JP2001048561A - 強化ガラス製造装置 - Google Patents
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- C03B27/044—Tempering or quenching glass products using gas for flat or bent glass sheets being in a horizontal position
- C03B27/0442—Tempering or quenching glass products using gas for flat or bent glass sheets being in a horizontal position for bent glass sheets
- C03B27/0445—Tempering or quenching glass products using gas for flat or bent glass sheets being in a horizontal position for bent glass sheets the quench unit being adapted to the bend of the sheet
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強化ガラスのコストアップを抑えことができ
る技術を提供する。 【解決手段】 温度分布調整部20は、上部エアチャン
バ32の下面に少なくとも最前列のノズルチューブ34
を相互に区画する隔壁21・・・と、隣り合う隔壁21・・・
間の加熱炉15側の開口部24・・・を塞ぐゲート25・・・
と、開口部24・・・の開度を調整して加熱炉15側へ流
出するエア量を調整する開度調整機構26とからなり、
複数の開口部24の開度に差を付けることで板ガラス1
2の幅方向の温度分布を調整するものである。
る技術を提供する。 【解決手段】 温度分布調整部20は、上部エアチャン
バ32の下面に少なくとも最前列のノズルチューブ34
を相互に区画する隔壁21・・・と、隣り合う隔壁21・・・
間の加熱炉15側の開口部24・・・を塞ぐゲート25・・・
と、開口部24・・・の開度を調整して加熱炉15側へ流
出するエア量を調整する開度調整機構26とからなり、
複数の開口部24の開度に差を付けることで板ガラス1
2の幅方向の温度分布を調整するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱状態の板ガラ
スを急冷して強化ガラスを製造する強化ガラス製造装置
に関する。
スを急冷して強化ガラスを製造する強化ガラス製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の強化ガラス製造方法の第1
原理図である。先ず、加熱炉100内のフローティング
ベッド101からエア102が上方に吹き出される。こ
のエア102で板ガラス104がフローティングベッド
101の上方に浮上される。板ガラス104が矢印の如
く搬送されながら所定温度まで加熱される。これによ
り、板ガラス104は自重でフローティングベッド10
1の表面に沿って湾曲成形される。なお、フローティン
グベッド101は、加熱炉100の入口側では搬送面が
平坦に形成され、出口側に向って徐々に湾曲形状に形成
されている。
原理図である。先ず、加熱炉100内のフローティング
ベッド101からエア102が上方に吹き出される。こ
のエア102で板ガラス104がフローティングベッド
101の上方に浮上される。板ガラス104が矢印の如
く搬送されながら所定温度まで加熱される。これによ
り、板ガラス104は自重でフローティングベッド10
1の表面に沿って湾曲成形される。なお、フローティン
グベッド101は、加熱炉100の入口側では搬送面が
平坦に形成され、出口側に向って徐々に湾曲形状に形成
されている。
【0003】次に、湾曲の板ガラス104が加熱炉10
0から搬出され、搬出された板ガラス104の両面に冷
却装置106でエア110が吹き付けられる。これで、
板ガラス104が急冷強化される。次いで、強度を高め
た板ガラス104(すなわち、強化ガラス)がローラ1
12で搬送される。この強化ガラスの製造方法を次図で
さらに詳しく説明する。
0から搬出され、搬出された板ガラス104の両面に冷
却装置106でエア110が吹き付けられる。これで、
板ガラス104が急冷強化される。次いで、強度を高め
た板ガラス104(すなわち、強化ガラス)がローラ1
12で搬送される。この強化ガラスの製造方法を次図で
さらに詳しく説明する。
【0004】図9(a)〜(c)は従来の強化ガラス製
造方法の第2原理図であり、(a)は図8の9a−9a
線断面図、(b)は図8の9b−9b線断面図、(c)
は図8の9c−9c線断面図を示す。(a)は、加熱炉
100内のフローティングベッド101の表面101a
が平坦に形成された状態を示す。表面101aからエア
102が上方に吹き出され、エア102で平板の板ガラ
ス104が浮上される。板ガラス104は平板である。
造方法の第2原理図であり、(a)は図8の9a−9a
線断面図、(b)は図8の9b−9b線断面図、(c)
は図8の9c−9c線断面図を示す。(a)は、加熱炉
100内のフローティングベッド101の表面101a
が平坦に形成された状態を示す。表面101aからエア
102が上方に吹き出され、エア102で平板の板ガラ
ス104が浮上される。板ガラス104は平板である。
【0005】(b)は、フローティングベッド101の
表面101aが湾曲に形成された状態を示す。板ガラス
104が自重でフローティングベッド101の表面10
1aに倣って湾曲状に曲げらる。(c)は、ガラス急冷
装置106の上・下のノズル107,108から板ガラ
ス104の両面に向けてエア110が吹き付けられ、板
ガラス104が急冷強化された状態を示す。これで、湾
曲状に曲げ形成された強化ガラス104が得られる。
表面101aが湾曲に形成された状態を示す。板ガラス
104が自重でフローティングベッド101の表面10
1aに倣って湾曲状に曲げらる。(c)は、ガラス急冷
装置106の上・下のノズル107,108から板ガラ
ス104の両面に向けてエア110が吹き付けられ、板
ガラス104が急冷強化された状態を示す。これで、湾
曲状に曲げ形成された強化ガラス104が得られる。
【0006】しかしながら、この方法は、図8に示すよ
うに、板ガラス104がガラス急冷装置106に搬入さ
れる際に、板ガラス104の前端上面にエア110が吹
き付けられる。このとき、エア110のうちの一部が矢
印aの如くの板ガラス104の上面に沿って後端側に流
れる。このエア110は、板ガラスが幅方向に湾曲に曲
げられているので板ガラス104の幅方向に均一に流れ
ない。従って、板ガラス104の上面温度が幅方向に不
均一になり板ガラス104の後端側が前端側の湾曲形状
と異なる。このため、板ガラス104が予定された形状
とは異なる形状に曲げ成形されるという問題が生じてい
た。
うに、板ガラス104がガラス急冷装置106に搬入さ
れる際に、板ガラス104の前端上面にエア110が吹
き付けられる。このとき、エア110のうちの一部が矢
印aの如くの板ガラス104の上面に沿って後端側に流
れる。このエア110は、板ガラスが幅方向に湾曲に曲
げられているので板ガラス104の幅方向に均一に流れ
ない。従って、板ガラス104の上面温度が幅方向に不
均一になり板ガラス104の後端側が前端側の湾曲形状
と異なる。このため、板ガラス104が予定された形状
とは異なる形状に曲げ成形されるという問題が生じてい
た。
【0007】この問題を解消する板ガラスの曲げ調整装
置として、特開平7−237928号公報「ガラス板の
曲げ方法および曲げ装置」及び特開平10−33853
2号公報「強化ガラス板の製造方法および製造装置」が
提案されている。これらの技術は、従来の加熱炉と冷却
装置との間に新たなエア噴射手段が個別に備えられたも
のである。新たなエア噴射手段から板ガラスにエアが吹
き付けられて板ガラスの温度分布が調整され、板ガラス
の曲げが調整される。
置として、特開平7−237928号公報「ガラス板の
曲げ方法および曲げ装置」及び特開平10−33853
2号公報「強化ガラス板の製造方法および製造装置」が
提案されている。これらの技術は、従来の加熱炉と冷却
装置との間に新たなエア噴射手段が個別に備えられたも
のである。新たなエア噴射手段から板ガラスにエアが吹
き付けられて板ガラスの温度分布が調整され、板ガラス
の曲げが調整される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
は、板ガラスにエアを吹き付けるために新たなエア噴射
手段が個別に必要とされるので、新たなエア供給源や、
このエア供給源を噴射ノズルにつなぐ新たなホース等が
必要とされる。このため、これらの装置は、設備費が嵩
み、強化ガラスのコストアップを抑え難いという問題が
ある。
は、板ガラスにエアを吹き付けるために新たなエア噴射
手段が個別に必要とされるので、新たなエア供給源や、
このエア供給源を噴射ノズルにつなぐ新たなホース等が
必要とされる。このため、これらの装置は、設備費が嵩
み、強化ガラスのコストアップを抑え難いという問題が
ある。
【0009】そこで、本発明の目的は、強化ガラスのコ
ストアップを抑えことができる技術を提供することにあ
る。
ストアップを抑えことができる技術を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の強化ガラス製造装置は、板ガラスの加熱炉
と、加熱直後の板ガラスの幅方向の温度分布を調整する
温度分布調整部と、板ガラスを急冷する冷却装置とから
なる強化ガラス製造装置において、前記冷却装置は、上
部エアチャンバから垂下した十分に長い複数本のノズル
チューブを備えた上部冷却帯と、エアを吹き上げる下部
冷却帯とからなり、前記温度分布調整部は、最前列のノ
ズルチューブに沿って配置した複数のゲートと、これら
のゲートを昇降させて加熱炉側へ流出するエア量を調整
する開度調整機構とからなり、複数のゲートの昇降状態
に差を付けうることで板ガラス上面の幅方向の温度分布
を調整するものであり、この様な温度分布調整部を、上
部冷却帯に一体的に形成したことを特徴とする。
に請求項1の強化ガラス製造装置は、板ガラスの加熱炉
と、加熱直後の板ガラスの幅方向の温度分布を調整する
温度分布調整部と、板ガラスを急冷する冷却装置とから
なる強化ガラス製造装置において、前記冷却装置は、上
部エアチャンバから垂下した十分に長い複数本のノズル
チューブを備えた上部冷却帯と、エアを吹き上げる下部
冷却帯とからなり、前記温度分布調整部は、最前列のノ
ズルチューブに沿って配置した複数のゲートと、これら
のゲートを昇降させて加熱炉側へ流出するエア量を調整
する開度調整機構とからなり、複数のゲートの昇降状態
に差を付けうることで板ガラス上面の幅方向の温度分布
を調整するものであり、この様な温度分布調整部を、上
部冷却帯に一体的に形成したことを特徴とする。
【0011】最前列のノズルチューブに沿って複数のゲ
ートが配置された。そして、これらのゲートが開度調整
機構で昇降されることにより加熱炉側へ流出するエア量
が調整される。このように、複数のゲートの昇降状態に
差を付けることで冷却装置から加熱炉側へ流出するエア
量が調整され、板ガラスの幅方向の温度分布が調整され
る。
ートが配置された。そして、これらのゲートが開度調整
機構で昇降されることにより加熱炉側へ流出するエア量
が調整される。このように、複数のゲートの昇降状態に
差を付けることで冷却装置から加熱炉側へ流出するエア
量が調整され、板ガラスの幅方向の温度分布が調整され
る。
【0012】請求項2の強化ガラス製造装置は、板ガラ
スの加熱炉と、加熱直後の板ガラスの幅方向の温度分布
を調整する温度分布調整部と、板ガラスを急冷する冷却
装置とからなる強化ガラス製造装置において、前記冷却
装置は、上部エアチャンバから垂下した十分に長い複数
本のノズルチューブを備えた上部冷却帯と、エアを吹き
上げる下部冷却帯とからなり、前記温度分布調整部は、
前記上部エアチャンバの下面に少なくとも最前列のノズ
ルチューブを相互に区画する隔壁と、隣り合う隔壁間の
加熱炉側の開口部を塞ぐゲートと、開口部の開度を調整
して加熱炉側へ流出するエア量を調整する開度調整機構
とからなり、複数の開口部の開度に差を付けうることで
板ガラス上面の幅方向の温度分布を調整するものであ
り、この様な温度分布調整部を、上部冷却帯に一体的に
形成したことを特徴とする。
スの加熱炉と、加熱直後の板ガラスの幅方向の温度分布
を調整する温度分布調整部と、板ガラスを急冷する冷却
装置とからなる強化ガラス製造装置において、前記冷却
装置は、上部エアチャンバから垂下した十分に長い複数
本のノズルチューブを備えた上部冷却帯と、エアを吹き
上げる下部冷却帯とからなり、前記温度分布調整部は、
前記上部エアチャンバの下面に少なくとも最前列のノズ
ルチューブを相互に区画する隔壁と、隣り合う隔壁間の
加熱炉側の開口部を塞ぐゲートと、開口部の開度を調整
して加熱炉側へ流出するエア量を調整する開度調整機構
とからなり、複数の開口部の開度に差を付けうることで
板ガラス上面の幅方向の温度分布を調整するものであ
り、この様な温度分布調整部を、上部冷却帯に一体的に
形成したことを特徴とする。
【0013】上部エアチャンバの少なくとも最前列のノ
ズルチューブが隔壁で区画され、隣り合う隔壁間の加熱
炉側の開口部にゲートが取付けられた。そして、これら
のゲートが開度調整機構で作動され、ゲートの作動で開
口部の開度が調整される。このように、複数の開口部の
開度に差を付けることで冷却装置から加熱炉側へ流出す
るエア量が調整され、板ガラスの幅方向の温度分布が調
整される。さらに、上部エアチャンバの少なくとも最前
列のノズルチューブが隔壁で区画されたので、ノズルチ
ューブから噴射した冷却用のエアが温度調整用に効率よ
く利用される。
ズルチューブが隔壁で区画され、隣り合う隔壁間の加熱
炉側の開口部にゲートが取付けられた。そして、これら
のゲートが開度調整機構で作動され、ゲートの作動で開
口部の開度が調整される。このように、複数の開口部の
開度に差を付けることで冷却装置から加熱炉側へ流出す
るエア量が調整され、板ガラスの幅方向の温度分布が調
整される。さらに、上部エアチャンバの少なくとも最前
列のノズルチューブが隔壁で区画されたので、ノズルチ
ューブから噴射した冷却用のエアが温度調整用に効率よ
く利用される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る強化ガラス製造装置
(第1実施例)の側面図である。強化ガラス製造装置1
0は、板ガラス12を所定温度まで加熱して湾曲状に曲
げる加熱炉15と、加熱直後の板ガラス12の幅方向の
温度分布を調整する温度分布調整部20と、温度分布を
調整した板ガラス12を急冷する冷却装置30とからな
る。なお、温度分布調整部20については図2〜図3で
詳しく説明する。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る強化ガラス製造装置
(第1実施例)の側面図である。強化ガラス製造装置1
0は、板ガラス12を所定温度まで加熱して湾曲状に曲
げる加熱炉15と、加熱直後の板ガラス12の幅方向の
温度分布を調整する温度分布調整部20と、温度分布を
調整した板ガラス12を急冷する冷却装置30とからな
る。なお、温度分布調整部20については図2〜図3で
詳しく説明する。
【0015】板ガラス12は、一例としてフロート法で
成形したフロート板ガラスであり、湾曲状に曲げて強化
して自動車用のサイドドアに使用するものである。加熱
炉15は、フローティングベッド16からエア18を上
方に吹き出して板ガラス12を浮上させ、この板ガラス
12を搬送させながら所定温度(軟化点を越えた温度)
まで加熱して、板ガラス12を自重でフローティングベ
ッド16の表面17に倣って湾曲状に曲げるものであ
る。
成形したフロート板ガラスであり、湾曲状に曲げて強化
して自動車用のサイドドアに使用するものである。加熱
炉15は、フローティングベッド16からエア18を上
方に吹き出して板ガラス12を浮上させ、この板ガラス
12を搬送させながら所定温度(軟化点を越えた温度)
まで加熱して、板ガラス12を自重でフローティングベ
ッド16の表面17に倣って湾曲状に曲げるものであ
る。
【0016】冷却装置30は、板ガラス12の上下に各
々上部冷却帯31及び下部冷却帯36を配置したもので
あって、上部冷却帯31の上部エアチャンバ32から十
分に長い複数本のノズルチューブ34・・・(・・・は複数個
を示す)を垂下したものである。この冷却装置30は、
下部冷却帯36からエア38を上方に吹き出して板ガラ
ス12を浮上させながら下面を急冷すると共に上部エア
チャンバ32のノズルチューブ34・・・からエア38を
吹き出して板ガラス12の上面を急冷することにより、
板ガラス12を湾曲強化ガラスとするものである。
々上部冷却帯31及び下部冷却帯36を配置したもので
あって、上部冷却帯31の上部エアチャンバ32から十
分に長い複数本のノズルチューブ34・・・(・・・は複数個
を示す)を垂下したものである。この冷却装置30は、
下部冷却帯36からエア38を上方に吹き出して板ガラ
ス12を浮上させながら下面を急冷すると共に上部エア
チャンバ32のノズルチューブ34・・・からエア38を
吹き出して板ガラス12の上面を急冷することにより、
板ガラス12を湾曲強化ガラスとするものである。
【0017】図2は本発明に係る強化ガラス製造装置
(第1実施例)の要部斜視図である。温度分布調整部2
0は、少なくとも最前列のノズルチューブ34・・・を相
互に区画する隔壁21・・・と、隔壁21・・・の前端に形成
したガイド22・・・と、隣り合うガイド22,22間の
加熱炉15(図1に示す)側の開口部24・・・を塞ぐゲ
ート25・・・と、ゲート25・・・で開口部24・・・の開度
を調整して加熱炉15側へ流出するエア量を調整する開
度調整機構26とからなり、複数の開口部24・・・の開
度に差を付けうることで板ガラス12の幅方向の温度分
布を調整するものである。
(第1実施例)の要部斜視図である。温度分布調整部2
0は、少なくとも最前列のノズルチューブ34・・・を相
互に区画する隔壁21・・・と、隔壁21・・・の前端に形成
したガイド22・・・と、隣り合うガイド22,22間の
加熱炉15(図1に示す)側の開口部24・・・を塞ぐゲ
ート25・・・と、ゲート25・・・で開口部24・・・の開度
を調整して加熱炉15側へ流出するエア量を調整する開
度調整機構26とからなり、複数の開口部24・・・の開
度に差を付けうることで板ガラス12の幅方向の温度分
布を調整するものである。
【0018】図3は図2の3部拡大図である。隔壁21
は、上部エアチャンバ32の少なくとも最前列のノズル
チューブ34・・・を相互に区画する矩形状の板材であっ
て、下端21aから下部冷却帯36の表面37までの距
離をH1とし、隔壁21の長さLとするとき、距離H1
をノズルチューブ34の下端34aから下部冷却帯36
の表面37までの距離H2より小さく設定し(すなわ
ち、H1<H2)、かつ長さLを略250mmに設定し
たものである。
は、上部エアチャンバ32の少なくとも最前列のノズル
チューブ34・・・を相互に区画する矩形状の板材であっ
て、下端21aから下部冷却帯36の表面37までの距
離をH1とし、隔壁21の長さLとするとき、距離H1
をノズルチューブ34の下端34aから下部冷却帯36
の表面37までの距離H2より小さく設定し(すなわ
ち、H1<H2)、かつ長さLを略250mmに設定し
たものである。
【0019】隔壁21で最前列のノズルチューブ34・・
・を相互に区画することにより、ノズルチューブ34・・・
から噴射したエアを幅方向に逃がさないで、冷却装置3
0の前方に向けて案内することができる。このため、ノ
ズルチューブ34・・・から噴射した急冷用のエアを温度
調整用に効率よく利用することができる。
・を相互に区画することにより、ノズルチューブ34・・・
から噴射したエアを幅方向に逃がさないで、冷却装置3
0の前方に向けて案内することができる。このため、ノ
ズルチューブ34・・・から噴射した急冷用のエアを温度
調整用に効率よく利用することができる。
【0020】ガイド22は、上部エアチャンバ32の前
端に上端部を取り付けて、下端部22bを隔壁21の下
端部21aと同じ高さに設定し、ゲート25を案内する
案内溝22aを両側面(但し、両外側のガイド22には
内側のみに案内溝22aを形成した)に形成したもので
ある。ゲート25は、左右端をガイド22,22の案内
溝22a,22aに昇降自在に嵌め込んだ略矩形状の板
材であって、隣り合うガイド22,22間の加熱炉15
側の開口部24を開閉したり、開口部24の大きさを調
整する部材である。
端に上端部を取り付けて、下端部22bを隔壁21の下
端部21aと同じ高さに設定し、ゲート25を案内する
案内溝22aを両側面(但し、両外側のガイド22には
内側のみに案内溝22aを形成した)に形成したもので
ある。ゲート25は、左右端をガイド22,22の案内
溝22a,22aに昇降自在に嵌め込んだ略矩形状の板
材であって、隣り合うガイド22,22間の加熱炉15
側の開口部24を開閉したり、開口部24の大きさを調
整する部材である。
【0021】開度調整機構26は、上部エアチャンバ3
2の前面に取付け板27を固定し、取付け板27にブラ
ケット27a・・・を介して複数のシリンダユニット28・
・・を一定間隔をおいて取り付け、シリンダユニット28
のピストンロッド28aをピン29を介してゲート25
に取り付けたものである。
2の前面に取付け板27を固定し、取付け板27にブラ
ケット27a・・・を介して複数のシリンダユニット28・
・・を一定間隔をおいて取り付け、シリンダユニット28
のピストンロッド28aをピン29を介してゲート25
に取り付けたものである。
【0022】従って、シリンダユニット28のピストン
ロッド28aを前進させることによりゲート25で開口
部24の下端部側を塞ぐことができる。この結果、ノズ
ルチューブ34から矢印の如く吹き出したエアの流れ
をゲート25で遮って冷却装置30の前方に流れないよ
うにすることができる。また、ピストンロッド28aを
後退させることによりゲート25を開口部24の上方に
移動することができる。この結果、ノズルチューブ34
から吹き出したエアを矢印,の如く冷却装置30の
前方に流出することができる。
ロッド28aを前進させることによりゲート25で開口
部24の下端部側を塞ぐことができる。この結果、ノズ
ルチューブ34から矢印の如く吹き出したエアの流れ
をゲート25で遮って冷却装置30の前方に流れないよ
うにすることができる。また、ピストンロッド28aを
後退させることによりゲート25を開口部24の上方に
移動することができる。この結果、ノズルチューブ34
から吹き出したエアを矢印,の如く冷却装置30の
前方に流出することができる。
【0023】以上に述べたガラス冷却装置の作用を次に
説明する。図4(a),(b)は本発明に係る強化ガラ
ス製造装置(第1実施例)の第1作用説明図である。
(a)において、加熱炉15のフローティングベッド1
6からエア18が上向きに吹き出され、そのエア圧で板
ガラス12がフローティングベッド16の上方に浮上さ
れる。この状態で、板ガラス12が軟化温度まで加熱さ
れ、板ガラス12は自重でフローティングベッド16の
表面17に倣って湾曲に曲げられる。このとき、板ガラ
ス12の右側領域Eがフローティングベッド16の表面
17に倣って湾曲状に曲らなかったと仮定する。
説明する。図4(a),(b)は本発明に係る強化ガラ
ス製造装置(第1実施例)の第1作用説明図である。
(a)において、加熱炉15のフローティングベッド1
6からエア18が上向きに吹き出され、そのエア圧で板
ガラス12がフローティングベッド16の上方に浮上さ
れる。この状態で、板ガラス12が軟化温度まで加熱さ
れ、板ガラス12は自重でフローティングベッド16の
表面17に倣って湾曲に曲げられる。このとき、板ガラ
ス12の右側領域Eがフローティングベッド16の表面
17に倣って湾曲状に曲らなかったと仮定する。
【0024】(b)において、開度調整機構26の右側
3本のシリンダユニット28・・・が操作され、各々のピ
ストンロッドが後退する。これにより、右側3枚のゲー
ト25・・・が開口部24・・・の上方に移動する。一方、開
度調整機構26の左側4本のシリンダユニット28・・・
が操作され、各々のピストンロッドが前進する。これに
より、左側4枚のゲート25・・・が開口部24・・・の下端
側を塞ぐ。このため、右側3本のノズルチューブ34か
ら吹き出したエアが矢印・・・の如く板ガラス12の右
側領域Eの上面12aに流れる。なお、板ガラス12は
矢印の如く冷却装置30内に搬入される。
3本のシリンダユニット28・・・が操作され、各々のピ
ストンロッドが後退する。これにより、右側3枚のゲー
ト25・・・が開口部24・・・の上方に移動する。一方、開
度調整機構26の左側4本のシリンダユニット28・・・
が操作され、各々のピストンロッドが前進する。これに
より、左側4枚のゲート25・・・が開口部24・・・の下端
側を塞ぐ。このため、右側3本のノズルチューブ34か
ら吹き出したエアが矢印・・・の如く板ガラス12の右
側領域Eの上面12aに流れる。なお、板ガラス12は
矢印の如く冷却装置30内に搬入される。
【0025】図5(a),(b)は本発明に係る強化ガ
ラス製造装置(第1実施例)の第2作用説明図である。
(a)において、板ガラス12の左側領域Eの上面12
aにエアが流れる。従って、板ガラス12が急冷される
前に、左側領域Eの上面温度P1がその他の部分の温度
P2より下げられる。
ラス製造装置(第1実施例)の第2作用説明図である。
(a)において、板ガラス12の左側領域Eの上面12
aにエアが流れる。従って、板ガラス12が急冷される
前に、左側領域Eの上面温度P1がその他の部分の温度
P2より下げられる。
【0026】(b)において、冷却装置30は下部冷却
帯36からエア38が上方に吹き出されると共に上部エ
アチャンバ32のノズルチューブ34・・・からエア38
が下方に吹き出されている。このため、下部冷却帯36
から吹き出したエア38で板ガラス12が浮上され、こ
の状態で板ガラス12が急冷される。このとき、板ガラ
ス12の温度変化量は、右側領域Eにおいて上面12a
よりも下面12bのほうが大きくなる。従って、温度変
化量の大きい下面12b側の表面層が大きく収縮して板
ガラス12の右側領域Eが矢印の如く下側に曲げられ
る。この結果、板ガラス12が正常な湾曲形状に調整さ
れる。
帯36からエア38が上方に吹き出されると共に上部エ
アチャンバ32のノズルチューブ34・・・からエア38
が下方に吹き出されている。このため、下部冷却帯36
から吹き出したエア38で板ガラス12が浮上され、こ
の状態で板ガラス12が急冷される。このとき、板ガラ
ス12の温度変化量は、右側領域Eにおいて上面12a
よりも下面12bのほうが大きくなる。従って、温度変
化量の大きい下面12b側の表面層が大きく収縮して板
ガラス12の右側領域Eが矢印の如く下側に曲げられ
る。この結果、板ガラス12が正常な湾曲形状に調整さ
れる。
【0027】このように、本発明によれば、冷却装置で
板ガラスの急冷に使用した排気エアを積極的に利用し
て、板ガラスの幅方向の温度分布を調整することができ
る。この結果、新たなエア供給源を必要としないので設
備費を抑えることができる。
板ガラスの急冷に使用した排気エアを積極的に利用し
て、板ガラスの幅方向の温度分布を調整することができ
る。この結果、新たなエア供給源を必要としないので設
備費を抑えることができる。
【0028】ところで、本発明の開度調整機構26には
ゲート25・・・を個別に開閉制御するために、ゲート2
5・・・毎にオンオフスイッチ(図示しない)が備えられ
ている。従って、板ガラス12の所望の部分がゲート2
5・・・を通過する際に各々のオンオフスイッチを適宜操
作することにより、板ガラス12の所望の部分でゲート
25・・・を開閉操作することができる。
ゲート25・・・を個別に開閉制御するために、ゲート2
5・・・毎にオンオフスイッチ(図示しない)が備えられ
ている。従って、板ガラス12の所望の部分がゲート2
5・・・を通過する際に各々のオンオフスイッチを適宜操
作することにより、板ガラス12の所望の部分でゲート
25・・・を開閉操作することができる。
【0029】例えば、各々のオンオフスイッチを操作し
て、板ガラス12の先端部でゲート25・・・を開け、中
央部でゲート25・・・を閉じ、さらに後端部でゲート2
5・・・を開けることにより、板ガラス12の所望の部分
(前端部、中央部、後端部)において板ガラス12の上
面温度を適宜調整することができる。この結果、板ガラ
ス12の所望の部分において、板ガラス12の湾曲形状
を適宜調整することができる。
て、板ガラス12の先端部でゲート25・・・を開け、中
央部でゲート25・・・を閉じ、さらに後端部でゲート2
5・・・を開けることにより、板ガラス12の所望の部分
(前端部、中央部、後端部)において板ガラス12の上
面温度を適宜調整することができる。この結果、板ガラ
ス12の所望の部分において、板ガラス12の湾曲形状
を適宜調整することができる。
【0030】また、板ガラス12の湾曲形状を調整する
方法としては本発明の他に、冷却装置内の冷却エア噴射
量を前半分と後半分とで変える方法が知られている。こ
の方法は、例えば、前半分のノズル開口の開度を後半分
のノズル開口の開度より小さくして、前半分のノズル群
から噴射するエア量を抑え、前半分において板ガラス上
面の温度を下面温度より高くするというものである。前
半分で板ガラスの上下面に温度差を付け、後半分で引続
き板ガラスを急冷することにより板ガラスを上面側に曲
げて板ガラスの曲がりを浅くすることが可能である。
方法としては本発明の他に、冷却装置内の冷却エア噴射
量を前半分と後半分とで変える方法が知られている。こ
の方法は、例えば、前半分のノズル開口の開度を後半分
のノズル開口の開度より小さくして、前半分のノズル群
から噴射するエア量を抑え、前半分において板ガラス上
面の温度を下面温度より高くするというものである。前
半分で板ガラスの上下面に温度差を付け、後半分で引続
き板ガラスを急冷することにより板ガラスを上面側に曲
げて板ガラスの曲がりを浅くすることが可能である。
【0031】しかし、この方法ではエア量を、冷却装置
内の前半分と後半分とで変えるために、板ガラスが前半
分の領域から後半分の領域に移るときに板ガラスにかか
るエア圧のバランスが崩れて板ガラスの搬送が不安定に
なる。このため、板ガラスが冷却装置に接触して破損す
ることがあり好ましくない。さらに、この方法では前半
分のノズル開口を小さく絞って、前半分のノズル群から
噴射するエア量を抑えるので、エアの流路抵抗が大きく
なる。このため、エネルギの損失が大きく、そのことが
コストアップの要因になる。
内の前半分と後半分とで変えるために、板ガラスが前半
分の領域から後半分の領域に移るときに板ガラスにかか
るエア圧のバランスが崩れて板ガラスの搬送が不安定に
なる。このため、板ガラスが冷却装置に接触して破損す
ることがあり好ましくない。さらに、この方法では前半
分のノズル開口を小さく絞って、前半分のノズル群から
噴射するエア量を抑えるので、エアの流路抵抗が大きく
なる。このため、エネルギの損失が大きく、そのことが
コストアップの要因になる。
【0032】一方、本発明は、冷却装置30の排気エア
を利用して、板ガラスが冷却装置に搬入する前に板ガラ
ス12の温度分布を調整するものである。このため、冷
却装置30のエア量を前半分と後半分とで変える必要は
ない。従って、板ガラス12を冷却装置で冷却する際
に、冷却装置の前半分の領域から後半分の領域に移ると
きに板ガラス12にかかるエア圧のバランスが崩れな
い。このため、板ガラス12を安定的に搬送することが
できるので、板ガラス12が冷却装置30に接触して破
損することもない。この結果、強化ガラスの歩留りや稼
働率を高めることが可能になる。さらに、ノズル開口を
小さく絞ってエアの噴射量を抑える必要もないのでエネ
ルギの損失もない。
を利用して、板ガラスが冷却装置に搬入する前に板ガラ
ス12の温度分布を調整するものである。このため、冷
却装置30のエア量を前半分と後半分とで変える必要は
ない。従って、板ガラス12を冷却装置で冷却する際
に、冷却装置の前半分の領域から後半分の領域に移ると
きに板ガラス12にかかるエア圧のバランスが崩れな
い。このため、板ガラス12を安定的に搬送することが
できるので、板ガラス12が冷却装置30に接触して破
損することもない。この結果、強化ガラスの歩留りや稼
働率を高めることが可能になる。さらに、ノズル開口を
小さく絞ってエアの噴射量を抑える必要もないのでエネ
ルギの損失もない。
【0033】次に、第2実施例及び第3実施例を説明す
る。なお、第1実施例と同一部材については同一符号を
付して説明を省略する。図6は本発明に係る強化ガラス
製造装置(第2実施例)の斜視図である。強化ガラス製
造装置40は、温度分布調整部20のガイド22・・・に
エア案内壁42・・・を取り付け、これらのエア案内壁4
2・・・を前方に(すなわち、加熱炉側に)延ばしたもの
である。従って、ゲート25が上方に移動して開口部2
4(図3に示す)を開けることで、ノズルチューブ34
から吹き出したエアの流出量が矢印,の如くL2と
比較的長く確保される。このため、ノズルチューブ34
から吹き出したエアをより効率よく利用して、板ガラス
12により確実に所望の温度分布を付けることができ
る。
る。なお、第1実施例と同一部材については同一符号を
付して説明を省略する。図6は本発明に係る強化ガラス
製造装置(第2実施例)の斜視図である。強化ガラス製
造装置40は、温度分布調整部20のガイド22・・・に
エア案内壁42・・・を取り付け、これらのエア案内壁4
2・・・を前方に(すなわち、加熱炉側に)延ばしたもの
である。従って、ゲート25が上方に移動して開口部2
4(図3に示す)を開けることで、ノズルチューブ34
から吹き出したエアの流出量が矢印,の如くL2と
比較的長く確保される。このため、ノズルチューブ34
から吹き出したエアをより効率よく利用して、板ガラス
12により確実に所望の温度分布を付けることができ
る。
【0034】図7は本発明に係る強化ガラス製造装置
(第3実施例)の平面図である。強化ガラス製造装置5
0は、第1実施例の開度調整機構26を開度調整機構5
2に代えたものである。開度調整機構52は、上部エア
チャンバ32の前面に取付け板53を固定し、取付け板
53のブラケット54に軸受55・・・を回転自在に取り
付け、軸受55・・・にボールねじ56・・・を取り付け、ボ
ールねじ56・・・の下端にゲート25・・・を取り付け、軸
受55・・・にギヤ57・・・を取り付け、ギヤ57・・・に駆
動ギヤ58・・・を噛み合わせ、駆動ギヤ58・・・を駆動モ
ータ59・・・に取り付け、駆動モータ59・・・を取付け板
53に取付けたものである。
(第3実施例)の平面図である。強化ガラス製造装置5
0は、第1実施例の開度調整機構26を開度調整機構5
2に代えたものである。開度調整機構52は、上部エア
チャンバ32の前面に取付け板53を固定し、取付け板
53のブラケット54に軸受55・・・を回転自在に取り
付け、軸受55・・・にボールねじ56・・・を取り付け、ボ
ールねじ56・・・の下端にゲート25・・・を取り付け、軸
受55・・・にギヤ57・・・を取り付け、ギヤ57・・・に駆
動ギヤ58・・・を噛み合わせ、駆動ギヤ58・・・を駆動モ
ータ59・・・に取り付け、駆動モータ59・・・を取付け板
53に取付けたものである。
【0035】駆動モータ59・・・を任意に駆動すること
により、一例として左側の3枚のゲート25・・・を全開
位置まで開け、右側の3枚のゲート25・・・を中間位置
まで開け、中央のゲート25を閉じた状態を示す。この
結果、左側の開口部24から比較的多量のエアを流すこ
とができ、右側の開口部24・・・から比較的少量のエア
を流すことができる。
により、一例として左側の3枚のゲート25・・・を全開
位置まで開け、右側の3枚のゲート25・・・を中間位置
まで開け、中央のゲート25を閉じた状態を示す。この
結果、左側の開口部24から比較的多量のエアを流すこ
とができ、右側の開口部24・・・から比較的少量のエア
を流すことができる。
【0036】このように、開度調整機構52は、ゲート
25・・・を開閉位置に切換えることができ、さらに開口
部24・・・の開放状態を調節することができる。従っ
て、板ガラス12により効率よく温度分布を付けて、板
ガラス12の曲げをより効率よく調整することができ
る。
25・・・を開閉位置に切換えることができ、さらに開口
部24・・・の開放状態を調節することができる。従っ
て、板ガラス12により効率よく温度分布を付けて、板
ガラス12の曲げをより効率よく調整することができ
る。
【0037】なお、前記実施の形態では、温度分布調整
部20に隔壁21を備えた例について説明したが、隔壁
21を除去してゲート25だけの構成にしても同様の効
果を得ることができる。隔壁21を除去することで構成
を簡素にして設備コストを抑えることができる。
部20に隔壁21を備えた例について説明したが、隔壁
21を除去してゲート25だけの構成にしても同様の効
果を得ることができる。隔壁21を除去することで構成
を簡素にして設備コストを抑えることができる。
【0038】また、前記実施の形態では、隔壁21を矩
形状の板材として説明したが、その他に金網やパンチン
グメタルを使用してもよい。また、隔壁21の長さLを
略250mmに設定したが、隔壁21の長さLを任意に
設定してもよい。さらに、複数のゲート25・・・の開閉
状態は板ガラスの調整状態を考慮して任意に設定するこ
とができる。
形状の板材として説明したが、その他に金網やパンチン
グメタルを使用してもよい。また、隔壁21の長さLを
略250mmに設定したが、隔壁21の長さLを任意に
設定してもよい。さらに、複数のゲート25・・・の開閉
状態は板ガラスの調整状態を考慮して任意に設定するこ
とができる。
【0039】また、前記実施の形態では、フロート板ガ
ラスを急冷する例を説明したが、フロート板ガラスの他
に、みがき板ガラスや型板ガラスなどの板ガラスに適用
することもできる。さらに、強化ガラスを自動車用のサ
イドドアに使用するものとして説明したが、強化ガラス
の使用箇所は任意に設定することができる。
ラスを急冷する例を説明したが、フロート板ガラスの他
に、みがき板ガラスや型板ガラスなどの板ガラスに適用
することもできる。さらに、強化ガラスを自動車用のサ
イドドアに使用するものとして説明したが、強化ガラス
の使用箇所は任意に設定することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の強化ガラス製造装置によれば、最前列
のノズルチューブに沿って複数のゲートが配置され、こ
れらのゲートが開度調整機構で昇降されることにより加
熱炉側へ流出するエア量が調整される。従って、複数の
ゲートの昇降状態に差を付けることで冷却装置から加熱
炉側へ流出するエア量が調整され、板ガラスの幅方向の
温度分布が調整される。
する。請求項1の強化ガラス製造装置によれば、最前列
のノズルチューブに沿って複数のゲートが配置され、こ
れらのゲートが開度調整機構で昇降されることにより加
熱炉側へ流出するエア量が調整される。従って、複数の
ゲートの昇降状態に差を付けることで冷却装置から加熱
炉側へ流出するエア量が調整され、板ガラスの幅方向の
温度分布が調整される。
【0041】このように、冷却装置で板ガラスの急冷に
使用した排気エアを積極的に利用して、板ガラスの幅方
向の温度分布を調整することができる。この結果、新た
なエア供給源を必要としないので設備費を抑えて、強化
ガラスのコストアップを抑えことができる。
使用した排気エアを積極的に利用して、板ガラスの幅方
向の温度分布を調整することができる。この結果、新た
なエア供給源を必要としないので設備費を抑えて、強化
ガラスのコストアップを抑えことができる。
【0042】請求項2の強化ガラス製造装置によれば、
上部エアチャンバの最前列のノズルチューブが隔壁で区
画され、隣り合う隔壁間の加熱炉側の開口部にゲートが
取付けられ、ゲートが開度調整機構で昇降されて開口部
の開度が調整される。このため、開度調整機構で開口部
の開度を調整して複数の開口部の開度に差を付けること
ができる。従って、冷却装置から加熱炉側へ流出するエ
ア量を調整して板ガラスの幅方向の温度分布を調整する
ことができる。さらに、上部エアチャンバの少なくとも
最前列のノズルチューブが隔壁で区画されたので、ノズ
ルチューブから噴射した冷却用のエアが温度調整用によ
り効率よく利用される。
上部エアチャンバの最前列のノズルチューブが隔壁で区
画され、隣り合う隔壁間の加熱炉側の開口部にゲートが
取付けられ、ゲートが開度調整機構で昇降されて開口部
の開度が調整される。このため、開度調整機構で開口部
の開度を調整して複数の開口部の開度に差を付けること
ができる。従って、冷却装置から加熱炉側へ流出するエ
ア量を調整して板ガラスの幅方向の温度分布を調整する
ことができる。さらに、上部エアチャンバの少なくとも
最前列のノズルチューブが隔壁で区画されたので、ノズ
ルチューブから噴射した冷却用のエアが温度調整用によ
り効率よく利用される。
【0043】このように、冷却装置で板ガラスの急冷に
使用した排気エアをより積極的に利用して、板ガラスの
幅方向の温度分布をより良好に調整することができる。
この結果、新たなエア供給源を必要としないので設備費
を抑えて、強化ガラスのコストアップを抑えことができ
る。
使用した排気エアをより積極的に利用して、板ガラスの
幅方向の温度分布をより良好に調整することができる。
この結果、新たなエア供給源を必要としないので設備費
を抑えて、強化ガラスのコストアップを抑えことができ
る。
【図1】本発明に係る強化ガラス製造装置(第1実施
例)の側面図
例)の側面図
【図2】本発明に係る強化ガラス製造装置(第1実施
例)の要部斜視図
例)の要部斜視図
【図3】図2の3部拡大図
【図4】本発明に係る強化ガラス製造装置(第1実施
例)の第1作用説明図
例)の第1作用説明図
【図5】本発明に係る強化ガラス製造装置(第1実施
例)の第2作用説明図
例)の第2作用説明図
【図6】本発明に係る強化ガラス製造装置(第2実施
例)の斜視図
例)の斜視図
【図7】本発明に係る強化ガラス製造装置(第3実施
例)の平面図
例)の平面図
【図8】従来の強化ガラス製造方法の第1原理図
【図9】従来の強化ガラス製造方法の第2原理図
10,40,50…強化ガラス製造装置、12…板ガラ
ス、15…加熱炉、20…温度分布調整部、21…隔
壁、24…開口部、25…ゲート、26,52…開度調
整機構、30…冷却装置、31…上部冷却帯、32…上
部エアチャンバ、34…ノズルチューブ、36…下部冷
却帯、38…エア。
ス、15…加熱炉、20…温度分布調整部、21…隔
壁、24…開口部、25…ゲート、26,52…開度調
整機構、30…冷却装置、31…上部冷却帯、32…上
部エアチャンバ、34…ノズルチューブ、36…下部冷
却帯、38…エア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二神 享 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G015 CA05 CA08 CA10 CB01 CC01 GA01
Claims (2)
- 【請求項1】 板ガラスの加熱炉と、加熱直後の板ガラ
スの幅方向の温度分布を調整する温度分布調整部と、温
度分布を調整した板ガラスを急冷する冷却装置とからな
る強化ガラス製造装置において、 前記冷却装置は、上部エアチャンバから垂下した十分に
長い複数本のノズルチューブを備えた上部冷却帯と、エ
アを吹き上げる下部冷却帯とからなり、 前記温度分布調整部は、最前列のノズルチューブに沿っ
て配置した複数のゲートと、これらのゲートを昇降させ
て加熱炉側へ流出するエア量を調整する開度調整機構と
からなり、複数のゲートの昇降状態に差を付けうること
で板ガラス上面の幅方向の温度分布を調整するものであ
り、 この様な温度分布調整部を、上部冷却帯に一体的に形成
したことを特徴とする強化ガラス製造装置。 - 【請求項2】 板ガラスの加熱炉と、加熱直後の板ガラ
スの幅方向の温度分布を調整する温度分布調整部と、温
度分布を調整した板ガラスを急冷する冷却装置とからな
る強化ガラス製造装置において、 前記冷却装置は、上部エアチャンバから垂下した十分に
長い複数本のノズルチューブを備えた上部冷却帯と、エ
アを吹き上げる下部冷却帯とからなり、 前記温度分布調整部は、前記上部エアチャンバの下面に
少なくとも最前列のノズルチューブを相互に区画する隔
壁と、隣り合う隔壁間の加熱炉側の開口部を塞ぐゲート
と、開口部の開度を調整して加熱炉側へ流出するエア量
を調整する開度調整機構とからなり、複数の開口部の開
度に差を付けうることで板ガラス上面の幅方向の温度分
布を調整するものであり、 この様な温度分布調整部を、上部冷却帯に一体的に形成
したことを特徴とする強化ガラス製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221195A JP2001048561A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 強化ガラス製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221195A JP2001048561A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 強化ガラス製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001048561A true JP2001048561A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16762969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11221195A Pending JP2001048561A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 強化ガラス製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001048561A (ja) |
Cited By (9)
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CN104291667A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-01-21 | 苏州安泰空气技术有限公司 | 玻璃基板的快速连续移动洁净冷却系统 |
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CN112624584A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-09 | 江苏金桥玻璃科技有限公司 | 一种具有快速降温功能的钢化玻璃钢化炉 |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP11221195A patent/JP2001048561A/ja active Pending
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