JP4575182B2 - 衛星通信用端末及び管理局 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチビームを使用する移動体衛星通信システムにおける、ビーム間ハンドオーバに関する。
マルチビームを使用する移動体衛星通信システムにおける、移動するユーザ端末(移動端末ともいう)との回線のビーム間ハンドオーバの概念を図1に示す。図1は、ユーザ端末を搭載した端末搭載車両がビームエリア1からビームエリア3の方向に移動する状態を示す。端末搭載車両に搭載されたユーザ端末は、ビーム間を移動する場合、ハンドオーバを行う。
移動するユーザ端末は、現在通信を行っているビームのエリアから他のエリアに移動する場合、ビームを切替えることで通信を継続する。
従来のビーム間ハンドオーバ技術の形態を図2に示す。ビーム#1、ビーム#2、及びビーム#3がある。それぞれのビームエリアにおいて、上り回線ビームエリアと下り回線ビームエリアがほぼ同じ広さで重なる。例えば、ビーム#1エリアでは、「上り回線ビームエリア」は破線で示す円の範囲である。また、「下り回線ビームエリア」は実線で示す円の範囲である。使用する周波数は、ビーム毎及び回線毎に異なる周波数を使用する。例えばビーム#1エリアでは、F1が上り回線の周波数、f1が下り回線の周波数である。現在、移動端末は端末搭載車両に搭載され、ビーム#1エリアに位置し、時間の経過とともにビーム#2エリアに移動するとする。
従来のビーム間ハンドオーバ技術(例えば特許文献1)では、図3に示すように、移動端末は、本来の通信の時間スロット(周波数f1、タイムスロット#1)と異なる時間帯(タイムスロット#2)に他のビームの周波数(f2)を受信し、それぞれの受信レベルを測定する。受信周波数f2の受信信号レベルが大きい場合、移動端末は、ビーム#2エリアに移動していると判断し、通信を管理する局に別のタイムスロットでハンドオーバを要求する。通信を管理する局は、ビーム#2エリアで使用する周波数、タイムスロットを当該端末に割当て、通信の継続を保障する。
特開平8−79157号公報
図4は、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる場合を示す。R1〜R5は、地球側から送信した信号をマルチビーム衛星が受信することのできる地球側の送信範囲を示す「衛星受信ビームカバレッジエリア」である。この「衛星受信ビームカバレッジエリア」をエリアR1、エリアR2等ともいう。T1、T2は、マルチビーム衛星が送信した信号を受信することができる地球側の範囲を示す「衛星送信ビームカバレッジエリア」である。この「衛星送信ビームカバレッジエリア」をエリアT1、エリアT2ともいう。エリアT1(下り回線)では、マルチビーム衛星から送信される下り回線の信号の周波数はf1とし、エリアT2(下り回線)では、f2とする。また、エリアR1〜R5(上り回線)では、マルチビーム衛星に送信する上り回線の信号の周波数は、それぞれ周波数F1〜周波数F5とする。
図4に示すように、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる場合、下り回線のレベル測定のみでは移動端末自身の上り回線のビーム位置が不明である。このため、移動端末はハンドオーバを要求するタイミングを逸し、その結果、通信断が生じ、通信の継続が保障されないという問題があった。
本発明は、マルチビーム衛星を使用する衛星通信において、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる場合であっても、通信断が生じることのない、ビーム間ハンドオーバの技術を提供することを目的とする。
本発明の衛星通信用端末は、
複数のビームを使用して通信を中継するマルチビーム衛星を介することにより、前記マルチビーム衛星による通信に使用する通信チャネルの管理を行う管理局と通信を行う衛星通信用端末において、
自己の位置を取得位置として取得する位置取得部と、
前記マルチビーム衛星へ信号を送信するための送信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星に信号を受信させることが可能な地球側の範囲を示す送信可能エリアを複数記憶するとともに、前記マルチビーム衛星から信号を受信するための受信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星から信号を受信することが可能な地球側の範囲を示す受信可能エリアを複数記憶する端末側エリア記憶部と、
前記端末側エリア記憶部が記憶する前記複数の送信可能エリアと前記複数の受信可能エリアとを対象として前記位置取得部が取得した前記取得位置の対応する位置をエリア内位置として特定し、特定した前記エリア内位置に基づいて、第1の送信チャネルから第2の送信チャネルへの切り替えを求める送信チャネル切替要求と、前記第1の受信チャネルから第2の受信チャネルへの切り替えを求める受信チャネル切替要求との少なくともいずれかを含む切替要求を生成する要求生成部と、
前記要求生成部が生成した前記切替要求を前記マルチビーム衛星を介して前記管理局に送信する端末側通信部と
を備えたことを特徴とする。
本発明により、マルチビーム衛星を使用する衛星通信において、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる場合であってもビーム間ハンドオーバを行うことが可能となり、通信断が生じることなく通信の安定した継続を保証することができる。
背景技術でも述べたように、従来、マルチビーム衛星を使用する移動体衛星通信システムでは、移動するユーザ端末の受信レベルの測定/評価からビームの特定を行い、通信の相手方(基地局等)にビーム名称を連絡することで通信を確立していた。
しかし、従来技術では、図4で示したように、上り回線と下り回線でビーム数が異なりサービスエリアの大きさが異なる場合、受信レベルの測定/評価する方式では送信ビームの特定ができず、他のビームに変更する要求(ビーム間ハンドオーバのタイミング要求)が出来ない。
それに対し、以下の実施の形態では、移動するユーザ端末の位置情報を基にした制御を行う。この位置情報から、自局端末(ユーザ端末)がどのビーム内に所在するか、また、ビーム内のどのような位置か(中心か、ビームエッジか等)を把握する。自局端末は、位置情報と進行方向からビームの移行をした方がよいかどうかを判断する。他のビームに移行する方が通信の継続が有効と判断した場合、ユーザ端末はビーム間ハンドオーバ要求を管理局に発する。通信相手の管理局は、この要求に基づき、ビームを選択して、新しいビームにより通信を継続する。
本実施の形態は、マルチビーム衛星通信システムに不可欠で重要なビーム間ハンドオーバ技術を提供する。この技術により、通信の安定な継続を保証することができる。以下に実施の実施の形態1〜実施の形態4を説明する。なお、実施の形態1〜実施の形態4では、図4に示す、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる。
実施の形態1.
図5〜図10を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、図4に示すように送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なる場合において、移動端末が自身の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づき、上り回線についてビーム間ハンドオーバを要求する実施形態である。位置情報を用いて上り回線のビーム間ハンドオーバを要求する点が特徴である。
図5は、実施の形態1におけるマルチビーム衛星通信システム1000の構成を示す。マルチビーム衛星通信システム1000は、移動端末110(衛星通信用端末の一例)、管理局120、マルチビーム衛星である準天頂衛星140、移動車両150、及びGPS衛星160とを備える。なお、マルチビーム衛星は準天頂衛星を想定する。しかしこれに限らず、静止衛星等の他の衛星システムでも構わない。準天頂衛星については後述する。
移動端末110は、準天頂衛星140を介してマルチビームによる衛星通信を行う。管理局120は、準天頂衛星140によるマルチビーム衛星通信を管理する。管理局120は、準天頂衛星140による通信に使用する通信チャネルの管理等を行う。準天頂衛星140は、複数のビームを使用して通信を中継する。移動車両150は、移動端末110を搭載する。GPS衛星160は測位情報を送信する。移動端末110はGPS衛星160の送信する測位情報を受信し、自己の位置を測定する。GPS衛星160は1機のみを示しているが便宜のためであり、移動端末110は4機以上のGPS衛星から測位情報を受信して測位する。
図6〜図8を用いて、図5のマルチビーム衛星である「準天頂衛星」について説明する。
「準天頂衛星」とは、通常の静止衛星に比べて高緯度地方において高い仰角の衛星をいい、高い仰角が得られることから静止衛星に比較して、建物等の遮蔽等の影響が少なく、通信場所が随時に変わる移動体の通信に適している。
図6は、準天頂衛星の軌道の一例をあらわしている。この例の準天頂衛星は、赤道面から約45度の傾斜角になるように遠地点で約40、000km、近地点で約32、000kmの上空を地球の自転に合わせて1日に1周回する。また、準天頂衛星は、昇交点赤経(赤道面との交点)において120度ずつ離れるように準天頂衛星10、準天頂衛星20及び準天頂衛星30の3機が配置される。しかしこれに限らず、軌道、及び機数の配置は、この例と異なる方式でも構わない。
図7は、地上を固定して考えた場合に、図6における準天頂衛星の軌道を示している。図7に示すように、準天頂衛星10、準天頂衛星20、準天頂衛星30は、会合点60を交点とする「8の字」を描くように周回する。3機の準天頂衛星は、8時間ずつ交代するように、切れ目なく日本上空に位置する。図7に示す状態において、準天頂衛星20は「8の字の上部の軌道」(日本を囲む部分)に入る。準天頂衛星20は、会合点60を通過し「8の字の上部の軌道」に入り再び会合点60に戻るまでに8時間を要する。また、このとき準天頂衛星10は「8の字の上部の軌道」から出て、準天頂衛星20と入れ替わり会合点60を通過し準天頂衛星30の位置に向かう。準天頂衛星10は会合点60から図の準天頂衛星30の位置に到達するまで8時間かかる。また、このとき、準天頂衛星30は会合点60に向かうが、準天頂衛星30の位置から会合点60に到達するまでに8時間を要する。したがって、8時間ごとに、「8の字の上部の軌道」には準天頂衛星10、準天頂衛星20、準天頂衛星30のいずれかが入れ替わりで存在する。日本では、「8の字の上部の軌道」に存在する準天頂衛星からの信号を高仰角受信することができる。
図8(出典:www2.crl.go.jp/ka/control/efsat/index−J.html)は、準天頂衛星10が高仰角であることを、静止衛星との比較において示す図である。静止衛星は仰角が48度以下と小さいため、ビルなどに電波がさえぎられる。これに対して、準天頂衛星10は仰角が60度以上(図8では60度以上とあるが、70度以上も可能である)と大きいため、ビルの谷間でも電波が遮られることが少ない。
図9を使用して、移動端末110と管理局120の構成を説明をする。図9は移動端末110、管理局120の構成を示す。
まず、移動端末110の構成を説明する。
(1)移動端末110は、端末側制御部115(要求生成部)、端末側位置情報検出部116(位置取得部)、端末側アンテナ117、端末側通信部118、端末側エリア記憶部119を備える。
(2)端末側通信部118は、端末側送受信部111、端末側復調部112、端末側変調部113、及び端末側通信信号処理部114を備える。
次に各構成要素の機能を説明する。
(1)端末側エリア記憶部119は、図4に示す「エリアR1〜エリアR5」のそれぞれに対応して「送信可能エリア」を複数記憶している。「送信可能エリア」とは、準天頂衛星140へ信号を送信するための送信チャネルを切り替えることなく準天頂衛星140に信号を受信させることが可能な地球側の範囲を示す。また、端末側エリア記憶部119は、「エリアT1、エリアT2」のそれぞれに対応して、「受信可能エリア」を複数記憶している。「受信可能エリア」とは、準天頂衛星140から信号を受信するための受信チャネルを切り替えることなく準天頂衛星140から信号を受信することが可能な地球側の範囲を示す。図4に「送信可能エリア」、「受信可能エリア」と「エリアR1〜エリアR5」、「エリアT1、エリアT2」との対応を示している。「送信可能エリア」、及び「受信可能エリア」は、準天頂衛星140の使用するビーム名、ビーム形状、及び準天頂衛星140の軌道、地図情報などから得ることができる。「受信可能エリア」あるいは「受信可能エリア」をビームカバレッジエリア情報という場合がある。
(2)端末側位置情報検出部116は、端末の地球上の位置を検出する機能を有する。本実施の形態1では、端末側位置情報検出部116はGPS衛星160からの測位情報に基づき位置を測位する。しかしこれに限らず、ビームの大きさに応じて、例えば、市町村単位の位置を手入力で受け付けても構わない。
(3)端末側制御部115は、端末の位置情報と、端末側エリア記憶部119が記憶する「送信可能エリア」と、「受信可能エリア」とに基づき、H/O(ハンドオーバ)要求を行うべきか否かの判定を行う。要求を行うと判定した場合は、H/O要求を生成して端末側通信信号処理部114へ出力する。また、受信信号からH/O許可を受けた場合、端末側復調部112、端末側変調部113に周波数変更を指示する。
(4)端末側通信信号処理部114は、移動端末110の通信信号を処理し、H/O要求と通信信号の重畳を行い、送信信号を生成する。受信信号から通信信号とH/O許可、割当て送信チャネルを分離し端末側制御部115に出力する。
(5)端末側復調部112、端末側変調部113は、周波数の変更、及び送受信信号の変復調を行う。
(6)端末側送受信部111は、送受信信号の増幅、周波数変換(IF周波数とRF周波数との変換)を行う。
(7)端末側アンテナ117は、準天頂衛星140に信号を送信し、準天頂衛星140からの信号を受信する。
次に、管理局120の構成を説明する。
(1)管理局120は、局側アンテナ127、局側通信部128、要求判定部129、及び局側エリア記憶部130を備える。
(2)局側通信部128は、局側送受信部121、局側復調部122、局側変調部123、局側通信信号処理部124を備える。
(3)要求判定部129は、局側制御部125、位置/ビームエリア情報処理部126を備える。
次に構成要素の機能を説明する。
(1)局側エリア記憶部130は、端末側エリア記憶部119と同様に、図4に示す「エリアR1〜エリアR5」のそれぞれに対応する「送信可能エリア」を複数記憶し、また、「エリアT1、エリアT2」のそれぞれに対応する「受信可能エリア」を複数記憶している(ビームカバレッジエリア情報)。前記のように「送信可能エリア」及び「受信可能エリア」は、準天頂衛星140の使用するビーム名、ビーム形状、及び準天頂衛星140の軌道、地図情報などから得ることができる。局側エリア記憶部130は、移動端末110の端末側エリア記憶部119が記憶している「送信可能エリア」、「受信可能エリア」よりも精度が高い。
(2)位置/ビームエリア情報処理部126は、移動端末110からのH/O要求に基づき、通知された端末位置と、局側エリア記憶部130が記憶するより正確なビームカバレッジエリア情報を基にH/Oの必要性を判断する。「H/Oを必要」と判断した場合にH/O許可(要求許可)を発行する。
(3)局側制御部125は、移動端末110からのH/O要求を受け、位置/ビームエリア情報処理部126に判定依頼を出力する。局側制御部125は、位置/ビームエリア情報処理部126の判定結果に基づき、登録テーブルの更新を行うと共に、周波数チャネル(割当送信チャネル)、H/O許可情報を局側通信信号処理部124に出力する。また、局側復調部122及び局側変調部123に、周波数変更を指示する。
(4)局側通信信号処理部124は、通信信号を処理すると共に受信信号から通信信号とH/O要求情報を分離し、局側制御部125に出力する。また、H/O許可、チャネル周波数指示情報と通信信号の重畳を行い、送信信号を生成する。
(5)局側復調部122、局側変調部123は、周波数の変更、及び送受信信号の変復調を行う。
(6)局側送受信部121は、送受信信号の増幅、周波数変換(IF周波数とRF周波数との)を行う。
(7)局側アンテナ127は、準天頂衛星140に信号を送信し、準天頂衛星140からの信号を受信する。
次に動作を説明する。送受で形の異なる図4のビームカバレッジにおいて、移動端末110は自己の位置を取得する機能を有しており、位置bに存在し、上り回線におけるエリアR1からエリアR2へのビーム間ハンドオーバを要求する場合である。図10を参照して説明する。
移動端末110の端末側位置情報検出部116は、GPS衛星160からの測位情報により自己の位置を取得する。また、前記のように、GPSに限らずビームの大きさに応じて市町村単位の位置の手動入力を受け付けて位置を取得しても構わない。
(1)移動端末110において、端末側制御部115は、端末側エリア記憶部119が記憶する複数の「送信可能エリア」と複数の「受信可能エリア」とを対象として、端末側位置情報検出部116が取得した位置が、「送信可能エリア」あるいは「受信可能エリア」のどの位置に対応するかを特定する。特定した位置を「エリア内位置」という。端末側制御部115は、特定したエリア内位置とエリア内位置の時間変化(進行方向)とから、境界領域(位置bを含むエリアR1とエリアR2の重複する領域)に入ったと判定する(S101)。
(2)移動端末110の端末側制御部115は、現在エリアR1において使用している送信チャネル(第1の送信チャネル)からエリアR2で使用するための送信チャネル(第2の送信チャネル)への切替要求(送信チャネル切替要求)を示すハンドオーバ要求を生成する。端末側制御部115は、生成したハンドオーバ要求を位置情報(取得位置)とともに、端末側通信部118を介して管理局120に送信する(S102)。例えばスター型のネットワークの場合、移動端末110は管理局120の一例としてGW(ゲートウェイ)局にこれらを送信する。分散型のネットワークの場合は、管理局120の一例として通信管理を実施する局へ、位置情報とエリアR1からエリアR2へのハンドオーバ要求(送信チャネル切替要求)を送る。
(3)管理局120(GW局あるいは通信管理を実施する局等)は、局側通信部128を介して移動端末110から位置情報とハンドオーバ要求を受信する。管理局120の要求判定部129では、位置/ビームエリア情報処理部126が、局側通信部128の受信した移動端末110の位置と局側エリア記憶部130の保有するより正確なビームカバレッジエリア情報とをもとに、移動端末110にハンドオーバの許可を与えるかどうかを判定する(S103)。なお、移動端末はスター型ネットワークの場合はGW局と衛星を介して通信を行うことし、分散型ネットワークの場合は他の通信相手と通信を行うこととする。
(4)位置/ビームエリア情報処理部126は、ハンドオーバの許可を与えると判定した場合、要求許可を発行し、局側制御部125に出力する。
(5)局側制御部125は、位置/ビームエリア情報処理部126から要求許可を入力すると、端末送信チャネル割当登録テーブルの更新を行う(S104)。また、H/O許可、チャネル周波数指示(割当送信チャネル)とを局側通信信号処理部124に出力する。
(6)局側通信信号処理部124は、H/O許可(要求許可)、チャネル周波数指示(割り当て送信チャネル)とを入力すると通信信号との重畳を行い、送信信号を生成する。局側通信部128は局側通信信号処理部124の生成した送信信号を局側変調部123、局側送受信部121を介して準天頂衛星140に向け送信する(S105)。
(7)移動端末110は、管理局120が送信したH/O許可(要求許可)とチャネル周波数指示(割当送信チャネル)とを準天頂衛星140経由で端末側通信部118により受信する。そして、端末側制御部115はチャネル周波数指示(割当送信チャネル)に従って割当送信チャネルへチャネルを切り替える(S106)。
(8)管理局120では移動端末110の割当送信チャネルの送信にともない、局側制御部125が、局側復調部122に周波数変更を指示する(S107)。
実施の形態1のマルチビーム衛星通信システムは、移動端末が取得した位置に基づいてビーム間ハンドオーバを行うので、送信、受信においてビーム数及びカバレッジの大きさが異なるマルチビーム衛星の場合であっても、通信断が生じることのないビーム間ハンドオーバが可能となる。
実施の形態2.
図11〜図13を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2のシステムは図5のマルチビーム衛星通信システム1000と同様である。実施の形態2は、送受で形の異なる図4のビームカバレッジにおいて、移動端末210が位置情報を取得する機能を有し、所定のTDMA(Time Division Multiple Access)スロットに比較用の2波を送信可能な機能を有し、位置bに存在する場合である。実施の形態2は、実施の形態1と同様に、位置情報を用いて上り回線のビーム間ハンドオーバを要求する。実施の形態1と異なるのは、所定のTDMAスロットに管理局が受信レベルを比較するための比較用の2波を送信可能な機能を有する点である。また、移動端末から管理局に位置情報を送信しない点である。後述する図12に示すように、位置情報を送信する代わりに、移動端末から管理局にレベル判定要求を送信する。
図11は、実施の形態2に係る移動端末210、管理局220の構成を示す。
移動端末210について説明する。移動端末210については、構成要素は実施の形態1の移動端末110と同様である。ただし、所定のTDMAスロットに比較用の2波を送信可能な機能を有することに対応して、実施の形態1に対して、端末側制御部215、端末側変調部213は、さらに、次のような機能を有する。
(1)端末側制御部215は、受信信号からバースト信号の送出の指示を管理局220から受けた場合に端末側変調部213に対してバースト信号送出制御を行う。
(2)端末側変調部213は、端末側制御部215からの制御によりバースト動作を行う。
管理局220について説明する。管理局220は移動端末210から位置情報を受信しない。このため、管理局220は、実施の形態1の管理局120が備えていた位置/ビームエリア情報処理部126及び局側エリア記憶部130を備えていない。しかし、これに限らず、管理局220は、移動端末210から位置情報を受信し、実施の形態1の管理局120が備えていた位置/ビームエリア情報処理部126及び局側エリア記憶部130を備えて、管理しても構わない。また、移動端末210が所定のTDMAスロットに比較用の2波を送信可能な機能を有することに対応して、局側制御部225及び局側復調部222は、さらに、次の機能を有する。
(1)局側制御部225(要求判定部)は、移動端末210からH/O要求及びレベル判定要求を受けると、移動端末210に対するバースト信号送出指示の信号を局側通信信号処理部224へ出力し、局側復調部222へバースト受信信号レベル測定を指示する。そして、バースト受信信号のレベル比較からH/Oの許可判定を行い、この判定結果に基づき端末割当送信チャネル登録テーブルの更新を行うと共に、周波数チャネル(割当送信チャネル)・H/Oの指示情報を局側通信信号処理部224に出力する。
(2)局側復調部222は、バースト受信レベルの測定を行う。
図12を用いて動作を説明する。
(1)移動端末210は、実施の形態1と同様に、取得した位置情報とカバレッジエリア情報とから境界領域(位置bを含むエリアR1とエリアR2の重複領域)に入ったと判断する(S201)。
(2)そして、移動端末210の端末側制御部215は、端末側通信部218、準天頂衛星230を介して管理局220にハンドオーバ要求及びキャリアレベルの判定を要求する(S202)。
(3)管理局220の局側制御部225は、キャリアレベルの判定要求に応答して、バースト波送信指示を局側通信部228、準天頂衛星230を介して移動端末210に送信する(S203)。
(4)移動端末210は、端末側通信部218によりバースト波送信指示を受信すると、端末側制御部215が端末側変調部213に対してバースト信号送出制御を行う。端末側変調部213は、エリアR1に対応するバースト波(第1送信チャネル対応信号)とエリアR2に対応するバースト波(第2送信チャネル対応信号)を送信する(S204)。図13は、移動端末210の現在の通信信号とバースト信号の関係を示す。エリアR1に対応するバースト波(第1送信チャネル対応信号)は現在の通信信号を用いるので、あらためて送信する必要はない。エリアR2に対応するバースト波は、現在使用している通信周波数F1と異なり、エリアR2のビーム用の周波数F2であり、短時間送出する。
(5)管理局220はバースト波を受信すると、局側復調部222が、バースト波の受信レベルの測定を行う(S205)。局側制御部225はバースト受信信号のレベル比較からH/Oの許可判定を行う。局側制御部225はINビーム(R2:周波数F2)のレベルが高い場合はハンドオーバを許可し、チャネルの再割当てを行う。ここで、R1は現在通信を行っているビームを示し、INビームとはR2を示す。局側制御部225は、この判定結果に基づき端末割当送信チャネル登録テーブルの更新を行う(S206)。
(6)以下、実施の形態1と同様に、管理局220は移動端末210にH/O許可、割り当てチャネルを送信する。移動端末210は、受信した割り当て送信チャネルに切り替える(S207〜S209)。
実施の形態2のマルチビーム衛星通信システムは、移動端末がバースト波を送信し、バースト波を受信した管理局がハンドオーバを認めるかどうかを判断するので、上り回線についてハンドオーバするべき回線選択の確実性を向上することができる。
実施の形態3.
図14、図15を用いて実施の形態3を説明する。
実施の形態3は、送受で形の異なる図4のビームカバレッジにおいて、移動端末310が位置情報を取得する機能を持ち、TDM(Time Division Multiplexing)波のレベルを判定する機能を持ち、図4の位置aに存在する場合の実施形態である。
実施の形態3は、位置情報とTDM波の受信レベルの測定結果とを用いて、下り回線のビーム間ハンドオーバを要求する実施形態である。本実施の形態3は、衛星の送信ビームのみのハンドオーバ(下り回線)に適用される。本実施形態3では、衛星の受信ビームのハンドオーバ(上り回線)には適用されない。すなわち、実施の形態1に対して、移動端末310が管理局320に対して下り回線のビーム間ハンドオーバを要求すること、及び移動端末310が位置情報に加え、さらに、受信信号の受信レベルをもとにハンドオーバ要求を行う点が異なる。従って、後述する図15のシーケンス図は、移動端末310がハンドオーバ要求を送信した後の動作は実施の形態1の場合と類似である。実施の形態1では移動端末は送信チャネルを切り替えたのに対して、実施の形態3では移動端末310は受信チャネルを切り替えることとなる。
図14は、実施の形態3に係る移動端末310、管理局320の構成を示す。
移動端末310について説明する。移動端末310については、構成要素は実施の形態1の移動端末110と同様である。ただし、TDM波(第1受信チャネル対応信号)のレベルを判定する機能を有することに対応して、端末側制御部315、さらに、次のような機能を有する。
(1)端末側復調部212は、準天頂衛星340から受信する周波数f1(エリアT1の位置aにて受信)のTDM波のレベルを判定する。
(2)端末側制御部315は、取得した位置情報と端末側復調部212が測定した受信レベルとからH/O要求(下り回線に対する)を行うか否かの判定を行う。
管理局320について説明する。管理局320は、構成要素については実施の形態1の管理局120と同様である。ただし下り回線のビーム間ハンドオーバを要求を受信し処理することが異なる。
図15は移動端末310と管理局320とのやりとりを示すシーケンス図である。
前述のように、移動端末310がハンドオーバ要求を送信した後の動作は実施の形態1の場合と類似である。ただし、実施の形態1では移動端末は送信チャネルを切り替えたのに対して、実施の形態3では移動端末310は受信チャネルを切り替えることとなる。
(1)移動端末310の端末側制御部315は、位置情報およびTDMキャリアのレベル低下により境界領域に入ったと判断(S301)すると、現在エリアT1において使用している受信チャネル(第1の受信チャネル)からエリアT2で使用するための受信チャネル(第2の受信チャネル)への切替要求(受信チャネル切替要求)を示すハンドオーバ要求を生成する。そして端末側制御部315は、端末側通信部318を介して管理局320に位置情報とハンドオーバ要求とを送信する(S302)。
(2)管理局320は、より精度の高いビームカバレッジエリア情報から判断し、端末にハンドオーバを許可し、新たな受信チャネルを割り当てる(S303〜S306)。
実施の形態3のマルチビーム衛星通信システムは、位置情報を利用して下り回線のビーム間ハンドオーバを行うので、下り回線のビーム間ハンドオーバの確実性を高めることができる。
実施の形態4.
図16、図17を用いて実施の形態4を説明する。送受で形の異なる図4のビームカバレッジにおいて、移動端末410が位置情報を取得する機能を持ち、TDM2波のレベルを判定する機能を持ち、図4の位置aに存在する場合の実施形態である。本実施の形態4は実施の形態3と同様に、下り回線のビーム間ハンドオーバを要求する実施形態である。
実施の形態4は、実施の形態3に対して、移動端末410が管理局420に位置情報を送信しないこと、実施の形態3の移動端末310がTDM波の1波の受信レベルを測定したのに対して移動端末410はTDM2波の受信レベルを比較すること、及び管理局420は移動端末410からハンドオーバ要求を受信した場合に無条件で要求を認める点が異なる。
図16は、実施の形態4に係る移動端末410、管理局420の構成を示す。
移動端末410について説明する。移動端末410については、構成要素は実施の形態3の移動端末310と同様である。ただし、TDM波の2波レベルを判定する機能を有することに対応して、端末側復調部412、端末側制御部415は、さらに、次のような機能を有する。
(1)端末側復調部412は、準天頂衛星340から受信する周波数f1のTDM波(第1受信チャネル対応信号)と周波数f2のTDM波(第2受信チャネル対応信号)の2波のレベルを測定する。
(2)端末側制御部415は、取得した位置情報と端末側復調部412が測定した2波の受信レベルとからH/O要求(下り回線に対する)を行うか否かの判定を行う。
管理局420について説明する。管理局420は、位置情報を移動端末410から受信しないので、実施の形態2の管理局220と同様の構成である。ただし、前記のように管理局420は移動端末410からハンドオーバ要求を受信した場合は、無条件で要求を認める。また、管理局320と同様に、管理局420は下り回線のビーム間ハンドオーバの要求を受信し処理する。しかし、これに限らず、管理局420の構成において、移動端末410から位置情報を受信し、実施の形態1の管理局120が備えていた位置/ビームエリア情報処理部126及び局側エリア記憶部130を備えて、管理しても構わない。
図17は移動端末410と管理局420とのやりとりを示すシーケンス図である。図17を用いて、やりとりを簡単に説明する。移動端末410は、実施の形態3と同様、位置情報に基づき境界領域に入ったと判断し、2波についてTDMキャリアを切替えてレベルを比較し、管理局420にハンドオーバを要求する(S401、S402)。管理局420は移動端末410からハンドオーバ要求を受信すると無条件に許可する(S403)。以降は実施の形態3と同様に、管理局420は移動端末410に新たな受信チャネルを割り当て、移動端末410割り当てられた割当受信チャネルに切り替える。
実施の形態4のマルチビーム衛星通信システムは、移動端末がTDM2波のレベルを比較判定し、下り回線のビーム間ハンドオーバを行うので、下り回線のビーム間ハンドオーバの確実性を高めることができる。
従来のマルチビームを使用するハンドオーバの概念を説明する図である。 従来のビーム間ハンドオーバの技術を説明する図である。 従来のビーム間ハンドオーバの技術におけるタイムスロットを示す図である。 従来における課題を説明するための図である。 実施の形態1におけるマルチビーム衛星通信システム1000の構成図である。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における移動端末と管理局の構成を示す図である。 実施の形態1における移動端末と管理局とのシーケンスを示す図である。 実施の形態2における移動端末と管理局の構成を示す図である。 実施の形態2における移動端末と管理局とのシーケンスを示す図である。 実施の形態2におけるバースト信号を説明する図である。 実施の形態3における移動端末と管理局の構成を示す図である。 実施の形態3における移動端末と管理局とのシーケンスを示す図である。 実施の形態4における移動端末と管理局の構成を示す図である。 実施の形態4における移動端末と管理局とのシーケンスを示す図である。
符号の説明
1,2,3 ビームエリア、10,20,30 準天頂衛星、60 会合点、110 移動端末、111 端末側送受信部、112 端末側復調部、113 端末側変調部、114 端末側通信信号処理部、115 端末側制御部、116 端末側位置情報検出部、117 端末側アンテナ、118 端末側通信部、119 端末側エリア記憶部、120 管理局、121 局側送受信部、122 局側復調部、123 局側変調部、124 局側通信信号処理部、125 局側制御部、126 位置/ビームエリア情報処理部、127 局側アンテナ、128 局側通信部、129 要求判定部、130 局側エリア記憶部、140 準天頂衛星、150 移動車両、160 GPS衛星、210 移動端末、211 端末側送受信部、212 端末側復調部、213 端末側変調部、214 端末側通信信号処理部、215 端末側制御部、216 端末側位置情報検出部、217 端末側アンテナ、218 端末側通信部、219 端末側エリア記憶部、220 管理局、221 局側送受信部、222 局側復調部、223 局側変調部、224 局側通信信号処理部、225 局側制御部、227 局側アンテナ、228 局側通信部、230 準天頂衛星、310 移動端末、311 端末側送受信部、312 端末側復調部、313 端末側変調部、314 端末側通信信号処理部、315 端末側制御部、316 端末側位置情報検出部、317 端末側アンテナ、318 端末側通信部、319 端末側エリア記憶部、320 管理局、321 局側送受信部、322 局側復調部、323 局側変調部、324 局側通信信号処理部、325 局側制御部、326 位置/ビームエリア情報処理部、327 局側アンテナ、328 局側通信部、329 要求判定部、330 局側エリア記憶部、340 準天頂衛星、410 移動端末、411 端末側送受信部、412 端末側復調部、413 端末側変調部、414 端末側通信信号処理部、415 端末側制御部、416 端末側位置情報検出部、417 端末側アンテナ、418 端末側通信部、419 端末側エリア記憶部、420 管理局、421 局側送受信部、422 局側復調部、423 局側変調部、424 局側通信信号処理部、425 局側制御部、427 局側アンテナ、428 局側通信部、430 準天頂衛星、1000 マルチビーム衛星通信システム。

Claims (2)

  1. 複数のビームを使用して通信を中継するマルチビーム衛星を介することにより、前記マルチビーム衛星による通信に使用する通信チャネルの管理を行う管理局と通信を行う衛星通信用端末において、
    自己の位置を取得位置として取得する位置取得部と、
    前記マルチビーム衛星へ信号を送信するための送信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星に信号を受信させることが可能な地球側の範囲を示す送信可能エリアを複数記憶するとともに、前記マルチビーム衛星から信号を受信するための受信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星から信号を受信することが可能な地球側の範囲を示す受信可能エリアを複数記憶する端末側エリア記憶部と、
    前記端末側エリア記憶部が記憶する前記複数の送信可能エリアと前記複数の受信可能エリアとを対象として前記位置取得部が取得した前記取得位置の対応する位置をエリア内位置として特定し、特定した前記エリア内位置に基づいて、第1の送信チャネルから第2の送信チャネルへの切り替えを求める送信チャネル切替要求と、第1の受信チャネルから第2の受信チャネルへの切り替えを求める受信チャネル切替要求との少なくともいずれかを含む切替要求を生成する要求生成部と、
    前記管理局であって、前記端末側エリア記憶部が記憶する前記複数の送信可能エリア及び前記複数の受信可能エリアよりも高精度の前記複数の送信可能エリア及び前記複数の受信可能エリアを保有すると共に、前記切替要求が前記送信チャネル切替要求を含む場合には高精度の前記複数の送信可能エリアと前記取得位置とに基づいて前記切替要求を認めるかどうかを判定し、前記切替要求が前記受信チャネル切替要求を含む場合には高精度の前記複数の受信可能エリアと前記取得位置とに基づいて前記切替要求を認めるかどうかを判定する前記管理局に、前記取得位置と前記要求生成部が生成した前記切替要求を前記マルチビーム衛星を介して送信する端末側通信部と
    を備えたことを特徴とする衛星通信用端末。
  2. 複数のビームを使用して通信を中継するマルチビーム衛星を介して通信を行う衛星通信用端末の使用する通信チャネルの管理を行う管理局において、
    前記マルチビーム衛星へ信号を送信するための送信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星に信号を受信させることが可能な地球側の範囲を示す送信可能エリアを複数記憶するとともに、前記マルチビーム衛星から信号を受信するための受信チャネルを切り替えることなく前記マルチビーム衛星から信号を受信することが可能な地球側の範囲を示す受信可能エリアを複数記憶する局側エリア記憶部と、
    前記衛星通信用端末であって、自己の位置を取得位置として取得し、かつ、前記局側エリア記憶部が記憶する複数の前記送信可能エリア及び複数の前記受信可能エリアよりも精度の劣る複数の前記送信可能エリア及び前記複数の受信可能エリアを保有すると共に、保有する前記複数の送信可能エリアと前記複数の受信可能エリアとを対象として前記取得位置の対応する位置をエリア内位置として特定し、特定した前記エリア内位置に基づいて、第1の送信チャネルから第2の送信チャネルへの切り替えを求める送信チャネル切替要求と第1の受信チャネルから第2の受信チャネルへの切り替えを求める受信チャネル切替要求との少なくともいずれかを含む切替要求を生成し、生成した前記切替要求と前記取得位置とを送信する前記衛星通信用端末から、前記切替要求と前記取得位置とを前記マルチビーム衛星を介して受信する局側通信部と、
    前記局側通信部が受信した前記切替要求が前記送信チャネル切替要求を含む場合には前記局側エリア記憶部に記憶された前記複数の送信可能エリアと前記取得位置とに基づいて前記切替要求を認めるかどうかを判定し、前記切替要求が前記受信チャネル切替要求を含む場合には前記局側エリア記憶部に記憶された前記複数の受信可能エリアと前記取得位置とに基づいて前記切替要求を認めるかどうかを判定し、前記切替要求を認める判定をした場合に、前記切替要求に応答する要求許可を生成する要求判定部と
    を備え、
    前記局側通信部は、
    前記要求判定部が生成した前記要求許可を前記マルチビーム衛星を介して前記衛星通信用端末に送信することを特徴とする管理局。
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