JP4572285B2 - 光ファイバーを埋設した既製杭 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物構築後に、非破壊で、杭に生じたひび割れの有無等を測定し、杭の健全性を判定する杭の健全性評価方法及びこの判定方法に使用する光ファイバーを埋設した既製杭に関する。
【0002】
【従来の技術】
建造物構築後における地震等の災害があった際に、その建造物の基礎構造の損傷を検査することが求められている。従来、第1の方法によれば、検査対象である基礎杭が露出するまで地盤を掘削して、目視により検査する方法があった。また、第2の方法によれば、地上から地盤を若干掘削して、基礎杭の一部を露出させ、基礎杭にハンマー等による衝撃を与えて、弾性波を検知して波形により損傷を検査する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、目視により検査する方法では、掘削のための大規模な時間、労力、費用を要し、また現状復帰の作業が煩雑となるなど問題点があった。
また、ハンマー等による衝撃を与えて、弾性波を検知する方法ではノイズ処理等難しい場合には信頼性に欠ける問題点があった。取り分け、いずれの方法によっても数十メートルの深さの基礎杭の場合には、事実上適用が困難であった。
【0004】
また、このような問題点を解決する為に、地盤中に打設された基礎杭の健全性を調査するため、杭に光ファイバーを取付けた発明も提案されている(特開平9−91533号「基礎杭」)。
【0005】
この公報に記載の発明の方法によれば、基礎杭に光ファイバーを埋め込んで、該基礎杭の上端部から光ファイバーを引き出し、基礎杭の健全性を調査する構成となっている。この方法であると、建築物が建つ前の基礎杭の評価しかできない。そもそも、基礎杭を用いた建築物は簡単にいえば、基礎杭上にフーチングを造成し、柱を立て、上部構造物を構築するものである。そのため、仮にこの方法を用いて基礎杭の健全性を調査した場合、上部構造物をジャッキ等で支えてフーチングを破壊し、基礎杭頭部を露出した上で測定しなければならない。さらに、基礎杭が健全であった場合、再びフーチングを造成しなければならず、膨大な費用と手間がかかる。
【0006】
また、連結杭における光ファイバーの接続方法をみると、杭端面板を避けて、杭内面側に突出するように接続している。この場合、杭端面板付近でひび割れ等が発生したとき、該ひび割れ位置を測定することができず、また接続部分で光ファイバーが弛んだ状態となっているため、ひび割れ位置や範囲の特定が困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、杭に埋設した光ファイバーの一端又は両端を地上に露出させて測定口を形成したので、前記問題点を解決した。
【0010】
即ち、この発明は、既製杭の肉厚内で、少なくとも上部に、該既製杭に有害なひび割れ又は破壊が生じた際に該有害なひび割れ又は破壊に対応して断線するような強度で形成してなる光ファイバーを埋設すると共に、該光ファイバーの一端又は他端を上方に突出させ、前記既製杭は、上下に端板を設けた複数の単位既製杭を接合して構成し、前記単位既製杭の内、上側に位置する単位既製杭は、長さ方向に埋設した光ファイバーの下端部に第1コネクターを取り付け、該第1コネクターを前記下端板の挿通孔に取付けして前記光ファイバーを埋設してなり、
下側に位置する単位既製杭は、長さ方向に埋設した光ファイバーの上端部に第2コネクターを取り付け、該第2コネクターを前記上端板の挿通孔に取付けして前記光ファイバーを埋設してなり、前記上側の単位既製杭と前記下側の単位既製杭とを前記端板で上下に接合して既製杭を構成すると共に、上側の単位既製杭の光ファイバーと下側の単位既製杭の光ファイバーとを、前記端板の挿通孔を介して前記第1コネクターと第2コネクターとを、前記端板の肉厚内で連結したことを特徴とする光ファイバーを埋設した既製杭である。
【0011】
また、前記において、光ファイバーは、一端及び他端を既製杭の上端から突出させ、前記既製杭の底付近の折り返し部を形成して略U字状に配置し、中間部の両直線部を既製杭の長さ方向に配置し、前記光ファイバーの直線部の一方に剛性管を被せたことを特徴とする光ファイバーを埋設した既製杭である。
【0012】
また、既製杭は、PC鋼棒を係止する小孔と大孔とからなるひょうたん状の貫通孔を有する端板を使用し、前記大孔を挿通孔として光ファイバーのコネクターを取り付けたことを特徴とする光ファイバーを埋設した既製杭である。
【0013】
更に、既製杭のひび割れ又は破壊状況に対応して、光ファイバーが断線するような強度で、前記光ファイバーの外周面を被覆したことを特徴とする光ファイバーを埋設した既製杭である。
【0014】
前記における光ファイバーは、有害なひび割れ(約0.2mm〜0.5mm以上)又は破壊が生じた時に断線するようなものを選択する。
【0015】
前記における光ファイバーの外周面の被覆とは、光ファイバーの外周面を塩化ビニル等の樹脂管、金属管で被覆すること、あるいは各種コーティング加工等で、適宜選択して被覆することによって、既製杭が所望のひび割れあるいは破壊が生じた際に、同時に光ファイバーが破断するように形成する。このように被覆することにより、適宜強度の光ファイバーを使用して、求める光ファイバーの強度、即ち有害なひび割れ等に対応して破断するような光ファイバーを形成できる。
【0016】
例えば、既製杭が短期許容300μ(歪み量)でひび割れが発生した際に、光ファイバーが同時に破断するように、光ファイバーを塩化ビニル管内に通して配置したり、また、既製杭の破壊2500μ(歪み量)で既製杭が圧壊した際に、光ファイバーが同時に破断するように所定強度の金属管で被覆したりすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
各種施工方法で構築する基礎杭を構築し、基礎杭17内には光ファイバー10を挿通させる。このとき、光ファイバー10は、基礎杭17全長に用いてもよいし、基礎杭17下部よりも比較的水平力が大きく作用する基礎杭17上部にだけに適用してもよい。
【0018】
基礎杭17の上方にフーチング22を構築すると共に、上部構造24を構築する。光ファイバー10の少なくとも一端11は、基礎杭17の上方に突出させて、フーチング22の上面23や柱の側面25などの測定口28に臨ませる(図6(a)(b))。基礎杭17の上方から測定口28までの光ファイバー10aは鋼管21等を被覆して保護する。
【0019】
その後、地震等によって基礎杭17の健全性を調査する必要が生じた場合、測定口28の部分(図6(a)ではフーチング22部分)まで掘り下げて、鋼管21の蓋を開き、光ファイバー10の端部11を引き出して計測を行う。
【0020】
光ファイバー10の配線方法は、以下のように行う(図7〜図9)。配線は、通常は少なくとも直径対称な位置に2本を設けることが望ましく、基礎杭17の強度に影響がない範囲で、多数本を埋設すれば、それだけ、ひび割れの状況を詳細に測定できる。
【0021】
(1) 直線状(図7)
【0022】
既製杭17の肉厚内に光ファイバー10を埋設して、一端11を既製杭17の上方に突出させて、測定口28内に位置させ、他端12を杭底19付近に臨ませる(図7(a))。
【0023】
建築物を構築後、点検する際には、測定口28で測定装置29から光ファイバー10に入射光を発すれば、光ファイバー10の下端12で反射した光が、所定の時間後に測定装置29で計測でき、ひび割れが生じていない健全な杭であることが確認できる(図7(a))。また、既製杭17にひび割れ30等が生じ、対応する光ファイバー10の部分が断線すると、光を入射した際に断線点32から反射が生じ、受信時間などからひび割れ30の位置が分かる。杭17を補修する場合には、測定したひび割れ30位置まで地盤を掘削して、補修ができる。あるいは、種々の補強手段によって、基礎の修復を行う。
【0024】
(2)U字状(図8)
【0025】
既製杭17の肉厚内に光ファイバー10を埋設して、既製杭17の底部19付近で、折り返し部13を形成し、折り返し部13から両側に連続する直線部11a、12aを並列させ、一端11及び両端12を既製杭17の上方に突出させて、測定口28内に臨ませる(図8(a))。
【0026】
同様に、一端11から光ファイバー10に入射光を発し、それが他端12の測定口28の測定装置29で受信できればひび割れが生じていない健全であることが確認できる(図8(a))。また、既製杭17にひび割れ30等が生じ、対応する光ファイバー10の部分が断線すると、一端11から入射した光は断線点32から反射が生じ、同様に一端11の測定装置29で受信でき、受信時間などからひび割れ30の位置が分かる。更に、他端12から光ファイバー10内に光を入射すれば、折り返し部13を経由して、破断点32aで反射して、他端12の測定装置29で反射光を受信できる。一端11及び他端12での受信時間等を分析すれば破断点32、32a間の距離(即ち、ひび割れ30の範囲D)が確認できる。
【0027】
(3)U字状かつ一方の光ファイバーを鋼管に挿通(図9)
【0028】
前記(2)のU字状の光ファイバー10の一方の直線部12を鋼管16で被覆する(図9(a))。他の条件は前記(2)と同様である。
【0029】
前記(2)で、光ファイバー10の他端12側でも、ひび割れ31が生じている場合には、該ひび割れ31により光ファイバー10の他端12側でも破断が生じる。従って、前記(2)のように一端11側のひび割れ30の範囲Dを、他端12側から光を入射しても計測できない。本配線のように、他端12側の直線部12aを鋼管16で被覆すれば、該部12aで破断するおそれなく(ひび割れ31が生じても)、ひび割れ30の位置及び範囲Dが測定できる(図9(b))。
【0030】
【実施例1】
図1〜図5に基づきこの発明の既製杭17の実施例を説明する。
【0031】
(1)連結杭の場合
【0032】
(a)連結杭の中杭17bとして使用する場合
既製杭17の上下両端部に取付けられる端板1、2に、光ファイバーの挿通孔4、4を等間隔に4つ設ける(図2(a))。前記光ファイバーの挿通孔4は、光ファイバー10のコネクター14、15の形状に対応して、コネクター14、15を取付けられるように内面5に螺糸を形成(ねじ切り加工)しておく。
【0033】
続いて、前記両端板1、2を配置し、両端板1、2間に、PC鋼棒6、6、螺旋状鉄筋(図示していない)を配置して鉄筋かごを形成して、該鉄筋かごに沿って長さ方向に光ファイバー10、10を配置して、既製杭17製造用の型枠内に取り付ける。光ファイバー10は、杭長に対応した長さで、一端部に凹コネクター14、他端部に凸コネクター15が取り付けられている。上側の杭端板1の挿通孔4、4に、凹コネクター14を螺合して、固定する(図2(b)(c))。
同様に、下側の杭端板2の挿通孔4に、凸コネクター15を螺合して、固定する(図4(a))。
【0034】
前記配置した光ファイバー10は、遠心成形した際に、杭の内面側(中空部側)露出しあるいは垂れ下がりが生じないように、できるだけ肉厚内に均等に配置されるように、適当な処置が必要である。例えば、光ファイバー10をPC鋼棒や螺旋鉄筋等に、鉄線等で巻き付け、あるいは接着剤で貼り付ける等の手段が考えられる。
【0035】
続いて、通常の既製杭の製造と同様に、PC鋼棒6にストレスを導入して、型枠内にコンクリートを投入して、遠心成形を行い、所定の養生を施せば、この発明の既製杭17bが完成する(図1(a))。
【0036】
(b)連結杭の下杭17cとして使用する場合
前記中杭用の既製杭17cにおいて、下端板2に光ファイバー10の挿通孔4、4を形成しない。また、光ファイバー10の下端に、凸コネクター15を取り付けず、下端に反射する為の端部キャップ等の処理を施して、光ファイバー10の下端を下端板2の上面に固定し、あるいは下端板2の上面付近に保持する。以下、同様に、型枠内にコンクリートを投入し遠心成形を行い、所定の養生を施せば、この発明の既製杭17cが完成する(図1(a))。
【0037】
ここで、下端板2に挿通孔4を形成しなかったのは、セメントミルク等を使用した基礎杭工法の場合に、杭沈設時に該セメントミルクが挿通孔内に入り込むことを防止する為であり、挿通孔4にパッキン等で浸入防止処置を施すのであれば、下端板2に挿通孔4を形成して、光ダイバーの他端を仮止めすることができる(図示していない)。
【0038】
前記下杭17cの実施例において、前記中杭17bと同様の既製杭17bを使用して、下端板2の凸コネクター15、15に、光を反射をするように適当な端部キャップを被せて、下杭17cを構成することもできる(図示していない)。
【0039】
また、光ファイバー10をU字状に配線する場合には、一方の直線部11aに連続して下端板2の上面に沿って折り返し部13を形成して、他方の直線部12aが連続する1本の光ファイバー10を配置して、形成する(図示していない)。また、前記中杭17bと同様の中杭17bを使用し、下端板2の下面で、対応する凸コネクター15、15同志を連結して折り返し部13として、既製杭17cを構成することもできる(図示していない)。
【0040】
(c)連結杭の上杭17aとして使用する場合
前記中杭用の既製杭17bにおいて、光ファイバー10の上端板1に凹コネクター14、14を取り付けず、上端板1の挿通孔4、4から光ファイバー10の上端部を突出させ、延ばしておく(光ファイバー10a)。光ファイバー10の上端部は、上端板1又は上端板1付近に、ずれないように保持する。以下、同様に、コンクリートを投入し遠心成形を行い、所定の養生を施せば、この発明の既製杭17aが完成する(図1(a))。
【0041】
前記上杭17aの実施例において、前記中杭17bと同様の既製杭17bを使用して、上端板1の凹コネクター14、14に、他の光ファイバーを連結して、上端板1から上方に突出する光ファイバー10aを突出させて、上杭用の既製杭17aを構成することもできる(図示していない)。
【0042】
(2)単杭の場合
【0043】
前記上杭17aと同様に、既製杭17の上端板1に、光ファイバーの挿通孔4、4を等間隔に4つ設ける(図2(a))。続いて、前記上端板1及び通常の下端板2を配置し、両端板1、2間にPC鋼棒、らせん鉄筋(いずれも図示していない)を配置して鉄筋かごを形成し、該鉄筋かごに沿って長さ方向に光ファイバーを配置して、既製杭製造用の型枠に取り付ける。光ファイバー10は、杭長に対応した長さで、上端部は、前記挿通孔4から上方に所定長さ突出させ(光ファイバー10a)、光ファイバー10下端12に反射するような所定の端部処理を施し、下端板2の上面付近に保持する。
【0044】
また、前記中杭17bと同様に、前記配置した光ファイバー10は、遠心成形した際に、杭の内面側(中空部側)露出しあるいは垂れ下がりが生じないように、できるだけ肉厚内に均等に配置されるように、適当な処置が施してある。
【0045】
続いて、通常の既製杭の製造と同様に、PC鋼棒にストレスを導入して、型枠内にコンクリートを投入して、遠心成形を行い、所定の養生を施せば、この発明の既製杭17が完成する(図5(a))。
【0046】
前記単杭の既製杭17の実施例において、前記中杭17bと同様の既製杭17bを使用して構成することもできる。即ち、下端板2の凸コネクター15、15に、光ファイバーが反射をするように適当な端部処理を施し、上端板1の凹コネクター14、14に、他の光ファイバーを連結して、上端板から上方に突出する光ファイバー10aを形成し、既製杭17を構成することもできる。
【0047】
また、光ファイバーをU字状に配線する場合には、一方の直線部11aに連続して下端板2に沿って折り返し部13を形成し、他方の直線部12aが連続する1本の光ファイバー10を配置して、形成する(図5(b)(c))。また、光ファイバーをU字状に配線する場合に、前記中杭17bを使用し、下端板2の対応する凸コネクター15、15同志を連結して折り返し部13として、既製杭17を構成することもできる(図示していない)。
【0048】
(3)他の実施例等
【0049】
前記各既製杭17a〜17において、上端板1側に凹コネクター14を固定し、下端板2側に凸コネクター15を固定したが、逆に上端板1側に凸コネクター15を固定し、下端板2側に凹コネクター14を固定することもできる(図示していない)。
【0050】
また、前記各既製杭17a〜17において、端板1、2の挿通孔4は、螺糸を形成したが、コネクター14、15の外観形状に応じて形成し、また、コネクター14、15は前記実施例に限らず、光ファイバー10を連結できれば、構造は任意である(図示していない)。
【0051】
また、前記各既製杭17a〜17において、端板1、2に別途に挿通孔4を穿設したが、PC鋼棒6係止用の小孔8と螺糸を形成した大孔9からなるひょうたん状の貫通孔7が形成されており、これを利用することもできる(図3(a))。即ち、PC鋼棒6を上端板1の大孔9に挿通し、端板1を回動して、PC鋼棒6を小孔8に係止した後(図3(b))、大孔9に光ファイバー10の凹コネクター14を螺合して固定する(図3(c))。同様に、光ファイバー10の凸コネクター15を下端板2の貫通孔7の大孔8に固定する(図示していない)。
【0052】
また、本実施例の光ファイバー10を埋設した既製杭17a〜17は、本発明の建造物構築後の杭の健全性評価方法に適用できると共に、埋設した光ファイバー10を使用して、埋設前あるいは埋設中の既製杭17a〜17の健全性も同様の手順で評価できる(図示していない)。
【0053】
【実施例2】
次に、前記既製杭17a〜17を使用した施工と、測定方法を説明する。
【0054】
掘削手段を用いて掘削された杭穴20に下杭17cを挿入し、所定高さを残して中杭17bを連結する。このとき、下杭17cの光ファイバー10の凹コネクター14と中杭17bの凸コネクター15とが一致するように方向を定めて、下杭17cと中杭17bとを連結する(図4(a)(b))。コネクター14、15の位置が分り易いように端板1、2にマーキング等の処置を施してもよい。このようにして重ねた下杭17cと中杭17bとを、端板1、2で溶接又は無溶接等の手段(ボルト・ナットや他のバンド類での固定等)を用いて連結する。
【0055】
前記連結された杭17c、17bを杭穴20内に挿入し、再び所定高さを残して、中杭17bに上杭17aを連結する。光ファイバー10及び既製杭17a、17bの連結方法は前記と同様とする。こうして連結された既製杭17を所定深度に埋設し、杭の埋設を完了する(図1(a)(b))。
【0056】
続いて、上杭17aの上端板1から上方に突出した光ファイバー10a、10aに鋼管21、21を被せ、鋼管21上部の開口部に蓋をして、鋼管21内にコンクリートが入らないように、鋼管21をフーチング用型枠内に保持して、コンクリートを流し込む。コンクリート固化後、脱型しフーチング22を構築する。
以下、上部構造物(図示していない)を逐次構築し、建造物を構築する(図6)。前記において、フーチング22の上面23に突出した鋼管21の上縁付近に光ファイバー10の上端11が位置し、該部を測定口28とする(図6(a))。
【0057】
その後、地震等によって基礎杭の健全性を調査する必要が生じた場合、地盤をフーチング22の上面23部分まで掘り下げて、鋼管21の蓋を開き、光ファイバー10の上端11を引き出して、測定装置29に接続して計測を行う(図7〜図9)。この方法を用いれば、フーチング22を破壊せずに計測することができ、仮に基礎杭が健全であると評価された場合、埋め戻しの作業だけで済む。
【0058】
前記実施例において、測定口28はフーチング22の上面23としたが、鋼管21をフーチング22を貫通して更に上方に延ばして屈曲させ、測定口28を上部構造の柱の側面25に形成することもできる(図6(b)左側の杭17)。また、鋼管21を、フーチング22を貫通して地上に突出して、地下スラブ26上に、マンホールのように、測定口28を設置することもできる(図6(b)右側の杭)。
【0059】
また、前記実施例において、既製杭17から突出した光ファイバー10aは、鋼管21を挿通して測定口28に臨ませたが、フーチング22等を構築する際に、光ファイバー10aを保護できれば、他の金属管や樹脂管等の中空管を使用することもできる(図示していない)。
【0060】
また、前記実施例において、継ぎ杭とした場合には、前記実施例1の基礎杭17a、17b、17cを使用して、端板1、2を使用して肉厚内で連結す
【0061】
また、前記実施例において、ファイバー付き基礎杭17は、基礎杭17全長に用いたが、基礎杭下部よりも比較的水平力が大きく作用する基礎杭上部にだけ用いることもできる。即ち、亀裂が生じ易い基礎杭17上部のみに適用する場合には、上杭17aにのみファイバーが埋設された基礎杭17aを使用して、中杭及び下杭は通常の基礎杭を使用する。また、単杭17を使用する場合で、直線状に光ファイバー10を配線する場合には、光ファイバー10の他端12を杭の上部に位置させ、U字状に配線する場合には折り返し部13を杭の上部に位置させる(いずれも図示していない)。
【0062】
また、前記実施例において、既製杭17a〜17の埋設方法は、任意である。
【0063】
また、前記実施例において、実施例1の既製杭17a〜17を使用したが、光ファイバー10が杭の長さ方向に配置された基礎杭であれば、他の構造の基礎杭を使用することもできる(図示していない)。例えば、既製杭17の外壁面又は内壁面(中空部)に光ファイバー10を接着剤その他の手段で添着した構造の既製杭を使用することもできる(図示していない)。
【0064】
また、前記実施例において、既製杭17a〜17を埋設して基礎杭を構築したが、いわゆる場所打ち杭に適用することもできる(図示していない)。この場合には、周囲に光ファイバー10を保持した鉄筋かごを、杭穴20内に埋設する。
【0065】
【発明の効果】
予め杭に埋設した光ファイバーの一端又は両端を地上に露出させて測定口を形成したので、地震等が発生した後に、埋設された基礎杭の健全性を調査する場合、建物を構築後であっても、フーチング等を取り除いたり、掘下げ・埋戻しの必要がなく、容易に測定して健全性を評価できる効果がある。
【0066】
また、光ファイバーの一端及び他端を地上に露出させて測定口を形成し、両測定口から測定すれば、U字状に埋設された光ファイバーにより両端の測定口から測定することにより有害なひび割れの範囲も含めてより正確な健全性が評価できる効果がある。
【0067】
また、杭の上端から突出させた光ファイバーの部分を、保護管で被覆すれば、杭部分でのみ生じた破断を測定して評価できる効果がある。
【0068】
また、この発明の既製杭を使用すれば、 光ファイバーを杭内に配置する際、杭の端面板付近のひび割れ等も測定できるようにしたため、杭全域の健全性の調査ができる効果がある。
【0069】
また、光ファイバーを略U字状に配置した既製杭で、直線部の一方に剛性管を被せた場合には、剛性管により該部の光ファイバーが保護され破損することがないので、健全性の評価において、ひび割れの範囲をより正確に測定できる効果がある。
【0070】
また、単位既製杭の端板の挿通孔にコネクターで光ファイバーの端部を取り付ければ、単位既製杭を接合する際に、端板内で上下の光ファイバーも合わせて接合できるので、 複数の杭を連結する場合、既製杭を連結する作業と同時に光ファイバーも接続でき、余計な手間・暇がかからず、施工が高められる効果がある。また、端板内で上下の単位既製杭の光ファイバーを接合でき、単位既製杭の外側や中空部に光ファイバーの接合部が露出せず、施工中の光ファイバーの破損を防止できる。
【0071】
また、ひょうたん状の貫通孔を有する端板を使用し、前記大孔を挿通孔として使用すれば、光ファイバーのコネクター用の端板の挿通孔加工が不要となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の既製杭で、連結杭とした場合であり、(a)が接合前、(b)が接合後を表す。
【図2】同じく既製杭で、(a)は端板の拡大平面図、(b)はコネクターを端板に取付ける前のB−B拡大縦断面図、(c)は同じく取付後のB−B拡大縦断面図である。
【図3】同じく既製杭で、(a)他の端板の拡大平面図、(b)はコネクターを端板に取付ける前のC−C拡大縦断面図、(c)は同じく取付後のC−C拡大縦断面図である。
【図4】単位既製杭の接合を表す拡大縦断面図で、(a)は接合前、(b)は接合後を表す。
【図5】この発明の他の実施例の既製杭で、単杭とした場合であり、(a)は光ファイバーを直線状に配置した例、(b)は光ファイバーをU字状に配置した例、(c)は(b)のA−A線における断面図を表す。
【図6】(a)(b)は、この発明の既製杭を使用して建造物を構築した縦断面図である。
【図7】この発明の方法を説明する概略した斜視図で、(a)は健全状態、(b)はひび割れ発生状態を夫々表す。
【図8】同じくこの発明の他の方法を説明する概略した斜視図で、(a)は健全状態、(b)はひび割れ発生状態を夫々表す。
【図9】同じくこの発明の他の方法を説明する概略した斜視図で、(a)は健全状態、(b)はひび割れ発生状態を夫々表す。
【符号の説明】
1 上端板
2 下端板
4 光ファイバーの挿通孔
6 PC鋼棒
7 貫通孔(ひょうたん状)
8 小孔
9 大穴(光ファイバーの挿通孔)
10 光ファイバー
10a 光ファイバーの上方突出部分
11 光ファイバーの一端
11a 光ファイバーの直線部(一端側)
12 光ファイバーの他端
12a 光ファイバーの直線部(他端側)
13 光ファイバーの折り返し部
14 凹コネクター
15 凸コネクター
16 鋼管(光ファイバー12a)
17 既製杭
17a、17b、17c 既製杭
18 既製杭の中空部
19 既製杭の底部
20 杭穴
21 鋼管(光ファイバー10a)
22 フーチング
23 フーチングの上面
25 柱の側面
26 地下スラブの上面
28 測定口
29 測定装置
30、31 ひび割れ
32、32a 破断点

Claims (4)

  1. 既製杭の肉厚内で、少なくとも上部に、該既製杭に有害なひび割れ又は破壊が生じた際に該有害なひび割れ又は破壊に対応して断線するような強度で形成してなる光ファイバーを埋設すると共に、該光ファイバーの一端又は他端を上方に突出させ、
    前記既製杭は、上下に端板を設けた複数の単位既製杭を接合して構成し、前記単位既製杭の内、上側に位置する単位既製杭は、長さ方向に埋設した光ファイバーの下端部に第1コネクターを取り付け、該第1コネクターを前記下端板の挿通孔に取付けして前記光ファイバーを埋設してなり、
    下側に位置する単位既製杭は、長さ方向に埋設した光ファイバーの上端部に第2コネクターを取り付け、該第2コネクターを前記上端板の挿通孔に取付けして前記光ファイバーを埋設してなり、
    前記上側の単位既製杭と前記下側の単位既製杭とを前記端板で上下に接合して既製杭を構成すると共に、上側の単位既製杭の光ファイバーと下側の単位既製杭の光ファイバーとを、前記端板の挿通孔を介して前記第1コネクターと第2コネクターとを、前記端板の肉厚内で連結したことを特徴とする光ファイバーを埋設した既製杭。
  2. 光ファイバーは、一端及び他端を既製杭の上端から突出させ、前記既製杭の底付近の折り返し部を形成して略U字状に配置し、中間部の両直線部を既製杭の長さ方向に配置し、前記光ファイバーの直線部の一方に剛性管を被せたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバーを埋設した既製杭。
  3. PC鋼棒を係止する小孔と大孔とからなるひょうたん状の貫通孔を有する端板を使用し、前記大孔を挿通孔として光ファイバーのコネクターを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバーを埋設した既製杭。
  4. 既製杭のひび割れ又は破壊状況に対応して、光ファイバーが断線するような強度で、前記光ファイバーの外周面を被覆したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバーを埋設した既製杭。
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