JP4584611B2 - 大麦焼酎蒸留残液から得られる血圧降下作用を有する組成物 - Google Patents

大麦焼酎蒸留残液から得られる血圧降下作用を有する組成物 Download PDF

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Description

本発明は大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得、該合成吸着剤吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより得られる脱着画分からなる、血圧降下作用を有する組成物に関する。
大麦焼酎を製造する際に副成する大麦焼酎蒸留残液については、以下の薬理作用を有することが知られている。即ち、該大麦焼酎蒸留残液がオロチン酸投与によるラットの肝臓への脂質の蓄積を抑制することが報告されている(例えば、非特許文献1としての日本栄養・食糧学会総会講演要旨集、Vol.53, 53(1999)参照。)。
そして、該大麦焼酎蒸留残液が有する上記の脂肪肝抑制作用は、ワイン粕やビール粕に比べて強く、該作用はいも焼酎蒸留残液には全く認められず、米焼酎蒸留残液では極めて小さいことから、大麦焼酎蒸留残液のみに特有のものであることが報告されている(例えば、非特許文献2としての日本醸造協会誌、Vol.94, No.9, 768(1999)参照。)。
また、前記大麦焼酎蒸留残液がウイルス性肝障害と同様の症状を呈することが知られているD-ガラクトサミン誘発性肝障害に対する発症抑制作用を有し、該発症抑制作用は該大麦焼酎蒸留残液を遠心分離に付すことにより得られる液体分に認められることが報告されている(例えば、非特許文献3としての日本醸造協会誌、Vol.95, No.9, 706(2000)参照。)。
更に、前記大麦焼酎蒸留残液に含まれる大麦溝条からなる繊維成分が血圧降下作用を呈することが報告されている(例えば、非特許文献4としてのジャパンフードサイエンス、Vol.42, No.1, 34(2003)参照。)。
日本栄養・食糧学会総会講演要旨集、Vol.53, 53(1999) 日本醸造協会誌、Vol.94, No.9, 768(1999) 日本醸造協会誌、Vol.95, No.9, 706(2000) ジャパンフードサイエンス、Vol.42, No.1, 34(2003)
特許文献1としての特開2001-145472号公報には、大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる組成物が、ラットを使用した実験において、オロチン酸誘発性肝障害に対する発症抑制作用を有することが記載されている。
特許文献2としての特開2003-38158号公報には、大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して吸着画分を得、該吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより得られる脱着画分からなる、オロチン酸誘発性脂肪肝及び/又はD-ガラクトサミン誘発性肝炎の発症を抑制する作用を有する精製濃縮物が記載されている。
特許文献3としての特開2003-73294号公報には、大麦を原料とする焼酎製造において副生する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分に有機溶媒を添加することにより分取した有機溶媒不溶性画分からなる白血病細胞増殖阻害剤が記載されている。
特許文献4としての特開2003-73295号公報には、大麦を原料とする焼酎製造において副生する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分に有機溶媒を添加することにより分取した有機溶媒不溶性画分からなるナチュラルキラー細胞賦活化剤が記載されている。
特開2001-145472号公報 特開2003-38158号公報 特開2003-73294号公報 特開2003-73295号公報
大麦焼酎蒸留残液が有する薬理作用については、上述したように、非特許文献4に、大麦焼酎蒸留残液に含まれる大麦溝条からなる繊維成分が血圧降下作用を呈することが記載されている。一方、非特許文献1乃至非特許文献3には、大麦焼酎蒸留残液又は大麦焼酎蒸留残液を固液分離に付して前記大麦溝条からなる繊維成分を除去することにより得られる液体分(以下、これらを大麦焼酎蒸留残液の液体分と呼称することとする。)がオロチン酸誘発性肝障害及びD-ガラクトサミン誘発性肝障害に対する発症抑制作用を有することが記載されている。しかしながら、前記非特許文献1乃至非特許文献4には、大麦焼酎蒸留残液の液体分が血圧降下作用を有するか否かについては示唆するところすらない。また、特許文献1乃至特許文献4に記載されているそれぞれの画分が前記血圧降下作用を有するか否かについても示唆するところすらない。即ち、大麦焼酎蒸留残液の液体分から血圧降下作用を有する画分を分取した例はこれまでに全く知られていない。そして、特許文献1乃至特許文献4に記載されているそれぞれの画分が有する前述した作用は血圧降下作用とは明確に異なるものであり、該血圧降下作用はこれらの特許文献に記載の作用から容易に予測できるものではない。
上述した従来技術に鑑みて、本発明者らは、大麦焼酎を製造する際に副生される大麦焼酎蒸留残液を使用して、卓越した血圧降下作用を呈する物質を取得することを目指して、実験を介して検討を行った。その結果、前記大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得、該合成吸着剤吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより分取した脱着画分が、ラットを使用した血圧降下作用試験において卓越した血圧降下作用を発揮した。大麦焼酎蒸留残液についてのこの発見は、今までに全く例のない新事実である。本発明は、この発見に基づくものであり、大麦焼酎蒸留残液から分取した血圧降下作用を呈する組成物を提供することを目的とする。
なお、前記大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得、該合成吸着剤吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより分取した脱着画分は、特許文献2に開示されている。しかし、特許文献2に開示されている該脱着画分の薬理作用は、オロチン酸誘発性脂肪肝及び/又はD-ガラクトサミン誘発性肝炎の発症を抑制する作用であって、ラットを使用する血圧降下作用試験において発揮する血圧降下作用とは明確に異なり、この血圧降下作用は、前記オロチン酸誘発性脂肪肝及び/又はD-ガラクトサミン誘発性肝炎の発症を抑制する作用からは容易に予測することのできないものである。このように本発明は、前記大麦焼酎蒸留残液から分取した画分について、有益で新規な用途を提供するものである。
本発明は、前記段落番号0005において述べたように、実験を介して得られた知見に基づいて完成に至ったものである。以下に本発明者らが行った実験について詳述する。即ち、本発明者らは、大麦焼酎蒸留残液が有する前記薬理作用に鑑み、大麦焼酎蒸留残液が他に有益な用途を有するのではないかと考えて、以下の実験を行った。
まず初めに、以下の実験に供する目的で大麦焼酎の製造を行った。原料としては、大麦(70%精白)を用いた。
[麹の製造]
大麦を40重量%吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷し、大麦トンあたり1kgの種麹(白麹菌)を接種し、38℃、RH95%で24時間、32℃、RH92%で20時間保持することにより、大麦麹を製造した。
[蒸麦の製造]
大麦を40重量%吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷することにより、蒸麦を製造した。
[大麦焼酎及び大麦焼酎蒸留残液の製造]
1次仕込みでは前述の方法で製造した大麦麹(大麦として3トン)に、水3.6キロリットル及び酵母として焼酎酵母の培養菌体1kg(湿重量)を加えて1次もろみを得、得られた1次もろみを5日間の発酵(1段目の発酵)に付した。次いで、2次仕込みでは、上記1段目の発酵を終えた1次もろみに、水11.4キロリットルと、前述の方法で製造した蒸麦(大麦として7トン)を加えて11日間の発酵(2段目の発酵)に付した。発酵温度は1次仕込み、2次仕込みとも25℃とした。上記2段目の発酵を終えた2次もろみを常法により単式蒸留に付し、大麦焼酎10キロリットルと大麦焼酎蒸留残液15キロリットルを得た。得られた大麦焼酎蒸留残液を以下の実験に用いた。
即ち、大麦焼酎蒸留残液を8000rpm,10minの条件で遠心分離して大麦焼酎蒸留残液の液体分(a)を得、得られた液体分(a)を凍結乾燥に付すことにより、該液体分(a)の凍結乾燥物(a')を得、該凍結乾燥物(a')を以下の実験に用いた。
[血圧降下作用の測定]
後述の試験例1において記載したのと同一の血圧降下作用評価試験により、大麦焼酎蒸留残液の液体分(a)の凍結乾燥物(a')の血圧降下作用を測定した。
その結果、大麦焼酎蒸留残液の液体分(a)の凍結乾燥物(a')の血圧降下作用の測定結果から以下の事実が判明した。即ち、大麦焼酎蒸留残液の液体分(a)の凍結乾燥物(a')は、試験例1において記載したのと同一の血圧降下作用評価試験において実質的な血圧降下作用を示さないことが判明した。
そこで、本発明者らは、特許文献2に記載の「大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して吸着画分を得、該吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより得られる脱着画分」が、上述したオロチン酸誘発性脂肪肝及び/又はD-ガラクトサミン誘発性肝炎の発症を抑制する作用とは異なる別の薬理作用の一つとして血圧降下作用を有しているか否かを明らかにするために、以下の実験を行った。
[大麦焼酎蒸留残液液体分からの合成吸着剤吸着画分の取得]
以下の実験に供する目的で、以下に示す方法に従って大麦焼酎蒸留残液の液体分から合成吸着剤吸着画分を分画した。
即ち、大麦焼酎蒸留残液を8000rpm,10minの条件で遠心分離して大麦焼酎蒸留残液の液体分(a)を得、得られた液体分(a)25Lと脱イオン水10Lをこの順番にオルガノ社製の合成吸着剤アンバーライトXAD-16を充填したカラム(樹脂容量10L)に接触させた後に、該カラムに1(wt/vol)%の 水酸化ナトリウム溶液10Lと脱イオン水10Lをこの順番に接触させることにより該カラムに対して吸着性を示す吸着画分を含有する溶出液(b)20Lを得た。さらに該溶出液(b)20Lをオルガノ社製強酸性陽イオン交換樹脂IR-120Bを充填したカラム(樹脂容量10L)に接触させた後に凍結乾燥に付すことにより、ナトリウムイオンを除去した吸着画分の凍結乾燥物(b')270gを得、該凍結乾燥物(b')を以下の実験に用いた。
[血圧降下作用の測定]
後述の試験例1において記載したのと同一の血圧降下作用評価試験により、上記吸着画分(b)の凍結乾燥物(b')の血圧降下作用を測定した。
大麦焼酎蒸留残液から得られる上記吸着画分(b)の凍結乾燥物(b')の血圧降下作用の測定結果から以下の事実が判明した。即ち、上記吸着画分の凍結乾燥物(b')は卓越した強力な血圧降下作用を有することが判明した。
そこで、血圧降下作用を呈することが判明した上記大麦焼酎蒸留残液の液体分の合成吸着剤吸着画分の成分組成を下記の方法により測定した。
[合成吸着剤吸着画分の成分組成の分析]
前記合成吸着剤吸着画分の成分組成の分析を行った。即ち、前記段落番号0008に記載した「大麦焼酎及び大麦焼酎蒸留残液の製造」の方法を複数回行って、ロットを異にする複数の大麦焼酎蒸留残液を用意した。それぞれの大麦焼酎蒸留残液を、前記段落番号0013に記載した「大麦焼酎蒸留残液液体分からの合成吸着剤吸着画分の取得」で採用した方法と同様にして遠心分離して大麦焼酎蒸留残液の液体分を得、得られた液体分25Lと脱イオン水10Lをこの順番にオルガノ社製の合成吸着剤アンバーライトXAD-16を充填したカラム(樹脂容量10L)に接触させ、該カラムに吸着した合成吸着剤吸着画分を溶出することにより合成吸着剤吸着画分からなる分析用試料を得た。この様にして、複数種の分析用試料を作製した。夫々の合成吸着剤吸着画分からなる分析用試料のタンパク質、糖組成、ポリフェノール及び有機酸組成を測定した。粗タンパク含量はケルダール法により、糖組成は塩酸加水分解によるHPLC法により、ポリフェノールはFolin-Ciocalteu 法により、有機酸組成はHPLC法によりそれぞれ測定した。前記合成吸着剤吸着画分の成分組成(乾燥重量に基づく)の分析結果を表1に示す。表1に示した結果から明らかなように、前記合成吸着剤吸着画分は、粗タンパク40乃至60重量%、ポリフェノール7乃至12重量%、多糖類5乃至10重量%(糖組成:グルコース0乃至2重量%、キシロース3乃至5重量%、及びアラビノース2乃至5重量%)、有機酸4乃至10重量% (リンゴ酸1乃至3重量%、クエン酸2乃至4重量%、コハク酸0乃至1重量%、乳酸0乃至6重量%、及び酢酸0乃至1重量%)及び遊離糖類0乃至2重量%(マルトース0乃至1重量%、キシロース0乃至1重量%、アラビノース0乃至1重量%、及びグルコース0乃至1重量%)を含有することが明らかとなった。
尚、上記分析用試料の作製の手法を上記合成吸着剤アンバーライトXAD-16以外の合成吸着剤を用いて行い、上記複数種の大麦焼酎蒸留残液の液体分の夫々について合成吸着剤吸着画分からなる分析用試料を得、得られた分析用試料について上述したのと同様にして分析を行ったところ、表1に示すのと実質的に同等の結果が得られた。
[分子量分布の測定]
更に、上記大麦焼酎蒸留残液の液体分の合成吸着剤吸着画分の分子量を明らかにするために、該合成吸着剤吸着画分が有する分子量分布を測定した。
即ち、昭和電工株式会社製のShodex standard P-82(分子量1300乃至1660000)、及びマルトトリオース(分子量504)から成る分子量標準品をそれぞれ別々に0.1mol /L硝酸ナトリウム溶液に溶解して0.05W/V%濃度の標準液を得、該標準液を高速液体クロマトグラフに注入して検量線を作成した。次に、前記実験1乃至実験7で得たそれぞれの凍結乾燥物0.02gを用意し、これに0.1mol/L硝酸ナトリウム溶液10ml を加え、室温で一晩放置した後、孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過してろ液を得、該ろ液を高速液体クロマトグラフに注入して、システムインスツルメンツ株式会社製480データステーションGPCプログラムを用いて分子量分布を求めた。高速液体クロマトグラフ分析は、昭和電工株式会社製Shodex GPC SYSTEM-21 を用い、検出器に昭和電工株式会社製示差屈折計RI-71Sを使用し、カラムは東ソー株式会社製TSKgel GMPWXL(φ7.8mm×300mm)を2本連結して使用した。カラム温度は40℃とし、移動相には0.1mol/L硝酸ナトリウム溶液を用い、流量は1.0ml/min、試料注入量は100μlとした。
上記方法により前記合成吸着剤吸着画分の分子量分布を測定した結果、該合成吸着剤吸着画分の分子量は実質的に3,000以下であることが判明した。
以上のことから、本発明において大麦焼酎蒸留残液の液体分、即ち大麦焼酎蒸留残液を固液分離して得られた液体分を吸着剤処理に付すことにより得られる合成吸着剤吸着画分からなる血圧降下作用を呈する組成物は、粗タンパク含量が高く、さらにポリフェノール、多糖類、有機酸、及び遊離糖類を含有し、その分子量は実質的に3,000以下であることが判明した。
ところで、前記非特許文献4には、大麦焼酎蒸留残液に含まれている大麦溝条からなる繊維成分が血圧降下作用を呈することが記載されている。しかしながら、該合成吸着剤吸着画分は、大麦焼酎蒸留残液を固液分離処理に付して、大麦溝条からなる繊維成分を含む固体分を除去した後の液体分を合成吸着剤処理に付すことにより得られるものであることから、大麦溝条からなる繊維成分を全く含有していない。従って、該合成吸着剤吸着画分が呈する卓越した強力な血圧降下作用は、大麦溝条からなる繊維成分に由来するものではない。
また、大麦焼酎蒸留残液は、血圧降下作用を有するγ-アミノ酪酸を約0.2%程度含有するものの、前記血圧降下作用評価試験において実質的な血圧降下作用をしめさなかった。一方、該合成吸着剤吸着画分は、アミノ酸分析計を用いたアミノ酸分析の結果、γ-アミノ酪酸を約0.1%程度含有することが判明した。従って、該合成吸着剤吸着画分が呈する卓越した強力な血圧降下作用は、該合成吸着剤吸着画分に含まれているγ-アミノ酪酸に由来するものでないことは明白である。
更に、合成吸着剤吸着画分は、(+)-カテキン換算で7乃至12重量%のポリフェノールを含有する。一方、大麦に含まれるポリフェノールとしては、プロシアニジンB3、プロシアニジンT4、プロデルフィニジンB3、プロデルフィニジンT1、プロデルフィニジンT2、プロデルフィニジンT3等のプロアントシアニジン類並びにカテキン類が知られている。そして、大麦から単離した前記プロアントシアニジン類及びカテキン類が血圧降下作用を呈する旨の知見はないが、ブドウ種子から抽出したプロアントシアニジン類、或は茶葉から抽出したカテキン類が血圧降下作用を呈することは知られている。こうしたことから、本発明の血圧降下作用を呈する組成物に含まれるポリフェノールの中に、上述した血圧降下作用を呈することが知られているプロアントシアニジン類及び/又はカテキン類が存在するのではないかと考えられた。
そこで、本発明の血圧降下作用を呈する組成物として、前記段落番号0013で述べた方法で得られた凍結乾燥物(b')をHPLC分析に付した。尚、HPLC分析は、紫外可視検出法(280nm)にて、カラムは昭和電工(株)製C18-5Bを使用し、カラム温度は34℃とし、溶離液には水:酢酸:メタノール=1:2:7(容量比)を使用し、グラジエント条件は、溶離液が60分間で最終20%になるように水に加え、以降30分間この組成を維持した。その際、流量は1.0ml/min、試料溶液注入量は20μlとした。更に、上述した大麦に含まれるポリフェノールである、プロシアニジンB3、プロシアニジンT4、プロデルフィニジンB3、プロデルフィニジンT1、プロデルフィニジンT2、プロデルフィニジンT3、及びカテキン類に由来するピークと、本発明の血圧降下作用を呈する組成物である前記凍結乾燥物(b')のHPLCピークパターンを比較した。その結果、両者の間には一致するピークが全くないことが判明した。このことから、本発明の血圧降下作用を呈する組成物に含まれるポリフェノールは、大麦に含まれている上述したポリフェノールとは全く別異なるものであることが判明した。
以上述べたことから明らかなように、本発明の卓越した血圧降下作用を呈する組成物は、上述した特許文献及び非特許文献に記載の物質のいずれからも明確に区別される明らかに別異のものであることが判明した。
本発明は、以上の実験を介して判明した事実に基づいて完成に至ったものである。
本発明によれば、大麦焼酎蒸留残液(大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液)を比較的簡単な方法、即ち、該大麦焼酎蒸留残液を固液分離し、得られる液体分を合成吸着剤を用いる吸着分離処理に付す方法により、顕著な血圧降下作用を有する吸着画分を得ることができる。この吸着画分は、食品用又は医薬用としても使用できる。
本発明は上記目的を達成するものであり、顕著な血圧降下作用を呈する血圧降下剤組成物を提供する。即ち、大麦を原料とする焼酎の製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を合成吸着剤を用いる吸着分離処理に付すことにより得られる吸着画分からなる、顕著な血圧降下作用を呈する血圧降下剤組成物を提供する。
以下に、本発明の好ましい態様について述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の顕著な血圧降下作用を呈する血圧降下剤組成物は以下のようにして製造される。即ち該血圧降下剤組成物の製造方法は、大麦を使用する大麦焼酎の製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得る第1の工程、該液体分を合成吸着剤を使用する吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得る第2の工程、及び該合成吸着剤吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより脱着画分を得る第3の工程からなる。
以下に、本発明の血圧降下剤組成物を製造する際に使用する、大麦を原料とする焼酎の製造において副成する大麦焼酎蒸留残液及び各工程について詳述する。
本発明において使用する大麦焼酎蒸留残液は、代表的には、歩留まり60乃至70%の精白大麦を原料として大麦麹及び蒸麦を製造し、得られた大麦麹及び蒸麦中に含まれるでんぷんを該大麦麹の麹により糖化し、それらを酵母によるアルコール発酵に付して焼酎熟成もろみを得、得られた焼酎熟成もろみを減圧蒸留または常圧蒸留等の単式蒸留装置を用いて蒸留する際に蒸留残渣として副生するもの、即ち、大麦焼酎の蒸留残液を意味する。
本発明において、大麦焼酎蒸留残液を得るに際して、大麦焼酎の製造に用いる大麦麹は、通常の大麦焼酎製造において行われている製麹条件で製造すればよく、用いる麹菌株としては、一般的に大麦焼酎製造で使用する白麹菌(Aspergillus kawachii)が好ましい。或いは泡盛製造で使用する黒麹菌(Aspergillus awamori)及び清酒製造等で使用する黄麹(Aspergillus oryzae)などのAspergillus属の菌株を用いることもできる。また大麦焼酎の製造に用いる酵母は、一般的に焼酎製造の際に使用する各種の焼酎醸造用酵母を使用することができる。
本発明において、大麦焼酎の製造における蒸留工程で得られた大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得る第1の工程は、大麦焼酎蒸留残液から原料大麦、あるいは大麦麹由来の水不溶性の発酵残渣等のSS分を除去し、清澄液を得ることを目的として行うものである。この第1の工程における当該固液分離は、スクリュープレス方式やローラープレス方式の固液分離方法により行うことができる。この他、ろ過圧搾式の固液分離機を用いて予備分離を行い、次いで遠心分離機、ケイソウ土ろ過装置、セラミックろ過装置、或いはろ過圧搾機等を用いた方法により本固液分離処理を行ってもよい。
第1の工程で得られた前記液体分を合成吸着剤を用いる吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得る第2の工程は、該液体分に含まれる血圧降下作用を呈する成分を該合成吸着剤を用いて吸着分取することを目的として行うものである。第2の工程で使用する合成吸着剤としては、芳香族系、芳香族系修飾型、或いはメタクリル系の合成吸着剤を用いることができる。そうした、合成吸着剤の好適な具体例としては、オルガノ社製のアンバーライトXAD-16、三菱化学社製のセパビーズSP850、及び同三菱化学社製のダイヤイオンHP20等を挙げることができる。
また、第3の工程においては、第2の工程で得られる合成吸着剤吸着画分をエタノール又はアルカリを用いて溶出することにより、血圧降下作用を呈する画分を得る。特に、アルカリを用いて溶出を行う場合には、該アルカリの好適な具体例として、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウム等を挙げることができる。こうしたアルカリを用いて合成吸着剤から溶出した合成吸着剤吸着画分はナトリウムイオンやカリウムイオンなどの陽イオンを含むことから、さらにイオン交換処理に付すことができる。このようなイオン交換処理は、陽イオン交換樹脂等を用いて行うことができる。陽イオン交換樹脂として好適な具体例としては、オルガノ社製の強酸性陽イオン交換樹脂IR120や弱酸性陽イオン交換樹脂IRC50及びIRC76、さらに三菱化学社製の強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオンSK1B、SK104、PK208や弱酸性陽イオン交換樹脂WK10、WK40等を挙げることができる。また、上記アルカリを用いて合成吸着剤から溶出した合成吸着剤吸着画分は、塩酸、酢酸、クエン酸などの無機酸又は有機酸等を用いて中和処理に付すこともでき、更に前記中和処理に付した後の合成吸着剤吸着画分を前記陽イオン交換樹脂を用いて脱塩処理に付すこともできる。
このようにして得られる本発明の組成物である上記吸着画分はそのままの液体の状態で、或いはこれを凍結乾燥等に付すことにより乾燥物粉末にして、顕著な血圧降下作用を有する組成物として使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが,本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
以下の実施例に供する目的で大麦焼酎の製造を行った。原料としては、大麦(70%精白)を用いた。
[麹の製造]
大麦を40%(w/w)吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷し、大麦トンあたり1kgの種麹(白麹菌)を接種し、38℃、RH95%で24時間、32℃、RH92%で20時間保持することにより、大麦麹を製造した。
[蒸麦の製造]
大麦を40%(w/w)吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷することにより、蒸麦を製造した。
[大麦焼酎及び大麦焼酎蒸留残液の製造]
1次仕込みでは前述の方法で製造した大麦麹(大麦として3トン)に、水3.6キロリットル及び酵母として焼酎酵母の培養菌体1kg(湿重量)を加えて1次もろみを得、得られた1次もろみを5日間の発酵(1段目の発酵)に付した。次いで、2次仕込みでは、上記1段目の発酵を終えた1次もろみに、水11.4キロリットル、前述の方法で製造した蒸麦(大麦として7トン)を加えて11日間の発酵(2段目の発酵)に付した。発酵温度は1次仕込み、2次仕込みとも25℃とした。上記2段目の発酵を終えた2次もろみを常法により単式蒸留に付し、大麦焼酎10キロリットルと大麦焼酎蒸留残液15キロリットルを得た。該大麦焼酎蒸留残液を以下の実施例に用いた。
大麦焼酎製造の蒸留工程で得られた前記大麦焼酎蒸留残液を8000rpm,10minの条件で遠心分離して大麦焼酎蒸留残液の液体分を得、得られた液体分25Lをオルガノ社製の合成吸着剤アンバーライトXAD-16を充填したカラム(樹脂容量10L)に接触させ、当該カラムに吸着する合成吸着剤吸着画分を得、さらに前記合成吸着剤吸着画分を吸着した該カラムに脱イオン水10Lを接触させて得られた溶出液を除去後、該カラムに1(wt/vol)%の水酸化ナトリウム溶液10Lと脱イオン水10Lをこの順番に接触させることにより合成吸着剤吸着画分からなる溶出液20Lを分取した。該溶出液20Lをオルガノ社製強酸性陽イオン交換樹脂IR-120Bを充填したカラム(樹脂容量10L)に接触させた後に凍結乾燥に付し、得られた凍結乾燥物270gを粉砕したところ、褐色を呈する組成物を得た。
比較例1
大麦焼酎製造の蒸留工程で得られた前記大麦焼酎蒸留残液を8000rpm、10minの条件で遠心分離して大麦焼酎蒸留残液液体分10Lを得、得られた大麦焼酎蒸留残液液体分を凍結乾燥に付すことにより凍結乾燥物765gを得た。該凍結乾燥物を粉砕し褐色の組成物を得た。
実施例1及び比較例1で得たそれぞれの凍結乾燥物粉末を以下の試験例1に供し、それぞれの血圧降下作用を評価した。
試験例1
本発明の組成物が有する血圧降下作用を明らかにするために以下の試験を行った。即ち、4週齢の雄性SHRラット(日本SLC)24匹を、個々のステンレスゲージに入れ、飼育室内温度を23±1℃に調整し、実施例1及び比較例1で得た凍結乾燥物を一切含有しない標準固形飼料及び水を60日間にわたって自由摂取させた後、1群8匹として、対照群、試験群及び比較群からなる3群に分けた。その際、前記各群におけるラットの平均体重に係る分散に統計学的有意差が生じないように前記24匹のラットを振り分けた。対照群のラットに対しては、体重kg当り10mlの水を強制経口投与し、試験群のラットに対しては、体重kg当り10mlの調製水溶液A(該調製水溶液Aは実施例1で得た凍結乾燥物粉末を50重量%含有する。)を強制経口投与し、比較群のラットに対しては、体重kg当り10mlの調製水溶液B(該調製水溶液Bは比較例1で得た凍結乾燥物粉末を50重量%含有する。)を強制経口投与した。心拍数及び血圧の測定は、前記強制経口投与時、前記強制経口投与後3時間目及び前記強制経口投与後6時間目に、非観血式自動血圧測定装置(ソフトロン社製BP-98E)を用いて、無麻酔下で行った。
評価1
対照群、試験群及び比較群のラットにおける、心拍数(HR)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)及び平均血圧(MBP)を表2に示す。表2に示す結果から以下の事実が判明した。
即ち、強制経口投与時と強制経口投与後6時間目の比較において、比較群の収縮期血圧(SBP)及び拡張期血圧(DBP)の値は有意に降下しなかったのに対して、試験群の収縮期血圧(SBP)の値は有意に降下した。そして、強制経口投与後6時間目の試験群の収縮期血圧(SBP)の値は、同6時間目の対照群の収縮期血圧(SBP)の値に対して有意に低下していることが判明した。以上の実験結果から、前記比較例1で得た凍結乾燥物粉末は実質的な血圧降下作用を示さなかったのに対して、前記実施例1で得た凍結乾燥物粉末は、顕著な血圧降下作用を有することが判明した。
以上の結果から、実施例1で得た本発明の凍結乾燥物粉末は、SHRラット、即ち、高血圧自然発症ラットに対して顕著な血圧降下作用を示すことが判明した。このことから、本発明の組成物は顕著な血圧降下作用を有することが明らかとなった。
以上、試験例1で述べた結果から明らかなように、本発明の組成物は、卓越した顕著な血圧降下作用を有することが判明した。
本発明の組成物は、顕著な血圧降下作用を有することから、医薬用途としてはもちろんのこと、食品用途としても好適に使用することができる。
Figure 0004584611
Figure 0004584611

Claims (3)

  1. 大麦を原料とする焼酎製造において副成する大麦焼酎蒸留残液を固液分離して液体分を得、該液体分を芳香族系合成吸着剤又はメタクリル系合成吸着剤である合成吸着剤を用いる吸着処理に付して合成吸着剤吸着画分を得、該合成吸着剤吸着画分をアルカリ又はエタノールを用いて溶出することにより得られる、乾燥物重量で、粗タンパク40乃至60重量%、ポリフェノール7乃至12重量%、多糖類5乃至10重量%、有機酸4乃至10重量%、及び遊離糖類0乃至2重量%の成分組成を有し、分子量が実質的に3,000以下である、脱着画分からなる、血圧降下剤組成物
  2. 前記脱着画分は、凍結乾燥粉末形態のものである請求項1に記載の血圧降下剤組成物。
  3. 前記多糖類がグルコース0乃至2重量%、キシロース3乃至5重量%、及びアラビノース2乃至5重量%の糖組成からなり、前記有機酸がリンゴ酸1乃至3重量%、クエン酸2乃至4重量%、コハク酸0乃至1重量%、乳酸0乃至6重量%、及び酢酸0乃至1重量%からなり、及び前記遊離糖類がマルトース0乃至1重量%、キシロース0乃至1重量%、アラビノース0乃至1重量%、及びグルコース0乃至1重量%からなる請求項1又は2に記載の血圧降下剤組成物。
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