JP4585401B2 - 赤外線検知装置 - Google Patents

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本発明は、第1および第2の赤外線検知器を回転台上に載置した赤外線検知装置に関する。
物体は、その物体の温度に応じた波長を持つ赤外線を発する。赤外線検知器は、物体の発する赤外線を検知する機器である。赤外線検知器は、物体からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、その検知素子の温度を適性温度に維持するための冷却装置とを備える。
熱伝導率を高めることで、検知素子の冷却効果を高めることを可能とする技術が開示されている。(例えば特許文献1)
赤外線検知装置の中には、船舶などに搭載される種類のものがある。この種類の赤外線検知装置は、回転台上に、例えば2台の赤外線検知器を載置している。そして、回転台を回転して、それぞれの赤外線検知器の光学系の視野の中心軸(視軸)を所定の向きに向けることで、その方向に存在する物体からの赤外線を取り込み、検知している。
赤外線検知器の冷却装置は、検知素子の端部に接触して、その検知素子に生じる熱をピストンの往復運動により吸熱するディスプレーサを備える。このディスプレーサのピストンの往復運動は、回転台の回転中心(回転軸)の回りに回転トルクを発生させる。そして、この回転台上に載置される一方の赤外線検知器のディスプレーサによる回転トルクと、他方の赤外線検知器のディスプレーサによる回転トルクとが完全に打ち消されないことから、その回転軸の回りに残留トルクが発生する。この残留トルクにより、検知された赤外線に基づいて生成された画像にブレが生じ、画像品質が劣化するという問題がある。
特開平6−235657号公報 「赤外線検知器」
本発明の課題は、回転台上に2台の赤外線検知器を載置した赤外線検知装置において、検知された赤外線に基づいて生成された画像に生じるブレをなくすことを可能とした赤外線検知装置を提供することである。
本発明の第1態様の赤外線検知装置は、第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、前記第1または第2の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、該検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、前記冷却装置による冷却動作に伴うピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとで打ち消し合うような回転台上の位置に、前記第1および第2の赤外線検知器は設置され、少なくとも一方の冷却装置のピストンの往復運動の位相をずらすことを可能とした位相ずらし部をさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置である。
本発明の第2態様の赤外線検知装置は、前記第1態様において、前記第1または第2の赤外線検知器の冷却装置は、前記検知素子に一方の端部が接触して、該端部を介して該検知素子に生じる熱を内部に設けられたピストンの往復運動により吸熱するディスプレーサと、該ピストンの往復運動をディスプレーサに起こさせるコンプレッサと、生成された前記コンプレッサの駆動信号に対して、前記位相ずらし部による処理を施した信号を第1または第2の赤外線検知器のコンプレッサの少なくとも一方に供給する信号供給部とを備えることを特徴とする赤外線検知装置である。
本発明の第3態様の赤外線検知装置は、前記第1態様において、前記第1の赤外線検知器の検知素子と前記第2の赤外線検知器の検知素子とでは、検知素子が正常に動作するための適正温度が異なるとともに、前記第1の赤外線検知器の冷却装置と第2の赤外線検知器の冷却装置とはサイズが異なることを特徴とする赤外線検知装置である。
ここで、コンプレッサのピストンの往復運動による作動ガスの圧縮/膨張がディスプレーサ内部に伝わり、そのディスプレーサのピストンの往復運動を引き起こすまでの時間(応答特性)は、冷却装置のサイズに応じて異なるので、第1の赤外線検知器のディスプレーサと、第2の赤外線検知器のディスプレーサでは、ピストンの往復運動に位相のずれが生じる。そして、この位相ずれ等に起因して、第1の赤外線検知器のディスプレーサの回転トルクと、第2の赤外線検知器のディスプレーサの回転トルクの差分(残留トルク)が生じる。位相ずらし部を操作することで、第1の赤外線検知器のディスプレーサのピストンの往復運動の位相と、第2の赤外線検知器のディスプレーサのピストンの往復運動の位相の少なくとも一方をずらして、上記の打ち消されずに残留するトルクと、逆向きで略同じ大きさのトルクを回転軸の回りに発生させれば、残留トルクをなくすことが可能となる。この結果、残留トルクに起因する、取り込んだ赤外線に基づいて生成された画像に生じるブレをなくし、画像品質を向上することが可能となる。
本発明によれば、回転台上に2台の赤外線検知器を載置した赤外線検知装置において、装置動作時の残留トルクをなくす(無視できるレベルまで抑止する)ことができるので、その残留トルクに起因する、検知された赤外線に基づいて生成された画像に生じるブレをなくすことができ、画像品質を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の赤外線検知装置の構成を示す図であり、(a)は、赤外線検知装置を上方から、(b)は赤外線検知装置を前方から見た図である。
図1(a)または(b)に示されるように、赤外線検知装置は、光学系の視野の中心軸である視軸の向きを制御する機構である視軸制御機構(回転台)11上に2台の赤外線検知器を載置した装置である。赤外線検知器は、観察対象(物体)からの赤外線を取り込む光学系(12、12)と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子(13、13)と、その検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置(クーラ)とを備える。
冷却装置は、検知素子に接触する熱伝導性の部材を備える一方の端部と、他方の端部との間をピストンが往復運動することにより、検知素子に生じる熱を吸熱するディスプレーサ(15、15)と、ディスプレーサのピストンに往復運動をさせるべく、ディスプレーサ内の気体を圧縮/膨張させるコンプレッサ(14、14)と、駆動信号生成部(不図示)によって生成されたコンプレッサ(14、14)の対向するピストンを駆動するための信号を、コンプレッサに供給する駆動信号供給部(不図示)とを備える。
図2は、図1の冷却装置のより詳細な構成を示す図である。
図2に示すように、コンプレッサ21とディスプレーサ22がその内部の中空部分をトランスファ・チューブ25によって連結されて冷却装置は構成される。このコンプレッサ21またはディスプレーサ22の中空部分には、気体(例えば、Heガス)が充填されている。
コンプレッサ21を駆動する信号によって、コンプレッサ21の対向するピストン23、23が往復運動を開始すると、それら対向するピストン23、23に挟まれた空間が圧縮/膨張を繰り返し、その圧縮/膨張がトランスファ・チューブ25を介してディスプレーサ22内の空間28に伝わり、その空間28が圧縮/膨張を繰り返すことにより、ディスプレーサ22のピストン26が往復運動を開始する。
また、吸熱部27は、熱伝導性を有する部材により構成されている。吸熱部27は、検知素子に接触し、ディスプレーサ22のピストン26の往復運動を利用して、検知素子に生じた熱を吸熱している。なお、図中、低摩擦部品部24は、ピストン運動を円滑に行うための軸受けである。
図3は、本発明の第1実施形態の赤外線検知装置を上から見た図であるとともに、コンプレッサに駆動信号を供給する駆動信号供給部とともに示した図である。
図3において、第1の赤外線検知器のディスプレーサと、第2の赤外線検知器のディスプレーサとは、そのピストンの往復運動の方向である長手方向が、回転の円周の接線方向に一致し、かつ、互いに平行になるように回転台上に配置される。
また、第1の赤外線検知器のディスプレーサと、第2の赤外線検知器のディスプレーサとは、そのピストンの往復運動の方向である長手方向が、回転台の回転中心より、それぞれ距離P、Pだけ隔てて回転台上に配置される。
なお、図3からは定かでないが、第1および第2の赤外線検知器は、検知しようとする赤外線の波長が異なることから、異なる検知素子を用いている。そして、検知素子に応じて冷却能力等が決まることから、通常、第1の赤外線検知器の冷却装置と、第2の赤外線検知器の冷却装置とではサイズが異なる。よって、それら冷却装置のディスプレーサ(15、15)のサイズや、ディスプレーサのピストンのサイズ、重量も異なる。
図3では、第1の赤外線検知器のディスプレーサ15の回転トルクと、第2の赤外線検知器のディスプレーサ15の回転トルクとが略打ち消すように、回転台の回転中心である回転軸と、ピストンの往復運動の方向であるディスプレーサの長手方向との距離P、Pをピストンの重量に反比例するように設定し、それぞれのディスプレーサ15、15を回転台上に設置している。
しかし、このように、それぞれのディスプレーサを設置しても、各ディスプレーサによる回転トルクは完全には打ち消されない。すなわち、コンプレッサのピストンの往復運動による作動ガスの圧縮/膨張がディスプレーサ内部に伝わり、そのディスプレーサのピストンの往復運動を引き起こすまでの時間(応答特性)は、冷却装置のサイズに応じて異なるので、第1の赤外線検知器のディスプレーサ15と、第2の赤外線検知器のディスプレーサ15では、ピストンの往復運動に位相のずれが生じることになる。
そして、この位相ずれ等に起因して、第1の赤外線検知器のディスプレーサ15の回転トルクと、第2の赤外線検知器のディスプレーサ15の回転トルクの差分(残留トルク)が生じる。
そこで、本実施形態においては、第1の赤外線検知器のディスプレーサのピストンの往復運動の位相(タイミング)と、第2の赤外線検知器のディスプレーサのピストンの往復運動の位相(タイミング)の少なくとも一方(図3では、第2の赤外線検知器のディスプレーサ15のピストンの往復運動の位相)をずらすことで、上記の打ち消されずに残留するトルクと、逆向きで略同じ大きさのトルクを回転軸の回りに発生させ、残留トルクをなくしている。
これにより、赤外線検知装置の回転台が残留トルクによって微小に回転することで、取り込んだ赤外線に基づいて生成された画像に生じるブレをなくし、画像品質を向上することが可能となる。
具体的には、図3では、コンプレッサの駆動信号の位相を第1の赤外線検知器のコンプレッサと、第2の赤外線検知器のコンプレッサとでずらすことにより、コンプレッサのピストンの往復運動に同期しているディスプレーサのピストンの往復運動の位相をずらしている。なお、コンプレッサのピストンは対向していることから、それら対向するピストンが回転軸の回りに発生させるトルクはディスプレーサのピストンと比較して無視できる。
図3の動作を以下に説明する。
まず、駆動信号生成部(不図示)によって、コンプレッサを駆動するための駆動信号が生成される。この駆動信号は、例えば、図4に示す矩形パルス波(パルス信号)である。
第1の赤外線検知器の基本波フィルタ31は、このパルス波を入力してフィルタ処理する。振幅調整器32は、フィルタ処理されたパルス波(正弦波)を入力し、その振幅を、振幅の調整値を示す信号の値だけ調整(変更)する。なお、振幅の変更は、冷却装置の冷却能力を変更することにつながる。振幅調整器32で行う振幅の調整(変更)は、冷却能力の許容範囲内で行われる微調整である。また、振幅を全く変更しないことも考えられる。上記振幅の調整値を示す信号の値は、ユーザが振幅変更部(不図示)を操作することで指定できる。
続いて、パワー・アンプ33は、振幅調整器32を介した波形(信号)を増幅する。増幅された信号は第1の赤外線検知器のコンプレッサ14に供給される。
また、第2の赤外線検知器では、生成されたパルス波(駆動波形)は、まず、位相器(遅延回路)34に入力される。位相器34は、入力した駆動波形の位相を、位相ずらし量を示す信号の値だけずらす。上記位相ずらし量を示す信号の値は、ユーザが位相ずらし部(不図示)を操作することで指定できる。
続いて、この位相がずらされた駆動波形は、第2の赤外線検知器の基本波フィルタ31に入力される。基本波フィルタ31は、このパルス波を入力してフィルタ処理する。振幅調整器32は、フィルタ処理されたパルス波(正弦波)を入力し、その振幅を、振幅の調整値を示す信号の値だけ調整(変更)する。なお、振幅の変更は、冷却装置の冷却能力を変更することにつながる。振幅調整器32で行う振幅の調整(変更)は、冷却能力の許容範囲内で行われる微調整である。また、振幅を全く変更しないことも考えられる。上記振幅の調整値を示す信号の値は、ユーザが振幅変更部(不図示)を操作することで指定できる。
続いて、パワー・アンプ33は、振幅調整器32を介した波形(信号)を増幅する。増幅された信号は第2の赤外線検知器のコンプレッサ14に供給される。
すなわち、本実施形態においては、位相器34に設定する位相ずらし量や振幅調整器に設定する振幅の調整値をユーザが適切な値に設定することで、図3のグラフに示されるように、第1の赤外線検知器のディスプレーサによる回転トルクと、第2の赤外線検知器のディスプレーサによる回転トルクとが略打ち消し合うように、駆動信号をそれぞれのコンプレッサ15、15に供給することが可能となる。
図5は、本発明の第2実施形態の赤外線検知装置の構成を示す図であり、(a)は、赤外線検知装置を上方から、(b)は赤外線検知装置を前方から見た図である。
図5(a)および(b)は、図1(a)および(b)と比較して、角速度検出器(レートジャイロ)36が追加されている。
図6に示すように、この角速度検出器36は、レートジャイロ制御回路37からジャイロ駆動用信号を入力して作動し、赤外線検知装置動作時に、回転台11の回転中心(回転軸)の回りに生じる上述の残留トルクによって、回転台11が回転する際の角速度を検出する。そして、この検出した角速度に対応する電圧を変換部38に出力する。変換部38は、この角速度を入力し、ROM等に格納されるテーブルに基づいて、対応する位相ずれ量を算出し、その算出値を位相器34に出力する。上記テーブルとは、例えば、位相ずらし量と角速度とを対応付けるテーブルであり、例えば、製造時に赤外線検知装置ごとに実測データを収集して作成される。また、上記「算出」とは、そのテーブルの実測データに基づいて行われる線形補間等の補間処理である。
なお、第2実施形態の駆動信号供給部の構成は、図6の角速度検出器に関わるユニットを除いては、図3の第1実施形態と同じである。
図7は、本発明の第3実施形態の赤外線検知装置を上方から見た図である。
図7に示すように、第1および第2実施形態と同様に、本第3実施形態においても、第1の赤外線検知器と第2の赤外線検知器とが回転台41上に載置されて赤外線検知装置が構成されている。
第1の赤外線検知器の検知素子43は、第2の赤外線検知器の検知素子43より、例えば、正常に動作するのに必要な適正温度の値が低い。このため、図では、冷却装置のサイズが、第1の赤外線検知器の冷却装置(コンプレッサ44、ディスプレーサ45)の方が、第2の赤外線検知器の冷却装置(コンプレッサ44、ディスプレーサ45)より大きい。
本実施形態においては、それぞれの冷却装置のディスプレーサのピストンの往復運動の方向が、回転台41の回転の円周方向に直交する方向に一致するように、それぞれのディスプレーサを回転台41上に載置した。このため、それぞれのディスプレーサのピストンの往復運動による回転トルクが、回転台41の回転中心(回転軸)の回りに生じなくなり、結果として、それら回転トルクの差である残留トルクも生じない。本実施形態においては、残留トルクが生じないので、残留トルクに起因する、検知した赤外線に基づいて得られる画像のブレも生じない。よって、画像品質が良好な赤外線検知装置を得ることができる。
なお、第3実施形態では、ディスプレーサを回転トルクを生じないように配置したために、光学系42、42の内部に光路を曲げる機構を設けている。
また、図7のみが、第1および第2の赤外線検知器の冷却装置のサイズが異なる場合を扱っているように見えるが、図1、図3、図5においても、(図面上の外観には反映されていないが)基本的には、図7同様、第1および第2の赤外線検知器の冷却装置のサイズが異なる場合を扱っていることは、上述した通りである。
なお、以上の説明では、2台の赤外線検知器を回転台上に載置していたが、複数台(3台、4台、5台、6台、・・・)の赤外線検知器を回転台上に載置してもよい。この場合、その赤外線検知器は、各赤外線検知器の冷却装置のディスプレーサの回転トルクが打ち消し合うように、それら複数の冷却装置のコンプレッサを駆動する信号のうち、少なくとも1つの位相をずらすことを可能とした位相ずらし部を備え、ユーザはその位相ずらし部を操作して、適切な位相ずらし量を設定する。
本発明は下記構成でもよい。
(付記1) 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
前記第1または第2の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、該検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
前記冷却装置による冷却動作に伴うピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとで打ち消し合うような回転台上の位置に、前記第1および第2の赤外線検知器は設置され、
少なくとも一方の冷却装置のピストンの往復運動の位相をずらすことを可能とした位相ずらし部をさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置。
(付記2) 前記第1または第2の赤外線検知器の冷却装置は、前記検知素子に一方の端部が接触して、該端部を介して該検知素子に生じる熱を内部に設けられたピストンの往復運動により吸熱するディスプレーサと、該ピストンの往復運動をディスプレーサに起こさせるコンプレッサと、生成された前記コンプレッサの駆動信号に対して、前記位相ずらし部による処理を施した信号を第1または第2の赤外線検知器のコンプレッサの少なくとも一方に供給する信号供給部とを備えることを特徴とする付記1記載の赤外線検知装置。
(付記3) 前記第1の赤外線検知器の検知素子と前記第2の赤外線検知器の検知素子とでは、検知素子が正常に動作するための適正温度が異なるとともに、前記第1の赤外線検知器の冷却装置と第2の赤外線検知器の冷却装置とはサイズが異なることを特徴とする付記1記載の赤外線検知装置。
(付記4) 少なくとも一方の冷却装置のピストンの往復運動の振幅を変更することを可能とした振幅変更部をさらに備えることを特徴とする付記1記載の赤外線検知装置。
(付記5) 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
前記第1または第2の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、該検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
前記冷却装置による冷却動作に伴うピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとで打ち消し合うような回転台上の位置に、前記第1および第2の赤外線検知器は設置され、
検知装置動作時に残留トルクにより生じる回転台の回転の角速度を検出する角速度検出器と、検出された角速度に基づいて、少なくとも一方の冷却装置のピストンの往復運動の位相をずらす位相ずらし部とをさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置。
(付記6) 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
前記第1または第2の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、該検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
前記冷却装置による冷却動作に伴うピストンの往復運動の方向を、前記回転台の回転の円周方向と直交する方向となるように、前記第1および第2の赤外線検知器は回転台上に設置されたことを特徴とする赤外線検知装置。
(付記7) 複数台の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
前記複数台の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、該検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とをそれぞれ備え、
前記冷却装置による冷却動作に伴うピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、前記複数台の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクが互いに打ち消し合うような回転台上の位置に、前記複数台の赤外線検知器は設置され、
複数台の赤外線検知器のうち、少なくとも1台の冷却装置のピストンの往復運動の位相をずらすことを可能とした位相ずらし部をさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置。
本発明の第1実施形態の赤外線検知装置の構成を示す図であり、(a)は、赤外線検知装置を上方から、(b)は赤外線検知装置を前方から見た図である。 図1の冷却装置のより詳細な構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の赤外線検知装置を上から見た図であるとともに、コンプレッサに駆動信号を供給する駆動信号供給部とともに示した図である。 コンプレッサを駆動するための信号の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態の赤外線検知装置の構成を示す図であり、(a)は、赤外線検知装置を上方から、(b)は赤外線検知装置を前方から見た図である。 第2実施形態における角速度検出器と、それに関わるユニットとを示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の赤外線検知装置を上方から見た図である。
符号の説明
11、41 回転台
12、42 光学系
13、43 検知素子
14、21、44 コンプレッサ
15、22、45 ディスプレーサ
23 コンプレッサ・ピストン
24 低摩擦部品
25 トランスファ・チューブ
26 ディスプレーサ・ピストン
27 吸熱部
31 基本波フィルタ
32 振幅調整器
33 パワー・アンプ
34 位相器
36 角速度検出器
37 レートジャイロ制御回路
38 変換部

Claims (5)

  1. 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
    前記第1および第2の赤外線検知器は、それぞれ、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、前記検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
    前記第1及び第2の赤外線検知器のそれぞれの冷却装置による冷却動作の際に前記それぞれの冷却装置が備えるピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、前記第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと前記第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとで打ち消し合うような回転台上の位置に、前記第1および第2の赤外線検知器は設置され、
    前記第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと前記第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとが互いに打ち消し合うように、一方の前記冷却装置のピストンの往復運動の位相を他方の前記冷却装置のピストンの往復運動の位相に対してずらすための位相ずらし部をさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置。
  2. 前記第1および第2の赤外線検知器の冷却装置は、前記検知素子に一方の端部が接触して、前記端部を介して前記検知素子に生じる熱を内部に設けられた前記ピストンの往復運動により吸熱するディスプレーサと、前記ピストンの往復運動を前記ディスプレーサに起こさせるコンプレッサと、生成された前記コンプレッサの駆動信号に対して、前記位相ずらし部による処理を施した信号を前記第1または第2の赤外線検知器のコンプレッサの少なくとも一方に供給する信号供給部とを備えることを特徴とする請求項1記載の赤外線検知装置。
  3. 前記第1の赤外線検知器の検知素子と前記第2の赤外線検知器の検知素子とでは、前記検知素子が正常に動作するための適正温度が異なるとともに、前記第1の赤外線検知器の冷却装置と前記第2の赤外線検知器の冷却装置とはサイズが異なることを特徴とする請求項1記載の赤外線検知装置。
  4. 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
    前記第1および第2の赤外線検知器は、それぞれ、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、前記検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
    前記第1及び第2の赤外線検知器のそれぞれの冷却装置による冷却動作の際に前記それぞれの冷却装置が備えるピストンの往復運動によって、前記回転台の回転軸の回りに生じる回転トルクが、前記第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと前記第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとで打ち消し合うような前記回転台上の位置に、前記第1および第2の赤外線検知器は設置され、
    前記赤外線検知装置動作時に残留トルクにより生じる回転台の回転の角速度を検出する角速度検出器と、検出された角速度に基づいて、前記第1の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクと前記第2の赤外線検知器の冷却装置の回転トルクとが互いに打ち消し合うように、一方の前記冷却装置のピストンの往復運動の位相を他方の前記冷却装置のピストンの往復運動の位相に対してずらすための位相ずらし部とをさらに備えることを特徴とする赤外線検知装置。
  5. 第1および第2の赤外線検知器が回転台上に載置された赤外線検知装置において、
    前記第1および第2の赤外線検知器は、観察対象からの赤外線を取り込む光学系と、取り込んだ赤外線を検知する検知素子と、前記検知素子の温度を適正温度に維持するための冷却装置とを備え、
    前記冷却装置による冷却動作の際に前記冷却装置が備えるピストンの往復運動の方向を、前記回転台の回転方向と直交する方向となるように、前記第1および第2の赤外線検知器は前記回転台上に設置されたことを特徴とする赤外線検知装置。
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