JP4587505B2 - ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体 - Google Patents

ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP4587505B2
JP4587505B2 JP31976199A JP31976199A JP4587505B2 JP 4587505 B2 JP4587505 B2 JP 4587505B2 JP 31976199 A JP31976199 A JP 31976199A JP 31976199 A JP31976199 A JP 31976199A JP 4587505 B2 JP4587505 B2 JP 4587505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caisson
joint
joint material
layer portion
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31976199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001140241A (ja
Inventor
明宏 梶谷
充 野々田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Road Co Ltd
Original Assignee
Nippon Road Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Road Co Ltd filed Critical Nippon Road Co Ltd
Priority to JP31976199A priority Critical patent/JP4587505B2/ja
Publication of JP2001140241A publication Critical patent/JP2001140241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587505B2 publication Critical patent/JP4587505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Revetment (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ケーソンとケーソンの間の目地部をシールするケーソン用目地材とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にケーソンは沖合人工島、海上空港外周および一般護岸等に用いられ、高さは大きいもので15mを越える。特に、地盤の悪い場所に設置するケースの場合、ケーソンとケーソンの間に作られる隙間は変動し易く、高いシール性能が不可欠となっている。
【0003】
このために、目地部内の一箇所、あるいは、二箇所にサンドアスファルトで代表される加熱されたケーソン用目地材を上から注入、充填することで、シール状態が確保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
設置完了後、固化することでケーソンの目地部は、ケーソン用目地材によってシール状態が確保されているが、地盤変動や台風等による波等の影響を受けて、場合によってはシール不良が発生する。
【0005】
シール不良が発生した箇所は、補修を行なうようになるが、目地部の隙間が狭くなった場合、注入時の抵抗等によってケーソン用目地材(サンドアスファルト)の注入、充填作業に時間がかかったり、流動性不足から充填不良が生じることもある。しかも、サンドアスファルトは、クッカ車によって加熱しながら施工するため、時間がかかりすぎたり、翌日に持ち越すと劣化してしまい、廃棄処分を余儀なくされる等の不具合があった。
【0006】
また、ケーソンは、水中内にある下部と水中から出た上部とでは、外気温の影響を直接受ける上部の方が膨張・収縮によって大きく変形する。すでに地盤の安定したケーソンの場合には、変形の小さい下部に比べて変形の大きい上部では、その動きにケーソン用目地材が追従できなかったり、波の影響を受けて、シール漏れが多くなる要因となっていたものである。
【0007】
そこで、この発明は、前記問題点の解消を図ったケーソン用目地材とその施工方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の請求項1によれば、ケーソンの目地部内の下部に、細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体とを常温混合しスラリー状としたケーソン用目地材を注入し、その上部に細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体の配分割合をかえて常温混合しスラリー状としたケーソン用目地材を注入し、注入完了後の上層部を下層部より変形性能が大となる性状としたことを特徴とする。
【0012】
これにより、充填時は流動性が高いスラリー状のため迅速に充填作業が完了すると共に、下層部にすみずみまで確実に充填されたケーソン用目地材が形成される。
【0013】
また、上層部には変形性能の大きいケーソン用目地材が充填されるため、ケーソンの上層部において、外気温の影響で膨張、あるいは、収縮しても、そのケーソンの動きに追従し、目地部のシール状態を確実に確保する。
【0014】
また、この発明の請求項2によれば、中空筒体と上層部のケーソン用目地材と下層部のケーソン用目地材と有し、該中空筒体はケーソンの目地部内に挿入される柔軟性の性状を備え、該下層部のケーソン用目地材は細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体とを常温混合しスラリー状として前記中空筒体内に注入され、該上層部のケーソン用目地材は細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体の配合割合をかえて常温混合しスラリー状として前記中空筒体内に注入され、該上層部のケーソン用目地材は、下層部のケーソン用目地材より変形性能が大となる性状としたことを特徴とする。
【0015】
これにより、中空筒体の上層部のケーソン用目地材にあっては、変形性能の大きい性状によってケーソンの目地部が拡がる状態と、狭くなる状態となる動きに追従し、目地部の確実なシール状態を確保する。しかも、中空筒体によってシール管理が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3の図面を参照しながらこの発明の参考例について具体的に説明する。
【0017】
図2はケーソン1とケーソン1の間の目地部3を示した概要平面図を示しており、ケーソン1の高さは、例えば、15mを越える。
【0018】
目地部3には、例えば、ケーソン1とシール材10でかこまれた間隙5に、ケーソン用目地材7を充填することによってシールされている。
【0019】
ケーソン用目地材7は、少なくとも、砂等の細骨材、ノニオン系アスファルト乳剤、セメント、石粉等の鉱物粉体とを常温混合し、スラリー状にしたものである。この場合、条件によっては小石等の粗骨材を加えるようにしてもよい。また、細骨材、あるいは、粗骨材が極端に乾燥している場合には、水を加えて湿潤状態にすることが望ましい。
【0020】
アスファルト乳剤とセメントは配合割合に応じて流動性を高く、変形性能を小さくしたり、あるいは、流動性を高く、変形性能を大きく設定することが可能な重要な材料となっている。一番好ましい材料の配合例を図3に示す。
【0021】
このように構成されたケーソン用目地材7を、目地部3の間隙5に対して上から注入する。この注入時において、ケーソン用目地材7はスラリー状のため、幅の小さい目地部3の間隙5に対して円滑に注入され、充填作業が迅速に完了する。この場合、ケーソン用目地材7は、常温混合のため、加熱によるシール材10の劣化は発生せず、例えば、現場製造のため必要量のみ製造でき、むだがない。
【0022】
図4はケーソン用目地材7を充填する際に、上層部7bと下層部7aとで性状が異なるようにした第1の実施形態を示したものである。
【0023】
即ち、図3に示す硬質CEコンクリートスラリー、あるいは、硬質CEモルタルスラリーを用いて、目地部3の間隙5に対して底から水中液面Xにほぼ到達するまで上から注入する。この時、高い流動性によって迅速に充填作業が完了すると共に、固化完了後は、小さい変形性能の下層部7aが得られる。
【0024】
次に、その下層部7aの上に、図3に示す軟質CEコンクリートスラリー、あるいは、軟質CEモルタルスラリーを用いて、上から注入する。
【0025】
これにより、固化完了後は、下層部7aの上に大きい変形性能の上層部7bが得られる。
【0026】
したがって、この第2の実施形態によれば、高い流動性によって注入・充填作業が迅速に完了する。また、水中から突出したケーソン1の上部は、夏期又は冬期において水中内にある下部に比べて外気温の影響を強く受けるため、大きく膨張したり、あるいは、収縮する。この時、上層部7bのケーソン用目地材7は、大きい変形性能によってケーソン1の動きに追従し、シール状態を確実に確保する。水中内にあるケーソン1の下部は、大きな変動はないため、小さい変形性能のケーソン用目地材7の下層部7aによって対応が図れる。
【0027】
現場によっては、目地部3の間隙5を形成するためのシール材10の一方が地盤の場合もある。
【0028】
図5から図7は第2の実施形態を示したものである。
【0029】
即ちケーソン1とケーソン1の間の目地部3に、例えば、15mにわたって上下に補修用のくり抜き孔11を設ける。くり抜き孔11は中空筒体9とケーソン用目地材7によってシールされている。なお、くり抜き孔11の孔径は加工性、および孔周辺の強度面から小さい寸法に抑えられている。
【0030】
したがって、この第2の実施形態によれば、目地部3のくり抜き孔11内に、柔軟性の性状を備えた底のある中空筒体9を挿入し、その下部に硬質CEコンクリートスラリーを充填して下層部7aを形成し、その上部に、軟質CEコンクリートスラリーを充填して上層部7bを形成することでケーソン1の動きに追従できる確実なケーソン目地材7が得られる。しかも、中空筒体9によってシール管理が容易となる。また、下層部7aに流動性のよいセメントコンクリートやセメントモルタルを用いたり、上層部7bにサンドアスファルトやグラベルマスチックを用いて組み合わせることもある。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、目地部に対して迅速に充填作業を完了することができるようになり、作業能率の向上が図れる。しかも、上部と下部とで異なるケーソンの動きに対して追従が可能となり、確実なシール状態を確保することができる。
【0032】
また、常温混合によって、従来のような加熱による劣化は起こらず劣化による廃棄処分等の無駄がなくなると共に、常に性能のよいケーソン用目地材として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるケーソンの目地部にケーソン用目地材を充填した切断説明図。
【図2】 図1を上方からみた概要平面図。
【図3】 上層部と下層部とで性状の異なるケーソン用目地材を充填する時の材料の最適な配合例を示した説明図。
【図4】 目地部内の上層部と下層部とで性状の異なるケーソン用目地材を充填した第1の実施形態を示す説明図。
【図5】 上層部と下層部とで性状の異なる充填材が充填された中空筒体をケーソンのくり抜き孔内に挿入した第2の実施形態を示す概要平面図
【図6】 上層部と下層部とで性状の異なる充填材が充填された中空筒体の説明図。
【図7】 図6の中空筒体を、目地部内に挿入・充填した切断説明図。
【符号の説明】
7 ケーソン用目地材

Claims (2)

  1. ケーソンの目地部内の下部に、細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体とを常温混合しスラリー状としたケーソン用目地材を注入し、その上部に細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体の配分割合をかえて常温混合しスラリー状としたケーソン用目地材を注入し、注入完了後の上層部を下層部より変形性能が大となる性状としたことを特徴とするケーソン用目地材の施工方法。
  2. 中空筒体と上層部のケーソン用目地材と下層部のケーソン用目地材と有し、該中空筒体はケーソンの目地部内に挿入される柔軟性の性状を備え、該下層部のケーソン用目地材は細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体とを常温混合しスラリー状として前記中空筒体内に注入され、該上層部のケーソン用目地材は細骨材、アスファルト乳剤、セメント、鉱物粉体の配合割合をかえて常温混合しスラリー状として前記中空筒体内に注入され、該上層部のケーソン用目地材は、下層部のケーソン用目地材より変形性能が大となる性状としたことを特徴とするケーソン用目地構造体
JP31976199A 1999-11-10 1999-11-10 ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体 Expired - Fee Related JP4587505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31976199A JP4587505B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31976199A JP4587505B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001140241A JP2001140241A (ja) 2001-05-22
JP4587505B2 true JP4587505B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=18113896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31976199A Expired - Fee Related JP4587505B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587505B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102095780B1 (ko) * 2018-07-12 2020-04-01 한국건설기술연구원 콘크리트 케이슨 사이의 간격을 차수하기 위한 차수장치, 이를 이용한 차수구조 및 차수방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS609171B2 (ja) * 1975-12-30 1985-03-08 株式会社 大林組 連続止水壁の構築方法
JPS5766212A (en) * 1980-10-03 1982-04-22 Nippon Hodo Co Ltd Sealing work for saisson joint
JPS61178456A (ja) * 1985-01-30 1986-08-11 日瀝化学工業株式会社 セメント系混合物の水中施工方法
JPH09143958A (ja) * 1995-11-16 1997-06-03 Nippon Sogo Bosui Kk 既設ケーソン目地部の閉塞方法
JPH10110167A (ja) * 1996-10-09 1998-04-28 Mitsubishi Materials Corp グラウト材
JPH11130505A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Railway Technical Res Inst 鉄道軌道用グラウト組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001140241A (ja) 2001-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN211547827U (zh) 新旧建筑混凝土底板衔接处的防水结构
CN104652371B (zh) 以旧坝为基础建立的过水胶凝堆石坝及其施工方法
CN111535108A (zh) 一种高强度永久性路面及其施工方法
CN110512536A (zh) 富水地区箱涵开裂综合治理施工工法
CN105735206B (zh) 严寒地区病态混凝土重力坝的修复结构及施工方法
JP4587505B2 (ja) ケーソン用目地材の施工方法とケーソン用目地構造体
CN205711985U (zh) 严寒地区病态混凝土重力坝的修复结构
CN110952502A (zh) 一种堤坝防渗处理方法
JP2008222537A (ja) 遮水壁材の継手充填用注入材及び該注入材を使用した遮水壁の施工方法
CN1718934A (zh) 一种渠道接缝防渗的施工方法
JP4589700B2 (ja) 保水性舗装構造の施工方法
CN209099542U (zh) 地下室冗余防水结构
JP3926769B2 (ja) 地下構造物用蓋の取替工法に使用する表層用セメントモルタル及び地下構造物用蓋の取替工法
CN210712970U (zh) 地下室筏板基础锚杆的防水结构
CN210031693U (zh) 一种三位一体原生态防渗系统
CN112695707A (zh) 一种预埋式过水建筑物混凝土底板橡胶铺垫及控制方法
CN206986904U (zh) 一种具有防水功能的深浅坑复合支护结构
CN206784168U (zh) 一种新式ecc结构缝
CN107761669A (zh) 防裂沥青混凝土与粘土的防渗接头的施工方法
CN108589696A (zh) 一种用于减弱松软土质处道路下沉的道路施工方法
CN114508012B (zh) 一种粉细砂土体就地固化路基及其施工方法
CN214143109U (zh) 一种公路沥青路面裂缝修补结构
CN220977926U (zh) 一种抽水蓄能坝顶结构
CN2579955Y (zh) 护坡板
CN211897684U (zh) 一种具有融雪化冰功效的道路路面结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100625

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4587505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees