JP4592387B2 - イヌリン分解酵素及びその遺伝子 - Google Patents

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Description

本発明は、イヌリン分解酵素及びその遺伝子に関する。
数多くの糖質加水分解酵素や糖転移酵素が、細菌、真菌、昆虫及び動植物など様々な生物において見つかっている(非特許文献1)。糖質加水分解酵素は、二糖、オリゴ糖及び多糖などの糖と複合多糖との間のグリコシド結合を切断して、糖と非糖部分(例えば、タンパク質や脂質)とを生成させる。糖質加水分解酵素とは逆に、糖転移酵素は活性化したドナーから特異的なアクセプターへの糖部分の転移を触媒し、二糖、オリゴ糖及び多糖を生成する。
現在、糖質加水分解酵素は97のファミリーに分類されており(GH1からGH97まで)、carbohydrate-active enzymesのデータベースで確認することができる(CAZY,http://afmb.cnrs-mrs.fr/CAZY/)。これらの中で、GH32ファミリー(約400の酵素)に、イベルターゼ、イヌリナーゼ、レバナーゼ、スクロース−6−リン酸加水分解酵素、フルクタノトランスフェラーゼ及びフルクトシルトランスフェラーゼが含まれる。
糖質加水分解酵素や糖転移酵素は、生物学的な重要性の他に、生化学分野、工業分野及び医学分野におよぶ新しいバイオテクノロジーにおいても関心を集めている。ある種の乳酸菌(L. acidphilus及びL. caseiなど)やイヌリン、レバン及びフルクトオリゴ糖などのオリゴ糖や多糖は、消化管の健康維持に効果的であると一般的に言われており、それぞれ、プロバイオティック及びプレバイオティックと言われている。
Lactobacillus(ラクトバチルス)菌株において、GH32ファミリーに属する4つの推定タンパク質が存在することが、ゲノム配列決定プロジェクトから推定されている:L. acidphilus由来のフルクトシダーゼ(BfrA)及びスクロース加水分解酵素(ScrB)(非特許文献2)、L. johnsonii由来のスクロース−6−リン酸加水分解酵素(GenBank受入番号:AE017198)及びL. plantarum由来のフルクトフラノシダーゼ(SacA)(NC_004567)。さらに、L. plantarum由来の推定されている5つのスクロース−6−リン酸加水分解酵素の部分配列も報告されている(Y17242,AJ579538,AJ579539,AJ579540及びAJ57941)。
Davies et al., Biochem. Soc. Trans., 30, 291-297, 2002 Barrangou et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 100, 8957-8962, 2003
上述のように糖質加水分解酵素は、様々な分野で注目を集めている。新規な糖質加水分解酵素は、プロバイオティクスやシンバイオティクスの分野での活用が期待されるほか、グライコーム解析への応用も期待できる。したがって、本発明の目的は、新規な糖質加水分解酵素を提供することにある。
本発明者は、L. casei IAM1045株がイヌリン又はフクルトオリゴ糖を含む培地中で増殖でき、イヌリンに依存してイヌリン分解酵素を産生して細胞培地中に放出していることを見出した。さらに、イヌリン分解酵素を部分精製し、当該酵素をコードする遺伝子を単離することに成功した。そこで、本発明者らは、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下のタンパク質を提供する。
[1] 配列番号22に示すアミノ酸配列からなるタンパク質。
[2] 配列番号22に示すアミノ酸配列において、1〜40番目のアミノ酸及び811〜1296番目のアミノ酸のうち、1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、かつ、イヌリン分解活性を有するタンパク質。
[3] 配列番号23、配列番号24又は配列番号25に示すアミノ酸配列からなる[2]に記載のタンパク質。
本発明は、また、以下の核酸を提供する。
[4] [1]に記載のタンパク質をコードする核酸。
[5] 配列番号21に示す塩基配列からなる核酸。
[6] [2]に記載のタンパク質をコードする核酸。
[7] [3]に記載のタンパク質をコードする核酸。
本発明は、さらに、以下の組換えベクター及び形質転換体を提供する。
[8] [4]〜[7]のいずれか一項に記載の核酸を挿入した組換えベクター。
[9] [8]に記載の組換えベクターを導入した形質転換体。
本発明のタンパク質は、新規なイヌリン分解酵素であり、イヌリンをはじめとする多糖やオリゴ糖を分解することができる。また、本発明の核酸は、イヌリン分解酵素をコードしており、イヌリン分解酵素の産生やイヌリン分解酵素を産生する形質転換体の生産に利用することができる。また、本発明の組換えベクターは本発明の形質転換体の生産に利用することができる。さらに、本発明の形質転換体は、イヌリン分解酵素を産生することができ、イヌリン分解酵素の生産に利用でき、また、体内に摂取することによりプロバイオティクスやシンバイオティクスとして利用することができる。
(タンパク質)
本発明のタンパク質は、配列番号22に示すアミノ酸配列からなるイヌリン分解酵素である。1296のアミノ酸からなるが、Met1からAla40までの領域は細胞膜を通過するためのシグナルペプチドであり、成熟体はAla41からVal1296までの1256のアミノ酸からなると考えられる(配列番号23)。至適温度及びpHはそれぞれ50℃及び5.5である。Ala41からArg810までの領域は酵素触媒ドメインであり、イヌリン分解活性にとって必須である。Ala811以降のC末端領域は、機能は必ずしも明確ではないがイヌリン分解活性には必須ではない。
したがって、本発明のタンパク質は、配列番号22に示すアミノ酸配列からなるタンパク質に限定されず、イヌリン分解活性を有する限り、配列番号22に示すアミノ酸において、1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質をも包含する。これらの中でも、特に、配列番号22に示すアミノ酸配列において、1〜40番目のアミノ酸及び811〜1296番目のアミノ酸のうち、1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、かつ、イヌリン分解活性を有するタンパク質であることが好ましい。ここで、欠失、置換又は付加されるアミノ酸の数は、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜3であり、さらに好ましくは1又は2であり、最も好ましくは1である。
より特定的には、配列番号23、配列番号24又は配列番号25に示すアミノ酸配列からなるタンパク質であることが好ましい。ここで、配列番号23に示すアミノ酸配列からなるタンパク質は、シグナルペプチドを欠いている。また、配列番号24に示すアミノ酸配列からなるタンパク質は、Arg811以降のC末端領域を欠いている。配列番号25に示すアミノ酸配列からなるタンパク質は、シグナルペプチド及びArg811以降のC末端領域の両方を欠いている。
本発明のタンパク質は、当該タンパク質を産生する微生物を培養し、当該培養物から回収することができる。当該タンパク質を産生する微生物としては、例えば、L. casei IAM1045株及び当該タンパク質をコードする核酸を挿入した組換えベクターを導入した形質転換体が挙げられる。当該タンパク質が細胞外に放出される場合には、培養上清から回収することができ、細胞外に放出されない場合には、菌体から回収することができる。
培養上清及び/又は菌体からの本発明のタンパク質の精製は公知の方法により行うことができる。菌体から精製する場合には、超音波処理等により細胞を破砕し、遠心分離を行って上清を得る。このようして得られた上清及び/又は培養上清を、硫酸アンモニウム沈殿法等の塩析;セファデックス等によるゲルろ過法;ジエチルアミノエチル基あるいはカルボキシメチル基等を持つ担体等を用いたイオン交換クロマトグラフィー法;ブチル基、オクチル基、フェニル基等疎水性基を持つ担体等を用いた疎水性クロマトグラフィー法;色素ゲルクロマトグラフィー法;電気泳動法;透析;限外ろ過法;アフィニティ・クロマトグラフィー法;高速液体クロマトグラフィー法等で精製することにより、本発明のタンパク質が得られる。
(核酸)
本発明の核酸は、本発明のタンパク質をコードしている。具体的な塩基配列としては、配列番号21に示す塩基配列などが挙げられる。本発明の核酸は、L. casei IAM1045株などの本発明のタンパク質を産生する微生物からゲノムDNAを調製し、得られたゲノムDNAを鋳型として配列番号21等に基づいて設計されるプライマーを用いてPCRで増幅し、常法により抽出・精製することにより調製することができる。また、本発明の核酸は、化学合成によって、又は、クローニングされたゲノムDNAライブラリーを鋳型としたPCRによっても、調製することができる。さらに、部位特異的突然変異誘発法等によって、配列番号21に示す塩基配列以外の塩基配列を有する本発明の核酸を合成することもできる。核酸に変異を導入する方法として、Kunkel法、Gapped duplex法等の公知の方法が挙げられる。例えば、部位特異的突然変異誘発法を利用した変異導入用キット(Mutan-KやMutan-Gなど;TAKARA)などを用いて、あるいは、LA PCR in vitro Mutagenesisシリーズキット(TAKARA)を用いて変異の導入が行われる。
本発明の核酸は、ベクター中にクローニングして組換えベクターを得るのに利用することができる。
(組換えベクター及び形質転換体)
本発明の組換えベクターは、本発明の核酸が挿入されている。この組換えベクターを利用して、本発明の形質転換体を得ることができる。
本発明の組換えベクターは、適切なベクター本発明の核酸を挿入(連結)することにより得られる。具体的には、本発明の核酸を適切な制限酵素で切断し、適切なベクターの制限酵素部位又はマルチスクリーニングサイトに挿入してベクターに連結する。
核酸を挿入するためのベクターは、遺伝子工学的に常用される宿主細胞(大腸菌、枯草菌等の原核細胞宿主、酵母等の真核細胞宿主)中で本発明の核酸にコードされているタンパク質が発現できるプラスミドであればどのようなプラスミドでもよい。こうした配列内には、例えば選択した宿主細胞で発現するのに好適なコドンを導入することや、制限酵素部位を設けることも可能である。また、目的とする遺伝子の発現を容易にするための制御配列、促進配列等、目的とする遺伝子を結合するのに役立つリンカー、アダプター等、さらには抗生物質耐性等を制御したり、代謝を制御したりし、菌体の選別等に有用な配列等を含ませることが可能である。プラスミドに含まれるプロモーターとしては、大腸菌を宿主とするプラスミドでは、例えば、トリプトファン(trp)プロモーター、ラクトース(lac)プロモーター、トリプトファン・ラクトース(tac)プロモーター、リポプロテイン(lpp)プロモーター、λファージPLプロモーターが挙げられ、酵母を宿主とするプラスミドでは、例えば、GAL1、GAL10プロモーターが挙げられる。
また、大腸菌を宿主とするプラスミドとしては、例えば、pBR322、pBR325、pUC12、pUC13、pUC18、pUC19、pUC118、pUC119及びpBluescriptが挙げられる。
酵母を宿主とするプラスミドとしては、例えば、YIp型ベクター、YEp型ベクター、YRp型ベクター、YCp型ベクター及びpGPD−2が挙げられる。
宿主細胞が大腸菌の場合、例えば、大腸菌K12株に由来するものが挙げられ、具体的には、NM533、XL1−Blue、C600、DH1、HB101及びJM109等が挙げられる。
また、本発明の形質転換体を食品等として使用する場合には、宿主細胞は乳酸菌であることが好ましく、ベクターは乳酸菌由来のプラスミド又は乳酸菌及び大腸菌の双方で複製可能なシャトルベクターであることが好ましい。乳酸菌由来のプラスミドは、アルカリSDS法などの公知の方法を用いて乳酸菌から調製することができる。また、シャトルベクターは、pBE31(特開平6−253861号公報)、pH461(特開平4−5889号公報)、pUCYIT306及びpUCYIT356(特開2003−235565号公報)並びにpCAT1−1(特開2004−141065号公報)などを使用することができる。
本発明の組換えベクターを宿主細胞に導入することにより、イヌリン分解酵素を産生可能な本発明の形質転換体が得られる。形質転換の方法は特に制限されず、公知の方法を用いて行うことができるが、例えば、適当な細胞壁溶解酵素を用いて調製したプロトプラスト化した細胞に、塩化カルシウム、ポリエチレングリコール等の存在下でDNAを接触させる方法や、リン酸カルシウム法、リポフェクション法、エレクトロポレーション法、マイクロインジェクション法、遺伝子銃により打ち込む方法が挙げられる。
実施例1:L. casei IAM1045株の培養、イヌリン分解活性の測定及びLevH1の精製
L. casei IAM1045株(東京大学分子細胞生物学研究所IAMカルチャーコレクションから入手)を1%グルコース含有YP培地(イーストエキストラクト−ペプトン ベース;Kodaira et al., Gene, 187, 45-53, 1997)で培養した後、TV培地(トリプトン−ビタミン ベース;Burne et al., Infect. Immun., 60, 4621-4632, 1992)で培養した。濁度(OD660)の上昇が停止したら、炭素源を加えて培養を続けた。炭素源は、(1)0.5%グルコース、(2)0.5%イヌリン、(3)0.25%グルコース及び0.25%イヌリン、(4)0.1%グルコース及び0.4%イヌリンである。増殖曲線を図1に示す。L. casei 1045株は、いずれの条件下でも増殖し、グルコースはもちろんイヌリンを炭素源として利用できることが明らかとなった。グルコース及びイヌリンを含む培地中(図1の黒三角)で増殖した場合、L. casei 1045株は中程度増殖した後、約20時間増殖が停止し、その後再び増殖した。ジオーキシー増殖の間のこの顕著に長い遅滞期(lag−phase)は、あまり好適でない炭素源(ラクトース、リボース及びマルトースなど)の存在下で増殖させたL. casei ATCC393株のそれと類似していた(Veyrat et al., Microbiol., 140, 1141-1149, 1994及びViana et al., Mol. Microbiol., 36, 570-584, 2000)。
L. casei IAM1045株及び01株(Christian Hansen GMBH、デンマークから入手)を1%のイヌリン(又はフルクトオリゴ糖)及び1%CaCOを含有するYPプレートで培養した。図2は、IAM1045株(左)及び01株(右)を、イヌリンを含有するYPプレートで培養した結果を表す図である。IAM1045株のコロニーは明瞭なハロを形成した。このことから、L. casei IAM1045株が、イヌリン分解活性を有する細胞外タンパク質及び/又は細胞結合型タンパク質を産生していることが示唆された(LevH1と命名した)。D−グルコース/D−フルクトースキット(ロシュ、ドイツ)を用い、添付の説明書にしたがって酵素活性を測定したところ(Wanker et al., Appl. Environ. Microbiol., 61, 1953-1958, 1995)、L. casei IAM1045株を培養した、イヌリン又はフルクトオリゴ糖を含む細胞培養液中に酵素活性が認められた。
L. casei IAM1045株の細胞培養液の上清におけるLevH1を、DEAE−セルロースカラム及びバイオ−ゲル P−100カラムを用いたクロマトグラフィーで精製したが(Yokoi et al., Gene, 281, 115-122, 2001)、単一の均一なタンパク質は得られなかった。図3に部分精製したLevH1及びプロテアーゼで消化したLevH1のSDS−PAGE(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)の結果を表す。部分精製したLevH1は、165kDa、136kDa及び130kDaの3つの主要なバンドと130−35kDaの間にあるいくつかの微量のバンドとが認められた(図3、レーン3)。この部分精製されたLevH1は、イヌリン、フルクトオリゴ糖及びフルクトースに対して酵素活性を示し、その至適温度及びpHはそれぞれ50℃及び5.5であった。
LevH1をコードする遺伝子をクローニングするため、部分的に精製されたタンパク質をV8プロテアーゼ(0.125〜0.5ユニット)又はトリプシン(2μg〜10μg)を用いて37℃で2時間消化し、得られたポリペプチドをN末端アミノ酸配列決定分析に供した。そのような4つのポリペプチドの決定されたアミノ酸配列は次の通りである(SDS−PAGEの結果を図3のレーン4〜10に示した)。
V8消化で得られた61kDaのポリペプチド:QVQSSVGQSQTD
V8消化で得られた59kDaのポリペプチド:VSQNDQYNEPYR
トリプシン消化で得られた57kDaのポリペプチド:TTLPTSNEQV
トリプシン消化で得られた52kDaのポリペプチド:AVTSDVSQNDQYNEP
59kDaのポリペプチド及び52kDaのポリペプチドは共通するデカペプチドVSQNDQYNEP配列を含んでいる。この配列に基づいて、クローニングのための縮重オリゴヌクレオチドプローブを構築した。例えば、VSQNDQYNEPのためのTP1などである(表1を参照)。
Figure 0004592387
実施例2:levH1遺伝子のクローニング
プラスミドベクターpUC118(又はpUC119)を用い、E. coli XL1-Blueを宿主として、L. casei IAM1045株のゲノムDNAの制限HhaI遺伝子ライブラリーを大腸菌の系で構築した(Yokoi et al., Gene, 281, 115-122, 2001を参照)。すなわち、常法に従い、L. casei IAM1045株のゲノムDNAを抽出し、精製を行った。得られたゲノムDNAをHhaIで部分的に消化し、断片をpUC118のSmaI部位にクローニングした。
このライブラリーを鋳型として用い、縮重プローブ(TP1などの表1に示したプローブ)及びpUCシーケンシングプライマー(フォワード及びリバース;Kodaira et al., Gene, 187, 45-53, 1997)を組み合わせてPCRでDNA断片を増幅し、pUC118にクローニングした。 プローブTP1を用いてこのように構築したクローンのDNA配列決定を行ったところ、約880bpのインサートを有する組換えプラスミドpHL1は切断された遺伝子(levH1と命名した)を含んでいることが分かった。
比較分析を行った結果、levH1がコードする283の連続するアミノ酸配列は、レバナーゼ、イヌリナーゼ、フルクタナーゼ及びインベルターゼを含む他の推定されている糖質加水分解酵素の配列に対して顕著な類似性を示した。完全なlevH1遺伝子をカバーするため、表1に示した合成オリゴヌクレオチドを用いたPCRで5’及び3’ゲノム領域をクローニングした。配列決定された6359bpの領域には、2つの遺伝子levH1及びlevHX1と、2つの切断型遺伝子levHD及びyhfHとが含まれることが明らかとなった。それらの遺伝子の順序は、(levHD)−levHX1−levH1−(yhfH)であった。levHD、levHX1及びlevH1は一つの鎖に存在し、yhfHは相補鎖に存在していた。levH1及びlevHX1は、リボソーム結合部位(RBS)と考えられる5’−AGGAGG−3’に先行されており、ラクトバチルス遺伝子のそれとよく一致していた(GenBank受入番号:NC_004567)。図4にlevH1の物理的地図を示す。
実施例3:levH1の構造解析
levH1は、配列決定した6359bpの核酸のうち、802番目(TTG)から4963番目(TAA)に位置し、分子量が138.8kDa、pIが4.66と計算される、1296アミノ酸残基のタンパク質(LevH1)をコードしている。levH1の核酸配列を配列番号21に、LevH1のアミノ酸配列を配列番号22に、それぞれ示す。V8プロテアーゼ又はトリプシンにより生成する4つのポリペプチドのN末端アミノ酸は、LevH1の内部の配列と完全に一致していた。TTLPTSNEQV(137〜146番目のアミノ酸)、QVQSSVGQSQTD(145〜156番目)、AVTSDVSQNDQYNEP(168〜182番目)、VSQNDQYNEPYR(173〜184番目)。
全アミノ酸配列に関しては、LevH1は他の既知タンパク質と高度にホモロジーはないが、中央部分の184〜724番目までの541残基は、他の糖質加水分解酵素や糖質転移酵素の推定されている酵素触媒活性部位を含む領域と実質的な類似性を示した(表2)。例えば、Bacillus subtilisのレバナーゼ(SacC)と39%の同一性、Aspergillus foetidusのフルクトシルトランスフェラーゼ(FTF)と37%の同一性、Pseudomonas mucidolensのエキソイヌリナーゼ(Inu2)と36%の同一性、などである。これらの比較分析から、LevH1はおそらく糖質加水分解酵素ファミリーGH32(carbohydrate-active enzymesのデータベース:CAZY)に属していることが示唆された。
Figure 0004592387
シグナルペプチドの切断部位を、SignalP(http://www.cbs.dtu.dk/services/SignalP)により予測した。また、タンパク質の二次構造の予測を、Jnetサーバー(http://www.aber.ac.uk/~phiwww/prof)により行った。このようなin silico分析の結果、LevH1は3つのモジュール(モチーフ)から構成されることが分かった。一つは、40アミノ酸のN末端領域であり、細胞膜を通過する移行のためのシグナル配列(シグナルペプチド)として作用する。一つは、およそ800残基の中央領域であり、糖質加水分解活性を有する。一つは、およそ500残基C末端領域であり、細胞壁の会合(又は認識/固着)のためのものである。
LevH1の予測される成熟型(1256アミノ酸;Ala40及びAla41の間で切断されると推定される)は、134kDaの分子量をもつと計算され、これはSDSゲル上の部分精製されたLevH1ポリペプチドの分子量(136kDa及び/又は130kDa)とよく一致する(図3)。欠失変異を導入するドメインノックアウト分析を行ったところ、LevH1の中央の770アミノ酸領域(Ala41からArg810まで)が酵素触媒ドメインを形成している可能性が最も高いことが示唆された(図4)。LevH1の推定された触媒ドメインは、他のGH32(GH68も含む)メンバーの等価体に相同的な7つの保存配列(モチーフ)I〜VIIを有していることが、比較分析の結果明らかとなった。LevH1の構造と他の関連酵素の構造との比較を図5に示した。14のタンパク質(表2に列挙されたLevH1からLftAまで)を通じたモチーフのコンセンサス配列は以下の通りである。
I:WMNDPN(LevH1の195〜200残基)
II:[F/W]SGSAVVDXXNT(293〜304残基)
III:FRDPKV(388〜392残基)
IV:ECPD(440〜443残基)
V:DXGXD(502〜506残基)
VI:WM[S/N]NW(526〜530残基)
VII:VDXXXVEVF(682〜690残基)
GH32及びGH68ファミリーにおいて、3つの酸性残基Asp(モチーフI)、Asp(モチーフIII)及びGlu(モチーフIV)は、活性部位として酵素活性に必須であると考えられており(いわゆる触媒3残基(catalytic triad))、それぞれ、触媒性求核剤、遷移状態安定剤及び一般的な酸/塩基触媒(プロトンドナー)である。いくつかの酵素において、これらの酸性残基が酵素活性に必須であることが、変異性データ及び/又は結晶学的データから示されている。例えば、酵母インベルターゼにおけるD42−E223(それぞれ、モチーフI及びIV)(Reddy et al., J. Biol. Chem., 265, 10817-10820, 1990及びReddy et al., J. Biol. Chem., 271, 13953-13957, 1996)、Bacillus subtilisのレバンスクラーゼにおけるD86−D247−E342(それぞれ、モチーフI、III及びIV)(Meng et al., Nat. Struc. Biol., 10, 935-941, 2003)、Lactobacillus reuteriのレバンスクラーゼにおけるD272−D424−E523(それぞれ、モチーフI、III及びIV)及びイヌロスクラーゼにおけるD249−D404−E503(それぞれ、モチーフI、III及びIV)(Ozimek et al., FEBS Lett., 560, 131-133, 2004)、Acetobacter diazotrophicusのレバンスクラーゼにおけるD309(モチーフIII)(Batista et al., Biochem. J., 337, 503-506, 1999)並びにStreptococcus salivariusのフルクトシルトランスフェラーゼにおけるD397(モチーフIII)(Song et al., Biochem. J., 344, 259-264, 1999)。触媒3残基に加えて、酵母インベルターゼのモチーフIVにおけるCys残基は、触媒における補助的な役割を果たしていると推測されている(Reddy et al., J. Biol. Chem., 271, 13953-13957, 1996)。しかし、他のモチーフII、V、VI及びVIIに関して、機能は未解明のままである。これらの結果から、LevH1の約770の連続するアミノ酸配列(A41〜R810)はおそらく酵素触媒ドメインを形成し、D198−D389−E440の3残基は触媒性求核剤、遷移状態安定剤及び一般的な酸/塩基触媒として機能していることが示唆された。二次構造予測の結果によれば、予想されるLevH1の触媒ドメインは専ら二次βストランドからなり、GH32ファミリーに属する他の糖質加水分解酵素と同様である。ノイラミニダーゼの構造と相同的な、GH32ファミリーに共通する6枚羽根のβプロペラ折り畳み構造が提案されている(Pons et al., Proteins, 33, 383-395, 1998及びPons et al., Proteins, 54, 424-432, 2004)。
LevH1の触媒ドメインの後に、80アミノ酸からなるほぼ同一の5つのリピート配列が続く(83〜90%の同一性)。これらのリピート配列は、他の様々な仮定されている細胞表面タンパク質(例えば、Lactobacillus plantarum由来(GenBank受入番号:AL935254−61)、Lactobacillus lactis由来(AE006376−2)、Listeria innocua由来(AL596166−127)及びListeria monocytogenes(AE017328−232)など)と実質的に類似しているが(およそ45%のアミノ酸同一性)、その生物学的な機能は不明である。
LevH1のC末端領域(86残基)は他の既知の配列とアミノ酸の類似性を示さないが、構造的には、細胞壁選別/タンパク質の固着のシグナルを含むと考えられているStreptococcus mutansのエキソ−β−D−フルクトシダーゼ(FruA)と類似している。グラム陽性菌の他のよく知られた細胞壁に固着する表面タンパク質と同様に、LevH1のC末端領域は固着のための四つの潜在的な部分からおそらく構成される(図6):“Ser/Thr/Pro/Glyに富んだ37残基(41%に達し、おそらく細胞壁の貫通のため)”−“5残基LPQAG(細胞表面との結合のため)”−“20残基(90%は疎水的であり、膜固着のため)”−“正に荷電したセプトペプチドKRRVKRV(細胞膜との相互作用のため)”。5残基のLPQAGは、いわゆるLPXTGモチーフの等価体である。LPXTGモチーフは、すべての既知のグラム陽性菌の細胞壁に固着された表面タンパク質の選別シグナルで保存されている。ブドウ球菌の表面タンパク質Aにおいて、LPXTG中のThrをAlaに置換しても固着に影響を及ぼさないことが変異分析によって示されている。この比較結果から、LevH1は細胞壁に固着する表面タンパク質ファミリーに属していると示唆された。
levH1の上流に、二つの推定遺伝子levHD(切断型)及びlevHX1(図2)があった。levHDがコードするC末端の76アミノ酸は、Lactobacillus casei(GenBnak受入番号:CAF33351)、Enterococcus faecalis(AAO81596)及びLactobacillus johnsonii(AAS09426)のエンザイムIID(EIID)タンパク質のアミノ酸配列と、それぞれ100、86及び74%の同一性を示した。EIIDは、ホスホエノールピルビン酸:糖ホスホトランスフェラーゼ輸送系(PTS)におけるフルクトース/マンノース特異的パーミアーゼの構成成分と予想されている。
図6に示したように、levHX1及びlevH1の間の205bpの遺伝子間領域は、levH1のリボソーム結合部位はもちろん、5つの転写プロモーター様配列(−35及び−10コンセンサス)、1つの二次ヘアピンループ構造及び2つの不完全なリピート配列(TGXCGXCA)を含む。潜在的なプロモーターは以下に位置している:P1(604〜630番目の塩基)、P2(610〜630番目の塩基)、P3(620〜648番目)、P4(630〜657番目)及びP5(665〜693番目)。2つのリピートは、Hueckらにより提案されている炭素異化応答因子(CRE)である(T/A)GNAA(C/G)CGN(T/A)(T/A)NCAのコンセンサスに類似している。グラム陽性菌において、パリンドロームのCRE配列は、異化制御タンパク質(CcpA)の標的部位として機能することが知られている。CcpAは細菌の転写制御因子のLacI−GalRファミリーのメンバーであり、ラクトースなどの二次糖質源の異化を制御すると考えられている。
levH1及びyhfHの間の1131bpの遺伝子間領域は、他の既知の配列と類似性を示さなかった。図4に示したように、この領域は不完全なリピート配列を含むが、それは約30bpの4つの短いリピート(RS)及び約260bpの2つの長いリピート(RL)であり、その順番はRS1−RL1−RS2−RL2−RS3−RS4である。2つの長いリピートRL1及びRL2は83%のヌクレオチド同一性を示し、2つの潜在的な二次ヘアピンループを有している。yhfHのすぐ下流に、別の可能性あるヘアピン構造が検出された。このヘアピン構造は、levH1及び/又はyhfHの転写終結に関連しているかもしれない。
実施例4:大腸菌におけるLevH1酵素触媒ドメインの過剰産生
LevH1の酵素触媒ドメインを解明するため、levH1中の4つの領域をPlac下にクローニングした。このようにして得られた4つの組換えプラスミド、pKNL1〜4を図4に示した。すべての組換えタンパク質はN末端にLacZ’の5残基MTMITを含んでいた。これらのプラスミドがコードするアミノ酸配列を図7に示した。S39からR810までの772残基を含有するpKL1、S39からG724までの686残基を含むpKL2(触媒ドメインのC末端側の86残基を欠く)、V82からR810までの729残基を含むpKNL3(触媒ドメインのN末端側43残基を欠く)及びV82からG724までの643残基を含むpKNL4(触媒ドメインのN末端側43残基及びC末端側86残基を欠く)。構築したプラスミドを表3にまとめる。
Figure 0004592387
プラスミドpKNL1〜4を含有する大腸菌を1mMのIPTG(イソプロピル−β−チオガラクトピラノシド)で誘導した。細胞をSDS及びβ−メルカプトエタノールで破壊し、10%SDSゲルで電気泳動を行った。図8に示したSDS−PAGEの結果から分かるように、各組換え体は期待されるタンパク質を産生した。見かけ上の分子量は、86kDa(pKLN1)、78kDa(pKLN2)、65kDa(pKLN3)及び55kDa(pKLN4)であり、DNAから推測される分子量(それぞれ、85.0、75.3、70.5及び60.9kDa)とほぼ一致していた。
組換えプラスミドを含有するE. coli XL1-BlueをLB培地(100mL)中37℃で培養した。IPTG(1mM)で3時間誘導した後、細胞を超音波で破壊し、細胞抽出液(2mL中の10μL)を3%のイヌリンを含有する1.5%の寒天プレート(pH5.5)にスポットした。プレートを50℃で24時間インキュベートした。このハロアッセイの結果を図9に示す。図9に示したように、pNKL1はイヌリン分解活性を生じたが(図9f)、他のプラスミドpKNL2、3及び4は活性が低いか、活性を示さなかった(図9d、e及びg)。このことは、LevH1の酵素活性ドメインは約770残基から構成され、C末端側の半分である約500残基は酵素活性には必須ではないことを示唆している。pKNL2及びpKNL3がコードする切断型のタンパク質は、触媒的な折り畳みにとって重要かもしれない潜在的なβストランドを欠損している(図7)。
本発明のタンパク質(イヌリン分解酵素)はオリゴ糖を分解することができるため、グライコバイオロジー、特にグライコーム解析に有用である。また、本発明の核酸は、形質転換体の生産及び本発明のタンパク質の産生に利用することができる。さらに、かかる形質転換体は、プロバイオティクス及びシンバイオティクスに利用することができる。
様々な炭素源の存在下におけるL. casei IAM1045株の増殖曲線を表す図である。矢印で示した時点で、様々な炭素源を加えた。 IAM1045株(左)及び01株(右)を、イヌリンを含有するYPプレートで培養した結果を表す図である。 部分精製したLevH1及びプロテアーゼで消化したLevH1のSDS−PAGEの結果を表す図である。レーン3:部分精製LevH1、レーン4〜7:プロテアーゼV8の消化物(順に0、0.125、0.25及び0.5ユニット)、レーン8〜10:トリプシン消化物(順に2、4及び10μg)。白抜き印はプロテアーゼを表す。10%ゲル(レーン1〜7)及び12%(レーン8〜10)ゲルで電気泳動を行い、クマシーブリリアントブルーR−250で染色した。 levH1の物理的地図並びにLevH1及び構築したプラスミドの構造を示す図である。太い棒は配列決定した6359bpのL. casei IAM1045株のゲノムを表す。ボックスは遺伝子levH1及びlevHX1を表す。閉じていないボックスは切断された遺伝子levHD及びyhfHを表す。棒のついた白丸は二次ヘアピンループ構造を表す。制限酵素部位を一番上に示す。不完全なリピート配列をゲノムの上に示す。ゲノムの下にLevH1の機能ドメインを示す(SPはシグナルペプチドを表す)。LevH1の下に構築したプラスミド及びイヌリン分解活性を示す(+++は強、+は非常に弱、−は検出されなかったことを表す)。 LevH1の構造と他のGH32メンバーの構造とを比較した図である。SPはシグナル配列を表し、I〜VIIはモチーフを表す。 levH1のDNA配列及びアミノ酸配列を表す図である。配列決定したDNAのうち、565〜4738番目の核酸を示す。破線はlevH1の省略した塩基を表す。R.B.はリボソーム結合部位を表す。アステリスクは終止コドンを表す。転写プロモーター様配列を塩基配列の上に棒で示す。矢印はステムループの二次構造を表す。ループとR.B.の間の2つの不完全なリピートは以下のように表される:同一塩基は影付き、CRE様配列はボックス。シグナルペプチドはボックスで表され、切断箇所は破線の矢印で表される。グラム陽性菌の表面タンパク質のC末端共通モチーフは、以下のように表される:Ser/Thr/Pro/Gly−リッチ領域は波下線、LPXTGモチーフはボックス、疎水性膜アンカー領域は二重線のボックス、正に荷電した領域は下線。r5及びRS−1は不完全なリピート配列を表す。 構築した組換えプラスミドがコードするアミノ酸配列を表す図である。LevH1のS39からR810までのアミノ酸配列を示す。GH32メンバーの保存配列(IからVII)を示し、同一塩基は影付きで表す。D198−D389−E440の3残基はアステリスクで表す。二次βストランドは棒で表す。構築した4つの欠失変異体をイヌリン分解活性と共に示す。 levH1触媒ドメインを発現させた大腸菌のSDS−PAGEの結果を表す図である。レーン1:マーカー、レーン2:pUC118(0時間)、レーン3:pUC(2時間)、レーン4:pKNL1(0時間)、レーン5:pKNL1(2時間)、レーン6:pKNL2(0時間)、レーン7:pKNL2(2時間)、レーン8:pKNL3(0時間)、レーン9:pKNL3(2時間)、レーン10:pKNL4(0時間)、レーン11:pKNL4(2時間)。過剰産生されたタンパク質を矢印で示した。 levH1触媒ドメインを発現させた大腸菌のハロアッセイの結果を表す図である。(a)エンドイヌリナーゼ(0.5ユニット)、(b)エキソイヌリナーゼ(6ユニット)、(c)pUC118、(d)pKNL2、(e)pKNL4、(f)pKNL1、(g)pKNL3。

Claims (9)

  1. 配列番号22に示すアミノ酸配列からなるタンパク質。
  2. 配列番号22に示すアミノ酸配列において、1〜40番目のアミノ酸及び811〜1296番目のアミノ酸のうち、1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、かつ、イヌリン分解活性を有するタンパク質。
  3. 配列番号23、配列番号24又は配列番号25に示すアミノ酸配列からなる請求項2に記載のタンパク質。
  4. 請求項1に記載のタンパク質をコードする核酸。
  5. 配列番号21に示す塩基配列からなる核酸。
  6. 請求項2に記載のタンパク質をコードする核酸。
  7. 請求項3に記載のタンパク質をコードする核酸。
  8. 求項4〜7のいずれか一項に記載の核酸を挿入した組換えベクター。
  9. 請求項8に記載の組換えベクターを導入した形質転換体。
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