JP4590754B2 - 画像入力処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバー素線を多数束ねて多芯構造体に構成し、その構造体を用いて構成した複数の画像入力部を放射状に配置して、全方位立体動画映像を撮影できるようにするとともに、肉眼より遥かに広い範囲の映像を取り込むことができるように構成した画像入力処理装置(以下「画像入力装置」とも記載する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から立体映像を撮影するための画像入力装置は、幾つか考案されている。図13(a)及び図14(b)はその原理を説明するための概略構成図で、図13(a)はミラー(プリズム)式立体映像撮影装置、図14(a)は2台のカメラを用いた立体映像撮影装置である。図13(a)はプリズム式立体映像撮影装置を示し、この撮影装置は、カメラレンズ61の前方に第1プリズム62を配置し、その第1プリズム62の左右に一定間を隔てて第2、第3プリズム63、64を配置し、前方の映像を視差を持った2つの映像として、1台のカメラ65に記録するものである。なお、図13(b),(c)は、カメラ部65に記録された映像イメージの1例を示すものである。
【0003】
図14は2台のカメラを用いた立体映像撮影装置を示し、この撮影装置は、2台のカメラ66、67を一定の間隔を隔てて左右に配置し、両カメラ66、67で同時に被写体を撮影記録し、視差を持った映像を得るものである。なお、図14(b),(c)は、カメラ66、67で撮影した映像で、カメラ66による映像を「左目用映像」、カメラ67による映像を「右目用映像」としている。
【0004】
また、非常に広い画角の映像を取り込める、所謂、全方位撮影を可能とした画像入力装置が、従来から幾つか考案されている。その内の1つは、図15(a)に示す反射ミラー式パノラマ撮影装置で、この撮影装置は、例えば、建物の天井に凸面鏡からなる反射ミラー部71を取り付け、その反射ミラー部71の真下に一定距離を隔てて撮影用のカメラ部72を配置して、そのカメラ部72で反射ミラー部71に映し出された映像を取り込むように構成されたものである。図15(b)は、カメラ部72で取り込んだ映像を示すもので、この映像は大変歪んだ像となる。
【0005】
さらに、全方位撮影を可能とした他の1つは、図16(a)に示す超広角レンズ式パノラマ撮影装置のように、超広角レンズ部73を取り付けたカメラ部72で撮影するものである。この場合における撮影の映像も同図(b)に示すように大変歪んだ像となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した立体映像を撮影する画像入力装置では、既存の撮影システムを使用している関係で、画角については、カメラのレンズに左右されるとともに、撮影収録システムも大型化する欠点があった。また、再生時は、収録した映像を、そのままの画角で左目用と右目用とに分けて再生するのが一般的であり、自由な視点で立体映像を見るようなシステムでは無かった。すなわち、見る場合は、撮影者の意図した画角とアングル等の範囲内でしか、再生できないのが常であった。
【0007】
また、前述した全方位撮影による画像入力装置では、全方位の映像を光学的に非常に歪ませた形で撮影部に取り込み、全方位撮影を行う手段を採用している。このため、撮影部に得られる全方位の映像は、非常に歪みのあるものとなってしまうために、通常歪みの無い映像に処理するには、膨大な演算処理を必要とする問題があった。
【0008】
上記全方位撮影による画像入力装置は、いずれも、単眼による映像であり、例えば、これらの装置を2台使用して映像を記録しても、自由な視点で全方位にアクセス可能な立体動画映像は実現できないのが現状である。また、必ずもう一方のカメラが視野な中に入ってしまうという欠点がある。
【0009】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡単なシステムで全方位立体動画映像を撮影記録することができ、再生時には、ある画角以下の任意の画角で、且つ自由な視点で、再生中にも視点移動が可能な立体映像を提供でき、また、撮影用のカメラは1台であり、かつ視野を遮ることもなく、しかも非常に広い画角の映像を取り込めるようにした画像入力装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の画像入力処理装置は、光ファイバー素線が多数束ねられて構成された複数の多芯構造体と、これら複数の多芯構造体の各一端に形成された画像を取り込む複数の画像入力部と、これら画像入力部の画像取り込み画角を、隣接する画像入力部間でオーバーラップさせるように画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して配置した画像入力ユニットと、前記多芯構造体の各一端に設けられた前記画像入力部から取り込んだ画像を、前記多芯構造体によりその他端に導いて光学的手段を介してイメージセンサで読み取り電気信号に変換する信号処理部と、前記信号処理部で変換された電気信号を入力し、各画像入力部について、隣接する画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像領域の信号を用いて視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う演算処理部と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による画像入力処理装置は、光ファイバー素線が多数束ねられて構成された複数の多芯構造体と、これら複数の多芯構造体の各一端に形成された画像を取り込む複数の画像入力部と、これら画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して放射状に配置された第1画像入力ユニットと、この第1画像入力ユニットの下部に配置され、そのユニットの画像入力部とは異なった視線方向からの画像を取り込めるように画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して配置された第2画像入力ユニットと、前記多芯構造体の各一端に設けられた前記第1、第2画像入力ユニットのそれぞれの画像入力部から取り込んだ画像を、前記多芯構造体により、その他端に導いて光学的手段を介してイメージセンサで読み取り電気信号に変換する信号処理部と、前記信号処理部で変換された電気信号を入力し、前記第1、第2画像入力ユニットのそれぞれの画像入力部から取り込んだ画像信号を用いて視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う演算処理部と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
[実施の第1形態]
図1(a)、(b)は本発明の実施の第1形態を、光ファイバーを用いた水平360度撮影用カメラに適用したときの概略的な構成図および撮影用カメラ(画像入力部)の構成配置説明図で、図1(a)において、カメラユニット(画像入力ユニット)11は、外周面が12面体に構成された円形体からなり、そのユニット11の内部には、後述する光ファイバーからなる画像入力部12a、12b、12c……が収納され、その画像入力部12a、12b、12c……の先端の対物レンズ13a、13b、13c……は、前記12面体の表面に望まれるように設けられる。前記カメラユニット11は、支柱14の上部に支持固定される。なお、カメラユニット11の下部には、図示しないが、12個のマイクロフォンが画像入力部12a、12b、12c……に対応して配置されている。
【0014】
前記カメラユニット11の内部には、図1(b)に示すように、画像入力部12a、12b、12c……が、周囲360度に対し12個放射状に一定の角度(図においては30度づつの角度)間隔を保持して等間隔に配置されている。
【0015】
前記画像入力部12a、12b、12c……は、図2(a)〜(c)に示すように、光ファイバー素線15を多数束ねてその一端面に設けられた対物レンズ13a、13b、13c……を介して画像が取り込めるように多芯構造体(以下イメージファイバーと称す)16a、16b、16c……から構成される。
【0016】
前記イメージファイバー16a、16b、16c……は、その一端が図2(b)、(c)に示すように、筒体17で被覆され、先端に対物レンズ13a、13b、13c……が設けられる。
【0017】
前記イメージファイバー16a、16b、16c……の他端は、後述の図3に示すように光学的手段を介して撮像素子(CCD撮像素子)等のイメージセンサで同時に読み取ることができるように、四角形状に形成されたファイバー束ね部18に装着される。
【0018】
ファイバー束ね部18には、図示のように複数の円筒状の孔19a、19b、19c……が格子状に整列して穿設されている。それら円筒状の孔19a、19b、19c……には、イメージファイバー16a、16b、16c……の端部が挿入されるとともに、イメージファイバー16a、16b、16c……の端面は、全て同一面になるように平坦に揃えられる。
【0019】
図2(c)は画像入力部12a、12b、12c……の拡大図で、これら画像入力部12a、12b、12c……の先端には、対物レンズ13a、13b、13c……若しくは同等の機能を有する機構が組み込まれている。
【0020】
図3は、前述したファイバー束ね部18の端面に得られたイメージ像を光学的手段20を介してイメージセンサとして構成される撮像素子21の素子面に結像させるようにした概略構成図である。撮像素子21は、結像された像を電気信号に変換して次に示す図4の信号処理および演算処理部41に入力される。
【0021】
図4は、画像入力部で得られた映像を撮像素子で電気信号に変換し処理する回路装置のブロック構成図である。図4において、撮像素子21からの電気信号は、信号処理および演算処理部41で処理され、その処理信号は、デバイスインターフェース部42を介して記録デバイス43に記録されるとともに、外部インターフェース部44を介して図示しない外部処理装置に供給される。
【0022】
なお、信号処理および演算処理部41以降の電気回路は、通常のデジタル映像記録装置とほぼ同様な装置を使用することができるが、必要に応じて圧縮処理等を併用し、データ量を少なくすることも可能である。また、音声記録についても、複数のマイクロフォンを使用したマルチマイク部45からの音声をマルチチャンネルで記録して、再生時に見ている映像の方向に応じて再生する音のチャンネルに切り替えるための音声信号を信号処理および演算処理部41にて処理する。更に、電源部46は、信号処理および演算処理部41等の他の各部に電力を供給するものである。
【0023】
次に上記のように構成された実施の第1形態の作用を図1(b)、図5および図6を用いて述べる。図1(b)、図5(a)では、イメージファイバーからなる画像入力部12a、12b、12c……で全水平方向の映像を撮影する際に、画像入力部12a、12b、12c……(以下便宜上画像入力部を符号A,B,Cで表現する)の隣り合う画像入力部A,B,C同士の画角が、2/3オーバーラップするように設定する。このように画角を2/3オーバーラップさせるようにすると、撮像エリアの水平画角は丁度90度となる。
【0024】
また、図5(a)の画像入力部Bに写る中央部の30度の画角の範囲は、同時に左側にある画像入力部Aの右1/3と、同じく右側にある画像入力部Cの左1/3に若干の視差を伴う映像として写し出される。この様子を図5(b)に示す。図5(b)において、斜線部分は画像入力部A,B,Cで各々同じエリアが写っている様子を示している。
【0025】
ここで、画像入力部A,B,Cは、30度間隔で放射状に並んでいるので、各画像入力部A,B,Cから取り込んだ映像の各1/3ずつを連続して並べることで、水平面内360度の映像を3つの視点から再構成することができる。すなわち、この視点の違いが、左右の目に送ったときに、視差として認識され、立体映像として見えることになる。この様子が図6である。
【0026】
図6(a)は隣り合う画像入力部同士で互いに2/3ずつ、画角がオーバーラップしているときの画像で、これら画像には視差を含んでいる。図6(b)は、図6(a)の画像入力部A〜Fに得られる右端の視野の画像のみで360度パノラマ画像を生成するときのものであり、この図6(b)は特に立体映像生成時の左目用の映像となる。
【0027】
また、図6(c)は図6(a)の画像入力部A〜Fに得られる中央部の視野の画像のみで360度パノラマ画像を生成するときのものであり、この図6(c)は特に立体映像生成時のモニタ用の映像となる。
【0028】
さらに、図6(d)は、図6(a)の画像入力部A〜Fに得られる左端の視野の画像のみで360度パノラマ画像を生成するときのものであり、この図6(d)は特に立体映像生成時の右目用の映像となる。
【0029】
図6(e)は、画像入力部Aの左目画像と画像入力部Cの右目画像の範囲を図示斜線で示したものである。
【0030】
上記のように、各画像入力部A,B,Cから得られる中央部1/3の映像をモニタに映し、隣接する画像入力部で得られる映像の内、左側の右1/3は左目に、右側の左1/3は右目の映像として送出することで、立体動画映像を見ることができるようになる。
【0031】
次に視点を動かした場合を考えてみる。視点を移動させると言うことは、すなわち、図6における画像入力部Bの中央の映像をシフトさせると言うことであり、この時、視点の異なった3種類のパノラマ映像の中央部の視点と左右の視差の関係は、どの位置でも同じであることから、中央部の映像のシフト量と同じだけ左右の映像をシフトさせることで、自由な視点移動を伴った立体動画映像を見ることができる。
【0032】
図7は画像入力部A,B,Cにおいて、隣り合う画像入力部の同士の画角のオーバーラップを各々1/2に設定した場合の撮影用カメラの構成配置説明図で、図7において、画像入力部は図1(b)に示すように30度間隔で並んでいるので、1/2のオーバーラップ量から計算して、撮像エリアの水平画角は、60度となる。また、図8(a),(b)に示すように、画像入力部Bの左半分の30度の画角範囲の画像は、左隣りにある画像入力部Aの右半分と、また画像入力部Bの右半分の画像は、右隣りの画像入力部Cの左半分の画像と同じ所を見てはいるが、若干の視差を伴った画像となっている。
【0033】
ここで、図6と同様に、各画像入力部から取り込んだ映像の半分ずつを連続して並べることで、水平面内360度の映像を2種類の異なった視点からの映像として、記録できる。この様子を示したものが、図9(a)〜(d)である。この図9(a)〜(d)の動作は、前記図6と同様であるから、詳細な説明は省略するが、いずれにしても、これらの視点の異なる映像を、左右の目に見せることで、立体動画像を見ることができる。なお、図9(b)は立体映像生成時の左目用映像、図9(c)は立体映像生成時の右目用映像となり、どちらかの映像を立体映像生成時のモニタ用映像とする。また、視点を移動させた場合についても前記図6と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0034】
上述した左右の目に異なった映像を送り、立体に見せるシステムには、偏光フィルタを用いて右目用と左目用の映像を分離し、左右の目に視差のある映像を見せるものや、液晶シャッタを用いるようにしてもよい。
【0035】
[実施の第2形態]
図10(a)〜(c)は本発明の実施の第2形態を、光ファイバーを用いた水平360度撮影用カメラに適用したときの概略的な構成図および撮影用カメラの構成配置説明図で、図10(a)において、上下2段に構成されたカメラユニット(第1、第2画像入力ユニット)11a、11bは、それぞれ外周面が8面体の円形体から構成される。
【0036】
前記カメラユニット11a、11bの内部には、前述した光ファイバーからなる上段および下段画像入力部12a、12b、12c……および121a、121b、121c……が収納され、両画像入力部12a、12b、12c……および121a、121b、121c……の先端の対物レンズ13a、13b、13c……および131a、131b、131c……は、前記8面体のカメラユニット11a、11bから望まれるように設けられる。
【0037】
前記カメラユニット11a、11bは、支柱14の上部に図示のように支持固定される。なお、カメラユニット11a、11bの下部には、図示しないが、8個のマイクロフォンが上段および下段画像入力部12a、12b、12c……および121a、121b、121c……に対応して配置されている。
【0038】
前記カメラユニット11aの内部は、図10(b)に示すように、上段画像入力部12a、12b、12c……が、周囲360度に対し8個放射状に一定の角度(図10においては、45度づつの角度)間隔を保持して等間隔に配置されている。このように構成すると、画像入力部12a、12b、12c……の水平画角が45度であることから、それらの映像を横に並べることで、水平面内全方向のパノラマ撮影ができるようなる。
【0039】
また、前記カメラユニット11bの内部は、図10(c)に示すように、下段画像入力部121a、121b、121c……が、周囲360度に対し8個放射状に一定の角度(図10においては、45度づつの角度)間隔を保持して等間隔に配置されるとともに、上段画像入力部12a、12b、12c……に対して光軸の向きが、ほぼ45度異なるように配置される。このように構成にすると、下段画像入力部121a、121b、121c……を、上段画像入力部12a、12b、12c……に対し少し視差を持たせた形でのパノラマ撮影ができるようになる。
【0040】
上記のように互いに視差を伴うパノラマ映像を、それぞれ張り合わせ、360度パノラマにした様子を図11(a)、(b)に示す。図11(a)は左目用映像、図11(b)は右目用映像のものである。図11(a)、(b)の360度パノラマから、任意の方向と画角の映像を切り出せば、通常のカメラで撮影した映像と変わりはないが、ここで同じ方向の映像で、図10(a)に示す上段カメラユニット11aを左目、下段カメラユニット11bを右目に見せることで、立体映像として認識される。
【0041】
すなわち、図10(b)、(c)で、左目で上段カメラユニット11aの画像入力部Aからの映像(図中Aの撮影範囲の映像)を見ているときには、右目には下段カメラユニット11bの画像入力部Cの映像(図中Cの撮影範囲の映像)を見せる。このようにすることによって、両目には、上下段カメラユニット11a、11b間の距離に相当する視差を持った映像が送られるので、立体映像と認識されるようになる。
【0042】
また、視野を例えば、画像入力部Aによる撮影範囲から画像入力部Bによる撮影範囲に移動させたときには、移動量に応じて右目の映像も、画像入力部Cによる撮影範囲から画像入力部Dによる撮影範囲へと同じ量だけ、移動させることで、違和感なく立体映像を見ながら視線の移動を行うことができる。
【0043】
上記実施の第2形態では、上下2段のカメラユニットを使用する撮影の場合について述べて来たが、これらのカメラユニットが小型である場合には、もちろん一体に組み込むことが可能である。また、中央および左側・右側と言うように、3段のカメラユニットとして実現することも可能である。図12(b)には、その3段のカメラユニット11a〜11cとマルチマイクロフォン部45aを備え、イメージファイバー16a、16b……でファイバー束ね部18に撮影した映像を導くようにした構成図を示す。なお、図12(a)は上下2段のカメラユニット11a、11bとマルチマイクロフォン部45aを備えた構成図である。
【0044】
上記のように実施の第2形態を構成すれば、全方位の立体動画映像を記録するシステムを提供することができる。なお、第1形態と同様に、左右の目に異なった映像を送り立体に見せるシステムには、偏光フィルタを用いて右目用と左目用の映像を分離し、左右の目に視差のある映像を見せるものや、液晶シャッタを用いるようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、従来では不可能であった立体動画映像の再生を可能にする、全方位立体動画映像記録装置を実現できる利点がある。また、立体動画映像の再生時においても、自由な視点移動が可能であり、かつ、撮影用のカメラは、1台のみであるために、視野が塞がれることがない。さらに、大きさ的には、イメージファイバを用いることでコンパクトに製作することが可能であり、自由な視差を設定して装置を製作することができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の実施の第1形態を、水平360度撮影用カメラに適用したときの概略的な構成図および隣り合う画像入力部同士で互いに2/3ずつ、画角がオーバーラップしていることを示す撮影用カメラの構成配置説明図。
【図2】(a)、(b)、(c)は画像入力部の詳細を示す構成説明図。
【図3】ファイバー束ね部の端面に得られたイメージ像を撮像素子に結像させるときの説明図。
【図4】画像入力部で得られた映像を撮像素子で電気信号に変換し処理する回路装置のブロック構成図。
【図5】(a)は隣り合う画像入力部同士で互いに2/3ずつ、画角がオーバーラップしていることを示す説明図、(b)は斜線部分が3つの画像入力部で各々同じ範囲を撮影している状態を示す説明図。
【図6】(a)は隣り合う画像入力部同士で互いに2/3ずつ、画角がオーバーラップしているときの画像を示す説明図、(b)は立体映像生成時の左目用映像説明図、(c)は立体映像生成時のモニタ用映像説明図、(d)は立体映像生成時の右目用映像説明図、(e)は画像入力部Aの左目画像と画像入力部Cの右目画像の範囲を図示斜線で示したときの説明図。
【図7】隣り合う画像入力部同士で互いに1/2ずつ、画角がオーバーラップしていることを示す撮影用カメラの構成配置説明図。
【図8】(a)は隣り合う画像入力部同士で互いに1/2ずつ、画角がオーバーラップしていることを示す説明図、(b)は斜線部分が2つの画像入力部で各々同じ範囲を撮影している状態を示す説明図。
【図9】(a)は隣り合う画像入力部同士で互いに半分ずつ、画角がオーバーラップしているときの画像を示す説明図、(b)は立体映像生成時の左目用映像説明図、(c)は立体映像生成時の右目用映像説明図、(d)は画像入力部Aの左目画像と画像入力部Bの右目画像の範囲を示す説明図。
【図10】(a)、(b)、(c)は本発明の実施の第2形態を示すもので、(a)は光ファイバーを用いた水平360度撮影用カメラに適用したときの概略的な構成図、(b)は上段撮影用カメラ(画像入力部)の構成配置説明図、(c)は下段撮影用カメラの構成配置説明図。
【図11】(a)、(b)は360度パノラマにした様子を示す左目用映像および右目用映像の説明図。
【図12】(a)は第1形態の全体構成図、(b)は第2形態の全体構成図。
【図13】(a)はミラー式立体映像撮影装置の概略構成図、(b)、(c)は映像イメージの1例を示す説明図。
【図14】(a)は2台のカメラによる立体映像撮影装置の概略構成図、(b)は左目用映像イメージ説明図、(c)は右目用映像イメージ説明図。
【図15】(a)は反射ミラー式パノラマ映像撮影装置の概略構成図、(b)は映像イメージの説明図。
【図16】(a)は超広角レンズ式パノラマ映像撮影装置の概略構成図、(b)映像イメージの説明図。
【符号の説明】
11…カメラユニット
11a、11b…上下段カメラユニット
12a、12b、12c……画像入力部
13a、13b、13c……対物レンズ
14…支柱
15…光ファイバー素線
16a、16b、16c……多芯構造体(イメージファイバー)
17…筒体
18…ファイバー束ね部
19a、19b、19c……円筒状の孔
20…光学的手段
21…撮像素子
41…信号処理および演算処理部
42…デバイスインターフェース部
43…記録デバイス
44…外部インターフェース部
45…マルチマイクロフォン部
46…電源部

Claims (12)

  1. 光ファイバー素線が多数束ねられて構成された複数の多芯構造体と、
    これら複数の多芯構造体の各一端に形成された画像を取り込む複数の画像入力部と、
    これら画像入力部の画像取り込み画角を、隣接する画像入力部間でオーバーラップさせるように画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して配置した画像入力ユニットと、
    前記多芯構造体の各一端に設けられた前記画像入力部から取り込んだ画像を、前記多芯構造体によりその他端に導いて光学的手段を介してイメージセンサで読み取り電気信号に変換する信号処理部と、
    前記信号処理部で変換された電気信号を入力し、各画像入力部について、隣接する画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像領域の信号を用いて視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う演算処理部と、
    を具備した画像入力処理装置。
  2. 前記演算処理部が、各画像入力部について、一の画像入力部と隣接する一方の画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像と、該一の画像入力部で取り込まれた画像と、該一の画像入力部と隣接する他方の画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像とを並べることにより視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う
    求項1に記載の画像入力処理装置。
  3. 前記演算処理部が、各画像入力部について、隣接する一方の画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像と、隣接する他方の画像入力部で取り込まれたオーバーラップする画像とを並べることにより視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う
    求項1に記載の画像入力処理装置。
  4. 前記複数の画像入力部は、互いに隣り合う画角入力部間で各画角を50%以上オーバーラップさせ
    求項1に記載の画像入力処理装置。
  5. 前記複数の画像入力部は、互いに隣り合う画角入力部間で各画角を2/3以上オーバーラップさせ
    求項に記載の画像入力処理装置。
  6. 前記複数の画像入力部は、その入力部を構成する光ファイバーの光学軸が放射状に一定の角度間隔を保持して円形状に配置され
    求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入力処理装置。
  7. 前記複数の画像入力部は、その入力部の先端に光学レンズを設け
    求項1〜6のいずれか1項に記載の画像入力処理装置。
  8. 光ファイバー素線が多数束ねられて構成された複数の多芯構造体と、
    これら複数の多芯構造体の各一端に形成された画像を取り込む複数の画像入力部と、
    これら画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して放射状に配置された第1画像入力ユニットと、
    この第1画像入力ユニットの下部に配置され、そのユニットの画像入力部とは異なった視線方向からの画像を取り込めるように画像入力部を同一平面状に一定の角度間隔を保持して配置された第2画像入力ユニットと、
    前記多芯構造体の各一端に設けられた前記第1、第2画像入力ユニットのそれぞれの画像入力部から取り込んだ画像を、前記多芯構造体により、その他端に導いて光学的手段を介してイメージセンサで読み取り電気信号に変換する信号処理部と、
    前記信号処理部で変換された電気信号を入力し、前記第1、及び前記第2画像入力ユニットのそれぞれの画像入力部から取り込んだ画像信号を用いて視差を認識できるように画像を構成するための処理を行う演算処理部と、
    を具備した画像入力処理装置。
  9. 前記第2画像入力ユニットは、第1画像入力ユニットに対して視差を持たせてパノラマ撮影を行
    求項8に記載の画像入力処理装置。
  10. 前記第1画像入力ユニットは、その画像入力部を構成する光ファイバーの光学軸が放射状に一定の角度間隔を保持して円形状に配置され
    求項8〜9のいずれか1項に記載の画像入力処理装置。
  11. 前記複数の画像入力部は、その入力部の先端に光学レンズを設け
    求項8〜10のいずれか1項に記載の画像入力処理装置。
  12. 前記第2画像入力ユニットの下部に、複数の画像入力ユニットを設け
    請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像入力処理装置。
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