JP4590022B2 - 磁気ディスク装置および磁気ディスク装置製造方法 - Google Patents
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Description
以下の実施例1では、本発明に係る磁気ディスク装置の概要および特徴、磁気ディスク装置の構成および処理の流れ、実施例1による効果等を順に説明する。
まず最初に、図1と図2を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る磁気ディスク装置の概要と特徴を説明するための図であり、図2は、実施例1に係る磁気ディスク装置の特徴を説明するための図である。
次に、図3を用いて、磁気ディスク装置20の構成を説明する。図3は、磁気ディスク装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置20は、通信制御部21と、磁気ディスク保持部22と、ヘッド23と、サーボ制御部24と、サーボ復調部25と、データ制御部26とから構成される。
次に、図4を用いて、磁気ディスク装置によるサーボ情報削除処理を説明する。図4は、磁気ディスク装置20におけるサーボ情報削除処理の流れを示すフローチャートである。
次に、図5を用いて、磁気ディスク装置によるサーボ情報読み取りを説明する。図5は、磁気ディスク装置20におけるサーボ情報読み取り処理の流れを示すフローチャートである。
このように実施例1によれば、回転方向に対して所定の間隔で所定の周波数を用いてサーボ情報が書き込まれ、また、当該サーボ情報とは回転方向が異なる場所に対して所定の間隔で当該周波数とは異なる周波数を用いてサーボ情報が書き込まれた磁気ディスク10を保持し、保持される磁気ディスク10の回転中心を中心とした同心円状の軌道を作成するとともに、読込むサーボ情報を切り替える境界となる境界トラック13を決定し、決定された境界トラック13により分けられる領域ごとに、読み取りとしては採用しないサーボ情報を削除するので、アウタ側での周波数をあげることができ、サーボ情報の切り替え影響を受けるトラックを3トラックに収めることができる結果、フォーマット容量を向上させることが可能であるとともに、使用できなくなるトラック数を最小にすることが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として、本発明に含まれる他の実施例について説明する。
例えば、実施例1では、半径方向に分けられた2つの領域(インナ側、アウタ側)に対して、異なる周波数を用いてサーボ情報が書き込まれた磁気ディスク10の例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半径方向に分けられた複数の領域(例えば、3つなど)に対して、異なる周波数を用いてサーボ情報が書き込まれた磁気ディスクを用いてもよい。
また、磁気ディスクに書き込まれるサーボ情報は、磁気ディスク10におけるアウタ側ではアウタからインナへサーボ情報が書き込まれ、インナ側ではインナからアウタへサーボ情報が書き込まれるようにしてもよい。これにより、サーボ情報を削除する領域で発生するサイドクリンチの影響を減少させることが可能である。なお、サーボ情報書き込み装置によって、これらのサーボ情報が磁気ディスクに書き込まれる。
また、トラック決定部24aは、磁気ディスク装置のヘッドを評価し、評価された情報を基に、サーボ情報を切り替える境界となる境界トラックを決定するようにしてもよい。これにより、例えば、最もマージンが少ないヘッドに合わしてトラックを決定するなど、サーボ情報をより安定して読み込むことができる結果、書き込まれたサーボ情報の内容を保証することが可能である。
また、実施例1では、PLLを2つ所持する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁気ディスク10に書き込まれたサーボ情報の周波数の数に応じて、所持するPLLの数を変更するようにしてもよい。
また、図3に示した磁気ディスク装置20の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、磁気ディスク装置20の分散・統合(例えば、サーボ制御部24とデータ制御部26を統合するなど)の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
11 偏心
13 境界トラック
15 軌道
20 磁気ディスク装置
21 通信制御部
22 磁気ディスク保持部
23 ヘッド
24 サーボ制御部
24a トラック決定部
24b サーボ削除部
24c サーボ処理部
25 サーボ復調部
25a アウタ用PLL
25b インナ用PLL
26 データ制御部
26a データ書き込み部
26b データ読み出し部
70 コンピュータシステム
71 RAM
72 HDD
72a サーボ復調テーブル
73 サーボ復調部
74 ROM
74a トラック決定プログラム
74b サーボ削除プログラム
74c サーボ情報処理プログラム
74d データ書き込みプログラム
74e データ読み出しプログラム
75 CPU
75a トラック決定プロセス
75b サーボ削除プロセス
75c サーボ情報処理プロセス
75d データ書き込みプロセス
75e データ読み出しプロセス
Claims (6)
- 複数の領域に対して異なる周波数を用いてサーボ情報書き込み装置によってサーボ情報が第1回転中心を中心として書き込まれた磁気ディスクを保持する磁気ディスク装置であって、
前記第1回転中心とは異なる回転中心である第2回転中心で前記磁気ディスクを保持する磁気ディスク保持手段と、
前記磁気ディスク保持手段により保持される前記磁気ディスクの回転中心である前記第2回転中心を中心とした同心円状の軌道を作成するとともに、前記第1回転中心と前記第2回転中心とがずれることによって発生する偏心を、前記第2回転中心を中心とした軌道となるように読み替えて、読込むサーボ情報を切り替える境界となる軌道を境界トラックとして決定するトラック決定手段と、
前記トラック決定手段により決定された前記境界トラックにより分けられる領域ごとに、読み取りとしては採用しないサーボ情報を削除するサーボ削除手段と、
を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 前記磁気ディスクは、回転方向に対して所定の間隔で所定の周波数を用いてサーボ情報が書き込まれ、また、当該サーボ情報とは回転方向が異なる場所に対して所定の間隔で当該周波数とは異なる周波数を用いてサーボ情報が書き込まれている、
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 前記磁気ディスク保持手段は、前記磁気ディスクにおけるアウタ側ではアウタからインナへサーボ情報が書き込まれ、インナ側ではインナからアウタへサーボ情報が書き込まれた磁気ディスクを保持する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気ディスク装置。 - 前記磁気ディスクからサーボ情報の読み込みを行うヘッドを評価するヘッド評価手段をさらに備え、
前記トラック決定手段は、前記ヘッド評価手段により評価された情報を基に、前記サーボ情報を切り替える境界となる境界トラックを決定する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気ディスク装置。 - 前記磁気ディスクにサーボ情報を書き込む周波数に応じた複数の位相同期回路を備えるサーボ復調手段をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の磁気ディスク装置。 - サーボ情報が書き込まれた磁気ディスクを保持する磁気ディスク装置を製造することに適する磁気ディスク装置製造方法であって、
複数の領域に対して異なる周波数を用いてサーボ情報書き込み装置によってサーボ情報を第1回転中心を中心として書き込むサーボ情報書込み工程と、
前記サーボ情報書込み工程により前記サーボ情報が書き込まれた磁気ディスクを前記第1回転中心とは異なる回転中心である第2回転中心で保持する磁気ディスク保持工程と、
前記磁気ディスク保持工程により、保持される前記磁気ディスクの回転中心である前記第2回転中心を中心とした同心円状の軌道を作成するとともに、前記第1回転中心と前記第2回転中心とがずれることによって発生する偏心を、前記第2回転中心を中心とした軌道となるように読み替えて、読込むサーボ情報を切り替える境界となる境界トラックを決定するトラック決定工程と、
前記トラック決定工程により決定された前記境界トラックにより分けられる領域ごとに、読み取りとしては採用しないサーボ情報を削除するサーボ削除工程と、
を含んだことを特徴とする磁気ディスク装置製造方法。
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