JP4590817B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機内で生成された情報を活用する技術として様々なものが提供されており、特に、近年の通信技術の発達に伴って、パチンコ機と遊技者が携行する携帯電話機の間で情報通信を行おうとする案が考えられている。例えば、特許文献1に示される例では、パチンコ機の下部位置に設けられた膳板上に情報通信を行うための装置を設け、その装置内に携帯電話機を配置することによって、その装置に設けられた情報出力部と携帯電話機に設けられた受信部との間で送受信を行おうとする技術が提供されている。このような技術によれば、携帯通信端末とパチンコ機との間において無線通信を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−18098公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなインターフェースを用いて無線通信を行おうとした場合に、そのインターフェースと携帯通信端末との間に透明板が介在すると、透明板を通過した際に、無線通信の媒体のレベルが低下してしまう可能性があり、所定の情報取得位置において安定したレベルの通信媒体(即ち、赤外光、電磁波等の情報を伝達する情報伝達媒体)が供給されないことが懸念される。
【0005】
また、上記ような技術及び遊技方法は一般には浸透していないため、斬新な遊技態様の創出が期待できる一方、このようなパチンコ機において遊技を行おうとした場合には、遊技者は様々な点で戸惑う可能性がある。特に、上記のような情報通信を行うインターフェースを設けたものが出回っていないため、いざ情報通信を行おうとしてもそのインターフェースの配置場所を探し出しにくい可能性がある。さらに、パチンコ機においては、部品配置等の制約から、大型構成とすることが難しい部品が多く、小型化が望まれる傾向にあり、上記のようなインターフェースの小型化を図ろうとした場合には、その存在がより目立ちにくくなるため上記のような問題性は一層高まる。
【0006】
さらには、特許文献1のように、このようなインターフェースをパチンコ機と別体として膳板に配置するような構成とすると、膳板のスペースが大幅に減ることとなるため、見栄えが悪くなり、遊技者が膳板上のスペースを利用しにくい(例えば荷物等を置きにくい等)という懸念もあるのみならず、利用者がインターフェースを灰皿等と見間違えるなど、インターフェースとパチンコ機との関連性を利用者に把握させにくい構成となることは否めない。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、携帯通信端末との間で良好に情報通信が行え、かつ遊技者が情報の取得場所を認識しやすく、さらには情報送受信操作を行いやすい構成をなすパチンコ機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
手段0.遊技に関する情報を表示する表示装置と、所定の携帯通信端末との間で情報通信を行う情報通信部と、遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段とを有するパチンコ機であって、前記情報通信部の近傍に、前記携帯通信端末が接近したことを検出する接近検出手段が設けられ、前記遊技情報記憶手段に遊技情報が記憶されている場合には、前記携帯通信端末が前記接近検出手段により検出されると、前記携帯通信端末との間で通信可能となることを特徴とするパチンコ機。
【0009】
手段1.遊技が行われる遊技領域の前方に透明板が配置されてなるパチンコ機であって、
所定の携帯通信端末との間で情報通信を行う情報通信部を有し、
当該パチンコ機における前記透明板の外部領域に前記情報通信部が配置されることを特徴とするパチンコ機。
【0010】
上記手段1の構成によれば、所定の携帯通信端末との間で通信を行うための情報通信部が透明板の外部領域に配置されて(具体的には、前方側から透明板を介さずに視認できるようにパチンコ機前方に配置されて)遊技者がその情報通信部を見つけやすくなり、さらに、透明板(具体的には、パチンコ機において遊技盤の前方に配置された透明板)の外部に情報通信部が配置されるため、透明板を介した情報通信とならず、赤外光、電磁波等の情報伝達用の媒体(以下、情報伝達媒体ともいう)のレベルを低下させずに携帯通信端末との間で通信が行えることとなる。
【0011】
特にパチンコ機においては、スロットマシン等の他の遊技機と異なり、透明板の後方を遊技球が流下する都合上その流下に伴う衝撃に耐えうる強度を有して透明板が構成される。そして、そのように強度アップを図ろうとすればするほど、透明板の厚さや枚数、若しくは材質等の考慮が必要となり、透明板を介在させての通信が難しくなる。これに対し上記構成によれば、遊技領域の前方に強度が確保されてなるパチンコ機において、その強度が確保された部分を介さずに、外部に設けるようにしたので、透明板の強度を確保しつつ、若しくは高めつつも、その外部において情報通信部の通信性能を効果的に高めうることとなる。
【0012】
また、パチンコ機は、その遊技内容の都合上、部品数(特に装飾に関与する部品数)が多くなる傾向にあり、仮に、このような情報通信部が透明板の内部に散在する部品の1つとして設けられている場合には、その中から情報通信部を瞬時に見つけることは難しい。これに対して、上記構成によれば、透明板の内部に散在する部品の一部品として設けるのではなく、透明板の外部に独立して設けるようにしているため、遊技者が容易に見つけることができ、スムーズな遊技の進行を図ることが可能となる。なお、このような効果は、情報通信部やその近傍をある程度大型にしたり、装飾性のあるものに構成した場合でも十分な効果を期待できるが、特に、携帯通信端末を保持する保持ホルダー等を設けないようにしたり、情報通信部を小型部品(チップアンテナや赤外光受発光チップ等)として構成して情報通信部やその近傍の部品の小型化を図ろうとした場合には、その効果が一層大きくなる。
【0013】
さらには、透明板の前方で情報取得しなくてもよいため、その情報取得中に、遊技者自身の手や携帯通信端末などにより遊技領域が隠れて見えなくなるようなことを効果的に防止できることとなる。なお、より具体的に構成を述べると、パチンコ機において、前記透明板と前後方向に重ならないように前記情報通信部を配置することができる。なお、ここでは、透明板の板面と直交する方向に関し、遊技者側を前方向、パチンコ機内部側を後方向としている。
【0014】
なお、本発明でいうパチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものなどが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球)のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0015】
手段2.前記情報通信部は、当該パチンコ機内にて扱われた情報を、前記携帯通信端末によって受信可能な信号として送信する情報送信部を有することを特徴とする手段1に記載のパチンコ機。
【0016】
このようにすれば、利用者はパチンコ機内にて扱われた情報を携帯通信端末にて取得可能となって、その情報を様々に活用できることとなるため、極めて有用性の高い構成となる。そして、その利用の際に、媒体のレベルの安定した通信形態となるため、その通信の際に通信不能となるようなことが少ない構成となり、多くの利用者が手軽にかつ支障なく利用しやすい構成となる。従って、このような情報活用を行う斬新な遊技形態を多数の利用者に広く浸透し得る構成となる。
【0017】
手段3.特定の遊技状態の発生又は進行を検出するための状態検出手段と、
その状態検出手段により検出された前記特定の遊技状態の発生又は進行を表す遊技情報を作成する情報作成手段とを備え、
この遊技情報を、前記パチンコ機内にて扱われた情報として前記情報送信部より送信することを特徴とする手段2に記載のパチンコ機。
【0018】
このように、パチンコ機内において作成された遊技情報を情報送信部より携帯通信端末に送信するようにすれば、その遊技情報を様々な用途に、支障なく利用できる好適構成となる。更に言えば、このような遊技情報を携帯通信端末に送信して利用するようにすると、ユーザへの利益付与、マーケティング等の面において極めて有用な情報を利用できることとなるが、ユーザが情報取得操作を嫌がったり、面倒なものと考えたりすると、折角の有用情報であっても、有効に利用できなくなってしまう。即ち、通信状態が良くないと、通信が寸断されたり、通信時間が長くなるため、操作、待機等が面倒となり、利用者離れを引き起こす可能性があるが、本発明の構成によれば、媒体レベルが安定し(即ち、通信不能が起こりにくい良好なレベル状態が維持され)、また情報送信部の配置場所もわかりやすい位置に配置されるため、このような携帯通信を用いた遊技方法が浸透しているような場合は勿論のこと、仮に一般に浸透していないとしても遊技がスムーズに進行することとなるため、利用者がストレスを感じることなく通信を行えて利用者増加を効果的に図ることができ、ひいては、遊技情報と利用者情報を用いた様々なビジネス形態を創出し得ることとなる。
【0019】
手段4.前記情報通信部は、前記携帯通信端末から送信される情報を受信可能に構成される情報受信部を備えたことを特徴とする手段1ないし手段3のいずれかに記載のパチンコ機。
【0020】
携帯通信端末からパチンコ機に対して情報送信が行えるように構成すれば、利用者に関する情報を外部から簡単にパチンコ機に取り込むことができるといった効果のみならず、パチンコ機、携帯通信端末、及びその携帯通信端末にネットワークを介して接続される装置(例えばパチンコ機製造メーカのサーバ等)において取り扱われる情報を、パチンコ機内に取り入れるといった斬新な情報利用形態を構築できる。しかしながら、このような斬新な情報利用方法であっても、遊技者がストレスを感じて通信操作等を面倒と思うと、折角の斬新な情報利用方法であっても遊技者が十分に活用できなかったり、或いはこのようなパチンコ機を避けてしまう懸念もある。これに対し、本発明では、情報通信媒体のレベル低下を招くことなく良好に行い得る構成となり、かつ情報受信部の位置についても、目に付きやすく操作しやすい位置に配置されるため、利用者がストレスを感じることなくスムーズな流れにて遊技を行え、斬新な情報利用方法を十分堪能できるパチンコ機構成となる。
【0021】
手段5.前記情報受信部にて受信した前記携帯通信端末からの情報に基づいて、当該パチンコ機の状態を変更するパチンコ機状態変更手段を備えたことを特徴とする手段4に記載のパチンコ機。
【0022】
このようにすれば、パチンコ機の状態をユーザの操作により変更できる構成となり、さらに、そのパチンコ機状態を変更する際に、携帯通信端末からの情報が送られることとなるため、この情報を利用して様々なパチンコ機状態を創出することが可能となる。そして、本発明によれば、このパチンコ機状態の変更に際し、途中で情報送信が途切れるようなことがなく安定して行え、遊技が寸断するようなことを効果的に防止できる。なお、パチンコ機状態の変更とは、遊技盤上での表示態様、動作態様の変更のみならず、パチンコ機の状態が変更されればどのようなものでもよい。例えば、遊技者に特別な利益を付与するような状態変更でもよく、遊技状態を変更しないやり方でもよい。例えば、利用者から送られるデータを、後に利用するため、単にパチンコ機内に記憶するだけでもよい。
【0023】
なお、前記パチンコ機状態変更手段として、パチンコ機内にて発生する遊技状態を変更する遊技状態変更手段を設けるように構成できる。これにより、携帯通信端末からの情報により遊技状態が変化することとなり、利用者は自らの操作により遊技状態の変更を行える構成となる。遊技状態の変更としては、例えば、図柄表示装置の表示態様を変更したり、或いは、通常の遊技状態から遊技者に特別な利益を付与した遊技状態に変更する等、様々な変更方法を用いることができる。
【0024】
手段6.前記情報通信部を保持する保持ユニットを有し、この保持ユニットは前記パチンコ機に対して着脱可能に構成されることを特徴とする手段1ないし手段5のいずれかに記載のパチンコ機。
【0025】
このように構成することにより、仮に保持ユニットが故障した場合に、その保持ユニットのみを交換可能となるため、交換コストが低廉なものとなる。より具体的に説明すると、パチンコ機においては、遊技者が興奮のあまりパチンコ機を叩いてしまうような場合があり、このように情報通信部近傍に衝撃が生じると情報通信部が故障してしまう可能性も考えられ、特に情報通信部をより遊技者の近くに配置して通信を良好に行おうとした場合には、このような問題性が一層高まる(情報通信部を露出させようとした場合にはなおさらである)。しかしながら、上記構成によれば、万が一衝撃などによって情報通信部、或いはそれに付随する装置等、保持ユニットにて保持される部品が故障したとしても、保持ユニットのみを交換できることとなり、修理を安価にかつ迅速に行えることとなる。さらに具体的には、前記保持ユニットと前記パチンコ機とを着脱可能に結合する結合手段を備えるように構成することができる。この結合手段は、遊技者から視認不可能な位置に配置することができ、更に具体的には、パチンコ機の内部に配置することができる。このようにすれば、結合手段を不正に操作されるようなことが効果的に防止されることとなる。
【0026】
手段7.前記情報通信部は、前記パチンコ機の外部に露出した形態をなすことを特徴とする手段1ないし手段6のいずれかに記載のパチンコ機。
【0027】
このように構成することにより、情報通信部と携帯通信端末との間にレベルを低下させる要因となるものが介在せず、情報を伝達する電磁波、赤外光等の情報取得位置における媒体レベルを効率的に高めることができる。なお、更に具体的に述べると、当該情報通信部を、電磁波を送信するためのアンテナとして構成した場合には、そのアンテナをパチンコ機の前方に露出する構成とすることができる。また、情報通信部を、赤外光等の光媒体を出力する構成とした場合には、その光源を構成するランプをパチンコ機の前方に露出させる構成とすることができる。なお、前方に露出させる構成としては、前方から視認できる構成にて露出させることが望ましく、具体的には、情報通信部を、当該パチンコ機の前面に取付けるか、若しくは当該パチンコ機の前面から所定距離隔てた後方位置に配置しつつ、前方に露出させるように構成できる。
【0028】
手段8.前記情報通信部から出力される情報伝達用の媒体として光媒体が用いられ、その光を発光する発光素子が当該パチンコ機の外部に露出する構成をなすことを特徴とする手段7に記載のパチンコ機。
【0029】
このように情報伝達媒体として赤外光等の光媒体を用いた構成において、発光素子自体を外部に露出させるようにすれば、光媒体の照射レベルの低下を効果的に抑制できることとなる。
【0030】
手段9.前記情報通信部は、通信アンテナとして構成されるとともに、前記情報通信部から出力される情報伝達用の媒体として電波が用いられ、その通信アンテナが当該パチンコ機の外部に露出する構成をなすことを特徴とする手段7に記載のパチンコ機。
【0031】
このように情報通信部として通信アンテナを用いた場合に、その通信アンテナ自体を外部に露出させるように構成すれば、電波強度の低下を効果的に抑制できる。
【0032】
手段10.前記情報通信部の前方に、この情報通信部を保護する保護部材が配置されたことを特徴とする手段1ないし手段9のいずれかに記載のパチンコ機。
【0033】
パチンコ機は、遊技者が興奮のあまり叩いてしまう等、衝撃が生じることが多く、このような場合を想定した構成が望まれる。特に透明板の外部領域に情報通信部を配置した場合には媒体レベル低下を抑制できるという効果を達成できるものの、その配置場所によっては、衝撃が生じやすくなるということが懸念される。このような問題に対し、上記構成を採ることにより、情報通信部が保護され、装置の耐久性向上を効果的に図ることができる。
【0034】
手段11.前記情報通信部から出力される情報伝達媒体を、前記保護部材における前記情報通信部の前方位置において通過させた場合におけるその通過による情報伝達媒体のレベルの低下が、前記透明板において前後方向に情報伝達媒体を透過させた場合におけるその透過によるレベルの低下よりも小さくなるように構成されることを特徴とする手段10に記載のパチンコ機。
【0035】
このように構成すれば、情報通信部の前方を効果的に保護しつつも、透明板を介在させた場合よりもレベル低下が抑えられることとなるため、部品耐久性向上及び通信性向上の双方を効果的に実現しうる好適構成となる。なお、「情報通信部の前方位置において通過させる」とは、情報通信部の前方において保護部材の内部を透過させる構成でもよく、情報通信部の前側において部分的に隙間を有する保護部材を配置し、情報通信部の前方位置においてその隙間内を通過させる構成でもよい。
【0036】
手段12.前記情報通信部から出力される情報伝達用の媒体として光媒体が用いられると共に、前記情報通信部の前方位置において前記保護部材を通過させた場合におけるその通過による光量の低下が、前記透明板において前後方向に光媒体を透過させた場合におけるその透過による光量の低下よりも、小さくなるように構成されることを特徴とする手段10又は手段11に記載のパチンコ機。
【0037】
このようにすれば、情報伝達媒体として光媒体を用いた場合に、情報通信部を衝撃等などから効果的に保護できる好適構成となり、衝撃等が生じやすい位置に配置したり、情報通信部を耐衝撃性の低い部品(例えば、ICなどを用いた半導体部品(赤外線受発光チップなど)等)により構成した場合に特に有効となる。光透過性の高い材質としたり、或いは透過の際に光量が低下しにくい構造(透明板よりも厚さが小となるような構成や、保護部材の一部に隙間などを設ける構成等)とすることができる。
【0038】
手段13.前記情報通信部から出力される情報伝達用の媒体として、電波が用いられると共に、前記情報通信部の前方位置において前記保護部材を通過させた場合におけるその通過による電波強度の低下が、前記透明板において前後方向に電波を透過させた場合におけるその透過による電波強度の低下よりも、小さくなるように構成されることを特徴とする手段10又は手段11に記載のパチンコ機。
【0039】
このようにすれば、情報伝達媒体として電波を用いた場合、情報通信部の衝撃などから効果的に保護できる好適構成となり、衝撃等が生じやすい位置に配置したり、情報通信部を耐衝撃性の低い部品(例えば、ICなどを用いた半導体部品(チップアンテナなど)等)により構成した場合に特に有効となる。具体的には、電波透過性の高い材質としたり、或いは透過の際に電波強度が低下しにくい構造(透明板よりも厚さが小となるような構成や、保護部材の一部に隙間などを設ける構成等)とすることができる。
【0040】
手段14.前記保護部材の厚さが前記透明板の厚さより小である手段10ないし手段13のいずれかに記載のパチンコ機。
【0041】
本発明では、透明板の外部領域に情報通信部を配置するようにしたため、保護部材を設ける領域はごくわずかな領域でよい。即ち、広範な領域に保護部材を設ける必要がないため、透明板よりも薄厚に構成しても強度的に十分となる。そして、このように薄厚とすることにより、レベル低下を効果的に抑制することが可能となる。
【0042】
手段15.前記保護部材は、前記情報通信部前方をカバーしつつ一部に隙間が設けられることを特徴とする手段10ないし手段14のいずれかに記載のパチンコ機。
【0043】
このようにすれば、透明板よりも光透過性、或いは電波透過性の低い材質を保護部材に用いたとしても、媒体のレベル低下を抑制することが可能となる。
【0044】
手段16.前記透明板は円形形状、又は楕円等の略円形形状をなすものである手段1ないし手段15のいずれかに記載のパチンコ機。
【0045】
このように構成することにより、略円形に構成される遊技領域に対応した領域に透明板が構成され、かつ、透明板が配置されない領域を広くとりうる構成となる。そして、その透明板の配置されない領域に効率的に情報通信部を配置することができ、パチンコ機前部のスペースを有効利用することができる。なお、ここで言う前部は、パチンコ機前方に露出する部品(例えば、前枠、ガラス扉枠、透明板、発射ハンドル等)により構成される。
【0046】
手段17.前記情報通信部は、前記透明板を保持し開閉可能に構成された透明板保持扉の後方に配置された部材に取付けられることを特徴とする手段1ないし手段16のいずれかに記載のパチンコ機。
このようにすれば、各種回路基板や部品が多く集結する、透明板保持扉の後方の部材に情報通信部が取付けられる構成となるため、情報通信部と各種回路基板との電気的接続を行いやすい装置構成となり、電線やコネクタ、ネジ等の締結部材を効果的に削減できる装置構成となる。これ以外でも、透明板保持扉にそのような配置スペースを設けることが困難な場合には特に有効となる。
【0047】
具体的には、手段17のパチンコ機において、前記透明板保持扉に開口部、切欠部等の露出部を形成し、この透明板保持扉の後方の部材に取付けられた前記情報通信部をその露出部により前方に露出させるように構成できる。具体的には、遊技盤における遊技領域以外の部分、或いは、透明板保持扉を保持する前枠などに情報通信部を結合手段(ネジ等の締結部材など)により取付けることができ、その取付け位置は、透明板の上下左右、斜め上方又は下方等、いずれの位置に配置してもよい。
【0048】
手段18.前記情報通信部は、前期透明板保持扉の後方において、前記透明板保持扉を保持する前枠に配置されることを特徴とする手段17に記載のパチンコ機。
【0049】
このようにすれば、多くの回路基板が集結する前枠部に情報通信部が配置されることとなり、電気的接続が行いやすく、コネクタ、電線などの部品数を削減できる好適構成となる。
【0050】
手段19.前記情報通信部は、前記透明板保持扉の後方において、遊技盤における遊技領域の外部に取付けられることを特徴とする手段17に記載のパチンコ機。
【0051】
このようにすれば、遊技盤において多くの回路基板が集結する遊技盤に情報通信部が取付けられて、電気的接続が行いやすく、コネクタ、電線などの部品数をを削減できる好適構成となり、さらに、遊技盤において装飾に関与しない部分を有効に利用できることとなる。
【0052】
手段20.前記情報通信部は、前記透明板を保持し開閉可能に構成された透明板保持扉に取付けられることを特徴とする手段1ないし手段16のいずれかに記載のパチンコ機。
【0053】
このように構成すれば、パチンコ機内における透明板の外部領域において、遊技領域に最も近い配置位置となるため、目に付きやすく、かつインターフェースを遊技態様と関連付けやすくなる。また、開閉し易い透明板保持扉内に配置されるため、仮に故障等が生じたとしても容易にメンテナンスできる構成となる。
【0054】
手段21.前記透明板保持扉は方形又は略方形形状をなし、この透明板保持扉の角部の近傍に前記情報出力部が配置されることを特徴とする手段17ないし手段20のいずれかに記載のパチンコ機。
【0055】
このように構成することにより、様々な部品が配置されるために装飾品等の遊技部品を配置しにくいパチンコ機前部のスペースを有効に利用することが可能となり、パチンコ機前部の効率的利用に寄与する。
【0056】
手段22.前記情報通信部は、前記透明板を保持する透明板保持扉が取付けられた前枠、又はその前枠の後方に配置された部材に取付けられることを特徴とする手段1ないし手段16のいずれかに記載のパチンコ機。
【0057】
このように前枠、又は前枠の後方に配置された部材に情報通信部を配置するようにすると、透明板保持扉に配置スペースを取りにくい構成のものであっても、パチンコ機の前部に配置することが可能となる。従って、例えば、透明板保持扉に、情報通信部以外の部品を多く配置したり、透明板保持扉前面の装飾などの関係から透明板保持扉に情報通信部を配置しにくい場合においては特に有効となる。
【0058】
なお、前枠の後方に配置された部材に情報通信部を取り付けた場合には、前枠に形成された開口部、切欠部等の露出部より情報通信部を前方に露出させることができる。また、情報通信部が取付けられる部材の前方に前枠及び透明板保持扉の双方が配置される形態とし、これら双方に形成された露出部により情報通信部を前方に露出させるように構成してもよい。
【0059】
手段23.前記情報通信部の先端が、前記パチンコ機の前方先端縁より所定距離後方に入り込んだ位置となるように、当該パチンコ機の内部に配置されることを特徴とする手段1ないし手段22に記載のパチンコ機。
【0060】
上述したように、パチンコ機は、遊技者或いはその他の要因により様々な衝撃が生じる可能性があるが、このように所定距離入り込んだ位置に先端が位置するように構成すれば、遊技者により触れられたり、衝撃を加えられにくい構成となる。手段23の具体的構成としては、前記情報通信部は、当該パチンコ機の後方側に延びる形態にて当該パチンコ機の前部に設けられた収容穴の内部に配置されており、その情報通信部の先端が、前記収容穴前方に設けられた開口部よりも所定距離後方側に入り込んだ位置に配置するようにしてもよい。このようにすれば、収容穴の奥に情報通信部が配置される構成となるため、利用者によって叩かれる等、何らかの要因で情報通信部近傍に物理的に衝撃が生じたとしても、情報通信部は効果的に保護されることとなるため耐久性に優れた構成となる。
【0061】
なお、情報通信部を無線通信を行うためのアンテナとして構成した場合にはそのアンテナの前端縁が、前記収容穴の前方に設けられた開口部よりも後方に位置するように配置できる。例えば、アンテナをチップアンテナとして構成した場合には、そのチップの前端縁がパチンコ機の前方先端縁よりも後方(具体的には上記の開口部よりも後方)に位置するように配置できる。また、赤外光を受発光するチップとして構成した場合においても、そのチップの前端縁がパチンコ機の前方先端縁よりも後方(具体的には上記の開口部よりも後方)に位置するように配置することができる。なお、このように、赤外光を受発光するチップを設けた場合、その前方に、赤外光が透過可能な網状、スリット状の隙間を有する保護部材を設けるようにしてもよく、透光性材料からなる保護部材(例えば、樹脂製の透光性部材)を一枚だけ介在させるようにしてもよい。また、情報通信部をアンテナとして構成した場合においても、その前方に、電磁波遮蔽性の極めて低い材質、或いは電磁波遮蔽性の低い構成からなる保護部材を設けることができる。
【0062】
手段24.前記透明板は複数のガラス板を有してなる複層ガラスとして構成される手段1ないし手段23のいずれかに記載のパチンコ機。
【0063】
仮に、このような複層ガラスを通過させるようにして、赤外線、電磁波等の情報伝達媒体を出力するようにすると、単層のガラスと比較して情報伝達媒体のレベルは著しく低下してしまう可能性があるため、このような複層ガラスを透過させるようにして情報伝達媒体を用いることは難しい。これに対し、本発明によれば、これが効果的に防止されることとなるため、このような複層ガラスを用いたパチンコ機において、情報通信部をその複層ガラスの外部に用いると、複層ガラスの利点を生かしつつも、その複層ガラスに起因して媒体レベルが低下するようなことがないため、極めて良好な構成となる。
【0064】
手段25.前記情報通信部の近傍に、前記携帯通信端末が接近したことを検出する接近検出手段が設けられることを特徴とする手段1ないし手段24のいずれかに記載のパチンコ機。
【0065】
このようにすれば、携帯通信端末が正常位置にあるか利用者が把握しやすくなり、携帯通信端末の正しい配置位置(携帯通信端末をかざす正確な位置)にて効率的に情報通信を行うことができる。具体的には、接近検出がなされた場合に例えばランプなどの発光手段や、所定の音声を発する音声手段(ブザー等)により報知するよう構成できる。
【0066】
手段26.前記情報通信部の位置を指示する位置指示手段を備えたことを特徴とする手段1ないし手段25のいずれかに記載のパチンコ機。
【0067】
透明板の外部に配置するようにして情報通信部を露出させれば目立ちやすくする効果を得ることができるが、手段26の構成によれば、その効果をさらに高めることができる。即ち、一見した場合に、万が一情報通信部を見落とすような場合があったとしても、位置指示手段によりその配置位置が指示されることとなるため、上記の問題に対する対策は万全となる。なお、位置指示手段としては様々な例が考えられるが、例えばランプなどの発光手段や、所定の音声を発する音声手段(ブザー等)により報知するようにしてもよく、位置を指し示す図形(例えば矢印等)などを配置するように構成してもよい。
【0068】
手段27.前記パチンコ機と前記携帯通信端末との間の情報通信に関し、その通信準備状態を判断する準備判断手段と、
この準備判断手段による判断結果を報知する判断結果報知手段とを備えたことを特徴とする手段1ないし手段26のいずれかに記載のパチンコ機。
【0069】
このように送信準備が完了しているか否かを判断し、完了している場合にそれを報知するようにすれば、利用者は情報を取得するタイミングを容易に知ることができ、装置の準備が整った正しいタイミングで効率的に情報を取得できることとなる。なお、準備判断手段としては、パチンコ機から携帯通信端末への送信準備状態を判断する送信準備判断手段を設けるようにしてもよく、携帯通信端末からの情報の受信準備状態を判断する受信準備判断手段を設けるようにしてもよい。
【0070】
また、手段27を更に具体化すると以下のように構成できる。即ち、前記パチンコ機内に遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段と、この遊技情報記憶手段において前記遊技情報が記憶されているか否かを判断する記憶状態判断手段とを設け、さらに、前記判断結果報知手段は、前記記憶状態判断手段にて遊技情報が記憶されていると判断された場合に前記遊技情報が存在する旨の報知を行うようにすることができる。なお、ここで言う、遊技情報は、手段3に記載と同様の情報、即ち、特定の遊技状態の発生を検出するための状態検出手段により検出された特定の遊技状態の発生を表す情報である。
【0071】
なお、この判断結果報知手段を、例えば、ランプ等の発光手段や、音声を発するブザー等の音声手段などにより構成してもよい。このように、送信すべき遊技情報が蓄積され、送信の準備が完了している場合にそれを遊技者に報知するようにすれば、遊技者はそれを確実に知ることができ、タイミング良く情報取得することができる。即ち、準備期間を最小限に抑えることができ、遊技に費やす時間の増大を効果的に図れることとなる。
【0072】
手段28.前記情報通信部は、ブルートゥース通信が可能なブルートゥース通信用アンテナとして構成されるものである手段1ない27のいずれかに記載のパチンコ機。
【0073】
このようにすれば、パチンコ機と携帯通信端末との間で無線通信を行う上での好適構成となり、スムーズに情報送信又は情報受信を行えることとなる。そして、ブルートゥース通信により、パチンコ機と携帯通信端末と間で有用な情報のやり取りを手軽に行えることとなる。このブルートゥース通信用アンテナとしては、例えば、チップアンテナを好適に使用できる。なお、上記いずれの手段に記載のパチンコ機においても、携帯通信端末とパチンコ機の通信仕様としてブルートゥースによるものを用いることができる。
【0074】
手段29.前記情報通信部は、当該パチンコ機の左右方向において発射ハンドルが配置される側とは反対側に配置されることを特徴とする手段1ないし手段28のいずれかに記載のパチンコ機。
【0075】
このようにすれば、遊技球を発射する発射ハンドルを持つ側とは反対側に情報通信部が配置されるようになるため、遊技を続けつつ情報通信を行おうとした場合に、発射ハンドルを持ちつつその手とは逆の手にて通信操作が楽な姿勢で行えることとなり、遊技を中断せずとも通信を行うことができる好適構成となる。具体的には、当該パチンコ機の左右方向において発射ハンドルが配置される側が右側であれば情報通信部は左側に配置されることとなる。なお、発射ハンドルが左側に配置された場合には、情報通信部は右側に配置するとよい。
【0076】
さらに述べると、当該パチンコ機を左右方向において中心部より二分割した場合に(具体的には、遊技機盤面(即ちパチンコ機の遊技盤面)と直交する縦方向の切断面により左右に二分した場合に)、一方側に発射ハンドルが配置され、他方側に情報通信部が配置されていれば上記手段29の概念に係る効果を達成できることとなる。また、具体的な位置については、例えば発射ハンドルが右側に配置されている場合には、遊技盤の左方、斜め左方(左上方でも左下方でもよい)や透明板保持扉の左側部分、若しくは前枠部における左側部分(例えば、上皿部内、又は下皿部内における左側寄りの位置、若しくはそれら上皿部や下皿部の左隣位置)などに配置できる。即ち、パチンコ機内の左側領域において透明板の外部に情報通信部が配置されていれば、全て手段29の概念に含まれる。なお、発射ハンドルが左側の場合には同様にして右側に配置すればよい。
【0077】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機を具体化した一実施の形態につき図面を参照しつつ説明する。
【0078】
本実施の形態のパチンコ機1は、遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられる(図23参照)。パチンコ機1は、図1に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2に透明板保持扉としてのガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、図3にも示すように、上下に設けられた縦軸のヒンジ部3cにより前枠2に開閉可能に支持されている。
【0079】
また、図3にて示すように、ガラス等からなる透明板81が金属製の枠82に嵌め込まれて一体的な透明板ユニット80が構成され、この透明板ユニット80がこのガラス扉枠3の裏面にて取付けられる構成をなしている。ここでは、枠82において外向きに突出して形成された取付部82aとガラス扉枠3の裏面側に形成された取付部3dが、ネジ等の締結部材83により結合されることにより、透明板81がガラス扉枠3に組み付けられている。
【0080】
さらに、本実施形態の透明板81は複数のガラス板(ここでは2枚のガラス板)を有してなる複層ガラスとして構成されており、円形形状、又は楕円等の略円形状をなしている。一方、図1に示すように、ガラス扉枠3は前方より平面視した場合にその外形が方形又は略方形形状をなすように構成されており、パチンコ機1の前部において、透明板81の斜め下方のスペース(ここではガラス扉枠3の角部近傍)に後述する通信ユニット30配置されている。
【0081】
図1,図3に示すガラス扉枠3の後方には、図2に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は略円形の遊技領域を有し、その遊技領域には第1種始動口4、特別表示装置(以下、単に「表示装置」という)5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球の通路を備え、その通路入口に羽根4aが開閉可能に支持されている。表示装置5は、例えば図柄を動的に表示する図柄表示装置として構成できる。
【0082】
図1に戻り、ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿2bが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。下受け皿2aは、前記上受け皿2bに入りきらない賞球や、上受け皿2bから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球を発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータか駆動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
【0083】
表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、表示装置枠40を有するとともに、その表示装置枠40に囲まれて配置される液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、左図柄列8、中図柄列9及び右図柄列10が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。
【0084】
表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球の第1種始動口4への入賞により開始される。図柄変動は左図柄列8、右図柄列10、中図柄列9の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」という。本実施形態では、大当りラインとして、水平方向へ延びるもの(上・中・下の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
【0085】
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、倒えば、右図柄列10での図柄変動が、大当りライン上において左図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、その後に中図柄列9での図柄変動が左右両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止すると、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。
【0086】
大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞口用ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」という)15により作動させられ、Vゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
【0087】
図2に示すように、遊技盤7には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球の第1種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球のVゾーン11への入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球の大入賞口6への入賞を検出する。また、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15及び表示装置5をそれぞれ駆動制御するために、制御装置21が設けられている。制御装置21は読出し專用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を一時的に記憶する。尚、より詳細には、制御装置21は、パチンコ機1の主制御を行うメイン基板と、メイン基板からの信号によって各部を制御するための表示制御基板、音量調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種のサブ基板とから構成されており、不正信号がメイン基板へ入力されることを防止するために、信号の伝送方向は、メイン基板からサブ基板への一方向のみとなっている。
【0088】
CPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。
【0089】
また、CPUの出力ポートには、外部接続端子板16が接続されている。また、外部接続端子板16は、ホールコンピュータに接続されるホールコンピュータ用の出力端子16A〜Dと、通信ユニット30に接統される通信ユニット用の出力端子16a〜dとを備えている。
【0090】
ここで、出力端子16A及び16aは、上述した高確率モード中であることを示す「確変中信号」を出力する。また、出力端子16B及び16bは、大当りの発生中であることを示す「大当り信号」を出力する。また、出力端子16C及び16cは、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)による大当りの発生中であることを示す「確変大当り信号」を出力する。また、出力端子16D及び16cは、球発射装置によって遊技球の発射が行われているか否かを示す「発射スイッチ信号」を出力する。
【0091】
通信ユニット30は、上述したようにここではガラス扉枠3の端部近傍、具体的には方形状に形成されたガラス扉枠3の角部近傍において配置され、遊技者が所持する携帯通信端末としての携帯電話機200(図5,図6参照:後述)との間で赤外線通信を行うための装置として配置されている。この通信ユニット30は、報知手段としての報知ランプ31と、情報送信部としての赤外線発光部33と、赤外線受光部34とを備えており、これら赤外線発光部33及び赤外線受光部34が、例えばパチンコ機1の外部に露出した形態にて配置されて情報通信部として機能するように構成されている。より詳細には、通信ユニット30は、図4のブロック図に示すように、報知ランプ31と、赤外線発光部33と、赤外線受光部34と、インタフェース回路(I/F)35と、CPU36と、ROM37と、RAM38とを備えて構成されている。
【0092】
報知ランプ31は、ここでは通信ユニット30が遊技情報の送信が可能な状態となったことを遊技者に視覚的に報知するためのランプとして構成されている。報知ランプ31は、送信可能な遊技情報が有る場合に点灯し、無い場合には消灯されている。また、赤外線発光部33から遊技情報の送信が行われている問は報知ランプ31が点滅し、送信が終了すると消灯する。
【0093】
情報送信部としての赤外線発光部33は透明板81の外部領域に配置され、携帯電話機200に対して遊技情報等を赤外線信号として送信するための発光デバイスとして構成される。この赤外線発光部33から照出される赤外線信号は指向性を有し、この赤外線信号が透明板81の外部領域において遊技盤7の盤面とほぼ直交する方向に出力されるように構成されている。
【0094】
情報受信部としての赤外線受光部34は、情報送信部と同様に透明板81の外部領域に配置され、携帯電話機200から送信される赤外線信号を受信するための受光デバイスとして構成される。尚、赤外線信号は上述したように指向性を有しているため、携帯電話機200の赤外線受光部208及び赤外線発光部209を、通信ユニット30の赤外線発光部33及び赤外線受光部34に対向させることによって、パチンコ機1と携帯電話機200とが互いに通信相手として特定される。また、赤外線発光部33から前方(遊技者側)に向かって赤外線信号が出力されるため、隣接配置されるパチンコ機同士で赤外線信号が干渉することはない。
【0095】
なお、本発明において、通信方式、赤外線発光部33や受光部34のハードウェア構成等については、例えばIrDA(InfraRed Data Association)により定められた通信規格によるものを利用することができ、本実施形態では、赤外線発光部及び受光部が単一のデバイスとして構成される例を示している。なお、以下において、赤外線発光部33及び赤外線受光部34を総称して赤外線受発光部33,34とも称するものとする。
【0096】
インタフェース部35は、通信線を介して外部接続端子板16の通信ユニット用の出力端子16a〜dと接続され、各端子よりそれぞれ出力される「確変中信号」、「大当り信号」、「確変大当り信号」及び「発射スイッチ信号」をCPU36に入力する電子回路である。
【0097】
CPU36は、通信ユニット30各部を制御するための制御装置であり、ROM37から制御プログラムを読み出して実行する。なお、このCPU36は、上記手段に示す、情報作成手段、通信状態情報生成手段、準備判断手段、送信準備判断手段、受信準備判断手段、記憶状態判断手段、パチンコ機状態変更手段、遊技状態変更手段、関連作動手段の要部として機能させることができるものである。
【0098】
ROM37は、通信ユニット30各部を制御するための制御プログラムや各種のデータ等を記憶する読み出し専用の記憶媒体である。なお、このROM37は、上記手段に示す通信状態説明情報記憶手段、操作説明情報記憶手段などとして機能させることができるものである。
【0099】
RAM38は、CPU36によって使用されるワーク領域、遊技状態記憶領域38a及び遊技情報送信用の送信バッファ38bを有する書き換え可能な記憶媒体である。なお、このRAM38は遊技情報記憶手段として機能する。
【0100】
不揮発性メモリ39は、後述する遊技情報カウンタ39aを不揮発的に記憶するための書き込み可能な不揮発性の記憶媒体である。不揮発性メモリ39に記憶される遊技情報カウンタ39aの値は、パチンコ機1の電源遮断後も記憶保持される。
【0101】
また、図1の例では、それら赤外線発光部33、赤外線受光部の34、及び報知ランプ31の近傍において、パチンコ機1と携帯電話機200との間の情報送信に関する操作を行うための操作部が設けられる。具体的には、この操作部はパチンコ機1に対して情報送信を要求する送信要求ボタン32として構成されており、この送信要求ボタン32が押下されることがトリガとなり、パチンコ機1から携帯電話機200に対して情報送信が開始される構成となっている。この送信要求ボタン32は、通信ユニット30に対して遊技情報の送信開始を要求するための押しボタンとして構成されており、パチンコ機1からの送信準備が整った状態、即ち上述した報知ランプ31点灯中にのみ押下が受け付けられ、他の状態で送信要求ボタン32を押下しても送信は開始されないようになっている。
【0102】
そして、報知ランプ31点灯中に送信要求ボタン32を押下すると、報知ランプ31が点滅を開始すると共に、赤外線発光部33より赤外線信号による遊技情報の送信が開始されるようになっている。なお、ここでは操作部をボタン構成としているが、操作レバー、タッチパネル等、遊技者が外部より操作可能な構成であればよい。また、ここでは、情報送信のトリガ入力を行うために操作部を設けているが、情報送信に関連するための情報入力操作であれば他の用途にも適用できる。例えば、表示画面において、複数の項目を選択可能に表示し、その中から、上記操作部を操作させることによりいずれかを選ばせるように構成してもよい。その一例としては、例えば、パチンコ機からの情報送信を要求するのか、或いは情報通信に関する説明情報(例えば操作説明等)を要求するのかを遊技者に選ばせるようにし、選択操作に対応する処理を実行するようにしてもよい。
【0103】
さらに、図1に示される通信ユニット30の具体的構成を図22に示しており、図示されるように通信ユニット30は、情報通信部、即ち赤外線発光部33及び赤外線受光部34が、これらを保持する保持ユニット30aに組み込まれる形態にて設けられており、この保持ユニット30aがパチンコ機1に対して着脱可能となるように構成されている。ここでは、報知ランプ31は、LED等の発光部31aとその前方に配置された透光性を有する透光板31bを備えて構成されており、発光部31aのリードが基板46に固定されている。他方、単一のチップにて構成される赤外線受発光部33,34のリードが基板46に固定されており、この基板46の後方にてこれら発光部31a及び赤外線受発光部33,34と導通する電線部49が、コネクタ部47を介して接続されている。
【0104】
さらに、図1及び図22の例では、赤外線受発光部33,34、及び報知ランプ31に加え、送信要求ボタン32が保持ユニット30aに組み込まれており、この送信要求ボタン32と外部接続端子板16を電気的に接続するための電線部32aがコネクタ部32bを介して接続されている。また、図22において、図示は省略しているが、電線部32a及び電線部49は、保持ユニット30aの側方より取り出され図4にて概念的に例示される回路基板30c(図3、図22では図示略)に向けて延び、この回路基板30cと保持ユニット30aにて保持されるそれぞれの部品とが電気的に接続されている。そして、このように赤外線受発光部33,34、報知ランプ31,及び送信要求ボタン32が組み込まれた保持ユニット30aが、図3に示すようにガラス扉枠3に対してネジ等の締結部材30bにより着脱可能に取付けられ、これにより、通信ユニット30の一部又は全部を取り外しでき、交換等も容易に行えるようになっている。なお、ここに示す構成はあくまで一例であり、これら部品の組付け形態、通信ユニット30の取付け形態は様々な構成とすることができる。
【0105】
さらに述べると、図22に示すように情報通信部の先端、即ち、赤外線発光部33及び赤外線受光部34の先端が、パチンコ機の前方先端縁より所定距離後方に入り込んだ位置となるように、パチンコ機1の内部に配置される。具体的には、赤外線受発光部33,34は、当該パチンコ機1の後方側に延びる形態にて当該パチンコ機1の前部に設けられた穴(ここでは保持ユニット30aに形成された収容穴48)の内部に配置されており、その赤外線受発光部33,34の先端が、収容穴48の前方に設けられた開口部48aよりも所定距離後方側に入り込んだ位置に配置されている。
【0106】
なお、図4のブロック図において概念的に示すようにインターフェース部35、CPU36、ROM37、RAM38、不揮発性メモリ39を備えて回路基板30cが構成されている。この回路基板30cは保持ユニット30aに組み込む形態にて配置するようにしてもよく、保持ユニット30aとは別体に配置するようにしてこの回路基板と赤外線受発光部33,34などの部品とを通信線により接続するように構成してもよい。
【0107】
次に、パチンコ機1の通信ユニット30との間で赤外線通信が行われる携帯電話機200の構成について、図5及び図6を参照しつつ説明する。携帯電話機200は、図5の正面図に示すように、ケース202、キー操作部204、液晶パネル(表示部)206、赤外線受光部208、及び赤外線発光部209から構成されている。キー操作部204は、ケース202の正面ケース部203に配設されたもので、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。液晶パネル206は、ケース202に形成された開口部202aの内側に配置されている。赤外線受光部208は、赤外線発光部209とともに、ケース202の上部202bに配置されている。
【0108】
次に、携帯電話機200の電気回路構成につき図6のブロック図を参照して説明する。携帯電話機200は、液晶パネル206、赤外線受光部208、及び赤外線発光部209に加えて、無線部210、音声回路212、レシーバー214、マイク216、送受信アンテナ218、不揮発性メモリ220、制御部(マイクロコンピュータ)222及び二次電池224を有する。無線部210は、制御部222により制御されて、送受信アンテナ218を通して電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路212は、無線部210から制御部222を通して出力された受信信号をレシーバー214に出力するとともに、マイク216から出力された音声信号を送信信号として制御部222を通して無線部210に出力する。
【0109】
レシーバー214は、音声回路212から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク216は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路212に出力する。不揮発性メモリ220は、各種データや、各種のプログラムを不揮発的に記憶する。尚、通信ユニット30から遊技情報の受信を行うための遊技情報受信用プログラムは、例えば、パチンコ機メーカ等によって運営されるインターネット・ホームページ等からダウンロードして、不揮発性メモリ220に記憶される。二次電池224は、各回路に電力を供給する。制御部222は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータ等から構成されたもので、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理を行う。
【0110】
次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図7乃至図10のフローチャートは、制御装置21によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFに基づいて実行される。
【0111】
カウンタ群は、ラウンドカウンタR、入賞カウンタP及び確変カウンタCを含む。ラウンドカウンタRはラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタPはカウントスイッチ20の検出結果に基づき大入賞口6への遊技球の入賞個数をカウントするためのものである。確変カウンタCは高確率モードの終了を判断するためのものであり、「2」,「1」,「0」の値を採る。なお、カウンタR,P,Cの初期値はいずれも「0」である。
【0112】
そのほかにもカウンタ群は、大当り遊技状態発生を決定するための内部乱数カウンタと、外れリーチ等を決定するための外れリーチ乱数カウンタと、停止図柄等を決定するためのそれぞれの図柄カウンタと、リーチ動作の種類を決定するためのリーチ種別カウンタとを含む。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態の後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。フラグFは、Vゾーン11への遊技球の入賞の有無を判定するためのものであり、Vゾーン用スイッチ19によって入賞が検出されない場合に「0」に設定され、入賞が検出されると「1」に設定される。なお、確率モードには低確率モードと高確率モードの2種類類あることは既に説明したが、初期値には低確率モードが設定されている。
【0113】
さて、遊技者による遊技が開始されると、制御装置21は、まず図7の特別電動役物制御ルーチンのステップS10において、始動口用スイッチ18の検出結果に基づき、遊技球の第1種始動口4への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列8乃至10毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をメモリに記憶する処理を指す。
【0114】
次に、ステップS30で図柄変動開始処理を実行する。詳しくは、図9のステップS31において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS32において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。
【0115】
ステップS32の判定条件が満たされていると、ステップS33において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS32の判定条件が満たされていないと、ステップS34において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS35において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS34の判定条件が満たされていないと、ステップS36において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS33,S35,S36で停止図柄を記憶した後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。
【0116】
前記のようにステップS30の処理(図柄変動開始処理)を実行した後、図7のステップS40において左右両図柄列8,10における図柄を、前記ステップS33,S35,S36のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。差替え後の図柄によって左右両図柄列8,10での図柄変動を停止させる。
【0117】
ステップS50では、中図柄列9での図柄変動を停止させる。続いて、ステップS60において、図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS70において、大当り信号ONを出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS80において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS80:Yes)、ステップS90において確変大当り信号ONを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS100において、ラウンドカウンタRをリセットする。そして、ステップS110において入賞カウンタPをリセットするとともに、フラグFを「0」に設定する。
【0118】
続いて、図8のステップS120においてソレノイド15を励磁する。すると、シャッタ14が倒れ、大入賞口6の通路入口が開放される。この開放により、遊技球のVゾーン11及び通路12,13への入賞が可能となる。ステップS130でラウンドカウンタRを「1」インクリメントする。
【0119】
次に、ステップS140において、入賞カウンタPの値が所定値Pmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS150において、大入賞口6の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると(ステップS150:Yes)、ステップS140へ戻る。その結果、大入賞口6の開放開始後にPmax個よりも多くの遊技球が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口6が開放され続ける。これに対し、ステップS140,S150の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS160においてソレノイド15を消磁する。すると、シャッタ14が起こされ、大入賞口6の通路入口が閉鎖される。
【0120】
そして、ステップS170において、ラウンドカウンタRの値が所定値がRmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS180においてフラグFが「1」であるか否かを判定する。ステップS180の判定条件が満たされていると(ステップS180:Yes)、図7のステップS110へ戻る。従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球がVゾーン11に最大Rmax回入賞するまでは、大入賞口6が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Pmaxが「10」に設定され、大入賞口6の開放時間が「約29.5」秒に設定され、所定値Rmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口6の開放後、(1)遊技球が大入賞口6へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口6が閉鎖される。この大入賞口6の開放・閉鎖のサイクルが、遊技球のVゾーン11への入賞を条件に最大で16回繰返されることとなる。ステップS170,S180の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS190で「大当り信号OFF」を出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS200において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS200:Yes)、ステップS210において確変大当り信号OFFを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS220で確率変動処理を実行し、その後、特別電動役物制御ルーチンを終了する。
【0121】
図10の確率変動処理ルーチンでは、ステップS221において、大当り図柄が通常図柄(この場合偶数図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと(ステップS221:No)、すなわち、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると、ステップS227において確変カウンタCが「0」であるか否か(高確率モード中であるか否か)が判定され、確変カウンタCが「0」である(高確率モード中である)場合は(S227:Yes)、ステップS228において、確変中信号ONを出力端子16A及び16aに出力する。続いて、ステップS229において高確率モードを設定し、確変カウンタCに「2」を設定する。ステップS229の処理を実行した後、確率変動処理ルーチンを終了する。このように、高確率中に特別図柄(奇数図柄)で大当り遊技状態が連続して発生した場合には、高確率モードが継続することとなる。
【0122】
一方、前記ステップS221の判定条件が満たされていると、すなわち、大当り図柄が通常図柄(偶数図柄)であると、ステップS222において確変カウンタCが「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=0)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=2,1)とステップS223において確変カウンタCを「1」デクリメントする。ステップS224において確変カウンタCが「0」であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=1)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=0)とステップS225において、確変中信号OFFを出力端子16A及び16aに出力し、ステップS226において、低確率モードを設定する。このように一旦高確率モードが設定されると、確変カウンタCが「0」となるまで、すなわち、高確率モード設定後、連続して偶数図柄で2回大当り遊技状態が発生するまでは高確率モードが継続する。そして、偶数図柄での大当り遊技状態が2回連続すると、高確率モードが終了し低確率モードに切替えられる。
【0123】
なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、図柄変動処理(ステップS31)を停止図柄の記憶処理(ステップS33,S35,S36)の後に行うようにしてもよい。
【0124】
上述したように、本実施形態では、遊技球が第1種始動口4へ入賞したことが検出されると、各カウンタの値が取得されるとともに図柄列8乃至10が変動表示される。各カウンタの値に基づき停止図柄が記憶され、その停止図柄によって図柄変動が停止される。停止されたときに表示されている図柄の組合せが大当りの組合せであると、遊技者に有利な大当り遊技状態が発生し、遊技球がVゾーン11に最大Rmax回入賞するまで、大入賞口6の開閉のサイクルが繰返される。
【0125】
一方、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると高確率モードが設定され、次回と、その次の回の2回にわたり大当り遊技状態の発生確率が高められる。すなわち、一旦高確率モードが設定されると、次回以降2回の大当り遊技状態の発生確率が高められるが、その期間中に再び奇数図柄で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが設定される。これに対し、前記期間経過後に通常図柄(偶数図柄)で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが終了する(低確率モードに切替えられる)。
【0126】
次に、通信ユニット30における遊技状態記憶処理ルーチンについて、図11のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、通信ユニット30により、所定周期(例えば、1〜2msec毎)で繰り返し呼び出されて実行されるものである。また、電源投入時の初期化処理において、RAM38内の遊技状態記憶領域38の先頭アドレスがポインタAPに設定されると共に、確変連続回数カウンタLに初期値として「0」が設定される。
【0127】
最初に、ステップS300において、I/F回路35より、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の各信号状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS310において、「大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS310:Yes)、ステップS320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「確変大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(S320:Yes)、ステップS330において、確変大当りの発生を表す遊技状態コード”B00”を、遊技状態記憶領域38aのポインタAPが示すアドレスヘ記憶する。続いて、ステップS340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントし、さらに、ステップS400において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
【0128】
ステップS320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合(S320:No)、ステップS350において、通常大当りの発生を表す遊技状態コード”A00”を、遊技状態記憶領域38aのポインタAPが示すアドレスヘ記憶する、。続いて、ステップS360において、「確変中信号」がON状態であるか否かを判定する。「確変中信号」がON状態である場合は(S360:Yes)、ステップS340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントする。そして、ステップS400において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
【0129】
ステップS310において、「大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合は(S310:No)、ステップS370において、「確変中信号」がONからOFFへ変化したか否かを判定する。「確変中信号」がONからOFFに変化したと判定された場合(S370:Yes)、ステップS380において、確率変動遊技の連続回数(以下、確変連続回数)を表す遊技状態コード”C00”に確変連続回数カウンタLの値を加算した結果を、遊技状態記憶領域38aのポインタAPが示すアドレスヘ記憶する。そして、ステップS390において、確変連続回数カウンタLに初期値「0」を設定し、ステップS400において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、ステップS370において、「確変中信号」がONからOFFに変化しなかったと判定された場合は(S370:No)、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
【0130】
尚、出力端子16a〜d、ステップS300,S310,S320及びS370が、本発明の状態検出手段として機能するものである。また、「通常大当りの発生」、「確変大当りの発生」、及び「確率変動遊技の連続」が、本発明における「特定の遊技状態の発生」に相当するものである。
【0131】
ここで、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の具体的な出力例に基づいて、遊技状態記憶領域38aへどのように遊技状態データが記憶されるかについて図12及び図13を参照しつつ説明する。尚、図12は、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の一出力例を時系列的に示すチャートであって、確変大当りの発生によって確率変動モードに入り、続いて、通常大当り、確変大当り、通常大当りが順に発生し、さらに通常大当りが発生することによって確率変動モードが終了する例を示している。この場合、確変連続回数は5回となる。また、図13は、遊技状態記憶領域38aのおける記憶例を模式的に示す図である。尚、これらの途中で遊技情報の送信は行われていないものとする。
【0132】
まず、大当り信号▲1▼がONになった時、確変大当り信号▲1▼もONになっているので、「確変大当り発生」を表す遊技状態コード”B00”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域38aの1番目の記憶領域へ記憶し(ステップS330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて1となる(S340)(図13(a)参照)。
【0133】
次に、大当り信号▲2▼がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域38aの2番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号▲1▼」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(ステップS340)(図13(b)参照)。
【0134】
次に、大当り信号▲3▼がONになった時、確変大当り信号▲2▼もONになっているので、「確変大当り発生」を表す遊技状態コード”B00”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域38aの3番目の記憶領域へ記憶し(ステップS330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(S340)(図13(c)参照)。
【0135】
次に、大当り信号▲4▼がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域の4番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号▲1▼」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて4となる(ステップS340)(図13(d)参照)。
【0136】
次に、大当り信号▲5▼が0Nになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域の5番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号▲1▼」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて5となる(S340)(図13(e)参照)。
【0137】
次に、「確変中信号▲1▼」がOFFになると、「確変連続回数」を表す遊技状態コード”C00”に確変連続回数カウンタLの値「5」を加算した結果”C05”を、ポインタAPが示す遊技状態記憶領域の6番目の記憶領域へ記憶する(ステップS380)。また、確変連続回数カウンタLには初期値「0」が設定される(ステップS390)(図13(f)参照)。
【0138】
次に、通信ユニット30から携帯電話機200への遊技情報送信処理について、図14に示す遊技情報送信メインルーチンのフローチャート及び図15の遊技情報作成・送信処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。尚、遊技情報送信メインルーチン及び遊技情報作成・送信処理ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37よりこれらのルーチンを読み出して実行する。
【0139】
最初に、ステップS410において、遊技状態記憶領域38aに遊技状態データが記憶されているか否かを判定する。遊技状態データが記憶されていない(すなわち、送信すべき情報がない)と判定された場合(ステップS410:No)、本ルーチンの処理を終了してリターンする。遊技状態データが記憶されていると判定された場合は(ステップS410:Yes)、ステップS420において、報知ランプ31を点灯する。なお、このステップS410及びCPU36が送信準備判断手段、記憶状態判断手段として機能することとなる。
【0140】
一方、遊技者は、報知ランプ31の点灯によりパチンコ機1に送信可能な遊技情報が蓄積されていることを知ると、携帯電話機200を取り出し、ボタン204を操作することにより遊技情報受信用プログラムを起動する。すると、携帯電話機200の液晶パネル206には、図18(a)に示すように、「情報の受信準備が整いました。送信要求ボタンを押してください。」とのメッセージが表示される。そして、図23に示すように、遊技者(ここでは遊技者400)は携帯電話機200の赤外線受光部208及び赤外線発光部209を、通信ユニット30の赤外線発光部33及び赤外線受光部34に対向させ且つ接近させる。
【0141】
続いて、ステップS430において、送信要求ボタン32が押下されたか否かが判定される。送信要求ボタン32が押下された場合は(ステップS430:Yes)、ステップS440において、コネクト信号を送信し、S450において、リターン信号を受信する。これにより、通信ユニット30と携帯電話機200との間で、赤外線通信が可能な状態となる。続いて、S460において、報知ランプ32の点滅を開始する。そして、ステップS470において、図15に示す遊技情報作成・送信処理ルーチンを呼び出す。
【0142】
遊技情報作成・送信処理ルーチンでは、ステップS471において、ポインタBPに遊技状態記憶領域38aの先頭アドレスを設定する。続いて、ステップS472において、当該パチンコ機1を他と識別するパチンコ機識別情報としての遊技機ID(パチンコ機ID)が、RAM38上の送信バッファ38bの1番目の格納領域に格納される。ここで、図16(a)は、遊技情報送信用の送信バッファ38bのフォーマットを、同図(b)は遊技情報の格納例をそれぞれ示している。続いて、ステップS473において、不揮発性メモリ39より遊技情報カウンタ39aの値を読み出して送信バッファの2番目の領域に格納する。更に、ステップS474において、遊技状態記憶領域38aにおけるポインタBPが示すアドレスより、状態識別情報としての遊技状態データを読み出して、送信バッファ38bの3番目の領域に格納する。つまり、遊技情報は、”遊技機ID+遊技情報カウンタ値+遊技状態データ”というデータ構造を有する。そして、ステップS475において、送信バッファ38bに格納された遊技情報を赤外線発光部33より赤外線信号として送信する。続いて、ステップS476において、赤外線受光部34にて携帯電話機200より確認信号を受信し、ステップS477において、不揮発性メモリ39の遊技情報カウンタの値をカウントアップするとともに、ステップS478において、ポインタBPの値を更新する。次に、ステップS479において、遊技状態記憶領域38aに記憶されたすべての遊技状態データについて遊技情報の送信が終了したか否かを判定し、終了していない場合は(ステップS479:No)、ステップS472へ戻り、終了した場合は(ステップS479:Yes)、ステップS480において送信終了信号を送信し、本ルーチンの処理を終了してメインルーチンヘリターンする。
【0143】
一方、通信ユニット30から遊技情報が送信されている間、携帯電話機200の液晶パネル206には、図18(b)に示すように、「情報を受信しています」とのメッセージが表示される。尚、上記説明より明らかなように、遊技状態記憶領域38aに複数の遊技状態データが記憶蓄積されている場合は、複数の遊技情報が連続して送信されるため、一回の受信操作で複数の遊技情報を一括して受信することができる。また、通信ユニット30からの遊技情報の送信が終了して送信終了信号を受信すると(ステップS480)、携帯電話機200の液晶パネル206には、図18(c)に示すように、「情報の受信が完了しました」とのメッセージが表示され、遊技情報受信プログラムの実行を終了する。
【0144】
尚、ステップS472〜S474が、本発明の情報作成手段として機能するものであり、遊技情報カウンタ39aの値が「特定の遊技状態の発生毎に設定される固有情報」に相当するものである。また、赤外線信号が、本発明の「携帯通信端末によって受信可能な信号」に相当するものである。
【0145】
遊技情報送信メインルーチン(図14)にリターンすると、ステップS480において、報知ランプ31を消灯し、ステップS490において、遊技状態記憶領域38a及び送信バッファの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終する。
【0146】
一方、ステップS430において、送信要求ボタン32が押下されなかったと判定された場合(ステップS430:No)、ステップS500において、大当り遊技状態の終了か否かが判定される。尚、大当り遊技状態の終了とは、大当りの発生に伴って大入賞口6の開閉が繰り返される一連のサイクルが終了した直後であることを意味する。大当り遊技状態の終了と判定された場合(ステップS500:Yes)、遊技者に遊技情報の読み取り操作を行わせるためのメッセージを表示装置5の画面5aに表示させる。図17(a)は、この場合における画面5aのメッセージ表示例を示している。つまり、未受信の遊技情報が、大当り遊技状態終了直後においても残存している場合には、画面5aのメッセージ表示によって遊技者に遊技情報の受信操作を促し、未受信のまま放置されて他の遊技者によって遊技情報が不正に受信されることを防止するのである。また、このメッセージにおいては、「・・・携帯電話を近づけてください」といった、操作上の説明情報をも併せて表示しており、それ以外にも有益な操作説明情報(例えば、「携帯電話機の○○ボタンを押してください」「○○ソフトを起動して情報通信を行ってください」等)を表示するようにできる。ここでは、携帯電話を近づけるべき情報通信部(赤外線受発光部33,34)の位置を指示するように矢印が表示されており、表示装置5、操作説明情報、及びこれらを関連させて処理するCPU36が位置指示手段として機能している。なお、このメッセージは記憶手段(例えばROM37)内に画像情報として記憶しておくことができる。この場合、ROM37が操作説明情報記憶手段として機能する。
【0147】
大当り遊技状態の終了直後でないと判定された場合は(ステップS500:No)、ステップS510におけるメッセージ表示は行わない。次に、ステップS520において、発射スイッチ信号がオフであるか否かが判定される。ここで、発射スイッチ信号は、出力端子16dより出力される。発射スイッチ信号がオンである場合(ステップS520:No)、ステップS430へ戻る。
【0148】
発射スイッチ信号がオフである場合(ステップS520:Yes)、ステップS530において、通信ユニット30に蓄積された情報が消去される旨の警告メッセージを表示装置5の画面5aに表示させる。図17(b)は、この場合における画面5aのメッセージ表示例を示している。つまり、発射スイッチ信号がオフされた場合は、遊技者が当該パチンコ機1における遊技を中止した場合であるが、この時点においても未受信の遊技情報が残存している場合には、蓄積された情報がまもなく消去される旨を警告すると共に、遊技情報を受信するための最終的な機会を遊技者に提供するものである。なお、この場合においても図17(a)と同様の操作説明情報を併せて表示するようにしている。ステップS540において、送信要求ボタン32が押下されたか否かが判定され、押下された場合(ステップS540:Yes)、ステップS440以降を実行する。一方、送信要求ボタン32が押下されなかった場合(ステップS540:No)、ステップS550において、所定時間(例えば、3分間)経過したか否かが判定される。所定時間経過していない場合は(ステップS550)、ステップS540に戻って再び送信要求ボタン32の押下を判定し、所定時間経過した場合は(ステップS550:Yes)、報知ランプ31の消灯(ステップS480)及び遊技状態記憶領域38aの記憶内容の消去等を行い(ステップS490)、本ルーチンの処理を終了する。つまり、遊技球の発射を停止してから所定時間(例えば、3分間)経過した後は、遊技状態記憶領域38aの記憶内容(すなわち、蓄積された遊技状態データ)が消去されるため、遊技情報として送信することが不可能となる。従って、当該パチンコ機1の遊技者が遊技を終了して席を離れた場合等に、当該遊技者以外の者によって不正に遊技情報の受信が行われる危険性を低減することができる。
【0149】
上述した遊技情報送信メインルーチンにおいて送信された遊技情報は、携帯電話機200によって受信されると、遊技機ID、遊技情報カウンタ値及び遊技状態データからなる遊技情報が、携帯電話機200に内蔵されたメモリ220に順次、記憶蓄積される。尚、図19は、携帯電話機200のメモリ220における遊技情報の記憶例を示すものである。
【0150】
ここで、携帯電話機200に記憶された遊技情報は、個々の遊技状態の発生を識別可能に表している。すなわち、遊技機IDによって、全国の遊技店に設置された多数のパチンコ機の中で、どのパチンコ機における遊技情報であるかが識別される。さらに、遊技情報カウンタ値によって、当該パチンコ機1において何回目に出力された遊技情報であるかが識別される。上述したように、カウンタ値は遊技情報の送信毎にカウントアップされるので、同一の値が存在することはない。従って、”遊技機ID+遊技情報カウンタ値”のデータの並びはそれぞれ固有のものであって、同じデータが2つ存在することがないため、各パチンコ機における個々の遊技状態の発生を確実に識別することができる。さらに、遊技情報は、発生した遊技状態を識別するための遊技状態データを含んでいるので、どのような種類の遊技状態が発生したかを識別することが可能である。
【0151】
以上詳述したことから明らかなように、本実施の形態によれば、遊技者は、自己が所持する携帯電話機200を用いて、パチンコ機1から遊技情報を受信することにより、当該パチンコ機1における遊技結果に関する情報を簡単に取得することができる。また、パチンコ機1から送信される遊技情報は、特定の遊技状態の発生を個々に識別可能に表している。すなわち、遊技情報がパチンコ機を識別するためのパチンコ機識別情報としての遊技機ID(パチンコ機ID)を含んでいるので、各地の遊技ホールに設置されたどの遊技機における遊技情報であるかを確実に識別することができる。さらに、遊技情報が特定の遊技状態の発生毎に設定される固有情報としての遊技情報カウン夕値を含んでいるので、別の日或いは時間帯に同一或いは異なる遊技者が受信した遊技情報と確実に識別することができる。
【0152】
そして、携帯電話機200にて受信した特定の遊技状態の発生を個々に識別可能に表す遊技情報を利用して、遊技者に対して多様なサービスの提供が実現可能となる。
【0153】
例えば、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数等の遊技成績に関して、全国レベルでのランキングを実施することが考えられる。すなわち、パチンコ機メーカに、遊技情報集計用コンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置されたパチンコ機の通信ユニットより自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携帯通信端末よりパチンコ機メーカへ遊技情報及び遊技者の識別情報(遊技者名や会員番号等)を電子メールとして送信する。パチンコ機メーカの遊技情報集計用コンピュータは、遊技情報受信履歴を参照し、過去に受信済みの遊技情報と同一情報が重複して送信されたものであるか否かをチェックする。このとき、遊技情報は、上述したとおり遊技情報毎にそれぞれ固有であるため、上記チェックを確実に行うことができる。
【0154】
そして、受信した遊技情報が新規な遊技情報である場合、遊技情報集計用コンピュータは、受信した遊技情報を集計して、通常大当り回数、確変大当り回数及び確変連続回数のそれぞれについてランキングを作成し、例えば、上位10番目までの遊技者名や遊技店情報と共に自社のインターネットホームページ等ヘランキング結果を掲載する。
【0155】
これにより、遊技者は、ホームページに自分の成績や名前が掲載されることを励みにして、パチンコ機における遊技をより一層楽しむことができる。また、遊技ホールで遊技を楽しもうと考えている一般の人々は、ホームページに掲載されたランキング結果を参照して遊技店を選ぶ際の参考にすることができる。さらに、パチンコ機メーカは、大規模で高価なネットワーク設備を新たに構築することなく、遊技者が所持する携帯通信端末を利用して全国から遊技情報を収集し、マーケティング活動を展開する際の重要な情報源とすることが可能となる。
【0156】
また、遊技成績に応じて、サービスポイントを付与するサービスを実施することが考えられる。遊技ホールがサービスポイントの付与を実施する場合には、例えば、遊技ホールのフロントに赤外線通信装置が接続されたコンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置されたパチンコ機の通信ユニットより自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携帯通信端末の赤外線発光部よりフロントの赤外線通信装置へ遊技情報を送信する。フロントのコンピュータは、赤外線通信装置において受信した遊技情報に基づいて、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数を求め、それぞれの成績に応じて遊技者のサービスポイントを算出する。そして、遊技者は、サービスポイントの点数に応じて、遊技ホールより景品等を受け取ることができる。従って、遊技者は、従来の賞球数に応じた景品交換とは別の機会において景品等の獲得が可能となり、遊技に対する意欲をより一層向上させることができる。
【0157】
或いは、パチンコ機メーカがサービスポイントの付与を実施する場合には、例えば、パチンコ機メーカに、遊技者(会員)毎のサービスポイントを記憶管理するサービスポイント管理用コンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置されたパチンコ機の通信ユニットより自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携椿通信端末よりパチンコ機メーカヘ遊技情報及び遊技者の識別情報(遊技者名や会員番号等)を電子メールとして送信する。サービスポイント管理用コンピュータは、受信した遊技情報に基づいて、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数を求め、それぞれの成績に応じて算出したサービスポイントを、当該遊技一者が過去に蓄積したサービスポイントに加算する。サービスポイントがー定の点数に到達した場合には、パチンコ機メーカから、当該遊技者に対して景品等が贈られる。従って、遊技者は、従来の遊技ホールにおける賞球数に応じた景品交換とは別の機会において、パチンコ機メーカーからも景品等の獲得が可能となり、遊技に対する意欲をより一層向上させることができる。
【0158】
<第2実施形態>
なお、上記第1実施形態では、透明板保持扉、即ちガラス扉枠3に通信ユニット30が取付けられる例を示したがこれに限定されず、第2実施形態では、ガラス扉枠3以外の部位に取り付けられた構成をいくつか示している。
【0159】
図24では、前枠2に通信ユニット30が取付けられる例を示している。なお、第2実施形態では通信ユニット30の取付け位置が第1実施形態と異なるが、それ以外の構成については、第1実施形態と同様とすることができるため、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。このように前枠2に通信ユニット30を組付けた場合においても、ガラス扉枠3に組付けた場合とほぼ同様の構成を採用することができ、同様に着脱可能とすることができる。なお、通信ユニット30を着脱可能とせずに、保持ユニットを前枠2の一部として一体的に構成してもよい。また、通信ユニット30を前枠2に配置しようとした場合、その配置位置は図24の例に限定されず、下受け皿2aや上受け皿2bに組付けるようにしてもよく、発射ハンドル17の近傍に配置するようにしてもよい。
【0160】
また、ガラス扉枠3に通信ユニット30を取付けずに、ガラス扉枠3の後方側に配置される部材に通信ユニット30を取付けるようにしてもよい。図31では、ガラス扉枠3に露出部(具体的には開口部3e)が形成されており、このガラス扉枠3の後方の部材に取付けられた赤外線受発光部33,34をその開口部3eを介して前方に露出させる構成をなしている。即ち、ガラス扉枠3が閉塞した状態では、通信ユニット30の前部が開口部3e内に嵌り込み、これにより赤外線受発光部33,34が前方に露出することとなる。また、この例では、保持ユニット30aが段状に形成されており、その前方部が開口部3eに嵌りこむ形態をなしている。なお、図31は、遊技盤7における遊技領域7a以外の部分(ここでは遊技領域外部7b)上に通信ユニット30が取付けられた例であるが、取付手段としては、図3と同様の結合手段(例えば図示しないネジ等の締結部材)を用いている。
【0161】
図32では、ガラス扉枠3の後方において、遊技盤7の周囲に配置される枠部に通信ユニット30が取付けられた例を示している。具体的にここでは、前枠2の前面2cに通信ユニット30が取付けられており、図30と同様に、露出部(3e)を介して前方に露出させる構成をなしている。なお、取付け形態は、図3の構成と同様の結合手段(例えば図示しないネジ等の締結部材など)により取付けることができる。また、図30,図31の例では、ガラス扉枠3に開口部3eを形成して通信ユニット30(具体的には赤外線受発光部33,34)を露出させるようにしたが、露出させうる形態であればよく、例えば切欠部でもよい。また露出部を完全な開口形態とせずに、例えば、網状や格子状の部材を通信ユニット30の前方に設けて指等が進入不能となる構成にて露出させてもよく、赤外光、電磁波等の媒体がレベル低下しない程度の部材を保護部材として通信ユニット30の前方に設けるようにしてもよい。なお、この保護部材の構成については後述する。
【0162】
なお、図3、図31及び図32に示す構成はあくまで好適例であり、透明板の外部領域であればその配置位置に限定されないことは勿論である。たとえば、ガラス扉枠3内における透明板81の上下左右、斜め上方又は下方いずれでもよく、遊技盤7における遊技領域の上下左右、斜め上方または下方いずれでもよい。これらいずれの場合においても、着脱可能としてもよく、着脱不能(例えば一体的に固定等)してもよい。
【0163】
<第3実施形態>
なお、上記第1及び第2実施形態では、遊技者が送信要求ボタン32を押下することにより情報送信するような構成としたが、このようなボタンを設けずに情報送信を行うようにしてもよい。即ち、上記実施例では、図14のフローチャートのステップS430に示されるように、送信要求ボタン32が押下されたか否かを判断するようにしており、送信要求ボタン32が押下された場合に、ステップS440において、コネクト信号を送信するようにしていたが、別の条件により送信が開始されるようにしてもよい。
【0164】
例えば、送信要求ボタン32に代えて、携帯電話機200が通信ユニット30に接近したことを検知する接近検出手段としてセンサ手段を設け、そのセンサ手段が携帯電話機200の接近を検出したときに、通信ユニット30によって遊技情報の送信が開始されるように構成してもよい。この場合においても、図14のフローチャートと同様の構成とすることができ、図14におけるS430の判断を、送信要求ボタン32(図1等)による押下をトリガとする代わりに、センサ手段による検知をトリガとすればよい。この場合、センサ手段により検知された場合には、S430においてYesに進み、コネクト信号を携帯通信端末に向けて送信し、その送信後、携帯通信端末からのリターン信号を受信して送信が開始されることとなる。これにより、通信ユニット30と携帯電話機200との間で、赤外線通信が可能な状態となる。本第3実施形態によれば、遊技者は携帯電話機200を赤外線発光部33に近づけるだけで遊技情報を受信することができる。尚、センサ手段としては、種々の方式による公知の接近物検知用センサ(例えば、赤外線センサや磁気センサ等)を採用することが可能である。このセンサ手段は図示はしていないが例えば情報通信部の横位置、上下位置等に隣接させて配置することができ、図2の場合では透明板81(図1)を介して携帯電話機200の接近を検出する構成とでき、図22ないし図27の構成では外部に露出させた状態で配置し、透明板を介さずに携帯電話機200の接近を検出する構成とすることができる。
【0165】
なお、センサ手段により検知を確認した場合に、その検知した旨を表示装置5において表示し、遊技者に報知するようにしてもよい。この場合、図14におけるS430とS440の間に、表示を行うステップを設けるようにすればよく、このステップでは、センサ手段による検知をトリガとして、例えばパチンコ機内の記憶手段(ROM等)に設けられた説明情報(具体的には携帯通信端末の接近を検知した旨を説明する説明情報等の画像データなど)を読出し、表示装置5にて表示するようにすればよい。このようにすれば、利用者は、携帯通信端末が正しい位置にあるか否かを即座に、かつ理解しやすく、目に付きやすい方法にて確認できることとなり、利用者に安心感を与え得る構成となる。
【0166】
さらには、上記のようなセンサ手段による検知を条件とする代わりに、情報受信部にて携帯通信端末から発せられる情報を受信したことを条件として、遊技情報の送信を開始してもよい。例えば、赤外線受光部により携帯通信端末から出力される赤外光を受光することをトリガとして上記のような情報送信を開始するようにしてもよい。

【0167】
<第4実施形態>
上記実施形態においては、主に赤外光を情報伝達媒体とする例について示したが、電磁波を媒体として以下のように構成してもよい。
【0168】
例えば、電波を媒体とする近距離通信技術として知られるブルートゥース通信が可能な携帯通信端末との間でブルートゥースによる無線通信を行う構成としてもよい。
【0169】
より具体的には、上述した実施形態における赤外線発光部33及び赤外線受光部34に代えて、例えば、パチンコ機1に、2.47GHz帯の約1mW以下である微弱電波のやり取りを可能とするブルートゥースモジュールを設けると共に、略垂直方向に指向性を有するアンテナモジュールをパチンコ機1内における透明板81の外部領域に設け、前方に電波が出力されるように構成することができる。図29(a)はこのようにブルートゥース通信を行うためのチップアンテナ71を設けた構成について例示している。この構成については図23に示すような赤外光送受信部33,34を用いた場合とほぼ同様となっており、同一の部品に付いては同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。この場合においても、チップアンテナ71の前端がパチンコ機1の前方先端縁(ここでは、ガラス扉枠3や前枠2の前面)より後方に位置するように配置されており、収容穴48内において開口部48aよりもチップアンテナ71の先端が後方に位置するよう配置されている。なお、図29(b)は、情報通信部たるアンテナの別例について示しており、ここでは棒状に形成された棒状アンテナ72を例示している。なお、構成、種類はこれに限定されず、様々なアンテナを適用できる。
【0170】
そして、本変形例における動作について説明すると、まず、ブルートゥース通信が可能な携帯通信端末を所持する遊技者が、椅子に着座してアンテナモジュールの通信圏内に携帯通信端末が入圏した際には、パチンコ機1若しくはカードユニットは、ブルートゥースIDの送受等のブルートゥース規格に伴う通常の認証手続きを前記入圏した携帯通信端末との間において実施するとともに、その携帯通信端末の電話番号をブルートゥースユニットを介して非接触にて受信、入手する。その入手した携帯通信端末の電話番号データは、通信対象の情報端末として登録されるとともに、管理コンピュータに送信される。この際、何らかの理由により、近接する複数のパチンコ機1若しくはカードユニットにて同一の電話番号データが誤って入手された場合には、既に登録済みとなっている電話番号と重複が生じていないかを確認し、重複が生じている場合は電話番号の再送信を要求して通信対象の登録をやり直す。このようにして通信対象登録された携帯通信端末に対して、2.47GHz帯の微弱電波により遊技情報の送信が行われる。
【0171】
本実施形態によれば、特定の遊技状態の発生を検出する度に遊技情報を送信し、携帯通信端末において遊技情報を受信するように構成することが可能である。また、アンテナモジュールから上面方向に垂直に電波が放射され、アンテナ上面の所定角度範囲内に電波放射が集中してなされ、その所定角度範囲外には電波放射が殆どなされないようになっているため、隣接するアンテナモジュール同士の電波干渉が生じることが防止される。なお、ここではブルートゥースモジュールを例示して説明したが、透明板の外部領域において情報通信可能な構成であれば、電磁波を媒体とした他の無線通信方法でもよい。
【0172】
<第5実施形態>
第5実施形態では、図30にて示すように、携帯通信端末を配置するための携帯通信端末保持手段として保持ホルダー92設けられた構成を例示している。この携帯通信端末保持手段の構成は図26ないし図28でも若干述べているが、補足すると、ここではガラス扉枠3の前面に取付けられており、保持ホルダー92の内部に携帯通信端末(即ち携帯電話機200)を配置した状態でその携帯電話機200に向けて情報伝達媒体が出力される構成をなしている。図30(a)では赤外線通信を行う場合を例示しており、保持ホルダー92にて携帯電話機200が保持された状態では、各々に配置された赤外線受発光部33,34及び208,209が対向又は略対向するようになっている。
【0173】
図30(b)では、上記ブルートゥース通信等の無線通信を行う場合を例示しており、ここでは、通信ユニット30,携帯電話機200においてチップアンテナ71,271がそれぞれ設けられており、これらによりブルートゥース等の無線通信が可能となっている。なお、当然ながらチップアンテナ71,271に換えて他のアンテナを用いてもよい。さらに、保持ホルダー91を、電磁波の外部への漏洩を抑制する電磁波漏洩抑制部材(例えば、電波吸収体等)により構成してもよい。このようにすれば、保持ホルダー91の外部に電磁波が漏洩することを抑制ないし遮断でき、保持ホルダー92にて保持される携帯電話機200のみが通信可能となり、正規の者以外が情報を不正に取得するようなことを効果的に防止することが可能となる。なお、ここでは携帯電話機200の非保持状態で、報知ランプ31の光が前方に照出されるように孔92aを設けている。保持ホルダーの構成は図30や、図26ないし図28の例に限定されず、携帯通信端末がパチンコ機にて保持可能な構成であればいずれも採用可能である。このような構成は、透明板81の内部領域に情報通信部を配置した場合には困難であるた、本発明のように透明板81の外部領域に情報通信部を配置するようにすると、その外部領域の部材(例えば、ガラス扉枠3やこれに取付けられる部材等)により、あるいはその外部領域の部材に別途部品を取付けることによりこのような携帯通信端末保持手段を設けることができ、構成上のメリットが大きい。
【0174】
<第6実施形態>
なお、本発明に係るいずれの実施形態においても、以下のような要件を付加することができる。即ち、情報通信部と携帯通信端末との間の通信状態に関する情報を生成する通信状態情報生成手段を有し、その生成される通信状態の情報に基づく通信状態の説明情報を表示装置にて表示するような構成とすることができる。
【0175】
具体的には、例えば、図14のフローチャートに示す処理において、コネクト信号を送信してから、所定時間内にリターン信号を受信したか否かを検出し、検出されない場合には通信異常である旨を説明情報として(具体的には、例えば携帯通信端末からの情報の受信状態を説明する受信状態説明情報として)表示することができ、一例を挙げると「情報が送信できません」、或いは「情報が受信できません」などのコメントを表示装置5に表示するようにできる。この場合、CPU36は、携帯通信端末からの情報の受信状態を検出する受信状態検出手段として機能し、さらには通信状態情報としての、通信不能信号、或いは通信不能な旨を説明する説明情報を生成する通信状態情報生成手段として機能することとなる。
【0176】
また、図15の処理においても同様に通信異常を確認できる。例えば、S475において送信バッファの内容を送信した後において所定時間経過しても確認信号が受信できない場合に通信異常である旨を説明情報として表示できる。なお、通信状態の説明情報(例えば、上記のような通信異常の際の説明情報)は、予めROM37などに画像データとして記憶しておくことができ、上記のように通信異常が発生したことを条件としてこれを読み出して表示装置5上に表示することができる。
【0177】
さらには、情報通信媒体のレベルを検出する媒体レベル検出手段と、その媒体レベル検出手段にて検出されるレベルに応じた前記通信状態の説明情報を、前記表示装置又は表示装置以外の手段にて出力するように構成してもよい。具体的には、例えば、赤外光を情報通信媒体とした場合には、赤外光レベルを検出する検出手段を設けるように構成し、その赤外光レベル検出手段による検出結果が所定レベル以下の場合にその旨を報知するようにしてもよい。この場合には、赤外線受光部を検出手段として構成するか、又は赤外線受光部とは別構成に受光素子(CCD等)を設け、その受光素子から出力される電圧レベルが所定レベル以下の場合に、「通信不能」といった説明情報や「携帯電話の位置を変えてください」といった位置変更を促す情報を表示装置にて表示するようにできる。或いは、第4実施形態のように、電磁波を情報伝達媒体とした場合には、電磁波の受信レベルを判断し、所定レベル以下の場合に、赤外光の例と同様の情報を表示するようにしてもよい。
【0178】
<第7実施形態>
次に第7実施形態について図29及び図30を参照しつつ説明する。なお、図29では、情報通信部の前方に保護部材95を設けている点が図22と異なり、その他の構成についてはほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
【0179】
図29(a)の例では、赤外線受発光部33,34の前方に保護部材95が配置された構成を示しており、図29(b)では、通信アンテナたるチップアンテナ71の前方に保護部材が設けられた構成について例示している。この保護部材95は、情報通信部から出力される赤外光、電波等の情報伝達媒体を、情報通信部の前方位置においてこの保護部材95を通過させた場合に、その通過による情報伝達媒体のレベルの低下が、透明板において前後方向に情報伝達媒体を透過させた場合におけるその透過によるレベルの低下よりも小さくなるように構成されることが望ましい。即ち、保護部材95における後方端縁の媒体のレベルと、前方端縁における媒体のレベルの差が、透明板81を前後方向(即ち厚さ方向)に透過させた場合における媒体の低下よりも小さくなるよう構成するとよい。
【0180】
図29(a)のように情報伝達用の媒体として赤外光等の光媒体が用いられた場合、情報通信部(ここでは赤外光受発光部33,34)の前方において保護部材95を横切るように通過させた場合において(ここでは、位置Pから位置Qに向かって横切るように構成される)、その通過による光量の低下が、透明板81において前後方向に光媒体を透過させた場合におけるその透過による光量の低下(即ち、透過直前における光量と透過直後の光量の差)よりも、小さくなるように構成されている。
【0181】
具体的には、保護部材95の厚さを透明板の厚さより小とするように構成してもよく、保護部材95の材質を透明板の材質より透光性の高いものとすることもできる。図30では、保護部材95の形状についていくつか例示しており、図30(a)のように情報通信部前方を実質的に隙間なくカバーした場合には、上記のように、透明板81よりも薄厚のもの、或いは透明板81よりも透光性の高い材質を用いるとよい。また、透明板81が複層ガラスの場合には、単層の樹脂部材等を用いてもよい。さらに、図30(b)や(c)に示すように、情報通信部の前方をカバーしつつ一部に隙間が設けられるように保護部材95を構成してもよい。図30(b)では、保護部材95を介してその内部を前方から平面視した場合に、隙間部95aより赤外光発光部33及び赤外光受光部34が露出する構成をなしている。図30(c)では、複数の隙間部95bを備えた構成にて保護部材95が格子状に形成されている。このように保護部材95を構成することにより情報通信部への直接の衝撃を防止しつつ媒体レベルの低下が少ない好適構成を実現されることとなる。なお、ここに示す形状についてはあくまで一例であり、情報通信部が保護可能であり、かつ媒体レベル(ここでは光量)が低下しにくい構成であれば様々な構成を採用できる。
【0182】
また、図29(b)では、情報通信部として通信アンテナ(ここではチップアンテナ71)を用いている。そして、このように情報伝達用の媒体として電波を用いた場合においても、赤外光の場合と同様に、通信アンテナ(チップアンテナ71)の前方において保護部材95を横切るように通過させた場合に、その通過による電波強度の低下が(ここでは位置Pと位置Qの電波強度の差)、透明板81において前後方向(即ち厚さ方向)に電波を透過させた場合におけるその透過による電波強度の低下より、小さくなるように構成することができる。この場合においても、保護部材95を透明板81よりも薄厚にしたり、電波透過性の高い材質(例えば、樹脂部材等の電波吸収性の低い材質等)を用いることができる。また、この場合の形状についても、図30(a)ないし(c)のいずれの概念を用いてもよく、それ以外の電波強度が低下しにくい構成を用いてもよい。
【0183】
<第8実施形態>
本実施形態では、情報通信部たる赤外線受発光部33,34がパチンコ機1の左右方向(即ち横方向)において発射ハンドルが配置される側とは反対側に配置される例を示している。なお、本実施形態においては、前後方向(即ち、遊技盤7の盤面と直交する方向)と直交する方向であって、さらに鉛直上下方向と直交する方向を左右方向としている。なお、ここでは鉛直上下方向を縦方向としている。
【0184】
図31に示すように、赤外線受発光部33,34を有する通信ユニット30は、パチンコ機1を平面視した場合に、そのパチンコ機1の左右方向に関し、発射ハンドル17が配置される右側とは反対の左側に配置される構成をなしている。具体的には、パチンコ機1の盤面7と直交する縦方向の切断面Pにより、中心部より左右に二分割した場合に、その一方側である右側部分1bに発射ハンドル17が配置され、他方側である左側部分1cに赤外線受発光部33,34が配置された構成をなしている。図31では、切断面Pとして、透明板保持扉3における切断面Pbとその透明板保持扉3以外の部分の切断面Paを例示している。なお、この右側部分1bとしては、前枠2の右側部分2gや遊技盤7の遊技領域の外部領域7bにおける右側部分7g、若しくは透明板保持扉3における右側部分3gなどが挙げられる。左側部分1cについても同様に、外部領域7bにおける左側部分7f、前枠2における左側部分2f、若しくは透明板保持扉3における左側部分3fなどが挙げられる。
【0185】
また、情報通信部の配置位置については、例えば図31のように発射ハンドル17が右側に配置されている場合には、遊技盤7の左方、斜め左方(左上方でも左下方でもよい)や透明板保持扉3の左側部分3f、若しくは前枠2における左側部分2f(例えば、上皿部内、又は下皿部内における左側寄りの位置、又はそれら上皿部や下皿部の左隣位置、若しくは透明板保持扉3の後方側における左側位置等)などに配置できる。ここでは、遊技盤7の外部領域7bにおける右側部分7fに通信ユニット30が配置された例を示しており、さらに別例として、透明板保持扉3の後方において前枠2の右側部分2fに情報通信部が配置された例を2点鎖線により例示しており、通信ユニット30の別配置位置X及び、開口部3eの別配置位置Yがそれぞれ示されている。構造については上記実施例と同様に、開口部3eを介して通信ユニット30を前方に露出させる構成をなしている。なおこれら例に限らず、パチンコ機1内において、情報通信部が左側部分1cに配置されていれば、全て手段29の概念に含まれることとなる。また、赤外線受発光部33,34を用いた構成に限らず、通信アンテナ等の他の情報通信部を用いた構成であっても本実施形態を同様に適用できる。
【0186】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0187】
(1)上記の実施形態では、液晶画面を備えた構成をなす表示装置を例に挙げて説明したが、表示装置は、液晶のものに限らず、例えばLEDを配列してなる表示装置や、プラズマ・ディスプレイ(Plasma Display Panel)や、有機EL(Erectronic Luminescence)ディスプレイ等のプラズマやELを用いた表示装置など様々なものを利用できる。
【0188】
(2)上記の実施形態では、通信ユニット30に報知ランプ31を設ける構成としたが、報知ランプ31を省略して、表示装置5の画面5aのメッセージ表示のみにより、送信可能な遊技情報があることを報知する構成としてもよい。
【0189】
(3)上記実施形態では、通信ユニット30が、外部接続端子板16に設けられた各出力端子16a〜dを介して大当り信号等の遊技状態を表す信号を取得する構成としたが、制御装置21との問で別途専用の通信線を設けて大当り信号等を取得する構成としてもよい。尚、本変形例における通信線は、制御装置21を構成するメイン基板からの出力専用の通信線若しくは、サブ基板との間に設けられる通信線とし、メイン基板へ不正な信号が入力されることを防止する構造とする。
【0190】
(4)上記実施形態では、表示装置5及び通信ユニット30をパチンコ機1における遊技盤中央、パチンコ機1の側部、パチンコ機1外の上部に設ける例について説明したが、これらには限られず、パチンコ機1に備わる他の機能に支障を来さない範囲内でパチンコ機1のいかなる部位にこれら表示装置5及び通信ユニット30を配設してもよい。
【0191】
(5)上記実施形態では、通信ユニット30と携帯電話機200との間で無線通信により遊技情報を伝送する構成としたが、これには限られず、有線通信により携帯電話機200へ遊技情報を送信するように構成してもよい。例えば、通信ユニット30に接続端子を備えた携帯電話ホルダを設け、その携帯電話ホルダに携帯電話機200を載置することにより、携帯電話ホルダの接続端子と携帯電話機200の接続端子とが接続されて有線通信を行うことが可能となる構成としてもよい。
【0192】
(6)上記実施形態では、携帯通信端末として携帯電話機200を用いた例を示したが、携帯電話機以外にPDA(Personal Digital Assistant)等の各種の携帯通信端末を利用することが可能である。
【0193】
(7)上記実施形態では、遊技情報をそれぞれ固有の値とするために遊技情報カウンタ値を用いる構成としたが、これには限られない。要するに、特定の遊技状態の発生を個々に識別可能に表す遊技情報を作成し、携帯通信端末によって受信可能な信号として送信する構成とすればよいのである。例えば、通信ユニット30に時計を内蔵させ、個々の遊技状態の発生時点を表す時点データを、遊技情報の構成要素として用いる構成としてもよい。図20は、本変形例において遊技状態記憶領域38aにおける遊技状態データ及び時点データの記憶例を、図21は携帯電話機200によって受信された遊技情報の記憶例を示す図である。この変形例によれば、遊技状態の発生時点を表す時点データによって、重複が生じない固有情報を簡単且つ確実に作成することができる。さらに、時点データを用いることにより、どのようなタイミングで各特定の遊技状態が発生したかを、受信した遊技情報に基づいて解析することができる。
【0194】
(8)上記実施形態では、通信ユニット30から遊技情報のみを携帯電話機200に対して送信する構成としたが、通信ユニット30内で特定の遊技状態の発生毎に抽選を行って、当選した場合には付加価値情報を付与して遊技情報と共に送信するように構成してもよい。
【0195】
(9)上記実施形態では、遊技状態データのみをRAM38上の遊技状態記憶領域38aに記憶蓄積する構成としたが、遊技状態データに遊技機ID(即ち、パチンコ機ID)及び遊技情報カウント値が付加された送信時と同一内容の遊技情報をRAM38上に記憶蓄積する構成としてもよい。
【0196】
(10)上記実施形態では、遊技状態記憶領域38aに遊技状態データが記憶蓄積されている場合にはいつでも遊技情報の送信が可能な構成としたが、特定の遊技状態の発生に伴う所定の動作終了時(大当り遊技状態の終了時等)のみに、遊技情報の送信が可能な構成としてもよい。また、遊技中止時のみに、遊技情報の送信が可能な構成としてもよい。
【0197】
(11)上記実施形態では、遊技を中止してから所定時間経過後に遊技情報の送信を禁止する構成としたが、これには限られず、特定の遊技状態の発生に伴う所定の動作(例えば、大当り遊技状態等)が終了してから所定時間経過後に、遊技状態記憶領域38aに記憶蓄積された検出結果に基づく遊技情報の送信が禁止されるように構成してもよい。本変形例によれば、当該パチンコ機の遊技者以外の者によって不正に遊技情報が受信される危険性を低減することができる。
【0198】
(12)上記実施形態では、遊技者を特定することなく遊技情報の送信を行う構成であったが、携帯電話機200から会員ID等の遊技者識別情報を送信させ、これを通信ユニット30において受信することにより遊技者が特定されたことを条件に遊技情報を送信するように構成してもよい。この場合、例えば、遊技者が特定された場合は、表示装置5の画面5aにて遊技情報を受信するための操作方法の説明を表示し、遊技者が特定されない場合には、パチンコ機メーカのインターネット・ホームページをアクセスして会員になることを勧誘する広告情報を表示するようにしてもよい。或いは、会員ID等によって遊技者が特定された場合には、遊技情報に付加価値情報を付与して送信するように構成してもよい。
【0199】
(13)また、上記いずれの実施形態においても、管理コンピュータに送信された遊技者特定データ(例えば電話番号データ等)に基づいて遊技者が特定される(例えば、登録済みの会員であることが特定される)ことを条件に遊技情報を出力するようにしてもよい。また、パチンコ機1若しくはカードユニットが、特定された遊技者の氏名情報を携帯通信端末から受信して、パチンコ機1の制御装置のサブ基板の一つである表示制御基板へ入力することにより、表示装置5の画面5aに遊技者の氏名入りのメッセージを、例えば、「田中様、いらっしゃいませ!」のように表示するように構成してもよい。
【0200】
(14)前記実施の形態では、高確率モード中に通常大当りが2回連続して発生したことに起因して低確率モードヘ遷移する構成としたが、通常大当たりが1回発生したことに起因して低確率モードヘ遷移する構成としてもよい。
【0201】
(15)上記実施形態では、インターフェース(即ち情報通信部)と関連させて表示装置にて表示する情報として、操作説明情報や、通信状態説明情報を好適例として例示したが表示させる情報はこれに限定されず、どのような情報であっても勿論よい。特に、パチンコ機と携帯通信端末との情報通信に関連する情報であれば、インターフェースと表示装置が相乗的に機能し合うこととなる。
【0202】
(16)上記実施形態では、赤外光や電磁波等の情報伝達媒体を遊技盤の盤面に対してほぼ直交方向に出力する例を示したが、これに限定されず、斜め方向、或いは遊技盤の盤面に平行な方向に出力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機について示す斜視図
【図2】パチンコ機における遊技盤の概略構成図
【図3】ガラス扉枠の裏側の構成について例示する概略構成図
【図4】通信ユニットのハードウェア構成を示すブロック図
【図5】携帯電話機を例示する正面図
【図6】携帯電話器のハードウェア構成を例示するブロック図
【図7】特別電動役物制御ルーチンを例示するフローチャート
【図8】特別電動役物制御ルーチンの図7の続き部分を説明するフローチャート
【図9】図柄変動開始処理ルーチンを説明するフローチャート
【図10】確立変動処理ルーチンを説明するフローチャート
【図11】遊技状態記憶処理ルーチンを説明するフローチャート
【図12】確変中信号、大当たり信号及び確変大当り信号の検出例を示すチャート
【図13】遊技状態記憶領域における遊技状態データの記憶例を示す図
【図14】遊技情報送信メインルーチンを説明するフローチャート
【図15】遊技情報作成・送信処理ルーチンを説明するフローチャート
【図16】送信バッファのフォーマット(遊技情報のデータ構造)及び送信バッファの格納例を示す説明図
【図17】メッセージ表示例を示す説明図
【図18】携帯電話におけるメッセージ表示例を示す説明図
【図19】携帯電話機によって受信された遊技情報の記憶例を示す図
【図20】変形例において、遊技状態記憶領域に遊技状態データ及び時点データが記憶された例を示す図
【図21】変形例において、携帯電話機によって受信された遊技情報の記憶例を示す図
【図22】通信ユニットの内部構成を概念的に示す説明図
【図23】情報通信を行っている状態を例示する説明図
【図24】第2実施形態に係るパチンコ機の要部を示す斜視図
【図25】ブルートゥース通信用アンテナを用いた構成について例示する概略図
【図26】携帯通信端末を保持する端末保持ユニットを設けた構成について例示する概略図
【図27】第2実施形態において、図24とは異なる配置例について示す斜視図
【図28】第2実施形態において、図24、図31とは異なる配置例について示す斜視図
【図29】第7実施形態におけるパチンコ機の要部を例示する概略図
【図30】保護部材についてのいくつかの形状例を示す説明図
【図31】第8実施形態におけるパチンコ機の要部について説明する説明図
【符号の説明】
1…パチンコ機
3…ガラス扉枠(透明板保持扉)
30…通信ユニット
31…報知ランプ(判断結果報知手段)
30a…保持ユニット
30b…締結部材(結合手段)
33…赤外線発光部(情報通信部、情報送信部)
34…赤外線受光部(情報通信部、情報受信部)
36…CPU(情報作成手段、通信状態情報生成手段、準備判断手段、記憶状態判断手段、遊技機状態変更手段、遊技状態変更手段、)
71…チップアンテナ(情報通信部、情報送信部、情報受信部、ブルートゥース通信用アンテナ)
72…棒状アンテナ(情報通信部、情報送信部、情報受信部、ブルートゥース通信用アンテナ)
81…透明板
S472〜S474…(情報作成手段)
200…携帯電話機(携帯通信端末)

Claims (1)

  1. 遊技に関する情報を表示する表示装置と、所定の携帯通信端末との間で情報通信を行う情報通信部と、遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段とを有するパチンコ機であって、
    前記情報通信部の近傍に、前記携帯通信端末が接近したことを検出する接近検出手段が設けられ、
    前記遊技情報記憶手段に遊技情報が記憶されている場合には、前記携帯通信端末が前記接近検出手段により検出されると、前記携帯通信端末との間で通信可能となることを特徴とするパチンコ機。
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