JP4588780B2 - 動摩擦係数測定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、線状物の動摩擦係数を測定する装置及び方法に関する。
プラスチックフィルム及びシートの動摩擦係数試験方法については、標準測定法が確立されている(例えば、非特許文献1参照。)。JIS7125:1999では、同一材料又は他材料の上をフィルム状又はシート状の材料を滑らせたときの滑り出し時及び滑り時の摩擦係数を測定する方法について規定されている。
この方法では、0.5mm上限厚みまでの、べたつきのないプラスチックフィルム又はシートの摩擦係数を測定する。プラスチックフィルム又はシートは例えば、接触面積40cmの正方形を要し、摩擦を引き起こすための引張速度は通常100mm/分±10mm/分と規定されている。
JIS7125:1999「プラスチックフィルム及びシート−動摩擦係数試験方法」
しかし、上記の測定方法を通信ケーブルのような線状物の動摩擦係数の測定に適用するには困難がある。つまり、プラスチックフィルム又はシートのような長方形と通信ケーブルのような線状物では形状が大きく異なるため、動摩擦係数に大きな差異があることが明らかとなった。また、標準測定法で定める引張速度と通信ケーブルの牽引速度又は引抜速度では2桁程度の相違があるため、速度の違いによって動摩擦係数に大きな差異があることが明らかとなった。
前記課題を解決するために、本発明は、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定する装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、線状物の一端を固定し、線状物にガイドを介して荷重をかけたまま、ガイドを有する可動台を一定の牽引力で牽引して、動摩擦係数を算出することとした。
具体的には、本発明の動摩擦係数測定装置は、線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定装置であって、前記線状物の一端を固定する線状物固定手段と、前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドを介して前記線状物に荷重する荷重手段と、前記線状物固定手段と反対方向に一定の牽引力で前記可動台を牽引する牽引手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記牽引手段は、一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引し、前記可動台を前記所定の距離だけ牽引してから前記可動台が停止するまでの停止距離を測定する停止距離測定手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、動摩擦係数を摩擦力から算出することなく、可動台が停止するまでの停止距離から算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記停止距離測定手段の測定した停止距離から前記線状物の動摩擦係数を算出する動摩擦係数算出手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、停止距離から線状物の動摩擦係数を自動的に算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記線状物固定手段を保持し、前記牽引手段が前記可動台を牽引中に前記線状物を介して前記線状物固定手段に印加される力を測定する応力測定手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、線状物固定手段に印加される力から算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記応力測定手段の測定した力から前記線状物の動摩擦係数を算出する動摩擦係数算出手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、線状物固定手段に印加される力から線状物の動摩擦係数を自動的に算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記牽引手段が、前記可動台を牽引して前記所定の距離と同じ高さから落下する重りを有することを特徴とする。
この構成によれば、落下する重りの質量又は落下する高さを調整することによって、実際の牽引速度又は引抜速度を実現することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記牽引手段が、前記可動台を牽引して落下する重りを有することを特徴とする。
この構成によれば、落下する重りの質量を調整することによって、実際の牽引速度又は引抜速度を実現することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記溝形状搭載ガイド及び前記溝形状荷重ガイドの長手方向に垂直な断面形状が、前記線状物の長手方向に垂直な断面形状と同じであることを特徴とする。
この構成によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引又は引抜をする管路と同じ環境下で動摩擦係数を算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定装置は、前記溝形状搭載ガイド及び前記溝形状荷重ガイドの前記線状物との接触面の材質が、前記線状物の表面の材質と同じであることを特徴とする。
この構成によれば、同じ材質同士の動摩擦係数を測定することにより、動摩擦係数を正規化することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定方法は、線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定方法であって、線状物の一端を固定し、前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドで前記線状物に荷重する荷重手段と、で前記線状物を挟持しながら前記線状物の他端の方向に一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引し、前記可動台を前記所定の距離だけ牽引してから前記可動台が停止するまでの停止距離を測定することによって、前記線状物の動摩擦係数を測定することを特徴とする。
この方法によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定することができ、また、動摩擦係数を摩擦力から測定することなく、可動台が停止するまでの停止距離から算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定方法は、線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定方法であって、線状物の一端を保持し、前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドで前記線状物に荷重する荷重手段と、で前記線状物を挟持しながら前記線状物の他端の方向に一定の牽引力で前記可動台を牽引し、前記牽引手段が前記可動台を牽引中に、前記線状物に引張力として印加される力を測定することによって、前記線状物の動摩擦係数を測定することを特徴とする。
この方法によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定することができ、また、線状物に引張り力として印加される力から算出することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定方法は、前記可動台を牽引する重りを前記所定の距離と同じ高さから落下させることによって、一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引することを特徴とする。
この方法によれば、落下する重りの質量又は落下する高さを調整することによって、実際の牽引速度又は引抜速度を実現することができる。
さらに、本発明の動摩擦係数測定方法は、前記可動台を牽引する重りを落下させることによって、一定の牽引力で前記可動台を牽引することを特徴とする。
この方法によれば、落下する重りの質量を調整することによって、実際の牽引速度又は引抜速度を実現することができる。
本発明によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定装置及び動摩擦係数測定方法を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る動摩擦係数測定装置の構成を図1で説明する。図1において、11は摩擦が十分に小さい設置面、12は線状物としてのケーブル、13はケーブル12の一端を固定する線状物固定手段、14は設置面11上を移動可能な可動台、15はケーブル12に荷重する荷重手段、16はケーブル12を線状物固定手段13と反対方向に一定の牽引力で所定の距離だけ可動台14を牽引する牽引手段としての重り、17は重り16が高さHから落下したときに受け取る緩衝台である。
設置面11は、ケーブル12と荷重手段15との摩擦よりも小さい摩擦が望ましい。可動台14が移動するのに、十分小さい摩擦であればよく、可動台14に軸との摩擦の小さい車輪を装着して実現してもよい。設置面11と可動台14との摩擦力は、ケーブル12と荷重手段15との摩擦力の十分の一以下が好ましい。線状物固定手段13は、可動台14が牽引されても、ケーブル12が動かないように固定する。線状物固定手段13は、設置面11に対して固定されていればよい。
牽引手段としては重り16を用いているが、可動台14をケーブル12と平行を保って所定の距離Hだけ牽引後、牽引をとめるものであればよい。例えば、距離Hよりも十分に長い長さのバネで距離Hだけ牽引し、距離Hだけ牽引後、バネの収縮を止めるストッパを備えるものでもよい。可動台14をモータで距離Hだけ牽引し、距離Hだけ牽引後、モータを停止させるものでもよい。
ケーブル12を搭載した可動台14と荷重手段15の切断図を図2に示す。図2において、11は設置面、12は線状物としてのケーブル、14は設置面11上を移動可能な可動台、15はケーブル12に荷重する荷重手段、14aは溝形状搭載ガイド、15aは溝形状荷重ガイドである。
可動台14は、ケーブル12を搭載する溝形状搭載ガイド14aを有し、ケーブル12と溝形状搭載ガイド14aとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面11上を移動可能である。荷重手段15は、溝形状搭載ガイド14aに対向してケーブル12を収容する溝形状荷重ガイド15aを有し、溝形状荷重ガイド15aでケーブル12に荷重する。
溝形状搭載ガイド14a及び溝形状荷重ガイド15aの長手方向に垂直な断面形状は、所要の動摩擦を生じればよいが、ケーブル12の長手方向に垂直な断面形状と同じであることが望ましい。溝形状搭載ガイド14a及び溝形状荷重ガイド15aの長手方向に垂直な断面形状をこのような形状とすることにより、溝形状搭載ガイド14aと溝形状荷重ガイド15aとで、ケーブル12の表面に均等に動摩擦を生じさせることができる。本実施形態では、円形としている。円形とすることにより、ケーブル12を断面が円形の管路に挿入又は引抜するときの環境を再現することができる。
溝形状搭載ガイド14a及び溝形状荷重ガイド15aのケーブル12との接触面の材質が、ケーブル12の表面の材質と同じであることが望ましい。同じ材質として、同じ材質同士の動摩擦係数を測定することにより、動摩擦係数を正規化することができる。
図1において、重り16が落下距離Hだけ、落下したときの可動台14の速度を算出する。まず、重り16の運動を考える。重り16の質量をW、重力加速度をg、静止摩擦係数をμ0、荷重手段15の質量をmとしたとき、重り16への重力が荷重によるケーブル12の最大静止摩擦力よりも大きいとき、
Figure 0004588780
即ち、
Figure 0004588780
のとき、重り16は落下する。通常、静止摩擦係数μが1を超えることはないので、W≧mの条件が成立すれば、重り16は落下する。
このとき、重り16に働く力は、重り16への重力g並びに荷重による荷重手段15及び可動台14とケーブル12との動摩擦力なので、動摩擦係数をμ、加速度をaとしたとき、運動方程式は次式が得られる。
Figure 0004588780
なお、設置面11と可動台14との摩擦力が荷重手段15とケーブル12との摩擦力に比較して無視できないときは、予め測定した設置面11と可動台14との動摩擦係数をμ、可動台14の質量をmとすると、数3において、左辺に−μ×(m+m)×gの動摩擦力を考慮すればよい。
数3より、加速度aは次式で得られる。
Figure 0004588780
重りの落下距離をHとすると、落下距離Hを落下するのに要する時間tは、次式で得られる。
Figure 0004588780
数5より、
Figure 0004588780
となる。落下距離Hを落下したとき、重り16の速度Vは、次式となる。
Figure 0004588780
次に、荷重手段15を載せた可動台14の運動を考える。重り16の落下によって、速度Vとなった可動台14は、その後、ケーブル12の動摩擦力によって減速し、静止する。重り16が落下距離Hだけ落下したときをt=0、可動台14の位置をx=0とする。可動台14に働く力は、荷重手段15によるケーブル12の動摩擦力なので、運動方程式は、可動台14の質量をm、加速度をαとしたとき、次式が得られる。
Figure 0004588780
このときの加速度αは次式となる。
Figure 0004588780
重り16が落下距離Hを落下してからの時間tでの速度v(t)は、次式となる。
Figure 0004588780
重り16が落下距離Hを落下してからの時間tでの停止位置x(t)は、次式となる。
Figure 0004588780
ここで、可動台14がケーブル12の動摩擦力によって停止するまでの停止時間tは、数10において、v(t)=0とおいて得られる。即ち、
Figure 0004588780
となる。
数12より、重り16が落下距離Hを落下してからの時間tでの停止距離xは、次式となる。
Figure 0004588780
数12を代入する。
Figure 0004588780
数7を代入する。
Figure 0004588780
が得られる。
数15から動摩擦係数μを次式のように算出できる。
Figure 0004588780
数16から分かるように、重り16の質量W、可動台14の質量m、荷重手段15の質量m、落下距離Hが予め分かり、重り16が落下距離Hを落下してから可動台14が停止するまでの停止距離xを測定できれば、動摩擦係数μを算出することができる。
具体的な例を示す。重り16の質量W=3kg、可動台14の質量m=1kg、荷重手段15の重をm=1kg、落下距離H=0.1mとし、重り16が落下距離Hだけ落下してから停止するまでの停止距離xを測定すると0.6mであったとき、数16より、動摩擦係数μ=0.3が得られる。
また、このときの重り16の速度Vは、数7に示すように、落下距離H、又は重り16の質量Wと荷重手段15との質量m比を変えることにより任意の速度を得ることができる。具体的な例として、上記で説明したのと同じ条件では、V=1.33m/sが得られる。つまり、最大速度が1.33m/s程度でケーブルを挿入又は引抜をする場合の動摩擦係数が得られることになる。
重り16が落下距離Hだけ落下してから停止するまでの停止距離xは、可動台14が動き始めてから停止するまでの全行程距離を測定し、その値から、落下距離Hを差し引けばよい。全行程距離は、設置面11に距離目盛を刻んでおいて、目測で測定してもよい。また、可動台14を落下距離Hだけ牽引した後に、可動台14が停止するまでの停止距離を測定する停止距離測定手段(不図示)をさらに備えることでもよい。例えば、可動台14の移動によってレーザ光線を横切るように配置し、横切ったレーザ光線の位置で全行程距離を測定してもよい。あるいは、可動台14に対する超音波パルスの反射時間から全行程距離を測定してもよい。あるいは、可動台にひもを括り付け、ひもの繰り出し長さで全行程距離を測定してもよい。停止距離測定手段は、これらの全行程距離から落下距離Hを差し引いて、停止距離xを測定する。
動摩擦係数算出手段(不図示)は、数16に従って、予め入力された値と測定した停止距離xから動摩擦係数を算出する。
本実施形態によれば、動摩擦係数を摩擦力から測定することなく、可動台が停止するまでの停止距離から算出することができる。また、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る動摩擦係数測定装置の構成を図3で説明する。図3において、11は摩擦が無視できる設置面、12は線状物としてのケーブル、13はケーブル12の一端を固定する線状物固定手段、14は設置面11上を移動可能な可動台、15はケーブル12に荷重する荷重手段、16はケーブル12を線状物固定手段13と反対方向に一定の牽引力で可動台14を牽引する牽引手段としての重り、17は重り16が落下したときに受け取る緩衝台、18は線状物固定手段13に印加される力を測定する応力測定手段である。
第1の実施形態では、重り16の質量W、可動台14の質量m、荷重手段15の質量m、落下距離Hが予め分かり、重り16が落下距離Hを落下してから可動台14が停止するまでの停止距離xを測定して、動摩擦係数μを算出した。本実施形態では、図3に示すように、重り16の質量W、荷重手段15の質量mが予め分かり、可動台14を牽引し始めてからケーブル12に引張力として印加される力、即ち、線状物固定手段13への力を測定して、動摩擦係数μを算出する。線状物固定手段13への力は、応力測定手段18で測定する。
数4から動摩擦係数μ1は次式のように算出できる。
Figure 0004588780
数17から分かるように、荷重手段15の質量mが予め分かり、重り16が落下を開始してから力Fを測定できれば、動摩擦係数μを算出することができる。
具体的な例を示す。荷重手段15の質量m=1kgが予め分かり、力Fを測定すると、F=2.94kg・m/sであったとき、数17より、動摩擦係数μ=0.3が得られる。
また、このときの重り16の速度Vは、数7に示すように、落下距離H、又は重り16の質量Wと荷重手段15の質量mとの比を変えることにより任意の速度を得ることができる。具体的な例として、重り16の質量W=3kg、荷重手段15の質量m=1kg、落下距離H=0.1mとした条件では、V=1.33m/sが得られる。つまり、最大速度が1.33m/s程度でケーブルを挿入又は引抜をする場合の動摩擦係数が得られることになる。
動摩擦係数算出手段(不図示)は、数17に従って、予め入力された値と測定した力Fから動摩擦係数を算出する。
本実施形態によれば、通信ケーブルのような線状物を実際の牽引速度又は引抜速度で引っ張って動摩擦係数を測定することができ、また、線状物に引張り力として印加される力から算出することができる。
本発明の動摩擦係数測定装置及び動摩擦係数測定方法は、ケーブルのような線状物の動摩擦係数の測定に適用することができる。
本発明の実施形態に係る動摩擦係数測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る動摩擦係数測定装置の可動台と荷重手段の切断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る動摩擦係数測定装置の構成を示す図である。
符号の説明
11:設置面
12:線状物としてのケーブル
13:線状物固定手段
14:可動台
14a:溝形状搭載ガイド
15:荷重手段
15a:溝形状荷重ガイド
16:牽引手段としての重り
17:緩衝台
18:応力測定手段

Claims (13)

  1. 線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定装置であって、
    前記線状物の一端を固定する線状物固定手段と、
    前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、
    前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドを介して前記線状物に荷重する荷重手段と、
    前記線状物固定手段と反対方向に一定の牽引力で前記可動台を牽引する牽引手段と、を備えることを特徴とする動摩擦係数測定装置。
  2. 前記牽引手段は、一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引し、
    前記可動台を前記所定の距離だけ牽引してから前記可動台が停止するまでの停止距離を測定する停止距離測定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の動摩擦係数測定装置。
  3. 前記停止距離測定手段の測定した停止距離から前記線状物の動摩擦係数を算出する動摩擦係数算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の動摩擦係数測定装置。
  4. 前記線状物固定手段を保持し、前記牽引手段が前記可動台を牽引中に前記線状物を介して前記線状物固定手段に印加される力を測定する応力測定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の動摩擦係数測定装置。
  5. 前記応力測定手段の測定した力から前記線状物の動摩擦係数を算出する動摩擦係数算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の動摩擦係数測定装置。
  6. 前記牽引手段が、前記可動台を牽引して前記所定の距離と同じ高さから落下する重りを有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の動摩擦係数測定装置。
  7. 前記牽引手段が、前記可動台を牽引して落下する重りを有することを特徴とする請求項1、4又は5に記載の動摩擦係数測定装置。
  8. 前記溝形状搭載ガイド及び前記溝形状荷重ガイドの長手方向に垂直な断面形状が、前記線状物の長手方向に垂直な断面形状と同じであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の動摩擦係数測定装置。
  9. 前記溝形状搭載ガイド及び前記溝形状荷重ガイドの前記線状物との接触面の材質が、前記線状物の表面の材質と同じであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の動摩擦係数測定装置。
  10. 線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定方法であって、
    線状物の一端を固定し、
    前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドで前記線状物に荷重する荷重手段と、で前記線状物を挟持しながら前記線状物の他端の方向に一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引し、
    前記可動台を前記所定の距離だけ牽引してから前記可動台が停止するまでの停止距離を測定することによって、前記線状物の動摩擦係数を測定することを特徴とする動摩擦係数測定方法。
  11. 線状物の動摩擦係数を測定する動摩擦係数測定方法であって、
    線状物の一端を保持し、
    前記線状物を搭載する溝形状搭載ガイドを有し、前記線状物と溝形状搭載ガイドとの摩擦よりも小さい摩擦で設置面上を移動可能な可動台と、前記可動台の溝形状搭載ガイドに対向して前記線状物を収容する溝形状荷重ガイドを有し、前記溝形状荷重ガイドで前記線状物に荷重する荷重手段と、で前記線状物を挟持しながら前記線状物の他端の方向に一定の牽引力で前記可動台を牽引し、
    前記牽引手段が前記可動台を牽引中に、前記線状物に引張り力として印加される力を測定することによって、前記線状物の動摩擦係数を測定することを特徴とする動摩擦係数測定方法。
  12. 前記可動台を牽引する重りを前記所定の距離と同じ高さから落下させることによって、一定の牽引力で所定の距離だけ前記可動台を牽引することを特徴とする請求項10に記載の動摩擦係数測定方法。
  13. 前記可動台を牽引する重りを落下させることによって、一定の牽引力で前記可動台を牽引することを特徴とする請求項11に記載の動摩擦係数測定方法。
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