JP4572802B2 - トナーの製造方法およびトナー並びに画像形成方法 - Google Patents
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Description
従来、重合トナーを得るための樹脂粒子としては、乳化剤を含有してなる水系媒体中に原料の重合性単量体成分を分散させて油滴を形成させ、重合開始剤を添加することで油滴においてラジカル重合が行われる乳化重合法によって調製した、例えばスチレン−アクリル系樹脂粒子が挙げられる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
このため、長期間にわたって安定した帯電性を発揮させるために、例えばトナー粒子を構成するポリエステル樹脂中に荷電制御剤を添加することにより、帯電性を制御することが広く行われている。
特に、カラートナーによるトナー像を複数重ねてカラー画像を形成する画像形成方法では、帯電量などの微小変化による現像トナー量の僅かな変化により、色再現性が大きく低減されてしまう。
また、ポリエステル樹脂および荷電制御剤を共溶媒に溶解させて水系媒体中に分散させ、次いで脱溶媒して粒子を形成する方法においては、荷電制御剤が共溶媒に完全に溶解されないことがあるために、脱溶媒段階において荷電制御剤成分がポリエステル樹脂成分よりも早く析出して粒径の大きな荷電制御剤の凝集体が形成されることとなり、その結果として、ポリエステル樹脂からの遊離現象などが発生しやすくなっているものと推定される。
少なくとも当該荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を、水系媒体中で凝集させる凝集工程とを有することを特徴とする。
また、本発明のトナーは、形状係数が1.0〜1.6の範囲にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であることが好ましく、形状係数の変動係数が16%以下であるトナー粒子からなることが好ましく、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であるトナー粒子からなることが好ましく、角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であることが好ましい。
すなわち、ポリエステル樹脂それ自体と荷電制御剤との混合工程なしに、ポリエステル樹脂を重合するための原料と荷電制御剤とを混合、あるいは溶解させ、特定の酸性基を有する界面活性剤が含有された水系媒体中に分散させて油滴を形成させ、次いで、ポリエステル樹脂粒子の原料である2価以上のカルボン酸および2価以上のアルコールを、荷電制御剤の存在下で重縮合させることで、荷電制御剤が高い均一性で分散された荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を簡単に調製することができ、従って、当該荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を着色剤粒子などと共に凝集させてトナー粒子を得ることによって、荷電制御剤が高い均一性で分散されたトナーを簡単に製造することができる。
また、この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子が特定の重合工程を経て得られるものであるために、小粒径でかつ粒子間のバラツキがなく、帯電量分布がシャープであるトナー粒子が得られて転写材への優れた定着性が実現されると共に、形成される画像について優れた細線再現性が実現され、その結果、高画質な画像を長期間にわたって安定的に形成することができる。
本発明のトナー製造方法は、長鎖の炭化水素基および酸性基を有する化合物よりなる界面活性剤(以下、「酸性基含有界面活性剤」ともいう。)が含有された水系媒体中において、少なくとも1種の2価以上のカルボン酸(以下、「多価カルボン酸」という。)および少なくとも1種の2価以上のアルコール(以下、「多価アルコール」という。)よりなる重合性単量体成分および荷電制御剤を含有する樹脂粒子形成用組成物からなる油滴を形成させ、当該油滴において荷電制御剤の存在下に多価カルボン酸と多価アルコールとを重縮合させることによって荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を得る重合工程と、少なくとも当該荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子と着色剤粒子とを水系媒体中で凝集させてトナー粒子を得る凝集工程とを有する。
(1)多価カルボン酸、多価アルコールおよび荷電制御剤を混合して樹脂粒子形成用組成物を調製し、当該樹脂粒子形成用組成物を酸性基含有界面活性剤が含有された水系媒体中に分散させる油滴形成工程、
(2)得られる樹脂粒子形成用組成物の水系分散系を重合処理することにより、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製する重合工程、
(3)得られる荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子、着色剤粒子、および必要に応じてワックス粒子などのトナー構成成分の粒子を水系媒体中で凝集して融着させてトナー粒子を得る凝集工程、
(4)得られるトナー粒子を水系媒体中より濾別し、当該トナー粒子から界面活性剤などを洗浄除去する濾過・洗浄工程、
(5)洗浄処理されたトナー粒子の乾燥工程
から構成された方法が挙げられ、
(6)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する外添剤添加工程
を加えてもよい。
多価カルボン酸および多価アルコールが含有されてなる重合性単量体成分および荷電制御剤からなる樹脂粒子形成用組成物が、臨界ミセル濃度以下の濃度の酸性基含有界面活性剤が溶解された水系媒体中に添加され、機械的エネルギーを利用して分散されて油滴が形成される。
また、油滴は、分散した状態で数平均一次粒子径が50〜500nmとされることが好ましく、更に好ましくは70〜300nmである。
油滴の数平均一次粒子径は、例えば電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)によって測定することができる。
本発明のトナーの製造方法において用いられる酸性基含有界面活性剤は、長鎖の炭化水素基よりなる疎水性基と酸性基よりなる親水基とを有する化合物である。
ここに、「長鎖の炭化水素基」とは、主鎖の炭素数が8以上である炭化水素基により構成されているものを示し、この長鎖の炭化水素基としては、例えば炭素数が8〜40のアルキル基、アルキル基を置換基として有してもよい芳香族炭化水素基などが挙げられ、好ましくは炭素数が8〜30のアルキル基を有するフェニル基を挙げることができる。
酸性基含有界面活性剤の具体的な好ましい例として、長鎖の炭化水素基を有するスルフォン酸、カルボン酸、リン酸を挙げることができる。具体的な例としては、ドデシルスルフォン酸、エイコシルスルフォン酸、デシルベンゼンスルフォン酸、ドデシルベンゼンスルフォン酸およびエイコシルベンゼンスルフォン酸などのスルフォン酸類、ドデシルカルボン酸などのカルボン酸類、ドデシルリン酸、エイコシルリン酸などのリン酸類などを挙げることができ、特に好ましくは前記スルフォン酸類の化合物である。
具体的には、酸性基含有界面活性剤は、水系媒体中において臨界ミセル濃度以下であればよく、具体的には臨界ミセル濃度の80%以下、さらに好ましくは70%以下であるが、限定されるものではない。酸性基含有界面活性剤の含有量の下限値は、ポリエステルを得るための重縮合反応において触媒の作用が発揮される程度であればよく、この下限値を含めると、酸性基含有界面活性剤の含有量は、より具体的には、水系媒体中の0.01〜2質量%、さらに好ましくは0.1〜1.5質量%である。
本発明のトナーの製造方法に用いられる重合性単量体成分に含有される多価カルボン酸は、2価以上のカルボン酸であって、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸などのジカルボン酸類;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸類;トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの酸無水物、あるいは酸塩化物などの3価以上のカルボン酸類などを挙げることができる。
多価カルボン酸は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のトナーの製造方法に用いられる重合性単量体成分に含有される多価アルコールは、2価以上のアルコールであって、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブチレンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタングリコール、1,6−ヘキサングリコール、1,7−ヘプタングリコール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ピナコール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールZ、水素添加ビスフェノールAなどのジオール類;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなどの3価以上の多価脂肪族アルコール類;上記3価以上の多価脂肪族アルコール類のアルキレンオキサイド付加物などを挙げることができる。
多価アルコールは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
3価以上の多価脂肪族アルコール類、またはそのアルキレンオキサイド付加物の使用割合は、多価アルコール全体の0.1質量%〜10質量%であることが好ましい。
多価アルコールと多価カルボン酸との比率が上記の範囲であることにより、所望の分子量を有するポリエステル樹脂を確実に得ることができる。
本発明のトナーの製造方法に用いられる樹脂粒子形成用組成物に含有される荷電制御剤としては、特に限定されるものではなく、種々の公知のものを使用することができる。
具体的には、オリエント化学工業社製の「S−34」、保土谷化学工業社製の「TRH」などのアゾ系クロム錯体、保土谷化学工業社製の「T−77」などのアゾ系鉄錯体などのアゾ系金属錯体;保土谷化学工業社製の「E−81」、「E−87」などのサリチル酸金属塩あるいはその金属錯体;カリックスアレン系化合物;「LR−217」などのボロン錯体化合物;「P−51」などの第4級アンモニウム塩化合物などが挙げられる。
これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のトナーの製造方法に用いられる樹脂粒子形成用組成物には、ワックスが添加されていてもよい。このワックスとしては特に限定されるものではないが、例えば炭化水素系ワックス類、エステル系ワックス類、天然物系ワックス類、およびアミド系ワックス類より選択されたものであることが好ましい。
エステル系ワックス類としては、高級脂肪酸と高級アルコール類とのエステルなどを挙げることができ、さらに具体的には、エチレングリコールステアリン酸エステル、エチレ
ングリコールベヘン酸エステル、ネオペンチルグリコールステアリン酸エステル、ネオペンチルグリコールベヘン酸エステル、1,6−ヘキサンジオールステアリン酸エステル、1,6−ヘキサンジオールベヘン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリンベヘン酸エステル、ペンタエリスリトールステアリン酸エステル、ペンタエリスリトールベヘン酸エステル、クエン酸ステアリル、クエン酸ベヘニル、リンゴ酸ステアリル、リンゴ酸ベヘニルなどを挙げることができる。
天然物系ワックスとしては、カルナウバワックス、蜜蝋、雪蝋などを挙げることができる。
これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のトナーの製造方法に用いられる樹脂粒子形成用組成物は、有機溶剤などの種々の油溶性の成分を含有するものであってもよい。このような有機溶剤としては、例えばトルエン、酢酸エチルなど、沸点が低く、かつ、水への溶解性が低いものを挙げることができる。
重合工程においては、油滴形成工程において水系媒体中に分散された油滴において、多価カルボン酸と多価アルコールとが重縮合されて荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子が得られる。
また、この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子は、GPCにより測定される分子量が数平均分子量(Mn)で20,000以下、好ましくは1,000〜10,000、さらに好ましくは2,000〜8,000である。数平均分子量が20,000を超える場合は、当該トナーを用いた画像形成の定着工程における低温定着性、およびカラーのトナーとした場合に画像形成によって得られる画像について所望の光沢性が得られないおそれがある。
凝集工程においては、上記(2)の重合工程により得られる荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子の分散液と、着色剤粒子や必要に応じて荷電制御剤粒子、その他トナー構成成分の粒子の分散液とを混合して凝集用分散液を調製し、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子および着色剤粒子などを水系媒体中で凝集させて融着させ、トナー粒子の分散液を形成させる。
なお、ここにおいて凝集用分散液に凝集剤と同時に水に対して無限溶解する有機溶剤を加えてもよい。また、例えば消石灰、ソーダ灰、ベントナイト、フライアッシュ、カオリンなどよりなる凝集助剤を用いることができる。
具体的には、例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属の塩などの一価の金属の塩、例えばカルシウム、マグネシウム、マンガン、銅などの二価の金属の塩、鉄、アルミニウムなどの三価の金属の塩などが挙げられ、具体的な塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硫酸銅、硫酸マグネシウム、硫酸マンガンなどを挙げることができ、これらの中で特に好ましくは二価の金属の塩である。二価の金属の塩を使用すると、より少量で凝集を進めることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ここに、「臨界凝集濃度」とは、水性分散物の安定性に関する指標であり、凝集剤を添加して凝集が発生する濃度を示すものである。この臨界凝集濃度は、分散された粒子成分などによって大きく変化するものである。例えば、岡村誠三他著「高分子化学17,601(1960)日本高分子学会編」などに記述されている手法により、詳細な臨界凝集濃度を求めることができる。また、別な手法として、目的とする凝集用分散液に所望の塩を濃度を変えて添加し、その凝集用分散液のξ(ゼータ)電位を測定し、この値が変化する塩濃度を臨界凝集濃度として求めることもできる。
この水に対して無限溶解する有機溶剤の添加量は、凝集剤を添加した凝集用分散液に対して1〜100体積%が好ましい。
着色剤粒子の分散液は、着色剤を水系媒体中に分散することにより調製することができる。着色剤の分散処理は、水系媒体中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度以上にした状態で行われる。着色剤の分散処理に使用する分散機は特に限定されないが、上記(1)の油滴形成工程において用いたものを挙げることができる。また、使用することのできる界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、下記のアニオン系界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を凝集させて融着させて得られるトナー粒子によって構成されるトナーでは、反応装置内の流れを層流とし、内部の温度分布を均一化することができる撹拌翼および撹拌槽を使用して、凝集工程での温度、回転数、時間を制御することにより、所期の形状係数および均一性の高い形状分布を有するものとすることができる。均一性の高い形状分布を有するトナーを得ることができる理由は、層流を形成させた場で凝集工程を行うと、凝集および融着が進行している凝集粒子に強いストレスが加わらず、かつ流れが加速された層流においては撹拌槽内の温度分布が均一である結果、凝集粒子の形状分布が均一になるからであると推定される。さらに、加熱、撹拌による形状制御工程を行うことで、凝集粒子は徐々に球形化し、得られるトナー粒子の形状を任意に制御できる。
この反応装置は、上段の撹拌翼が下段の撹拌翼に対して回転方向に先行した交差角αを持って配設された、多段の構成とされた撹拌翼を備え、撹拌槽内には乱流を形成させるような邪魔板などの障害物を設けない特徴を有する。
なお、図1中、矢印は回転方向を示し、7は上部材料投入口、8は下部材料投入口である。
このような構成とすることで、上段に配設されている撹拌翼4aによりまず凝集用分散液が撹拌され、下側への流れが形成される。次いで、下段に配設された撹拌翼4bにより、上段の撹拌翼4aで形成された流れがさらに下方へ加速されると共にこの撹拌翼4a自体でも下方への流れが別途形成され、全体として流れが加速されて進行するものと推定される。
撹拌翼が乱流を形成させないものであることによって、重合工程においては荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子同士の合一が発生せず、さらに、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子の破壊による再分散も発生しない。また、凝集工程においては過度な凝集粒子同士の衝突を抑制することができ、粒径分布の均一性を高めることができ、従って、均一な粒径分布のトナーを得ることができる。また、粒子の過度な合一を抑制することができるため、均一な形状のトナーを得ることができる。
この濾過・洗浄工程では、上記の凝集工程で得られたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や凝集剤などの付着物を除去する洗浄処理とが施される。ここに、濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェなどを使用して行う減圧濾過法、フィルタープレスなどを使用して行う濾過法などがあり、特に限定されるものではない。
この乾燥工程では、洗浄処理されたトナー粒子に乾燥処理が施される。この乾燥工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができる。乾燥処理されたトナー粒子の水分量は、1.0質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5質量%以下とされる。
この外添剤添加工程は、乾燥処理されたトナー粒子に、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で外添剤を添加する工程である。外添剤を添加するために使用される装置としては、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を挙げることができる。
疎水化処理の程度としては特に限定されるものではないが、メタノールウェッタビリティーとして40〜95のものが好ましい。メタノールウェッタビリティーとは、メタノールに対する濡れ性を評価するものである。この方法は、内容量200mlのビーカー中に入れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を0.2g秤量し添加する。メタノールを先端が液体中に浸漬されているビュレットから、ゆっくり撹拌した状態で無機微粒子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。この無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノールの量をa(ml)とした場合に、下記式1により疎水化度が算出される。
(式1) 疎水化度={a/(a+50)}×100
以上のような製造方法によって得られたトナーにおいては、形状係数が1.0〜1.6の範囲にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であることが好ましく、70個数%以上であることがより好ましい。この形状係数が1.0〜1.6の範囲にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であることにより、転写材に転写されたトナー層におけるトナー粒子の充填密度が高くなって定着性が向上し、オフセットが発生しにくくなる。また、トナー粒子が破砕しにくくなって帯電付与部材の汚染が減少し、トナーの帯電性が安定する。
(式2) 形状係数={(最大径/2)2 ×π}/投影面積
また、以上のような製造方法によって得られたトナーにおいては、形状係数の変動係数が16%以下であることが好ましく、14%以下であることがより好ましい。形状係数の変動係数が16%以下であることにより、転写されたトナー層(粉体層)の空隙が減少して定着性が向上し、定着オフセットが発生しにくくなる。また、帯電量分布がシャープとなるため、転写効率が高くなって画質が向上する。
(式3) 変動係数=(S1 /K)×100
また、以上のような製造方法によって得られたトナーにおいては、トナーの個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることが好ましく、25%以下であることがさらに好ましい。個数変動係数が27%以下であることにより、転写されたトナー層(粉体層)の空隙が減少して定着性が向上し、定着オフセットが発生しにくくなる。また、帯電量分布がシャープとなるため、転写効率が高くなって画質が向上する。
(式4) 個数変動係数=(S2 /Dn )×100(%)
また、以上のような製造方法によって得られたトナーにおいては、トナーを構成するトナー粒子中、角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であることが好ましく、70個数%以上であることがさらに好ましい。
また、以上のような製造方法によって得られたトナーにおいては、トナー粒子の粒径が体積基準のメディアン径で3〜8μmであることが好ましい。このトナー粒子の粒径は、凝集工程における凝集剤の濃度や有機溶剤の添加量、または融着時間、さらにはポリエステル樹脂の組成によって制御することができる。体積基準のメディアン径が3〜8μmであることにより、定着工程において、飛翔して加熱部材に付着し定着オフセットを発生させる付着力の大きいトナー粒子が少なくなり、また、転写効率が高くなってハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの画質が向上する。
なお、この体積基準のメディアン径は、「コールタマルチサイザー」(コールター社製)にてアパーチャー径が50μmのものを使用し、1〜20μmまでの測定条件にて測定されたものである。
本発明のトナーは、例えば磁性体を含有させて一成分磁性トナーとして使用する場合、いわゆるキャリアと混合して二成分現像剤として使用する場合、非磁性トナーを単独で使用する場合などが考えられ、いずれも好適に使用することができるが、本発明ではキャリアと混合して使用する二成分現像剤として使用することが好ましい。
キャリアとしては、その体積平均粒径としては15〜100μmのものが好ましく、25〜60μmのものがより好ましい。キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
キャリアとしては、さらに樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアを用いることが好ましい。被覆用の樹脂組成としては、特に限定はないが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂あるいはフッ素含有重合体系樹脂などが用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール系樹脂など使用することができる。
本発明のトナーが使用できる現像方法としては特に限定されない。いわゆるキャリアと混合して調製される二成分現像剤による方式やトナーのみよりなる一成分現像剤による方式など、いずれの方式にも好適に使用することができる。本発明のトナーは、帯電量分布がシャープであり、かつ、トナー間のバラツキの殆どないものである。
本発明の画像形成方法は、潜像担持体上に形成された潜像を本発明のトナーを含む現像剤で現像し、可視化した後に転写材にトナーを転写する工程を含むものである。
具体的には、潜像担持体上に静電的に形成されたトナー潜像を、上記の現像方法などを適用して現像剤によって顕在化させてトナー像を得、このトナー像を転写電界を作用させることにより転写材に転写し、その後、転写材上に転写されたトナー像を後述する定着方法などを適用することによって転写材に定着させることにより、可視画像が得られる。
本発明のトナーを使用する好適な定着方法としては、いわゆる接触加熱方式のものを挙げることができる。接触加熱方式としては、特に熱圧定着方式、さらには熱ロール定着方式および固定配置された加熱体を内包した回動する加圧部材により定着する圧接加熱定着方式を挙げることができる。
熱源としては、線状のヒータが用いられ、このヒータによって上ローラの表面温度が120〜200℃程度に加熱される。上ローラおよび下ローラ間には圧力が加えられており、この圧力によって下ローラが変形されることにより、この変形部にいわゆるニップが形成される。ニップの幅は1〜10mm、好ましくは1.5〜7mmとされる。定着線速は40mm/sec〜600mm/secとされることが好ましい。ニップの幅が過小である場合には、熱を均一にトナーに付与することができなくなり、定着ムラが発生するおそれがあり、一方、ニップ幅が過大である場合には、トナー粒子に含有されるポリエステル樹脂の溶融が促進され、定着オフセットが発生するおそれがある。
アゼライン酸32g(139mmol)と、1,10−デカンジオール28g(139mmol)および荷電制御剤「S−34」(オリエンタル化学工業社製)0.6gを混合し、95℃に加熱した状態で2gのドデシルベンゼンスルフォン酸を含有する240gの水に添加し、超音波分散機にて分散させて油滴を形成させる。ついでこの反応液を95℃にて24時間反応させ、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)を調製した。この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)におけるGPCにより測定される重量平均分子量(Mw)は20,000、数平均分子量(Mn)が10,000、ガラス転移点温度Tgが60℃、軟化点温度が125℃であり、また、この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)の大きさは数平均一次粒子径で230nmであった。
ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン22g(54mmol)、ネオペンチルグリコール1.2g(10mmol)、テレフタル酸10gおよびイソフタル酸0.6g(合わせて64mmol)、並びに荷電制御剤「TRH」(保土谷化学工業社製)0.3gを混合し、95℃に加熱した状態で3gのドデシルベンゼンスルフォン酸を含有する240gの水に添加し、超音波分散機にて分散させて油滴を形成させる。ついでこの反応液を98℃にて36時間反応させ、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(2)を調製した。この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(2)におけるGPCにより測定される重量平均分子量(Mw)は30,000、数平均分子量(Mn)が9,000、ガラス転移点温度Tgが52℃、軟化点温度が117℃であり、また、この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(2)の大きさは数平均一次粒子径で240nmであった。
ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン22g(54mmol)、ネオペンチルグリコール1.2g(10mmol)、テレフタル酸9.5gおよびイソフタル酸0.5g(合わせて60mmol)、トリメリット酸0.5g(2mmol)、荷電制御剤「E−81」(保土谷化学工業社製)0.3g並びにカルナウバワックス「精製カルナウバワックス1号」(野田ワックス社製)8gを95℃に加熱した状態で3gのドデシルベンゼンスルフォン酸を含有する240gの水に添加し、超音波分散機にて分散させて油滴を形成させる。ついでこの反応液を95℃にて24時間反応させ、ワックスが含有されてなる荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(3)を調製した。この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(3)におけるGPCにより測定される重量平均分子量(Mw)は30,000、数平均分子量(Mn)が8,500、ガラス転移点温度Tgが50℃、軟化点温度が116℃であり、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(3)の大きさは数平均一次粒子径で260nmであった。
ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン22g(54mmol)、ネオペンチルグリコール1.2g(10mmol)、テレフタル酸9.5gおよびイソフタル酸0.5g(合わせて60mmol)、トリメリット酸0.5g(2mmol)およびカリックスアレン系の荷電制御剤「E−91」(オリエント化学工業社製)0.6gを混合し、95℃に加熱した状態で3gのドデシルベンゼンスルフォン酸を含有する240gの水に添加し、超音波分散機にて分散させて油滴を形成させる。ついでこの反応液を95℃にて24時間反応させ、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(4)を調製した。この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(4)におけるGPCにより測定される重量平均分子量(Mw)は50,000、数平均分子量(Mn)が5,000、ガラス転移点温度Tgが56℃、軟化点温度が120℃であり、また、この荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(4)の大きさは数平均一次粒子径で250nmであった。
アニオン系界面活性剤のドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム1.0gをイオン交換水30mlに撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、着色剤としてカーボンブラック「リーガル330R」(キャボット社製)7gを徐々に添加し、ついで、機械式分散機「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液(以下「着色剤分散液」ともいう。)(1)を調製した。得られた着色剤分散液(1)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒径で92nmであった。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック7gに代えて顔料「C.I.ピグメントイエロー185」8gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤分散液(2)を調製した。得られた着色剤分散液(2)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒径で87nmであった。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック7gに代えてキナクリドン系マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッド122」8gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤分散液(3)を調製した。得られた着色剤分散液(3)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒径で90nmであった。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック7gに代えてフタロシアニン系シアン顔料「C.I.ピグメントブルー15:3」7gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤分散液(4)を調製した。得られた着色剤分散液(4)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒径で90nmであった。
アニオン系界面活性剤のドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム1.0gをイオン交換水40mlに撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、ワックスとしてペンタエリスリトーステトラステアリン酸エステル7gを徐々に添加し、80℃に加熱し、機械式分散機「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて7時間分散処理し、次いで30℃に冷却し、ワックスの分散液(以下、「ワックス分散液」という。)(1)を調製した。得られたワックス分散液(1)におけるワックスの粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒子径で130nmであった。
アニオン系界面活性剤のドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム1.0gをイオン交換水40mlに撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、ワックスとしてマイクロクリスタリンワックス7gを徐々に添加し、75℃に加熱し、機械式分散機「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて7時間分散処理し、次いで30℃に冷却し、ワックスの分散液(以下、「ワックス分散液」という。)(1)を調製した。得られたワックス分散液(1)におけるワックスの粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重合平均粒子径で140nmであった。
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を取り付けた反応容器(四つ口フラスコ)に、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)と、イオン交換水30gと、着色剤分散液(1)と、ワックス分散液(1)とを仕込み、内温を30℃に調製した後、この凝集用分散液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10.0に調製した。次いで、塩化マグネシウム・6水和物1gをイオン交換水20mlに溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて添加した。1分間放置した後に昇温を開始し、この会合系を10分間かけて90℃まで昇温した。撹拌は図1に示すような撹拌装置を使用した。
その状態でFPIA2000にて凝集粒子の粒径を測定し、個数平均粒径が5.2μmになった時点で、塩化ナトリウム2gをイオン交換水20mlに溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに、95℃にて10時間にわたり加熱撹拌することにより、融着を継続させて形状制御を行った後、この系を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調製し、撹拌を停止した。
生成した粒子を濾過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄し、その後、40℃の温風で乾燥して着色粒子(K1)を得た。
この着色粒子(K1)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K1において、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)の代わりに荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(2)を使用し、さらに分散液混合液のpHを11.0に調製し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K1と同様にして着色粒子(K2)を得た。
この着色粒子(K2)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K1において、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)の代わりにワックスが含有された荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(3)を使用し、ワックス分散液(1)を使用せず、さらに分散液混合液のpHを10.5に調製し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K1と同様にして着色粒子(K3)を得た。
この着色粒子(K3)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K1において、荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(1)の代わりに荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子(4)を使用し、ワックス分散液(1)の代わりにワックス分散液(2)を使用し、さらに分散液混合液のpHを10.5に調製し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K1と同様にして着色粒子(K4)を得た。
この着色粒子(K4)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K1において、撹拌装置として通常の錨型撹拌装置を使用した他は着色粒子の製造例K1と同様にして着色粒子(K5)を得た。
この着色粒子(K5)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K3において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(2)を使用し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K3と同様にして着色粒子(Y1)を得た。
この着色粒子(Y1)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K4において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(2)を使用し、分散液混合液のpHを9.0に調製し、個数平均粒径が5.4μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K4と同様にして着色粒子(Y2)を得た。
この着色粒子(Y2)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例Y1において、撹拌装置として通常の錨型撹拌装置を使用した他は着色粒子の製造例Y1と同様にして着色粒子(Y3)を得た。
この着色粒子(Y3)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K3において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(3)を使用し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K3と同様にして着色粒子(M1)を得た。
この着色粒子(M1)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K4において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(3)を使用し、分散液混合液のpHを9.0に調製し、個数平均粒径が5.4μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K4と同様にして着色粒子(M2)を得た。
この着色粒子(M2)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例M1において、撹拌装置として通常の錨型撹拌装置を使用した他は着色粒子の製造例M1と同様にして着色粒子(M3)を得た。
この着色粒子(M3)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K3において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(4)を使用し、個数平均粒径が5.5μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K3と同様にして着色粒子(C1)を得た。
この着色粒子(C1)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例K4において、着色剤分散液(1)の代わりに着色剤分散液(4)を使用し、分散液混合液のpHを9.0に調製し、個数平均粒径が5.4μmとなった時点で粒子成長を停止させたこと以外は着色粒子の製造例K4と同様にして着色粒子(C2)を得た。
この着色粒子(C2)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
着色粒子の製造例C1において、撹拌装置として通常の錨型撹拌装置を使用した他は着色粒子の製造例C1と同様にして着色粒子(C3)を得た。
この着色粒子(C3)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
以上の合計20種類の着色粒子(K1)〜着色粒子(C3)の各々100質量部に、数平均一次粒子径が12nmの疎水化度が80であるシリカ1.0質量部と、数平均一次粒子径が25nmの疎水化度が80であるチタニア1.0質量部とを添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合することにより、トナー(K1)〜トナー(C3)のそれぞれを得た。
なお、これらのトナーを構成するトナー粒子について、外添剤の添加によっては、その形状および粒径は変化しなかった。
テレフタル酸299gと、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン211gと、ペンタエリスリトール82gとを、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒素ガス導入管および流下式コンデンサを備えた丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒータにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入してフラスコ内を不活性雰囲気に保った状態で昇温せしめた。そして、0.05gのジブチル錫オキシドを加え、軟化点温度において反応を追跡しながら温度200℃で反応せしめ、以ってクロロホルム不溶分17質量%のポリエステル樹脂Aを製造した。このポリエステル樹脂Aのガラス転移点温度は59℃であり、軟化点温度は131℃であった。
ポリエステル樹脂Aの100質量部に荷電制御剤「S−34」(オリエント化学工業社製)1質量部、カーボンブラック6質量部およびペンタエリスリトールベヘン酸エステル6質量部を混合し、溶融、混練、冷却、粉砕および分級し、体積基準のメジアン径が6.8μmの比較用着色粒子(K6)を得、次いで、疎水性シリカ(数平均一次粒子径が12nm)1.0質量部と、疎水性酸化チタン(数平均一次粒子径が25nm)1.2質量部とを添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合することにより、比較用トナー(K6)を得た。
この比較用着色粒子(K6)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
比較用トナーの製造例1において、カーボンブラックの代わりに顔料「C.I.ピグメントイエロー185」8質量部を用いたこと以外は比較用着色粒子(K6)と同様にして体積基準のメジアン径が6.4μmの比較用着色粒子(Y4)を得、比較用トナーの製造例1と同様にして比較用トナー(Y4)を得た。
この比較用着色粒子(Y4)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
比較用トナーの製造例1において、カーボンブラックの代わりにキナクリドン系マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッド122」9質量部を用いたこと以外は比較用着色粒子(K6)と同様にして体積基準のメジアン径が6.4μmの比較用着色粒子(M4)を得、比較用トナーの製造例1と同様にして比較用トナー(M4)を得た。
この比較用着色粒子(M4)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
比較用トナーの製造例1において、カーボンブラックの代わりにタロシアニン系シアン顔料「C.I.ピグメントブルー15:3」9質量部を用いたこと以外は比較用着色粒子(K6)と同様にして体積基準のメジアン径が6.4μmの比較用着色粒子(C4)を得、比較用トナーの製造例1と同様にして比較用トナー(C4)を得た。
この比較用着色粒子(C4)についての形状係数、形状係数の変動係数、個数粒度分布における個数変動係数、角がないトナーの割合を表1に示した。
以上のように製造した14種類のトナーK1〜C3および4種類の比較用トナー(K6), (Y4),(M4),(C4)の各々20gと、アクリル樹脂で被覆した45μmフェライトキャリア400gとを混合することにより、現像剤(K1)〜(C3)および比較用現像剤(K6), (Y4),(M4),(C4)のそれぞれを製造した。
複写機「bizhub C500」(コニカミノルタ社製)を使用して14種類の現像剤(K1)〜(C3)および4種類の比較用現像剤(K6), (Y4),(M4),(C4)を、現像剤(K1)のみ(実施例1)、現像剤(K2)のみ(実施例2)、現像剤(K3)、(Y1)、(C1)および(M1)の組み合せ(実施例3)、現像剤(K4)、(Y2)、(C2)および(M2)の組み合せ(実施例4)、現像剤(K5)、(Y3)、(C3)および(M3)の組み合せ(実施例5)、並びに比較用現像剤(K6)、(Y4)、(C4)および(M4)の組み合せ(比較例1)で使用し、以下の条件においてフルカラーの画像形成を行い、下記の方法でカブリ濃度の評価、画像の細線再現性の評価および定着オフセット発生の有無についての評価を行った。結果を表2に示す。
[現像器]:現像器としては、接触現像方式のものを用い、−610Vの直流電圧に、交流周波数2000Hz、ピーク間電圧(Vp-p )2700Vの交番電圧を重畳して印加するよう設定した。
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で表面を被覆した直径30mmのヒータを中央部に内蔵した円柱状の鉄からなる上ローラを有し、表面が同様にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルエーテル共重合体で被覆したシリコーンゴムで構成された直径30mmの下ローラを有している。線圧は0.8kg/cmに設定され、ニップの幅は4.3mmとした。
この定着装置を使用して、印字の線速を250mm/secに設定した。定着の温度は上ローラの表面温度で制御し、185℃の設定温度とした。なお、定着装置のクリーニング機構としてポリジフェニルシリコーン(20℃の粘度が10,000cpのもの)を含浸したパッドを押し当てる方式のものを使用した。
印字されていない白紙について、マクベス反射濃度計「RD−918」を用いて20ヶ所の絶対画像濃度を測定して平均し、白紙濃度とする。そして、フルカラーにて各色15%の画素率で1枚間欠モードにて、高温高湿環境下(温度35℃、湿度85%RH)にて200000枚にわたる画像形成を行い、200000枚目に形成された画像の白地部分について、同様に20ヶ所の絶対画像濃度を測定して平均し、この平均濃度から白紙濃度を引いた値をカブリ濃度として評価した。カブリ濃度が0.005以下であれば、カブリは実用的に問題ないといえる。
画像形成初期および50,000枚形成後において、細線チャートを複写し、識別可能な細線の1mmあたりの本数を測定した。ここに、「識別可能な細線」とは、倍率5倍のルーペを用いて観察したときに、分断されず連続してラインが判別できるものをいう。
各色5%の画素率で形成されたフルカラーのハーフトーン画像を使用し、低温低湿(温度10℃、湿度10%RH)にて連続で10000枚印字する。次いで、一晩機械を停止した後に、再度機械を立ち上げ、最初の一枚目に発生する定着オフセット現象による画像汚れの有無及びパッドの汚れの状態を目視評価した。
2 撹拌槽
3 回転軸
4a、4b 撹拌翼
7 上部材料投入口
8 下部材料投入口
α 交差角
Claims (14)
- 少なくとも1種の2価以上のカルボン酸と少なくとも1種の2価以上のアルコールとを含有する重合性単量体成分および荷電制御剤を含有する樹脂粒子形成用組成物(但し、前記カルボン酸、前記アルコールおよび前記荷電制御剤以外の成分として、疎水性パラメータ(Log(P))が−0.5以上20以下の疎水性物質を含むものを除く。)を調製し、当該樹脂粒子形成用組成物を、長鎖の炭化水素基および酸性基を有する化合物よりなる界面活性剤が含有された水系媒体中に分散させて油滴を形成させ、当該油滴において前記カルボン酸と前記アルコールとを重縮合させて荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を得る重合工程と、
少なくとも当該荷電制御剤含有ポリエステル樹脂粒子を、水系媒体中で凝集させる凝集工程とを有することを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記重合工程において形成される油滴の数平均一次粒子径が50nm〜500nmであることを特徴とする請求項1に記載のトナーの製造方法。
- 水系媒体中に含有される界面活性剤が、臨界ミセル濃度以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトナーの製造方法。
- 界面活性剤の酸性基が、スルフォン酸基、リン酸基およびカルボン酸基のいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナーの製造方法。
- 界面活性剤は、その炭化水素基が炭素数8〜40のものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナーの製造方法。
- 前記重合工程が行われた水系媒体において、前記凝集工程が行われることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナーの製造方法。
- 重合性単量体成分が、少なくとも1種の3価以上のカルボン酸および/または少なくとも1種の3価以上のアルコールを含有するものであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトナーの製造方法。
- 樹脂粒子形成用組成物が、さらにワックスを含有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のトナーの製造方法。
- 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のトナーの製造方法によって得られることを特徴とするトナー。
- 形状係数が1.0〜1.6の範囲にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であることを特徴とする請求項9に記載のトナー。
- 形状係数の変動係数が16%以下であるトナー粒子からなることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のトナー。
- 個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であるトナー粒子からなることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれかに記載のトナー。
- 角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であることを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれかに記載のトナー。
- 潜像担持体上に形成された潜像をトナーを含む現像剤で現像し、可視化した後に転写材にトナーを転写する工程を含む画像形成方法において、前記トナーとして、請求項9〜請求項13のいずれかに記載のトナーが用いられることを特徴とする画像形成方法。
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