JP4582383B2 - 車軸用軸受の密封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車軸に回転一体に取り付けられる回転輪と、車体に固定される静止輪との間に転動体を設けてなる車軸用軸受の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車軸用軸受として、図6に示すものがある。この軸受は、ハブ軸102と、外輪103との間に、複列の転動体104を設けて構成されている。なお、ハブ軸102は、等速ジョイントの軸部100とハブ軸本体101(互いにスプライン嵌合している)とにより構成されている。また、この構成では、ハブ軸102が車軸に連結される回転輪となっており、外輪103が車体に固定される静止輪となっている。図中、符号105は転動体104を保持する保持器を示している。
【0003】
このように構成される軸受には、軸受内部に泥水が侵入することを防止するために密封装置106が設けられている。密封装置106はラビリンスと弾性リップとにより構成されており、外輪103の軸方向両端それぞれに設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された密封装置106においては、密封性能が十分とはいえず、外部から泥水が軸受内部に侵入することを確実に抑えることができないという課題があった。泥水が軸受内部に侵入することは、潤滑材の劣化を招いて軸受装置の寿命を縮める要因になりかねず、密封性能の向上が望まれていた。
【0005】
したがって、本発明の主たる目的は、密封装置の密封性能を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するためには、本発明の請求項1では、
車軸側に回転一体に連結されるとともにその外周面には軌道が形成されるもしくは外周面に軌道を有する内輪が嵌着されてなるハブ軸と、前記ハブ軸の軌道に対向する内周面に軌道を有する略円筒状外輪と、前記ハブ軸の軌道と前記外輪の軌道との間に配設された転動体とを備え、前記ハブ軸には前記外輪端部に近接する大径部を形成してなる車軸用軸受の密封装置であって、
前記ハブ軸大径部には第1の金属環を、前記外輪端部には第2の金属環をそれぞれ設け、
前記第1の金属環は、その開口端部の両先端を軸方向に沿って前記外輪端部側に延出させた状態で前記ハブ軸大径部に嵌着されており、
前記第2の金属環は、前記外輪端部に嵌着される第1の筒状部と、この第1の筒状部から軸方向に沿って前記ハブ軸大径部側に延出する第2の筒状部と、第1の筒状部と第2の筒状部とをつなぐ連結環状部とを有しており、
前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向外側に位置する先端内周面と前記第2の筒状部外周面との間に第1のラビリンス部を形成し、
前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向内側に位置する先端側外周面と前記第1の筒状部内周面との間に第2のラビリンス部を形成し、
前記第1の金属環の径方向内側部材と前記第2の金属環の第2の筒状部との間には、前記第1、第2のラビリンス部の径方向寸法より大きい環状空間を形成する、
ことに特徴を有している。
【0007】
また、請求項3では、
車体側に取り付けられるとともにその外周面に軌道を有する内輪と、前記内輪の軌道に対向する内周面に軌道を有するハブ軸と、前記内輪の軌道と前記ハブ軸の軌道との間に配設された転動体とを備えてなる車軸用軸受の密封装置であって、
車体側を含む前記内輪には第1の金属環を、前記ハブ軸には第2の金属環をそれぞれ設け、
前記第1の金属環は、その開口端部の両先端を軸方向に沿って前記ハブ軸端部側に延出させた状態で前記車体を含む前記内輪側に嵌着されており、
前記第2の金属環は、前記ハブ軸端部に嵌着される第1の筒状部と、この第1の筒状部から軸方向に沿って、前記車体側を含む前記内輪側に延出する第2の筒状部と、第1の筒状部と第2の筒状部とをつなぐ連結環状部とを有しており、
前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向外側に位置する先端内周面と前記第2の筒状部外周面との間に第1のラビリンス部を形成し、
前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向内側に位置する先端外周面と前記第1の筒状部内周面との間に第2のラビリンス部を形成し、
前記第1の金属環の径方向内側部材と前記第2の金属環の第2の筒状部との間には、前記第1、第2のラビリンス部の径方向寸法より大きい環状空間を形成している。
【0008】
請求項1、3に記載した発明は上述した構成を備えることにより次のような作用を有する。すなわち、第1、第2の両ラビリンス部が環状空間を介して互いに連通し合い、しかも、環状空間の径方向寸法が両ラビリンス部のラビリンスより大きいために、密封装置の径方向外側に位置する第1のラビリンス部の圧力抵抗が増加することになる。そのため、泥水等の侵入物がラビリンス部を介して軸受内部に侵入しようとしても、上記圧力抵抗により確実に阻止されることになる。
【0009】
なお、請求項1においては、請求項2に記載したように、前記第2の金属環は、前記第1の筒状部から径方向内側に延出する円輪部を有しており、この円輪部に、前記一方輪に当接する弾性環状体が設けられているのが好ましい。
【0010】
また、請求項3では、請求項4に記載したように、前記第2の金属環は、前記第1の筒状部から径方向内側に延出する円輪部を有しており、この円輪部に、前記内輪に当接する弾性環状体が設けられているのが好ましい。
【0011】
請求項2、4の構成をさらに備えれば、弾性環状体により、さらに密封性が向上することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態の密封装置およびこの密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図であり、図2は図1の要部拡大図である。
【0013】
まず、本実施形態の密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を説明する。この軸受は、その外周面に軌道を有するハブ軸1と、その内周面に軌道を有する外輪2との間に、複列の転動体3を設けて構成されている。なお、ハブ軸1は、等速ジョイントの軸部4(以下、軸部4と略す)とハブ軸本体5とにより構成されており、軸部4とハブ軸本体5とは互いにスプライン嵌合している。この構成では、ハブ軸1が車軸(図示省略)に連結される回転輪となっており、外輪2が車体(図示省略)に固定される静止輪となっており、全体としてアンギュラ玉軸受の構造となっている。なお、図中、符号6は転動体3を保持する保持器を示している。また、この軸受においては、外輪2の外周部に設けられた取付フランジ30が車体側のナックル(図示省略)に連結されるようになっている。
【0014】
このように構成される軸受には、軸受内部に泥水等の侵入物が侵入するのを防止する密封装置7Aが設けられている。本実施形態は、この密封装置7Aの構成に特徴がある。密封装置7Aは軸受の軸方向の両端それぞれに設けられているが、本実施形態では、その一例として、軸部4側に設けられた密封装置7Aにおいて、本発明を実施している。すなわち、外輪2の軸部4側に位置する輪端2aは、軸部4側に延出しており、輪端2aと軸部4との間には、密封装置形成空間αが形成されている。密封装置7Aは、この密封装置形成空間αおよびその周辺領域に設けられている。
【0015】
密封装置7Aは、軸部4に取り付けられた第1の金属環8と、外輪2に取り付けられた第2の金属環9とをそれぞれ有している。第1の金属環8は、軸方向に沿った端部に開口を有する断面コの字状をしており、その開口端部の両先端を軸方向に沿って外輪2側に延出させた状態で軸部4の外周面に嵌着されている。
【0016】
具体的にいえば、第1の金属環8は、内筒部11と外筒部12と連結環状部13とを有している。外筒部12は内筒部11より若干大径に設定されており、このように構成された内筒部11と外筒部12とが同心配置されている。これら筒部11、12は、筒部11、12の一端にそれぞれ連結された連結環状部13により連結されることで、断面コの字状形状を構成している。そして、内筒部11を軸部4に外嵌することで、第1の金属環8はハブ軸1側に取り付けられている。
【0017】
軸部4は、第1の金属環8を上述した状態に取り付けるために、次のように構成されている。すなわち、軸部4は、スプライン軸部4aと、内輪部4bと、椀部4cとを有している。スプライン軸部4aはハブ軸本体5とスプライン嵌合するために設けられている。内輪部4bは、内輪としてのハブ軸1の一部を構成しており、その外周面には軌道が形成されている。椀部4cは、等速ジョイント(図示省略)の外輪として用いられている。椀部4cとスプライン軸部4aとは、内輪部4bの輪端にそれぞれ設けられている。スプライン軸部4aはハブ軸本体5側に延出して、ハブ軸本体5(ハブ軸1の一部を構成している)にスプライン嵌合している。椀部4cは内輪部4bから軸受の軸方向外側(車両の内側)に延出しており、椀形状を構成するために軸方向外側にいくにつれて徐々に径が大きくなっている。
【0018】
軸受から軸方向外側に突出している椀部4cの中途部には円形状の段部10Aが形成されている。段部10Aは外輪2の輪端2aにほぼ向かい合う位置に設けられており、段部10Aの径はこのような位置に段部10Aが設けられる大きさに設定されている。そして、この段部10Aに内筒部11が外嵌されており、これにより、第1の金属環8は内外筒部11、12の先端を外輪2の輪端2aに向けた状態で軸部4に取り付けられている。なお、本実施形態では、椀部4cにより、請求項におけるハブ軸大径部を構成している。
【0019】
第2の金属環9は、第1の筒状部14と第2の筒状部15と円輪部16とを有している。第1の筒状部14の外径は、第1の筒状部14を外輪2の輪端2aに内嵌可能な大きさに設定されている。第2の筒状部15は、第1の筒状部14より若干大径に設定されている。そして、これら筒状部14、15は、軸方向に沿って並列配置されたうえで、連結環状部17により連結されている。また、このようにして、第1、第2の筒状部14、15を連結することで、第1の筒状部14と連結環状部17との間に環状段部18が形成されている。円輪部16は第1の筒状部14の端部に連結されて径方向内側(密封装置形成空間α側)に突出しており、その先端には、環状の弾性リップ19が設けられている。そして、外輪2の輪端2aに環状段部18(第1の筒状部14)を内嵌させることで、第2の金属環9は外輪2に取り付けられている。また、第2の金属環9が外輪2に取り付けられることで、弾性リップ19は、軸部4の外周面に当接して、軸受内部(転動体3配置領域側)を密封している。
【0020】
次に、第1の金属環8と、第2の金属環9との間の相互の係わり合いを通じて、この密封装置7Aが有する第1、第2のラビリンス部20、21の構造を説明する。
【0021】
第1、第2の金属環8、9が軸受に取り付けられた状態において、外筒部12と第2の筒状部15とは、互いに軸方向に沿って寸法h1だけ重なり合う位置に配置されている。さらには、外筒部12の内径(半径)r1は、第2の筒状部15の外径(半径)r2より若干大きく設定されており、両者の間には、半径にして寸法r3の差がある。そのため、第1、第2の金属環8、9が軸受に取り付けられた状態においては、外筒部12と第2の筒状部15との間に、幅h1、間隔(ラビリンス)r3を有する第1のラビリンス部20が形成される。
【0022】
また、内筒部11の外径(半径)r4は、第1の筒状部14の内径(半径)r5より若干小さく設定されており、両者の間には半径にして寸法r6の差がある。さらには、内筒部11の先端は第1の筒状部14側に延出しており、その延出量は次のように設定されている。すなわち、第1、第2の金属環8、9が軸受に取り付けられた状態において、内筒部11と第1の筒状部14とは、互いに軸方向に沿って寸法h2だけ重なり合う位置まで、内筒部11の先端は延出している。
【0023】
そのため、第1、第2の金属環8、9が軸受に取り付けられた状態においては、内筒部11と第1の筒状部14との間に、幅h2、間隔(ラビリンス)r6を有する第2のラビリンス部21が形成される。
【0024】
さらには、第1、第2の金属環8、9の間に第1、第2のラビリンス部20、21が形成されることで、両ラビリンス部20、21の間には、環状空間22が形成されている。環状空間22は、径方向両端が、それぞれ第1、第2のラビリンス部20、21により囲まれるとともに、軸方向両端が、連結環状部13、17により囲まれた空間となる。
【0025】
本実施形態では、このようにして形成された環状空間22の径方向寸法r7(第2の筒状部15の内径(半径)r8と内筒部11の外径r4との間の寸法の差)を次のように設定している。すなわち、各ラビリンス部20、21のラビリンスr3、r6より、寸法r7を大きく設定している。寸法r7をこのように設定するために、この密封装置7Aでは次のようにしている。
【0026】
上記寸法r7は、外筒部12と内筒部11との間の隙間R(=r1−r4)から、第1のラビリンス部20のラビリンスr3と第2の筒状部15の厚みtとを減算したものが相当する。そこで、外筒部12と内筒部11との間の隙間Rを、第2の筒状部15の厚みtに比べて十分大きく設定している。さらには、第1のラビリンス部20のラビリンスr3が環状空間22の径方向寸法r7に比べて十分小さくなるように、第2の筒状部15と外筒部12とを可及的に近接配置している。同様に、第2のラビリンス部21のラビリンスr6が環状空間22の径方向寸法r7に比べて十分小さくなるように、第1の筒状部14と内筒部11とを可及的に近接配置している。
【0027】
以上のように構成した密封装置7Aにおいては、泥水等の侵入物が第1のラビリンス部20を介して軸受内部に侵入しようとしても、侵入物は極めて侵入しにくくなっている。これは次のような理由によっている。すなわち、第1のラビリンス部20の侵入方向奥側には、第1のラビリンス部20より大きな隙間となる環状空間22が形成されており、さらには、環状空間22のさらに侵入方向奥側には、環状空間22より小さな隙間となる第2のラビリンス部21が形成されている。そのため、このような構成にした場合における第1のラビリンス部20の圧力抵抗は、第1のラビリンス部20単体の場合における圧力抵抗に比べて格段に大きなものとなる。これにより泥水等の侵入物が第1のラビリンス部20を介して軸受内部に侵入しようとしても、侵入物は極めて侵入しにくい。
【0028】
図3は、本発明の第2の実施形態の密封装置およびこの密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【0029】
本実施形態の密封装置は、基本的には、図1、図2に示す第1の実施形態の構成と同じであり、同一ないし同様の部分には、同一の符号を付し、それらについての説明は省略する。本実施形態では、内輪を構成するハブ軸の形状が第1の実施形態と異なっている。すなわち、第1の実施形態における車両用軸受においては、ハブ軸1はハブ軸本体5と等速ジョイントの軸部4とにより構成されていた。つまり、第1の実施形態においては、ハブ軸1が等速ジョイントの軸部を兼務していた。これに対して、第2の実施形態の車両用軸受においては、ハブ軸40が等速ジョイントの軸部を兼務しておらず、ハブ軸40は、ハブ軸本体41と、ハブ軸本体41の端部に固定される軸端部材42とにより構成されている。なお、ハブ軸本体41と軸端部材42との外周面には、それぞれ軌道が形成されている。
【0030】
このような構成を有する車両用軸受において本実施形態では、軸端部材42と外輪2との間、およびハブ軸本体41と外輪2との間に、それぞれ密封装置7Bが設けられている。本実施形態では、これら密封装置7Bのうち、軸端部材42と外輪2との間に設けられた密封装置7Bの構成に特徴がある。すなわち、軸端部材42の一端は、軸受の軸方向外側(車両の内側)に延出している。さらには、軸端部材42の一端は、その中央部に比べて径が大きくなっており、大径となった軸端部材42の一端外周面に段部10Bが設けられている。そして、この段部10Bに内筒部11が外嵌されており、これにより、第1の金属環8は内外筒部11、12の先端を外輪2の輪端2aに向けた状態で軸端部材42に取り付けられている。なお、本実施形態では、軸端部材42により、請求項におけるハブ軸大径部を構成している。
【0031】
なお、外輪2に取り付けられている第2の金属環9の構成については、第1の実施形態と同一であり、その説明は省略する。そして、このようにして密封装置7Bを構成した本実施形態においても、その密封性能は、第1の実施形態と同様となる。
【0032】
ところで、第1、第2の実施形態においては、ハブ軸1、40の外周面に軌道を形成することで、内輪として機能させていたが、この他、第1、第2の実施形態と同様の構成において、ハブ軸1、40の外周面に内輪(外周面に軌道を有している)を嵌着してなる軸受においても、本発明を同様に実施できる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施形態を、図4を参照して説明する。図4は、本発明の第3の実施形態の密封装置およびこの密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【0034】
まず、本実施形態の密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を説明する。この軸受は、その外周面に軌道を有する内輪50と、その内周面に軌道を有し、外周面にホイール取付け用フランジを有する外軸51との間に、複列の転動体52を設けて構成されている。この構成では、内輪50が従動輪の車軸53(駆動回転されず)に連結されており、外軸51が回転輪となっている。なお、図中、符号54は転動体52を保持する保持器を示している。
【0035】
このように構成される軸受には、第1、第2の実施形態と同様、密封装置7Cが設けられている。本実施形態は、この密封装置7Cの構成に特徴がある。本実施形態において密封装置7Cは、軸受の軸方向の一端側(車体内部側)に設けられている。すなわち、車軸53には、内輪50を取り付ける段部53aが設けられており、この段部53aを構成する車軸大径部53bと外軸51との間に密封装置7Cが設けられている。
【0036】
密封装置7Cは、車軸53に取り付けられた第1の金属環55と、外軸51に取り付けられた第2の金属環56とをそれぞれ有している。第1の金属環55は、軸方向に沿った端部に開口を有する断面コの字状をしており、その開口端部の両先端を軸方向に沿って外軸51側に延出させた状態で車軸大径部53bの外周面に嵌着されている。
【0037】
具体的にいえば、第1の金属環55は、内筒部57と外筒部58と連結環状部59とを有している。内筒部57、外筒部58、および連結環状部59の構成は、基本的には、第1の実施形態における内筒部11、外筒部12、および連結環状部13と同様であるので、それらについての説明は省略する。第1の金属環55は、内筒部57を車軸大径部53bに外嵌することで、車軸53(内輪50)側に取り付けられている。
【0038】
第2の金属環56は、第1の筒状部58と、第2の筒状部59と、円輪部60と、連結環状部61と、環状段部62と、弾性リップ63とを有している。第1の筒状部58、第2の筒状部59、円輪部60、連結環状部61、環状段部62、および弾性リップ63の構成は、基本的には、第1の実施における第1の筒状部14、第2の筒状部15、円輪部16、連結環状部17、環状段部18、および弾性リップ19と同様であるので、それらについての説明は省略する。そして、外軸51の輪端51aに環状段部62(第1の筒状部58)を内嵌させることで、第2の金属環56は外軸51に取り付けられている。また、第2の金属環56が外軸51に取り付けられることで、弾性リップ63は、内輪50の外周面に当接して、軸受内部(転動体52配置領域側)を密封している。
【0039】
このように構成された密封装置7Cにおいて、第1のラビリンス部64、第2のラビリンス部65、および環状空間66が設けられている。これらの構成およびその作用効果については、第1の実施形態における第1のラビリンス部20、第2のラビリンス部21、および環状空間22と同様であるので、ここではその説明は省略する。
【0040】
図4に示す第3の実施形態における軸受では、車軸大径部53bの径寸法を、外軸51の端部内径寸法に可及的に近づけたうえで内筒部57を軸方向に沿って直線的に延出し、これにより内筒部57の先端と第1の筒状部58との間に第2のラビリンス部65を形成していた。しかしながら、このほか、図5に示すように構成してもよい。すなわち、車軸大径部53b’の径寸法を、内輪50の径寸法とほぼ同じにしたうえで、内筒部57’の先端を径方向外側に屈曲させる。これにより、内筒部57’の先端径寸法を外軸51の内径寸法に可及的に近づけて内筒部57’の先端と第1の筒状部58との間に第2のラビリンス部65’を形成してもよい。
【0041】
以上説明した各実施形態では、単一の環状空間22、66を形成していたが、この他、第1、第2のラビリンス部20、21(64,65)の間に同様の環状空間を複数形成してもよいのはいうまでもない。
【0042】
また、上述した実施形態では、アンギュラ玉軸受を有する軸受に組み込まれる密封装置において本発明を実施していたが、本発明はこのようなタイプの軸受だけではなく、種々の軸受に組み込まれる密封装置において同様に実施できるのもいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ラビリンス部における圧力抵抗を増加させることができたので、外部から泥水等の侵入物が軸受内部に侵入することを確実に抑えることができるようになった。これにより潤滑材の劣化を未然に防止して軸受装置の寿命を延ばすことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の密封装置および密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の密封装置および密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の密封装置および密封装置が組み込まれる車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【図5】第3の実施形態の変形例の要部拡大断面図である。
【図6】従来例の密封装置および、密封装置が組み込まれる自車軸用軸受の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ軸 2 外輪 3 転動体
4 等速ジョイントの軸部 5 ハブ軸本体 6 保持器
7A 密封装置 8 第1の金属環 9 第2の金属環
11 内筒部 12 外筒部 13 連結環状部
14 第1の筒状部 15 第2の筒状部 16 円輪部
17 連結環状部 18 環状段部 19 弾性リップ
20 第1のラビリンス部 21 第2のラビリンス部
22 環状空間 40 ハブ軸 41 ハブ軸本体
42 軸端部材 50 内輪 51 外軸
52 転動体 53 車軸 54 第1の金属環
56 第2の金属環 57 内筒部 58 第1の筒状部
59 第2の筒状部 60 円輪部 61 連結環状部
62 環状段部 63 弾性リップ
64 第1のラビリンス部 65 第2のラビリンス部
66 環状空間

Claims (4)

  1. 車軸側に回転一体に連結されるとともにその外周面には軌道が形成されるもしくは外周面に軌道を有する内輪が嵌着されてなるハブ軸と、前記ハブ軸の軌道に対向する内周面に軌道を有する略円筒状外輪と、前記ハブ軸の軌道と前記外輪の軌道との間に配設された転動体とを備え、前記ハブ軸には前記外輪端部に近接する大径部を形成してなる車軸用軸受の密封装置であって、
    前記ハブ軸大径部には第1の金属環を、前記外輪端部には第2の金属環をそれぞれ設け、
    前記第1の金属環は、その開口端部の両先端を軸方向に沿って前記外輪端部側に延出させた状態で前記ハブ軸大径部に嵌着されており、
    前記第2の金属環は、前記外輪端部に嵌着される第1の筒状部と、この第1の筒状部から軸方向に沿って前記ハブ軸大径部側に延出する第2の筒状部と、第1の筒状部と第2の筒状部とをつなぐ連結環状部とを有しており、
    前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向外側に位置する先端内周面と前記第2の筒状部外周面との間に第1のラビリンス部を形成し、
    前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向内側に位置する先端側外周面と前記第1の筒状部内周面との間に第2のラビリンス部を形成し、
    前記第1の金属環の径方向内側部材と前記第2の金属環の第2の筒状部との間には、前記第1、第2のラビリンス部の径方向寸法より大きい環状空間を形成する、
    ことを特徴とする車軸用軸受の密封装置。
  2. 請求項1に記載の車軸用軸受の密封装置であって、
    前記第2の金属環は、前記第1の筒状部から径方向内側に延出する円輪部を有しており、この円輪部に、前記ハブ軸に当接する弾性環状体が設けられている、
    ことを特徴とする車軸用軸受の密封装置。
  3. 車体側に取り付けられるとともにその外周面に軌道を有する内輪と、前記内輪の軌道に対向する内周面に軌道を有するハブ軸と、前記内輪の軌道と前記ハブ軸の軌道との間に配設された転動体とを備えてなる車軸用軸受の密封装置であって、
    車体側を含む前記内輪には第1の金属環を、前記ハブ軸には第2の金属環をそれぞれ設け、
    前記第1の金属環は、その開口端部の両先端を軸方向に沿って前記ハブ軸端部側に延出させた状態で前記車体を含む前記内輪側に嵌着されており、
    前記第2の金属環は、前記ハブ軸端部に嵌着される第1の筒状部と、この第1の筒状部から軸方向に沿って、前記車体側を含む前記内輪側に延出する第2の筒状部と、第1の筒状部と第2の筒状部とをつなぐ連結環状部とを有しており、
    前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向外側に位置する先端内周面と前記第2の筒状部外周面との間に第1のラビリンス部を形成し、
    前記第1の金属環の前記両先端のうちの径方向内側に位置する先端外周面と前記第1の筒状部内周面との間に第2のラビリンス部を形成し、
    前記第1の金属環の径方向内側部材と前記第2の金属環の第2の筒状部との間には、前記第1、第2のラビリンス部の径方向寸法より大きい環状空間を形成する、
    ことを特徴とする車軸用軸受の密封装置。
  4. 請求項3に記載の車軸用軸受の密封装置であって、
    前記第2の金属環は、前記第1の筒状部から径方向内側に延出する円輪部を有しており、この円輪部に、前記内輪に当接する弾性環状体が設けられている、
    ことを特徴とする車軸用軸受の密封装置。
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