JP4586088B2 - 往復直線駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、往復直線駆動装置に関し、特に、軸受剛性の高い往復直線駆動装置に関する。
回折格子や液晶表示装置の導光板を成形する金型では、数ミクロンピッチで数万本の溝加工を行う必要がある。このような多数の溝加工は、高速加工と高精度加工を同時に満足することが要求されている。また、回折格子や導光板金型では、非常に微小な加工誤差も許されないため、高速駆動時にも振動を生じない滑らかな直線駆動も必須となる。
一般的な直線駆動装置において高速に往復運動を行うと、加減速による反動が生じる。特に、加工中の送り速度を一定にする必要がある場合、短時間(短いストローク)で加減速を行うことから、より大きな反動を生じる。高精度な加工を行う精密加工機では、床振動の伝播を抑えるためにエアダンパで機械を支持していることから、駆動軸の反動で機械が揺らされ易い構造となっている。
高速往復駆動時の反動を相殺する往復直線駆動装置の技術として特許文献1に開示されるものがある。特許文献1には、固定部のベースに対し同軸方向に移動可能なガイドとスライドを流体軸受で支持し、スライドの加減速の反動をガイドが受けることで、外部に反動が伝わらない構造の往復直線駆動装置の技術が開示されている。
図9及び図10は、特許文献1に開示される往復直線駆動装置を説明する図である。図9は、従来技術である往復直線駆動装置の外観斜視図である。また、図10は図9に示される往復直線駆動装置の切断線で切断した断面図である。符号50はこの往復運動装置のベースであり、ベース50が図示省略した工作機械の所定の設置位置に固定される。ベース50はガイド51の両端部を軸受Aで軸受している。ガイド51には、スライド52がガイド51の軸方向に移動可能に軸受Bで軸受されている。そして、スライド52とガイド51は同軸上を移動可能となっており、ガイド51とスライド52とは反対方向に移動することで、往復直線駆動装置を駆動した時の反動を相殺することができる。ガイド51には、反転用の永久磁石53が取り付けられている。また、スライド52の内部にはリニアモータを構成するコイルと反転用永久磁石(図示省略)が取り付けられている。軸受Aと軸受Bは流体軸受を用いることができる。
特開2007−130712号公報
特許文献1に開示される往復直線駆動装置の構造は、スライド52に駆動方向以外の外力が加わった時、力は、スライド52→ガイド51とスライド52間の軸受B→ガイド51→ベース50とガイド51間の軸受A→ベース50の様に伝わるため、2つの軸受を介する構造となっている。特に、流体軸受(空気軸受)は、他の構造部よりも剛性が低い部分であり、加えた力に比例して変位する弾性体であるバネと考えることができる。そして、2つの軸受を介するということは、2つのバネが直列に接続されている状態と同じであり、軸受の剛性が低くなる。
また、往復直線駆動装置を駆動した時は、ガイド51とスライド52が同時に動き、ベース50に対するガイド51の真直運動精度とガイド51に対するスライド52の真直運動精度という2つの真直精度を合成したものが、ベース50に対するスライド52の真直運動精度となるため、単純にガイド51とスライド52だけの構造よりも真直運動精度が劣る。
図10に示されるように、ガイド51の部品形状精度だけが、スライド52の真直運動精度に関係するが、実際には上述したとおり、スライド52がガイド51上を移動する部分(軸受B)のガイド51の真直精度だけではなく、ベース50とガイド51の移動部分(軸受A)も真直運動精度に関係する。したがって、ガイド51の全長の真直精度がスライド52の真直運動精度に影響を及ぼすことから、ガイド51の全長を高精度に仕上げ加工する必要がある。
上述したように、従来の往復直線駆動装置は、ガイド51の軸受Aとスライド52の軸受Bという2重の軸受構造となっているため、ベース50に対するスライド52の軸受剛性が弱くなる課題があった。また、駆動時のスライド52の真直運動精度は、ガイド51に対するスライド52の真直運動精度とベース50に対するガイド51の真直運動精度の合成となり、真直運動精度が低下する課題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するため、スライドの運動が2重の軸受構造に支えられない構造とし、真直運動精度が低下しない軸受剛性の高い往復直線駆動装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、ガイドとスライドとカウンタスライドを備えた往復直線駆動装置において、前記ガイドは中空の箱型構造を備え、前記箱型構造の内側の面を軸受面とし、該箱型構造の内側に前記スライドおよび前記カウンタスライドが搭載され、外部に固定された前記ガイドと前記スライドの間に流体軸受の構造を備え、前記ガイドと前記カウンタスライドの間に流体軸受の構造を備え、前記スライドと前記カウンタスライドは同軸方向に移動可能であり、前記スライドと前記カウンタスライドの間で駆動力を発生する手段と、を備えたことを特徴とする往復直線駆動装置である。
請求項2に係る発明は、前記カウンタスライドは互いに連結された2つの軸受部を有し、前記2つの軸受部の間のストロークで前記スライドが駆動されることを特徴とする請求項1に記載の往復直線駆動装置である。
請求項3に係る発明は、前記スライドと前記カウンタスライドの間には反発力を発生する手段を備え、前記スライドは直線往復運動時の移動方向反転に前記反発力を利用することを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置である。
請求項に係る発明は、前記ガイドは少なくとも片方の端に蓋を備え、前記ガイドの内面と前記蓋と前記カウンタスライドで囲まれた空間が形成し、該空間をエアバランス室として使用し、垂直方向の駆動時にカウンタスライドの自重をキャンセルすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置である。
請求項に係る発明は、前記エアバランス室を前記カウンタスライドの上側に設けた場合、前記エアバランス室の圧力を負圧とし、前記エアバランス室を前記カウンタスライドの下側に設けた場合、前記エアバランス室の圧力を正圧とすることを特徴とする請求項に記載の往復直線駆動装置である。
請求項に係る発明は、前記スライドに工具の切り込み手段と工具を備え、往路で工具を切り込み、復路で工具を逃がす動作を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置である。
本発明により、2重の軸受構造を回避し真直運動精度が低下しない軸受剛性の高い往復直線駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の往復直線駆動装置の一実施形態の外観斜視図である。ガイド1は箱型の形状をなしており、ガイド1の外面の所定箇所を図示省略した部材により工作機械の所定の軸に固定して取り付けられる。
ガイド1は対抗する一対の両端面が開口する内部が中空の箱型形状をしている。ガイド1の中空部分にスライド2とカウンタスライド3が備わっている。図1では一開口端にカウンタスライド3の一部分が見える。スライド2とカウンタスライド3については他の図面(図2〜図4)を用いて詳細に説明する。また、ガイド1の少なくとも一側面には、両開口端を結ぶ軸方向に平行に延びるスリット状の長孔4が設けられている。この長孔4は、スライド2に取り付けられた工具19等が往復運動可能なように設けられる孔である。工具19については図6を用いて後述する。
図2は本発明の第1の実施形態の断面図であり、図1に示す切断線で切断した断面を示している。ガイド1の内側の面を軸受面として、スライド2とカウンタスライド3が同軸方向に移動可能なように軸受(流体軸受)されている。前述したように、流体軸受(空気軸受)は、他の構造部よりも剛性が低い部分であり、加えた力に比例して変位する弾性体であるバネと考えることができる。スライド2とカウンタスライド3がガイド1の同一の面を軸受面とすることで、ガイド1を単純な中空箱型の構造にできる。
スライド2は工具19(図6参照)が取り付けられる部材であり、また、往復運動するための推力を発生するコイル5が搭載されている。ガイド1の内側面とスライド2の外側面を軸受面とし、ガイド1はスライド2を軸受(流体軸受)している。スライド2には、図示省略した流体入口および該流体入口と連通する流体配管が設けられている。該流体配管に導入された圧縮流体(例えば、圧縮空気)をスライド2に設けられた流体噴出口(図示省略)からガイド1の軸受面に噴射することによって、スライド2はガイド1に対して圧縮流体によって軸受されている。また、コイル5に給電する給電線も設けられている。
カウンタスライド3は2つの軸受部3a,3bを有し、軸受部3aと3bとを連結部3cで連結している。軸受部3a,3bには、図示省略した流体入口および該流体入口と連通する流体配管が設けられている。該流体配管に導入された圧縮流体(例えば、圧縮空気)を軸受部3a,3bに設けられた流体噴出口(図示省略)からガイド1の軸受面に噴射することによって、カウンタスライド3の軸受部3a,3bは、ガイド1に対して圧縮流体によって軸受されている。
連結部3cには、リニアモータを構成する駆動用永久磁石6a,6bと鉄心6cが搭載されている。この駆動用永久磁石6a,6bの磁力とスライド2に搭載したコイル5の間で推力を発生させ、スライド2を駆動するリニアモータを構成している。なお、スライド2に搭載されるコイル5およびカウンタスライド3に配置される駆動用永久磁石6a,6bは、図3〜8に示される実施形態においても同様に搭載されている。
次に、スライド2の往復運動について説明する。スライド2に搭載されるコイル5に電流を流しリニアモータを駆動してスライド2を一方向に移動させる。スライド2の往復運動のストロークエンドになるとコイル5に流す電流の向きを変えて、スライド2の移動方向を反転させる。スライド2が他のストロークエンドに移動すると、再度コイル5に流す電流の向きを変えて、スライド2の移動方向を反転させる。このようにして、スライド2は、駆動用永久磁石6aと駆動用永久磁石6bの間を往復運動する。駆動力はスライド2とカウンタスライド3との間で発生するので、スライド2とカウンタスライド3は作用反作用の関係から反対方向に移動する。この駆動力はガイド1には伝達されず、スライド2の加減速により発生する反力が外部(例えば、工作機械)に伝わらない。
ここで、スライド2に駆動方向以外の外力が作用した時を考える。力は、スライド2→スライド2とガイド1の間の軸受→ガイド1の様に伝わるため、本発明の実施形態では力は、1つの軸受しか介さない構造となっており軸受の剛性が高く、軸受が多重化することによる軸受剛性が低くなる欠点を防止できる。このことは、図10に示される軸受が多重化して軸受剛性が低くなる従来技術と対比すると理解し易い。
そして、スライド2の真直運動精度は、スライド2が移動するガイド1のガイド面の真直精度だけが重要であり、カウンタスライド3の軸受部3a,3bが移動するガイド1のガイド面の面精度は、スライド2の真直運動精度に関係しない。したがって、ガイド1の内面の全長を高精度に仕上げる必要はなく、スライド2のストローク部分だけを高精度に仕上げ加工すればよい。そのため、直線往復駆動装置を構成する部材の生産効率が向上する。
第1の実施形態では、ガイド1の内側面を軸受面としていることから、スライド2とカウンタスライド3の重量を低減することが可能である。例えば、背景技術で説明した従来技術である往復直線駆動装置と本発明の第1の実施形態の往復直線駆動装置とを比較すると、スライドの軸受面積が同じ場合、軸受面の外側がスライドの構造体となる従来の構造よりも、ガイド1の軸受面の内側にスライド2を配置する第1の実施形態の方が、スライド2の重量を軽くできる。スライド2の重量が軽いことは、加減速時の駆動用リニアモータの消費電力を少なくし発熱を抑える利点がある。
また、カウンタスライド3(従来技術のガイド51に相当:図10参照)の移動ストロークを短縮し往復直線駆動装置全体を小型化するためには、スライド2からの反力による運動量を吸収するためカウンタスライド3をスライド2よりも数〜数10倍に重くする必要がある。スライド2自体の重量が低減すれば、カウンタスライド3の重量も低減でき、往復直線駆動装置全体の重量も低減できる。この観点に立てば、ガイド1の中空部分のスライド2が往復運動する軸方向に垂直な断面の形状を3角形状となす。スライド2も3角形状とすることによりスライド2の計量化を図ることができる。なお、断面円形、断面多角形など種々有りえるが、製作の容易性の観点から3角形ないし4角形の断面の往復直線駆動装置が望ましい。
図3は、本発明の第2の実施形態の断面図である。この実施形態は、第1の実施形態の往復直線駆動装置に、スライド2を反転させる力を増加させるための永久磁石8を付加している。スライド2側とカウンタスライド3側にそれぞれ永久磁石8を配置する。それぞれの永久磁石8は、接近すると反発力が発生する向きに磁極が配置されている。永久磁石8は、スライド2を反転させる反力を生じさせる磁石であり、スライド2(軸受部3a,3b)に配設した永久磁石8とカウンタスライド3に配設した永久磁石8との距離が短くなると反発力が発生し、スライド2は、急激に減速され、かつ、反転方向への力を受けてスライド2は反転方向に加速される。図3に示される矢印は、永久磁石8の磁極の向きを示している。
反発力を発生させる手段としては、カウンタスライド3とスライド2とをスプリングで連結する方法も考えられる。しかし、スライド2に常時スプリングの力が加わることになり、永久磁石を用いて反発力を発生させる方が、距離が近づいたときだけに反発力が働くので望ましい。また、スライド2に常に力が作用するとスライド2は加速ないし減速することになり、スライド2の速度を一定に保つことが困難である。
図4は、本発明の第3の実施形態の断面図である。第3の実施形態は、往復直線駆動装置を鉛直方向に向けて配置して使用する形態である。鉛直方向に向けて配置して往復直線駆動装置を駆動する場合には、カウンタスライド3の自重をキャンセルする必要がある。ガイド1の内面とカウンタスライド3の軸受部3aの端面と蓋9で囲まれた空間をエアバランス室10として形成する。エアバランス室10と圧力発生装置11とは管13を介して連通している。エアバランス室10の内圧は正圧に保たれ、圧力発生装置11で正圧を発生させエアバランス室10にエアを送り込むことで、カウンタスライド3を下から上へ押し上げる。
スライド2を高速に往復運動させると、反動でカウンタスライド3も高速に往復運動する。この時、エアバランス室10の容積が高速に変動する。エアバランス室10が閉じた空間であれば、容積変動は圧力変動となって、蓋9を介してガイド1に伝わり、スライド2の駆動力が外部に伝わってしまう。エアバランス室10の圧力変動を低減するためには、エアバランス室10を外部に用意したタンク12を接続して、見かけ上の容積を大きくする必要がある。
圧力変動は、エアバランス室10の容積変動とタンク12の容積とで決まり、例えば、20mLの容積変動が生じた場合、タンク12の容積が2Lであれば、エアバランス室10の圧力変動は100分の1に低減される。
図5は、本発明の第4の実施形態の断面図である。第4の実施形態は、往復直線駆動装置を鉛直方向に向けて配置して使用する形態である。鉛直方向に向けて配置して往復直線駆動装置を駆動する場合には、カウンタスライド3の自重をキャンセルする必要がある。ガイド1の内面とカウンタスライド3の軸受部3bの端面と蓋14で囲まれた空間をエアバランス室15として形成する。エアバランス室15と真空発生装置16とは管17を介して連通しており、このエアバランス室15の内圧を真空発生装置16で負圧にする。真空発生装置16で負圧の圧力を調整し、カウンタスライド3の自重と釣り合うようにすることで、カウンタスライド3の自重をキャンセルできる。
負圧を利用してカウンタスライド3の自重をキャンセルする実施形態は、図4に示される正圧を利用してカウンタスライド3の自重をキャンセルする実施形態に比較し、外部タンクを用いることなく圧力変動を確実に小さくできる。
図6は、スライド2に取り付けた工具を説明する図である。図6(a)に示されるように、スライド2に板バネ18とピエゾ素子20が取り付けられており、板バネ18に工具19が取り付けられている。ピエゾ素子20に電圧を印加すると、図6(b)に示されるように、ピエゾ素子20が伸張し、工具19が切り込み方向に変位する。スライド2の往路では工具19を切り込み、復路では、ピエゾ素子20への電圧の印加を停止し工具19を逃がすことで、引き切り加工を行う。
図7は、図6で説明した工具を取り付けた本発明の往復直線駆動装置の一実施形態の外観斜視図である。工具19は、ガイド1の少なくとも1側面に形成された長孔4を貫通してガイド1の外部に突出している。工具19は、矢印21方向に往復直線運動し、往路では、図6で説明したようにピエゾ素子20に電圧を印加しピエゾ素子20を伸張させることにより工具19を矢印22の外向き方向である切り込み方向に変位させ、ワークの切り込み加工を行う。復路ではピエゾ素子20への電圧印加を停止しピエゾ素子20を収縮させ、工具19を矢印22の内向き方向に逃がす。
以上のように、スライド2に設けたコイル5に流す電流の向きを変えることによって、スライド2を往復運動させて、かつ、このスライド2の往復運動の際、ピエゾ素子20を駆動制御する制御手段により、例えば、スライド2の往動時にはピエゾ素子20に所定の電圧を印加して伸張させ、工具19に所定量の切り込み量を与えて被加工物に対して引き切り切削加工を行う。復動時にはピエゾ素子20を縮小させ工具19が被加工物に干渉しない位置まで退避させて復帰させる。その後、図示省略した手段によって、被加工物を相対的にスライド2の往復動作方向と直交する方向に移動させて、前述したように引き切り切削加工を行う。なお、工具19の切り込み量はピエゾ素子20に印加する電圧の大きさによって制御できる。
図8は、図6で説明した工具を取り付けた本発明の往復直線駆動装置の一実施形態の断面図である。スライド2に設けられたコイル5と工具19に切り込みと逃げの動作を行わせるピエゾ素子20への電力の供給は、工具19の加工動作の障害にならないスライド2の適宜な箇所に給電線の受入端(図示省略)を設ける。この受入端は、工具19が貫通する長孔4とは別に、ガイド1の長孔4が設けられた側面と対向する側面に給電・流体供給用長孔23を設け、該長孔23を介して給電線をスライド2に設けられた給電線の受入端に接続するようにしてもよい。さらに、流体軸受(空気軸受)である場合には、エア(空気、窒素ガスなど)を供給する配管を給電線と同様に給電・流体供給用長孔23を介してスライド2、カウンタスライド3の軸受部3a,3bの流体入口に接続する。なお、給電線および流体供給配管のスライド2およびカウンタスライド3との接続は前述した例に限定されず、スライド2に取り付けられた工具19による加工物の加工作業に影響を及ぼさないように構成すればよい。
本発明の往復直線駆動装置の一実施形態の外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態の断面図である。 本発明の第2の実施形態の断面図である。 本発明の第3の実施形態の断面図である。 本発明の第4の実施形態の断面図である。 スライドに取り付けた工具を説明する図である。 本発明の往復直線駆動装置の一実施形態に工具を取り付けた外観斜視図である。 本発明の往復直線駆動装置の一実施形態に工具を取り付けた断面図である。 従来技術である往復直線駆動装置の外観斜視図である。 従来技術である往復直線駆動装置の断面図である。
符号の説明
1 ガイド
2 スライド
3 カウンタスライド
3a,3b 軸受部
3c 連結部
4 長孔
5 コイル
6a,6b 駆動用永久磁石
6c 鉄心
7 軸受面
8 永久磁石
9 蓋
10 エアバランス室(正圧状態)
11 圧力発生装置
12 タンク
13 管
14 蓋
15 エアバランス室(負圧状態)
16 真空発生装置
17 管
18 板バネ
19 工具
20 ピエゾ素子
23 給電・流体供給用長孔
50 ベース
51 ガイド
52 スライド
53 永久磁石

Claims (6)

  1. ガイドとスライドとカウンタスライドを備えた往復直線駆動装置において、
    前記ガイドは中空の箱型構造を備え、
    前記箱型構造の内側の面を軸受面とし、
    該箱型構造の内側に前記スライドおよび前記カウンタスライドが搭載され、
    外部に固定された前記ガイドと前記スライドの間に流体軸受の構造を備え、
    前記ガイドと前記カウンタスライドの間に流体軸受の構造を備え、
    前記スライドと前記カウンタスライドは同軸方向に移動可能であり、
    前記スライドと前記カウンタスライドの間で駆動力を発生する手段と、
    を備えたことを特徴とする往復直線駆動装置。
  2. 前記カウンタスライドは互いに連結された2つの軸受部を有し、
    前記2つの軸受部の間のストロークで前記スライドが駆動されることを特徴とする請求項1に記載の往復直線駆動装置。
  3. 前記スライドと前記カウンタスライドの間には反発力を発生する手段を備え、
    前記スライドは直線往復運動時の移動方向反転に前記反発力を利用することを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置。
  4. 前記ガイドは少なくとも片方の端に蓋を備え、前記ガイドの内面と前記蓋と前記カウンタスライドで囲まれた空間が形成し、該空間をエアバランス室として使用し、垂直方向の駆動時にカウンタスライドの自重をキャンセルすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置。
  5. 前記エアバランス室を前記カウンタスライドの上側に設けた場合、前記エアバランス室の圧力を負圧とし、前記エアバランス室を前記カウンタスライドの下側に設けた場合、前記エアバランス室の圧力を正圧とすることを特徴とする請求項4に記載の往復直線駆動装置。
  6. 前記スライドに工具の切り込み手段と工具を備え、往路で工具を切り込み、復路で工具を逃がす動作を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の往復直線駆動装置。
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