JP4371923B2 - 管部材取り外し工法 - Google Patents
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Description
そして、このようなガス配管系統において管部材取り外し工法を行う前に、管継手の上流側にある遮断弁を閉状態とすることで、燃料ガスの流出を防止することができるが、上記遮断弁が固着や故障等の理由で開状態から閉状態に切り替えることができない場合には、別途燃料ガスの流出を防止する対策を施す必要がある。
また、取り外される管部材の形状が、長尺な形状や複雑な形状である場合には、簡単にはバックにより覆うことが出来ない場合があり、管部材の形状によらずに流体の流出を防止できる方法が求められていた。
前記管継手による連結が解除された状態で、前記巻き付けられた粘着テープ材を延伸させながら、前記一対の管部材同士を管軸方向に離間させる延伸離別工程と、
前記一対の管部材の間で前記粘着テープ材を閉塞させる閉塞工程と、
前記一対の管部材の間で前記粘着テープ材を切断する切断工程とを順に行う点にある。
そして、上記閉塞工程において、粘着テープ材の内面同士を密着させることで、一対の管部材の間で粘着テープ材を閉塞させることで、上流側の管部材から下流側の管部材へ流体が流通することを遮断することができ、更に、上記切断工程において、一対の管部材の間で粘着テープ材の上記閉塞工程において閉塞された部分の下流側を切断することで、上流側の管部材から流体が外部に流出することを防止しながら、一対の管部材同士を取り外すことができる。
従って、本発明に係る管部材取り外し工法により、上記管継手の解除作業や管部材の取り外し作業等における作業効率を悪化させることなく、上記のような粘着テープ材を使用するという簡単な構成で、配管系統を流通する流体が外部に流出することを防止しながら、一対の管部材同士を取り外すことができる。
前記巻き付け工程の前に、前記ユニオンナットと前記ユニオンねじとの締結を解除して前記ユニオンナットを前記ユニオンねじ側から退避させるユニオンナット退避工程を行う点にある。
前記延伸離別工程の前に前記支持治具を取り外す点にある。
前記管継手が、燃料ガスの流量を計測するガスメータ側の管部材と、前記ガスメータへの燃料ガスの供給を遮断する遮断弁側の管部材とを連結する管継手である点にある。
前記内蔵遮断弁を閉状態とすると共に、前記ガスメータの出口側の管継手による連結を解除した状態で、前記延伸離別工程を行う点にある。
そして、その遮断弁2は、下方に向けて開放され管用ねじが施された入口及び出口を有するU字状に形成され、その入口側には鉛直方向を管軸方向とする一次側立管1がねじ込み式に結合され、その出口側には後述する管部材3がねじ込み式に結合されている。
即ち、ユニオン式の管継手8は、管部材3の端部の外側にユニオンつば3aを形成すると共に、管部材11側の端部にガスケット11aを設け、上記管部材3の端部を管部材11内に挿入する状態で、ユニオンナット8aをユニオンねじ8bに締結することで、管部材3側のユニオンつば3aが管部材11側のガスケット11aに押さえつけられて内部が気密状態となり、管部材3と管部材11とが連結されるように構成されている。
そして、上記のようなユニオン式の管継手8は、一対の管部材3,11同士を該管部材3,11の管軸回りの回転を伴わないで連結可能なものである。
尚、上記管継手9についても、上記管継手8と同様のユニオン式に構成されており、詳細な説明については省略する。
先ず、上述した図1に示す状態のガス配管系統において、図2に示すように、ガスメータ10の不慮の脱落やがたつき等を防止するために、支持治具20により、ガスメータ10の底部とブラケット21の上面とを添え木21等を介して挟持した状態で固定することにより、一対の管部材3,11の相対位置を支持する支持工程を行う。
尚、このユニオンナット退避工程において退避したユニオンナット8aは、後の作業の邪魔にならないように、ゴムバンドなどにより上方に固定しておくことが好ましい。
この粘着テープ材Tは、長さ方向及び幅方向に弾性的に延伸自在、且つ、都市ガスG等の気体が透過しない不透過性のものであり、例えば、EPM(エチレン・プロピレンゴム)やEPDM(エチレン・プロピレン・ターポリマー)をベースとした基材に、ブチルゴム系コンパウンドからなる粘着材を略均一に貼り合わせた伸び率800%程度の粘着テープ等を利用することができる。
また、上記粘着テープ材Tの管部材3,11からの抜けや都市ガスGの流出を確実に防止するためには、例えば、幅が50mm程度の上記粘着テープ材Tを使用して、管部材3,11の間を、1回転以上巻き付ける必要があり、例えば5回転程度巻きつけることが好ましい。
この閉塞工程では、互いに離間した一対の管部材3,11の間で粘着テープ材Tの内面同士を密着させて扁平状とすることで、上記粘着テープ材Tの内面の粘着性により、その扁平上が保たれて、上流側の管部材3から下流側の管部材11へ都市ガスGが流通することが遮断されるのであるが、更に、その粘着テープ材Tを扁平状に保つためのクリップ37を用いることにより、都市ガスGの流通が確実に遮断される。
(1)
上記実施の形態においては、燃料ガスである都市ガスGが流通するガス配管系統において、ガスメータ10側の管部材11と遮断弁2側の管部材3とを連結する管継手8による連結を解除して一対の管部材3,11同士を取り外す管部材取り外し工法について説明したが、本発明に係る管部材取り外し工法は、例えば、上記燃料ガス以外の気体又は液体等が流通し、一対の管部材同士を該管部材の管軸回りの回転を伴わないで連結可能な管継手を有する配管系統であれば、その管継手により連結されている管部材同士を取り外す工法として実施することができる。
上記実施の形態において、管部材3,11の管軸回りの回転による粘着テープ材Tのシール性低下や粘着テープ材Tの管部材3,11からの脱離等を防止するために、管継手8を、管部材3,11の管軸回りの回転を伴わないで一対の管部材3,11同士を連結可能なユニオン式に構成したが、このような管継手8としては、上記ユニオン式以外に、例えば、一対の管部材3,11の一方側に他方側を差し込んだ状態で、一対の管部材3,11の間にあるゴム輪やガスケットなどを押し輪で締め付けて一対の管部材を連結するメカニカル式に構成されたものや、スリーブを一対の管部材の端部にくい込ませて一対の管部材を連結するくい込み式に構成されものなどを採用することができる。
上記実施の形態では、ガスメータ10の入口側の管継手8に対してのみ粘着テープ材Tを巻き付ける形態で巻管部材取り外し工法を実行したが、別に、例えばガスメータ10内において燃料ガスGの通流を遮断できない場合などに、上記管継手8に加えて、ガスメータ10の出口側の管継手9に対しても粘着テープ材Tを巻き付ける形態で巻管部材取り外し工法を実行しても構わない。
2:遮断弁
3:管部材
8b:ユニオンねじ
8a:ユニオンナット
8:管継手
10:ガスメータ
11管部材
20:支持治具
35:結束バンド
37:クリップ
40:ブラケット
41,42:ナット
G:都市ガス(燃料ガス)
T:粘着テープ材
Claims (5)
- 一対の管部材同士を該管部材の管軸回りの回転を伴わないで連結可能な管継手を有する配管系統において、前記管継手による連結を解除して前記一対の管部材同士を取り外す管部材取り外し工法であって、
延伸自在且つ不透過性の粘着テープ材を前記一対の管部材の間を覆う状態で巻き付ける巻き付け工程と、
前記管継手による連結が解除された状態で、前記巻き付けられた粘着テープ材を延伸させながら、前記一対の管部材同士を管軸方向に離間させる延伸離別工程と、
前記一対の管部材の間で前記粘着テープ材を閉塞させる閉塞工程と、
前記一対の管部材の間で前記粘着テープ材を切断する切断工程とを順に行う管部材取り外し工法。 - 前記管継手が、前記一対の管部材の一方側に取り付けられたユニオンナットと他方側に形成されたユニオンねじに締結して前記一対の管部材を連結するユニオン式に構成され、
前記巻き付け工程の前に、前記ユニオンナットと前記ユニオンねじとの締結を解除して前記ユニオンナットを前記ユニオンねじ側から退避させるユニオンナット退避工程を行う請求項1に記載の管部材取り外し工法。 - 前記ユニオンナット退避工程の前に、支持治具により前記一対の管部材の相対位置を支持させる支持工程を行い、
前記延伸離別工程の前に前記支持治具を取り外す請求項1又は2に記載の管部材取り外し工法。 - 前記配管系統が、燃料ガスが流通するガス配管系統であり、
前記管継手が、燃料ガスの流量を計測するガスメータ側の管部材と、前記ガスメータへの燃料ガスの供給を遮断する遮断弁側の管部材とを連結する管継手である請求項1から3の何れか1項に記載の管部材取り外し工法。 - 前記ガスメータに、燃料ガスの通流を遮断する内蔵遮断弁を有し、
前記内蔵遮断弁を閉状態とすると共に、前記ガスメータの出口側の管継手による連結を解除した状態で、前記延伸離別工程を行う請求項4に記載の管部材取り外し工法。
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