及び前記制御回路基板が内側に配置される本体ハウジングと、
    を備えており、
    前記シャフトと前記出力軸とがほぼ90°の角度で交わり、
    前記センサ基板からの信号が、リード線を介して、前記制御回路基板に伝達される
    ことを特徴とするアングル工具。
  2. 前記制御回路基板には、複数のスイッチング素子が搭載されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアングル工具。
  3. 前記モータに通電するためのスイッチを備えており、
    前記スイッチの信号が、リード線を介して、前記制御回路基板に伝達される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアングル工具。
  4. 前記本体ハウジングの後端部に、バッテリを取り付けるバッテリ取付部が配置されており、
    前記バッテリ取付部と前記モータの間に、前記制御回路基板が配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載のアングル工具。
  5. 前記モータは、前記モータ軸に固定され前記ロータの前方に配置されるファンを有している
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載のアングル工具。
  6. 前記ファンの前方に、前記遊星歯車機構が配置されており、
    前記遊星歯車機構の前方に、前記出力軸へ伝達される打撃力を発生する打撃機構が配置されており、
    前記打撃機構の前方に、前記シャフトが配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のアングル工具。
JP2016191812A 2016-09-29 2016-09-29 アングル工具 Pending JP2016215373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016191812A JP2016215373A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 アングル工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016191812A JP2016215373A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 アングル工具

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013078810A Division JP6018010B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 アングル工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016215373A true JP2016215373A (ja) 2016-12-22

Family

ID=57579200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016191812A Pending JP2016215373A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 アングル工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016215373A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163561A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 株式会社 マキタ 工具保持装置及び電動工具、インパクト工具
JP2019004600A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社マキタ 電動工具
US10974372B2 (en) 2018-02-23 2021-04-13 Makita Corporation Impact tool
WO2022244615A1 (ja) * 2021-05-19 2022-11-24 工機ホールディングス株式会社 作業機
US11660681B2 (en) 2019-07-23 2023-05-30 Makita Corporation Tool-holding apparatus, impact driver, and electric work machine
US11750064B2 (en) 2017-06-14 2023-09-05 Makita Corporation Electric tool

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295773A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Makita Corp Dcブラシレスモータ
JP2009083032A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2010207992A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2012096300A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295773A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Makita Corp Dcブラシレスモータ
JP2009083032A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2010207992A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2012096300A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163561A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 株式会社 マキタ 工具保持装置及び電動工具、インパクト工具
JPWO2018163561A1 (ja) * 2017-03-07 2020-01-09 株式会社マキタ 工具保持装置及び電動工具、インパクト工具
US11192223B2 (en) 2017-03-07 2021-12-07 Makita Corporation Tool holding apparatus and power tool, and impact tool
JP7083808B2 (ja) 2017-03-07 2022-06-13 株式会社マキタ 工具保持装置及び電動工具、インパクトドライバ
JP2022109332A (ja) * 2017-03-07 2022-07-27 株式会社マキタ インパクト工具
JP7341289B2 (ja) 2017-03-07 2023-09-08 株式会社マキタ インパクト工具
JP2019004600A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社マキタ 電動工具
JP7094666B2 (ja) 2017-06-14 2022-07-04 株式会社マキタ 電動工具
US11750064B2 (en) 2017-06-14 2023-09-05 Makita Corporation Electric tool
US10974372B2 (en) 2018-02-23 2021-04-13 Makita Corporation Impact tool
US11660681B2 (en) 2019-07-23 2023-05-30 Makita Corporation Tool-holding apparatus, impact driver, and electric work machine
WO2022244615A1 (ja) * 2021-05-19 2022-11-24 工機ホールディングス株式会社 作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6018010B2 (ja) アングル工具
JP2016215373A (ja) アングル工具
US11090784B2 (en) Screw-tightening power tool
JP4981345B2 (ja) 電動工具
JP6016602B2 (ja) 電動工具
CN106998110B (zh) 电动工具
WO2010035563A1 (ja) 電動工具
JP5354363B2 (ja) 電動工具
JP2012254519A (ja) 電動工具及び電動工具用の通信プラグ
CN112238411B (zh) 电动工具及旋转工具
JP6761838B2 (ja) 電動インパクト工具
CN111590506B (zh) 电动工具
JP5332163B2 (ja) 電動工具
JP2016153157A (ja) 電動工具
JP2017087330A (ja) 電動工具
JP2013000863A (ja) 電動工具
JP6710118B2 (ja) インパクト工具
JP6626944B2 (ja) 電動工具
JP6417250B2 (ja) 電動工具
JP7129871B2 (ja) インパクト工具及び電動工具
JP6335345B2 (ja) ネジ締め電動工具
JP2020188631A (ja) 電動作業機
JP7149994B2 (ja) インパクト工具
US20230271309A1 (en) Electric work machine and driver drill
JP2020124792A (ja) 電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181106