JP4590502B2 - 打錠機の杵洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体を錠剤に成型する打錠機の杵を自動的に洗浄する洗浄装置に係り、特に打錠機から取り外した複数本の杵の杵先を蒸気により洗浄する打錠機の杵洗浄装置に関する。
打錠機は、例えば上下方向に回転軸を有する回転円板の周方向に沿って上下方向に開口する臼が多数個配置され、各臼に対応して上下一対の杵が夫々上下方向に移動可能に配置され、該回転円板の回転と一体に移動し、前記臼に所定量の粉体が供給されると、前記一対の杵に加圧力が付与され、該一対の杵の対向する杵先の間で錠剤が成型され、成型された錠剤が臼から取り出される。
このような打錠機において、例えば成型する錠剤の種類が変更される毎、一日の作業が終了する毎に打錠機の部品を洗浄する自動洗浄装置が提案されている。
打錠機の部品を自動洗浄する自動洗浄装置として、打錠機から取り外した部品である複数の杵と臼とをバスケット内に収納し、このバスケットを、超音波発信器付の洗浄槽と油脂分離槽を上下に配置した洗浄ステーションに移動してバスケットに収納した杵と臼とを洗浄槽内で洗浄後、防錆液を貯溜した防錆槽の下方に水、油脂分離槽を配置した防錆処理層ステーションに移動し、洗浄処理後のバスケットを防錆槽に浸潰して防錆処理を施す(特許文献1)。
特開平10−008273号公報
特許文献1に記載の自動洗浄装置は、杵と臼をバスケットに収納し、該バスケットに収納した全ての杵と臼とを一度に洗浄するために、洗浄槽等を備えた洗浄ステーションと、防錆槽を備えた防錆ステーションとを別々に備えていることから、装置全体が大型化する。
また、杵の先端面は汚れが落ちにくく、特許文献1に記載の自動洗浄装置のように杵と臼を全体的に洗浄しているのみでは杵の先端を十分に洗浄することはできない。
本発明は、このような観点に鑑みなされたもので、装置の大型化を招かず、防錆液を用いることなく洗浄後の杵の表面に酸化皮膜(錆)が形成されることを防止できる打錠機の杵洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を実現する構成は、打錠機から取り外した多数本の杵を洗浄する打錠機の杵洗浄装置において、垂直方向に回転軸を有する円板状の回転体からなり、該回転体の外周部に前記杵をその先端を上向きにして取り外し可能に保持する保持部を設け、該保持部を周方向に沿って等ピッチに配した杵保持回転テーブルと、前記杵保持回転テーブルを間欠駆動することにより1間欠回転で複数の前記保持部に相当する角度を回転移動させる駆動手段と、前記杵保持回転テーブルの外周部に向けて昇降可能とし、下方が開口した筐体内を複数の蒸気ノズルが臨む蒸気噴気室と複数のエアノズルが臨むエア噴気室に仕切壁により区分けされ、該杵保持回転テーブルの間欠駆動による回転方向上流側に該蒸気噴気室を配すると共に該回転方向下流側に該エア噴気室を配し、降下位置において該杵保持回転テーブルに保持された複数本の杵を該蒸気噴気室と該エア噴気室内にそれぞれ収容すると共に、前記蒸気噴気室とエア噴気室に収容した前記杵の先端に対応して前記蒸気ノズルと前記エアノズルを設けた昇降体と、前記杵保持回転テーブルの周囲を覆い、前記蒸気ノズルから噴射された蒸気を装置外に排気する手段と、を有し、前記昇降体が前記杵保持回転テーブルに保持されている杵と干渉しない上方位置まで退避すると前記杵保持回転テーブルを1間欠回転駆動させ、その後前記昇降体を降下させて前記蒸気ノズルから蒸気を噴気させると共に前記エアノズルから圧縮空気を噴気させる蒸気洗浄・乾燥処理工程を繰り返し行なうことを特徴とする。
本発明によれば、杵保持回転テーブルに複数本の杵をセットするだけで、自動的に杵の先端を蒸気により洗浄するので、杵の先端の汚れを確実に落すことができ、蒸気発生する水として精製水を使用すれば非常に衛生的に杵の先端を洗浄することができる。また杵は金属製であるが一般にメッキ処理を施さないので、表面が濡れていると直ぐに錆が発生し易いが、本発明では蒸気洗浄後は直ちに圧縮空気による乾燥を行うので、杵の先端に錆が発生することがない。
また、杵保持回転テーブルの外周部に杵を保持させ、この杵保持回転テーブルを回転させながら逐次複数の杵を一度に蒸気洗浄し乾燥するようにしているので、小さなスペースで多くの杵の洗浄を行うことが可能となる。
さらに、温水ノズルからの温水で杵を全体的に洗浄する全体洗浄を杵の先端洗浄処理の前に実施すれば全体的に汚れを落した状態での杵の先端洗浄・乾燥処理を実行でき、また全ての杵に対する先端洗浄・乾燥処理の終了後に、全ての杵を固定エアノズルからの圧縮空気により全体に乾燥させることで、杵を確実に乾燥させることができる。
また、架台の上方に前記杵保持回転テーブルを配置し、該架台内に蒸気発生器などの機器類を配置することにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1は打錠機の杵洗浄装置の正面図、図2は図1の上面図、図3は図1の右側面図、図4は図1に設けられている杵保持回転テーブルを示し、(a)は上面テーブル、(b)は下面テーブルの上面図をそれぞれ示す。また、図5(a)〜(c)は、杵を杵保持回転テーブルに装着して所定位置に保持された状態、(d)は洗浄・エアブロー位置での杵の先端とスチームノズルとの関係を示す図である。図6(a)は洗浄・エアノズルの正面図、(b)はその上面図である。
本実施の形態の打錠機の杵洗浄装置によって洗浄される打錠機の杵は、前述したように、筒状の臼に対し、上下方向から杵の先端部が入り込むもので、対をなす上下の各杵は外観が同一形状に形成され、図5に示すように、杵100は、上方に示す部分を先端部101とし、同一軸径の中央軸部102と後端部104との間にくびれ部103が形成されている。そして、先端部101の先端面が錠剤を成型する際に粉体(粉末)に高圧で接触する。したがって、杵の洗浄としては、この先端部103の先端面を主として洗浄することになる。
図1から図3を参照して打錠機の杵洗浄装置の構成を以下に説明する。
本実施の形態の杵洗浄装置は、キヤスター付の架台1の上方に杵保持回転テーブル2を配置し、架台1内に杵保持回転テーブル2の回転駆動源である減速機付サーボモータ3を配置している。
杵保持回転テーブル2は、垂直方向に延びる回転軸4を有し、回転軸4は架台1の上板1aを貫通して架台1内まで延びており、上板1aにボルト固定されて下方に延びるスリーブ部材5内を貫通して回転自在に軸支されている。回転軸4がスリーブ部材5を貫通した貫通端部には、例えばギア4aが取り付けられ、このギアと減速機付サーボモータ3の出力軸に固定されたモータギア3aとの間に掛け渡された無端チェーン6を介して、減速機付サーボモータ3の回転駆動力が回転軸4に伝達されて杵保持回転テーブル2を回転させる。
杵保持回転テーブル2は密閉された密閉容器内に収容されており、この密閉容器は、底面のパン7と天板8と、手前側壁面9、両側壁面10および奥側の壁面11とにより直方体状に形成されており、手前側壁面9と両側壁面10の手前側半部分および天板8の手前側半部分が他の部分と分割され、これらの部分が一体化されて取り外し可能な洗浄カバー12を構成している。
なお、底面パン7において、回転軸4が貫通する貫通部にシール装置13を設け、水密性を保持している。
杵保持回転テーブル2は、図4(b)に示す円盤形状の下面テーブル14の上方に、図4(a)に示す円盤形状の上面テーブル15を軸心を同一にして上下に隔設配置し、複数の支持ロッド16により下面テーブル14と上面テーブル15とが一定の距離を隔てて一体的に固定されている。複数の支持ロッド16は、下面テーブル14および上面テーブル15の内周側に配置され、符号17、18で取り付け位置を示す。
図4(b)に示す下面テーブル14は、上面の外周端部に周方向に沿って複数(本実施の形態では45個)の杵受座19が等ピッチで半径rの同一円周上に配置されている。この杵受座19は、図5に示すように、先端部101を上方に向けて垂直姿勢の杵100の後端部104がガタ無く嵌合する穴部が上方に開口して形成されている。
図4(a)に示す上面テーブル15は、外周端部に杵受座19と同数の切欠穴部20が半径rの同一円周上に周方向に沿って等ピッチに形成され、これら切欠穴部20と杵受座19とは上下方向において正対して配置されている。切欠穴部20は、平面略C形状に形成され、上面テーブル15の外周面に臨む切欠端20bの幅が杵100のくびれ部103の外径よりも広いが中央軸部102の外径よりも小さく形成され、切欠穴20aは杵100の中央軸部102がガタ無く上下方向にスムーズに移動できる内径に形成されている。
このように形成された切欠穴部20に対し、杵100を装着するには、図5(a)(b)に示すように、杵100のくびれ部103を切欠端20bを通して切欠穴20a内まで嵌め込み、その位置から杵100を下方にずらすと図5(c)に示すように、中央軸部102が切欠穴20a内にガタ無く支持され、後端部104を杵受座19に担持した状態で杵100を垂直姿勢に保持する。
打錠機から取り外した複数本の杵100を本実施の形態の杵洗浄装置の杵保持回転テーブル2に装着する際は、先ず洗浄カバー12を取り外す。洗浄カバー12の取り外しにより、杵保持回転テーブル2の約半分が現れるので、図5の(a)〜(c)に示すように、上面テーブル15の切欠穴部20に順に杵100を先端部101を上に向け、くびれ部103を切欠端20bに通して差し込み、杵100の後端部104を杵受座19に嵌め込ませる。本実施の形態においては、杵保持回転テーブル2は連続する3つの切欠穴部20を1間欠送りピッチとして回転駆動するようにしているので、3本分の杵100を装着する毎に杵保持回転テーブル2を間欠的に駆動することで、杵保持回転テーブルに45本の杵100を装着することができる。
本実施の形態において、架台1の奥側には、複数の蒸気ノズル21と複数のエアノズル22を備えた昇降タワー23が杵保持回転テーブル2の後方位置に配置されている。昇降タワー23は、杵保持回転テーブル2を覆う密閉容器内に収容されると共に、該密閉容器の天板8よりも上方に突出した部分をタワーカバー24により覆うようにしている。本実施の形態において、杵保持回転テーブル2および昇降タワー23を前記密閉容器およびタワーカバー24により密閉状態に覆うようにしているのは、昇降タワー23に設けた蒸気ノズル21からの蒸気が拡散するのを防止するためである。なお、前記密閉容器内およびタワーカバー24内に充満した蒸気は、奥側の壁面11に取り付けた蒸気排気ダクト25を通してこの杵洗浄装置を設置している部屋の外に排気される。
昇降タワー23は、架台1の上板1aから上方に延びる支持体26に昇降体27が上下方向に昇降可能に取り付けられており、シリンダー装置28を下方向へ駆動させると昇降体27が上方の待機位置から下方へ所定距離だけ降下し、上方向へ駆動させると昇降体27が該上方の待機位置まで上方へ移動する。
昇降体27は、図6(a)(b)に示すように、下方のみが開口した筐体状に形成され、上板29には、ノズル装着孔を中央部に有する複数のノズル取付部30が同一円周上に所定ピッチで設けられている。ノズル取付部30は、杵保持回転テーブル2の外周部に保持されている杵100の上方に位置し、また複数のノズル取付部30が配置される円周の半径は、杵保持回転テーブル2の回転中心から杵100を保持する切欠穴部20までの半径と同じ半径とし、また複数のノズル取付部30の配置ピッチは、複数の切欠部20の配置ピッチと同ピッチとしている。そして、杵保持回転テーブル2が間欠駆動する毎に、切欠穴部20がノズル取付部30の下方に位置するように杵保持回転テーブル2と昇降体27との位置決めが行われている。
図2及び図6において、杵保持回転テーブル2は矢印Aで示す反時計方向に間欠回転するように設定しており、昇降体27の上板29に配置された複数(本実施の形態では6個)のノズル取付部30の内で、杵保持回転テーブル2の回転方向上流側の3つのノズル取付部30に蒸気ノズル21を取付、杵保持回転テーブル2の回転方向下流側の3つのノズル取付部30にエアノズル21を取り付けるようにしている。また、筐体に形成されている昇降体27は、蒸気ノズル21とエアノズル22との境に仕切壁31が配置され、昇降体27の内部を3本の蒸気ノズル21が配置される蒸気噴気室32と、3本のエアノズル22が配置されるエア噴気室33とに区分けされている。
図6に示すように、昇降体27の周壁27A及び仕切壁31によって区分けされた蒸気噴気室32内に下向きに取り付けられた蒸気ノズル21の先端が位置し、同様にエア噴気室33内に下向きに取り付けられたエアノズル22の先端が位置しており、エアノズル22の先端を蒸気ノズル21の先端よりも高い位置に設定している。この蒸気ノズル21の先端位置は、昇降体27の下端が杵保持回転テーブル2の上面テーブル15の表面に当接するまで昇降体27が降下した状態(図5(d)参照)において、杵100の先端と蒸気ノズル21の先端との間隔を例えば5mmとし、杵100の先端に蒸気ノズル21のノズル先端が近接した状態で蒸気を杵100の先端に噴気できるようにしている。
昇降体27が降下点まで降下した状態にあっては、蒸気噴気室32内に3本の杵100が収容され、仕切壁31で仕切られた隣のエア噴気室33内にも3本の杵100が収容される。
蒸気ノズル21により杵100の先端に蒸気を噴射することにより、杵100の先端を蒸気洗浄する。その際、蒸気を発生する水として精製水を用いることにより、清浄される杵100の先端面が蒸気により汚染されることがない。この蒸気噴気室32内での杵100の蒸気洗浄は、収容されている3本の杵100に対し、対応する各蒸気ノズル21により同時に行われるが、3本の蒸気ノズル21から噴出する大量の蒸気は、図5(d)に示すように、蒸気噴気室32の下端開口の一部が杵保持回転テーブル2の上面テーブル15から外れているので、杵保持回転テーブル2の後方へ、蒸気噴気室32内から蒸気が排気される。この蒸気は蒸気排気ダクト25から排気される。
また、エア噴気室33は蒸気噴気室32とは仕切られているので、エア噴気室33内へ蒸気が入り込むことが妨げられる。エア噴気室33では、蒸気噴気室32で蒸気洗浄された杵100の先端に向けて圧縮空気をエアノズル22から噴射することにより、杵100の先端を乾燥させ、杵100の先端に錆が発生するのを防止する。昇降体27の降下動作に引き続いて同時に行われる3本の杵100に対する精製水による蒸気洗浄処理と、蒸気洗浄後の3本の杵100に対するエアブローによる乾燥処理とが終了すると、昇降体27が上昇し、杵保持回転テーブル2に保持されている杵100との干渉がない上方の退避位置まで上昇して停止する。
昇降体27が退避位置で停止すると、杵保持回転テーブル2が1間欠駆動を行ない、杵保持回転テーブル2に保持されている杵3本分だけ移動する。この1間欠移動により、蒸気洗浄処理の済んだ3本の杵100がこの蒸気洗浄部から次のエアブローによる乾燥処理部へと移動して停止し、乾燥処理の済んだ3本の杵100はこの乾燥処理部から排出され、新たに3本の杵100が蒸気洗浄処理部へと移動する。このような間欠送りと昇降体27の昇降動作を繰り返すことにより、杵保持回転テーブル2に保持した全ての杵100の洗浄と乾燥が終了する。
一方、杵100の先端に対する蒸気洗浄とエアブローによる乾燥とは別に、前記密閉容器に複数の温水ノズル34と複数のエアノズル35とを固定配置し、杵保持回転テーブル2を回転させながら杵100の全体にわたる温水による洗浄と、エアブローによる杵100全体の乾燥とを行えるようにしている。
本実施の形態において、複数の温水ノズル34から温水を噴射して杵100を全体的に洗浄する全体洗浄は、蒸気ノズル21とエアノズル22による杵100の先端洗浄の開始前に杵保持回転テーブル2を回転させながら行い、複数のエアノズル35から圧縮空気を噴射して杵100を全体的に乾燥させる全体乾燥は、全ての杵100の先端洗浄の終了後に杵保持回転テーブル2を回転させながら行う。また、杵保持回転テーブル2の特定位置を原点位置とし、例えば上記全体乾燥あるいは全体洗浄の終了後に、杵保持回転テーブル2の該特定位置が所定位置で停止するように、回転軸4の回転位置をテーブル原点センサ37により検知し、テーブル原点センサ37が前記原点位置を検知すると、杵保持回転テーブル2の回転駆動を停止する。
また、杵保持回転テーブル2の近傍には、杵100が杵保持回転テーブル2に適正に保持されているか否かをチェックする杵セット不良確認センサ36が配置され、この杵セット不良確認センサ36が移動する杵100のセット不良を確認すると、不図示の制御装置にセット不良確認信号を出力し、杵保持回転テーブル2の回転駆動を停止させ、作業者がセット不良の杵100を適正にセット後、スタートスイッチをオンとすることにより、杵保持回転テーブル2が再回転を開始する。この杵セット不良確認センサ36の構成としては、例えば杵セットの不良態様として、杵100が真っ直ぐに装着されていない場合がある。杵セット不良確認センサ36の構成としては、機械的、光学的、電気的なスイッチを使用し、正規の位置を通過する杵100については非検知、正規の位置から外れた軌跡を通過する場合に検知することにより、杵セット不良を検知する。
本実施の形態では、蒸気発生器、精製水タンクなどを架台1内に収納し、また、架台1の上方に装置全体を操作するための操作盤39が配置されている。また、底面のパン7上に溜まった水は、ドレインチューブ38から排水される。なお、昇降体27に取り付けられている複数の蒸気ノズル21及び複数のエアノズル22はフレキシブルチューブFTにより夫々バルブ装置を介して蒸気発生器、コンプレッサに接続されている。
上記した構成の打錠機の杵洗浄装置は、作業者により杵回転テーブル2に図5の(a)〜(c)に示す方法で装着し、洗浄カバー12を閉め、操作盤39のスタートスイッチをオンすると、後は所定のプログラムに従って、自動的に固定の温水ノズル34による杵100の全体洗浄が杵保持回転テーブル2を連続回転させながら実行され、杵保持回転テーブル2が限定位置に達するとこの温水による全体洗浄を終了し、次に蒸気ノズル21とエアノズル22による杵100の先端洗浄及び乾燥処理工程が開始される。
この杵の先端洗浄・乾燥処理工程は、停止している杵保持回転テーブル2に対して昇降体27が所定位置まで降下し、連続保持されている6本の杵100を覆う。この6本の杵100に対し、回転上流側の3本の杵100は蒸気噴気室32内に収容され、回転下流側の3本の杵100に対してはエア噴気室33内に収容される。昇降体27が所定位置まで降下したことが確認されると、各杵100の上端から5mm上方に夫々位置する蒸気ノズル21のノズル端から蒸気が杵100の先端面に向かって噴出し、蒸気洗浄が行われる。この杵の先端洗浄・乾燥処理工程において、最初の処理では蒸気噴気室32に収容される3本の杵100は蒸気洗浄されていないので、エアノズル22からエアを噴出させる必要はないが、隣の蒸気噴気室32からの蒸気ができる限り入り込むのを阻止するという点より、エアノズル22から圧縮空気を噴出してエア噴気室32内の圧力を高めるようにするのが好ましい。
杵100の最初の先端洗浄・乾燥処理が終了すると、昇降体27は退避位置まで上昇し、杵保持回転テーブル2が1間欠回転する。この1間欠回転により、保持している杵100の3本分だけ回転し、昇降体27が降下する。そして、蒸気噴気室32内に収容された3本の杵100の先端に向けて蒸気ノズル21から洗浄用の蒸気が噴射され、同時にエア噴気室33内において、蒸気洗浄済みの杵100の先端に圧縮空気を噴射して乾燥する。エア噴気室33は蒸気噴気室32とは仕切壁31により仕切られているため、エア噴気室33内には、蒸気噴気室32からの蒸気が入り込むことがなく、圧縮空気の噴き付けで乾燥した杵100に対する湿気の付着が防止される。
昇降体27の蒸気噴気室21内での3本の杵100に対する蒸気洗浄と、エア噴気室22内での3本の杵100に対するエア噴気による乾燥とを同時に行う洗浄・乾燥処理を行う毎に、杵保持回転テーブル2を1間欠送りし、この動作を最大15回行うことにより、杵保持回転テーブル2に保持した45本の全ての杵100の先端の洗浄と乾燥を終了する。
全ての杵100の先端洗浄と乾燥の終了後、杵保持回転テーブル2を連続回転させながら固定の複数のエアノズル35から杵100の全体に向けて圧縮空気を噴出し、全ての杵100に対する全体乾燥を行う。
この全体乾燥が終了すると、杵保持回転テーブル2の回転が停止し、洗浄カバー12を取り外し、杵保持回転テーブル2に保持されている洗浄処理済の杵100を取り出す。その際、杵保持回転テーブル2を適宜回転させることにより、杵保持回転テーブル2の全周に保持されている杵100を装置の手前側で取り出すことができる。
打錠機の杵洗浄装置の正面図。 図1の上面図。 図1の右側面図。 図1に設けられている杵保持回転テーブルを示し、(a)は上面テーブル、(b)は下面テーブルの上面図をそれぞれ示す。 (a)〜(c)は、杵を杵保持回転テーブルに装着して所定位置に保持された状態、(d)は洗浄・エアブロー位エアプロ一端とスチームノズルとの関係を示す図。 (a)は洗浄・エアノズルの正面図、(b)はその上面図。
符号の説明
100 杵
101 先端部 102 中央軸部 103 くびれ部
104 後端部
1 架台
1a 上板
2 杵保持回転テーブル
3 減速機付サーボモータ
4 回転軸
4a ギア
5 スリーブ部材
6 無端チェーン
7 パン
8 天板
9 手前側壁面
10 両側壁面
11 奥側の壁面
12 洗浄カバー
13 シール装置
14 下面テーブル
15 上面テーブル
16 支持ロッド
17、18 支持ロッドの取付位置
19 杵受座
20 切欠穴部
20a 切欠穴 20b 切欠端
21 蒸気ノズル
22 エアノズル
23 昇降タワー
24 タワーカバー
25 蒸気排気ダクト
26 支持体
27 昇降体
28 シリンダー装置
29 上板
30 ノズル取付部
31 仕切壁
32 蒸気噴気室
33 エア噴気室
34 温水ノズル
35 エアノズル
36 杵セット不良確認センサ
37 原点センサ
38 ドレインチューブ
39 操作盤








Claims (3)

  1. 打錠機から取り外した多数本の杵を洗浄する打錠機の杵洗浄装置において、
    垂直方向に回転軸を有する円板状の回転体からなり、該回転体の外周部に前記杵をその先端を上向きにして取り外し可能に保持する保持部を設け、該保持部を周方向に沿って等ピッチに配した杵保持回転テーブルと、
    前記杵保持回転テーブルを間欠駆動することにより1間欠回転で複数の前記保持部に相当する角度を回転移動させる駆動手段と、
    前記杵保持回転テーブルの外周部に向けて昇降可能とし、下方が開口した筐体内を複数の蒸気ノズルが臨む蒸気噴気室と複数のエアノズルが臨むエア噴気室に仕切壁により区分けされ、該杵保持回転テーブルの間欠駆動による回転方向上流側に該蒸気噴気室を配すると共に該回転方向下流側に該エア噴気室を配し、降下位置において該杵保持回転テーブルに保持された複数本の杵を該蒸気噴気室と該エア噴気室内にそれぞれ収容すると共に、前記蒸気噴気室とエア噴気室に収容した前記杵の先端に対応して前記蒸気ノズルと前記エアノズルを設けた昇降体と、
    前記杵保持回転テーブルの周囲を覆い、前記蒸気ノズルから噴射された蒸気を装置外に排気する手段と、
    を有し、
    前記昇降体が前記杵保持回転テーブルに保持されている杵と干渉しない上方位置まで退避すると前記杵保持回転テーブルを1間欠回転駆動させ、その後前記昇降体を降下させて前記蒸気ノズルから蒸気を噴気させると共に前記エアノズルから圧縮空気を噴気させる蒸気洗浄・乾燥処理工程を繰り返し行なうことを特徴とする打錠機の杵洗浄装置。
  2. 前記杵保持回転テーブルに保持された杵に対して温水を全体的に吹き付ける複数の固定配置された温水ノズルと、該保持回転テーブルに保持された杵に対して圧縮空気を全体的に吹き付ける複数の固定配置された固定エアノズルと、を有し、前記温水ノズルにより杵の全体洗浄と、前記固定エアノズルによる杵の全体乾燥処理工程では前記駆動手段は、前記杵保持回転テーブルを連続的に回転駆動させることを特徴とする請求項1に記載の打錠機の杵洗浄装置。
  3. 架台の上方に前記杵保持回転テーブルを配置し、該架台内に機器類を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の打錠機の杵洗浄装置。
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