JP2008276873A - 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法 - Google Patents

情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008276873A
JP2008276873A JP2007119923A JP2007119923A JP2008276873A JP 2008276873 A JP2008276873 A JP 2008276873A JP 2007119923 A JP2007119923 A JP 2007119923A JP 2007119923 A JP2007119923 A JP 2007119923A JP 2008276873 A JP2008276873 A JP 2008276873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
storage device
storage
zone
information storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007119923A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Ota
光彦 太田
Atsuo Iida
安津夫 飯田
Hitoshi Komoriya
均 小森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007119923A priority Critical patent/JP2008276873A/ja
Priority to US12/060,550 priority patent/US20080266697A1/en
Publication of JP2008276873A publication Critical patent/JP2008276873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/28Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
    • G11B27/32Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on separate auxiliary tracks of the same or an auxiliary record carrier
    • G11B27/322Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on separate auxiliary tracks of the same or an auxiliary record carrier used signal is digitally coded
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers
    • G11B2220/25Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
    • G11B2220/2508Magnetic discs
    • G11B2220/2516Hard disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/09Digital recording

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】記憶媒体に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく記憶媒体の記憶容量を増加させること。
【解決手段】情報記憶装置は、記録密度の異なる領域を備えた磁気ディスク1を保持し、記録対象となるデータの種類に応じて記憶領域を変更してデータの記録を実行する。情報記憶装置は、書き込み回数を制限することができない無制限データを、通常トラックピッチとなるゾーンNに記憶し、書き込み回数を制限することができる制限データを、アーカイブトラックピッチとなるゾーンMに記憶する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体に対してデータの書き込みを行う情報記憶装置等に関し、特に、記憶媒体に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく記憶媒体の記憶容量を増加させることができる情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法に関するものである。
従来より、磁気ディスク装置(以下、HDDと表記する)は、コンピュータシステムや各種電子装置の記憶装置として用いられる。このため、HDDの記憶容量を増加するという要求が常にあり、HDDは記憶容量を増加するという前提で開発され設計されるのが一般的である。
HDDの記憶容量を増加するには、磁気ディスク上の記録密度を増加させる必要があり、磁気ディスクの半径方向上のトラック密度(TPI:Track Per Inch)を増加させる方法や、トラック方向(すなわち、ビット方向)上の密度(BPI:Bit Per Inch)を増加させる方法等がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、磁気ディスク上のトラックの密度を増加させると、隣り合うトラックの間隔が狭くなり、記録ヘッドがあるトラックに対して記録又は消去を行うと、隣接トラックもかかる記録又は消去の影響を受けてしまい、最悪の場合には隣接トラックに記録されたデータの一部または全部が書き換えられたり消去されてしまうという問題がある。
そこで、磁気ディスク上の同一領域に対するデータの書き換え回数を制限することで、隣接トラックに及ぼす影響を低減させて磁気ディスクの記録密度を高め、HDDの記憶容量を増加させるという試みがなされている。
特開2002−237142号公報
しかしながら、上述したようなデータの書き換え回数を制限してHDDの記憶容量を増加させる手法では、書き込み回数を制限できないデータ(例えば、OS(Operating System)で利用される一時使用ファイルなど;以下、無制限データと表記する)を記憶した場合に、無制限データに対するアクセス性能が劣化してしまうという問題があった。
すなわち、HDDが、データの書き換え回数を制限した領域(以下、制限領域)に無制限データを記録する場合には、かかる制限領域に改変した無制限データを追記するとともに、無制限データを書き換えた旨のデータ(以下、改変有無データ)を記憶し、無制限データに対するアクセスを実施するたびに、かかる改変有無データを参照する必要があるからである。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、記憶媒体に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく記憶媒体の記憶容量を増加させることができる情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体に対してデータの書き込みを行う情報記憶装置であって、前記記憶媒体はデータの書き込み回数を制限する第1の記憶領域とデータの書き込み回数を制限しない第2の記憶領域とを備えていることを特徴とする。
本発明では、情報記憶装置は書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体を保持し、かかる記憶媒体はデータの書き込み回数を制限する第1の記憶領域とデータの書き込み回数を制限しない第2の記憶領域とを備えているので、情報記憶装置は、データに応じて記憶領域を変更することができ、アクセス性能を低減させることなくより多くのデータを記憶することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶媒体は複数の面を有するディスクであり、当該ディスクは同一面上に前記第1の記憶領域および前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする。
本発明では、記憶媒体が同一面上に第1の記憶領域および第2の記憶領域を有するので、記録回数の制限が困難なデータを記憶した場合であっても、アクセス性能の劣化を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶媒体は第1の面および第2の面を有するディスクであり、前記第1の面は前記第1の記憶領域を有し前記第2の面は前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする。
本発明では、記憶媒体が第1の面および第2の面を有するディスクであり、第1の面は前記第1の記憶領域を有し第2の面は第2の記憶領域を有しているので、記録回数の制限が困難なデータを記憶した場合であっても、アクセス性能の劣化を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶媒体は第1のディスクおよび第2のディスクを備え、前記第1のディスクは前記第1の記憶領域を有し前記第2のディスクは前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする。
本発明では、第1のディスクおよび第2のディスクを備え、第1のディスクは第1の記憶領域を有し前記第2のディスクは前記第2の記憶領域を有しているので、記録回数の制限が困難なデータを記憶した場合であっても、アクセス性能の劣化を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理システムであって、前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明では、記憶装置管理システムが、複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置を備え、書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを第1の記憶装置または第2の記憶装置に記憶させるので、アクセス性能を劣化させることなく、各記憶装置により多くのデータを記憶させることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶制御手段は、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする。
本発明では、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを第2の記憶装置に記憶させるので、アクセス性能を劣化させることなく、各記憶装置により多くのデータを記憶させることができる。
また、本発明は、上記発明において、記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理方法であって、前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、書き込み対象となるデータを取得する取得ステップと、書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶ステップと、を含んでいることを特徴とする。
本発明では、複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置を用い、書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを第1の記憶装置または第2の記憶装置に記憶させるので、アクセス性能を劣化させることなく、各記憶装置により多くのデータを記憶させることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶ステップは、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする。
本発明では、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを第2の記憶装置に記憶させるので、アクセス性能を劣化させることなく、各記憶装置により多くのデータを記憶させることができる。
本発明によれば、情報記憶装置は書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体を保持し、かかる記憶媒体はデータの書き込み回数を制限する第1の記憶領域とデータの書き込み回数を制限しない第2の記憶領域とを備えているので、情報記憶装置は、データに応じて記憶領域を変更することができ、アクセス性能を低減させることなくより多くのデータを記憶することができる。また、本発明で使用する記憶媒体は広く普及している磁気ディスクを流用可能であるため、情報記憶装置の製造コストを抑えることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例1にかかる情報記憶装置の概要および特徴について説明する。図1は、本実施例1にかかる情報記憶装置の概要および特徴を説明するための図である。同図に示すように、本実施例1にかかる情報記録装置は、記録密度の異なる領域(ゾーンN、ゾーンM)を備えた磁気ディスク1を保持し、アーム2の先端に設置されたヘッド3を用いてデータの記録を行う。
ここで、ゾーンNは、書き込み回数を制限することができないデータ(OSで利用される一時使用ファイル等;以下、無制限データと表記する)を記録する領域であり、ゾーンNにおけるトラックピッチはnとなっている。例えば、トラック番号i−1(iは整数)とiとのトラックピッチが0.3μmとなっている(以下、ゾーンNにかかるトラックピッチを通常トラックピッチと表記する)。通常トラックピッチはある程度の大きさとなっているため、データの記録・消去時に隣接トラックに与える影響をなくすことができ、ゾーンNに対して繰り返し無制限データを記録することができる。
ゾーンNは、書き込み回数の制限が無いため、「発明が解決しようとする課題」において述べた、改変有無データを記憶する必要がなく、さらに、ゾーンNに記録されたデータにアクセスする場合に、かかる改変有無データを参照する必要がないので、ゾーンNに記録された無制限データに対するアクセス性能の劣化を防ぐことができる。
一方、ゾーンMは、書き込み回数を制限することができるデータ(ユーザデータ等;以下、制限データと表記する)を記録する領域であり、ゾーンMにおけるトラックピッチがmとなっている。例えば、トラック番号j−1(jは整数)とjとのトラックピッチが0.15μmとなっている(以下、ゾーンMにかかるトラックピッチをアーカイブトラックピッチと表記する)。アーカイブトラックピッチが狭くなっているため、ゾーンMの記録密度を増加させることができ、磁気ディスク1の記憶容量を増加させることができる。また、ゾーンMには、同一領域に何度もデータが記録されることがないので、ゾーンMにおいて、データ記録時に隣接トラックに与える影響をなくすことができる。なお、ゾーンNとゾーンMとのトラックピッチはnとなっている。
本実施例1にかかる情報記憶装置は、データを磁気ディスク1に書き込む場合に、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できるデータか否か判定し、判定結果に基づいて、データをゾーンNあるいはゾーンMに書き込む。なお、ここでは、説明の便宜上、ゾーンN,Mのみを示すが、ゾーンN,Mと記録密度が異なるその他の領域を磁気ディスク1上に設けても構わない。
このように、本実施例1にかかる情報記憶装置は、記録密度の異なる領域を備えた磁気ディスク1を保持し、書き込み対象となるデータの特徴に応じてデータをゾーンNあるいはゾーンMに書き込むので、磁気ディスク1に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく、磁気ディスク1の記憶容量を増加させることができる。
次に、図1に示した磁気ディスク1に関する説明を行う。図2は、図1に示した磁気ディスク1の一部を拡大した図である。図2において拡大した部分が、ゾーンNに含まれる場合には、トラックピッチは通常トラックピッチとなり、ゾーンMに含まれる場合には、トラックピッチはアーカイブトラックピッチとなる。
磁気ディスク1の記録密度を増加させるには、半径方向上のトラックの密度(TPI:Track Per Inch)を増加させる方法と、円周方向(即ち、ビット方向)上の密度(BPI:Bit Per Inch)を増加させる方法とがある。
磁気ディスク1にデータを記録するヘッド3は、一定の幅を有するので、磁気ディスク1上に書かれるパターンも一定の幅(トラック幅)を有する。このため、トラック番号h−1(hは整数)を記録後に、隣接するトラック番号hを記録する場合に、トラック番号h−1のトラックのデータが書き換えられたり消去される現象が起きる(特に、トラックピッチが小さい場合にこの現象は顕著になる)。
図3は、エラーレートと書き換え保証回数との関係を異なるトラックピッチについて示す図である。ここで、書き換え保証回数は、磁気ディスク1の同一領域に対して保証されたデータの書き換え回数を示す。
図3において、横軸はトラック番号hの書き換え保証回数を対数で示し、縦軸はトラック番号h−1に記録されていた信号の劣化をエラーレート(任意単位)で示す。(1)は、トラックピッチが0.3μmの場合のエラーレートと書き換え保証回数との関係を示し、(2)は、トラックピッチが0.2μmの場合のエラーレートと書き換え保証回数との関係を示し、(3)は、トラックピッチが0.15μmの場合のエラーレートと書き換え保証回数との関係を示している。エラーレートは、例えば10-4以下(即ち、エラーの発生が10000回に一回以下)であることが要求されるものとする。
図3に示すように、例えば、書き換え保証回数を10万回以上に設定しようとすると、トラックピッチは、0.3μm以下に設定することができない。一方、書き換え保証回数を100回程度に制限すれば、トラックピッチ(アーカイブトラックピッチ)を0.2μmに設定することができる(図3の(2)参照)。
つまり、書き換え保証回数を100回程度に制限すれば、磁気ディスク1の半径方向上の記録密度を約1.5倍にして、磁気ディスク1全体の記憶容量を増加させることができる。同様に、書き換え保証回数を1回に制限すれば、トラックピッチ(アーカイブトラックピッチ)を0.15μmに設定することができ、磁気ディスク1の記憶容量をさらに増加させることができる(図3の(3)参照)。
図4は、トラックピッチと書き換え保証回数との関係を示す図である。図4において、縦軸は、トラックピッチ(μm)を示し、横軸は書き換え保証回数を対数で示している。同図に示すように、トラックピッチは書き換え保証回数にほぼ比例する。換言すれば、書き換え保証回数を少なくすることによって、磁気ディスク1の記録密度(TPI)を増加させることができる。本実施例1にかかる情報記憶装置は、ゾーンMに対応する領域の書き換え回数を少なくすることによって、記録密度を増加させる。
ここで、書き換え保証回数を少なくした場合にトラックピッチを狭められる理由について説明する。第1の理由は、ヘッド3の磁界の広がりである。図2では、1回の記録動作時の磁化パターンを示しているが、ヘッド3の磁界はこのパターン以上の広がりを持っており、何度も記録動作を実行すると、インクがにじむように磁化パターンが広がって隣のトラックに記録されたデータを書き換えたり消去してしまう。
第2の理由は、ヘッド3の位置ずれである。ヘッド3はアーム2の先端に設けられており(図1参照)、磁気ディスク1を回転させるモータ(図示略)の回転振動や磁気ディスク1の回転によって生じる空気流の影響を受けて、アーム2と磁気ディスク1との相対位置がずれるためである。相対位置のずれは、ランダムに発生するため、書き換え保証回数が増加するにつれて隣のトラックのデータが書き換えられたり消去されたりする可能性が増加する。
図5は、ビット方向の密度と書き換え保証回数との関係を示す図である。図5において、縦軸はBPIを示し、横軸は書き換え保証回数を示す。同図に示すように、BPIの増加に伴って、書き換え保証回数は減少する。
ここで、書き換え回数を少なくした場合に、BPIが増加する理由について説明する。磁気記録では、同一トラック上でデータを書き換える場合に、前回の記録パターンが若干残る。一般的にBPIを大きくしようとすると、データ書き込み時の磁界が小さくなってしまい、前回の記録の残り方が顕著になる傾向がある。したがって、従来は、BPIを小さくする傾向があった。
本実施例1にかかる情報記憶装置は、ゾーンMに対応する領域の書き換え回数を少なくすることによって、BPIを増加させる。ただし、図5に示すように、書き換え回数を小さくしたことに起因するBPIの増加量は、TPIの増加量のほぼ20%程度となる。
次に、図1に示した磁気ディスク1の初期化設定を行う装置について説明する。磁気ディスク1の初期化設定を行う装置は種々の装置によって実行可能であるが、本実施例1では、サーボトラックライタ(STW:Servo Track Writer)を例にして説明を行う。サーボトラックライタは、磁気ディスク1上にサーボデータを記録する装置である。情報記憶装置は、磁気ディスク1上に記録されたサーボデータを読み出してヘッド3の位置決め制御を行う。
図6は、サーボトラックライタ11の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このサーボトラックライタ11は、記録信号発生部12と、クロックヘッド13と、記憶部14と、制御部15とを備えて構成され、情報記憶装置100に接続されている。
記録信号発生部12は、制御部15によって制御され、サーボデータを記録するための信号(以下、サーボ記録信号)を生成してクロックヘッド13に出力する手段であり、クロックヘッド13は、制御部15によって制御され、記録信号発生部12から取得したサーボ記録信号を磁気ディスク1に照射してサーボデータを磁気ディスク1に記録する手段である。
記憶部14は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶手段(格納手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、トラックピッチ管理テーブル14aを備える。
トラックピッチ管理テーブル14aは、書き換え保証回数とトラックピッチとの関係を記憶するテーブルである。図7は、トラックピッチ管理テーブル14aのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、トラックピッチ管理テーブル14aは、書き換え保証回数とアーカイブトラックピッチ(ゾーンMに含まれるトラックピッチ)と対応付けて記憶している。例えば、書き換え保証回数を1回にする場合には、アーカイブトラックピッチを0.15に設定する。かかるトラックピッチ管理テーブル14aは、図4、図5に基づいて管理者等に作成され、入力装置(図示略、以下同様)によって記憶部14に記憶されるものとする。
制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する制御手段であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、初期化処理部15aを備える。
初期化処理部15aは、記録信号発生部12およびクロックヘッド13を制御して磁気ディスク1の初期化を行う手段である。以下において、初期化処理部15aの処理を具体的に説明する。
まず、初期化処理部15aは、入力装置から初期化設定データを取得する。この初期化設定データは、書き換え保証回数、ゾーンNの領域およびゾーンMの領域を指定するデータを含んでいる。図8は、初期化設定データのデータ構造の一例を示す図である。図8に示す例では、書き換え保証回数が1回であり、ゾーンNに対応する領域がトラック番号のi−1〜i+1番であり、ゾーンMに対応する領域がトラック番号のj−1〜j+1番となっている。
初期化処理部15aは、初期化設定データを取得した場合に、初期化設定データとトラックピッチ管理テーブル14aとを比較して、ゾーンMに対するアーカイブトラックピッチを判定する。例えば、初期化処理部15aは、初期化設定データに含まれる書き換え保証回数が1回である場合には、アーカイブトラックピッチを0.15μmと判定する(図7参照)。そして、初期化処理部15aは、ゾーンMに対応する磁気ディスク1の領域に対して、判定したアーカイブピッチとなるように、記録信号発生部12、クロックヘッド13を制御してサーボデータを書き込む。
また、初期化処理部15aは、ゾーンNに対応する磁気ディスク1の領域に対して、通常トラックピッチとなるように、記録信号発生部12、クロックヘッド13を制御してサーボデータを書き込む。通常トラックピッチは、予め管理者が初期化処理部15aに設定しておいてもよいし、トラックピッチ管理テーブル14aに含まれるアーカイブトラックピッチのうち最大のもの(例えば、0.3μm)を通常トラックピッチとしてもよい。
初期設定が終了した情報記憶装置100は、サーボトラックライタ11から切り離され、必要に応じて他の部品と組み合わされてから出荷される。
続いて、図6に示した情報記憶装置100の構成を具体的に説明する。図9は、本実施例1にかかる情報記憶装置100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この情報記憶装置100は、磁気ディスク1と、アーム2と、ヘッド3と、IF部110と、アクチュエータ120と、リードライトチャネル130と、ドライバ部140と、記憶部150と、制御部160と、ROM170とを備えて構成される。
このうち、磁気ディスク1、アーム2、ヘッド3は、図1において示した磁気ディスク1、アーム2、ヘッド3と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。IF部110は、所定の通信プロトコルを用いて上位装置(例えば、ホストコンピュータ)とデータ通信を行う手段である。
アクチュエータ120は、ボイスコイルモータ(VCM)を備え、ドライバ部140から出力される制御電流によってヘッド3を移動させる手段である。リードライトチャネル130は、ヘッド3からサーボ信号、ユーザデータ等の各種データを取得し、取得した各種データを制御部160に出力する手段である。また、リードライトチャネル130は、制御部160から出力される各種データ(記録対象となるデータ等)をヘッド3に出力する。
ドライバ部140は、制御部160からの制御命令に応答して、制御電流をアクチュエータ120に出力し、ヘッド3の移動を制御する手段である。また、ドライバ部140は、スピンドルモータ(図示略)に制御電流を出力し、磁気ディスク1の回転制御も行う。
記憶部150は、制御部160による各種処理に必要なデータを記憶する記憶手段(格納手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図9に示すように、ゾーン管理テーブル150aと、データ種別管理テーブル150bとを備える。
ゾーン管理テーブル150aは、磁気ディスク1上のゾーンを管理するためのデータを記憶するテーブルである。図10は、ゾーン管理テーブル150aのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、このゾーン管理テーブル150aは、ゾーンNの領域のトラック番号およびゾーンMのトラック番号を記憶している。上述したように、ゾーンNには、無制限データが記録され、ゾーンMには制限データが記憶されることになる。
データ種別管理テーブル150bは、記録対象となるデータを制限データあるいは無制限データに区分(分類)する場合に用いられるテーブルである。図11は、データ種別管理テーブル150bのデータ構造の一例を示す図である。
図11に示すように、データ種別管理テーブル150bは、データの種類とデータ区分とを対応付けて記憶している。図11に示す例では、OS等で利用される一時使用ファイルが無制限データに区分され、ユーザデータは制限データに区分される旨が示されている。
図9の説明に戻ると、制御部160は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する制御手段であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図9に示すように、書き込み領域判定部160aと、アクセス制御部160bと、アクチュエータ制御部160cとを備える。
このうち、書き込み領域判定部160aは、上位装置から記録対象となるデータを取得した場合に、取得したデータとデータ種別管理テーブル150bとを比較し、記録対象となるデータが無制限データに区分されるか制限データに区分されるのかを判定する手段である。書き込み領域判定部160aは、判定結果および記録対象となるデータをアクセス制御部160bに出力する。
アクセス制御部160bは、書き込み領域判定部160aの判定結果に基づいて磁気ディスク1上のゾーンNあるいはゾーンMに記録対象となるデータを記憶する手段である。具体的に、アクセス制御部160bは、記録対象となるデータが無制限データに区分される場合には、ゾーン管理テーブル150aを参照し、ゾーンNに無制限データを記録する。
一方、アクセス制御部160bは、記録対象となるデータが制限データに区分される場合には、ゾーン管理テーブル150aを参照し、ゾーンMに制限データを記録する。また、アクセス制御部160bは、リードライトチャネル130から上位装置からの読み出し対象となるデータを取得した場合に、取得したデータを上位装置に出力する。
アクチュエータ制御部160cは、ドライバ部140に制御命令を出力し、ヘッド3の移動制御を行う手段である。また、アクチュエータ制御部160cは、磁気ディスク1の回転制御も行う。ROM170は、制御部160による各種処理に必要なデータおよびプログラム等を記憶する記憶手段である。
次に、本実施例1にかかる情報記憶装置100の処理手順について説明する。図12は、本実施例1にかかる情報記憶装置100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、本実施例1にかかる情報記憶装置100は、上位装置から記録対象となるデータを取得し(ステップS101)、書き込み領域判定部160aは、書き込み対象となるデータが制限データか否かをデータ種別管理テーブル150bを基にして判定する(ステップS102)。
記録対象となるデータが制限データである場合には(ステップS103,Yes)、アクセス制御部160bは、磁気ディスク1上のゾーンMに対応する領域に制限データを記録する(ステップS104)。一方、記録対象となるデータが無制限データである場合には(ステップS103,No)、アクセス制御部160bは、磁気ディスク1上のゾーンNに対応する領域に無制限データを記録する(ステップS105)。
上述してきたように、本実施例1にかかる情報記憶装置100は、記録密度の異なる領域を備えた磁気ディスク1を保持し、記録対象となるデータの種類に応じて記憶領域を変更してデータの記録を実行するので、記憶媒体に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく記憶媒体の記憶容量を増加させることができる。
次に、本実施例2にかかる情報記憶システムについて説明する。本実施例2にかかる情報記憶システムは、トラックピッチが通常トラックピッチとなる磁気ディスクを備えた第1の情報記憶装置、トラックピッチがアーカイブトラックピッチとなる磁気ディスクを備えた第2の情報記憶装置からなるHDD群を保持し、記録対象となるデータを取得した場合に、記録対象となるデータの特徴に応じて、データを第1の情報記憶装置あるいは第2の情報記憶装置に記憶する(通常トラックピッチ、アーカイブトラックピッチに関する説明は実施例1を参照)。
このように、本実施例2にかかる情報記憶システムは、トラックピッチの異なる(記録密度の異なる)情報記憶装置を複数保持し、記録対象となるデータの特徴に応じて、データの記録先となる情報記憶装置を切り替えるので、アクセス性能を劣化させることなく、システム全体の記憶容量を増加させることができる。
次に、本実施例2にかかる情報記憶システムの構成について説明する。図13は、本実施例2にかかる情報記憶システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、この情報記憶システムは、HDD群200と、コントローラ300と、ホストコンピュータ400とを備えて構成される。このうち、ホストコンピュータ400は、HDD群200に各種データを記憶し、記憶した各種データに基づいて様々な処理を実行する装置である。
HDD群200は、記録密度の異なる複数の情報記憶装置200a〜200cからなるHDD群である。ただし、ホストコンピュータ400は、HDD群200に含まれる情報記憶装置200a〜200cを一つの情報記憶装置として取り扱うものとする。すなわち、情報記憶装置200a〜200cの記憶容量の合計値が、ホストコンピュータ400から認識される(1つと見なされる情報記憶装置の)記憶容量となる。
情報記憶装置200a〜200cは、それぞれ異なる記録密度の磁気ディスクを保持している。ここでは説明の便宜上、情報記憶装置200a〜200cのみを示すが、HDD群200にその他の情報記憶装置を備えていてもよい。
情報記憶装置200aは、トラックピッチが通常トラックピッチとなる磁気ディスクを保持し、書き換え回数を制限することができない無制限データを記憶する装置である。情報記憶装置200b,200cは、トラックピッチがアーカイブトラックピッチとなる磁気ディスクを保持し、書き換え回数を制限することができる制限データを記憶する装置である。
コントローラ300は、ホストコンピュータ400、HDD群200間で入出力されるデータを制御する装置であり、特に、本実施例2では、記録対象となるデータをホストコンピュータ400から取得した場合に、取得したデータの特徴に基づいて、かかるデータを情報記憶装置200a〜200cのいずれかに割り当てて記憶させる。
図13に示すように、コントローラ300は、IF部310,320と、記憶部330と、制御部340とを備えて構成される。このうち、IF部310は、ホストコンピュータ400とデータ通信を行う手段であり、IF部320は、HDD群200とデータ通信を行う手段である。
記憶部330は、制御部340による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶手段(格納手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図12に示すように、HDD管理テーブル330aと、データ種別管理テーブル330bとを備える。
HDD管理テーブル330aは、情報記憶装置を管理するテーブルである。図14は、HDD管理テーブル330aのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、このHDD管理テーブル330aは、情報記憶装置を識別するHDD識別情報と、情報記憶装置が記憶するデータの区分とを対応付けて記憶している。ここで、HDD識別情報1001,1002,1003はそれぞれ、情報記憶装置200a,200b,200cに対応しているものとする。
図14では、HDD識別情報「1001」に情報記憶装置200aは、無制限データを記憶し、HDD識別情報「1002」に情報記憶装置200bは、制限データを記憶し、HDD識別情報「1003」に情報記憶装置200cは、制限データを記憶する旨が示されている。
データ種別管理テーブル330bは、記録対象となるデータを制限データあるいは無制限データに区分する場合に用いられるテーブルである。データ種別管理テーブル330bのデータ構造は、図11に示したデータ種別管理テーブル150bと同様であるため説明を省略する。
図13の説明に戻ると、制御部340は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する制御手段であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図13に示すように、書き込みデータ管理部340aを有する。
書き込みデータ管理部340aは、ホストコンピュータ400から記録対象となるデータを取得した場合に、取得したデータとデータ種別管理テーブル330bとを比較し、記録対象となるデータが無制限データに区分されるか制限データに区分されるかを判定する手段である。
書き込みデータ管理部340aは、記録対象となるデータが無制限データに区分されると判定した場合には、HDD管理テーブル330aを参照して、無制限データを記憶する情報記憶装置(例えば、情報記憶装置200a)を検出し、検出した情報記憶装置200aに無制限データを出力して記憶させる。
一方、書き込みデータ管理部340aは、記録対象となるデータが制限データに区分されると判定した場合には、HDD管理テーブル330aを参照して、制限データを記憶する情報記憶装置(例えば、情報記憶装置200b,200c)を検出し、検出した情報記憶装置200b,200cに制限データを出力して記憶させる。
次に、本実施例2にかかる情報記憶システムの処理手順について説明する。図15は、本実施例2にかかる情報記憶システムの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、本実施例2にかかる情報記憶システムは、ホストコンピュータ400から記録対象となるデータを取得し(ステップS201)、書き込みデータ管理部340aは、書き込み対象となるデータが制限データか否かをデータ種別管理テーブル330bを基にして判定する(ステップS202)。
記録対象となるデータが制限データである場合には(ステップS203,Yes)、書き込みデータ管理部340aは、情報記憶装置200b,200cに制限データを記憶させる(ステップS204)。一方、記録対象となるデータが無制限データである場合には(ステップS203,No)、情報記憶装置200aに無制限データを記憶させる(ステップS205)。
上述してきたように、本実施例2にかかる情報記憶システムは、トラックピッチが通常トラックピッチとなる磁気ディスクを備えた情報記憶装置200a、トラックピッチがアーカイブトラックピッチとなる磁気ディスクを備えた情報記憶装置200b,200cからなるHDD群200を保持し、記録対象となるデータを取得した場合に、記録対象となるデータの特徴に応じて、データを情報記憶装置200aあるいは情報記憶装置200b,200cに記憶するので、アクセス性能を劣化させることなく、システム全体の記憶容量を増加させることができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1,2以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例3として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)記録密度の異なる領域を備えた磁気ディスクの構成
上記の実施例1では、記録密度の異なる領域(ゾーンNおよびゾーンM)を備えた磁気ディスク1を例に説明したが、その他、異なる記録密度のゾーンを複数設けてもよい。図16は、ゾーンN,M,Lを備えた磁気ディスクの一例を示す図である。
図16において、ゾーンNは、トラック番号i−1〜i+1に存在し、トラックピッチ(通常トラックピッチ)はnとなる。ゾーンMは、トラック番号j−1〜j+1に存知し、トラックピッチ(第1のアーカイブトラックピッチ)はmとなる。ゾーンLは、トラック番号k−1〜k+1に存在し、トラックピッチ(第2のアーカイブトラックピッチ)はlとなる。また、ゾーンNとゾーンMとの間のトラックピッチはnに設定され、ゾーンMとゾーンLとのトラックピッチはlに設定されている。なお、トラック番号i+2=j−1、j+2=k−1とし、各トラックピッチはn>l>mとする。
すなわち、各ゾーンの記憶容量の関係は、ゾーンM>ゾーンL>ゾーンNとなり、各ゾーンの書き換え保証回数の関係は、ゾーンN>ゾーンL>ゾーンMとなる。図16に示す磁気ディスクを保持する情報記憶装置は、例えば、無制限データをゾーンNに記録し、データの編集途中のデータをゾーンLに記録し、制限データをゾーンMに記録する。
情報記憶装置は、メモリ及びゾーンNに記録された一時ファイルで、ゾーンMからのデータを参照し、随時ゾーンLにデータを記録し、作業の完成した段階で完成データをゾーンMに記録する。このように、情報記憶装置は、作業時のトラック移動は主に読み出し領域(ゾーンM)と読み書き領域(ゾーンN)の隣接領域で行い、発生頻度の低い書き込みをゾーンLで実行することで、アクセス性能と容量効率を向上させることができる。
なお、ゾーンNに記録される記録回数制限の困難なデータは比較的高速なアクセスや情報記憶装置本体のシステム制御に用いられる場合が多いので、アクセス速度の速い磁気ディスクの最外周にゾーンNを設けることで最もよい性能が得られる。
ところで、情報記憶装置は、磁気ディスクの同一面上に、記録密度が異なる複数の領域を設ける必要はなく、磁気ディスクの表裏、あるいは磁気ディスクごとに記録密度の異なる領域を設けても構わない。図17及び図18は、記録密度が異なる各ゾーンのその他の設定例を示す図である。
図17に示す例では、磁気ディスク1aの片面に通常トラックピッチのゾーンNが設定され、磁気ディスク1aのもう一方の面にアーカイブトラックピッチのゾーンMが設定され、磁気ディスク1bの両面にアーカイブトラックピッチのゾーンMが設定されている。また、図18に示す例では、磁気ディスク1cの両面に通常トラックピッチのゾーンNが設定され、磁気ディスク1dの両面にアーカイブトラックピッチのゾーンMが設定されている。
(2)システムの構成等
ところで、上記実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを記憶装置(コンピュータ)で実行することによって実現することができる。図9に示す例では、ROM170に上記した各種の処理を実現する各種のプログラムが記憶されており、制御部160がROM170に記録された各種のプログラムを読み出して実行することにより、上述した各種の処理部(書き込み領域判定部160a、アクセス制御部160b、アクチュエータ制御部160c)の機能を実現する各種プロセスが起動される。
なお、各種プログラムは、必ずしも最初からROMに記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各種プログラムを記憶しておき、コンピュータがこれらから各種プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
(付記1)書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体に対してデータの書き込みを行う情報記憶装置であって、
前記記憶媒体はデータの書き込み回数を制限する第1の記憶領域とデータの書き込み回数を制限しない第2の記憶領域とを備えていること
を特徴とする情報記憶装置。
(付記2)前記記憶媒体は複数の面を有するディスクであり、当該ディスクは同一面上に前記第1の記憶領域および前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする付記1に記載の情報記憶装置。
(付記3)前記記憶媒体は第1の面および第2の面を有するディスクであり、前記第1の面は前記第1の記憶領域を有し前記第2の面は前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする付記1に記載の情報記憶装置。
(付記4)前記記憶媒体は第1のディスクおよび第2のディスクを備え、前記第1のディスクは前記第1の記憶領域を有し前記第2のディスクは前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする付記1に記載の情報記憶装置。
(付記5)記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理システムであって、
前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、
書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶制御手段
を備えたことを特徴とする記憶装置管理システム。
(付記6)前記記憶制御手段は、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする記憶装置管理システム。
(付記7)記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理方法であって、
前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、
書き込み対象となるデータを取得する取得ステップと、
書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶ステップと、
を含んでいることを特徴とする記憶装置管理方法。
(付記8)前記記憶ステップは、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする付記7に記載の記憶装置管理方法。
以上のように、本発明にかかる情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法は、各種のデータを記憶する記憶装置などに有用であり、特に、記憶装置に記憶されたデータのアクセス性能を劣化させることなく記憶装置の記憶容量を増加させる必要がある場合に適している。
本実施例1にかかる情報記憶装置の概要および特徴を説明するための図である。 図1に示した磁気ディスクの一部を拡大した図である。 エラーレートと書き換え保証回数との関係を異なるトラックピッチについて示す図である。 トラックピッチと書き換え保証回数との関係を示す図である。 ビット方向の密度と書き換え保証回数との関係を示す図である。 サーボトラックライタの構成を示す機能ブロック図である。 トラックピッチ管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 初期化設定データのデータ構造の一例を示す図である。 本実施例1にかかる情報記憶装置の構成を示す機能ブロック図である。 ゾーン管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 データ種別管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 本実施例1にかかる情報記憶装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例2にかかる情報記憶システムの構成を示すブロック図である。 HDD管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 本実施例2にかかる情報記憶システムの処理手順を示すフローチャートである。 ゾーンN,M,Lを備えた磁気ディスクの一例を示す図である。 記録密度が異なる各ゾーンのその他の設定例を示す図(1)である。 記録密度が異なる各ゾーンのその他の設定例を示す図(2)である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 磁気ディスク
2 アーム
3 ヘッド
11 サーボトラックライタ
12 記録信号発生部
13 クロックヘッド
14,150,330 記憶部
14a トラックピッチ管理テーブル
15,160,340 制御部
15a 初期化処理部
100,200a,200b,200c 情報記憶装置
110,310,320 IF部
120 アクチュエータ
130 リードライトチャネル
140 ドライバ部
150a ゾーン管理テーブル
150b、330b データ種別管理テーブル
160a 書き込み領域判定部
160b アクセス制御部
160c アクチュエータ制御部
170 ROM
200 HDD群
330a HDD管理テーブル

Claims (8)

  1. 書き換え保証回数に基づいて記録密度が設定された記憶媒体に対してデータの書き込みを行う情報記憶装置であって、
    前記記憶媒体はデータの書き込み回数を制限する第1の記憶領域とデータの書き込み回数を制限しない第2の記憶領域とを備えていること
    を特徴とする情報記憶装置。
  2. 前記記憶媒体は複数の面を有するディスクであり、当該ディスクは同一面上に前記第1の記憶領域および前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
  3. 前記記憶媒体は第1の面および第2の面を有するディスクであり、前記第1の面は前記第1の記憶領域を有し前記第2の面は前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
  4. 前記記憶媒体は第1のディスクおよび第2のディスクを備え、前記第1のディスクは前記第1の記憶領域を有し前記第2のディスクは前記第2の記憶領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。
  5. 記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理システムであって、
    前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、
    書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶制御手段
    を備えたことを特徴とする記憶装置管理システム。
  6. 前記記憶制御手段は、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする記憶装置管理システム。
  7. 記憶媒体の記録密度がそれぞれ異なる複数の記憶装置を管理する記憶装置管理方法であって、
    前記複数の記憶装置はデータの書き込み回数を制限する記憶媒体を有する第1の記憶装置とデータの書き込み回数を制限しない記憶媒体を有する第2の記憶装置とから構成され、
    書き込み対象となるデータを取得する取得ステップと、
    書き込み対象となるデータを取得した場合に、書き込み対象となるデータの特徴に基づいて当該データを前記第1の記憶装置または前記第2の記憶装置に記憶させる記憶ステップと、
    を含んでいることを特徴とする記憶装置管理方法。
  8. 前記記憶ステップは、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限可能な制限データである場合には、当該制限データを前記第1の記憶装置に記憶させ、書き込み対象となるデータが書き込み回数を制限できない無制限データである場合には、当該無制限データを前記第2の記憶装置に記憶させることを特徴とする請求項7に記載の記憶装置管理方法。
JP2007119923A 2007-04-27 2007-04-27 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法 Pending JP2008276873A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007119923A JP2008276873A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法
US12/060,550 US20080266697A1 (en) 2007-04-27 2008-04-01 Information recording device, recording device management system and information recording device management method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007119923A JP2008276873A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008276873A true JP2008276873A (ja) 2008-11-13

Family

ID=39886619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007119923A Pending JP2008276873A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080266697A1 (ja)
JP (1) JP2008276873A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009230846A (ja) * 2008-03-20 2009-10-08 Toshiba Corp 隣接トラック消去(ate)リフレッシュの必要性が低減された、低トラック毎インチ(tpi)ゾーン

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8102613B2 (en) * 2009-09-25 2012-01-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. System, method and apparatus for determining track pitch in a hard disk drive to satisfy the requirements of both off-track capacity and adjacent track erasure
US8699171B1 (en) * 2010-09-30 2014-04-15 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive selecting head for write operation based on environmental condition
US8786969B2 (en) 2011-09-30 2014-07-22 HGST Netherlands B.V. Shingled recording systems using multiple pass write, single pass read architecture

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002237142A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記憶媒体、そのトラックピッチ制御方法、その媒体のための磁気記録装置
US20050018574A1 (en) * 2003-07-25 2005-01-27 Jenkins Jens C. Hybrid optical storage media and methods of use
US7345837B1 (en) * 2004-12-02 2008-03-18 Maxtor Corporation Disk drive that refreshes data on portions of a disk based on a number of write operations thereto
US7549021B2 (en) * 2006-02-22 2009-06-16 Seagate Technology Llc Enhanced data integrity using parallel volatile and non-volatile transfer buffers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009230846A (ja) * 2008-03-20 2009-10-08 Toshiba Corp 隣接トラック消去(ate)リフレッシュの必要性が低減された、低トラック毎インチ(tpi)ゾーン

Also Published As

Publication number Publication date
US20080266697A1 (en) 2008-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7423828B2 (en) Off-track write error recovery
US8587889B2 (en) Disk storage apparatus, disk control apparatus and write control method
JP5681511B2 (ja) 情報記録装置及び情報記録方法
US8028137B2 (en) System and method of selective data mirroring in a data storage device
US7864476B2 (en) Low track-per-inch (TPI) zone with reduced need for adjacent-track-erasure (ATE) refresh
US20090244775A1 (en) Adjacent-track-erasure (ate) refresh with increased track resolution for often-written areas
JP2010211910A (ja) データ記憶装置
JP2008016023A (ja) 可変媒体特性を有する記憶媒体付オブジェクトベース記憶装置
JP2009020986A (ja) ディスク・ドライブ装置及びディスク・ドライブ装置において不揮発性半導体メモリ領域上のデータを管理するテーブルを保存する方法
JP2007200537A (ja) ハイブリッドディスクドライブおよびハイブリッドディスクドライブのデータ制御方法
JP2011238340A (ja) ディスクドライブ
US9026728B1 (en) Disk drive applying feed-forward compensation when writing consecutive data tracks
JP2006139902A (ja) データ記録媒体の記録密度可変方法,それを利用したディスクドライブ,記録密度の設定方法,およびデータ記録方法
JP2008257837A (ja) ディスクドライブの書き込みエラーへのマルチプルセクタ再割当て
JP2005216476A (ja) データ保存システムでの自動データアップデート方法及びそれを利用したディスクドライブ
JP2006244568A (ja) ライト電流制御チップ及び当該ライト電流制御チップを用いた磁気ディスク装置
JP2017120675A (ja) 磁気ディスク装置、及び書き込み方法
US10318173B2 (en) Multi-speed data storage device with media cache for high speed writes
JP2008276873A (ja) 情報記憶装置、記憶装置管理システムおよび記憶装置管理方法
JP4891811B2 (ja) 制御装置および記憶装置
US9514787B2 (en) Magnetic disk apparatus, read/write control method, and controller
JP2019164854A (ja) 磁気ディスク装置およびその記録方法
JP2007323737A (ja) 磁気ディスク装置、サーボ情報書込み装置、磁気ディスクおよび磁気ディスク装置製造方法
JP5621801B2 (ja) 磁気ディスク制御装置、磁気ディスク装置および磁気ディスク制御方法
JP2010152988A (ja) ディスク記憶装置及びエリア管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091022