JP4583262B2 - カメラ用ペデスタル - Google Patents
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Description
しかし、高所からの撮影を行うための足場の組立作業は、非常に大きな労力を必要とする。また、スタジオ内などでよく使用される撮影用クレーン装置は、広いスペースが必要であり、狭い撮影場所ではその使用が難しく、さらに、周囲に人がいると危険な場合もあり、しかも非常に高価である。
このカメラ用ペデスタルは、例えば図15に示すように、水平移動可能なキャリア68と、このキャリア68上に水平旋回可能に支承されたポール支持部69とを備えている。そして、このポール支持部69上に、下段ポール70、中段ポール71および上段ポール72を備えてなる3段式の伸縮ポール73が立設されており、さらに、この伸縮ポール73を伸縮させる伸縮手段(不図示)を有している。そして、上段ポール72の上部には、伸縮ポール73の軸芯に対して垂直な支軸74によって揺動可能に支持されたカメラ固定部75を備えている。
なお、仮に、3段式の伸縮ポール73を4段式に変更して、カメラ光軸の高さ方向の移動量を操作量の3倍とする構成も考えられるが、伸縮ポールの段数を単に増加させるのみでは、その各段の連結部から発生するガタの累積によって伸縮ポール全体のガタが大きくなり、カメラの揺れが増大することになるので、必ずしも好ましいとはいえない。
このカメラ用ペデスタルは、例えば図16に示すように、水平移動可能なキャリア77と、このキャリア77上に旋回可能に支承された旋回台78と、この旋回台78上に、水平スライド機構79によりキャリア77に対して前後移動可能に設けられたポール支持部80とを備えている。そして、このポール支持部80上には、下から順に、下段ポール81、中下段ポール82、中上段ボール83および上段ポール84を有する伸縮ポール85が所定傾斜角度で立設されている。そして、この伸縮ポール85を伸縮させる伸縮手段88をさらに有しており、また、上段ポール84の上部には、伸縮ポール85の軸芯に対して垂直な支軸86によって揺動可能に支持されたカメラ固定部87を備えている。
また、伸縮ポール85は、鉛直から所定傾斜角度傾いた方向に昇降するので、高い位置から撮影を行う場合には、特許文献2に記載のカメラ用ペデスタルに比べ、より広いスペースが必要となってしまう。
さらに、本発明のカメラ用ペデスタルは、チルト操作手段を備えているので、上記いずれの設定位置でも、カメラ固定部をその支軸まわりで回動させて所望の角度に設定することができる。
また、ポール支持部に、その水平旋回を操作するための旋回レバーを取付けると旋回操作がより容易になる。
また、ポール支持部に、カメラ用モニターを設けるとカメラを高所に移動させた時も撮影している映像を容易に確認できる。
ここで、前記ポール俯仰位置設定手段は、前記第一の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための手段を有する鉛直位置保持手段と、前記第二の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための手段を有する傾斜位置保持手段と、前記第三の位置での伸縮ポールの伸縮動作を所定の伸長量に規制するためのポール伸長規制手段と、を備えた構成とすることが望ましい。
ところで、例えば、前記第二の位置、つまり被写体をその真上近くの位置から撮影する等の際に、伸縮ポールを伸ばした状態で旋回させると、カメラには前方に向けて遠心力が働く。そのため、伸縮ポールが第二の位置にあり、伸縮ポールの重心が旋回中心よりカメラ側に偏るまで伸長した状態で、さらに旋回速度を、設定値を越えて速くした場合、その遠心力が大きくなりすぎてカメラの姿勢の安定性が低下する可能性がある。
また、キャリアは、その水平移動を可能とする移動装置が、キャスターを有する構成とすれば、平面上の任意の位置へ移動することができるので、水平移動させる構成とする上で好適である。
また、キャスターを、キャスター支持部材を介してキャリアに装着して、このキャスター支持部材に、キャスターの周囲を囲むキャスターカバーを設けた構成とすることができる。このような構成であれば、平面上の任意の位置に滑らか且つ迅速な移動を可能とし、さらに、移動の際に、例えばカメラの電源や映像信号のケーブルが、キャスターに巻きこまれて破損するのを防止する構成とする上で好適である。
図1〜図3はその全体の構成を説明する図であり、図1はその伸縮ポールを縮小した状態での正面図、図2はその左側面図、また、図3は伸縮ポールを伸長した状態での正面図である。
このカメラ用ペデスタルは、図1および図2に示すように、その下部に、水平移動するための複数(この例では4箇所)の移動装置61を有する円盤状のキャリア18を備えて構成されている。
さらに、このカメラ用ペデスタルは、この一対のポール支持部26の上側に、伸縮ポール28を備えて構成されている。
詳しくは、この伸縮ポール28は、図1〜図3に示すように、下段ポール1、中段ポール2および上段ポール3を備えて構成されている。
以下、これら、伸縮手段およびチルト操作手段の構成について詳しく説明する。図4は伸縮手段およびチルト操作手段の説明図であり、同図では伸縮手段およびチルト操作手段を駆動するためのワイヤロープを掛け回した状態での概略構成を斜視図にて示している。
伸縮手段は、下段ポール1の基部に、図1および図2に示すように、定荷重ばね4を備えて構成されている。この定荷重ばね4は、中段ポール2、上段ポール3、及びカメラ22の荷重を相殺するためのものであり、例えば市販のコンストン(登録商標)ばね等が好適に用いられる。そして、図4に示すように、下段ポール1の上部には、第一昇降用滑車5が設けられており、この第一昇降用滑車5には中段ポール昇降用ワイヤロープ6が掛け回されており、この中段ポール昇降用ワイヤロープ6は、その一端が定荷重ばね4に連結され、その他端が中段ポール2の下部に連結されている。さらに、中段ポール2の上部には第二昇降用滑車7が設けられており、この第二昇降用滑車7には上段ポール昇降用ワイヤロープ8が掛け回されている。そして、この上段ポール昇降用ワイヤロープ8は、その一端が下段ポール1の基部に連結され、その他端が上段ポール3の下部に連結されており、これらによって伸縮手段が構成されている。なお、中段ポール2には、その長手方向のほぼ中央部に、略L字状の板部材からなる基部と、その基部の略L字状をなす先端に固定された把持部と、を有する昇降ハンドル14が取り付けられている。この昇降ハンドル14は、その取り付けられている中段ポール2を撮影者が昇降ハンドル14を手で上下させることにより、伸縮ポール28を伸縮手段によって昇降させて、カメラ22の高さを所望の伸縮位置に設定するとともにその位置を保持可能になっている。
チルト操作手段は、図1〜図4に示すように、上段ポール3の上部に、伸縮ポール28の軸芯Yに対して垂直な支軸21に回動可能に支持されたカメラチルト用滑車27を備えて構成されている。そして、このカメラチルト用滑車27に、上記のカメラ固定部9が連結されている。
ここで、このカメラ用ペデスタルは、伸縮ポールを、その軸線Yを鉛直方向に向けた第一の位置、その軸線Yを所定の傾斜角度に向けた第二の位置、およびその先端がポール俯仰軸の水平面より低くなる第三の位置それぞれに設定するためのポール俯仰位置設定手段を更に備えている。
ポール俯仰位置設定手段は、前記第一の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための鉛直位置保持手段と、前記第二の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための傾斜位置保持手段と、前記第三の位置での伸縮ポールの伸縮動作を所定の伸長量に規制するためのポール伸長規制手段と、を備えて構成されている。
鉛直位置保持手段は、ポール支持部26の下部に、略ブロック状の俯仰ロック部材94を備えて構成されている。この俯仰ロック部材94には、その略中央部に鉛直方向に向けて貫通する係止孔94aが設けられており、この係止孔94aが伸縮ポール28の鉛直位置を保持するための鉛直位置保持被係止部になっている。また、下段ポール1の下部には、この係止孔94aに対して前記第一の位置に伸縮ポール28の軸線Yを向けた位置でのみ係止するように、不図示のバネによって付勢された係止用プランジャ32aを内嵌するポール俯仰ロック32が設けられている。すなわち、この係止用プランジャ32aが鉛直位置を保持する鉛直位置保持係止部になっている。
押付け部材35aが鉛直位置保持係止部として、さらにトグルクランプ35のもつリンク機構が鉛直位置保持係脱手段になっており、これにより、前記第一の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替え可能な第二の鉛直位置保持手段が構成されている。
すなわち、このカメラ用ペデスタルは、鉛直位置保持手段として、第一の鉛直位置保持手段および第二の鉛直位置保持手段の二つの鉛直位置保持手段を備えている。
傾斜位置保持手段は、図6に示すように、下段ポール1に、ポール俯仰軸29と平行に設けられたポール切換軸30を備えて構成されている。このポール切換軸30は、下段ポール1に設けられたポール切換軸受30aによって、その略中央部30bと一端側30cとを軸方向で適宜の距離を隔てて回動および軸方向にスライド移動可能に支持されている。そして、このポール切換軸30には、その長手方向中央付近にその軸直方向に向けて延びる切換えレバー31が設けられている。また、ポール切換軸30は、その伸縮ポール28の反対の側(同図での右側)に、この反対の側(以下、「軸右側」ともいう)から適宜の間隔を隔てて所定の溝幅でなる段付溝90が形成されている。さらに、ポール切換軸受30aには、切換えレバー31の延びる側に開口してポール切換軸30の軸方向に延びるスリット30dが形成されている。このスリット30dには、ポール切換軸30を軸方向にスライド移動させるとともに軸周りで回動させて切換えレバー31の軸を嵌め込むことで、そのスライドした位置を保持する第一の係止溝Aと、伸縮ポール28側(以下、「軸左側」ともいう)での位置を保持する第二の係止溝Bと、がスリット30dとは直交する方向に延びてそれぞれ形成されている。
すなわち、段付溝90は、段付長穴91に対して係脱可能に下段ポールに支持された傾斜角度被保持部であり、さらに、ポール切換軸30は、段付長穴91および段付溝90の係脱を前記第一の位置に伸縮ポールの軸線を向けたときのみ、ポール切換軸30の段付溝90と俯仰角度制限板36の段付長穴91との嵌合または解除を切り替え可能な傾斜角度係脱切換手段になっている。これにより、傾斜位置保持手段が構成されて、この傾斜位置保持手段によって、前記第二の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替え可能になっている。
上記ポール切換軸30の左側には、図6に示すように、中段ポール2側面に係合穴92が貫通している。この係合穴92は、伸縮ポール28の軸芯Yが鉛直方向に向くとともに伸縮ポール28が縮小状態において、略矩形断面をもつ中段ポール2側面でのポール切換軸30の端面に対向する位置に形成されており、下段ポール1に支持されているポール切換軸30を同図で左方向に移動させて第一の係止溝Aに切換えレバー31の基端部を係止させた状態にすると、ポール切換軸30の左側が係合穴92内に嵌入して、下段ポール1および中段ポール2相互の係止を可能とする位置に形成されている。すなわち、係合穴92は、伸縮ポール28の伸長を規制する伸長規制被係止部になっており、ポール切換軸30は、その左側端部が、この係合穴92に対して係脱可能な伸長規制係止部になっている。そして、ポール切換軸30は、伸縮ポール28が縮小状態において、伸縮ポール28の軸芯Yが鉛直方向に向けたときのみ、ポール切換軸30の左側端部と係合穴92とを嵌合して下段ポール1と中段ポール2とを係止した状態または解除を切り替え可能な第一の伸長規制係脱切換手段になっている。
以下、この過剰旋回操作抑制手段について説明する。
過剰旋回操作抑制手段は、前記第二の位置での伸縮ポールの伸長量に応じたモーメント荷重を伝達するモーメント荷重伝達手段と、そのモーメント荷重伝達手段で伝達されたモーメント荷重が大きいときには小さいときに比べてポール支持部およびキャリア相互間の摩擦を大きくする旋回ブレーキ手段と、を有して構成されている。
詳しくは、旋回ブレーキ39は、ポール支持部26の基部に設けられており、ブレーキ本体39aと、旋回ブレーキ支軸39cと、ブレーキ本体39aおよび旋回ブレーキ支軸39cの間に介装された複数の皿ばね39bと、を備えて構成されている。
図8〜図10は、このカメラ用ペデスタルの作用を説明する図である。
上述のように、このカメラ用ペデスタルは、ポール支持部26の上側に、ポール俯仰軸29まわりで回動可能な伸縮ポール28を備えており、この伸縮ポール28を、ポール俯仰位置設定手段によって、少なくとも、鉛直方向に向けた第一の位置と、所望の傾斜角度に向けた第二の位置と、その先端がポール俯仰軸の水平面より低くなる第三の位置と、にそれぞれ設定することができる。
次に、切換えレバー31を図6上で左側に移動させる。これにより、ポール切換軸30が左側にスライド移動し、ポール切換軸30の左端が中段ポール2に設けられた係合穴92に嵌挿される。そのため、中段ポール2の係合穴92がポール切換軸30の左側端部に軸直方向で当接することによって下段ポール1に係止される。また、この状態では、ポール切換軸30の段付溝90は、俯仰角度制限板36に設けられた段付長穴91から抜けている。そのため、下段ポール1は俯仰角度制限板36に対しては回動自在となっている。
すなわち、伸縮ポール28の軸心が鉛直方向を向いているときに、切換えレバー31を右側に移動させて、ポール切換軸30を右側に移動させると、ポール切換軸30の段付溝90は俯仰角制限板36に設けられた段付長穴91に嵌挿され、同時にポール切換軸30は中段ポール2に設けられた係合穴92から抜ける。他方、伸縮ポール28の軸心Yが鉛直方向を向いているときに、切換えレバー31を左側に移動させて、ポール切換軸30を左側に移動させると、ポ一ル切換軸30の左端が中段ポール2に設けられた係合穴92に嵌挿され、同時にポール切換軸30の段付溝90は俯仰角度制限板36に設けられた段付長穴91から抜ける(図6に示す状態)という一連の操作を円滑に行なうことができる。
さらに、このカメラ用ペデスタルによれば、前記第二の位置での過剰旋回操作抑制手段を備えているので、前記第二の位置で伸縮ポール28を傾斜させ且つ伸ばした場合でもその過剰な旋回操作が抑制される。そのため、カメラ22の姿勢をより安定させつつ旋回操作をすることができる。
例えば、上記実施形態では、キャリア18は、その水平移動を可能とする移動装置61が、キャスター19を有して構成されている例で説明したが、移動装置は、上記例示した構成に限定されない。そこで、以下、移動装置の変形例について説明する。
このカメラ用ペデスタルでは、同図に示すように、移動装置62は、キャリア18に、上記実施形態同様の移動装置取付ブラケット64を四方に備えている。そして、この移動装置取付ブラケット64を二つ一組にして、各組毎に軌道用の移動装置構成部材がそれぞれ装着されて移動装置62を構成している。
すなわち、例えば上記実施形態でのカメラ用ペデスタルでは、4個のキャスター19を備えているが、各キャスター19は、各移動装置61毎にそれぞれ転向自在に支承されているので、キャスター19の方向が揃っていない状態から移動を開始すると、それぞれのキャスター19の方向が撮影者の意図する方向に揃うまでの間は、撮影者の意図と異なる方向に進むことになる。したがって、移動しながらの撮影を行うような場合には、撮影者の意図した通りの映像を撮れない可能性がある。
ここで、この第一の変形例のカメラ用ペデスタルにおいても、同じ場所で様々な移動経路が想定されたり、他のカメラ用ペデスタルとの干渉が生じるために軌道48の敷設が不可能な撮影現場であったりする場合には、その使用が難しい。
図12に本発明に係るカメラ用ペデスタルでの移動装置の変形例(第二の変形例)を示す。ここで、この変形例は上記実施形態とは移動装置のみ異なっており、移動装置が、操舵が可能なキャスターと、この操舵が可能なキャスターを操舵する操舵ハンドルと、を有して構成されている例である。なお、同図では、そのカメラ用ペデスタルの左側面図を示している。
具体的には、例えば、このカメラ用ペデスタルにおいて、キャリア18を回転させずに操舵しながら撮影を行う際の操作について説明する。
このような操作を行なう場合には、まず、インデックスプランジャ60で、スプリングホルダー58とスプリング軸59を係止しておく。次に、4本の操舵軸56の上部に取付けた操舵ハンドル51のうちの1箇所を操舵方向に操舵角度だけ回転させる。なお、操舵ハンドル51の操作は手で行っても、足で行っても良い。
これにより、操舵ハンドル51を、意図する方向に操舵すると、意図する通りでかつ第一の変形例での移動装置62に比べ自由度のある経路での移動を行うことができる。
このような操作を行なう場合に、キャリア18を幅の取らないような方向に向けるには、図14に示すように、まず始めに、スプリング軸59の軸方向と操舵キャスター移動装置63の全てのキャスター54の走行方向を合わせた後、2箇所のインデックスプランジャ60を引抜く。次いで、スプリングホルダ58とスプリング軸59との係止を解除して、スプリングホルダ58とスプリング軸59とがスプリング57の伸縮で摺動可能な状態にする。そして、チェーン52の連結部を挟む2箇所の操舵ハンドル51を持ち、進行方向前側の操舵ハンドル51は操舵させたい方向に、進行方向後側の操舵ハンドル51は操舵させたい方向と反対側にそれぞれ回転させる。これにより、進行方向前側のキャスター54は、操舵させたい方向に移動し、進行方向後側のキャスター54は操舵させたい方向とは反対方向に移動するので、キャリア18を操舵させたい方向に回転させることができる。
このように、この第二の変形例でのカメラ用ペデスタルによれば、同じ場所で様々な移動経路が想定されたり、他のカメラ用ペデスタルとの干渉が生じるために軌道48の敷設が不可能な撮影現場であったりする場合でも好適に使用することができる。
例えば、上記実施形態および各変形例でのカメラ用ペデスタルでは、キャリア18に、上記実施形態同様の移動装置取付けブラケット64を四方に固設しているので、必要に応じて、キャスター式の移動装置61(実施形態の例)、軌道を用いた移動装置62(第一の変形例)、操舵キャスターを備えた移動装置63(第二の変形例)を適宜交換して使用することができる。
また、上記実施形態では、過剰旋回操作抑制手段を有する例で説明したが、これに限定されず、本発明に係るカメラ用ペデスタルは、過剰旋回操作抑制手段を有しない構成としてもよい。しかし、伸縮ポールを傾斜させ且つ伸ばした場合でもその過剰な旋回操作を抑制して、カメラの姿勢をより安定させつつ旋回操作をする上では、上記実施形態での過剰旋回操作抑制手段を有する構成とすることが好ましい。
2 中段ポール
3 上段ポール
4 定荷重ばね
5 第一昇降用滑車
6 中段ポール昇降用ワイヤロープ
7 第二昇降用滑車
8 上段ポール昇降用ワイヤロープ
9 カメラ固定部
10 チルト操作用滑車
11 チルト操作軸
12、13 第一のチルト用滑車
14 昇降ハンドル
15 カメラ用モニター固定部
16 レベル調整機構
17 旋回台
18 キャリア
19 キャスター
20 キャスターカバー
21 支軸
22 カメラ
23 チルト用ワイヤロープ
24 チルトハンドル
25 カメラ用モニター
26 ポール支持部
27 カメラチルト用滑車
28 伸縮ポール
29 ポール俯仰軸
30 ポール切換軸
31 切換えレバー
32 ポール俯仰ロック
33 ポール伸長規制部材
33a ピン
34 ロック連動軸
35 トグルクランプ
36 俯仰角度制限板
37 モーメント伝達リンク
38 旋回ブレーキリンク
39 旋回ブレーキ
40 旋回レバー
41 キャスター支持部材
42 ハンドル
43、44 第二のチルト用滑車
45 アダプタ
46 高さ調整ハンドル
47 軌道走行車輪
48 軌道
49 アダプタ
50 スプリング
51 操舵ハンドル
52 チェーン
53 スプロケット
54 キャスター
55 キャスター取付部材
56 操舵軸
57 スプリング
58 スプリングホルダー
59 スプリング軸
60 インデックスプランジャ
61、62、63 移動装置
64 移動装置取付ブラケット
65 旋回ブレーキ支軸ブラケット
66 移動ハンドル
67 支軸
88 伸縮手段
90 段付溝
91 段付長穴
92 係合穴
93 ポール伸長規制部材係止片
94 俯仰ロック部材
95 車輪用ステー
96 キャスターカバー
97 軸
Claims (13)
- 水平移動するための複数の移動装置を有するキャリアと、このキャリア上に水平旋回可能に支承される旋回台と、この旋回台上に立設するポール支持部と、途中部分がポール支持部の上側に水平なポール俯仰軸まわりに回動可能に連結されるとともに、長手方向に伸縮可能に構成された伸縮ポールと、この伸縮ポールを所望の伸縮位置に伸縮可能にするとともにその位置を保持する伸縮手段と、伸縮ポールの先端側に水平な軸まわりで回動自在に枢支したカメラ固定部と、このカメラ固定部を回動させて所望の角度に設定するためのチルト操作手段と、伸縮ポールを、その軸線を鉛直方向に向けた第一の位置、その軸線を所定の傾斜角度に向けた第二の位置、およびその先端がポール俯仰軸の水平面より低くなる第三の位置それぞれに設定するためのポール俯仰位置設定手段と、を備えていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。
- 水平移動するための複数の移動装置を有するキャリアと、このキャリア上に水平旋回可能に支承される旋回台と、この旋回台上に立設するポール支持部と、途中部分がポール支持部の上側に水平なポール俯仰軸まわりに回動可能に連結されるとともに、長手方向に伸縮可能に構成された伸縮ポールと、この伸縮ポールを所望の伸縮位置に伸縮可能にするとともにその位置を保持する伸縮手段と、伸縮ポールの先端側に水平な軸まわりで回動自在に枢支したカメラ固定部と、このカメラ固定部を回動させて所望の角度に設定するためのチルト操作手段と、伸縮ポールを、その軸線を鉛直方向に向けた第一の位置、その軸線を所定の傾斜角度に向けた第二の位置、およびその先端がポール俯仰軸の水平面より低くなる第三の位置のうち、少なくとも二つの位置をそれぞれ設定するためのポール俯仰位置設定手段と、を備えていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。
- 請求項1または2において、
前記伸縮ポールは、下段ポール、中段ポールおよび上段ポールを備えて構成されており、
前記伸縮手段は、下段ポールの基部に設けられて中段ポール、上段ポール、カメラ固定部およびカメラの荷重を相殺するための定荷重ばねと、下段ポールの上部に設けられた第一昇降用滑車と、この第一昇降用滑車に掛け回されて一端が定荷重ばねに連結されるとともに他端が中段ポールの下部に連結された中段ポール昇降用ワイヤロープと、中段ポールの上部に設けられた第二昇降用滑車と、この第二昇降用滑車に掛け回されて一端が下段ポールの基部に連結されるとともに他端が上段ポール下部に連結された上段ポール昇降用ワイヤロープと、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項3において、
前記ポール俯仰位置設定手段は、
前記第一の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための手段を有する鉛直位置保持手段と、前記第二の位置を保持するとともにその保持および非保持を切り替えるための手段を有する傾斜位置保持手段と、前記第三の位置での伸縮ポールの伸縮動作を所定の伸長量に規制するためのポール伸長規制手段と、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項4において、
前記鉛直位置保持手段は、
ポール支持部に設けられた鉛直位置保持被係止部と、この鉛直位置保持被係止部に対して前記第一の位置に伸縮ポールの軸線を向けた位置でのみ係止可能に下段ポールに設けられた鉛直位置保持係止部と、鉛直位置保持被係止部と鉛直位置保持係止部との係脱をするための鉛直位置保持係脱手段と、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項4または5において、
前記傾斜位置保持手段は、
前記所定の傾斜角度に対応する傾斜角度保持部を有する俯仰角度制限板と、その傾斜角度保持部に対して係脱可能に下段ポールに支持された傾斜角度被保持部と、傾斜角度保持部と傾斜角度被保持部との係脱を前記第一の位置に伸縮ポールの軸線を向けたときのみ切り替え可能な傾斜角度係脱切換手段と、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項4〜6のいずれか一項において、
前記ポール伸長規制手段は、
中段ポールに設けられた伸長規制被係止部と、この伸長規制被係止部に対して係脱可能に下段ポールに設けられた伸長規制係止部と、伸長規制被係止部と伸長規制係止部との係脱を前記第一の位置に伸縮ポールの軸線を向けたときのみ切り替え可能な伸長規制係脱切換手段と、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項3〜7のいずれか一項において、
前記チルト操作手段は、
伸縮ポールの先端部に設けた水平軸に対して回動自在で且つカメラ固定部に連結したカメラチルト用滑車と、伸縮ポールの軸芯に対して垂直で且つ下段ポールに対して回動自在に設けられたチルト操作軸と、このチルト操作軸にその中心部を連結したチルト操作用滑車と、チルト操作軸を回動するためにチルト操作軸に連結したチルト操作用ハンドルと、下段ポールの上部に設けられた第一のチルト用滑車と、中段ポールの下部に設けられた第二のチルト用滑車と、これらチルト用滑車に順に掛け回されて、一端がチルト操作用滑車に連結されるとともに、他端がカメラチルト用滑車に掛け回されたチルト用ワイヤロープと、を備えて構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項1〜8のいずれか一項において、
カメラ固定部に載置固定されるカメラの重心が、カメラ固定部が回動する軸の軸線上の位置となるように構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項1〜9のいずれか一項において、
前記第二の位置での伸縮ポールの伸長量に応じたモーメント荷重を伝達するモーメント荷重伝達手段と、ポール支持部およびキャリア相互間で摩擦力を付与して、モーメント荷重伝達手段で伝達されたモーメント荷重が大きいときには小さいときに比べてその付与する摩擦力を大きくする旋回ブレーキ手段と、を有する過剰旋回操作抑制手段を更に備えていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項1〜10のいずれか一項において、
キャリアは、その水平移動を可能とする移動装置が、軌道走行車輪を有して構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項1〜11のいずれか一項において、
キャリアは、その水平移動を可能とする移動装置が、キャスターを有して構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。 - 請求項1〜11のいずれか一項において、
キャリアは、その水平移動を可能とする移動装置が、操舵が可能なキャスターと、この操舵が可能なキャスターを操舵する操舵ハンドルと、を有して構成されていることを特徴とするカメラ用ペデスタル。
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