JP4582714B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP4582714B2
JP4582714B2 JP2006064712A JP2006064712A JP4582714B2 JP 4582714 B2 JP4582714 B2 JP 4582714B2 JP 2006064712 A JP2006064712 A JP 2006064712A JP 2006064712 A JP2006064712 A JP 2006064712A JP 4582714 B2 JP4582714 B2 JP 4582714B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
cover
terminal
conductive path
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006064712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007135386A (ja
Inventor
慶一 佐々木
幸功 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2006064712A priority Critical patent/JP4582714B2/ja
Publication of JP2007135386A publication Critical patent/JP2007135386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4582714B2 publication Critical patent/JP4582714B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は、電気接続箱に関するものである。
自動車に搭載される電気接続箱として、回路構成体をケースに収容した構造のものがある。回路構成体は、回路基板と、回路基板の裏面に沿って配索したバスバーと、回路基板の表面側に実装されるリレー等のスイッチング部材とを備えて構成されている。ケースの周縁部には、その内面側から外面側へ貫通する貫通路が形成され、バスバーの端部に形成された端子部が貫通路を貫いてケースの外面側に臨んでいる。
尚、電気接続箱としては、特許文献1に開示されているもの等がある。
特開2003−164039公報
上記のようにバスバーの端子部が、ケースの周縁部の貫通路を内面側から外面側へ貫通する形態になっている場合、ケース外の液体が、毛細管現象により、貫通路の内面と端子部の表面との隙間を移動してケースの内部に浸入することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケースの周縁部における端子部の貫通部分からの浸水を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回路構成体をケースに収容してなり、前記回路構成体は、板面を鉛直方向に向けると共にスイッチング部材が実装される回路基板と、導電路とを備えて構成され、前記ケースは、枠状をなすと共に前記回路基板の周縁に沿って前記回路構成体を包囲するように配置されるフレームと、前記フレームの裏側の開口を塞ぐ放熱板と、前記フレームの表側の開口を塞ぐカバーと、前記フレームに対し上側から組み付けられるヒューズブロックと、前記ヒューズブロックの下方から前記カバーと前記表裏方向に並んで組み付けられる第1ハウジングと、を備え、前記ヒューズブロックの下面と前記カバーの上面との間、及び前記ヒューズブロックの下面と前記第1ハウジングの上面との間、の双方又は一方には、前記導電路を貫通させる貫通路が形成されているものにおいて、前記貫通路の内面と前記導電路の双方には相手側から退避する形態の凹部が設けられており、前記導電路の前記凹部と前記貫通路の前記凹部とは、その開口部を対向させるように配置されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記導電路の端部の端子部に形成されている前記凹部が、前記凹部の一部を構成する前記導電路の端末部に、前記導電路とは別体の端子片を固着することによって形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記貫通路は、前記ヒューズブロックの下面と前記カバーの上面との間、及び前記ヒューズブロックの下面と前記第1ハウジングの上面との間、の双方又は一方に、水平方向に延びて形成された水平貫通部を有し、前記カバー及び前記第1ハウジングの双方又は一方の外面から上方へ立ち上げたリブの上端面によって前記水平貫通部の下面が形成され、前記リブの上端縁を切欠することによって前記凹部が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記カバーには、前記カバーの上端部外面に、前記表裏方向の表側に向かう方向について下り勾配となったカバー側傾斜面が形成されており、前記リブは前記カバー側傾斜面に形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載のものにおいて、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの上端部外面に、前記表裏方向の裏側に向かう方向について下り勾配となった第1ハウジング側傾斜面が形成されており、前記リブは前記第1ハウジング側傾斜面に形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ケース外の液体が、貫通路の内面と導電路の表面との隙間に浸入して毛細管現象によりケースの内側に向かって移動しても、凹部において貫通路の内面と導電路の表面との隙間が大きく拡大するため、毛細管現象による液体の浸入が凹部で遮断される。
また、端子部の凹部と貫通路の凹部が、その開口部を互いに対向させるように配置されているので、凹部と凹部が非対応の位置に配置されている場合に比べて、貫通路の内面と端子部の表面との隙間がより大きく開く形態となり、液体の浸入を遮断する効果に優れている。
<請求項2の発明>
導電路の端子部に凹部を形成する手段としては、導電路とは別体の部品を用いずに導電路の端部を曲げ加工する方法が考えられるが、この場合、導電路に対する曲げ加工の工程数が多くなるため、加工が難しくなる。その点、本発明では、導電路の端末部に、導電路とは別体部品である端子片を固着することによって凹部を構成しているので、導電路における曲げ加工の工程数を少なくして、加工性の向上を図ることができる。
<請求項3の発明>
貫通路の水平貫通部の下面に形成されている凹部が、ケースの外部空間に連通されているので、毛細管現象によって下面の凹部に達した液体は、ケースの外部へ排出される。これにより、ケース内への液体の浸入を確実に防止することができる。
また、ケースの外面から上方へ立ち上げたリブの上端面によって水平貫通部の下面が形成されているので、ケースの外面から水平に突出させた突出部の上面を水平貫通部の下面としたものに比べると、導電路に下向きの外力が付与された場合において、導電路を確実に支承することができる。
<請求項4又は5の発明>
水平貫通部の凹部に達した液体は、リブの側面を伝ってケースの外面に流れ落ちるのであるが、このケースの外面は傾斜面となっているので、液体がケースの外面に溜まる虞がない。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱は、自動車に搭載され、バッテリ(図示せず)とランプ、オーディオ等の電装品(図示せず)との間に介設され、バッテリから供給される電力を各電装品に分配・供給するとともに、これら電力供給の切り替え等の制御を行うものである。図1及び図2においては、電気接続箱を表面(正面)側が上向きとなるように描いているが、自動車に搭載された状態では、電気接続箱は、図4に示すように、ヒューズブロック33の本体部37が上側に位置し、ヒューズブロック33のアーム部38が下方へ延出する向きとなる。以下、上下左右の向きについては、自動車に搭載された状態を基準として説明する。
電気接続箱は、回路構成体10と、回路構成体10を収容するケース30とを備えて構成される。
回路構成体10は、板面を鉛直方向に向けた回路基板11と、回路基板11の裏面(図4における右面)に沿って配索した複数のバスバー12(本発明の構成要件である導電路)と、回路基板11の表面側(図5における左面側)に実装されるリレーなどのスイッチング部材13とを備えて構成されている。バスバー12は回路基板11の裏面に接着されており、バスバー12の上端部12aに形成した第1端子部12A(本発明の構成要件である端子部)が回路基板11の上端縁から突出されているとともに、同じくバスバー12の下端部に形成した第2端子部12Bが回路基板11の下端縁から突出されている。
第1端子部12Aとこの第1端子部12Aに形成される第1凹部23は、バスバー12の上端部12a(端末部)と、バスバー12とは別体部品である端子片17とを固着することによって構成されている。
バスバー12の上端部12aには、前方へ略直角に延出する形態の板状の屈曲部14が形成され、屈曲部14の前端から上方へ略直角に且つ屈曲部14と同じ幅で延出する板状の基部15が形成され、基部15の延出端(上端)から上方へ面一状に延出する板状の固着部16が形成されている。固着部16の略上半分領域は基部15よりも幅の狭い幅狭部16aとなっており、固着部16の略下半分領域は基部15と同じ幅の幅広部16bとなっていて、幅狭部16aの一方の側縁と幅広部16bの一方の側縁とは面一状に連なっている。
端子片17は、水平な方形板状をなすベース部18と、ベース部18の前端縁から略直角に且つベース部18と同じ幅で上方へ延出する板状の接触部19と、ベース部18の後端から略直角に立ち上がるとともにその立ち上がり端から後方へ略直角に延出した形態であってベース部18と同じ幅の屈曲板状をなすL字部20と、L字部20の後端から略直角に上方へ延出する板状の固着部21とから構成される。接触部19の上端部は、ヒューズ(図示せず)との接続のために二股状に分岐しており、接触部19の下端部には、接触部19を後述する収容部40内に保持するための係止孔22が形成されている。この固着部21の略上半分領域はL字部20よりも幅の狭い幅狭部21aとなっており、固着部21の略下半分領域はL字部20と同じ幅の幅広部21bとなっていて、幅狭部21aの一方の側縁と幅広部21bの一方の側縁とは面一状に連なっている。つまり、端子片17の固着部16とバスバー12の固着部21は同一の形状及び同一の寸法となっている。かかる端子片17は、その固着部21の後面をバスバー12の固着部16の前面に重ね合わせるようにして溶接等により導通可能に固着され、この端子片17とバスバー12の上端部12a(屈曲部14と基部15と固着部16)とにより、第1端子部12Aが構成されている。また、端子片17とバスバー12を固着した状態では、バスバー12の基部15と端子片17のL字部20とにより、下方へ開放された形態の略「コ」字形をなす第1凹部23が形成されている。
ケース30は、合成樹脂等の絶縁材料からなる略方形の枠状をなすフレーム31と、フレーム31に対しその裏側の開口を塞ぐように固着される金属製の放熱板32と、フレーム31に対しその上側から組み付けられる合成樹脂製のヒューズブロック33と、フレーム31に対しその表面側(放熱板32とは反対側)の開口を塞ぐように組み付けられる合成樹脂製のカバー34と、ヒューズブロック33に組み付けられる合成樹脂製の第1ハウジング35と、フレーム31の下縁部に組み付けられる合成樹脂製の第2〜第4ハウジング36とを備えて構成される。
フレーム31は、回路基板11の周縁に沿って回路構成体10を全周に亘って連続して包囲するように配置されているとともに、放熱板32の表面に接着剤(図示せず)により固定されている。放熱板32は、回路基板11と概ね相似形であり、放熱板32の表面にはバスバー12の裏面が接着剤(図示せず)により固着されている。
ヒューズブロック33は、フレーム31の上縁部の前面(正面)に沿って配される横長の本体部37と、この本体部37の左右両端部から下方へ片持ち状に延出する形態の一対のアーム部38とからなる。本体部37内には、第1端子部12Aの接触部19と、端子金具39の略上半分領域と、第1端子部12Aと端子金具39を接続するヒューズとが収容されるようになっている。本体部37の上面には、ヒューズを収容するための左右2つの収容部40が、本体部37の上面よりも上方へ方形ブロック状に突出し、且つ上面側へ開放された形態で形成されている。また、本体部37における収容部40よりも後方の領域には、下面側に開口された収容溝41が形成されている。かかるヒューズブロック33は、フレーム31に対して上から接近させつつ組み付けられる。
第1ハウジング35は、下方からヒューズブロック33の本体部37に組み付けられ、第1ハウジング35内には端子金具39の略下半分領域が収容される。第1ハウジング35は下方へ開口されている。第2〜第4ハウジング36は、下方に開口した状態でフレーム31の下縁部の表面(正面)に固定されている。第1〜第4ハウジング35,36には、ハーネス側コネクタが嵌合されるようになっている。
カバー34は、全体として回路基板11とほぼ相似形であって、回路基板11よりも一回り大きい形状をなす。カバー34の上端部には、複数のリブ42が、各第1端子部12Aと対応するように横並びに形成されている。リブ42は、支持壁43の正面から前方へ突出する板状をなし、その板面は、リブ42の並び方向と直角な向きとされている。各リブ42には、その上端縁を略方形(略「コ」字形)に切欠した形態の第2凹部44が形成されている。この第2凹部44の前後方向の開口寸法は、第1凹部23の前後方向の開口寸法よりも小さくなっている。
かかるカバー34は、表面側からフレーム31に対して組み付けられる。組付け状態ではフレーム31内に収容されている回路基板11とスイッチング部材13がカバー34によって覆い隠される。また、各リブ42が、ヒューズブロック33の本体部37の後端縁(収容部40よりも後方の領域)であって収容溝41を含む領域に対して下面側から対向するように配置され、本体部37の後端縁とリブ42とによって上下に挟まれた空間は、ケース30の周縁部(上縁部)をその内面側から外面側へ貫通する形態であって、上記第1端子部12Aの一部を貫通状態で収容するための貫通路45となっている。貫通路45は各リブ42毎に個別に構成されているとともに、リブ42及び第1端子部12Aの並び方向(左右方向)において隣り合う貫通路45同士が、リブ42間の空間及び収容溝41によって互いに連通した形態となっている。また、各貫通路45は、フレーム31と回路基板11とカバー34によって囲まれたケース30内のスイッチング部材13の収容空間30Sに連通しているとともに、収容部40におけるヒューズの収容空間40Sに連通し、このヒューズの収容空間40Sはケース30の外部へ上向きに開放されている。
また、ケース30の上端縁部(周縁部)においては、第1端子部12Aの屈曲部14が、フレーム31の上縁部の下面(内面)に当接した状態で横並びに配置され、前後一対の固着部16,21とL字部20が横並びの状態で収容溝41内に収容され、ベース部18が、本体部37の上端縁の下面に当接した状態で横並びに配置され、接触部19が収容部40におけるヒューズの収容空間40Sに収容されている。つまり、貫通路45には、ベース部18と、L字部20と、両固着部16,21と、屈曲部14の前端部が貫通されており、貫通路45の上下両面とベース部18の上下両面とが、略面接触状態で当接または近接した状態となっているとともに、貫通路45の上下両面と屈曲部14の前端部の上下両面とが、略面接触状態で当接または近接した状態となっている。
上記のように本実施形態ではバスバー12の第1端子部12Aが、ケース30の周縁部(上縁部)の貫通路45を内面側から外面側へ(上方へ)貫通する形態になっているため、ケース30外の液体が、毛細管現象により、貫通路45の内面と第1端子部12Aの表面との隙間を移動してケース30の内部に浸入することが懸念される。しかし、本実施形態では、貫通路45の内面(下面)と第1端子部12Aに、相手側から退避する形態の第1凹部23と第2凹部44を形成している。
したがって、ケース30外の液体が、収容部40の収容空間40Sから貫通路45の内面と第1端子部12Aの表面との隙間に浸入して毛細管現象によりケース30の内側に向かって移動しても、両凹部23,44において貫通路45の内面と第1端子部12Aの表面との隙間が大きく拡大するため、毛細管現象による液体の浸入が凹部で遮断される。これにより、ケース30内への液体の浸入が防止されている。
また、第1端子部12Aの第1凹部23と貫通路45の第2凹部44が、その開口部を互いに対向させるように配置されており、第1凹部23と第2凹部44が非対応の位置に配置されている場合に比べて、貫通路45の内面と第1端子部12Aの表面との隙間がより大きく開くので、液体の浸入を遮断する効果に優れている。
また、第1端子部12Aに第1凹部23を形成する手段としては、バスバー12とは別体の部品を用いずにバスバー12の上端部12aを曲げ加工する方法が考えられるが、この場合、バスバー12に対する曲げ加工の工程数が多くなるため、加工が難しくなる虞がある。その点、本実施形態では、バスバー12の上端部12a(端末部)に、バスバー12とは別体部品である端子片17を固着することによって第1凹部23を構成しているので、バスバー12における曲げ加工の工程数を少なくして、加工性の向上を図ることが可能となっている。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図10及び図11を参照して説明する。本実施形態2は、第1端子部51の形態と、貫通路60における上面側の凹部62F,62Rの形態を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
実施形態1では、第1端子部12Aがバスバー12の上端部12aと、バスバー12とは別体の端子片17とを固着した形態であったが、本実施形態2の第1端子部51は、バスバー50(本発明の構成要件である導電路)の上端部に一体に形成されたものとなっている。第1端子部51は、バスバー50の上向きの上端部から直角に前方へ水平方向に突出する板状の水平部52と、水平部52の前端から直角に上方へ突出する板状の接触部53とからなり、接触部53はヒューズ(図示せず)との接続のために二股に分岐した形状をなしている。
また、貫通路60は、ヒューズブロック33の本体部37の後端縁部の下面と、カバー34のリブ42の上端面とによって上下に挟まれた形態の水平貫通部61を有している。
実施形態2では、本体部37の下面に、前後に並ぶ2つの方形をなす凹部62F,62Rが切欠して形成されている。この2つの凹部62F,62Rの間の部分は、下向きに突出する脚部63となっている。
一方、リブ42については、実施形態1と同じ形状である。カバー34の上端部外面は、前下がりの勾配をもつ傾斜面34Sとなっており、この傾斜面34Sからリブ42が上方へ立ち上がる形態となっている。また、カバー34には、傾斜面34Sの上端縁から上方へ鉛直方向に立ち上がる支持壁43が形成されており、支持壁43の上端縁からは、前方へ庇部46が突出して形成されている。リブの後端縁は支持壁43と庇部46に連なっている。かかるリブ42には、その上端縁を方形に切欠した形態の凹部44が形成されている。凹部44の後面は庇部46の前端面に対して面一状に連なっている。凹部44の下面には、上方に向かって幅狭となるような稜線状をなす左右一対のテーパ面44Sが形成されている。また、庇部46の上面は、リブ42の上端面と同じ高さとなっていて、リブ42の上端面と同じく貫通路60の下面を構成している。
水平貫通部61には、第1端子部51の水平部52が前後方向に貫通されており、水平部52の下面は、リブ42の上端面と庇部46の上面に対して面接触状態で当接又は近接した状態てなっており、水平部52の上面には、脚部63の下端面が面接触状態で当接又は近接した状態となっている。尚、脚部63と凹部42は上下に対応するように配置されている。
本実施形態2では、ケース30外の液体が、収容部40の収容空間40Sから貫通路60の内面と第1端子部51の表面との隙間に浸入し、毛細管現象によって水平貫通部61内をケース30の内側に向かって移動しても、ヒューズブロック33の両凹部62F,62Rにおいて水平貫通部61の上面(内面)と第1端子部51の上面(表面)との隙間が大きく拡大するため、毛細管現象による液体の浸入が凹部62F,62Rで遮断される。同じく、リブ42の凹部44において水平貫通部61の下面(内面)と第1端子部51の下面(表面)との隙間が大きく拡大するため、毛細管現象による液体の浸入が凹部44で遮断される。これにより、ケース30内への液体の浸入が防止されている。
また、水平貫通部61の下面を構成するリブ42は、カバー34(ケース)の外面側に設けられ、このリブ42に形成されている凹部44の上端の開口が水平貫通部61に臨んでいる。つまり、リブ42の凹部44はケース30(カバー34)の外部空間に連通されている。したがって、毛細管現象によって下面の凹部44に達した液体は、凹部44の前側の内面と、リブ42の左右外側面を伝い、カバー34の傾斜面34Sに至る経路に沿って、水平貫通部61の外部へ排出される。しかも、凹部44の下面は稜線状をなしていて、凹部44の下面に達した液体がテーパ面44Sの勾配にしたがって、リブ42の左右外側面側へ流れ落ちるようになっているので、液体が凹部44の下面に溜まる虞はない。さらに、傾斜面34Sに達した液体は、その勾配に従って下方へ流れ落ちるので、液体がカバー34の外面上に溜まることがなく、排水性能に優れている。これにより、ケース30内への液体の浸入を確実に防止することができる。
また、水平貫通部61を構成するリブ42は、カバー34(ケース30)の外面から上方へ立ち上げた形態となっているので、ケースの外面から水平に突出させた突出部の上面を水平貫通部の下面としたものに比べると、第1端子部51に下向きの外力が付与された場合において、第1端子部51を確実に支承することができる。
<実施形態3>
次に、本発明を具体化した実施形態3を図12〜図16を参照して説明する。本実施形態3は、導電路の形態と凹部82の形態を上記実施形態1、2とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1、2と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
ヒューズブロック33の本体部37に組み付けられる第1ハウジング70は、合成樹脂製であって、全体として左右方向に長いブロック状をなし、下向きに開口する嵌合空間72を有するハウジング本体71と、ハウジング本体71の上面から上方へ突出する板状取付部73とを有している。第1ハウジング70をヒューズブロック33に組み付けた状態では、板状取付部73が本体部37のスリット状嵌合溝74に嵌合されるとともに、ハウジング本体71の上面が本体部37の下面に対して概ね面接触するように対向する。また、この組付け状態では、ヒューズ(図示せず)を収容するために本体部37の上面に開口するように形成された収容空間40Sから、ハウジング本体71の嵌合空間72に至る貫通路75が形成される。
貫通路75は、端子金具39(本発明の構成要件である導電路)を貫通させるためのものであって、収容空間40Sから本体部37の下面に連通する上下方向の上部貫通部76と、本体部37の下面におけるハウジング本体71の上面との対応面を浅く凹ませた形態であって前後方向に伸びる水平な水平貫通部77と、ハウジング本体71の上面から嵌合空間72に連通する上下方向の下部貫通部78とから構成されている。ハウジング本体71には、その上面における下部貫通部78よりも後方(図12における右方)の領域を後面に亘って斜めに切欠した形態の切欠部79が形成されており、この切欠部79の外面は、後方に向かって下り勾配となった傾斜面80となっている。尚、傾斜面80の下端部は略水平となっている。そして、この切欠部79の外面には、上方へ向かって立ち上がる突起部81が形成されている。突起部81は、前後方向において切欠部79の略後半領域に配され、且つ上部貫通部76と対応するように配置されている。また、突起部81の上端面(立ち上がり端面)はハウジング本体71の上面と同じ高さであり、突起部81の上端面は、ハウジング本体71の上面とともに水平貫通部77を構成している。そして、突起部81には、その上端縁における前端部分を切欠した形態の凹部82が形成されている。この凹部82は、水平貫通部77に臨んでいるとともに、切欠部79及びケース30の外部(ハウジング本体71の後方であって、ヒューズブロック33の下方)の空間に連通している。
端子金具90は、細長い金属板材を2カ所でほぼ直角に曲げ加工して成形したものであり、上部貫通部76を貫通して上端を収容空間40S内に臨ませた上下方向に細長い上部端子部91と、上部端子部91の下端から前方へ水平に延出する形態であって水平貫通部77を貫通する水平部92と、水平部92の前端から下方へ延出する形態であって下部貫通部78を貫通して下端を嵌合空間72内に臨ませた下部端子部93とから構成される。ハウジング本体71の上面のうち下部貫通部78の開口縁(下部貫通部78と切欠部79との間の幅狭の領域)と、凹部82と、突起部81の上端面は、端子金具90の水平部92の下面に対して当接又は近接して対向し、水平貫通部77の下面を構成している。尚、上部端子部91は、収容空間40S内に収容されるヒューズ(図示せず)に接続され、下部端子部93は、嵌合空間72内に嵌合される図示しないコネクタハウジングのターミナル(図示せず)に接続されるようになっている。
本実施形態3では、ケース30外の液体が、収容部40の収容空間40Sから貫通路75の内面と端子金具90の表面との隙間に浸入し、毛細管現象によって水平貫通部77内を第1ハウジング70側に向かって移動しても、ハウジング本体71の上面の凹部82において水平貫通部77の下面と水平部92の下面(表面)との隙間が大きく拡大するため、毛細管現象による液体の浸入が凹部82で遮断される。これにより、第1ハウジング70の嵌合空間72内への液体の浸入が防止されている。
また、水平貫通部77の下面に臨む凹部82は、第1ハウジング70(ケース30)の外面側に連通されており、換言すると、凹部82はケース30の外部空間に連通されている。したがって、毛細管現象によって凹部82に達した液体は、直接、傾斜面80(凹部82の前側の内面)を伝う経路、又は突起部81の前面や左右両側面を経由して傾斜面80を伝う経路を経て、ハウジング本体71の垂直な外後面に至り、凹部82に溜まることなく水平貫通部77の外部へ排出される。
また、水平貫通部77を構成する突起部81は、ケース30の外面から上方へ立ち上げた形態となっているので、ケースの外面から水平に突出させた突出部の上面を水平貫通部の下面としたものに比べると、端子金具90に下向きの外力が付与された場合に、端子金具90を確実に支承することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
)上記実施形態1では1つの導電路(端子部)に凹部を1つ設けたが、本発明によれば、1つの導電路(端子部)に複数の凹部を設けてもよい。
)上記実施形態1,3では1つの貫通路に凹部を1つ設けたが、本発明によれば、1つの貫通路に複数の凹部を設けてもよい。
)上記実施形態1,2では凹部を略方形(略「コ」字形)とし、実施形態3では凹部を略三角形としたが、本発明によれば、凹部は円弧形、台形など、方形や三角形以外の形状としてもよい。
)上記実施形態1では端子部の凹部を、バスバーとは別体の端子片を用いて構成したが、本発明によれば、バスバー以外の部品を用いずに、バスバーの端部を曲げ加工することによって凹部を形成してもよい。
)上記実施形態1〜3では貫通路の下面の凹部をケース(カバー)の外部空間へ連通させたが、本発明によれば、貫通路の凹部がケースの外部へ連通しない形態としてもよい。
実施形態1の斜視図 分解状態の斜視図 ヒューズブロックを外した状態をあらわす斜視図 断面図 ヒューズブロックを外した状態をあらわす正面図 カバーの正面図 カバーの平面図 カバーの断面図 端子部と貫通路の一部を分解した状態をあらわす斜視図 実施形態2のヒューズブロックとカバーとによって形成される貫通路の形状をあらわす部分拡大断面図 端子部、貫通路の凹部、及びカバーの外面の形状をあらわす斜視図 実施形態3の断面図 第1ハウジングの平面図 第1ハウジングの底面図 第1ハウジングの背面図 図13のX−X線断面図
符号の説明
10…回路構成体
11…回路基板
12…バスバー(導電路)
12A…第1端子部(端子部)
12a…バスバーの上端部(端末部)
13…スイッチング部材
17…端子片
23…第1凹部(端子部の凹部)
30…ケース
44…第2凹部(貫通路の凹部)
45…貫通路

Claims (5)

  1. 回路構成体をケースに収容してなり、
    前記回路構成体は、板面を鉛直方向に向けると共にスイッチング部材が実装される回路基板と、導電路とを備えて構成され、
    前記ケースは、枠状をなすと共に前記回路基板の周縁に沿って前記回路構成体を包囲するように配置されるフレームと、前記フレームの裏側の開口を塞ぐ放熱板と、前記フレームの表側の開口を塞ぐカバーと、前記フレームに対し上側から組み付けられるヒューズブロックと、前記ヒューズブロックの下方から前記カバーと前記表裏方向に並んで組み付けられる第1ハウジングと、を備え、
    前記ヒューズブロックの下面と前記カバーの上面との間、及び前記ヒューズブロックの下面と前記第1ハウジングの上面との間、の双方又は一方には、前記導電路を貫通させる貫通路が形成されているものにおいて、
    前記貫通路の内面と前記導電路の双方には相手側から退避する形態の凹部が設けられており、前記導電路の前記凹部と前記貫通路の前記凹部とは、その開口部を対向させるように配置されているところに特徴を有する電気接続箱。
  2. 前記導電路の端部の端子部に形成されている前記凹部が、前記凹部の一部を構成する前記導電路の端末部に、前記導電路とは別体の端子片を固着することによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記貫通路は、前記ヒューズブロックの下面と前記カバーの上面との間、及び前記ヒューズブロックの下面と前記第1ハウジングの上面との間、の双方又は一方に、水平方向に延びて形成された水平貫通部を有し、
    前記カバー及び前記第1ハウジングの双方又は一方の外面から上方へ立ち上げたリブの上端面によって前記水平貫通部の下面が形成され、
    前記リブの上端縁を切欠することによって前記凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記カバーには、前記カバーの上端部外面に、前記表裏方向の表側に向かう方向について下り勾配となったカバー側傾斜面が形成されており、前記リブは前記カバー側傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの上端部外面に、前記表裏方向の裏側に向かう方向について下り勾配となった第1ハウジング側傾斜面が形成されており、前記リブは前記第1ハウジング側傾斜面に形成されていることを特徴する請求項3または請求項4に記載の電気接続箱。
JP2006064712A 2005-09-02 2006-03-09 電気接続箱 Active JP4582714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006064712A JP4582714B2 (ja) 2005-09-02 2006-03-09 電気接続箱

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005254637 2005-09-02
JP2005300632 2005-10-14
JP2006064712A JP4582714B2 (ja) 2005-09-02 2006-03-09 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007135386A JP2007135386A (ja) 2007-05-31
JP4582714B2 true JP4582714B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=38156592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006064712A Active JP4582714B2 (ja) 2005-09-02 2006-03-09 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4582714B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0193913U (ja) * 1987-12-16 1989-06-21
JPH046214U (ja) * 1990-05-02 1992-01-21
JPH046215U (ja) * 1990-05-08 1992-01-21
JP2003284218A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 回路構成体の防水構造
JP2006050786A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続箱

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0193913U (ja) * 1987-12-16 1989-06-21
JPH046214U (ja) * 1990-05-02 1992-01-21
JPH046215U (ja) * 1990-05-08 1992-01-21
JP2003284218A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 回路構成体の防水構造
JP2006050786A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007135386A (ja) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4374379B2 (ja) 電気接続箱
JP4265990B2 (ja) 電気接続箱
JP4304207B2 (ja) 電力分配装置
JP4447607B2 (ja) 電気接続箱
JP5173596B2 (ja) 電気接続箱
JP4594198B2 (ja) 電気接続箱
JP4304111B2 (ja) 電気接続箱
JP4657025B2 (ja) 電気接続箱
JP5109812B2 (ja) 電気接続箱
JP4445819B2 (ja) 電気接続箱
JP2007006612A (ja) 電気接続箱
JP6575767B2 (ja) 暗電流回路用ヒューズの断続構造
JP6604519B2 (ja) 基板ユニット
JP2009290943A (ja) 電気接続箱
JP4582714B2 (ja) 電気接続箱
JPWO2006115101A1 (ja) 電気接続箱
JP2006325352A (ja) 電気接続箱
JP4723907B2 (ja) 電気接続箱
JP4228955B2 (ja) 電気接続箱
JP5051464B2 (ja) 電気接続箱
JP4701945B2 (ja) 電気接続箱の位置決め構造
JP5471793B2 (ja) 電気接続箱
JP5090771B2 (ja) 電気接続箱の取付構造
JP4225940B2 (ja) 電気接続箱
JP4426470B2 (ja) 電気接続箱の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090910

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4582714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250