JP4572313B2 - 表示装置 - Google Patents

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JP4572313B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源と、光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、光源あるいは表示部を駆動制御する制御基板と、これらを覆うカバーケースとを備えた表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】
光源装置と、この光源装置からの出射光束を変調する光変調装置とを有する表示装置として、液晶パネルを備えたものが知られている。このような表示装置は、液晶パネルの背面等に光源装置としてバックライトが配置され、このバックライトから出射された光を液晶パネルで変調して画像等を表示するもので、カーナビゲーション用のディスプレイ装置、携帯型や壁掛け型テレビの画像表示装置、ビデオカメラのビューファインダー等として利用されている。
【0003】
このようなバックライトを内蔵した表示装置では、表示装置外部からのノイズの侵入により映像への影響が出やすい。また、表示装置自体にも、光源装置を構成する蛍光管やその電源回路、更には、制御基板を構成する画像制御回路等のノイズ発生源が存在し、これが表示装置を搭載する製品内の他の回路に影響を及ぼすので、それらを防止するために装置の裏側にシールドケースを設けることが行われている。
【0004】
例えば、(1) 特許第2630680号によれば、基板収納ケースが、透明カバー体と導電性の高い部品で形成された開閉カバー体とを備えて構成され、それぞれのカバー体に多数の放熱孔が明けられている。
【0005】
また、(2) 特許第2937267号によれば、導電部材を網目状にしてその間を透明部材で埋めた基板収納ケースが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなノイズに対してシールド効果を得るためには、光源や制御基板の全面を覆ってしまえばよいが、そうすると、光源や制御基板内からの輻射熱が装置内部に籠もってしまうため、装置内部が高温になり、画像や制御回路に熱の影響が出ることがある。
【0007】
前記(1) の基板収納ケースでは、装置内部の熱は対流によって放熱孔から放出されるのみで、輻射熱を直接外部へ放出することができず放熱効果はあまり大きくない。。さらに、多数の放熱孔を通って外部からのノイズが侵入し、また、内部のノイズを外部へ放出するので、シールド効果を得ることができない。
【0008】
また、(2) の基板収納ケースでは、ケースが放熱部分とシールド部分に別れているため、放熱効果およびシールド効果のうちのいずれか一方の効果を優先するように構成すれば他方の効果が薄れてしまい、両方の効果を十分に得ることは困難である。
【0009】
本発明の目的は、装置内部に発生するノイズが外部へ放出されるのを防ぐことができるとともに、装置外部からのノイズが装置内に侵入するのを防ぐこともでき、かつ装置内部の輻射熱を装置外部に放出して装置内部の温度上昇を抑えることができる表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、光源および表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも光源側または制御基板側を覆う裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、裏ケースは、透明かつ導電性を有する部材で形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
ここで、透明は半透明を含む概念である。
【0012】
このような本発明によれば、裏ケースが、透明かつ導電性を有する部材で形成されているので、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放出が防止され、また、装置内からの輻射熱は、裏ケースの発熱部に対応する部位から放出されるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、装置内部の温度上昇を抑えることができる。
【0013】
本発明において、裏ケースは、プラスチック製の透明なケース本体に透明導電膜を設けて形成されていることが好ましい。
【0014】
このような本発明によれば、ケース本体を、金型等を用いて容易に、かつ、複雑な形状に製作することができ、また、透明導電膜をケース本体に蒸着することもできるので、その場合、ケース本体と容易に一体化することができる。
【0015】
ここで、透明導電膜は、酸化スズの透明導電膜であるNESA膜、あるいは酸化インジウムの透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxides)膜を使用することができ、また、ITO膜を所定の部位に直接蒸着してもよく、ITO膜を例えば透明部材に蒸着して形成されたシート状のものを使用してもよい。
【0016】
本発明において、透明導電膜は、ケース本体の内側面に設けられていてもよく、あるいは、ケース本体の外側面に設けられていてもよい。
【0017】
このような本発明によれば、透明導電膜がケース本体の内側面に設けられている場合には、特別な接続手段を用いることなく装置内部の接地手段等と容易に電気的導通性を確保することができるので、透明導電膜のノイズ遮断の性能を確実に維持することができる。
【0018】
透明導電膜がケース本体の外側面に設けられている場合には、装置内部にトランス等の高圧部品があっても、プラスチック等の絶縁体を介して透明導電膜が配置されているので、各種高圧部品に応じて絶縁性能を確保できるように絶縁体の厚みを設定することによって、高圧部品と透明導電膜との距離を小さくでき、これにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0019】
また、本発明に係る他の表示装置は、光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、光源および表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも光源側または制御基板側を覆う導電性の裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、裏ケースには、光源または制御基板を構成する発熱部品の配置に応じた開口部が形成され、この開口部は、導電性を有しかつ透明な被覆部材で覆われていることを特徴とするものである。
【0020】
このような本発明によれば、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放出が導電性の裏ケースおよび被覆部材で防止され、また、発熱部品からの輻射熱は、当該発熱部品の配置に応じて形成された裏ケースの開口部から放出されるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、ノイズの侵入および放出の防止効果を妨げることなく装置内部の温度上昇を抑えることができる。
【0021】
ここで、発熱部品としては、光源を構成する蛍光管および蛍光管の端子部分、また、制御基板を構成する表示部駆動電源、駆動回路電源のトランス等である。
【0022】
本発明において、被覆部材は、透明板とこの透明板の裏ケースとの当接面に形成された透明導電膜とで形成されていることが好ましい。
【0023】
このような本発明によれば、透明導電膜と導電部材である裏ケースとの電気的接続を容易に行うことができ、シールド効果を確実に得ることができるとともに、開口部を配置した発熱部品からの輻射熱を放出することができ、かつ、被覆部材を容易に製作することができる。
【0024】
また、本発明に係る他の表示装置は、光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、光源および表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも光源側または制御基板側を覆う導電性の裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、裏ケースには、光源または制御基板を構成する発熱部品を裏ケースの外部に露出させる凹部が形成され、この凹部には、裏ケースの外部に露出した発熱部品を覆う導電性を有しかつ透明な被覆部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0025】
このような本発明によれば、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放出が導電性の裏ケースおよび被覆部材で防止される。さらに、ノイズ発生源となる発熱部品が被覆部材で覆われるため、制御基板上の他の回路へのノイズの影響をも防止することができる。また、発熱部品より発せられる輻射熱は被覆部材を介して外部に放出され、発熱部品の装置外部への放熱を効率的に行うことができ、しかも発熱部品自体がケース外に配置されるので、装置内部の温度上昇を抑えることができる。
【0026】
本発明において、被覆部材は、プラスチック製の透明なケース本体と、ケース本体の外側面に設けられた透明導電膜とから形成されていることが好ましい。
【0027】
このような本発明によれば、透明導電膜と導電部材である裏ケースとの電気的接続を容易に行うことができ、シールド効果を確実に得ることができるとともに、開口部を配置した発熱部品からの輻射熱を放出することができ、かつ、被覆部材を容易に製作することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(1)表示装置の構成
表示装置11は、図1に示すように、表示部となる液晶パネル30と、この液晶パネル30の背面光源となる光源装置としてのバックライト装置40と、液晶パネル30に表示される画像等の制御を行う表示制御基板50と、これらを収納して一体化する金属製(導電性)のフレームである表ケース61およびプラスチック製の裏ケース62からなるカバーケース60とを備えて構成されている。
【0030】
液晶パネル30は、光源からの出射光束を変調する液晶表示パネル31と、この液晶表示パネル31の外周部分を覆うパネルシールドフレーム32と、液晶表示パネル31の背面に配置された拡散板33とを備えて構成されている。
【0031】
液晶表示パネル31は、ガラスなどからなる一対の基板31A,31Bと、これらの基板31A,31Bの間にシール部材を介して封入された液晶とから構成されている。
【0032】
この液晶表示パネル31において、一方の基板31Aの長手方向一方側端部は、他方の基板31Bの外側へ張り出しており、また、他方の基板31Bの幅方向一方側端部は、一方の基板31Aの外側へ張り出し、互いに重なった部分がこの液晶表示パネル31の表示領域となっている。
【0033】
これらの張り出し部には、それぞれIC実装領域A,Bが設けられており、各IC実装領域A,Bには、ドライバIC35,36が装着されている。このようなドライバIC35を基板31Aに、IC36を基板31Bに装着する際には、図示しないが、ACF(Anisotropic Conductive Film;異方性導電膜)を、ドライバIC35,36と基板31A,31Bとの間に挟んだ状態でACFを加熱および押圧して行う。
【0034】
表示領域は、走査信号駆動回路およびデータ信号駆動回路を含み構成され、これらの回路には、例えば一方の基板31Aに設けられた複数の走査線と、他方の基板31Bに上記走査線と交差するようにデータ線が複数形成されている。また、走査線には画素電極が接続され、走査線とデータ線とに印加された信号に基づいて、スイッチング素子としてのTFD(Thin Film Diode)素子により液晶を表示状態、非表示状態またはその中間状態に切り替えて、表示動作を制御するようになっている。
【0035】
パネルシールドフレーム32は、液晶表示パネル31へのEMI(電磁妨害)などの影響を防止するためのもので、金属板を折り曲げ加工や打ち抜き加工することによって枠状に形成され、かつ、内部に液晶表示パネル31の表示面を露出させる開口32Aを有する。このパネルシールドフレーム32は、液晶表示パネル31と拡散板33とを挟み込んで一体化して、カバーケース60を構成する金属製の表ケース61と接した状態で組み込まれている。
【0036】
拡散板33は、バックライト装置40からの光束を拡散して液晶表示パネル31に照射、つまり、バックライト装置40の線光源から出射された光束をほぼ均一に面光源化するもので、拡散剤を添加した乳白色のプラスチック材料により液晶表示パネル31の表示面形状に対応した矩形板状に形成されている。
【0037】
バックライト装置40は、バックライト本体45と導熱板46とを備えて構成されている。バックライト本体45は、液晶表示パネル31の背面略全面に跨るようにW字状に屈曲した光源としての蛍光管41と、この蛍光管41の背面に設置され、蛍光管41から液晶表示パネル31とは反対側に放射された光を反射させて液晶表示パネル31に向ける反射板42と、蛍光管41に電圧を印可する端子部分41Aと、この端子部分41Aに電源供給するバックライト基板43とを備えている。蛍光管41および端子部分41Aはバックライト装置40駆動時には輻射熱を放出する発熱部品である。
【0038】
導熱板46は、熱伝導率の高い金属板、たとえば、銅やアルミニウムなどの金属板の折曲加工によって形成されている。具体的には、反射板42の背面に密着される矩形状の伝熱部46Aと、この伝熱部46Aに屈曲部46Bを介して接続された接触部46Cとを備えている。接触部46Cは、表ケース61の側片61B内面に接触している。これにより、反射板42と表ケース61が接続され、バックライト装置40からの熱を表ケース61へ伝える熱伝導路が形成されている。
【0039】
カバーケース60は、金属製の表ケース61、およびプラスチック製の裏ケース62を備え、表ケース61は、金属板の折り曲げ加工によって枠状に形成され、内部には、液晶表示パネル31の表示面を露出させる開口部61Aが形成されている。
【0040】
裏ケース62は、透明なプラスチックの射出成形によって箱状に形成され、液晶パネル30に対してバックライト装置40側、また、表示制御基板50側を覆うように配置され、表ケース61の外側に嵌合、装着される。
【0041】
表示制御基板50は、図2に示すように、基板本体51上に種々の回路素子(回路部品)を実装することにより構成され、この基板本体51は、電源回路部55および画像制御回路56等を含み構成されている。
【0042】
電源回路部55は、発熱部品であるトランス540、コンデンサ541,542等を備え構成され、画像制御回路56は、コネクタ521、補助CPU522、画像制御IC523、CGROM(Character GeneratorRead Only Memory)526、ファームROM(Read Only Memory)525等を備えている。また、表示制御基板50には、図示しないが、蛍光管41駆動用のインバータ回路や、画像処理用の高周波回路等が設けられている。
【0043】
(2)第1実施形態
図1,3に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。
【0044】
この実施形態は、表示装置11において、前記透明なプラスチック製の裏ケース62を、導電性を有する部材としたものである。
【0045】
すなわち、図3に示すように、裏ケース62は、透明なプラスチック製のケース本体62Aと、このケース本体62Aの内側面全面にわたって真空蒸着等により蒸着されたITO膜62B(透明導電膜)とで形成されており、このITO膜62Bは、ケース本体62Aの内側面の外側水平面まで延びている。
【0046】
このような裏ケース62は、射出成形したプラスチック製のケース本体62Aを、内面が上向きになるようにして蒸着装置の釜内に配置し、内面にITO膜62Bを真空蒸着により形成することにより製作される。
【0047】
〔第1実施形態の効果〕
以上のような実施形態によれば、次のような効果がある。
【0048】
1)裏ケース62が、透明なプラスチック製のケース本体62Aと、このケース本体62Aの内側面全面にわたって真空窯着等により蒸着されたITO膜62Bとで形成されているので、表示装置11外部からのノイズの侵入および蛍光管41、端子部分41A、トランス540、インバータ回路および高周波回路等のノイズ発生源から表示装置11外部へのノイズの放出を防止でき、また、バックライト装置40の端子部分41Aやトランス540等からの輻射熱は、裏ケース62の端子部分41Aやトランス540等に対応する部位から放出されるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、装置内部の温度上昇を抑えることができる。
【0049】
2)ITO膜62Bは、ケース本体62Aの内側面全面にわたって蒸着すればよいので、作業が容易であるとともに、ケース本体62Aの形状を複雑にすることができる。
【0050】
3)ITO膜62Bが金属製の表ケース61との当接面まで延出形成されているので、裏ケース62と表ケース61とを係合させるだけで電気的導通性を確保することができるので、ITO膜62Bのノイズ遮断の性能を容易かつ確実に維持することができる。
【0051】
(3)第2実施形態
次に、図4に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
【0052】
この実施形態では、前記第1の実施形態で、裏ケース62を構成するケース本体62Aの内側面全面にITO膜62Bを蒸着したのに対して、裏ケース62’を構成するケース本体62Aの外側面全面にITO膜62Bを蒸着したものである。従って、詳細な説明は省略する。
【0053】
〔第2実施形態の効果〕
以上のような第2実施形態によれば、前記第1実施形態の1)、2)と同様の効果に加えて、
4)ITO膜62Bは、装置内部の回路部品とは、絶縁性のケース本体62Aを介して配置されることになる。従って、装置内の各種高圧部品に応じて絶縁性能を確保できるように絶縁体の厚みを設定することによって、トランス540や蛍光管41の端子部分41A等の高圧部品にきわめて近づけた位置にケース本体62Aを配置しても、その高圧部品とITO膜62B間での放電発生を防止することができるので、安全性を確保しながら装置のコンパクト化に有利となる。
【0054】
(4)第3実施形態
次に、図5,6に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。
【0055】
この実施形態では、前記第1、第2実施形態で、裏ケース62、62’が透明なプラスチック製のケース本体62Aと、その内側面全面あるいは外側面全面に蒸着されたITO膜62Bとで形成されていたものを、金属製の裏ケース72としたものである。
【0056】
すなわち、裏ケース72において、バックライト装置40の発熱部品や、表示制御基板50の基板本体51上に実装された、例えば電源回路部55内の発熱部品、例えばトランス540に応じた位置には、トランス540からの輻射熱を放出する例えば四角形状の開口部72Aが形成されている。
【0057】
この開口部72Aは、導電性を有しかつ透明な被覆部材77で覆われている。
被覆部材77は、開口部72Aの形状に応じたプラスチック製の透明板77Bと、この透明板77Bの裏ケース72と当接する面に蒸着され透明板77Bと一体となったITO膜77Aとで形成され、被覆部材77は、導電性の接着剤等により取り付けられている。
【0058】
〔第3実施形態の効果〕
以上のような第3の実施形態によれば、
5)外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放出を金属製の裏ケース72および被覆部材77で防止することができ、また、トランス540等の発熱部品からの輻射熱を、これらの発熱部品の配置に応じて設けた透明な被覆部材77を介して開口部72Aから直接放出することができるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、装置内部の温度上昇を抑えることができるという効果がある。この場合、開口部72Aから侵入または放出しようとするノイズは、導電性接着剤により裏ケース72と導通されたITO膜77Aにより、他の部分と同様に防止することができる。
【0059】
(5)第4実施形態
次に、図7,8に基づいて本発明の第4実施形態を説明する。
【0060】
この実施形態では、前記第3実施形態で、金属製の裏ケース72において、トランス540に応じた位置に、トランス540からの輻射熱を放出する開口部72Aを形成し、その開口部72Aを被覆部材77で覆うものとしたが、裏ケース82のトランス540に対応する位置を凹ませた形状としたものである。
【0061】
すなわち、裏ケース82のトランス540に対応する位置は、四角形状に内側に凹んだ凹部82Aとされ、この凹部82Aが、開口部となっている。このような凹部82Aには、トランス540を覆うケース83が収納されている。ケース83は、トランス540を囲むように配置される4枚の側板と、これらの側板の上面を覆う上板とを備えたケース本体83Aと、このケース本体83Aの外周面に形成されるITO膜83Bとで構成され、凹部82Aにはまり込む縦横寸法および裏ケース83とほぼ同じ高さ寸法の角筒状に形成されている。従って、ITO膜83Bと裏ケース82の凹部82A側面とが接触していることになる。
【0062】
〔第4実施形態の効果〕
以上のような第4実施形態によれば、前記第3実施形態の5)と同様の効果を得ることができる他、
6)トランス540がケース本体83Aの4枚の側板により囲まれているので、裏ケース82の金属部分とトランス540との間の放電を防止することができる。
【0063】
7)ケース本体83Aの外周面に形成されるITO膜83Bが、裏ケース82の凹部82A側面とが接触しているので、裏ケース82との電気的接続を容易に行うことができる。
【0064】
8)ノイズ発生源であるトランス540が被覆部材83に形成されたITO膜83Bで囲まれているので、トランス540から発生するノイズが制御基板50の他の回路に影響を与えるのを防止することができる。
【0065】
9)発熱部品であるトランス540は、凹部82A、すなわち、裏ケース82外部に配置され、また、被覆部材83で囲まれているので、装置内部の温度上昇を抑えることができる。さらには、トランス540からの輻射熱を透明な被覆部材83を介して直接放出することができるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、装置内部の温度上昇をより一層抑えることができる。
【0066】
(6)実施形態の変形
なお、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
【0067】
例えば、前記第3実施形態では、ITO膜77Aを透明板77Bに蒸着し、前記第4実施形態では、ITO膜83Bをケース本体83Aに蒸着してそれぞれを一体化したが、これに限らず、フィルム状部材にITO膜77A,83Bを蒸着して形成したシートを、接着剤等で透明板77B、ケース本体83Aに接着して一体化してもよい。
【0068】
また、前記各実施形態では、発熱部品としてトランス540を例にして説明したが、発熱部品としては、光源を構成する蛍光管41や蛍光管の端子部分41Aであってもよい。
【0069】
さらに、前記各実施形態では、バックライト装置40は、バックライト本体45と導熱板46とで構成されていたが、これに限らず、両者45,46を予め組み込んでユニット化されたものを用いてもよい。
【0070】
また、前記各実施形態では、バックライト装置40に用いられる蛍光管41は、W字状のものであったが、U字状、直管状等あらゆる形状の蛍光管を使用したり、また、それらを複数本あるいは組合わせて使用してもよく、いずれにおいても本発明を適用することができる。
【0071】
また、前記各実施形態では、液晶パネル30の背面光源としてのバックライト装置40は、所謂直下型のバックライトを用いたものであるが、これに限られず、背面光源として、所謂エッジ型(サイド型)のバックライトを用いてもよい。
この場合、液晶パネルの裏面側でかつ液晶パネルの側方に配置された蛍光管から出射された光束は、液晶パネルの裏面側に配置された導光板などによって導光、拡散され、面光源化されて液晶パネルの背面に照射される。
【0072】
その他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0073】
【発明の効果】
前述のような表示装置によれば、裏ケースが、透明かつ導電性を有する部材で形成されているので、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放出が防止され、また、装置内からの輻射熱は、裏ケースの発熱部に対応する部位から放出されるので、装置外部への放熱を効率的に行うことができ、装置内部の温度上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】前記実施形態における表示制御基板の構造を説明するための斜視図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る第3の実施形態を示す平面図である。
【図6】前記実施形態を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る第4の実施形態を示す平面図である。
【図8】前記実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 表示装置
30 液晶パネル
40 光源装置としてのバックライト装置
41A 端子部分
50 表示制御基板
60 カバーケース
61 表ケース
62,62’ 裏ケース
62A ケース本体
62B 透明導電膜であるITO膜
72 裏ケース
72A 開口部
77 被覆部材
82 裏ケース
82A 開口部である凹部
83 ケース83
83A ケース本体
83B ITO膜
540 発熱部品であるトランス

Claims (8)

  1. 光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、前記光源および前記表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも前記光源側または前記制御基板側を覆う裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、
    前記裏ケースは、透明かつ導電性を有する部材で形成されていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記裏ケースは、プラスチック製の透明なケース本体に透明導電膜を設けて形成されていることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記透明導電膜は、前記ケース本体の内側面に設けられていることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記透明導電膜は、前記ケース本体の外側面に設けられていることを特徴とする表示装置。
  5. 光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、前記光源および前記表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも前記光源側または前記制御基板側を覆う導電性の裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、
    前記裏ケースには、前記光源または前記制御基板を構成する発熱部品の配置に応じた開口部が形成され、この開口部は、導電性を有しかつ透明な被覆部材で覆われていることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記被覆部材は、透明板とこの透明板の前記裏ケースとの当接面に形成された透明導電膜とで形成されていることを特徴とする表示装置。
  7. 光源と、この光源から出射された光束を画像情報に応じて光学像を形成する表示部と、前記光源および前記表示部の少なくともいずれか一方を駆動制御する制御基板と、少なくとも前記光源側または前記制御基板側を覆う導電性の裏ケースからなるカバーケースとを備えた表示装置であって、
    前記裏ケースには、前記光源または前記制御基板を構成する発熱部品を前記裏ケースの外部に露出させる凹部が形成され、この凹部には、前記裏ケースの外部に露出した発熱部品を覆う導電性を有しかつ透明な被覆部材が設けられていることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置において、
    前記被覆部材は、プラスチック製の透明なケース本体と、前記ケース本体の外側面に設けられた透明導電膜とから形成されていることを特徴とする表示装置。
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