JP4584072B2 - ワッブル型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明はワッブル型圧縮機に係わり、特に車両に装備された空調システムの冷凍回路に好適したワッブル圧縮機に関する。
この種のワッブル型圧縮機は、シリンダブロックを有するハウジングを備え、シリンダブロック内には複数のシリンダボアが形成されている。これらシリンダボアにはピストンがそれれ挿入され、これらピストンはワッブルプレートの揺動運動により、そのシリンダボア内を往復運動する。
より詳しくは、ワッブルプレートはハウジング内のクランク室に収容され、駆動軸に揺動自在に支持されている。駆動軸にはロータが取付けられており、このロータはワッブルプレートにリンク機構を介して結合され、駆動軸とともに回転する。リンク機構はロータの回転をワッブルプレートの揺動運動に変換する。
上述したワッブルプレートはその自転が阻止されてなければならず、それ故、ワッブル型圧縮機はワッブルプレートのための回転阻止装置(例えば、特許文献1,2参照)を備えている
特許文献1の装置はワッブルプレートの外周部内に形成した円筒孔を含み、この円筒孔はワッブルプレートの径方向に延び、そして、ワッブルプレートの外周面に開口する一方、ワッブルプレートの両面にそれぞれ径方向スロットを介して開口している。円筒孔内には円筒状のスライダが嵌合されている。このスライダは割溝を有し、この割溝はスライダの軸線方向に延び、径方向スロットに合致して位置付けられている。
一方、クランク室内には板状のガイドレールが配置され、このガイドレールは駆動軸に沿い、スライダの割溝を貫通して延びている。ワッブルプレートが揺動されたとき、スライダはガイドレールに対し、その長手方向及び幅方向にそれぞれ摺動し、この結果、ワッブルプレートの自転はガイドレール及びスライダにより阻止される。
特許文献2の装置は、特許文献1のスライダ及びガイドレールに代えてガイドボール及びガイドロッドを備えている。このガイドボールは、ガイドロッドに摺動自在に取付けられ、一対のガイドシューを介してワッブルプレートの円筒孔内に収容されている。特許文献2の場合、ワッブルプレートが揺動されたとき、ガイドボールはガイドロッドに沿って摺動する一方、円筒孔内をガイドシューとともにワッブルプレートの径方向に移動する。この結果、ワッブルプレートの自転はガイドロッド及びガイドボールにより阻止される。
特開昭63-205471号公報 特開昭61-218783号公報
特許文献1の装置は、ワッブルプレートの円筒孔内にスライダを保持するためのリテーナが必要不可欠となり、装置の部品点数が増加し、装置の構造が複雑になる。このため、圧縮機の組立及び分解が容易ではない。
また、特許文献1の装置の場合、ワッブルプレートの円滑な揺動運動を得るためには、ガイドレール及びスライダの割溝が高精度に加工されていなければならない。
この点、特許文献2の装置は、ガイドボールがガイドロッド上を摺動するため、特許文献1の装置の上述した不具合を解消することができる。しかしながら、特許文献2の場合、一対のガイドシューはガイドボールを伴い、ワッブルプレートの円筒孔内を移動するので、円筒孔の内面とガイドシューとが摺動接触となる。それ故、円筒孔の内面及びガイドシューの摩耗が早期に進行し、特許文献2の装置は耐久性に劣る。
本発明の目的は、構造が簡単で且つ耐久性に優れた回転阻止装置を有するワッブル型圧縮機を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のワッブル型圧縮機は回転阻止装置を備え、この装置は前述した特許文献2のガイドロッドと同様なガイドロッドと、このガイドロッドを貫通させた状態で、ワッブルプレートの円筒孔内にこの円筒孔に沿って摺動自在に嵌合され、ガイドロッドの軸線方向に摺動自在であるとともに円筒孔内にてガイドロッドの軸線回りに回転自在な摺動ボールとを含み、この摺動ボールは、ガイドロッドの軸線方向でみて、その中央に摺動ボールの直径よりも小さく且つガイドロッドの軸線と同心の円筒面を有し、この円筒面は摺動ボールと円筒孔の内面との間に三日月形状の一対のギャップを確保する(請求項1)。
上述したワッブル型圧縮機によれば、ワッブルプレートが揺動されたとき、摺動ボールはガイドロッド上をガイドロッドの軸線方向に摺動する一方、円筒孔内をガイドロッドの軸線回りに回転しながら円筒孔の軸線方向、即ち、ワッブルプレートの径方向に摺動する。この結果、ワッブルプレートの自転は摺動ボール及びガイドロッドにより阻止される
本発明のワッブル型圧縮機が冷凍回路の冷媒の圧縮に使用される場合、冷媒ガスはミスト状の潤滑オイルを含み、そして、このような冷媒ガスはワッブルプレートを収容したクランク室内を満たしている。それ故、クランク室内の冷媒ガスは、ワッブルプレートの径方向スロットを通じて円筒孔内に流入し、そして、この円筒孔内からギャップに流入する。この結果、ギャップ内の冷媒ガス中の潤滑オイルは円筒孔の内面及び摺動ボールの外面との間に侵入し、円筒孔の内面及び摺動ボールの外面を潤滑する。
具体的には、摺動ボールは2つの型を使用して形成され、その円筒面に円形の分離線を有する(請求項)。この場合、分離線は、円筒孔の軸線を含み且つガイドロッドを横断する面内に位置付けられているのが好ましい(請求項)。
摺動ボールの成形後、摺動ボールの外面に分離線に沿ってバリを生じることがある。このようなバリがギャップに収まる程度の大きさである限り、バリは上述した摺動ボールの回転を妨げることはない。それ故、分離線が上述の面内に位置付けられている場合、三日月形状のギャップ内にて、分離線と円筒孔の内面との間の距離は最大となり、ギャップは比較的大きなバリの受け入れを許容する。
ガイドロッドの外周面はその品質が高い方が望ましく、これにより、ガイドロッドに沿う摺動ボールの摺動や摺動ボールの回転を円滑にする。
更に、回転阻止装置は、円筒孔の内面と摺動ボールの外面との間に配置され、摺動ボールを挟み込む一対のブッシュを更に含むことができ、各ブッシュは円筒面の一部から形成され、円筒孔の内面に合致する外面と、摺動ボールの外面に合致する半球状の内面とを有する(請求項)。この場合、ワッブルプレートが揺動されたとき、摺動ボールは、円筒孔の内面に対してはブッシュの外面を介して摺接し、そして、ブッシュの内面に対しては転接する。
上述した摺動ボール及びブッシュは、グラファイト粉末及び粉末状のガラスボールの何れか混入されたフェノール樹脂から形成することができる(請求項4,10)。この場合、摺動ボール及びブッシュの成形には射出成形、射出・圧縮成形及び圧縮成形の何れかのプロセスを使用することができる(請求項5,11)。このようなフェルール樹脂は完全又はほぼ完全な等方性材料であるので、摺動ボールの成形後、摺動ボールがアニール処理を受けても、摺動ボールのサイズ変化は殆どない。
なお、摺動ボールは焼結金属から形成されていてもよく(請求項)、この場合、ガイドロッドは耐摩耗性のコーティングを有しているのが好ましい(請求項)。
更に、上述したクランク室の両端がワッブル型圧縮機のシリンダブロックとフロントケーシングの内端面とにより仕切られている場合、ガイドロッドは、シリンダブロック内に圧入された一端と、フロントケーシング内に摺動自在に挿入された他端とを有することができる(請求項)。
このような圧縮機への回転阻止装置の組付けは、ワッブルプレートの円筒孔内に摺動ボールを収容し、この後、シリンダブロックから延びるガイドロッドと摺動ボール自身の中央孔とを合致させ、摺動ボールの中央孔を通じてガイドロッドを貫通させることにより実施される。
請求項1のワッブル型圧縮機の場合、その回転阻止装置はガイドロッド及び摺動ボールの2部品のみを含むだけであるから、回転阻止装置の構造は簡単になる。ワッブルプレートが揺動されるとき、摺動ボールはワッブルプレートの円筒孔内にてガイドロッドの軸線回りに回転し、円筒孔の内面に対する摺動ボールの接触は転接となる。このような転接は摺動ボールや円筒孔の内面の摩耗を抑制し、回転阻止装置の耐久性が向上する。
請求項の圧縮機が冷凍回路の冷媒を圧縮するために使用される場合、摺動ボールの円筒面と円筒孔の内面との間に確保されたギャップ内に冷媒が流入し、この冷媒中の潤滑オイルは摺動ボールの外面及び円筒孔の内面を潤滑し、摺動ボールや円筒孔の内面の摩耗を更に低減する。
請求項2〜5の圧縮機の場合、摺動ボールの分離線に沿ってバリが発生しても、このバリが三日月形状のギャップ内に収まる程度の大きさであれば、摺動ボールの成形後、成形ボールからバリを取り除くための後処理が不要となる。また、摺動ボールがグラファイト粉末又は粉末状のガラスボールが混入されたフェノール樹脂から形成されていれば、摺動ボールは成形後におけるサイズ変化を殆ど受けず、摺動ボールの研磨加工が不要となる。更に、摺動ボールはガイドロッドよりも柔らかいので、ガイドロッドのコーティングが不要となる。
求項6,7の圧縮機の場合、摺動ボールが焼結金属から形成されていても、ガイドロッドの摩耗を低減することができる。
請求項の圧縮機の場合、ガイドロッドがシリンダブロックに予め組付けられているので、圧縮機への回転阻止装置の組付けを容易に行うことができる。
請求項9〜11の圧縮機の場合、円筒孔の内面と摺動ボールとの間にブッシュが介在しているので、円筒孔の内面の摩耗を防止できる。また、ブッシュが摺動ボールと同様に上述したフェノール樹脂から形成されていれば、ブッシュの研磨処理もまた不要となる。
図1は一実施例のワッブル型圧縮機2を示す。この圧縮機2は車両に装備された空調システムの冷凍回路に組込まれ、冷凍回路内を流れる冷媒ガスの圧縮に使用される。冷媒ガスはミスト状の潤滑オイルを含み、この潤滑オイルは圧縮機2内の種々の可動部分や軸受等の潤滑に使用される。
圧縮機2は円筒状のハウジング4を備え、このハウジング4は図1みて右側からフロントケーシング6及びシリンダブロック8を含む。シリンダブロック8はフロントケーシング6に向けて延びる円筒状のクランクケーシング10を一体に有し、このクランクケーシング10及びフロントケーシング6はガスケット及び複数の連結ボルト12を介して互いに連結されている。
一方、クランクケーシング10はその内部にシリンダブロック8及びフロントケーシング6と協働してクランク室14を規定し、クランク室14の両端はシリンダブロック8及びフロントケーシング6の内端面により仕切られている。
クランク室14内の中央には駆動軸16が配置されている。駆動軸16はシリンダブロック8からフロントケーシング6に向けて延び、フロントケーシング6のボス18を気密に貫通して圧縮機2の外側に突出している。駆動軸16はシリンダブロック8及びフロントケーシング6のボス18のそれぞれにニードル軸受20を介して回転自在に支持されている。
フロントケーシング6のボス18の外周面にはボール軸受22を介して駆動プーリ24が取付けられており、この駆動プーリ24は車両のエンジン(図示しない)から動力を受け取り、一方向に回転される。駆動プーリ24は電磁クラッチ26を内蔵し、この電磁クラッチ26は駆動プーリ24と駆動軸16の外端との連結を制御する。従って、電磁クラッチ26がオン位置に切換えられたとき、駆動プーリ24の回転が駆動軸16に伝達され、駆動軸16は図1中矢印方向Cに回転する。
クランク室14内にて、駆動軸16にはロータ28が取付けられており、このロータ28はスラスト軸受30を介してフロントケーシング6の内端面に支持されている。ロータ28は駆動軸16と一緒に回転する。
更に、駆動軸16にはディスク状の傾斜プレート32が取付けられ、この傾斜プレート32は駆動軸16の軸線と交差する水平軸線34を中心に揺動可能である。傾斜プレート32とシリンダブロック8との間には圧縮コイルばね36が駆動軸16を囲むようにして配置され、この圧縮コイルばね36は傾斜プレート32をフロントケーシング6の内端面に向けて付勢する。一方、傾斜プレート32は駆動リンク38を介してロータ28に連結され、この駆動リンク38は傾斜プレート32の傾動を許容しつつ、ロータ28の回転を傾斜プレート32に伝達する。従って、傾斜プレート32はロータ28とともに回転する。
傾斜プレート32のボスにはニードル軸受40を介してワッブルプレート42が取付けられ、このワッブルプレート42はスラスト軸受44を介して傾斜プレート32に支持されている。更に、ワッブルプレート42はその軸線回りの回転が回転阻止装置46により阻止されている。従って、傾斜プレート32が回転されたき、ワッブルプレート42は傾斜プレート32の傾斜角に従い、図1中の矢印方向Wに揺動する。なお、回転阻止装置46については後述する。
一方、シリンダブロック8には複数のシリンダボア48が貫通して形成されている。これらシリンダボア48は駆動軸16の軸線を中心とした同一円上にて、シリンダブロック8の周方向に等間隔を存して配置されている。
各シリンダボア48内にはピストン50がそれぞれ挿入され、これらピストン50は連結ロッド52を介してワッブルプレート42の外周部に連結されている。より詳しくは、連結ロッド52の両端は球面継手56を介してピストン50及びワッブルプレート42の双方に連結されている。従って、ワッブルプレート42が揺動されたとき、各ピストン50はそのシリンダボア48内にて図1中矢印方向Sに往復運動する。ピストン50のストロークはワッブルプレート42の揺動角、即ち、傾斜プレート32の傾斜角により決定される。なお、図2から明らかなように、この実施例の圧縮機2はピストン50を7個備えている。
一方、シリンダブロック8の外端面にはバルブプレート58を介してシリンダヘッド60が隣接し、シリンダヘッド60は複数の連結ボルト62により、バルブプレート58とともにシリンダブロック8に連結されている。なお、バルブプレート58とシリンダブロック8との間及びバルブプレート58とシリンダヘッド60との間にはそれぞれガスケットが挟み込まれている。
バルブプレート58には各シリンダボア48毎に吸入孔64及び吐出孔66がそれぞれ形成されており、これら吸入孔64及び吐出孔66はシリンダヘッド60内の吸入室68及び吐出室70に吸入弁及び吐出弁を介して連通することができる。図1中、吸入弁及び吐出弁は明確に示されていないが、これらの弁はバルブプレート58の両面にそれぞれ取付けられている。
なお、一実施例の圧縮機の場合、吐出室70がシリンダヘッド60内の中央に位置し、環状の吸入室68が吐出室70の外側を囲んでいるが、これら吸入室68及び吐出室70の配置は置き換え可能である。
吐出室70は、前述した冷凍回路の冷媒経路72を介して吸入室68に接続されており、冷媒経路には吐出室70側から凝縮器74、レシーバ76、膨張弁78及び蒸発器80等が順次介挿されている。
前述したようにワッブルプレート42の揺動によりピストン50が往復運動されたとき、各ピストン50の往復運動は、吸入室68から吸入弁を通じて、そのシリンダボア内、即ち、圧縮室内に冷媒ガスを吸入する吸入プロセス、吸入した冷媒ガスを圧縮するプロセス及び圧縮された高圧の冷媒ガスを吐出弁を通じて吐出室70に吐出する吐出プロセスを繰り返して実行する。
更に、シリンダブロック8内には電磁制御弁82が収容され、この電磁制御弁82は駆動軸16の内端とシリンダヘッド60との間に配置されている。電磁制御弁82は吐出室70とクランク室14との間及び吸入室68とクランク室14との間の連通をそれぞれ制御し、クランク室14内の圧力を調整する。クランク室14内の圧力が変更されたとき、ワッブルプレート42の揺動角(各ピストンのストローク)が変化する。従って、圧縮機2の吐出容量は電磁制御弁82の作動を制御することにより可変可能である。なお、図1の圧縮機2はその吐出容量が最大値にあるときの状態で示されている。
前述した回転阻止装置46について、以下に詳述する。
図1及び図3に示されているように、ワッブルプレート42の外周部内には円筒孔84が形成され、この円筒孔84はワッブルプレート42の外周面に開口し、且つ、ワッブルプレート42の径方向に延びている。ワッブルプレート42の両面には円筒孔84に沿って延びる径方向スロット86がそれぞれ形成され、これら径方向スロット86は円筒孔84をワッブルプレート42の両面にて開口させる。
円筒孔84内には摺動ボール88が回転自在に嵌合され、この摺動ボール88は円筒孔84の直径に実質的に等しい直径を有するとともに、図4に示されるようにその中央にセンタ孔88aを有する。このセンタ孔88aの両端は径方向スロット86に向けられ、センタ孔内をガイドロッド90が貫通している。ガイドロッド90はその軸線方向に沿って摺動ボール88を摺動自在に支持し、且つ、その軸線回りに摺動ボール88を回転自在に支持する。
ガイドロッド90は径方向スロット86を通じてワッブルプレート42の両側に突出し、シリンダブロック8からフロントケーシング6の内端面に亘り、駆動軸16と平行に延びている。より詳しくは、シリンダブロック8の内端面には孔92が形成され、この孔92にガイドロッド90の一端部が圧入されている。一方、フロントケーシング6の内面には孔94が形成され、この孔94にガイドロッド90の他端部が引き抜き可能に挿入されている。
それ故、圧縮機2への回転阻止装置46の組み込みは、シリンダブロック8から延びる駆動軸16に傾斜プレート32を介してワッブルプレート42を取付け、このワッブルプレート42の円筒孔84内に摺動ボール88を嵌合させ、摺動ボール88のセンタ孔88a内にガイドロッド90を貫通させ、この後、駆動軸16への他の部品の取付けを組付け、ガイドロッド90の他端をフロントケーシング6の孔94に挿入することにより実施される。回転阻止装置46は、円筒孔84内にて摺動ボール88を保持するリテーナを必要としないので、回転阻止装置46の組付けは容易である。また、ガイドロッド90の他端はフロントケーシング6の孔94から抜出し可能であるから、回転阻止装置46の分解もまた容易である。
ガイドロッド90は高品質な外周面を有し、摺動ボール88はガイドロッド90に沿って円滑に摺動でき、且つ、ガイドロッド90上に円滑に回転可能である。
更に、図5から明らかなように摺動ボール88はその外面に、センタ孔88aと同心の円筒面96を有する。この円筒面96は摺動ボール88の直径よりも小さいな直径を有し、センタ孔88aの軸線方向でみて摺動ボール88の中央に位置付けられている。
円筒孔84内に摺動ボール88が嵌合されたとき、摺動ボール88の円筒面96と円筒孔84の内面との間には三日月形状をなす一対のギャップGが確保される。
上述した回転阻止装置46によれば、ワッブルプレート42が揺動するとき、摺動ボール88はガイドロッド90上を摺動すると同時に、円筒孔84内にてガイドロッド90の軸線回りに回転しながらワッブルプレート42の径方向に移動する。従って、回転阻止装置46はワッブルプレート42の揺動を許容する一方、ワッブルプレート42の自転を阻止する。
一方、クランク室14内の冷媒ガスは、一対の径方向スロット86を通じて円筒孔84内に流入し、そして、円筒孔84から上述したギャップG内に更に流入する。冷媒ガスは潤滑オイルを含んでいるので、潤滑オイルはギャップGからも円筒孔84の内面と摺動ボール88の外面との間に侵入し、これら円筒孔84の内面及び摺動ボール88を潤滑する。この結果、円筒孔84の内面に対する摺動ボール88の回転、即ち、摺動ボール88の転接が円滑になり、これら内面及び摺動ボール88の摩耗が低減される。
上述した摺動ボール88は、射出成形、射出・圧縮成形及び圧縮成形の何れかのプロセスを使用して、合成樹脂から形成される。摺動ボール88の形成には一対の型(図示しない)が使用されるが、これら型の合わせ面、即ち、分離面は図6に示されるように、摺動ボール88の円筒面96上、具体的には、円筒面96の中央に位置付けられている。従って、摺動ボール88の外面に残される分離線は、円筒孔84の軸線を含み且つセンタ孔88aを横断する面内に位置付けられている。
摺動ボール88の成形後、図7から明らかなように、摺動ボール88の外面には分離線に沿ってバリ98が発生することがある。しかしながら、このようなバリ98がギャップG内に収まる程度の大きさであれば、バリ98が摺動ボール88の回転を妨げることはない。それ故、摺動ボール88の成形後、摺動ボール88からバリ98を除去するための後加工は不要である。
摺動ボール88を形成するための合成樹脂としては、グラファイト粉末が混合されたフェノール樹脂(ISOにて規定されたPF2C4)、又は、粉末状のガラスボールが混合されたフェノール樹脂(ISOにて規定されたPF2C1)が好適する。これらのフェノール樹脂は完全又はほぼ完全な等方性材料であるので、摺動ボール88の成形後、摺動ボール88がアニール処理を受けても、摺動ボール88のサイズ変化は殆ど発生しない。それ故、摺動ボール88は研磨処理等の後加工を必要としない。
本発明は、上述した一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、図8に示されるように、回転阻止装置46は、円筒孔84の内面と摺動ボール88との間に配置された一対のブッシュ100を含むことができる。これらブッシュ100は、円筒孔84の内面に合致する円弧状の外面と、摺動ボール88の外面に合致する半球状の内面とを有する。ブッシュ100は、摺動ボール88と同様に前述したフェノール樹脂から形成されているのが望ましい。図8中に一対のギャップGは示されていないが、これらギャップGは摺動ボール88とブッシュ100との間に確保される。
図8の回転阻止装置46の場合、ワッブルプレート42が揺動されたとき、摺動ボール88はガイドロッド90に沿って摺動する。この際、摺動ボール88はブッシュ100の内面に転接し、そして、一対のブッシュ100は摺動ボール88を挟持した状態で、円筒孔84の内面に対しワッブルプレート42の径方向に摺接する。
図9に示されるように、摺動ボール88は前述したフェノール樹脂に代えて、焼結金属から形成することも可能である。この場合、図10に示されるようにガイドロッド90は、耐摩耗性のコーテング102を有しているのが好ましい。
一実施例の回転阻止装置を備えたワッブル型圧縮機の縦断面図である。 図1の圧縮機の分解斜視図である。 図1の圧縮機の横断面図である。 図3中、IV-IV線に沿う断面図である。 図4の一部を拡大して示した図である。 図5の摺動ボールに残される分離線を示した図である。 図5の摺動ボールの斜視図である。 変形例の回転阻止装置を示した図である。 変形例の摺動ボールの断面図である。 図9の摺動ボールに好適したガイドロッドを示した斜視図である。
符号の説明
4 ハウジング
6 フロントケーシング
8 シリンダブロック
14 クランク室
42 ワッブルプレート
46 回転阻止装置
48 シリンダボア
50 ピストン
84 円筒孔
86 径方向スロット
88 摺動ボール
90 ガイドロッド
96 円筒面
98 バリ(分離線)
100 ブッシュ
102 耐摩耗性コーテング
G ギャップ

Claims (11)

  1. リンダボアを有するシリンダブロック、フロントケーシング及びクランク室とを含み、前記クランク室の両端が前記シリンダブロック及び前記フロントケーシングの内端面により仕切られている、ハウジングと、
    前記シリンダブロックの前記シリンダボアに挿入されたピストンと、
    前記クランク室内に収容され、前記ピストンを往復運動させるべく揺動可能なワッブルプレートと、
    前記ワッブルプレートの自転を阻止する回転阻止装置と
    を備え、
    前記回転阻止装置は、
    前記ワッブルプレートの外周部に形成され、前記ワッブルプレートの径方向内側に延びる円筒孔と、
    前記ワッブルプレートの両面にそれぞれ形成され、前記円筒孔に沿って前記径方向に延び且つ前記円筒孔を前記クランク室内に開口させる径方向スロットと、
    前記シリンダブロックから前記フロントハウジングの前記内端面に亘って前記ワッブルプレートの軸線と平行に延び、前記径方向スロットを通じて前記円筒孔を横断する円柱状のガイドロッドと、
    前記ガイドロッドを貫通させた状態で、前記円筒孔内にこの円筒孔に沿って摺動自在に嵌合され、前記ガイドロッドの軸線方向に摺動自在であるともに前記円筒孔内にて前記ガイドロッドの軸線回りに回転自在な摺動ボールと
    を含み、
    前記摺動ボールは、前記ガイドロッドの軸線方向でみて、その中央に前記摺動ボールの直径よりも小さく且つ前記ガイドロッドの軸線と同心の円筒面を有し、この円筒面は前記摺動ボールと前記円筒孔の内面との間に三日月形状の一対のギャップを確保することを特徴するワッブル型圧縮機
  2. 記摺動ボールは2つの型を使用して成形され、前記円筒面に前記型間の分離面により形成される円形の分離線を有することを特徴とする請求項1に記載のワッブル型圧縮機
  3. 記分離線は、前記円筒孔の軸線を含み且つ前記ガイドロッドを横断する面内に位置付けられていることを特徴とする請求項2に記載のワッブル型圧縮機
  4. 記摺動ボールは、グラファイト粉末及び粉末状のガラスボールの何れか混入されたフェノール樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のワッブル型圧縮機
  5. 記摺動ボールは、射出成形、射出・圧縮成形及び圧縮成形の何れかプロセスを使用して形成されていることを特徴する請求項2〜4の何れかに記載のワッブル型圧縮機
  6. 記摺動ボールは焼結金属から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワッブル型圧縮機
  7. 記ガイドロッドは、耐摩耗性のコーティングを有することを特徴とする請求項6に記載のワッブル型圧縮機
  8. 記ガイドロッドは、前記シリンダブロック内に圧入された一端と、前記フロントケーシング内に摺動自在に挿入された他端とを有することを特徴とする請求項1に記載のワッブル型圧縮機
  9. 記回転阻止装置は、前記円筒孔の内面と前記摺動ボールの外面との間に配置され、前記摺動ボールを挟み込む一対のブッシュを更に含み、前記各ブッシュは円筒面の一部から形成され、前記円筒孔の内面に合致する外面と、前記摺動ボールの外面に合致する半球状の内面とを有することを特徴とする請求項1に記載のワッブル型圧縮機
  10. 記ブッシュは、グラファイト粉末及び粉末状のガラスボールの何れか混入されたフェノール樹脂から形成されていることを特徴とする請求項9に記載のワッブル型圧縮機
  11. 記ブッシュは、射出成形、射出・圧縮成形及び圧縮成形の何れかのプロセスを使用して形成されていることを特徴とする請求項10に記載のワッブル型圧縮機
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