JP4588287B2 - 記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、テレビジョン放送信号のサムネイル画を簡単に記録することができるようにした記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの大容量化、低価格化、並びに動画像信号および音声信号(以下、AV信号と記載する)を圧縮符号化する処理の高速化が進み、これらの技術を用いて、テレビジョン番組のAV信号を圧縮符号化して録画し、また再生する記録再生装置が開発されるようになってきた。
【0003】
このような記録再生装置によれば、大容量の光ディスクに複数の、あるいは1つでも、長時間のテレビジョン番組のAV信号を記録することが可能となるので、記録された複数または長時間の番組のAV信号の所定の位置(フレーム)に、ユーザが容易にアクセスできるように、映像信号のうちの所定のフレームの画像をサムネイル画として抽出して、光ディスクに記録する機能を持たせるようにすることが望ましい。
【0004】
例えば、番組毎にサムネイル画を作成し、表示する機能を持つ記録再生装置の場合、番組毎に決められた枚数のサムネイル画を記録することにより、そのサムネイル画を用いて記録された番組の一覧や番組毎の内容一覧(サムネイル画の一覧)を表示させることができる。
【0005】
サムネイル画を作成する場合、ユーザがサムネイル画作成用のアプリケーションを起動しサムネイル画を作成するための規則の設定を行い、放送番組を受信中にそのアプリケーションにより、予め設定された所定のフレームの画像をサムネイル画として光ディスクに記録させるようにするのが一般的である。その他に、光ディスクを記録再生装置から排出する時や、記録再生装置の電源を切る時にサムネイル画を作成するようにすることも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サムネイル画を作成するために、専用アプリケーションをユーザが呼び出すのはかなり面倒な作業である。また、光ディスクを記録再生装置から排出する時や、記録再生装置の電源を切る時にサムネイル画を作成するのでは、光ディスクの排出や、記録再生装置の電源の切断に時間がかかり、ユーザの使い勝手が悪くなる課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザに負担をかけることなくサムネイル画を簡単に記録できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録装置は、記録装置の動作状況として、特定の時間帯に情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出手段と、検出手段により検出された動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成手段と、生成手段が生成したサムネイル画を、情報記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
前記検出手段には、動作状況として、映像信号の記録中であることを検出させるようにすることができる。
【0010】
検出手段には、動作状況として、映像信号の再生中であることを検出させるようにすることができる。
検出手段は、動作状況として、ユーザが記録装置を使用していない状況であることを検出することを特徴とする。
【0014】
本発明の記録方法は、記録装置の動作状況として、特定の時間帯に情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成されたサムネイル画を、情報記録媒体に記録する記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の記録媒体のプログラムは、記録装置の動作状況として、特定の時間帯に情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成されたサムネイル画を、情報記録媒体に記録する記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のプログラムは、記録装置の動作状況として、特定の時間帯に情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成されたサムネイル画を、情報記録媒体に記録する記録ステップとを含む処理を実行させることを特徴とする。
【0017】
本発明の記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、記録装置の動作状況として、特定の時間帯に情報記録媒体へのアクセスを行っていないことが検出され、検出された動作状況に基づいて、サムネイル画が生成され、情報記録媒体に記録される。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態である光磁気ディスク記録再生装置1の構成例について、図1を参照して説明する。この光磁気ディスク記録再生装置1は、映像信号を代表する静止画像としてサムネイル画を作成し、記録する機能を有している。
【0019】
BS(Broadcast Satellite)チューナ11は、日本において行われているBSデジタル放送の電波を受信し、受信信号をデマルチプレクサ12に出力する。また、BSチューナ11は、テレビジョン番組に対応するEPG(Electronic Program Guide)情報も受信してホストマイクロコンピュータは23に供給する。
【0020】
デマルチプレクサ12は受信信号を映像信号と音声信号に分離し、映像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ13に出力する。MPEGデコーダ13は、MPEG方式で映像信号をデコードし、画像サイズ成形部14に出力する。
【0021】
ホストマイクロコンピュータ23は、画像サイズ成形部14、キャプチャ部15、メモリ19、読み出し書き込み部18を制御する。スイッチ、ボタン等により構成される入力部22は、ユーザにより操作されたとき、操作に対応する信号をホストマイクロコンピュータ23に供給する。
【0022】
画像サイズ成形部14は、映像信号に基づく画像のサイズを縮小または拡大し、キャプチャ部15に出力する。キャプチャ部15は、画像サイズ成形部14より、リアルタイムに供給される動画像の映像信号から、サムネイル画とすべき所定のフレームの画像データを取り込み、メモリ19に出力し、記憶させる。JPEG(Joint Photographic Experts Group)処理部16は、メモリ19に記憶された画像データをJPEG方式で圧縮するJPEGエンコーダ31と、復号するJPEGデコーダ32とから構成される。
【0023】
読み出し書き込み部18は、BSチューナ11から供給されたMPEG-TS(Transport Stream)信号、または、メモリ19から入力されたサムネイルの画像データを光磁気ディスク17に記録する。読み出し書き込み部18はまた、光磁気ディスク17に記録されたMPEG-TS信号を読み出し、デマルチプレクサ12に出力するとともに、サムネイルの画像データを読み出しメモリ19に出力する。
【0024】
D/Aコンバータ20は、MPEGデコーダ13またはJPEGデコーダ32より供給される映像信号をD/A変換し、D端子出力部21に出力する。D端子出力部21は映像信号に対応する映像を図示せぬディスプレイ等に出力する。
【0025】
この光磁気ディスク記録再生装置1において、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から成るホストマイクロコンピュータ23は、必要に応じて接続されるドライブ24を制御して、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、または半導体メモリ44に記憶されている制御用プログラムを読み出し、光磁気ディスク記録再生装置1の全体の動作を制御する。
【0026】
次に、図2のフローチャートを参照して、サムネイル画の記録処理について説明する。この処理は、例えば、一定の周期毎に実行される。
【0027】
ホストマイクロコンピュータ23は、ステップS11において、光磁気ディスク記録再生装置1の動作状況を検出し、ステップS12において、その動作状況が、予めユーザにより設定されている条件を満足するか否かを判定する。例えば、映像信号を光ディスク17に記録している最中にサムネイル画を作成、記録することを指示している場合、ステップS11で動作モードが検出され、ステップS12で、その動作モードが、記録中であるか否かが判定される。
【0028】
動作状況と条件には、この他、光磁気ディスク記録再生装置1の動作モードが、再生中であるか、光磁気ディスク17へのアクセスを行っていない状態であるか、現在時刻が特定の時間帯(例えば、午後11時から午前6時までの深夜時間帯)であり、かつ、動作モードが、光磁気ディスク17へのアクセスを行っていない状態であるか、または、動作モードが、ユーザが光磁気ディスク記録再生装置1を使用していない(例えば、装置の電源がオフになっている)状態であることを検出し、判定することができる。
【0029】
これらの条件が満足されたと判定された場合、サムネイル画記録処理が開始される。光磁気ディスク記録再生装置1の動作モードが記録中である場合、デマルチプレクサ12には、BSチューナ11よりMPEG-TS信号が供給される。デマルチプレクサ12は、映像信号と音声信号を分離させる。音声信号は図示せぬ処理部により処理され、出力される。デマルチプレクサ12により分離、抽出された映像信号は、MPEGデコーダ13に入力される。
【0030】
ステップS12において、条件が満足されたと判定された場合、ステップS13において、MPEGデコーダ13は、入力された映像信号をMPEG方式でデコードする。デコードされた映像信号はD/Aコンバータ20に供給され、D/A変換された後、D端子出力部21から出力される。
【0031】
また、MPEGデコーダ13によりデコードされた映像信号は画像サイズ成形部14にも供給される。
【0032】
ステップS14において、画像サイズ成形部14は、MPEGデコーダ13より出力された映像信号の画像のサイズを、サムネイル画のサイズに拡大もしくは縮小する。その詳細は図4のフローチャートを参照して後述する。
【0033】
ステップS15において、キャプチャ部15は、サムネイル画として選択されたフレームの映像信号を取得し、メモリ19に出力し、記憶させる。
【0034】
ステップS16において、JPEGエンコーダ31は、メモリ19に記憶された映像信号(画像データ)をJPEG方式でエンコードし、再びメモリ19に記憶させる。
【0035】
ステップS17において、読み出し書き込み部18は、サムネイル画としてエンコードされた画像データをメモリ19より取り込み、光磁気ディスク17の最内周のシステム管理領域に記録する。このシステム管理領域は、データトラックとは異なる領域に形成されており、サムネイルデータの他、番組情報、セクタ位置、トラック位置などのファイルシステムが記録される。
【0036】
次に、画像サイズ成形部14により行われる、ステップS13の画像のサイズの成形処理の詳細を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
この処理を行う画像サイズ成形部14は、例えば図3に示されるように構成される。すなわち、入力部61は、MPEGデコーダ13が出力する映像信号を取り込む。色変換マトリクス部62は、入力部61より映像信号を取り込み、映像信号の信号形式に応じて色変換処理を行い、縮小フィルタ63に出力する。縮小フィルタ63は、入力信号と出力信号のフォーマットに応じて画像のサイズの縮小を行う。
【0038】
メモリコントローラ64は、画像データを縮小フィルタ63より取り込み、メモリ65に出力し、記憶させるとともに、メモリ65に記憶された画像データを読み出し、拡大フィルタ66に出力する。拡大フィルタ66は、メモリコントローラ64より画像データを取り込み、入力信号と出力信号のフォーマットに応じて画像のサイズの拡大を行い、キャプチャ部15に出力する。色変換マトリクス部62、縮小フィルタ63、および拡大フィルタ66は、ホストマイクロコンピュータ23により制御される。
【0039】
図4のステップS21において、入力部61は、MPEGデコーダ13より出力された映像信号を取り込み、色変換マトリクス部62に供給する。
【0040】
ステップS22において、ホストマイクロコンピュータ23は、MPEG-TS信号からヘッダ情報を読み込み、その信号(入力信号)の形式を認識し、入力フォーマットの判別を行う。また、ホストマイクロコンピュータ23は、入力部22からの入力に基づいて、ユーザから指定された出力信号のフォーマット(出力フォーマット)を判別する。入力フォーマットと出力フォーマットとしては、図5に示されるように、525i、525p、1125i、750pの各パターンが存在する。これらの値の数字は走査線の数を表し、pはプログレシブ(線順次)形式であることを表し、iはインターレス(飛び越し走査)の形式であることを表わしている。
【0041】
ステップS23において、色変換マトリクス部62は、ホストマイクロコンピュータ23の制御に基づいて色変換処理を行う。信号形式が525iと525pの場合はCCIR(国際無線通信顧問委員会)-REC601に、信号形式が1125iと750pの場合はCCIR-REC709に、それぞれカラメトリのマトリクスが規定されている。すなわち、CCIR-REC601には、式(1)で表わされるように、3原色の(R,G,B)信号に乗算して(Y,R-Y,B-Y)の輝度信号と色差信号を得るためのマトリックスM601が規定されており、CCIR-REC709には、式(2)で表わされるように、やはり、3原色の(R,G,B)信号に乗算して(Y,R-Y,B-Y)の輝度信号と色差信号を得るためのマトリックスM709が規定されている。
【数1】
【数2】
【0042】
そこで、色変換マトリクス部62は、入力フォーマットがCCIR-REC601であり、出力フォーマットがCCIR-REC709である場合、式(3)に基づく変換を行う。また、色変換マトリクス部62は、入力フォーマットがCCIR-REC709であり、出力フォーマットがCCIR-REC601である場合、式(4)に基づく変換を行う。
【数3】
【数4】
【0043】
式(3)のマトリクスM601,709は、マトリクスM601の逆マトリクスに、マトリクスM709を乗算して得たマトリクスであり、式(4)のマトリクスM709,601はマトリクスM709の逆マトリクスに、マトリクスM601を乗算して得たマトリクスである。式(3)と式(4)では、入力された輝度信号と色差信号(YI,RI-TI,BI-YI)にマトリクスM601,709またはM709,601を乗算することで、輝度信号と色差信号(YO,RO-YO,BO-YO)が演算される。
【0044】
以上の変換の処理が図5にまとめて示されている。例えば、同図に示されるように、入力フォーマットが525iの信号形式の信号を、出力フォーマット1125iの信号形式の信号に変換するときは、式(3)に基づく変換処理が行われる。また、入力フォーマットが525iの信号形式の信号を、出力フォーマット525pの信号形式の信号に変換するときは、変換処理は行われない。
【0045】
ステップS24おいて、縮小フィルタ63、または、拡大フィルタ66は、ホストマイクロコンピュータ23からのレジスタ設定に基づいて、入力信号と出力信号に応じた縮小、または、拡大処理を行う。
【0046】
信号形式が1125iの信号の画像を縮小する場合の処理の原理を図6と図7に示す。この例では、図6に示されるように2200×1125画素の入力信号から、水平方向の左から192画素、垂直方向の上から20画素のブランキング領域R1を除く、水平方向1920×垂直方向1080の画素の有効画像領域R2が切り出される。縮小フィルタ63は、この切り出した有効画像領域R2の画素データを、例えば、図7に示されるように、416×240画素のサイズのデータに縮小する。この縮小画素データは、メモリコントローラ64により、メモリ65に供給され、有効画像領域R2の所定の位置に配置されるように記憶される。
【0047】
ステップS25おいて、メモリコントローラ64は、メモリ65に書き込まれた縮小画像データを読み出し、拡大フィルタ66を介して出力させる。
【0048】
画像を縮小する場合、縮小フィルタ63のみ機能し、拡大フィルタ66はスルー状態になる。これに対して、サムネイル画像を生成するのに、入力画像を拡大する必要がある場合は、縮小フィルタ63はスルー状態とされ、メモリに書き込まれた画像データが、拡大フィルタ66により拡大され、出力される。
【0049】
光磁気ディスク記録再生装置1が、BSチューナ11で受信したMPEG-TS信号のストリームを光磁気ディスク17に記録するとき、サムネイル画を記録する際のパスを図8に示す。図8において、MPEG-TS信号のストリームの記録のパス101は、図中の点線で表わされ、信号は、BSチューナ11、読み出し書き込み部18を経て、光磁気ディスク17に供給される。また、サムネイル画の記録のパス102は、図中の太線で表わされ、信号は、BSチューナ11、デマルチプレクサ12、MPEGデコーダ13、画像サイズ成形部14、キャプチャ部15、メモリ19、JPEGエンコーダ31、メモリ19、読み出し書き込み部18を経て、光磁気ディスク17に供給される。
【0050】
光磁気ディスク記録再生装置1が、光磁気ディスク17より映像信号のストリームの再生を行うときに、サムネイル画を記録する際のパスを図9に示す。図9において、映像信号のストリームの再生のパス111は、図中の点線で表わされ、光磁気ディスク17より再生された信号は、読み出し書き込み部18、デマルチプレクサ12、MPEGデコーダ13、D/Aコンバータ20を経て、D端子出力部21に供給される。すなわち、これにより、光磁気ディスク17に記録されているMPEG-TS信号の画像が、再生、出力される。
【0051】
また、サムネイル画の記録のパス112は、図中の太線で表わされ、光磁気ディスク17により再生され、読み出し書き込み部18、デマルチプレクサ12、およびMPEGデコーダ13に供給された信号の一部が、画像サイズ成形部14、キャプチャ部15、メモリ19、JPEGエンコーダ31、メモリ19、および読み出し書き込み部18を経て、光磁気ディスク17に供給される。すなわち、これにより、光磁気ディスク17より再生されたMPEG-TS信号の画像のうちの、所定のフレームの画像が、サムネイル画として光磁気ディスク17に記録される。
【0052】
光磁気ディスク記録再生装置1において、光磁気ディスク17へのアクセスが行われていない時に、サムネイル画を記録する際のパスは、映像信号のストリームの再生時のパスと同じであり、図9に示されるように、パス112となる。
【0053】
光磁気ディスク記録再生装置1において、特定の時間帯(例えば深夜など、ユーザが記録再生装置1を使用していないと思われる時間帯)で、かつ光磁気ディスク17へのアクセスが行われていない時に、サムネイル画を記録する際のパスも、映像信号のストリームの再生時のパスと同じであり、図9に示されるように、パス112となる。
【0054】
光磁気ディスク記録再生装置1において、ユーザが明らかに光磁気ディスク記録再生装置1を使用していないと、ホストマイクロコンピュータ23が認識した時に、サムネイル画を記録する際のパスも、映像信号のストリームの再生時のパスと同じであり、図9に示されるように、パス112となる。ここで、ユーザが明らかに光磁気ディスク記録再生装置1を使用していないという状態は、例えば、光磁気ディスク記録再生装置1の電源スイッチがオンされていない場合や、予約録画等が行われていない場合という、装置特有の条件にあてはまる状態である。
【0055】
このように、装置の使用状況に応じて、サムネイル画を作成するようにすることで、ユーザに負担をかけることなく、映像信号から簡単にサムネイル画を作成し、記録媒体に記録することができる。
【0056】
以上のようにして、MPEG-TS信号とサムネイル画像が光磁気ディスク17に記録された後、ユーザが入力部22を操作して、光磁気ディスク17の再生を指令すると、ホストマイクロコンピュータ23は、読み出し書き込み部18を制御して、光磁気ディスク17に記録されているMPEG-TS信号に対応するサムネイル画を読み出させる。このサムネイル画は、メモリ19に入力され、JPEGデコーダ32によりデコードされ、D/Aコンバータ20によりD/A変換された後、D端子出力部21から、図示せぬディスプレイに出力され、表示される。このようにして、光磁気ディスク17に記録されている複数のMPEG-TS信号のそれぞれに対応する複数のサムネイル画の一覧が表示される。
【0057】
ユーザは、この表示を見て、入力部22を操作して、複数のサムネイル画の中から、再生すべき対象としてのサムネイル画を選択する。ホストマイクロコンピュータ23は、読み出し書き込み部18を制御し、ユーザにより選択されたサムネイル画に対応するMPEG-TS信号を光磁気ディスク17から読み出させる。このMPEG-TS信号は、デマルチプレクサ12に供給され、映像信号と音声信号に分離される。音声信号は図示せぬ処理部により処理され、図示せぬスピーカなどに出力される。
【0058】
映像信号は、MPEGデコーダ13によりデコードされ、D/Aコンバータ20によりD/A変換された後、D端子出力部21から、図示せぬディスプレイに出力され、表示される。
【0059】
以上、本発明を、光磁気ディスク記録再生装置に適用した場合を例として説明したが、本発明は、テレビジョン番組を録画再生するVCR(ビデオカセットレコーダ)、テレビジョン番組を録画再生する機能を有するパーソナルコンピュータ等、各種の情報記録媒体に情報を記録し、さらに必要に応じて再生する機能を有する装置に適用することが可能である。情報記録媒体は、光磁気ディスクの他、CD-R(Compact Disc-Recordable)、CD-RW(Compact Disc-ReWritable)、ハードディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等を用いることができる。
【0060】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記憶媒体からインストールされる。
【0061】
この記録媒体は、図1に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク41(フロッピディスクを含む)、光ディスク42(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVDを含む)、光磁気ディスク43(MD(Mini Disc))、もしくは半導体メモリ44などによりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMやハードディスクなどで構成される。
【0062】
また、以上においては、テレビジョン放送は、日本において行われているBSデジタル放送としたが、CS(Communications Satellite)放送、地上波放送、ケーブルテレビジョン放送、インターネットを介して配信される放送等でもよい。
【0063】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明の記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラムによれば、映像信号から、サムネイル画を作成し、記録することができる。特に、ユーザに負担をかけることなく、映像信号から簡単にサムネイル画を作成し、記録媒体に記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光磁気ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光磁気ディスク記録再生装置のサムネイル画記録処理を説明するフローチャートである。
【図3】図1の画像サイズ成形部の内部の構成を示すブロック図である。
【図4】画像サイズの成形の処理を説明するフローチャートである。
【図5】映像信号の入力フォーマットと出力フォーマットにより規定される変換処理を説明する図である。
【図6】画像サイズ成形部が処理する縮小前の画像の例を示す図である。
【図7】画像サイズ成形部が処理した縮小後の画像の例を示す図である。
【図8】ストリーム記録中のサムネイル作成パスを示す図である。
【図9】ストリーム再生中のサムネイル作成パスを示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク記録再生装置, 14 画像サイズ成形部, 15 キャプチャ部, 17 光磁気ディスク, 18 読み出し書き出し部, 22 入力部, 23 ホストマイクロコンピュータ
Claims (7)
- テレビジョン放送信号を情報記録媒体に記録する記録装置において、
前記記録装置の動作状況として、特定の時間帯に前記情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記サムネイル画を、前記情報記録媒体に記録する記録手段と
を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記検出手段は、前記動作状況として、映像信号の記録中であることを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記検出手段は、前記動作状況として、前記映像信号の再生中であることを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記検出手段は、前記動作状況として、ユーザが前記記録装置を使用していない状況であることを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - テレビジョン放送信号を情報記録媒体に記録する記録装置の記録方法において、
前記記録装置の動作状況として、特定の時間帯に前記情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された前記動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された前記サムネイル画を、前記情報記録媒体に記録する記録ステップと
を含むことを特徴とする記録方法。 - テレビジョン放送信号を情報記録媒体に記録する記録装置の制御用のプログラムであって、
前記記録装置の動作状況として、特定の時間帯に前記情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された前記動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された前記サムネイル画を、前記情報記録媒体に記録する記録ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - テレビジョン放送信号を情報記録媒体に記録する記録装置を制御するコンピュータに、
前記記録装置の動作状況として、特定の時間帯に前記情報記録媒体へのアクセスを行っていないことを一定周期ごとに検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された前記動作状況に基づいてサムネイル画を生成する生成ステップと、
前記生成ステップの処理により生成された前記サムネイル画を、前記情報記録媒体に記録する記録ステップと
を含む処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2004015610A (ja) | 2004-01-15 |
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