JP2021087022A - 接続管理サーバ、無線通信機器およびプログラム、並びに接続管理方法、無線通信方法 - Google Patents

Abstract

【課題】エンド間の通信品質を向上させる無線接続を提供する接続管理サーバを提供する。【解決手段】接続管理サーバは、基地局と通信する無線通信機器である第１通信機器およびその通信先である第２通信機器の通信機器間の通信時に第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理サーバであって、第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信する受信部と、第１セル情報、第１宛先識別情報、および２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、第１セル情報によって特定される使用可能な全てのセルのうちから、２台の通信機器間の通信品質を改善可能なセルを判別する判別部と、そのセルを通知するための切替セル通知を第１通信機器に送信する通知部と、を備える。【選択図】 図１

Description

本開示は、無線通信機器とその通信相手機器との間の通信品質の向上に関する。

次世代の移動体通信システム（５Ｇ）は、低遅延で（無線区間の伝送遅延時間が１ｍｓ程度）、高速（２０Ｇｂｐｓ等）な通信を可能とする通信技術であり、特にその低遅延特性から、機器の遠隔操作等の即時性が要求されるアプリケーションに有効と考えられている。一般に、アプリケーションの種別に応じて通信品質の要求値は異なってくるが、例えば特許文献１には、複数の無線通信方式が混在する通信環境において、ある基地局と通信中の状態にある無線通信機器が使用（接続）する基地局を無線品質測定の結果に基づいて切り替えることが開示されている。特許文献２には、無線通信機器と基地局との間の無線品質を収集し、無線品質がより高いセルを検出した場合に、当該セルへの接続切替を行うことが開示されている。

特開２０１７−１２０９９３号公報 特許第６４１８３９５号公報

しかしながら、移動体通信システムや無線ＬＡＮに無線接続する通信機器（無線通信機器）と、その通信相手となる通信機器との間（エンド間）には、無線通信機器と無線基地局との間の無線区間の他、例えば基地局間を接続するネットワーク（移動体通信システムのコアネットワークなど）や、インターネットなどの他のネットワークが存在する場合が多い。このため、エンド間の通信品質は、上記の無線区間以外の他の通信区間におけるネットワークの状態の影響を受ける。よって、上記の無線区間での通信品質が十分であったとしても、他の通信区間において輻輳などが生じることで、エンド間において期待される通信品質が得られない場合がある。よって、特許文献１〜２では、無線品質に基づいてセルの切替えを行うため、エンド間の無線区間以外の通信状態によっては、アプリケーションからの要求品質がエンド間で得られない場合があり得る。

上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、エンド間の通信品質を向上させる無線接続を提供する接続管理サーバを提供することを目的とする。

本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理サーバは、
基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理サーバであって、
前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するよう構成された受信部と、
前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するよう構成された判別部と、
前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するよう構成された通知部と、を備える。

本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信機器は、
基地局との無線通信を通して他の通信機器と通信するための無線通信機器であって、
通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するよう構成された送信部と、
前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するよう構成された通知受信部と、を備える。

本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理方法は、
基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理方法であって、
前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するステップと、
前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するステップと、
前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するステップと、を備える。

本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信方法は、
基地局との無線通信を通して他の通信機器と通信するための無線通信方法であって、
通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するステップと、
前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するステップと、を備える。

本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理サーバ側で実行するための接続管理プログラムは、
基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理サーバ用のプログラムであって、
コンピュータに、
前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するよう構成された受信部と、
前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するよう構成された判別部と、
前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するよう構成された通知部と、を実現させるためのプログラムである。

本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信機器で実行するためプログラムは、
基地局との無線通信を通して他の通信機器と通信するためのプログラムであって、
コンピュータに、
通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するよう構成された送信部と、
前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するよう構成された通知受信部と、を実現させるためのプログラムである。

本発明の少なくとも一実施形態によれば、エンド間の通信品質を向上させる無線接続を提供する接続管理サーバが提供される。

本発明の一実施形態に係る接続管理サーバを有する通信システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る接続管理サーバおよび通信機器（無線通信機器）の構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信機器が使用中のセルを切替セルに切り替えるまでの流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る実績情報を示す図である。 図１の２台の無線通信機器間の通信に使用しているセルが通信開始時から切り替わった後を示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る接続管理サーバを有する通信システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る実績情報の内容を示す図であり、切替先のセルを通信機器の優先度に基づいて判定する場合を説明するための図である。

以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。

図１は、本発明の一実施形態に係る接続管理サーバ１を有する通信システム９の構成を概略的に示す図である。

接続管理サーバ１は、少なくとも一方が無線により通信を行う通信機器（無線通信機器）である２台の通信機器７間の通信時に、この２台の通信機器７のうちの管理対象の無線通信機器が使用するセルＣを管理するための装置である。つまり、接続管理サーバ１は無線通信機器を管理対象としており、例えば上記の２台の通信機器７が共に無線通信機器である場合には、その一方あるいは両方が使用するセルＣを管理する。図１に示すように、互いに通信相手となる２台の通信機器７は通信ネットワークＮに接続されることで、この２台の通信機器７間をエンドとするエンド間での通信が可能となるが、接続管理サーバ１はこの通信ネットワークＮに接続されることで、管理対象の無線通信機器と通信可能に構成される。なお、通信ネットワークＮに無線ではなく有線で接続する通信機器７や後述する機能を備えていない通信機器７などの管理対象ではない通信機器７は、接続管理サーバ１と通信可能となっていなくても良い。

より詳細には、無線通信機器は、通信ネットワークＮを構成する無線基地局（以下、単に基地局８）に接続されるように構成されている。そして、無線通信機器は、接続する基地局８のセルＣを使用して、通信ネットワークＮに接続された他の通信機器７と通信する。他方、この他の通信機器７は、ＬＡＮケーブルなどを用いて有線で通信ネットワークＮに接続されても良いし、上記と同様に基地局８を介して無線で接続されても良い。また、通信ネットワークＮは、ルータやスイッチ等のルーティングやスイッチングなどを行うネットワーク装置が例えば光ファイバ等の有線で相互に接続されて構成される。通信ネットワークＮの一部においてネットワーク装置間が無線で接続されていても良い。

この通信ネットワークＮは、幾つかの実施形態では、５Ｇや４Ｇなどの移動体通信システムを含んで構成されていても良い。一般に、移動体通信システムは、基地局８と無線回線制御装置などで構成されるＲＡＮ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）と、交換器や加入者情報管理装置などで構成されるコアネットワークとで構成される。コアネットワークには、複数の基地局８が接続されており、各基地局８が収集した大容量通信トラフィックを処理する。また、コアネットワークは、インターネットなどの他のネットワークに接続されている。そして、無線通信機器（ＵＥ：Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ）は、通信相手が接続されている箇所に応じて、ＲＡＮ、コアネットワークおよび他のネットワークの少なくとも１つを介して、通信ネットワークＮに有線または無線で接続された他の通信機器７と通信する。

このような移動体通信システムでは、一般に、いずれかの基地局８に障害が発生しても無線通信機器による通信が可能となるように、隣接する複数の基地局８のセルＣ（通信エリア）が重なるよう構成される。よって、このセルＣが重なっている位置においては、無線通信機器は複数の基地局８の電波（セルＣ）が使用可能である。そして、無線通信機器は、その使用可能な複数のセルＣの中で、例えば電波強度が強い電波やＳＮ比が高い電波などの電波状態（無線品質）が良いセルＣを選択するなど、所定のロジックにより使用するセルＣを決定する。

図１に示す実施形態では、通信ネットワークＮは移動体通信システムを含んで構成されている。そして、上記の２台の通信機器７はそれぞれ移動体通信システムの基地局８のセルＣを使用して、コアネットワークを経由した通信を実行ようになっている。また、接続管理サーバ１は、この２台の通信機器７の両方を管理対象としており、移動体通信システム（コアネットワークなど）または他のネットワークに接続されることで、この２台の通信機器７との通信が可能になっている。

より具体的には、図１に示す実施形態では、移動体通信システムは複数の基地局８を備えおり、複数の無線通信機器はこのいずれかの基地局８に接続して通信するようになっている。また、各基地局８のセルＣは、セルＣを一意に識別可能なセル識別情報（以下、セルＩＤ）で管理されている。第１基地局８ａ、第２基地局８ｂ、第３基地局８ｃ、第４基地局８ｄの各々のセルＣは、それぞれ、１０、１１、２０、２１のセルＩＤが割り当てられている。この際、端末Ａは、第１基地局８ａのセルＣ（セルＩＤ：１０）および第２基地局８ｂのセルＣ（セルＩＤ：１１）の使用が可能な位置におり、端末Ｂは、第３基地局８ｃのセルＣ（セルＩＤ：２０）および第４基地局８ｄのセルＣ（セルＩＤ：２１）の使用が可能な位置にいる。そして、通信開始時には、セル選択の所定のロジックによって、端末ＡはセルＩＤが１０のセルＣを使用し、端末ＢはセルＩＤが２０のセルＣを使用して、端末Ａおよび端末Ｂ間をエンドとするエンド間の通信を行うようになっている。

ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、通信ネットワークＮは、移動体通信システムに接続する無線通信機器と、上記の他のネットワーク（インターネットやこれに接続されるＬＡＮなど）に接続する通信機器７との間でエンド間の通信を行っても良い。この際、この他のネットワークに接続する通信機器７は、移動体通信システムや無線ＬＡＮなどの周知な無線通信方式を用いた無線システムの基地局８に無線で接続されても良いし、ルータやスイッチなどに有線で接続されても良い。その他の幾つかの実施形態では、通信ネットワークＮは移動体通信システムを含んで構成されていなくても良い。また、無線通信機器は、周知な無線通信方式のいずれかを用いた基地局８に無線通信すれば良い。

ここで、上記の通信ネットワークＮは、例えばコアネットワークなど、複数の基地局８が収集した大容量通信トラフィックなどを処理するために、大容量通信への対応や低遅延性が要求される。しかし、ネットワーク装置での転送処理時間や伝送遅延が大量のトラフィックにより増大することで、無線通信機器と基地局８との間の無線区間の通信品質は十分であったとしても、遅延時間や通信速度などのエンド間での通信品質（以下、エンド間品質）の要求が満たされない場合が生じ得る。そこで、接続管理サーバ１により、２台の通信機器７の通信中に、管理対象の無線通信機器が使用するセルＣをエンド間での通信品質Ｑｑが向上するように切り替えさせるなど、無線通信機器が使用するセルＣの管理を実行する。セルＣを切り替えることでエンド間の通信経路を変えることで、輻輳箇所を通らないで通信が行えるなど、エンド間品質の向上が期待される。

以下、接続管理サーバ１について、図２〜図７を用いて説明する。
図２は、本発明の一実施形態に係る接続管理サーバ１および通信機器７（無線通信機器）の構成を概略的に示す図である。図３は、本発明の一実施形態に係る通信機器７が使用中のセルを切替セルＨｃに切り替えるまでの流れを示すフロー図である。図４は、本発明の一実施形態に係る実績情報Ｑを示す図である。図５は、図１の２台の無線通信機器間の通信に使用しているセルＣが通信開始時から切り替わった後を示す図である。

図１に示すように、接続管理サーバ１は、基地局８と無線通信する無線通信機器である通信機器７（以下、第１通信機器７ａ）、および、この第１通信機器７ａの通信先（通信相手機器）である通信機器７（以下、第２通信機器７ｂ）の２台の通信機器７間の通信時に、管理対象となる通信機器７が使用（接続。以下同様）するセルＣを管理するための装置である。例えば、接続管理サーバ１は、相互に通信する２台の通信機器７のうちの一方の第１通信機器７ａが管理対象である場合には第１通信機器７ａが使用するセルＣのみを管理し、その両方が管理対象である場合には第１通信機器７ａおよび第２通信機器７ｂの各々が使用するセルＣを管理する。

そして、図２に示すように、接続管理サーバ１は、受信部２と、判別部３と、通知部４と、を備える。接続管理サーバ１が備える機能部について説明する。以下の説明では、図１に示すように上記の２台の通信機器７が両方とも無線通信機器（第２通信機器７ｂも無線通信機器）であり、接続管理サーバ１がこの２台の通信機器７の各々が使用するセルＣをそれぞれ管理する場合を例に説明する。

なお、接続管理サーバ１はコンピュータで構成されている。すなわち、図示しないＣＰＵ（プロセッサ）や、ＲＯＭやＲＡＭなどの記憶部１ｍを備えている。そして、メモリ（主記憶装置）にロードされたプログラム（接続管理プログラム）の命令に従ってＣＰＵが動作（データの演算など）することで、上記の各機能部を実現する。換言すれば、上記のプログラムは、コンピュータに後述する各機能部を実現させるためのソフトウェアであり、コンピュータによる読み込みが可能な記憶媒体に記憶されても良い。

受信部２は、接続管理の対象となる無線通信機器から送信される管理情報Ｍを受信するよう構成された機能部である。この管理情報Ｍは、管理対象の無線通信機器が管理情報Ｍの送信時において使用可能な全てのセルＣ、および、通信先の通信機器７との通信に使用しているセルＣの情報を含むセル情報Ｉ、および通信先を識別可能な宛先識別情報Ｄを含む情報である。

すなわち、第１通信機器７ａが管理対象の通信機器７（無線通信機器）である場合には、受信部２は、第１通信機器７ａから、第１管理情報Ｍａを受信するように構成される。この第１管理情報Ｍａは、第１通信機器７ａが使用可能な全てのセルＣおよび使用中のセルＣの情報を含む第１セル情報Ｉａ、および、通信相手となる第２通信機器７ｂを識別可能な宛先識別情報Ｄである第１宛先識別情報Ｄａを含む情報である。
同様に、第２通信機器７ｂが管理対象の無線通信機器である場合には、受信部２は、第２通信機器７ｂから、第２管理情報Ｍｂをさらに受信するように構成される。この第２管理情報Ｍｂは、第２通信機器７ｂの上記のセル情報Ｉ（以下、第２セル情報Ｉｂ）および第１通信機器７ａを識別可能な宛先識別情報Ｄである第２宛先識別情報Ｄｂを含む情報である。

より詳細には、無線通信機器が使用可能な全てのセルＣはセルＩＤによって相互に一意に識別可能となっており、セル情報Ｉに含まれる各セルＣの情報はセルＩＤで特定されても良い。また、宛先識別情報Ｄは通信機器７を一意に識別可能な識別情報であり、例えばアドレス情報（通信相手機器名）であっても良い。この管理情報Ｍは、互いに通信する２台の通信機器７が通信ネットワークＮに接続し、通信（データ通信）を開始した後（図３のステップＳ３０以降）、通信を終了する前に管理対象の無線通信機器から接続管理サーバ１へ送信される（図３のステップＳ３２〜Ｓ３３）。

また、管理情報Ｍには、上記のセル情報Ｉおよび宛先識別情報Ｄに加えて、管理情報Ｍの送信元を識別するための自装置の識別情報（アドレス情報や名前）を含んでも良い。これによって、接続管理サーバ１が管理情報Ｍの送信元を、管理情報Ｍからより容易に判別できるように図ることが可能となる。また、管理情報Ｍは、例えば現時刻などの通信したい時間あるいは時間帯を示す時間帯情報や、要求する通信特性（遅延時間優先、通信速度優先、パケットロス率最小）の情報の少なくとも一方の情報を含んでも良い（図４参照）。これについては後述する。なお、一般には、遅延時間優先は機器の遠隔操作等の早いレスポンスが要求される通信に要求され、通信速度優先は動画配信や大容量データの転送を行う通信に要求され、パケットロス率最小（通信ロス率最小）はセンサー等の測定データの定期収集等の通信に要求される。

判別部３は、通信機器７から受信した管理情報Ｍ、および、予め保持している実績情報Ｑ（図４参照）に基づいて、この管理情報Ｍを送信した通信機器７が使用可能な全てのセルＣのうちから、上記の２台の通信機器７間のエンド間品質を改善可能な切替先のセルＣ（以下、切替セルＨｃ）を判別するよう構成された機能部である。この実績情報Ｑ（後述）は、図４に示すように、上記の２台の通信機器７間の通信に使用することが可能なセルＣを用いて行われた過去の通信のエンド間品質の実績（過去実績）を含む。このエンド間品質は、遅延時間、通信速度またはパケットロス率のうちの少なくとも１つの品質指標を含んでも良い。

すなわち、第１通信機器７ａが管理対象の無線通信機器である場合には、判別部３は、第１セル情報Ｉａ、第１宛先識別情報Ｄａ、および実績情報Ｑに基づいて、この第１セル情報Ｉａによって特定される使用可能な全てのセルＣのうちから、第１通信機器７ａが新たに使用すべき切替セルＨｃを判別するよう構成される。
同様に、第２通信機器７ｂが管理対象の無線通信機器である場合には、判別部３は、第２セル情報Ｉｂ、第２宛先識別情報Ｄｂ、および実績情報Ｑに基づいて、第２セル情報Ｉｂによって特定される使用可能な全てのセルのうちから、第１通信機器７ａが新たに使用すべき切替セルＨｃをさらに判別するよう構成される。

より詳細には、上記の実績情報Ｑは、任意の２台の通信機器７間で実際に行われ通信のエンド間品質を測定し、その測定結果Ｑｒに基づいて作成される。具体的には、図４に示すように、実績情報Ｑは、今回の管理対象の２台の通信機器７あるいは他の２台の通信機器７間の過去の通信時に使用されたセルＣの情報（以下、使用セル情報Ｑｃ）と、そのセルＣを用いた通信時に測定されたエンド間品質の測定結果Ｑｒとの対応関係を１レコードとして蓄積した情報である。上記の使用セル情報Ｑｃは、２台の通信機器７が無線通信機器の場合にはその各々が使用した２つのセルＣのセルＩＤの組合せである。また、第２通信機器７ｂが無線通信機器ではない場合には、使用セル情報Ｑｃは、このような通信機器７は固定的に通信ネットワークＮに接続されることを前提に、無線通信機器が使用したセルＣのセルＩＤと第２通信機器７ｂの識別情報との組合せであっても良い。なお、実績情報Ｑの生成手法については後述する。

よって、接続管理サーバ１は、２台の通信機器７から受信した管理情報Ｍから使用中のセルＣおよび使用可能なセルＣを取得できるので、実績情報Ｑを参照することにより、この２台の通信機器７の各々がどのセルＣを使用すると最も高い通信品質が得られるのかを予測することが可能となる。例えば図４に示すように、実績情報Ｑが複数の品質指標についての測定結果Ｑｒを含む場合には、２台の通信機器７間の通信を行うアプリケーションの種別に応じるなどして予め定めた品質指標や、受信した管理情報Ｍに含まれる通信特性情報に基づいて、測定結果Ｑｒ中の１つの品質指標に着目して上記の予測を行っても良い。

この判別手法を遅延時間優先で行う場合を例に図４を用いて具体的に説明する。図４に示す実施形態では、実績情報Ｑの１レコードは、使用セル情報Ｑｃおよびエンド間品質の測定結果Ｑｒの他、測定結果Ｑｒの測定時間Ｑｔ（時間帯）を含んでいる。図１〜図５に示す実施形態では、接続管理サーバ１は、端末Ａ（第１通信機器７ａ）および端末Ｂ（第２通信機器７ｂ）からそれぞれ受信した管理情報Ｍから、端末Ａおよび端末Ｂ間の通信で使用中のセルＣはセルＩＤが１０と２０との組合せであることが分かる。また、管理情報Ｍから、端末Ａと端末Ｂとの通信のために取り得るセルＣの組合せは、上記の他に、セルＩＤが１０と２１（図４のＩｎｄｅｘ ２）との組合せと、セルＩＤが１１と２０の組合せ（図４のＩｎｄｅｘ ３）と、セルＩＤが１１と２１の組合せ（図４のＩｎｄｅｘ ４）との３つが取り得ることが分かる。

他方、管理情報Ｍを受信した時刻あるいは管理情報Ｍに含まれる時間帯情報（前述）から、実績情報Ｑで参照すべきレコードがＩｎｄｅｘ １〜４のものであるとする。これと共に、実績情報Ｑから、上記の４通りのセルＣの組合せについての遅延時間は、それぞれ１００ｍｓ（図４のＩｎｄｅｘ１）、１０ｍｓ（図４のＩｎｄｅｘ ２）、３００ｍｓ（図４のＩｎｄｅｘ ３）、５ｍｓ（図４のＩｎｄｅｘ ４）あることが分かる。よって、４通りの２つのセルＣの可能な組合せの中で最も遅延時間が短いのはセルＩＤが１１と２１の組合せ（図４のＩｎｄｅｘ ４）であることが分かる。よって、判別部３は、端末Ａの切替セルＨｃはセルＩＤが１１のセルＣであり、端末Ｂの切替セルＨｃはセルＩＤが２１のセルＣであると判別する。

通知部４は、判別部３によって判別された切替セルＨｃを通信機器７に通知するための切替セル通知Ｂを、通知する必要がある場合などに、上記の管理情報Ｍの送信元の通信機器７に送信するよう構成された機能部である。すなわち、第１通信機器７ａが管理対象の無線通信機器である場合において、通知部４は、判別部３によって判別された第１通信機器７ａの切替セルＨｃの情報（セルＩＤなど）を含む切替セル通知Ｂを第１通信機器７ａに送信するよう構成される（図３のステップＳ３４）。同様に、第２通信機器７ｂが接続管理の対象の無線通信機器である場合には、通知部４は、判別部３によって判別された第２通信機器７ｂの切替セルＨｃの情報を含む切替セル通知Ｂを第２通信機器７ｂに送信するよう構成される（図３のステップＳ３５）。

このようにして接続管理サーバ１から送信された切替セル通知Ｂは、宛先の通信機器７に向けて通信ネットワークＮを伝送される。そして、切替セル通知Ｂの宛先となる通信機器７は、基地局８から無線で送信された切替セル通知Ｂを受信すると、現在使用しているセルＣを、この切替セル通知Ｂに含まれる切替セルＨｃへ切り替えるようになっている。

例えば図３に示すように、各通信機器７からセル切替要求Ｒを無線で送信すると、これを受信した移動体通信システムなどの通信ネットワークＮ側で要求された切替セルＨｃへのセルＣの切替えが行われても良い。この結果、端末Ａと端末Ｂとの間の通信の開始時に使用していたセルＣの組合せは図１に示すようにセルＩＤが１０と２０であったが、図５に示すように、端末Ａと端末Ｂとの間の通信はセルＩＤが１１と２１の組合せを用いて行われるようになる。なお、切替完了通知が通信機器７に返信されることで、２台の通信機器７がデータ通信を再開しても良い。

上述した構成を備える接続管理サーバ１は、本実施形態では、図２に示すように、接続管理サーバ１において、受信部２は判別部３に接続されており、判別部３は通知部４に接続されている。受信部２は、受信した管理情報Ｍを判別部３に入力する。判別部３は、受信部２から管理情報Ｍが入力されると上記の処理を実行することで、使用中のセルＣとは異なる切替セルＨｃが判別された場合に、切替セルＨｃを通知部４に入力する。そして、通知部４は、入力された切替セルＨｃを含む切替セル通知Ｂを、受信部２に管理情報Ｍを送信した通信機器７に対して送信するようになっている。

他方、通信機器７（無線通信機器）は、通信先である他の通信機器７との通信開始後に上記のセル情報Ｉおよび宛先識別情報Ｄを接続管理サーバ１に送信するよう構成された送信部７１と、接続管理サーバ１から、切替セルＨｃを通知するための切替セル通知Ｂを受信するよう構成された通知受信部７２と、を備える。本実施形態では、通知受信部７２は、さらに、受信した切替セル通知Ｂによって特定される切替セルＨｃへのセル切替要求Ｒを基地局８に送信するよう構成されている。本実施形態では、上記の通信機器７の機能部は、プロセッサやメモリなどを備えるコンピュータに上記の機能部を実現させるためのプログラムによって実現されている。例えばこのプログラムはアプリケーションプログラムであっても良い。このように、接続管理サーバ１（接続管理プログラム）との連携により、他の通信機器７と行っている通信の通信品質の改善を図るようになっている。

また、本実施形態の接続管理サーバ１および無線通信機器は、図３に示すように処理を実行するようになっている。すなわち、ステップＳ３１において、それぞれ接続管理サーバ１の管理対象である２台の通信機器７（端末Ａおよび端末Ｂ）間での通信が、セルＩＤが１０および２０の組合せを用いて開始されている。ステップＳ３２〜ステップＳ３３において、その通信中に端末Ａおよび端末Ｂは自装置の管理情報Ｍをそれぞれ接続管理サーバ１に送信する。これによって、接続管理サーバ１（受信部２）は第１管理情報Ｍａおよび第２管理情報Ｍｂの両方を取得する。ステップＳ３３において、接続管理サーバ１（判別部３）は、これらの管理情報Ｍ（Ｍａ、Ｍｂ）および、記憶部１ｍに記憶されている実績情報Ｑを用いて、端末毎に切替セルＨｃを判別する。その結果、端末Ａについては、使用中のセルＣとは異なるセルＩＤが１０のセルが判別され、同様に端末ＢについてはセルＩＤが２１のセルが判別されている。

よって、ステップＳ３４〜ステップＳ３５において、接続管理サーバ１（通知部４）は、各々の切替セルＨｃを含む切替セル通知Ｂを端末Ａおよび端末Ｂにそれぞれ送信している。その後、ステップＳ３６〜ステップＳ３７において、切替セル通知Ｂを受信した端末ＡおよびＢは、各々の切替セルＨｃへの切替えを要求するセル切替要求Ｒを通信ネットワークＮ側に送信している。この結果、端末Ａおよび端末ＢについてそれぞれセルＣの切替えが行われることで、ステップＳ３８において新たなセルＣの組合せ（セルＩＤが１１と２１）を用いた端末Ａおよび端末Ｂ間の通信が行われる。

上記の構成によれば、少なくとも一方の通信機器７が無線通信機器である場合の２台の通信機器７間での通信の開始後、無線通信機器からセル情報Ｉ（自機器が使用可能な全てのセルＣ、現在使用中のセルＣ）および通信先を示す宛先識別情報Ｄ（管理情報Ｍ）が接続管理サーバ１に送信されるようになっている。そして、接続管理サーバ１は、この無線通信機器からの情報を受信すると、無線通信機器が使用しているセルＣを、通信相手との通信品質の向上が期待できる切替セルＨｃを判別し、その切替セルＨｃへの切替えを無線通信機器に指示する。これによって、無線通信機器は、自装置が使用可能なセルＣのうち、通信先との通信品質が例えば最良となるセルＣ（基地局８）など、現在使用（接続）しているセルＣよりも高い通信品質が期待できるセルＣに接続を切り替えて通信先との通信を行うことができ、通信のエンド間（Ｅ２Ｅ）の通信品質の向上を図ることができる。

次に、上記の実績情報Ｑの生成手法について、説明する。
幾つかの実施形態では、図２に示すように、接続管理サーバ１は、任意の２台の通信機器７間のエンド間品質の測定結果Ｑｒを収集するよう構成された収集部５１と、収集された測定結果Ｑｒに基づいて実績情報Ｑを生成する構成された生成部５２と、をさらに備えても良い。

より詳細には、管理対象の通信機器７は、他の通信機器７との通信（データ通信）中に品質指標を例えば周期的（定期的）に測定し、この測定結果Ｑｒを接続管理サーバ１に送信する。例えば遅延時間については、測定用のパケットや、通信データを運ぶパケットを用いて測定しても良く、パケットの任意の位置に送信時刻を格納することで受信時刻と送信時刻との差などに基づいて測定しても良い。そして、各通信機器７は、上記の測定結果Ｑｒを接続管理サーバ１に送信する。具体的には、図４に示す実績情報Ｑに記憶するために必要となる情報として、各通信機器７は、宛先識別情報Ｄ、使用したセルＣ、通信品質の測定結果Ｑｒ、および測定時間Ｑｔを送信する。これによって、接続管理サーバ１は、２台の通信機器７間の通信で用いられたセルＣの組合せと、そのエンド間品質の測定結果Ｑｒと、測定時間Ｑｔを得ることが可能となる。

より詳細には、実績情報Ｑに記憶されているエンド間品質の測定結果Ｑｒは、通信の開始から終了までの間に周期的に行った測定値の統計値（例えば平均値）であっても良い。この統計値の算出は、接続管理サーバ１で行っても良いし、通信機器７で行っても良い。また、２台の通信機器７間で定期的に通信を行う場合には、同じ時間帯での測定結果Ｑｒが複数得られる。よって、実績情報Ｑに格納される測定時間Ｑｔ毎の測定結果Ｑｒは、これらの統計値であっても良い。

図４に示す実績情報Ｑの各レコードは、エンド間品質が測定された時刻を示す測定時間Ｑｔ（時間帯）を含んでおり、使用セル情報Ｑｃ（セルＩＤの組合せなど）毎のエンド間品質の測定結果Ｑｒは、測定時間帯毎に管理されるようになっている。よって、上述した判別部３は、上記の実績情報Ｑの測定時間Ｑｔに基づいて、管理情報Ｍを受信した時刻あるいは管理情報Ｍに含まれる時間帯情報に合致する測定時間Ｑｔを有する情報を抽出するなどして、切替セルＨｃを選択するよう構成される。これによって、接続管理サーバ１は、管理情報Ｍを受信した時刻を考慮することができ、時間帯などに応じて切替セルＨｃを適切に判別することが可能となる。

他方、通信機器７は、図２に示すように、通信相手の通信機器７との通信時のエンド間品質を測定するよう構成された測定部７３と、この測定部７３によって測定されたエンド間品質の測定結果Ｑｒを接続管理サーバ１に通信するよう構成された実績通信部７４と、をさらに備えている。この測定部７３は、実績通信部７４に接続されており、測定部７３により測定された測定結果Ｑｒを接続管理サーバ１（収集部５１）に通信するようになっている。

上記の構成によれば、過去に行われた２台の通信機器７間の通信品質に基づいて実績情報Ｑを生成する。これによって、２台の通信機器７間のエンド間での通信品質を改善可能な切替セルＨｃを適切に判別することができる。

次に、その他の実施形態について、図２、図６〜図７を用いて説明する。
図６は、本発明の他の一実施形態に係る接続管理サーバ１を有する通信システム９の構成を概略的に示す図である。図７は、本発明の一実施形態に係る実績情報Ｑの内容を示す図であり、切替先のセルＣを通信機器７の優先度Ｐに基づいて判定する場合を説明するための図である。

例えば、図６に示すように、無線通信機器である通信機器７（端末Ａ）が複数の通信先（端末Ｂおよび端末Ｃ）と通信している場合には、一つの通信先との関係に基づいてセルＣの切替えを行うと、その結果、他の通信先との間の通信品質が劣化する可能性がある。例えば特定の通信先と間の通信品質の低下は許容できず、他の通信先との間の通信品質の低下は許容できる場合において、後者に基づいてセル切替を行うと、前者の通信品質が要求を満たせなくなる可能性がある。このような事態を防止するために、各通信機器７が通信する通信先に対して予め優先度を設定しておき、優先度の高い通信先との通信品質の改善を優先するようにしても良い。

すなわち、幾つかの実施形態では、図２に示すように、上述した判別部３は、管理対象の通信機器７毎に定められる通信先の優先度Ｐに基づいて、切替セルＨｃを判別するよう構成されても良い。優先度Ｐは、通信データの種別や端末種別によって決定しても良い。優先度Ｐは、特定の通信先のみに設定されていても良く、この場合には、優先度Ｐが設定された通信機器７が、優先度Ｐが設定されていない通信機器７よりも優先される。

また、上記の優先度Ｐは、接続管理サーバ１の記憶部１ｍに予め記憶されていても良いし、上述した管理情報Ｍに含めるなどして、通信機器７から送信されても良い。図２に示す実施形態では、通信機器７は、優先度Ｐの情報を記憶部７ｍに記憶している。そして、通信機器７（無線通信機器）は、優先度Ｐを管理情報Ｍに含めて送信することで、接続管理サーバ１に自装置に関する通信先の優先度Ｐを通信するよう構成されている。

例えば、図６に示す実施形態では、端末Ａ（第１通信機器７ａ）が、端末Ｂ（第２通信機器７ｂ）および端末Ｃ（第３通信機器７ｃ）の２つの通信機器７と通信をしている場合において、端末Ａは、第１基地局８ａのセルＣ（セルＩＤ：１０）を使用していると共に、第２基地局８ｂのセルＣ（セルＩＤ：１１）が使用可能である。また、端末Ｂは第３基地局８ｃのセルＣ（セルＩＤ：２０）を使用しており、他の使用可能なセルＣはないものとする。端末Ｃは第４基地局８ｄのセルＣ（セルＩＤ：３０）を使用しており、他の使用可能なセルＣはないものとする。この際、端末Ａは端末Ｂの優先度Ｐを最も高く設定しており、その優先度Ｐの情報を、管理情報Ｍに含めて接続管理サーバ１に通知する。

よって、接続管理サーバ１は、端末Ａと端末Ｂとのエンド間の通信の通信品質（遅延時間）が向上されるように、端末Ａの切替セルＨｃを判別する。例えば、遅延時間優先で切替セルＨｃを判別する場合、管理情報Ｍに基づいて、端末Ａと端末Ｂとの間の通信で使用中のセルＣはセルＩＤが１０および２０の組合せであり、図７の実績情報Ｑ（Ｉｎｄｅｘ １）からその遅延時間は１００ｍｓであることが分かる。また、管理情報Ｍから、端末Ａと端末Ｂとの通信のために取り得るセルＣの組合せは、セルＩＤが１１と２０との組合せと（Ｉｎｄｅｘ ２）との組合せであり、その遅延時間は１０ｍｓであることが分かる。よって、接続管理サーバ１は、端末Ａの切替セルＨｃはセルＩＤが１１のセルＣであると判別する。

なお、この場合、実際に切替を実行すると端末Ａおよび端末Ｂ間のエンド間品質の改善が見込まれる一方で、端末ＡはセルＩＤが１１のセルＣを用いて、セルＩＤが３０のセルＣを使用する端末Ｃ通信することになる。この場合の遅延時間は１００ｍｓ（図７のＩｎｄｅｘ ４）であり、切替前の遅延時間は５ｍｓ（図７のＩｎｄｅｘ ３）であるため、遅延時間が増大し、端末Ａおよび端末Ｃ間のエンド間品質の劣化が見込まれる。しかし、接続管理サーバ１は、端末Ａの最優先の通信先が端末Ｂであることにより、その遅延時間の改善を優先することになる。

上記の構成によれば、無線通信機器が複数の通信相手と通信をしている場合に、優先度Ｐの高い相手先との通信品質の向上を図ることができる。

以下、上述した接続管理サーバ１による処理に対応する接続管理方法を説明する。
接続管理方法は、基地局８と無線通信する無線通信機器である通信機器７（以下、第１通信機器７ａ）、および、この第１通信機器７ａの通信先（通信相手機器）である通信機器７（以下、第２通信機器７ｂ）の２台の通信機器７間の通信時に、管理対象となる通信機器７が使用（接続。以下同様）するセルＣを管理するための方法である。既に説明した図３に示すように、接続管理方法は、接続管理サーバ１が実行するステップとして、受信ステップ（ステップＳ３１〜Ｓ３２）と、判別ステップ（Ｓ３３）と、通知ステップ（ステップＳ３４〜Ｓ３５）と、を備える。

受信ステップは、接続管理の対象となる通信機器７（無線通信機器）から送信される管理情報Ｍを受信するステップである。受信ステップは、既に説明した受信部２が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。

判別ステップは、通信機器７から受信した管理情報Ｍ、および、予め保持している実績情報Ｑ（図４参照）に基づいて、この管理情報Ｍを送信した通信機器７が使用可能な全てのセルＣのうちから、上記の２台の通信機器７間のエンド間品質を改善可能な切替先のセルＣ（以下、切替セルＨｃ）を判別するステップである。判別ステップは、既に説明した判別部３が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。

通知ステップは、上記の判別ステップによって判別された切替セルＨｃを通信機器７に通知するための切替セル通知Ｂを、通知する必要がある場合などに、上記の管理情報Ｍの送信元の通信機器７に送信するステップである。通知ステップは、既に説明した通知部４が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。

幾つかの実施形態では、上記の接続管理方法は、任意の２台の通信機器７間のエンド間品質の測定結果Ｑｒを収集する収集ステップと、収集された測定結果Ｑｒに基づいて実績情報Ｑを生成する生成ステップと、をさらに備えても良い。収集ステップ、生成ステップは、既に説明した収集部５１、生成部５２が実行する処理内容とそれぞれ同様であるため、詳細は省略する。

また、幾つかの実施形態では、接続管理方法は、無線通信機器（通信機器７）が実行するステップとして、通信先である他の通信機器７との通信開始後に上記のセル情報Ｉおよび宛先識別情報Ｄを接続管理サーバ１に送信する送信ステップ（Ｓ３１またはＳ３２）と、接続管理サーバ１から、切替セルＨｃを通知するための切替セル通知Ｂを受信する通知受信ステップ（Ｓ３４またはＳ３５）と、を備えても良い。送信ステップ、通知受信ステップは、既に説明した送信部７１、通知受信部７２が実行する処理内容とそれぞれ同様であるため、詳細は省略する。

また、幾つかの実施形態では、接続管理方法は、無線通信機器（通信機器７）が実行するステップとして、他の通信機器７との通信時の通信品質を測定する測定ステップと、測定ステップによって測定された通信品質の測定結果を接続管理サーバ１に通信する実績通信ステップと、をさらに備えても良い。測定ステップ、実績通信ステップは、既に説明した測定部７３、実績通信部７４が実行する処理内容とそれぞれ同様であるため、詳細は省略する。

本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
＜付記＞

（１）本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理サーバ（１）は、
基地局（８）と無線通信する無線通信機器（７）である第１通信機器（７ａ）および前記第１通信機器（７ａ）の通信先である第２通信機器（７ｂ）の２台の通信機器（７）間の通信時に前記第１通信機器（７ａ）が使用するセル（Ｃ）を管理するための接続管理サーバ（１）であって、
前記第１通信機器（７ａ）が使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含む第１セル（Ｃ）情報、および前記第２通信機器（７ｂ）を識別可能な第１宛先識別情報（Ｄａ）を受信するよう構成された受信部（２）と、
前記第１セル（Ｃ）情報、前記第１宛先識別情報（Ｄａ）、および前記２台の通信機器（７）間の通信に使用することが可能なセル（Ｃ）を用いて行われた過去の通信の通信品質（Ｑｑ）の実績を含む実績情報（Ｑ）に基づいて、前記第１セル（Ｃ）情報によって特定される前記使用可能な全てのセル（Ｃ）のうちから、前記２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）を改善可能な切替先のセル（Ｃ）を判別するよう構成された判別部（３）と、
前記切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を前記第１通信機器（７ａ）に送信するよう構成された通知部（４）と、を備える。

上記（１）の構成によれば、少なくとも一方の通信機器（７）が無線通信機器（７）である場合の２台の通信機器（７）間での通信の開始後、無線通信機器（７）からセル（Ｃ）情報（自機器が使用可能な全てのセル（Ｃ）、現在使用中のセル（Ｃ））および通信先を示す宛先識別情報（Ｄ）が接続管理サーバ（１）に送信されるようになっている。そして、接続管理サーバ（１）は、この無線通信機器（７）からの情報を受信すると、無線通信機器（７）が使用しているセル（Ｃ）を、通信相手との通信品質（Ｑｑ）の向上が期待できる切替先のセル（Ｃ）を判別し、そのセル（Ｃ）への切替えを無線通信機器（７）に指示する。これによって、無線通信機器（７）は、自装置が使用可能なセル（Ｃ）のうち、通信先との通信品質（Ｑｑ）が例えば最良となるセル（Ｃ）（あるいは基地局８）など、現在使用（接続）しているセル（Ｃ）よりも高い通信品質（Ｑｑ）が期待できるセル（Ｃ）に接続を切り替えて通信先との通信を行うことができ、通信のエンド間（Ｅ２Ｅ）の通信品質（Ｑｑ）の向上を図ることができる。

（２）幾つかの実施形態では、上記（１）の構成において、
前記第２通信機器（７ｂ）は前記無線通信機器（７）であり、
前記受信部（２）は、前記第２通信機器（７ｂ）が使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含む第２セル（Ｃ）情報、および前記第１通信機器（７ａ）を識別可能な第２宛先識別情報（Ｄｂ）をさらに受信するよう構成されており、
前記判別部（３）は、前記第２セル（Ｃ）情報、前記第２宛先識別情報（Ｄｂ）、および前記実績情報（Ｑ）に基づいて、前記第２セル（Ｃ）情報によって特定される前記使用可能な全てのセル（Ｃ）のうちから、前記２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）を改善可能な切替先のセル（Ｃ）をさらに判別するよう構成されており、
前記通知部（４）は、前記第２通信機器（７ｂ）のために判別された前記切替先のセル（Ｃ）を通知するための第２切替セル（Ｈｃ）通知を前記第２通信機器（７ｂ）に送信するよう構成されている。

上記（２）の構成によれば、無線通信機器（７）間で通信する場合において、各無線通信機器（７）が接続可能なセル（Ｃ）のうちのエンド間の通信品質（Ｑｑ）の向上が期待できるセル（Ｃ）にそれぞれ切り替えて通信を行うことが可能であり、無線通信機器（７）間（Ｅ２Ｅ）の通信品質（Ｑｑ）の向上を図ることができる。

（３）幾つかの実施形態では、上記（１）〜（２）の構成において、
任意の２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）の測定結果（Ｑｒ）を収集するよう構成された収集部（５１）と、
収集された前記測定結果（Ｑｒ）に基づいて前記実績情報（Ｑ）を生成するよう構成された生成部（５２）と、をさらに備える。

上記（３）の構成によれば、過去に行われた２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）に基づいて実績情報（Ｑ）を生成する。これによって、２台の通信機器（７）間のエンド間での通信品質（Ｑｑ）を改善可能な切替先のセル（Ｃ）を適切に判別することができる。

（４）幾つかの実施形態では、上記（１）〜（３）の構成において、
前記実績情報（Ｑ）は、前記通信品質（Ｑｑ）の測定時間（Ｑｔ）を含み、
前記判別部（３）は、前記測定時間（Ｑｔ）に基づいて、前記切替先のセル（Ｃ）を選択するよう構成されている。
上記（４）の構成によれば、時間帯などに応じて切替先のセル（Ｃ）を適切に判別することができる。

（５）幾つかの実施形態では、上記（１）〜（４）の構成において、
前記通信品質（Ｑｑ）は、前記２台の通信機器（７）間における遅延時間、通信速度またはパケットロス率のうちの少なくとも１つの品質指標を含み、
前記判別部（３）は、指定された前記品質指標が改善可能なセル（Ｃ）を前記切替先のセル（Ｃ）として選択するよう構成されている。
上記（５）の構成によれば、品質指標に基づいて、切替先のセル（Ｃ）を適切に判別することができる。

（６）幾つかの実施形態では、上記（１）〜（５）の構成において、
前記判別部（３）は、前記通信機器（７）毎に定められる通信先の優先度（Ｐ）に基づいて、前記切替先のセル（Ｃ）を判別するよう構成されている。
上記（６）の構成によれば、無線通信機器（７）が複数の通信相手と通信をしている場合に、優先度（Ｐ）の高い相手先との通信品質（Ｑｑ）の向上を図ることができる。

（７）本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信機器（７）は、
基地局（８）との無線通信を通して他の通信機器（７）と通信するための無線通信機器（７）であって、
通信先である他の通信機器（７）との通信開始後、使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含むセル（Ｃ）情報、および前記他の通信機器（７）を識別可能な宛先識別情報（Ｄ）を接続管理サーバ（１）に送信するよう構成された送信部（７１）と、
前記接続管理サーバ（１）から、切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を受信するよう構成された通知受信部（７２）と、を備える。
上記（７）の構成によれば、上記（１）〜（２）と同様の効果を奏する。

（８）幾つかの実施形態では、上記（７）の構成において、
前記他の通信機器（７）との通信時の通信品質（Ｑｑ）を測定するよう構成された測定部（７３）と、
測定された前記通信品質（Ｑｑ）の測定結果（Ｑｒ）を前記接続管理サーバ（１）に通信するよう構成された実績通信部（７４）と、をさらに備える。
上記（８）の構成によれば、上記（３）と同様の効果を奏する。

（９）幾つかの実施形態では、上記（７）〜（８）の構成において、
前記送信部（７１）は、前記接続管理サーバ（１）に、自装置に関する通信先の優先度（Ｐ）をさらに通信するよう構成されている。
上記（９）の構成によれば、上記（６）と同様の効果を奏する。

（１０）本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理方法は、
基地局（８）と無線通信する無線通信機器（７）である第１通信機器（７ａ）および前記第１通信機器（７ａ）の通信先である第２通信機器（７ｂ）の２台の通信機器（７）間の通信時に前記第１通信機器（７ａ）が使用するセル（Ｃ）を管理するための接続管理方法であって、
前記第１通信機器（７ａ）が使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含む第１セル（Ｃ）情報、および前記第２通信機器（７ｂ）を識別可能な第１宛先識別情報（Ｄａ）を受信するステップと、
前記第１セル（Ｃ）情報、前記第１宛先識別情報（Ｄａ）、および前記２台の通信機器（７）間の通信に使用することが可能なセル（Ｃ）を用いて行われた過去の通信の通信品質（Ｑｑ）の実績を含む実績情報（Ｑ）に基づいて、前記第１セル（Ｃ）情報によって特定される前記使用可能な全てのセル（Ｃ）のうちから、前記２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）を改善可能な切替先のセル（Ｃ）を判別するステップと、
前記切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を前記第１通信機器（７ａ）に送信するステップと、を備える。
上記（１０）の構成によれば、上記（１）と同様の効果を奏する。

（１１）本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信方法は、
基地局（８）との無線通信を通して他の通信機器（７）と通信するための無線通信方法であって、
通信先である他の通信機器（７）との通信開始後、使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含むセル（Ｃ）情報、および前記他の通信機器（７）を識別可能な宛先識別情報（Ｄ）を接続管理サーバ（１）に送信するステップと、
前記接続管理サーバ（１）から、切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を受信するステップと、を備える。
上記（１１）の構成によれば、上記（７）と同様の効果を奏する。

（１２）本発明の少なくとも一実施形態に係る接続管理サーバ（１）側で実行するための接続管理プログラムは、
基地局（８）と無線通信する無線通信機器（７）である第１通信機器（７ａ）および前記第１通信機器（７ａ）の通信先である第２通信機器（７ｂ）の２台の通信機器（７）間の通信時に前記第１通信機器（７ａ）が使用するセル（Ｃ）を管理するための接続管理サーバ（１）用のプログラムであって、
コンピュータに、
前記第１通信機器（７ａ）が使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含む第１セル（Ｃ）情報、および前記第２通信機器（７ｂ）を識別可能な第１宛先識別情報（Ｄａ）を受信するよう構成された受信部（２）と、
前記第１セル（Ｃ）情報、前記第１宛先識別情報（Ｄａ）、および前記２台の通信機器（７）間の通信に使用することが可能なセル（Ｃ）を用いて行われた過去の通信の通信品質（Ｑｑ）の実績を含む実績情報（Ｑ）に基づいて、前記第１セル（Ｃ）情報によって特定される前記使用可能な全てのセル（Ｃ）のうちから、前記２台の通信機器（７）間の通信品質（Ｑｑ）を改善可能な切替先のセル（Ｃ）を判別するよう構成された判別部（３）と、
前記切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を前記第１通信機器（７ａ）に送信するよう構成された通知部（４）と、を実現させるためのプログラムである。
上記（１２）の構成によれば、上記（１）と同様の効果を奏する。

（１３）本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信機器（７）で実行するためプログラムは、
基地局（８）との無線通信を通して他の通信機器（７）と通信するためのプログラムであって、
コンピュータに、
通信先である他の通信機器（７）との通信開始後、使用可能な全てのセル（Ｃ）および使用中のセル（Ｃ）の情報を含むセル（Ｃ）情報、および前記他の通信機器（７）を識別可能な宛先識別情報（Ｄ）を接続管理サーバ（１）に送信するよう構成された送信部（７１）と、
前記接続管理サーバ（１）から、切替先のセル（Ｃ）を通知するための切替セル（Ｈｃ）通知を受信するよう構成された通知受信部（７２）と、を実現させるためのプログラムである。
上記（１３）の構成によれば、上記（７）と同様の効果を奏する。

１ 接続管理サーバ
１ｍ 記憶部
２ 受信部
３ 判別部
４ 通知部
５１ 収集部
５２ 生成部
７ 通信機器
７ａ 第１通信機器（端末Ａ）
７ｂ 第２通信機器（端末Ｂ）
７ｃ 第３通信機器（端末Ｃ）
７ｍ 記憶部
７１ 送信部
７２ 通知受信部
７３ 測定部
７４ 実績通信部
８ 基地局
８ａ 第１基地局
８ｂ 第２基地局
８ｃ 第３基地局
８ｄ 第４基地局
９ 通信システム

Ｎ 通信ネットワーク
Ｍ 管理情報
Ｍａ 第１管理情報
Ｍｂ 第２管理情報
Ｐ 優先度
Ｃ セル
Ｈｃ 切替セル
Ｉ セル情報
Ｉａ 第１セル情報
Ｉｂ 第２セル情報
Ｄ 宛先識別情報
Ｄａ 第１宛先識別情報
Ｄｂ 第２宛先識別情報
Ｑ 実績情報
Ｑｃ 使用セル情報
Ｑｑ 通信品質
Ｑｒ 測定結果
Ｑｔ 測定時間
Ｂ 切替セル通知
Ｒ セル切替要求

Claims (13)

1. 基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理サーバであって、
   前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するよう構成された受信部と、
   前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するよう構成された判別部と、
   前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するよう構成された通知部と、を備える接続管理サーバ。
2. 前記第２通信機器は前記無線通信機器であり、
   前記受信部は、前記第２通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第２セル情報、および前記第１通信機器を識別可能な第２宛先識別情報をさらに受信するよう構成されており、
   前記判別部は、前記第２セル情報、前記第２宛先識別情報、および前記実績情報に基づいて、前記第２セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルをさらに判別するよう構成されており、
   前記通知部は、前記第２通信機器のために判別された前記切替先のセルを通知するための第２切替セル通知を前記第２通信機器に送信するよう構成されている請求項１に記載の接続管理サーバ。
3. 任意の２台の通信機器間の通信品質の測定結果を収集するよう構成された収集部と、
   収集された前記測定結果に基づいて前記実績情報を生成するよう構成された生成部と、をさらに備える請求項１または２に記載の接続管理サーバ。
4. 前記実績情報は、前記通信品質の測定時間を含み、
   前記判別部は、前記測定時間に基づいて、前記切替先のセルを選択するよう構成されている請求項１〜３のいずれか１項に記載の接続管理サーバ。
5. 前記通信品質は、前記２台の通信機器間における遅延時間、通信速度またはパケットロス率のうちの少なくとも１つの品質指標を含み、
   前記判別部は、指定された前記品質指標が改善可能なセルを前記切替先のセルとして選択するよう構成されている請求項１〜４のいずれか１項に記載の接続管理サーバ。
6. 前記判別部は、前記通信機器毎に定められる通信先の優先度に基づいて、前記切替先のセルを判別するよう構成されている請求項１〜５のいずれか１項に記載の接続管理サーバ。
7. 基地局との無線通信を通して他の通信機器と通信するための無線通信機器であって、
   通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するよう構成された送信部と、
   前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するよう構成された通知受信部と、を備える無線通信機器。
8. 前記他の通信機器との通信時の通信品質を測定するよう構成された測定部と、
   測定された前記通信品質の測定結果を前記接続管理サーバに通信するよう構成された実績通信部と、をさらに備える請求項７に記載の無線通信機器。
9. 前記送信部は、前記接続管理サーバに、自装置に関する通信先の優先度をさらに通信するよう構成されている請求項７または８に記載の無線通信機器。
10. 基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するための接続管理方法であって、
    前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するステップと、
    前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するステップと、
    前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するステップと、を備える接続管理方法。
11. 基地局との無線通信を通して他の通信機器するための無線通信方法であって、
    通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するステップと、
    前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するステップと、を備える無線通信方法。
12. 基地局と無線通信する無線通信機器である第１通信機器および前記第１通信機器の通信先である第２通信機器の２台の通信機器間の通信時に前記第１通信機器が使用するセルを管理するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記第１通信機器が使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含む第１セル情報、および前記第２通信機器を識別可能な第１宛先識別情報を受信するよう構成された受信部と、
    前記第１セル情報、前記第１宛先識別情報、および前記２台の通信機器間の通信に使用することが可能なセルを用いて行われた過去の通信の通信品質の実績を含む実績情報に基づいて、前記第１セル情報によって特定される前記使用可能な全てのセルのうちから、前記２台の通信機器間の通信品質を改善可能な切替先のセルを判別するよう構成された判別部と、
    前記切替先のセルを通知するための切替セル通知を前記第１通信機器に送信するよう構成された通知部と、を実現させるためのプログラム。
13. コンピュータに、
    通信先である他の通信機器との通信開始後、使用可能な全てのセルおよび使用中のセルの情報を含むセル情報、および前記他の通信機器を識別可能な宛先識別情報を接続管理サーバに送信するよう構成された送信部と、
    前記接続管理サーバから、切替先のセルを通知するための切替セル通知を受信するよう構成された通知受信部と、を実現させるためのプログラム。

Images