JP4588549B2 - 紙幣搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主にパチンコ店等の遊技島内部で紙幣を搬送する紙幣搬送システムにおいて搬送系路を部分的に屈曲させるために用いられる紙幣搬送装置に関する。
図10には、パチンコ店等の遊技島内部に設置された一般的な紙幣搬送システムの例が示されている。
図10に示す遊技島には、紙幣搬送システムA’の両側に配列された複数の遊技台(例えばパチンコ台)Bと、これらの遊技台B同士の間に配置された遊技媒体貸出機(例えば台間玉貸し機)Cとが設けられている。この場合、紙幣搬送システムA’は、各遊技媒体貸出機Cへ投入された紙幣を取り込んで、遊技島の一端に設置された図示しない両替機等へ搬送するために用いられる。この紙幣搬送システムA’による紙幣の搬送方向は、遊技島の延長方向に沿った一直線の方向であり、紙幣の搬送姿勢は、長手方向が搬送方向を向いて短手方向が略垂直方向を向いた姿勢となる。
図10に示す紙幣搬送システムA’は、複数の取込ユニットA2’と、これらの取込ユニットA2’同士の間に設けられた直線ユニットA1とを備えている。各取込ユニットA2’は、その両側にある一対の遊技媒体貸出機Cへ投入された紙幣をそれぞれ取り込んで、下流側の直線ユニットA1まで搬送して受け渡す機能を有している。各直線ユニットA1は、上流側の取込ユニットA2’から受け渡された紙幣を、さらに下流側の取込ユニットA2’(或いは上記の両替機等)まで直線的に搬送する機能を有している。そして、取込ユニットA2’は、上流側の直線ユニットA1から受け渡された紙幣を下流側の直線ユニットA1まで直線的に搬送する機能も有している。
このような紙幣搬送システムA’は、複数の遊技台Bおよび貸出機Cが一直線に沿って配列された真っ直ぐな遊技島にしか適合しない。しかし、遊技店によっては、遊技島の全部または一部を湾曲ないし屈曲させざるを得ない、或いは積極的に湾曲ないし屈曲させたい場合もある。そのような遊技島に対して紙幣搬送システムを適合させるための紙幣搬送装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1には、支点を中心として0〜90度の範囲で屈曲可能な、ベルト式の紙幣搬送装置(屈曲ユニット)が記載されている。また、特許文献2には、互いに回動自在に連結された複数の搬送方向調整体を介して、全体として0〜90度の範囲で搬送方向を転換するように湾曲可能な、ベルト・ローラ対向式の紙幣搬送装置(湾曲ユニット)等が記載されている。
特開2002−167070号公報 特開平11−263467号公報
上述したような従来の紙幣搬送装置(屈曲/湾曲ユニット)には、次のような問題点がある。すなわち、搬送系路の屈曲/湾曲部分における紙幣の案内を(少なくとも部分的に)弾性的なベルトに依存して行っているため、広い角度調整範囲に渡って安定した案内を行うことが事実上困難である。また、広い角度調整範囲に渡ってベルト張力を適切に保って安定した紙幣の搬送駆動を行うことも事実上困難である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙幣の搬送系路を部分的に屈曲させるための紙幣搬送装置において、安定した紙幣の案内を維持しながら、また安定した紙幣の搬送駆動を確保しながら、広範囲に渡る屈曲角度の調整を行えるような紙幣搬送装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、紙幣の搬送方向において円弧状をなす第1中央搬送路を有した第1搬送部と、紙幣の搬送方向において円弧状をなす第2中央搬送路を有した第2搬送部と、を備え、前記第1および第2中央搬送路が内外周を剛性壁面によって囲まれた状態で互いに共通の円弧中心および円弧半径を有して連続するとともに、前記第1および第2搬送部が前記円弧中心に関して互いに回動自在となるよう、当該搬送部どうしが連結されている、ことを特徴とする紙幣搬送装置である。
この第1の発明によれば、互いに共通の中心および半径を有して連続する円弧状の第1および第2中央搬送路によって、紙幣の搬送系路を部分的に屈曲させるための屈曲部分を形成することができる。そのような第1および第2中央搬送路において、内外周を剛性壁面によって囲まれた状態で紙幣を案内することで、常に安定した紙幣の案内を維持しながら、第1および第2搬送部を相互に回動させて広範囲に渡る屈曲角度の調整を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記円弧中心を中心として回転し、前記第1および第2中央搬送路を通る紙幣の内周面に当接してこれを摩擦力により搬送する中央回転搬送部材をさらに備えたものである。
この第2の発明によれば、第1および第2搬送部の回動中心でもある円弧中心を中心として回転する中央回転搬送部材の摩擦力で紙幣を搬送することで、常に安定した紙幣の搬送駆動を確保しながら、広範囲に渡る屈曲角度の調整を行うことができる。また、第1および第2中央搬送路において(特に外周側の剛性壁面によって)紙幣が屈曲させられることで、紙幣の内周面が中央回転搬送部材に対して押し付けられる。このため、より確実な紙幣の搬送駆動を行うことができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記中央回転搬送部材を摩擦ローラとしたものである。
第4の発明は、第2の発明において、前記中央回転搬送部材を、略半径方向に延びる複数の弾性摩擦板を有した弾性摩擦羽根車としたものである。
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記中央回転搬送部材よりも紙幣搬送方向の上流側に設けられ、紙幣を挟持して搬送する補助回転搬送部材をさらに備え、前記中央回転搬送部材が前記補助回転搬送部材よりも大きい外周速度で回転するように構成されているものである。
基本的に、上流側の補助回転搬送部材で挟持されて搬送駆動力を受ける紙幣が円弧状の第1ないし第2中央搬送路へ進入する場合、紙幣を折れ曲がらせる座屈現象が生じやすい。これに対して、この第5の発明によれば、補助回転搬送部材よりも大きい外周速度で回転する中央回転搬送部材が、相対的には紙幣の先端側を摩擦力により下流方向へ引っ張りながら搬送することになるので、そのような座屈現象の発生を防止することができる。
第6の発明は、第3の発明において、前記摩擦ローラとの間で紙幣を挟持するよう、前記摩擦ローラに対して対向して配置される従動ローラを更に備えたものである。
第7の発明は、第2乃至第6の発明のいずれかにおいて、前記中央回転搬送部材に対して同軸に固定された回転伝動体と、前記第1または第2搬送部において、前記回転伝動体に対して外部からの回転駆動力を伝達する入力伝動機構と、前記第2または第1搬送部において、前記回転伝動体に伝達された回転駆動力をさらに外部へ伝達する出力伝動機構と、をさらに備えたものである。
この第7の発明によれば、中央回転搬送部材の回転駆動と同時に、第1および第2搬送部に対して接続される他の紙幣搬送装置同士の間での回転駆動力の伝達も行うことができる。その際、第1および第2搬送部の回動中心でもある円弧中心を中心として回転する回転伝動体を通じて回転駆動力を伝達することになるので、第1および第2搬送部の相互の回動位置に影響されない回転駆動力の伝達を行うことができる。
なお、上述した中央回転搬送部材における「摩擦力により搬送」とは、補助回転搬送部材における「挟持して搬送」とは異なり、本来的に中央回転搬送部材と紙幣との間での滑りを許容する趣旨である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図9は本発明による紙幣搬送装置およびそれを利用した紙幣搬送システムを示す図である。なお、図8および図9に示す紙幣搬送システムにおいて、図10に示した紙幣搬送システムと実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明する。以下、本実施形態の構成、作用効果、使用例、および変形例について順次説明する。
[構 成]
図8には、本発明による紙幣搬送装置(屈曲ユニット)を利用した紙幣搬送システムの例が、パチンコ店等の遊技島内部に設置された状態で示されている。
図8に示す遊技島には、紙幣搬送システムAの両側に配列された複数の遊技台(例えばパチンコ台)Bと、これらの遊技台B同士の間に配置された遊技媒体貸出機(例えば台間玉貸し機)Cとが設けられている。この場合、紙幣搬送システムAは、各遊技媒体貸出機Cへ投入された紙幣を取り込んで、遊技島の一端に設置された図示しない両替機等へ搬送するために用いられる。この紙幣搬送システムAによる紙幣の搬送方向は、図8に矢印で示すような、部分的に屈曲する遊技島の延長方向に沿った方向である。また、紙幣の搬送姿勢は、長手方向が搬送方向を向いて短手方向が略垂直方向を向いた姿勢となる。
図8に示す紙幣搬送システムAは、複数の取込ユニットA2と、これらの取込ユニットA2同士の間に設けられた直線ユニットA1および屈曲ユニットA3とを備えている。各取込ユニットA2は、対応する遊技媒体貸出機Cへ投入された紙幣を取り込んで、屈曲ユニットA3を介して下流側の直線ユニットA1へ受け渡す機能を有している。各直線ユニットA1は、上流側の取込ユニットA2から屈曲ユニットA3を介して受け渡された紙幣を、さらに下流側の取込ユニットA2(或いは上記の両替機等)まで直線的に搬送する機能を有している。そして、取込ユニットA2は、上流側の直線ユニットA1から受け渡された紙幣を下流側の屈曲ユニットA3まで直線的に搬送する機能も有している。
次に図1に示すように、屈曲ユニットA3は、互いに回動自在に連結された第1搬送部1および第2搬送部2を備えている。図1および図2に示すように、これらの第1および第2搬送部1,2は、それぞれ紙幣の搬送方向(図3の矢印参照)において円弧状をなす第1および第2中央搬送路1a,2aを有している。第1および第2搬送部1,2どうしの連結は、第1および第2中央搬送路1a,2aが内外周を剛性壁面13,23;24(図2)によって囲まれた状態で互いに共通の円弧中心Oおよび円弧半径R(図2)を有して連続するとともに、第1および第2搬送部1,2が円弧中心Oに関して互いに回動自在となるようになされている。
また図1に示すように、屈曲ユニットA3は、中央回転搬送部材としての摩擦ローラt1を備えている。この摩擦ローラt1は、円弧中心Oを中心として回転し、第1および第2中央搬送路1a,2aを通る紙幣の内周面に当接してこれを摩擦力により搬送する。また、摩擦ローラt1よりも紙幣搬送方向の上流側には、紙幣を挟持して搬送する補助回転搬送部材としての駆動ローラ17および第1従動ローラ18が設けられている。これらの摩擦ローラt1、駆動ローラ17および第1従動ローラ18は、それぞれ垂直方向に間隔を置いて複数設けることもできる。なお、摩擦ローラt1における「摩擦力により搬送」とは、駆動ローラ17および第1従動ローラ18における「挟持して搬送」とは異なり、本来的に摩擦ローラt1と紙幣との間での滑りを許容する趣旨である。
ここで、図2に示すように、第1および第2搬送部1,2は、それぞれ、水平断面が円形の中央部分10および20と、水平断面が略矩形の接続部分12および22とで構成されている。
第1搬送部1の中央部分10には、第1中央搬送路1aの外周側の剛性壁面を形成する第1外周壁13が設けられている。また、第2搬送部2の中央部分20には、第2中央搬送路2aの外周側の剛性壁面を形成する第2外周壁23と、第1および第2中央搬送路1a,2aの内周側の剛性壁面を形成する内周壁24とが設けられている。これらの外周壁13,23および内周壁24は、少なくとも第1および第2中央搬送路1a,2aに対応する部分において、円弧中心Oを共通にする円弧形状の水平断面を有している。
第1搬送部の接続部分12は、他のユニット(図8の例では、取込ユニットA2)の搬送方向下流側の端部と接続可能に構成されている。一方、第2搬送部の接続部分22は、他のユニット(図8の例では、直線ユニットA1)の搬送方向上流側の端部と接続可能に構成されている。
第1搬送部の接続部分12には、搬送方向上流側のユニット(図8の例では、取込ユニットA2)によって搬送されてきた紙幣を導入するための導入口15が設けられている。この導入口15の直ぐ下流側に、上記補助回転搬送部材としての駆動ローラ17および第1従動ローラ18が配置されている。そして、第1搬送部1には、導入口15と第1中央搬送路1aとの間を滑らかに繋ぐ第1接続搬送路1bが設けられている。この第1接続搬送路1bは、導入口15付近では、円弧中心Oに対して半径方向に延びている。
第2搬送部の接続部分22には、搬送方向下流側のユニット(図8の例では、直線ユニットA1)に対して紙幣を送り出すための送出口25が設けられている。そして、第2搬送部2には、第2中央搬送路2aと送出口25との間を滑らかに繋ぐ第2接続搬送路2bが設けられている。この第2接続搬送路2bは、送出口25付近では、円弧中心Oに対して半径方向に延びている。
図3に示すように、屈曲ユニットA3は、第1および第2搬送部1,2を相互に回動させることで、紙幣の導入口15における搬送方向と送出口25における搬送方向との間の角度である屈曲角度を0度〜90度の範囲内で任意に調整できるようになっている。
図4に示すように、屈曲ユニットA3は、中央回転搬送部材である摩擦ローラt1に対して同軸に固定された回転伝動体としての中央歯車g3を備えている。また、屈曲ユニットA3は、「第1搬送部1において、中央歯車g3に対して外部からの回転駆動力を伝達する入力伝動機構」としての入力歯車g1および中間歯車g2を備えている。そのうち入力歯車g1は、補助回転搬送部材である駆動ローラ17に対して同軸に固定されている。また、中間歯車g2は、入力歯車g1と中央歯車g3の両者と噛み合った状態で回転するよう、両者間に配置されている。さらに、屈曲ユニットA3は、「第2搬送部2において、中央歯車g3に伝達された回転駆動力をさらに外部へ伝達する出力伝動機構」として、中央歯車g3と噛み合った状態で回転する出力歯車g4を備えている。
図4は、屈曲ユニットA3の上流側(第1搬送部の接続部分12)に対して取込ユニットA2が接続され、下流側(第2搬送部の接続部分22)に対して直線ユニットA1が接続された状態を示している(図8参照)。取込ユニットA2には、回転駆動力を外部へ伝達するための出力歯車3gが設けられている。一方、直線ユニットA1には、外部からの回転駆動力を(内部に設けられた搬送機構等へ)伝達するための入力歯車1gが設けられている。
図4に示す接続状態においては、屈曲ユニットA3の入力歯車g1と取込ユニットA2の出力歯車3gとが噛み合い、屈曲ユニットA3の出力歯車g4と直線ユニットA1の入力歯車1gとが噛み合うようになっている。また、取込ユニットA2と直線ユニットA1とを直接接続した場合には、両者の出力歯車3gと入力歯車1gが噛み合い、2つの屈曲ユニットA3,A3同士を直接接続した場合には、それらの出力歯車g4と入力歯車g1とが噛み合うようになっている。
また、各歯車の歯数は、図1において、中央回転搬送部材である摩擦ローラt1が、補助回転搬送部材である駆動ローラ17および第1従動ローラ18よりも大きい外周速度で回転するように設定されている。
ここで、中央歯車3gの歯数をz3とし、入力歯車g1の歯数をz1とする。また、摩擦ローラt1の半径をr3、外周速度をV3とし、駆動ローラ17の半径をr1、外周速度をV1とする。そして、中央歯車3gおよび摩擦ローラt1の回転速度をn3とし、入力歯車g1および駆動ローラ17の回転速度をn1とする。この場合、V3=2π・n3・r3、V1=2π・n1・r1に対して、V3>V1であればよいから、n3・r3>n1・r1、従って(n3/n1)>(r1/r3)。一方、(n3/n1)=(z1/z3)であるから、(z1/z3)>(r1/r3)となる。この式を満たすように、各ローラの半径r3,r1との関係において各歯車の歯数z3,z1を設定すればよい。
なお、図8に示した取込ユニットA2の構成について、図7を参照して簡単に説明しておく。図7に示す取込ユニットA2は、中央を貫通して一直線に延びる紙幣搬送路3pの形成された枠体30を備えている。この枠体30には、対応する遊技媒体貸出機C(図8)から紙幣を取り込むための一対の紙幣取込部35が突出して設けられている(図8の例では片側の取込部35だけが用いられている)。各紙幣取込部35には、紙幣取込口36が形成されると共に、取込ローラ3r−3,3r−4が設けられている。枠体30内には、搬送路3pの両側に、各紙幣取込口36から延びる紙幣取込通路37が設けられている。また、紙幣搬送路3pの上流側には搬送ローラ3r−5,3r−6が設けられている。
また、枠体30内には、駆動側の各ローラ3r−3,3r−5を回転駆動するための駆動装置として図示しない駆動モータが設けられている。そして、この駆動モータによって上記出力歯車3gも回転駆動されるように構成されている。
[作用効果]
次に、以上のように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の屈曲ユニットA3によれば、互いに共通の中心Oおよび半径Rを有して連続する円弧状の第1および第2中央搬送路1a,2aによって、紙幣の搬送系路を部分的に屈曲させるための屈曲部分を形成することができる。そのような第1および第2中央搬送路1a,2aにおいて、内外周を剛性壁面13,23;24によって囲まれた状態で紙幣を案内することで、常に安定した紙幣の案内を維持しながら、第1および第2搬送部1,2を相互に回動させて広範囲に渡る屈曲角度の調整を行うことができる(図3参照)。
また、第1および第2搬送部1,2の回動中心でもある円弧中心Oを中心として回転する摩擦ローラt1の摩擦力で紙幣を搬送することで、常に安定した紙幣の搬送駆動を確保しながら、広範囲に渡る屈曲角度の調整を行うことができる。また、第1および第2中央搬送路1a,2aにおいて(特に外周側の剛性壁面13,23によって)紙幣が屈曲させられることで、紙幣の内周面が摩擦ローラt1に対して押し付けられる。このため、より確実な紙幣の搬送駆動を行うことができる。
ところで、基本的に、上流側の補助回転搬送部材としての駆動ローラ17および第1従動ローラ18で挟持されて搬送駆動力を受ける紙幣が円弧状の第1ないし第2中央搬送路1a,2aへ進入する場合、紙幣を折れ曲がらせる座屈現象が生じやすい。これに対して、本実施形態によれば、補助回転搬送部材17,18よりも大きい外周速度で回転する摩擦ローラt1が、相対的には紙幣の先端側を下流方向へ引っ張りながら搬送することになるので、そのような座屈現象の発生を防止することができる。なお、紙幣に対して摩擦ローラt1と紙幣との間の摩擦力を超える張力が加わった場合には、両者間に滑りが生じることで張力を逃がすことができる。
また、回転伝動体および入・出力伝動機構としての歯車g1〜g4により、摩擦ローラt1の回転駆動と同時に、第1および第2搬送部1,2に対して接続される他の紙幣搬送装置(取込ユニットA2、直線ユニットA1、または他の屈曲ユニットA3)同士の間での回転駆動力の伝達も行うことができる。その際、第1および第2搬送部1,2の回動中心でもある円弧中心Oを中心として回転する中央歯車g3を通じて回転駆動力を伝達することになるので、第1および第2搬送部1,2の相互の回動位置に影響されない回転駆動力の伝達を行うことができる(図4参照)。
[使用例]
次に、図9を参照して、屈曲ユニットA3の図8に示した例とは異なる使用例について説明する。
図9(a)は、一部に柱Pが干渉する直線部分と、U字形の湾曲部分とを有する遊技島における使用例を示している。この場合、断面矩形の柱Pによる干渉を避けるために、屈曲角度を90度に設定された4つの屈曲ユニットA3が用いられている。また、U字形の湾曲部分に沿った搬送系路を形成するために、互いに反対向きに屈曲した状態で接続された2つの屈曲ユニットA3,A3の組合せが複数用いられている。また、図9(b)では、90度を超える角度で屈曲した搬送系路を形成するために、互いに同じ向きに屈曲した状態で接続された2つの屈曲ユニットA3,A3の組合せが用いられている。
[変形例]
(1)中央回転搬送部材としては、図1の摩擦ローラt1に代えて、図5に示すような弾性摩擦羽根車としてのゴム羽根車t2を用いてもよい。このゴム羽根車t2は、略半径方向に延びる複数の弾性摩擦板としてのゴム板を有している。
(2)図6に示すように、摩擦ローラt1との間で紙幣を挟持するよう、摩擦ローラt1に対して対向して配置される第2従動ローラt3を設けてもよい。この場合には、摩擦ローラt1が駆動ローラ17および第1従動ローラ18よりも大きい外周速度で回転するような設定とはせずに、互いに実質的に同一の外周速度で回転するようにすればよい。
(3)図4および図8では、屈曲ユニットA3の上流側(第1搬送部の接続部分12)に対して取込ユニットA2が接続され、下流側(第2搬送部の接続部分22)に対して直線ユニットA1が接続された状態を示したが、これには限定されない。すなわち、図9にも示したように、屈曲ユニットA3の上流側と下流側には、直線ユニットA1、取込ユニットA2、および他の屈曲ユニットA3を含む、任意のユニット(図10に示した他の取込ユニットA2’も含む)を接続することができる。
(4)屈曲ユニットA3の下流側に接続されるユニット(例えば、直線ユニットA1であってもよい)が駆動装置を有する場合には、上述した入・出力伝動機構の関係を反対にすることができる。すなわち、出力歯車g4を「第2搬送部2において、中央歯車(回転伝動体)g3に対して外部からの回転駆動力を伝達する入力伝動機構」として用いると共に、入力歯車g1および中間歯車g2を「第1搬送部1において、中央歯車(回転伝動体)g3に伝達された回転駆動力をさらに外部へ伝達する出力伝動機構」として用いることができる。
(5)補助回転搬送部材としては、駆動ローラ17および第1従動ローラ18の組合せに限らず、搬送ベルト、ベルトとローラとの組合せ等の任意の回転搬送部材を用いることができる。また、入・出力伝動機構としては、歯車g1,g2,g4に限らず、伝動ベルト等の任意の伝動機構を用いることができる。従って、回転伝動体としても、中央歯車g3に代えて、伝動機構に応じたプーリ等の任意の回転伝動体を用いることができる。
(6)図9の一部にも示したように、屈曲ユニットA3は、図1〜図5に示した向きとは反対の向きに屈曲するように構成してもよいことは勿論である。
本発明による紙幣搬送装置の一実施形態としての屈曲ユニットの水平断面図。 図1に示した屈曲ユニットを、(a)第1搬送部と(b)第2搬送部とに分解して示す図。 図1に示した屈曲ユニットを、(a)0度、(b)45度、および(c)90度屈曲した状態で示す図。 図1に示した屈曲ユニットにおける各歯車の配置を、(a)0度および(b)90度屈曲して、直線ユニットおよび取込ユニットと接続された状態で示す図。 図1に示した屈曲ユニットにおいて、摩擦ローラに代えてゴム羽根車を用いた変形例を示す図。 図1に示した屈曲ユニットにおいて、摩擦ローラに対向する従動ローラを加えた変形例を示す図。 図1に示した屈曲ユニットに接続される取込ユニットの例を示す水平断面図。 図1に示した屈曲ユニットを利用した紙幣搬送システム一例を、遊技島内部に設置された状態で模式的に示す水平断面図。 図1に示した屈曲ユニットを利用した紙幣搬送システムの他の例を、遊技島内部に設置された状態で模式的に示す水平断面図。 遊技島内部に設置された一般的な紙幣搬送システムの例を模式的に示す水平断面図。
符号の説明
A,A’ 紙幣搬送システム
A1 直線ユニット
1g 入力歯車
A2’取込ユニット
B 遊技台
C 遊技媒体貸出機
A2 取込ユニット
3g 出力歯車
A3 屈曲ユニット
1 第1搬送部
1a 第1中央搬送路
1b 第1接続搬送路
10 中央部分
12 接続部分
13 第1外周壁
15 導入口
17 駆動ローラ(補助回転搬送部材)
18 第1従動ローラ(補助回転搬送部材)
2 第2搬送部
2a 第2中央搬送路
2b 第2接続搬送路
20 中央部分
22 接続部分
23 第2外周壁
24 内周壁
25 送出口
O 円弧中心
R 円弧半径
t1 摩擦ローラ(中央回転搬送部材)
t2 ゴム羽根車(弾性摩擦羽根車/中央回転搬送部材)
t3 第2従動ローラ
g1 入力歯車(入/出力伝動機構)
g2 中間歯車(入/出力伝動機構)
g3 中央歯車(回転伝動体)
g4 出力歯車(出/入力伝動機構)

Claims (7)

  1. 紙幣の搬送方向において円弧状をなす第1中央搬送路を有した第1搬送部と、
    紙幣の搬送方向において円弧状をなす第2中央搬送路を有した第2搬送部と、
    を備え、
    前記第1および第2中央搬送路が内外周を剛性壁面によって囲まれた状態で互いに共通の円弧中心および円弧半径を有して連続するとともに、前記第1および第2搬送部が前記円弧中心に関して互いに回動自在となるよう、当該搬送部どうしが連結されている、ことを特徴とする紙幣搬送装置。
  2. 前記円弧中心を中心として回転し、前記第1および第2中央搬送路を通る紙幣の内周面に当接してこれを摩擦力により搬送する中央回転搬送部材をさらに備えた、ことを特徴とする請求項1記載の紙幣搬送装置。
  3. 前記中央回転搬送部材は摩擦ローラである、ことを特徴とする請求項2記載の紙幣搬送装置。
  4. 前記中央回転搬送部材は、略半径方向に延びる複数の弾性摩擦板を有した弾性摩擦羽根車である、ことを特徴とする請求項2記載の紙幣搬送装置。
  5. 前記中央回転搬送部材よりも紙幣搬送方向の上流側に設けられ、紙幣を挟持して搬送する補助回転搬送部材をさらに備え、
    前記中央回転搬送部材が前記補助回転搬送部材よりも大きい外周速度で回転するように構成されている、ことを特徴とする請求項3又は4記載の紙幣搬送装置。
  6. 前記摩擦ローラとの間で紙幣を挟持するよう、前記摩擦ローラに対して対向して配置される従動ローラを更に備えた、ことを特徴とする請求項3記載の紙幣搬送装置。
  7. 前記中央回転搬送部材に対して同軸に固定された回転伝動体と、
    前記第1または第2搬送部において、前記回転伝動体に対して外部からの回転駆動力を伝達する入力伝動機構と、
    前記第2または第1搬送部において、前記回転伝動体に伝達された回転駆動力をさらに外部へ伝達する出力伝動機構と、
    をさらに備えた、ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の紙幣搬送装置。
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