JP4583336B2 - アスファルト改質剤 - Google Patents

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Description

本発明は、アスファルトに好適な性質を付与するアスファルト改質剤に関する。さらに詳しくは、アスファルトの軟化点、粘弾性、強靭性、高温粘度、低温可撓性などを向上させる、アスファルトとの相溶性がよい熱可塑性エラストマーの安定な水性乳化分散液よりなるアスファルト改質剤に関する。
近年、アスファルトにゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂などの高分子材料を添加することにより、軟化点、60℃粘度、タフネス、テナシティなどを改善した改質アスファルトが、舗装の耐流動性、耐摩耗性、強靭性などの向上を目的として使用され、その効果も確認されてきている。従来の改質剤または改質方法として以下のものが知られている。
(1)スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、天然ゴムなどのゴムの水性乳化分散体をアスファルトに添加し、水を蒸発させて改質アスファルトを得る方法。
(2)スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)などの熱可塑性エラストマーをクラム、ペレット、粉末などの固形状態でアスファルトに添加し、改質アスファルトを得る方法。
(3)エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を水性乳化分散体または固形状態でアスファルトに添加し、改質アスファルトを得る方法。
(4)前記(1)、(2)および(3)を組み合わせて用いる方法。
(5)特開平2−292368号公報に示されている、前記(2)の熱可塑性エラストマーを陰イオン性界面活性剤/非イオン性界面活性剤を100/0〜60/40の比率(重量比)で使用して水性乳化分散体とし、アスファルトに添加し、改質アスファルトを得る方法。
(6)特開平3−259954号公報に示されている、前記(2)の熱可塑性エラストマーのうち、とくにA−B−Aタイプのテーパーブロックコポリマーの固形状態もしくは界面活性剤で水性乳化分散体としたものをアスファルトに添加し、改質アスファルトを得る方法。
(7)特公昭52−15100号公報、同52−22651号公報に示されている、ブロックコポリマーを特定の2種の乳化剤で濃縮ラテックスにし、ラテックス添加アスファルトに利用する方法。
前記(1)の方法は、プラントミックスタイプの改質剤として実用に供されているが、耐流動性を付与するためには分子量の大きなゴムあるいはゲル分を含んだゴムを使用する必要があり、そのため多量にアスファルトに添加すると改質アスファルトの粘度が大きくなりすぎて施工性を損う問題がある。
前記(2)の方法は、プレミックスタイプの改質剤として実用に供されているが、アスファルトに溶解するに際し、高剪断力がかかる特殊な溶解装置を必要とし、アスファルトへの溶解性が良好なブロック共重合体しか使用できない問題がある。
前記(3)の方法は、実用上充分な耐流動性と低温伸度などの可撓性の両立が困難である。
前記(4)は(1)と(2)と(3)の組み合わせであるが、各方法の欠点を本質的には解決することができない。
前記(5)の方法は、(2)の問題点である特殊な溶解装置を不要とする利点があるが、得られる水性乳化分散体の安定性がわるく、貯蔵中に改質剤成分が分散媒から分離し、改質剤のアスファルトへの溶解不良を起こすという問題がある。
前記(6)の方法は、特殊なテーパーブロックコポリマーを使用し、完全に純粋なブロックコポリマーを添加した場合と比較して、低温および室温での性能を改善しているが、耐流動性のような高温性能の改善は不充分である。
前記(7)の方法は、(5)の方法と同様に、特殊な溶解装置を不要とする利点があるが、機械的安定性が不充分で、濃縮ラテックスをポンプを用いてアスファルトに投入するときに、ポンプの剪断力でラテックスが破壊され、改質剤ポリマーが分散媒から分離し、アスファルトへの改質剤の溶解不良やポンプ詰まりを起こす問題がある。
本発明は、前述した改質剤または改質方法のうちの水性乳化分散型改質剤の安定性がわるいために、アスファルトと混合したときに均一な混合物を得るのに長時間を要し、作業性がよくないという問題を克服し、アスファルトに添加して簡便に溶解させることができ、アスファルトの耐流動性、強靭性、低温可撓性などを改善し、多量に添加した場合でも良好な施工性が得られ、容易に製造することができる安定なアスファルト改質剤を得るためになされたものであり、
(イ)熱可塑性エラストマー、(ロ)乳化剤ならびに(ハ)キサンタンガムおよびラムザンガムのうちの少なくとも1種を含む水性乳化分散液よりなるアスファルト改質剤であって、該乳化剤が、モノスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ジスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、およびトリスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物を含むスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ならびに、モノベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ジベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、およびトリ以上のベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物を含むベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の非イオン性乳化剤、およびロジン酸塩であるアスファルト改質剤(請求項1)、
乳化剤として、さらに陽イオン性乳化剤を含む請求項1記載の改質剤(請求項2)、
キサンタンガムおよびラムザンガム以外の増粘剤をさらに含有する請求項1または2記載の改質剤(請求項3)、および
前記増粘剤が、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ベントナイトおよびアルミノシリケートよりなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項3記載の改質剤(請求項4)
に関する。
本発明のアスファルト改質剤は、経日安定性、機械的安定性が良好であり、アスファルトへの溶解性が良好である。
このような本発明のアスファルト改質剤は、アスファルトへの混合、溶解が簡便で、アスファルトの軟化点、粘弾性特性、強靭性、高温粘度などを向上させることができるので、舗装の耐流動性、耐磨耗性、強靭性などを改良し、舗装の長寿命化を図ることができる。また、従来の固形熱可塑性エラストマーでは困難であったアスファルト乳剤の改質を容易に行なうことができるので、常温舗装用合材やコート材の改質にも有効である。さらに熱アスファルトの低温可撓性を改善するので、防水材などの改質にも有効である。
本発明に使用される熱可塑性エラストマーは、アスファルトとの相溶性が良好で、アスファルトに加えた場合にアスファルトの軟化点、粘弾性、強靭性、高温粘度、低温可撓性などを向上させることができる成分として使用されるものである。
前記熱可塑性エラストマーとしては、従来からアスファルト改質剤に使用されているものであればとくに限定なく使用することができる。その例としては、たとえば一般式:
A−B−A、(A−B)n、B−(A−B)nおよび(A−B)n−A
(式中、Aは25℃以上の2次転移温度を有する非弾性重合体ブロック、Bは10℃以下の2次転移温度を有する弾性重合体ブロック、nは2以上の整数)で表わされるブロック共重合体があげられる。
前記非弾性重合体ブロックとしては、たとえばスチレン、α−メチルスチレンなどのモノビニル芳香族炭化水素から選ばれた単量体の単独重合体ブロックまたは2種以上からなる共重合体ブロック、モノビニル芳香族炭化水素と下記Bブロック成分の脂肪族共役ジエン化合物とのテーパー型共重合体ブロック、前記モノビニル芳香族炭化水素と脂肪族共役ジエン化合物とのランダム共重合体ブロックなどがあげられる。該ブロックの具体例としては、スチレン重合体、スチレンとα−メチルスチレンとの共重合体、スチレンとブタジエンあるいはイソプレンとのテーパー型共重合体、スチレンとブタジエンあるいはイソプレンとのランダム共重合体などのブロックがあげられ、その分子量としては、一般的に1,000〜200,000、さらには10,000〜50,000のものが使用される。
また、前記弾性重合体ブロックとしては、たとえばブタジエン、イソプレンなどの脂肪族共役ジエン化合物から選ばれた単量体の単独重合体ブロック、2種以上からなる共重合体ブロック、脂肪族共役ジエン化合物とモノビニル芳香族化合物とのテーパー型共重合体、脂肪族共役ジエン化合物とモノビニル芳香族化合物とのランダム共重合体、さらにはこれらの重合体を水添した重合体などがあげられる。該ブロックの具体例としては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、ブタジエンとイソプレンの共重合体、スチレンとブタジエンあるいはイソプレンのテーパー型共重合体、スチレンとブタジエンあるいはイソプレンのランダム共重合体、水添したブタジエン重合体、水添したスチレンとブタジエンの共重合体などのブロックがあげられ、その分子量としては、一般に5、000〜500,000、さらには100,000〜350,000のものが使用される。
前記ブロック共重合体中における非弾性重合体ブロックの含有率は全重合体に対して10〜70%、さらには20〜40%であるのが好ましい。該含有率が前記範囲外の場合には熱可塑性エラストマーとしての特徴が発現しにくくなる。
前記ブロック共重合体の分子量は10,000〜700,000、さらには100,000〜500,000が好ましい。該分子量が10,000未満では、ラテックスから得られる皮膜の機械的強度が充分でなくなる傾向が生じ、700,000をこえると、乳化時の溶液粘度が高くなりすぎる、乳化が不完全になったり困難となり、得られるラテックスの性能に悪影響を及ぼす傾向が生じる。
前記ブロック共重合体の具体例としては、たとえばSBSブロック共重合体、SISブロック共重合体、水添SBSブロック共重合体などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ブロック共重合体は、リビング重合開始剤の存在下に、単量体をブロック毎に順次重合させる方法、反応性の異なる2種以上の単量体を同時に投入して重合させ、ブロック共重合体を得る方法、前記開始剤によるリビングブロック共重合体をカップリングする方法などにより得ることができる。
前記ブロック重合体から該ブロック共重合体ラテックスを製造する際のポリマー溶液は重合溶液をそのまま用いてもよく、また該ブロック共重合体の固形状物をベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロオクタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクレン、二塩化メタンなどの溶剤に溶解させて使用してもよい。ポリマー溶液は通常5〜30%の濃度の範囲で用いるのが好ましい。
本発明では、前記熱可塑性エラストマーを乳化・分散させるために、乳化剤が使用される。
前記乳化剤としては、前記熱可塑性エラストマーを乳化・分散させることができるものである限り特別な限定はなく、たとえば非イオン性乳化剤、陰イオン性乳化剤、陽イオン性乳化剤などが使用される。前記乳化剤は1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ただし、陰イオン性乳化剤と陽イオン性乳化剤を組み合わせて用いることは、通常はない。
前記非イオン性乳化剤としては、たとえばアルキルポリオキシエチレンエーテル(アルキル基の炭素数は8〜22)、アルキルフェノールポリオキシエチレンエーテル(アルキル基の炭素数は8〜12)、アルキルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル(アルキル基の炭素数は8〜22、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンのブロックはどちらが先に付加していてもよい、また、ランダム付加していてもよい)、脂肪酸ポリオキシエチレンエステル(脂肪酸は炭素数8〜22の飽和または不飽和脂肪酸)、ポリオキシエチレン(硬化)ひまし油、アルキルポリオキシエチレンアミン(アルキル基の炭素数は8〜18)、アルキルポリオキシエチレンアミド(アルキル基の炭素数は8〜18)などの1種以上(以下、これらの乳化剤を通常の非イオン性乳化剤ともいう)や、スチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ポリアルキレンポリアミンポリアルキレンオキシド付加物、多価アルコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステルポリアルキレンオキシド付加物およびベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物のうちの1種以上(以下、特定の乳化剤ともいう)などがあげられる。
前記熱可塑性エラストマーの乳化・分散に特定の乳化剤を使用する場合には、製造されるアスファルト改質剤の経時安定性および機械的安定性を良好にすることができる。また、熱可塑性エラストマーの乳化・分散時に熱可塑性エラストマー溶液の製造に使用される有機溶剤(たとえばトルエン、キシレン、ベンゼン、シクロヘキサン、シクロオクタンなど)を減圧除去する際の泡立を抑制することにより、脱溶剤を短時間に容易に実施することができ、熱的にまた保存上安定な水性乳化分散液を製造することができる。
前記スチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物とは、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化フェノールおよびトリスチレン化フェノール(トリスチレン化フェノールには、テトラ以上のスチレン化フェノールが少量混入していてもよい、以下同様)のうちの1種以上に炭素数2〜4のアルキレンオキシド(たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)を付加重合させたものである。たとえばジスチレン化フェノールポリエチレンオキシド付加物は次式で示される。
Figure 0004583336
前記スチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物の好ましい具体例としては、たとえばエチレンオキシド平均付加モル数が20モルのモノスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物:ジスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物:トリスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物=10〜20:40〜55:30〜45(重量比)の割合で合計量が100になるように含まれるものなどがあげられる。なお、前記トリスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物には、テトラ以上のスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物が少量混入していてもよい。
前記ポリアルキレンポリアミンポリアルキレンオキシド付加物とは、たとえばポリエチレンイミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミンなどのポリアルキレンポリアミンに、炭素数2〜4のアルキレンオキシド、たとえばエチレンオキシドとプロピレンオキシドまたはブチレンオキシドとをブロックまたはランダム付加重合させたものである。
前記ポリアルキレンポリアミンポリアルキレンオキシド付加物の好ましい具体例としては、たとえばポリエチレンイミン(たとえば分子量1200または1800のもの)にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドをランダムまたはブロック付加してなる多官能チッ素系ポリエーテル化合物などがあげられる。
前記多価アルコール脂肪酸エステルとは、たとえば3〜8価の多価アルコールと炭素数8〜22の飽和または不飽和脂肪酸とからなり、ソルビタンを例にとれば水酸基が1分子当り平均2〜3個残存しているもの、ショ糖を例にとれば水酸基が1分子当り平均5〜7個残存しているものである。
前記多価アルコールの具体例としては、たとえばグリセリン、ジグセリン、ソルビトール、ソルバイドや前述のソルビタン、ショ糖などがあげられる。
また、前記飽和または不飽和脂肪酸の具体例としては、たとえばラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、炭素数8〜22の直鎖状または分岐を有する合成飽和脂肪酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸などの不飽和脂肪酸などがあげられる。
前記多価アルコール脂肪酸エステルの好ましい具体例としては、たとえばソルビタンオレイン酸エステル(モノ、ジ、トリ、テトラエステルの分布があり、1分子当り平均2〜3個の水酸基を有するもの)などがあげられる。
前記多価アルコール脂肪酸エステルポリアルキレンオキシド付加物とは、たとえば3〜8価の多価アルコールと炭素数8〜22の飽和または不飽和脂肪酸とからなり、ソルビタンを例にとれば水酸基が1分子当り平均2〜3個残存している多価アルコール脂肪酸エステル、ショ糖を例にとれば水酸基が1分子当り平均5〜7個残存している多価アルコール脂肪酸エステルに、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)を付加重合させたものである。
前記多価アルコールおよび飽和または不飽和脂肪酸としては、前記多価アルコール脂肪酸エステルの製造に使用したものと同じものが使用される。
前記多価アルコール脂肪酸エステルポリアルキレンオキシド付加物の好ましい具体例としては、たとえばアトラス社のTween60、Tween80、Tween85、第一工業製薬(株)のソルゲンTW−20、ソルゲンTW−60、ソルゲンTW−80などがあげられる。
前記ベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物とは、モノベンジル化フェノール、ジベンジル化フェノールおよびトリベンジル化フェノール、(トリベンジル化フェノールには、テトラ以上のベンジル化フェノールが少量混入していてもよい、以下同様)のうちの1種以上に、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキサイド)を付加重合させたものである。たとえばジベンジル化フェノールポリエチレンオキシド付加物は次式で示される。
Figure 0004583336
前記ベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物の好ましい具体例としては、たとえばエチレンオキシド平均付加モル数が20モルのモノベンジル化フェノールエチレンオキシド付加物:ジベンジル化フェノールエチレンオキシド付加物:トリベンジル化フェノールエチレンオキシド付加物=10〜20:40〜55:30〜45(重量比)の割合で合計量が100になるように含まれるものなどがあげられる。なお、前記トリベンジル化フェノールエチレンオキシド付加物には、テトラ以上のベンジル化フェノールポリエチレンオキシド付加物が少量混入していてもよい。
前記特定の乳化剤は、1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらのうちでは、スチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物が、化学組成の多分散度が高く(疎水基、親水基ともに幅広い分布をもっており)、乳化される熱可塑性エラストマーの化学組成の多分散度が高いのとあいまって乳化性能が良好でエマルジョン製造時の泡トラブルが少なくなる点から好ましい。
前記特定の乳化剤は、それらだけを非イオン性乳化剤として用いてもよいが、通常の非イオン性乳化剤と組み合わせて用いてもよい。
前記通常の非イオン性乳化剤の具体例としては、ノニルフェノールエチレンオキシド付加物、高級アルコールエチレンオキシド付加物、高級脂肪酸エチレンオキシド付加物、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、高級脂肪族アミンまたは高級脂肪族アミドのエチレンオキシド付加物などがあげられる。
前記特定の乳化剤と通常の非イオン性乳化剤とを組み合わせて用いる場合、目的に応じて適宜使用割合を決めて使用すればよい。
前記陰イオン性乳化剤としては、たとえばカルボン酸型陰イオン性乳化剤、硫酸エステル型陰イオン性乳化剤、スルホン酸型陰イオン性乳化剤、リン酸エステル型陰イオン性乳化剤などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。強い乳化性を示す陰イオン性乳化剤を使用する場合には、熱可塑性エラストマー(ブロック共重合体)に対する乳化剤の使用量を少なくし、得られるアスファルトの耐水性を向上させることができる。
前記カルボン酸型陰イオン性乳化剤の具体例としては、たとえば高級脂肪酸塩、松の木の抽出などによって得られる樹脂酸の塩であるロジン酸塩、石油に含まれるカルボン酸の塩であるナフテン酸塩、C8〜18のアルキル基またはアルキルフェニル基を有するポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、C8〜18の不飽和炭化水素基を有するアルケニルコハク酸塩、C8〜18の飽和または不飽和炭化水素基を有するN−アシルサルコシン塩、C8〜18の飽和または不飽和炭化水素基を有するN−アシルグルタミン酸塩などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、ロジン酸塩(ロジン石鹸)がエマルジョン製造における脱溶媒(通常脱トルエン)時の泡立が少なく、エマルジョンの安定性もよくなる。
前記硫酸エステル型陰イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC8〜18の飽和または不飽和炭化水素基を有する硫酸第1アルキル塩、C8〜18のアルキル基を有する第2級アルコール硫酸エステル塩、C8〜18の飽和または不飽和炭化水素基を有する硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、C8〜12のアルキル基を有する硫酸アルキルフェニルポリオキシエチレン塩、C11〜17の飽和または不飽和炭化水素基を有する硫酸モノアシルグリセリン塩、C11〜17の飽和または不飽和炭化水素基を有するアシルアミノ硫酸エステル塩、オリブ油、ひまし油、綿実油、なたね油、牛脂などの油脂中の2重結合や水酸基が硫酸エステル化(一部アシルグリセリンの加水分解、硫酸化も起こっている)である硫酸化油、オレイン酸、リシノール酸などの2重結合、水酸基を有する脂肪酸のプロピル、ブチルエステルなどの硫酸エステル化物の塩である硫酸化脂肪酸アルキルエステルなどがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記スルホン酸型陰イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC8〜19のα−オレフィンスルホン酸(AOS)塩、C8〜20のn−パラフィンから得られる第2アルカンスルホン酸塩、C12〜18の脂肪酸のメチル、イソプロピルエステルなどのα−スルホン化物の塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、C11〜17の飽和または不飽和炭化水素基を有するアシルイセチオン酸塩、C11〜17の飽和または不飽和の炭化水素基を有するN−アシル−N−メタルタウリン酸、C2〜20の直鎖または分岐鎖アルキル基を有するジアルキルスルホコハク酸、C9〜13の直鎖または分岐鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS、LAS)、C3〜5の直鎖または分岐鎖アルキル基を有するアルキルナフタレンスルホン酸塩、C12のアルキル基を有するアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、石油スルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記リン酸エステル型陰イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC8〜18のアルキル基を有するリン酸アルキル塩(通常は、リン酸モノエステル塩、ジエステル塩の混合物として存在する)、C8〜18のアルキル基を有するリン酸アルキルポリオキシエチレン塩(通常はモノエステル塩とジエステル塩との混合物として存在する)、C8〜18のアルキル基を有するリン酸アルキルポリオキシエチレン塩(通常はモノエステル塩とジエステル塩との混合物として存在する)などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、前記陰イオン性乳化剤を形成する陽イオンは、Na+、K+などのアルカリ金属イオン、アルカノールアミン・H+、アミン・H+などである。
前記陰イオン性乳化剤などに使用される原料のアルコールの具体例としては、たとえば1,2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、アルフォール、ドバノールなどの合成第1級アルコール、タージトールS、ソフタノール、オキソアルコールなどの合成第2級アルコール、ベンジルアルコール、およびフェノールとしてオクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノールのC8〜22のもの、アミンの具体例としては、ラウリルアミン、ラウリルメチルアミン、ジオレイルアミンなどの高級アミン、カルボン酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ロジン酸などがあげられる。
前記非イオン性乳化剤および陰イオン性乳化剤を組み合わせて使用する場合の使用割合としては、全量が100部となるように非イオン性乳化剤50〜80部、さらには55〜75部、とくには60〜70部使用するのが、熱可塑性エラストマー水性分散体の製造途中の熱可塑性エラストマーと溶剤とからなる混合物の乳化性、溶剤留去工程での泡立ち防止、熱可塑性エラストマー水性分散体やさらに後述する増粘剤を加えた水性乳化分散液の保存安定性などの点から好ましい。
前記陽イオン性乳化剤としては、たとえばアルキルアミン塩型陽イオン性乳化剤、アシルアミン塩型陽イオン性乳化剤、第4級アンモニウム塩型陽イオン性乳化剤、アミド結合含有アンモニウム塩型陽イオン性乳化剤、エステル結合またはエーテル結合含有アンモニウム塩型陽イオン性乳化剤、イミダゾリンまたはイミダゾリウム塩型陽イオン性乳化剤、アミン誘導体型陽イオン性乳化剤などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記アルキルアミン塩型陽イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC12〜18のアルキル基を有する第1級アミン塩(塩酸塩、酢酸塩など)、C17のアルキル基またはアルケニル基を有するアシルアミノエチルジエチルアミン塩(塩酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、乳酸塩など)、C12〜18のアルキル基を有するN−アルキルポリアルキレンポリアミン塩(塩酸塩、酢酸塩、アルキレン基のC数は2〜3、アルキレンアミン基の繰返し数は1〜3)、C17のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪酸ポリエチレンポリアミド塩(塩酸塩、エチレンアミン基の繰返し数は2)、C17のアルキル基を有するジエチルアミノエチルアミド塩(塩酸塩、酢酸塩、乳酸塩など)などがあげられる。これらは1種で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記第4級アンモニウム塩型陽イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するアルキルまたはアルケニルトリメチルアンモニウム塩(陰イオンはCl-、Br-、CH3SO4 -など)、C12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するジアルキルまたはジアルケニルジメチルアンモニウム塩(陰イオンはCl-、Br-、CH3SO4 -)、C12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するアルキルまたはアルケニルジメチルベンジルアンモニウム塩(陰イオンはCl-)、C12〜18のアルキル基を有するアルキルピリジウム塩(陰イオンはCl-、Br-)、C17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有するアシルアミノエチルメチルジエチルアンモニウム塩(陰イオンはCH3SO4 -)、C13のアルキル基を有するアシルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩(陰イオンはCl-)、C17のアルキル基を有するアシルアミノプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(陰イオンはClO4 -)、C11のアルキル基を有するアシルアミノエチルピリジニウム塩(陰イオンはCl-)、C17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有するジアシルアミノエチルジメチルアンモニウム塩(陰イオンはCl-、なお、メチル基の1つがヒドロキシエチル基になっていてもよい)などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記エステル結合またはエーテル結合含有アンモニウム塩型陽イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有するジアシロキシエチルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(陰イオンは、CH3SO4 -)、C16のアルキル基を有するアルキルオキシメチルピリジウム塩(陰イオンはCl-)などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記イミダゾリンまたはイミダゾリウム塩型陽イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC11〜17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有するアルキルまたはアルケニルイミダゾリン(酢酸塩、炭酸塩、四級化物がある)、C11〜17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有する1−ヒドロキシエチル2−アルキルまたはアルケニルイミダゾリン(第四級化物もある)、C11〜17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有する1−アシルアミノエチル−2アルキルイミダゾリウム塩(陰イオンは、CH3SO4 -、C25SO4 -)などがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記アミン誘導体型陽イオン性乳化剤の具体例としては、たとえばC12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するアルキルまたはアルケニルポリオキシエチレンアミン、C12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するN−アルキルまたはアルケニルアミノプロピルアミン、C12〜18のアルキル基またはC18のアルケニル基を有するN−アルキルまたはアルケニルポリエチレンポリアミン、C7〜17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有するN−アシルポリエチレンポリアミン、C17のアルキル基またはC17のアルケニル基を有する脂肪酸トリエタノールアミンエステルなどがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記非イオン性乳化剤および陽イオン性乳化剤を組み合わせて使用する場合の使用割合としては、全量が100部となるように非イオン性乳化剤10〜90部、さらには30〜70部、とくには40〜60部使用するのが熱可塑性エラストマー水性分散体製造時の熱可塑性エラストマーと溶剤とからなる混合物の乳化性の点から好ましい。
本発明に使用されるキサンタンガムおよびラムザンガムは、熱可塑性エラストマー水性分散体の保存安定性(経日安定性)を改善するために使用される増粘剤である。
前記キサンタンガムは、微生物(キサントモナス キャンペストリス(Xanthomonas Campestris))を養して得られる天然高分子多糖であり、一般に市販されているもの、たとえばKELCO社のキサンタンガムがとくに限定なく使用され得る。該キサンタンガムの水溶液は、シュードプラスチック流動特性(低剪断速度では高い見掛粘度を示すが剪断速度が高くなると低い見掛粘度を示す)を示すほか、冷水および熱湯に溶解し、安定な親水性コロイドを作る、低濃度で高い粘度を示す、塩酸、熱、冷凍や解凍に対しても物性の変化がほとんどなく安定である、水溶液の透明性は良好である、などの特徴を有するものである。
前記ラムザンガムは、微生物アルカリジェニィス(Alcaligenes)の醗酵によって生産される高分子量の多糖類であり、一般に市販されているもの、たとえばKELCO社のラムザンガムなどがとくに限定なく使用され得る。該ラムザンガムの水溶液は、シュードプラスチック流動特性を示すほか、冷水および温水のいずれにも容易に溶けて、低濃度で粘稠な溶液を作る、低濃度で分散・懸濁安定性が著しくすぐれている、水溶液の粘度は温度の影響をほとんど受けない、塩との相溶性がすぐれている、広いpH範囲で粘度が安定である、セルラーゼ酵素を含有しないのでCMC、MCなどセルロースエーテル類と併用することができる、などの特徴を有する。
前記キサンタンガムおよびラムザンガムは、1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記キサンタンガムおよび(または)ラムザンガムの使用量としては、前記熱可塑性エラストマー100部に対して0.1〜3.0部、さらには0.1〜2.0部であるのが、本発明における水性乳化分散液の保存安定性およびポンプ輸送に適する粘性を与えることができる点から好ましい。該使用量が少なすぎる場合には、前記水性乳化分散液の保存安定性が充分向上せず、多すぎる場合には、粘度が高くなりすぎ、アスファルトとの混合時のポンプ輸送が行ないにくくなる傾向が生ずる。
前記キサンタンガムおよび(または)ラムザンガムは、その一部を他の増粘剤でおきかえて使用してもよい。
前記他の増粘剤の例としては、たとえばカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ベントナイト、アルミノシリケートなどがあげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記キサンタンガムおよび(または)ラムザンガムの一部を他の増粘剤でおきかえて用いる場合、他の増粘剤の使用量は、合計重量が100部になるように50部以下、さらには40部以下であるのが本発明における水性乳化分散液の保存安定性およびポンプ輸送時の粘度の点から好ましい。なお、他の増粘剤を用いる場合でも、熱可塑性エラストマー100部に対してキサンタンガムおよび(または)ラムザンガムを0.1部以上含まれるのが好ましい。
本発明のアスファルト改質剤は、たとえば乳化剤の存在下で前記熱可塑性エラストマーを乳化分散させ、熱可塑性エラストマー水性分散体にしたのち、キサンタンガムおよびラムザンガムのうちの少なくとも1種(以下、キサンタンガム等ともいう)をコンク品または水希釈品として添加・混合し、水性乳化分散液にすることによって製造される。
前記熱可塑性エラストマー100部に対する乳化剤の使用量は、3〜20部、さらには5〜13部が好ましい。乳化剤の使用量が少なすぎる場合には、熱可塑性エラストマー水性分散体製造時の熱可塑性エラストマーと溶剤との混合物の乳化性が不良となり、多すぎる場合には、溶剤留去工程時の泡が多くなり、アスファルト性能が低下する傾向が生ずる。
本発明における水性乳化分散液にしめる前記熱可塑性エラストマー、乳化剤およびキサンタンガム等の割合(固形分割合)は、40〜65%、さらには45〜60%であるのが保存安定性、アスファルト製造時のポンプ輸送時の粘性の点から好ましい。
前記熱可塑性エラストマー水性分散体の製造は、たとえば熱可塑性エラストマーの有機溶剤溶液および乳化剤の溶融混合物と温水をラインミキサーなどで混合する、熱可塑性エラストマーの有機溶剤溶液および乳化剤の溶融混合物に温水を滴下するなどの方法により乳化・分散させたのち、有機溶剤をたとえば60℃、720〜640mmHgで除去することにより行なうことができる。
前記有機溶剤の除去時、特定の乳化剤を使用する場合には泡立を少なくすることができ、容易に熱可塑性エラストマー水性分散体を製造することができる。
製造され、キサンタンガム等が加えられた熱可塑性エラストマー水性分散体(本発明における水性乳化分散液)の粒径は、乳化のさせ方、使用する乳化剤の量、水性乳化分散液の濃度などによっても異なるが、通常5μm以下、さらには0.6〜3μm、ことには0.8〜2μmである。粒径が大きすぎる場合には、エマルジョン安定性が充分でなくなり離水しやすく、逆に小さすぎる場合には、製造しにくく、粘度が高くなり、アスファルトへの添加時、ポンプ輸送上の問題が生じやすくなる傾向にある。
このようにして製造された本発明のアスファルト改質剤は、キサンタンガム等を含有するため、短期間保存したときはもちろん長期保存したときにも水と熱可塑性エラストマーの分離が生じない安定な水性乳化分散液となる。また、乳化剤として特定の乳化剤を用いる場合には、乳化性および保護コロイド性が良好であるため経時安定性および機械的安定性が良好で、また、熱可塑性エラストマー水性分散体製造時の泡立が少なく、アスファルトに添加することにより、アスファルトの軟化点、粘弾性、強靭性、高温粘度、低温可撓性などを向上させることができる。
本発明のアスファルト改質剤を使用する場合、一般的にはドラム缶やコンテナーなどの容器に充填して運搬し、ポンプを使用して投入する方法が採られている。この場合、貯蔵中に容器内で熱可塑性エラストマーと分散媒である水とが部分的に分離し濃度が不均一になると、改質剤の添加量が不均一になり、一定の改質効果が得られない問題が生じるとともに、アスファルトへの熱可塑性エラストマーの溶解不良がおこるため、水分散媒中での熱可塑性エラストマーの安定性は重要である。また、本発明のアスファルト改質剤をポンプで投入する場合、ポンプの剪断力で水性乳化分散液が破壊され、熱可塑性エラストマーが分散媒である水から分離すると、アスファルトへの熱可塑性エラストマーの溶解不良や、ポンプ自体に熱可塑性エラストマーが詰まり、ポンプの能力低下、さらには使用不能状態を惹き起こす場合があり、アスファルト改質剤の機械的安定性は重要である。
以上説明したごとき本発明のアスファルト改質剤は、一般に、固形分濃度が40〜65%、さらには45〜60%、粘度(25℃、B型粘度計で測定)が200〜6000mPa・s、さらには350〜4000mPa・sのごときものである。
本発明のアスファルト改質剤は、通常、アスファルトに対して固形分で1〜20%、さらには2〜14%添加される。添加量が少なすぎる場合には改質効果が充分得られず、多すぎる場合には改質アスファルトの粘度が高くなりすぎて実用的でなくなる。また、改質アスファルトが高価になる。
本発明のアスファルト改質剤には、必要により酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐防黴剤、消泡剤、分散安定剤、可塑剤、顔料などを加えて使用してもよい。また、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系などのオイルを加えてもよい。さらに、SBRラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリブタジエンラテックス、エチレンプロピレンゴムラテックスなどのゴムラテックス、ポリアクリルエマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、EVAエマルジョン、ポリウレタンエマルジョンなどの高分子化合物のエマルジョンと混合して使用してもよく、あるいは別々に併用してもよい。さらに、セメント、石灰、イソシアネート化合物などの水反応性化合物と併用してもよい。
前記オイルを加える方法としては、オイルを油展した熱可塑性エラストマーを水性乳化分散液にする方法、熱可塑性エラストマーを前記溶剤に溶解し、ポリマー溶液とするときに同時にオイルを溶解して添加する方法、オイルの乳化物(ただし、陽イオン性改質剤と陰イオン性オイル乳化物との混合や、陰イオン性改質剤と陽イオン性オイル乳化物の混合は除く)をアスファルト改質剤に混合する方法などがあげられる。オイルは熱可塑性エラストマー100部あたり5〜300部が好ましい。
本発明のアスファルト改質剤が加えられるアスファルトにはとくに制限はなく、たとえば石油アスファルト、天然アスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、脱色アスファルト(石油樹脂)、グースアスファルトなどのアスファルトに加えられる。
本発明のアスファルト改質剤を用いてアスファルトを改質する場合として、以下の場合があげられる。
(1)熱アスファルトの改質
撹拌できる粘度まで充分融解された熱アスファルトに撹拌しながら直接アスファルト改質剤を添加し、水を蒸発させ、熱可塑性エラストマーがほぼ均一にアスファルトに溶解、分散するまで撹拌する。
(2)熱アスファルト混合物の改質
骨材と熱アスファルトを混合したのち、混合物に撹拌しながらアスファルト改質剤を添加し、水を蒸発させ、熱可塑性エラストマーがほぼ均一にアスファルトに溶解、分散するまで撹拌する。再生アスファルト混合物に使用される場合は、本発明の改質剤の添加前にさらに再生材(舗装道路の補修のために掘り起こしたときに発生するアスファルト混合物の廃棄物である発生材を粉砕して、もう一度新アスファルト混合物と混ぜて使用できるようにしたもの)が混合される。
(3)アスファルト乳剤の改質
(a)アスファルトを陰イオン性、非イオン性、陽イオン性またはこれらを組み合わせた乳化剤を用いて水性乳化分散液としたアスファルト乳剤と、アスファルト改質剤とを混合して均一になるまで撹拌する(ただし、陰イオン性乳化剤を含むアスファルト乳剤と陽イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤を混合する場合、および陽イオン性乳化剤を含むアスファルト乳剤と陰イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤を混合する場合は、作業性が得られる範囲で混合する)。
(b)加熱アスファルトにアスファルト改質剤を添加し、水分を蒸発させ、熱可塑性エラストマーがほぼ均一にアスファルトに溶解、分散するまで撹拌したのち、これと乳化剤および水を混合して改質アスファルトの水性乳化分散液とする。
(c)アスファルト改質剤に陰イオン性、非イオン性、陽イオン性またはこれらを組み合わせた乳化剤を添加し、加熱アスファルトを混合して水性乳化分散液とする(ただし、陰イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤と陽イオン性乳化剤を混合する場合、および陽イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤と陰イオン性乳化剤を混合する場合は、作業性が得られる範囲で混合する)。
(4)常温アスファルト混合物の改質
前記(3)のアスファルト乳剤とアスファルト改質剤とを混合したのち、または別々に骨材に散布したのち混合し、ほぼ均一になるまで撹拌する。再生アスファルト混合物に使用される場合は、さらに再生材が混合される(ただし、陰イオン性乳化剤を含むアスファルト乳剤と陽イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤を混合する場合、および陽イオン性乳化剤を含むアスファルト乳剤と陰イオン性乳化剤を含むアスファルト改質剤を混合する場合は、作業性が得られる範囲で混合する)。
本発明のアスファルト改質剤は、加熱アスファルト合材、フォームドアスファルト合材などのアスファルト合材、常温アスファルト合材用アスファルト乳剤およびタックコート、シールコート、アーマコートなどのコート材のアスファルトの改質に好適に使用され、道路、空港、港湾、鉄道、鉄道貨物ヤード、構内、駐車場、歩道、自転車道、スポーツ施設、レース場、テニスコート、石油タンク基礎、水利構造物、廃棄物処理場などの舗装に使用することができる。さらに、土木、屋上、屋根などの防水用アスファルト、防湿紙用アスファルト、住宅用床防音材、床材、鋼管塗布などの建築用アスファルト、その他電気絶縁用コウンパウンド、トンネル断熱材用などのアスファルトの改質に使用することができる。
つぎに本発明のアスファルト改質剤を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例などで用いる評価方法を以下にまとめて説明する。
(泡立ち)
熱可塑性エラストマー水性分散体を水で2倍に希釈した液を100mlネスラー管に50ml入れ、30回手で倒立撹拌し、静置したのちの泡の量を経時的に測定する。
(水性乳化分散液の粒子径)
エマルジョン製造時のトルエン留去後に採取した熱可塑性エラストマー水性分散体を、(株)島津製作所製のSALD2000を用いた光回折法により評価。
(貯蔵安定性)
日立卓上遠心機(CT5DL型)を使用し、試料と容器(27φ×90mm)風袋の合計重量が135gになるように試料(アスファルト改質剤)を採取した(試料:約45g)。
遠心分離の条件は、3000rpm(1761g)×10分とし、遠心分離後の容器下層部のアスファルト改質剤をストローで約1g採取して精密天秤で計量し、電気オーブンを使用して200℃×15分蒸発乾燥後の重量を求め、下記計算式から全固形分濃度を求めた。
Figure 0004583336
(アスファルト物性)
ストレートアスファルト(コスモ60〜80)を170℃に加熱し、4枚羽根撹拌翼を付けた撹拌機により、回転数400〜500rpmの条件下でアスファルト改質剤を混合した。
アスファルト改質剤の配合割合は、ストレートアスファルト(コスモ60〜80)100部に対し、固形分換算で6部とした。
アスファルトの物性試験は、「舗装試験法便覧」(昭和63年11月10日(社)日本道路協会刊行)に記述された方法に準拠して評価した。
なお、このときに使用したストレートアスファルト(コスモ60〜80)単独の物性を参考例として表1に示した。
つぎに、実施例などで使用する主要原料の内容および略号について以下に説明する。
熱可塑性エラストマー
SBS:ジェイエスアール(株)製、TR2606C、分子量460000、スチレン含量30%
増粘剤
キサンタンガム:KELCO社製、キサンタンガム
ラムザンガム:KELCO社製、ラムザンガム
CMC:第一工業製薬(株)製、セロゲン HE−1500F
ベントナイト:VEEGUM−T(R.T.VANDERBILT社製)
乳化剤
ベンジル化フェノールEOA:ベンジル基が平均2個付加したフェノールにエチレンオキシド20モルを付加したもの
スチレン化フェノールEOA:スチレン基が平均2個付加したフェノールにエチレンオキシド20モルを付加したもの
ロジン石鹸:荒川化学工業(株)製、ロンジスK−80
ノニルフェノールEOA硫酸Na:ノニルフェノールエチレンオキシド7モル付加物硫酸エステルナトリウム塩
LDMEAES:ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート
実施例1
ディスパーとミキサーおよびアンカーを備えた乳化機(特殊機化工業(株)製、TKコンビミックス型)へ、SBS100部(20kg)、トルエン400部(80kg)を投入し、60℃に昇温して樹脂を溶解させた。
溶解後、乳化剤としてベンジル化フェノールEOAの5部(1.0kg)およびロジン石鹸3部(0.6kg)を投入し、ミキサーの周速12.8m/s、ディスパーの周速9.6m/s、アンカーの回転数60rpm、乳化温度60℃で温水(60℃)250部(50kg)を30分間かけて均一に滴下した。滴下後10分間撹拌してSBS乳化分散体を得た。
そののち、60℃、720〜640mmHgでトルエンを留去し、トルエン残存量を0.05%以下にした。このときの泡立ちは直後25ml、1分後15ml、5分後6mlであった。
SBS水性分散体(固形分55%)にキサンタンガム0.3部(60g)を粉末のまま添加し、固形分50%になるよう水を添加し、撹拌調整した(2000rpm)。そののち12時間放置してキサンタンガムを溶解させた。
得られた水性乳化分散液の粒子径、キサンタンガム添加前後の粘度、貯蔵安定性およびアスファルト物性を測定した。結果を表1に示す。
実施例2〜6および比較例1
表1記載の原料を表1記載の割合で使用し、実施例1と同様にして水性乳化分散液を製造し、評価した。結果を表1に示す。
実施例7
実施例2で得られた固形分50%のSBS水性乳化分散液80部と固形分50%のSBRエマルジョン20部とを混合したものについてアスファルト物性を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0004583336

Claims (4)

  1. (イ)熱可塑性エラストマー、(ロ)乳化剤ならびに(ハ)キサンタンガムおよびラムザンガムのうちの少なくとも1種を含む水性乳化分散液よりなるアスファルト改質剤であって、該乳化剤が、モノスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ジスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、およびトリ以上のスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物を含むスチレン化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ならびに、モノベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、ジベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物、およびトリ以上のベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物を含むベンジル化フェノールポリアルキレンオキシド付加物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の非イオン性乳化剤、およびロジン酸塩であるアスファルト改質剤。
  2. 乳化剤として、さらに陽イオン性乳化剤を含む請求項1記載の改質剤。
  3. キサンタンガムおよびラムザンガム以外の増粘剤をさらに含有する請求項1または2記載の改質剤。
  4. 前記増粘剤が、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ベントナイトおよびアルミノシリケートよりなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項3記載の改質剤。
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