JP4574558B2 - 通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラム - Google Patents

通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラム Download PDF

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Description

この発明は、ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラムに関する。
従来より、QoS(Quality of Service)やSLA(Service Level Agreement)と呼ばれ、ネットワーク上で提供される通信サービスの品質を特定の利用者に対して保証する技術が知られている(例えば、非特許文献1や2参照)。具体的に説明すると、先ずは、通信サービス事業者と利用者との間で、最低通信速度(例えば帯域10Mbps以上)、平均遅延時間(例えば遅延50msec以下)などの品質保証項目を規定した契約が締結される。かかる契約の締結後、通信サービス事業者は、利用者が通信サービスを受ける場合に、契約に含まれる品質保証項目を満たすようにネットワーク環境を提供する。
"QoS制御機能のご案内"、[online]、平成11年、NTT東日本、[平成17年5月17日検索]、インターネット(URL:http://www.ntt-east.co.jp/qos/) "SLAのご案内"、[online]、平成11年、NTT東日本、[平成17年5月17日検索]、インターネット(URL:http://www.ntt-east.co.jp/senyo/sla/index.html)
ところで、上記した従来の技術は、契約先の通信サービス事業者によって管理される一つのネットワークを介して行われる通信を対象としたものであるので、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信については、契約に含まれる品質保証項目を必ずしも満たすことができず、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが困難であるという課題がある。
なお、このような課題は、上記したQoSやSLAといった固定的な通信品質サービスに限られるものではなく、いわば相対的な通信品質サービスについても同様に想定される課題である。すなわち、例を挙げれば、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信について、「帯域10Mbps以上、遅延50msec以下」といった固定的な数値で通信品質の変更要求を行う場合に限定される課題ではなく、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な通信品質の変更要求を行う場合にも同様に想定される課題である。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能な通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更システムであって、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付手段と、前記変更要求受付手段によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する通信因子制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手段は、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークの通信品質変更サーバに対して送出することで前記通信因子を制御することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手段は、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークまたは当該選択したネットワークの通信品質変更サーバに対して前記品質変更指示または品質変更依頼を送出することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手段は、前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを継続して選択することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手段は、前記変更要求の要求元、当該要求元からの指示、前記変更要求の頻度、自己の制御下にあるネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの通信品質変更サーバの状況、前記通信品質の状況のいずれか一つまたは複数に基づいて、前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記変更要求受付手段は、現状の通信品質に対する相対的な変更要求を受け付け、前記通信因子制御手段は、前記変更要求受付手段によって受け付けられた相対的な変更要求に沿うように、前記通信因子を制御することを特徴とする。
また、発明は、ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更方法であって、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付工程と、前記変更要求受付工程によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する通信因子制御工程と、を含んだことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御工程は、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークの通信品質変更サーバに対して送出することで前記通信因子を制御することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御工程は、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークまたは当該選択したネットワークの通信品質変更サーバに対して前記品質変更指示または品質変更依頼を送出することを特徴とする。
また、発明は、ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更方法をコンピュータに実行させる通信品質変更プログラムであって、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付手順と、前記変更要求受付手順によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する通信因子制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手順は、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークの通信品質変更サーバに対して送出することで前記通信因子を制御することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記通信因子制御手順は、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークまたは当該選択したネットワークの通信品質変更サーバに対して前記品質変更指示または品質変更依頼を送出することを特徴とする。
発明によれば、管理事業者が異なる複数のネットワーク(例えば、A社の携帯電話網とB社の携帯電話網など、ゲートウェイ装置を介して接続される複数のネットワーク)を介して通信を行う通信機器の利用者から受け付けた当該通信機器の通信品質(例えば、接続品質、音声品質、画像品質、通信速度、安全性など)に対する変更要求に沿うように、複数のネットワークにおいて通信品質に影響を与える通信因子(例えば、送信優先度、帯域、コンテンツ、コーデック、経路、収容基地局の如き基地局、接続先サーバの如き接続先など)を制御するので、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能である。
また、発明によれば、複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、変更要求に沿った通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示(例えば、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示)を当該ネットワークに対して送出することで通信因子を制御し、複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークの通信品質変更サーバに対して送出することで通信因子を制御するので、品質変更依頼を受け取った通信品質変更サーバからもネットワークに対して品質変更指示が送出されることで通信因子が制御される結果、複数のネットワークそれぞれが自己の制御下にあるか否かを問わず、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能である。
また、発明によれば、複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークまたは当該選択したネットワークの通信品質変更サーバに対して品質変更指示または品質変更依頼を送出するので、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、A社およびB社両者の携帯電話網における通信因子を制御する、A社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、B社の携帯電話網における通信因子のみを制御するなど、複数のネットワークに対する制御を多様に行うことが可能である。
また、発明によれば、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを継続して選択するので、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、先ずはA社の携帯電話網における通信因子のみを制御し、その後、B社の携帯電話網における通信因子も制御するなど、複数のネットワークに対する制御を継続して多様に行うことが可能である。
また、発明によれば、変更要求の要求元、当該要求元からの指示、変更要求の頻度、自己の制御下にあるネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの通信品質変更サーバの状況、通信品質の状況のいずれか一つまたは複数に基づいて、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択するので、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、変更要求の要求元であるA社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、要求元からの指示に応じてB社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、変更要求を受け付けたA社の携帯電話網のみでは品質変更が困難であればB社の携帯電話網における通信因子も制御する、品質変更依頼先であるB社の携帯電話網が品質変更不可であればA社の携帯電話網における通信因子のみを制御するなど、複数のネットワークに対する制御を種々の観点から多様に行うことが可能である。
また、発明によれば、現状の通信品質に対する相対的な変更要求(つまり、「帯域10Mbps以上保証、遅延50msec以下保証」といった固定的な数値で規定される要求ではなく、例えば「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった具合に、現状の通信品質に対する相対的な変更要求)を受け付けて当該相対的な変更要求に沿うように通信因子を制御するので、利用者は通信品質の変更を相対的に実感することができ、固定的な通信品質を提供する場合に比較して、利用者に高い満足感を付与することが可能になる。さらに、全ての利用者に対して最高の通信品質を提供することはコスト面から困難であるが、本発明によれば、全ての利用者に対して最高の通信品質を提供するのではなく、変更要求を行った利用者の通信品質のみを相対的に変更するので、コストを抑えつつ大きな満足感を利用者に付与することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラムの実施例を実施例1および2に分けて詳細に説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る通信品質変更システムの概要および特徴を説明した後に、かかるシステムを構成する通信品質変更サーバ並びに携帯電話装置の構成、実施例1による通信品質変更処理の流れ、実施例1による効果を順に説明する。
[通信品質変更システムの概要および特徴(実施例1)]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る通信品質変更システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1の概要および特徴を説明するための図である。
かかる通信品質変更システムは、同図に示すように、携帯電話網(基地局、交換機、基地局制御装置、地域レジスタ、ホームレジスタ、関門交換機、ゲートウェイ装置などで構成される通信網)であるネットワーク1に接続される携帯電話装置10や携帯電話装置20の音声品質を、利用者から受け付けた品質変更要求に応じて変更することを概要とする。つまり、発側である携帯電話装置10と着側である携帯電話装置20との間で行われる電話(音声通話)サービスにおいて、発側の利用者から受け付けた品質変更要求に応じて電話の音声品質を変更するものである。なお、「携帯電話装置」は特許請求の範囲に記載の「通信機器」に対応し、「音声品質」は同じく「通信品質」に対応する。
そして、実施例1に係る通信品質変更システムは、以下に簡単に説明するように、管理事業者が異なる複数のネットワーク1A(例えば、A社の携帯電話網)およびネットワーク1B(例えば、B社の携帯電話網)を介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能な点に主たる特徴がある。すなわち、この通信品質変更システムは、図1に示すように、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して、これらのネットワークを制御下におく通信品質変更サーバ30をさらに接続して構成されるものであり、かかる通信品質変更サーバ30によって通信品質を変更する処理に主たる特徴がある。
かかる特徴を簡単に説明すると、図1に示す通信品質変更システムにおいて、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して通話要求が送出され(図1の(1)参照)、着側の携帯電話装置20が呼び出しに応答すると、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間でネットワーク1Aとネットワーク1Bとを介して回線が接続されて通話が開始される(同図の(2)参照)。その後、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して品質変更要求(例えば、音声品質変更の要求を示す制御信号を含んだ通信品質変更サーバ30宛のパケットなど)が送出されると、かかる品質変更要求は通信品質変更サーバ30に届けられる(同図の(3)参照)。ここで、通信品質変更サーバ30が発側の携帯電話装置10から受け付ける品質変更要求は、「帯域10Mbps以上保証、遅延50msec以下保証」といった固定的な数値で規定される要求ではなく、例えば「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった具合に、現状の通信品質に対する相対的な変更要求である。
そして、このような品質変更要求を受け付けた通信品質変更サーバ30は、ネットワーク1Aやネットワーク1Bに対して、通信品質の変更を指示する(同図の(4)参照)。つまり、音声品質に影響を与える通信因子(基地局や経路など)について、現在の通話で用いられている通信因子の情報と、現状から変更可能な通信因子(他の基地局や経路など)の情報とを自己の制御下にあるネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから取得した後、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な品質変更要求に応えるためには通信因子をどのように変更すればよいか(通信因子の変更内容)を決定し、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bそれぞれに対して送出する。ここで、品質変更要求は、固定的な数値で規定される要求ではなく、現状に対して相対的なものであるので、固定された最高の音声品質を満たすように変更内容を決定するのではなく、例えば、現状から変更可能な通信因子が少ないような場合でも、少なくとも現状よりも相対的に高いといい得る音声品質になるように変更内容を決定する。
かかる品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、基地局変更や経路変更などを実行して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始されている通信品質(音声品質)を変更する(同図の(5)参照)。すなわち、携帯電話装置10や20においては、品質変更要求に応じて常に固定的に音声品質が変更されるのではなく、少なくとも現状よりも音声品質が高いといい得る範囲に、現状の音声品質が相対的に変更される。したがって、実施例1に係る通信品質変更システムによれば、上記した主たる特徴の如く、管理事業者が異なる複数のネットワーク1を介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能である。
なお、通信品質変更サーバ30は、上記した品質変更指示の実行とともに、利用者に対する課金処理を行う(同図の(6)参照)。つまり、所定の課金ポリシー(例えば、変更要求回数によらない定額課金、変更要求回数に応じた従量課金、時間帯を考慮した時間帯課金、変更した通信因子の数に応じた従量課金など)に基づいて課金額を算出し、かかる課金額をサービス利用履歴とともに所定のDBに格納する。
[通信品質変更サーバの構成(実施例1)]
続いて、図2〜図6を用いて、実施例1に係る通信品質変更システムを構成する通信品質変更サーバの構成を説明する。図2は、通信品質変更サーバの構成を示すブロック図であり、図3は、利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図4は、通信因子DBに記憶される情報の例を示す図であり、図5は、品質ポリシーDBに記憶される情報の例を示す図であり、図6は、課金情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
かかる通信品質変更サーバ30は、図2に示すように、通信制御IF部31と、記憶部32と、制御部33とから構成される。このうち、通信制御IF部31は、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bとの間で行われる通信を制御する処理部であり、例えば、携帯電話装置10から送出された品質変更要求(例えば、音声品質変更の要求を含んだ通信品質変更サーバ30宛のパケット)をネットワーク1Aから受信し、品質変更指示(例えば、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ制御信号)をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して送信する。
なお、図2では、一つの通信制御IF部31を備える例を示したが、各ネットワーク1の通信プロトコル等に応じて、自己の制御下にあるネットワーク1ごとにそれぞれ通信制御IF部31を備えるようにしてもよい。また、各ネットワーク1で用いられる品質変更要求や品質変更指示などの規定形式が通信品質変更サーバ30で用いられるものと異なる場合には、通信制御IF部31と制御部33との間に翻訳処理部を設け、各ネットワーク1と通信品質変更サーバ30との間で送受信される品質変更要求や品質変更指示などを適切な規定形式に翻訳するようにしてもよい。
記憶部32は、制御部33による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、利用者情報DB32aと、通信因子DB32bと、品質ポリシーDB32cと、課金情報DB32dとを備える。
このうち、利用者情報DB32aは、通信品質変更サービスの提供を受ける利用者に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図3に例示するように、サービスについて契約を行った利用者ごとに、各利用者が有する携帯電話装置10を一意に識別するための電話番号、各利用者を識別するための名称、各利用者のサービス契約内容(例えば、サービスの提供を受け得る期限)などを対応付けて記憶する。なお、携帯電話装置10に一意に付与されている端末番号を「電話番号」に代えて記憶するようにしてもよく、また、ネットワーク1Aやネットワーク1Bごとに利用者情報DB32aを分離するようにしてもよく、さらに、両者の差異をDBMS(データベース管理システム)で吸収するように構成してもよい。
通信因子DB32bは、通信品質に影響を与える通信因子に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図4に例示するように、携帯電話装置10から受け取った品質変更要求ごとに、変更要求側電話番号(品質変更要求を送出した携帯電話装置10の電話番号)、かかる携帯電話装置10における現在の通話で用いられている通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が接続している基地局、通信相手側の携帯電話装置20が接続している基地局、両者を接続している経路など)の情報、現状から変更可能な通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が現に接続可能な他の基地局、通信相手側の携帯電話装置20が現に接続可能な他の基地局、両者を現に接続可能な他の経路など)の情報を対応付けて記憶する。なお、通信因子DB32bに記憶される各情報は、後述する制御部33のネットワーク監視部33bによる処理によってネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから収集されて登録される。
品質ポリシーDB32cは、通信品質に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図5に例示するように、変更要求を受け付ける通信品質(ここでは「音声品質」のみ)ごとに、かかる通信品質に係る変更要求に対してネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから収集すべき通信因子の種類(例えば、基地局、経路)、かかる通信品質の変更内容を決定する際に考慮すべき基準(例えば、基地局の変更でも経路の変更でも音声品質の変更要求に応えられる場合には基地局の変更を優先すること、いずれの変更でも変更要求に僅かしか応えられない場合には両者を変更すること、他のユーザの品質を低下させないように変更内容を決定することなど)を対応付けて記憶する。なお、図5には例示していないが、品質ポリシーDB32cは、決定された品質変更内容について、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bにおけるいずれの機器に対して品質変更指示を送出するかなどを規定したポリシーも記憶する。
課金情報DB32dは、利用者に対する課金に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図6に例示するように、サービスについて契約を行った利用者ごとに、各利用者が有する携帯電話装置10の電話番号、各利用者の名称、通信品質変更のサービスが利用された利用日時、各利用履歴で課金される料金を対応付けて記憶する。なお、ここでは、「利用者の名称」を課金情報DB32dに記憶する例を示したが、必ずしもこれを記憶する必要はなく、利用者を特定する電話番号のみを記憶するようにしてもよく、また、ネットワーク1Aやネットワーク1Bごとに課金情報DB32dを分離するようにしてもよく、さらに、両者の差異をDBMS(データベース管理システム)で吸収するように構成してもよい。
制御部33は、制御プログラムや各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、変更要求受付部33aと、ネットワーク監視部33bと、変更内容決定部33cと、変更内容指示部33dと、課金処理部33eとを備える。なお、変更要求受付部33aは特許請求の範囲に記載の「変更要求受付手段」に対応し、変更内容決定部33cや変更内容指示部33dは同じく「通信因子制御手段」に対応する。
このうち、変更要求受付部33aは、携帯電話装置10(つまり、管理事業者が異なる複数のネットワーク1Aおよびネットワーク1Bを介して通信を行う通信機器)の利用者から現状の通信品質に対する相対的な変更要求を受け付ける処理部である。具体的には、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった具合に、現状の通信品質に対する相対的な変更要求であり、例えば、音声品質のアップ要求を示す制御信号を含んだ通信品質変更サーバ30宛のパケットなどを携帯電話装置10から受け付ける。
また、変更要求受付部33aは、品質変更要求を受け付けた場合に、利用者認証を行う処理部でもある。具体的には、品質変更要求に含まれる電話番号(品質変更要求を送出した携帯電話装置10の電話番号)に基づいて利用者情報DB32a(図3参照)を参照し、かかる電話番号が利用者情報DB32aに記憶されているか否か、さらには、かかる電話番号に対応付けて記憶されているサービス契約内容が現に有効であるか否かを判定することで利用者を認証する。なお、電話番号が利用者情報DB32aに記憶されていない場合や、サービス契約内容が無効である場合には、品質変更要求を拒絶する。
ネットワーク監視部33bは、自己の制御下にあるネットワーク1Aおよびネットワーク1Bを監視して通信品質に影響を与える通信因子の情報を収集する処理部である。具体的には、音声品質の変更要求を受け付けた場合に、かかる変更要求に対してネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから収集すべき通信因子の種類(例えば、基地局、経路)を品質ポリシーDB32c(図5参照)に基づいて把握した後、この通信因子について、現在の通話で用いられている通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が接続している基地局、通信相手側の携帯電話装置20が接続している基地局、両者を接続している経路など)の情報、並びに、現状から変更可能な通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が現に接続可能な他の基地局、通信相手側の携帯電話装置20が現に接続可能な他の基地局、両者を現に接続可能な他の経路など)の情報をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから収集し、収集した情報を上記した通信因子DB32b(図4参照)に格納する。
なお、ネットワーク監視部33bがネットワーク1Aやネットワーク1Bから通信因子の情報を収集するタイミングについては、音声品質の変更要求を受け付けた時点に必ずしも限定されるものではなく、変更要求受付後においても所定間隔で情報を継続して収集するようにしてもよく、また、変更要求を受け付ける前から所定間隔で情報(この場合は、自己の制御下にあるネットワーク1Aおよびネットワーク1Bの全状況)を収集するようにしてもよい。
変更内容決定部33cは、変更要求受付部33aによって受け付けた相対的な変更要求に沿うために必要な通信因子の変更内容を決定する処理部である。具体的には、通信因子DB32bに記憶された現在の通信因子並びに現状から変更可能な通信因子の情報を参照するとともに、品質ポリシーDB32c(図5参照)に記憶された決定基準に則って、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な品質変更要求に応えるためには通信因子をどのように変更すればよいか(通信因子の変更内容)を決定する。なお、品質ポリシーDB32cに記憶された決定基準の内容にもよるが、変更要求受付部33aが受け付ける品質変更要求は、固定的な数値で規定される要求ではなく、現状に対して相対的なものであるので、例えば、現状から変更可能な通信因子が少ないような場合でも、少なくとも現状よりも相対的に高いといい得る音声品質になるように変更内容を決定する。
変更内容指示部33dは、変更内容決定部33cによって決定された変更内容をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bそれぞれに対して指示する処理部である。具体的には、変更内容決定部33cによって品質変更内容が決定されると、品質ポリシーDB32c(図5参照)に記憶されたポリシー(例えば、ネットワーク1Aやネットワーク1Bにおけるいずれの機器に対して品質変更指示を送出するかなどを規定したポリシー)を参照し、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して送出する。なお、品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、基地局変更や経路変更などを実行して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始されている音声品質を変更する。
課金処理部33eは、利用者に対する課金処理を行う処理部である。具体的には、品質変更要求に応じて品質変更処理を実行した場合に、所定の課金ポリシー(例えば、変更要求回数によらない定額課金、変更要求回数に応じた従量課金、時間帯を考慮した時間帯課金、変更した通信因子の数に応じた従量課金、通信に用いられるネットワークの数に応じた従量課金など)に基づいて課金額を算出し、かかる課金額をサービス利用履歴とともに課金情報DB32d(図6参照)に格納する。
[携帯電話装置の構成(実施例1)]
続いて、図2の他に、図7を用いて、実施例1に係る通信品質変更システムを構成する携帯電話装置10および20の構成を説明する。図7は、携帯電話装置に表示される情報の例を示す図である。
かかる携帯電話装置10および20は、所定の通信方式(例えば、PDCやPHS、CDMAなど)に従って音声通信やパケット通信を行う通信機器である。そして、品質変更要求を送出する携帯電話装置10は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、品質変更プログラム11を有する。
この品質変更プログラム11は、通信品質変更サービスの利用に際して実行されるプログラムであり、かかるプログラムが組み込まれた携帯電話装置10は、例えば、品質変更要求を利用者から受け付けてネットワーク1に対して送出する処理を実行する。これを具体的に説明すると、携帯電話装置20との間で通話が開始された後、携帯電話装置10は、図7に示すように、音声品質アップの要求を受け付ける旨を表示部に表示する一方、操作部を介して利用者から音声品質アップの要求を受け付ける。そして、利用者の操作によって品質変更要求が入力されると、携帯電話装置10は、品質変更要求(例えば、音声品質アップの要求を示す制御信号を含んだ通信品質変更サーバ30宛のパケットなど)をネットワーク1Aに対して送出する。なお、携帯電話装置10から送出される品質変更要求は、「帯域10Mbps以上保証、遅延50msec以下保証」といった固定的な数値で規定される要求ではなく、例えば「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった具合に、現状の通信品質に対する相対的な変更要求である。
[通信品質変更処理の流れ(実施例1)]
続いて、図8を用いて、実施例1による通信品質変更処理の流れを説明する。図8は、実施例1による通信品質変更処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、実施例1に係る通信品質変更システムにおいて、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して通話要求が送出されると(ステップS801)、ネットワーク1Aは、ネットワーク1Bを介して着側の携帯電話装置20に対して呼び出し要求を行う(ステップS802)。そして、かかる呼び出し要求に対して着側の携帯電話装置20が応答すると(ステップS803)、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で回線を接続して通話可能な状態にする(ステップS804)。
その後、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で通話が開始され、さらに、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して品質変更要求(例えば、音声品質変更の要求を示す制御信号を含んだ通信品質変更サーバ30宛のパケットなど)が送出されると(ステップS805)、かかる品質変更要求を受け付けた通信品質変更サーバ30は、利用者認証を行う(ステップS806)。具体的には、品質変更要求に含まれる電話番号(品質変更要求を送出した携帯電話装置10の電話番号)に基づいて利用者情報DB32a(図3参照)を参照し、かかる電話番号が利用者情報DB32aに記憶されているか否か、さらには、かかる電話番号に対応付けて記憶されているサービス契約内容が現に有効であるか否かを判定する。なお、電話番号が利用者情報DB32aに記憶されていない場合や、サービス契約内容が無効である場合には、品質変更要求を拒絶する。
かかる利用者認証の後、通信品質変更サーバ30は、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから通信品質に影響を与える通信因子の情報を取得する(ステップS807)。具体的には、音声品質の変更要求を受け付けた場合には、収集すべき通信因子の種類(例えば、基地局、経路)について、現在の通話で用いられている通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が接続している基地局、通信相手側の携帯電話装置20が接続している基地局、両者を接続している経路など)の情報、並びに、現状から変更可能な通信因子(例えば、変更要求側の携帯電話装置10が現に接続可能な他の基地局、通信相手側の携帯電話装置20が現に接続可能な他の基地局、両者を現に接続可能な他の経路など)の情報をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから収集する。
これに続いて、通信品質変更サーバ30は、上記のステップS805で受け付けた相対的な変更要求に沿うために必要な通信因子の変更内容を決定する(ステップS808)。具体的には、上記のステップS807で取得した現在の通信因子並びに現状から変更可能な通信因子の情報を参照するとともに、品質ポリシーDB32c(図5参照)に記憶された決定基準に則って、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な品質変更要求に応えるためには通信因子をどのように変更すればよいか(通信因子の変更内容)を決定する。
その後、通信品質変更サーバ30は、上記のステップS808で決定された変更内容をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bそれぞれに対して指示する(ステップS809)。具体的には、品質ポリシーDB32c(図5参照)に記憶されたポリシー(例えば、ネットワーク1Aやネットワーク1Bにおけるいずれの機器に対して品質変更指示を送出するかなどを規定したポリシー)を参照し、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して送出する。
一方、かかる品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、基地局変更や経路変更などを実行して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始されている音声品質を変更する(ステップS810)。また、かかる品質変更指示を送出した通信品質変更サーバ30は、これに続いて、利用者に対する課金処理を行う(ステップS811)。具体的には、所定の課金ポリシー(例えば、変更要求回数によらない定額課金、変更要求回数ごとの従量課金、時間帯を考慮した時間帯課金、変更した通信因子の数に応じた従量課金、通信に用いられるネットワークの数に応じた従量課金など)に基づいて課金額を算出し、かかる課金額をサービス利用履歴とともに課金情報DB32d(図6参照)に格納する。
[実施例1による効果等]
上述してきたように、実施例1によれば、管理事業者が異なる複数のネットワーク(例えば、A社の携帯電話網とB社の携帯電話網など)を介して通信を行う携帯電話装置10の利用者から受け付けた当該携帯電話装置10の通信品質(例えば、音声品質)に対する変更要求に沿うように、複数のネットワーク1Aおよびネットワーク1Bにおいて通信品質に影響を与える通信因子(例えば、経路、基地局など)を制御するので、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能である。
また、実施例1によれば、現状の通信品質に対する相対的な変更要求(つまり、「帯域10Mbps以上保証、遅延50msec以下保証」といった固定的な数値で規定される要求ではなく、例えば「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった具合に、現状の通信品質に対する相対的な変更要求)を受け付けて当該相対的な変更要求に沿うように通信因子を制御するので、利用者は通信品質の変更を相対的に実感することができ、固定的な通信品質を提供する場合に比較して、利用者に高い満足感を付与することが可能になる。さらに、全ての利用者に対して最高の通信品質を提供することはコスト面から困難であるが、本発明によれば、全ての利用者に対して最高の通信品質を提供するのではなく、変更要求を行った利用者の通信品質のみを相対的に変更するので、コストを抑えつつ大きな満足感を利用者に付与することが可能になる。
また、実施例1によれば、通信品質(つまり、音声品質)に影響を与える複数の通信因子(つまり、経路および基地局)を制御するので、例えば、音声品質の変更要求に対して経路および基地局を変更することで音声品質を大幅に変更することなどができ、一つの通信因子を制御する場合に比較して、通信品質を効果的に変更することが可能になる。また、いずれかの通信因子を制御しても不具合から通信品質を変更できないような場合であっても、他の通信因子を制御して通信品質を変更することもでき、通信品質を確実に変更することも可能になる。なお、実施例1では、複数の通信因子を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一つの通信因子しか制御しない場合でも本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1によれば、変更要求を行った利用者からみて下り方向および上り方向の通信品質を変更するので、変更要求を行う利用者に限らず、かかる利用者の通信相手である利用者も通信品質の変更を実感することができ、多くの利用者に高い満足感を付与することが可能になる。
また、実施例1によれば、通信開始後(つまり、通話開始後)に変更要求を受け付けるので、利用者は通信の最中に通信品質の変更を明確に実感することができ、利用者に一層高い満足感を付与することが可能になる。
また、実施例1によれば、変更要求の受け付け状況や通信因子の制御状況に応じて利用者に課金を行うので、通信品質の変更を相対的に実感した利用者から通信品質変更サービスの対価を円滑に徴収することが可能になる。
さて、これまで実施例1に係る通信品質変更システムについて説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として、種々の異なる実施例を説明する。
(1)自己の制御下にないネットワーク
例えば、通信品質変更サーバ30の制御下にあるネットワーク1Aとネットワーク1Bとを介して行われる通信の品質を変更する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信品質変更サーバ30の制御下にあるネットワーク1Aと制御下にないネットワーク1Bとを介して行われる通信の品質を変更する場合にも同様に適用することができる。そこで、図9を用いて、通信品質変更サーバ30Aの制御下にあるネットワーク1Aと制御下にないネットワーク1B(通信品質変更サーバ30Bの制御下にあるネットワーク1B)とを介して行われる通信の品質を変更する実施例を説明する。なお、図9は、制御下にあるネットワークと制御下にないネットワークとを介して行われる通信の品質を変更する実施例を説明するための図である。
かかる実施例における通信品質変更システムは、同図に示すように、例えば、A社の携帯電話網であるネットワーク1Aを制御する通信品質変更サーバ30Aと、B社の携帯電話網であるネットワーク1Bを制御する通信品質変更サーバ30Bとを所定の管理網で接続して構成される(つまり、ネットワーク1Aは通信品質変更サーバ30Aの制御下にあり、ネットワーク1Bは通信品質変更サーバ30Bの制御下にある)。
そして、通信品質変更サーバ30Aおよび通信品質変更サーバ30Bは、基本的に上記した実施例1における通信品質変更サーバ30と同様の機能を有する。すなわち、それぞれの制御下にあるネットワークに接続された携帯電話装置から通信品質変更要求を受け付け、それぞれの制御下にあるネットワークから通信品質に影響を与える通信因子の情報を取得し、携帯電話装置から受け付けた相対的な変更要求に沿うために必要な通信因子の変更内容をそれぞれの制御下にあるネットワーク内で決定し、それぞれの制御下にあるネットワークに対して基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示を送出する。
さらに、通信品質変更サーバ30Aおよび通信品質変更サーバ30Bは、上記した機能の他に、以下に説明するように、自己の制御下にあるネットワークに接続された携帯電話装置から受け付けた通信品質変更要求に沿った品質変更依頼を他の通信品質変更サーバに対して送出する機能や、このような品質変更依頼に応じて自己の制御下にあるネットワークに対して品質変更指示を送出する機能を有する。
図9に示す通信品質変更システムにおいて、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して通話要求が送出され(図9の(1)参照)、着側の携帯電話装置20が呼び出しに応答すると、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間でネットワーク1Aとネットワーク1Bとを介して回線が接続されて通話が開始される(同図の(2)参照)。その後、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して品質変更要求(例えば、音声品質変更の要求を示す制御信号を含んだ通信品質変更サーバ30A宛のパケットなど)が送出されると、かかる品質変更要求は通信品質変更サーバ30Aに届けられる(同図の(3)参照)。
そして、このような品質変更要求を受け付けた通信品質変更サーバ30Aは、自己の制御下にあるネットワーク1Aに対して、通信品質の変更を指示する(同図の(4)参照)。つまり、音声品質に影響を与える通信因子(基地局や経路など)について、現在の通話で用いられている通信因子の情報と、現状から変更可能な通信因子(他の基地局や経路など)の情報とを自己の制御下にあるネットワーク1Aから取得した後、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な品質変更要求についてネットワーク1A内で応えるためには通信因子をどのように変更すればよいか(通信因子の変更内容)を決定し、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示をネットワーク1Aに対して送出する。
また、品質変更要求を受け付けた通信品質変更サーバ30Aは、この品質変更要求の対象である通信が自己の制御下にないネットワーク1Bを含んで行われているものであるので、ネットワーク1Bを制御する通信品質変更サーバ30Bに対して、品質変更要求に沿った品質変更依頼を送出する(同図の(5)参照)。つまり、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった品質変更要求内容とともに、変更要求側の携帯電話装置10の電話番号、通信相手側の携帯電話装置20の電話番号など、制御対象となる通信を特定するために必要な情報を通信品質変更サーバ30Bに対して送出する。
そして、かかる品質変更依頼を受け付けた通信品質変更サーバ30Bは、自己の制御下にあるネットワーク1Bに対して、通信品質の変更を指示する(同図の(6)参照)。つまり、音声品質に影響を与える通信因子(基地局や経路など)について、現在の通話で用いられている通信因子の情報と、現状から変更可能な通信因子(他の基地局や経路など)の情報とを自己の制御下にあるネットワーク1Bから取得した後、「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった相対的な品質変更要求についてネットワーク1B内で応えるためには通信因子をどのように変更すればよいか(通信因子の変更内容)を決定し、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示をネットワーク1Bに対して送出する。
上記の品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、基地局変更や経路変更などをそれぞれ実行して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始されている通信品質(音声品質)を変更する(同図の(7)参照)。さらに、通信品質変更サーバ30Aは、上記した品質変更指示の実行とともに、利用者に対する課金処理を行う(同図の(8)参照)。
上述してきたように、この実施例における通信品質変更サーバ30Aは、複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワーク1Aについては、変更要求に沿った通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示(例えば、基地局変更内容や経路変更内容などを含んだ品質変更指示)を当該ネットワーク1Aに対して送出することで通信因子を制御し、複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワーク1Bについては、変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワーク1Bの通信品質変更サーバ30Bに対して送出することで通信因子を制御するので、品質変更依頼を受け取った通信品質変更サーバ30Bからもネットワーク1Bに対して品質変更指示が送出されることで通信因子が制御される結果、複数のネットワークそれぞれが自己の制御下にあるか否かを問わず、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することが可能である。
ところで、上記では、品質変更依頼として品質変更要求内容(例えば「音声品質を現状よりも上げて下さい」)を送信する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基地局変更内容や経路変更内容などの品質変更指示を含んだ品質変更依頼を送信するようにしてもよい。すなわち、この場合には、通信品質変更サーバ30Aが自己の制御下にないネットワーク1Bからも通信因子の情報を取得できることが前提になるが、このような前提の下に、通信品質変更サーバ30Aは、品質変更要求についてネットワーク1A内で応えるためには通信因子をどのように変更すればよいかとともに、同じく品質変更要求についてネットワーク1B内で応えるためには通信因子をどのように変更すればよいかを決定し、ネットワーク1Bにおける基地局変更内容や経路変更内容などの品質変更指示を含んだ品質変更依頼を通信品質変更サーバ30Bに対して送出する。一方、かかる品質変更依頼を受信した通信品質変更サーバ30Bでは、この品質変更依頼に含まれる品質変更指示をネットワーク1Bに対して送出する。
(2)品質変更要求の主体
また、上記の実施例では、発側の携帯電話装置10から品質変更要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、着側の携帯電話装置20から品質変更要求を受け付けるようにしてもよい。すなわち、図10は、着側が品質変更要求を行う実施例を説明するための図であるが、この場合には、同図に示すように、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で回線が接続されて通話が開始された後(同図の(2)参照)、品質変更プログラム11(図2参照)が組み込まれた着側の携帯電話装置20から通信品質変更サーバ30に品質変更要求が送出され(同図の(3)参照)、上記の実施例1と同様に品質変更処理が行われる(図の(4)〜(6)参照)。
このように、通信の発側である利用者からだけでなく、着側となる通信機器の利用者からも品質変更要求を受け付けるようにすれば、発側の利用者に限らず、着側の利用者にも変更要求の権限を与えることができ、多くの利用者に高い満足感を付与することが可能になる。なお、着側の携帯電話装置20から品質変更要求を受け付けた場合、通信品質変更サーバ30は、着側の利用者に対して課金処理を行うようにしてもよい。
(3)品質変更要求の対象
また、上記の実施例では、品質変更要求を行う利用者の通信機器からみて下り方向および上り方向の通信品質に対する相対的な変更要求を受け付ける場合(つまり、品質変更要求側の音声品質だけでなく、通話相手側の音声品質も変更する場合)を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下り方向のみ(品質変更要求側のみ)、若しくは上り方向のみ(通話相手側のみ)について、通信品質に対する相対的な変更要求を受け付けるようにしてもよい。
すなわち、この場合には、通信品質変更サーバ30は、品質変更要求を送出する携帯電話装置10から、例えば、下り方向のみについて音声品質を変更する旨の品質変更要求を受け付け、これに応じて、下り方向のみについて音声品質を変更する指示をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに送出する。その結果、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で行われている通話のうち、下り方向の音声品質(つまり、携帯電話装置10から出力される音声の品質)のみを変更する。
また、図11は、一方向の品質変更要求を行う実施例において、携帯電話装置に表示される情報の例を示す図であるが、同図に示すように、携帯電話装置10との間で通話が開始された後、携帯電話装置10は、音声品質アップまたは音声品質ダウンの要求を受け付ける旨、並びに、上り方向または下り方向の音声品質変更を受け付ける旨を表示部に表示する一方、操作部を介して利用者から音声品質アップまたは音声品質ダウンの要求、並びに、上り方向または下り方向の音声品質変更の要求を受け付ける。
このように、変更要求を行う利用者からみて下り方向や上り方向について変更要求を受け付けるようにすれば、下り方向のみ、若しくは上り方向のみについて変更要求を行うことで、変更要求を行う利用者であるか、かかる利用者の通信相手であるかを区別して、通信品質の変更を実感できる主体を切り分けることも可能になる。なお、下り方向のみを変更するのか、上り方向のみを変更するのか、または、両者を変更するのかによって、料金に差を設けて課金処理を行うようにしてもよい。
(4)品質変更要求の内容
また、上記の実施例では、品質変更要求として「音声品質を現状よりも上げて下さい」といった音声品質アップの要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図11にも例示したように、「音声品質を現状よりも下げて下さい」といった音声品質ダウンの要求を受け付けるようにしてもよい。
このように、通信品質の低下要求を受け付けて通信品質を低下するようにすれば、ネットワーク1における負荷を積極的に軽減することが可能になる。なお、通信品質の低下要求を受け付ける場合には、かかる品質変更要求を行った利用者の通話料金を割り引くなど、何かしらの特典を与えるようにしてもよい。
(5)品質変更要求の入力
また、上記の実施例では、携帯電話装置10において表示部および操作部を介して品質変更要求の入力を受け付ける場合を説明したが(図7参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、音声命令によって品質変更要求の入力を受け付ける、さらには、携帯電話装置10が何回か振られることを契機にして品質変更要求を送出するなど、品質変更要求の入力形態を問わず本発明を適用することができる。
このように、携帯電話装置10において、表示部や操作部を用いることなく品質変更要求の入力を受け付けるようにすれば、通話中に表示部を改めて眺めて操作する作業が不要になり、利用者は簡単に品質変更要求を行うことが可能になる。
(6)複数回の品質変更要求
また、上記の実施例では、品質変更要求を1回だけ受け付けて品質変更処理を行う場合を説明したが(図8参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、品質変更後に更なる音声品質アップの要求を受け付けて音声品質をさらに上げる、また、品質変更後に通信品質を元に戻す要求を受け付けて音声品質を元に戻すなど、通話中に複数回に渡って品質変更要求を受け付けて要求の度に品質変更処理を行うようにしてもよい。
このように、通話中に複数回に渡って品質変更要求を受け付けて要求の度に品質変更処理を行うようにすれば、利用者は複数回の要求によって自己が望む通信品質に近づけることが容易になり、利用者に一層高い満足感を付与することが可能になる。なお、この場合には、1回の通話内で行われた品質変更要求の回数に応じて、従量制の課金処理を行うようにしてもよい。
(7)制御対象の選択
また、上記の実施例1では、複数のネットワークの全て(例えば、ネットワーク1Aおよびネットワーク1B)に対して品質変更指示を送出する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークに対して品質変更指示を送出するようにしてもよい。また、このように制御対象となるネットワークを選択する場合には、変更要求を行う利用者からみて下り方向のみを変更するか、上り方向のみを変更するか、下り方向および上り方向の両者を変更するかも含めて、通信因子が変更されるべきネットワークを選択するようにしてもよい。そこで、以下では、図12を用いて、複数のネットワークから制御対象を選択する場合を説明する。なお、図12は、複数のネットワークから制御対象を選択する実施例を説明するための図である。
同図に示すように、通信品質変更サーバ30は、携帯電話装置10から品質変更要求を受け付けると、自己の制御下にある複数のネットワーク1Aおよびネットワーク1Bから、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、選択したネットワークに対して品質変更指示を送出する(同図の(1)〜(3)参照)。つまり、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bの両者か、ネットワーク1Aのみか、ネットワーク1Bのみか、さらには、変更要求を行う利用者からみて下り方向および上り方向の両者か、下り方向のみか、上り方向のみかを選択する。
ここで、制御対象となるネットワークや方向(上り方向下り方向)をどのようにして選択するかを説明すると、例えば、同図に示すように、通信品質変更サーバ30は、要求元の接続ネットワークに応じて制御対象を選択する(例えば、要求元の携帯電話装置10が接続されているネットワーク1Aのみを制御対象として選択する)、要求元の携帯電話装置10からの指示に応じて制御対象を選択する(例えば、要求元からネットワーク1Bの上り方向のみを指示されればネットワーク1Bの上り方向のみ制御対象として選択する)、ネットワークの状況に応じて制御対象を選択する(例えば、要求元であるネットワーク1Aのみを制御対象として選択しただけでは品質変更が困難であればネットワーク1Bも制御対象として選択する)、または、現状の通信品質の状況に応じて制御対象を選択する(例えば、現状の通信品質が著しく悪い場合には、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bを制御対象として選択する)。
ところで、上記では、通信品質変更サーバ30の制御下にネットワーク1Aおよびネットワーク1Bがある場合を説明したが(図12参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、図13に例示するように、通信品質変更サーバ30Aおよび通信品質変更サーバ30Bの制御下にそれぞれネットワーク1Aおよびネットワーク1Bがある場合も同様に適用することができる。なお、図13は、複数のネットワークから制御対象を選択する実施例を説明するための図である。
すなわち、この場合には、同図に示すように、通信品質変更サーバ30Aは、携帯電話装置10から品質変更要求を受け付けると、自己の制御下にあるネットワーク1Aおよび自己の制御下にないネットワーク1Bから、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択する(同図の(1)および(2)参照)。つまり、通信品質変更サーバ30Aは、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bの両者か、ネットワーク1Aのみか、ネットワーク1Bのみか、さらには、変更要求を行う利用者からみて下り方向および上り方向の両者か、下り方向のみか、上り方向のみかを選択する。
その後、通信品質変更サーバ30Aは、自己の制御下にあるネットワーク1Aを制御対象として選択した場合には、ネットワーク1Aに品質変更指示を送出し、自己の制御下にないネットワーク1Bを制御対象として選択した場合には、通信品質変更サーバ30Bに品質変更依頼を送出する(同図の(3)および(4)参照)。そして、通信品質変更サーバ30Bは、通信品質変更サーバ30Aから品質変更依頼を受け付けると、ネットワーク1Bに品質変更指示を送出する(同図の(5)参照)。
ここで、図13において、制御対象となるネットワークや方向(上り方向下り方向)をどのようにして選択するかを説明すると、例えば、同図に示すように、通信品質変更サーバ30Aは、要求元の接続ネットワークに応じて制御対象を選択する(例えば、要求元の携帯電話装置10が接続されているネットワーク1Aのみを制御対象として選択する)、要求元の携帯電話装置10からの指示に応じて制御対象を選択する(例えば、要求元からネットワーク1Bの上り方向のみを指示されればネットワーク1Bの上り方向のみ制御対象として選択する)、ネットワークの状況に応じて制御対象を選択する(例えば、要求元であるネットワーク1Aのみを制御対象として選択しただけでは品質変更が困難であればネットワーク1Bも制御対象として選択する)、現状の通信品質の状況に応じて制御対象を選択する(例えば、現状の通信品質が著しく悪い場合には、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bを制御対象として選択する)、自己の制御下にないネットワークの状況、または、自己の制御下にないネットワーク1Bの通信品質変更サーバ30Bの状況に応じて制御対象を選択する(例えば、通信品質変更サーバ30Bに対して通信品質依頼を受け得るか否かを問い合わせ、受け得る旨の返答が得られた場合に限り、ネットワーク1Bを制御対象として選択する)。
上述してきたように、この実施例によれば、複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、当該選択したネットワークまたは当該選択したネットワークの通信品質変更サーバに対して品質変更指示または品質変更依頼を送出するので、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、A社およびB社両者の携帯電話網における通信因子を制御する、A社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、B社の携帯電話網における通信因子のみを制御するなど、複数のネットワークに対する制御を多様に行うことが可能である。
また、この実施例によれば、変更要求の要求元、当該要求元からの指示、自己の制御下にあるネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの通信品質変更サーバの状況、通信品質の状況のいずれか一つまたは複数に基づいて、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択するので、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、変更要求の要求元であるA社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、要求元からの指示に応じてB社の携帯電話網における通信因子のみを制御する、変更要求を受け付けたA社の携帯電話網のみでは品質変更が困難であればB社の携帯電話網における通信因子も制御する、品質変更依頼先であるB社の携帯電話網が品質変更不可であればA社の携帯電話網における通信因子のみを制御するなど、複数のネットワークに対する制御を種々の観点から多様に行うことが可能である。
(8)制御対象の継続的選択
ところで、上記では、携帯電話装置から品質変更要求を受け付けたタイミングで、制御対象(ネットワークや方向)を選択して品質変更指示または品質変更依頼を送出する場合を説明したが(図12および図13参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話装置から品質変更要求を受け付けたタイミングで制御対象の選択を行うだけでなく、その後も継続して制御対象を選択し継続して品質変更指示または品質変更依頼を送出するようにしてもよい。
すなわち、例を挙げれば、通信品質変更サーバ30は、品質変更要求を受け付けた際には、要求元の接続ネットワークに応じて制御対象を選択して品質変更指示または品質変更依頼を送出し(例えば、要求元の携帯電話装置10が接続されているネットワーク1Aのみを制御対象として選択してネットワーク1Aに品質変更指示を送出し)、その後も、ネットワークの状況に応じて制御対象を選択して品質変更指示または品質変更依頼を送出する(例えば、要求元であるネットワーク1Aのみに品質変更指示を送出したが通信品質が余り変更されなかった場合に、ネットワーク1Bも制御対象として改めて選択してネットワーク1Bに対しても品質変更指示または品質変更依頼を送出する)、または、変更要求の頻度に応じて制御対象を選択する(例えば、要求元であるネットワーク1Aのみに品質変更指示を送出したが、要求元から再び品質変更要求を受け付けた場合に、ネットワーク1Bも制御対象として改めて選択してネットワーク1Bに対しても品質変更指示または品質変更依頼を送出する)。
このように、通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを継続して選択するようにすれば、例えば、A社の携帯電話網およびB社の携帯電話網を介して行われている通信について、先ずはA社の携帯電話網における通信因子のみを制御し、その後、B社の携帯電話網における通信因子も制御するなど、複数のネットワークに対する制御を継続して多様に行うことが可能である。
(9)通話開始前の品質変更要求
また、上記の実施例では、通話開始後に品質変更要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通話開始前に品質変更要求を受け付けるようにしてもよい。すなわち、図14は、通話開始前に品質変更要求を行う実施例を説明するための図であるが、この場合には、同図に示すように、発側の携帯電話装置10からネットワーク1に対して通話要求とともに品質変更要求が送出されると(同図の(1)参照)、かかる品質変更要求を受け付けた通信品質変更サーバ30は、通話開始前に、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して通信品質の変更を指示する(同図の(2)参照)。
具体的には、通信品質変更サーバ30は、通話要求に基づいて通常通り着側の携帯電話装置20と接続された場合を仮定し、音声品質に影響を与える通信因子(基地局や経路など)について、かかる仮定下の通話で用いられる通信因子の情報、並びに、その仮定下から変更可能な通信因子の情報を取得した後、かかる仮定下からの変更内容を決定して品質変更指示をネットワーク1に対して送出する。
一方、かかる品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、通常よりも異なる基地局や経路を選択して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始される通信品質を通常よりも異なる通信品質に変更する(同図の(3)参照)。すなわち、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、着側の携帯電話装置20に対して呼び出し要求を行い、かかる呼び出し要求に対して着側の携帯電話装置20が応答した場合に、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で回線を接続して、通常よりも異なる通信品質で通話可能な状態にする(同図の(4)参照)。
このように、通話開始前に品質変更要求を受け付けるようにすれば、利用者は通信開始直後から平常時とは異なる通信品質の変更を実感することができ、利用者に通信開始直後から満足感を付与することが可能になる。
(10)事前の品質変更要求
また、上記の実施例では、携帯電話装置10から品質変更要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者から事前に受け付けた品質変更要求をDB(データベース)に記憶しておき、通話要求を契機にしてDBから品質変更要求を読み出して品質変更処理を実行するようにしてもよい。すなわち、図15は、事前に品質変更要求を受け付ける実施例を説明するための図であるが、この場合には、同図に示すように、通信品質変更サーバ30は、利用者情報DB32aに、サービス契約内容として、利用者から事前に受け付けた通信品質に対する相対的な変更要求を記憶する。つまり、例を挙げれば、同図に示すように、「AM10時からPM5時の間は常に音声品質を通常時よりもアップすること」や「特定の電話番号が通話要求先になる場合に限って音声品質を通常時よりもアップすること」といった品質変更要求を記憶する。
そして、発側の携帯電話装置10からネットワーク1Aに対して通話要求が送出されると(同図の(1)参照)、通信品質変更サーバ30は、通話開始前に、利用者情報DB32aを参照して、利用者から事前に受け付けた品質変更要求を満たす通話要求であるか否かを判定し、これに該当する場合には、その品質変更要求を受け入れてネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して通信品質の変更を指示する(同図の(2)参照)。
具体的には、通信品質変更サーバ30は、上記した「通話開始前の品質変更要求」の場合と同様、通話要求に基づいて通常通り着側の携帯電話装置20と接続された場合を仮定し、音声品質に影響を与える通信因子(基地局や経路など)について、かかる仮定下の通話で用いられる通信因子の情報、並びに、その仮定下から変更可能な通信因子の情報を取得した後、かかる仮定下からの変更内容を決定して品質変更指示をネットワーク1Aおよびネットワーク1Bに対して送出する。一方、かかる品質変更指示を受け取ったネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、品質変更指示に含まれる変更内容に従って、通常よりも異なる基地局や経路を選択して、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で開始される通信品質を通常よりも異なる通信品質に変更する(同図の(3)参照)。すなわち、ネットワーク1Aおよびネットワーク1Bは、着側の携帯電話装置20に対して呼び出し要求を行い、かかる呼び出し要求に対して着側の携帯電話装置20が応答した場合に、携帯電話装置10と携帯電話装置20との間で回線を接続して、通常よりも異なる通信品質で通話可能な状態にする(同図の(4)参照)。
このように、品質変更要求を事前に受け付けて利用者情報DB32aに記憶しておき、通信開始前に利用者情報DB32aから読み出すことで変更要求を受け付けるようにすれば、利用者は通信開始前に特別な操作(変更要求のための特別な操作)を行うことなく、平常時とは異なる通信品質の変更を実感することが可能になる。なお、ここでは、通信開始前に利用者情報DB32aから読み出すことで変更要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通話要求に応えて回線を接続した後に、利用者情報DB32aから品質変更要求を読み出して処理することで、通信開始後に品質変更処理を実行するようにしてもよく、この場合でも、利用者は通信開始後に特別な操作(変更要求のための特別な操作)を行うことなく、平常時とは異なる通信品質の変更を実感することが可能になる。
(11)他の通信因子
また、上記の実施例では、通信因子である経路や基地局を制御して音声品質を変更する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図16に示すように、音声品質を変更する上で、帯域、コーデック、優先度など、他の通信因子を制御するようにしてもよい。なお、図16は、複数の通信因子を制御する実施例において、品質ポリシーDB32cに記憶される情報の例を示す図である。このように、より多数の通信因子を制御するようにすれば、通信品質を一層効率的に変更することが可能になる。
(12)細かな品質変更要求
また、上記の実施例では、単に音声品質について変更要求を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図17に示すように、ノイズに係る音声品質(通話音以外に他の音が混入しないこと)、明瞭度に係る音声品質(通話音が高情報量で送られること)、遅延に係る音声品質(通話音が遅れずに届くこと)など、音声品質について細かな変更要求を受け付けるようにしてもよい。なお、図17は、複数の品質変更要求を受け付ける実施例において、品質ポリシーDB32cに記憶される情報の例を示す図である。このように、音声品質について細かな変更要求を受け付けるようにすれば、利用者に対しても高い満足感を付与することが可能になる。
(13)他の通信サービス
また、上記の実施例では、携帯電話装置間で行われる通話サービスについて通信品質を変更する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図18に示すように、携帯電話装置間で行われるTV電話サービス、固定電話装置間で行われる通話サービス、携帯電話装置と固定電話装置との間で行われる通話サービスなど、あらゆる通信機器に提供されるあらゆる通信サービスが、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる場合において同様に適用することができる。なお、図18は、本発明が適用され得る通信サービスの例を示す図である。
(14)他の通信品質
また、図18に例示した各通信サービスにおいて本発明による変更受付が可能な通信品質の種類を説明すると、図19に示すように、例えば、電話(音声通話)サービスでは、接続品質(相手方の通信機器と円滑に回線が接続されるかに係る品質)、音声品質(ノイズ、明瞭度、遅延に係る品質)、安全性(通信内容が漏洩することがないかに係る品質)などについて品質変更要求を受け付けることができ、また、TV電話サービスや、コンテンツDL(ダウンロード)サービス、放送型配信サービスでも、同図に例示する各品質について品質変更要求を受け付けることができる。なお、図19は、通信サービスごとに、変更受付が可能な品質の例を示す図である。
このように、一つの通信サービスであっても、複数の通信品質に対する相対的な変更要求を受け付けるようにすれば、複数の通信品質(例えば、接続品質、音声品質、画像品質および通信速度など)について変更を希望する利用者に対しても高い満足感を付与することが可能になる。
(15)他の通信品質における通信因子
さらに、図19に例示した各品質において本発明により制御され得る通信因子の種類を説明すると、図20に示すように、例えば、接続品質を変更する場合には、優先度、帯域、サーバ(接続先)を通信因子として制御し、また、音声品質(ノイズ)、音声品質(明瞭度)、音声品質(遅延)、画質(画像サイズ、圧縮レート、サンプリングレート、キャプチャーレート、ストリーミングレートなど)、DL時間(遅延)、安全性、料金(料金の高低、割引など)を変更する場合も、同図に例示する各通信因子を制御する。なお、図20は、通信品質ごとに、制御され得る通信因子の例を示す図である。
(16)固定的な通信要求
また、上記の実施例では、現状の通信品質に対する相対的な変更要求を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「帯域10Mbps以上、遅延50msec以下」といった固定的な数値で通信品質の変更要求を行う場合にも同様に適用することができる。すなわち、固定的な通信品質変更(いわゆるQoSやSLAのような通信品質変更)を行う通信品質変更サーバ30に対して、携帯電話装置10から通信の度に品質変更要求を行うような場合にも本発明を同様に適用することで、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信の品質を固定的に変更するようにしてもよい。
(17)他の接続形態
また、上記の実施例では、通信機器が1対1で接続される通信サービスについて本発明を適用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図21に例示するように、通信機器が1対N(複数)で接続される通信サービス、通信機器がN(複数)対N(複数)で接続される通信サービスであっても本発明を同様に適用することできる。なお、図21は、通信サービスごとに、接続形態の例を示す図である。
ここで、図22を用いて、1対N、並びに、N対Nの接続形態における通信品質制御を説明する。図22は、1対N、並びに、N対Nの接続形態における通信品質制御を説明するための図である。例えば、1対Nの接続態様では、同図の(A)に示すように、N回線(図に示す例では2回線)で通信路が成立し、それぞれの通信路における上り下りを合わせて合計2Nの通信品質(図に示す例では4つの通信品質)が制御対象となり得るので、これらの通信品質のうちのいずれか一つまたは複数を上記した実施例と同様に制御することとなる。
また、各通信機器がメッシュ形式で接続するN対Nの接続態様では、同図の(B)に示すように、N回線(図に示す例では3回線)で通信路が成立し、それぞれの通信路における上り下りを合わせて合計N*(N−1)の通信品質(図に示す例では6つの通信品質)が制御対象となり得るので、これらの通信品質のうちのいずれか一つまたは複数を上記した実施例と同様に制御することとなる。さらに、各通信機器が多地点間通話接続装置(MCU)等を介して接続するN対Nの接続態様では、同図の(C)に示すように、合計2Nの通信品質(図に示す例では6つの通信品質)が制御対象となり得るので、これらの通信品質のうちのいずれか一つまたは複数を上記した実施例と同様に制御することとなる。なお、上記の(B)および(C)の接続態様に代えて、いわゆるマルチキャストツリーによる接続形態(中継網などの一部のリソースを共有し、ユーザ端末である通信機器に近いところでデータをコピーして分配する接続形態)を採用してもよく、この場合にも、各通信機器間の通信路の個数に応じた通信品質が制御対象となる。
(18)システム構成等
また、上記の実施例で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、図3〜図6に示した情報)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図2に示した通信品質変更サーバ30の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、通信品質変更サーバ30の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、ネットワーク監視部33b、変更内容決定部33cおよび変更内容指示部33dを統合するなど、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、通信品質変更サーバ30、携帯電話装置10や20にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例では、本発明を実現する各装置(例えば、携帯電話装置10や20、通信品質変更サーバ30)を機能面から説明したが、各装置の各機能はパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータにプログラムを実行させることによって実現することもできる。すなわち、上記の実施例で説明した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ上で実行することによって実現することができる。そして、これらのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。さらに、これらのプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。つまり、例を挙げれば、実施例1に示したような携帯電話装置用プログラムや、通信品質変更サーバ用プログラムを格納したCD−ROM(装置ごとに別個のCD−ROMであってもよい)を配布し、このCD−ROMに格納されたプログラムを各コンピュータが読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る通信品質変更システム、通信品質変更方法および通信品質変更プログラムは、ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する場合に有用であり、特に、管理事業者が異なる複数のネットワークを介して行われる通信においても、通信品質の変更による満足感を利用者に付与することに適する。
実施例1の概要および特徴を説明するための図である。 通信品質変更サーバの構成を示すブロック図である。 利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 通信因子DBに記憶される情報の例を示す図である。 品質ポリシーDBに記憶される情報の例を示す図である。 課金情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 携帯電話装置に表示される情報の例を示す図である。 実施例1による通信品質変更処理の流れを示すフローチャートである。 制御下にあるネットワークと制御下にないネットワークとを介して行われる通信の品質を変更する実施例を説明するための図である。 着側が品質変更要求を行う実施例を説明するための図である。 一方向の品質変更要求を行う実施例において、携帯電話装置に表示される情報の例を示す図である。 複数のネットワークから制御対象を選択する実施例を説明するための図である。 複数のネットワークから制御対象を選択する実施例を説明するための図である。 通話開始前に品質変更要求を行う実施例を説明するための図である。 事前に品質変更要求を受け付ける実施例を説明するための図である。 複数の通信因子を制御する実施例において、品質ポリシーDBに記憶される情報の例を示す図である。 複数の品質変更要求を受け付ける実施例において、品質ポリシーDBに記憶される情報の例を示す図である。 本発明が適用され得る通信サービスの例を示す図である。 通信サービスごとに、変更受付が可能な品質の例を示す図である。 通信品質ごとに、制御され得る通信因子の例を示す図である。 通信サービスごとに、接続形態の例を示す図である。 1対N、並びに、N対Nの接続形態における通信品質制御を説明するための図である。
符号の説明
1、1A、1B ネットワーク
10 携帯電話装置(発側)
11 品質変更プログラム
20 携帯電話装置(着側)
30、30A、30B 通信品質変更サーバ
31 通信制御IF部
32 記憶部
32a 利用者情報DB
32b 通信因子DB
32c 品質ポリシーDB
32d 課金情報DB
33 制御部
33a 変更要求受付部
33b ネットワーク監視部
33c 変更内容決定部
33d 変更内容指示部
33e 課金処理部

Claims (8)

  1. ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更システムであって、
    第一の通信品質変更サーバは、
    管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付手段と、
    前記変更要求受付手段による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付手段によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークに設けられた第二の通信品質変更サーバに対して送出することで、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する第一の通信因子制御手段と、
    を備え、
    前記第二の通信品質変更サーバは、
    前記第一の通信品質変更サーバから受信した品質変更依頼に沿うように、前記品質変更依頼に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を自己の制御下にあるネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御する第二の通信因子制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信品質変更システム。
  2. 前記第一の通信品質変更サーバおよび第二の通信品質変更サーバは、
    前記通信品質に影響を与える通信因子の種類並びに当該通信品質の変更内容を決定する際に考慮すべき基準を記憶する品質ポリシー記憶手段と、
    前記品質ポリシー記憶手段に記憶された通信品質に影響を与える通信因子について、現状の通信で用いられている通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を前記自己の制御下にあるネットワークから収集する通信因子情報収集手段と、
    前記変更要求受付手段によって受け付けた変更要求に係る通信品質に影響を与える通信因子の情報であって、前記通信因子情報収集手段によって収集された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を記憶する通信因子情報記憶手段と、
    をさらに備え、
    前記第一の通信因子制御手段は、前記変更要求受付手段による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付手段によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記変更要求に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、継続して当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出し、
    前記第二の通信因子制御手段は、前記第一の通信品質変更サーバから受信した品質変更依頼に沿うように、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記品質変更依頼に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出することを特徴とする請求項1に記載の通信品質変更システム。
  3. 前記第一の通信因子制御手段は、前記変更要求の要求元、当該要求元からの指示、前記変更要求の頻度、自己の制御下にあるネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの状況、自己の制御下にないネットワークの通信品質変更サーバの状況、前記通信品質の状況のいずれか一つまたは複数に基づいて、前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択することを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の通信品質変更システム。
  4. 前記変更要求受付手段は、現状の通信品質に対する相対的な変更要求を受け付け、
    前記第一の通信因子制御手段は、前記変更要求受付手段によって受け付けられた相対的な変更要求に沿うように、前記通信因子を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信品質変更システム。
  5. ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更サーバの通信品質変更方法であって、
    第一の通信品質変更サーバが、
    管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付工程と、
    前記変更要求受付工程による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付工程によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークに設けられた第二の通信品質変更サーバに対して送出することで、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する通信因子制御工程と、
    を含み、
    前記第二の通信品質変更サーバが、
    前記第一の通信品質変更サーバから受信した品質変更依頼に沿うように、前記品質変更依頼に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を自己の制御下にあるネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御する第二の通信因子制御工程と、
    を含んだことを特徴とする通信品質変更方法。
  6. 前記第一の通信品質変更サーバおよび第二の通信品質変更サーバは、
    前記通信品質に影響を与える通信因子の種類並びに当該通信品質の変更内容を決定する際に考慮すべき基準を品質ポリシー記憶手段に格納する品質ポリシー格納工程と、
    前記品質ポリシー記憶手段に記憶された通信品質に影響を与える通信因子について、現状の通信で用いられている通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を前記自己の制御下にあるネットワークから収集する通信因子情報収集工程と、
    前記変更要求受付工程によって受け付けた変更要求に係る通信品質に影響を与える通信因子の情報であって、前記通信因子情報収集工程によって収集された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を通信因子情報記憶手段に格納する通信因子情報格納工程と、
    をさらに含み、
    前記第一の通信因子制御工程は、前記変更要求受付工程による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付工程によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記変更要求に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、継続して当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出し、
    前記第二の通信因子制御工程は、前記第一の通信品質変更サーバから受信した品質変更依頼に沿うように、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記品質変更依頼に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出することを特徴とする請求項に記載の通信品質変更方法。
  7. ネットワークに接続される通信機器の通信品質を利用者から受け付けた要求に応じて変更する通信品質変更方法をコンピュータに実行させる通信品質変更プログラムであって、
    第一のコンピュータに、
    管理事業者が異なる複数のネットワークを介して通信を行う通信機器の利用者から当該通信機器の通信品質に対する変更要求を受け付ける変更要求受付手順と、
    前記変更要求受付手順による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付手順によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にあるネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を当該ネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御し、前記複数のネットワークのうち自己の制御下にないネットワークについては、継続して前記変更要求に沿った品質変更依頼を当該ネットワークに設けられた第二の通信品質変更サーバに対して送出することで、前記複数のネットワークにおいて前記通信品質に影響を与える通信因子を制御する通信因子制御手順と、
    を実行させ、
    前記第二のコンピュータに、
    前記第一のコンピュータから受信した品質変更依頼に沿うように、前記品質変更依頼に沿った前記通信因子の変更内容を含んだ品質変更指示を自己の制御下にあるネットワークに対して送出することで前記通信因子を制御する第二の通信因子制御手順と、
    を実行させることを特徴とする通信品質変更プログラム。
  8. 前記第一のコンピュータおよび第二のコンピュータに、
    前記通信品質に影響を与える通信因子の種類並びに当該通信品質の変更内容を決定する際に考慮すべき基準を品質ポリシー記憶手段に格納する品質ポリシー格納手順と、
    前記品質ポリシー記憶手段に記憶された通信品質に影響を与える通信因子について、現状の通信で用いられている通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を前記自己の制御下にあるネットワークから収集する通信因子情報収集手順と、
    前記変更要求受付手順によって受け付けた変更要求に係る通信品質に影響を与える通信因子の情報であって、前記通信因子情報収集工程によって収集された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報を通信因子情報記憶手段に格納する通信因子情報格納手順と、
    をさらに実行させ、
    前記第一の通信因子制御手順は、前記変更要求受付手順による変更要求を受け付けたタイミングだけでなく、その後も継続して、前記変更要求受付手順によって受け付けられた変更要求に沿うように、前記複数のネットワークから前記通信因子が変更されるべき一つまたは複数のネットワークを選択し、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記変更要求に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、継続して当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出し、
    前記第二の通信因子制御手順は、前記第一のコンピュータから受信した品質変更依頼に沿うように、前記通信因子情報記憶手段に記憶された現状の通信で用いられる通信因子の情報並びに現状から変更可能な通信因子の情報および前記品質ポリシー記憶手段に記憶された基準を参照し、前記品質変更依頼に沿った通信品質になるように通信因子の変更内容を決定し、当該変更内容を含んだ変更指示を前記自己の制御下にあるネットワークに対して送出することを特徴とすることを特徴とする請求項7に記載の通信品質変更プログラム。
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