JP4592534B2 - 管部材処理方法 - Google Patents
管部材処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4592534B2 JP4592534B2 JP2005230900A JP2005230900A JP4592534B2 JP 4592534 B2 JP4592534 B2 JP 4592534B2 JP 2005230900 A JP2005230900 A JP 2005230900A JP 2005230900 A JP2005230900 A JP 2005230900A JP 4592534 B2 JP4592534 B2 JP 4592534B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- adhesive tape
- pipe member
- separation
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
一方、密閉作業用バックを利用する方法においては、管部材を分離部において分離する作業を、その密閉作業用バックを介して内部を視認しながら手袋を介して工具を使って行う必要があり、作業効率が悪かった。
また、分離される管部材の形状が、長尺な形状や複雑な形状である場合には、簡単にはバックにより覆うことが出来ない場合があり、管部材の形状によらずに流体の大気への放出を防止できる方法が求められていた。
前記分離部で前記一対の管部位が分離された状態で、前記巻き付けられた粘着テープ材を延伸させながら、前記一対の管部位の相対位置を管軸方向に交差する方向にシフトさせる延伸シフト工程と、
前記一対の管部位の間で前記粘着テープ材を閉塞させる閉塞工程と、
前記一対の管部位の間で前記粘着テープ材を切断する切り離し工程とを順に実行する点にある。
また、上記延伸シフト工程において、分離部を挟む一対の管部位を、管部材の管軸方向に交差する方向にシフトさせるので、一対の管部位を管軸方向に沿って十分に変位させることができない場合でも、一対の管部位の夫々を、その管軸方向に交差する方向にシフトさせ離間させることができる。そして、上記閉塞工程において、粘着テープ材の内面同士を密着させることで、一対の管部位の間で粘着テープ材を閉塞させることで、上流側の管部位から下流側の管部位への流体の流通を遮断することができる。更に、上記切り離し工程において、一対の管部位の間で粘着テープ材の上記閉塞工程において閉塞された部分の下流側を切断することで、上流側の管部位から流体が大気へ放出されることを防止しながら、一対の管部位を分離部で分離することができる。
従って、本発明に係る管部材処理方法により、流体の大気への放出を防止しながら、管部材内の流体の流通を予め遮断する必要がなく優れた作業効率、且つ、粘着テープ材を利用するという簡単な構成で、内部に流体が流通する管部材を所定の分離部で分離することができる。
前記巻き付け工程の実行前に、前記分離部で前記管部材内の気密が保たれる程度に仮切断する仮切断工程を実行し、
前記巻き付け工程の実行後且つ前記延伸シフト工程の実行前に、前記分離部に外力を付与して前記分離部で前記管部材を完全切断する完全切断工程を実行する点にある。
また、上記巻き付け工程において上記不延伸状態で巻き付けた粘着テープ材を覆う状態で、延伸状態で粘着テープ材を巻き付けることにより、その延伸状態の粘着テープ材に圧縮応力が働いて分離部に良好に密着することから、一対の管部位を分離したときに、その分離部から流体が大気へ放出されることを良好に防止することができる。
尚、図1〜図7において、(a)は管部材1の様子を示す平面図であり、(b)はその管部材1の分離部2a,2b付近の部分断面図である。
図8は、分離部2aにおいて分離された上流側の管部位1aの端部に対する管末処理状態を示す図である。
また、管部材1において上記分離部2a,2bで分離される管部位のうち、分離部2aの上流側を管部位1aとし、分離部2aの下流側で且つ分離部2bの上流側を管部位1bとし、分離部2bの下流側を管部位1cとする。即ち、分離部2aでは、管部材1は一対の管部位1a,1bに分離され、一方、分離部2bでは、管部材1は一対の管部位1b,1cに分離されることになる。
先ず、図1(a)(b)に示すように、管部材1に対して、分離部2a,2bで管部材1内の気密が保たれる程度に仮切断する仮切断工程を実行する。
具体的には、パイプカッターなどを利用して、図1(b)に示すように、管部材1の分離部2a,2bには、不完全な状態(切断されていない余肉部5を残した状態)で切込3が形成される。
即ち、この切込3の深さは、管部材1の壁部の厚さよりも小さく、且つ、後述する完全切断工程においてこの分離部2a,2bにせん断力等の外力を付与することで、分離部2a,2bで管部材1を完全切断することができる程度に設定されている。
また、このように切込3の深さは、パイプカッターの切断刃の押し込み深さの調整により設定することができる。
この粘着テープ材4a,4bは、長さ方向及び幅方向に弾性的に延伸自在、且つ、都市ガスG等の気体が透過しないガス不透過性のものであり、例えば、EPM(エチレン・プロピレンゴム)やEPDM(エチレン・プロピレン・ターポリマー)をベースとした基材に、ブチルゴム系コンパウンドからなる粘着材を略均一に貼り合わせた伸び率800%程度の粘着テープ等を利用することができる。
この不延伸状態で巻き付けられる粘着テープ材4aは、分離部2a,2bに対する密着性は劣るものの、内部応力が殆ど存在しないことから、引っ掻きによる損傷が良好に抑制される。従って、後述する延伸シフト工程で分離部2a,2bで管部材1が夫々の管部位1a,1b,1cに分離されたときに、その管部位1a,1b,1cの縁に形成されたばりなどにより、粘着テープ材4aが損傷することを抑制することができる。
尚、この不延伸状態で巻き付けられる粘着テープ材4aは、例えば分離部2a,2bに対して1回転程度巻き付けるだけで構わない。また、上記のような粘着テープ材の損傷の問題がない場合には、上記のような不延伸状態の粘着テープ4aの巻き付けを省略しても構わない。
この延伸状態で巻き付けられる粘着テープ材4bは、圧縮応力が働くことにより、分離部2a,2bに対する密着性が良好である。従って、後述する延伸シフト工程で分離部2a,2bで管部材1が夫々の管部位1a,1b,1cに分離されたときに、その分離部2a,2bから都市ガスGが大気へ放出されることが良好に防止される。また、この粘着テープ4bについては、管軸方向において分離部2a,2bを中心とした比較的長い領域に巻き付けるために、粘着テープ4bの幅の半分程度を重畳させながら複数回巻き付けられる。
尚、図示は省略するが、粘着テープ材4bが管部材1から抜けないように、その粘着テープ材4bの両端を公知の結束バンドにより縛り付けても構わない。
具体的には、パイプレンチなどを使用して、管部位1a,1cを固定した状態で、その管部位1a,1cの間にある管部位1bを、管軸を中心とする周方向にねじることにより、予め切込3が形成されている分離部2a,2bに外力としてのせん断力を付与すれば、その切込3の頂点部から管部材1の内側に至る余肉部5においてせん断破壊が進行する形態で、管部材1がそのせん断破壊により各管部位1a,1b,1cに完全切断される。
また、このように管部材1が分離部2a,2bにおいて完全切断されても、上述した巻き付け工程で巻きつけられた粘着テープ材4a,4bにより、都市ガスGが分離部2a,2bから大気に放出されることが防止される。
具体的には、2箇所の分離部2a,2bの両端にある管部位1a,1cを固定した状態で、その分離部2a,2bに挟まれた管部位1bを、管軸方向に直行する方向に変位させることで、一対の管部位1a,1bの相対位置及び一対の管部位1b,1cの相対位置が管軸方向に直行する方向にシフトされる。
すると、一対の管部位1a,1bの間及び一対の管部位1b,1cの間に巻き付けられた粘着テープ材4a,4bは、分離部2a,2bの気密性を維持した状態で筒状に延伸することになる。
この閉塞工程では、互いに離間した一対の管部位1a,1bの間及び一対の管部位1b,1cの間の夫々において、粘着テープ材4a,4bの内面同士を密着させて扁平形状とすることで、上記粘着テープ材4a,4bの内面の粘着性により、その扁平形状が保たれて、例えば、分離部2aにおいて上流側の管部位1aから供給される都市ガスGの流出や、分離部2bにおいて下流側の管部位1cに残留する都市ガスGの流出が遮断される。更に、その粘着テープ材4a,4bを扁平形状に保つためのクリップ6を用いることにより、都市ガスGの流出が確実に遮断される。尚、粘着テープ材4a,4bが、内面の粘着性により扁平形状を保ち、都市ガスGの流出が十分に遮断される場合には、このクリップ6を省略しても構わない。
(1) 上記実施の形態においては、内部に流体としての都市ガスGが流通する管部材1を所定の分離部2a,2bで分離する管部材処理方法について説明したが、本発明に係る管部材処理方法は、例えば、上記都市ガスG以外のガス又は液体等の流体が内部に流通する管部材1に対して実施することができる。
具体的には、その管継手の接続部を解除した状態で巻き付け工程を実行して粘着テープ材をその管継手を覆う形態で巻き付け、延伸シフト工程を実行して、その管継手の接続部で一対の管部位が分離された状態で、巻き付けられた粘着テープ材を延伸させながら、一対の管部位の相対位置を管軸方向に交差する方向にシフトさせた後に、上記閉塞工程及び上記切り離し工程を実行することができる。
1a,1b,1c:管部位
2a,2b:分離部
4a,4b:粘着テープ材
7:プラグ部材
8:密閉作業用バック
G:都市ガス(流体)
Claims (5)
- 内部に流体が流通する管部材を所定の分離部で分離する管部材処理方法であって、
延伸自在且つ流体不透過性の粘着テープ材を、前記管部材において前記分離部を挟む一対の管部位の間を覆う状態で、前記分離部に巻き付ける巻き付け工程と、
前記分離部で前記一対の管部位が分離された状態で、前記巻き付けられた粘着テープ材を延伸させながら、前記一対の管部位の相対位置を管軸方向に交差する方向にシフトさせる延伸シフト工程と、
前記一対の管部位の間で前記粘着テープ材を閉塞させる閉塞工程と、
前記一対の管部位の間で前記粘着テープ材を切断する切り離し工程とを順に実行する管部材処理方法。 - 前記管部材を前記分離部において切断分離する場合において、
前記巻き付け工程の実行前に、前記分離部で前記管部材内の気密が保たれる程度に仮切断する仮切断工程を実行し、
前記巻き付け工程の実行後且つ前記延伸シフト工程の実行前に、前記分離部に外力を付与して前記分離部で前記管部材を完全切断する完全切断工程を実行する請求項1に記載の管部材処理方法。 - 前記巻き付け工程において、前記粘着テープ材を不延伸状態で前記分離部に巻き付けた後に、その巻き付けた前記粘着テープを覆う状態で前記粘着テープ材を延伸状態で巻き付ける請求項1又は2に記載の管部材処理方法。
- 前記切り離し工程の実行後に、前記一対の管部位のうちの上流側の端部に対して、密閉作業用バック内に収容した状態で、前記粘着テープ材を除去した後に前記管部位内を気密に保つためのプラグ部材を取り付ける管末処理工程を実行する請求項1〜3の何れか一項に記載の管部材処理方法。
- 前記流体が都市ガスである請求項1〜4の何れか一項に記載の管部材処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005230900A JP4592534B2 (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 管部材処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005230900A JP4592534B2 (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 管部材処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007046682A JP2007046682A (ja) | 2007-02-22 |
JP4592534B2 true JP4592534B2 (ja) | 2010-12-01 |
Family
ID=37849669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005230900A Expired - Fee Related JP4592534B2 (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 管部材処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4592534B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110185882B (zh) * | 2019-05-10 | 2020-05-26 | 江苏恒达工程检测有限公司 | 一种用于地下排水管道微创修复快速替换管道的方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238218A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-27 | Tokyo Gas Co Ltd | 配管緊急遮断工具 |
JPS61168374U (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-18 | ||
JPH08270881A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Tokyo Gas Co Ltd | 既設配管の更生修理工法における流体循環具 |
JP2002250496A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-09-06 | Osaka Gas Co Ltd | ノーブロー袋 |
JP2006009951A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Osaka Gas Co Ltd | 管部材取り外し工法 |
-
2005
- 2005-08-09 JP JP2005230900A patent/JP4592534B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238218A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-27 | Tokyo Gas Co Ltd | 配管緊急遮断工具 |
JPS61168374U (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-18 | ||
JPH08270881A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Tokyo Gas Co Ltd | 既設配管の更生修理工法における流体循環具 |
JP2002250496A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-09-06 | Osaka Gas Co Ltd | ノーブロー袋 |
JP2006009951A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Osaka Gas Co Ltd | 管部材取り外し工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007046682A (ja) | 2007-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4454577B2 (ja) | 流体配管系の流体機器交換方法 | |
US8991032B2 (en) | Apparatus and method for insertion of gaskets | |
WO2007110856A3 (en) | Adjustable seal | |
US8151828B2 (en) | Pipe-clamping tool | |
JP4592534B2 (ja) | 管部材処理方法 | |
CN204942549U (zh) | 流体控制设备 | |
KR200484774Y1 (ko) | 배관용 마개 | |
CN110499815B (zh) | 复合管道结构 | |
JP2002266344A (ja) | 止水用部材およびこれを用いた止水方法 | |
KR101647367B1 (ko) | 튜브 삽입형 관로구 방수장치 | |
US20160069493A1 (en) | Pipe-junction gate system and method | |
JP6900003B2 (ja) | シール栓装置及び管路封止方法 | |
US20140150531A1 (en) | Selectively sealable pipe stub | |
JP2006207663A (ja) | 分岐管路の補修具及び補修材並びに補修方法 | |
GB2416015A (en) | A burst pipe repair collar | |
JP2007232099A (ja) | ガス遮断方法 | |
CN211327935U (zh) | 一种消防管道结构 | |
JP4624114B2 (ja) | 蛇腹状ガス管の端部処理工法及び構造 | |
JP4920195B2 (ja) | 止水板及び止水方法 | |
KR101453496B1 (ko) | 가스 배관 응급복구용 천공장치 | |
JP6645790B2 (ja) | 整圧器付属バルブの取り替え工法 | |
KR101249028B1 (ko) | 유동중인 유체 이송관의 분기장치 및 분기방법 | |
RU2016108862A (ru) | Устройство изоляции для работы на трубопроводе и соответствующий способ | |
JP4371923B2 (ja) | 管部材取り外し工法 | |
JP2004156752A (ja) | 配管の補修方法及びそれに用いる継手管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100914 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4592534 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |