JP4571401B6 - ガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法 - Google Patents

ガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法 Download PDF

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本発明は、ガラス基板内に存在する内部欠陥の深さ方向位置を検出する方法に関し、更に詳しくは、カメラの焦点面をガラス基板の表面からガラス基板内に移動させながら、カメラで撮影された欠陥の映像を処理して算出される勾配指標(Gradient Indicator)を用いて、照明の明るさ、欠陥の大きさ、形状、境界、厚さ等とは無関係に、欠陥の深さ方向位置を正確に算出することができると共に、該正確な位置によって微細な欠陥でも鮮明な欠陥映像を取得することができる、ガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法に関する。
一般に、TFT−LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、EL(Electro−Luminescence)等の平板ディスプレイの製造分野で用いられるガラス基板において、その内に微小空洞、微小ひび割れ、不純物などの微細な欠陥が存在すると、製品の使用環境において衝撃、熱歪み等により破損され易い。このため、高い信頼性を有するガラス基板の生産のためには、該欠陥の検査が肝要である。
ガラス基板の欠陥検査方法として、検査者の感覚に依存する肉眼検査法が広く行われている。この肉眼検査法は、ガラス基板の大型化に伴って検査の正確さと検査にかかる時間に関して限界を示している。
このため、ガラス基板の欠陥を検査する肉眼検査法の限界を克服するために自動検査法の開発が必要となる。
自動検査法としては、CCD(電荷結合素子)カメラを用いて車両用ガラス、ガラス瓶などの検査工程に用いられる、マシン・ビジョン(Machine Vision)技法が挙げられる。
そのようなCCDカメラを用いるマシン・ビジョン検査法は、透明で、且つ、表面が滑らかなガラスに適用可能であり、非接触検査が可能であり、コストが比較的安いという利点がある。
しかし、CCDカメラを用いるマシン・ビジョン検査法は、比較的に大きい欠陥の検出にのみ適用され、ガラス基板内に存在する数百μm以下の欠陥を鮮明に検出することができないという不都合があった。
したがって、ガラス基板内に存在する微細な欠陥を検出することによって、該ガラス基板の良否を正確に判断することができる、自動検査法の開発が必要となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カメラの焦点面をガラス基板の表面から内部に移動させ、カメラで撮影された映像を処理して算出される明度勾配指標によって、照明の明るさ、欠陥の大きさ、形状、境界、厚さなどと無関係に、欠陥の深さ方向位置を正確に算出し、該算出された欠陥の深さ方向の正確な位置によって微細な欠陥でも鮮明な欠陥映像を取得可能とすることによって、ガラス基板の良否を正確に、且つ、素早く判断できる、ガラス基板内欠陥の基板深さ方向位置検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適実施例によれば、カメラを用いてガラス基板内欠陥の深さ方向の位置を検出する方法であって、前記欠陥の位置する前記ガラス基板の一方の面に対して、前記カメラの焦点面を一致させる第1のステップと、前記カメラの焦点面を前記ガラス基板の一方の面の方から他方の面の方へ一定距離分移動させる第2のステップと、前記焦点面を一定距離移動させた前記カメラで前記欠陥を撮影する第3のステップと、前記カメラで撮影された映像を用いて、欠陥と背景との境界における明度勾配を計算し、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面が移動した距離に対応する勾配指標GIの値を算出する第4のステップと、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面が移動した距離と前記ガラス基板の厚さとを比較する第5のステップと、前記第5のステップにて、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面の移動距離が前記ガラス基板の厚さを超えると、前記勾配指標GIの値の中から最大値に対応する前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面の移動距離を、欠陥の深さ方向位置として決定する第6のステップとを含むことを特徴とするガラス基板内欠陥の深さ方向位置の検出方法が提供される。
本発明によれば、カメラの焦点面をガラス基板の表面から内部に移動させ、該カメラで撮影された映像を処理して算出される明度勾配指標によって、照明の明るさ、欠陥の大きさ、形状、厚さなどと無関係に、欠陥の深さ方向の位置を正確に算出することができると共に、該算出された欠陥の深さ方向の正確な位置によって微細な欠陥でも鮮明な欠陥映像を取得可能とすることによって、ガラス基板の良否を正確且つ素早く判断することができるようになるという効果を奏する。
以下、本発明による好適実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明によるガラス基板内欠陥の基板深さ方向位置検出方法を示すフローチャート、図2は本発明による方法に用いられる装置を示す模式図、図3は本発明による方法においてカメラの焦点面を欠陥の位置する面と一致させる操作を示す模式図である。
本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法は、ガラス基板1の表面1bにカメラ11(例えば、CCDカメラ)の焦点面を一致させるステップ(S10)(即ち、基板1の表面1bとカメラ11との間の間隔が焦点距離fcとなる)と、カメラ11をz方向に一定距離、例えば100μm移送することによって、カメラ11の焦点面をガラス基板1の内部に一定距離移動させるステップ(S20)と、カメラ11で欠陥1aを撮影するステップ(S30)と、カメラ11で撮影された映像からカメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離に対応する勾配指標(Gradient Indicator:GI)を算出するステップ(S40)と、カメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離とガラス基板1の厚さtGとを比較するステップ(S50)と、該比較結果として、焦点面がガラス基板1の表面1bへ移動した距離がガラス基板1の厚さtG以下の場合、ステップS20、S30、S40、S50を繰り返し、カメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離が、ガラス基板1の厚さtG 以上の場合は、最大勾配指標GIの値に対応するカメラ11の焦点面のガラス基板1の表面1bからの移動距離Δzを欠陥1aの深さ方向位置dとして決定するステップ(S60)とを含む。
図2は、本発明のガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法に用いられる装置10を示す模式図であって、ガラス基板1が支持台12により垂直支持され、ガラス基板1の一側からカメラ11が直線運動装置13によりガラス基板1の深さ方向、即ち、z軸方向に沿って移動自在に設けられ、カメラ11に対して同軸をなす照明14が取り付けられ、カメラ11及び直線運動装置13を制御するためのコンピュータ15が備えられる。
カメラ11は、コンピュータ15によって制御される直線運動装置13により移動し、カメラ11が取得する映像はコンピュータ15によって映像処理される。
ガラス基板1の表面1bにカメラ11の焦点面を一致させるステップ(S10)は、図3に示すように、x軸及びy軸上の位置がわかっているガラス基板1の内部欠陥1aの位置に対応するガラス基板1の表面1bにカメラ11の焦点面を一致させる。
ガラス基板1の表面1bとカメラ11の焦点面とを一致させた(S10)後、カメラ11の焦点面をガラス基板1の内へ一定距離移動させる(S20)。
カメラ11の焦点面をガラス基板1の内に一定距離移動させるステップ(S20)は、直線運動装置13の駆動によりカメラ11がガラス基板1の方へ一定距離移動することによって、カメラ11の焦点面がガラス基板1内へ一定距離分移動する。
カメラ11の焦点面をガラス基板1の内へ一定距離分移動させた(S20)後、カメラ11で欠陥1aを撮影する(S30)。
カメラ11によって撮影された欠陥1aの映像から、カメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離に対応する勾配指標GIを算出する。
勾配指標GIを算出するステップ(S40)は、カメラ11により撮影された映像から欠陥1aと背景との境界での明度勾配を計算し、カメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離に対応する勾配指標GIを算出する。
勾配指標GIを算出するために、まず撮影映像から欠陥1aと背景とを分離する必要がある。その分離方法として用いられるアルゴリズムが、輪郭線(edge)検出法である。
この輪郭線検出法は、欠陥1aの輪郭線部分、または欠陥1aの表面と背景との明るさ差を1次または2次の勾配値に変換して輪郭線を認識する方法であって、ソベル・フィルター(Sobel Filter)、ラプラシアン・フィルター(Laplacian Filter)、プレウィット勾配法(Prewitt Gradient Method)、ライン・セグメント・ エンハンスメント(line Segment Enhancement)などの多様な技法の中のいずれを用いてもよい。とりわけ、横縦方向の輪郭線検出性能に優れるソベル・フィルターを用いることが好ましい。
映像G(x,y)のポイント(x,y)での明度勾配は、下記式のようなベクトルに表すことができる。
Figure 0004571401

式(1)において、∇Gはポイント(x,y)での勾配ベクトルであって、そのポイントでの明度の最大変化率方向を示し、輪郭線検出において最も重要な値は該ベクトルの大きさであり、これを単に勾配といって、下記式によって示すことができる。
Figure 0004571401

上記式(2)において、∇Gは∇G方向へ単位長さにあたりG(x,y)の最大増加率と同じである。実際アルゴリズムの具現の際、省計算時間及び省ハードのために、勾配の計算式として下記式を多用する。
Figure 0004571401

上記式(3)は、勾配を絶対値で示す近似式である。
図4a及び図5aは、それぞれ、ガラス基板1の内に存在する欠陥1aの中で気泡及び不純物を示し、該両図の映像をソベル・フィルターを適用して各画素の∇G値を256諧調グレーレベルに変換して再構成すると、図4b及び図5bのように示される。
同図に示すように、欠陥1aと背景との明度差により、境界が浮び上がることを確認することができる。このようにソベル・フィルターを用いて取出した輪郭線は、欠陥1aと背景との分離、及び自動焦点調節(autofocusing)に活用される。
カメラ11の焦点面が、欠陥1aの位置するx軸とy軸とがなす水平面に一致してゆくに伴って、映像において欠陥1aの輪郭は明確になり、欠陥1aと背景との境界での明度勾配が増加する。したがって、この点に着目して下記式によって勾配指標GIを算出する。
Figure 0004571401

上記式(4)において、∇Gはz(x、y)位置の画素と8方向の隣り画素との明度勾配を式(3)によって求めることができ、∇Gmax、∇Gminは1映像内の勾配値の最大、最小値である。
∇G自体は、周囲の平面的な背景明度に影響を受け得るため、∇Gmaxと∇Gminとの差値を適用して、明度の絶対値の影響を減らし、このように計算した各値の合計を求めることは、各ピクセルにおける各勾配値を合わせて映像全体に対する勾配値を得るためである。
カメラ11の焦点面がガラス基板1の表面1bから移動した距離に対応する勾配指標GIを算出した(S40)後、ガラス基板1の表面1bからカメラ11の焦点面が移動した距離とガラス基板1の厚さtGとを比較する(S50)。
ガラス基板1の表面1aからカメラ11の焦点面が移動した距離とガラス基板1の厚さtGとを比較するステップ(S50)で、ガラス基板1の表面1bからカメラ11の焦点面が移動した距離がガラス基板1の厚さtG以下である場合、カメラ11の焦点面をガラス基板1の内に一定距離移動させるステップ(S20)を繰り返して、ガラス基板1の表面1bからカメラ11の焦点面が移動した距離ごとに勾配指標GIを算出する(S40)。
ガラス基板1の表面1bからカメラ11の焦点面が移動した距離とガラス基板1の厚さtGとを比較するステップ(S50)で、ガラス基板1の表面1bからカメラ11の焦点面が移動した距離がガラス基板1の厚さtGを超えると、勾配指標GIのうち最大値に対応するカメラ11の焦点面のガラス基板1の表面1bからの移動距離Dzを欠陥1aの深さ方向位置として決定する(S60)。
これにより、最大値勾配指標GIに対応するカメラ11焦点面のガラス基板1の表面1bからの移動距離Dzが欠陥1aの深さ方向位置、即ち、ガラス基板1の表面1aから深さdに該当するので、勾配指標GIのうちの最大値に対応するカメラ11の焦点面のガラス基板1の表面1bからの移動距離Dzにカメラ11の焦点面を位置合わせることによって、最適閾値化及び標識付け(Labeling)によって鮮明な欠陥1aの映像を検査者に提供することができる。
本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、ガラス基板1内の欠陥1aの位置を決定するために、勾配指標GIを合焦(in focus)判定インデックスとして用いることが、ガラス基板1内の欠陥検出インデックスとして妥当であることを示すために、下記のような実験を施した。
<実験1>
ガラス基板1の生産の際に最も多く発生する欠陥1aの代表的な例として、気泡(blister)、不純物(inclusion)などがある。気泡は、ガラス基板1の製造過程中の溶融過程で空気が混ざり合って現れる形態であり、不純物は、非晶質状態のガラスでない、結晶性物質がガラス基板1の内に存在することをいう。この実験は、コンピュータを用いて実際欠陥1aと類似する形態で、図6及び図7のように生成されたシミュレーション・モデルを用いた。
図6a〜図6eは、それぞれ、1、5、10、15の境界厚さtを有する黒色の楕円状シミュレーション・モデルを示し、図7a〜図7eは、境界厚さtが、それぞれ、1、5、10、15、20である、黒色の円状シミュレーション・モデルを示す。
図8に示すように、背景明度が一定である場合、図6a〜図6eの楕円状の欠陥の境界厚さtの変化に応じて勾配指標GIの値の大きさは、殆ど変わらないことがわかる。焦点ずれ状態から合焦状態へのフォーカシング程度の変化によって、勾配指標GIの値の変化の大きさが明確に異なることを確認することができる。
そのような結果は、図7a〜図7eの円状欠陥の境界厚さの変化に応じた勾配指標GIの値の分布を示す図9のように、円状欠陥の場合にも得ることができる。
欠陥境界厚さを一定に固定してから、背景明度を256諧調グレーレベルとして50、100、150、200、255に変化させると共に、勾配指標GIの値の変化に対してシミュレーションを行った。その結果、欠陥境界厚さtが10である、図6cの楕円状欠陥の背景明度の変化に応じた勾配指標GIの値の分布を示す図10と、欠陥境界厚さtが10である、図7cの円状欠陥の背景明度の変化に応じた勾配指標GIの値の分布を示す図11に示すように、背景明度が増しても勾配指標GIが殆ど変わらないことがわかった。
また、焦点ずれ状態から合焦状態へのフォーカシング程度の変化に応じて、勾配指標GIの値の大きさの変化が明確に現れることが分かる。
このような結果は、ガラス基板1内の欠陥検出に勾配指標GIを用いることが妥当であることを示す。勾配指標GIが最大値を有する時、欠陥1aの存在する欠陥面に対してカメラ11の焦点面を一致させることによって、欠陥1aに対する鮮明な映像を取得することができる。
<実験2>
本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法の実際適用及び作用を調べるために、図2の装置を用いてガラス基板1に対する欠陥1aの検出する実験を行った。
映像取得に用いられたビジョン・ボード(vision board)は、Matrox社製のMeteorIIであり、カメラ11はCCDカメラの三星BE360ED Monochromeのカメラを使用し、照明14としてはカメラと同軸をなしている超高明度LEDを使用し、コンピュータ15はAMD Duron 1GHzを使用した。
図12は、数百μm程度の気泡に対する勾配指標GIの値(縦軸)のz軸方向移動距離(横軸)に応じた変化を示し、z軸に100μmずつ移動させて映像を取得し、各取得映像に対して勾配指標GIの値を計算した。
図12に示すように、勾配指標GIの値の大きさがある特定の位置で急増してから減少することが分かり、原点からの距離が1.1mm付近で最大値を有することがわかる。
図13a〜図13cは、図12で勾配指標GIが最大値を有する時の映像と該最大値寄りでの勾配指標GIの値を有する時の映像であって、原点からの距離が各々1.0mm、1.1mm、1.2mmである時の、気泡の映像である。
図13a〜図13cに示すように、勾配指標GIが最大値を有するケースに該当する、原点からの距離が1.1mmである時、気泡が存在する平面とカメラ11の焦点面とが一致すると共に、勾配指標GIの値を用いてガラス基板1内で気泡のような欠陥1aが存在する平面を判定できることが分かる。
図14は、数十μm程度の微細な不純物に対する実験結果を示す。詳記すると、カメラ11の焦点面のz軸方向移動距離(横軸)に応じた不純物に対する勾配指標GIの値の変化を示し、不純物の大きさは前の実験で用いられた気泡より遥かに小さく模様も異なるが、気泡と同様に、カメラ11の焦点面が欠陥面に到達したときに、周囲の勾配指標GIの値に比べて遥かに大きい勾配指標GIの値を有する部分が存在することがわかる。
図15a〜図15cは、図14で勾配指標GIが最大値を有する時の映像と最大値付近での勾配指標GIの値を有する時の映像であって、原点からの距離が、それぞれ、0.9mm、1.0mm、1.1mmである時の不純物の映像である。
図15a〜図15cに示すように、勾配指標GIが最大値を有するケースに該当する原点からの距離が1.0mmである時、不純物が存在する平面とカメラ11の焦点面とが一致すると共に、勾配指標GIの値を用いてガラス基板1内の不純物のような欠陥1aが存在する平面を判定できることが分かる。
前述のように、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法は、内部に欠陥1aが存在するガラス基板1の表面1bから深さ方向の位置を検出するために、カメラ11を用いる自動焦点調節技法を用い、欠陥1aの存在面に対する合焦判定の基準として指標GIを適用した。
本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、勾配指標GIの使用することの妥当性を検証するために、欠陥1aの境界厚さの変化と背景明度の変化とに応じる勾配指標GIの値の変化を検知するシミュレーションを実施して、その結果を説明した。また、本発明で提示したアルゴリズムが実際工程に適用することができると共に、所望の作用をしているかについて実験を実施して、その結果も詳記した。
したがって、焦点ずれ状態から合焦状態へ移るにつれて勾配指標GI値は増大し、勾配指標GIが最大値である時、ガラス基板1の表面1bからのカメラ11の焦点面の移動距離Δzを欠陥1aの深さdとして判別することによって、微細な欠陥1aの存在有無を正確に判断することができると共に、欠陥1aの鮮明な映像を取得することができる。
上記において、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明の請求範囲を逸脱することなく、当業者は種々の改変をなし得るであろう。
本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法を示すフローチャート。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法に用いられる装置を示す模式図。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、カメラの焦点面を欠陥が位置する面と一致させる模様を示す模式図。 a及びbからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、輪郭線検出を説明するためにガラス基板の内に存在する気泡を示す映像であって、aは元の映像、bはソベル・フィルターを適用した映像を示す図。 a及びbからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、輪郭線検出を説明するためにガラス基板の内に存在する不純物を示す映像であって、aは元の映像、bはソベル・フィルターを適用した映像を示す図。 a〜eからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、勾配指標を説明するためのもので、楕円状欠陥境界厚さを変化させたシミュレーション・モデルを示す図。 a〜eからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、勾配指標を説明するためのもので、円状欠陥境界厚さを変化させたシミュレーション・モデルを示す図。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図6a〜図6eの楕円状欠陥境界厚さ変化に応じた勾配指標の分布を示すグラフ。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図7a〜図7eの円状欠陥境界厚さ変化に応じた勾配指標の分布を示すグラフ。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図6cの楕円状欠陥の背景明度変化に応じた勾配指標の分布を示すグラフ。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図7cの円状欠陥の背景明度変化に応じた勾配指標の分布を示すグラフ。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、カメラの焦点面のz軸移動距離(横軸)による気泡に対する勾配指標値(縦軸)の変化を示すグラフ。 a〜cからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図12に示す勾配指標値の変化に対応する気泡の映像を示す図。 本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、カメラの焦点面の z軸方向移動距離(横軸)による不純物に対する勾配指標値(縦軸)の変化を示すグラフ。 a〜cからなり、本発明によるガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出方法において、図14に示す勾配指標値の変化に対応する不純物の映像を示す図。
符号の説明
1 ガラス基板
1a ガラス基板の内部欠陥
1b ガラス基板の表面
10 ガラス基板内欠陥の深さ方向位置検出装置
11 カメラ
12 支持台
13 直線運動装置
14 照明
15 コンピュータ

Claims (1)

  1. カメラを用いてガラス基板内欠陥の深さ方向の位置を検出する方法であって、
    前記欠陥の位置する前記ガラス基板の一方の面に対して、前記カメラの焦点面を一致させる第1のステップと、
    前記カメラの焦点面を前記ガラス基板の一方の面の方から他方の面の方へ一定距離分移動させる第2のステップと、
    前記焦点面を一定距離移動させた前記カメラで前記欠陥を撮影する第3のステップと、
    前記カメラで撮影された映像を用いて、欠陥と背景との境界における明度勾配を計算し、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面が移動した距離に対応する勾配指標GIの値を算出する第4のステップと、
    前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面が移動した距離と前記ガラス基板の厚さとを比較する第5のステップと、
    前記第5のステップにて、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面の移動距離が前記ガラス基板の厚さを超えない場合には、第2のステップ、第3のステップ、第4のステップ、第5のステップを繰り返し、前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面の移動距離が前記ガラス基板の厚さを超えた場合には、前記勾配指標GIの値の中から最大値に対応する前記ガラス基板の表面から前記カメラの焦点面の移動距離を、欠陥の深さ方向位置として決定する第6のステップとを含み、
    前記第4のステップにおいて、∇Gは一つの画素zとその隣接画素の明度勾配、∇Gmaxは一つの映像内の明度勾配値の最大値、∇Gminが一つの映像内の明度勾配値の最小値であるとき、前記勾配指標GIの値は下記式
    Figure 0004571401

    によって求められることを特徴とするガラス基板内欠陥の深さ方向位置の検出方法。
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