JP4592170B2 - 光伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば波長多重光伝送システムに適用される光スイッチ装置および光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、高速インターネットや広帯域マルチメディアサービスの本格的な普及を迎え、情報通信ネットワークの伝送路の大容量化と経済性の向上が急務となっている。その中で、光ファイバ通信技術は重要なネットワーク構築技術の一つである。
【0003】
光ファイバ伝送システムにおいては、これまで一本の光ファイバ中を伝送する信号の速度を時間軸上で高速化する時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)方式による大容量化を進めてきており、現状の幹線光伝送システムの標準であるSDH(Synchronous Digital Hierarchy)方式ではSTM−64、10Gbpsのシステムまで実用化に至っている。これは電話回線換算で約13万回線に相当する。しかしながら近年のトラフィックの爆発的な増大により、さらなる大幅な伝送容量の拡大が急務となっている。
【0004】
一方、1990年代になって実用化された光ファイバ増幅器によって、光ファイバを伝送する光信号を電気信号に変換することなく増幅が可能になった。過去の電気的な中継器では、一旦多重された複数の波長を分離して電気信号に変換し、これを増幅したのちに再度多重する必要があり、長距離伝送には不向きであった。
【0005】
光ファイバ増幅器では一本の光ファイバ中に異なった複数の波長の光信号を多重して、これを多波長一括で増幅中継することが可能である。このことにより、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式による伝送容量の飛躍的な拡大と長距離伝送が現実のものになってきた。
【0006】
現在では、先に述べたTDM方式による高速化で10Gまで多重し、さらにこれをWDM伝送することで、一本の光ファイバで1Tbpsを越える伝送容量を実現することが可能になっている。このような背景のもとで、光ファイバネットワークを構成する技術に対して新たな要求が起こってきている。
【0007】
上述したようにWDM方式により大容量化を進めていくと、通信局(Station)においては一本の伝送路に対して多重する波長数分の複数のTDMネットワークを処理する必要がある。すなわち一つのTDMネットワークに対してADM(Add/Drop Multiplexer)を備えて、TDM信号内の特定のチャネル単位で信号をAdd/Dropするような従来技術(たとえばSTM-64の伝送信号をSTM-1、STM-4信号ごとにAdd/Dropしている)をWDM方式にも導入しようとすると、波長数分のADMを通信局に設置しなければならなくなる。従って、ネットワーク内の一つの局には波長多重数に応じた台数のADM装置を設置することになり、フロアスペースの増加、消費電力の増大、ひいてはシステムコストの上昇に陥る。
【0008】
このように多重する波長数に比例して規模が増大することを避けるため、上述の伝送信号のタイムスロット内までは切替単位とせず、波長多重伝送している波長単位でのAdd/Dropを行うことを基本にしたO−ADM(Optical Add/Drop Multiplexer)技術の適用が検討されている。
【0009】
OADMとは、波長多重された複数の波長のうちのアクセスすべき波長のみをAdd/Dropチャネルとして処理するものであり、究極的には全光処理を行うネットワーク(All Optical Netork)を目指すものと言ってよい。この装置を導入することで得られる効果は、例えば、光ファイバ増幅器の出現によって従来の電気的な中継器が波長数分必要であったものが1つで済むようになったのと同様と言える。
【0010】
図46を参照して、OADM技術を用いた波長多重リングネットワークで使用される従来の光伝送装置につき説明する。この図は、現用系の伝送路ファイバ1001,1002、1003,1004と予備系伝送路ファイバ1005,1006、1007,1008でリングネットワークを構成する、いわゆるFFRN(Four Fiber Ring Network)構成における光伝送装置の構成を示す機能ブロック図である。なおこの種の装置については、例えば以下の参考文献にその概念が記述されている。
Rainer Iraschko et.al“An Optical 4-Fiber bi-directional Line-switched Ring”, OFC’99, TuK3-1, 1999.
図46において、光伝送装置1000では伝送路ファイバ1001,1004、1005,1008をそれぞれ波長多重されて伝送してきた光信号が光波長分波機能部(WDM−R)1010、1013、1014、1017によって各波長λ1、λ2、…、λn毎に一旦分離される。分離された各波長λ1、λ2、…、λnの光信号は、例えば光クロスコネクトなどの光マトリクス機能ユニット1050に入力される。
【0011】
光マトリクス機能ユニット1050は、予め設定された特定チャネルの波長λi、λj、λkの信号を低次群側にドロップ(Drop)するとともに、他の波長はスルー(Through)して隣接局に出力する。また光マトリクス機能ユニット1050は、Dropした波長λi、λj、λkのチャネルに自局での信号をアッド(Add)して隣接局に出力する。そして、隣接局に伝送すべき光信号は送信側の光波長合波機能部(WDM−T)1011、1012、1015、1016で波長多重され、出力側伝送路ファイバ1002,1003、1006,1007を介して送出される。
【0012】
なお本明細書における機能ブロック図では、説明の便宜上、光伝送装置の左側をWEST、右側をEASTと称する。また図中、SRVなる表記は現用系(Service)を意味し、PRTはこのSRVに対する予備系(Protection)を意味する。
【0013】
図47、図48を参照して、図46の光伝送装置を対向した場合の伝送路障害時における動作例につき説明する。図47、図48では、それぞれ図46の構成を持つ光伝送装置1と光伝送装置2とが、現用系伝送路(SRV伝送路:符号付さず)および予備系伝送路(PRT伝送路:符号付さず)を介して双方向に接続されている。
【0014】
図47(a)の通常状態において、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3の入力In1に入力されたパス(Path)は、光マトリクス機能ユニット1−3でOut11に接続される。このパスは、光波長多重分離部1−1を介して光伝送装置1からSRV伝送路に出力される。
【0015】
SRV系伝送路を介して光伝送装置2に導入されたこのパスは、光伝送装置2の光波長多重分離部2−1を介して光マトリクス機能ユニット2−3のIn21に入力され、そのOut2に接続される。このようにして、光伝送装置1から光伝送装置2に至る一つのパス(Path)が設定される。
【0016】
ここで、上記パスの迂回経路として、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3のOut12は光波長多重分離部1−2に接続され、さらにPRT伝送路、光伝送装置2の光波長多重分離部2−2を介して光伝送装置2の光マトリクス機能ユニット2−3のIn22に接続される。
【0017】
この状態から図47(b)に示すように、SRV伝送路に両方向の障害(図中×印)が発生すると、まず光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3で、出力Out11と入力In1の接続が開放される。これによりSRV系のパスは光伝送装置1の内部も含めて完全に不通になる。
【0018】
次に、図47(c)に示すように、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3で出力Out12と入力In1が接続される。これによりパスをPRT系を介して光伝送装置2の2−3のIn22まで到達させることができ、光伝送装置2は当該パスの状態を確認することができる。この状態を経たのち、図48(a)に示すように、光伝送装置2は光マトリクス機能ユニット2−3の入力In21と出力Out2との接続を開放し、入力In22と出力Out2とを接続する。このようにして、図48(b)に示すように、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3のIn1と光伝送装置2の光マトリクス機能ユニット2−3の出力Out2間にPRT伝送路を介したパスが設定され、当該パスを流れるトラフィックが救済される。
【0019】
ところで、図48(a)の状態から障害が復旧しても、図47(b)の段階でSRV系のパスが完全に不通になってしまっているので、光伝送装置2は復旧したことを知ることができない。すなわち障害が復旧しても、SRV系を伝送している回線の正常性を光伝送装置2は確認できない。そこで、障害復旧からの切り戻しのきっかけを得るために例えば次のような手順を設ける必要がある。
【0020】
(ステップ1)
図48(b)の状態において、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3の、出力Out12と入力In1との接続を開放する。
(ステップ2)
次いで、光伝送装置1の光マトリクス機能ユニット1−3で、出力Out11と入力In1を接続する。これにより、障害が復旧しているならば、パスは光伝送装置2の光マトリクス機能ユニット2−3のIn21にまで達するので、光伝送装置2はSRV系伝送路が導通したことを認識でき、SRV系伝送路パスの状態を確認できる。逆に、障害が復旧していないならばパスは光伝送装置2の光マトリクス機能ユニット2−3のIn21に達しないので、光伝送装置2はSRV系伝送路が導通していない旨を知ることができる。
(ステップ3)
ステップ2でSRV系伝送路が導通したことを認識できた場合、光伝送装置2は光マトリクス機能ユニット2−3の入力In22と出力Out2との接続を開放し、入力In21と出力Out2を接続する。このようにして、切り戻し処理が開始される。このように、ステップ1〜ステップ3で「PRT系に流しているトラフィックを一旦SRV系に戻してみて、その導通を確認することでSRV系の復旧の如何を確かめる」という作業を行う必要がある。
【0021】
しかしながらこの作業を行うと、PRT系に流すことで救済していたトラフィックをSRV系に切り替えるのであるから、通信回線(すなわちパス)が不通になるという事態に陥る。またSRV系への切り戻しを行うときだけでなく、PRT系への切替を行う際にも同じような処理を行う必要があり、回線が不通になってしまう。
【0022】
以上をまとめると、信号の交換を光信号の状態で行おうとするOADM装置にあっては、冗長切り替えを実現するにあたり次のような困難があることがわかった。
(a)冗長切り替えに際して、トラフィックの迂回先となる系の正常性を確認するための切替処理を行う必要があり、その結果、不要な切り替えや切り戻しが生じる場合がある。
(b)切り戻し要求に対する切り戻しを実行する場合、送信側でSRV系に接続した後で受信側でSRV系に接続するという手順が、必ず必要になる。このため、切り替え処理に要する時間が長くなり、ひいては回線が不通になる時間が長くなる。
(c)切り替え要求に対する切り替えを実行する場合、送信側でPRT系に接続した後で受信側でPRT系に接続するという手順が、必ず必要になる。このため、切り替え処理に要する時間が長くなり、ひいては回線が不通になる時間が長くなる。
【0023】
さらに、上記(a)とも関連する(d)のような不具合もある。
(d)冗長切り替えに際して、トラフィックの迂回先となる系の正常性を確認するための切替処理を行わないとすれば、例えば障害復旧を確認した者が関係する光伝送装置に専用回線などを用いて復旧を通知するようにすれば良い。しかしながらこのような新たな手順を設けることは冗長切り替えのアルゴリズムを設計する際の制限となり、結果として切替時間の長期化や回線の不通時間の長期化などをもたらす。
もちろん、上記のような困難から派生する例えば伝送品質の低下などの種々の弊害もあり、この点に関しても何らかの解決策を見出す必要がある。
【0024】
すなわち、光信号の経路切替を光信号のまま行おうとするOADM装置にあっては、冗長切り替えを実現するに際して種々の困難を伴い、これらの困難を解決して簡易に冗長切り替えを行えるようにすることが望まれていた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、OADM装置で冗長切り替えを実現するには種々の困難があり、これらの困難を解決して簡易に冗長切り替えを行えるようにすることが望まれていた。
【0026】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、冗長切り替えを簡易に行えるようにした光伝送装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、波長多重光を伝送する光伝送路を介して複数の光伝送装置を接続した4ファイバリング伝送システムに設けられ、高次群側と低次群側との間の交換接続を波長単位で行う前記光伝送装置であって、個々の波長に対応して設けられる複数のライン冗長ユニットと、前記複数のライン冗長ユニットからそれぞれ与えられる光信号を波長多重して前記光伝送路に送出するとともに、当該光伝送路を介して到来した波長多重光を波長分離してそれぞれ対応する波長の前記ライン冗長ユニットに入力する波長多重分離部と、前記低次群側のチャネルごとに設けられる複数のトリビュタリユニットと、前記複数のライン冗長ユニットと前記複数のトリビュタリユニットとの相互の波長の割り当てを行う光クロスコネクト部とを具備し、前記ライン冗長ユニットの各々は、前記波長多重分離部とのインタフェースを行うラインインタフェース部と、それぞれ前記ラインインタフェース部および前記光クロスコネクト部に個別に接続され、当該ラインインタフェース部と光クロスコネクト部との間で授受される光信号の交換接続を行う現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置とを備え、前記トリビュタリユニットの各々は、前記低次群側とのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部と、このトリビュタリインタフェース部と前記光クロスコネクト部との間で授受される光信号の交換接続を行うトリビュタリスイッチ部とを備え、前記光伝送路は、現用系光伝送路と予備系光伝送路とを備え、前記トリビュタリインタフェース部は、低次群側現用系回線と接続される低次群側現用系用インタフェースと、低次群側予備系回線と接続される低次群側予備系用インタフェースと、低次群側パートタイム回線と接続される低次群側パートタイム用インタフェースとを備え、前記予備系光伝送路に空きがある場合に、前記低次群側パートタイム回線に分離されるパートタイムトラフィックまたは前記低次群側予備系回線に分離されるエクストラトラフィックの少なくとも一つを、当該予備系光伝送路を介して伝送することを特徴とし、さらに、前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、光信号を出力する6m個の出力ポートと、前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ3分岐する6m個の光分岐器と、これらの光分岐器から送出される分岐信号がそれぞれ入力される18m個(mは自然数)の入力端子と、前記出力ポートにそれぞれ接続される6m個の出力端子とを備えた光マトリクススイッチとを具備することを特徴とする。
【0028】
より具体的には、本発明は、例えば、光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、光信号を出力する6m個の出力ポートと、前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ2分岐する6m個の光分岐器と、これらの光分岐器から送出される分岐信号がそれぞれ入力される12m個(mは自然数)の入力端子と、前記出力ポートにそれぞれ接続される6m個の出力端子とを備えた光マトリクススイッチとを具備することを特徴とする。
【0029】
このような手段を講じることにより、一つの入力ポートに入力された光信号を、異なる二つの出力ポートから出力することが可能になる。これにより、波長多重伝送システムにおける冗長切り替えに際して、現用/予備系に対してブリッジを行うことが可能になる。
【0030】
ブリッジ(Bridge)とは、例えばITU(International Telecommunication Union)から頒布されたITU−T(Telecommunication Standarzation Sector of ITU)勧告G.841(07/95)のTerms and Definitionsの項目3.12に、[The action of transmitting identical traffic on both the working and protection channels.]と定義されている処理で、つまり現用系と予備系に対して同一の信号を接続するという動作である。
【0031】
これにより、OADMにおける冗長切替のアルゴリズムを、従来の電気マトリクススイッチを用いたADM装置におけるアルゴリズム同様に設計することが可能になり、障害発生に対しての回復動作をより安定に実施することができる。また波長多重ネットワークの保守性を高めることができる。また、冗長切り替えに際して切り替え処理時間を短くし、回線が不通になる時間を短くすることが可能になる。
【0032】
上記参考文献に示されたような光マトリクススイッチでは、現用系に接続されたトラフィックと同じものを予備系にも伝送(bridge状態)し、その後に現用系を切り離して予備系伝送に切り替える(Switch)、というような手順にすることが不可能であるため、障害発生時にはまずSwitchしてみるという制御を行わざるを得ない。このことがOADMにおける冗長切り替えの手順を煩雑なものにしていた。
【0033】
これに対して本発明に係わる光スイッチ装置および光伝送装置では、冗長切り替えの際に直接Switchに移行するのではなく、一旦Bridge状態を設定することができるようになる。これにより、冗長切り替えを、より洗練された手順で実現することが可能になり、ひいては従来の電気システムと同じ手順を実現することも可能になる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
図1は、本発明が適用される伝送システムの一例を示す図である。この伝送システムは複数のノード(光伝送装置)1〜4と、現用系伝送路ファイバペア、予備系伝送路ファイバペアからなりノード間をリング状に接続する光ファイバ伝送路とを備える。なお図中にはそれぞれ双方向のペアで合計4本の光ファイバで接続された場合を示すが、本発明はノード間を4ファイバで接続した伝送システムにその適用を限定するものではなく、2ファイバで接続された伝送システムや、4ファイバ以上で接続された伝送システムにも適用可能である。
【0035】
また、図1には、ノード間をリング状に接続したリングネットワークを示しているが、本発明は、必ずしもリング形態に限定するものではなく、例えば図1のノード間の一部が接続されていない線形のシステムにも適用可能である。また本発明は、1本の伝送路ファイバ上に複数の異なる波長の光信号を多重して伝送するWDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送システムもその適用範囲に含むものである。
【0036】
ノード1〜4は、各ノードに入出力する全ての信号、すなわち光ファイバ伝送路上の光信号およびトリビュタリ信号、の間の接続関係を状況に応じて設定する機能を有している。ここでトリビュタリ信号とは、リングネットワークの外部から各ノードに入力される信号と、各ノードからリングネットワーク外へ出力される信号を意味し、あるノードに入力されたトリビュタリ信号は、リングネットワークを介して最終的には他のノードのトリビュタリ信号出力として出力される。図中、トリビュタリ信号は各ノードで2チャネル分づつ入出力するように示されているが、本発明では、各ノードに入出力するトリビュタリ信号のチャネル数は2チャネルに限定されるものではない。
【0037】
以後、本文では便宜上、ノードに接続される伝送路の一方をWEST、他方をEASTと表記する。また、WEST側の現用系伝送路をWest Service(West SRV)、予備系伝送路をWest Protection(West PRT)、EAST側の現用伝送路をEast Service(East SRV)、予備系伝送路をEast Protection(East PRT)と記述する。また、図1のようなネットワークにおける、或るノードのトリビュタリと、他のノードのトリビュタリとの間の情報伝達経路をパス、パスを経由して伝達される情報をトラフィックと記述する。
【0038】
図2は、図1に示した伝送システムにおけるパスの設定例を示す図である。図2には、信号の送り手と受け手を1対1で接続するパス(以降、Point to Point接続型パスと言う)の例と、1つの送り手に対して複数の受け手を接続するパス(以降、Point to Multi-point接続型パスと言う)の例を示す。
【0039】
図2において、パスAはPoint to Point接続型パスの例で、ノード4のTributary 2とノード2のTributary 1との間に設定されたものである。ノード4のTributary 2に入力する信号はEast Service側にAddされノード3に送られる。パスAに関して中間に位置するノード3は、West Serviceに入力する信号をAdd/DropすることなしにEast Serviceへ接続するいわゆるThrough接続となる。そして、この信号はノード2でDropされてTributary 1から出力される。このようにパスAは信号の送り手と受け手が1対1で対応するPoint to Point接続になっている。
【0040】
図2のパスBはPoint to Multi-point接続型パスの例で、ノード4のTributary 1はWest Service側にAddされ、ノード1ではこの信号をTributary 2にDropするとともにWest Service方向へ出力する。最後に、パスBはノード2のEast Serviceに入力してTributary 2から出力される。このようにパスBはノード4が信号の送り手であるのに対して、受け手はノード1、ノード2と複数存在するPoint to Multi-point接続になっている。
【0041】
図2のパスCは、パスBと同様にPoint to Multi-point接続型パスの例であるが、情報の源であるノード2のTributary 1はノード内部で分岐してWest Service、East Serviceの両方向から出力される点がパスBと異なる。
【0042】
ネットワークを構成するノード1〜4は上記のように様々な状態のパス設定を実現すると共に、現用系伝送路やノードに障害が発生した場合でも、予備系伝送路を用いることによって回線が復旧するようにパスを再設定する機能が要求される。
【0043】
次に、ネットワーク上に障害がある場合、および障害が無い場合について、各ノードにおける入出力信号の接続関係について説明する。図3はネットワーク上にPoint to Point接続型パスが設定された場合に、各ノードにおいて設定される入出力信号の接続関係を示している。
【0044】
図3(a)はPoint to Point接続型パス上の入出力端ノードにおける信号接続関係の例を示す図で、伝送路障害が無い場合の接続関係である。Tributary 1はWest Service、Tributary 2はEast Serviceに各々接続されたAdd/Drop設定となっており、同様の設定がなされた他ノードのTributaryとの間で、Point to Point接続型パス設定が成立する。
【0045】
図3(b)は、図3(a)のAdd/Drop設定時に、West Service側伝送路に障害が発生したことにより、回線をProtection側伝送路に切替えて回復する、いわゆるスパン冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後もTributary 1のAdd信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためWest Protectionへも接続、つまりブリッジされる。さらにTributary 1へDropされる信号は、West ServiceからWest Protectionへ切替えられる、つまりスイッチされる。
【0046】
図3(c)は、図3(a)のAdd/Drop設定時に、West Service/Protection側伝送路に障害が発生したことにより、回線をEast Protection側伝送路に切替えて回復する、リング冗長切替を実行して完了したあとの接続状態を表している。冗長切替完了後もTributary 1のAdd信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためEast Protectionへも接続、つまりブリッジされる。さらにTributary 1へDropされる信号はWest ServiceからEast Protectionへ切替えられる、つまりスイッチされる。
【0047】
図3(d)はPoint to Point接続型パス上で中間に位置するノードにおける接続状態で、West ServiceとEast Service間がThrough接続になっている。
【0048】
図3(e)は、図3(d)の状況でWest Service側伝送路に障害が発生したことにより、スパン冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後もEast Serviceに外部から入力される信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためWest Protectionへも接続、つまりブリッジされる。さらにEast Serviceから外部へ出力される信号は、接続をWest ServiceからWest Protectionへ切替えられる、つまりスイッチされる。
【0049】
次に、ネットワーク上にPoint to Multi-point接続型パスが設定された場合における、各ノードの入出力信号接続関係について図15を用いて説明する。なお、Point to Multi-point接続型パスを設定する場合、各ノードでは図15に示す接続関係の他に図3に示す接続関係が設定される場合もある。
【0050】
図15(a)は、Point to Multi-point接続型パス上の中間に位置するノードにおける信号接続状態の例を示す図で、West Serviceに入力した信号は、Tributary 1にDropされるとともに、ノード内部で分岐されてEast Serviceからも出力される。同様にEast Serviceに入力する信号はTributary 2にDropされるとともに、West Serviceからも出力される。
【0051】
図15(b)は、図15(a)の状況でWest Service側伝送路に障害が発生したことにより、回線をWest Protection側伝送路に切替えて回復する、いわゆるスパン冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後もEast Serviceに入力する信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためWest Protectionへも接続、つまりブリッジされる。さらにTributary 1へDropされる信号はWest ServiceからWest Protectionへ切替えられる、つまりスイッチされる。
【0052】
図15(c)は、図15(a)の状況でWest Service/Protection側伝送路に障害が発生したことにより、回線をEast Protection側伝送路に切替えて回復する、いわゆるリング冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後はTributary 1へDropされる信号はWest ServiceからEast Protectionへ切替えられる、つまりスイッチされる。
【0053】
なお、図15(a)〜(c)は、Point to Multi-point接続型パス上の中間に位置するノードの場合について示しており、同パス上の端に位置する受信ノードの場合では、Dropのみの設定が行われる。また、障害時の信号接続切替も上記したDrop信号のスイッチのみが行われる。
【0054】
図15(d)はPoint to Multi-point接続型パスの送信ノードにおける信号接続例で、Tributary 1に入力された信号を内部で2分岐し、West Service、East Serviceの両方に出力する接続となっている。
【0055】
図15(e)は、図15(d)の状況でWest Service側伝送路に障害が発生したことにより、スパン冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後もTributary 1に外部から入力される信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためWest Protectionへも接続、つまりブリッジされる。
【0056】
図15(f)は、図15(d)の状況でWest Service/Protection側伝送路に障害が発生したことにより、回線をEast Protection側伝送路に切替えて回復する、リング冗長切替を実行して完了した後の接続状態を表している。冗長切替完了後もTributary 1に外部から入力される信号はWest Serviceへ依然として接続されるとともに、回線復旧のためEast Protectionへも接続、つまりブリッジされる。
【0057】
なお、図15(d)〜(f)は、Point to Multi-point接続型パス上でWestおよびEast側双方に信号を送信するノードの場合について示しているが、WestまたはEastいずれか一方にだけ信号を送信する場合もある。この場合の送信ノードではAddのみの設定が行われ、障害時の信号接続切替は図3(a)〜(c)と同様な、Add信号のブリッジのみが行われる。
【0058】
次に、各ノード1〜4に実装され、図3、図15で示した信号間の接続関係を設定する機能を光学的に実現する光スイッチ装置(以下では、ラインスイッチ部と称する)と、各ノード1〜4の構成につき詳細に説明する。特にラインスイッチ部については、ブリッジを実現するための構成につき詳しく説明する。
【0059】
本発明に係わるラインスイッチ部を実装するノード1〜4は、例えば図4に示すように構成される。図4のノードは、複数の波長多重分離を行う波長多重分離部1−1〜1−4と、波長毎に両方向のラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部2−1−1〜2−1−4と、各波長の信号をAdd/Drop/Through接続することに加えて信号をブリッジする機能を持つラインスイッチ部SRV系3-1-1〜3−1−2と、トリビュタリとのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部6−1−1〜6−1−3と、トリビュタリインタフェースチャネルと波長チャネルの間を任意に接続設定するための光クロスコネクト部4−1〜4−2と、トリビュタリインタフェース部6−1−1〜6−1−3で収容した信号の冗長切り替えを行うトリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1〜5−1−2とを備える。
【0060】
図4において、ラインインタフェース部2−1−1〜2−1−4とラインスイッチ部SRV系3-1-1〜3−1−2とを備えた機能ブロックは、個々の波長の光信号ごとに設けられるもので、したがって波長の多重度が増えるごとにその数が増える。図中、個々の波長を区別するため1〜sなるインデックスを付し、当該機能ブロックに#1〜#sなる符号を付す。
【0061】
また図4において、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1〜5−1−2と、トリビュタリインタフェース部6−1−1〜6−1−3とを備えた機能ブロックは、トリビュタリ側(低速側)における各チャネルに対して設けられるもので、したがって低速側チャネル数(t)の増減に応じてその数が変わる。以下では低速側チャネルにch 1〜ch tなる符号を付して区別する。
【0062】
特に、トリビュタリインタフェース部6−1−3に係わるP/Tと表記したトラフィックはパートタイムトラフィックと称するものである。パートタイムトラフィックとは、サービストラフィックの伝送にノードのプロテクション系機能ブロックを使っていない場合に、トリビュタリラインサービス系及びトリビュタリラインプロテクション系とは別のトリビュタリラインパートタイム系を使って伝送するサービストラフィックよりも優先度が低いトラフィックである。
【0063】
さて、先に述べたように、Point to Point接続型パス設定が可能なノードと、Point to Multi-point接続型パス設定が可能なノードとでは、ノードに要求される機能が異なる。以下では、まず(第1の実施形態)〜(第9の実施形態)において、図3で示した接続関係が設定可能なラインスイッチ部(以下、Point to Point接続用ラインスイッチと称する)について説明し、次に(第10の実施形態)〜(第22の実施形態)において、図3に示した接続関係に加え、図15で示した接続関係を設定可能なラインスイッチ部(以下、Point to Multi-point接続用ラインスイッチと称する)について説明する。そして、第23の実施形態以降では、これより前の実施形態で説明したラインスイッチ部を実装した光伝送装置につき説明する。
【0064】
<Point to Point接続用ラインスイッチ実施形態>
(第1の実施形態)
図5は、本発明の第1の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項2においてm=1の場合に対応する。図において、101a〜101fは入力ポート、102a〜102fは入力信号を2分岐して出力する1×2光スプリッタ、103は光マトリクススイッチ、104a〜104fは出力ポートである。ここで光マトリクススイッチ103は、導入される光信号の経路を外部からの制御信号に応じて変えて出力することにより、任意の入力端子(図示しない)に入力される光信号を、任意の出力端子(図示しない)に出力できる光デバイスである。ここでは、光マトリクススイッチ103として12個の入力端子と6個の出力端子を有した(12×6)型のものを使用する。一般にマトリクススイッチは、光スイッチ素子をマトリクス状に接続して形成され、光信号の交換接続を行うデバイスである
なお図4には図示しないが、ノード1〜4はその制御の中枢を担うCPU(Central Processing Unit)などの制御部を備える。光マトリクススイッチ103への制御信号は、例えばこの制御部により生成され、制御バスなどを介して与えられる。
【0065】
図5に示した構成によれば、光信号の接続切り替えの手段として光マトリクススイッチ103を用いているので、すべての入力ポート101a〜101fに与えられる入力信号を、任意の出力ポート104a〜104fに接続することが可能になる。このため、図3で示した非障害時の接続設定(図3(a),図3(d))を実現することが可能となる。
【0066】
さらに本実施形態では、各入力信号を1×2光スプリッタ102a〜102fで2分岐したうえで、光マトリクススイッチ103に入力するようにしている。これにより、同一の入力ポートから入力された光信号を、異なる2つの出力ポートから同時に出力することが可能になる。例えばTributary1の入力ポート101eからの光信号を、West Serviceの出力ポート104aと、West Protectionの出力ポート104bとに出力するといった具合にである。
【0067】
このことは、とりもなおさずブリッジ機能の実現にほかならない。もちろん、スイッチ(Switch)機能も、例えば制御部からの制御信号により光マトリクススイッチ103の切り替え状態の設定を変えることで実現できる。これらのことから図5の構成によれば、図3で示した障害時の接続設定(図3(b),図3(c),図3(e),図3(f))をもすべて実現することが可能となる。
【0068】
また、図3にはAdd/Drop接続およびThrough接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)では、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3で記した接続以外の接続設定も可能である。
【0069】
なお、図5における光マトリクススイッチは、入力端子数が12、出力端子数が6の(12×6)の規模のものを使用した例を示しているが、本発明は12×6の規模の光マトリクススイッチに限るものではなく、12×6よりも大きい規模の光マトリクススイッチを用いた場合でも同様の機能が実現できる。以下では種々の構成のラインスイッチについて説明するが、説明中に記した光マトリクススイッチの規模に対して、より大きい規模の光マトリクススイッチが適用できるのは同様である。
【0070】
このように本実施形態では、入力ポート101a〜101fに入力される光信号をそれそれ1×2光スプリッタ102a〜102fで2分岐したうえで、光マトリクススイッチ103の12個の入力端子に入力する。そして、これらの光信号の経路を光マトリクススイッチ103の切り替え設定に応じて6個の出力ポート104a〜104fのうち任意の出力ポートから出力するようにし、同一の入力ポートからの光信号を異なる2つの出力ポートから出力できるようにしている。
【0071】
このようにしたので、冗長切り替えの際にスイッチのみならず、ブリッジをも行えるようになる。したがって、冗長切り替えの際に同一のトラフィックを現用系伝送路および予備系伝送路の両者に流すことができ、サービストラフィックの切り替え先となる系の正常性を確認することが極めて容易に行えるようになる。
もちろん、その際に回線が不通になる虞も無くする事ができる。
【0072】
したがって、例えば障害復旧を確認した者が関係する光伝送装置に専用回線などを用いて復旧を通知するなどの新たな手順を設ける必要が無くなり、冗長切り替えのアルゴリズムを設計する際の制限を緩和して、いわば従来の電気クロスコネクトを用いたSDH光伝送装置が実施するのと同様の手順で冗長切り替えを行うことが可能になる。このようなことから、冗長切り替えを簡易に行うことが可能になる。
【0073】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図5の構成を拡張して、請求項2においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第1の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。ここでmは波長多重数、すなわちチャネル数を意味する。
【0074】
図6では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、個々のチャネル#1〜#mにつき入力ポート101a〜101fと、各入力ポート101a〜101fからの光信号を2分岐する1×2光スプリッタ102a〜102fと、出力ポート104a〜104fとを備える。そして、各チャネルにつき6個、総数で6m個の1×2光スプリッタ102a〜102fの分岐出力を光マトリクススイッチ1030に入力し、その出力をチャネル#1〜#mの任意の出力ポート104a〜104fから取り出すようにしている。本実施形態では、光マトリクススイッチ1030として12m個の入力端子と6m個の出力端子を有した(12m×6m)型のものを使用する。
【0075】
上記構成によれば、個々のチャネルについては第1の実施形態と同様の接続関係を実現することが可能になる。すなわちブリッジを行えるようになるので、冗長切り替えに係わる第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0076】
また、複数チャネル分の信号の接続設定を1つの光マトリクススイッチ1030で処理しているため、異なるチャネル間での信号の交換が可能となる。したがって、例えば図3のThrough接続の場合を考えると、例えばチャネル#1のWest Serviceに入力した信号を、波長間を跨ってチャネル#mのEast Service側に出力することが可能となる。このような設定の場合、WDM伝送路上では入力信号と出力信号間で波長が変わったことになるので、波長変換が実現したことと等価である。
【0077】
また、図3で示したAdd接続の場合は、例えばチャネル#1のTributary1に入力した信号を、チャネル#mのWest Service側に出力することができる。すなわち、チャネル#1〜#mの任意のトリビュタリ信号を、任意のチャネルの出力ポート104a〜104fに出力できるようになるので、Tributary入力信号に対しては波長の選択が可能である。
【0078】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項3においてm=1の場合に対応する。図において、301a〜301fは入力ポート、302は8×6光マトリクススイッチ、303aは光マトリクススイッチ302の出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、一方の分岐出力がWest Service出力ポート304aに接続され、他方の分岐出力が再度光マトリクススイッチ302の入力側に接続される1×2光スプリッタである。303bは光マトリクススイッチ302の出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、一方の分岐出力がEast Service出力ポート304cに接続され、他方の分岐出力が再度光マトリクススイッチ302の入力側に接続される1×2光スプリッタ、304a〜304fは出力ポートである。
【0079】
図7に示した構成によれば、光信号の接続切り替えの手段として、光マトリクススイッチ302を用いているので、すべての入力ポート301a〜301fに与えられる入力信号を任意の出力ポート304a〜304fに接続することが可能になる。このため、図3で示した非障害時の接続設定(図3(a),図3(d))を実現することが可能となる。
【0080】
また本実施形態では、WestおよびEastのService側への出力光信号を1×2光スプリッタ303a,303bで2分岐し、互いの分岐出力の一方を再度光マトリクススイッチ302に与えるようにしている。これにより、Service出力ポートに出力されたのと同じトラフィックを、Protection出力ポートにも出力することが可能になる。すなわち、同一の入力ポートから入力された光信号を、ServiceおよびProtectionの2つの出力ポートから同時に出力することが可能になる。例えばTributary1の入力ポート301eからの光信号を、West Serviceの出力ポート304aと、West Protectionの出力ポート304bとに出力するといった具合にである。
これにより、上記第1の実施形態と同様、ブリッジ機能を実現することが可能になる。もちろん、スイッチ(Switch)機能も、例えば制御部からの制御信号により光マトリクススイッチ302の切り替え状態の設定を変えることで実現できる。これらのことから図7の構成によれば、図3で示した障害時の接続設定(図3(b),図3(c),図3(e),図3(f))をもすべて実現することが可能となる。
【0081】
また、図3にはAdd/Drop接続およびThrough接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続やノード内折り返し接続など、図3で記した接続設定以外の接続設定も可能である。
【0082】
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図7の構成を拡張して、請求項3においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第3の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0083】
図8では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、個々のチャネル#1〜#mについては入力ポート301a〜301fと、1×2光スプリッタ303a,303bと、出力ポート304a〜304fとを備えて図7と同様の構成をなし、さらに光マトリクススイッチを8m入力6m出力の(8m×6m)型とした。
【0084】
上記構成によれば、個々のチャネルについては第1の実施形態と同様の接続関係を実現することが可能になる。すなわちブリッジを行えるようになるので、冗長切り替えに係わる第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、複数チャネル分の信号の接続設定を1つの光マトリクススイッチ3020で処理しているため、異なるチャネル間での信号の交換が可能となる。これにより波長変換や波長選択も可能となる。
【0085】
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項4においてm=1の場合に対応する。
【0086】
図9において、符号5b01a〜5b01fは入力ポート、5b06a〜5b06fは出力ポート、5b02〜5b05は1×2光スプリッタ、5b09はAdd/Dropポート付き光マトリクススイッチである。
【0087】
図10を参照して、Add/Dropポート付き光マトリクススイッチにつき概念的に説明する。図10に示すAdd/Dropポート付き光マトリクススイッチは、K本の入力端子5a01とX本の出力端子5a02とに加え、X本のAdd端子5a03とK本のDrop端子5a04を備える。
【0088】
Add/Dropポート付き光マトリクススイッチは、例えば制御信号が与えられて自己内部の光経路を変えることにより、入力端子5a01における任意の入力光信号L(1≦L≦K)のいずれか、またはアド端子5a03における任意のアド光信号N(1≦N≦X)のいずれかを、出力端子5a02における任意の出力N(1≦N≦X)として選択的に出力する。
【0089】
ただし、入力端子5a01から入力された入力光信号L(1≦L≦K)が出力端子5a02のいずれかに接続されない場合に限り、この入力光信号Lはドロップ端子5a04のL番目(1≦L≦K)から、透過的に出力される。
【0090】
さて、図9のAdd/Dropポート付き光マトリクススイッチは、8×6型のもので、8個の入力端子と、6個の出力端子と、2個の拡張入力(アド)端子とを備える。そして、入力ポート5b01a〜5b01dからそれぞれ入力されるWest SRV、West PRT、East SRV、East PRTの各トラフィックは、4個の入力端子に入力される。Tributary1、Tributary2は、それぞれ1×2光スプリッタ5b02、5b03で2分岐されて残りの4個の入力端子に入力される。
【0091】
出力端子は、それぞれ出力ポート5b06b、5b06cに接続され、West PRT、East PRTの出力に至る。また2つの出力端子がそれぞれ出力ポート5b06e、5b06fに接続され、Tributary1、Tributary2の出力に至る。残りの出力端子はそれぞれ1×2光スプリッタ5b04、5b05に接続され、その一方の分岐端はそれぞれ出力ポート5b06a、5b06dに接続されてWest SRV、East SRVの出力に至る。そして、1×2光スプリッタ5b04、5b05の他方の分岐端が、それぞれ光マトリクススイッチ5b09のアド端子に接続される。
【0092】
図9に示した構成によれば、光信号の接続切り替えの手段として、光マトリクススイッチを用いているので、すべての入力ポート5b01a〜5b01fに与えられる入力信号を、任意の出力ポート5b06a〜5b06fに接続することが可能になる。このため、図3で示した非障害時の接続設定(図3(a),図3(d))を実現することが可能となる。
【0093】
さらにTributary1、2の入力信号は、5b02、5b03の1×2光スプリッタで2分岐された後に光マトリクススイッチに入力されているので、出力ポート5b06a〜5b06fの任意の2つに同時に接続することが可能になる。また光マトリクススイッチ5b09の出力段に接続された光スプリッタ5b04により、West Serviceへの出力とWest Protectionへの出力とを同一の信号にすることが可能である。同様に、光スプリッタ5b05によってEast ServiceとEast Protectionからの出力も同一の信号にすることができる。
【0094】
これらの作用により、ブリッジ機能を実現することが可能になる。また、スイッチ機能も、制御信号などを与えて光マトリクススイッチ5b09の接続設定を変えることにより実現可能である。したがって、図3で示した障害時の接続設定(図3(b),図3(c),図3(e),図3(f))をもすべて実現することが可能である。
【0095】
また、図3にはAdd/Drop接続およびThrough接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3で記した接続以外の接続設定も可能である。
【0096】
なお、図9における光マトリクススイッチは、入力端子数が8、出力端子数が6(8×6)の規模のものを使用した例を示しているが、本発明は8×6の規模の光マトリクススイッチに限るものではなく、8×6よりも大きい規模の光マトリクススイッチを用いた場合でも同様の機能が実現できる。
【0097】
(第6の実施形態)
図11は、本発明の第6の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項4においてmを任意の自然数とした場合に対応する。すなわち本実施形態では、第5の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0098】
図11では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでの6m個の入出力ポート組601〜60mの間に、第5の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタ(符号付さず)と8m×6mの規模の光マトリクススイッチ607とが配置されている。
光マトリクススイッチ607は、8m個の入力端子と、6m個の出力端子と、2m個のアド端子とを有する。
【0099】
すなわち、6m個の入力ポートのうち4m個が光マトリクススイッチ607の入力端子に接続され、残りの2m個の入力ポートが1×2光スプリッタに接続され、これらの1×2光スプリッタの分岐出力は光マトリクススイッチ607の残りの入力端子に接続される。
【0100】
また、光マトリクススイッチ607の4m個の出力端子が出力ポートに接続される。残りの2m個の出力端子は1×2光スプリッタに接続され、その一方の分岐端が残りの出力ポートに接続される。そして、1×2光スプリッタの他方の分岐端が、アドポートにそれぞれ接続される。
【0101】
このような構成により、各チャネル#1〜#mについては第5の実施形態と同様の接続関係を実現できるだけでなく、複数チャネル分の信号の接続設定を1つの光マトリクススイッチ607で処理しているため、チャネル間での信号の交換が可能となる。したがって、図3で示したThrough接続の場合は、例えばチャネル#1のWest Serviceに入力した信号を、チャネル#mのEast Service側に出力することができる。このような設定の場合、WDM伝送路上では入力信号と出力信号間で波長が変わったことになるので、波長変換が実現したことと等価である。
【0102】
また、図3で示したAdd接続の場合は、例えばチャネル#1のTributary1に入力した信号を、チャネル#mのWest Service側に出力することができる。すなわち、チャネル#1〜#mの任意のトリビュタリ信号を、任意のチャネルの出力ポートに出力できるので、Tributary入力信号に対しては波長の選択が可能である。
【0103】
(第7の実施形態)
図12は、本発明の第1の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項5においてm=1の場合に対応する。図12において、符号701a〜701fは入力ポート、702a〜702fは入力信号を3分岐して出力する1×3光スプリッタ、703a〜703fは3×1光スイッチ、704a〜704eは出力ポートである。3×1光スイッチは、3つの入力のうち1つを選択して出力する光素子である。
【0104】
入力ポート701a〜701fからの光信号は、それぞれ1×3光スプリッタ702a〜702fで3つに分岐される。1×3光スプリッタ702aからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703c,703d,703eに入力される。1×3光スプリッタ702bからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703c,703e,703fに入力される。1×3光スプリッタ702cからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703a,703b,703fに入力される。1×3光スプリッタ702dからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703a,703e,703fに入力される。1×3光スプリッタ702eからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703a,703b,703dに入力される。1×3光スプリッタ702fからの分岐出力は、それぞれ3×1光スイッチ703b,703c,703dに入力される。
【0105】
図12に示した構成では、入力信号を出力可能性のある最大のポート数分(ここでは3)だけ分岐し、それぞれを出力可能性のある出力ポートに接続された光スイッチに接続し、光スイッチが複数の信号の中から1つを選択して出力する構成となっている。図3に示した接続関係によれば、入力信号の出力先は最大3ポートであるので、本構成では3分岐のスプリッタと3×1の光スイッチを用いている。このような構成により、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能となる。
【0106】
(第8の実施形態)
図13は、本発明の第8の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図12の構成を拡張して、請求項5においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第7の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0107】
図13では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個の入出力ポートの組の間に、第7の実施形態と同様に接続された1×3光スプリッタと6個の3m×mの光スイッチが配置されている。
【0108】
すなわち、図12の1×3光スプリッタ702a〜702fを各チャネル#1〜#mごとに設け、それぞれの分岐出力を3m×m光スイッチに、図12と同様に接続した。
【0109】
このような構成により、第7の実施形態と同様に、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能であるだけでなく、波長変換や波長選択も可能となる。
【0110】
(第9の実施形態)
図14は、本発明によるラインスイッチ部の第9の実施形態を説明する図であり、請求項6に対応する。図14において、901a〜901jは2×2光スイッチ、902a〜902dは1×2光スプリッタである。West Serviceに入力する信号は、901a、901b、901dを経由してTributary 1に出力でき、901a、901b、901g、902aを経由してEast Serviceから出力することもできる。Tributary 1に入力する信号は902c、901j、902dを経由してWest Serviceから出力が可能である。East Serviceに入力する信号は、901e、901f、901cを経由してTributary 2に出力でき、901e、901f、901j、902dを経由してWest Serviceから出力することもできる。Tributary 2に入力する信号は902b、901g、902aを経由してEast Serviceから出力が可能である。
【0111】
光スイッチ901aは、入力ポート903aおよび入力ポート903bからの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。光スイッチ901bは、光スイッチ901aの一方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子のいずれかから選択的に出力する。光スイッチ901eは、入力ポート903cおよび入力ポート903dからの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。
【0112】
光スイッチ901fは、光スイッチ901eの一方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子のいずれかから選択的に出力する。光スイッチ901cは、光スイッチ901aの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ901fの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート904fに出力する。光スイッチ901dは、光スイッチ901eの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ901bの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート904eに出力する。
【0113】
光スプリッタ902bは、入力ポート903fからの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。光スプリッタ902cは、入力ポート903eからの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。
【0114】
光スイッチ901gは、光スイッチ901bの他方の出力端子からの光信号、または光スプリッタ902bの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する。光スイッチ901jは、光スイッチ901fの他方の出力端子からの光信号、または光スプリッタ902cの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する。
【0115】
光スプリッタ902aは、光スイッチ901gから出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から出力ポート904cに出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する。光スイッチ901hは、光スプリッタ902aの他方の出力端子からの光信号、または光スプリッタ902cの他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート904dに出力する。
【0116】
光スプリッタ902dは、光スイッチ901jから出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から出力ポート904aに出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する。光スイッチ901iは、光スプリッタ902dの他方の出力端子からの光信号、または光スプリッタ902bの他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート904bに出力する。
【0117】
このような構成によれば、図3で示した非障害時のAdd/Drop、Throughの各接続設定を実現することが可能である。
さらに、East Serviceから出力される信号は光スプリッタ902aによって2分岐されてEast Protectionからも同時に出力することができ、同様にWest Serviceから出力される信号は光スプリッタ902dによって2分岐されてWest Protectionからも同時に出力することができる。
【0118】
またTributary 1に入力する信号は光スプリッタ902cによって2分岐されてWest Serviceに出力する信号と同じものをEast Protectionからも出力が可能であり、同様にTributary 2の入力信号は光スプリッタ902bによって2分岐されてEast ServiceとWest Protectionの両方から同時に出力が可能である。これによりブリッジ機能を実現することができる。
【0119】
また、Tributary 1から出力される信号は901a、901b、901dを経由してWest Service、West Protection入力信号の何れか、901e、901dを経由してEast Service、East Protection入力信号の何れかを選択することができる。同様に、Tributary 2から出力される信号は901a、901cを経由してWest Service、West Protection入力信号の何れか、901e、901f、901cを経由してEast Service、East Protection入力信号の何れかを選択することができる。従ってスイッチ機能も実現できる。
【0120】
これらの特徴から図3で示した障害時の接続設定をすべて実現することが可能である。
【0121】
<Point to Multi-point接続用ラインスイッチ実施形態>
(第10の実施形態)
図16は、本発明の第10の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項7においてm=1の場合に対応する。図16において、1001a〜1001fは入力ポート、1002a〜1002fは入力信号を4分岐して出力する1×4光スプリッタ、1003は光マトリクススイッチ、1004a〜1004fは出力ポートである。
【0122】
図16に示した構成によれば、入力信号を4分岐した上、接続切り替え手段として光マトリクススイッチを用いているので、すべての入力信号は最大で4つの任意の出力ポートに同時に接続することができる。このため、図3で示した接続設定に加え、図15で示した非障害時および障害時のすべての接続設定を実現することが可能である。
【0123】
また、図3および図15には、Add/Drop接続、Through接続、Drop&ContinueおよびDual Homing接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3および図15で記した接続以外の接続設定も可能である。
【0124】
(第11の実施形態)
図17は、本発明の第11の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図16の構成を拡張して、請求項7においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第10の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0125】
図17では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個(mはチャネル数)の入出力ポートの組の間に、第10の実施形態と同様に接続された1×4光スプリッタと24m×6mの規模の光マトリクススイッチが配置されている。
【0126】
このような構成により、各チャネルについては第10の実施形態と同様の接続関係を実現できるだけでなく、複数チャネル分の信号の接続設定を1つの光マトリクススイッチで処理しているため、チャネル間での信号の交換が可能となる。したがって、図3で示したThrough接続の場合は、例えばチャネル#1のWest Serviceに入力した信号を、チャネル#mのEast Service側に出力することができる。このような設定の場合、WDM伝送路上では入力信号と出力信号間で波長が変わったことになるので、波長変換が実現したことと等価である。
【0127】
また、図3で示したAdd接続の場合は、例えばチャネル#1のTributary1に入力した信号を、チャネル#mのWest Service側に出力することができる。すなわち、チャネル#1〜#mの任意のトリビュタリ信号を、任意のチャネルの出力ポートに出力できるので、Tributary入力信号に対しては波長の選択が可能である。
【0128】
(第12の実施形態)
図18は、本発明の第12の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項8においてm=1の場合に対応する。図において、1201a〜1201fは入力ポート、1202a〜1202f は入力信号を2分岐して出力する1×2光スプリッタ、1203は14×6光マトリクススイッチ、1204aは光マトリクススイッチの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がWest Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチの入力側に接続される1×2光スプリッタ、1204bは光マトリクススイッチの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がEast Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチの入力側に接続される1×2光スプリッタ、1204a〜1204eは出力ポートである。
【0129】
図18に示した構成によれば、入力信号を2分岐した上、接続切り替え手段として光マトリクススイッチを用いているので、すべての入力信号は最大で2つの任意の出力ポートに同時に接続することができる。このため、図3で示した接続設定に加え、図15で示した非障害時の接続設定を実現することが可能である。さらに、2個の1×2光スプリッタにより分岐された信号が、それぞれWestおよびEast Serviceに出力されると同時に、再度光マトリクススイッチを介してWestまたはEast Protectionに出力することが可能であるので、ブリッジ機能を実現することができる。またスイッチ機能も制御信号で光マトリクススイッチの設定を変えることにより実現できる。したがって、図3および図15で示した障害時の接続設定をすべて実現することが可能である。
【0130】
また、図3および図15には、Add/Drop接続、Through接続、Drop&ContinueおよびDual Homing接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3で記した接続設定以外の接続設定も可能である。
【0131】
(第13の実施形態)
図19は、本発明の第13の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図18の構成を拡張して、請求項8においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第12の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0132】
図19では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個(mはチャネル数)の入出力ポートの組の間に、第12の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタ、14m×6m規模の光マトリクススイッチおよび第12の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタとが配置されている。
【0133】
このような構成により、第12の実施形態と同様に、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能であるだけでなく、波長変換や波長選択も可能となる。
【0134】
(第14の実施形態)
図20は、本発明の第14の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項9においてm=1の場合に対応する。図において、1401a〜1401fは入力ポート、1402a〜1402f は入力信号を2分岐して出力する1×2光スプリッタ、1403aは10×4光マトリクススイッチ、1403bは4×2光マトリクススイッチ、1404aは光マトリクススイッチ1403aの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がWest Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチの入力側に接続される1×2光スプリッタ、1404bは光マトリクススイッチ1403aの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がEast Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチの入力側に接続される1×2光スプリッタ、1405a〜1405fは出力ポートである。
【0135】
本実施形態では、第12の実施形態で用いていた1個の光マトリクススイッチをより規模の小さい2個の光マトリクススイッチに分割した構成となっており、1×2光スプリッタ1402a〜1402dの出力の一方が光マトリクススイッチ1403bに、他の1×2光スプリッタの出力が光マトリクススイッチ1403aに入力されている。また、Tributary1および2の出力ポートは、光マトリクススイッチ1403bに接続されており、その他の出力ポートは光マトリクススイッチ1403aの出力側に、一部のポートは光スプリッタを介して接続されている。
【0136】
図20に示した構成によれば、2分岐されたWestおよびEastのServiceおよびProtection入力信号の内の一方が、光マトリクススイッチ1403bを経由してTributary 1または2に出力できる構成となっているので、これら4つの信号を2つのTributary出力ポートに任意に接続できる。また、WestおよびEastのServiceおよびProtection入力信号の他方の分岐された信号は光マトリクススイッチ1403aを経由して、任意にWestおよびEastのServiceおよびProtectionの出力ポートに接続できる。したがって、WestおよびEastのServiceおよびProtectionの各入力信号については、Tributaryへの出力とWestおよびEastのServiceおよびProtectionへの出力が同時に可能となる。Tributaryの各入力信号については、分岐された信号の双方が光マトリクススイッチ1403aに入力されているので、WestおよびEastのServiceおよびProtectionに対し、最大2つの出力ポートに同時に接続できる。このため、図3で示した接続設定に加え、図15で示した非障害時の接続設定を実現することが可能である。
【0137】
さらに、2個の1×2光スプリッタにより分岐された信号が、それぞれWestおよびEast Serviceに出力されると同時に、再度光マトリクススイッチを介してWestまたはEast Protectionに出力することが可能であるので、ブリッジ機能を実現することができる。またスイッチ機能も制御信号で光マトリクススイッチの設定を変えることにより実現できる。したがって、図3および図15で示した障害時の接続設定をすべて実現することが可能である。
【0138】
また、図3および図15には、Add/Drop接続、Through接続、Drop&ContinueおよびDual Homing接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続など、図3で記した接続設定以外の接続設定も可能である。
【0139】
(第15の実施形態)
図21は、本発明の第15の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図20の構成を拡張して、請求項1においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第14の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0140】
図21では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個(mはチャネル数)の入出力ポートの組の間に、第14の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタ、10m×4m規模およびの4m×2m規模の光マトリクススイッチ、第14の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタとが配置されている。
【0141】
このような構成により、第14の実施形態と同様に、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能であるだけでなく、波長変換や波長選択も可能となる。
【0142】
(第16の実施形態)
図22は、本発明の第16の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項10においてm=1の場合に対応する。図において、1601a〜1601fは入力ポート、1602a〜1602f は入力信号を2分岐して出力する1×2光スプリッタ、1603aは8×4光マトリクススイッチ、1603bは6×4光マトリクススイッチ、1604aは光マトリクススイッチ1603a、1603bの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がWest Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチの1603a入力側に接続される2×2光カプラ・スプリッタ、1604bは光マトリクススイッチ1603a、1603bの出力側に接続されて光マトリクス出力信号を2分岐し、その一方がEast Service出力ポートに接続され、他方は再度光マトリクススイッチ1603a、の入力側に接続される2×2光カプラ・スプリッタ、1605a〜1605fは出力ポートである。
【0143】
本実施形態では、第12の実施形態で用いていた1個の光マトリクススイッチをより規模の小さい2個の光マトリクススイッチに分割した構成となっており、1×2光スプリッタ1602a〜1602fの出力の一方が光マトリクススイッチ1603aに、他の1×2光スプリッタの出力が光マトリクススイッチ1603bに入力されている。また、Tributary1および2の出力ポートは、光マトリクススイッチ1603bに接続されており、その他の出力ポートは光マトリクススイッチ1603aの出力側に、一部のポートは2×2光カプラ・スプリッタを介して接続されている。
【0144】
図22に示した構成によれば、2分岐された入力信号の内の一方が、光マトリクススイッチ1603bを経由してTributary 1または2に出力できる構成となっているので、これら6つの信号を2つのTributary出力ポートに任意に接続できる。また、2分岐された他方の入力信号は光マトリクススイッチ1603aを経由して、任意にWestおよびEastのServiceおよびProtectionの出力ポートに接続できる。
【0145】
したがって、WestおよびEastのServiceおよびProtectionの各入力信号については、Tributaryへの出力とWestおよびEastのServiceおよびProtectionへの出力が同時に可能となる。Tributaryの各入力信号については、分岐された信号が光マトリクススイッチ1603a、1603bの双方に入力され、各光マトリクススイッチを経由後に、2×2光カプラ・スプリッタで結合されてWestおよびEastのServiceポートに出力できる構成となっているので、WestおよびEastのServiceおよびProtectionに対し、最大2つの出力ポートに同時に接続できる。このため、図3で示した接続設定に加え、図15で示した非障害時の接続設定を実現することが可能である。
【0146】
さらに、2個の1×2光スプリッタにより分岐された信号が、それぞれWestおよびEast Serviceに出力されると同時に、再度光マトリクススイッチ1603aを介してWestまたはEast Protectionに出力することが可能であるので、ブリッジ機能を実現することができる。またスイッチ機能も制御信号で光マトリクススイッチの設定を変えることにより実現できる。したがって、図3および図15で示した障害時の接続設定をすべて実現することが可能である。
【0147】
また、図3および図15には、Add/Drop接続、Through接続、Drop&ContinueおよびDual Homing接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3で記した接続設定以外の接続設定も可能である。
【0148】
(第17の実施形態)
図23は、本発明の第17の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図22の構成を拡張して、請求項10においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第16の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0149】
図23では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個(mはチャネル数)の入出力ポートの組の間に、第16の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタ、8m×4m規模およびの6m×4m規模の光マトリクススイッチ、第14の実施形態と同様に接続された2×2光カプラ・スプリッタ光スプリッタとが配置されている。
【0150】
このような構成により、第16の実施形態と同様に、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能であるだけでなく、波長変換や波長選択も可能となる。
【0151】
(第18の実施形態)
図24は、本発明の第18の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項11においてm=1の場合に対応する。図において、1801a〜1801fは入力ポート、1803a〜1803fは入力信号を2分岐して出力する1×2光スプリッタ、1805は図10で示したAdd/Drop機能付き光マトリクススイッチ、1803g、1803hは光マトリクススイッチの出力を2分岐して一方を光マトリクススイッチのAddポートに接続するための1×2光スプリッタ、1802a〜1802fは出力ポートである。
【0152】
図24に示した構成によれば、West Service、East Service、Tributary 1、Tributary 2はそれぞれ2分岐した後、光マトリクススイッチに入力する。West Protection、East Protectionはそれぞれ2分岐された後、一方は光マトリクススイッチの入力ポート、他方はAddポートに接続される。さらに光マトリクススイッチ出力は1803g、1803hによってさらに2分岐して一方をAddポートに接続することでWest ServiceとWest ProtectionおよびEast ServiceとEast Protectionから同一信号を出力できるよう接続される。
【0153】
上記の様な接続と光マトリクススイッチの機能により、West Service、East Service、Tributary 1、2に入力する各信号はWest Service、West Protection、East Service、East Protectionの任意の方向に、また最大4方向同時に信号を出力することが可能である。またWest Protectionに入力する信号は任意の出力ポートに接続できることに加えて、同時にEast Service、East Protectionの最大3方向同時に信号を出力することが可能である。同様にEast Protectionに入力する信号は任意の出力ポートに接続できることに加えて、同時にWest Service、West Protectionの最大3方向同時に信号を出力することが可能である。このため、図3で示した接続設定に加え、図15で示した非障害時および障害時のすべての接続設定を実現することが可能である。
【0154】
また、図3および図15には、Add/Drop接続、Through接続、Drop&ContinueおよびDual Homing接続の非障害時および障害時の接続関係のみを記述してあるが、本実施形態によるラインスイッチでは、例えばWest Serviceに出力していた信号をEast Protectionに出力し、West Serviceの入力信号の接続先にEast Protection入力を接続するといったループバック接続や、Tributary1または2の入力信号をTributary1または2に出力するといったノード内折り返し接続など、図3および図15で記した接続以外の接続設定も可能である。
【0155】
(第19の実施形態)
図25は、本発明の第19の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図24の構成を拡張して、請求項11においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第18の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0156】
図25では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個(mはチャネル数)の入出力ポートの組の間に、第18の実施形態と同様に接続された1×2光スプリッタと10m×6mの規模の光マトリクススイッチが配置されている。
【0157】
このような構成により、各チャネルについては第18の実施形態と同様の接続関係を実現できるだけでなく、複数チャネル分の信号の接続設定を1つの光マトリクススイッチで処理しているため、チャネル間での信号の交換が可能となる。したがって、図3で示したThrough接続の場合は、例えばチャネル#1のWest Serviceに入力した信号を、チャネル#mのEast Service側に出力することができる。このような設定の場合、WDM伝送路上では入力信号と出力信号間で波長が変わったことになるので、波長変換が実現したことと等価である。
【0158】
また、図3で示したAdd接続の場合は、例えばチャネル#1のTributary1に入力した信号を、チャネル#mのWest Service側に出力することができる。すなわち、チャネル#1〜#mの任意のトリビュタリ信号を、任意のチャネルの出力ポートに出力できるので、Tributary入力信号に対しては波長の選択が可能である。
【0159】
(第20の実施形態)
図26は、本発明の第20の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図で、請求項12においてm=1の場合に対応する。図において、2001a〜2001fは入力ポート、2002a〜2002fは入力信号を4分岐して出力する1×4光スプリッタ、2003 a〜2003fは4×1光スイッチ、2004a〜2004eは出力ポートである。4×1光スイッチは、4入力のうち1つを選択して出力する光素子である。
【0160】
図26に示した構成では、入力信号を出力可能性のある最大のポート数分(ここでは4つ)だけ分岐し、それぞれを出力可能性のある出力ポートに接続された光スイッチに接続し、光スイッチが複数の信号の中から1つを選択して出力する構成となっている。
【0161】
図15に示した接続関係によれば、入力信号の出力先は最大4ポートであるので、本構成では4分岐のスプリッタと4×1の光スイッチを用いている。このような構成により、図15で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能となる。さらに、図3で示した接続関係を実現するには、入力信号の出力先は最大3ポートでよいので本構成では、図3で示した非障害時、障害時のすべての設定も可能となる。
【0162】
(第21の実施形態)
図27は、本発明の第21の実施形態に係わるラインスイッチ部(3−1−1,3−1−2)の構成を示すブロック図であり、図20の構成を拡張して、請求項12においてmが任意の自然数の場合に対応する。すなわち本実施形態では、第20の実施形態の構成を基本として複数チャネル(#1〜#m)に対応したラインスイッチにつき説明する。
【0163】
図27では、West Service、West Protection、East Service、East Protection、Tributary 1、Tributary 2を一組として、#1〜#mまでのm個の入出力ポートの組の間に、第20の実施形態と同様に接続された1×4光スプリッタと6個の4m×mの光スイッチが配置されている。
【0164】
このような構成により、第20の実施形態と同様に、図3および図15で示した非障害時、障害時のすべての設定が可能であるだけでなく、波長変換や波長選択も可能となる。
【0165】
(第22の実施形態)
図28は、本発明によるラインスイッチ部の第22の実施形態を説明する図であり、請求項13に対応する。図28において、2202a〜2202fは1×2光スプリッタ、2201a〜2201jは2×2光スイッチ、2203a〜2203fは入力ポート、2204a〜2204fは出力ポートである。
【0166】
West Serviceに入力する信号は、2201a、2202a、2201cを経由してTributary 1に出力でき、2201a、2202a、2201e、2202cを経由してEast Serviceから出力することもできる。Tributary 1に入力する信号は2202e、2201h、2201i、2202fを経由してWest Serviceから出力が可能である。East Serviceに入力する信号は、2201d、2202b、2201bを経由してTributary 2に出力でき、2201d、2202b、2201i、2202fを経由してWest Serviceから出力することもできる。Tributary 2に入力する信号は2202d、2201g、2201e、2202cを経由してEast Serviceから出力が可能である。
【0167】
光スイッチ2201aは、入力ポート2203aおよび入力ポート2203bからの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。光分岐器2202aは、光スイッチ2201aの一方の出力端子からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。光スイッチ2201dは、入力ポート2203cおよび入力ポート2203dからの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。
【0168】
光分岐器2202bは、光スイッチ2201dの一方の出力端子からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。光スイッチ2201bは、光スイッチ2201aの他方の出力端子からの光信号、または光分岐器2202bの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート2204fに出力する。光スイッチ2201cは、光スイッチ2201dの他方の出力端子からの光信号、または光分岐器2202aの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート2204eに出力する。
【0169】
光分岐器2202dは、入力ポート2203fからの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。光分岐器2202eは、入力ポート2203eからの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する。光スイッチ2201gは、光分岐器2202dの一方の出力端子からの光信号および光分岐器2202eの一方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。
【0170】
光スイッチ2201hは、光分岐器2202dの他方の出力端子からの光信号および光分岐器2202eの他方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する。光スイッチ2201eは、光分岐器2202aの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ2201gの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する。光分岐器2202cは、光スイッチ2201eから出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から出力ポート2204cに出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する。
【0171】
光スイッチ2201fは、光分岐器2202cの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ2201gの他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート2204dに出力する。光スイッチ2201iは、光分岐器2202bの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ2201hの一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する。光分岐器2202fは、光スイッチ2201iから出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から出力ポート2204aに出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する。光スイッチ2201jは、光分岐器2202fの他方の出力端子からの光信号、または光スイッチ2201hの他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力ポート2204bに出力する。
【0172】
このような構成によれば、図3で示した非障害時のAdd/Drop、Throughの各接続設定を実現することが可能である。
【0173】
さらに、East Serviceから出力される信号は光分岐器2202cによって2分岐されてEast Protectionからも同時に出力することができ、同様にWest Serviceから出力される信号は光分岐器2202fによって2分岐されてWest Protectionからも同時に出力することができる。またTributary 1および2に入力する信号は光分岐器2202e、2202dによって2分岐されたうえそれぞれ、光スイッチ2201hと2201i、2201gと2201eを経由した後、光分岐器2202c、2202fによってさらに2分岐されるので最大で4つの方向、すなわちWest Service、West Protection、East Service、East Protectionに同一信号を出力することが可能である。上記の機能によりブリッジ機能を実現することができる。
【0174】
また、Tributary 1から出力される信号は2201a、2202a、2201cを経由してWest Service、West Protection入力信号の何れか、または2201d、2201cを経由してEast Service、East Protection入力信号の何れかを選択することができる。同様に、Tributary 2から出力される信号は2201a、2201bを経由してWest Service、West Protection入力信号の何れか、2201d、2202b、2201bを経由してEast Service、East Protection入力信号の何れかを選択することができる。これによりスイッチ機能も実現できる。
【0175】
これらの特徴から図3で示した障害時の接続設定、および図15で示したPoint to Multi-point接続設定をすべて実現することが可能である。
【0176】
<冗長有り,クロスコネクトスイッチ有り,4ファイバシステム実施形態>
(第23の実施形態)
次に、本発明に係わる光伝送装置の実施形態につき説明する。以下に示す光伝送装置は、上記第1〜第22の実施形態で示したラインスイッチのいずれかを実装している。まず図29〜図38を参照して、図4の構成の光伝送装置の切り替え機能につき説明する。なお図29〜図38においては便宜上、ライン側は一つの波長、トリビュタリ側は一つのチャネルのみに簡略化して表示する。
なお、本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を有し、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を有し、4ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項14に対応する。
【0177】
図29は、図4の光伝送装置がサービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図である。なお以下の説明では、トリビュタリ側からライン側への信号の流れを[Add方向]、ライン側からトリビュタリ側への信号の流れを[Drop方向]として説明する。
【0178】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1で収容したサービストラフィックは、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1及びトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に分岐出力される。トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1では、トリビュタリインタフェース側が正常な場合にはトリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1からの信号を選択し、光クロスコネクト部サービス系4−1に出力する。
【0179】
光クロスコネクト部サービス系4−1では、トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1で選択したAdd方向サービストラフィックを、接続設定に従って波長チャネルに接続し、ラインスイッチ部サービス系3−1−1に出力する。ラインスイッチ部サービス系3−1−1では、光クロスコネクト部サービス系4−1からのAdd方向サービストラフィックをWESTサービス方向のラインインタフェース部2−1−1に接続し出力する。
【0180】
ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはラインスイッチ部サービス系3−1−1からの出力を、前記いずれかの機能ブロックで障害が検出された場合にはラインスイッチ部プロテクション系3−1−2を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTサービス系1−1に出力する。
【0181】
波長多重分離部WESTサービス系1−1では、ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTサービス系からの信号と波長多重してWESTサービスラインに出力する。
【0182】
[Drop方向]
波長多重分離部WESTサービス系1−1で収容した、波長多重されたライン信号は、波長分離されてラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1に出力される。ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1では、必要に応じてライン信号の終端処理を行い、ラインスイッチ部サービス系3−1−1及びラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に分岐出力する。
【0183】
ラインスイッチ部サービス系3−1−1では、ネットワーク上に障害がない場合にはラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1からの信号を選択し、Drop方向サービストラフィックとして光クロスコネクト部サービス系4−1に出力する。
【0184】
光クロスコネクト部サービス系4−1では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1からのDrop方向サービストラフィックを、接続設定に従ってトリビュタリチャネルに接続し、トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1に出力する。
【0185】
トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1では、光クロスコネクト部サービス系4−1からのDrop方向サービストラフィックを、トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1及びトリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2に分岐出力する。
【0186】
トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1からの出力を、前記いずれかの機能ブロックで障害が検出された場合にはトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2を選択し、必要に応じてトリビュタリオーバーヘッド信号の挿入処理を行ってトリビュタリ信号を出力する。
【0187】
図30を参照して、図29においてWESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階を説明する。
[Add方向]
図29からサービストラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。ラインスイッチ部サービス系3−1−1では、光クロスコネクト部サービス系4−1からのAdd方向サービストラフィックをWESTサービス方向のラインインタフェース部2−1−1及びWESTプロテクション方向のラインインタフェース部2−1−2に分岐出力する。
【0188】
ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1及び波長多重分離部WESTサービス系の動作は正常時と同様である。
【0189】
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1からの出力を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTプロテクション系1−1に出力する。
【0190】
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2では、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTプロテクション系からの信号と波長多重してWESTプロテクションラインに出力する。
【0191】
ところで、ラインスイッチ部サービス系3−1−1は、光クロスコネクト部サービス系4−1を介して与えられた光信号に対してブリッジを行う。このラインに対する信号分岐出力(ブリッジ)により、WEST側で対向しているノードでは、プロテクションラインを通してサービストラフィックを受信することができ、図31で説明するプロテクションラインへの切り替えを行う前に受信ライン信号の正常性の確認できると共に、切り替え時の瞬断時間を最小限に押さえることができる。
[Drop方向]
この状態では、図29とサービストラフィックの流れは同様である。
【0192】
図31は、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の図30に続く最終段階でのトラフィックの状態を示す図である。
[Add方向]
Add方向のサービストラフィックの流れは、図30と同様である。
[Drop方向]
図29からサービストラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。波長多重分離部WESTサービス系1−1及びラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1の動作は、正常時と同様である。
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2で収容した、波長多重されたライン信号は、波長分離されてラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2に出力される。ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、必要に応じてライン信号の終端処理を行い、ラインスイッチ部サービス系3−1−1及びラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に分岐出力する。
【0193】
ラインスイッチ部サービス系3−1−1では、WESTサービスライン上に障害があるため、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を選択(スイッチ)し、Drop方向サービストラフィックとして光クロスコネクト部サービス系4−1に出力する。以下は、正常時と同様である。
【0194】
図32は、別のトラフィック設定例である。図32は、サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、同時にエクストラトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図である。
【0195】
図32においてサービストラフィックの流れは図29と同様であり、このノードのプロテクション系は全く使われていない。この場合、使われていないプロテクション系を使ってエクストラトラフィックを収容することができる。
【0196】
以下、エクストラトラフィックの流れを説明する。エクストラトラフィックとは、サービストラフィックの伝送にノードのプロテクション系機能ブロックを使っていない場合に、トリビュタリラインプロテクション系を使って伝送するサービストラフィックよりも優先度が低いトラフィックである。
【0197】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2で収容したエクストラトラフィックは、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に出力される。
【0198】
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、トリビュタリインタフェースサービス側が正常な場合にはトリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2からの信号を選択し、光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0199】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2で選択したAdd方向エクストラトラフィックを、接続設定に従って波長チャネルに接続し、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に出力する。
【0200】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのAdd方向エクストラトラフィックをWESTプロテクション方向のラインインタフェース部2−1−2に接続し出力する。
【0201】
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、ネットワーク状に障害が無い場合にはラインスイッチ部プロテクション系3−1−2を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTプロテクション系1−2に出力する。
【0202】
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2では、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTプロテクション系からの信号と波長多重してWESTプロテクションラインに出力する。
【0203】
[Drop方向]
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2で収容した、波長多重されたライン信号は、波長分離されてラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2に出力される。
【0204】
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、必要に応じてライン信号の終端処理を行い、ラインスイッチ部サービス系3−1−1及びラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に分岐出力する。
【0205】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を選択し、Drop方向エクストラトラフィックとして光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0206】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2からのDrop方向エクストラトラフィックを、接続設定に従ってトリビュタリチャネルに接続し、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に出力する。
【0207】
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのDrop方向エクストラトラフィックを、トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1及びトリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2に分岐出力する。
【0208】
トリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2からの出力を選択し、必要に応じてトリビュタリオーバーヘッド信号の挿入処理を行ってトリビュタリラインプロテクション系に出力する。
【0209】
図33は、図32に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階でのトラフィックの流れを示す図である。サービストラフィックの流れは、図30と同様である。以下、図32からエクストラトラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。
【0210】
[Add方向]
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、WESTサービスラインの障害に伴い、サービストラフィックをWESTプロテクションラインに分岐出力(ブリッジ)するため、ラインスイッチ部サービス系3−1−1を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTプロテクション系1−2に出力する。
【0211】
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2では、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTプロテクション系からの信号と波長多重してWESTプロテクションラインに出力する。
この段階で、WESTプロテクションラインを通して伝送されていたエクストラトラフィックは伝送不能になる。
【0212】
[Drop方向]
この状態では、図32とエクストラトラフィックの流れは同様である。
図34は、図32に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の最終段階でのトラフィックの流れを示す図である。サービストラフィックの流れは、図31と同様である。以下、図33からエクストラトラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。
【0213】
[Add方向]
Add方向のエクストラトラフィックの流れは、図33と同様である。
[Drop方向]
WEST側で対向しているノードでは、図33の段階でプロテクションラインにサービストラフィックを分岐出力(ブリッジ)しているので、既にWESTプロテクションラインを通してエクストラトラフィックを受信することはできない。
【0214】
図35は、サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、同時にパートタイムトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図である。
【0215】
図35においてサービストラフィックの流れは図29と同様であり、このノードのプロテクション系は全く使われていないことになる。この場合、使われていないプロテクション系を使ってパートタイムトラフィックを収容することができる。以下、パートタイムトラフィックの流れを説明する。
【0216】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部パートタイム系6−1−3で収容したパートタイムトラフィックは、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に出力される。
【0217】
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、トリビュタリインタフェースサービス側が正常な場合にはトリビュタリインタフェース部パートタイム系6−1−3からの信号を選択し、光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0218】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2で選択したAdd方向パートタイムトラフィックを、接続設定に従って波長チャネルに接続し、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に出力する。
【0219】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのAdd方向パートタイムトラフィックをWESTプロテクション方向のラインインタフェース部2−1−2に接続し出力する。
【0220】
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、ネットワーク状に障害が無い場合にはラインスイッチ部プロテクション系3−1−2を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTプロテクション系1−2に出力する。
【0221】
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2では、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTプロテクション系からの信号と波長多重してWESTプロテクションラインに出力する。
【0222】
[Drop方向]
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2で収容した、波長多重されたライン信号は、波長分離されてラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2に出力される。
【0223】
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、必要に応じてライン信号の終端処理を行い、ラインスイッチ部サービス系3−1−1及びラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に分岐出力する。
【0224】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を選択し、Drop方向パートタイムトラフィックとして光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0225】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2からのDrop方向パートタイムトラフィックを、接続設定に従ってトリビュタリチャネルに接続し、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に出力する。
【0226】
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのDrop方向パートタイムトラフィックを、トリビュタリインタフェース部パートタイム系6−1−3に出力する。
【0227】
トリビュタリインタフェース部パートタイム系6−1−3では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1全てが正常な場合にはトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2からの出力を選択し、必要に応じてトリビュタリオーバーヘッド信号の挿入処理を行ってトリビュタリラインパートタイム系に出力する。
【0228】
図36は、図35に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階でのトラフィックの流れを示す図である。サービストラフィックの流れは、図30と同様である。以下、図35からパートタイムトラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。
【0229】
[Add方向]
ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2では、WESTサービスラインの障害に伴い、サービストラフィックをWESTプロテクションラインに分岐出力(ブリッジ)するため、ラインスイッチ部サービス系3−1−1を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTプロテクション系1−2に出力する。
【0230】
波長多重分離部WESTプロテクション系1−2では、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTプロテクション系からの信号と波長多重してWESTプロテクションラインに出力する。
この段階で、WESTプロテクションラインを通して伝送されていたパートタイムトラフィックは伝送不能になる。
[Drop方向]
この状態では、図35とパートタイムトラフィックの流れは同様である。
【0231】
図37は、図35に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の最終段階でのトラフィックの流れを示す図である。サービストラフィックの流れは、図31と同様である。以下、図36からパートタイムトラフィックの流れが変わる部分のみを説明する。
【0232】
[Add方向]
Add方向のパートタイムトラフィックの流れは、図36と同様である。
[Drop方向]
WEST側で対向しているノードでは、図36の段階でプロテクションラインにサービストラフィックを分岐出力(ブリッジ)しているので、既にWESTプロテクションラインを通してパートタイムトラフィックを受信することはできない。
【0233】
図38は、サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、パートタイムトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつノード内部で冗長構成をとっている光クロスコネクト部サービス系4−1で障害が発生し、サービストラフィックをプロテクション系機能ブロック側に切り替えた場合のトラフィックの流れを示す図である。
【0234】
さらに図38では、冗長切り替え時にサービストラフィックとパートタイムトラフィックのミスコネクトを防ぐための特定信号挿入機能も合わせて示している。
【0235】
この特定信号挿入機能は、以下に説明するノード内部で冗長構成をとっている機能ブロックの障害時だけに限らず、今まで説明した図33、図34、図36、図37のようにエクストラトラフィックまたはパートタイムトラフィックを収容する場合で、サービストラフィックをプロテクション系機能ブロック側で処理する場合の全てに共通で使える機能である。
【0236】
なお特定信号としては、いわゆる従来のSDH伝送システムでいうところのP−AIS(Path Alarm Indication Signal)やUNEQ(Unequipped)などのような、伝送フレームのペイロードの情報を潰した信号を使用すれば良い。
【0237】
[Add方向]
図38において、トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1で収容したサービストラフィックは、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1及びトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に分岐出力される。
【0238】
トリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びラインスイッチ部サービス系3−1−1の動作は切り替え動作前(図29)と同様である。
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、トリビュタリインタフェース側が正常な場合にはトリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1からの信号を選択し、光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0239】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2で選択したAdd方向サービストラフィックを、接続設定に従って波長チャネルに接続し、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に出力する。
【0240】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのAdd方向サービストラフィックをWESTサービス方向のラインインタフェース部2−1−1に接続し出力する。
【0241】
ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1では、光クロスコネクト部サービス系4−1で障害が検出されているのでラインスイッチ部プロテクション系3−1−2を選択し、必要に応じてラインオーバーヘッド信号の挿入処理を行い波長多重分離部WESTサービス系1−1に出力する。
【0242】
波長多重分離部WESTサービス系1−1では、ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1からの信号を、他の波長用ラインインタフェース部WESTサービス系からの信号と波長多重してWESTサービスラインに出力する。
【0243】
パートタイムトラフィックについては、光クロスコネクト部サービス系4−1の障害に伴い、ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2、光クロスコネクト部プロテクション系4−2及びトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2がサービストラフィックの迂回路として使われるため、伝送不能となる。
【0244】
この時、ラインインタフェース部WESTプロテクション系2−1−2から特定信号を挿入することにより、WESTプロテクションラインへの出力信号としてサービストラフィックが流出しないようにする。なお上記特定信号の挿入時期は、冗長切り替え動作を始める前であり、特定信号挿入解除時期は、冗長切り戻し完了後である。
【0245】
このように特定信号を挿入することで、Add方向におけるサービストラフィックとパートタイムトラフィック又はエクストラトラフィックをのミスコネクトを防ぐことができる。
【0246】
[Drop方向]
波長多重分離部WESTサービス系1−1で収容した、波長多重されたライン信号は、波長分離されてラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1に出力される。
【0247】
ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1では、必要に応じてライン信号の終端処理を行い、ラインスイッチ部サービス系3−1−1及びラインスイッチ部プロテクション系3−1−2に分岐出力する。
【0248】
ラインスイッチ部サービス系3−1−1、光クロスコネクト部サービス系4−1及びトリビュタリスイッチ部サービス系5−1−1の動作は切り替え動作前(図29)と同様である。
【0249】
ラインスイッチ部プロテクション系3−1−2では、ノード内部の冗長構成部である光クロスコネクト部サービス系4−1に障害が発生しているため、ラインインタフェース部WESTサービス系2−1−1からの信号を選択し、Drop方向サービストラフィックとして光クロスコネクト部プロテクション系4−2に出力する。
【0250】
光クロスコネクト部プロテクション系4−2では、ラインスイッチ部サービス系3−1−1からのDrop方向サービストラフィックを、接続設定に従ってトリビュタリチャネルに接続し、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2に出力する。
【0251】
トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2では、光クロスコネクト部プロテクション系4−2からのDrop方向サービストラフィックを、トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1及びトリビュタリインタフェース部プロテクション系6−1−2に分岐出力する。
【0252】
トリビュタリインタフェース部サービス系6−1−1では、光クロスコネクト部サービス系4−1で障害が検出されているので、トリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2を選択し、必要に応じてトリビュタリオーバーヘッド信号の挿入処理を行ってトリビュタリ信号を出力する。
【0253】
パートタイムトラフィックについては、光クロスコネクト部サービス系4−1の障害に伴い、ラインスイッチ部プロテクション系3−2、光クロスコネクト部プロテクション系4−2及びトリビュタリスイッチ部プロテクション系5−1−2がサービストラフィックの迂回路として使われるため、伝送不能となる。
【0254】
この時、トリビュタリインタフェース部パートタイム系6−1−3から特定信号を挿入することにより、トリビュタリパートタイムラインへの出力信号としてサービストラフィックが流出しないようにする。
【0255】
上記特定信号の挿入時期は、冗長切り替え動作を始める前であり、特定信号挿入解除時期は、冗長切り戻し完了後である。このことにより、Drop方向におけるサービストラフィックとパートタイムトラフィック又はエクストラトラフィックをのミスコネクトを防ぐことができる。
【0256】
<冗長有り,クロスコネクトスイッチ有り,2ファイバシステム実施形態>
(第24の実施形態)
次に、図39〜図45を参照して本発明に係わる光伝送装置の別の実施形態を説明する。なお、本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を有し、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を有し、2ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項14に対応する。
【0257】
図39は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。この光伝送装置は、波長数Sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST用:1−1、EAST用:1−3)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリとのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部(ch1 SRV用:6−1−1、ch1 PRT用:6−1−2、ch1 P/T用:6−1−3)と、トリビュタリの冗長切り替えを行うトリビュタリスイッチ部(ch1 SRV用:5−1−1、ch1 PRT用:5−1−2、…(tチャネルのトリビュタリを収容))と、トリビュタリインタフェースチャネルと各波長単位で設置されたラインスイッチ部との間を任意に接続設定する光クロスコネクト部(SRV用:4−1、PRT用:4−2)とを備える。
【0258】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、それぞれ所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、ラインスイッチ部(SRV用:3−1−1、PRT用:3−2−2)とを備える。
【0259】
ここで、ラインスイッチ部SRV系3-1-1、3−2−2は、例えば上記第1〜第23の実施形態で示した構成をとり、よって接続されるラインインタフェース部からの各波長の信号をAdd/Drop/Through接続することに加え、ブリッジ接続を行うことが可能である。
【0260】
図39に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。ここでは、WEST側ラインにトリビュタリ信号をAdd/Dropする場合の動作のみを説明する。
【0261】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部SRV系 ch1 6-1-1及び6−1−2で収容したサービス回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1及びトリビュタリスイッチ部PRT系に分岐出力される。トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1では、トリビュタリインタフェース側が正常な場合にはトリビュタリインタフェース部SRV系6−1−1からの信号を選択し、光クロスコネクト部SRV系4−1に出力する。光クロスコネクト部SRV系4−1では、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1で選択した信号を接続設定に従って、ライン冗長ユニット7-1に接続する。
【0262】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、WESTのラインインタフェース部SRV系2-1-1へサービス回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV2-1-1は入力された信号に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0263】
WEST用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0264】
この状態では、冗長構成機能部分及びラインの予備系波長は未使用状態であるので、トリビュタリインタフェース部PRT系6-1-2で収容したエクストラトラフィック又はトリビュタリインタフェース部P/T系6-1-3で収容したパートタイムトラフィックを空いている予備系機能ブロックで信号処理を行い、予備系波長を通して伝送することができる。
【0265】
この状態においてWESTの伝送ラインまたはラインインタフェース部SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV3-1-1は回線をWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST 側の伝送路で障害が発生した場合はEAST PRT用のラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0266】
[Drop方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力されたサービス回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1では必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1及び同PRT系3-1-2に分岐出力され、ラインスイッチ部SRV系3-1-1では、接続設定に従って光クロスコネクト部SRV4−1に出力する。光クロスコネクト部SRV4−1では接続設定に従って、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1に出力する。トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1では、光クロスコネクト部SRV系4-1からの信号をトリビュタリインタフェース部 ch1 SRV系6−1−1及びch1 PRT系6−1−2に分岐出力し、トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0267】
この状態では、冗長構成機能部分及びラインの予備系波長は未使用状態であるので、予備波長を介して伝送されてくるエクストラトラフィック又はパートタイムトラフィックに係わる信号処理を、空いている予備系機能ブロックで行うことができる。
【0268】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部WEST SRV系3-1-1はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部SRV系4-1に出力し、WEST側の伝送路で障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部SRV系4-1に出力する。
【0269】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、EAST用のラインインタフェース部SRV系2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部EAST SRV系2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0270】
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0271】
同時にEAST用の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のEAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェース部EAST SRV系2-1-3では必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、WESTのラインインタフェース部SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV2-1-1は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0272】
WEST用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0273】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース2-1-1に障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェース2-1-3に障害が発生した場合は、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0274】
上記構成により、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
b)光クロスコネクト部とラインスイッチ部により任意のトリビュタリをWEST側、あるいはEAST側の任意の波長に接続することができる。
c)ネットワーク上に障害が発生していないときには、エクストラトラフィック又はパートタイムトラフィックを収容することができる。
d)さらに、ラインインタフェース部及びトリビュタリインタフェース部に特定信号挿入機能を持たせることができるので、ネットワーク上に障害が発生したときにも、サービストラフィックとエクストラトラフィック又はパートタイムトラフィックがミスコネクトしない。
【0275】
<冗長有り,クロスコネクトスイッチ無し,4ファイバシステム実施形態>
(第25の実施形態)
図40は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を有し、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を備えず、4ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項15に対応する。
【0276】
図40の光伝送装置は、波長数2×sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST側 SRV部:1−1、WEST側 PRT部:1−2、EAST側 SRV部:1−3、EAST側 PRT部:1−4)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリユニット8−1〜8−tとを備える。
【0277】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT:用2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、第24の実施形態と同様の機能を持つラインスイッチ部(SRV部3−1−1、PRT部3−1−2)とを備える。
【0278】
トリビュタリユニット8−1〜8−tは、トリビュタリとのインタフェースの冗長切替を行うトリビュタリスイッチ部(SRV部5−1−1、PRT部5−1−2)と、トリビュタリとのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部(ch 1用 SRV部:6−1−1、ch 1用 PRT部:6−1−2、トリビュタリインタフェース部 ch 1用P/T部:6−1−3)とを備える。
【0279】
図40に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
[Add方向]
(1)サービス系
トリビュタリインタフェース部SRV系 ch1 6-1―1で収容したサービス回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1に出力される。トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1から出力された信号は、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0280】
ライン冗長ユニット7―1内のラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0281】
WEST側SRVの波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。上記説明ではWEST側SRVにトリビュタリユニットからのサービス回線を接続したが、EAST側SRVに回線を接続することができる。
【0282】
(2)プロテクション系
トリビュタリ側のサービス系が障害を起こした場合、トリビュタリインタフェース部PRT系 ch1 6-1-2で収容したサービス回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部SRV系5−1−1に出力される。以後の接続は、サービス回線と同様である。
【0283】
(3)パートタイム系
冗長構成を形成しているので、伝送路または装置がサービス回線を迂回するために使用する冗長側は、パートタイム回線を伝送することができる。パートタイム回線は以下のように伝送される。
【0284】
トリビュタリインタフェース部 ch1 P/T6−1―3で収容したパートタイム回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部PRT系5−1−2に出力され、ライン冗長ユニット7−1に接続されている。
【0285】
ライン冗長ユニット7―1内のラインスイッチ部PRT系3−1−2は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2−1−4へ回線を接続し、ラインインタフェース部EAST PRT系2−1−4は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0286】
EAST側 PRTの波長多重分離部1−4では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。上記説明ではEAST側 PRTにトリビュタリユニットからのパートタイム回線を接続したが、WEST側 PRTに回線を接続することができる。
【0287】
(4) 障害発生時
WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合は、ラインスイッチ部SRV系3-1-1は、サービス回線をWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。この時、ラインスイッチ部SRV系 3-1-1は、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に接続しつつ、ラインインタフェース部WEST PRT系2-1-2に接続するという、ブリッジ接続となる。ラインインターフェス部WEST PRT系2-1-2は入力された回線に対して信号変換した後、所定の波長として出力する。WEST側PRTの波長多重分離部1-2では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0288】
WEST SRVおよびPRTの両方の伝送路で障害が発生した場合は、EAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。この場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に接続しつつ、ラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に接続するという、ブリッジ接続となる。ラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4は入力されたサービス回線に対して信号変換した後、所定の波長として出力する。EAST側PRTの波長多重分離部1-4では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。このとき、パートタイム回線はEAST PRT側からはずされる。
【0289】
[Drop方向]
WEST側の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1では信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1に入力される。ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 8-1 ch1 に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0290】
この状態でWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はWEST PRTの伝送ライン、波長多重分離部1-2およびラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部に出力し、WEST SRVおよびPRTの両方の伝送路で障害が発生した場合にはEAST PRTの伝送ライン、波長多重分離部1-4およびラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部8-1 ch1に接続する。トリビュタリインタフェース部8-1 ch1では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0291】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST側の波長多重分離部SRV系1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェース部では信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1に接続する。ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、EAST SRVのラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0292】
EAST側の波長多重分離部SRV系1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
この状態でWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部2-1-1に障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はWEST PRTの伝送ライン、波長多重分離部1-2およびラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。
【0293】
さらに、この状態でEAST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-3またはラインインタフェース部2-1-3に障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に接続しつつ、EAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に接続すると言うブリッジ接続を行う。これにより、PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0294】
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0295】
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0296】
b)装置を構成する各部を冗長構成としているので、装置内部の障害に対して回線を迂回することができる。
【0297】
c)WEST側、EAST側の伝送路として、各々2ファイバペアの伝送路を使用するため、伝送路障害に対して、回線を迂回することができる。
【0298】
d)トリビュタリスイッチ部とトリビュタリ伝送路毎にトリビュタリインタフェース部を有するのでトリビュタリ伝送の障害に対して、回線を迂回することができる。
【0299】
e)トリビュタリインタフェース部 P/T部を介して、パートタイムトラフィックを伝送することができる。
【0300】
<冗長有り,クロスコネクトスイッチ無し,2ファイバシステム実施形態>
(第26の実施形態)
図41は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を有し、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を備えず、2ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項15に対応する。
【0301】
図41の光伝送装置は、波長数2×mについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST用:1−1、EAST用:1−3)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリユニット8−1〜8−tとを備える。
【0302】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、上記第24の実施形態と同様の機能を持つラインスイッチ部(SRV部:3−1−1、PRT部3−1−2)とを備える。
【0303】
トリビュタリユニット8−1〜8−tは、トリビュタリとのインタフェースの冗長切り替えを行うトリビュタリスイッチ部(SRV部:5−1−1、PRT部:5−1−2)と、トリビュタリとのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部(ch 1用SRV部:6−1−1、ch 1用PRT部:6−1−2、ch 1用P/T部:6−1−3)とを備える。
【0304】
図41に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
【0305】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部SRV系 ch1 6-1-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1に出力される。トリビュタリスイッチ部SRV系5-1-1から出力された信号は、ラインスイッチ部SRV系3-1-1に接続される。
【0306】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、WEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。WEST用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0307】
この状態においてWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1は回線をWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST側の伝送路で障害が発生した場合はEAST PRT用のラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0308】
トリビュタリインタフェース部 ch 1SRV系6-1-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0309】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1−2は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0310】
この状態においてEAST SRVのラインインタフェースで障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1−2は回線をEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させ、EAST 側の伝送路でで障害が発生した場合はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。
【0311】
冗長構成となっているので、伝送路または装置がサービス回線を迂回するために使用する冗長側は、パートタイム回線として使用することができる。
【0312】
トリビュタリインタフェース部 ch1 P/T 6-1-3で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、トリビュタリスイッチ部5−1−2に出力され、ラインスイッチ部3−1−2に接続される。
【0313】
ライン冗長ユニット7−1内のラインスイッチ部3−1−2は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0314】
[Drop方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1に入力される。ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 8−1に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0315】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部SRV系3-1-1はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部8―1に出力し、WEST側の伝送路で障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部8―1に出力する。
【0316】
EAST用の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部SRV系3-1-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部8−1に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0317】
この状態でEAST SRVのラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部6―2に出力し、EAST側の伝送路で障害が発生した場合にはWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部8―2に出力する。
【0318】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0319】
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。同時にWEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-4は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0320】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース2-1-1に障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェース2-1-3に障害が発生した場合は、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0321】
本実施形態の光伝送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0322】
b)WEST側、EAST側の伝送路として、各々1ファイバペアのみを使用するため、伝送路に係わるコストを低減できる。
【0323】
c)装置を構成する各部を冗長構成としているので、装置内部の障害に対して回線を迂回することができる。
【0324】
d)トリビュタリラインスイッチ部とトリビュタリ伝送路毎にトリビュタリインタフェース部を有するので、トリビュタリ伝送の障害に対して回線を迂回することができる。
【0325】
e)光クロスコネクト部は任意のトリビュタリをWEST側、あるいはEAST側の任意の波長に接続することができる。
【0326】
f)トリビュタリインタフェース部P/T部を介して、パートタイムトラフィックを伝送することができる。
【0327】
<冗長無し,クロスコネクトスイッチ有り,4ファイバシステム実施形態>
(第27の実施形態)
図42は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を備えず、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を有し、4ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項19に対応する。
【0328】
図42の光伝送装置は、波長数Sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST SRV用:1−1、WEST PRT用:1−2、EAST SRV用:1−3、EAST PRT用:1−4)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリとのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部(ch 1用:6−1、ch 2用:6−2、ch t用:6−t)と、トリビュタリインタフェースチャネルと各波長単位で設置されたラインスイッチ部との間を任意に接続設定するための光クロスコネクト部4とを備える。
【0329】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、上記第24の実施形態を同様の機能を持つラインスイッチ部3−1とを備える。
【0330】
図42に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
【0331】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、光クロスコネクト部4に出力される。光クロスコネクト部4ではトリビュタリインタフェースからの信号を接続設定に従って、ライン冗長ユニット7-1に接続する。ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0332】
WEST SRV用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0333】
この状態においてWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST 側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0334】
トリビュタリインタフェース部 ch t 6-tで収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、光クロスコネクト部4に出力される。光クロスコネクト部4ではトリビュタリインタフェースからの信号を接続設定に従って、ライン冗長ユニット7-1に接続する。ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRVのラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0335】
EAST SRV用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0336】
この状態においてEAST SRVの伝送路、波長多重分離部1-3またはラインインタフェース2-1-3で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させ、EAST 側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。
【0337】
[Drop方向]
WEST SRV用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、光クロスコネクト部4に出力する。光クロスコネクト部4では接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1に接続し、トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0338】
この状態でWEST SRVの伝送路、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部に出力し、WEST側SRVとPRTで同時に障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部に出力する。
【0339】
EAST側 SRV部の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェースでは信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、光クロスコネクタ部4に出力する。光クロスコネクト部4では接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch t 6-tに接続する。トリビュタリインタフェース部 ch t 6-tでは必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0340】
この状態でEAST SRVの伝送路またはラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部に出力し、EAST側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合にはWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部に出力する。
【0341】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST側SRV部の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRVのラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0342】
EAST側SRV部波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0343】
以上の動作とともに、WEST側PRT部の波長多重分離部1-2に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST PRTラインインタフェース部2-1-2に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-4は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0344】
EAST側PRT部の波長多重分離部1-4では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0345】
この状態でWEST SRVの伝送路、波長多重分離部1-1またはラインインタフェースに障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェースに障害が発生した場合は、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0346】
本実施形態の光伝送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0347】
b)光クロスコネクト部とラインスイッチ部により任意のトリビュタリをWEST側、あるいはEAST側の任意の波長に接続することができる。
【0348】
<冗長無し,クロスコネクトスイッチ有り,2ファイバシステム実施形態>
(第28の実施形態)
図43は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を備えず、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を有し、2ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項19に対応する。
【0349】
図43の光伝送装置は、波長数2×sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST用:1−1、EAST用:1−3)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリとのインタフェースを行うt個のトリビュタリインタフェース部 ch 1用:6−1、ch 2用:6−2、ch t用:6−tと、トリビュタリインタフェースチャネルと各波長単位で設置されたラインスイッチ部との間を任意に接続設定するための光クロスコネクト部4とを備える。
【0350】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、上記第24の実施形態と同様の機能を持つラインスイッチ部3−1とを備える。
【0351】
図43に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
【0352】
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、光クロスコネクト部4に出力される。光クロスコネクト部4ではトリビュタリインタフェースからの信号を接続設定に従って、ライン冗長ユニット7-1に接続する。
【0353】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0354】
WEST用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0355】
この状態においてWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST 側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-1で障害が発生した場合はEAST PRT用のラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0356】
トリビュタリインタフェース部 ch t 6-tで収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、光クロスコネクト部4に出力される。光クロスコネクト部4ではトリビュタリインタフェースからの信号を接続設定に従って、ライン冗長ユニット7-1に接続する。
【0357】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0358】
この状態においてEAST SRVのラインインタフェースで障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させ、EAST側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-3で障害が発生した場合はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。
【0359】
[Drop方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、光クロスコネクト部4に出力する。光クロスコネクト部4では接続設定に従ってトリビュタリインタフェース部 ch1 6-1に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0360】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部4に出力し、WEST側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-1で障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部4に出力する。
【0361】
EAST用の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、光クロスコネクト部4に出力する。光クロスコネクト部4では接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch t 6-tに接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0362】
この状態でEAST SRVのラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部4に出力し、EAST側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-3で障害が発生した場合にはWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線を光クロスコネクト部4に出力する。
【0363】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0364】
同時にWEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0365】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース2-1-1に障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェース2-1-3に障害が発生した場合は、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0366】
本実施形態の光伝送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0367】
b)WEST側、EAST側の伝送路として、各々1ファイバペアのみを使用するため、伝送路に係わるコストを低減できる。
【0368】
c)光クロスコネクト部は任意のトリビュタリをWEST側、あるいはEAST側の任意の波長に接続することができる。
【0369】
<冗長無し,クロスコネクトスイッチ無し,4ファイバシステム実施形態>
(第29の実施形態)
図44は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を備えず、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を備えず、、4ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項20に対応する。
【0370】
図44の光伝送装置は、波長数Sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST SRV用:1−1、WEST PRT用:1−2、EAST SRV用:1−3、EAST PRT用:1−4)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、トリビュタリとのインタフェースを行うt個のトリビュタリインタフェース部 ch 1用:6−1、ch 2用:6−2、ch t用:6−tと、トリビュタリインタフェースチャネルと各波長単位で設置されたラインスイッチ部との間を任意に接続設定するための光クロスコネクト部4とを備える。
【0371】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、上記第24の実施形態と同様の機能を持つラインスイッチ部3−1とを備える。
【0372】
図44に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0373】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0374】
WEST SRV用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0375】
この状態においてWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST 側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0376】
トリビュタリインタフェース部 ch 26-2で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0377】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRVのラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0378】
EAST SRV用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0379】
この状態においてEAST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-3またはラインインタフェース2-1-3で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させ、EAST 側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。
【0380】
[Drop方向]
WEST SRV用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1に接続し、トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0381】
この状態でWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部に出力し、WEST側SRVとPRTで同時に障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部に出力する。
【0382】
EAST側 SRV部の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェースでは信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch 26-2に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0383】
この状態でEAST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-3またはラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部に出力し、EAST側のSRV、PRTで同時に障害が発生した場合にはWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部に出力する。
【0384】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST側SRV部の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRVのラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0385】
EAST側SRV部波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0386】
この動作と同時にWEST側PRT部の波長多重分離部1-2に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST PRTラインインタフェース部2-1-2に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-4は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0387】
EAST側PRT部の波長多重分離部1-4では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0388】
この状態でWEST SRVの伝送ライン、波長多重分離部1-1またはラインインタフェースに障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェースに障害が発生した場合は、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0389】
[トリビュタリ→トリビュタリ方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0390】
WEST SRV用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0391】
この状態においてWEST側、EAST側の伝送ライン、波長多重分離部またはラインインタフェース部で同時に障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をトリビュタリインタフェース部 ch 2 6-2に迂回させることができる。
本実施形態の光伝送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0392】
<冗長無し,クロスコネクトスイッチ無し,2ファイバシステム実施形態>
(第30の実施形態)
図45は、本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図である。なお本実施形態の光伝送装置は、装置内部に切り替え可能な冗長系を備えず、ライン側とトリビュタリ側との波長アサインを行う光クロスコネクト部を備えず、2ファイバ伝送システムに使用される。また本実施形態の光伝送装置は、請求項20に対応する。
【0393】
図45の光伝送装置は、波長数2×sについて波長多重分離を行う波長多重分離部(WEST用:1−1、EAST用:1−3)と、ライン冗長ユニット7−1〜7−sと、c)トリビュタリとのインタフェースを行うt個のトリビュタリインタフェース部(ch 1用:6−1、ch 2用:6−2、ch t用:6−t)とを備える。
【0394】
ライン冗長ユニット7−1〜7−sは、所定の波長でラインとのインタフェースを行うラインインタフェース部(WEST SRV用:2−1−1、WEST PRT用:2−1−2、EAST SRV用:2−1−3、EAST PRT用:2−1−4)と、上記第24の実施形態と同様の機能を持つラインスイッチ部3−1とを備える。
【0395】
図45に示した光伝送装置の基本動作を、ライン冗長ユニット7-1を介してインタフェースする回線について説明する。
[Add方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0396】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0397】
WEST用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0398】
この状態においてWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1で障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に迂回させ、WEST 側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-1で障害が発生した場合はEAST PRT用のラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させる。
【0399】
トリビュタリインタフェース部 ch 26-2で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。
【0400】
ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0401】
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0402】
この状態においてEASTSRVのラインインタフェースで障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4に迂回させ、EAST 側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-3で障害が発生した場合はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2に迂回させる。
【0403】
[Drop方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0404】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部6―1に出力し、WEST側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-1で障害が発生した場合にはEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部6―1に出力する。
【0405】
EAST用の波長多重分離部1-3に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のラインインタフェース部2-1-3に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、トリビュタリインタフェース部 ch 26−2に接続する。トリビュタリインタフェース部では必要に応じて信号形式変換を行った後、外部装置に出力する。
【0406】
この状態でEAST SRVのラインインタフェース部で障害が発生した場合、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部6―2に出力し、EAST側の伝送ラインまたは波長多重分離部1-3で障害が発生した場合にはWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をトリビュタリインタフェース部6―2に出力する。
【0407】
[波長多重インタフェース部→波長多重インタフェース部方向]
WEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST SRV用のラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST SRV用のラインインタフェース部2-1-3へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-3は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0408】
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0409】
同時にWEST用の波長多重分離部1-1に入力された回線は波長単位に分離され、ライン冗長ユニット7-1内のWEST PRT用のラインインタフェース部2-1-2に入力される。ラインインタフェースでは必要に応じて信号形式変換処理を行い、ラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、EAST PRTのラインインタフェース部2-1-4へ回線を接続し、ラインインタフェース部2-1-4は入力された回線に対して信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0410】
EAST用の波長多重分離部1-3では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0411】
この状態でWEST SRV用のラインインタフェース2-1-1に障害が発生した場合、ラインスイッチ部はWEST PRTのラインインタフェース部2-1-2を介して迂回してくる回線をEAST SRVのラインインタフェース部2-1-3に出力する。またEAST SRVのラインインタフェース2-1-3に障害が発生した場合は、ラインスイッチ部はEAST PRTのラインインタフェース部WEST PRT系2-1-4を介して回線を迂回させる。
【0412】
[トリビュタリ→トリビュタリ方向]
トリビュタリインタフェース部 ch1 6-1で収容した回線は、必要に応じて信号形式変換、信号モニタ或いは終端処理された後、ライン冗長ユニット7-1に接続される。ライン冗長ユニット7-1内のラインスイッチ部3-1は接続設定に従って、WEST SRVのラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1へ回線を接続し、ラインインタフェース部WEST SRV系2-1-1は入力された回線に対して必要に応じて信号形式変換した後、所定の波長の信号として出力する。
【0413】
WEST 用の波長多重分離部1-1では、上記信号と他の波長のラインインタフェース部からの信号を波長多重し伝送路に出力する。
【0414】
この状態においてWEST側、EAST側の伝送ライン、波長多重分離部またはラインインタフェース部で同時に障害が発生した場合、ラインスイッチ部3-1は回線をトリビュタリインタフェース部 ch26−2に迂回させることができる。
【0415】
本実施形態の光伝送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
a)光信号を分岐接続可能なラインスイッチ部を用いる事により、障害に対して迅速に回線を迂回させることができるため、回線の切り替えあるいは切り戻し時に回線が不通になる時間を短くできる。
【0416】
b)WEST側、EAST側の伝送路として、各々1ファイバペアのみを使用するため、伝送路に係わるコストを低減できる。
【0417】
以上の実施形態で説明したように、本発明は、波長多重伝送システムの冗長切替のための機能を実現するラインスイッチ部において、単なる切り替えだけでなく、現用/予備系に対して一旦Bridgeした後にSwitchするよう制御できるように構成した。このことにより得られる効果をまとめると、次のとおりである。
【0418】
1)切り替え(スイッチ)動作前に、プロテクションラインを通してサービストラフィックが伝送されてくるので、トラフィックの品質を確認することができるので、不要な切り替え/切り戻し動作を防ぐことができる。
【0419】
2)ラインスイッチ部で切り替えを行うときには、プロテクションラインを通して伝送されてきたサービストラフィックが既にラインスイッチ部に入力されているようにできる。このため、切り替えによるトラフィックの瞬断時間を、プロテクションラインを通しての伝送遅延時間分だけ短縮することができる。
【0420】
3)2)と同様に、障害復旧時に切り戻しを行うときにも、プロテクションライン及びサービスラインの両方からサービストラフィックをラインスイッチ部に入力できるため、切り戻しによるトラフィックの瞬断時間を、サービスラインを通しての伝送遅延時間分だけ短縮することができる。
【0421】
また、ネットワーク上に障害が発生していないときには、エクストラトラフィック又はパートタイムトラフィックを収容することがでる。
【0422】
さらに、ラインインタフェース部及びトリビュタリインタフェース部に特定信号挿入機能を持たせることにより、ネットワーク上または装置内部に障害が発生したときにも、サービストラフィックとエクストラトラフィック又はパートタイムトラフィックがミスコネクトすることはない。
【0423】
以上、本発明の実施形態によれば、波長多重ネットワークにおける冗長切替のアルゴリズムを従来技術と同じように構成でき、障害発生に対しての回復動作をより安定に実施することができる。また波長多重ネットワークの保守性を高めることができる。
【0424】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、光信号の経路切り替えを光信号領域で行う光スイッチ装置および光伝送装置にあって、ブリッジを行えるようにしたので、冗長切り替えを簡易に行えるようにした光伝送装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される伝送システムの一例を示す図。
【図2】図1の伝送システムにおけるパスの設定例を示す図。
【図3】ネットワーク上にPoint to Point接続型パスが設定された場合に、各ノードにおいて設定される入出力信号の接続関係を示す図。
【図4】本発明に係わる光スイッチ装置を実装するノードの一例を示すブロック図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第4の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第5の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図10】Add/Dropポート付き光マトリクススイッチの概念図。
【図11】本発明の第6の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第7の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の第8の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図14】本発明の第9の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図15】ネットワーク上にPoint to Multi-point接続型パスが設定された場合に、各ノードにおいて設定される入出力信号の接続関係を示す図。
【図16】本発明の第10の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図17】本発明の第11の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図18】本発明の第12の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図19】本発明の第13の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図20】本発明の第14の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図21】本発明の第15の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図22】本発明の第16の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図23】本発明の第17の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図24】本発明の第18の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図25】本発明の第19の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図26】本発明の第20の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図27】本発明の第21の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図28】本発明の第22の実施形態に係わるラインスイッチ部の構成を示すブロック図。
【図29】図4の光伝送装置がサービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容し、ネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図。
【図30】図29においてWESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階におけるトラフィックの流れを示す図。
【図31】図29においてWESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の最終段階におけるトラフィックの流れを示す図。
【図32】サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、同時にエクストラトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容し、ネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図。
【図33】図32に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階でのトラフィックの流れを示す図。
【図34】図32に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の最終段階でのトラフィックの流れを示す図。
【図35】サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、同時にパートタイムトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつネットワーク上に障害がない正常状態でのトラフィックの流れを示す図。
【図36】図35に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の途中段階でのトラフィックの流れを示す図。
【図37】図35に対して、WESTサービスライン上に障害が発生した場合の切り替え動作の最終段階でのトラフィックの流れを示す図。
【図38】サービストラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で、パートタイムトラフィックをWEST方向にAdd/Drop形態で収容する場合で、かつノード内部で冗長構成をとっている光クロスコネクト部サービス系4−1で障害が発生し、サービストラフィックをプロテクション系機能ブロック側に切り替えた場合のトラフィックの流れを示す図。
【図39】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図40】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図41】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図42】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図43】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図44】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図45】本発明に係わる光伝送装置の別の構成例を示すブロック図。
【図46】OADM技術を用いた波長多重リングネットワークで使用される従来の光伝送装置の構成を示す機能ブロック図。
【図47】図46の光伝送装置を対向した場合の伝送路障害時における動作につき説明するための図。
【図48】図46の光伝送装置を対向した場合の伝送路障害時における動作につき説明するための図。
【符号の説明】
1−1…波長多重分離部(WESTサービス系)
1−2…波長多重分離部(WESTプロテクション系)
1−3…波長多重分離部(EASTサービス系)
1−4…波長多重分離部(EASTプロテクション系)
2−1−1…ラインインタフェース部(WESTサービス系)
2−1−2…ラインインタフェース部(WESTプロテクション系)
2−1−3…ラインインタフェース部(EASTサービス系)
2−1−4…ラインインタフェース部(EASTプロテクション系)
3−1−1…ラインスイッチ部(サービス系)
3−1−2…ラインスイッチ部(プロテクション系)
4−1…光クロスコネクト部(サービス系)
4−2…光クロスコネクト部(プロテクション系)
5−1−1…トリビュタリスイッチ部(サービス系)
5−1−2…トリビュタリスイッチ部(プロテクション系)
6−1−1…トリビュタリインタフェース部(サービス系)
6−1−2…トリビュタリインタフェース部(プロテクション系)
6−1−3…トリビュタリインタフェース部(パートタイム系)

Claims (11)

  1. 波長多重光を伝送する光伝送路を介して複数の光伝送装置を接続した4ファイバリング伝送システムに設けられ、高次群側と低次群側との間の交換接続を波長単位で行う前記光伝送装置であって、
    個々の波長に対応して設けられる複数のライン冗長ユニットと、
    前記複数のライン冗長ユニットからそれぞれ与えられる光信号を波長多重して前記光伝送路に送出するとともに、当該光伝送路を介して到来した波長多重光を波長分離してそれぞれ対応する波長の前記ライン冗長ユニットに入力する波長多重分離部と、
    前記低次群側のチャネルごとに設けられる複数のトリビュタリユニットと、
    前記複数のライン冗長ユニットと前記複数のトリビュタリユニットとの相互の波長の割り当てを行う光クロスコネクト部とを具備し、
    前記ライン冗長ユニットの各々は、
    前記波長多重分離部とのインタフェースを行うラインインタフェース部と、
    それぞれ前記ラインインタフェース部および前記光クロスコネクト部に個別に接続され、当該ラインインタフェース部と光クロスコネクト部との間で授受される光信号の交換接続を行う現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置とを備え、
    前記トリビュタリユニットの各々は、
    前記低次群側とのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部と、
    このトリビュタリインタフェース部と前記光クロスコネクト部との間で授受される光信号の交換接続を行うトリビュタリスイッチ部とを備え、
    前記光伝送路は、現用系光伝送路と予備系光伝送路とを備え、
    前記トリビュタリインタフェース部は、低次群側現用系回線と接続される低次群側現用系用インタフェースと、低次群側予備系回線と接続される低次群側予備系用インタフェースと、低次群側パートタイム回線と接続される低次群側パートタイム用インタフェースとを備え、
    前記予備系光伝送路に空きがある場合に、前記低次群側パートタイム回線に分離されるパートタイムトラフィックまたは前記低次群側予備系回線に分離されるエクストラトラフィックの少なくとも一つを、当該予備系光伝送路を介して伝送することを特徴とする光伝送装置。
  2. 波長多重光を伝送する光伝送路を介して複数の光伝送装置を接続した4ファイバリング伝送システムに設けられ、高次群側と低次群側との間の交換接続を波長単位で行う前記光伝送装置であって、
    個々の波長に対応して設けられる複数のライン冗長ユニットと、
    前記複数のライン冗長ユニットからそれぞれ与えられる光信号を波長多重して前記光伝送路に送出するとともに、当該光伝送路を介して到来した波長多重光を波長分離してそれぞれ対応する波長の前記ライン冗長ユニットに入力する波長多重分離部と、
    前記低次群側のチャネルごとに設けられる複数のトリビュタリユニットとを具備し、
    前記ライン冗長ユニットの各々は、
    前記波長多重分離部とのインタフェースを行うラインインタフェース部と、
    それぞれ前記ラインインタフェース部および対応するチャネルのトリビュタリユニットに個別に接続され、当該ラインインタフェース部とトリビュタリユニットとの間で授受される光信号の交換接続を行う現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置とを備え、
    前記トリビュタリユニットの各々は、
    前記低次群側とのインタフェースを行うトリビュタリインタフェース部と、
    このトリビュタリインタフェース部と、接続先の前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置との間で授受される光信号の交換接続を行うトリビュタリスイッチ部とを備え、
    前記光伝送路は、現用系光伝送路と予備系光伝送路とを備え、
    前記トリビュタリインタフェース部は、低次群側現用系回線と接続される低次群側現用系用インタフェースと、低次群側予備系回線と接続される低次群側予備系用インタフェースと、低次群側パートタイム回線と接続される低次群側パートタイム用インタフェースとを備え、
    前記予備系光伝送路に空きがある場合に、前記低次群側パートタイム回線に分離されるパートタイムトラフィックまたは前記低次群側予備系回線に分離されるエクストラトラフィックの少なくとも一つを、当該予備系光伝送路を介して伝送することを特徴とする光伝送装置。
  3. 現用系および予備系間の冗長切り替えを行う際に、前記低次群側パートタイム用インタフェースを介して前記低次群側パートタイム回線に特定信号を挿入することを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載の光伝送装置。
  4. 現用系および予備系間の冗長切り替えを行う際に、前記ラインインタフェース部を介して前記予備系光伝送路に特定信号を挿入することを特徴とする請求項3に記載の光伝送装置。
  5. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ3分岐する6m個の光分岐器と、
    これらの光分岐器から送出される分岐信号がそれぞれ入力される18m個(mは自然数)の入力端子と、前記出力ポートにそれぞれ接続される6m個の出力端子とを備えた光マトリクススイッチとを具備することを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  6. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ2分岐する6m個の第1の光分岐器と、
    14m個の入力端子と、6m個の出力端子とを備えた光マトリクススイッチと、
    この光マトリクススイッチの出力端子のうち2m個にそれぞれ接続され、当該光マトリクススイッチを介して与えられる光信号をそれぞれ2分岐する2m個の第2の光分岐器とを備え、
    前記第1の光分岐器から送出される分岐信号をそれぞれ前記光マトリクススイッチの12m個の入力端子に入力し、
    当該光マトリクススイッチの残りの2m個の入力端子に前記第2の光分岐器の一方の分岐端をそれぞれ接続し、
    当該第2の光分岐器の他方の分岐端をそれぞれ2m個の前記出力ポートに接続し、
    前記光マトリクススイッチの残りの4m個の出力端子を前記出力ポートの残りの4m個に接続したことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  7. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ2分岐する6m個の第1の光分岐器と、
    10m個の入力端子と、4m個の出力端子とを備えた第1の光マトリクススイッチと、
    前記第1の光分岐器のうち4m個の一方の分岐出力がそれぞれ入力される4m個の入力端子と、前記出力ポートのうち2m個にそれぞれ接続される2m個の出力端子とを備えた第2の光マトリクススイッチと、
    前記第1の光マトリクススイッチの出力端子のうち2m個にそれぞれ接続され、当該光マトリクススイッチを介して与えられる光信号をそれぞれ2分岐する2m個の第2の光分岐器とを備え、
    前記4m個の第1の光分岐器の他方の分岐出力と、残りの2m個の第1の光分岐器の2つの分岐出力とを、前記第1のマトリクススイッチの入力端子のうち8m個にそれぞれ1対1に接続し、
    前記第1のマトリクススイッチの残りの2m個の入力端子に、前記第2の光分岐器の一方の分岐出力を接続し、
    前記第1のマトリクススイッチの残りの2m個の出力端子と、前記第2の光分岐器の他方の分岐出力とを、残りの4m個の前記出力ポートにそれぞれ1対1に接続したことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  8. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ2分岐する6m個の光分岐器と、
    8m個の入力端子と、4m個の出力端子とを備えた第1の光マトリクススイッチと、
    6m個の入力端子と、4m個の出力端子とを備えた第2の光マトリクススイッチと、
    2つの入力端子と2つの出力端子とを有し、自己の2つの入力端子から入力される光信号を結合したのち分岐して自己の2つの出力端子から出力する2m個の光カプラ・スプリッタとを具備し、
    前記6m個の光分岐器の一方の分岐出力をそれぞれ前記第1の光マトリクススイッチの6m個の入力端子に1対1に接続し、当該光分岐器の他方の分岐出力を前記第2の光マトリクススイッチの6m個の入力端子に1対1に接続し、
    前記第2の光マトリクススイッチの2m個の出力端子を2m個の出力ポートに接続し、前記第2の光マトリクススイッチの残りの2m個の出力端子を前記光カプラ・スプリッタのそれぞれの一方の入力端子に接続し、
    前記第1の光マトリクススイッチの2m個の出力端子を2m個の前記出力ポートに1対1に接続し、当該第1の光マトリクススイッチの残りの2m個の出力端子を前記光カプラ・スプリッタのそれぞれの他方の入力端子に接続し、
    前記光カプラ・スプリッタの一方の出力端子を前記第1の光マトリクススイッチの残りの2m個の入力端子に接続し、当該光カプラ・スプリッタの他方の出力端子を残りの2m個の前記出力ポートに1対1に接続したことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  9. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    前記入力ポートから入力された光信号をそれぞれ2分岐する6m個の第1の光分岐器と、
    10m個の入力端子と、2m個の出力端子と、4m個の拡張入力端子と、これらの拡張入力端子にそれぞれ対応する4m個の拡張出力端子とを備えた拡張ポート付き光マトリクススイッチと、
    この拡張ポート付き光マトリクススイッチの前記拡張出力端子のうち2m個にそれぞれ接続され、当該拡張ポート付き光マトリクススイッチを介して与えられる光信号をそれぞれ2分岐する2m個の第2の光分岐器とを備え、
    4m個の前記第1の光分岐器の2つの分岐端と、残りの2m個の第1の光分岐器の一方の分岐端とを、前記光マトリクススイッチの入力端子に1対1に接続し、
    前記残りの2m個の光分岐器の他方の分岐端を、2m個の拡張入力端子にそれぞれ1対1に接続し、
    前記第2の光分岐器の一方の分岐端を、残りの2m個の拡張入力端子にそれぞれ1対1に接続し、
    前記光マトリクススイッチの2m個の出力端子と、前記拡張出力端子の残りの2m個と、前記第2の光分岐器の他方の分岐端とをそれぞれ前記出力ポートに1対1に接続したことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  10. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される6m個(mは自然数)の入力ポートと、
    光信号を出力する6m個の出力ポートと、
    4つの出力端子を有し、前記入力ポートからの光信号を4分岐してそれぞれ前記4つの出力端子から出力する6m個の光分岐器と、
    4m個の入力端子と、前記出力ポートに1対1に接続され自己の入力端子からの光信号を選択的に切り替え出力するm個の出力端子とをそれぞれ有する第1乃至第6の光スイッチとを具備し、
    前記光分岐器を、それぞれm個の光分岐器からなる第1乃至第6の組に組み分けしたとき、
    第1の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第3、第4、第5、第6の光スイッチの入力端子に1対1に接続し、
    第2の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第3、第4、第5、第6の光スイッチの入力端子に1対1に接続し、
    第3の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第1、第2、第5、第6の光スイッチの入力端子に1対1に接続し、
    第4の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第1、第2、第5、第6の光スイッチの入力端子に1対1に接続し、
    第5の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第1、第2、第3、第4の光スイッチの入力端子に1対1に接続し、
    第6の組に属する光分岐器の出力端子を、それぞれ第1、第2、第3、第4の光スイッチの入力端子に1対1に接続したことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  11. 前記現用系光スイッチ装置および予備系光スイッチ装置は、
    光信号が入力される第1乃至第6の入力ポート(2203a〜2203f)と、
    光信号を出力する第1乃至第6の出力ポート(2204a〜2204f)と、
    2つの出力端子を有し、第1の入力ポート(2203a)および第2の入力ポート(2203b)からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する第1の光スイッチ(2201a)と、
    2つの出力端子を有し、前記第1の光スイッチ(2201a)の一方の出力端子からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する第1の光分岐器(2202a)と、
    2つの出力端子を有し、第3の入力ポート(2203c)および第4の入力ポート(2203d)からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する第2の光スイッチ(2201d)と、
    2つの出力端子を有し、前記第2の光スイッチ(2201d)の一方の出力端子からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する第2の光分岐器(2202b)と、
    前記第1の光スイッチ(2201a)の他方の出力端子からの光信号、または前記第2の光分岐器(2202b)の一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に第6の出力ポート(2204f)に出力する第3の光スイッチ(2201b)と、
    前記第2の光スイッチ(2201d)の他方の出力端子からの光信号、または前記第1の光分岐器(2202a)の一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に第5の出力ポート(2204e)に出力する第4の光スイッチ(2201c)と、
    2つの出力端子を有し、第6の入力ポート(2203f)からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する第3の光分岐器(2202d)と、
    2つの出力端子を有し、第5の入力ポート(2203e)からの光信号を分岐して自己の2つの出力端子から出力する第4の光分岐器(2202e)と、
    2つの出力端子を有し、前記第3の光分岐器(2202d)の一方の出力端子からの光信号および前記第4の光分岐器(2202e)の一方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する第5の光スイッチ(2201g)と、
    2つの出力端子を有し、前記第3の光分岐器(2202d)の他方の出力端子からの光信号および前記第4の光分岐器(2202e)の他方の出力端子からの光信号を自己の2つの出力端子から切り替え出力する第6の光スイッチ(2201h)と、
    前記第1の光分岐器(2202a)の他方の出力端子からの光信号、または前記第5の光スイッチ(2201g)の一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する第7の光スイッチ(2201e)と、
    2つの出力端子を有し、前記第7の光スイッチ(2201e)から出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から第3の出力ポート(2204c)に出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する第5の光分岐器(2202c)と、
    この第5の光分岐器(2202c)の他方の出力端子からの光信号、または前記第5の光スイッチ(2201g)の他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に第4の出力ポート(2204d)に出力する第8の光スイッチ(2201f)と、
    前記第2の光分岐器(2202b)の他方の出力端子からの光信号、または前記第6の光スイッチ(2201h)の一方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に出力する第9の光スイッチ(2201i)と、
    2つの出力端子を有し、前記第9の光スイッチ(2201i)から出力される光信号を分岐し、そのうち一方の光信号を自己の一方の出力端子から第1の出力ポート(2204a)に出力し、分岐した他方の光信号を自己の他方の出力端子から出力する第6の光分岐器(2202f)と、
    この第6の光分岐器(2202f)の他方の出力端子からの光信号、または前記第6の光スイッチ(2201h)の他方の出力端子からの光信号のいずれかを選択的に第2の出力ポート(2204b)に出力する第10の光スイッチ(2201j)とを具備することを特徴とすることを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
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