JP4583363B2 - 複合曲げガラス板の成形方法及び成形装置 - Google Patents

複合曲げガラス板の成形方法及び成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車用の窓ガラスのように複合曲面を有するガラス板を成形する装置と、該
装置を使用する複合曲面ガラス板の成形方法に関する。本明細書における複合曲面を有す
るガラス板とは、直交するX−Y軸の回りに曲面を形成した3次元的形状の板ガラスであ
り、特に、Z軸の正負の一方にのみ凸状に湾曲した所望の曲率を有するガラス板である。
自動車用窓ガラスなどに使用される湾曲ガラス板は、型枠に載置されている板ガラスを加
熱軟化し重力作用により垂下させて曲げる重力曲げ方法、型を使用して加熱された板ガラ
スをプレス曲げするプレス曲げ方法、ハースベッドから噴出される高温ガスにより板ガラ
スを浮揚、移動させながら曲げるガスハース曲げ方法、板ガラスをロール搬送しながら搬
送ロールの形状に倣って曲げるローラハース曲げ方法などにより曲げ成形されており、湾
曲ガラス板の大きさ、形状によって適宜使い分けされている。
ガスハース炉により曲げ成形する方法は生産性が高く、低コストで生産できるメリットを
有しているが、ガラス板の搬送方向と直角な方向に対して曲率を有する単一曲げガラス板
を製造するのは容易であるのに対して、搬送方向に曲げられている複合曲げガラス板を製
造することはその構造上容易ではなかった。
ガスハース曲げ法は加熱炉内に連続して並べられた各ハースベッドが、搬送方向軸心と直
交する上流側端面及び下流側端面を有しており、該各ハースベッドの上を、該ハースベッ
ド表面に対してほぼ垂直にベッドの裏面から表面に貫通したガス噴出口を通して高温ガス
を噴出することにより板ガラスを浮上させて、該板ガラスを加熱炉の入口側から出口側へ
と搬送しながら加熱していく間に、板ガラスの自重により該ハースベッドにならった形状
に次第に曲げ成形する方式である。
板ガラスの搬送方向の曲率半径が数万mmの複合曲げガラス板を連続的に成形するために
は、板ガラスを湾曲させる方向に、例えば下方向に搬送しながら高温軟化状態にあるガラ
ス板を冷却することにより所望の湾曲形状に固化する必要がある。
板ガラスを搬送方向に複合曲げする装置としては、特公昭49−10331号(USP3
409422)がよく知られている。この装置はガスハース炉の最終に近いベッド以降の
複数のハースベッドの搬送面と、ガスハース出口部の最終ベッドに接続される冷却装置の
搬送面とを、板ガラスの搬送方向にも湾曲している複合曲面状としてある。該複合曲面状
のベッドと冷却装置は搬送方向に次第に下向きに傾斜させて配置することにより板ガラス
を複合曲面状に曲げる装置である。
この装置ではベッドと冷却装置とが順次下向きに接続して配置されているので最終製品と
して取出す高さ位置が低くなりすぎるという問題があった。
また、単一曲げガラス板と複合曲げガラス板の製造を相互に切替える際には、加熱炉内の
最終に近い複数のベッドと該ベッドに接続される冷却装置とを取り替える必要があり、さ
らには、複数のベッド間の傾斜角度と接続の調整、および最終ベッドと冷却装置の接続と
傾斜角度の調整を行う必要があり、曲げガラス板製品の品種の切替え作業の労力が甚大で
あった。
上記以外の複合曲げガラス板の成形装置として、特開平5−9037号(USP6014
873)、特開平6−191867号(USP5522912)、特開平8−15122
1号が提案されている。特開平5−9037号では、ガラス成形炉の出口近傍においてベ
ッドが上がり勾配となっており、かつ該ベッドは所定の曲率を持って上方に凸にされた複
曲面形状を有する搬送面を有し、該搬送面に沿って板ガラスを移送することにより複合曲
げすることを特徴としている。
しかしながら、単一曲げガラス板生産から複合曲げガラス板の生産へ製品の品種を切替
時において、ベッドの交換だけでなくベッドの傾斜角度をも精緻に調整する必要がある
特開平6−191867号では、加熱炉の出口に近い最終ベッドはその上面が加熱炉の出
口に向って前上がり形状とされ、しかも最終ベッドの上面のうち少なくとも加熱炉の出口
に近い部分は板ガラスの搬送方向に沿って湾曲していることを特徴としている。しかしな
がら、前記特開平5−9037号公報に開示された技術と同様に、単一曲げガラス板から
複合曲げガラス板の生産へ製品切替えをする時において、ベッドの交換だけでなくベッド
の傾斜角度をも精緻に調整する必要がある。
本出願人の出願に係わる特開平8−151221号(特許第2809596号)公報に記
載される装置を使用する場合には、ベッド支持台の上で最終ベッドを、板ガラスの搬送方
向軸心からわずかな角度振るだけで複合曲げガラス板を製造する工程に切換えできるので
生産する曲げガラス板製品の品種に応じて特別な最終ベッドを用意する必要がなく、ま
た、品種切り替え時の調整が容易であることを特徴としている。
しかしながら、曲率半径の小さいガラス板を製造しようとすると、最終ベッドの振り角度
が大きくなり最終ベッドと一つ手前のベッドとの隙間が広がって噴出エアー圧の低下をき
たすことになる。噴出エアー圧の低下により板ガラスを浮上させる浮力が低下し、搬送さ
れてくる板ガラスはベッドと擦れを生じて傷の発生や割れが発生し易くなる。
特公昭49−10331号(USP3409422)公報 特開平5−9037号(USP6014873)公報 特開平6−191867号(USP5522912)公報 特開平8−151221号(特許第2809596号)公報
単一曲げガラスを生産するために建設されたガスハース曲げ成形装置を使用して複合曲げ
ガラス板を効率よく生産するためには、ベッドと冷却装置の交換作業を簡便にすることが
重要であり、とりわけ最終ベッドを容易に取り替えられ、かつ容易に複合曲げ用ベッドを
設置その搬送曲面の曲率を調整できることが重要である。
複合曲げガラス板を生産する従来技術においては、最終ベッドがガラス板の搬送方向に上
向き勾配又は下向き勾配で支持台上に傾斜配置されているので、最終ベッドの交換だけで
なく最終ベッドの傾斜角度をも精緻に調整する必要があった。
本発明は、上記のことを鑑みて、ガスハース炉が高い生産性を有するという固有の利点を
うことなく、単一曲げガラス板と複合曲げガラス板とを同一のガスハース炉を使用し
て生産性よく製造する装と方法を提供することを目的とする
すなわち、本発明は、加熱炉内に連続して並べられたハースベッドの上に、該ハースベッ
ドの表面に穿孔してあるガス噴出口から高温ガスを噴出することにより板ガラスを浮上さ
せ、加熱炉の入口側から出口側へと搬送しながら加熱していく間に、該板ガラスの自重に
よりハースベッド表面の形状にならった形状に板ガラスを曲げ成形する装置に係る。
該装置は、単一曲げガラス板の生産用のハースベッドのうち、加熱炉の末端部に設置され
る最終ベッドを複合曲げガラス板の生産用の最終ベッドに交換した装置である。
交換した最終ベッド表面板ガラスの搬送方向および搬送方向に直角な方向の両方向に
対して生産する曲げガラス板製品の曲率にほぼ一致した所定の曲率を有する上方に湾曲し
た凸状の搬送曲面を有し、かつ、単一曲げガラス板の生産用の最終ベッドと同じ平面の底
面部を有する凸状ベッドである。
該凸状ベッドの搬送曲面の頂点は、板ガラスの搬送方向の長手中心部、または長手中心部
より出口側、または出口側と逆方向側に形成されている。
該最終ベッドは、その底面を加熱炉のベッド支持台の上に、板ガラスの搬送方向に傾ける
ことなく単に載置されている。
該最終ベッドに接続される冷却装置は、板ガラスの搬送方向及び搬送方向に直角な方向の
両方向に対して上方に湾曲した凸状の搬送曲面を有しており、
該最終ベッドの出口側端部における搬送曲面の接線方向に冷却装置の接続端部における搬
送曲面の接線方向を合わせた状態、すなわち両接線の交差角度が0度の状態を接続角度0
度とした場合、接続角度0度で接続されている。
該頂点は、ベッド中心部を基点としてベッド長さの±15%の範囲の位置にあることが好
ましい。
最終ベッド、板ガラス搬送方向の両端部の高さレベルを比較したとき、一方の端部
より他方の出口側端部の方が高いレベルであってもよい
あるいはまた、本発明は、上記の装置を用いて複合曲げガラス板を成形する方法において
、該最終ベッドの底面部を加熱炉のベッド支持台の上に、板ガラスの搬送方向に傾けるこ
となく単に載置して、単一曲げガラス板の生産用の最終ベッドと交換するのみでベッドの
交換作業を終了することを特徴とする複合曲げガラス板を成形する方法である。
あるいはまた、本発明は、上記の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合
曲げガラス板の所望の曲率を修正し、調整するときに、冷却装置を最終ベッドの出口側端
部において、前記接続角度0度の状態に対して上向きに、または下向きの傾斜状態に、該
続角度(α)の自由度を持たせて接続することを特徴とする複合曲げガラス板を成形す
る方法である。
あるいはまた、本発明は、上記の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合
曲げガラス板の所望の曲率を修正し、調整するときに、該頂点が、最終ベッドの板ガラス
搬送方向の長手中心部からずれている最終ベッドの場合、該頂点位置を上流側と下流側
で逆転させて載置しなおすことを特徴とする複合曲げガラス板を成形する方法である。
あるいはまた、本発明は、上記の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合
曲げガラス板の所望の曲率を修正し、調整するときに、加熱炉の出口部に近い炉温度を制
御することを特徴とする複合曲げガラス板の成形方法である。
本出願人の出願に係わる特開平8−151221号に開示した技術に関連する下り勾配に
傾斜した冷却装置の取替え作業に際しては、冷却装置の角度調整と最終ベッドとのレベル
調整作業に熟練とかなりの作業時間とを必要としている。
傾斜したベッドと傾斜した冷却装置の両方の傾斜角度を調整し、かつ両者間のレベル調整
を行うとすれば、取替え作業に際して、今以上に厳しい熟練度と作業時間とが必要とされ
ることになる。本発明の装置の最終ベッドを使用すれば、最終ベッドは単にベッド支持台
の上に載置されるだけであるから、前記の特開平5−9037号公報、特開平6−191
867号公報に示される従来技術で必要とされる、板ガラスの搬送方向のベッドの上がり
勾配角度の調整作業の労力が削減され、かつ熟練者に限定されない作業者でもベッド交換
作業を行える。
本発明に係わるガスハース曲げ装置と複合曲げガラスの成形方法は、単一曲げガラス板と
複合曲げガラス板とを同一のガスハース炉を使用して生産する時に、製造工程の変更作業
が容易であり、かつ複合曲げガラス板の曲率値の変更、調整が併せて容易であることを特
徴としている。
本発明によれば、製造工程の変更作業は複合曲げ用の最終ベッドを、板ガラスの搬送方向
に傾けることなく、ガスハースベッドの出口側端部のベッド支持台の上に単一曲げガラス
板の生産用の最終ベッドと同じように載置する作業だけで、ガスハースベッドに関する変
更作業を終了できる。
また、最終ベッドに交換した後に、生産する複合曲げガラス板の所望の曲率を修正し、調
整するときには、曲率の異なる最終ベッドに取り替えることなく、(1)ガスハース炉の
出口部に近い炉温度を調整すること、(2)凸状ベッドの頂点位置がベッドの中央部にな
最終ベッドを用いた場合は、その頂点の位置を上流側と下流側で逆転させるように載置
しなおすこと、(3)最終ベッドに接続される冷却装置搬送曲面の前下がり傾斜角度φ
、または、最終ベッドと冷却装置の接続角度αを調整することにより複合曲げガラス板の
曲率値を容易に調整できる。
即ち、ガスハース炉が有する高い生産性という固有の特性を損なうことなく、単一曲げガ
ラス板と複合曲げガラス板とを同一のガスハース炉を使用して生産性よく製造できる。
通常、ガスハース曲げ法による曲げガラス板の生産においては、搬送方向と直角方向にの
み曲げられている単一曲げガラス板と、搬送方向にも曲率を有する複合曲げガラス板とを
同一のガス成形炉で製造することになる。
ガスハース曲げ法の特徴である高い生産効率を維持するためには、品種切り替えに伴う製
造工程の変更作業を速やかに実施できる製造工程であることが望ましい。
この観点から本出願人は、最終ベッドをベッド支持台の上で僅かに振るだけで、搬送方向
と直交する方向の曲げを搬送方向の曲げに利用して、複合曲げガラス板を成形することを
主旨とする装置の発明を出願しており、特許第2809596号として登録されている。
前記発明の装置を使用すると、最終ベッドの形状を変えることもなく、ガスハース炉の出
口側端部のベッド支持台の上で最終ベッドの位置をずらすだけでハースベッドの品種切替
え作業を終了できるから、極めて簡便で作業性がよい。
しかしながら、振り角度を大きくして搬送方向の曲率半径を小さくした複合曲げ曲面ガラ
スを製造しようとすると、最終ベッドと最終ベッドに隣接する一つ手前のベッドとの間の
隙間が大きくなり、この箇所の板ガラスを浮揚させる力が低下して板ガラスがベッドと擦
れを生じることにより傷が発生しやすくなる。
本発明の装置における上方に凸状の最終ベッドは、該ベッド表面を生産する品種の曲げガ
ラス板製品の曲率半径とほぼ一致した湾曲形状とし、該最終ベッドの底部を単一曲げガ
ラス板の生産用の最終ベッドと同じ平面とする、または少なくともベッド支持台に支持さ
れる底面部を平面としたものであり、単一曲げガラス板の生産用の最終ベッドとはその表
面の3次元曲面形状のみが異なる。
これにより、最終ベッド交換作業時に複合曲げガラス板生産用の最終ベッドを単一曲げガ
ラス板の生産用の最終ベッドと同じようにベッド支持台に載置するだけで交換作業を終了
できる。最終ベッドの表面は、生産する品種の曲げガラス板製品の曲率ほぼ一致した湾
曲形状でよいという理由は、同一の最終ベッドを使用していても生産する複合曲げガラス
板の曲率を最終ベッド交換後にある程度まで変更し、調整することができるからである。
例えば、(1)加熱炉の出口側近傍の温度調整、(2)最終ベッドと冷却装置の接続角度
の変更(3)搬送曲面が板ガラスの搬送方向に非対称形状の最終ベッドを支持台に設置
する向きを逆方向に変更して載置しなおすこと等により板ガラスの搬送方向の曲率をある
程度まで変更し調整することができる。これにより生産する複合曲げガラス板製品に要求
される曲率毎に逐一最終ベッドを準備する必要がなくなる。
湾曲形状の搬送曲面の頂点位置は該ベッドの中央部に限定されることなく、中央部より下
流側、または上流側に設けることができる。最終ベッドの湾曲形状が半径Rの円弧の一部
であるときは、頂点位置を最終ベッドの中心より下流側に、即ち加熱炉の出口側に設ける
ことにより(図(b)参照)、板ガラスが最終ベッドから離れる下流側端部の高さ位置
を△hだけ上流側端部の高さ位置よりも高めに設定できる。
また、最終ベッドの搬送曲面の頂点位置をベッドの中心よりやや上流側に、即ち出口側と
逆側に設け、かつ湾曲形状を円弧の一部とすると、板ガラスが最終ベッドから離れる下流
側端部の高さ位置が上流側端部の高さ位置よりも低めに設定される。また、半径Rの円弧
の代りに、ベッドの上流側端部と下流側端部及び頂点とを結ぶ滑らかな曲線により最終ベ
ッドの湾曲形状を形成してもよい。滑らかな曲線はスプライン関数等を使って描画できる
。この場合、最終ベッドの下流側端部の高さ位置と上流側端部の高さ位置は同一である必
要はない。
下流側端部の高さ位置と上流側端部の高さ位置を同一にしておいて、かつ湾曲形状の搬送
曲面の頂点位置を中央部からずらし、かつ該湾曲形状を頂点位置の上流側と下流側で異な
る曲率に(図(c)参照)設定することもできる
例えば、ベッドの下流側と上流側の一方の側を曲率半径20000mmの曲線とし、他方
の側を曲率半径30000mmの曲線としてその曲線を包絡する曲線を描くと、頂点位置
は中心部から約65mm(約9%)だけ一方の側に変位する。該曲線で構成される最終ベ
ッドの設置の向きを上流側と下流側で逆にすれば、板ガラスの搬送方向の曲率をある程度
ではあるが調整できる。
頂点位置はベッド中心部を基点としてベッド長さの±15%(±約114mm)の範囲で
変位させるのが、前後のハースベッドの搬送曲面と冷却装置の搬送曲面との接続を滑らか
にする上で好ましい。
頂点位置を下流側、即ち出口側に近づけると加熱炉の全長を曲げ操作に利用できる利点は
あるけれども、外気または冷却装置の冷却エアーの影響を受け易くなり最終ベッドの搬送
曲面の頂点部が作用する曲げの働きに不安定要因を与える。
また、加熱炉の出口部での最終ベッドの搬送曲面の接線方向を下向きとしておくことによ
り、最終ベッドと次工程の冷却装置との接続部において傷が発生し難い。これらのバラン
スの中で、ベッド中心部を基点として、頂点位置をベッド長さの±15%の範囲に選ぶこ
とが好ましい。
ガスハース炉は板ガラスの搬送される方向に幾つかの温度制御ゾーンに分れていて、それ
ぞれのゾーンを目標温度に設定できる。このうち最終段階の数ゾーンの温度を調整するこ
とにより、最終ベッド交換した後に、生産する板ガラスの搬送方向の曲率を調整できるこ
とを見いだした。
特に最終段階の3ゾーンの温度は複合曲げガラス板の曲率値の調整に対して敏感に応答す
る。最終段階の数ゾーンはガスハース炉全長の20%程度であり、3ゾーンは15%程度
に相当する。ガスハース炉の最終段階の数ゾーンの温度を制御することは、同一の最終ベ
ッドを使用して複合曲げガラス板の曲率値を調整する上で極めて有効な方法であることが
判明した。
最終ベッドに接続される冷却装置は、最終ベッドの出口側端部における搬送曲面の接線方
向に冷却装置の接続端部における搬送曲面の接線方向を合わせた状態、すなわち両接線の
交差角度が0度の状態を接続角度0度とした場合、接続角度0度で接続されるのが標準の
設置である。しかしながら、最終ベッドの出口側端部における搬送曲面の接線方向に対し
て冷却装置を上下方向に微小角度偏差させて(図参照)、即ち、最終ベッドと冷却装置
の接続角度を接続角度0度の方向に対して±αの微小角度だけ上下方向に傾斜させること
によって、複合曲げガラス板の曲率値を最終ベッドを交換した後に調整できることが判明
した。
代表的な最終ベッドのサイズは762mm(30インチ)であり、このときの最終ベッド
の出口側端部における搬送曲面の接線の傾き角は約1.2度であるので、接続角度αの最
大値は上向き側(+側)に1度が望ましい。
さらには、最終ベッドを交換した後にガスハース炉の最終段階の数ゾーンの温度を制御す
ることと、冷却装置の接続角度αを調整することと、さらには凸形状の搬送曲面の頂点位
置が最終ベッドの中央部にないベッドを使用するときにはベッドの配置の向きを上流側と
下流側で逆転させること等の組合わせ操作により、更に任意に複合曲げガラス板の曲率値
を調整できる。
以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の装置におけるガスハース法による板ガラスの複合曲げ装置の実施形態を
示す縦断面図、図2は、搬送方向および搬送方向に直角な方向の両方向に対して所定の曲
率を有する上方に湾曲した凸状の最終ベッドの斜視図である。図示しているのは、ベッド
搬送曲の板ガラスの搬送方向の湾曲形状が円弧の一部であり、頂点(▽)がベッド
央部にある凸状の最終ベッドである。
図3(a)は、図2に示す凸状の最終ベッドの縦断面配置図、図3(b)は、円弧状搬送
曲面の頂点(▽)がベッド中央部より下流側にある凸状ベッドの縦断面配置図である。さ
らに、図3(c)は、ベッド搬送面の板ガラスの搬送方向の湾曲形状が円弧ではなく
て滑らかな曲線であり、かつ頂点(▽)がベッド中央部に無いときの凸状ベッドの縦断面
配置図である。
図4は、最終ベッドと冷却装置の接続角度を示しており、最終ベッドの出口側端部におけ
る搬送曲面の接線方向9に対して角度±α以内で接続角度を調整する。いずれのベッドも
曲率を強調して描かれており、実物においては湾曲形状を目視するのが難しいほどの曲率
である。
図1に示すように、ガスハース炉1はトンネル型の加熱炉であり、その中には複数のガス
ハースベッド2が直線的に配設され、炉1の出口部に冷却装置20が接続されている。
各ガスハースベッド2は、搬送方向軸心と直交する上流側端面及び下流側端面を有し、各
ハースベッドの上面は上流側、即ち、入口側ハースベッドでは平面であるが、下流側ハー
スベッドに向うに従い少しずつ搬送方向と直角の方向に曲面になるように加工されて次第
に曲率の小さい曲面となり、下流側の最終ベッド5を含む複数個のベッド2は成形しよう
とする製品の曲率になるように加工されている。
また、全てのベッドの上面には図示されていない多数の孔が穿孔され、該孔から噴出する
高温ガスにより板ガラス10をベッド上2に浮上し、浮上した板ガラス10を駆動装置に
より入口側から出口側へと搬送する。図2の斜視図に示される最終ベッド5である凸状ベ
ッド7には、ベッド上面に穿孔されている高温ガスの噴出孔11を一部図示してある。
ガスハース炉の全てのベッド2と5は、駆動チェーンの側において水平面に対し数度下げ
て傾け、板ガラス10を図示されていない搬送治具に係止しやすくなるような配置として
いる。即ち、全てのベッド支持台は、上流側から下流側にかけて、数度の同一角度で傾い
て設置されている。
最終ベッドを単にベッド支持台に載置することとは、数度傾いているベッド支持台の上に
最終ベッドを板ガラスの搬送方向に傾けることなく載置することを意味している。
[実施例1]
図1に示されるように、単一曲げガラス板の生産用のガスハース曲げ装置内に配列された
複数のハースベッドのうち最終ベッドのみを、板ガラスの搬送方向および搬送方向に直角
な方向の両方向に対して曲率を有する上方に湾曲した凸状ベッドに交換し、ガスハース炉
の出口側端部のベッド支持台の上に、板ガラスの搬送方向に傾けることなく単に載置した
。該最終ベッドは板ガラスの搬送方向の曲率半径を20000mm、搬送方向に直角な方
向の曲率半径を1250mmとする上方に凸状の複合曲面形状を有する。
さらに、冷却装置の搬送曲面は板ガラスの搬送方向および搬送方向に直角な方向の両方向
に対して最終ベッドとほぼ同じ曲率半径を有し、最終ベッドの出口側に最終ベッドの搬送
曲面と冷却装置の搬送面を揃えて接続角度0度で接続した。
この装置に820mm×520mm寸法で板厚3.5mmの板ガラスを投入し曲げ成形し
たところ、板ガラスの搬送方向の曲率半径が24540mmの複合曲げガラス板を得るこ
とができ、自動車用ガラス板として好適なものであった。
[実施例2]
板ガラスの搬送方向の曲率半径が30000mmの最終ベッドに対して、冷却装置を最終
ベッドの搬送曲面の出口側端部における接線方向に対して図4に示される接続角度αを約
1°として搬送曲面を下向きに接続すると、板ガラスの搬送方向に約20000mmの曲
率半径を有する複合曲面ガラス板を得た。傷の発生を少なくするという観点からは、αの
値を±0.5°以内に設定することがより好ましい。
加熱炉からのガラス板の取出位置を調整したい場合には、冷却装置の接続角度αを調整す
るとともに、最終ゾーンの温度制御方法を組み合わせて所望の曲率を得るのがよい。
[実施例3]
実施例1の設定条件の下で、炉の最終ゾーンに近い3つのゾーンの設定温度を10℃上げ
ることにより、板ガラスの搬送方向の曲率半径は22320mmとなり、逆にこれらの3
つのゾーンの温度を10℃下げることにより板ガラスの搬送方向の曲率半径は26150
mmとなった。
使用したガスハース炉の温度制御ゾーンは合計11ゾーン有り、それぞれ目標温度に設定
できる。即ち、ガスハース炉出口部に近い炉の目標温度をコントロールすることにより、
同一の最終ベッドを使って板ガラスの搬送方向に広範囲の曲率半径を有する曲げ板ガラス
を得ることができた。実施例では±10℃としたがこの値に限定されることなく、3ゾ
ーンの標準目標設定温度が680℃であるときは±25℃の範囲内で制御してよい。目標
設定温度は3ゾーン同一値で変更してもよいし、出口方向に順次異なる設定温度値に変更
してもよい。
最終ベッドを凸状ベッドとするガスハース炉の縦断面図。 本発明の装置における凸状の最終ベッドの斜視図。 本発明の装置における凸状の最終ベッドの図であり、(a)は、頂点がベッ ドの中央部に設置された、搬送曲面が円弧状の最終ベッドの縦断面配置図、(b)は頂点が下流側に設置された搬送面が円弧状の最終ベッドの縦断面配置図、(c)は頂点が下流側に設置された搬送面がスプライン曲面形状を有する最終ベッドの縦断面 図。 本発明の装置における凸状の最終ベッドと冷却装置の接続角度(α)を示す縦断面図。
1 ガスハース炉
2 ガスハースベッド
4 ベッド支持台
5 最終ベッド
7 凸状の最終ベッド
8 湾曲形状の搬送曲面の頂点
9 最終ベッド搬送曲面の加熱炉の出口側端部における接線
10 板ガラス
11 高温ガスの噴出孔
20 冷却装置
21 冷却装置用エアーダクト管
22 上部エアーブロー急冷装置
23 下部エアーブロー急冷装置

Claims (7)

  1. 加熱炉内に連続して並べられたハースベッドの上に、該ハースベッドの表面に穿孔してあ
    るガス噴出口から高温ガスを噴出することにより板ガラスを浮上させ、加熱炉の入口側か
    ら出口側へと搬送しながら加熱していく間に、該板ガラスの自重によりハースベッド表面
    の形状にならった形状に板ガラスを曲げ成形する装置において、
    該装置は、単一曲げガラス板の生産用のハースベッドのうち、加熱炉の末端部に設置され
    る最終ベッドを複合曲げガラス板の生産用の最終ベッドに交換した装置であり、
    交換した最終ベッド表面板ガラスの搬送方向および搬送方向に直角な方向の両方向に
    対して生産する曲げガラス板製品の曲率にほぼ一致した所定の曲率を有する上方に湾曲し
    た凸状の搬送曲面を有し、かつ、単一曲げガラス板の生産用の最終ベッドと同じ平面の底
    面部を有する凸状ベッドであり、
    該凸状ベッドの搬送曲面の頂点は、板ガラスの搬送方向の長手中心部、または長手中心部
    より出口側、または出口側と逆方向側に形成されており、
    該最終ベッドは、その底面を加熱炉のベッド支持台の上に、板ガラスの搬送方向に傾ける
    ことなく単に載置されており、
    該最終ベッドに接続される冷却装置は、板ガラスの搬送方向及び搬送方向に直角な方向の
    両方向に対して上方に湾曲した凸状の搬送曲面を有しており、
    該最終ベッドの出口側端部における搬送曲面の接線方向に冷却装置の接続端部における搬
    送曲面の接線方向を合わせた状態、すなわち両接線の交差角度が0度の状態を接続角度0
    度とした場合、接続角度0度で接続されていることを特徴とする板ガラスの複合曲げ装置
  2. 頂点が、ベッド中心部を基点としてベッド長さの±15%の範囲の位置にあることを特
    徴とする請求項1記載の板ガラスの複合曲げ装置。
  3. 最終ベッドが、板ガラス搬送方向の両端部の高さレベルを比較したとき、一方の端部
    より他方の出口側端部の方が高いレベルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    板ガラスの複合曲げ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の装置を用いて複合曲げガラス板を成形する方法におい
    て、該最終ベッドの底面部を加熱炉のベッド支持台の上に、板ガラスの搬送方向に傾ける
    ことなく単に載置して、単一曲げガラス板の生産用の最終ベッドと交換するのみでベッド
    の交換作業を終了することを特徴とする複合曲げガラス板を成形する方法。
  5. 請求項4記載の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合曲げガラス板の所
    望の曲率を修正し、調整するときに、冷却装置を最終ベッドの出口側端部において、前記
    接続角度0度の状態に対して上向きに、または下向きの傾斜状態に、該接続角度(α)の
    自由度を持たせて接続することを特徴とする複合曲げガラス板を成形する方法。
  6. 請求項4記載の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合曲げガラス板の所
    望の曲率を修正し、調整するときに、該頂点が、最終ベッドの板ガラス搬送方向の長手
    中心部からずれている最終ベッドの場合、該頂点位置を上流側と下流側で逆転させて載置
    しなおすことを特徴とする複合曲げガラス板を成形する方法。
  7. 請求項4記載の方法において、最終ベッドに交換した後、生産する複合曲げガラス板の所
    望の曲率を修正し、調整するときに、加熱炉の出口部に近い炉温度を制御することを特徴
    とする複合曲げガラス板を成形する方法。
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