JP4589829B2 - 運転者覚醒維持装置 - Google Patents
運転者覚醒維持装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4589829B2 JP4589829B2 JP2005189884A JP2005189884A JP4589829B2 JP 4589829 B2 JP4589829 B2 JP 4589829B2 JP 2005189884 A JP2005189884 A JP 2005189884A JP 2005189884 A JP2005189884 A JP 2005189884A JP 4589829 B2 JP4589829 B2 JP 4589829B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mark
- driver
- steering wheel
- color
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
このような事態を防止するための技術として、例えば特許文献1には、運転者の視界内に位置する車室内のサンバイザやオートマチックチェンジのインジケータやメーターパネル等に、適当な緊張感を与える覚醒照明部を設けて、運転者に適当な緊張感を与える自動車用覚醒照明装置が開示されている。
また、従来の装置は、運転者が自らの覚醒水準の低下に気付かず、スイッチを入れ忘れてしまうおそれがある。
また、「直進状態で前記運転者から見て前記第1のマークの背後に見える位置」としては、例えばステアリングホイールの背後に位置するインストルメントパネルの一部などが挙げられる。具体的には、例えばメータバイザーやダッシュボードなどに取り付けるのが好ましい。
すなわち、通常、車両のステアリングホイールは、直進状態でも若干遊動することから、かかるステアリングホイールの少なくとも上部に設置された第1のマークもステアリングホイールとともに左右に遊動することとなる。そして、第1のマークは、ステアリングホイールと識別可能であることから、運転者の視覚には、第1のマークの左右方向の動きが認識され、視覚に刺激が与えられる。
特に、運転者の覚醒状態が低下すると、ステアリングホイールの動きが不自然になり、それにともなって第1のマークの左右方向の動きも不規則になることから、運転者への刺激が自動的に強くなり、覚醒状態を回復させることができる。
なお、第2のマークは、コントラストが際立つ範囲であれば、第1のマークに対して厳密に補色関係となる色でなくてもよい。具体的には、いわゆる色相環において補色を中心に45°〜60°程度の範囲内にある色であれば補色として用いて差し支えない。このような範囲の色であれば、第1のマークと第2のマークとのコントラストを際立たせることができる。
発光体としては、例えば発光ダイオード(LED)や電球などを用いることができる。
なお、発明者らの研究によれば、「運転者の視角の最小分離角よりも広い幅」とは、3.7mm以上であるのが好ましい。また、第1のマークは、幅(あるいは間隔)を調節できるように構成するのがよい。
図1は、第1参考例に係る運転者覚醒維持装置を示した斜視図である。
第1参考例に係る運転者覚醒維持装置1は、運転者(図示せず)の視覚に左右方向の動きを与えることにより運転者の覚醒状態を維持する装置であり、図1に示すように、車両たる自動車Cのステアリングホイール2と、このステアリングホイール2の上部に取り付けられた第1のマーク3と、から構成されている。
なお、前記したように、ステアリングホイール2は、一般に、若干の遊びを有しており、直進状態でも左右に回動するため、第1のマーク3も左右方向に動くこととなる。
図2は、第1参考例に係る運転者覚醒維持装置の動作を示した図面であり、(a)はステアリングホイールが回動していない状態、(b)は若干右に回動した状態、(c)は若干左に回動した状態、を示している。
つぎに、本実施形態に係る運転者覚醒維持装置10について図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る運転者覚醒維持装置を示した斜視図である。
本実施形態に係る運転者覚醒維持装置10は、ステアリングホイール12と、ステアリングホイール12の上部に取り付けられた第1のマーク13と、メータバイザー14に取り付けられた第2のマーク15と、から構成されている。
すなわち、本実施形態に係る運転者覚醒維持装置10は、第2のマーク15を備える点が、第1参考例に係る運転者覚醒維持装置1と異なっている。
例えば、図4(a)に示すように、運転者が運転席に座っている状態での水平目線EHと、運転者の目と第1のマーク13とを結ぶ線EIとの成す角度(偏心度)θは、運転者の視点位置が高いほど大きくなる。そして、最小分離角MARは、図4(b)に示すように、偏心度θに略比例して大きくなる。
発明者らの研究によれば、運転者の身長が2.0m程度の場合、偏心度θは20°程度となり、そのときの最小分離角MARは図4(b)より20’(20分)程度となる。また、このときの運転者の目と第1のマーク13との距離L(図4(a)参照)は、63cm程度になる。これより、ステアリングホイール12上における最小分離角MARに対応する長さは3.7mmとなる。
したがって、図4(c)に示すように、第1のマーク13の幅d1(あるいは間隔d2)を3.7mm以上にすれば、ほとんどの運転者(換言すれば身長2.0m以下の運転者)に第1のマーク13を、ある程度以上の幅(面積)を持った範囲として認識させることができる。このため、第1のマーク13の視認性を向上させることができる。
図5は、本実施形態に係る運転者覚醒維持装置の動作を示した図面であり、(a)はステアリングホイールが回動していない状態、(b)は若干右に回動した状態、(c)は若干左に回動した状態、を示している。
つぎに、第2参考例に係る運転者覚醒維持装置20について図面を参照して詳細に説明する。
図6は、第2参考例に係る運転者覚醒維持装置を示した斜視図である。
第2参考例に係る運転者覚醒維持装置20は、ステアリングホイール22と、メータバイザー24に設置された複数の発光体23,23と、ステアリングホイール22の操舵角を検出する操舵角検出手段25と、発光体23,23の発光を制御する発光体制御手段26と、から構成されている。
なお、第2参考例では、発光体23はメータバイザー24に沿って配列されているが、これに限られるものではなく、運転者の視界内であれば、例えばダッシュボードの上部や、メーターパネルの内部などに配置されていてもよい。
なお、運転者覚醒維持装置20は、自動車CのイグニッションスイッチがONになると、自動車Cのバッテリーから電力が供給されるように構成するのが好ましい。このようにすると、運転者がスイッチを入れ忘れることがない。
図7は、第2参考例に係る運転者覚醒維持装置の動作を示した図面であり、(a)はステアリングホイールが回動していない状態、(b)は若干右に回動した状態、(c)は若干左に回動した状態、を示している。
このとき、複数の発光体23,23…は、赤と緑のLEDランプが交互に配列されていることから、中央の発光体23とその両側の発光体23とのコントラストが最大になり、高い誘目性が発揮されることとなる。
図8は、運転者覚醒維持装置を備えるドライビングシミュレータを示した図面である。
発明者らは、図8に示すドライビングシミュレータを利用して、本発明に係る運転者覚醒維持装置を用いた場合と、運転者覚醒維持装置を用いない場合とを比較する実験を行った。実験条件は、以下のとおりである。
(1)ドライビングシミュレータは、単調で変化しない交通環境(具体的には草むらの直線道路)を走行する状態をシミュレートする。
(2)被験者は、フロントガラスに映る前走車FCに追従して走行する。
(3)被験者は、前走車FCのブレーキランプBが点灯したらブレーキを踏む。
(4)前走車FCのブレーキランプBが点灯してから被験者がブレーキを踏むまでの時間(反応時間)を計測する。
(5)運転者覚醒維持装置10は、図8に示すように、前記した本実施形態と同様のものを用いる。
ここで、ステアリングホイール12に設置された第1のマーク13の縦縞模様の間隔は8mmとし、メータバイザー14に設置された第2のマーク15の縦縞模様の間隔は18mmとする。また、第1のマーク13は緑色とし、第2のマーク15は赤色とする。
図9に示すように、実験開始から450秒程度までは、実施例と比較例に大きな差は見られない。
しかし、比較例の方は、450秒を経過したあたりから反応時間の遅れが目立ち、ばらつきも大きくなっている。このことから、運転者の覚醒状態が低下しているものと判断される。
一方、実施例の方は、450秒以降、700秒までは反応時間のばらつきは見られず、運転者の覚醒状態が維持されて安定した運転が続いているものと判断される。
2,12,22 ステアリングホイール
3,13 第1のマーク
14,24 メータバイザー
15 第2のマーク
23 発光体
25 操舵角検出手段
26 発光体制御手段
C 自動車
Claims (3)
- 車両の運転者の覚醒状態を維持するための運転者覚醒維持装置であって、
ステアリングホイールの少なくとも上部に設置される前記ステアリングホイールと異なる色の第1のマークと、
直進状態で前記運転者から見て前記第1のマークの背後に見える位置に、前記ステアリングホイールに沿って設置される前記第1のマークと異なる色の第2のマークと、を備え、
前記第1のマーク及び前記第2のマークは、縦縞模様に構成されており、
前記第2のマークは、前記第1のマークよりも広い範囲に亘って設けられていることを特徴とする運転者覚醒維持装置。 - 前記第1のマークおよび前記第2のマークのいずれか一方は前記ステアリングホイールよりも誘目性の高い色をしており、他方は前記誘目性の高い色に対して補色となる色をしていることを特徴とする請求項1に記載の運転者覚醒維持装置。
- 前記第1のマークは、運転者の視角の最小分離角よりも広く、ステアリングホイールの断面の直径よりも狭い幅であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運転者覚醒維持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005189884A JP4589829B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 運転者覚醒維持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005189884A JP4589829B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 運転者覚醒維持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007008268A JP2007008268A (ja) | 2007-01-18 |
JP4589829B2 true JP4589829B2 (ja) | 2010-12-01 |
Family
ID=37747317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005189884A Expired - Fee Related JP4589829B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 運転者覚醒維持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4589829B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6476546B2 (ja) * | 2014-01-22 | 2019-03-06 | 株式会社豊田中央研究所 | 覚醒維持装置及びプログラム |
JP6264086B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2018-01-24 | タカタ株式会社 | ステアリングホイール及び自動車 |
JP2017052333A (ja) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示制御方法およびそれを利用した表示制御装置、車両制御装置 |
JP6948210B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2021-10-13 | 株式会社Subaru | 運転支援装置及び運転支援方法 |
WO2019142366A1 (ja) * | 2018-01-22 | 2019-07-25 | パイオニア株式会社 | 表示装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6020937U (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-13 | 豊田合成株式会社 | 表示灯付ステアリングホイ−ル |
JPS60105570U (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-18 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両ステアリング装置のステアリングホイ−ル |
JPH0650988U (ja) * | 1992-12-22 | 1994-07-12 | デルタ工業株式会社 | 自動車用覚醒照明装置 |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005189884A patent/JP4589829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6020937U (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-13 | 豊田合成株式会社 | 表示灯付ステアリングホイ−ル |
JPS60105570U (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-18 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両ステアリング装置のステアリングホイ−ル |
JPH0650988U (ja) * | 1992-12-22 | 1994-07-12 | デルタ工業株式会社 | 自動車用覚醒照明装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007008268A (ja) | 2007-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10787177B2 (en) | Exterior rearview device with illumination functions and autonomous vehicles using same | |
JP4580288B2 (ja) | 運転支援自動車 | |
US9384649B2 (en) | Vehicle information transmitting apparatus | |
JP6622250B2 (ja) | 車両用警告装置 | |
US8106751B2 (en) | Visual ability improvement supporting device | |
CN107869670B (zh) | 具有用于机动车辆乘客舱的动态照明效果的照明装置 | |
JP4589829B2 (ja) | 運転者覚醒維持装置 | |
JP2005075349A (ja) | 車両用方向指示器 | |
JP4843517B2 (ja) | 車両用視認補助装置 | |
US8585262B2 (en) | Apparatus and method for a vehicle safety system for driving vehicles at night | |
US20200184238A1 (en) | Vehicle occupant monitoring system use cases | |
US20160318440A1 (en) | Printed led exterior mirror indicators | |
JP2012123629A (ja) | 車両用情報伝達装置 | |
JP2012106533A (ja) | シート | |
JP2016060313A (ja) | 車両用室内照明装置 | |
KR20200100514A (ko) | 자동차용 표시등 시스템을 구비한 조향 제어 장치 및 조향 제어 장치의 표시등을 작동시키는 방법 | |
KR20160109243A (ko) | 운전자의 사고를 예방할 수 있는 스마트 감성조명 장치 | |
CN101850803B (zh) | 车辆用灯光装置 | |
JP3833517B2 (ja) | 視線誘導装置 | |
JP3203807U (ja) | 自動車用ペダル踏み間違い防止装置 | |
JP2002063803A (ja) | 道路照明方法及び視線誘導型照明装置 | |
JP7385641B2 (ja) | 車両 | |
JP3362953B2 (ja) | 車両の表示装置 | |
JPH083930Y2 (ja) | 車両用警告装置 | |
JP2012123628A (ja) | 車両用情報伝達装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100602 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100907 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |