JP4571049B2 - 磁気アレイセンサ回路およびこれを用いた回転検出装置 - Google Patents

磁気アレイセンサ回路およびこれを用いた回転検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路、およびこれを用いた回転検出装置に関する。
従来、磁気センサアレイの出力から、磁石の回転角度を求めるものが提案されている(例えば、特許文献1,2)。これには、回転検出装置のセンサ部として、磁気センサ素子を多数並べてセンサアレイを構成し、信号増幅回路、AD変換回路、デジタル信号処理回路とともに半導体チップに集積したものが提案されている。磁気センサ素子として何を用いるかは開示されていない。
非特許文献1は、磁気センサ素子MAGFETの基本特性を示し、線形領域動作での若干の磁気感度低下があることを提示している。オフセットばらつきについては言及していない。
非特許文献2は、磁気センサ素子MAGFETをマトリクス状に並べて、磁界分布を検出する方法を提示している。また、単純な電圧変換回路による読み出し回路を使用し、センサ出力のオフセットばらつきが大きいことを述べている。
特開2004−037133号公報 特開2005−043070号公報 シンユー・シェンおよびスージ・ウー(Xinyu Zheng and Suzhi Wu) 著, 「MOSフィールドセンサの一般的特徴と電流出力モード」(General characteristics and current output mode of a MOS field sensor) 」, センサとアクチュエータ(Sensors and Actuators) A28(1991),pp-5 ジェームス・ジェイ・クラーク(James J.Clark) 著, 「分割ドレインMOSFET磁気センサアレイ(Split-drain MOSFET Magnetic Sensor Arrays),」「センサとアクチュエータ(Sesors and Actuators)」 A24(1990),pp107-116.
磁気センサアレイの出力から、磁石の回転角度を求める場合、各磁気センサ素子の出力にオフセットばらつきが存在するため、回転角度検出の精度を悪化させるという問題がある。この問題を解決するものとして、本出願人は、磁気センサ素子MAGFETを用いた磁気センサアレイにおいて、磁気センサ素子を並列接続することでオフセットばらつきを低減するものを提案した(特願2004−361740号)。
上記したオフセットばらつき低減技術の場合、4〜8個の磁気センサ素子を並列接続することで、オフセットばらつきを1/2〜1/3程度に低減可能であるが、十分な回転角度検出精度を得るためには、さらにオフセットばらつきを低減することが必要である。
一方、半導体で構成されたセンサチップでは、温度等の環境変化によって特性が変動することは避けられない。すなわち、上記した構成のセンサ部の場合、環境変化に伴ってセンサ出力信号がドリフトし、さらに信号の読み出し回路も環境変化の影響を受けるため、最終的に得られる回転角度の検出精度が環境変化によって悪化してしまうという問題がある。
これらにつき、センサの駆動方法と、読み出し回路構成の工夫によって低減することが望まれる。すなわち課題として、基本的なセンサのオフセットばらつきをさらに低減することと、環境変化による影響を受けないでセンサ信号を読み出す回路構成を実現することがある。
このうち、回路構成について、磁気センサアレイに、磁気センサ素子の2つの出力端子を短絡させた基準センサ素子を設け、この基準センサ素子を選択して読み出されたセンサ信号を基準オフセット値として記憶し、記憶された基準オフセット値を他の磁気センサ素子の出力から減算するものを先に提案した(特願2005−167127号)。
この回路構成によると、基準センサ素子は2つの出力端子が短絡していてオフセットがないため、増幅回路などで構成された読み出し回路の内部で発生するオフセット誤差だけが抽出されて出力に現れる。このオフセット誤差が基準オフセット値として記憶され、他の磁気センサ素子の出力から基準オフセット値が減算される。したがって、温度変化などによって磁気センサ素子および磁気アレイセンサ回路の回路状態が変化しても、その都度、回路のオフセット誤差を測定して補正することができる。このため、環境の影響を受け難い安定した出力信号を得ることができる。
しかし、磁気センサアレイの一部の磁気センサ素子が専用の基準センサとして使用されるため、実際の検出に用いる磁気センサ素子の個数が少なくなるという課題がある。
この発明の目的は、基準センサ素子を設けることなく、環境変化による影響を受けないでセンサ信号を読み出す回路構成を実現できる磁気アレイセンサ回路を提供することである。
この発明の他の目的は、基準センサ素子を設けることなく、センサ信号への環境変化の影響を無くして、精度のよい回転検出が行える回転検出装置を提供することである。
この発明の磁気アレイセンサ回路は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、
上記各磁気センサ素子を順次読み出し可能状態に選択するセンサ選択回路と、選択された磁気センサ素子の検出信号を読み出すセンサ信号読出回路と、このセンサ信号読出回路の入力側に設けられて磁気センサ素子の2つの出力端子を短絡させた状態を作る短絡スイッチと、この短絡スイッチによる短絡状態にあるときの前記センサ信号読出回路の出力信号を基準オフセットとして記憶するオフセット出力記憶手段と、前記短絡スイッチの短絡を解除した状態における前記センサ信号読出回路の出力信号から前記オフセット出力記憶手段に記憶した基準オフセットを引き算するオフセット引き算手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、センサ信号の読み出し動作で、磁気センサ素子の出力端子を短絡した状態を設け、その間の出力信号をセンサ信号読出回路の基準オフセットとしてオフセット出力記憶手段に出力する。オフセット引き算手段は、磁気センサ素子の出力端子の短絡状態を開放して出力信号を取り出すときに、記憶した基準オフセットとの差分をとる。これにより、センサ信号読出回路で発生するオフセットをキャンセルすることができる。そのため環境変化による影響を受けないでセンサ信号を読み出すことができ、検出精度を向上させることができる。また、基準センサ素子を設けることなく、基準センサ素子を設けた場合のキャンセル動作と同様な効果が得られるため、余分な基準センサを配置する必要がなくて、回路スペースをコンパクトにできるという利点がある。
この発明において、前記センサ信号読出回路の各磁気センサ素子の読み出し動作毎に、前記短絡スイッチによる短絡、前記オフセット出力記憶手段による基準オフセットの記憶、前記短絡スイッチの短絡の解除、この短絡解除状態でのオフセット引き算手段による引き算を含む一連の動作を実行させるオフセット処理制御手段を設けても良い。
上記一連の動作を、各々の磁気センサ素子の読み出し動作中に実行することにより、センサ信号読出回路のオフセットとドリフトの影響を受けないで、磁気センサアレイの信号を取り出すことができる。
この構成の場合に、前記センサ信号読出回路で検出された電流信号を、スイッチとキャパシタを用いた積分回路によって電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を設け、前記オフセット処理制御手段は、前記積分回路のキャパシタへの電流蓄積経路を前記スイッチによって切り替えるものであって、前記各磁気センサ素子の読み出し動作毎に、一定時間の蓄積動作を、基準オフセットの蓄積と、センサ信号の蓄積との合計2回行い、それぞれの蓄積動作で得られる電荷を相殺するように前記スイッチの切り替えを行うものとしても良い。前記キャパシタが、前記オフセット出力記憶手段となる。
このように、センサ信号読出回路で検出された電流を電圧信号に変換する回路を、キャパシタを用いた積分回路で構成すれば、電圧への変換と同時にオフセットもキャンセルできる。そのため、回路の簡略化と省スペース化が可能になり、製造コストを抑えることができる。
この発明の回転検出装置は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、この発明の上記いずれかの構成の磁気アレイセンサ回路を設けたものである。
この構成によると、磁気アレイセンサ回路でのオフセットや環境変化の影響を除去することができ、そのため、回転検出装置の角度検出精度が向上し、ロータリエンコーダとしての分解能・精度を向上させることができる。
この発明の磁気アレイセンサ回路は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、上記各磁気センサ素子を順次読み出し可能状態に選択するセンサ選択回路と、選択された磁気センサ素子の検出信号を読み出すセンサ信号読出回路と、このセンサ信号読出回路の入力側に設けられて磁気センサ素子の2つの出力端子を短絡させた状態を作る短絡スイッチと、この短絡スイッチによる短絡状態にあるときの前記センサ信号読出回路の出力信号を基準オフセットとして記憶するオフセット出力記憶手段と、前記短絡スイッチの短絡を解除した状態における前記センサ信号読出回路の出力信号から前記オフセット出力記憶手段に記憶した基準オフセットを引き算するオフセット引き算手段とを備えるため、基準センサ素子を設けることなく、環境変化による影響を受けないでセンサ信号を読み出す回路構成を実現することができる。
この発明の回転検出装置は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、この発明の上記いずれかの構成の磁気アレイセンサ回路を設けたものであるため、基準センサ素子を設けることなく、センサ信号への環境変化の影響を無くして、精度のよい回転検出を行うことができる。
この発明の第1の実施形態を図1〜図5と共に説明する。この磁気アレイセンサ回路11は、図1のように複数の磁気センサ素子5i(51 〜5n)をアレイ状に並べた磁気センサアレイ5の出力を処理する回路であって、センサ選択回路19、差電流検出回路16、電流・電圧変換回路17、短絡スイッチS01、オフセット出力記憶手段30、オフセット引き算手段31、オフセット処理制御手段39を備える。
磁気センサ素子51 〜5n としては電界効果型の磁気トランジスタ(MAGFET)やホール素子を用いることができるが、ここでは磁気トランジスタ(MAGFET)を用いた例について説明する。図4(A)〜(C)に、前記磁気センサ素子51 〜5n となる磁気トランジスタTの構造を、平面図、断面図、および斜視図で示している。この磁気トランジスタTは、p−Si基板32の表層に形成されたソース領域33とドレイン領域34の間に酸化膜35を介してゲート電極36を形成して構成される。ドレイン領域34は、互いに離れた2つの領域341 ,342 に分割されていて、それぞれの分割領域341 ,342 に、ドレイン端子である出力端子D1,D2が設けられている。
この磁気トランジスタTでは、ソース領域33からドレイン領域34に向かって流れる電子e- にローレンツ力が働き、素子面に垂直な磁界Bz が印加されたとき、その磁界Bz の強さに応じて2つの出力端子D1,D2に流れる電流I1 ,I2 が変化することから、磁気トランジスタTに印加される磁界Bz の強さを検出する。すなわち、磁気トランジスタTは、素子面に垂直な磁界Bz が印加されたときに生じる回路電流のアンバランスを検出する。
図4と共に説明した磁気トランジスタTは、図5(B)に示す回路図で表現することができ、2つの出力端子D1,D2を流れる電流I1 ,I2 の差が磁界Bz の強さを示す磁界信号となる。同図(A)は、この同磁気トランジスタTの平面図を示す。
図1において、センサ選択回路19は、各磁気センサ素子51 〜5n を配列順序に選択して動作可能とする手段である。
差電流検出回路16は、センサ信号読出回路となるものであり、磁気センサ素子51 〜5n における2つの電流の差2ΔIを抽出する。
電流・電圧変換回路17は、差電流検出回路16によって抽出された差電流を電圧信号Vout に変換してセンサ信号として出力する回路である。差電流検出回路16および電流・電圧変換回路17により、磁気センサ素子51 〜5n に磁界が印加されたときの差電流が抽出され、電圧信号に増幅されてセンサ信号が電圧信号として得られる。
短絡スイッチS01は、センサ信号読出回路である差電流検出回路16の入力側に設けられ、磁気センサ素子51 〜5n の2つの出力端子D1,D2を短絡させた状態を作る手段である。
オフセット出力記憶手段30は、短絡スイッチS01により短絡状態にあるときの差電流検出回路16の出力信号を基準オフセットとして記憶する手段である。オフセット出力記憶手段30は、キャパシタ等のアナログ素子であっても良いし、オフセット誤差をAD変換したデジタル値として記憶する素子であっても良い。
オフセット引き算手段31は、短絡スイッチS1の短絡を解除した状態における差電流検出回路16の出力信号から、オフセット出力記憶手段30に記憶した基準オフセットを引き算する手段である。オフセット引き算手段31は、例えばアナログ減算回路とされるが、減算をデジタル値で行う回路を用いても良い。
オフセット処理制御手段39は、短絡スイッチS01、オフセット出力記憶手段30、およびオフセット引き算手段31の動作を、設定基準に従って制御する手段である。オフセット出力記憶手段30およびオフセット引き算手段31の動作は、スイッチS02,S03の開閉によって制御される。オフセット処理制御手段39は、磁気センサアレイ5の全体の読み出し毎、または磁気センサアレイ5を構成するラインセンサである各センサ列5A〜5Dの読み出し毎、または個々の磁気センサ素子5iの読み出し毎のいずれかに応じて、上記短絡スイッチS01、オフセット出力記憶手段30、およびオフセット引き算手段31の動作を制御するものとされる。
これら短絡スイッチS01、オフセット出力記憶手段30、およびオフセット引き算手段31を、オフセット処理制御手段39で制御することにより、次のように差電流検出回路16のオフセットをキャンセルして信号分だけを取り出すことができる。
オフセット処理制御手段39を、磁気センサアレイ5を構成するセンサ列5A〜5D毎にオフセット処理するものとした場合は、次のように上記各手段S01,30,31を制御するものとされる。すなわち、ラインセンサとなる各センサ列5A〜5Dの信号を順次読み出す前または後に、一旦、短絡スイッチS01を閉じた状態で信号を読み出す動作を実行する。この状態で出力データは、Voffsetであり、この電圧を記憶しておく。短絡スイッチS01を開放してラインセンサの信号を順次読み出すときに、Voffsetを引き算する。これにより、差電流検出回路16のオフセットをキャンセルし、信号分だけを取り出すことができる。
オフセット処理制御手段39を、磁気センサアレイ5の全体の読み出し毎に処理するものとした場合は、上記のセンサ列5A〜5D毎の処理とは、処理の単位が磁気センサアレイ5の全体毎になる他は同じである。
オフセット処理制御手段39が、個々の磁気センサ素子5i毎にオフセット処理するものである場合の回路構成例、およびその各磁気センサ素子5iが選択されている状態の動作例を、図1および図2のタイミングチャートと共に説明する。
この場合、上記短絡スイッチS01と同時に動作して出力電圧をオフセット記憶手段30に記憶するためのスイッチS02が設けられている。この記憶用のスイッチS02は、差電流検出回路16の出力端とオフセット記憶手段30との間に設けられる。オフセット引き算手段31のマイナス入力端子とオフセット記憶手段30との端には、減算用のスイッチS03が設けられる。
この構成の場合、短絡スイッチS01と記憶用スイッチS02がオンのときに、差電流検出回路16の入力はショート状態であるため、差電流は本来はゼロになるが、差電流検出回路16のオフセットによって若干の電流が出力される。このオフセット電流Ioffsetが電圧に変換されたオフセット電圧が、記憶用スイッチS02を経由してオフセット記憶手段30に記憶される。
短絡スイッチS01,記憶用スイッチS02が所定期間オンした後、磁気センサ素子5iを選択した状態のまま、短絡用スイッチS01と記憶用スイッチS02がオフとされる。これにより、差電流検出回路16によってセンサ電流の2ΔIとオフセット電流Ioffsetの和が出力される。この電流を電圧に変換し、記憶用スイッチS03が所定期間オンとされることで、オフセット引き算手段31によりオフセット電圧Voffsetが引き算され、磁気センサ素子5iの信号成分Vsignalだけが抽出される。
以上の動作によって、センサ信号の読み出し動作を実行しながら、回路内部のオフセットの影響をキャンセルし、磁気センサ素子5iの信号成分だけを取り出すことができる。この構成によれば、回路オフセットおよびその温度変化によって、読み出されるセンサデータの変動を抑えることができ、回転角度等の検出精度を向上させることが可能になる。 この場合に、オフセット成分の除去動作は、キャパシタを使用したアナログ電圧として引き算するものでも良いし、AD変換後のデジタルデータの状態で記憶して引き算するものであっても良い。
図3は、電流・電圧変換回路17の内部でオフセットの引き算をする場合の回路構成、および動作例を示す。
この電流・電圧変換回路17は、スイッチφS1,φS2,φR1,φR2と、キャパシタCを使用した積分回路で構成している。スイッチφS1,φS2は、演算増幅器41にその反転入力端子と出力端子との間に並列に設けた回路部分にこの順に直列に設ける。スイッチφR1,φR2も、演算増幅器41にその反転入力端子と出力端子との間にこの順に並列に設けた回路部分に直列に設けている。キャパシタCは、スイッチφS1,φS2の間に直列に設けており、スイッチφR1,φR2の間にも直列に介在している。
この回路構成では、キャパシタCへのオフセット電流の蓄積時間と、(センサ信号)+(オフセット電流)の蓄積時間とを同じ長さに設定し、互いの蓄積量を相殺することによって、オフセット成分のキャンセルと電圧信号への変換を同時に行うことができる。この両蓄積時間を同じ長さとする制御は、図1のオフセット処理手段39が行う。また、図3の構成は、キャパシタCを1個使用した例であり、このキャパシタCが、図1のオフセット出力記憶手段30に相当する。また、この積分回路が、図1のオフセット引き算手段31を兼ねるものとなる。
動作を説明する。まず、磁気センサ素子5iが選択された状態で、図3(A)のスイッチφS1,φS2,φR1,φR2を全てオンにして、キャパシタCの電荷をリセットしておく。
次に、センサ信号読出回路である差電流検出回路16(図1)の入力が短絡されて、この回路16のオフセット電流だけが出力されている状態を図3(B)に示す。このとき、積分回路のスイッチは、スイッチφR1とスイッチφR2を一定時間Tsの間だけオン状態にする。これにより、積分動作でキャパシタCには、
Q1=Ioffset×Ts
の電荷が蓄積され、スイッチφR1とスイッチφR2をオフしたときの端子電圧は、
Voffset=Q1/C
となる。
続いて、差電流検出回路16の入力短絡が解除され、(センサ信号)+(オフセット)が積分回路に入力されている状態を図3(C)に示す。
この状態では、スイッチφS1とスイッチφS2をオンにして、オフセットを蓄積した状態とは逆方向に積分動作を行う。一定期間Tsの積分動作によって、キャパシタCに蓄積される電荷は、
Q2=(Ioffset+ΔI)×Ts
となる。先のオフセット蓄積による電荷−Q1が存在するため、キャパシタCの端子電圧は、
Vout =(Q2−Q1)/C
=ΔI×Ts/C
となり、オフセット成分Ioffsetが除去されて、信号成分のみが電圧に変換されて出力される。
この構成によれば、オフセットによる出力電圧を記憶して、別途センサ出力から引き算する回路を設ける必要がないため、回路が簡略化できると共に、配置面積を小さく抑えることができ、磁気アレイセンサ回路11を含むセンサ全体の製造コストを抑えることが可能となる。
なお、図1等に示す上記各構成の磁気アレイセンサ回路11において、磁気センサ素子5iを線形動作領域で動作させる手段(図示せず)を設けることが好ましい。これにより、磁気センサ素子5iのオフセットばらつきの少ない、より精度の良い検出が行える。
図6〜図10は、この発明にかかる磁気アレイセンサ回路11を用いた回転検出装置の実施形態を示す。この回転検出装置の原理構成を図1に示す。回転側部材1および非回転側部材2は、相対的に回転する回転側および非回転側の部材のことである。この回転検出装置3は、回転側部材1に配置された磁気発生手段である磁石4と、非回転側部材2に配置された磁気センサアレイ5と、この磁気センサアレイ5の出力から磁石4の回転角度を算出する角度算出手段6とを備える。磁気センサアレイ5は、磁石4に対して僅かな隙間を隔てて配置される。
磁石4は、発生する磁気が回転側部材1の回転中心Oの回りの円周方向異方性を有するものであり、永久磁石の単体、あるいは永久磁石と磁性材の複合体からなる。ここでは、磁石4は、1つの永久磁石7を2つの磁性体ヨーク8,8で挟んで一体化したものとされて、概形が二叉のフォーク状とされ、一方の磁性体ヨーク8の一端がN磁極、他方の磁性体ヨーク8の一端がS磁極となる。この磁石4は、回転側部材1の回転中心Oが磁石4の中心と一致するように回転側部材1に取付けられ、回転側部材1の回転によって上記回転中心Oの回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。
磁気センサアレイ5は磁石4の磁気を検出するセンサであって、回転側部材1の回転中心Oの軸方向に向けて磁石4と対向するように、非回転側部材2に配置される。ここでは、磁気センサアレイ5は、図7のように1つの半導体チップ9の面上に、仮想の矩形の4辺における各辺に沿って配置される。矩形の中心O’は、回転側部材1の回転中心Oに一致する。このように磁気センサアレイ5が形成された半導体チップ9は、その素子形成面が前記磁石4と対向するように非回転側部材2に取付けられる。半導体チップ9はシリコンチップである。
図6,図7における角度算出手段6は集積回路からなり、半導体チップ上に、磁気センサアレイ5とともに集積されている。角度算出手段6は、磁気センサアレイ5の矩形配置の内部に配置される。これにより、磁気センサアレイ5および角度算出手段6をコンパクトに配置することができる。
図8は、角度算出手段6からアブソリュート出力を得るものとした場合の、上記半導体チップ9上での回路の概念構成例を示す。各センサ列5A〜5Dは、磁気センサ素子51 〜5n と読み出し部11を備えたこの発明の磁気アレイセンサ回路によって構成される。また、各センサ列5A〜5Dと角度算出手段6との間には、磁気アレイセンサ回路11から出力されるアナログ信号をデジタル化するA/D変換部12がそれぞれ配置される。角度算出手段6は、前記各A/D変換部12のデジタル出力からノイズを除去する空間フィルタ部13と、この空間フィルタ部13の出力から磁界分布のゼロクロスを検出するゼロ検出部14と、このゼロ検出部14の出力から磁石4の回転角度を算出する角度算出部15とを有する。前記空間フィルタ部13は、磁気センサアレイ5の出力に対してデジタルフィルタを掛けることでセンサばらつきによるノイズを低減する機能を有するものであり、例えばくし形フィルタが用いられる。
図9および図10は、角度算出部15による角度算出処理の説明図である。図9(A)〜(D)は、回転側部材1が回転している時の磁気センサアレイ5の各センサ列5A〜5Dによる出力波形図を示し、それらの横軸は各センサ列5A〜5Dの磁気センサ素子51 〜5n を、縦軸は検出磁界の強度をそれぞれ示す。
いま、図10に示す位置X1とX2に磁気センサアレイ5の検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、磁気センサアレイ5の各センサ列5A〜5Dの出力が、図9(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、センサ列5A,5Cの出力から直線近似することで算出することができる。
角度計算は、次式(1)で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b) ……(1)
ここで、θは、磁石4の回転角度θを絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気センサアレイ5の1辺の長さである。bは、ゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2がセンサ列5B,5Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。
このように、この回転検出装置3によると、上記発明の磁気アレイセンサ回路11を用いているので、磁気アレイセンサ回路11でのオフセットや環境変化の影響を除去することが可能になる。その結果、回転検出装置3の角度検出精度が向上し、ロータリエンコーダとしての分解能・精度を向上させることができる。
図11は、この実施形態の回転検出装置3を転がり軸受に組み込んだ例を示す。この転がり軸受20は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させたものである。転動体24はボールからなり、この転がり軸受20は深溝玉軸受とされている。また、軸受空間の一端を覆うシール25が、外輪22に取付けられている。回転軸10が嵌合する内輪21は、転動体24を介して外輪22に支持されている。外輪22は、軸受使用機器のハウジング(図示せず)に設置されている。
内輪21には、磁石取付部材26が取付けられ、この磁石取付部材26に磁石4が取付けられている。磁石取付部材26は、内輪21の一端の内径孔を覆うように設けられ、外周縁に設けられた円筒部26aを、内輪21の肩部外周面に嵌合させることにより、内輪21に取付けられている。また、円筒部26aの近傍の側板部が内輪21の幅面に係合して軸方向の位置決めがなされている。
外輪22にはセンサ取付部材27が取付けられ、このセンサ取付部材27に、図6の磁気センサアレイ5および角度算出手段6の集積された半導体チップ9が取付けられている。また、このセンサ取付部材27に、角度算出手段6の出力を取り出すための出力ケーブル29も取付けられている。センサ取付部材27は、外周部の先端円筒部27aを外輪22の内径面に嵌合させ、この先端円筒部27aの近傍に形成した鍔部27bを外輪22の幅面に係合させて軸方向の位置決めがなされている。
このように、転がり軸受20に回転検出装置3を一体化した回転装置付き軸受とすることで、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。その場合に、回転検出装置3は上記のように小型で高精度な回転角度出力が可能であるため、小径軸受等の小型の軸受においても、満足できる回転角度出力を得ることができる。
この発明の一実施形態にかかる磁気アレイセンサ回路の回路構成を示すブロック図である。 その回路動作例を示すタイミングチャートである。 電流・電圧変換回路を積分回路とした例の回路図である。 (A),(B),(C)はそれぞれ同磁気アレイセンサ回路における磁気センサ素子である磁気トランジスタの平面図、断面図、および斜視図である。 (A)は磁気トランジスタの平面図、(B)は同磁気トランジスタの回路図である。 同磁気アレイセンサ回路を備えた回転検出装置の概念構成を示す斜視図である。 同回転検出装置における半導体チップを示す斜視図である。 同回転検出装置における半導体チップ上の回路構成例を示すブロック図である。 磁気センサアレイの出力を示す波形図である。 角度算出手段による角度算出処理の説明図である。 同回転検出装置を備えた転がり軸受の一例を示す断面図である。
符号の説明
3…回転検出装置
4…磁石
5…磁気センサアレイ
5i,51 〜5n …磁気センサ素子
11…磁気アレイセンサ回路
16…差電流検出回路(センサ信号読出回路)
17…電流・電圧変換回路
19…センサ選択手段
30…オフセット出力記憶手段
31…オフセット引き算手段
C…キャパシタ
D1,D2…出力端子
S01…短絡スイッチ
S02…記憶用のスイッチ
S03…減算用のスイッチ
φS1,φS2,φR1,φR2…スイッチ

Claims (4)

  1. 磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、
    上記各磁気センサ素子を順次読み出し可能状態に選択するセンサ選択回路と、選択された磁気センサ素子の検出信号を読み出すセンサ信号読出回路と、このセンサ信号読出回路の入力側に設けられて磁気センサ素子の2つの出力端子を短絡させた状態を作る短絡スイッチと、この短絡スイッチによる短絡状態にあるときの前記センサ信号読出回路の出力信号を基準オフセットとして記憶するオフセット出力記憶手段と、前記短絡スイッチの短絡を解除した状態における前記センサ信号読出回路の出力信号から前記オフセット出力記憶手段に記憶した基準オフセットを引き算するオフセット引き算手段とを備えることを特徴とする磁気アレイセンサ回路。
  2. 請求項1において、前記センサ信号読出回路の各磁気センサ素子の読み出し動作毎に、前記短絡スイッチによる短絡、前記オフセット出力記憶手段による基準オフセットの記憶、前記短絡スイッチの短絡の解除、この短絡解除状態でのオフセット引き算手段による引き算を含む一連の動作を実行させるオフセット処理制御手段を設けた磁気アレイセンサ回路。
  3. 請求項2において、前記センサ信号読出回路で検出された電流信号を、スイッチとキャパシタを用いた積分回路によって電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を設け、前記オフセット処理制御手段は、前記積分回路のキャパシタへの電流蓄積経路を前記スイッチによって切り替えるものであって、前記各磁気センサ素子の読み出し動作毎に、一定時間の蓄積動作を、基準オフセットの蓄積と、センサ信号の蓄積との合計2回行い、それぞれの蓄積動作で得られる電荷を相殺するように前記スイッチの切り替えを行うものとした磁気アレイセンサ回路。
  4. 磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の磁気アレイセンサ回路を用いた回転検出装置。
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