JP4586571B2 - 対象物判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物判定装置に係り、特に、車両前方の対象物が立体物であるか路面であるかを判定する車両用の対象物判定装置に関する。
従来より、道路表面からの高さに基づいて、道路と立体物とを区別する車両用車外監視装置が知られている(特許文献1)。この車両用車外監視装置で道路を検出する場合には、道路面に近い(高さの低い)距離データを選択し、道路モデルを用いて道路形状を検出している。一方、立体物を検出するには、予め求められた視差点のうち道路面からの高さが10cm以下の視差点を削除する。そして、視差と画像横幅が一定(視差解像度1、画像は横幅4画素)の格子毎に視差点数のヒストグラムを求め、その最大値を立体物のデータとして選択している。
また、道路や床等のパターンの特徴が少ない地面を大局的に平面近似することにより、地面を平面として認識する平面推定方法が提案されている(特許文献2)。この平面推定方法では、m画素×n画素のブロックについて対応を取り、距離(視差点)を求め、画像の縦位置(iY)が共通する領域内に存在するブロックを取り出し、対応の取れたブロックを用いて直線近似を行なう。この直線近似を行なうことにより、対応の取れていないブロックに対して距離が補間される。そして、画像の縦位置(iY)を変化させて各々で直線近似を行い、全ての画像の縦位置(iY)で直線近似が終了した後、画像全体で平面の推定を行なうことで路面を検出している。
また、複数のラインセンサで得られる距離データに基づいて、縦断曲率を計算して道路構造を測定する道路構造測定装置が知られている。
特開平5−265547号公報 特開平9−81755号公報 特開平8−313250号公報
しかしながら、従来の特許文献1の技術では、路面に近い距離データを検出することで路面モデルを作成しているので、路面に白線等が存在していない場合には、路面に近い距離データを検出することができず、路面モデルを作成することができない場合が発生する。また、特許文献2の技術では、道路パターンが少ない場合にも適用することができるが、地面を大局的に近似しているため、道路上に歩行者が立っている場合も平面として見なしてしまう場合がある、という問題がある。
また、特許文献3の技術では、縦断曲率のみを計算しているため、ピッチ等を伴う実走行では正確に道路構造を測定することが困難である、という問題がある。この問題を解決するために、カメラのピッチ角及び高さを推定し、縦断曲率を補正することが考えられる。しかしながら、視差を有する画像の特徴として近距離程距離の分解能が高く、かつ視差点の数も多い。一方、遠距離では距離の分解能が低く、かつ視差点も少なくなので、遠距離に属するブロックか近距離に属するブロックかを判断することなく、カメラのピッチ角を推定すると、近距離に対応するブロックの情報の影響を受け易い、という問題が発生する。また、近距離に対応するブロックの情報に基づいて縦断曲率を推定すると、ノイズ等の影響で遠距離において大きな誤差になる、という問題が発生する。
また、従来の技術では、一定の視差間隔と画像横位置間隔とで定まるブロックを用いているため、マップの1つの要素の横幅の大きさは、実空間の3次元空間座標での距離と大きさが不均一になるため、視差の最大値やマップへの視差点の投票数で対象物を判断しており、正確に対象物を判断することが困難になる、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ピッチ等を伴う実走行においても正確に道路構造を測定し、局所的な情報で路面と立体物とを正確に区別して判定することができる対象物判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、異なる視点の各々から対象物を撮影することにより、視差を有する複数の画像を表す画像データを取得する撮影手段と、前記複数の画像を表す画像データに基づいて、複数の画像の各々において対応した点における視差を演算する演算手段と、一方の辺が視差、他方の辺が画像の横方向の位置に各々対応し、かつ視差が大きくなるに従って前記視差に対応する辺及び前記横方向の位置に対応する辺が長くなるように定められたブロックを複数配列した視差マップの各々のブロックに、視差が演算された視差点に関する情報を対応させ、対応された視差点の視差方向への分布が大きくかつ画像の縦方向への分布が小さいブロックに路面の属性を与える付与手段と、前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各近距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、並びに初期値として設定された縦断曲率Ta、ピッチ角Tb、及び前記撮影手段の高さTcに基づいて、路面の形状を表す方程式Yw=Ta・Zw +Tb・Zw+Tcと、ピッチ角Tb及び高さTcを変化させて表わされる方程式Tb・Zw+Tcとの差の絶対値を全ての近距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第1の残差の中央値として演算し、前記第1の残差の中央値が第1の基準値以上の場合には、前記第1の基準値並びにピッチ角Tb及び高さTcを変更せず、前記第1の残差の中央値が前記第1の基準値より小さい場合には、該第1の基準値を該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値に変更すると共に、ピッチ角Tb及び高さTcを該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値を与えたピッチ角Tb及び高さTcに変更することを繰り返すことによりロバスト推定によりピッチ角Tb及び高さTcを推定する第1の推定手段と、前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各遠距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、初期値として設定された縦断曲率Ta、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcに基づいて、路面形状の方程式と、変化させた縦断曲率、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcで表される路面形状の方程式との差の絶対値を全ての遠距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第2の残差の中央値として演算し、前記第2の残差の中央値が第2の基準値以上の場合には、前記第2の基準値並びに縦断曲率を変更せず、前記第2の残差の中央値が前記第2の基準値より小さい場合には、該第2の基準値を該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値に変更すると共に、縦断曲率Taを該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値を与えた縦断曲率Taに変更することを繰り返すことによりロバスト推定により縦断曲率Taを推定する第2の推定手段と、前記第1推定手段及び前記第2推定手段により推定されたピッチ角Tb、高さTc、及び縦断曲率Taを用いた方程式Ywで表される路面形状を基準とした視差点の高さが、第1の値を超えるブロックに立体の属性、前記第1の値より低い第2の値未満のブロックに路面の属性、及び前記第1の値以下でかつ前記第2の値以上のブロックに不定の属性を与える属性付与手段と、を含んで構成したものである。
本発明では、近距離に属するブロックに対応する情報に基づいて撮影手段のピッチ角及び高さを推定すると共に、推定された撮影手段のピッチ角及び高さと遠距離に属するブロックに対応する情報とに基づいて、縦断曲率を推定しているので、撮影手段のピッチ角及び高さ、縦断曲率を正確に推定することができ、これにより、ピッチ等を伴う実走行においても正確に道路構造を測定し、局所的な情報で路面と立体物とを正確に区別して判定することができる。
本発明では、対応された視差点の視差方向への分布が小さくかつ画像の縦方向への分布が大きい第1ブロック、対応された視差点の視差方向への分布が大きくかつ画像の縦方向への分布が小さい第2ブロック、対応された視差点の視差方向への分布が所定範囲内でかつ画像の縦方向への分布が所定範囲内の第3ブロックを判定するブロック判定手段を更に設け、属性付与手段によって、前記第1ブロック、前記第2ブロック、及び前記第3ブロックに対する前記方程式の値に基づいて、各ブロックに立体の属性、路面の属性、及び不定の属性を与えるようにすることができる。
立体物の視差点は、実空間座標において距離方向の広がりが小さくかつ高さ方向に大きく広がって分布し、すなわち視差点は画像上で視差方向の分布が小さくかつ縦方向に大きく分布し、一方、路面の視差点は、実空間座標において高さ方向の広がりが小さくかつ距離方向に大きく広がって分布する、という特性を持っているので、上記のように第1ブロック、第2ブロック、及び第3ブロックを判定することにより、局所的な各ブロックに立体、路面、または不定の属性を与えることができ、この与えられた属性から対象物が立体なのか路面なのかを判断することができる。
本発明で第1ブロック、第2ブロック、及び第3ブロックを判定する場合、前記視差点に関する情報が対応されたブロックの各々について、視差の偏差及び画像の縦方向位置の偏差を演算し、対応された視差点の個数が第1の閾値以上、前記縦方向位置の偏差が第2の閾値以上、かつ視差の偏差に対する前記縦方向位置の偏差の比が第3の閾値以上のブロックを第1ブロックと判定し、対応された視差点の個数が前記第1の閾値以上、前記縦方向位置の偏差が第2の閾値より小さい第4の閾値未満、かつ視差の偏差に対する前記縦方向位置の偏差の比が第3の閾値より小さい第5の閾値未満のブロックを第2ブロックと判定し、対応された視差点の個数が前記第1の閾値以上、前記縦方向位置の偏差が前記第2の閾値未満でかつ前記第4の閾値以上、かつ視差の偏差に対する前記縦方向位置の偏差の比が前記第3の閾値未満でかつ前記第5の閾値以上のブロックを第3ブロックと判定することができる。
上記では、視差マップのブロックを視差と画像の横方向位置とによって定めたが、視差は実空間における視点からの距離に対応し、画像の縦方向の位置は実空間における高さ方向の位置に対応し、画像の横方向の位置は実空間における横方向の位置に対応するので、一方の辺が前記距離、他方の辺が前記実空間における横方向の位置に各々対応し、かつ大きさが同一になるように定められたブロックを複数配列して視差マップを定めるようにしてもよい。
この場合には、視差マップの各々のブロックに演算された視差点に関する情報を例えば投票する等によって対応させ、対応された視差点の前記距離方向への分布が小さくかつ前記高さ方向への分布が大きいブロックを第1ブロック、対応された視差点の前記距離方向への分布が大きくかつ高さ方向への分布が小さいブロックを第2ブロック、対応された視差点の前記距離方向への分布が所定範囲内でかつ高さ方向への分布が所定範囲内のブロックを第3ブロックと判定することができる。
また、実空間の情報を用いて第1ブロック、第2ブロック、及び第3を判定する場合には、前記視差点に関する情報が対応されたブロックの各々について、前記距離の偏差及び前記高さ方向の位置の偏差を演算し、対応された視差点の個数が第1の所定値以上、前記高さ方向の位置の偏差が第2の所定値以上、かつ前記距離の偏差に対する前記高さ方向の位置の偏差の比が第3の所定値以上のブロックを第1ブロックと判定し、対応された視差点の個数が前記第1の所定値以上、前記高さ方向の位置の偏差が第2の所定値より小さい第4の所定値未満、かつ前記距離の偏差に対する前記高さ方向の位置の偏差の比が第3の所定値より小さい第5の所定値未満のブロックを第2ブロックと判定し、対応された視差点の個数が第1の所定値以上、前記高さ方向の位置の偏差が前記第2の所定値未満でかつ前記第4の所定値以上、かつ前記距離の偏差に対する前記高さ方向の位置の偏差の比が前記第3の所定値未満でかつ前記第5の所定値以上のブロックを第3ブロックと判定することができる。
以上説明したように本発明によれば、近距離に属するブロックに対応する情報に基づいて撮影手段のピッチ角及び高さを推定すると共に、推定された撮影手段のピッチ角及び高さと遠距離に属するブロックに対応する情報とに基づいて、縦断曲率を推定しているので、撮影手段のピッチ角及び高さ、縦断曲率を正確に推定することができ、これにより、ピッチ等を伴う実走行においても正確に道路構造を測定し、局所的な情報で路面と立体物とを正確に区別して判定することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に示すように、本実施の形態には、異なる視点から車両の前方を撮影するように車両のフロントウインドウ上部等に所定間隔隔て取り付けられた右側カメラ10R、及び左側カメラ10Lが設けられている。この右側カメラ10R、及び左側カメラ10Lは、小型のCCDカメラまたはCMOSカメラで構成され、自車両の前方の道路状況を含む領域を撮影し、撮影により得られた画像データを出力する。
右側カメラ、及び左側カメラは、所定間隔隔てて取り付けられているため、対象物を撮影すると視差を有する複数の画像である左画像及び右画像が得られる。得られた2つの画像は視差を有しているので、2つの画像間で対応点や対応領域等の対応部位を対応させることにより三角測量の原理に基づいて物体までの距離を演算するステレオ画像処理によって、視差(距離データ)を求めることができる。
なお、上記では、右側カメラ及び左側カメラの2台のカメラを備えた撮影装置を用いて異なる視点から対象物を撮影することにより視差画像を取得する例について説明したが、1台のカメラを左右方向に往復移動させて異なる視点から対象物を撮影することにより視差画像を取得するようにしてもよい。
右側カメラ10R、及び左側カメラ10Lは、撮影により得られた画像データをデジタル信号に変換するA/D変換器を備えた画像入力手段12に接続されている。画像入力手段12は、左右画像間の類似度を検出することにより距離の照合を行ない、左右画像間で対応する点の視差を検出する照合手段14に接続されている。照合手段14では、左画像及び右画像にM×Nの大きさの相関の領域内に視差算出点を設定し、差分絶対和(SAD)を用いて視差を算出する。すなわち、以下の式に従って相関指標S(iX,iY,d)を演算し、この相関指標S(iX,iY,d)の値を最小にするdの値(0≦d≦視差検出幅)を視差算出点(iX,iY)における視差iDとして求め、視差算出点における座標(iX,iY)及び視差iDを出力する。
なお、右画像及び左画像のサイズは、各々V×Hであり、0≦iX≦V、0≦iY≦Hである。
Figure 0004586571
ただし、Irは、右側カメラで撮影された画像の各比較点における比較量(明度等)、Ilは、左側カメラで撮影された画像の各比較点における比較量、Mは画像の縦方向の相関領域サイズ、Nは画像の横方向の相関領域サイズである。
なお、照合手段14では、差分絶対値和に代えて、差分の自乗和や正規化関数を用いて視差を演算するようにしてもよい。
照合手段14は、立体・路面判定手段16に接続されている。この立体・路面判定手段16では、以下で説明する視差投票マップを用いて視差マップのブロックに視差算出点における情報を投票し、対象となる局所領域が立体に属しているか、路面に属しているかの判定を行なう。
立体・路面判定手段16には、予め定められた縦断曲率、カメラピッチ角、及びカメラ高さを修正し、修正した縦断曲率Ta、ピッチ角Tb、及びカメラ高さTcに基づいて、以下の式に従って路面の形状を表す方程式Ywの値を演算し、演算された方程式Ywの値に基づいて、立体・路面判定手段16で判定された判定結果を修正することにより、路面であるか立体であるかを推定する路面推定手段18が接続されている。なお、Zwはカメラ位置を基準とした車両前方側の距離である。
Yw=Ta・Zw2+Tb・Zw+Tc ・・・(2)
上記照合手段14、立体・路面判定手段16、及び路面推定手段18は、1つのMPU(マイクロプロセッシングユニット)で構成することができるが、別々のMPUで構成してもよい。
まず、本実施の形態の立体・路面判定手段で実行される立体・路面の判定処理を図3を参照して説明する。立体・路面判定手段16には、図4に示す視差投票マップが用意されている。この視差投票マップは、横方向の辺を画面の横方向(iX軸方向)の位置に対応させ、かつ縦方向の辺が視差iDの大きさに対応するように定められた複数の矩形状のブロックを配列させて構成されている。各ブロックは、視差が大きくなるに従って画像の横方向の長さを長くすると共に、視差が大きくなるに従って視差の解像度を大きくする、すなわち視差に対応する辺の長さを長くすることにより、視差が大きくなるに従って領域が大きくなるように定められている。
本実施の形態では、視差投票マップは平面1〜平面5の複数の領域に分割されており、複数の領域の各々は、所定の視差幅に対応するように定められている。本実施の形態では、視差を8ビットで表した場合、平面1が視差0〜15、平面2が視差16〜31、平面3が視差32〜63、平面4が視差64〜127、平面5が視差128〜255に対応するように定められている。
また、平面1の各ブロックの大きさは横方向をN画素、縦方向(視差方向)を1画素の大きさ、平面2の各ブロックの大きさは横方向を2N画素、縦方向(視差方向)を2画素の大きさ、平面3の各ブロックの大きさは横方向を4N画素、縦方向(視差方向)を4画素の大きさ、平面4の各ブロックの大きさは横方向を8N画素、縦方向(視差方向)を8画素の大きさ、平面5の各ブロックの大きさは横方向を16画素、縦方向(視差方向)を16画素の大きさになるように定められ、各平面のブロックは格子状に配列されている。なお、Nは、例えば4とすることができる。
本実施の形態のように、視差投票マップを構成する要素であるブロックの大きさを視差が大きくなるに従って領域が画面上で大きくなるように定めることにより、視差投票マップを構成する1つの要素が3次元実空間では略同じ大きさになる。また、このように視差投票マップを構成することで、視差が大きな領域のブロック数が少なくなるので、視差投票マップ及びマップの各ブロックに対応する情報を記憶するメモリの容量を低減することができる。
立体・路面判定手段16では、照合手段14で算出された視差iD、及び座標(iX,iY)を含む視差に関する情報が入力されると、視差に関する情報を視差投票マップの視差iD及び座標iXに対応するブロックに投票することにより、視差投票マップのブロックと視差算出点に関する情報とを対応させる。そして、照合手段で照合が取れた視差算出点、すなわち視差が算出された視差算出点の全ての投票が終了した後、各ブロックの各々について視差算出点の投票数、視差iDの平均、視差iDの偏差、画像の縦方向の座標iYの平均、縦方向の座標iYの偏差が演算され、各ブロックに対応させてメモリに記憶される。
図3のステップ100では、各ブロックに対応させて記憶した投票数、座標iYの偏差、及び視差iDの偏差を1つのブロックについて読み込み、ステップ102において投票数が平面毎に設定された閾値1以上か否かを各ブロック毎に判断する。距離が近い程、左右画像の対応を取ることができ、視差算出点の個数が多くなるので、閾値1は平面1から平面5に向かって徐々に大きくなるように設定することができる。
投票数が閾値1未満の場合には、左右画像間で対応が取れた視差算出点の個数が少ないことから立体か路面かの判定が困難なため、ステップ104においてそのブロックに対してはノイズとして判定対象外であることを示す属性を設定する。
ステップ102で、投票数が閾値1以上と判断されたときは、ステップ106において座標iYの偏差が閾値2以上で、かつ視差iDの偏差に対する座標iYの偏差の比(座標iYの偏差/視差iDの偏差)が閾値3以上かを判断する。座標iYの偏差が閾値2以上の場合は、視差算出点が縦方向に大きく分布していることを表し、比が閾値3以上の場合は、視差算出点の視差方向への分布が小さいことを表しているので、立体と判断し、ステップ108においてそのブロックに立体の属性を設定する。
一方、ステップ106で否定判断された場合は、ステップ110において、座標iYの偏差が閾値4(<閾値2)未満で、かつ比(座標iYの偏差/視差iDの偏差)が閾値5(<閾値3)未満か否かを判断する。座標iYの偏差が閾値4未満で、かつ比が閾値5未満の場合は、視差算出点の縦方向の分布が小さく、かつ視差方向の分布が大きいので、路面と判断し、ステップ112においてそのブロックに路面の属性を設定する。
一方、ステップ110において否定判断された場合、すなわち、閾値4≦iYの偏差<閾値2で、かつ閾値5≦比<閾値3の場合には、路面とも立体とも判断ができないのでステップ118において不定の属性を設定する。
次のステップ120では、上記のように判定したブロックが最後のブロックか否かを判断し、最後のブロックで無い場合は、ステップ122で次のブロックの視差算出点に関する情報を読み込み、上記と同様の処理を行なって、全てのブロックについて属性判断が終了するまで上記の処理を繰り返す。
全てのブロックについて判断が終了した後、ステップ114で最初のブロックの属性データを読み込み、ステップ116において路面の属性か否かを判断する。路面の属性でない場合はこのルーチンを終了し、路面の属性の場合にはステップ124において、図5に示すように、路面の属性を設定したブロック(注目ブロック)の近傍のブロックに路面の属性が設定されたブロックが存在するか否かを判断し、近傍に路面の属性が設定されたブロックが存在しない場合には、ステップ126において路面の属性を設定したブロックの属性を対象外の属性に設定を変更する。
近傍に路面の属性が存在する場合には、ステップ128で最後のブロックか否かを判断し、最後のブロックでない場合にはステップ129で次のブロックの属性データを読み込んだ後ステップ116に戻って上記の処理を繰返し、全てのブロックについて近傍に路面の属性が設定されたブロックが存在するか否かを判断する。
一般的に、路面は画面の縦方向に連続しているので、近傍のブロックに路面の属性が設定されたブロックが存在しない場合に、上記のように設定された路面の属性を対象外の属性に変更することにより、路面の判定精度を向上させることができる。
以上の処理を行なうことにより、ブロック毎、すなわち局所領域毎に路面、立体、不定、及び対象外の属性を与えることができる。
上記では一方の辺が視差、他方の辺が画像の横方向の位置に各々対応し、かつ視差が大きくなるに従って視差に対応する辺及び横方向の位置に対応する辺が長くなるように定められたブロックを複数配列した視差マップを用いる例について説明したが、視差は3次元実空間におけるカメラから対象物までの距離Zwに対応し、画像の横方向の位置は3次元実空間における横方向の位置(X軸方向)に対応し、画像の縦方向の位置は3次元実空間における高さ方向の位置に対応するので、一方の辺が距離Zw、他方の辺が3次元実空間における横方向の位置に各々対応し、かつ大きさが同一になるように定めたブロックを複数配列した視差投票マップを用いるようにしてもよい。この場合には、視差投票マップは、各辺の大きさが等しい複数のブロック、例えば50cm×50cmの同じ大きさの複数のブロックを格子状に配列して構成することができる。
この大きさが同じ複数のブロックを配列した視差投票マップを用いた場合には、視差算出点の個数が所定値1以上、空間座標での高さ方向(Y軸方向)の偏差が所定値2以上で、かつ比(高さ方向の偏差/距離方向(Zw軸方向)の偏差)が所定値3以上のブロックを立体と判断して立体の属性を与え、視差算出点の個数が所定値1以上、高さ方向の偏差が所定値4(<所定値2)未満で、かつ比が所定値5(<所定値3)未満のブロックを路面と判断して路面の属性を与え、所定値4≦高さ方向の偏差<所定値2で、かつ所定値5≦高さ方向の偏差/距離方向<所定値3のブロックは、路面とも立体とも判断ができないので不定の属性を設定する。
次に、路面推定手段18の処理について説明する。ステレオ視の性質から視差算出点は近距離程多くなり、また近距離程距離の分解能が高くなる。これは、同じ大きさの物体でも近距離程画像上で良好に目視できることからも理解できる。従って、本実施の形態では、車両前方の対象物を推定する場合、図2に示すように、ステップ30で視差投票マップの情報を取り込んだ後、ステップ32で近距離のブロックを選択してステップ34で近距離のブロックの情報に基づいてカメラの取り付け高さ及びピッチ角を推定し、ステップ36で遠距離のブロックを選択してステップ38で、上記で推定したカメラの取り付け高さ及びピッチ角、及び遠距離のブロックの情報に基づいて縦断曲率を推定し、推定したカメラの取り付け高さ及びピッチ角、及び縦断曲率に基づいて対象物を判断する。
以下、具体的に説明すると、図6のステップ130においてブロック番号FrameNoを初期値0に設定し、ステップ132においてピッチ角Tb、カメラの高さTc、及び縦断曲率Taを初期値に設定する。次のステップ134では例えば平面1に含まれるブロックの個数をカウントすることにより、遠距離のブロック(遠方ブロック)の個数NumFarをカウントし、ステップ136において平面2〜平面5に含まれるブロックの個数をカウントすることにより、近距離のブロック(近方ブロック)の個数NumNearをカウントする。例えば、平面1には画角40°、基線長30cmで距離∞から16mまでの視差算出点が含まれ、平面2〜平面5には16m以内の視差算出点が含まれている。
次のステップ138では、各ブロック画面上の座標(例えば、各ブロックの重心の座標)を路面を表す方程式上座標に変換したときの3次元位置座標(Ywi,Zwi)を演算する。Ywiは3次元空間の高さであり、Zwiは距離である。距離Zwiとして視差を用いてもよい。
次のステップ140において近方ブロックの個数NumNearが予め設定された所定値Numth1を越えているかを判断し、越えていれば、ステップ142で以下で説明するようにカメラ高さ及びピッチ角を推定した後、ステップ144でカメラ高さ及びピッチ角を推定した値に更新することにより、カメラ高さ及びピッチ角を修正する。近方ブロックの個数NumNearが予め設定された所定値Numth1以下の場合には前回の値を使用する。
また、ステップ146で遠方ブロックの個数NumFarが予め設定された所定値Numth2を越えているか否かを判断し、越えていれば、ステップ148で以下で説明するように路面形状の縦断曲率を推定した後、ステップ150で縦断曲率を推定した値に更新することにより、路面形状の縦断曲率を修正する。遠方ブロックの個数NumFarが予め設定された所定値Numth2以下の場合には、前回の値を使用する。
ステップ152では最後のブロックについて処理が終了したか否かを判断し、最後のブロックについて処理が終了していなければステップ154で次のブロックの情報を読み込んで上記の処理を繰返し、最後のブロックの処理が終了したと判断された場合には、この処理ルーチンを終了する。
次に、上記ステップ142及びステップ144のカメラ高さ及びピッチ角を推定して更新する処理について図7を参照して説明する。この推定処理では、設定されたカメラピッチ角を所定範囲(例えば、±2°)内で例えば0.1°間隔で変化させると共に、設定されたカメラの高さを所定値範囲(例えば、±20cm)内で例えば1cm間隔で変化させ、ロバスト推定により推定して更新する。
まず、ステップ160において設定カメラピッチ角を上限値(例えば、2)だけ大きくした値をTbとすると共に、ステップ162で設定カメラ高さを上限値(例えば、0.2)だけ大きくした値をTcとする。ステップ164において、基準値minDistを所定値(例えば、1000)に設定し、ステップ166〜ステップ170において最初の近距離ブロックから最後の近距離ブロックまで全ての近距離ブロックの路面の方程式の値Ywi及び距離データZwiを読み込み、ステップ172において以下の式に従って残差の中央値LMedSを演算する。すなわち、各近距離ブロックについて、今回演算された道路形状の方程式の値と方程式(TbZwi+Tc)との差の絶対値を演算し、演算された差を降順または昇順に並べたときの中央値を残差の中央値LMedSとして算出する。
LMedS=min med|Ywi−(TbZwi+Tc)|
次のステップ174では、残差の中央値が基準値minDistより小さいか否かを判断し、小さい場合にはステップ176において基準値minDistを残差の中央値LMedSに設定すると共に、ピッチ角をTb、カメラ高さをTcに設定する。なお、ステップ174において残差の中央値が基準値minDist以上と判断されたときは、ピッチ角、及びカメラ高さ等は変更せず、前回の値をそのまま使用する。
次のステップ178及びステップ180では、カメラ高さTcが設定カメラ高さから下限値(例えば、0.2)を減算した差を越えているか否か、及びピッチ角Tbが設定カメラピッチ角から下限値(例えば、2)を減算した差を越えているか否かを判断し、カメラ高さTcが差以下の場合はステップ182においてカメラ高さTcを所定値(例えば、0.01)減算する。また、ピッチ角Tbが差以下の場合はステップ184においてカメラピッチ角を所定値(例えば、0.1)減算し、上記の処理を繰り返す。カメラ高さTcが設定カメラ高さから下限値を減算した差より大きい場合及びカメラピッチ角が設定カメラピッチ角から下限値を減算した差より大きい場合は、カメラ高さまたはカメラピッチ角を変更すると下限値を越えるのでカメラ高さまたはカメラピッチ角を変更することなくこの処理ルーチンを終了する。
以上の結果、設定カメラ高さ及びカメラピッチ角が所定範囲内で所定値ずつ変更され、カメラ高さとカメラピッチ角とが推定されて更新される。
次に図8を参照して図7で推定したカメラ高さとカメラピッチ角とを用いて、縦断曲率を推定して更新する場合について説明する。
まずステップ192において設定縦断曲率を上限値(例えば、0.0002)だけ大きくした値をTaとし、ステップ194において、基準値minDistを所定値(例えば、1000)に設定し、ステップ196〜ステップ200において最初の遠距離ブロックから最後の遠距離ブロックまでの全ての遠距離ブロックについて路面形状を示す方程式の値Ywi及び距離Zwiを読み込み、ステップ202において以下の式に従って残差の中央値LMedSを演算する。すなわち、各遠距離ブロックについて、前回演算された道路形状の方程式の値と図7で推定したカメラ高さ及びカメラピッチ角、ステップ192で設定されたTa等から定まる道路形状の方程式の値との差の絶対値を演算し、演算された差を降順または昇順に並べたときの中央値を残差の中央値LMedSとして算出する。
LMedS=min med|Twi−(TaZwi2+TbZwi+Tc)|
次のステップ204では、残差の中央値が基準値minDistより小さいか否かを判断し、小さい場合にはステップ206において基準値minDistを残差の中央値LMedSに設定すると共に、縦断曲率をTaに設定する。なお、ステップ204において残差の中央値が基準値minDist以上と判断されたときは、縦断曲率は変更せず、前回の値をそのまま使用する。
次のステップ208では、縦断曲率が設定縦断曲率から所定値(例えば、0.0002)を減算した差より大きいか否かを判断し、大きい場合はこのルーチンを終了し、小さい場合はステップ210で縦断曲率を所定値(例えば、0.00001)小さくした後、ステップ192に戻って上記の処理を繰り返す。
以上の結果、設定縦断曲率が上限値から下限値までの所定範囲内の間(例えば、±0.0002)で所定値(例えば、0.00001)ずつ変化されて、近方ブロックに対応する情報から推定されたカメラ高さ及びカメラピッチ角を用いて遠方ブロックに対応する情報から縦断曲率が推定されて更新される。
次に、図9を参照して立体・路面判定手段16によって各ブロックに設定された属性を更新する処理について説明する。ステップ212では、上記のようにして更新されたカメラ高さTc、カメラピッチ角Tb、及び縦断曲率Taを用いて路面形状を示す方程式Ywを決定し、ステップ214において最初のブロックに対応する3次元空間の高さ方向の位置Ywi及び距離Zwiを読み込み、ステップ216において、立体・路面判定手段16においてブロックに設定された属性が不定、立体、または路面か否かを判断する。
上記のいずれかの属性が設定されている場合には、ステップ218において求められた路面の方程式に距離Zwiを代入して求められる値(路面の3次元空間における高さ)と3次元空間の高さ方向の位置Ywiとの差、すなわち路面形状を基準としたブロックの3次元空間上の高さが、設定高さ1を越えているか否かを判断する。路面形状を基準としたブロックの高さが設定高さ1を越えている場合には、ステップ226においてそのブロックに立体の属性を設定し、路面形状を基準としたブロックの高さが設定高さ1以下の場合には、ステップ220において路面形状を基準としたブロックの高さが設定高さ2(<設定高さ1)未満か否かを判断し、路面形状を基準としたブロックの高さが設定高さ2未満の場合にはステップ224で路面の属性を設定し、路面形状を基準としたブロックの高さが設定高さ2以上でかつ設定高さ1以下の場合にはステップ222で不定の属性を設定する。
そして、ステップ228において最後のブロックについて属性を設定する処理を終了したか否かを判断し、最後のブロックでない場合は次のブロックのデータを読み込んで上記と同様の処理を行い、最後のブロックの場合はこの処理ルーチンを終了する。
以上の結果、ピッチ等を伴う実走行においても正確に路面形状を求めることができるので、求めた路面形状を基準にすることにより、視差投票マップのブロックが路面に属しているのか立体に属しているのかを正確に区別して判定することができる。
本発明の実施の形態のブロック図である。 本発明の実施の形態における処理の概略を示す流れ図である。 本発明の実施の形態の立体・路面判定手段の処理を示す流れ図である。 視差投票マップを示す図である。 路面の属性を設定した注目ブロックとその近傍のブロックとを示す図である。 本発明の実施の形態のカメラ高さ、ピッチ角、及び縦断曲率を更新する処理を示す流れ図である。 カメラ高さ及びピッチ角を更新する処理の詳細を示す流れ図である。 縦断曲率を更新する処理の詳細を示す流れ図である。 本実施の形態の各ブロックに設定された属性を更新する処理を示す流れ図である。
符号の説明
10R 右側カメラ
10L 左側カメラ
12 画像入力手段
14 照合手段
14 上記照合手段
16 立体・路面判定手段
18 路面推定手段

Claims (2)

  1. 異なる視点の各々から対象物を撮影することにより、視差を有する複数の画像を表す画像データを取得する撮影手段と、
    前記複数の画像を表す画像データに基づいて、複数の画像の各々において対応した点における視差を演算する演算手段と、
    一方の辺が視差、他方の辺が画像の横方向の位置に各々対応し、かつ視差が大きくなるに従って前記視差に対応する辺及び前記横方向の位置に対応する辺が長くなるように定められたブロックを複数配列した視差マップの各々のブロックに、視差が演算された視差点に関する情報を対応させ、対応された視差点の視差方向への分布が大きくかつ画像の縦方向への分布が小さいブロックに路面の属性を与える付与手段と、
    前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各近距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、並びに初期値として設定された縦断曲率Ta、ピッチ角Tb、及び前記撮影手段の高さTcに基づいて、路面の形状を表す方程式Yw=Ta・Zw +Tb・Zw+Tcと、ピッチ角Tb及び高さTcを変化させて表わされる方程式Tb・Zw+Tcとの差の絶対値を全ての近距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第1の残差の中央値として演算し、前記第1の残差の中央値が第1の基準値以上の場合には、前記第1の基準値並びにピッチ角Tb及び高さTcを変更せず、前記第1の残差の中央値が前記第1の基準値より小さい場合には、該第1の基準値を該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値に変更すると共に、ピッチ角Tb及び高さTcを該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値を与えたピッチ角Tb及び高さTcに変更することを繰り返すことによりロバスト推定によりピッチ角Tb及び高さTcを推定する第1の推定手段と、
    前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各遠距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、初期値として設定された縦断曲率Ta、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcに基づいて、路面形状の方程式と、変化させた縦断曲率、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcで表される路面形状の方程式との差の絶対値を全ての遠距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第2の残差の中央値として演算し、前記第2の残差の中央値が第2の基準値以上の場合には、前記第2の基準値並びに縦断曲率を変更せず、前記第2の残差の中央値が前記第2の基準値より小さい場合には、該第2の基準値を該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値に変更すると共に、縦断曲率Taを該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値を与えた縦断曲率Taに変更することを繰り返すことによりロバスト推定により縦断曲率Taを推定する第2の推定手段と、
    前記第1推定手段及び前記第2推定手段により推定されたピッチ角Tb、高さTc、及び縦断曲率Taを用いた方程式Ywで表される路面形状を基準とした視差点の高さが、第1の値を超えるブロックに立体の属性、前記第1の値より低い第2の値未満のブロックに路面の属性、及び前記第1の値以下でかつ前記第2の値以上のブロックに不定の属性を与える属性付与手段と、
    を含む対象物判定装置。
  2. 異なる視点の各々から対象物を撮影することにより、視差を有する複数の画像を表す画像データを取得する撮影手段と、
    前記複数の画像を表す画像データに基づいて、複数の画像の各々において対応した点における視差を演算すると共に、前記演算された視差及び視差が演算された視差点の画像上の位置に基づいて、該視差点の実空間における横方向の位置、高さ方向の位置、及び前記視点からの距離を演算する演算手段と、
    一方の辺が前記距離、他方の辺が前記横方向の位置に各々対応し、かつ大きさが同一になるように定められたブロックを複数配列した視差マップの各々のブロックに、視差が演算された視差点に関する情報を対応させ、対応された視差点の前記距離方向への分布が大きくかつ高さ方向への分布が小さいブロックに路面の属性を与える付与手段と、
    前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各近距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、並びに初期値として設定された縦断曲率Ta、ピッチ角Tb、及び前記撮影手段の高さTcに基づいて、路面の形状を表す方程式Yw=Ta・Zw +Tb・Zw+Tcと、ピッチ角Tb及び高さTcを変化させて表わされる方程式Tb・Zw+Tcとの差の絶対値を全ての近距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第1の残差の中央値として演算し、前記第1の残差の中央値が第1の基準値以上の場合には、前記第1の基準値並びにピッチ角Tb及び高さTcを変更せず、前記第1の残差の中央値が前記第1の基準値より小さい場合には、該第1の基準値を該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値に変更すると共に、ピッチ角Tb及び高さTcを該第1の基準値より小さい前記第1の残差の中央値を与えたピッチ角Tb及び高さTcに変更することを繰り返すことによりロバスト推定によりピッチ角Tb及び高さTcを推定する第1の推定手段と、
    前記付与手段で属性が付与された前記視差マップの各遠距離ブロックの前記撮影手段の位置を基準とした車両前方側の距離Zw、初期値として設定された縦断曲率Ta、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcに基づいて、路面形状の方程式と、変化させた縦断曲率、並びに推定されたピッチ角Tb及び高さTcで表される路面形状の方程式との差の絶対値を全ての遠距離ブロックについて求め、求めた絶対値の中央値を第2の残差の中央値として演算し、前記第2の残差の中央値が第2の基準値以上の場合には、前記第2の基準値並びに縦断曲率を変更せず、前記第2の残差の中央値が前記第2の基準値より小さい場合には、該第2の基準値を該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値に変更すると共に、縦断曲率Taを該第2の基準値より小さい前記第2の残差の中央値を与えた縦断曲率Taに変更することを繰り返すことによりロバスト推定により縦断曲率Taを推定する第2の推定手段と、
    前記第1推定手段及び前記第2推定手段により推定されたピッチ角Tb、高さTc、及び縦断曲率Taを用いた方程式Ywで表される路面形状を基準とした視差点の高さが、第1の値を超えるブロックに立体の属性、前記第1の値より低い第2の値未満のブロックに路面の属性、及び前記第1の値以下でかつ前記第2の値以上のブロックに不定の属性を与える属性付与手段と、
    を含む対象物判定装置。
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