JP4582556B2 - Method for producing polyurethane coating material - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常温で硬化するポリウレタン塗膜材(塗り床材、防水材)の製造方法に関し、更に詳しくは、特に手塗り塗工に適した可使時間(塗工可能時間)を保持した耐候性のよいポリウレタン塗り床材、防水材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタン塗り床材、防水材は従来からビルディングの屋上、ベランダ、廊下などの防水、スポーツ施設の弾性舗装などの用途に大量に使用されている。かような塗り床材、防水材の製造方法は、ポリオキシプロピレンポリオールなどのポリオールとトリレンジイソシアネート[以下TDIと略記する]との反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマーを主剤とし、4,4’−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)[以下”MOCA”と略記する]およびポリオキシプロピレンポリオールをイソシアネート反応成分としてこれに有機金属鉛などの触媒や必要に応じて可塑剤を配合して硬化剤とし、上記の主剤と硬化剤の2液を施工現場で混合した後、コテ、ヘラ、またはレーキ等を用いて手塗り塗工して硬化せしめるものである。
【0003】
この従来方法において、硬化剤中のイソシアネート反応成分の主成分として使用するMOCAは、化審法による指定化学物質、労安法による特定化学物質の第2類物質であるため安全性に問題があり、また常温では固体で結晶性が高いため可塑剤への溶解安定性が悪く取り扱い難いものであるにもかかわらず、イソシアネートとの反応が比較的緩やかであり、塗り床材、防水材として特に必要とされる可使時間(2液混合後これを支障なく塗布できるまでの時間であり、一般に、混合後に粘度が10万センチポイズに達するまでの時間とされている)が得られ、更にウレタン塗り床材、防水材に必要とされる各種物性を保持できるので、 この分野で使用可能なほとんど唯一の芳香族ポリアミン架橋剤であった。
【0004】
一方高反応性のジエチルトルエンジアミン(以下DETDAと略記する)を芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として含有する硬化剤と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート系のイソシアネート成分を含有する主剤とからなる高反応性2液型ウレタン材料を、高圧衝突混合機により瞬間的に混合しスプレー塗工し、速硬化させるウレタン塗り床材、防水材が普及して来ている。然しながらかような高反応性ウレタン材料は、2液混合からゲル化まで10秒前後と超速硬化であるため手塗り塗工に望ましい可使時間がまったく得られず、スプレー塗工時にミストが飛散して周辺を汚染し、更に塗工面のレベリング性が悪いなどの欠点がある。
【0005】
また最近本発明者らは、TDIプレポリマーをこのDETDAを用いて常温硬化させることによる塗膜防水材を開発した。然しながらこの方法では、高温時(夏場)の施工において可使時間を確保することがいまひとつ困難で、防水材用途に使用されるよりもNCO含有率の高いプレポリマーを使用するとさらに可使時間がとり難くなるのでこの方法は塗り床材用途には適用しにくいという難点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明者らは、指定化学物質であるMOCAに代る安全性の高い芳香族ポリアミンが使用でき、高温時(夏場)においても、NCO含有率のより高いプレポリマーを使用する必要のある塗り床材用途においても、手塗り塗工に適した可使時間を充分に保持することが出来、冬期においても硬化性が良好であり、更にはトップコートがなくても屋外に適用することが可能となり得るほど耐候性にすぐれた常温硬化型ポリウレタン塗り床材、防水材の製造方法を提供すべく鋭意研究した結果本発明を完成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明では、芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として高反応性のDETDAを使用し、このDETDAと所定量の可塑剤および触媒を配合してなる硬化剤を、ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンとポリオールとの反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマーを主成分とする主剤と所定の割合で施工現場で混合して手塗り塗工することによって、必要とされる可使時間を保持するとともに耐水性、強度など所定の物性を具備し、しかも耐候性にすぐれたポリウレタン塗り床材、防水材が製造できるものである。さらに詳細には、本発明は、ポリイソシアネートを主成分とする主剤と、芳香族ポリアミン、可塑剤および触媒を含有する硬化剤とを、常温で混合、塗工し硬化せしめるポリウレタン塗膜材の製造方法において、
a)、ポリイソシアネートとしてビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンとポリオールとの反応によって得られるイソシアネート含有率が1.5〜10重量%であるイソシアネート末端プレポリマーを使用し、前記ポリオールとしては平均分子量350〜8000のポリオキシプロピレンポリオールまたはポリオキシエチレンプロピレンポリオールで、該ポリオールのうち10重量%以上がトリオールであるか、または数平均分子量が200〜900で、重量平均分子量と数平均分子量との比が1.8以下であるポリオキシテトラメチレングルコールであるか、または平均分子量500〜4000で、炭素数5〜10の脂肪族グリコールとジカルボン酸との縮合により製造されるポリエステルポリオール、またはβ−メチル−δ−バレロラクトンの重合体ポリオールであり、
b)、芳香族ポリアミン成分としてジエチルトルエンジアミンを使用し、
c)、可塑剤をイソシアネート末端プレポリマーの使用量100重量部に対し5〜100重量部使用し、
d)、主剤と硬化剤とを、主剤のイソシアネート基と硬化剤中の芳香族ポリアミンのアミノ基との当量比が0.8〜2.0となるように混合し、手塗り塗工に適した可使時間20〜150分で塗工し硬化せしめることを特徴とする、常温硬化型ポリウレタン塗膜材の製造方法である。
【0008】
従来のTDIプレポリマー主剤の場合には、イソシアネート含有率が或る程度以上の大きいものを使用すると可塑剤量を増量しても所望の可使時間を保持することが困難となる傾向があったが、このTDIプレポリマーに替えて本発明のビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンのプレポリマーを主剤として用いると、可塑剤量を所定量以上に増量せずともイソシアネート含有率のかなり大きいものでも可使時間がとり易くなり、従って塗膜防水材はもとより、防水材よりも硬さや強度が要求される塗り床材用途にも適用できるものとなる。また本発明のプレポリマーは耐候性がすぐれているので本発明の方法による硬化塗膜はトップコート塗布の必要のない程度にまで耐候性を改善することもできる。さらに従来のMOCA−ポリオール併用系の硬化剤よりも安全性が高く、しかも高反応性のDETDAを使用するので、不特定多数の作業者が安心して取り扱えるようになり、アフタータックのない無発泡の塗膜材が得られる。
【0009】
本発明の方法において主剤の主成分となるイソシアネート末端プレポリマーは、ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンとポリオールとの 反応によって生成される。ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンは通常テトラメチルキシレンジイソシアネートと呼ばれTMXDIと略称される。p−置換体[1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、p−TMXDI]およびm−置換体[1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、m−TMXDI]が知られているが、p−置換体は常温では固体であり取扱い難いので本発明では常温で液体であるm−置換体を使用するのが好ましい。
【0010】
イソシアネート末端プレポリマーのもう一方の原料であるポリオールとしては、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシエチレンプロピレンポリオー ル(所謂PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(所謂PTMG)、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールなどの通常のウレタン原料として一般に知られているポリオールが使用できる。これら一般的なポリオールのうち本発明の分野では粘度あるいは常温ないし低温での結晶性の点においてPPG、特定のPTMGまたは特定のポリエステルが好ましい。すなわちPPGでは、平均分子量が350〜8000で、そのうち10重量%以上がトリオールであるものが好適に使用される。PTMGでは、数平均分子量が900以下で、重量平均分子量と数平均分子量の比が1.8以下のものが好適に使用される。ポリエステルでは、平均分子量が500〜4000で、炭素数が5〜10の脂肪族グリコール(たとえばネオペンチルグリコール,3−メチル−1,5−ペンタンジオールまたは2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオールなど)とジカルボン酸(たとえばアジピン酸)との縮合により製造されるポリエステルポリオールまたはβ−メチル−δ−バレロラクトンの重合体ポリオールが好適に使用される。
【0011】
イソシアネート末端プレポリマーを製造するには、TMXDIとポリオールとをNCO基対OH基の当量比が通常2近傍となるように仕込んで反応させることが好ましい。TMXDIとポリオールとの反応は通常の反応条件のもとではかなり遅いので反応を促進させるためにジブチル錫ジラウレートのような触媒を微量(例えば反応系の0.001重量%)添加して行なわれる。
【0012】
本発明において使用するイソシアネート末端プレポリマーのイソシアネート含有率は1.5〜10重量%の範囲にあることが望ましい。1.5重量%未満では所望の物性が得られず、10重量%を超えると所望の可使時間がとり難くなる。
この範囲でイソシアネート含有率の小さい側のものは塗膜防水材として適しており、大きい側のものは塗り床材用として好適である。
本発明の方法において、硬化剤の芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として使用するDETDAは、3,5−ジエチルトルエン−2,4−または2,6−ジアミンであり、異性体含有率の異なるものが市販されている。市販品として例えばエタキユア100(エチルコーポレーション社製商品名。2,4−異性体/2,6異性体の重量比は80/20)などが使用できる。またこのDETDAは、我国においては既存化学物質として登録済であり、従来技術において慣用されていたMOCAとは異なり安全であり、製造や使用に際しての制約がない。本発明によれば、かような高反応性のDETDAを芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として使用するので夏場の高温多湿時でも発泡せず、表面タックを残さず、年間を通じて仕上り性の良い塗膜剤が得られる。
【0013】
本発明の方法で用いる硬化剤中の必須成分としての可塑剤は、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジオクチル、塩素化パラフィン、トリスβ−クロロプロピルホスフェート等の、主剤中のイソシアネート末端プレポリマーのNCO基と反応性のない通常の可塑剤が使用できる。硬化剤中の可塑剤の使用量は、主剤であるイソシアネート末端プレポリマー100重量部に対し5〜100重量部の範囲で使用することが必要である。5重量部未満では手塗り塗工に適した可使時間が確保し難くなるとともに主剤と硬化剤との混合比率が大きくなり過ぎ混合不良が起き易くなる。100重量部を超えると塗膜表面に可塑剤がブリードする傾向が強くなり、また得られた硬化塗膜の物性も低くなってしまう。
【0014】
また従来のMOCA−ポリオール併用系硬化剤中の架橋剤成分として使用されていたポリオールは、本発明の硬化剤中では不可欠成分ではなく配合する必要がない。
【0015】
本発明の方法においては、TMXDIというかなり反応性の遅いイソシアネートのプレポリマーを主剤の主成分として使用するので、DETDAというかなり高活性の芳香族ポリアミンを硬化剤中のイソシアネート反応成分の主成分として使用するにもかかわらず塗膜を充分に硬化させかつ所望の物性を発現させるために、硬化剤中に触媒を若干配合する必要がある。本発明において使用する触媒としては、オクチル酸、アゼライン酸、オレイン酸などの有機酸、鉛オクトエート、鉛ナフテネート、亜鉛オクトエートなどの有機金属触媒があげられるが耐候性、耐熱性の面より有機触媒の方が好ましい。触媒の使用量は、主剤であるイソシアネート末端プレポリマー100重量部に対し0.01〜5重量部で、必要以上の添加は可使時間を短くし、塗膜面の平滑性や耐熱性にも影響を及ぼすので好ましくない。
【0016】
本発明の方法で使用する硬化剤には、必要に応じて炭酸カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライト、ケイソウ土などの無機充填剤、酸化クロム、ベンガラ、酸化鉄、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系、ベンゾトリアゾール系などの安定剤を添加することができる。
【0017】
本発明の方法を実施するに際しては、TMXDIとポリオールとの反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマーを主成分とする主剤と、DETDAを主成分とする芳香族ポリアミン架橋剤、所定量の可塑剤および触媒、さらには必要に応じて充填剤、顔料、安定剤等を配合し硬化剤とを、主剤中のプレポリマーのNCO基と硬化剤中の芳香族ポリアミン架橋剤のNH2基との当量比が0.8〜2.0となるように施工現場で混合し、被塗物上に手塗り塗工して硬化せしめるのである。主剤中のNCO基と硬化剤中のNH2基との当量比が0.8未満では物性が低下し、未反応のアミンにより塗膜が黄変し易くなり、2.0を越えると硬化性が遅くなり過ぎる。塗膜物性も含めて最も好ましいNCO基とNH2基との当量比は0.9〜1.5の範囲である。主剤と硬化剤とを上述したような所定の割合で混合することによって、施工環境温度(通常のウレタン塗膜材では5〜35℃)下で20分以上150分以下といった可使時間を保持することができる。施工環境温度下で20分以上の可使時間があれば、補修あるいは小面積施工が可能であり、150分を越えると硬化が遅くなるので好ましくない。
【0018】
なお、本発明の方法は手作業による混合、塗工に適しているが、ダレ止め剤を配合して、立面、壁面、曲面等をローラー、リシンガン、エアレスガン等の従来方法で塗工することもできる。また本発明による塗膜材は、従来からの防水材の用途でもある廊下や階段等の発音性低下、モルタル保護、防塵性を目的とした床材、金属等の腐食防止のための防錆材、コーキング材としても使用できる。使用の際には作業性に応じてキシレン、トルエン等の溶剤を加えて施工することも可能である。
【0019】
【実施例】
以下実施例および比較例をあげて本発明をさらに説明する。実施例および比較例についての配合表および試験結果に使用した材料および試験項目はそれぞれ下記の通りである。
【0020】
(主剤)
TMXDI:m−TMXDI(アメリカンサイアナミド社製)
D−400:ポリオキシプロピレンジオール、分子量400(商品名アクトコールP−400、武田薬品工業(株)製品)
D−2000:ポリオキシプロピレンジオール、分子量2000(商品名アクトコールP−2020、武田薬品工業(株)製品)
D−3000:ポリオキシプロピレンジオール、分子量3000(商品名アクトコールP−23、武田薬品工業(株)製品)
T−400:ポリオキシプロピレントリオール、分子量410(商品名アクトコールG−410、武田薬品工業(株)製品)
T−3000:ポリオキシプロピレントリオール、分子量3000(商品名アクトコールP−3030、武田薬品工業(株)製品)
T−5000:ポリオキシプロピレントリオール、分子量5000(商品名アクトコール35−34、武田薬品工業(株)製品)
650SN:ポリオキシテトラメチレングリコール、分子量650重量平均分子量と数平均分子量との比=1.5(商品名PTG650SN、保土谷化学工業(株)製品)
P−510:3−メチル−1,5−ペンタンジオール系ポリエステルジオール分子量500、(商品名クラポールP−510、クラレ(株)製品)
P−2010:3−メチル−1,5−ペンタンジオール系ポリエステルジオール分子量2000、(商品名クラポールP−2010、クラレ(株)製品)
F−3010:3−メチル−1,5−ペンタンジオール系ポリエステルトリオール分子量3000、(商品名クラポールF−3010、クラレ(株)製品)
L−2010:ポリ(β−メチル−δ−バレロラクトン)ジオール分子量2000、(商品名クラポールL−2010、クラレ(株)製品)
【0021】
(硬化剤)
DETDA:ジエチルトルエンジアミン(商品名エタキユア100、エチルコーポレーション社製品)
DOP:フタル酸ジオクチル(可塑剤、大八化学工業所製品)
炭酸カルシウム:無機充填剤(丸カルシウム(株)製品)
触媒:2−エチルヘキシル酸(三建化工(株)製品)
【0022】
(混合)
NCO/NH2当量比:主剤のイソシアネート末端プレポリマー中のNCO基と硬化剤中のDETDAのNH2基との当量比
【0023】
(硬化)
可使時間:主剤と硬化剤とを混合した後、支障なく塗工できる限度の時間(分)(混合液の粘度が10万センチポイズに達するまでの時間)
タックフリータイム:塗膜表面に指触でベトつきがなくなるまでの時間(時間)
【0024】
(塗膜物性)
基礎物性:塗工後、20℃で7日経過後にJISA−1062に準じて行った硬化塗膜の物性試験結果
耐熱性:塗工後、20℃で7日経過後に、さらに80℃のオーブンで7日間加熱した後の硬化塗膜の物性試験結果
引張強度保持率:耐熱性試験後の引張強度の基礎物性の引張強度に対する強度比(%)。(JIS規格によれば80%以上150%以下と規定されている)
耐候性:20℃7日経過後の硬化塗膜を、サンシャインウエザーメーターに500時間暴露し、表面の変色の有無を観察。
【0025】
主剤(イソシアネート(末端プレポリマー)の調製
2リットルのガラスコルベンに、表1に示した実施例および比較例の配合表に従って、m−TMXDI、およびD−400、D−2000などのポリオールをそれぞれの仕込NCO基/OH基の当量比となるように仕込み、攪拌しながらm−TMXDIとポリオールの合計の仕込量の0.001重量%に相当するジブチル錫ジラウレートを添加した後、80〜100℃で2〜5時間加熱攪拌して反応を完結させ、イソシアネート末端プレポリマーを調製した。
【0026】
硬化剤の調製
2リットルの円筒型開放容器に、表−1および表−2に示した実施例および比較例の配合表に従って、DETDA、DOP、炭酸カルシウムおよび触媒(2−エチルヘキシル酸)(比較例7のみは無触媒)を仕込み、室温でディゾルバーを用いて15分間攪拌し、それぞれの硬化剤を調製した。
【0027】
実施例1
2リットルのガラスコルベンに、173.4gのm−TMXDI、413.3gのD−2000および413.3gのT−3000を仕込み(NCO/OH当量比1.72)、攪拌しながら0.01gのジブチル錫ジラウレートを加え、徐々に加温して80〜100℃に昇温し、この温度で4時間保ち反応を完結させ、NCO含有率2.5重量%のイソシアネート末端プレポリマー(主剤)1000gを調製した。
これとは別に、2リットルの円筒型開放容器に48gのDETDA、450gのDOP、5000gの炭酸カルシウム及び2gの2−エチルヘキシル酸を仕込み、室温で15分間攪拌し、1000gの硬化剤を調製した。
上記で調製した主剤と硬化剤とを20℃の雰囲気に2時間静置した後、この温度でなるべく気泡を巻き込まないように両者を攪拌混合(主剤/硬化剤重量比1/1)、NCO基/NH2基当量比1.1)し、可使時間をチェックしながらプライマー処理したスレート板にコテまたはヘラを用いて厚さ1〜2mmになるように手塗り塗布した。
この混合液の一部をガラス板上に厚さ1〜2mmになるように流延し、このまま20℃の雰囲気で7日間硬化させた塗膜を物性(基礎物性、耐熱性および耐候性)測定用の試験片とした。
【0028】
その結果、表−1のように20℃における可使時間は100分と充分に長く、余裕をもっての塗工が可能で、20時間以内にタックフリーとなり硬化性良好でかつ発泡もなく平滑で美麗な表面仕上り性を示した。7日硬化後の塗膜物性は、基礎物性、耐熱性とも塗膜防水材のJIS規格を満足する性能を示した。また促進耐候性試験(サンシャインウエザーメーター500時間)結果は、変色がなく良好な耐候性を示した。
【0029】
実施例2および3
主剤のプレポリマーのNCO含有率が実施例1よりも大きいもの、すなわち3.4重量%(実施例2)および6.4重量%(実施例3)について実施した。 それぞれのプレポリマーは、いづれもポリオールとしてPPGを使用し、表−1の配合表に従って仕込み実施例1と同様に反応を行って製造した。硬化剤は、主剤対硬化剤の混合比1対1においてNCO基対NH2基の当量比が1.1対1に なるようにそれぞれのプレポリマーのNCO基含有率に応じてDETDAの含有量を変化させたものを実施例1の硬化剤の製造に準じて調製した。それぞれの主剤、硬化剤混合後の可使時間、硬化性および硬化塗膜の物性は表−1の通りである。
すなわち実施例2においては、可使時間が90分と実施例1よりも若干短くなったが充分に余裕を持っての施工が可能であり、20時間以内にタックフリーとなり、硬化塗膜の物性は実施例1よりも若干硬く、強くなり、防水材としてさらに好適な良好な性能を示した。耐候性も良好であった。
【0030】
実施例3においては、実施例2よりさらにNCO含有率の大きいプレポリマーを使用したので、可使時間が57分と、実施例2より短くなったが充分に実用の範囲内であり、硬化性、仕上り性とも良好であった。硬化塗膜の物性は、硬さが83と、前2例よりかなり固く、かつ強く、伸び率とあいまって防水材よりも塗り床材用途に好適な性能を示すものとなった。耐候性もトップコートの必要がない程度に良好であった。
【0031】
実施例4および5
主剤は実施例3と同じものを使用し、硬化剤中のDETDAの使用量も実施例3と同量使用し、硬化剤中の可塑剤の使用量のみを増減して(可塑剤の使用量の増減に応じて充填剤炭酸カルシウムの使用量および主剤対硬化剤の混合比を調整)実施した。その結果、可塑剤使用量はこの程度の増減の範囲では可使時間に 若干の長短がみられるだけで、硬化性、物性とも床材として良好な性能を示すことが知れた。
【0032】
実施例6および7
主剤プレポリマーは実施例3〜5と同じものを使用し、硬化剤中のDETDAの使用量を増減して、主剤のNCO基対硬化剤中のNH2 基の当量比が実施例3より小さい場合(0.9、実施例6)と、大きい場合(1.5、実施例7)をテストした。結果は表−1の通り、当量比が0.9と小さくなると可使時間が50分と、実施例3より若干短くなり、当量比が1.5と大きくなると64分と長くなる。硬化性もそれに伴って若干変化する傾向が認められるがいづれも実用の範囲内であった。硬化塗膜の物性は、実施例7において硬さが若干軟く、強度がやや低下したが、いづれも塗り床材として好適な性能であった。耐候性については実施例6のみ僅かに黄変する傾向を示したが充分実用に耐える程度であった。
【0033】
実施例8、9、10および11
実施例8〜11は、主剤TMXDIプレポリマーの原料ポリオールとしてPPG以外のポリオールを使用して製造したプレポリマーの使用例を示した。
実施例8では、特定のPTMGすなわち分子量分布が狭く(重量平均対数平均分子量の比が1.5)、かつ数平均分子量が650であるPTMGを原料として製造したプレポリマーを主剤として使用した。実施例9および10は、3−メチル1,5−ペンタンジオールを主成分とするグリコールとジカルボン酸との縮合により合成したポリエステルとTMXDIとの反応により得られたプレポリマーを主剤とする場合である。実施例11は、β−メチル−δ−バレロラクトンの重合体ポリオールをポリオール成分の主成分として製造したプレポリマーを主剤として使用した場合である。
結果は表−1で示したように、いづれも実用的な可使時間で、硬化性、仕上り性とも良好であった。硬化塗膜の物性も良好で、特にPTMG使用の実施例8においては、高硬度、高強度の塗膜が得られており、耐候性も良好であった。
【0034】
【表1】
【0035】
比較例1および2
主剤プレポリマーのNCO含有率が実施例1より小さいもの(1.3重量%、比較例1)と、実施例3〜8より大きいもの(11重量%、比較例2)を使用した場合の例である。結果は表−2にみられるように、主剤のNCO含有率が1.3重量%と小さいものを使用すると、可使時間は120分と充分に長いが、硬化塗膜の物性が防水材のJIS規格に適合しない程度にまで低下し、一方主剤のNCO含有率が11重量%と大きいものを使用すると、可使時間が12分と短く、所望の可使時間が保持できなくなり、硬化塗膜の物性も弾性塗り床材として使用するには好ましくない性能となることを示した。
【0036】
比較例3および4
主剤プレポリマーとして実施例3〜7と同じものを使用し、硬化剤中のDETDAの使用量も増減して主剤のNCO基対硬化剤中のNH2 基の当量比が実施例6より小さい場合(0.7、比較例3)と、実施例7より大きい場合(2.2、比較例4)についてテストした。結果は表−2の通り、比較例3では可使時間が実施例6より短くなる上、塗膜にかなりの黄変が認められた。比較例4では、硬化途上で塗膜が発泡してしまい、物性測定するには至らなかった。すなわち実施例3、6および7の結果を勘案すると、本発明の目的を達成するためには、主剤のNCO基対硬化剤中のNH2 基の当量比には限界的な所定の範囲が存在することを示している。
【0037】
比較例5
主剤プレポリマー製造用原料ポリオールとしてD−400およびD−2000というPPGのジオールのみ(実施例1〜7と異なる)用いて製造した主剤を使用した場合の例である。結果は表−2に示すように硬化塗膜の耐熱性試験において(80℃オーブン中で)変形(25%伸長)してしまい、耐熱性に欠陥があることが判明した。
【0038】
比較例6
主剤プレポリマーとして実施例3〜7と同じプレポリマーを使用し、硬化剤中の可塑剤の使用量を実施例5より増量した場合の例である。結果は表−2に示したように塗膜表面に可塑剤がかなりブリードしてしまい、実用に耐えないことが知れた。
すなわち実施例3〜5の結果を勘案すると、本発明の目的を達成するためには可塑剤の使用量には限界的な所定の範囲が存在し、比較例6はその限界外であることを示している。
【0039】
比較例7
硬化剤中に触媒を配合しない以外は実施例3と同様に実施した。結果は表−2に示したように、硬化塗膜が耐熱性試験において80℃のオーブン中で変形してしまい、耐熱性に欠陥があることが認められた。すなわち本発明の目的を達成するためには硬化剤中に、硬化促進用触媒を配合することが必要であることが知れた。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように本発明によれば、TMXDIとポリオールとの反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマーを主成分とする主剤と、DETDAを主成分とする芳香族ポリアミン架橋剤、所定量の可塑剤および触媒を配合した硬化剤とを、主剤中のNCO基と硬化剤中のDETDAのNH2 基との当量比が所定範囲内となるように施工現場で混合し、塗工して硬化させることによって、所望の可使時間を保持しながら塗工後数時間で、発泡せず、表面タックを残さず、仕上り性よくかつ耐熱性、耐候性にすぐれたポリウレタン硬化塗膜を得ることができる。従って本発明の方法は、速硬化性の塗膜防水材や塗り床材などの手塗り塗工に効果的に適用できるものである。
【表−1】

Figure 0004582556
【表−2】
Figure 0004582556
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a polyurethane coating material (coating flooring, waterproofing material) that cures at room temperature, and more specifically, weather resistance that maintains a pot life (applicable time) particularly suitable for hand coating. The present invention relates to a method for producing a good polyurethane coated flooring and waterproofing material.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, polyurethane-coated flooring and waterproofing materials have been used in large quantities for applications such as waterproofing of building rooftops, verandas, and corridors, and elastic paving in sports facilities. Such a coating floor material and a waterproof material are produced by using a 4,4 'as a main component an isocyanate-terminated prepolymer obtained by a reaction between a polyol such as polyoxypropylene polyol and tolylene diisocyanate [hereinafter abbreviated as TDI]. -Methylene-bis (2-chloroaniline) [hereinafter abbreviated as "MOCA"] and polyoxypropylene polyol as an isocyanate reaction component, a catalyst such as organometallic lead, and a plasticizer as needed, and a curing agent. In addition, after mixing two liquids of the above-mentioned main agent and curing agent at the construction site, it is cured by hand coating using a trowel, spatula, rake or the like.
[0003]
In this conventional method, the MOCA used as the main component of the isocyanate reaction component in the curing agent has a safety problem because it is a chemical substance designated by the Chemical Substances Control Law and a class 2 chemical substance specified by the Labor Safety Law. In addition, although it is solid at room temperature and has high crystallinity, it is difficult to handle due to poor stability in plasticizers. The pot life (it is the time until the coating can be applied without any problems after mixing the two liquids, and is generally the time until the viscosity reaches 100,000 centipoise after mixing) is obtained. It was the only aromatic polyamine cross-linking agent that could be used in this field because it could maintain various physical properties required for materials and waterproofing materials.
[0004]
On the other hand, a high-concentration comprising a curing agent containing highly reactive diethyltoluenediamine (hereinafter abbreviated as DETDA) as a main component of an aromatic polyamine crosslinking agent and a main agent containing a 4,4′-diphenylmethane diisocyanate-based isocyanate component. Urethane-coated floor materials and waterproofing materials in which a reactive two-component urethane material is instantaneously mixed by a high-pressure collision mixer, spray-coated, and quickly cured have become widespread. However, such a highly reactive urethane material has an ultra-fast curing time of about 10 seconds from the mixing of two liquids to gelation, so it does not provide any usable time for hand coating, and mist is scattered during spray coating. In addition, there are drawbacks such as contamination of the surrounding area and poor leveling of the coated surface.
[0005]
Recently, the present inventors have developed a waterproof coating material by curing a TDI prepolymer at room temperature using this DETDA. However, with this method, it is still difficult to secure a usable time in construction at high temperatures (summer), and when a prepolymer having a higher NCO content than that used for waterproofing is used, a longer usable time is required. Since this method becomes difficult, this method has a drawback that it is difficult to apply it to the use of a coating floor material.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present inventors can use a highly safe aromatic polyamine instead of MOCA, which is a designated chemical substance, and it is necessary to use a prepolymer having a higher NCO content even at high temperatures (summer). Even in flooring applications, the pot life suitable for hand-painting can be kept sufficiently, the curability is good even in winter, and it can be applied outdoors without a top coat. The present invention has been completed as a result of intensive research aimed at providing a method for producing a room temperature-curing polyurethane coated flooring material and a waterproofing material that have excellent weather resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
That is, in the present invention, highly reactive DETDA is used as the main component of the aromatic polyamine crosslinking agent, and a curing agent obtained by blending this DETDA with a predetermined amount of plasticizer and catalyst is used as bis (1-isocyanate-1). -Methylethyl) By mixing the main component mainly composed of isocyanate-terminated prepolymer obtained by the reaction of benzene and polyol with a predetermined ratio at the construction site, the required working time can be reduced. A polyurethane-coated flooring material and waterproofing material that have predetermined physical properties such as water resistance and strength as well as excellent weather resistance can be produced. More specifically, the present invention relates to the production of a polyurethane coating material in which a main component mainly composed of polyisocyanate and a curing agent containing an aromatic polyamine, a plasticizer and a catalyst are mixed, applied and cured at room temperature. In the method
a), obtained by reaction of bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene as a polyisocyanate with a polyolIsocyanate content is 1.5 to 10% by weightUsing an isocyanate-terminated prepolymer,The polyol is a polyoxypropylene polyol or polyoxyethylene propylene polyol having an average molecular weight of 350 to 8000, and 10% by weight or more of the polyol is triol, or the number average molecular weight is 200 to 900, and the weight average molecular weight is Polyoxytetramethylene glycol having a ratio to the number average molecular weight of 1.8 or less, or produced by condensation of an aliphatic glycol having 5 to 10 carbon atoms and a dicarboxylic acid with an average molecular weight of 500 to 4000 A polyester polyol or a polymer polyol of β-methyl-δ-valerolactone,
b) Aromatic polyamisCompletionUse diethyltoluenediamine as the minute,
c), using 5 to 100 parts by weight of the plasticizer with respect to 100 parts by weight of the isocyanate-terminated prepolymer,
d) The main agent and the curing agent are mixed so that the equivalent ratio of the isocyanate group of the main agent to the amino group of the aromatic polyamine in the curing agent is 0.8 to 2.0,Suitable for hand coatingIt is a method for producing a room temperature curing type polyurethane coating material, which is coated and cured in a pot life of 20 to 150 minutes.
[0008]
In the case of a conventional TDI prepolymer main ingredient, if a large isocyanate content is used, it tends to be difficult to maintain a desired pot life even if the amount of plasticizer is increased. However, when the prepolymer of bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene of the present invention is used as the main agent instead of the TDI prepolymer, the isocyanate content is considerably increased without increasing the amount of the plasticizer beyond a predetermined amount. Even if it is large, the pot life can be easily taken, so that it can be applied not only to a waterproof coating material but also to a coating floor material requiring hardness and strength more than a waterproof material. Further, since the prepolymer of the present invention has excellent weather resistance, the cured coating film by the method of the present invention can also improve the weather resistance to such an extent that the top coat application is not required. Further, conventional curing agent of MOCA-polyol combination systemthanSince DETDA with high safety and high reactivity is used, an unspecified number of workers can be handled with peace of mind, and a non-foamed coating material without an aftertack can be obtained.
[0009]
In the method of the present invention, the isocyanate-terminated prepolymer which is the main component of the main agent is produced by the reaction of bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene and a polyol. Bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene is usually called tetramethylxylene diisocyanate and is abbreviated as TMXDI. p-substituted [1,4-bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene, p-TMXDI] and m-substituted [1,3-bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene, m -TMXDI] is known, but since the p-substituted product is solid at room temperature and difficult to handle, it is preferable to use an m-substituted product that is liquid at room temperature in the present invention.
[0010]
Examples of the polyol which is the other raw material of the isocyanate-terminated prepolymer include polyoxypropylene polyol, polyoxyethylene propylene polyol (so-called PPG), polyoxytetramethylene glycol (so-called PTMG), polyester polyol, polycaprolactone polyol and the like. Polyols generally known as ordinary urethane raw materials can be used. Among these general polyols, PPG, specific PTMG or specific polyester is preferable in the field of the present invention in terms of viscosity or crystallinity at normal temperature to low temperature. That is, PPG having an average molecular weight of 350 to 8000, of which 10% by weight or more is triol is preferably used. In PTMG, those having a number average molecular weight of 900 or less and a ratio of the weight average molecular weight to the number average molecular weight of 1.8 or less are preferably used. In the polyester, an aliphatic glycol having an average molecular weight of 500 to 4000 and a carbon number of 5 to 10 (for example, neopentyl glycol, 3-methyl-1,5-pentanediol or 2-ethyl-2-butyl-1,3- A polyester polyol or a polymer polyol of β-methyl-δ-valerolactone produced by condensation of propanediol or the like and a dicarboxylic acid (for example, adipic acid) is preferably used.
[0011]
In order to produce an isocyanate-terminated prepolymer, it is preferable that TMXDI and a polyol are charged and reacted so that the equivalent ratio of NCO groups to OH groups is usually around 2. Since the reaction between TMXDI and polyol is considerably slow under normal reaction conditions, a small amount of a catalyst such as dibutyltin dilaurate (for example, 0.001% by weight of the reaction system) is added to accelerate the reaction.
[0012]
The isocyanate content of the isocyanate-terminated prepolymer used in the present invention is desirably in the range of 1.5 to 10% by weight. If it is less than 1.5% by weight, desired physical properties cannot be obtained, and if it exceeds 10% by weight, it is difficult to take a desired pot life.
Within this range, the one with a low isocyanate content is suitable as a waterproofing coating film, and the one with a large isocyanate content is suitable for a coating floor material.
In the method of the present invention, DETDA used as the main component of the aromatic polyamine crosslinking agent of the curing agent is 3,5-diethyltoluene-2,4- or 2,6-diamine, and has different isomer content. Is commercially available. As a commercially available product, for example, Etakiure 100 (trade name, manufactured by Ethyl Corporation, weight ratio of 2,4-isomer / 2,6-isomer is 80/20) can be used. In addition, this DETDA has been registered as an existing chemical substance in Japan, and is safer than the MOCA conventionally used in the prior art, and there are no restrictions on production and use. According to the present invention, such highly reactive DETDA is used as the main component of the aromatic polyamine cross-linking agent, so that it does not foam even at high temperatures and high humidity in summer, does not leave a surface tack, and has good finish throughout the year. A film agent is obtained.
[0013]
Plasticizers as essential components in the curing agent used in the method of the present invention include dibutyl phthalate, diheptyl phthalate, dioctyl phthalate, butyl benzyl phthalate, dioctyl adipate, chlorinated paraffin, trisIsocyanates in the base agent, such as β-chloropropyl phosphateTerminalConventional plasticizers that are not reactive with the NCO groups of the prepolymer can be used. It is necessary to use the plasticizer in the curing agent in the range of 5 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the isocyanate-terminated prepolymer as the main agent. If it is less than 5 parts by weight, it is difficult to ensure a pot life suitable for hand-coating, and the mixing ratio of the main agent and the curing agent becomes too large, resulting in poor mixing. If it exceeds 100 parts by weight, the tendency of the plasticizer to bleed on the surface of the coating film becomes strong, and the physical properties of the obtained cured coating film also become low.
[0014]
In addition, the polyol used as a crosslinking agent component in the conventional MOCA-polyol combination curing agent is not an essential component in the curing agent of the present invention and need not be blended.
[0015]
In the process of the present invention, TMXDI, which is a prepolymer of a rather slow isocyanate, is used as the main component of the main agent, so a highly active aromatic polyamine, DETDA, is used as the main component of the isocyanate reaction component in the curing agent. Nevertheless, in order to sufficiently cure the coating film and to develop desired physical properties, it is necessary to mix a catalyst in the curing agent. Examples of the catalyst used in the present invention include organic acids such as octylic acid, azelaic acid, and oleic acid, and organic metal catalysts such as lead octoate, lead naphthenate, and zinc octoate.acidA catalyst is preferred. The amount of catalyst used is the main agentIsocyanate end0.01 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the prepolymer, adding more than necessary is not preferable because it shortens the pot life and affects the smoothness and heat resistance of the coating surface.
[0016]
Curing agents used in the method of the present invention include inorganic fillers such as calcium carbonate, talc, kaolin, zeolite, and diatomaceous earth as required, pigments such as chromium oxide, bengara, iron oxide, carbon black, and titanium oxide. Stabilizers such as hindered amines, hindered phenols, and benzotriazoles can be added.
[0017]
In carrying out the method of the present invention, a main agent mainly composed of an isocyanate-terminated prepolymer obtained by the reaction of TMXDI and a polyol, an aromatic polyamine cross-linking agent mainly composed of DETDA, a predetermined amount of a plasticizer and a catalyst In addition, fillers, pigments, stabilizers, etc. are blended as necessary.TheThe curing agent, the NCO group of the prepolymer in the main agent and the NH of the aromatic polyamine crosslinking agent in the curing agent.2It is mixed at the construction site so that the equivalent ratio with the group is 0.8 to 2.0, and is applied by hand on the object to be cured. NCO groups in the main agent and NH in the curing agent2If the equivalent ratio with the group is less than 0.8, the physical properties are lowered, the coating film is easily yellowed by unreacted amine, and if it exceeds 2.0, the curability is too slow. Most preferred NCO group and NH including the physical properties of the coating film2The equivalent ratio with the group is in the range of 0.9 to 1.5. By mixing the main agent and the curing agent at a predetermined ratio as described above, the pot life such as 20 minutes or more and 150 minutes or less is maintained at a construction environment temperature (5 to 35 ° C. in a normal urethane coating material). be able to. If the pot life is 20 minutes or more at the construction environment temperature, repair or small area construction is possible, and if it exceeds 150 minutes, curing is slow, which is not preferable.
[0018]
Although the method of the present invention is suitable for mixing and coating by hand, blending with a sag-preventing agent and coating a vertical surface, a wall surface, a curved surface, etc. with a conventional method such as a roller, a rinsing gun, an airless gun, etc. You can also. In addition, the coating material according to the present invention is a conventional anti-corrosive material for waterproofing, such as corridors and staircases, flooring for the purpose of reducing sound generation, mortar protection, dust-proofing, and metal corrosion prevention. Can also be used as a caulking material. In use, it is possible to add a solvent such as xylene or toluene according to workability.
[0019]
【Example】
The present invention will be further described below with reference to examples and comparative examples. The materials and test items used in the recipes and test results for the examples and comparative examples are as follows.
[0020]
(Main agent)
TMXDI: m-TMXDI (American Cyanamid)
D-400: polyoxypropylene diol, molecular weight 400 (trade name Actol P-400, product of Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.)
D-2000: polyoxypropylene diol, molecular weight 2000 (trade name Actol P-2020, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. product)
D-3000: Polyoxypropylene diol, molecular weight 3000 (trade name Actol P-23, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. product)
T-400: polyoxypropylene triol, molecular weight 410 (trade name Actol G-410, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. product)
T-3000: polyoxypropylene triol, molecular weight 3000 (trade name Actol P-3030, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. product)
T-5000: polyoxypropylene triol, molecular weight 5000 (trade name Actol 35-34, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. product)
650SN: polyoxytetramethylene glycol, molecular weight 650 ratio of weight average molecular weight to number average molecular weight = 1.5 (trade name PTG650SN, Hodogaya Chemical Co., Ltd. product)
P-510: 3-methyl-1,5-pentanediol polyester diol molecular weight 500, (trade name Kurapol P-510, product of Kuraray Co., Ltd.)
P-2010: 3-methyl-1,5-pentanediol polyester diol molecular weight 2000, (trade name Kurapol P-2010, product of Kuraray Co., Ltd.)
F-3010: 3-methyl-1,5-pentanediol polyester triol molecular weight 3000, (trade name Kurapol F-3010, product of Kuraray Co., Ltd.)
L-2010: Poly (β-methyl-δ-valerolactone) diol molecular weight 2000, (trade name Kurapol L-2010, product of Kuraray Co., Ltd.)
[0021]
(Curing agent)
DETDA: Diethyltoluenediamine (trade name Etakiure 100, product of Ethyl Corporation)
DOP: Dioctyl phthalate (plasticizer, product of Daihachi Chemical Industry)
Calcium carbonate: inorganic filler (roundtailCalcium Co., Ltd. product)
Catalyst: 2-ethylhexyl acid (product of Sanken Chemical Co., Ltd.)
[0022]
(mixture)
NCO / NH2Equivalent ratio: NCO groups in the isocyanate terminated prepolymer of the main agent and DETDA NH in the curing agent2Equivalent ratio with group
[0023]
(Curing)
Pot life: The maximum time (minutes) that can be applied without any trouble after mixing the main agent and curing agent (time until the viscosity of the mixture reaches 100,000 centipoise)
Tack-free time: Time until the sticky surface does not stick to the surface of the paint film (hours)
[0024]
(Film properties)
Basic physical properties: Physical property test results of cured coating film conducted after 20 days at 20 ° C. according to JIS A-1062
Heat resistance: Physical property test results of cured coating film after coating, after 7 days at 20 ° C, and further heated in an oven at 80 ° C for 7 days
Tensile strength retention: Strength ratio (%) of tensile strength to basic strength of tensile strength after heat resistance test. (According to JIS standards, it is specified as 80% or more and 150% or less)
Weather resistance: The cured coating film after 7 days at 20 ° C. was exposed to a sunshine weather meter for 500 hours, and the surface was observed for discoloration.
[0025]
Preparation of main agent (isocyanate (terminal prepolymer))
According to the compounding table of the example and the comparative example shown in Table 1, the polyols such as m-TMXDI and D-400, D-2000, and the equivalent ratio of each charged NCO group / OH group were added to 2 liter glass Kolben. After adding dibutyltin dilaurate corresponding to 0.001% by weight of the total charged amount of m-TMXDI and polyol while stirring, the reaction was conducted by heating and stirring at 80 to 100 ° C. for 2 to 5 hours. Upon completion, an isocyanate-terminated prepolymer was prepared.
[0026]
Preparation of curing agent
In a 2-liter cylindrical open container, DETDA, DOP, calcium carbonate, and catalyst (2-ethylhexyl acid) (only Comparative Example 7 is not used) according to the formulation tables of Examples and Comparative Examples shown in Tables 1 and 2 Catalyst) was prepared and stirred for 15 minutes using a dissolver at room temperature to prepare each curing agent.
[0027]
Example 1
A 2 liter glass Kolben was charged with 173.4 g of m-TMXDI, 413.3 g of D-2000 and 413.3 g of T-3000 (NCO / OH equivalent ratio of 1.72). Dibutyltin dilaurate was added, gradually heated to 80 to 100 ° C., kept at this temperature for 4 hours to complete the reaction, and 1000 g of isocyanate-terminated prepolymer (main agent) having an NCO content of 2.5% by weight was added. Prepared.
Separately, 48 g of DETDA, 450 g of DOP, 5000 g of calcium carbonate and 2 g of 2-ethylhexyl acid were charged in a 2 liter cylindrical open container and stirred at room temperature for 15 minutes to prepare 1000 g of a curing agent.
After the main agent and the curing agent prepared above were allowed to stand in an atmosphere of 20 ° C. for 2 hours, the two were stirred and mixed (main agent / curing agent weight ratio 1/1) and NCO group so as not to entrain bubbles as much as possible at this temperature. / NH2The base equivalent ratio was 1.1), and the primer-treated slate plate was hand-coated to a thickness of 1 to 2 mm using a trowel or spatula while checking the pot life.
Physical properties (basic physical properties, heat resistance, and weather resistance) of a coating film obtained by casting a part of the mixed solution to a thickness of 1 to 2 mm on a glass plate and curing for 7 days in an atmosphere at 20 ° C. are measured. The test piece was used.
[0028]
As a result, as shown in Table 1, the pot life at 20 ° C. is sufficiently long as 100 minutes, coating with a margin is possible, tack-free within 20 hours, good curability, no foaming, smooth and beautiful Excellent surface finish. The physical properties of the coating film after curing for 7 days showed the performance satisfying the JIS standard of the waterproof coating material in terms of both basic physical properties and heat resistance. Further, the accelerated weather resistance test (sunshine weather meter 500 hours) results showed no discoloration and good weather resistance.
[0029]
Examples 2 and 3
The NCO content of the main polymer prepolymer was higher than that of Example 1, ie, 3.4% by weight (Example 2) and 6.4% by weight (Example 3). Each of the prepolymers was prepared by using PPG as a polyol and reacting in the same manner as in Example 1 according to the recipe in Table-1. The curing agent is NCO group to NH at a mixing ratio of main agent to curing agent of 1: 1.2A composition in which the content of DETDA was changed according to the NCO group content of each prepolymer so that the equivalent ratio of groups was 1.1 to 1 was prepared according to the production of the curing agent of Example 1. Table 1 shows the pot life, the curability and the physical properties of the cured coating film after mixing each main component and curing agent.
That is, in Example 2, the pot life was 90 minutes, which was slightly shorter than that in Example 1, but it was possible to perform the construction with a sufficient margin and became tack-free within 20 hours. Was slightly harder and stronger than Example 1 and exhibited good performance more suitable as a waterproof material. The weather resistance was also good.
[0030]
In Example 3, since a prepolymer having a larger NCO content than that in Example 2 was used, the pot life was 57 minutes, which was shorter than that in Example 2. The finish was also good. The physical properties of the cured coating film were 83, which was considerably harder and stronger than the previous two examples, and combined with the elongation rate, showed performance more suitable for use as a flooring material than a waterproofing material. The weather resistance was also good enough not to require a top coat.
[0031]
Examples 4 and 5
The same main agent as in Example 3 was used, the amount of DETDA used in the curing agent was the same as in Example 3, and only the amount of plasticizer used in the curing agent was increased or decreased (the amount of plasticizer used). The amount of filler calcium carbonate used and the mixing ratio of the main agent to the curing agent were adjusted in accordance with the increase or decrease of As a result, it has been found that the amount of plasticizer used can exhibit good performance as a flooring material in both curability and physical properties, with only a slight increase and decrease in pot life within this range of increase and decrease.
[0032]
Examples 6 and 7
The same main polymer prepolymer as in Examples 3 to 5 was used, and the amount of DETDA used in the curing agent was increased or decreased to reduce the NCO group of the main agent to NH in the curing agent.2 The case where the equivalent ratio of groups was smaller than Example 3 (0.9, Example 6) and the case where it was larger (1.5, Example 7) was tested. The results are as shown in Table 1. When the equivalence ratio is as small as 0.9, the pot life is 50 minutes, which is slightly shorter than that of Example 3, and when the equivalence ratio is as large as 1.5, it is as long as 64 minutes. Although the curability also tends to change slightly with it, both were within the practical range. As for the physical properties of the cured coating film, the hardness in Example 7 was slightly soft and the strength was slightly lowered, but all were suitable performances as a coating floor material. As for the weather resistance, only Example 6 showed a slight yellowing tendency, but it was sufficiently practical.
[0033]
Examples 8, 9, 10 and 11
Examples 8-11 showed the usage example of the prepolymer manufactured using polyols other than PPG as a raw material polyol of the main ingredient TMXDI prepolymer.
In Example 8, a specific PTMG, that is, a prepolymer produced using PTMG having a narrow molecular weight distribution (ratio of weight average to number average molecular weight of 1.5) and a number average molecular weight of 650 as a raw material was used as a main agent. Examples 9 and 10 are cases in which a prepolymer obtained by the reaction of a polyester synthesized by condensation of a glycol mainly composed of 3-methyl-1,5-pentanediol with a dicarboxylic acid and TMXDI is used as a main component. . Example 11 is a case where a prepolymer prepared by using a polymer polyol of β-methyl-δ-valerolactone as a main component of a polyol component is used as a main agent.
As shown in Table 1, the results were practical pot life, and both curability and finish were good. The physical properties of the cured coating film were also good. Particularly, in Example 8 using PTMG, a coating film having high hardness and high strength was obtained, and the weather resistance was also good.
[0034]
[Table 1]
[0035]
Comparative Examples 1 and 2
Example in which NCO content of main agent prepolymer is smaller than Example 1 (1.3 wt%, Comparative Example 1) and larger than Examples 3 to 8 (11 wt%, Comparative Example 2) It is. As can be seen in Table 2, when the NCO content of the main agent is as small as 1.3% by weight, the pot life is sufficiently long as 120 minutes. If the NCO content of the main agent is as large as 11% by weight, the pot life is as short as 12 minutes and the desired pot life cannot be maintained. It was also shown that the physical properties of the film were unfavorable for use as an elastic flooring.
[0036]
Comparative Examples 3 and 4
The same main polymer prepolymer as in Examples 3 to 7 was used, and the amount of DETDA used in the curing agent was increased or decreased to increase the NCO group of the main agent to NH in the curing agent.2 Tests were conducted for groups having an equivalent ratio of less than Example 6 (0.7, Comparative Example 3) and greater than Example 7 (2.2, Comparative Example 4). As a result, as shown in Table 2, in Comparative Example 3, the pot life was shorter than that in Example 6, and considerable yellowing was observed in the coating film. In Comparative Example 4, the coating film foamed during curing, and physical properties could not be measured. That is, considering the results of Examples 3, 6 and 7, in order to achieve the object of the present invention, the NCO group of the main agent and the NH in the curing agent2 This indicates that there is a limited predetermined range for the equivalent ratio of groups.
[0037]
Comparative Example 5
This is an example in which a main agent produced using only PPG diols D-400 and D-2000 (different from Examples 1 to 7) as a raw material polyol for producing a main agent prepolymer is used. As a result, as shown in Table 2, it was found that the cured film was deformed (in an oven at 80 ° C.) (elongated by 25%) in the heat resistance test, and the heat resistance was defective.
[0038]
Comparative Example 6
In this example, the same prepolymer as in Examples 3 to 7 was used as the main agent prepolymer, and the amount of plasticizer in the curing agent was increased from that in Example 5. As a result, as shown in Table 2, it was known that the plasticizer was considerably bleed on the surface of the coating film and could not withstand practical use.
That is, in view of the results of Examples 3 to 5, there is a limited predetermined range for the amount of plasticizer used to achieve the object of the present invention, and Comparative Example 6 is outside the limit. Show.
[0039]
Comparative Example 7
It carried out similarly to Example 3 except not mix | blending a catalyst in a hardening | curing agent. As a result, as shown in Table 2, the cured coating film was deformed in an oven at 80 ° C. in the heat resistance test, and it was recognized that the heat resistance was defective. That is, in order to achieve the object of the present invention, it has been known that a curing accelerating catalyst needs to be blended in the curing agent.
[0040]
[Table 2]
[0041]
【The invention's effect】
As can be seen from the above description, according to the present invention, a main component mainly composed of an isocyanate-terminated prepolymer obtained by the reaction of TMXDI and a polyol, an aromatic polyamine cross-linking agent mainly composed of DETDA, a predetermined amount of plastic A curing agent containing an agent and a catalyst, with NCO groups in the main agent and DETDA NH in the curing agent.2 By mixing at the construction site so that the equivalent ratio with the group is within the predetermined range, and coating and curing, it does not foam within a few hours after coating while maintaining the desired pot life, and surface tack A cured polyurethane coating film having good finish, heat resistance and weather resistance can be obtained. Therefore, the method of the present invention can be effectively applied to hand-coating such as a fast-curing waterproofing film or a flooring material.
[Table-1]
Figure 0004582556
[Table-2]
Figure 0004582556

Claims (2)

ポリイソシアネートを主成分とする主剤と、芳香族ポリアミン、可塑剤および触媒を含有する硬化剤とを、常温で混合、塗工し硬化せしめるポリウレタン塗膜材の製造方法において、
a)、ポリイソシアネートとしてビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼンとポリオールとの反応によって得られるイソシアネート含有率が1.5〜10重量%であるイソシアネート末端プレポリマーを使用し、前記ポリオールとしては平均分子量350〜8000のポリオキシプロピレンポリオールまたはポリオキシエチレンプロピレンポリオールで、該ポリオールのうち10重量%以上がトリオールであるか、または数平均分子量が200〜900で、重量平均分子量と数平均分子量との比が1.8以下であるポリオキシテトラメチレングルコールであるか、または平均分子量500〜4000で、炭素数5〜10の脂肪族グリコールとジカルボン酸との縮合により製造されるポリエステルポリオール、またはβ−メチル−δ−バレロラクトンの重合体ポリオールであり、
b)、芳香族ポリアミン成分としてジエチルトルエンジアミンを使用し、
c)、可塑剤をイソシアネート末端プレポリマーの使用量100重量部に対し5〜100重量部使用し、
d)、主剤と硬化剤とを、主剤のイソシアネート基と硬化剤中の芳香族ポリアミンのアミノ基との当量比が0.8〜2.0となるように混合し、手塗り塗工に適した可使時間20〜150分で塗工し硬化せしめることを特徴とする、常温硬化型ポリウレタン塗膜材の製造方法。
In the method for producing a polyurethane coating material in which a main component mainly composed of polyisocyanate and a curing agent containing an aromatic polyamine, a plasticizer and a catalyst are mixed, applied and cured at room temperature,
a), using an isocyanate-terminated prepolymer having an isocyanate content of 1.5 to 10% by weight obtained by reaction of bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene and a polyol as a polyisocyanate , Is a polyoxypropylene polyol or polyoxyethylene propylene polyol having an average molecular weight of 350 to 8000, wherein 10% by weight or more of the polyol is triol, or the number average molecular weight is 200 to 900, and the weight average molecular weight and number average molecular weight are Or a polyoxytetramethylene glycol having a ratio of 1.8 or less, or an average molecular weight of 500 to 4000, and a polyester polyol produced by condensation of an aliphatic glycol having 5 to 10 carbon atoms and a dicarboxylic acid, Or β-methyl is a polymer polyol of δ- valerolactone,
b), using diethyl toluenediamine as an aromatic polyamide NNaru min,
c), using 5 to 100 parts by weight of the plasticizer with respect to 100 parts by weight of the isocyanate-terminated prepolymer,
d) The main agent and the curing agent are mixed so that the equivalent ratio of the isocyanate group of the main agent and the amino group of the aromatic polyamine in the curing agent is 0.8 to 2.0, which is suitable for hand coating. A method for producing a room temperature curing type polyurethane coating material, characterized in that the coating is allowed to be applied and cured in a pot life of 20 to 150 minutes.
ポリイソシアネートが[1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン]である請求項1記載のポリウレタン塗膜材の製造方法。The method for producing a polyurethane coating material according to claim 1, wherein the polyisocyanate is [1,3-bis (1-isocyanate-1-methylethyl) benzene].
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